JP2000227436A - 走査探針顕微鏡および試料観察方法 - Google Patents
走査探針顕微鏡および試料観察方法Info
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01Q—SCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
- G01Q10/00—Scanning or positioning arrangements, i.e. arrangements for actively controlling the movement or position of the probe
- G01Q10/04—Fine scanning or positioning
- G01Q10/06—Circuits or algorithms therefor
- G01Q10/065—Feedback mechanisms, i.e. wherein the signal for driving the probe is modified by a signal coming from the probe itself
-
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01Q—SCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
- G01Q30/00—Auxiliary means serving to assist or improve the scanning probe techniques or apparatus, e.g. display or data processing devices
- G01Q30/04—Display or data processing devices
- G01Q30/06—Display or data processing devices for error compensation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 試料の表面を高精度に観察する。
【解決手段】 位置決め部1には、圧電素子であるピエ
ゾ素子9と、先端に探針3bを有するカンチレバー2b
が取付けられており、探針3bはピエゾ素子9に取付け
られた可動基板4の表面に接触している。さらに、可動
基板4には先端に探針3aを有するカンチレバー2aが
取付けられており、探針3aは水平方向に移動可能なX
Y駆動部11上に載置された観察用の試料8の表面に接
触している。光源6から照射されたレーザ光10がカン
チレバー2b、3bで反射され、反射されたレーザ光1
0をそれぞれ分割光ディテクタ5a、5bで受光して探
針3a、3bの高さ位置であるz位置として検出する。
分割光ディテクタ5aから出力された信号と比較信号と
の差が増幅器7により増幅されて、帰還信号としてピエ
ゾ素子9に入力される。
ゾ素子9と、先端に探針3bを有するカンチレバー2b
が取付けられており、探針3bはピエゾ素子9に取付け
られた可動基板4の表面に接触している。さらに、可動
基板4には先端に探針3aを有するカンチレバー2aが
取付けられており、探針3aは水平方向に移動可能なX
Y駆動部11上に載置された観察用の試料8の表面に接
触している。光源6から照射されたレーザ光10がカン
チレバー2b、3bで反射され、反射されたレーザ光1
0をそれぞれ分割光ディテクタ5a、5bで受光して探
針3a、3bの高さ位置であるz位置として検出する。
分割光ディテクタ5aから出力された信号と比較信号と
の差が増幅器7により増幅されて、帰還信号としてピエ
ゾ素子9に入力される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料表面と相互作
用する探針により試料表面を走査することで試料表面を
観察する走査探針顕微鏡および試料観察方法方法に関す
る。
用する探針により試料表面を走査することで試料表面を
観察する走査探針顕微鏡および試料観察方法方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】走査探針顕微鏡(Scanning probe micro
scope:SPM)は微細な針先を持つ探針を試料表面に近接
させるなどして針先と表面とを相互作用させ、その相互
作用の程度を針先と表面との相対的な距離に帰還してそ
の相互作用を一定に保ち、帰還信号により表面の形状あ
るいは表面の物理的性質などに関わる量を画像として表
示するものである。
scope:SPM)は微細な針先を持つ探針を試料表面に近接
させるなどして針先と表面とを相互作用させ、その相互
作用の程度を針先と表面との相対的な距離に帰還してそ
の相互作用を一定に保ち、帰還信号により表面の形状あ
るいは表面の物理的性質などに関わる量を画像として表
示するものである。
【0003】そのひとつである原子間力顕微鏡(Atomic
force microscope:AFM)では、探針と試料表面との相
互作用を探針の位置として検出し、その位置信号を入力
としてピエゾ素子により表面−探針間の距離に帰還をか
けて表面−探針間の相互作用を定常に保ち、探針が表面
上を走査するとき、表面−探針間の距離を制御するピエ
ゾ素子の駆動信号を収集し、表面の形状を画像化する
(Scanning Force Microscopy With Applications to E
lectric, Magnetic and Atomic Forces, Dror Sarid, O
xford University Press, 1994)。
force microscope:AFM)では、探針と試料表面との相
互作用を探針の位置として検出し、その位置信号を入力
としてピエゾ素子により表面−探針間の距離に帰還をか
けて表面−探針間の相互作用を定常に保ち、探針が表面
上を走査するとき、表面−探針間の距離を制御するピエ
ゾ素子の駆動信号を収集し、表面の形状を画像化する
(Scanning Force Microscopy With Applications to E
lectric, Magnetic and Atomic Forces, Dror Sarid, O
