JP2000227618A - 光量調整装置を有する光学系 - Google Patents

光量調整装置を有する光学系

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JP2000227618A
JP2000227618A JP11027871A JP2787199A JP2000227618A JP 2000227618 A JP2000227618 A JP 2000227618A JP 11027871 A JP11027871 A JP 11027871A JP 2787199 A JP2787199 A JP 2787199A JP 2000227618 A JP2000227618 A JP 2000227618A
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aperture
filter
optical system
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physical
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Masatoshi Nagano
雅敏 永野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学系の絞り効果が十分に得られるようにす
る。 【解決手段】 ビデオカメラの露光量調整は、撮影光学
系1内に設けられた絞り装置2の開口径と物性フィルタ
3の光透過率を制御することで、撮像素子4への入射光
量を調整し行われる。そして、絞りセンサ5により絞り
開口径を検出し、絞り装置2の開口径は絞り開放状態か
ら所定の絞り開口径までの間でカメラ制御回路7により
制御されている。また、フィルタセンサ6はフォトイン
タラプタ等により直接に物性フィルタ3の光透過率を検
出し、カメラ制御回路7が物性フィルタ3の光透過率を
制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に光透過率を調
整することができる物性素子を光学系の光路中に設け、
良好な画質を得られるようにした例えばビデオカメラや
電子スチルカメラに使用する光量調整装置を有する光学
系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からビデオカメラ等の光学系に用い
られる光量調整装置においては、NDフィルタを貼り付
けた複数の絞り羽根を機械的に動かすことにより、絞り
の口径を変化させて撮像面に入射する光束の光量を調整
している。
【0003】又は、絞り羽根にはNDフィルタを貼り付
けずに、光路中に直接NDフィルタを挿入する装置を絞
り装置とは別に設けて、撮像面に入射する光束の光量を
調整している。そして、これらの方法により撮像面に入
射する光束の光量の調整範囲を広くし、かつ絞り口径が
少なくなり過ぎ、回折現象により画質が劣化することを
防止している。
【0004】しかしながら、このような従来例には次の
ような欠点がある。 (1) 前者の従来例においては、絞り羽根にNDフィルタ
が貼り付けられているため、NDフィルタによりゴース
トが発生し易くなると同時に、中間絞り域でNDフィル
タと他の絞り羽根の間隔が小さくなったときに発生する
回折光により、使用頻度の高い絞り口径において撮影像
が劣化つまり解像力が著しく低下するという重大な欠点
を有する。
【0005】(2) 後者の従来例においては、絞り装置と
は別に光路中へのNDフィルタ挿入装置を設ける必要が
あるため、撮像面に入射する光束の光量を調整する装置
全体が大きく複雑になると同時に、光路中にNDフィル
タの挿入時及び脱出時に撮像面への入射光が遮断される
ため、ムービーカメラにおいては、連続した画像が得ら
れなくなるという欠点がある。また、このため従来から
その光透過率を調整できる液晶素子やエレクトロ・クロ
ミック(EC)素子等の物性フィルタを光路中に設け、
この物性フィルタの光透過率を調整し撮像面に入射する
光束の光量を調整するという提案が数多くなされてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のビデ
オカメラの透過光量調整装置においては、光量比(最大
透過光量/最小透過光量)で1000〜4000程度の
透過光量調整が行えるのに対し、実在する物性フィルタ
にはここまで大きな光量比がとれるものがない。また、
最大光透過率が100%となる物性フィルタは現在な
く、例えばツィスト・ネマティックタイプの液晶素子
(TN液晶素子)の最大光透過率は50%にも満たな
い。EC素子の最大光透過率は約80%であるが、その
光透過率を調整する場合に、その透過率変化速度はTN
液晶素子に比べて非常に遅い。また、一般的に環境温度
が低下すると物性素子の光透過率変化速度は低下する。
これらの問題により、上記の提案は今だに実用化されて
いない。
【0007】本発明の目的は、上記の問題に鑑みてなさ
れたものであり、光学系の光路中に光透過率を調整可能
な物性フィルタと、機械的にその開口径を調整すること
ができる絞り手段を設けることにより、より広い透過光
量調整範囲を得ることができ、また物性フィルタの最大
光透過率や光透過率変化速度に影響され難く、絞り効果
