JP2000229876A - 金針菜エキスを有効成分とする物質 - Google Patents
金針菜エキスを有効成分とする物質Info
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- JP2000229876A JP2000229876A JP11032489A JP3248999A JP2000229876A JP 2000229876 A JP2000229876 A JP 2000229876A JP 11032489 A JP11032489 A JP 11032489A JP 3248999 A JP3248999 A JP 3248999A JP 2000229876 A JP2000229876 A JP 2000229876A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗痴呆性物質、抗ストレス作用物質を提供す
る。 【解決手段】 金針菜から抽出して得られるエキスを有
効成分とする抗痴呆性物質、および、金針菜から抽出し
て得られるエキスを有効成分とすることを特徴とする抗
ストレス作用物質。
る。 【解決手段】 金針菜から抽出して得られるエキスを有
効成分とする抗痴呆性物質、および、金針菜から抽出し
て得られるエキスを有効成分とすることを特徴とする抗
ストレス作用物質。
Description
【0001】
【発明を適用する技術分野】本発明は、金針菜エキスを
有効成分とする物質に関するものである。
有効成分とする物質に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金針菜はユリ科の植物であるキスゲの蕾
を乾燥させたもので、黄花菜とも呼ばれ、その蕾を蒸し
て乾燥させたものが食材として用いられている。
を乾燥させたもので、黄花菜とも呼ばれ、その蕾を蒸し
て乾燥させたものが食材として用いられている。
【0003】金針菜にはメラトニン様作用物質が多量に
含まれていると報告されている。メラトニンは松果体か
ら分泌されるホルモンであり、メラトニン様作用物質に
は睡眠障害の改善作用があること、時差ボケの解消に有
効であることなどが報告されているため、金針菜エキス
の持つ生理活性が注目されている。
含まれていると報告されている。メラトニンは松果体か
ら分泌されるホルモンであり、メラトニン様作用物質に
は睡眠障害の改善作用があること、時差ボケの解消に有
効であることなどが報告されているため、金針菜エキス
の持つ生理活性が注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】老化はあらゆる生物に
とって避けられない現象ではあるが、現代社会におい
て、痴呆老人のケアは個人的にはもちろんのこと、社会
全体の大きな問題となってきている。したがって、老化
現象、特に痴呆症対策として抗痴呆性物質の開発は強く
望まれている。
とって避けられない現象ではあるが、現代社会におい
て、痴呆老人のケアは個人的にはもちろんのこと、社会
全体の大きな問題となってきている。したがって、老化
現象、特に痴呆症対策として抗痴呆性物質の開発は強く
望まれている。
【0005】また、癌、心筋梗塞など現代病の大きな原
因の一つにストレスが関係していることは古くから研究
されており、このストレスを取り除く、あるいはストレ
スの発生を抑える抗ストレス作用の高い薬剤、あるいは
食品の開発が長い間望まれている。本願人は、金針菜に
抗痴呆作用及び抗ストレス作用があることを発見し、こ
の製品化を試みた。
因の一つにストレスが関係していることは古くから研究
されており、このストレスを取り除く、あるいはストレ
スの発生を抑える抗ストレス作用の高い薬剤、あるいは
食品の開発が長い間望まれている。本願人は、金針菜に
抗痴呆作用及び抗ストレス作用があることを発見し、こ
の製品化を試みた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第1発明にかかる抗
痴呆性物質は、金針菜から抽出して得られるエキスを有
効成分とすることを特徴とする。また、本願第2発明に
係る抗ストレス作用物質は、金針菜から抽出して得られ
るエキスを有効成分とすることを特徴とする。
痴呆性物質は、金針菜から抽出して得られるエキスを有
効成分とすることを特徴とする。また、本願第2発明に
係る抗ストレス作用物質は、金針菜から抽出して得られ
るエキスを有効成分とすることを特徴とする。
【0007】 金針菜には、不眠症、貧血、冷え症、肩
こり、眼精疲労、肝機能障害、むくみ等に対する薬効成
分があることが従来から認められているが、抗痴呆作用
(記憶能力の減衰抑制作用)および抗ストレス作用があ
ることは知られていなかった。本願発明者は後述すると
