JP2000230858A - 撮像素子 - Google Patents

撮像素子

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JP2000230858A
JP2000230858A JP11032336A JP3233699A JP2000230858A JP 2000230858 A JP2000230858 A JP 2000230858A JP 11032336 A JP11032336 A JP 11032336A JP 3233699 A JP3233699 A JP 3233699A JP 2000230858 A JP2000230858 A JP 2000230858A
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JP
Japan
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pixel
thermal energy
signal
modulation
diaphragm
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JP11032336A
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English (en)
Inventor
Shinichi Morita
信一 森田
Yasukazu Iwasaki
靖和 岩崎
Tronnamchai Kleison
トロンナムチャイ クライソン
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像素子を構成する各画素の信号を読み出す電
子走査を、各画素の熱的エネルギーの変調と同期して行
なえる撮像素子を提供する。 【解決手段】支持基板10から空隙30を介して熱分離
構造として形成されたダイアフラム13上に画素のセン
サ部15、16、18が形成され、ダイアフラムに設け
た下部電極15と支持基板に設けた電極25間に電圧を
印加・遮断することにより、ダイアフラムと支持基板と
を機械的に接触・離反させてセンサ部の熱的エネルギー
を変調し、かつ撮像素子の信号の読み出し電子走査が各
画素の熱的エネルギーの変調と同期するように構成し
た。機械的なチョッパ機構を用いることなく、電気信号
の印加によって各画素の熱的エネルギーの変調を行なえ
るので、電気信号によって任意のタイミングで各画素の
熱的エネルギーの変調を走査できる。そのため信号の読
み出しの電子走査と容易に同期させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱的エネルギーを
検出する撮像素子、例えば赤外線撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線、可視光、赤外線などの電磁波は
各波長に見合った熱的エネルギーを有している。これら
のエネルギーを検出する方法としては、例えば熱型赤外
線センサがある。熱型赤外線センサは入射した電磁波の
熱的エネルギーを吸収して、電気信号に変換するもの
で、自発分極変化に伴う容量変化を検出する焦電型、抵
抗変化を検出するボロメータ型や熱起電圧を検出するサ
ーモパイル型などがある。これらの中で、焦電型赤外線
センサは電磁波の変化に基づいて発生する微分信号を検
出する。電磁波を変化または変調させる方法としては、
従来、円板上の周辺に一定間隔の穴を開けたものを一定
速度で回転して光や赤外線などの電磁波をオン/オフす
るチョッパを用いる方法、または、平3−148975
号公報に記載されているようにチョッパの画像への影響
を少なくしている反射型チョッパを利用する方法などが
ある。いずれの場合にも共通して言えることは、機械的
な回転機構を利用して入射する赤外線や光などの電磁波
を変調する方法に頼っている。
【0003】図6は従来の焦電型赤外線撮像素子におけ
る信号の読み出しと赤外線変調を行なうチョッパとの関
係を示した概念図である。これは撮像素子がm行n列の
アレイ素子である場合の例であり、以下この構成につい
て説明する。図6において、撮像素子チップ1にセンサ
画素2がm行n列の構成で配置されている。ここで、信
号の読み出しは、画素毎に配置しているMOSスイッチ
(図示せず)のオン/オフをシリアルの電子走査するこ