を十分得ることができる小型の光量調整装置を有する光
学系を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る光量調整装置を有する光学系は、機械的
に開口面積を調整する絞り手段と、光路中の光学素子の
光束透過可能範囲の一部に光透過状態を調整可能な物性
フィルタを設け、前記絞り手段と前記物性フィルタによ
り透過光量調整を行うことを特徴とする。
【0009】また、本発明においては、前記物性素子は
前記光学素子の前記光学系の光軸回りに設けることによ
り前記目的を達成しようとするものである。
【0010】本発明においては、前記物性フィルタは前
記絞り手段より撮像面側に設けることにより前記目的を
達成しようとするものである。
【0011】本発明においては、前記絞り手段の口径が
所定値より大きいときは、前記物性フィルタは最大光透
過状態に制御することにより、前記目的を達成しようと
するものである。
【0012】本発明においては、前記絞り手段の口径が
前記所定値のとき前記物性フィルタの光透過状態を最大
光透過状態〜最小光透過状態の間に制御することによ
り、前記目的を達成しようとするものである。
【0013】本発明においては、前記所定値のときに前
記絞り手段は前記光学素子の前記物性素子の設けられて
いない範囲を透過する光束を遮蔽していることにより、
前記目的を達成しようとするものである。
【0014】本発明においては、前記絞り手段の前記所
定値の開口面積よりも前記物性素子の面積は大きく又は
同等であることにより、前記目的を達成しようとするも
のである。
【0015】本発明において前記物性素子はエレクトロ
・クロミック素子(EC素子)であることにより、前記
目的を達成しようとするものである。
【0016】本発明において前記物性素子は複数の領域
に分割することにより、前記目的を達成しようとするも
のである。
【0017】本発明において前記物性素子は光軸を中心
とする同心円状に、複数の領域に分割されていることに
より、前記目的を達成しようとするものである。
【0018】本発明において前記光学系は温度検出手段
を有し、前記温度検出手段の出力により前記絞り手段の
口径の制御を変化させることにより、前記目的を達成し
ようとするものである。
【0019】本発明においては、前記温度検出手段の出
力が所定値以下のとき、前記絞り手段の口径の所定値を
小さくすることにより、前記目的を達成しようとするも
のである。
【0020】本発明においては、前記物性素子の複数の
領域はそれらの光透過状態を独立に制御可能とすること
により、前記目的を達成しようとするものである。
【0021】本発明においては、前記温度検出手段の出
力により、前記物性素子の複数の領域の光透過状態を独
立に制御することにより、前記目的を達成しようとする
ものである。
【0022】本発明においては、前記絞り手段の口径の
前記所定値は光量調整時における前記絞り手段の最小口
径であることにより、前記目的を達成しようとするもの
である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は第1の実施例のビデオカメラの
要部概略図、図2は回路構成を示す要部ブロック図、図
3はビデオカメラに搭載される物性フィルタの正面図で
ある。
【0024】図1において、光軸L上に撮影光学系1、
機械的に絞り羽根を開閉しその開口径を調整できる絞り
装置2、物性フィルタ3、例えばCCD等から成る撮像
素子4が順次に配列されている。物性フィルタ3は液晶
素子や例えば表面にIrOx、Ta2 Os、WO3 等の
遷移金属酸化物等の薄膜から成る物性素子を有するガラ
ス板から成るEC素子であり、この物性フィルタ3は電
圧を印加することにより、フィルタの光透過率を制御す
ることができる。絞り装置2にはその開口径を検出する
絞りセンサ5、物性フィルタ3の近傍にはその光透過率
を検出するフィルタセンサ6が設けられている。撮像素
子4の出力はカメラ制御回路7を介して電子ビューファ
インダ8に接続され、接眼レンズ9により映像を拡大し
て観察できるようにされている。
【0025】またカメラ制御回路7には、撮影光学系
1、絞り装置2、物性フィルタ3、絞りセンサ5、フィ
ルタセンサ6、記憶部10、電線11、電源スイッチ1
2が直接又は制御回路を介して接続されている。即ち、
カメラ制御回路7には図2に示すように、メインスイッ
チ20、撮影スイッチ21、フォーカス制御回路22、
ズーム制御回路23、撮像素子制御回路24、露光量制
御回路25、電気ビューファインダ制御回路26、記憶
部制御回路27が接続されており、露光量制御回路25
には絞り制御回路28、物性フィルタ制御回路29が接
続されている。
【0026】図3に示すように物性フィルタ3において
は、光学素子であるガラス平板3aの光軸回りの中心部
に液晶素子やEC素子等の物性素子3bが設けられてお
り、物性素子3bはガラス平板3a上に設けられた透明
電極3cを介し、ガラス平板3aの外周部に設けられた
電極3dと電気的に接続されている。
【0027】先ず、ビデオカメラの電源スイッチ12が
操作され電源11が投入されると、図4のフローチャー
ト図に示すように撮像素子4に入射する光量が適正とな
るように、露光量調整制御回路25と撮像素子制御回路
24による駆動が開始される。その後に、撮像素子4に
