JP2000230438A - 直噴式火花点火機関 - Google Patents

直噴式火花点火機関

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JP2000230438A
JP2000230438A JP11030560A JP3056099A JP2000230438A JP 2000230438 A JP2000230438 A JP 2000230438A JP 11030560 A JP11030560 A JP 11030560A JP 3056099 A JP3056099 A JP 3056099A JP 2000230438 A JP2000230438 A JP 2000230438A
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spark ignition
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Takanobu Sugiyama
孝伸 杉山
Yuichi Iriya
祐一 入矢
Yasuyuki Ito
泰之 伊藤
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    • F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/48—Tumble motion in gas movement in cylinder
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12—Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】タンブル流が減衰・崩壊する運転条件におい
て、燃料輸送を促進することにより混合気を成層化し、
安定した成層燃焼を可能とする。 【解決手段】アイドル域を含む低回転時に、圧縮行程に
て燃料噴射前に排気弁8を一時的に開く。この一時的な
開弁は、排気弁作動カム17を2種類のカムより構成
し、これらを切り換えることによって行われる。一方の
カムには、排気行程にて排気弁8を開くためのカムノー
ズの他、圧縮行程にて排気弁8を開くための小さなカム
ノーズを設ける。また、吸気弁作動カム15を作動角の
異なる2種類のカムより構成して、圧縮行程にて排気弁
8を開く運転条件にて、吸気弁閉時期を早める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直噴式火花点火機
関に関し、より詳細には、アイドル域を含む低回転時に
おける成層燃焼を安定化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、直噴式火花点火機関では、低
中速・低負荷条件における燃費向上のため、超希薄空燃
比による成層燃焼を行っている。このため、吸気や燃焼
室内でのガス流動が改善されており、吸気の縦方向の旋
回流(タンブル流)が形成され易くなっている。噴射さ
れた燃料の噴霧は、このタンブル流によって点火プラグ
近傍へと輸送され、燃料混合気が層状をなす。
【0003】例えば、特開平7−19046号公報に
は、吸気の旋回流が、燃焼室の排気弁側を下向きに流れ
た後、凹状のピストン冠面にて反転され、燃焼室の吸気
弁側を上向きに流れて燃焼室略中央に配置された点火プ
ラグに向かう順タンブル流を形成するものが開示されて
いる。
【0004】また、特開平4−112931号公報に
は、吸気の旋回流が、吸気弁から吸気弁下方に配設され
た燃料噴射弁の噴射方向線を横断するように導入された
後、ピストン冠面にて反転され、点火プラグへ向かう逆
タンブル流を形成するものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の直噴式火花点火機関では、機関をアイドル域のように
低速・低負荷条件で運転した場合に、燃焼不良が生じて
発生トルクの変動、延いては失火の発生を来すという問
題が生じていた。
【0006】これは、機関回転数が低いため、慣性によ
り吸気の旋回流動が弱まり、圧縮行程においてタンブル
流が減衰・崩壊することによる。このため、混合気が分
散して成層化せず、燃焼圧が低下するのである。
