JP2000229447A - マルチアレイ印字ヘッド及びそれを用いた印字方法 - Google Patents

マルチアレイ印字ヘッド及びそれを用いた印字方法

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JP2000229447A
JP2000229447A JP3254299A JP3254299A JP2000229447A JP 2000229447 A JP2000229447 A JP 2000229447A JP 3254299 A JP3254299 A JP 3254299A JP 3254299 A JP3254299 A JP 3254299A JP 2000229447 A JP2000229447 A JP 2000229447A
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Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の印字素子を有する複数の印字チップを困
難な調整作業なく配置できる印字ヘッド及びその印字方
法を提供する。 【解決手段】印字チップ12−Nの右端と印字チップ1
2−nの左端の重ね合わせを低い精度で簡単に行う。印
字チップ12−n左端の正規ピッチPの印字素子n、n
+1、n+2、・・・、n+6に対して、印字チップ1
2−Nの右端の印字素子N、N+1、N+2、・・・、
N+6は2μm大きいピッチP′で配列されている。7
個(実際には15個)の印字素子N、N+1、N+2、
・・・、N+6のいずれか1個(図ではN+1)が印字
チップ12−nの7個の印字素子n、n+1、n+2、
・・・、n+6のいずれかとノギスの原理で必ず主走査
方向に殆どずれない状態で重なり合う場所ができる。こ
れを境にして印字を分担する。この境から印字チップ1
2−nでは左方、印字チップ12−Nでは右方の印字素
子が遊休する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の印字素子を
有する印字チップを複数並べたマルチアレイ印字ヘッド
及びそれを用いた印字方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、様々な種類の又は様々な大き
さのプリンタが実用化されている。種類では、トナーを
用いて画像を形成するもの、インクを用いて画像を形成
するもの等がある。これらインクを用いるものでは、リ
ボンに塗布したインクを溶融又は昇華させ用紙に転写し
て画像を形成するもの、液体インクを紙面に吐出して画
像を形成するもの等がある。そして、液体インクを紙面
に吐出するものでは、ピエゾ素子によりインクチヤンバ
ーに機械的変形による圧力を生じさせて微小ノズルから
インク滴を吐出させるもの、微細なインク室に配した発
熱素子に電気パルスを与え高速でインクを加熱発泡させ
て気泡の成長力を利用して微小ノズルからインク滴を吐
出させるもの等がある。
【0003】印字ヘッドの印字動作からの区別では、シ
リアル式とライン式がある。シリアル式では、印字ヘッ
ドの印字素子の数が画像の副走査方向に多いか少ないか
でプリンタの印字速度が左右される。勿論、印字素子の
数が多いほうが一度の主走査で印字する縦幅が広がるか
ら印字処理は高速となる。ライン式は主走査方向の印字
領域一杯に印字素子が配列された印字ヘッドを用い、そ
の印字ヘッドがプリンタ本体側に固定されて用紙のみが
搬送される方式であり、その方式自体が高速性に対応し
ている。
【0004】いずれの場合も、印字素子の配列密度は、
そのプリンタで形成する画像の解像度に準じている。解
像度は現今では極めて一般的なもので300dpi(ド
ット/インチ)、高解像度のものでは600dpiが普
通である。600dpiをミリ換算で見ると1mm当り
約24個の印字素子が一列に並ぶことになり、そのピッ
チは約42μmである。このような印字素子を有する印
字チップは、現在の技術をもってすれば、シリコンウエ
ハ又はガラス基板上にモノリシック(monolithic)に形
成することが容易にできる。