よる映像はカメラ制御回路7を介して電子ビューファイ
ンダ7が点灯し、接眼レンズ8を通して撮影者によって
観察される。
【0028】このスタンバイ状態において、撮影者が図
示しない撮影釦を押すと撮影スイッチ21がオンとな
り、カメラ制御回路7がこの撮影スイッチ21がオンに
なったことを確認すると撮影動作が開始され、撮像素子
4による出力映像をカメラ制御回路7を介して記録部1
0に転送し、記録部制御回路27により記録媒体に記録
する。
【0029】このとき、前述のように露光量調整動作は
既に行われており、映像はカメラ制御回路7を介して電
子ビューファインダ7に表示されている。そして、撮影
者が撮影釦を外すと撮影スイッチ21がオフとなり、カ
メラ制御回路7がこの撮影スイッチ21のオフとなった
ことを確認すると撮影動作が中止され、カメラは再びス
タンバイ状態へと戻る。この撮影動作手順の繰り返しに
より、順次に映像記録が行われる。
【0030】本実施例のビデオカメラの露光量調整は、
撮影光学系1内に設けられた絞り装置2の開口径と物性
フィルタ3の光透過率を制御することで、撮像素子4へ
の入射光量を調整し行われる。ここで、絞りセンサ5は
絞り装置2の絞り羽根駆動用モータの回転子の回転角を
検出できるホール素子等により構成され、モータの回転
子の回転角により絞り装置2の開口径を検出する。そし
て、この絞りセンサ5により絞り開口径を検出し、絞り
装置2の開口径は絞り開放状態から所定の絞り開口径
(最小口径)までの間で絞り制御回路28により制御さ
れている。また、フィルタセンサ6はフォトインタラプ
タ等により直接に物性フィルタ3の光透過率を検出し、
物性フィルタ制御回路29が物性フィルタ3の光透過率
を制御している。
【0031】そして、撮影光学系1に入射する光量が低
光量から、或る所定の光量までは絞り装置2の開口径の
調整だけで、図5のフローチャート図に示すように、光
量調整の露光量制御を行う。この入射光量の範囲では、
物性フィルタ3の光透過率は最大となっており、撮像素
子4への入射光量が小さければ絞り装置2の開口径を大
きくし、入射光量が大きければ絞り装置2の開口径を小
さくして、撮像素子4への入射光量が適正となるように
している。
【0032】ここで、絞り開口径を所定値以下にしない
のは、絞り開口径を小さくし過ぎると、絞り開口径によ
る回折光が撮影像に及ぼす影響が無視できなくなり、撮
影像が劣化つまり解像力が低下するためである。従っ
て、絞り開口系の最小口径を、絞り開口径による回折光
が撮影像に与える影響が無視できる範囲に定めてある。
また、先に述べた撮影光学系1に入射する或る所定の光
量とは、絞り開口径が最小口径でかつ物性フィルタ3の
光透過率が最大のときに、撮像素子4への入射光量が適
正となるときの撮影光学系1への入射光量を指してい
る。
【0033】次に、撮影光学系1への入射光量が所定の
光量を超えると、絞り装置2の絞り開口径は最小口径に
固定し、物性フィルタ3の光透過率の調整だけで露光量
制御を行う。ここで、絞り開口径が最小口径のとき、物
性フィルタ3の物性素子3b以外の部分の全てを絞り羽
根が覆っており、絞り装置2を透過した光束がこの範囲
を透過することなない。そして、この撮影光学系1への
入射光量の範囲では、撮像素子4への入射光量が小さけ
れば物性フィルタ3の光透過率を上げ、入射光量が大き
ければ物性フィルタ3の光透過率を下げて、撮像素子4
への入射光量が適正となるようにしている。
【0034】ここで、物性フィルタ3の一部の中心部に
だけ、物性素子3bを設けているため、例えばTN型の
液晶素子等の最大光透過率の低い物性素子を用いる場合
には、物性フィルタ3の最大光透過率を大きく下げるこ
とがない。また、EC素子を物性素子として用いる場合
に、EC素子は光透過率変化速度は小さいが、その面積
が小さい程、光透過率変化速度が大きくなるため、本実
施例の物性フィルタ3の構成にすれば、物性フィルタの
全面にEC素子を設けることに比べて、大きな光透過率
変化速度を得られる。
【0035】ここで、絞りセンサ5は本実施例のような
ものではなく、例えば絞り羽根の動き量を直接検出し、
絞り装置の開口径を検出するものなど、絞り開口径を検
出できればよい。また、本実施例においては、物性フィ
ルタ3の外部に物性素子3bと光透過率が等価となる領
域、例えば物性フィルタ3に用いられる物性素子3bと
同一の種類かつ同サイズの物性素子を有効光束外に設け
た領域を設け、この光透過率をフォトインタラプタなど
で構成されるフィルタセンサ6により直接検出してい
る。しかし、例えば印加電圧によりその光透過率が決定
される物性フィルタ3が使用される場合には、本実施例
のようなフィルタセンサ6の代りに物性フィルタ3の印
加電圧検出回路を設け、これを物性フィルタ3の光透過
率検出センサとして用いてもよく、フィルタセンサ6は
直接に物性フィルタ3の光透過率を検出するものでなく
ともよい。
【0036】また、本実施例においては絞り開口径を最
小口径とし、物性フィルタ3の光透過率を最小として
も、撮像素子4への入射光量が大き過ぎるような被写体
を撮影することはできないが、物性フィルタ3の光透過
率を最小とした状態において、絞り装置2の絞り開口径
を更に小さくしてゆけば、絞り開口径による回折光の影
響が現れ始め、撮影像が劣化つまり解像度が低下してゆ
くものの、このような非常に明るい被写体を撮影できる