xford University Press, 1994)。
【0004】従来のAFM法の1例のブロック図を図6
に示す。
に示す。
【0005】探針303はカンチレバー302の先端に
下向きに取り付けられている。ピエゾ素子309上に載
置された試料308の表面に探針303が接触(コンタ
クト)した状態で不図示のXY駆動装置により、試料3
08と探針303とが水平方向(X−Y)に相対走査さ
れることにより生じる探針303の上下(z)方向の変
位は、カンチレバー302の微少の振れ角として光テコ
により敏感に計測される。すなわち、光源306から放
射されたレーザ光310がカンチレバー302先端の上
面で反射し、その反射光は位置感応型の分割光ディテク
タ305により検出される。そして、PD回路321に
より探針のz変位に線形なz位置信号Vcに変換される。
下向きに取り付けられている。ピエゾ素子309上に載
置された試料308の表面に探針303が接触(コンタ
クト)した状態で不図示のXY駆動装置により、試料3
08と探針303とが水平方向(X−Y)に相対走査さ
れることにより生じる探針303の上下(z)方向の変
位は、カンチレバー302の微少の振れ角として光テコ
により敏感に計測される。すなわち、光源306から放
射されたレーザ光310がカンチレバー302先端の上
面で反射し、その反射光は位置感応型の分割光ディテク
タ305により検出される。そして、PD回路321に
より探針のz変位に線形なz位置信号Vcに変換される。
【0006】z位置信号Vcと比較信号との差分は、次
にフィルタ、微分、積分、比例回路あるいはこれらの回
路動作と同様の効果を与えるようにコンピュータソフト
により駆動されるDSP(digital signal processin
g)などを用いて、積分変換、比例変換などを含む演算
を施された後、ピエゾ素子をz変位に駆動する電圧信号
Vpとしてピエゾ素子309に与えられる。図6に示す
ように、通常、試料308はピエゾ素子309上に載置
され、帰還はピエゾ素子309のz変位が試料308の
表面と探針303との間の距離を一定にするようにかけ
られる。すなわち、探針303の位置は帰還信号で生じ
るピエゾ素子309の伸び縮みにより一定に保たれるこ
とから試料308の凹凸、すなわち表面形状はこの電圧
信号Vpのみを用いて画像化される。
にフィルタ、微分、積分、比例回路あるいはこれらの回
路動作と同様の効果を与えるようにコンピュータソフト
により駆動されるDSP(digital signal processin
g)などを用いて、積分変換、比例変換などを含む演算
を施された後、ピエゾ素子をz変位に駆動する電圧信号
Vpとしてピエゾ素子309に与えられる。図6に示す
ように、通常、試料308はピエゾ素子309上に載置
され、帰還はピエゾ素子309のz変位が試料308の
表面と探針303との間の距離を一定にするようにかけ
られる。すなわち、探針303の位置は帰還信号で生じ
るピエゾ素子309の伸び縮みにより一定に保たれるこ
とから試料308の凹凸、すなわち表面形状はこの電圧
信号Vpのみを用いて画像化される。
【0007】また、AFMの別のモードとしてカンチレ
バーを共振周波数またはその近傍の周波数で振動させ、
振動の振幅または位相などを検出してz位置信号Vcと
して用いる方法が知られている。
バーを共振周波数またはその近傍の周波数で振動させ、
振動の振幅または位相などを検出してz位置信号Vcと
して用いる方法が知られている。
【0008】さらに、他のモードのAFMとして、あら
かじめz位置信号Vcとピエゾ素子を駆動する電圧信号
Vpとの間の量的関係を実験的に求めておき、探針の走
査とともにz位置信号Vcと電圧信号Vpの信号を同時に
計測、収集し、決定されている関係を用いてz位置信号
Vcと電圧信号Vpとの両信号からz変位を合成し、高速
に表面の凹凸を画像化する方法がある。
かじめz位置信号Vcとピエゾ素子を駆動する電圧信号
Vpとの間の量的関係を実験的に求めておき、探針の走
査とともにz位置信号Vcと電圧信号Vpの信号を同時に
計測、収集し、決定されている関係を用いてz位置信号
Vcと電圧信号Vpとの両信号からz変位を合成し、高速
に表面の凹凸を画像化する方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のAFMのピエゾ
素子を駆動する電圧信号Vpは、これとピエゾ素子のz
変位が線形関係にあり、また理想的な帰還であれば、走
査で決まる試料表面上の(x、y)位置とにより、試料表
面の形状(トポグラフィー)を表すこととなる。ここに
理想的な帰還とは、試料の表面を走査して時間域あるい
は周波数域に試料表面の形状の信号が変換されたとき、
電圧信号Vpを広帯域で測定するのに十分広い帰還帯
域、大きな帰還利得があり、かつ、ピエゾ素子の電圧−
変位応答に非線形性、履歴のない場合である。
素子を駆動する電圧信号Vpは、これとピエゾ素子のz
変位が線形関係にあり、また理想的な帰還であれば、走
査で決まる試料表面上の(x、y)位置とにより、試料表
面の形状(トポグラフィー)を表すこととなる。ここに
理想的な帰還とは、試料の表面を走査して時間域あるい
は周波数域に試料表面の形状の信号が変換されたとき、
電圧信号Vpを広帯域で測定するのに十分広い帰還帯
域、大きな帰還利得があり、かつ、ピエゾ素子の電圧−
変位応答に非線形性、履歴のない場合である。
【0010】しかしながら、電気−機械変換を行うピエ
ゾ素子には多かれ少なかれ非線形性、履歴などがあるた
め、これらが帰還系に含まれるとき、その系は理想から
大きく外れ、取得された表面形状の画像には誤差が含ま
れることとなる。実際、使用されるピエゾ素子は電気的
に微少変位を検出するのに適してはいるが、素子の使用
条件に依存して、入力である電界強度と出力である変位
の間には履歴現象、余効、クリープなどが介在する。こ
れらは、AFMにおけるピエゾ素子への印加電圧を取得
して得られる画像の、表面凹凸の高さ変位に含まれる誤
差の原因となる。
ゾ素子には多かれ少なかれ非線形性、履歴などがあるた
め、これらが帰還系に含まれるとき、その系は理想から
大きく外れ、取得された表面形状の画像には誤差が含ま
れることとなる。実際、使用されるピエゾ素子は電気的
に微少変位を検出するのに適してはいるが、素子の使用
