JP2000231609A - Idタグ用リーダライタ - Google Patents

Idタグ用リーダライタ

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JP2000231609A
JP2000231609A JP11032688A JP3268899A JP2000231609A JP 2000231609 A JP2000231609 A JP 2000231609A JP 11032688 A JP11032688 A JP 11032688A JP 3268899 A JP3268899 A JP 3268899A JP 2000231609 A JP2000231609 A JP 2000231609A
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resonance
tag
circuit
transmission
writer
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JP11032688A
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Nobuyuki Teraura
信之 寺浦
Hitoshi Sugiura
仁志 杉浦
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信アンテナの共振周波数ずれによる共振電
流の減少を防止できるようにする。 【解決手段】 送信アンテナ33と共に直列共振回路3
7をなす共振用コンデンサ回路39は、基準コンデンサ
40と複数の単位回路42からなる補正用回路41とを
並列接続して構成されている。各単位回路42はコンデ
ンサ42aとコンデンサ42bとを直列接続すると共
に、コンデンサ42bにスイッチ42cを並列接続して
構成されている。この場合、コンデンサオンオフコント
ロール回路48のレジスタ48aのビットパターンに応
じてスイッチ42cをオンすることにより単位回路42
の静電容量を高めることができるので、MPU28は、
レジスタ48aのビットパターンを変更することにより
共振用コンデンサ回路39の静電容量を調整することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IDタグに対して
データの読書きを行う読書き手段を備えたIDタグ用リ
ーダライタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、移動体の識別システムとして、
電波を利用したリモートIDシステムが供されている。
このものは、コントローラとIDタグとの間で電波によ
る通信を行い、離れた位置にあるIDタグのデータを読
取ったり、IDタグにデータを書込んだりするものであ
る。
【0003】このようなリモートIDシステムは、配送
システム、在庫管理システム、販売システムなど種々の
システムに応用することが考えられている。その一例と
して、例えば回転すし店の集計システムがある。このシ
ステムの概要は、すしを載せる皿に埋め込んだIDタグ
に、すしの種類、作った時刻、売値などデータを記憶し
ておき、客が食事を終えたとき、すしの皿を重ねた状態
でIDタグ用リーダライタにより各皿のIDタグと通信
することによりすしの料金を集計するというものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IDタ
グ用リードライタの送信アンテナを構成するコイルは周
辺環境や内蔵する基板との相互作用によりインダクタン
スが変化する。このコイルの共振周波数はインダクタン
スと共振用のコンデンサにより定まるため、インダクタ
ンスが変化したときはそれに伴って送信アンテナの共振
周波数が変動してしまう。このように送信アンテナの共
振周波数が変動してしまうと、Q値が大きい場合、共振
電流が縮小し、IDタグへ給電する電力が減少して通信
性能が悪化してしまう。この場合、送信出力を上げれば
通信性能は向上するものの、それでは消費電力が増大し
てしまう。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、送信アンテナの共振周波数が変動した
場合であっても、送信出力を上げることなく共振電流が
減少して通信性能が悪化してしまうことを防止できるI
Dタグ用リーダライタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、送信アンテナに送信信号を供給すると、送信アンテ