おり、金針菜エキスを用いて実験を行い、金針菜がこれ
らの作用を有することを発見した。
こり、眼精疲労、肝機能障害、むくみ等に対する薬効成
分があることが従来から認められているが、抗痴呆作用
(記憶能力の減衰抑制作用)および抗ストレス作用があ
ることは知られていなかった。本願発明者は後述すると
おり、金針菜エキスを用いて実験を行い、金針菜がこれ
らの作用を有することを発見した。
【0008】なお、上記第1及び第2発明に係る物質が
含む金針菜エキスは、熱水を用いて抽出し、その抽出時
間を2時間〜4時間とすることが好ましい。2時間以内
の抽出時間では、上記作用が好ましく発現せず、4時間
以上抽出しても、その効果は変わらないためである。
含む金針菜エキスは、熱水を用いて抽出し、その抽出時
間を2時間〜4時間とすることが好ましい。2時間以内
の抽出時間では、上記作用が好ましく発現せず、4時間
以上抽出しても、その効果は変わらないためである。
【0009】
【発明の実施の形態】水4重量部に対して生の金針菜1
重量部を合わせ、約80℃の熱水で2時間かけて金針菜
エキスを抽出した。以下の実験は、このようにして抽出
した金針菜エキスを用いて行った。
重量部を合わせ、約80℃の熱水で2時間かけて金針菜
エキスを抽出した。以下の実験は、このようにして抽出
した金針菜エキスを用いて行った。
【0010】第1実施例 ラットに金針菜エキス3g/kgを7日間連続経口投与
し、スコポラミン投与によって人為的に痴呆を誘発させ
た後、受動的回避学習における獲得試行および再生試行
を行い、その潜時を測定した。この結果、獲得試行に対
する再生試行の反応潜時は、対照群ラットが57.16
秒であるのに対して、金針菜エキス投与群ラットの反応
潜時は174.54秒と有意な延長を示した。また、獲
得試行に対する再生試行の潜時増加率も、対照群ラット
が99.4%であったのに対して、金針菜エキス投与群
は1099.9%と有意な高い値を示した。この実験に
より、ラットのスコポラミン誘発痴呆モデルにおいて金
針菜エキスが著しい抗痴呆作用を示すことが明らかにな
った。
し、スコポラミン投与によって人為的に痴呆を誘発させ
た後、受動的回避学習における獲得試行および再生試行
を行い、その潜時を測定した。この結果、獲得試行に対
する再生試行の反応潜時は、対照群ラットが57.16
秒であるのに対して、金針菜エキス投与群ラットの反応
潜時は174.54秒と有意な延長を示した。また、獲
得試行に対する再生試行の潜時増加率も、対照群ラット
が99.4%であったのに対して、金針菜エキス投与群
は1099.9%と有意な高い値を示した。この実験に
より、ラットのスコポラミン誘発痴呆モデルにおいて金
針菜エキスが著しい抗痴呆作用を示すことが明らかにな
った。
【0011】実験1 まず、以下の方法で予備検討を行った。被検物質とし
て、上述の方法で抽出した金針菜エキスを注射用の水に
溶解させたものを用意した。
て、上述の方法で抽出した金針菜エキスを注射用の水に
溶解させたものを用意した。
【0012】試薬として、注射用水((株)大塚製薬工
場、ロット番号:K8C73)、スコポラミン(Sig
ma社製、ロット番号16H0459)、生理食塩液
((株)大塚製薬製、ロット番号:8C99P)を用意
した。
場、ロット番号:K8C73)、スコポラミン(Sig
ma社製、ロット番号16H0459)、生理食塩液
((株)大塚製薬製、ロット番号:8C99P)を用意
した。
【0013】実験動物としては、6週齢のSlc:Wi
star系雄ラットを使用した。このラットに固形試料
(ラボMRストック、日本農産工業(株)製)と、水道
水を自由に摂取させて、温度22±2℃、湿度55±1
5%、照明時間8:00〜20:00および喚起回数1
3〜17回/時間の環境下で検疫期間を含む1週間の予
備飼育を行い、一般状態に異常が認められなかったラッ
トを試験に使用した。
star系雄ラットを使用した。このラットに固形試料
(ラボMRストック、日本農産工業(株)製)と、水道
水を自由に摂取させて、温度22±2℃、湿度55±1
5%、照明時間8:00〜20:00および喚起回数1
3〜17回/時間の環境下で検疫期間を含む1週間の予
備飼育を行い、一般状態に異常が認められなかったラッ
トを試験に使用した。
【0014】試験方法 7週齢のラットを下記の群構成表1に基づいて使用し
た。群構成表1
た。群構成表1
【表1】
【0015】即ち、5匹のラットに上記被検物質を3g
/kg/dayの投与量で、1日1回7日間連続で経口
投与して、被検ラットとした。一方、5匹の対照ラット
には注射用水を同様に投与した。7日目に、被験物質投
与および注射用水投与を行って1時間経過後に、両ラッ
ト群にスコポラミン0.5mg/kgを皮下投与し、更
に1時間経過後に記憶の獲得試行を行った。