条件に依存して、入力である電界強度と出力である変位
の間には履歴現象、余効、クリープなどが介在する。こ
れらは、AFMにおけるピエゾ素子への印加電圧を取得
して得られる画像の、表面凹凸の高さ変位に含まれる誤
差の原因となる。
【0011】そこで、本発明は、上述した誤差の原因を
排除し、高精度な試料表面の観察が可能な走査探針顕微
鏡および試料観察方法を提供することを目的とする。
排除し、高精度な試料表面の観察が可能な走査探針顕微
鏡および試料観察方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の走査探針顕微鏡は、試料の表面に対向させてカ
ンチレバーの自由端に設けられた走査用探針と、前記走
査用探針と前記試料とを相対走査させる走査手段と、前
記カンチレバーの固定端を支持し、前記走査用探針を前
記試料の表面に対して略垂直な方向に移動させるように
伸縮する圧電素子と、前記走査用探針と前記試料との相
互作用力が一定となるように前記圧電素子を伸縮させる
帰還信号を与える制御手段と、前記圧電素子の伸縮量を
検知する伸縮量検知手段と、前記伸縮量検知手段により
検知された前記圧電素子の伸縮量を、前記走査用探針の
前記試料の表面に対して略垂直な方向への移動量として
出力する出力手段とを有する。
本発明の走査探針顕微鏡は、試料の表面に対向させてカ
ンチレバーの自由端に設けられた走査用探針と、前記走
査用探針と前記試料とを相対走査させる走査手段と、前
記カンチレバーの固定端を支持し、前記走査用探針を前
記試料の表面に対して略垂直な方向に移動させるように
伸縮する圧電素子と、前記走査用探針と前記試料との相
互作用力が一定となるように前記圧電素子を伸縮させる
帰還信号を与える制御手段と、前記圧電素子の伸縮量を
検知する伸縮量検知手段と、前記伸縮量検知手段により
検知された前記圧電素子の伸縮量を、前記走査用探針の
前記試料の表面に対して略垂直な方向への移動量として
出力する出力手段とを有する。
【0013】上記のとおり構成された本発明の走査探針
顕微鏡では、走査用探針を試料表面に接触させながら、
走査手段により走査用探針と試料とが相対走査される。
このとき、試料の表面形状に応じて、走査用探針が試料
表面と略垂直な方向(z方向)に移動するが、走査用探
針は、圧電素子によりその方向に移動可能に設けられて
おり、走査用探針と試料との相互作用力が一定となるよ
うに圧電素子が制御手段で伸縮される。圧電素子の伸縮
量は伸縮量検知手段で検知され、この圧電素子の伸縮量
が走査用探針のz方向への移動量として出力される。こ
れにより、試料表面の観察の際には、走査用探針と試料
との相互作用力が一定となるようにするために圧電素子
に与える信号ではなく、圧電素子の伸縮量そのものを利
用することができるので、圧電素子へ与えられる信号に
含まれる多値性が回避される。
顕微鏡では、走査用探針を試料表面に接触させながら、
走査手段により走査用探針と試料とが相対走査される。
このとき、試料の表面形状に応じて、走査用探針が試料
表面と略垂直な方向(z方向)に移動するが、走査用探
針は、圧電素子によりその方向に移動可能に設けられて
おり、走査用探針と試料との相互作用力が一定となるよ
うに圧電素子が制御手段で伸縮される。圧電素子の伸縮
量は伸縮量検知手段で検知され、この圧電素子の伸縮量
が走査用探針のz方向への移動量として出力される。こ
れにより、試料表面の観察の際には、走査用探針と試料
との相互作用力が一定となるようにするために圧電素子
に与える信号ではなく、圧電素子の伸縮量そのものを利
用することができるので、圧電素子へ与えられる信号に
含まれる多値性が回避される。
【0014】また、圧電素子の一端を支持部材に支持さ
せるとともに他端に可動基板を設け、上記伸縮量検知手
段として、圧電素子の伸縮に伴う可動基板の変位を検知
する、上記走査用探針と同様の構成を有する変位検知用
探針を用いることで、走査用探針のz方向の位置の検知
と同じ原理を用いて圧電素子の伸縮量を検知することが
できる。すなわち、圧電素子の伸縮量の検知には、走査
用探針のz方向への移動量を検知するための手段の一部
を共通に用いることが可能となり、その分だけ構成が簡
素化される。この場合特に、走査用探針を、走査用探針
が設けられたカンチレバーの略共振周波数で励振させる
発振手段を有することで、走査用探針と試料との相対走
査中の、走査用探針の試料への引っ掛かり、跳び、探針
の損傷等が防止される。さらに、上記出力手段からの出
力と、走査用探針のz方向への移動量を出力する変位量
出力手段からの出力とを合成させる合成手段を有するこ
とで、試料表面を短時間で観察することが可能となる。
せるとともに他端に可動基板を設け、上記伸縮量検知手
段として、圧電素子の伸縮に伴う可動基板の変位を検知
する、上記走査用探針と同様の構成を有する変位検知用
探針を用いることで、走査用探針のz方向の位置の検知
と同じ原理を用いて圧電素子の伸縮量を検知することが
できる。すなわち、圧電素子の伸縮量の検知には、走査
用探針のz方向への移動量を検知するための手段の一部
を共通に用いることが可能となり、その分だけ構成が簡
素化される。この場合特に、走査用探針を、走査用探針
が設けられたカンチレバーの略共振周波数で励振させる
発振手段を有することで、走査用探針と試料との相対走
査中の、走査用探針の試料への引っ掛かり、跳び、探針
の損傷等が防止される。さらに、上記出力手段からの出
力と、走査用探針のz方向への移動量を出力する変位量
出力手段からの出力とを合成させる合成手段を有するこ
とで、試料表面を短時間で観察することが可能となる。
【0015】本発明の試料観察方法は、カンチレバーの
自由端に設けられた走査用探針と、一端が支持部材に支
持され他端に前記カンチレバーの固定端が支持された圧
電素子と、前記圧電素子の伸縮量を検知する伸縮量検知
手段とを有するヘッドを用意する工程と、試料を前記走
査用探針と接触させて対向配置する工程と、前記走査用
探針と前記試料とを相対走査する工程と、前記走査用探
針と前記試料との相互作用力が一定となるように前記圧
電素子を伸縮させる工程と、前記伸縮量検知手段により
検知された前記圧電素子の伸縮量を、前記走査用探針の
前記試料の表面に対して略垂直な方向への移動量として
出力する工程とを有する。
