JP2000230578A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP2000230578A
JP2000230578A JP11190329A JP19032999A JP2000230578A JP 2000230578 A JP2000230578 A JP 2000230578A JP 11190329 A JP11190329 A JP 11190329A JP 19032999 A JP19032999 A JP 19032999A JP 2000230578 A JP2000230578 A JP 2000230578A
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coil
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bobbin
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Hideyuki Matsumoto
英之 松本
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Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モールド樹脂を廃止し、生産性を向上させる
ことができる電磁クラッチの電磁石装置とその製造方法
とを提供すること。 【解決手段】 エポキシ樹脂によるモールドの代わり
に、リング部材5の収容部5dに収容されたコイル部1
をシール機構20によって、水等の浸入を防止した電磁
石装置を備えた電磁クラッチ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁クラッチに関
し、詳しくは、外部駆動源により駆動される圧縮機の動
力の遮断及び接続を行う電磁クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮機への動力伝達源として、電
磁クラッチが用いられている。
【0003】図17は従来のスクロール式圧縮機に設け
られた電磁クラッチの説明に供せられる図である。
【0004】図17に示すように、スクロール式圧縮機
120のフロントハウジング121の円筒状の突出部1
21aの周辺に電磁クラッチ100が設けられている。
【0005】電磁クラッチ100は、突出部121aの
周囲に軸受け123を介して設けられたロータ101を
備えている。ロータ101の内円筒部101a、外円筒
部101b、及びそれらの一端部を連絡する底部101
cとによって、内部に電磁石装置を収容するための電磁
石装置挿入空間101dが規定され、その内部に電磁石
装置102を収容している。
【0006】また、ロータ101の一端に対向するよう
に、アーマチュア103が設けられ、板ばね部材104
を介してストッパプレート105に接続されている。ス
トッパプレート105は、リベット107等によって、
主軸122の一端に設けられたボス部106に固定され
ている。ボス部106は、主軸122の一端に形成され
たネジ部に、ナット108をねじ込むことによって、固
定されている。
【0007】このような従来の電磁クラッチ100にお
いて、外部駆動源からVベルトを介してロータ101に
回転トルクが伝達される。ここで、電磁石装置102が
OFFの場合には、アーマチュア103は、板ばね部材
104によって、ロータ101から離間する方向に付勢
されているので、ロータ101が回転しても、アーマチ
ュア103は回転せず、主軸122には、回転トルクは
伝達されない。
【0008】一方、電磁石装置102がONすると、ア
ーマチュア103が板ばね部材104による左方向の力
に抗して電磁石装置102に吸引され、ロータ101端
面に引き付けられる。これによって、ロータ101とア
ーマチュア103とは、一体となって、回転する。この
回転トルクは、ストッパプレート105、ボス部106
を介して主軸122へ伝達され、圧縮機120を駆動す
る。
【0009】図18は従来の斜板式圧縮機に設けられた
電磁クラッチを示す断面図である。図18に示すよう
に、圧縮機の構造が異なっても、電磁クラッチ110
は、図17の場合と同様な構成を有している。
【0010】図19は図17及び図18の圧縮機に用い
られた電磁クラッチの電磁石装置の一例を示す半分断面
図である。図19を参照すると、電磁石装置102は、
内部に収容部113aを備え、一端が封じられた二重円
筒構造を備えたリング部材113を有している。リング
部材113の一端外側には、圧縮機のフロントハウジン
グに固定するためのリング板状の固定部材114が設け
られている。
【0011】リング部材113の収容部113aにコイ
ルエレメント111が設けられたコイルボビン112が
収容され、エポキシ樹脂等を充填することで、収容部1
