JP2000230732A - 冷媒漏洩防止機能を備えた蓄冷式空調装置 - Google Patents

冷媒漏洩防止機能を備えた蓄冷式空調装置

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JP2000230732A
JP2000230732A JP11029722A JP2972299A JP2000230732A JP 2000230732 A JP2000230732 A JP 2000230732A JP 11029722 A JP11029722 A JP 11029722A JP 2972299 A JP2972299 A JP 2972299A JP 2000230732 A JP2000230732 A JP 2000230732A
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brine
evaporator
leakage
air conditioner
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Masaru Mukawa
大 務川
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/22Preventing, detecting or repairing leaks of refrigeration fluids
    • F25B2500/222Detecting refrigerant leaks

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍サイクルでのオイル寝込みが生じること
がなく、エバポレータでの冷媒の漏洩を防止でき、冷媒
の漏洩が生じた場合にも適切に対処できる蓄冷式空調装
置を提供する。 【解決手段】 コンプレッサ4、コンデンサ5、膨張手
段7、エバポレータ8が配管接続され冷媒を循環させる
冷凍サイクル2を有すると共に、エバポレータ8、ポン
プ13、蓄冷材冷却器15が配管接続されブラインを循
環させる蓄冷サイクル3を有する蓄冷式空調装置1にお
いて、エバポレータ8を二重管構造とし、冷媒をエバポ
レータ8の内側の流路に流通させ、且つブラインを外側
の流路に流通させる。また、冷媒として可燃性冷媒を用
いると共に、ブラインとして可燃性冷媒を溶解する溶解
性ブラインを用いる。更に、冷媒の漏洩を検知する冷媒
漏洩検知手段と、冷媒漏洩検知手段からの信号に応じて
サイクルの稼動を停止させる緊急停止手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両等に用いら
れ、エンジン稼動時に空調装置のエバポレータにおいて
発生した冷熱を蓄冷材に蓄えることにより、エンジン停
止後においてもこの蓄冷熱を利用して車室内、仮眠室等
の冷房・冷却を可能にする蓄冷式空調装置に関し、特に
空調装置に用いられる冷媒の漏洩防止、及び漏洩発生時
における対処手段を有する冷媒漏洩防止機能を備えた蓄
令式空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−53019号公報に開示さ
れている車両用空調装置は、車室内を冷房するための主
蒸発器と、仮眠室冷房用の蓄冷パックを冷却する蓄冷用
蒸発器とが別々に設けられ、蓄冷時には、冷媒流路に設
けられた電磁弁を開閉制御して冷媒を前記蓄冷用蒸発器
へ流すことにより、蓄冷パックの冷却を行うものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−53019号公報の車両用空調装置は、主サ
イクルと蓄冷サイクルとで同一の冷媒を循環させている
ことから、蓄冷サイクルの不稼動時に、コンプレッサか
ら冷媒と共に送出されたコンプレッサの潤滑油が蓄冷用
蒸発器に溜まるオイル寝込みが生じやすく、これによる
コンプレッサの焼き付きが懸念される。
【0004】また、近年環境への配慮からオゾン層への
影響が極めて少ない炭化水素等の可燃性冷媒が注目され
ているが、この可燃性冷媒を用いる場合には、特にエバ
ポレータ等の車室内ユニットにおいて、冷媒の漏洩を防
止するための厳重な対策を講じる必要がある。
【0005】そこで、この発明は、冷凍サイクルでのオ
イル寝込みが生じることがなく、またエバポレータにお
ける冷媒の漏洩を防止でき、且つ漏洩が生じた場合にも