【0005】ただし、加工技術(主として加工装置)に
様々な限界があるため単位チップ(印字チップ)の大き
さは、例えばインクジェットプリンタヘッド用の印字チ
ップの場合であれば、10×15mm程度の大きさまで
のものしか作ることができない。
【0006】したがって、近年のように印字処理の速度
をより高速にしたいという要望に応えるためには、シリ
アル式のプリンタであれば、主走査1ラインの印字で出
来るだけ縦幅の長い印字を行うために、印字チップを副
走査方向に繋いで、副走査方向に長い印字ヘッドを形成
する必要がある。また、ライン式のプリンタでは、印字
チップを主走査方向に繋いで印字ヘッドを形成すること
は初めから必須の作業となっている。
【0007】図4(a) は、そのようなライン式プリンタ
の印字ヘッドの構成を模式的に示す図であり、同図(b)
は、その印字チップを拡大して示す図である。同図(a)
に示す印字ヘッド1は、例えば最大でA4判の用紙を、
縦にして搬送しながら印字できるライン式プリンタの印
字ヘッドを示しており、主走査方向(X方向)に延在し
て合計20個の印字チップ2(2−1、2−2、・・
・、2−19、2−20)が副走査方向に互い違いに
(千鳥模様状に)ずれて配置されている。
【0008】これらの印字チップ2には、同図(b) に示
すように、288個の印字素子3(3−1、3−2、・
・・、3−287、3−288)が一列になって配設さ
れている。これらの印字素子3は、上述したように解像
度が600dpiのものであれば、およそ42μmのピ
ッチで配置されている。この印字チップ2の両端には縁
部4(4−1、4−2)が設けられているが、これら両
端の縁部4は、電極等の配線部として必要なものであ
る。
【0009】同図(a) に示すように印字チップ2を千鳥
模様状に互い違いにずらして配置するのは、一方では、
上記の縁部4があるからであり、他方では、X方向に並
ぶ各印字チップ2の右端の印字素子3−288と左端の
印字素子3−1のX方向の間隔を印字チップ2自体の印
字素子3間の配列密度と同一にしなければならないから
である。
【0010】これを、もし、同図(a) のように互い違い
の配置ではなく、強いて印字チップ2の縁部4を切除し
て印字チップ2を一列に繋ごうとしても、上記の42μ
mのピッチを維持するように二つの印字チップ、例えば
印字チップ2−1と印字チップ2−2を繋ぐためには、
一方の印字チップ2−1の端部の印字素子3−288の
中心から21μm離れた位置で縁部4−2を正確に切断
する必要があり、他方の印字チップ2−2についても、
端部の印字素子3−1の中心から21μm離れた位置で
縁部4−1を正確に切断する必要がある。
【0011】ものによっては、このような正確な切断は
可能であるにしても、結果として端部の印字素子3−1
や3−288が破壊される虞が多分にある。したがっ
て、同図(a) のように副走査方向に互い違いにずらして
千鳥模様状に繋ぐのが最善の繋ぎ方であるといえる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
複数(同図の例では20個)の印字チップ2を千鳥模様
状に延在させて長尺の印字ヘッド1を形成する場合に
は、まず、印字チップ2−1を所定の位置に実装した
後、次に、印字チップ2−2を高精度な実装装置を用い
て、印字チップ2−1に対して千鳥模様状の配列位置に
仮配置する。続いて、印字チップ2−1と印字チップ2
−2のY方向(副走査方向)に見た重複部における印字
チップ2−1の印字素子3と印字チップ2−2の印字素
子3のX方向(主走査方向)の配置ずれ量を検知する。
そして、検知した配置ずれ量が許容値を越えていない場
合には、印字チップ2−2を実装する。
【0013】一方、上記の配置ずれ量が許容値を越えて
いた場合には、印字チップ2−2の配置位置を調整して
再配置して、再び印字素子3のX方向の配置ずれ量を検
知するということを、配置ずれ量が許容値を越えなくな
るまで繰り返す。
【0014】同様にして、印字チップ2−2に対する印
字チップ2−3の仮配置とそれらの印字素子3の配置ず
れの検知、印字チップ2−3の調整再配置とその印字素