ナからIDタグに電波が送信されるので、読書き手段に
よりIDタグに対してデータの読書きを行うことができ
る。
【0007】ところで、送信アンテナを構成するコイル
は周辺環境や内蔵する基板との相互作用によりインダク
タンスが変化する。このコイルの共振周波数はインダク
タンスと共振用コンデンサにより定まるため、インダク
タンスの変化により送信アンテナの共振周波数が変動し
てしまう。
【0008】ここで、送信同調ずれ判定手段は、送信ア
ンテナの共振周波数と送信アンテナの共振周波数との周
波数ずれを検出する。このとき、読書き手段は、送信同
調ずれ判定手段が判定した周波数ずれが許容範囲を上回
っていたときは、共振周波数変更手段により送信アンテ
ナの共振周波数を変更する。そして、送信同調ずれ判定
手段が検出した周波数ずれが許容範囲内となったときは
IDタグに対する読書きを実行する。これにより、送信
アンテナに最大の共振電流が流れた共振同調状態でID
タグに対する読書きを行うことができるので、送信アン
テナの通信領域が低下してしまうことを防止できる。
【0009】請求項2の発明によれば、送信アンテナは
共振用コンデンサと共に直列共振回路を構成するコイル
からなるので、共振同調状態ではコイルの両端の信号波
形の位相ずれは90°であるのに対して、共振同調状態
から外れるに従ってコイルの両端の信号波形の位相ずれ
は90°から外れるようになる。これにより、送信同調
ずれ判定手段は、コイルの両端の信号波形のずれに基づ
いて周波数ずれを求めることができる。
【0010】請求項3の発明によれば、共振用コンデン
サは接続パターンに応じて異なる静電容量を呈する複数
の補正用コンデンサから構成されているので、共振周波
数変更手段は、コンデンサの接続パターンを変更するこ
とにより共振用コンデンサの静電容量を変更して送信ア
ンテナの共振周波数を変更することができる。
【0011】請求項4の発明によれば、複数の補正用コ
ンデンサの接続パターンはレジスタのビットパターンに
対応しているので、共振周波数変更手段は、レジスタに
所定のビットパターンを書込むことにより補正用コンデ
ンサの接続パターンを変更することができる。
【0012】請求項5の発明によれば、カウント手段
は、レジスタのビットパターンを周波数ずれが許容範囲
内となるビットパターンとなるようにクロックの入力に
応じてレジスタ値を増減するので、コンデンサの接続パ
ターンを連続的に変更することができ、送信アンテナの
共振周波数を送信信号の周波数に短時間で一致させるこ
とができる。
【0013】請求項6の発明によれば、記憶手段には送
信アンテナの周波数ずれと当該送信アンテナの共振電流
の大きさとの関係が記憶されているので、共振周波数変
更手段は、送信同調ずれ判定手段が検出した周波数ずれ
に対応して記憶手段に記憶されている共振電流を読出す
ことにより必要とする共振電流を得るための送信アンテ
ナの共振周波数を認識し、送信アンテナの共振周波数を
変更することにより共振電流を制御することができる。
【0014】請求項7の発明によれば、複数のIDタグ
と通信する場合に最大の共振電流で通信したときは、全
てのIDタグと通信することができるものの、その通信
に要する消費電力は大きくなる。従って、読書き手段
は、予め設定された小さな共振電流で通信し、順次共振
電流を大きくして最後に最大の共振電流で通信するの
で、内蔵バッテリの消耗を低減して動作時間を長くする
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、この実施の形態は、回転
すし店の集計システムに適用したものである。ここで、
回転すし店とは、次のようなシステムの店である。
【0016】店内にはループ状のコンベアが設けられ、
そのコンベアに沿ってテーブルおよび客席が設けられて
いる。すしは皿に載せられ、コンベアによって客席へと
運ばれる。客は、コンベアによって運ばれてくる皿のう
ちから、好みのすしが載せられている皿を取り、食べ終
えた後の皿は順にテーブル上に重ね置いて行く。店側で
は、すしをその売値に応じた色或いは模様の皿に載せる
ので、客は、重ね置いた皿と枚数とから店に支払うべき
おおよその金額を知ることができるようになっている。
食事を終えた後は、店員によって皿の枚数が色或いは模
様別に数えられ、店に支払うべき金額が決定される。
【0017】さて、図2に示すように、すしを載せる皿
1は、例えばABS樹脂などのプラスチック製のもの
で、その内部には、IDタグ2が埋め込まれている。こ
のIDタグ2は、図3に示すように、電波信号を送受信
するためのアンテナ用コイル3と、共振コンデンサ4