適切に対処できる蓄冷式空調装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、第1の熱交換媒体である冷媒を圧送す
るコンプレッサと、前記冷媒を凝縮液化させるコンデン
サと、前記冷媒を膨張させる膨張手段と、前記冷媒を蒸
発気化させるエバポレータとが配管接続され、閉ループ
を構成する冷凍サイクルを有すると共に、前記エバポレ
ータと、第2の熱交換媒体であるブラインを循環させる
ためのポンプと、蓄冷材を冷却するためにこの蓄冷材と
前記ブラインとを熱交換させる蓄冷材冷却器とが配管接
続され、閉ループを構成する蓄冷サイクルを有する蓄冷
式空調装置において、前記エバポレータは、独立した2
つの流路である第1の流路と第2の流路とを有して構成
されると共に、前記第1の流路を覆うように前記第2の
流路が形成された二重管構造であり、前記冷媒を前記第
1の流路内に流通させると共に、前記ブラインを前記第
2の流路内に流通させ、前記冷媒として可燃性冷媒を用
いると共に、前記ブラインとして前記可燃性冷媒を溶解
する性質を有する溶解性ブラインを用い、また、前記冷
媒の漏洩を検知する冷媒漏洩検知手段を有すると共に、
この冷媒漏洩検知手段からの信号に応じて前記サイクル
の稼動を停止させる緊急停止手段を有するものである
(請求項1 )。
【0007】上記構成によれば、空調装置の作動中に、
蓄冷サイクルのブラインポンプを駆動させることによ
り、二重管構造を有するエバポレータにおいて冷媒の冷
熱を受け取ったブラインは、蓄冷材冷却器において蓄冷
材と熱交換し、この蓄冷材は冷却される。また、可燃性
冷媒は前記エバポレータの内側の流路(第1の流路)を
流通し、溶解性ブラインは外側の流路(第2の流路)を
流通するので、この可燃性冷媒が第1の流路から漏洩し
ても、第2の流路内を流通する溶解性ブラインにより溶
解吸収される。これにより、エバポレータから可燃性冷
媒が漏洩する危険性を著しく低減させることができる。
更に、たとえ可燃性冷媒が漏洩したとしても、これを冷
媒漏洩検知手段が検知し、緊急停止手段によりサイクル
が緊急停止されるため、高い安全性を確保することがで
きる。
【0008】また、前記漏洩冷媒検知手段は、前記第1
の流路から漏洩し、前記第2の流路内を流通するブライ
ンが吸収しきれなかった漏洩冷媒を検知する第1のガス
センサを有して構成されるものであってもよい(請求項
2)。
【0009】上記構成のように、ブラインにより吸収さ
れなかった漏洩冷媒を検知することにより、エバポレー
タの外へ漏洩し、空調ファン等により車内に送出される
危険性が高い漏洩冷媒を検知することができる。この第
1のガスセンサは、エバポレータの構成等により適宜変
更されるべきものであるが、例えば前記エバポレータ内
部の前記第2の流路の外壁部等に設置することができ
る。
【0010】また、前記蓄冷サイクル中に前記ブライン
を気液分離させるブライン液溜を備え、前記漏洩冷媒検
知手段は、前記ブライン液溜内に設置され、前記冷媒を
検知する第2のガスセンサを有して構成されるものであ
ってもよい(請求項3)。
【0011】上記構成によれば、ブラインに溶解した冷
媒がブライン液溜内の気相中に分離するので、この漏洩
冷媒を第2のガスセンサにより検知することができる。
これにより、微量ずつの漏洩であっても、漏洩冷媒はブ
ライン液溜内に蓄積されていくため、これを検知するこ
とが可能となる。
【0012】また、前記ブライン液溜内に、前記ブライ
ンに溶解した冷媒の分離を促すセパレータを設けてもよ
い(請求項4)。
【0013】上記構成により、ブライン液溜内での漏洩
冷媒の分離が促進されるので、より確実且つ迅速に冷媒
の漏洩を検知することができる。
【0014】また、前記漏洩冷媒検知手段は、前記冷凍
サイクルの配管に設置され、この配管内における冷媒圧
力の低下を検知する冷媒圧力検知手段を有して構成され
るものであってもよい(請求項5)。
【0015】上記構成によれば、冷凍サイクル中の何処
においてでも、冷媒の漏洩が生じた場合には、この冷媒
圧力検知手段により圧力低下が検知されるので、エバポ
レータだけでなく、配管等からの漏洩も検知することが
できる。
【0016】また、前記緊急停止手段は、前記蓄冷サイ
クル中に設けられ前記ブラインの循環を停止させるため
のブライン停止弁を有して構成され、前記冷媒圧力検知
手段が前記冷媒の漏洩を検知した時に、前記コンプレッ