子3の配置ずれ再検知とを繰り返し、配置ずれが無くな
ったことを確認して実装する。このようなアライメント
調整方法を千鳥模様状に隣接する印字チップ2に順次繰
り返していくことによって、長尺印字ヘッド1が完成す
る。
【0015】このように、従来のアライメント調整方法
では、印字チップを千鳥模様状の配列に実装していく過
程で、高精度な実装装置を用いて、調整と再配置の作業
を試行錯誤で繰り返しながらアライメント調整を実施す
ることになる。更に、このアライメント調整は、長尺印
字ヘッド1を1個作成する毎に必要となる。また、図4
(b) に示すように、印字素子3の解像度が600dpi
(印字素子のピッチ約42μm)と高解像度の印字チッ
プを千鳥模様状の配列に実装するには、超高精度な実装
装置が必要となる。
【0016】しかしながら、このような試行錯誤による
調整と再配置の作業は非常に多くの手間と時間がかかっ
て製造効率が悪いという問題を有している。また、60
0dpiというような高解像度の印字チップを千鳥模様
状に配列して実装するには超高精度な実装装置を必要と
するため製造コストが高くなるという問題も有してい
た。
【0017】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
複数の印字素子を有する複数の印字チップを困難な調整
作業なく配置できる印字ヘッド及びその印字方法を提供
することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】先ず、請求項1記載の発
明のマルチアレイ印字ヘッドは、複数の印字素子が主走
査方向に所定間隔で配列された印字チップを複数並べて
構成したマルチアレイ印字ヘッドであって、複数の上記
印字素子が等間隔「L」で配列され、該等間隔で配列さ
れた印字素子に隣接し印字素子同士の間隔が「α≪L」
として「L+α」又は「L−α」に設定されている第1
の印字チップと、該第1の印字チップに対し副走査方向
に位置ずれし、一部の上記印字素子の印字領域が上記第
1の印字素子同士の間隔が「L+α」又は「L−α」に
設定されている印字素子と重複し、上記印字素子の間隔
が等間隔「L」で配列された第2の印字チップとを備え
て構成される。
【0019】次に、請求項2記載の発明のマルチアレイ
印字ヘッドは、複数の印字素子が副走査方向に所定間隔
で配列された印字チップを複数並べて構成したマルチア
レイ印字ヘッドにおいて、複数の上記印字素子が等間隔
「L」で配列され、該等間隔で配列された印字素子に隣
接し印字素子同士の間隔が「α≪L」として「L+α」
又は「L−α」に設定されている第1の印字チップと、
該第1の印字チップに対し副走査方向に位置ずれし、一
部の上記印字素子の印字領域が上記第1の印字素子同士
の間隔が「L+α」又は「L−α」に設定されている印
字素子と重複し、上記印字素子の間隔が等間隔「L」で
配列された第2の印字チップとを備えて構成される。
【0020】また、請求項3記載の発明の印字方法は、
複数の印字素子が主走査方向に所定間隔で配列された印
字チップを複数並べて構成したマルチアレイ印字ヘッド
における印字方法であって、複数の上記印字素子が等間
隔「L」で配列され、該等間隔で配列された印字素子に
隣接し印字素子同士の間隔が「α≪L」として「L+
α」又は「L−α」に設定されている第1の印字チップ
と、該第1の印字チップに対し副走査方向に位置ずれ
し、一部の上記印字素子の印字領域が上記第1の印字素
子同士の間隔が「L+α」又は「L−α」に設定されて
いる印字素子と重複し、上記印字素子の間隔が等間隔
「L」で配列された第2の印字チップとを備えたマルチ
アレイ印字ヘッドを用い、上記重複部分における上記第
1の印字チップの印字素子と上記第2の印字チップの印
字素子のうち印字位置が一致する印字素子をそれぞれ
「N」及び「n」として、上記第1の印字チップでは非
重複部分から印字素子「N」までを用いて印字し、上記
第2の印字チップでは印字素子「n+1」から非重複部
分までを用いて印字するか、又は上記第1の印字チップ
では非重複部分から印字素子「N−1」までを用いて印
字し、上記第2の印字チップでは印字素子「n」から非