とによって行われる。直線3は電子走査の方向を示して
いる。すなわち、第1行で1からn番目まで走査した
後、第2行目に移り、また、1からn番目まで走査す
る。これを繰り返してm行まで実施し、1フレームの撮
像ができる。この電子走査と合わせて、赤外線の変調を
行わせる為、チョッパの端が、矢印4で示すように、m
=1からm=mの方向に走査することになる。従来は、
上記のように赤外線の変調と電子走査が非同期で行われ
ている。また、赤外線画像はチョッパの走査時間がかか
っている関係から、全画面が同一時点の一瞬の画像では
なく、画素毎に時間がずれて形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のように赤外線の
変調と電子走査が非同期である場合には、検出した信号
に影響を及ぼす。その点について図6と図7を用いて説
明する。図7は検出信号への影響を概念的に説明するた
めの信号波形図である。ここで、1秒間に約30枚の画
像またはフレームを取得する場合について、(m,n)
=(1,1)番目と(m,n)番目の画素の入射赤外線
と電子走査の関係が出力信号へ及ぼす影響を考える。図
7において、実線は(m,n)=(1,1)番目の画素
における入射赤外線強度と出力電圧、破線は(m,n)
=(m,n)番目の画素における入射赤外線強度と出力
電圧を示す。
【0005】まず、(m,n)=(1,1)番目の画素
にチョッパの端が通過して赤外線が照射されると、実線
で示すような正の出力電圧の波形が現れる。次の16m
sec後にチョッパの端が来て、照射赤外線がオフされ
ると、負の出力電圧の波形となる。ここで、赤外線が照
射された時の正の出力信号について考えると、焦電型赤
外線センサは温度検出部と基板との間の熱抵抗と温度検
出部の熱容量の関係から、赤外線照射直後よりも照射さ
れてから或る時間t0遅れて出力信号が最大値になる。
このため、赤外線照射後t0後に信号の読み出しを行な
えば赤外線の変調と電子走査が最適化されて最大信号を
得ることができる。
【0006】しかし、(m,n)=(1,1)番目の画
素の赤外線の変調と電子走査が最適化されていても、
(m,n)=(m,n)番目の画素の赤外線の変調と電
子走査の関係についてみると、最適化されていない。以
下、図7によって説明する。仮に、(m,1)番目の画
素の赤外線の変調と電子走査が最適化されているとす
る。(m,n)番目まで電子走査するには、赤外線が約
1行走査する位の時間がかかる。このことは、図7で示
しているように、最大信号が現れるt0から△t遅れて
(m,n)番目の電子走査が行われることになる。この
結果、最大値と異なる信号を読み出すことになる。しか
も、この遅れは一定ではなく、機械的赤外線の変調の精
度と画素のチップ内での位置によって変化する。さらに
は、説明ではチョッパがm=1からm=mの方向へ行方
向に直交して走査することを前提に説明しているが、実
際のチョッパの走査は行方向と直交するとは限らない。
このため、各画素の性能がバランス良く作製され、画素
の出力信号が実際に同じであっても、赤外線の変調と電
子走査が非同期であるために、出力信号が一義的に決ま
らず、バラツクことになる。このバラツキは各フレーム
の画像にも影響するため、信号処理ではノイズと考えら
れ、撮像素子の性能を低下させる。
【0007】また、チョッパを利用しているため、素子
の端から端までのチョッパ走査に時間がかかり、m=1
の画素からの信号とm=mの画素からの信号とを同時に
取得していない。すなわち、各画素で同一時点の瞬間の
画像を撮像していないため、チョッパと同じ方向で、同
じ動きの熱源に対しては現実と画像では異なりが生じ
る。
【0008】本発明は上記のごとき従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、撮像素子を構成する
各画素の信号を読み出す電子走査を、各画素の熱的エネ
ルギーの変調と同期して行なうことの出来る撮像素子を
提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は
各画素に同一時点の瞬間の画像を蓄積して順次読み出す
ことの出来る撮像素子を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、請求項1に記載の発明にお
いては、電磁波(紫外線、可視光線、赤外線等)の熱的