サ及び前記ブラインポンプを停止させると共に、前記ブ
ライン停止弁を閉鎖させるものであってもよい(請求項
6)。
【0017】上記構成によれば、上記冷媒漏洩検知手段
により冷媒の漏洩が検知され、サイクルを停止させるべ
き状況であると判断された場合には、コンプレッサ及び
ブラインポンプが停止して冷凍サイクル及び蓄冷サイク
ルは共に強制的に停止されると共に、ブライン停止弁が
閉鎖する。これにより、冷媒及びブラインの循環を完全
に停止させることができるので、更なる冷媒の漏洩を防
ぐことができる。
【0018】また、前記緊急停止手段は、前記冷媒の漏
洩により停止されたサイクルを復帰不可能な状態とする
ものであってもよい(請求項7)。これにより、より高
い安全性を確保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0020】図1に示される蓄冷式空調装置1は、仮眠
室を備える大型トラック等の車両に使用できるものであ
り、主にエンジン稼動中において車内を冷房するために
駆動する冷凍サイクル2と、主にエンジン停止後におい
て仮眠室等の冷房を行うために、前記冷凍サイクルの駆
動により発生した冷熱を蓄える蓄冷サイクル3とを有す
る。
【0021】前記冷凍サイクル2は、第1の熱交換媒体
としての冷媒を圧送するコンプレッサ4と、このコンプ
レッサ4により圧縮された冷媒を外気との熱交換により
冷却して凝縮液化させるコンデンサ5と、このコンデン
サ5から流出した冷媒を気液分離して液分だけを流出さ
せるリキッドタンク6と、このリキッドタンク6から流
出した冷媒を膨張させる膨張弁7と、この膨張弁7によ
り膨張された冷媒を熱交換により蒸発気化させて冷気を
発生させる後に詳述するエバポレータ8とが直列に配管
接続されて構成される。また、前記エバポレータ8は、
空調ファン10及び車内へ通じる空気吹出口11を備え
た空調ユニット9内に配置されており、前記空調ファン
10の駆動により、冷風を前記空気吹出口11から車内
へ送出できるようになされている。また、この冷凍サイ
クル2の配管には、この配管内の冷媒圧力の低下を検知
するロープレッシャスイッチ20が設置されている。
【0022】また、この実施の形態においては、前記冷
媒として、オゾン層への影響が極めて少ないプロパン、
ブタン等の炭化水素系の可燃性冷媒を用いる。
【0023】前記蓄冷サイクル3は、前記エバポレータ
8と、第2の熱交換媒体としてのブラインを気液分離さ
せる後に詳述するブライン液溜19と、前記ブラインを
循環させるためのブラインポンプ13と、冷熱を蓄える
ことができる周知の蓄冷材14と前記ブラインとを熱交
換させる蓄冷材冷却器15と、前記ブラインの循環を強
制的に停止させるための停止弁21とが直列に配管接続
されて構成される。また、前記蓄冷材冷却器15は、蓄
冷ファン17及び仮眠室等へ通じる空気吹出口18を備
えた蓄冷ユニット16内に配置されており、前記蓄冷材
14の放出する冷気を前記空気吹出口18から冷風とし
て仮眠室等に送出できるようになされている。尚、この
蓄冷サイクル3を構成する各部8,19,13,15,
21を接続する配管としては、断熱性を有する樹脂製ホ
ース等を用いることが好適である。
【0024】また、この実施の形態においては、前記ブ
ラインとして、前記可燃性冷媒を溶解吸収する性質を有
する溶解性ブラインを用い、特に3M社の製品名「フロ
リナート」、「ハイドロフルオロエーテル」等を好適に
用いることができる。
【0025】図2乃至図6に示される前記エバポレータ
8は、複数(この実施の形態においては12個)のチュ
ーブエレメント25,25・・・とコルゲート状のフィ
ン26,26・・・とを交互に積層してコア本体が構成
される。これらのチューブエレメント25のうち積層方
向の一方端側のチューブエレメント25aには、前記冷
媒が流入する冷媒流入口27とコア本体内を循環した冷
媒が流出する冷媒流出口32とが設けられ、他方端側の
チューブエレメント25bには、前記ブラインが流入す
るブライン流入口41とコア本体内を循環したブライン
が流出するブライン流出口43とが設けられている。前
記冷媒流入口27は流通路28と連通し、この流通路2
8は、前記他端側のチューブエレメント25bから4つ
目の流入用チューブエレメント25eの内部に、冷媒流
入孔46(図3参照)を介して導かれる流入パイプ29
と連通している。