13a内に封じ込まれている。このように、従来技術に
おいて、電磁クラッチ100、110のコイルへの水等
の浸入に関して、耐振、放熱、耐水も含めてエポキシ樹
脂等でモールドすることにより対応している。
【0012】図20は図17及び図18の圧縮機に用い
られる電磁クラッチの電磁石装置の他の一例を示す半断
面図である。図20に示される電磁石装置102’で
は、ボビン116は分割型であり、リング113の収容
部113aにコイル111の設けられたボビン116を
収容の後、収容部113aの開口部の縁を部分的にかし
めて、ボビン116を固定するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術によ
る電磁石装置のモールド樹脂は、一般に加熱硬化型であ
り、硬化させるために高価な加熱炉が必要であり、ま
た、硬化するまでの時間が長く生産上のネックとなって
いる。
【0014】さらに、リング部材の開口部を部分的にか
しめて固定する方法では、ボビン間の隙間から水等が浸
入し、コイル部分に達してしまい、絶縁性において問題
があった。
【0015】そこで、本発明の技術的課題は、モールド
樹脂を廃止し、生産性を向上させることができ、また、
絶縁性を確保した電磁石装置を備えた電磁クラッチを提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、モールド
樹脂を廃止すると、耐水性が問題となるので、水等の浸
入を防止するために種々検討を行った結果、電磁石装置
のコイルのボビン又はリング部材に以下の改善を行うこ
とを見出し、本発明を為すに至ったものである。
【0017】本発明によれば、ロータに収容される電磁
石装置を備え、前記電磁石装置は、リング部材と前記リ
ング部材の収容部に収容されたコイル部とを備えた電磁
クラッチにおいて、前記コイル部は、ボビンとこれに装
着されたコイルエレメントとを備え、前記コイルエレメ
ントはシール機構を介して前記収容部内に密封されてい
ることを特徴とする電磁クラッチが得られる。
【0018】また、本発明によれば、前記電磁クラッチ
において、前記シール機構は、前記ボビンと前記リング
部材とのシール性を向上させるために、前記リング部材
に前記収容部の開口を塞ぐ装着板が装着される溝を備え
ていることを特徴とする電磁クラッチが得られる。
【0019】また、本発明によれば、前記電磁クラッチ
において、前記装着板の端部は、前記溝の底部に圧接さ
れたときに、前記溝の側面に向かって広がるV字溝を備
えていることを特徴とする電磁クラッチが得られる。
【0020】また、本発明によれば、前記いずれかの電
磁クラッチにおいて、前記装着板は、前記コイル部のボ
ビンの天井面であることを特徴とする電磁クラッチが得
られる。
【0021】また、本発明によれば、前記いずれかの電
磁クラッチにおいて、前記装着板は、前記コイル部を覆
う樹脂カバーであることを特徴とする電磁クラッチが得
られる。
【0022】また、本発明によれば、前記電磁クラッチ
において、前記シール機構は、前記ボビンと前記リング
部材とのシール性を向上させるための、前記リング部材
をかしめて、前記コイルエレメントを前記収容部内に密
封する装着板を固定したものであることを特徴とする電
磁クラッチが得られる。
【0023】また、本発明によれば、前記いずれかの電
磁クラッチにおいて、前記リング部材は、前記装着板が
当接する座部を備えていることを特徴とする電磁クラッ
チが得られる。
【0024】また、本発明によれば、前記電磁クラッチ
において、前記装着板は突部を備えていることを特徴と
する電磁クラッチが得られる。
【0025】また、本発明によれば、前記電磁クラッチ
において、前記座部は、装着の際に前記突部に嵌合する
溝を備えていることを特徴とする電磁クラッチが得られ
る。
【0026】また、本発明によれば、前記電磁クラッチ
において、前記リング部材の前記座部より下側の部分
は、前記収容部の幅が次第に小さくなるように、テーパ
面が形成されていることを特徴とする電磁クラッチが得
られる。
【0027】また、本発明によれば、前記電磁クラッチ
において、前記装着板は、前記座部への当接部分に切り
欠きを備えていることを特徴とする電磁クラッチが得ら
れる。
【0028】また、本発明によれば、前記いずれかの電
磁クラッチにおいて、前記装着板は、前記コイル部のボ
ビンの天井面からなることを特徴とする電磁クラッチが
得られる。
【0029】また、本発明によれば、前記いずれかの電
磁クラッチにおいて、前記装着板は、前記コイル部を覆
って設けられた樹脂カバーからなることを特徴とする電
磁クラッチが得られる。
【0030】さらに、本発明によれば、前記いずれかの
電磁クラッチにおいて、前記シール機構は、前記ボビン
の側部に突起部を有し、前記突起部によって、前記リン
グ部材の収容部との間のシールを行うことを特徴とする