/kg/dayの投与量で、1日1回7日間連続で経口
投与して、被検ラットとした。一方、5匹の対照ラット
には注射用水を同様に投与した。7日目に、被験物質投
与および注射用水投与を行って1時間経過後に、両ラッ
ト群にスコポラミン0.5mg/kgを皮下投与し、更
に1時間経過後に記憶の獲得試行を行った。
【0016】獲得試行は、シャトル方向回避実験箱を用
いて行った。実験箱の一方の側を明室、他方の側を暗室
とし、この2室の間に開閉式のしきりを設けた。また暗
室のみを通電できるようにした。 このようにした実験
箱の明室の中にラットを入れ、暗室に移動するまでの時
間(潜時)を最大5分間測定した。ラットが暗室に移動
するとしきりを閉めて暗室に通電してショックを与えた
(獲得試行)。翌日、ラットを再び明室に入れて暗室に
移動するまでの潜時を測定した(再生試行)。下記の式
にしたがって、各ラット群について潜時増加率を算出し
た。 潜時増加率(%)=再生試行潜時(秒)− 獲得試行潜
時(秒)/獲得試行潜時(秒)× 100
いて行った。実験箱の一方の側を明室、他方の側を暗室
とし、この2室の間に開閉式のしきりを設けた。また暗
室のみを通電できるようにした。 このようにした実験
箱の明室の中にラットを入れ、暗室に移動するまでの時
間(潜時)を最大5分間測定した。ラットが暗室に移動
するとしきりを閉めて暗室に通電してショックを与えた
(獲得試行)。翌日、ラットを再び明室に入れて暗室に
移動するまでの潜時を測定した(再生試行)。下記の式
にしたがって、各ラット群について潜時増加率を算出し
た。 潜時増加率(%)=再生試行潜時(秒)− 獲得試行潜
時(秒)/獲得試行潜時(秒)× 100
【0017】統計処理 各群について得られた数値の平均値および標準誤差を算
出した。各群間の有意差は、F検定で分散の検定を行
い、等分散の場合Student−t検定を用いて検定
した。危険率5%未満を有意とした。
出した。各群間の有意差は、F検定で分散の検定を行
い、等分散の場合Student−t検定を用いて検定
した。危険率5%未満を有意とした。
【0018】試験結果 獲得試行および再生試行の潜時を図1及び図2に示す。
獲得試行は、対照群ラットが39.65秒、金針菜エキ
ス投与ラット群が34.14秒とほぼ同様であった。再
生試行については、対照群ラットが72.74秒であ
り、獲得試行に対して再生試行の潜時の僅かな延長が認
められただけであるのに対して、金針菜エキス投与群ラ
ットの再生試行の潜時は183.07秒であり、対照群
ラットに比較して潜時に大幅な延長が認められた。この
対照群ラットの潜時に対する金針菜エキス投与群ラット
の潜時の増加率は151.7%である。
獲得試行は、対照群ラットが39.65秒、金針菜エキ
ス投与ラット群が34.14秒とほぼ同様であった。再
生試行については、対照群ラットが72.74秒であ
り、獲得試行に対して再生試行の潜時の僅かな延長が認
められただけであるのに対して、金針菜エキス投与群ラ
ットの再生試行の潜時は183.07秒であり、対照群
ラットに比較して潜時に大幅な延長が認められた。この
対照群ラットの潜時に対する金針菜エキス投与群ラット
の潜時の増加率は151.7%である。
【0019】図2及び図3に、獲得試行に対する再生試
行の潜時増加率の結果を示す。図2及び図3から明らか
なとおり、潜時増加率も、対照群ラットが410.4%
であるのに対して、金針菜エキス投与群ラットは81
0.2%であり、対照群ラットの増加率に対する金針菜
エキス投与群ラットの増加率は97.4%の増加を示し
た。
行の潜時増加率の結果を示す。図2及び図3から明らか
なとおり、潜時増加率も、対照群ラットが410.4%
であるのに対して、金針菜エキス投与群ラットは81
0.2%であり、対照群ラットの増加率に対する金針菜
エキス投与群ラットの増加率は97.4%の増加を示し
た。
【0020】以上の予備検討試験の結果から、金針菜エ
キス投与群ラットは、対照群ラットに対して獲得試行の
潜時には有意差は得られなかったものの、再生試行潜
時、潜時増加率共に高い値が認められた。したがって、
スコポラミン誘発痴呆ラットに対する金針菜エキスの効
果を検討するに当たって、3g/kg/dayの投与量
と、1日1回7日間連続の投与期間と、経口投与(投与
方法)は、抗痴呆作用を評価するのに妥当であると考え
られた。
キス投与群ラットは、対照群ラットに対して獲得試行の
潜時には有意差は得られなかったものの、再生試行潜
時、潜時増加率共に高い値が認められた。したがって、
スコポラミン誘発痴呆ラットに対する金針菜エキスの効
果を検討するに当たって、3g/kg/dayの投与量
と、1日1回7日間連続の投与期間と、経口投与(投与
方法)は、抗痴呆作用を評価するのに妥当であると考え