【0026】前記チューブエレメント25は、図4
(a),(b)に示されるように、一対の内側プレート
50,50と一対の外側プレート58,58とから構成
されている。前記内側プレート50には、タンク形成部
52及びU字流路形成部51が外側へ膨出するように形
成されており、前記タンク形成部52は、内側プレート
50の下端近傍部に、チューブエレメント25の前後方
向(図5中左右方向)に対をなして形成され、一対の内
側プレート50,50を対面接合させることにより、図
5(a)に示されるように、前方側タンク部66a及び
後方側タンク部66bを画成するようになされている。
また、前記U字流路形成部51は、前記タンク形成部5
2よりも膨出幅が小さく形成されていると共に、その内
部に折返し壁部53が形成されていることにより内側プ
レート50の上方部分で折り返された断面U字形状とな
っている。これら一対の内側プレート50,50を対面
接合させることにより、図5(a)に示されるように、
前記前後のタンク部66a,66bをそれぞれ連通させ
るU字流路67が画成される。これら前後のタンク部6
6a,66bとU字流路67とにより内側流路65が構
成されている。
【0027】また、この内側プレート50の上端部分及
び下端部分には、一対の内側プレート50,50同士を
ろう付けにより接合するための上端接合部54及び下端
接合部55が設けられている。また、前記タンク形成部
52には、隣接するチューブエレメント25のタンク部
66a,66b同士を連通させるためのタンク連通穴6
8が形成され、前記下端接合部55には、後述する外側
流路70(図5(b)参照)の下端流路73を流通する
ブラインを流通可能とするためのブライン流通孔79が
形成されている。
【0028】前記外側プレート58は、上端流路形成部
59、下端流路形成部60、及び中間流路形成部63が
それぞれ外側へ膨出するように形成されてなる。前記上
端流路形成部59は外側プレート58の上端近傍部に、
また前記下側流路形成部60は外側プレート58の下端
近傍部に前記内側プレート50のタンク形成部52の外
側部分と接する膨出幅を有して形成され、更に前記中間
流路形成部63は前記上端流路形成部59と前記下端流
路形成部60との間にこれら両流路形成部59,60よ
りも小さい膨出幅で形成されており、これにより形成さ
れる凹部64に前記フィン26を介在させることができ
るようになされている。また、この外側プレート58の
上端部分及び下端部分には、一対の外側プレート58,
58同士をろう付けなどにより接合するための上端接合
部61及び下端接合部62が設けられている。
【0029】これら一対の外側プレート58,58をそ
の膨出部が外側を向くように、且つ前記一対の内側プレ
ート50,50を挟み込むように対面接合させると、図
4(b)及び図5(b)に示されるように、前記上端流
路形成部59により上端流路71が画成され、下端流路
形成部60により下端流路73が前記タンク部66a,
66bの外側を包み込むように画成され、また中間流路
形成部63により中間流路72が前記上端流路71及び
前記下端流路73を連通させるように画成される。これ
ら上端流路71、下端流路72、及び中間流路73とに
より外側流路70が構成されている。
【0030】また、前記上端流路形成部76には、隣接
するチューブエレメント25の上端流路71同士を連通
させるための上端連通孔76が形成されており、前記下
端流路形成部60には、隣接するチューブエレメント2
5のタンク部66a,66b同士を連通させるためのタ
ンク連通孔69が形成されていると共に、隣接するチュ
ーブエレメント25の下端流路73同士を連通させるた
めの下端連通孔77が形成されている。これにより、各
チューブエレメント25,25・・・を接合させると積
層方向に長い2列のタンク群が構成される。
【0031】また、前記他端側のチューブエレメント2
5bの上端流路71には、図2(b)に示されるよう
に、前記ブライン流入口41を有する流路40と連通す
るブライン流入孔74が形成されていると共に、下端流
路73には、前記ブライン流出口43を有する流路42
と連通するブライン流出孔75が形成されている。
【0032】また、前記流入用チューブエレメント25
eの後方側タンク部66bは、冷媒流入孔46を介して
前記流通パイプ29と連通していると共に、前記一端側
のチューブエレメント25aの後方側タンク部66b