電磁クラッチが得られる。
【0031】ここで、本発明において、前記突起部の形
状は、半円状、三角状、台形状等のいずれであっても良
く、要するにボビンとリング部材の隙間(内側)からの
浸入を防止できるものであれば良い。
【0032】また、本発明において、かしめ部は、リン
グ部材の内円筒部及び外円筒部の内のいずれであっても
良く、または、両側を全周又は複数箇所かしめることで
形成されたもので良く、これによって、リング部材とボ
ビン又は樹脂カバーとの密着性を高め、水の浸入を防
ぐ。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0034】図1は本発明の第1の実施の形態による電
磁クラッチの電磁石装置を示す部分切り欠き斜視図であ
る。図2は図1の直径方向の半分断面図で、端面を主に
示している。
【0035】図1を参照すると、電磁石装置10は、外
円筒部5a、内円筒部5b、及びこれらの下端を結ぶ底
部5cとによって規定されるリング状の溝からなる収容
部5dを備えた断面カップ状のリング部材5と、この収
容部5dに嵌入されたコイル部1と、リング部材5の底
部5cの外側面に設けられ、図示しない圧縮機のフロン
トハウジングに取り付けるための固定部材6とを備えて
いる。
【0036】コイル部1は、上端にリング状の天井板2
aを備えた断面コ字状の輪郭を有する樹脂製のリング状
の樹脂製コイルボビン2と、このコイルボビン2に装着
されたコイルエレメント3とを備えている。そして、コ
イル部1は、収容部5d内に、リング部材5の外及び内
円筒部5a,5bの先端の対向する縁部をかしめること
によって、かしめ部5eが内外周の予め定められた複数
部分に形成され、コイル部1は、収容部5dから離脱不
能に固定されている。
【0037】図2を参照すると、リング部材5の外円筒
部5a及び内円筒部5bの開口側の図では、上端の対向
面には、開口部から段をなして収容内部に至る座部7を
備え、このリング部材5の座部7に、コイル部1のコイ
ルボビン2の天井面2aの内縁及び外縁が当接し、さら
に、リング部材5の外円筒部5a及び内円筒部5bの上
縁部の対向する縁側をかしめることによって、コイル部
1の底面部2cが底部5cの上面に当接し、かしめ部5
eが形成され、コイル部1が固定されている。このシー
ル機構20によって、天井面2aは、座部7より上部の
リング部材5の外及び内円筒部5a,5bの対向面間の
距離よりも、縁部の内径及び外径が幾分大きく形成され
ているので、天井面2aによって、コイル部1の天井面
2aよりも下側の部分、即ち、コイルエレメント3は、
収容部5d内に密封される。
【0038】図3(a)及び(b)は本発明の第1の実
施の形態による電磁クラッチのシール機構の一例を示す
断面端面図である。
【0039】図3(a)に示すように、このシール機構
20aにおいては、外円筒部5aまたは内円筒部5b
(以下、これらを総称して円筒部24と呼ぶ)の上端対
面に、全周に渡って設けられた溝7aを備えた座部7が
形成されて、それよりも寸法の大きなボビン2の天井面
2a(以下、樹脂カバー等も含めて装着板25と呼ぶ)
が、図3(a)の白抜きの矢印に示されるように、圧入
される。
【0040】図3(b)に示すように、装着板25が圧
入されて、座部7に載置された突部25aが座部7の溝
7aに嵌合した後、円筒部25の上縁部がかしめられ
て、かしめ部5eが形成され、装着板25が固定され
る。
【0041】図4(a)及び(b)は本発明の第1の実
施の形態による電磁クラッチのシール機構のもう一つの
例を示す断面端面図である。
【0042】図4(a)に示すように、この例における
シール機構20bにおいては、外円筒部5a及び内円筒
部5b(以下、これらを総称して円筒部26と呼ぶ)の
上端の収容部内に座部7が設けられるとともに、座部7
の内側縁部から、図4(a)では、下方に移動するにつ
れて次第に円筒部26の横断面積が広くなるようなテー
パ面26aが形成されている。コイル部の天井面2a
(以下、樹脂カバー等も含めて装着板27と呼ぶ)に
は、下縁に切り欠き部27aが設けられており、装着板
27を収容部に装着する際には、この切り欠き部27a
の天井面と座部7とが接触するように構成されている。
【0043】図4(b)に示すように、装着板27が装
着され、円筒部26の縁部がかしめられて、装着板27
の縁上にかしめ部5eを形成して、シール機構20bの
完成となる。
【0044】図5(a)及び(b)は本発明の第1の実
施の形態による電磁クラッチのシール機構のさらにもう
一つの例を示す部分断面端面図である。図5(a)を参
照すると、外円筒部5a及び内円筒部5b(以下、これ
らを総称して、円筒部28と呼ぶ)に座部7が設けられ
ている。天井面2a(以下、樹脂カバー等も含めて装着
板31と呼ぶ)には、下縁に突起部31aが形成されて
いる。装着板31を装着する際には、突起部(又は突