【0007】これに対し、噴霧の貫通度を増大して燃料
を強制的に輸送する方法が考えられるが、これではタン
ブル流が発達する高回転時において燃料噴霧が排気弁側
のシリンダ壁面に到達するため、未燃率が上昇し、また
壁面にて液膜化した燃料が潤滑油に混入するといった懸
念がある。
【0008】燃料輸送の観点からも、噴霧の貫通度を過
度に高めることは、成層混合気の形成上不利である。そ
こで、本発明は、これらの問題点に鑑み、アイドル域を
含む低回転時において、燃料輸送を促進することにより
混合気を確実に成層化して、超希薄空燃比による安定し
た燃焼を可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、燃
焼室略中央に配置された点火プラグと、燃焼室の一側に
配置された吸気弁と、他側に配置された排気弁と、前記
吸気弁近傍から燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射
弁と、を含んで構成した直噴式火花点火機関において、
低回転時に前記排気弁を圧縮行程における燃料噴射前の
所定時期にて一時的に開く補助排気手段を設けた。
【0010】このことにより、以下の作用が得られる。
アイドリングのように機関を低速運転すると、吸気の旋
回流動が弱まるため、圧縮行程において、燃焼室内の圧
力上昇によりタンブル流が減衰し、崩壊する。
【0011】このとき、補助排気手段により排気弁を一
時的に開くことで、燃焼室と排気ポートとの圧力差によ
り燃焼室内ガスが排気ポートへリークし、燃焼室内には
燃料噴射弁先端から点火プラグへ向かう加速度を含むガ
ス流動が誘起する。
【0012】その後噴射された燃料噴霧は、このガス流
動によって点火プラグ近傍へと輸送されて、混合気が成
層化する。ここで、燃料の噴射開始後も排気弁を開いた
ままにしておくと、未燃料が排気ポートへ吹き抜ける恐
れがあるため、排気弁は、その開弁後燃料の噴射開始と
略同期して閉じることが好ましい(請求項2)。
【0013】前記補助排気手段の一態様として、前記排
気弁を2種類のカムによって選択的に駆動するように構
成するとともに、一方のカムに、排気行程にて排気弁を
開く第1カムノーズの他、圧縮行程にて排気弁を一時的
に開く第2カムノーズを形成して、補助排気手段を構成
する(請求項3)。
【0014】また別の態様として、前記排気弁側のカム
に、排気行程にて排気弁を開く第1カムノーズの他、圧
縮行程にて排気弁を一時的に開く第2カムノーズを形成
するとともに、そのカムに対するロッカーアームを可変
バルブラッシュアジャスタによって支持して、補助排気
手段を構成する(請求項4)。
【0015】この可変バルブラッシュアジャスタは、可
動部の行程が機関の運転条件に応じて可変であり、該可
動部が機関回転数の上昇に伴ってより深くまで沈み込む
ことで、排気弁の揚程を減少する。
【0016】ところで、通常の機関では、吸気弁閉時期
が慣性効果を考慮して下死点後30〜50°に設定され
ており、一般的に、高速機関ほど遅角側へ延期される。
このことは、低回転時における充填効率の損失を来して
いる。
【0017】そこで、前記排気弁を圧縮行程にて一時的
に開く低回転時に、それ以外のときと比して、吸気弁閉
時期を早める吸気弁閉時期可変手段を設けた(請求項
5)。ここで、前記低回転時の吸気弁閉時期は、下死点
近傍であることが好ましい(請求項6)。
【0018】具体的には、前記吸気弁閉時期可変手段
は、前記吸気弁を2種類のカムによって選択的に駆動す
るように構成するとともに、これらのカムの作動角を異
ならせたものであることを特徴としている(請求項
7)。
【0019】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、タンブル
流の崩壊後も、補助排気手段によって燃料噴霧を点火プ
ラグ近傍へ輸送することができるため、アイドル域を含
む低回転時において安定した燃焼が可能となる。
【0020】また、タンブル流による燃料輸送が可能な
運転条件では、圧縮行程における排気弁の駆動を休止す
ることで、消費エネルギを削減するとともに、圧縮比の
低下を回避することができる。
【0021】請求項2に係る発明によれば、未燃量の吹
き抜けを確実に防止して、排気の汚染を回避することが
できる。請求項3に係る発明によれば、第2カムノーズ