自由端に設けられた走査用探針と、一端が支持部材に支
持され他端に前記カンチレバーの固定端が支持された圧
電素子と、前記圧電素子の伸縮量を検知する伸縮量検知
手段とを有するヘッドを用意する工程と、試料を前記走
査用探針と接触させて対向配置する工程と、前記走査用
探針と前記試料とを相対走査する工程と、前記走査用探
針と前記試料との相互作用力が一定となるように前記圧
電素子を伸縮させる工程と、前記伸縮量検知手段により
検知された前記圧電素子の伸縮量を、前記走査用探針の
前記試料の表面に対して略垂直な方向への移動量として
出力する工程とを有する。
【0016】上記のような本発明の試料観察方法によれ
ば、ヘッドの走査用探針を試料と接触させて対向配置
し、両者を相対走査させると、試料表面の形状に応じて
走査用探針が試料表面と略垂直な方向(z方向)に移動
する。このとき、走査用探針と試料との相互作用力が一
定となるように、走査用探針を支持する圧電素子を伸縮
させ、その伸縮量を検出して走査用探針のz方向への移
動量として出力する。これにより、圧電素子の伸縮量
を、試料表面のz方向への位置として利用することがで
きるので、走査用探針と試料との相互作用力を一定とす
る際に圧電素子へ与えられる信号に含まれる多値性が回
避される。
ば、ヘッドの走査用探針を試料と接触させて対向配置
し、両者を相対走査させると、試料表面の形状に応じて
走査用探針が試料表面と略垂直な方向(z方向)に移動
する。このとき、走査用探針と試料との相互作用力が一
定となるように、走査用探針を支持する圧電素子を伸縮
させ、その伸縮量を検出して走査用探針のz方向への移
動量として出力する。これにより、圧電素子の伸縮量
を、試料表面のz方向への位置として利用することがで
きるので、走査用探針と試料との相互作用力を一定とす
る際に圧電素子へ与えられる信号に含まれる多値性が回
避される。
【0017】また、上記ヘッドを、カンチレバーが可動
基板を介して圧電素子に支持されるとともに、伸縮量検
知手段が、支持部材に支持されたカンチレバーの自由端
に設けられた変位検知用探針を有する構造とし、上記圧
電素子の伸縮量を走査用探針の移動量として出力する工
程では、圧電素子の伸縮による可動基板の変位に基づく
変位検知用探針の変位量を検知することで、圧電素子の
伸縮量が容易に検知される。この場合、走査用探針と試
料との相対走査の際の走査用探針の引っ掛かり、跳び、
損傷等を防止するために、走査用探針を走査用探針が設
けられたカンチレバーの略共振周波数で励振させる工程
を有することが好ましい。さらには、試料表面を短時間
で観察するために、走査用探針の変位量と変位検知用探
針の変位量とを合成する工程を有してもよい。
基板を介して圧電素子に支持されるとともに、伸縮量検
知手段が、支持部材に支持されたカンチレバーの自由端
に設けられた変位検知用探針を有する構造とし、上記圧
電素子の伸縮量を走査用探針の移動量として出力する工
程では、圧電素子の伸縮による可動基板の変位に基づく
変位検知用探針の変位量を検知することで、圧電素子の
伸縮量が容易に検知される。この場合、走査用探針と試
料との相対走査の際の走査用探針の引っ掛かり、跳び、
損傷等を防止するために、走査用探針を走査用探針が設
けられたカンチレバーの略共振周波数で励振させる工程
を有することが好ましい。さらには、試料表面を短時間
で観察するために、走査用探針の変位量と変位検知用探
針の変位量とを合成する工程を有してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1に本実施
形態の走査探針顕微鏡の帰還ループに関わる部分のブロ
ック図を示す。
形態の走査探針顕微鏡の帰還ループに関わる部分のブロ
ック図を示す。
【0019】z方向に移動可能な位置決め部1には、圧
電素子であるピエゾ素子9と、先端に探針3bを有する
カンチレバー2bとが取付けられている。ピエゾ素子9
は、z方向に伸縮するように上端が位置決め部1に固定
されている。ピエゾ素子9の下端には可動基板4が取付
けられており、この可動基板4の上面には探針3bが接
触している。
電素子であるピエゾ素子9と、先端に探針3bを有する
カンチレバー2bとが取付けられている。ピエゾ素子9
は、z方向に伸縮するように上端が位置決め部1に固定
されている。ピエゾ素子9の下端には可動基板4が取付
けられており、この可動基板4の上面には探針3bが接
触している。
【0020】可動基板4には先端に探針3aを有するカ
ンチレバー2aが取付けられている。試料8の観察時に
は、探針3aは水平方向であるXY方向に移動可能なX
Y駆動部11上に載置された観察用の試料8の表面に接
触される。
ンチレバー2aが取付けられている。試料8の観察時に
は、探針3aは水平方向であるXY方向に移動可能なX
Y駆動部11上に載置された観察用の試料8の表面に接
触される。
【0021】また、本実施形態の走査探針顕微鏡は、カ
ンチレバー2b、3bにレーザ光10を照射させる光源
6と、カンチレバー2b、3bで反射されたレーザ光1
0をそれぞれ受光してカンチレバー2b、3bの振れ、
すなわち探針3a、3bの高さ位置であるz位置として
検出する(光てこ)、位置感応型の光センサである分割
光ディテクタ5a、5bと、ローパスフィルタ15と、
分割光ディテクタ5aから出力されローパスフィルタ1
5を介した信号と比較信号との差に基づいた信号をピエ
ゾ素子9に入力する増幅器7aと、分割光ディテクタ5
bから出力された信号が入力される増幅器7bと、XY
駆動部11へ走査信号を出力し、かつ、増幅器7bから
出力された信号が入力され、この入力信号を基に、観測
した試料8の表面形状の画像処理を行うコンピュータ1
2とを有する。
ンチレバー2b、3bにレーザ光10を照射させる光源
6と、カンチレバー2b、3bで反射されたレーザ光1
0をそれぞれ受光してカンチレバー2b、3bの振れ、
すなわち探針3a、3bの高さ位置であるz位置として
検出する(光てこ)、位置感応型の光センサである分割
光ディテクタ5a、5bと、ローパスフィルタ15と、
分割光ディテクタ5aから出力されローパスフィルタ1
5を介した信号と比較信号との差に基づいた信号をピエ
ゾ素子9に入力する増幅器7aと、分割光ディテクタ5
bから出力された信号が入力される増幅器7bと、XY
駆動部11へ走査信号を出力し、かつ、増幅器7bから
