JP2000229889A - 抗白髪剤のスクリーニング方法 - Google Patents

抗白髪剤のスクリーニング方法

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JP2000229889A
JP2000229889A JP11027705A JP2770599A JP2000229889A JP 2000229889 A JP2000229889 A JP 2000229889A JP 11027705 A JP11027705 A JP 11027705A JP 2770599 A JP2770599 A JP 2770599A JP 2000229889 A JP2000229889 A JP 2000229889A
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Tatsuo Ideta
立郎 出田
Tsutomu Soma
勤 相馬
Akihiro Ishino
章博 石野
Yoshiki Moriya
佳樹 守屋
Yuki Yamase
由記 山瀬
Yoshiharu Tsuji
善春 辻
Yoshihisa Kojima
称央 小島
Ouji Ifuku
欧二 伊福
Naomi Tanaka
直美 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗白髪剤の新規なスクリーニング方法の提
供。 【解決手段】 抗白髪剤のスクリーニング方法におい
て、被験物質の存在下でメラノサイトを培養し、該培養
されたメラノサイトを、毛乳頭細胞の培養上清と接触せ
しめ、そして該メラノサイトが前記培養上清に向って移
動するか否か又は移動の程度を観察することを特徴とす
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗白髪剤のスクリー
ニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】髪の黒色は黒色色素であるメラニンによ
り提供され、メラニンはメラノサイトにおいて、チロシ
ナーゼ等メラニン生合成系の酵素群により生合成され
る。皮膚メラノサイトは皮膚に比較的低密度で分布して
いるのに対して、毛包メラノサイトは毛包の毛乳頭に比
較的高密度で分布している。この原因として、毛乳頭
は、毛乳頭への毛包メラノサイトの遊走現象を惹起して
いると考えられている。抗白髪剤のスクリーニング方法
としては、黒色色素であるメラニンの生合成経路にチロ
シナーゼが関与していることに注目して、チロシナーゼ
の合成を促進する物質を探索する方法が提案されている
(特開平9−263540号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛乳頭への
メラノサイトの遊走現象を利用して、全く新しい抗白髪
剤のスクリニーング方法を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メラノサ
イトの遊走現象を解明すべく研究を行った結果、毛乳頭
細胞をインビトロで培養すれば、メラノサイトの遊走を
惹起する蛋白質性の遊走因子が生産され、それによりメ
ラノサイトの遊走を人為的に生じさせることが出来るこ
とを目出し、さらに、メラノサイトとのインキュベーシ
ョンによりメラノサイトの遊走性を増強する物質は抗白
髪剤としての活性を有することを見出し、本発明を完成
させた。
【0005】従って本発明は、抗白髪剤のスクリーニン
グ方法において、被験物質の存在下でメラノサイトを培
養し、該培養されたメラノサイトを、毛乳頭細胞の培養
上清と接触せしめ、そして該メラノサイトが該培養上清
に向って移動するか否か、又は移動の程度を観察するこ
とを特徴とする方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】毛乳頭細胞の調製、培養及び培養
上清の調製 頭皮切片は形成外科的に正常日本人頭部より切除したも
のを用いた(主に男性後頭部由来)。切除後はDMEM
培地等に浸した状態で氷上保存し、なるべくその日のう
ちに処理する。以下の作業は実体顕微鏡観察下、クリー
ンベンチ内で行う。入手した頭皮切片を、鋭いスカルペ
ルを用いて真皮の直下で上下に切り分ける。毛包は脂肪
層に埋っているので、先鋭ピンセットを用いて一本ずつ
引き抜く。抜いた毛包は処理直前までDMEM中に置
く。
【0007】単離したヒト毛包より先鋭ピンセットおよ
び注射針の尖端を用いて毛乳頭を可能なかぎりキズをつ
けずに採取する。採取した毛乳頭は通常の培養シャーレ
に3〜10個ほどの割合で(DMEM)+10%(FB
S)中に静置する。この状態で2週間、5%CO2 存在
下で振動を与えずに静置し、着床した毛乳頭よりOut
Growthしてきた細胞のみを25cm2 の培養用フラ
スコに継代し、継代回数3〜7の間で培養上清を採取す
る。
【0008】培養上清の採取に際しては、コンフルエン
ト状態の細胞を、FBSを含まないDMEMで最低1時
間リンスしたのち、新しいDMEM(FBS不含)を加
え、一晩以上(特記しない場合は通常16〜18時間)
放置したのち培地(無血清DMEM)を採取し、冷却遠
心機で10000rpm 、15分間遠心した上清を分取し
て用いる。培養上清は、調製後すぐに使用することもで
き、あるいは、例えば−135℃にて凍結保存し、必要
に応じて解凍して使用することができる。
【0009】毛包メラノサイトの調製 毛乳頭調製の場合と同じ手法で、毛包を単離した後、シ
ャーレに0.5%コラゲナーゼ(タイプV,Sigm
a)(初代培養培地にて調製)を0.5ml用意し、そこ
へ毛包を移す。37℃、30分間インキュベートする。
実体顕微鏡下でピンセットを用いて結合織毛根鞘をはが
す。単離した毛包はPBS(−)中に置き、終濃度0.