を有するカムと、これを有しないカムとを含んで前記補
助排気手段を構成することで、圧縮行程における排気弁
の駆動/休止を、運転条件に応じて容易に切り換えるこ
とができる。
【0022】請求項4に係る発明によれば、タンブル流
による燃料輸送が可能な運転条件では、排気弁の揚程を
減少して燃焼室内ガスのリークを実質的になくすことが
できる。このため、簡易かつ廉価な構成で、圧縮行程に
おける排気弁の駆動/休止を切り換えることができる。
【0023】請求項5に係る発明によれば、運転条件に
応じた吸気弁閉時期を設定することで、充填効率を改善
することができる。特に、低回転時における充填効率が
向上することで、リークによる熱効率の低下を補償し
て、出力を増大することができる。また、リークガス流
量を増すこともできるため、燃料噴霧をより確実に輸送
して、燃焼をさらに安定化することもできる。
【0024】請求項6に係る発明によれば、低回転時の
吸気弁閉時期が最適化され、充填効率がさらに高まるた
め、燃焼室内のガス流動をより活性化して、燃料噴霧を
より確実に、且つ迅速に輸送することができる。
【0025】請求項7に係る発明によれば、作動角の異
なる2種類のカムを含んで吸気弁閉時期可変手段を構成
することで、吸気弁閉時期を、運転条件に応じて容易に
変更することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る直噴式火花点火機関の構成を示したものである。
【0027】これを参照すると、1はシリンダブロッ
ク、2はシリンダブロック上に固定されたシリンダヘッ
ド、3はシリンダブロック2内に摺動自在に挿入された
ピストン、4はシリンダブロック1及びシリンダヘッド
2の内壁面とピストン3の冠面との間に形成された燃焼
室を示す。
【0028】シリンダヘッド2には、略対向して位置す
る吸気ポート5と排気ポート6とが設けられている。吸
気ポート5は、吸気行程にて気筒列方向と直交する方向
の一側より吸気を導入し、排気ポート6は、膨張行程
後、排気行程にて他側より排気を排出する。
【0029】また、吸気ポート5は、燃焼室4内に吸気
の縦方向(矢印T)の旋回流動を形成し易い角度をもっ
て燃焼室4と連通しており、成層燃焼に際して強いタン
ブル流が生成され、混合気が成層化する。
【0030】吸気ポート5の開口部には吸気弁7が、排
気ポート6の開口部には排気弁8が介装されている。こ
れら吸気弁7及び排気弁8は、各弁軸がシリンダヘッド
2に埋設された弁ガイド9i 及び9e に摺動自在に挿入
されており、当該弁軸の端部には、二割りコレット10
i 及び10e を介して弁スプリングリテーナ11i 及び
11e が固着されている。
【0031】また、弁スプリングリテーナ11i 及び1
1e には、シリンダヘッド2との間に圧縮状態で装着さ
れる弁スプリング12i 及び12e の作用力が、吸気弁
7及び排気弁8の閉弁方向に作用している。
【0032】吸気弁7の弁軸端部は、アジャストシム1
3i を介してロッカーアーム14に当接しており、吸気
弁7は、ロッカーアーム14の上面にて摺接する吸気弁
作動カム15の機能により往復運動して、吸気ポート5
を開閉する。
【0033】弁すきまは、図示しないバルブラッシュア
ジャスタによってロッカーアーム14を支持することに
より、調整してもよい。一方、排気弁8の弁軸端部は、
アジャストシム13e を介して後述する可変ロッカーア
ーム16に当接している。
【0034】前記可変ロッカーアーム16の上面には、
後述する排気弁作動カム17が摺接しており、排気弁8
は、排気弁作動カム17の機能により往復運動して、排
気ポート6を開閉する。
【0035】前記可変ロッカーアーム16の制御は、エ
ンジンコントロールユニット18の出力信号に基づい
て、行われる。エンジンコントロールユニット18は、
機関回転数、負荷及び水温に基づいて、圧力制御弁19
により、オイルポンプ20から供給される油圧を調整す
る。
【0036】シリンダヘッド2にはまた、点火プラグ2
1が燃焼室4の略中央に位置するように埋設されるとと
もに、燃料噴射弁22が吸気弁7近傍の側部に埋設さ
れ、該燃料噴射弁22から燃焼室4内に燃料を斜め下向
きに直接噴射するようにしてある。
【0037】次に、排気弁8の動弁機構について説明す
る。図2を参照すると、(a)に一気筒に対する排気弁