エネルギー変化を検出する熱的撮像素子の各画素につい
て、支持基板から空隙を介して熱分離構造として形成さ
れたダイアフラム上に前記画素のセンサ部が形成され、
前記ダイアフラムに設けた電極と前記支持基板に設けた
電極間に電圧を印加・遮断することにより、前記ダイア
フラムと前記支持基板とを機械的に接触・離反させて前
記センサ部の熱的エネルギーを変調するように構成され
ており、かつ、前記撮像素子の信号の読み出しの電子走
査が、各画素の熱的エネルギーの変調と同期するように
構成したものである。
【0010】このように機械的なチョッパ機構を用いる
ことなく、電気信号の印加によって各画素の熱的エネル
ギーの変調を行なうことが出来るので、電気信号によっ
て任意のタイミングで、各画素の熱的エネルギーの変調
を走査することが出来る。そのため、信号の読み出しの
電子走査と容易に同期させることが出来る。
【0011】したがって、請求項2に記載のように、読
み出しの電子走査が、画素の熱的エネルギーの変調後か
ら一定時間遅れて、同期して行なわれるように構成する
ことが出来、これによって各画素毎に最も適応した時期
に読み出しを行ない、最大信号を検出することが出来
る。
【0012】上記のように、撮像素子のセンサ部の温度
変調と信号の読み出しの電子走査を同期させることによ
って、各画素の信号が最大の時に毎画素の信号を読み出
せるので、画素の最大性能を引き出せる。また、画素の
信号のバラツキを低減でき、撮像素子の性能向上が可能
となる。さらに、チョッパ等の機械的回転機構がないた
め、撮像素子を用いる撮像装置の信頼性の向上が可能で
ある。また、画素の検出部の特性に合った温度変調がで
きる。さらに、信号読み出しタイミングを自由に設定す
ることができる。
【0013】また、請求項3に記載の発明においては、
撮像素子を構成する各画素の信号を各画素毎に貯える手
段を備え、前記画素の熱的エネルギーの変調を全画素に
ついて同時に行ない、各画素の信号を前記手段に貯え、
その後にそれらの信号の読み出しを電子走査で行なうよ
うに構成している。
【0014】上記のように構成したことにより、全画素
に同一時点の瞬間の画像を撮像して記憶し、その後に順
次読み出すことが出来るので、画素毎に時間遅れのない
画像を撮像することが出来る。従来の機械的チョッピン
グでは、1フレームの画像を形成する時、走査の最初と
最後では画像に時間的ズレが生じるが、請求項3におい
ては、全画素の熱的変調を電気的に同時に行なうことに
よって、この遅れをなくすことができる。この結果、画
像への影響を省くことが可能である。
【0015】また、上記センサ部は、例えば請求項4に
記載のように、焦電型赤外線センサである。
【0016】
【発明の効果】本発明においては、焦電材料を形成した
ダイアフラムを支持基板に機械的に接触・離反させるこ
とによって熱的に短絡・開放する熱的エネルギー変調を
行なうようにし、その後に、同期して一定間隔で信号読
み出しの電子走査を行なうように構成したことにより、
画素の信号が最大である時に読み出しを行なうことがで
きる。そのため、撮像素子の画素の性能を同等にし、バ
ラツキを低減できる。
【0017】また、全画素の熱的エネルギーの変調を同
時に行なうことにより、各画素間の時間的検出の遅れが
無くなるので、全画素に同一時点の瞬間の画像取得が可
能になる。
【0018】さらに機械的チョッパが不要な構成なの
で、熱的エネルギーの変調のタイミングを自由に設定で
き、高精度な装置に出来る。しかも、信頼性が向上し、
撮像装置とした場合には、軽量・小型化が可能で、部品
点数の削減が可能である、等の多くの効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図4は第1の実施の形態を
説明するための図であり、図1(a)は撮像素子の画素
の平面図、図1(b)は(a)のA−A’断面図、図2
は画素周辺の回路構成図、図3は電子走査の概念図、図
4は温度変調と読み出し信号の関係を示す概念図であ
る。
【0020】最初に撮像素子の画素の構造・機能につい
て、図1に基づいて説明する。図1において、Si支持
基板10の上に導電層または金属層25(以下、金属層
25と記す)を形成し、空隙30を介してシリコン窒化
物からなる梁部12とダイアフラム部13が表面マイク
ロマシニング技術によって形成されている(詳細後
述)。梁部12の上には配線14が形成され、ダイアフ