は、冷媒流出孔30を介して、前記冷媒流出口32を有
する冷媒流出路31と連通している。
【0033】更に、中間部分に位置する2つのチューブ
エレメント25c,25dの後方側タンク部66bの間
には前記タンク連通穴68,69が形成されておらず、
互いに連通されない構成となっている。これにより、冷
媒の流れは、図6の矢印Aに示されるように、エバポレ
ータ8内を上下に2往復する経路で流通する。一方、ブ
ラインの流れは、矢印Bに示されるように、上から下へ
の1パス経路で流通する。
【0034】このように、前記エバポレータ8は、前記
内側流路65がそれぞれ連結して構成される内側流路群
及び前記外側流路70がそれぞれ連結して構成される外
側流路群の独立した2つの流路を有し、更に前記内側流
路群は前記外側流路群に覆われた構成となる。そして、
前記可燃性冷媒は前記内側流路群内を流通すると共に、
前記溶解性ブラインは前記外側流路群内を流通する。
【0035】上記エバポレータ8によれば、前記内側流
路65群を流通する冷媒が、外気やブラインから熱を吸
収して蒸発気化し、このエバポレータ8の周囲に冷気を
放出すると共に、冷媒とブラインとが前記内側プレート
51を介して熱交換し、前記外側流路70群内を流通す
るブラインが冷却される。更に、前記可燃性冷媒が前記
内側プレート54の接合部等から漏洩を起こしても、こ
れを前記溶解性ブラインが溶解吸収するため、前記可燃
性冷媒がエバポレータ8外へ漏出する危険性は著しく低
減される。
【0036】また、図7(a)に示されるように、前記
エバポレータ8内部には、前記内側流路65群から漏洩
し、前記溶解性ブラインが吸収しきれなかった冷媒を検
知するための前記第1のガスセンサ37が設置されてい
る。この実施の形態においては、第1のガスセンサは、
前記第2の流路の外壁部等に設置されているが、これは
エバポレータの構成等により適宜変更されるべきもので
ある。
【0037】図7(b)に示される前記ブライン液溜1
9は、断熱性材料から形成されるケーシング33と、前
記蓄冷サイクル3の配管と接続し前記溶解性ブラインを
ケーシング33内へ導く流入パイプ34と、前記蓄冷サ
イクル3の配管と接続し前記溶解性ブラインをケーシン
グ33外へ導く流出パイプ35と、板状の部材から形成
され、前記流入パイプ34の流出口34aの下部に壁部
側から内部側へ向けて下向きの角度が付けられて設置さ
れたセパレータ36と、ケーシング33内の気相中に存
在する前記可燃性冷媒(漏洩冷媒)を検知する第2のガ
スセンサ38を有して構成される。
【0038】前記流入パイプ34は、前記ケーシング3
3の一側の壁の上端近傍部に形成された流入穴33a
に、前記流出パイプ35は、前記ケーシング33の他側
の壁の下端近傍部に形成された流出穴33bに、それぞ
れ気密的に挿通されている。
【0039】また、前記セパレータ36が設けられてい
ることにより、前記流入パイプ19の流通穴34aから
流出する前記溶解性ブラインは、このセパレータ36に
あたってからケーシング33の底部に落ちる。これによ
り、漏洩冷媒が溶解した前記溶解性ブラインは、そのま
まケーシング33の底部に落ちるよりも多くの衝撃を受
けることとなり、溶解された漏洩冷媒の分離が促進され
るので、前記第2のガスセンサ38が漏洩冷媒を検知す
る可能性が向上する。
【0040】また、この実施の形態に係る蓄冷式空調装
置1は、前記冷凍サイクル2を制御する空調制御ECU
22及び前記蓄冷サイクル3を制御する蓄冷制御ECU
23を有する。前記蓄冷制御ECU23は、前記第1の
ガスセンサ37、前記第2のガスセンサ38、及び前記
空調制御ECU22からの入力信号に基づいて、前記ブ
ラインポンプ13、前記蓄冷ファン17及び前記空調制
御ECU22へ制御信号を出力すると共に、前記停止弁
21を閉鎖させる信号を出力する。
【0041】また、前記空調制御ECU22は、通常の
空調制御に加え、前記ロープレッシャスイッチ20及び
前記蓄冷制御ECU23からの信号に基づいて前記停止
弁21を閉鎖させる信号を出力する。尚、図1中の矢印
には空調制御に関する信号経路は示されていない。
【0042】次に、冷媒の漏洩が生じた場合の緊急停止
制御について、図8を参照して説明する。この制御は、
蓄冷式空調装置1の主制御を司るメイン制御ルーチンか
ら定期的に開始されるものである。
【0043】先ず、ステップ100において、車載コン
トロールパネルのA/Cスイッチ(空調を開始させるス