作動カムを、また(b)及び(c)に、それぞれ(a)
のB−B断面図及びC−C断面図を示す。
【0038】このように、本実施形態では、排気弁側に
可変式動弁機構が設けられており、排気弁作動カム17
は、第1排気カム31及び第2排気カム32が排気側カ
ムシャフト33に一体的に形成された構造となってい
る。
【0039】これら第1排気カム31及び第2排気カム
32のうち、第1排気カム31には、排気行程にて排気
弁8を開く第1カムノーズ31a の他、圧縮行程にて排
気弁8を一時的に開く第2カムノーズ31b が設けられ
ている。一方、第2排気カム32には、前記第1排気カ
ムの第1カムノーズ31a と同一のプロファイルを有す
る第1カムノーズ32a のみが設けられている。
【0040】第1排気カム31及び第2排気カム32の
切り換えは、図3に示す可変ロッカーアーム16によ
り、上述のごとく機関の運転条件に応じて行われる。本
実施形態に係る可変ロッカーアーム16は、中央に位置
して第1排気カム31と摺接する第1ロッカーアーム4
1と、その両側に配置して第2排気カムと摺接する第2
ロッカーアーム42とを含み、これらがロッカーシャフ
ト43に回動自在に装着された構成となっている。
【0041】尚、排気弁8は、第2ロッカーアーム42
に当接している。第1排気カム31或いは第2排気カム
32の選択は、第1ロッカーアーム41及び第2ロッカ
ーアーム42の連結/分離により行われる。
【0042】これらを連結して駆動する場合は、ロッカ
ーシャフト油路44に供給される切換用油圧によって油
圧プランジャー45が押され、レバー46が第1排気カ
ムと第2排気カム42とを結合する。
【0043】一方、分離して駆動する場合は、レバーが
リターンスプリング47によって押し戻される。ここ
で、第2カムノーズ31b の作用はロストモーション機
構48によって吸収され、排気弁8は、第2排気カム3
2によって駆動する。
【0044】図4は、アイドル域を含む低回転時におけ
る吸排気弁開期間を示す線図である。図中Ai1、Ai2及
びAigは、それぞれ燃料噴射開始時期、燃料噴射終了時
期及び点火時期を示す。
【0045】機関を超希薄空燃比で運転する場合、燃料
噴射時期(Ai1〜Ai2)は、燃料輸送及び噴霧形状の要
求から、図示のごとく圧縮行程後期となる。このとき、
アイドル域を含む低回転時には、吸気の旋回流動が弱ま
り、圧縮行程の途中でタンブル流が減衰・崩壊するた
め、噴射された燃料は燃焼室4内に分散し、混合気が成
層化されない。
【0046】このことは、異常燃焼の原因となる。この
ため、本実施形態では、アイドル域を含む低回転時に、
第2カムノーズによって、排気弁8を圧縮行程における
燃料噴射時期前の所定時期(以下、補助排気期間θexh
′と称す。)にて一時的に開く。
【0047】これが補助排気手段に相当する。ここで、
噴射された未燃料の排気ポート6への吹き抜けを防止す
るため、補助排気期間θexh ′の終端は、燃料噴射開始
時期Ai1と略一致させる。
【0048】このように、圧縮行程において排気弁8を
一時的に開くと、燃焼室4内に、図5の矢印で示すよう
なガス流動が発生する。このガス流動は、燃焼室4と排
気ポート6との圧力差により、燃焼室内ガスが排気ポー
ト6へリークして生じるものであり、圧力変動は燃焼室
4内全体に及ぶため、燃料噴射弁22から噴射された燃
料の噴霧に対して、燃料噴射弁22先端から点火プラグ
21へ向かう加速度が付される(矢印F)。
【0049】これにより、燃料が点火プラグ21近傍へ
と輸送され、混合気を成層化することができる。機関回
転数が上昇し、吸気の旋回流動が発達してタンブル流に
よる混合気の成層化が可能な運転条件では、圧縮行程に
て排気弁8を開くと、充填効率が悪化するため圧縮比の
低下を来し、却って燃費を損する。
【0050】そこで、アイドル域を含む低回転時以外の
運転条件では、上述の可変式動弁機構により、排気弁8
を第2排気カム32によって駆動する。次に、本発明の
第2の実施形態に係る直噴式火花点火機関について説明
する。
【0051】本実施形態は、第1の実施形態と比較し
て、排気弁側の動弁機構が異なる構造を有することが特
徴である。以下、図6を参照して、その基本構成を示
す。本実施形態に係る排気弁作動カム61は、第2カム