ようになる。このような絞り口径の使用頻度は非常に低
いが、このようにして本実施例のビデオカメラの露光量
制御を行ってもよい。
【0037】本実施例において、物性フィルタ3の物性
素子3bは光軸回りに円形に設けられているが、これは
絞り最小口径形状に合せた形状であればよく、例えば絞
り最小口径形状が多角形であれば、物性素子3bの形状
もまたそれに合わせた多角形としてもよく、絞り最小口
径形状によりどのような形状でもよい。また、撮影光学
系1の鏡筒の構成上、物性フィルタ3が光軸Lに対し偏
心して取り付けられている場合に、物性素子3bは光軸
Lの回りにあればよいため、物性素子3bは物性フィル
タ3の中心よりも偏心した位置にあってもよく、また物
性フィルタ3の外形は円形とは限らず、製作し易い形状
であれば、四角形等の形状でもよい。更に、特殊効果用
レンズ等の絞り開口径の中心が光軸Lに対してずれたつ
まり偏心した位置にある場合に、物性素子3bも同様に
光軸Lに対しずれた位置にあってもよい。
【0038】本実施例において物性フィルタ3の物性素
子3bは、最小口径時の絞り開口面積よりも、その面積
を大きく又は同一に設定されており、最小口径時に絞り
装置2を通過した光束が、物性フィルタ3の物性素子3
b以外を透過することがないようになっているが、これ
は最小口径時に絞り装置2を通過した光束が物性フィル
タ3の物性素子3b以外を透過しなければ、物性素子3
bの形状及び面積はどのようなものでもよい。
【0039】ただし、通常では物性フィルタ3を絞り装
置2に隣接させ、最小口径時の開口面積よりも物性素子
3bの面積を大きく又は同等にすれば、物性素子3bの
面積を最も小さくできるが、絞り装置2の近傍に他の光
学素子があり、物性フィルタ3を絞り装置2に隣接した
位置に設けられない場合は、物性フィルタ3を絞り装置
2から離れた位置に設けてもよい。また、絞り装置2の
近傍にレンズ等の光学素子がある場合には、この光学素
子上に物性素子3bを設ければ、このような場所に物性
素子3bを設け、物性素子3b専用のガラス平板3aを
設けずに、光学系の構成を簡略化することもできる。
【0040】また、物性素子3bにEC素子を用いれ
ば、EC素子は液晶素子に比べると構成が単純であり、
また液晶素子に比べて最大光透過率が大きいため、構成
が単純で製作し易く、かつ物性フィルタ3全体の最大光
透過率を大きくできる。
【0041】図6は第2の実施例のビデオカメラの要部
概略図、図7は回路構成を示す要部ブロック図、図8は
物性フィルタの正面図である。また、第1の実施例と同
一のものは同じ符号を付している。なお、本実施例のビ
デオカメラの動作を制御するフローチャート図及びその
説明は第1の実施例と同じであるので省略する。
【0042】図6において、物性フィルタ31は液晶素
子やEC素子等の物性素子部を有するガラス板により構
成されており、その近傍には物性フィルタ31の光透過
率を検出するフィルタセンサ32及び物性フィルタ31
の環境温度を検出する温度センサ33が設けられてい
る。
【0043】これらの物性フィルタ31、フィルタセン
サ32、温度センサ33は、図7に示すようにカメラ制
御回路7に直接に又は露光量制御回路25、物性フィル
タ制御回路29、温度制御回路34を介して電気的に接
続されている。
【0044】図8に示すように物性フィルタ31は光学
素子であるガラス平板31aの光軸回りの中心部に液晶
素子やEC素子等の物性素子31b、31cが同心円状
に設けられており、物性素子31bにより中心部の領域
Aが、物性素子31cによりその周囲の領域Bが形成さ
れている。また、物性素子31bはガラス平板31a上
に設けられた透明電極31dを介し、ガラス平板31a
の外周部に設けられた電極31fと電気的に接続してい
る。同様に、物性素子31cはガラス平板31a上に設
けられた透明電極31eを介し、ガラス平板31aの外
周部に設けられた電極31gと電気的に接続されてい
る。そして、物性素子31b、31cにより構成される
領域A及び領域Bは、物性フィルタ31の外部からそれ
ぞれ独立して制御できるようになっている。
【0045】本実施例のビデオカメラの露光量調整は、
撮影光学系内に設けられた絞り装置2の開口径と、物性
フィルタ31の領域A、領域Bの光透過率とを制御する
ことにより、撮像素子4への入射光量を調整し行われ
る。また本実施例においては、物性フィルタ31の近傍
に設けられ、環境温度を検出する温度センサ33は、物
性フィルタ31の環境温度が所定の温度よりも低い温度
範囲Iと、所定の温度以上の温度範囲IIを検出できるよ
うになっている。
【0046】図9〜図11はこの場合の制御フローチャ
ート図であり、絞り装置2の開口径は、絞りセンサ5に
より絞り開口径を検出し、絞り開放状態から所定の最小
口径までの間で絞り制御回路により制御されているが、
この絞り装置2の最小口径は、物性フィルタ31が温度
範囲Iであるか温度範囲IIであるかにより、その値が変
えられる。また、フィルタセンサ32はフォトインタラ
プタ等により直接に物性フィルタ31の領域Aと領域B
の光透過率を独立に検出し、物性フィルタ制御回路が物
性フィルタ31の領域Aと領域Bの光透過率を制御して
いる。
【0047】物性フィルタ31の外部に領域A、Bと光
透過率が等価となる領域に、例えば物性フィルタ31に