ラム部13に形成されている下部電極15と電気的に接
続されている。この下部電極15の上に焦電材料16が
形成されている。他方の梁部19には配線17が形成さ
れ、焦電材料16の上に形成された上部電極18に接続
されている。なお、上部電極18は熱吸収率の高い材料
を用いて形成するか、或いは上部電極18の上に新たに
熱吸収層を形成することにより、熱の吸収を良くするよ
うに構成する。例えば、上記下部電極15と上部電極1
8としてはPt、Irなどの貴金属をスパッタリング法
で形成することができる。
【0021】また、上記の表面マイクロマシニング技術
は、金属層25の上をCVD法で形成された犠牲層とな
るPSG酸化膜で覆い、この上にシリコン窒化物(梁部
12、19とダイアフラム部13となる部分)を形成す
る。そしてシリコン窒化物にエッチング穴を形成し、こ
こから、PSGエッチング液、例えばNH4F:CH3
OOH:H20=1:1:1などを導入してPSG酸化
膜をエッチング除去する。なお、PSG膜の形成時に2
段階法を用いると、素速いPSG犠牲層エッチングが可
能になる。2段階法のPSG膜形成法とは、はじめに、
たとえば、1μm厚さのPSG膜を形成する。次にその
PSG膜に格子状のトレンチエッチングを行なう。トレ
ンチ幅は約1μmである。その上に、さらに約1μm厚
のPSG膜を成膜する。こうすると、トレンチエッチン
グしたところにトンネル(中空またはPSGが粗に形成
された部分)が形成される。エッチング時にはこのトン
ネルをエッチング液が通ることにより、広い範囲で同時
にエッチングが進行するので、エッチング速度が速くな
る。このPSG膜全体が表面マイクロマシニング技術の
犠牲層になり、空隙30が形成される。
【0022】次に、温度変調の仕方について図1(b)
と図2を用いて説明する。図2は撮像素子の画素周辺の
回路構成図であり、1個の画素(15、16、18、2
5からなる部分)と電子走査用スイッチとなるトランジ
スタT1、T2および制御用のラインL1、L2(行)
とC1、C2(列)を示している。図2において、画素
の下部電極15が接地に接続され、それと所定の空隙を
隔てて設置された金属層25はトランジスタT2を介し
てラインL2に接続されている。また、焦電材料16上
に形成された上部電極18はトランジスタT1を介して
ラインC1に接続されている。トランジスタT1のゲー
トはラインL1に接続され、トランジスタT2のゲート
はラインC2に接続されている。
【0023】ラインC2を介してトランジスタT2のゲ
ートに所定の電圧を与えてトランジスタT2をオンにす
ると、金属層25がラインL2に接続され、下部電極1
5と金属層25間に電圧が印加され、静電的な吸引力が
下部電極15と金属層25間に生じる。そのためダイア
フラム部13が撓んでダイアフラム部13と支持基板1
0上の金属層25とが接触するので、ダイアフラム部1
3と支持基板10とは熱的に短絡され、同じ温度にな
る。なお、ダイアフラム部13およびその上に形成され
ている電極や焦電材料は極めて薄い(μmオーダー)の
で、その熱容量は極めて小さく、非常に短時間で温度は
平衡する。この熱的短絡は従来例において機械的チョッ
パで赤外線を遮断したことに相当する。
【0024】次に、トランジスタT2をOFFにする
と、上記の静電力がなくなるので、ダイアフラム部13
は支持基板10から離れる。この状態で画素に赤外線が
照射されていれば、直ちに反応して温度変化が生じる。
こうして、焦電材料16の下部電極15と上部電極18
間に容量変化が起きる。この容量変化の信号が最大にな
る時間(t0)を待って、ラインL1を介してトランジ
スタT1のゲートに電圧を与えてトランジスタT1をオ
ンさせることにより、上記容量変化に対応した信号をラ
インC1を介して読み出すことが出来る。読み出し後
は、トランジスタT1のゲートをオフにし、再びトラン
ジスタT2をオンにして、ダイアフラム部13と支持基
板10(実際には金属層25、以下同じ)を接触させ、
熱的短絡を行なう。この操作を繰り返すことにより、従
来のチョッピング機構と同様の熱的エネルギー変調と信
号読み出しを行なうことができる。なお、実際の撮像素
子においては、m行とn列に相当する数の画素と、各画
素毎に2個のトランジスタT1、T2とラインL1、L
2、C1、C2を設け、各画素を順次走査して信号の読
み出しを行なう。図2の回路ではm行n列の各列毎にラ
インC2が設けられているので、各画素は列毎にダイア