重複部分までを用いて印字するように構成される。
【0021】そして、請求項4記載の発明の印字方法
は、複数の印字素子が副走査方向に所定間隔で配列され
た印字チップを複数並べて構成したマルチアレイ印字ヘ
ッドにおける印字方法であって、複数の上記印字素子が
等間隔「L」で配列され、該等間隔で配列された印字素
子に隣接し印字素子同士の間隔が「α≪L」として「L
+α」又は「L−α」に設定されている第1の印字チッ
プと、該第1の印字チップに対し副走査方向に位置ずれ
し、一部の上記印字素子の印字領域が上記第1の印字素
子同士の間隔が「L+α」又は「L−α」に設定されて
いる印字素子と重複し、上記印字素子の間隔が等間隔
「L」で配列された第2の印字チップとを備えたマルチ
アレイ印字ヘッドを用い、上記重複部分における上記第
1の印字チップの印字素子と上記第2の印字チップの印
字素子のうち印字位置が一致する印字素子をそれぞれ
「N」及び「n」として、上記第1の印字チップでは非
重複部分から印字素子「N」までを用いて印字し、上記
第2の印字チップでは印字素子「n+1」から非重複部
分までを用いて印字するか、又は、上記第1の印字チッ
プでは非重複部分から印字素子「N−1」までを用いて
印字し、上記第2の印字チップでは印字素子「n」から
非重複部分までを用いて印字するように構成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、一実施の形態に
おけるマルチアレイ印字ヘッドの構成を模式的に示す図
であり、同図(b) は、その印字チップを拡大して示す図
である。同図(a)に示す印字ヘッド10は、例えば最大
でA4判の用紙を、縦にして搬送しながら印字できるラ
イン式プリンタの印字ヘッドを示している。
【0023】この印字ヘッド10は、親基板11上に、
主走査方向(x方向)に延在し、副走査方向に互い違い
に(千鳥模様状に)ずれて配置された合計20個の印字
チップ12(12−1、12−2、・・・、12−1
9、12−20)を備えている。それらの副走査方向
(y方向)にずれて隣接する印字チップ12と12の端
部が重なる部分13(13−1、13−2、・・・、1
3−8、13−9)では、詳しくは後述するが、各印字
チップ12のおよそ15個の印字素子が重複(印字領域
が重複)している。
【0024】各印字チップ12は、印字素子が解像度6
00dpiの密度で配列されており、同図(b) に示すよ
うに、左端の第1番目の印字素子14−1から第273
番目の印字素子14−273まで273個の印字素子は
ピッチ42μmで配列されている。そして、第274番
目の印字素子14−274から右端の第288番目の印
字素子14−288までの15個の印字素子はピッチ4
5μmで配列されている。
【0025】印字素子14−1から印字素子14−27
3までの本来の配列ピッチ42μmに対して、右端15
個の印字素子14−274〜14−288の配列ピッチ
45μmでは、3μmの差があるが、42μmに対する
3μmの差は極めて僅かであり無視できる程度のもので
ある。
【0026】本発明は、このように、わざわざピッチが
3μmだけ広い15個の印字素子14を各印字チップ1
2の右端に形成して、この部分を前述した重なり部分1
3で次に配置される印字チップ12の左端と印字領域を
重複させて配置する。また、この配置に当っては、高精
度な位置合わせは必要なく、単に15個の印字素子14
が配置されている端部の部分を重複させるだけの精度が
あれば良い。このように高い精度を必要としないから、
したがって、この印字チップ14をマルチアレイに構成
して印字ヘッド10を作成する作業を高速で進めること
ができる。
【0027】図2(a) は、上記の構成の印字ヘッド10
を用いて印字を実行する方法を説明する図であり、隣接
する印字チップ12の印字領域が重なり合う部分(例え
ば図1(a) の破線Aで囲んで示す印字チップ12−1と
12−2の重なり部分)を拡大して模式的に示してい
る。また、同図(b) は、他の重なり部分を示す図であ
り、例として、印字チップ12−17と12−18を示
している。
【0028】尚、同図(a),(b) には、印字チップ12の