られた。
【0021】尚、スコポラミンは、抗ムスカリン作用を
有し、アセチルコリンのムスカリン受容体においてアセ
チルコリンと拮抗する薬物であり、中枢作用に起因する
記憶阻害作用を有する物質である。
有し、アセチルコリンのムスカリン受容体においてアセ
チルコリンと拮抗する薬物であり、中枢作用に起因する
記憶阻害作用を有する物質である。
【0022】スコポラミンで誘発した記憶障害の行動異
常は、現在、健忘の動物モデルとして繁用されている。
スコポラミンは、ヒトに投与すると記憶課題の成績が低
下するという報告がなされており、アルツハイマー型痴
呆患者の死後の脳を分析すると、コリン作動性神経の機
能低下が見られるという報告が多いこと、さらには、ス
コポラミンを投与しても動物が過度の鎮静状態に陥らな
いため行動変化の観察に便利であるなどの理由からであ
る。スコポラミンを用いた痴呆モデルは抗痴呆薬の評価
に繁用されており、本発明の実験で、健忘、すなわち記
憶障害を誘発する薬剤としてスコポラミンを使用するこ
とは妥当である。
常は、現在、健忘の動物モデルとして繁用されている。
スコポラミンは、ヒトに投与すると記憶課題の成績が低
下するという報告がなされており、アルツハイマー型痴
呆患者の死後の脳を分析すると、コリン作動性神経の機
能低下が見られるという報告が多いこと、さらには、ス
コポラミンを投与しても動物が過度の鎮静状態に陥らな
いため行動変化の観察に便利であるなどの理由からであ
る。スコポラミンを用いた痴呆モデルは抗痴呆薬の評価
に繁用されており、本発明の実験で、健忘、すなわち記
憶障害を誘発する薬剤としてスコポラミンを使用するこ
とは妥当である。
【0023】また、上述した受動的回避学習による実験
法は、動物の学習、記憶実験として繁用されている。上
述したとおり、受動的回避学習は、獲得試行と再生試行
の2段階からなる。この実験は、マウスやラットが明室
よりも暗室を好む修正を利用したものであり、実験箱を
2室に区切ったステップ−スルー型と、実験箱の一角に
プラットホームを設けるステップ−ダウン型とがある。
どちらも一定の区画から他の区画へ移動すると電気ショ
ックが与えられるようになっており、もとの区画に滞留
することを学習させるようにしたものである。
法は、動物の学習、記憶実験として繁用されている。上
述したとおり、受動的回避学習は、獲得試行と再生試行
の2段階からなる。この実験は、マウスやラットが明室
よりも暗室を好む修正を利用したものであり、実験箱を
2室に区切ったステップ−スルー型と、実験箱の一角に
プラットホームを設けるステップ−ダウン型とがある。
どちらも一定の区画から他の区画へ移動すると電気ショ
ックが与えられるようになっており、もとの区画に滞留
することを学習させるようにしたものである。
【0024】本発明の実験では、ステップ−スルー型の
実験箱を用い、獲得試行において、動物を明室に置き、
暗室内に移動した時点で床から電気ショックを与えるよ
うにした。暗室内にはいると罰を受けるといった状態
で、動物を訓練し、明室内にとどまることを学習させ
る。獲得試行から一定期間経過後に再生試行を行う。再
生試行は獲得試行と同様に動物を明室内に置いて、明室
内に置いた時点から移動を介するまでの時間を反応潜時
として測定する。
実験箱を用い、獲得試行において、動物を明室に置き、
暗室内に移動した時点で床から電気ショックを与えるよ
うにした。暗室内にはいると罰を受けるといった状態
で、動物を訓練し、明室内にとどまることを学習させ
る。獲得試行から一定期間経過後に再生試行を行う。再
生試行は獲得試行と同様に動物を明室内に置いて、明室
内に置いた時点から移動を介するまでの時間を反応潜時
として測定する。
【0025】獲得試行に置いて電気ショック経験に対し
て正確な学習、記憶を得た場合、再生試行時の反応潜時
は基準反応潜時(300秒)を越えるが、逆に学習、記
憶に障害がある場合は反応潜時は短縮されることにな
る。このように、受動的回避学習は、動物の学習、記憶
状態を評価するのに妥当な指標である。
て正確な学習、記憶を得た場合、再生試行時の反応潜時
は基準反応潜時(300秒)を越えるが、逆に学習、記
憶に障害がある場合は反応潜時は短縮されることにな
る。このように、受動的回避学習は、動物の学習、記憶
状態を評価するのに妥当な指標である。
【0026】本試験 上述の予備検討の結果に基づいて、下記の群構成表2に
従って本試験を実施した。試験方法、統計処理は予備検
討と同様に行った。群構成表2
従って本試験を実施した。試験方法、統計処理は予備検
討と同様に行った。群構成表2
【表2】
【0027】試験結果 対照群ラット、および金針菜エキス投与群ラットについ
ての獲得試行および再生試行の潜時を図4及び図5に示
す。獲得試行の潜時は、対照群ラットが34.19秒、