条)31aと座部7とが接触するように構成されてい
る。
【0045】図5(b)に示すように、装着板31が座
部7に装着され、円筒部28の縁部がかしめられて、装
着板31の縁上にかしめ部5eを形成して、シール機構
20cの完成となる。
【0046】図6は本発明の第2の実施の形態による電
磁クラッチの電磁石装置を示す半分断面図で、端面を主
に示している。図6に示すように、電磁石装置20は、
コイル部1とリング部材5と固定部材6とを備えてい
る。コイル部1は、天井面2aと、側部2bと、底部2
cとを備えたボビン2と、このボビン2に巻回されたコ
イルエレメント3とを備えている。このボビン2の天井
面2aは、コイルエレメント3の幅よりも広く形成され
ている。リング部材5は、外円筒部5aと、内円筒部5
bと、底部5cとを備えている。リング部材5の外及び
内円筒部5a,5bの上端の開口部5f寄りに溝8,8
が対向して設けられており、コイル部1のボビン2の天
井面2aの端部を装着されることによって、収容部5d
にコイル部1が収容されている。この溝8と天井面2a
とが、完全に嵌合することによって、天井面2a以下の
収容部5d内に挿入されたコイル部1を密封している。
なお、溝8,8に天井面2aを装着するには、天井面2
aを開口部5fから押圧することによって、外及び内円
筒部5a,5bの弾力によって開口部5fが広がるか、
もしくは天井面2aの弾力によって、実質的に幅方向に
縮むような変形をするので、下降して溝8,8に嵌合し
た時に、元の位置に戻るように、天井面2aの端部に圧
力を加えて、収容部5d内のコイルエレメント3は、天
井面2aによって、完全に密封され、シール機構33を
形成する。尚、治具等によっても、開口部5fを広げる
ことは可能である。
【0047】図7(a)及び(b)は本発明の第2の実
施の形態による電磁クラッチのシール機構の一例を示す
断面端面図である。図7(a)に示すように、シール機
構33においては、外円筒部5aまたは内円筒部5b
(以下、両者を総称して円筒部22とよぶ)の上端の収
容部側に溝8が形成され、それよりも寸法の大きなボビ
ンの天井面2a(以下、樹脂カバー等も含めて装着板2
3と呼ぶ)が挿入される。装着板23の一端の外周面に
は、V字状の溝23aが形成され、白抜きの矢印に示す
ように、開口側から圧入することで、溝23aに装着さ
れる。
【0048】図7(b)に示すように、装着の際には、
装着板23の嵌合方向に圧力が加わり、溝8内で溝23
aがやや開いた形状となり、この突出部分23bが完全
に溝8の側面部と密着して、密閉状態となり、シール機
構33が完成される。
【0049】図8(a)は本発明の第3の実施の形態に
よる電磁クラッチの電磁石装置を示す半分断面図で、端
面を主に示している。図8(a)に示すように、電磁石
装置30のリング部材5の外円筒部5aの内側に溝8が
形成され、シール機構33によって封じられ、一方、対
向するリング部材5の内円筒部5bの内側で内円筒部5
bの上端の溝8と対向する部分には、かしめ部14が形
成され、シール機構34によって封じられている。ま
た、コイル部13のボビン12は、弾性機能を有する樹
脂からなり、このボビン12の天井面12aは、コイル
部13の半径方向の長さよりも長く外側に延在するとと
もに、側面12bには、全周に渡って1本の突起部12
d(突条)が形成されている。この突起部12dによっ
て、コイル部13の天井面12aの外側に押し付けると
ともに、このボビン12の突起部12dは、内円筒部5
bの内壁面に圧接することによって、収容部5d内のコ
イルエレメント3を密封することによって、水等の浸入
を防止する。さらに、エンジン振動等によるボビン12
の動きである微小振動又はリング部材5からの飛び出し
を抑えるために、リング部材上端部を全周又は複数箇所
かしめている。
【0050】図8(b)乃至(d)は、突起部の種々の
形状例を示す断面端面図であり、図8(b)では、半円
断面の突起部12d1、図8(c)では、断面長方形の
突起部12d2、図8(d)では、三角形状の突起部1
2d3が夫々形成されている。
【0051】図9は、本発明の第4の実施の形態による
電磁クラッチの電磁石装置を示す半分断面図で、端面を
主に示している。図9に示すように、電磁石装置40
は、外円筒部5a、内円筒部5b、及び底部5cとを備
え、これらによって内部に溝状の収容部5dを形成する
リング部材5と、リング部材5の収容部5aに収容され
たコイル部15と、コイル部15のボビン16の天井面
16aの上にさらに設けられた樹脂製カバー17とを備
えている。コイル部15は、コイル1と、コイル1が巻
回されたボビン16とを備え、ボビン16の天井面16
aは、収容部16dの幅よりも狭く形成されている。
【0052】リング部材5の収容部5aにコイル部15
を挿入して、樹脂カバー17をリング部材5の収容部5
dの内壁に形成された座部7に装着した後、内側縁部を