1%になるようトリプシンを加え、37℃10分間、イ
ンキュベートする。
【0010】遠心してトリプシンを除き培地を2ml加え
ピペッティングにより分散させる。コラーゲン・コート
した培養器でMGM4(Clonetich社)+2%
FCS培地中で培養を開始する。細胞は当初外毛根鞘由
来と思われるケラチノサイトが大多数を占めるが、2週
間ほどでその一部が分化して剥がれ始める。そのすき間
に、メラノサイトが出現し2−3週間以内にシャーレの
大部分を占めるようになる。
【0011】その後、25cm2 の培養用フラスコに細胞
を移し、以後は2%FCS+MGM4とHFM(森永生
化学研究所)を等量混合し、それに1%のFCSを加え
た培地で培養を継続する。この系で継代後約1ヵ月、約
1×106 から4×106 の範囲で対数的に増殖する毛
包由来メラノサイトを得ることができる。平均的な細胞
倍加時間は約7日である。皮膚メラノサイトは、Clo
netich社から購入した「NHEM2486」とい
う正常皮膚メラノサイトを付属のMGM3培地で培養し
たものを用いた。
【0012】被験物質の存在下でのメラノサイトの培養 対数増殖期にある皮膚メラノサイト(NHEM248
6)を約5×105 /25cm2 フラスコの濃度で播種
し、MGM3培地を用いて培養する。抗白髪効果のある
被験物質(この場合はサンショウ抽出物)を、0.1%
(乾燥残分2ppm 相当)を添加し、1週間培養した。被
験物質非添加の細胞を同様に用意し、対照とした。
【0013】スクリーニング操作 メラノサイトに対する被験物質の遊走性増強作用を調べ
るため、上記のようにして調製した毛乳頭細胞培養上清
と、被験物質により処理したメラノサイトとを接触せし
める。メラノサイトの受動的(拡散による)移動を防止
するため、上記の接触は図1に示すごとく、多孔性膜3
を介して行くのが好ましい。多孔性膜の孔径は、毛包メ
ラノサイトが走化性に基いて通知できる程度のものであ
り、好ましくは8〜12μm程度が好ましい。
【0014】具体的には、図1において、ウエル2を有
するプレート1のウエル中に毛乳頭細胞培養上清を満た
し、その上に多孔性膜3を覆い、その上に前記ウエル2
と適合する位置に貫通孔4を有するプレート5を載置
し、該貫通孔にメラノサイトを含む培養液を入れて静置
する。静置は約35〜38℃にて約14〜20時間行
う。その後上記プレートから多孔性膜を脱着し、毛乳頭
細胞培養上清に接していた膜面に付着しているメラノサ
イトを顕微鏡により観察すればよい。上記の実験におい
ては、被験物質の不存在下で培養したメラノサイトを対
照として用いて、上記と同様にして膜面に付着したメラ
ノサイトを顕微鏡観察し、両者を比較すればよい。
【0015】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。実施例1メラノサイトの遊走性の確認 (1)ヒト皮膚メラノサイトの調製 ヒト皮膚メラノサイトは、Clonetich社より、
NHEM2486と称する細胞を購入して使用した。
【0016】(2)ヒト毛乳頭培養上清の調製 ヒト毛乳頭は形成外科的に正常日本人頭皮より切除した
頭皮から単離した毛包より採取した。ヒト毛包は次のよ
うにして調製した。頭皮切片は形成外科的に正常日本人
頭部より切除したものを用いた(主に男性後頭部由
来)。切除後はDMEM培地等に浸した状態で氷上保存
し、その日のうちに処理した。以下の作業は実体顕微鏡
観察下、クリーンベンチ内で行った。入手した頭皮切片
を、鋭いスカルペルを用いて真皮の直下で上下に切り分
け、毛包は脂肪層に埋っているので、先鋭ピンセットを
用いて一本ずつ引き抜き、そして抜いた毛包は処理直前
までDMEM中に置いた。
【0017】単離したヒト毛包より先鋭ピンセットおよ
び注射針の尖端を用いて毛乳頭を可能なかぎりキズをつ
けずに採取した。採取した毛乳頭は通常の培養シャーレ
に3〜10個ほどの割合でDMEM+10%FBS中に
静置した。この状態で2週間、5%CO2 存在下で振動
を与えずに静置し(静置中に何らかの形で振動を与えた