金針菜エキス投与群ラットが19.54秒と、金針菜エ
キス投与群ラットにおいて僅かに短縮が認められたが、
この短縮は有意ではない。一方、再生試行の潜時は、対
照群ラットで57.16秒であったのに対し、金針菜エ
キス投与群ラットは174.54秒と有意な延長が認め
られた。対照群ラットに対する金針菜エキス投与群ラッ
トの潜時は205.4%の増加を示した。
ての獲得試行および再生試行の潜時を図4及び図5に示
す。獲得試行の潜時は、対照群ラットが34.19秒、
金針菜エキス投与群ラットが19.54秒と、金針菜エ
キス投与群ラットにおいて僅かに短縮が認められたが、
この短縮は有意ではない。一方、再生試行の潜時は、対
照群ラットで57.16秒であったのに対し、金針菜エ
キス投与群ラットは174.54秒と有意な延長が認め
られた。対照群ラットに対する金針菜エキス投与群ラッ
トの潜時は205.4%の増加を示した。
【0028】図5及び図6に、本試験における獲得試行
に対する再生試行の潜時増加率の平均値を示す。これら
の図及び表から明らかなように、潜時増加率も対照群ラ
ットの99.4%に対して金針菜エキス投与群ラットは
1099.9%と有意に高い値が認められた。対照群ラ
ットの潜時増加率に対する金針菜エキス投与群ラットの
潜時増加率の増加率は1006.5%である。
に対する再生試行の潜時増加率の平均値を示す。これら
の図及び表から明らかなように、潜時増加率も対照群ラ
ットの99.4%に対して金針菜エキス投与群ラットは
1099.9%と有意に高い値が認められた。対照群ラ
ットの潜時増加率に対する金針菜エキス投与群ラットの
潜時増加率の増加率は1006.5%である。
【0029】上記の実験結果より、金針菜エキスはスコ
ポラミン誘発による痴呆ラットモデルに対し顕著な抗痴
呆作用を示すことが明らかになった。
ポラミン誘発による痴呆ラットモデルに対し顕著な抗痴
呆作用を示すことが明らかになった。
【0030】第2実施例 ラットに所定量の金針菜エキス水溶液を経口投与したあ
と、ラットを剣状突起まで浸水させ、所定の時間経過
後、胃の中の潰瘍の生成率を測定した。この結果、金針
菜を投与したラットについては潰瘍阻害率が88.8%
という高い数値が見られた
と、ラットを剣状突起まで浸水させ、所定の時間経過
後、胃の中の潰瘍の生成率を測定した。この結果、金針
菜を投与したラットについては潰瘍阻害率が88.8%
という高い数値が見られた
【0031】実験2 本発明者は金針菜の生理活性を評価するべく、ラットの
水浸拘束ストレス潰瘍モデルを用いて、その抗ストレス
作用を検討した。
水浸拘束ストレス潰瘍モデルを用いて、その抗ストレス
作用を検討した。
【0032】予備実験 体重250g前後のWistar/ST系雄性ラットを
24時間絶食させた。ただし、この間は自由摂水とし
た。このラットを6群に分けて、コントロール群には水
を、試験群には金針菜エキスの水溶液を500mg/k
gになるように調整して、5mL/kgをゾンデを用い
て各ラットに強制経口投与した。1時間後に、各ラット
を東大薬作型ストレスケージに入れて、水温22℃の水
中に剣状突起まで浸した。
24時間絶食させた。ただし、この間は自由摂水とし
た。このラットを6群に分けて、コントロール群には水
を、試験群には金針菜エキスの水溶液を500mg/k
gになるように調整して、5mL/kgをゾンデを用い
て各ラットに強制経口投与した。1時間後に、各ラット
を東大薬作型ストレスケージに入れて、水温22℃の水
中に剣状突起まで浸した。
【0033】水浸開始後、1時間後、2時間後、3時間
後にケージを引き上げ、ラットをエーテル致死せしめ
た。腹部を切開して、胃の幽門部を結紮し、生理食塩水
を10mL注入し、噴門部を結紮後、胃を摘出して、漿
膜側を1%のホルマリン液に浸漬して内壁に生成した胃
潰瘍を固定した。10分経過後、胃を大弯に沿って切開
し、内容物を拭って試料とした。生成した潰瘍を10倍
の実体顕微鏡を用いて測定し、その面積を潰瘍係数とし
た。
後にケージを引き上げ、ラットをエーテル致死せしめ
た。腹部を切開して、胃の幽門部を結紮し、生理食塩水
を10mL注入し、噴門部を結紮後、胃を摘出して、漿
膜側を1%のホルマリン液に浸漬して内壁に生成した胃
潰瘍を固定した。10分経過後、胃を大弯に沿って切開
し、内容物を拭って試料とした。生成した潰瘍を10倍
の実体顕微鏡を用いて測定し、その面積を潰瘍係数とし
た。
【0034】上記予備実験の結果を下記の表3に示す。
【表3】
【0035】図7は、水浸開始から3時間経過後の試料
の各状態を示す写真であり、(a)はコントロールラッ
ト群の状態を示し、(b)は金針菜エキス投与ラットの
状態を示す。
の各状態を示す写真であり、(a)はコントロールラッ
ト群の状態を示し、(b)は金針菜エキス投与ラットの