出力された信号が入力され、この入力信号を基に、観測
した試料8の表面形状の画像処理を行うコンピュータ1
2とを有する。
【0022】なお、上述の位置決め部1と、分割光ディ
テクタ5a、5bと、XY駆動部11とは不図示の固定
部に搭載されているものであり、また、位置決め部1の
z方向への移動は、試料8と探針3bとの初期位置を規
定する際になされるものである。
テクタ5a、5bと、XY駆動部11とは不図示の固定
部に搭載されているものであり、また、位置決め部1の
z方向への移動は、試料8と探針3bとの初期位置を規
定する際になされるものである。
【0023】次に、上記構成を有する本実施形態の走査
探針顕微鏡の動作に関して説明する。
探針顕微鏡の動作に関して説明する。
【0024】探針3aが試料8の表面に接触しながら相
対走査する際、探針3aと試料8との間の相互作用を定
常に保つため、カンチレバー2aで反射したレーザ光1
0を受光した分割光ディテクタ5aは、探針3aのz位
置信号VCをローパスフィルタ15を介して増幅器7a
へと出力する。増幅器7aには、z位置信号VC以外
に、比較信号が入力され、これらを基にピエゾ素子9に
対して、ピエゾ素子9をz方向に駆動させるピエゾ素子
信号VPを負帰還させる。
対走査する際、探針3aと試料8との間の相互作用を定
常に保つため、カンチレバー2aで反射したレーザ光1
0を受光した分割光ディテクタ5aは、探針3aのz位
置信号VCをローパスフィルタ15を介して増幅器7a
へと出力する。増幅器7aには、z位置信号VC以外
に、比較信号が入力され、これらを基にピエゾ素子9に
対して、ピエゾ素子9をz方向に駆動させるピエゾ素子
信号VPを負帰還させる。
【0025】このため、比較信号の設定値を種々変化さ
せることにより帰還が成立している状態で探針3aのz
位置に関わるz位置信号Vcとピエゾ素子9の伸縮に関
わるピエゾ素子信号Vpの関係を従来のように決定可能
ではある。ちなみに、図2はその1例を示したグラフで
あるが、この場合、z位置信号Vcとピエゾ素子信号Vp
との間に履歴に由来する2値性が存在する。この例では
約40nmのz位置の変化に対し約2nmほどの履歴があ
る。そこで、本実施形態では、試料8の表面形状の決定
に、z位置信号Vcとピエゾ素子信号Vpとの関係は用い
ない。
せることにより帰還が成立している状態で探針3aのz
位置に関わるz位置信号Vcとピエゾ素子9の伸縮に関
わるピエゾ素子信号Vpの関係を従来のように決定可能
ではある。ちなみに、図2はその1例を示したグラフで
あるが、この場合、z位置信号Vcとピエゾ素子信号Vp
との間に履歴に由来する2値性が存在する。この例では
約40nmのz位置の変化に対し約2nmほどの履歴があ
る。そこで、本実施形態では、試料8の表面形状の決定
に、z位置信号Vcとピエゾ素子信号Vpとの関係は用い
ない。
【0026】一方、本実施形態の表面形状の決定のため
の基となる、比較信号入力の設定値を変えた探針3aか
らのz位置信号Vcと、探針3bからのz位置信号VZと
の関係を示したグラフを図3に示す。この探針3bから
のz位置信号VZは、探針3bが可動基板4に接触する
ことで測定がなされる可動基板4のz位置、すなわち、
上述の負帰還により伸縮したピエゾ素子9の変位に関す
る信号である。図3に示すように、図2で見られた履歴
による2値性は存在せず、z位置信号Vcとz位置信号
VZは互いに1値性を保っていることがわかる。
の基となる、比較信号入力の設定値を変えた探針3aか
らのz位置信号Vcと、探針3bからのz位置信号VZと
の関係を示したグラフを図3に示す。この探針3bから
のz位置信号VZは、探針3bが可動基板4に接触する
ことで測定がなされる可動基板4のz位置、すなわち、
上述の負帰還により伸縮したピエゾ素子9の変位に関す
る信号である。図3に示すように、図2で見られた履歴
による2値性は存在せず、z位置信号Vcとz位置信号
VZは互いに1値性を保っていることがわかる。
【0027】本実施形態では、試料8の表面形状の決定
に、試料8と探針3aとの相互作用力である探針3aが
試料8の表面を押す力を一定にさせるためのピエゾ素子
9への負帰還信号であるピエゾ素子信号Vpを用いず、
ピエゾ素子9の伸縮量を表す探針3bからのz位置信号
VZを用いている。
に、試料8と探針3aとの相互作用力である探針3aが
試料8の表面を押す力を一定にさせるためのピエゾ素子
9への負帰還信号であるピエゾ素子信号Vpを用いず、
ピエゾ素子9の伸縮量を表す探針3bからのz位置信号
VZを用いている。
【0028】以上、本実施形態によれば、試料8の表面
を探針3aにより走査して探針3aからのz位置信号V
cを収集しながら、同時に探針3bからのz位置信号VZ
を収集することで試料8の表面形状を観察する。このた
め、ピエゾ素子9の伸縮の履歴によるピエゾ素子信号V
pの多値性を排除するとともに、多値性に由来する誤差
を回避でき、試料8の表面形状を高精度に観察できる。
を探針3aにより走査して探針3aからのz位置信号V
cを収集しながら、同時に探針3bからのz位置信号VZ
を収集することで試料8の表面形状を観察する。このた
め、ピエゾ素子9の伸縮の履歴によるピエゾ素子信号V
pの多値性を排除するとともに、多値性に由来する誤差
を回避でき、試料8の表面形状を高精度に観察できる。
【0029】また、試料8に対する光てこの構成がカン
チレバー2a、探針3aおよび分割光ディテクタ5aで
構成され、可動基板4に対する光てこもカンチレバー2
b、探針3bおよび分割光ディテクタ5bと、基本的に
同じ構造の部品で構成されるとともに、光源6を供用し
たことで装置の構成の簡略化を図ることができる。
チレバー2a、探針3aおよび分割光ディテクタ5aで
構成され、可動基板4に対する光てこもカンチレバー2
b、探針3bおよび分割光ディテクタ5bと、基本的に
同じ構造の部品で構成されるとともに、光源6を供用し
たことで装置の構成の簡略化を図ることができる。
【0030】(第2の実施形態)次に、図4に本実施形
態の走査探針顕微鏡の帰還ループに関わる部分のブロッ
ク図を示す。
態の走査探針顕微鏡の帰還ループに関わる部分のブロッ
ク図を示す。
【0031】基本的な共振周波数が2kHzのピエゾ素
子109aの下端に取付けられた可動基板104の下面