右端の図1(b) では15個示した印字素子14−274
〜14−288を、説明を分かり易くするために、7個
の印字素子A、B、・・・、F、Gで示している。ま
た、これらに対応して上方に重なる隣接の印字チップ1
2の15個あるべき印字素子14−1〜14−15も同
様に7個の印字素子a、b、・・・、f、gで示してい
る。
【0029】同図(a) に示すように、手前の配置となる
下方の印字チップ12−1の右端と次の配置となる上方
の印字チップ12−2の左端の重なりは、上述したよう
に比較的低い精度の位置合わせで行われているから、こ
の時点では下方の印字チップ12−1の正しいピッチ配
列の印字素子14−273と、上方の印字チップ12−
2の左端の正しいピッチ配列の印字素子aとの間が、正
しい間隔で配置されることは期待されていない。
【0030】ところで、上方の印字チップ12−2の左
端の正規ピッチPの印字素子a、b、・・・、f、gに
対して、下方の印字チップ12−1の右端の印字素子
A、B、・・・、F、GのピッチP′は上述したように
3μmづつ位置ずれしているから、このように順次3μ
mづつ位置ずれして行くうちに、ノギスの原理によって
7個(実際には15個)の印字素子A、B、・・・、
F、Gのいずれか1個の印字素子が、必ず上方の印字チ
ップ12−2の左端の7個の印字素子a、b、・・・、
f、gのいずれか1個の印字素子と印字位置が殆どずれ
ない状態で重なり合う場所がある。
【0031】同図(a) の例では、下方の印字素子Dが上
方の印字素子dと略正しく重なっており、同図(b) に示
す例では、下方の印字素子Bが上方の印字素子bと略正
しく重なっている。
【0032】したがって、同図(a) に示す例では、下方
の印字チップ12−1の印字駆動を、印字素子・・・、
14−273、A〜Dまで、すなわち非重複部分から上
記印字位置が一致した印字素子Dまでの全印字素子を駆
動して、残りの印字素子E〜Gを遊休とし、上方の印字
チップ12−2の印字駆動を印字素子e〜g、14−1
6、・・・、すなわち上記印字位置が一致した隣の印字
素子eから非重複部分までの全印字素子を駆動して、残
りの印字素子a〜dを遊休とすれば、左方は印字素子1
4−273まで正しいピッチP=42μm、右方は印字
素子eからこれも正しいピッチP=42μmで印字さ
れ、その間の印字素子A〜Dの部分のみが2μm大きい
ピッチP′=45μmで印字される。これで双方間の位
置ずれが3μm間隔で補正されることになる。
【0033】上記の印字駆動は、下方の印字チップ12
−1の印字駆動を、印字素子・・・、14−273、A
〜Cまでとし、上方の印字チップ12−2の印字駆動
を、印字素子d〜g、14−16、・・・とするように
してもよい。いずれにしても補正する間隔が印字素子1
個分増減するだけである。
【0034】同図(b) に示す場合も同様であり、この例
では下方の印字チップ12−17の印字駆動を、印字素
子・・・、14−273、A、Bまでを駆動して印字素
子C〜Gを遊休とし、上方の印字チップ12−16の印
字駆動を印字素子c〜g、14−16、・・・を駆動し
て印字素子a、bを遊休とすれば、左方は印字素子14
−273まで正しいP=ピッチ42μm、右方も印字素
子cから正しいピッチP=42μmで印字される。そし
て、その間の印字素子A、Bのところが3μm大きいピ
ッチP′=45μmで印字される。これで双方間の位置
ずれが3μm間隔で補正される。
【0035】勿論、この場合も、下方の印字チップ12
−17の印字駆動を、印字素子・・・、14−273、
Aまでとし、上方の印字チップ12−2の印字駆動を、
印字素子b〜g、14−16、・・・とするようにして
もよい。
【0036】尚、位置ずれ補正用の印字素子の配列ピッ
チP′を正規の配列ピッチPよりもその差分を2μm大
きくしているが、これに限ることなく、差分の大きさα
は正規ピッチの大きさを考慮して適宜に設定してよい。
すなわち、「α≪P」として、「P′=P+α」として
よい。また、この差分はプラスに限ることなく、「P′
=P−α」としてもよい。また、位置ずれ補正用の印字
素子を各印字チップの右端に配置しているが、位置ずれ