用いられる物性素子31b、31cと同一種類でかつ同
サイズの物性素子を有効光束外に設けた領域を設け、こ
れらの領域の光透過率をフォトインタラプタ等で構成さ
れるフィルタセンサ32により検出している。そして、
温度センサ33により検出される温度が温度範囲Iのと
き、撮影光学系1に入射する光量が低光量から閾値aま
では、絞り装置2の開口径の調整だけで露光量制御を行
うことになる。
【0048】この入射光量の範囲では、領域A、領域B
はその光透過率は最大となっており、撮像素子4への入
射光量が小さければ絞り装置2の開口径を大きくし、入
射光量が大きければ絞り装置2の開口径を小さくして撮
像素子4への入射光量が適正となるようにしている。ま
た、温度センサ33により検出される温度が温度範囲II
のとき、撮影光学系1に入射する光量が低光量から閾値
bまでは、絞り装置2の開口径の調整だけで露光量制御
を行う。この入射光量の範囲では、領域A、領域Bは共
にその光透過率は最大となっており、撮像素子4への入
射光量が小さければ絞り装置2の開口径を大きくし、入
射光量が大きければ絞り装置2の開口径を小さくして、
撮像素子4への入射光量が適正となるようにしている。
【0049】ここで、温度センサ33により検出される
温度が温度範囲IIのとき、絞り開口径を所定値以下には
していないが、これは絞り開口径を小さくし過ぎると、
絞り開口径による回折光が撮影像に及ぼす影響が無視で
きなくなり、撮影像が劣化つまり解像力が低下するため
である。
【0050】温度範囲IIのときの最小口径は、絞り開口
径による回折光が撮影像に与える影響が無視できる範囲
に定められている。また、先に述べた撮影光学系1に入
射する光量の閾値bとは、温度範囲IIにおいて絞り開口
径が上記最小口径でかつ物性フィルタ31の領域A及び
領域Bの光透過率が最大のときに、撮像素子4への入射
光量が適正となるときの撮影光学系1への入射光量を指
している。撮影光学系1に入射する光量の閾値aとは、
温度範囲Iにおいて絞り開口径が最小口径となってお
り、かつ領域Aの光透過率が最大のときに撮像素子4へ
の入射光量が適正となるときの撮影光学系1への入射光
量を指している。
【0051】温度範囲Iのとき、撮影光学系1への入射
光量が閾値aを超えると、絞り装置2の絞り開口径は温
度範囲Iのときの最小口径に固定し、物性フィルタ31
の領域Aの光透過率の調整だけで露光量制御を行う。こ
こで、絞り装置2が温度範囲Iのときの最小口径のと
き、領域A以外の部分の全てを絞り羽根が覆っており、
絞り装置2を通過した光束がこの領域を透過することは
ない。そして、この撮影光学系1への入射光量の範囲で
は撮像素子4への入射光量が小さければ、少なくとも領
域Aの光透過率を上げ、入射光量が大きければ少なくと
も領域Aの光透過率を下げて、撮像素子4への入射光量
が適正となるようにしている。また、温度範囲IIのと
き、撮影光学系1への入射光量が閾値bを越えると、絞
り装置2の絞り開口径は温度範囲IIのときの最小口径に
固定し、領域Aと領域Bの光透過率の調整だけで露光量
制御を行う。
【0052】ここで、絞り装置2が温度範囲IIのときの
最小口径のとき、物性フィルタ31の領域Aと領域B以
外の部分の全てを絞り羽根が覆っており、絞り装置2を
通過した光束がこの領域を透過することはない。そし
て、この撮影光学系1への入射光量の範囲では撮像素子
4への入射光量が小さければ領域Aと領域Bの光透過率
を上げ、入射光量が大きければ領域Aと領域Bの光透過
率を下げて、撮像素子4への入射光量が適正となるよう
にしている。
【0053】実施例では、物性フィルタ31の一部の中
心部にだけ物性素子で形成される領域A、領域Bを設け
ているため、例えばTN型の液晶素子等の最大光透過率
の低い物性素子を用いる場合には、物性フィルタ31の
最大光透過率を大きく下げることがない。
【0054】また、EC素子を物性素子として用いる場
合に、EC素子は光透過率変化速度は小さいが、その面
積が小さい程、光透過率変化速度が大きくなるため、本
実施例の物性フィルタ31のように、その中心部に物性
素子を設ける構成にすれば、物性フィルタの全面にEC
素子を設けることに比べて、大きな光透過率変化速度を
得られる。
【0055】ここで、EC素子のように低温下において
光透過率変化速度が低下する物性素子を物性フィルタ3
1に使用し、撮像素子4への入射光量を調整する場合
に、撮影光学系1への入射光量が大きいときには、絞り
装置2の絞り開口径を最小値とし、物性フィルタ31の
光透過率を調整し露光量制御を行う。このとき、通常の
温度以上の温度範囲IIにおいては、物性素子の光透過率
変化速度が速く、撮影光学系1に入射する光量の変化
に、物性フィルタ31の光透過率変化が追従でき露光量
制御が行える。
【0056】しかし、低温下においては物性素子の光透
過率変化速度が低下し、撮影光学系1に入射する光量の
変化に物性フィルタ31の光透過率変化が追従できなく
なる場合が生ずることがある。また、先にも述べたよう
にEC素子は面積が小さい程、光透過率変化速度が大き
くなる。このため本実施例においては、物性フィルタ3
1の物性素子を領域Aと領域Bに分割し、物性フィルタ
31が低温の温度範囲Iのときには、面積の小さい領域
Aの光透過率を調整する構成とし、低温でも物性フィル
タ31の光透過率変化速度が、撮像素子1に入射する光