かしめることによって、コイル部15が収容部5d内に
密封され、シール機構20が形成される。
【0053】図10は図9の電磁石装置の組み立てを示
す半分断面図で、端面を主に示している。図10を参照
すると、リング部材5の収容部5d内にコイル部15を
挿入の後、弾性を備えた若干寸法の大きな樹脂カバー1
7を開口部5fから圧入して、座部7に密着させた後、
内円筒部5b及び外円筒部5aの上端の対向する面の縁
をかしめて、かしめ部5eを形成して固定する。
【0054】なお、第4の実施の形態においても、図3
〜図5で示したシール機構20を、装着板をそれぞれ樹
脂カバー17とすることによって、用いることができ
る。
【0055】図11は本発明の第5の実施の形態による
電磁クラッチの電磁石装置を示す半分断面図で、端面を
主に示している。図12は図11の電磁石装置の組み立
てを示す半分断面端面図である。
【0056】図11に示すように、電磁石装置50は、
リング部材5の収容部5dにコイル部15に収容されて
いるが、さらに、弾性を備えた樹脂カバー17によっ
て、覆われている。この樹脂カバー17は、リング部材
5の外円筒部5a及び内円筒部5bの対向壁面に設けら
れた溝8,8に両端が夫々挿入されて、コイル部15が
収容された収容部5dを密閉したシール機構33を形成
している。
【0057】図12に示すように、収容部5aにコイル
部15を挿入した後、樹脂カバー17を収容部5dの開
口部5fに圧入する。樹脂カバー17を開口部5fに挿
入すると、リング部材5の持つ自らの弾性によって、開
口部5fが広がるか、又は樹脂カバー17の弾性によっ
て、実質的に幅が縮小する方向に変形することによっ
て、圧入すると、両端が溝8,8に嵌入した樹脂カバー
17が固定されるとともに、コイル部15が収容部5d
内に密封され、シール機構が完成する。なお、樹脂カバ
ー17の挿入の際の開口部5fを広げるのに、治具等を
用いても良い。
【0058】第5の実施の形態においても、図8に示す
ものと同様のシール機構33が、装着板23を樹脂カバ
ーとすることによって、用いられている。
【0059】図13は、本発明の第6の実施の形態によ
る電磁クラッチの電磁石装置を示す図である。図14は
図13の電磁石装置の組み立て方法を示す断面端面図で
ある。
【0060】図13に示すように、電磁石装置60のリ
ング部材5の収容部5dにコイル部21を挿入して、樹
脂カバー17が開口部12に装着されている。リング部
材5の外円筒部5aには、溝8が形成されている。ま
た、コイル部21は、ボビン18の天井面18aがコイ
ルエレメント3よりも径方向外側に短く、また、ボビン
18の側部18bには、図8に示したものと同様な突起
部18dが形成され、夫々シール機構8、34を形成し
ている。
【0061】図14に示すように、リング部材5の収容
部5d内にボビン18の側部18bに突起部18d(突
条)を有するコイル部21を挿入し、弾性を備えた樹脂
カバー17を圧入して、開口部5fを封じ、さらに、内
円筒部5bの内側縁部を複数箇所かしめて、図13に示
すように、かしめ部14を形成し、樹脂カバー17を固
定する。ここで、かしめ部14以外の部分から水が浸入
したとしても、突起部18dの部分で阻止され、内部に
浸入することはない。
【0062】本発明の第6の実施の形態においては、図
3〜図5に示すシール機構33と、図8に示すシール機
構34とを外円筒部5a及び内円筒部5bにそれぞれ適
用することによって、装着板を樹脂カバー17として用
いることができる。
【0063】図15は本発明の第7の実施の形態による
電磁クラッチの電磁石装置を示す図である。図16は図
15の電磁石装置の組み立て方法を示す断面端面図であ
る。
【0064】図15に示すように、電磁石装置70のリ
ング部材5の収容部5dにコイル部15を挿入して、樹
脂カバー35が開口部12に装着されている。リング部
材5の外円筒部及び内円筒部には、溝8は形成されてお
らず、幾分開口部に向かって広くなるように形成されて
いる。また、コイル部15は、第5の実施の形態と同様
に、ボビン16の天井面16aがコイルエレメント1よ
りも径方向外側に短く形成されている。また、樹脂カバ
ー35は、上底面35aと、上底面の内側及び外側縁部
から夫々垂下して内側周面35c及び外側周面35bが
設けられており、夫々の周面35c,35bの外側面に
円周方向に沿って設けられた突条部36a,36bが設
けられている。この樹脂カバー35が、リング部5の内
側面5b及び外側面5aの内壁面に圧入されることによ
って、シール機構37、38が形成されている。
【0065】また、この樹脂カバー35の内側周面側の
上底部35aには、カシメによるカシメ部14が設けら
れて、樹脂カバー35が固定されている。
【0066】図16に示すように、リング部材5の収容
部5d内にボビン16を有するコイル部15を挿入し、