補正用の印字素子の配置位置はこれに限ることなく、各
印字チップの左端としても良い。
【0037】ところで、上記のように印字を実行するに
当っては、隣接する印字チップの、どの位置の印字素子
が図2(a) の印字素子D又は同図(b) の印字素子Bのよ
うに上方左端の印字素子と互いの印字位置が重なり合う
かを予め知っておかなければならない。また、その重な
り合う位置の情報を、印字の制御を行う制御部に予め記
憶させて置く必要がある。
【0038】そして、そのように印字が重なり合う位置
が分かりさえすれば、その位置情報を入力して制御部に
記憶させることは容易であり、また、そのように印字が
重なり合う位置の情報を予め制御部に記憶させて置きさ
えすれば、上述した印字方法は容易に実行できる。
【0039】図3は、隣接する印字チップの、どの位置
の印字素子の印字が重なり合うかをユーザが知るための
印字出力の一例を示す図である。すなわち、同図は、印
字チップ12−Nと印字チップ12−n(n=N+1)
の重複する部分をテスト印字して、印字チップ12−N
と印字チップ12−nの夫々の印字を実行する印字素子
の分担を決めるためのテスト印字のパターン例を示して
いる。
【0040】尚、この場合も、各印字チップ12−N及
び12−nの端部の15個の印字素子を7個で代表させ
て示しており、また、上述した図2(a),(b) ではそれら
7個の印字素子を印字素子A、B、・・・、F、G及び
印字素子a、b、・・・、f、gとして示したが、この
図3では、それぞれ印字素子N、N+1、N+2、・・
・、N+6及び印字素子n、n+1、n+2、・・・、
n+6として示している。また、この図3に示す例で
は、印字チップ12−nで印字するパターンを破線と
し、印字チップ12−Nで印字するパターンを実線とし
ている。
【0041】まず、印字チップ12−nのn番目の印字
素子nで副走査方向に破線を例えば10mm程度印字し
た後、印字チップ12−NのN番目の印字素子Nで同様
長さの実線を印字する。また、更に下流側(副走査方
向)に文字「N」を印字する。この文字「N」は印字チ
ップ12−N又は12−nのどちらで印字しても構わな
いものである。
【0042】次に、印字チップ12−nのn+1番目の
印字素子n+1で副走査方向に破線を例えば10mm程
度印字した後、印字チップ12−NのN+1番目の印字
素子N+1で同様長さの実線を印字する。また更に下流
側に文字「N+1」を印字し、以降、印字素子N+2、
・・・、N+6及び印字素子n+2、・・・、n+6に
ついても同様な印字を繰り返すことにより、図3に示す
ように、印字チップの各重なり部分毎に副走査方向に位
置ずれしたテストパターンが印字される。また、このと
き、同図には示していないが、印字チップ番号「12−
N」を同時に印字して、後のデータ入力が容易になるよ
うにする。
【0043】同図に示す例では、印字チップ12−Nの
印字と印字チップ12−nの印字において、印字素子N
+1の位置で主走査方向の印字位置が一致していること
が分かる。この印字チップの番号「12−N」と印字位
置が一致した印字素子の番号「N+1」の情報を、プリ
ンタの制御部に入力する。
【0044】これにより、印字チップ12−Nでは、・
・・、N、N+1の印字素子を使用し、印字チップ12
−nではn+2、n+3、・・・の印字素子を使用する
ように(あるいは印字チップ12−Nでは、・・・、N
の印字素子を使用し、印字チップ12−nでは、n+
1、n+2、・・・の印字素子を使用するように)印字
制御できるようになる。これによって、主走査方向の位
置をほぼ等間隔に印字することができる。
【0045】尚、本発明は、チップ型の要素ヘッド(印
字チップ)を主走査方向にマルチアレイで配列して印字
ヘッドを構成するものであれば、インクジェットヘッド
に限らず、熱転写用印字ヘッド、LED、LCS等の光
印字ヘッドにも適用できる。また千鳥模様状の配列に限
らず、副走査方向に順次階段状に位置づれして配置した
配列にも適用できる。
【0046】また、上記実施の形態では、複数の印字チ
ップを主走査方向に延設した場合の例を取り上げて説明