ノーズ31b を有する第1排気カム31から構成されて
おり、対するロッカーアーム62には、通常のY字型の
ものが採用されている。
【0052】ロッカーアーム62は、可変バルブラッシ
ュアジャスタ63によって支持されている。可変バルブ
ラッシュアジャスタ63には、図示しないクランクシャ
フトに取り付けられたオイルポンプ20から常時オイル
が供給され、弁すきまが常に0に保たれている。前記オ
イルは、圧力制御弁19によって最適な圧力に調整され
ている。
【0053】また、可変バルブラッシュアジャスタ63
内部の高圧室には、外部と連通する油孔が設けられてお
り、該油孔から流出するオイル流出量は、流量制御弁6
4によって機関の運転条件に応じて調整される。
【0054】即ち、図7に示すように、高圧室からのオ
イル流出量を、アイドル域を含む低回転時では、弁すき
まを0に保つために必要な流出量 =Qloとし、それ以外
の運転条件では、例えばエンジン油圧Ps を閥値とし
て、流出量 =Qhiに切り換えるのである。
【0055】このことにより、タンブル流による混合気
の成層化が可能な運転条件(設例では、エンジン油圧≧
Ps の範囲)では、可変バルブラッシュアジャスタ63
の可動部がより深くまで沈み込む(リークダウンする)
ため、その分だけ排気弁8の揚程が減少し、第2カムノ
ーズによるリフトを実質的になくすことができる。
【0056】尚、本実施形態ではオイル流出量を段階的
に切り換える例を示したが、流量制御弁63によれば無
段階に変動させることもできる。この場合も、オイル流
出量を機関回転数の上昇方向に増量することは言うまで
もない。
【0057】以上述べたように、第2の実施形態によれ
ば、簡易かつ廉価な構成で、圧縮行程における排気弁の
駆動/休止を切り換えることができる。次に、本発明の
第3の実施形態について説明する。
【0058】本実施形態は、吸気弁側に可変式動弁機構
を設けたことが特徴である。以下、図8を参照して、そ
の基本構成を示す。本実施形態に係る吸気弁作動カム8
1は、作動角の異なる2種類のカムを有する。即ち、低
回転時用吸気カム82及び高回転時用吸気カム83であ
る。
【0059】これら低回転時用吸気カム82と高回転時
用吸気カム83の切り換えは、前述のものと同様の構造
を有する可変ロッカーアーム84によって行われる。図
9に、前記各吸気カム82及び83による吸気弁開期間
θint 、排気弁開期間θexh 及び補助排気期間θexh ′
を示す。
【0060】吸気弁閉時期は、アイドル域を含む低回転
時には、下死点近傍( =Ivc1 )に設定され、それ以外
の運転条件では、吸気の慣性を考慮した最適なタイミン
グ(=Ivch )に設定されている。
【0061】これが、吸気弁閉時期可変手段に相当す
る。このように、吸気弁開期間θint を機関の運転条件
に応じて切り換えることで、特に、低回転時における充
填効率を改善することができる。従って、燃焼室内ガス
が排気ポート6へリークすることによる熱効率の低下を
補償して、出力を増大することができる。また一方で、
リークガス流量を増すこともできるため、燃料噴霧をよ
り確実に輸送して、燃焼をさらに安定化することもでき
る。
【0062】以上述べてきたように、本発明によれば、
機関を超希薄空燃比で運転する場合に、タンブル流が崩
壊した後も燃料噴霧を点火プラグ近傍へと確実に輸送す
ることができるため、アイドル域を低回転化することが
でき、また、燃焼をより安定なものとすることができ
る。
【0063】尚、以上の説明では、カム駆動式の動弁機
構を有する機関に適用した例について示したが、電磁駆
動式の動弁機構を有する機関に適用しても、本発明を構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る直噴式火花点火
機関の概略構成図
【図2】同上直噴式火花点火機関の排気弁作動カムを示
す図
【図3】可変ロッカーアームの一例を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態における吸排気弁開期
間を示す線図
【図5】低回転時の燃料噴射直前における燃焼室内ガス
の挙動を示す図
【図6】本発明の第2の実施形態に係る直噴式火花点火
機関の排気弁側動弁機構を示す図
【図7】可変バルブラッシュアジャスタの特性を示す図
【図8】本発明の第3の実施形態に係る直噴式火花点火