場合には毛乳頭の着床率が低下する)、着床した毛乳頭
よりOutGrowthしてきた細胞のみを25cm2
培養用フラスコに継代し、継代回数3〜7の間で培養上
清を採取した。
【0018】培養上清の採取に際しては、コンフルエン
ト状態の細胞を、FBSを含まないDMEMで最低1時
間リンスしたのち、新しいDMEM(FBS不含)を加
え、一晩以上(特記しない場合は通常16〜18時間)
放置したのち培地(無血清DMEM)を採取し、冷却遠
心機で10000rpm 、15分間遠心した上清を分取し
て用いた。培養上清は、保存状態による遊走活性の差異
を測定する実験を行うときおよび直ちに遊走活性の測定
を行う場合を除いて、分注して−135度に保存した。
【0019】(3)メラノサイトの遊走性の確認 無血清DMEMを用いて採取したヒト毛乳頭細胞の培養
上清を48穴ケモタキシスチャンバーの下層チャンバー
に28μL入れた。12μm穴のポリカーボネートフィ
ルターを光沢のある面を上にして下層チャンバーを被
い、プラスチックパッキングを被せた後、上層チャンバ
ーを乗せ、下層チャンバー内の液体とフィルターの間に
気泡が存在しないことを確認した後に、上下層チャンバ
ーをしっかりネジ止めした。
【0020】ヒト皮膚メラノサイトは、トリプシン処理
により培養器よりはがし、相当のトリプシンインヒビタ
ーで処理した後に遠心し、無血清DMEMに35,00
0cells /mLになるように懸濁した。懸濁細胞は使用直
前まで37℃に放置した。各チャンバーwell(上層チャ
ンバー)ごとに43μLの細胞懸濁液を加える。適当な
大きさのタッパーウェアに蒸留水で湿らせたキムタオル
を敷き、チャンバー全体をその中にいれ、タッパーの蓋
をしっかり占めた後に全体を消毒用エタノールで処理
し、37℃の5%CO2 インキュベーター中に一晩(平
均16〜18時間)放置した。
【0021】翌日、上層チャンバーをはずし、フィルタ
ーを70%エタノール中に7分浸して細胞を固定した。
ついで蒸留水中に7分浸し、ケモタキシスチャンバーに
付属のスクレーパーで、移動していない細胞を除去した
(光沢面の細胞)。フィルターを室温で約1時間乾燥さ
せた後に、5%GIMZA液中に20分間浸し、蒸留水
で洗浄した後フィルターをふたたび乾燥させた。
【0022】フィルター全体をスライドグラスに封入し
て、移動した細胞の数を倒立顕微鏡下で計数した。下層
チャンバー内の液体によって遊走をした細胞は核が青紫
色に呈色しているので、その数を各wellごとの遊走細胞
数とした。各試験ごとのNは最低3wellとり、平均値を
その試験の遊走活性として計算した。また、必要に応じ
てフィルター表面を写真にとった。対照として、ヒト毛
乳頭細胞培養上清の代りに新鮮な培地を用いて上記と同
じ実験を行った。
【0023】その結果を図1及び図2に示す。これらの
写真において、円い点はフィルターの孔であり、長円形
の無い点はメラノサイトのギームサ染色された核を示
す。図1に示すごとく、ヒト毛乳頭培養上清を使用した
場合には上層に存在したメラノサイトが多孔性膜の膜を
通って毛乳頭細胞の培養上清に移行し、該培養上清に接
するフィルター面にメラノサイトが付着したのに対し
て、図2に示すごとく、新鮮な培地を用いた場合にはメ
ラノサイトは移動せず、この結果、毛乳頭細胞の培養上
清にはメラノサイトを誘引する物質が生産されているこ
とが明らかになった。
【0024】実施例2抗白髪剤のスクリーニング (1)サンショウ抽出物の調製 サンショウの果皮500gを室温で1週間エタノール浸
漬し、この抽出液中のエタノールを留去して9.7gの
サンショウ抽出物を得た。
【0025】(2)サンショウ抽出物によるメラノサイ
トの処理 2個の25cm2 フラスコに同じ条件でヒト皮膚メラノサ
イト(NHEM2486;白人皮膚由来;Clonet
ich社より入手)をセミコンフルエント(約5×10
5 細胞/フラスコ)になるように播種し、一方のフラス
コにはサンショウ抽出物0.1%(乾燥残分2ppm 相
当)を添加し、他方のフラスコにはサンショウ抽出物を