イッチ)がONであるか否かを判定し、ONではないと
判定された場合には、前記メイン制御ルーチンへリター
ンし、ONであると判定された場合には、ステップ10
2において、前記ロープレッシャスイッチ20が冷媒圧
力の低下を感知しているか否かを判定する。
【0044】前記ステップ102において、ロープレッ
シャスイッチ20が圧力低下を感知していると判定され
た場合には、ステップ124において、前記冷凍サイク
ル2及び前記蓄冷サイクル3を完全に停止させる。即
ち、冷凍サイクル2のコンプレッサ4、空調ファン10
等を停止させると共に、蓄冷サイクル3のブラインポン
プ13、蓄冷ファン17等を停止させ、更に前記停止弁
21を閉鎖してブラインの循環を止め、これらの再稼動
を不可能とする。
【0045】また、前記ステップ102において、ロー
プレッシャスイッチ20が圧力低下を感知していないと
判定された場合には、ステップ104において、ブライ
ン液溜19内の前記第2のガスセンサ38が冷媒を感知
しているか否か、即ちエバポレータ8においてブライン
が吸収できる程度の冷媒漏洩が起こっているか否かを判
定する。そして、このステップ104において、第2の
ガスセンサ38が冷媒を感知していないと判定された場
合には、ステップ108において、蓄冷運転が要求され
ているか否かを判定し、蓄冷運転が要求されている場合
には、ステップ110において、(図示しない)蓄冷制
御ルーチンを実行し、蓄冷運転が要求されていない場合
には、ステップ118において、(図示しない)空調制
御ルーチンを実行し、空調の単独運転を行う。
【0046】また、前記ステップ104において、第2
のガスセンサ38が冷媒を感知していると判定された場
合には、ステップ106において、エバポレータ8内に
設置された前記第1のガスセンサ37が冷媒を感知して
いるか否か、即ちエバポレータ8においてブラインが吸
収しきれない程の冷媒漏洩が起こっているか否かを判定
する。そして、このステップ106において、第1のガ
スセンサ37が冷媒を感知していないと判定された場合
には、前記ステップ108以降に進み、蓄冷運転又は空
調単独運転を行い、一方第1のガスセンサ37が冷媒を
感知していると判定された場合には、前記ステップ12
4において、上述のようにサイクルを完全停止させる。
【0047】前記ステップ110の蓄冷制御が実行され
ると、定期的にステップ112以降の処理が行われる。
ステップ112において、前記第2のガスセンサ38が
冷媒を感知しているか否かを判定し、第2のガスセンサ
38が冷媒を感知していないと判定された場合には、前
記ステップ110の蓄冷制御ルーチンへ戻り、一方第2
のガスセンサ38が冷媒を感知していると判定された場
合には、ステップ114において、前記第1のガスセン
サ37が冷媒を感知しているか否かを判定する。
【0048】そして、前記ステップ114において、第
1のガスセンサ37が冷媒を感知していないと判定され
た場合には、前記ステップ110の蓄冷制御ルーチンへ
戻り、一方第1のガスセンサ37が冷媒を感知している
と判定された場合には、ステップ116において、前記
ロープレッシャスイッチ20が圧力低下を感知している
ことを確認した後、前記ステップ124において、シス
テムの完全停止を行う。
【0049】また、前記ステップ118において、空調
制御が実行されると、定期的にステップ120以降の処
理が行われる。ステップ120において、前記ロープレ
ッシャスイッチ20が圧力低下を感知しているか否かを
判定し、ロープレッシャスイッチ20が圧力低下を感知
していないと判定された場合には、前記ステップ118
の空調制御ルーチンへ戻り、一方ロープレッシャスイッ
チ20が圧力低下を感知していると判定された場合に
は、ステップ122において、前記第1のガスセンサ3
7が冷媒を感知しているか否かを判定する。
【0050】そして、このステップ122において、第
1のガスセンサ37が冷媒を感知していないと判定され
た場合には、前記ステップ118の空調制御ルーチンへ
戻り、一方第1のガスセンサ37が冷媒を感知している
と判定された場合には、前記ステップ124において、
システムを完全停止させる。
【0051】上記制御によれば、空調装置を作動させる
前に、先ず冷媒の漏洩がないかがチェックされる。前記
ロープレッシャスイッチ20の信号から配管内の冷媒圧
力に所定値以上の低下がみられる場合には、エバポレー