量変化に追従し、露光量制御が行えるようにしている。
【0057】そして、このような構成にすることによ
り、EC素子のように光透過率変化速度が低温度下にお
いて低下するような物性素子を物性フィルタ31に使用
しても、低温下において露光量制御を行うことができ
る。ただし、常温以上の温度範囲IIのときの絞り最小口
径を、絞り開口径による回折光が撮影像に与える影響が
無視できる範囲に定めてあるため、低温の温度範囲Iの
ときの絞り最小口径のときには、僅かではあるが絞り開
口径による回折光の影響が撮影像に現われる虞れがあ
る。しかし、上記の構成による撮影像の解像力の低下は
軽微な範囲に留められており、また低温下において物性
素子の光透過率変化速度が低下し、適切な露光量制御が
行えなくなる方が重大な問題となるので、本実施例にお
いては上記のような構成としている。
【0058】また、絞りセンサ5は本実施例のようなも
のではなく、例えば絞り羽根の動き量を直接検出し、絞
り装置の開口径を検出するものなど絞り開口径を検出で
きればよい。本実施例においては、物性フィルタ31の
外部に領域Aと領域Bと光透過率が等価となる領域、例
えば領域Aと領域Bの物性素子と同一種類でかつ同サイ
ズの物性素子を有効光束外に設けた領域をそれぞれ独立
に設け、領域Aと領域Bの光透過率をフォトインタラプ
タ等で構成されるフィルタセンサ32により、それぞれ
独立に検出している。しかし、例えば印加電圧によりそ
の光透過率が決定される物性フィルタ31が使用される
場合には、本実施例のようなフィルタセンサ32の代り
に領域Aと領域Bへの印加電圧検出回路を設け、これを
領域Aと領域Bの光透過率検出センサとして用いてもよ
く、フィルタセンサ32は直接に物性フィルタ31の光
透過率を検出するものでなくともよい。
【0059】本実施例においては、温度センサ33によ
り検出される温度によらずに、絞り開口径を各温度範囲
の最小口径とし、物性フィルタ31の光透過率を最小と
しても、撮像素子4への入射光量が大き過ぎるような被
写体を撮影することはできないが、物性フィルタ31の
光透過率を最小とした状態において、絞り装置2の絞り
開口径を更に小さくしてゆけば、絞り開口径による回折
光の影響が現れ始め撮影像が劣化してゆくものの、この
ような非常に明るい被写体を撮影できるようになり、こ
のように本実施例のビデオカメラの露光量制御を行って
もよい。
【0060】本実施例において、物性フィルタ31の領
域Aと領域Bは光軸回りに円形又は円環状に設けている
が、これは温度範囲Iと温度範囲IIのときの絞り最小口
径形状に合わせた形状であればよく、例えば温度範囲I
と温度範囲IIのときの絞り最小口径形状が多角形であれ
ば、領域Aと領域Bの外縁形状も、それぞれの温度範囲
のときの絞り最小口径形状に合わせた多角形としてもよ
く、絞り口径形状によりどのような形状でもよい。
【0061】また、撮影光学系1の鏡筒の構成上、物性
フィルタ31が光軸Lに対し偏心して取り付けられてい
る場合に、領域A及び領域Bは物性フィルタ31の中心
よりも偏心した位置にあってもよく、また物性フィルタ
31の外形は円径とは限らず、製作し易い形状であれ
ば、四角形等の形状でもよい。更に、特殊効果用レンズ
等、絞り開口径の中心が光軸Lに対してずれた位置にあ
る場合に、領域A及び領域Bも同様に光軸Lに対しずれ
た位置にあっても支障はない。
【0062】本実施例において、物性フィルタ31の領
域A及び領域Bは、それぞれ温度範囲I及び温度範囲II
のときの最小口径時の絞り開口面積よりもその面積を大
きく又は同等に設定されており、温度範囲Iのときの最
小口径時に絞り装置2を通過した光束が領域A以外を透
過することがないように構成されており、また、温度範
囲IIのときの最小口径時に絞り装置2を通過した光束
が、領域A及び領域B以外透過することがないように構
成されている。
【0063】これは、温度範囲Iのときの絞り最小口径
時に、絞り装置2を通過した光束が領域A以外を透過せ
ず、また温度範囲IIのときの最小口径時に絞り装置2を
通過した光束が領域A及び領域B以外を透過しなけれ
ば、領域Aと領域Bの形状及び面積はどのようなもので
もよい。
【0064】ただし、通常では物性フィルタ31を絞り
装置2に隣接させ、温度範囲I及び温度範囲IIにおける
絞り最小口径時の開口面積よりも、それぞれ領域Aの面
積及び領域Aと領域Bを合わせた面積を大きくし又は同
等にすれば、物性素子を設けた領域Aと領域Bの面積を
最も小さくできるが、絞り装置2の近傍に他の光学素子
があり、物性フィルタ31を絞り装置2に隣接した位置
に設けられない場合には、物性フィルタ31を絞り装置
2よりも離れた位置に設けてもよい。また、絞り装置2
の近傍にレンズ等の光学素子がある場合には、この光学
素子上に物性素子の領域Aと領域Bを設ければ、物性素
子の領域Aと領域B専用のガラス平板31aを設けず
に、光学系の構成を簡略化することができる。
【0065】更に、物性フィルタ31の領域Aと領域B
を構成する物性素子にEC素子を用いれば、EC素子は
液晶素子に比べると構成が単純であり、液晶素子に比べ
て最大光透過率が大きいため構成が単純で製作し易く、
かつ物性フィルタ全体の最大光透過率を大きくできる。
【0066】本実施例において、物性フィルタ31の物
性素子は2つの領域に分割され、温度センサ33の出力