添加しないで、1週間培養した。
【0026】次に、実施例1に記載したのと同じ方法に
より、上記ヒト皮膚メラノサイトの遊走能力を測定し
た。その結果、サンショウ抽出物により処理しなかった
皮膚メラノサイトの遊走能力(多孔性膜を通過した細胞
数)を100とした場合、サンショウ抽出物により処理
した皮膚メラノサイトの遊走能力(多孔性膜を通過した
細胞数)は約230であり、サンショウ抽出物はメラノ
サイト遊走能力を増強することが確認された。結果を図
6に示す。
【0027】(3)ヒト皮膚メラノサイトの増殖に対す
るサンショウ抽出物の効果 ヒト皮膚メラノサイト(NHEM2486;白人皮膚由
来;Clonetich社より入手)を、MGM3培地
中で、96穴培養プレートにおいて1×104細胞/ウ
エルの濃度で2日間培養し、MBM2(Cloneti
ch社に2%FBS,5μg/mlインシュリン、0.5
μg/mlヒドロコーチゾン、50μg/mlゲンタマイシ
ン、50μg/mlアンホテリシン−Bを添加したもの)
中で2日間デプレートし、サンショウ抽出物を種々の量
(乾燥残分濃度として0〜10ppm)添加し、さらに2日
間培養した。サンショウ抽出物を添加しなかった場合
(添加量0ppm)のメラノサイトの数を100とした場
合、サンショウ抽出物を添加して培養したメラノサイト
の相対数は図3に示す通りとなり、サンショウ抽出物に
よるメラノサイト増殖促進効果が認められた。
【0028】(4)ヒト毛包メラノサイトのチロシナー
ゼ活性に対するサンショウ抽出物の効果 ヒトの頭皮からヒト毛包メラノサイトを次のようにして
調製した。毛乳頭調製の場合と同じ手法で、毛包を単離
した後、シャーレに0.5%コラゲナーゼ(タイプV,
Sigma)(初代培養培地にて調製)を0.5ml用意
し、そこへ毛包を移した。37℃、30分間インキュベ
ートした。実体顕微鏡下でピンセットを用いて結合織毛
根鞘をはがした。単離した毛包はPBS(−)中に置
き、終濃度0.1%になるようトリプシンを加え、37
℃10分間インキュベートした。遠心してトリプシンを
除き培地を2ml加えピペッティングにより分散させた。
コラーゲン・コートした培養器でMGM4(Clone
tich社)+2%FCS培地中で培養を開始した。
【0029】細胞は当初外毛根鞘由来と思われるケラチ
ノサイトが大多数を占めるが、2週間ほどでその一部が
分化して剥がれ始めた。そのすき間に、メラノサイトが
出現し2−3週間以内にシャーレの大部分を占めるよう
になった。その後、25cm2の培養用フラスコに細胞を
移し、以後は2%FCS+MGM4とHFM(森永生化
学研究所)を等量混合し、それに1%のFCSを加えた
培地で培養を継続した。この系で継代後約1ヵ月培養
し、約1×106 から4×106 の範囲で対数的に増殖
する毛包由来メラノサイトを得ることができた。平均的
な細胞倍加時間は約7日である。
【0030】96穴培養プレート中でNHEM2486
培地に6000細胞/ウエルのヒト毛包メラノサイトを
播種し、2日間培養した後、MBM2培地(Clone
tich社)、2%FBS,5μg/mlインシュリン、
0.5μg/mlヒドロコーチゾン、50μg/mlゲンタ
マイシン、50μg/mlアンホテリシン−Bを添加した
もの)中で2日間デプレートし、所望定量(0ppm(無添
加)〜20ppm)のサンション抽出物を添加してさらに2
日間培養し、チロシナーゼ活性を測定した。
【0031】チロシナーゼの測定は次のようにして行っ
た。培養液を除去した残りの細胞をPBS(−)で2回
洗浄し、細胞に45μlの1%Triton X−10
0/PBS(−1)を添加し、30秒間振動を与えた
後、5μlの10mM DL−DPA/PBS(−)−T
ritonを添加し、37℃にて1時間インキュベート
した後475nmの吸光度を測定した。サンショウ抽出物
無添加(0ppm)の場合のチロシナーゼ活性を100とし
た場合の、サンショウ抽出物添加によるチロシナーゼの
相対活性を図5に示す。この表から明らかなように、サ
ンショウ抽出物は、メラニン生合成系の酵素であるチロ