状態を示す。
【0036】考察 この予備実験において、金針菜エキスは水浸拘束ストレ
スによる潰瘍の生成を有意に抑制したと考えられた。な
お、水浸開始から3時間経過後の潰瘍係数から金針菜エ
キスの潰瘍阻害率を求めたところ、88.8%という高
い抑制率が見られた。
スによる潰瘍の生成を有意に抑制したと考えられた。な
お、水浸開始から3時間経過後の潰瘍係数から金針菜エ
キスの潰瘍阻害率を求めたところ、88.8%という高
い抑制率が見られた。
【0037】容量試験 上記予備試験の結果、即ち、潰瘍生成率(潰瘍係数)、
金針菜エキスの吸収分布状態から、金針菜エキス投与後
4時間後くらいで、金針菜エキスの有効性を判定できる
ものと考えられる。従って、本試験では4時間を試験時
間とした。
金針菜エキスの吸収分布状態から、金針菜エキス投与後
4時間後くらいで、金針菜エキスの有効性を判定できる
ものと考えられる。従って、本試験では4時間を試験時
間とした。
【0038】水浸拘束ストレス負荷実験(本試験) 体重250g前後のWistar/ST系雄性ラットを
24時間絶食させた。この間、自由摂水とした。ラット
を1群4匹4群に分けて、コントロール群には水を、試
験群には、500mg/kg、300mg/kg、10
0mg/kgに調整した金針菜エキス水溶液を、5mL
/kg各試験群ラットにゾンデを用いて強制経口投与し
た。10分経過後、ラットを東大薬作型ストレートケー
ジに入れて、水温22℃の水中に剣状突起まで浸した。
24時間絶食させた。この間、自由摂水とした。ラット
を1群4匹4群に分けて、コントロール群には水を、試
験群には、500mg/kg、300mg/kg、10
0mg/kgに調整した金針菜エキス水溶液を、5mL
/kg各試験群ラットにゾンデを用いて強制経口投与し
た。10分経過後、ラットを東大薬作型ストレートケー
ジに入れて、水温22℃の水中に剣状突起まで浸した。
【0039】水浸開始から4時間後にケージを引き上げ
て、ラットをエーテル致死せしめた。腹部を切開して、
胃の幽門部を結紮し、生理食塩水を10mL注入した。
噴門部を結紮後、胃を摘出し、1%ホルマリン液に奬膜
側を浸漬し、内壁に生成した潰瘍を固定した。10分経
過後、胃を大弯に沿って切開し、内容物を拭った後試料
とした。10倍の実体顕微鏡を用いて、生成した潰瘍を
測定し、その面積を潰瘍係数とした。また、得られた数
値から、次式に基づいて、潰瘍阻害率を求めた。 潰瘍阻害率(%) = コントロール−試験群/コント
ロール × 100
て、ラットをエーテル致死せしめた。腹部を切開して、
胃の幽門部を結紮し、生理食塩水を10mL注入した。
噴門部を結紮後、胃を摘出し、1%ホルマリン液に奬膜
側を浸漬し、内壁に生成した潰瘍を固定した。10分経
過後、胃を大弯に沿って切開し、内容物を拭った後試料
とした。10倍の実体顕微鏡を用いて、生成した潰瘍を
測定し、その面積を潰瘍係数とした。また、得られた数
値から、次式に基づいて、潰瘍阻害率を求めた。 潰瘍阻害率(%) = コントロール−試験群/コント
ロール × 100
【0040】この結果を次の表4に示す。
【表4】 なお、図8〜図11は水浸開始から4時間経過後の資料
の状態を示す写真であり、図8はコントロール群ラット
の状態を示し、図9は100mg/kgの金針菜エキス
投与群ラットの状態を、図10は300mg/kgの金
針菜エキス投与群ラットの状態を、図11は500mg
/kgの金針菜エキス投与群ラットの状態を示す。
の状態を示す写真であり、図8はコントロール群ラット
の状態を示し、図9は100mg/kgの金針菜エキス
投与群ラットの状態を、図10は300mg/kgの金
針菜エキス投与群ラットの状態を、図11は500mg
/kgの金針菜エキス投与群ラットの状態を示す。
【0041】上記の表に示すとおり、金針菜エキスは、
その濃度に依存してストレス性潰瘍を抑制することがわ
かった。 100mg/kgの投与量で、約50%の阻
害率を示していることから、試験物のIC50 (50
%阻害率)はこのあたりであると推定される。
その濃度に依存してストレス性潰瘍を抑制することがわ
かった。 100mg/kgの投与量で、約50%の阻
害率を示していることから、試験物のIC50 (50
%阻害率)はこのあたりであると推定される。
【0042】また、ストレス負荷を与える直前に金針菜
エキスを投与しても抗潰瘍作用が現れたことから、金針
菜エキスに即効性があることがわかった。
エキスを投与しても抗潰瘍作用が現れたことから、金針
菜エキスに即効性があることがわかった。
【0043】第3実施例 金針菜エキスを複数人の学生に服用させ、服用前と服用
から1〜2月経過後に難易度が同等のテストを行った。
その結果を比較したところ、服用後の獲得点数に大幅な
改善が見られた。