したが、複数の印字チップを副走査方向に延設し、これ
らを主走査方向に移動させて印字するキャりッジ移動タ
イプの印字ヘッドを構成する場合にも適用できる。その
場合のテスト印字は図の主走査方向と副走査方向が入れ
代わるだけである。
【0047】また、印字チップの一方の端部に配置され
る補正用印字素子の個数を15個としているが、これに
限ることなく、正規ピッチの大きさと補正用ピッチの大
きさに応じて適宜に設定してよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、例えば288個の印字素子を有する印字チップの
一方の端部に他の印字素子の配列ピッチよりも僅かに大
きな(又は小さな)ピッチの15個の印字素子を配置し
て、この部分の印字領域が隣接する印字チップの他方の
端部の印字領域と重複するように実装するので、隣接す
る各印字チップ間の重複部において各々の印字素子のう
ちノギスの原理に基づいて延在方向の印字位置が一致す
る印字素子が必ず存在するようになり、これにより、印
字位置が一致する印字素子を境界にして重複部分の印字
を分担するだけで隣接する印字チップ間で位置ずれの殆
ど目立たない印字を連続して実行することができ、した
がって、印字チップをマルチアレイで配置して構成する
印字ヘッドにおいて各印字チップごとのアライメント調
整が容易となり、従来の超高精度な実装装置や特別なア
ライメント調整が必要なく、マルチアレイ印字ヘッドの
製造効率を著しく向上させることができて、製造コスト
低減に大きく貢献できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は一実施の形態におけるマルチアレイ印字
ヘッドの構成を模式的に示す図、(b) はその印字チップ
を拡大して示す図である。
【図2】(a) は印字チップが重なり合う部分(図1(a)
の破線A部分)を拡大して模式的に示す図、(b) は他の
重なり部分の例を示す図である。
【図3】隣接する印字チップのどの位置の印字素子が重
なり合うかをユーザが知るための印字出力の一例を示す
図である。
【図4】(a) は従来のライン式プリンタの印字ヘッドの
構成を模式的に示す図、(b) はその印字チップを拡大し
て示す図である。
【符号の説明】 1 印字ヘッド 2(2−1、2−2、・・・、2−19、2−20)
印字チップ 3(3−1、3−2、・・・、3−287、3−28
8) 印字素子 4(4−1、4−2) 縁部 10 一実施形態のマルチアレイ印字ヘッド 11 親基板 12(12−1、12−2、・・・、12−19、12
−20) 印字チップ 12−N、12−n 印字チップ 13−1、13−2、・・・、13−8、13−9 重
なり部分 14−1〜14−273 正規ピッチの印字素子 14−274〜14−288 補正用ピッチの印字素子 P 正規ピッチ P′ 補正用ピッチ a、b、c、d、e、f、g 重なり部分の正規ピッチ
の印字素子 A、B、C、D、E、F、G 重なり部分の補正用ピッ
チの印字素子 n、n+1、n+2、・・・、n+6 重なり部分の正
規ピッチの印字素子 N、N+1、N+2、・・・、N+6 重なり部分の補
正用ピッチの印字素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印字素子が主走査方向に所定間隔
    で配列された印字チップを複数並べて構成したマルチア
    レイ印字ヘッドであって、 複数の前記印字素子が等間隔「L」で配列され、該等間
    隔で配列された印字素子に隣接し印字素子同士の間隔が
    「α≪L」として「L+α」又は「L−α」に設定され
    ている第1の印字チップと、 該第1の印字チップに対し副走査方向に位置ずれし、一
    部の前記印字素子の印字領域が前記第1の印字素子同士
    の間隔が「L+α」又は「L−α」に設定されている印
    字素子と重複し、前記印字素子の間隔が等間隔「L」で
    配列された第2の印字チップとを備えたことを特徴とす
    るマルチアレイ印字ヘッド。
  2. 【請求項2】 複数の印字素子が副走査方向に所定間隔
    で配列された印字チップを複数並べて構成したマルチア