機関の吸気弁側動弁機構を示す図
【図9】同上実施形態における吸排気弁開期間を示す線
図
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダヘッド 3 ピストン 4 燃焼室 5 吸気ポート 6 排気ポート 7 吸気弁 8 排気弁 9 弁ガイド 12 弁スプリング 14 ロッカーアーム 15 吸気弁作動カム 16 可変ロッカーアーム 17 排気弁作動カム 18 エンジンコントロールユニット 19 圧力制御弁 20 オイルポンプ 21 点火プラグ 22 燃料噴射弁 31 第1排気カム 32 第2排気カム 63 可変バルブラッシュアジャスタ 82 低回転時用吸気カム 83 高回転時用吸気カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 泰之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G016 AA08 AA19 BA28 BA36 BA39 BB12 BB18 DA22 GA08 GA09 3G023 AA01 AB01 AC04 AD06 AG01 AG02 3G092 AA01 AA06 AA09 AA10 AA11 DA01 DA02 DA04 DE03S DF04 DF06 DG02 DG05 EA03 EA08 EA11 EA26 EA27 FA02 FA15 FA24 FA50 GA04 GA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室略中央に配置された点火プラグと、
    燃焼室の一側に配置された吸気弁と、他側に配置された
    排気弁と、前記吸気弁近傍から燃焼室内に燃料を直接噴
    射する燃料噴射弁と、を含んで構成した直噴式火花点火
    機関において、 低回転時に前記排気弁を圧縮行程における燃料噴射前の
    所定時期にて一時的に開く補助排気手段を設けたことを
    特徴とする直噴式火花点火機関。
  2. 【請求項2】前記補助排気手段が、前記排気弁を、その
    開弁後燃料の噴射開始と略同期して閉じることを特徴と
    する請求項1記載の直噴式火花点火機関。
  3. 【請求項3】前記排気弁を2種類のカムによって選択的
    に駆動するように構成するとともに、一方のカムに、排
    気行程にて排気弁を開く第1カムノーズの他、圧縮行程
    にて排気弁を一時的に開く第2カムノーズを形成して、
    前記補助排気手段を構成したことを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の直噴式火花点火機関。
  4. 【請求項4】前記排気弁側のカムに、排気行程にて排気
    弁を開く第1カムノーズの他、圧縮行程にて排気弁を一
    時的に開く第2カムノーズを形成するとともに、そのカ
    ムに対するロッカーアームを機関回転数の上昇に伴って
    可動部の行程が増す可変バルブラッシュアジャスタによ
    って支持して、前記補助排気手段を構成したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の直噴式火花点火機
    関。
  5. 【請求項5】前記排気弁を圧縮行程にて一時的に開く低
    回転時に、それ以外のときと比して、吸気弁閉時期を早
    める吸気弁閉時期可変手段を設けたことを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の直噴式火花点
    火機関。
  6. 【請求項6】前記吸気弁閉時期可変手段が、前記低回転
    時の吸気弁閉時期を下死点近傍に設定することを特徴と
    する請求項5記載の直噴式火花点火機関。
  7. 【請求項7】前記吸気弁閉時期可変手段は、前記吸気弁
    を2種類のカムによって選択的に駆動するように構成す
    るとともに、これらのカムの作動角を異ならせたもので
    あることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の直噴
    式火花点火機関。
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