から1〜2月経過後に難易度が同等のテストを行った。
その結果を比較したところ、服用後の獲得点数に大幅な
改善が見られた。
【0044】実験3(臨床試験) 対象 健康な学生12人
【0045】使用薬剤及び投与方法 被検学生には1g中金針菜の熱水抽出エキス600mg
を含む粉末状の薬剤を、30日間毎日就寝1時間前に1
回あたり9gを白湯で服用させるようにした。一方、対
照学生には30日間金針菜エキスは服用させず、従来の
通常の生活をおくらせるようにした。従来から服用して
いる薬剤はそのまま服用させた。ただし、それ以外の薬
剤を新たに追加服用することは禁じた。
を含む粉末状の薬剤を、30日間毎日就寝1時間前に1
回あたり9gを白湯で服用させるようにした。一方、対
照学生には30日間金針菜エキスは服用させず、従来の
通常の生活をおくらせるようにした。従来から服用して
いる薬剤はそのまま服用させた。ただし、それ以外の薬
剤を新たに追加服用することは禁じた。
【0046】判定方法 金針菜エキス服用前に演算のテスト1を行い、採点し
た。服用開始後、1〜2月経過した時点で、テスト1と
難度が同じであるテスト2を行って、得点の改善度を調
べた。対照実験として、金針菜エキスを服用することな
く、得点の改善度を調べた。その結果を表5および表6
に示す。
た。服用開始後、1〜2月経過した時点で、テスト1と
難度が同じであるテスト2を行って、得点の改善度を調
べた。対照実験として、金針菜エキスを服用することな
く、得点の改善度を調べた。その結果を表5および表6
に示す。
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】結果 表5および表6から明らかなように、金針菜エキスを服
用しなかった学生については、テスト1とテスト2の得
点に有意な差が見られないのに対して、金針菜エキスを
服用した学生については、服用後の試験結果に明らかな
改善が見られた。
用しなかった学生については、テスト1とテスト2の得
点に有意な差が見られないのに対して、金針菜エキスを
服用した学生については、服用後の試験結果に明らかな
改善が見られた。
【0050】なお、本発明に用いた金針菜エキスの性状
分析をおこなったところ、表7の通りであった。
分析をおこなったところ、表7の通りであった。
【表7】 注 * 窒素・タンパク質換算係数:6.25 ** 計算式: 100−(水分+タンパク質+脂質
+繊維+灰分)
+繊維+灰分)
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり、本発明にか
かる金針菜エキスを有効成分として含む物質は、抗痴呆
作用および抗ストレス作用を有する。
かる金針菜エキスを有効成分として含む物質は、抗痴呆
作用および抗ストレス作用を有する。
【図1】図1は、本願第1実施例の予備検討試験の結果
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図2】図2は、本願第1実施例の予備検討試験の結果
を示す表である。
を示す表である。
【図3】図3は、本願第1実施例の予備検討試験の結果
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図4】図4は、本願第1実施例の本試験の結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図5】図5は、本願第1実施例の本試験の結果を示す
表である。
表である。
【図6】図6は、本願第1実施例の本試験の結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図7】図7は、本願第2実施例の予備試験の結果を示
す写真である。
す写真である。
【図8】図8は、本願第2実施例の本試験の結果を示す
写真である。
写真である。
【図9】図9は、本願第2実施例の本試験の結果を示す
写真である。
写真である。
【図10】図10は、本願第2実施例の本試験の結果を
示す写真である。
示す写真である。
【図11】図11は、本願第2実施例の本試験の結果を
示す写真である。
示す写真である。
Claims (4)
- 【請求項1】 金針菜から抽出して得られるエキスを有
効成分とすることを特徴とする抗痴呆性物質。 - 【請求項2】 金針菜から抽出して得られるエキスを有
効成分とすることを特徴とする抗ストレス作用物質。 - 【請求項3】 前記エキスが熱湯を用いて抽出したもの
であり、抽出時間を2時間〜4時間として得たエキスで
あることを特徴とする請求項1に記載の抗痴呆性物質。 - 【請求項4】 前記エキスが熱水を用いて抽出したもの
であり、抽出時間を2時間〜4時間として得たエキスで
あることを特徴とする請求項2に記載の抗ストレス作用