さらに、弾性を備えた樹脂カバー35を圧入して、開口
部5fを封じ、さらに、内円筒部5bの内側縁部を複数
箇所かしめて、図15に示すように、かしめ部14を形
成し、樹脂カバー35を固定する。ここで、かしめ部1
4以外の部分から水が浸入したとしても、突起部36
a,36bの部分で阻止され、内部に浸入することはな
い。尚、上記第7の実施の形態においては、リング部材
5の内円筒部5bの内壁面にかしめを施したが、外円筒
部5aに施しても良く、また、必要により、両方に施し
てもよい。
【0067】以上説明した本発明の実施の形態によるシ
ール機構においては、かしめ部は、内又は外周に沿って
複数箇所形成しても、全周に渡って連続するように、形
成しても良い。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、樹脂モールドの廃止によって、製造工程の削減がで
き、従って、コストを低減することができる電磁クラッ
チを提供することができる。
【0069】また、本発明によれば、モールド樹脂が不
要であり、且つ絶縁性を確保した電磁クラッチを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電磁クラッチ
の電磁石装置を示す部分切り欠き斜視図である。
【図2】図2は図1の直径方向の半分断面図で、端面を
主に示している。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第1の実施の形態
による電磁クラッチのシール機構の一例を示す断面端面
図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第1の実施の形態
による電磁クラッチのシール機構のもう一つの例を示す
断面端面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による電磁クラッチ
のシール機構のさらにもう一つの例を示す部分断面端面
図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による電磁クラッチ
の電磁石装置を示す半分断面図で、端面を主に示してい
る。
【図7】(a)及び(b)は本発明の第2の実施の形態
による電磁クラッチのシール機構の一例を示す断面端面
図である。
【図8】(a)は本発明の第3の実施の形態による電磁
クラッチの電磁石装置を示す半分断面図で、端面を主に
示している。(b)乃至(d)は、突起部の種々の形状
例を示す断面端面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態による電磁クラッチ
の電磁石装置を示す半分断面図で、端面を主に示してい
る。
【図10】図9の電磁石装置の組み立てを示す半分断面
図で、端面を主に示している。
【図11】本発明の第5の実施の形態による電磁クラッ
チの電磁石装置を示す半分断面図である。
【図12】図11の電磁石装置の組み立てを示す半分断
面端面図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態による電磁クラッ
チの電磁石装置を示す図である。
【図14】図13の電磁石装置の組み立て方法を示す断
面端面図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態による電磁クラッ
チの電磁石装置を示す図である。
【図16】図15の電磁石装置の組み立て方法を示す断
面端面図である。
【図17】従来のスクロール式圧縮機に設けられた電磁
クラッチの説明に供せられる図である。
【図18】従来の斜板式圧縮機に設けられた電磁クラッ
チを示す断面図である。
【図19】図17及び図18の圧縮機に用いられた電磁
クラッチの電磁石装置の一例を示す半分断面図で、端面
を主に示している。
【図20】図17及び図18の圧縮機に用いられる電磁
クラッチの電磁石装置の他の一例を示す半断面図で、端
面を主に示している。
【符号の説明】
1,13,15 コイル部 2,12,16,18 コイルボビン 2a,12a,16a,18a 天井面 2b 側部 2c 底面部 3 コイルエレメント 5 リング部材 5a 外円筒部 5b 内円筒部 5c 底部 5d 収容部 5e かしめ部 5f 開口部 6 固定部材 7 座部 7a 溝 8 溝 10,20,30,40,50,60,70 電磁石
装置 12d,12d1,12d2,12d3 突起部(突
条) 17,35 樹脂カバー 18b 側部 21 コイル部 22,24,26,28 円筒部 23,25,27,31 装着板 23a 溝 23b 突出部分 25a 突部 26a テーパ面 27a 切り欠き部 31a 突起部 35a 上底面 35c 内側周面 35b 外側周面 36a,36b 突条部 37,38 シール機構 100,110 電磁クラッチ 101 ロータ 101a 内円筒部 101b 外円筒部 101c 底部 101d 電磁石装置挿入空間 102,102’ 電磁石装置 103 アーマチュア 104 板ばね部材 105 ストッパプレート 106 ボス部 107 リベット 108 ナット 111 コイルエレメント 113 リング部材 113a 収容部 114 固定部材 116 ボビン 120 スクロール式圧縮機 121 フロントハウジング 121a 突出部 122 主軸 123 軸受け