シナーゼの活性を増強せしめた。
【0032】(5)サンショウ抽出物の白髪防止効果 被験者として、各試料毎に白髪のある40〜60歳の男
女40名に1日2回(朝、夜)連続4カ月間、表1記載
のサンショウ抽出物を配合したローション、及びサンシ
ョウ抽出物無添加のローション(対照)をハーフヘッド
法で左右頭皮に別々に使用させ、塗布部位の状態を試験
前後で比較し、白髪防止効果を検討した。このローショ
ンを毎日塗布しながら白髪の発生を防止する割合を、塗
布開始前及び塗布開始後4カ月における頭頂部の毛髪1
000本あたりの白髪の本数を数えた。
【0033】
【表1】
【0034】製法 エチルアルコールにサンショウ抽出物、ポリビニルピロ
リドン/酢酸ビニル共重合体、防腐剤及び香料を加えて
均一に溶解した。これに予め溶解しておいた水相部(精
製水、シリコーン誘導体、グリセリン)を添加して溶解
した。
【0035】
【表2】 この試験の結果を次の表に示す。
【0036】
【表3】 以上の通り、被験物質のメラノサイトの遊走能力増強作
用と抗白髪性とはよく相関しており、被験物質のメラノ
サイト遊走能力増強作用を測定することにより抗白髪剤
のスクリーニングが可能であることが明らかとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法に使用する装置の模式図
である。
【図2】図2は、メラノサイトが毛乳頭細胞培養上清に
対して遊走性を示すことを表わす顕微鏡写真であり、生
物の形態を表わす図面代用写真である。
【図3】図3は、メラノサイトが新鮮な培地に対しては
遊走性を示さないことを表わす顕微鏡写真であって、生
物の形態を表わす図面代用写真である。
【図4】図4は、皮膚メラノサイトの増殖に対するサン
ショウ抽出物の効果を示すグラフである。
【図5】図5は、毛包メラノサイトのチロシナーゼ生産
に対するサンション抽出物の効果を示すグラフである。
【図6】図6は、サンショウ抽出物のメラノサイト遊走
増張効果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石野 章博 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 守屋 佳樹 神奈川県横浜市金沢区福浦2−12−1 株 式会社資生堂第二リサーチセンター内 (72)発明者 山瀬 由記 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 辻 善春 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 小島 称央 東京都中央区銀座7−5−5 株式会社資 生堂内 (72)発明者 伊福 欧二 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 田中 直美 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 2G045 AA40 BA14 BB04 BB20 CB01 CB16 FA16 GC01 GC30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗白髪剤のスクリーニング方法におい
    て、被験物質の存在下でメラノサイトを培養し、該培養
    されたメラノサイトを、毛乳頭細胞の培養上清と接触せ
    しめ、そして該メラノサイトが前記培養上清に向って移
    動するか否か又は移動の程度を観察することを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】 前記培養されたメラノサイトと毛乳頭細
    胞の培養上清とを、多孔性膜を介して接触せしめ、該培
    養されたメラノサイトが該膜の孔を通して培養上清側に
    移行するか否か又は移行の程度を観察する、請求項2に
    記載の方法。
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