物質。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11032489A JP2000229876A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 金針菜エキスを有効成分とする物質 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11032489A JP2000229876A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 金針菜エキスを有効成分とする物質 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000229876A true JP2000229876A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12360415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11032489A Pending JP2000229876A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 金針菜エキスを有効成分とする物質 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000229876A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008050326A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Kyoei Kagaku Kogyo Kk | 化粧料 |
| EP2305281A4 (en) * | 2008-05-30 | 2011-06-22 | Somnoquest Co Ltd | COMPOSITION WITH A HOT WATER EXTRACT OF HEMEROCALLIS PLANTS; THE TIREDNESS TREATED BY ITS ANTI-DEPENDENT PROPERTIES OR BY IMPROVEMENT OF SLEEP |
| CN103960656A (zh) * | 2014-04-03 | 2014-08-06 | 江苏农林职业技术学院 | 一种从黄花菜中提取黄酮的方法 |
| CN112106821A (zh) * | 2020-09-07 | 2020-12-22 | 祁东县农业发展有限公司 | 一种黄花菜脱水保鲜的加工工艺 |
| CN114907448A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-08-16 | 华南农业大学 | 一种黄花菜鲜味肽及其制备方法和应用 |
-
1999
- 1999-02-10 JP JP11032489A patent/JP2000229876A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008050326A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Kyoei Kagaku Kogyo Kk | 化粧料 |
| EP2305281A4 (en) * | 2008-05-30 | 2011-06-22 | Somnoquest Co Ltd | COMPOSITION WITH A HOT WATER EXTRACT OF HEMEROCALLIS PLANTS; THE TIREDNESS TREATED BY ITS ANTI-DEPENDENT PROPERTIES OR BY IMPROVEMENT OF SLEEP |
| CN103960656A (zh) * | 2014-04-03 | 2014-08-06 | 江苏农林职业技术学院 | 一种从黄花菜中提取黄酮的方法 |
| CN112106821A (zh) * | 2020-09-07 | 2020-12-22 | 祁东县农业发展有限公司 | 一种黄花菜脱水保鲜的加工工艺 |
| CN114907448A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-08-16 | 华南农业大学 | 一种黄花菜鲜味肽及其制备方法和应用 |
| CN114907448B (zh) * | 2022-03-24 | 2023-09-01 | 华南农业大学 | 一种黄花菜鲜味肽及其制备方法和应用 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100105 |