と、制御用IC5と、平滑部6とから構成され、共振コ
ンデンサ4、制御用IC5および平滑部6はプリント配
線基板7上に搭載されている。
【0018】上記制御用IC5は、制御部としてのMP
U(マイクロプロセッサユニット)8の他、整流部9、
変復調部10、メモリ部11などを構成する半導体素子
をワンチップ化したものである。また、平滑部6は、図
示はしないが平滑コンデンサ、ツェナーダイオードなど
を有している。
【0019】そして、上記アンテナ用コイル3は、共振
コンデンサ4と並列に接続されて共振回路を構成し、外
部機器であるリーダライタから所定の高周波数の電力用
電波信号が送信されてくると、これを受信して整流部9
に送信する。整流部9は、平滑部6と共に動作用電源回
路を構成するもので、共振回路から送信されてきた電力
用電波信号を整流し、平滑部6により平滑化し且つ一定
電圧の直流電力(動作用電力)にしてMPU8などに供
給する。
【0020】リーダライタから送信されてくるデータな
どの信号は、電力用電波信号に重畳して送信されるよう
になっており、その信号は、変復調部10により復調さ
れてMPU8に与えられる。MPU8は、メモリ部11
が有するROMに記憶された動作プログラムに従って動
作するもので、変復調部10から入力される信号に応じ
た処理を実行し、受信したデータをメモリ部11が有す
るEEPROMなどの消去可能な不揮発性メモリに書き
込んだり、メモリ部11からデータを読み出して変復調
部10により変調し、アンテナ用コイル3から電波信号
として送信したりする。
【0021】この皿1のIDタグ2と通信するリーダラ
イタとしては、図4に示す手持式リーダライタ12があ
る。この手持式リーダライタ12は、握り部を兼用する
操作部13、例えば液晶からなる表示部14などを備え
ており、また、動作用電源として電池15(図5参照)
を内蔵している。操作部13には、例えば複数のキース
イッチ16が設けられ、これらキースイッチ16によ
り、動作内容を指示したり、集計に必要な基礎的デー
タ、例えば皿1の種類別単価などを入力したりするよう
になっている。この操作部13には、上記のキースイッ
チ16群に加えて、集計処理を指示するための集計用キ
ースイッチ17が設けられている。
【0022】手持式リーダライタ12は、その電気的構
成を示す図5のように、主制御部18およびリモート制
御部19(読書き手段、共振周波数変更手段に相当)を
備えている。そして、主制御部18には、前記キースイ
ッチ16群および集計用キースイッチ17がスイッチ回
路20を介して接続されていると共に、前記表示部14
および上位装置(例えばパソコン)との間でデータの授
受を行う通信部21などが接続されている。このスイッ
チ回路20は、操作されたキースイッチに応じた信号を
主制御部18に送信するものである。また、リモート制
御部19はIDタグ2との間のデータ通信を担当するも
のであり、IDタグ2との間で電波信号を送受信するア
ンテナ部22、およびブザーなどの発音部23が接続さ
れている。
【0023】図6は手持式リーダライタ12の主制御部
18の構成を概略的に示している。この図6において、
主制御部18は、MPU24、動作プログラムを記憶し
たROM25、データを一時的に記憶するRAM26、
リモート制御部19との通信を実行する通信部27など
から構成されている。MPU24は、データを処理した
り、周辺機器を制御したりするもので、リモート制御部
19或いはスイッチ回路20から送られてくる信号に応
じた処理を実行すると共に、その実行中の処理内容或い
は処理結果などを表示器14に表示するように構成され
ている。
【0024】また、図7はリモート制御部19の構成を
概略的に示している。この図7において、MPU28、
動作プログラム及び後述するデータベースを記憶したR
OM29、データを一時的に記憶するRAM30、主制
御部18との通信を実行する通信部31などから構成さ
れている。このMPU28は、IDタグ2との通信を制
御すると共に、発音部23の制御を行うもので、IDタ
グ2との通信を行う際には、まず、キャリア信号を送信
部32で変調して電力用電波信号として送信アンテナ3
3から送信し、その後、送信すべきデータを電力用電波
信号に重畳するように送信部32で変調して送信アンテ
ナ33から送信する。
【0025】IDタグ2から発信された電波信号につい
ては、これを受信用アンテナ34により受信し、受信部
35で復調してデータとして弁別する。そして、リモー
ト制御部19のMPU28は、受信部35で復調された
データをRAM30に一時的に記憶し、その後、そのデ
ータを通信部31を介して主制御部18側に送信するよ