フラム部13を支持基板10に接触させる走査を行なう
ことが出来る。
【0025】次に走査方法について図3を用いて説明す
る。前記図6で説明した走査方法と異なるところは、チ
ョッパの端の走査がなくなっている。そして各画素ごと
にダイアフラム部13を支持基板10に接触させる熱的
エネルギーの電子走査から所定時間(t0)遅れて信号
読み出しの電子走査を行えばよい。このようにすること
により、画素の最大信号を読み出すことが出来る。具体
的には走査の順番に該当する画素のラインC2に電圧を
与えてトランジスタT2をオンにして当該画素を熱的に
短絡させ、次に熱的短絡を解除し、それから所定時間
(t0)後に当該画素のラインL1に電圧を与えてトラ
ンジスタT1をオンにしてラインC1から信号を読み出
す。この走査を図3に示した順序で各画素毎に行なえば
よい。
【0026】図4はダイアフラム部13と支持基板10
との接触の状況と、読み出し信号の関係を示している。
前記図7で説明したのと異なるところは、チョッパのオ
ン/オフによる入射赤外線変調の代わりに、ダイアフラ
ム部13と支持基板10との接触のオン/オフを用いて
いる。(m,n)=(1,1)番目の画素では、ダイア
フラム部13と支持基板10との接触がオフされてから
0後に最適化されている出力信号の読み出しを行な
う。そして、(m,n)=(m,n)番目の画素につい
ても、図7の場合とは異なって△tの遅れがなく、
(m,n)=(1,1)番目と同じ時間差t0後に信号
の読み出しが行なわれる。すなわち(m,n)=(1,
1)番目の画素でも(m,n)=(m,n)番目の画素
でもダイアフラム部13と支持基板10との接触がオフ
されてから信号を読み出すまでの時間間隔は同じ最適値
0にすることが出来る。
【0027】図5は第2の実施の形態を示す図であり、
画素周辺の回路構成図を示す。
【0028】図5の回路においては、各画素の金属層2
5が直接にラインL2に接続されている。また、上部電
極18はトランジスタT1とT2を介してラインC1に
接続されている。そしてトランジスタT1とT2の接続
点と接地間に静電容量Cが接続されている。また、トラ
ンジスタT1のゲートはラインL1に、トランジスタT
2のゲートはラインL3にそれぞれ接続されている。
【0029】図5の回路においては、ラインL2に電圧
を印加すると、1行の全ての画素の下部電極15と金属
層25間に同時に電圧が印加され、ダイアフラム部13
と支持基板10とが熱的に短絡される。全ての行のライ
ンL2に電圧を与えれば、全画素を同時に熱的に短絡す
ることが出来る。
【0030】次に、ラインL2に印加されている電圧を
オフすると、ダイアフラム部13が支持基板10から離
れる。この状態で画素に赤外線が照射されていれば、直
ちに反応して温度変化が生じる。こうして、焦電材料の
下部電極15と上部電極18間に容量変化が起きる。
【0031】次に、ラインL1を介してトランジスタT
3のゲートに電圧を与えることにより、トランジスタT
3をオンさせ、上記の容量変化の信号を静電容量Cに移
す。上記のタイミングは、全画素の熱的変調を同時に行
なっているので、熱的短絡の解除から一定時間t0後に
全画素を同時に行なう。こうして、各画素の信号をそれ
ぞれの静電容量Cに貯える。
【0032】次に、ラインL1を介してトランジスタT
4のゲートに電圧を与えることにより、トランジスタT
4をオンさせ、当該画素の信号をラインC1を介して読
み出す。そして各画素について走査すれば同一時点の瞬
間の画像が得られる。
【0033】この実施の形態においては、或る瞬間の画
像情報が各画素の静電容量Cに記憶され、それを後に各
画素を走査することによって順次読み出すことが出来
る。したがって各画素間の時間的検出の遅れが無くなる
ので、瞬間の画像取得が可能になる。上記の操作を繰り
返して行なうことにより、連続した画像が得られる。
【0034】なお、本発明の撮像素子の構造において
は、支持基板10とダイアフラム部13を機械的に接触
させ、その後に元に戻すとき、支持基板10とダイアフ
ラム部13の密着を弱くする必要がある。特にステイッ
クして接触を外せない状態になることがないようにする
必要がある。このため、支持基板上にダイアフラムとの
密着性の弱いSi窒化膜または金属からなる凸部(列状
や点状)を形成するとよい。また、焦電材料が焦電性を
出すためには、この材料が下部電極上に軸配向する必要