により温度範囲がIであるかIIであるかを判断し、絞り
開口径の制御を変えているが、物性フィルタ31の物性
素子を更に細かく分割し、また温度範囲もそれに応じて
細かく分割し、絞り開口径をより細かく制御してもよ
い。つまり、物性素子で形成される領域及び温度範囲は
2つに限られるものではなく、幾つであってもよい。
【0067】本実施例において、温度範囲IIのときは物
性フィルタ31の領域Aと領域Bの光透過率は同一にな
るように制御が行われているが、温度範囲Iのときは領
域Aと領域Bの光透過率の制御は変えられており、つま
り独立に制御されている。しかし、光透過率の制御を簡
略化するために、温度範囲Iにおいても、領域Aと領域
Bの光透過率が同一となるように制御を行っても、本発
明の効果は得られる。そして、このようにすれば物性フ
ィルタ制御回路29をより単純な構成にできる。
【0068】本実施例において、その面積を小さくする
ことにより大幅に光透過率変化速度を大きくできる物性
素子を用いる場合には、温度センサを使用せずに温度に
より絞り口径の制御を変えなくともよい。この場合に、
第1の実施例における絞り口径制御と同様の制御を行
う。このようにすれば温度センサは不要となり、また絞
り制御回路をより単純な構成にできることになる。
【0069】また、本実施例のように、物性フィルタ3
1の物性素子を同心円状に分割すれば、物性素子を多角
形等の複雑な形状に形成するよりも単純な構成とするこ
とができ、物性素子を形成し易くなる。
【0070】また、対光性が弱く強い光に長時間晒され
ると、性能が劣化する物性素子を用いる場合に、本実施
例のように絞り装置2の撮像面側に物性フィルタ3、3
1を設け、ビデオカメラの映像記録時やビデオカメラの
電源オフ時を含むスタンバイ時以外には、絞り装置2の
絞り羽根により、撮影光学系1の有効光束を完全に覆う
構成とすれば、映像入力時以外には物性フィルタ3、3
1に入射する光をカットすることができ、つまり光によ
る物性素子のダメージを大幅に減すことができ、信頼性
の高い光量調整装置が得られる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光量調
整装置を有する光学系は、絞り手段と、光透過率調整可
能な物性フィルタを有し、この絞り手段と物性フィルタ
により透過光量調整を行う光学系において、光路中の光
学素子の一部に物性素子を設け物性フィルタを構成した
ため、物性フィルタの最大光透過率を上げ、物性フィル
タの光透過率変化速度を大きくする効果が得られる。ま
た、従来のように、絞り手段を構成する絞り羽根にND
フィルタを貼る必要がなく、かつ光学系光路中にNDフ
ィルタを出し入れする必要もないため、撮影映像が途切
れることがなく、高品位の絞り効果が得られる。
【0072】本発明によれば、物性素子を光学素子の光
軸回りに設けたため、絞り手段の最小絞り開口径時に、
物性素子は効率良く絞り開口径を覆えるため、物性フィ
ルタの物性素子部分を小型化できる効果が得られる。ま
た、このため物性フィルタの最大光透過率と、光透過率
変化速度を更に向上できる。
【0073】本発明によれば、最小絞り開口径時以外に
おいては、物性フィルタの光透過率を最大とし、また最
小絞り開口径時にのみ物性フィルタの光透過率を調整
し、光学系の透過光量を調整するようにしたため、物性
フィルタの物性素子部分を小型化できる効果が得られ
る。また、このため物性フィルタの最大光透過率と光透
過率変化速度を更に向上させる。
【0074】本発明によれば、最小絞り開口径時に物性
フィルタの物性素子が設けられていない部分を透過する
光束を絞り手段が遮蔽するようにしたため、高品位の絞
り効果の得られる。
【0075】本発明によれば、最小絞り開口時の開口面
積と物性素子の面積は同一、又は物性素子の面積の方が
大きくなるように構成しているため、本発明の効果を得
る上で極めて有効である。
【0076】本発明によれば、物性フィルタは絞り手段
近傍に隣接して設けられているため、物性フィルタに設
けられた物性素子を小型化できる効果が得られる。ま
た、このため物性フィルタの最大光透過率と、光透過率
変化速度を更に向上させ得る。
【0077】本発明によれば、物性フィルタを絞り手段
より撮像面側に設けたため、対光性の弱い物性素子を使
用する場合に、映像入力時以外には物性フィルタに入射
する光をカットする構成とできるため、光による物性素
子のダメージを大幅に減らすことができ、信頼性が高く
なる。
【0078】本発明によれば、物性素子をEC素子とし
たため、物性フィルタの構成を簡単にでき、製作し易
く、かつ物性フィルタ全体の最大光透過率を大きくでき
る。
【0079】本発明によれば、物性素子は複数の領域に
分割されているため、1個の領域の物性素子の面積を小
さくすることができ、物性素子の光透過率変化速度が向
上させる。
【0080】本発明によれば、物性素子は光軸を中心と
する同心円状に複数の領域に分割されているため、物性
素子を単純な構成とでき、形成し易くなる。
【0081】本発明によれば、光学系内の物性フィルタ
近傍に温度センサを設け、この温度センサ出力により、
絞り開口径の制御を変化させるようにしたため、環境温
度により、光透過率変化速度が変る物性素子を用いる場
合に、環境温度により物性素子の光透過率変化速度が低
下するときにも、適切な露光量制御が行える。