に、さらに、発振器116により300kHz程度の正
弦波電圧で駆動されるピエゾ素子109bが取付けられ
ている。このピエゾ素子109bには、先端に探針10
3aを有する共振周波数が300kHz程度のカンチレ
バー102aが取付けられている。
子109aの下端に取付けられた可動基板104の下面
に、さらに、発振器116により300kHz程度の正
弦波電圧で駆動されるピエゾ素子109bが取付けられ
ている。このピエゾ素子109bには、先端に探針10
3aを有する共振周波数が300kHz程度のカンチレ
バー102aが取付けられている。
【0032】また、回路系には、分割光ディテクタ10
5aからの正弦波電圧の信号を振幅信号に変換するロッ
クイン回路114を有する。
5aからの正弦波電圧の信号を振幅信号に変換するロッ
クイン回路114を有する。
【0033】上述の構成以外は基本的に第1の実施形態
と同様であるため、詳細の説明は省略する。
と同様であるため、詳細の説明は省略する。
【0034】本実施形態も、カンチレバー102b、1
03bで反射されたレーザ光110をそれぞれ分割光デ
ィテクタ105a、105bにより受光してカンチレバ
ー102b、103bの振れ、すなわち探針103a、
103bの高さ位置であるz位置として検出する光てこ
を構成している。なお、本実施形態の場合、分割光ディ
テクタ105aからは、300kHz程度の正弦波電圧
の信号が出力され、この信号はロックイン回路114に
より振幅信号に変換され、さらに、400Hzに遮断周
波数を持つ低域濾波器であるローパスフィルタ115を
経た信号をz位置信号Vcとして増幅器107aに入力
される。
03bで反射されたレーザ光110をそれぞれ分割光デ
ィテクタ105a、105bにより受光してカンチレバ
ー102b、103bの振れ、すなわち探針103a、
103bの高さ位置であるz位置として検出する光てこ
を構成している。なお、本実施形態の場合、分割光ディ
テクタ105aからは、300kHz程度の正弦波電圧
の信号が出力され、この信号はロックイン回路114に
より振幅信号に変換され、さらに、400Hzに遮断周
波数を持つ低域濾波器であるローパスフィルタ115を
経た信号をz位置信号Vcとして増幅器107aに入力
される。
【0035】ピエゾ素子109aへの負帰還信号は、第
1の実施形態と同様に、増幅器107へと入力された比
較信号とz位置信号Vcとの差を増幅したピエゾ素子信
号Vpが与えられる。
1の実施形態と同様に、増幅器107へと入力された比
較信号とz位置信号Vcとの差を増幅したピエゾ素子信
号Vpが与えられる。
【0036】また、試料108の表面形状の決定も、第
1の実施形態と同様に、ピエゾ素子信号Vpを用いず、
交流的に振動する探針103aからの信号であるz位置
信号Vcと、ピエゾ素子109aの伸縮量を表す探針1
03bからのz位置信号VZとを用いている。
1の実施形態と同様に、ピエゾ素子信号Vpを用いず、
交流的に振動する探針103aからの信号であるz位置
信号Vcと、ピエゾ素子109aの伸縮量を表す探針1
03bからのz位置信号VZとを用いている。
【0037】以上により、本実施形態は、第1の実施形
態と同様に、ピエゾ素子109aの伸縮の履歴によるピ
エゾ素子信号Vpの多値性を排除するとともに、多値性
に由来する誤差を回避でき、試料108の表面形状を高
精度に観察できる。
態と同様に、ピエゾ素子109aの伸縮の履歴によるピ
エゾ素子信号Vpの多値性を排除するとともに、多値性
に由来する誤差を回避でき、試料108の表面形状を高
精度に観察できる。
【0038】また、本実施形態は、第1の実施形態と同
様に、光てこに関する基本構成を同じとしたことで装置
の構成の簡略化が図れる。
様に、光てこに関する基本構成を同じとしたことで装置
の構成の簡略化が図れる。
【0039】さらに、本実施形態は探針103aを振動
させることで、探針103aの試料108への引っ掛
り、引っ掛かり後の探針103aの跳びによる表面形状
再現の不正確さ、試料108に対する探針103aの引
きずりによる試料108あるいは探針103aの損傷等
を防ぐことができる。
させることで、探針103aの試料108への引っ掛
り、引っ掛かり後の探針103aの跳びによる表面形状
再現の不正確さ、試料108に対する探針103aの引
きずりによる試料108あるいは探針103aの損傷等
を防ぐことができる。
【0040】(第3の実施形態)次に、図5に本実施形
態の走査探針顕微鏡の帰還ループに関わる部分のブロッ
ク図を示す。
態の走査探針顕微鏡の帰還ループに関わる部分のブロッ
ク図を示す。
【0041】本実施形態の走査探針顕微鏡では、ロック
イン回路214からの出力が、80Hzに遮断周波数を
持つ低域濾波器である第1のローパスフィルタ215a
を介してz位置信号Vcとして出力される点、およびz
位置信号Vcと探針203bからのz位置信号VZとが合
成器220で合成されてから、コンピュータ212へと
入力される点が第2の実施形態と異なる。それ以外の構
成は、基本的に第2の実施形態と同様であるため詳細の
説明は省略する。
イン回路214からの出力が、80Hzに遮断周波数を
持つ低域濾波器である第1のローパスフィルタ215a
を介してz位置信号Vcとして出力される点、およびz
位置信号Vcと探針203bからのz位置信号VZとが合
成器220で合成されてから、コンピュータ212へと
入力される点が第2の実施形態と異なる。それ以外の構
成は、基本的に第2の実施形態と同様であるため詳細の
説明は省略する。
【0042】上述の構成により画像化された探針203
bからのピエゾ素子209aの伸縮信号は、交流的に振
動する探針203aと試料208の表面との相互作用に
関わる高さ情報の低周波数成分、すなわち探針203a
の走査にともないゆっくりと変化する表面の高さ情報で
ある。また探針203aの振幅信号化されたz位置信号
Vcは主として高周波数成分からなり、z位置信号Vcが
探針203bからの信号と関係づけられていることか
ら、走査にともない速く変化する試料208の表面の高
さ情報に変換できる。これらz位置信号Vcと探針20
3bからの信号とを高さ情報として、合成器220で合
成することにより試料208の表面の凹凸像が画像化さ
れる。このため、本実施形態の走査探針顕微鏡は、一画