タ8、配管等を含めた冷凍サイクル2全体の何処かで冷
媒が漏洩している判断し、システムの完全停止処理によ
り空調装置の稼動を不可能とする。また、ロープレッシ
ャスイッチ20からの信号からは異常が認められなかっ
た場合でも、エバポレータ8内に設置された前記第1の
ガスセンサ37が漏洩冷媒を検知した場合には、システ
ムの完全停止処理が行われる。
【0052】また、前記第2のガスセンサ38によりブ
ライン液溜19内に冷媒が溜まっていないかもチェック
するが、ここで前記第2のガスセンサ38が冷媒を検知
しても、前記エバポレータ8内の第1のガスセンサ37
が検知しなければ、エバポレータ8内部での冷媒漏洩
は、前記ブラインが吸収できる程度のものと判断できる
ため、システムの稼動を可能とする。
【0053】このように、空調・蓄冷運転を実行する前
に、冷媒の漏洩をチェックするので、高い安全性を確保
することができる。
【0054】そして、蓄冷運転の実行中においても、前
記第2のガスセンサ38がブライン液溜19内をチェッ
クすると共に、前記第1のガスセンサ37がエバポレー
タ8内をチェックし、前記第1のガスセンサ37が漏洩
冷媒を検知した場合にはシステムを完全停止させるが、
前記第2のガスセンサ38のみが漏洩冷媒を検知してい
る場合には、漏洩冷媒はブラインにより吸収されてお
り、まだ外部への漏洩には至っていないと判断できるた
め、運転を続行する。
【0055】また、空調装置の単独運転の実行中におい
ては、前記ロープレッシャスイッチ20と前記エバポレ
ータ8内の第1のガスセンサ37とにより冷媒の漏洩を
チェックし、これら両センサ20,37のどちらかが漏
洩を検知したならば、システムを完全停止する。
【0056】このように、空調・蓄冷運転の実行中に
も、常に冷媒の漏洩をチェックするので、高い安全性を
確保することができる。
【発明の効果】上記のように、この発明に係る冷媒漏洩
防止機能を備える蓄冷式空調装置によれば、冷凍サイク
ルと蓄冷サイクルとで異なる熱交換媒体(冷媒及びブラ
イン)を用いるため、冷凍サイクルでのオイル寝込みを
招くことがない。また、エバポレータを二重管構造と
し、内側に冷媒を、外側にこの冷媒を溶解吸収できるブ
ラインを流通させるため、エバポレータにおける冷媒の
漏洩を防止できる。更に、冷媒の漏洩を検知する手段を
有すると共に、サイクルの稼動を緊急停止させる手段を
有するため、冷媒の漏洩が生じた場合にも安全を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係る蓄冷式空
調装置を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は、この実施の形態に係る蓄冷式空
調装置に用いられるエバポレータの前方側及び一側面の
構造を示す平面図であり、図2(b)は、この実施の形
態に係るエバポレータの後方側及び他側面の構造を示す
平面図である。
【図3】図3は、エバポレータの下面の構造を示す平面
図である。
【図4】図4(a)は、エバポレータのチューブエレメ
ントを構成する内側プレート及び外側プレートの構造を
示す、以下に説明する図5(a)のA−A’断面図であ
り、図4(b)は、内側プレート及び外側プレートを対
面接合させた際の構造を示す、以下に説明する図5
(b)のB−B’断面図である。
【図5】図5(a)は、エバポレータの内側流路を示す
側面断面図であり、図5(b)は、エバポレータの外側
流路を示す側面断面図である。
【図6】図6は、この発明に係る積層型二重管熱交換器
における冷媒及びブラインの流通経路を示す概略斜視図
である。
【図7】図7(a)は、第1のガスセンサの設置位置を
示すエバポレータの平面図であり、図7(b)は、ブラ
イン液溜の内部構造を示す断面図である。
【図8】図8は、この実施の形態係る蓄冷式空調装置の
緊急停止制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 蓄冷式空調装置 2 冷凍サイクル 3 蓄冷サイクル 4 コンプレッサ 5 コンデンサ 6 リキッドタンク 7 膨張弁 8 エバポレータ 13 ブラインポンプ 14 蓄冷材 15 蓄冷材冷却器 19 ブライン液溜 20 ロープレッシャスイッチ 21 停止弁 22 空調制御ECU 23 蓄冷制御ECU 25 チューブエレメント 26 フィン 27 冷媒流入口 32 冷媒流出口 36 セパレータ 37 第1のガスセンサ 38 第2のガスセンサ 41 ブライン流入口 43 ブライン流出口 50 内側プレート 58 外側プレート 65 内側流路 66a 前方側タンク部 66b 後方側タンク部 67 U字流路 70 外側流路 71 上端流路 72 中間流路 73 下端流路 76 上端連通孔 77 下端連通孔 79 ブライン流通孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の熱交換媒体である冷媒を圧送する