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータに収容される電磁石装置を備え、
    前記電磁石装置は、リング部材と前記リング部材の収容
    部に収容されたコイル部とを備えた電磁クラッチにおい
    て、前記コイル部は、ボビンとこれに装着されたコイル
    エレメントとを備え、前記コイルエレメントはシール機
    構を介して前記収容部内に密封されていることを特徴と
    する電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁クラッチにおいて、
    前記シール機構は、前記ボビンと前記リング部材とのシ
    ール性を向上させるために、前記リング部材に前記収容
    部の開口を塞ぐ装着板が装着される溝を備えていること
    を特徴とする電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電磁クラッチにおいて、
    前記装着板の端部は、前記溝の底部に圧接されたとき
    に、前記溝の側面に向かって広がるV字溝を備えている
    ことを特徴とする電磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の電磁クラッチにお
    いて、前記装着板は、前記コイル部のボビンの天井面で
    あることを特徴とする電磁クラッチ。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載の電磁クラッチにお
    いて、前記装着板は、前記コイル部を覆う樹脂カバーで
    あることを特徴とする電磁クラッチ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電磁クラッチにおいて、
    前記シール機構は、前記ボビンと前記リング部材とのシ
    ール性を向上させるための、前記リング部材をかしめ
    て、前記コイルエレメントを前記収容部内に密封する装
    着板を固定したものであることを特徴とする電磁クラッ
    チ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電磁クラッチにおいて、
    前記リング部材は、前記装着板が当接する座部を備えて
    いることを特徴とする電磁クラッチ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電磁クラッチにおいて、
    前記装着板は突部を備えていることを特徴とする電磁ク
    ラッチ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の電磁クラッチにおいて、
    前記座部は、装着の際に前記突部に嵌合する溝を備えて
    いることを特徴とする電磁クラッチ。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の電磁クラッチにおい
    て、前記リング部材の前記座部より下側の部分は、前記
    収容部の幅が次第に小さくなるように、テーパ面が形成
    されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の電磁クラッチにおい
    て、前記装着板は、前記座部への当接部分に切り欠きを
    備えていることを特徴とする電磁クラッチ。
  12. 【請求項12】 請求項6乃至11のうちのいずれかに
    記載の電磁クラッチにおいて、前記装着板は、前記コイ
    ル部のボビンの天井面からなることを特徴とする電磁ク
    ラッチ。
  13. 【請求項13】 請求項6乃至11のうちのいずれかに
    記載の電磁クラッチにおいて、前記装着板は、前記コイ
    ル部を覆って設けられた樹脂カバーからなることを特徴
    とする電磁クラッチ。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13の内のいずれかに記
    載の電磁クラッチにおいて、前記シール機構は、前記ボ
    ビンの側部に突起部を有し、前記突起部によって、前記
    リング部材の収容部との間のシールを行うことを特徴と
    する電磁クラッチ。
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