がある。このためには、LPCVDで形成したSi窒化
物上にMgOなどの軸配向させやすい下地を設け、その
上に下部電極例えばPt膜などを形成する。この上には
焦電材料が容易に軸配向する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における撮像素子の
画素の構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における画素周辺の
回路構成図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における画素の電子
走査の概念図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における画素の温度
変調と読み出し信号の関係を示す概念図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における画素周辺の
回路構成図。
【図6】従来技術の焦電型赤外線撮像素子における信号
の読み出し電子走査と赤外線変調を行なうチョッパとの
関係を示した概念図。
【図7】従来技術の焦電型赤外線撮像素子における画素
の赤外線変調と出力波形の関係図。
【符号の説明】
1…チップ 2…センサ画素 3…電子走査方向を示す線 4…チョッパの
走査方向を示す矢印 10…Siの支持基板 11…エッチン
グ穴 12…一方の梁部 13…ダイアフ
ラム部 14…配線 15…下部電極 16…焦電材料 17…配線 18…上部電極 19…他方の梁
部 20…シリコン窒化膜 22…層間絶縁
膜 25…導電膜または金属膜 30…空隙 T1〜T4…トランジスタ C…静電容量 L1〜L3…信号送付用のライン C1、C2…信
号送付用のライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クライソン トロンナムチャイ 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 2G065 AB02 BA13 BA34 BB37 BB49 BC22 BC33 DA18 4M118 AA05 AA06 AB01 BA05 BA14 CA35 CB12 CB14 DD01 FB09 FB13 FB20 GA10 5C024 AA06 CA02 CA05 FA01 GA06 GA31 JA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁波の熱的エネルギー変化を検出するセ
    ンサを単位の画素として、複数個の画素でアレイを形成
    し、電子走査によって信号を読み出す構成の撮像素子に
    おいて、 支持基板から空隙を介して熱分離構造として形成された
    ダイアフラム上に前記画素のセンサ部が形成され、前記
    ダイアフラムに設けた電極と前記支持基板に設けた電極
    間に電圧を印加・遮断することにより、前記ダイアフラ
    ムと前記支持基板とを機械的に接触・離反させて前記セ
    ンサ部の熱的エネルギーを変調し、かつ、前記撮像素子
    の信号の読み出しの電子走査が、各画素の熱的エネルギ
    ーの変調と同期するように構成したことを特徴とする撮
    像素子。
  2. 【請求項2】前記読み出しの電子走査が、画素の熱的エ
    ネルギーの変調後から一定時間遅れて、同期して行なわ
    れるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の
    撮像素子。
  3. 【請求項3】前記撮像素子を構成する各画素の信号を各
    画素毎に貯える手段を備え、前記画素の熱的エネルギー
    の変調を全画素について同時に行ない、各画素の信号を
    前記手段に貯え、その後にそれらの信号の読み出しを電
    子走査で行なうように構成したことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の撮像素子。
  4. 【請求項4】熱的エネルギー変化を検出するセンサ部が
    焦電型赤外線センサであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3の何れかに記載の撮像素子。
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