    レイ印字ヘッドにおいて、 複数の前記印字素子が等間隔「L」で配列され、該等間
    隔で配列された印字素子に隣接し印字素子同士の間隔が
    「α≪L」として「L+α」又は「L−α」に設定され
    ている第1の印字チップと、 該第1の印字チップに対し副走査方向に位置ずれし、一
    部の前記印字素子の印字領域が前記第1の印字素子同士
    の間隔が「L+α」又は「L−α」に設定されている印
    字素子と重複し、前記印字素子の間隔が等間隔「L」で
    配列された第2の印字チップとを備えたことを特徴とす
    るマルチアレイ印字ヘッド。
  3. 【請求項3】 複数の印字素子が主走査方向に所定間隔
    で配列された印字チップを複数並べて構成したマルチア
    レイ印字ヘッドにおける印字方法であって、 複数の前記印字素子が等間隔「L」で配列され、該等間
    隔で配列された印字素子に隣接し印字素子同士の間隔が
    「α≪L」として「L+α」又は「L−α」に設定され
    ている第1の印字チップと、該第1の印字チップに対し
    副走査方向に位置ずれし、一部の前記印字素子の印字領
    域が前記第1の印字素子同士の間隔が「L+α」又は
    「L−α」に設定されている印字素子と重複し、前記印
    字素子の間隔が等間隔「L」で配列された第2の印字チ
    ップとを備えたマルチアレイ印字ヘッドを用い、 前記重複部分における前記第1の印字チップの印字素子
    と前記第2の印字チップの印字素子のうち印字位置が一
    致する印字素子をそれぞれ「N」及び「n」として、 前記第1の印字チップでは非重複部分から印字素子
    「N」までを用いて印字し、前記第2の印字チップでは
    印字素子「n+1」から非重複部分までを用いて印字す
    るか、又は、 前記第1の印字チップでは非重複部分から印字素子「N
    −1」までを用いて印字し、前記第2の印字チップでは
    印字素子「n」から非重複部分までを用いて印字するこ
    とを特徴とする印字方法。
  4. 【請求項4】 複数の印字素子が副走査方向に所定間隔
    で配列された印字チップを複数並べて構成したマルチア
    レイ印字ヘッドにおける印字方法であって、 複数の前記印字素子が等間隔「L」で配列され、該等間
    隔で配列された印字素子に隣接し印字素子同士の間隔が
    「α≪L」として「L+α」又は「L−α」に設定され
    ている第1の印字チップと、該第1の印字チップに対し
    副走査方向に位置ずれし、一部の前記印字素子の印字領
    域が前記第1の印字素子同士の間隔が「L+α」又は
    「L−α」に設定されている印字素子と重複し、前記印
    字素子の間隔が等間隔「L」で配列された第2の印字チ
    ップとを備えたマルチアレイ印字ヘッドを用い、 前記重複部分における前記第1の印字チップの印字素子
    と前記第2の印字チップの印字素子のうち印字位置が一
    致する印字素子をそれぞれ「N」及び「n」として、 前記第1の印字チップでは非重複部分から印字素子
    「N」までを用いて印字し、前記第2の印字チップでは
    印字素子「n+1」から非重複部分までを用いて印字す
    るか、又は、 前記第1の印字チップでは非重複部分から印字素子「N
    −1」までを用いて印字し、前記第2の印字チップでは
    印字素子「n」から非重複部分までを用いて印字するこ
    とを特徴とする印字方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2002062581A1 (ja) * 2001-02-06 2004-06-03 オリンパス株式会社 画像形成装置
JP2007261218A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Sony Corp 印刷ヘッド、印刷装置、シリアルデータ生成装置及びコンピュータプログラム

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