面(面積:約5μm×5μm)を10秒程度の高速で取
得することが可能となる。
bからのピエゾ素子209aの伸縮信号は、交流的に振
動する探針203aと試料208の表面との相互作用に
関わる高さ情報の低周波数成分、すなわち探針203a
の走査にともないゆっくりと変化する表面の高さ情報で
ある。また探針203aの振幅信号化されたz位置信号
Vcは主として高周波数成分からなり、z位置信号Vcが
探針203bからの信号と関係づけられていることか
ら、走査にともない速く変化する試料208の表面の高
さ情報に変換できる。これらz位置信号Vcと探針20
3bからの信号とを高さ情報として、合成器220で合
成することにより試料208の表面の凹凸像が画像化さ
れる。このため、本実施形態の走査探針顕微鏡は、一画
面(面積:約5μm×5μm)を10秒程度の高速で取
得することが可能となる。
【0043】以上、本実施形態も第1および第2の実施
形態と同様に、ピエゾ素子209aの伸縮の履歴による
ピエゾ素子信号Vpの多値性を排除するとともに、多値
性に由来する誤差を回避でき、試料208の表面形状を
高精度に観察できる。
形態と同様に、ピエゾ素子209aの伸縮の履歴による
ピエゾ素子信号Vpの多値性を排除するとともに、多値
性に由来する誤差を回避でき、試料208の表面形状を
高精度に観察できる。
【0044】また、本実施形態も第1および第2の実施
形態と同様に、光てこに関する基本構成を同じとしたこ
とで装置の構成の簡略化が図れる。
形態と同様に、光てこに関する基本構成を同じとしたこ
とで装置の構成の簡略化が図れる。
【0045】さらに、高速性と、ピエゾ素子の履歴など
の問題を除いた高精度とを兼ね備えた高速AFM法であ
る本実施形態の走査探針顕微鏡は、特に半導体素子の微
細化が、例えば10μm角ほどの領域においてサブミクロ
ンから数十ナノメートルの長さスケールの人工物である
急峻なトレンチ構造あるいは微細配線を問題とする段階
にあることから、試作デバイスの評価方法ないしは装置
生産ラインにおける抜き取り検査のような表面評価に関
わる要請に対し果たす役割は大きい。
の問題を除いた高精度とを兼ね備えた高速AFM法であ
る本実施形態の走査探針顕微鏡は、特に半導体素子の微
細化が、例えば10μm角ほどの領域においてサブミクロ
ンから数十ナノメートルの長さスケールの人工物である
急峻なトレンチ構造あるいは微細配線を問題とする段階
にあることから、試作デバイスの評価方法ないしは装置
生産ラインにおける抜き取り検査のような表面評価に関
わる要請に対し果たす役割は大きい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、試
料表面の観察の際には、走査用探針と試料との相互作用
力が一定となるようにするために圧電素子に与える信号
ではなく、圧電素子の伸縮量そのものを利用することが
できるので、圧電素子へ与えられる信号に含まれる多値
性を回避し、試料表面を高精度に観察することができ
る。
料表面の観察の際には、走査用探針と試料との相互作用
力が一定となるようにするために圧電素子に与える信号
ではなく、圧電素子の伸縮量そのものを利用することが
できるので、圧電素子へ与えられる信号に含まれる多値
性を回避し、試料表面を高精度に観察することができ
る。
【0047】また、伸縮量検知手段を、カンチレバーに
設けられた変位検知用探針を含むものとすることで、圧
電素子の伸縮量を簡単な構成でかつ容易に検知すること
ができる。この場合特に、走査用探針を、走査用探針が
設けられたカンチレバーの略共振周波数で励振させるこ
とで、走査用探針と試料との相対走査の際の走査用探針
の引っ掛かり、跳び、損傷等を防止することができる。
さらに、走査用探針の変位量と変位検知用探針の変位量
とを合成させることで、試料表面を短時間で観察するこ
とができる。
設けられた変位検知用探針を含むものとすることで、圧
電素子の伸縮量を簡単な構成でかつ容易に検知すること
ができる。この場合特に、走査用探針を、走査用探針が
設けられたカンチレバーの略共振周波数で励振させるこ
とで、走査用探針と試料との相対走査の際の走査用探針
の引っ掛かり、跳び、損傷等を防止することができる。
さらに、走査用探針の変位量と変位検知用探針の変位量
とを合成させることで、試料表面を短時間で観察するこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施形態の走査探針顕微鏡の帰
還ループに関わる部分のブロック図である。
還ループに関わる部分のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の走査探針顕微鏡にお
ける、探針3aの信号VCとピエゾ信号VPとの関係を示
すグラフである。
ける、探針3aの信号VCとピエゾ信号VPとの関係を示
すグラフである。
【図3】本発明の第1の実施形態の走査探針顕微鏡にお
ける、探針3aの信号VCとピエゾ信号VPとの関係を示
すグラフである。
ける、探針3aの信号VCとピエゾ信号VPとの関係を示
すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態の走査探針顕微鏡の帰
還ループに関わる部分のブロック図である。
還ループに関わる部分のブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の走査探針顕微鏡の帰
還ループに関わる部分のブロック図である。
還ループに関わる部分のブロック図である。
【図6】従来のAFM法の帰還ループに関わる部分のブ
ロック図である。
ロック図である。
1、201 位置決め部 2a、2b、102a、102b カンチレバー 3a、3b、103a、103b、203a、203b
探針 4、104、204 可動基板 5a、5b、105a、105b 分割光ディテクタ 6 光源 7、107a 増幅器 8、108、208 試料 9、109a、109b、209a、209b ピエ
ゾ素子 10 レーザ光 11 XY駆動部 12 コンピュータ 114、214 ロックイン回路 15、115 ローパスフィルタ 215a 第1のローパスフィルタ 220 合成回路
探針 4、104、204 可動基板 5a、5b、105a、105b 分割光ディテクタ 6 光源 7、107a 増幅器 8、108、208 試料 9、109a、109b、209a、209b ピエ