【0082】本発明によれば、環境温度が低温つまり温
度センサの出力が低いとき、絞り開口径の最小値を小さ
くしたため、低温下において光透過率変化速度が低下す
る物性フィルタを用いる時にも、適切な露光量制御が行
える。
【0083】本発明によれば、物性素子の複数の領域は
それらの光透過率を独立に制御可能に構成したため、適
切な露光量制御を行える。
【0084】本発明によれば、環境温度により、物性素
子の複数の領域の光透過率を独立に制御可能に構成した
ため、或る環境温度下において光透過率を調整する必要
のない物性素子の領域の光透過率制御を行わず、消費電
力を低減できる。
【0085】本発明によれば、絞り開口径の所定値を最
小絞り開口径としたが、本発明の効果を得る上で極めて
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のビデオカメラの要部概略図であ
る。
【図2】回路構成を示した要部ブロック図である。
【図3】物性フィルタの正面図である。
【図4】動作を制御するフローチャート図である。
【図5】光量調整装置を制御するフローチャート図であ
る。
【図6】第2の実施例のビデオカメラの要部概略図であ
る。
【図7】回路構成を示した要部ブロック図である。
【図8】物性フィルタの正面図である。
【図9】光量調整装置を制御するフローチャート図であ
る。
【図10】光量調整装置を制御するフローチャート図で
ある。
【図11】光量調整装置を制御するフローチャート図で
ある。
【符号の説明】
1 撮影光学系 2 絞り手段 3、31 物性フィルタ 4 撮像素子 5 絞りセンサ 6、32 フィルタセンサ 7 カメラ制御回路7 8 電子ビューファインダ 9 接眼レンズ 10 記録部 12 電源スイッチ 33 温度センサ L 光軸

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的に開口面積を調整する絞り手段
    と、光路中の光学素子の光束透過可能範囲の一部に光透
    過状態を調整可能な物性フィルタを設け、前記絞り手段
    と前記物性フィルタにより透過光量調整を行うことを特
    徴とする光量調整装置を有する光学系。
  2. 【請求項2】 前記物性フィルタは前記絞り手段の近傍
    に隣接して設けた請求項1に記載の光量調整装置を有す
    る光学系。
  3. 【請求項3】 前記物性フィルタは前記光学素子の光軸
    回りに設けた請求項1に記載の光量調整装置を有する光
    学系。
  4. 【請求項4】 前記物性フィルタは前記絞り手段よりも
    撮像面側に設けた請求項1に記載の光量調整装置を有す
    る光学系。
  5. 【請求項5】 前記絞り手段の口径が所定値よりも大き
    いとき、前記物性フィルタは最大光透過状態に制御する
    請求項1又は2に記載の光量調整装置を有する光学系。
  6. 【請求項6】 前記絞り手段の口径が前記所定値のと
    き、前記物性フィルタの光透過状態を最大光透過状態〜
    最小光透過状態の間に制御する請求項1〜5の何れか1
    つの請求項に記載の光量調整装置を有する光学系。
  7. 【請求項7】 前記絞り手段は所定値のときに、前記物
    性フィルタの設けられていない範囲を透過する光束を遮
    光する請求項1〜6の何れか1つの請求項に記載の光量
    調整装置を有する光学系。
  8. 【請求項8】 前記絞り手段の前記所定値の開口面積
    は、前記物性フィルタの面積よりも大きく又は同等とし
    た請求項1〜7の何れか1つの請求項に記載の光量調整
    装置を有する光学系。
  9. 【請求項9】 前記物性フィルタはエレクトロ・クロミ
    ック素子とした請求項1に記載の光量調整装置を有する
    光学系。
  10. 【請求項10】 前記物性フィルタは複数の領域に分割
    した請求項1に記載の光量調整装置を有する光学系。
  11. 【請求項11】 前記物性フィルタは光軸を中心とする
    同心円状に複数の領域に分割した請求項1に記載の光量
    調整装置を有する光学系。
  12. 【請求項12】 温度検出手段を有し、該温度検出手段
    の出力により前記絞り手段の口径の大きさを変化させる
    請求項1〜11の何れか1つの請求項に記載の光量調整
    装置を有する光学系。
  13. 【請求項13】 前記温度検出手段の出力が所定値以下
    のとき、前記絞り手段の口径の所定値を小さくする請求
    項12に記載の光量調整装置を有する光学系。
  14. 【請求項14】 前記物性フィルタの複数の領域はそれ
    らの光透過状態を独立に制御可能とする請求項1〜13
    の何れか1つの請求項に記載の光量調整装置を有する光
    学系。
  15. 【請求項15】 前記温度検出手段の出力により、前記
    物性フィルタの複数の領域の光透過状態を独立に制御す
    る請求項14に記載の光量調整装置を有する光学系。
  16. 【請求項16】 前記絞り手段の口径の前記所定値は光
    量調整時における前記絞り手段の最小口径とする請求項
    5、6、13の何れか1つの請求項に記載の光量調整装
    置を有する光学系。
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