    コンプレッサと、前記冷媒を凝縮液化させるコンデンサ
    と、前記冷媒を膨張させる膨張手段と、前記冷媒を蒸発
    気化させるエバポレータとが配管接続され、閉ループを
    構成する冷凍サイクルを有すると共に、 前記エバポレータと、第2の熱交換媒体であるブライン
    を循環させるためのポンプと、蓄冷材を冷却するために
    この蓄冷材と前記ブラインとを熱交換させる蓄冷材冷却
    器とが配管接続され、閉ループを構成する蓄冷サイクル
    を有する蓄冷式空調装置において、 前記エバポレータは、独立した2つの流路である第1の
    流路と第2の流路とを有して構成されると共に、前記第
    1の流路を覆うように前記第2の流路が形成された二重
    管構造であり、 前記冷媒を前記第1の流路内に流通させると共に、前記
    ブラインを前記第2の流路内に流通させ、 前記冷媒として可燃性冷媒を用いると共に、前記ブライ
    ンとして前記可燃性冷媒を溶解する性質を有する溶解性
    ブラインを用い、 また、前記冷媒の漏洩を検知する冷媒漏洩検知手段を有
    すると共に、この冷媒漏洩検知手段からの信号に応じて
    前記サイクルの稼動を停止させる緊急停止手段を有する
    ことを特徴とする冷媒漏洩防止機能を備えた蓄冷式空調
    装置。
  2. 【請求項2】 前記漏洩冷媒検知手段は、前記第1の流
    路から漏洩し、前記第2の流路内を流通するブラインが
    吸収しきれなかった漏洩冷媒を検知する第1のガスセン
    サを有して構成されることを特徴とする請求項1記載の
    冷媒漏洩防止機能を備えた蓄冷式空調装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄冷サイクル中に前記ブラインを気
    液分離させるブライン液溜を備え、 前記漏洩冷媒検知手段は、前記ブライン液溜内に設置さ
    れ前記冷媒を検知する第2のガスセンサを有して構成さ
    れることを特徴とする請求項1又は2記載の冷媒漏洩防
    止機能を備えた蓄冷式空調装置。
  4. 【請求項4】 前記ブライン液溜内には、前記ブライン
    に溶解した冷媒の分離を促すセパレータが設けられてい
    ることを特徴とする請求項3記載の冷媒漏洩防止機能を
    備えた蓄冷式空調装置。
  5. 【請求項5】 前記漏洩冷媒検知手段は、前記冷凍サイ
    クルの配管に設置され、この配管内における冷媒圧力の
    低下を検知する冷媒圧力検知手段を有して構成されるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の冷媒漏洩
    防止機能を備えた蓄冷式空調装置。
  6. 【請求項6】 前記緊急停止手段は、前記蓄冷サイクル
    中に設けられ前記ブラインの循環を停止させるためのブ
    ライン停止弁を有して構成され、 前記冷媒圧力検知手段が前記冷媒の漏洩を検知した時
    に、前記コンプレッサ及び前記ブラインポンプを停止さ
    せると共に、前記ブライン停止弁を閉じることを特徴と
    する請求項1、2、3、4又は5記載の冷媒漏洩防止機
    能を備えた蓄冷式空調装置。
  7. 【請求項7】 前記緊急停止手段は、前記冷媒の漏洩に
    より停止されたサイクルを復帰不可能な状態とすること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の冷
    媒漏洩防止機能を備えた蓄冷式空調装置。
JP11029722A 1999-02-08 1999-02-08 冷媒漏洩防止機能を備えた蓄冷式空調装置 Pending JP2000230732A (ja)

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