ゾ素子 10 レーザ光 11 XY駆動部 12 コンピュータ 114、214 ロックイン回路 15、115 ローパスフィルタ 215a 第1のローパスフィルタ 220 合成回路
Claims (9)
- 【請求項1】 試料の表面に対向させてカンチレバーの
自由端に設けられた走査用探針と、 前記走査用探針と前記試料とを相対走査させる走査手段
と、 前記カンチレバーの固定端を支持し、前記走査用探針を
前記試料の表面に対して略垂直な方向に移動させるよう
に伸縮する圧電素子と、 前記走査用探針と前記試料との相互作用力が一定となる
ように前記圧電素子を伸縮させる帰還信号を与える制御
手段と、 前記圧電素子の伸縮量を検知する伸縮量検知手段と、 前記伸縮量検知手段により検知された前記圧電素子の伸
縮量を、前記走査用探針の前記試料の表面に対して略垂
直な方向への移動量として出力する出力手段とを有する
走査探針顕微鏡。 - 【請求項2】 前記圧電素子はその伸縮方向の一端が支
持部材によって支持されるとともに、他端に可動基板を
介して前記カンチレバーが支持され、 前記伸縮量検知手段は、前記圧電素子の伸縮による前記
可動基板の変位量を検知する、前記支持部材に支持され
たカンチレバーの自由端に設けられた変位検知用探針を
有する、請求項1に記載の走査探針顕微鏡。 - 【請求項3】 前記走査用探針が設けられたカンチレバ
ー及び前記変位検知用探針が設けられたカンチレバーに
レーザ光を照射する光源と、 前記走査用探針が設けられたカンチレバーに照射されて
反射した前記レーザ光を受光し、前記走査用探針の前記
試料の表面に対して略垂直な方向への移動量として出力
する変位量出力手段とを有し、 前記制御手段は、前記変位量出力手段からの出力に基づ
いて前記圧電素子に前記帰還信号を与え、前記出力手段
は、前記変位検知用探針が設けられたカンチレバーに照
射されて反射した前記レーザ光を受光し、前記可動基板
の変位に基づく前記変位検知用探針の変位量を前記圧電
素子の伸縮量とする、請求項2に記載の走査探針顕微
鏡。 - 【請求項4】 前記走査用探針を前記走査用探針が設け
られたカンチレバーの略共振周波数で励振させる発振手
段を有する請求項2または3に記載の走査探針顕微鏡。 - 【請求項5】 前記走査用探針を前記走査用探針が設け
られたカンチレバーの略共振周波数で励振させる発振手
段と、 前記出力手段からの出力と前記変位量出力手段からの出
力とを合成させる合成手段とを有する請求項3に記載の
走査探針顕微鏡。 - 【請求項6】 カンチレバーの自由端に設けられた走査
用探針と、一端が支持部材に支持され他端に前記カンチ
レバーの固定端が支持された圧電素子と、前記圧電素子
の伸縮量を検知する伸縮量検知手段とを有するヘッドを
用意する工程と、 試料を前記走査用探針と接触させて対向配置する工程
と、 前記走査用探針と前記試料とを相対走査する工程と、 前記走査用探針と前記試料との相互作用力が一定となる
ように前記圧電素子を伸縮させる工程と、 前記伸縮量検知手段により検知された前記圧電素子の伸
縮量を、前記走査用探針の前記試料の表面に対して略垂
直な方向への移動量として出力する工程とを有する、試
料観察方法。 - 【請求項7】 前記ヘッドは、前記カンチレバーが可動
基板を介して前記圧電素子に支持されるとともに、前記
伸縮量検知手段は、前記支持部材に支持されたカンチレ
バーの自由端に設けられた変位検知用探針を有し、 前記圧電素子の伸縮量を前記走査用探針の移動量として
出力する工程は、前記圧電素子の伸縮による前記可動基
板の変位に基づく前記変位検知用探針の変位量を検知す
る工程を有する、請求項6に記載の試料観察方法。 - 【請求項8】 前記走査用探針を前記走査用探針が設け
られたカンチレバーの略共振周波数で励振させる工程を
有する、請求項7に記載の試料観察方法。 - 【請求項9】 前記走査用探針の変位量と前記変位検知
用探針の変位量とを合成する工程を有する請求項8に記
載の試料観察方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11027461A JP2000227436A (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 走査探針顕微鏡および試料観察方法 |
| DE19956725A DE19956725A1 (de) | 1998-11-27 | 1999-11-25 | Abtastfühler-Mikroskop, Verfahren zur Steuerung des Abtastfühler-Mikroskops, in diesem enthaltenes Signalverarbeitungssystem und im System verwendetes Verfahren |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11027461A JP2000227436A (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 走査探針顕微鏡および試料観察方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000227436A true JP2000227436A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12221765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11027461A Pending JP2000227436A (ja) | 1998-11-27 | 1999-02-04 | 走査探針顕微鏡および試料観察方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000227436A (ja) |
-
1999
- 1999-02-04 JP JP11027461A patent/JP2000227436A/ja active Pending
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