うになっている。このリモート制御部19による制御の
下で行われるIDタグ2との通信において、通信モード
がマルチモードとしてのマルチリードモードにある場合
には、その通信の実行中、リモート制御部19は、発音
部23を駆動して「ピッ、ピッ」という動作音を発する
ように制御する。
【0026】なお、上記マルチリードモードとは、アン
テナ部22による通信エリアに存在する全てのIDタグ
2と通信するモードをいう。通信モードは、このマルチ
リードモードの他、シングルリードモード、シングルラ
イトモードがある。このシングルリードモードとは、I
Dタグ2のID番号を指定して当該ID番号のIDタグ
からデータを読み取るためのモードであり、シングルラ
イトモードとは、IDタグ2のID番号を指定して当該
ID番号のIDタグ2にデータを書き込むためのモード
である。
【0027】さて、リモート制御部19の送信部32に
は送信アンテナ33の共振周波数を送信信号の周波数に
自動的に同調させる自動同調機能が備えられており、以
下、送信部32の自動同調機能について説明する。
【0028】まず、自動同調の原理について説明する。
図8に示すようなコイルLとコンデンサRとからなる直
列共振回路においてはコイルL(送信アンテナ33に相
当)の両端の電圧差が送信出力となるので、送信周波数
と共振周波数とが一致した共振同調時のときは、直列共
振回路には最大電流が流れて送信出力は最大となり、こ
のときのコイルLの両端の信号波形の位相ずれは90°
である。これに対して、送信信号と共振信号との周波数
がずれた共振非同調時のときは、図8中に破線で示すよ
うにコイルLの一端の電圧は共振同調時に比較して低下
しており、このときのコイルLの両端の信号波形の位相
ずれは90°から外れている。このため、コイルLから
の送信出力は共振同調時に比較して低下してしまう。
【0029】ここで、コイルLの両端電圧の位相差と送
信出力との関係を示す図9において、位相差が90°の
ときに送信出力が最大となると共に、位相差が90°か
らずれる程送信出力が低下していることが分る。また、
コイルLの両端の位相ずれと送信出力(共振電流)との
間に相関関係があることが分る。従って、位相ずれを許
容範囲内に調節することにより共振電流が十分な送信出
力となる送信アンテナ33の共振周波数に調整すること
が可能となり、自動同調を実現することができる。
【0030】図1は送信部32の構成を概略的に示して
いる。この図1において、送信部32の送信回路36は
直列共振回路37と第1のレベル変換回路38とに接続
されており、所定周波数の基準信号(送信信号)を直列
共振回路37と第1のレベル変換回路38とに出力す
る。この直列共振回路37は送信アンテナ33と共振用
コンデンサ回路39とを直列接続して構成されている。
【0031】共振用コンデンサ回路39は基準用コンデ
ンサ40と補正用回路41とを並列接続して構成されて
おり、共振用コンデンサ回路39全体の静電容量は基準
用コンデンサ40の静電容量と補正用回路41の静電容
量とを加算した値となっている。この補正用回路41は
第1〜第nの単位回路42を複数並列接続してなるもの
で、1つの単位回路42は、コンデンサ42a(補正用
コンデンサに相当)とコンデンサ42b(補正用コンデ
ンサに相当)とを直列接続すると共に当該コンデンサ4
2bにスイッチ42cを並列接続して構成されている。
従って、各単位回路42のスイッチ42cのオンオフ状
態に応じて補正用回路41全体の静電容量、ひいては共
振用コンデンサ回路39の静電容量が決定されるように
なっている。
【0032】ここで、各単位回路42においてコンデン
サ42a及びコンデンサ42bの静電容量を同一の静電
容量である例えば2Cに設定すると、スイッチ42eの
オフ状態では単位回路42の静電容量はCとなり、スイ
ッチ42cのオン状態では単位回路42の静電容量は2
Cとなるので、スイッチ42のオンにより単位回路42
の静電容量をCから2CにCだけ高めることができる。
【0033】さて、上記補正用回路41を第1〜第6の
単位回路42から構成した場合には、第1〜第6の単位
回路42における各コンデンサ42a,42bの静電容
量は64C,32C、16C、8C、4C、2Cという
関係にそれぞれ設定されている。従って、第1〜第6の
単位回路42のスイッチ42cがそれぞれ独立してオン
した状態では補正用回路41全体の静電容量は32C、
16C、8C、4C、2c、1Cずつ増加することにな
る。このことは、各単位回路42のスイッチ42cのオ
ンオフ状態の組合せパターンに応じて補正用回路41全
体の静電容量を0〜63Cの範囲で1C単位で調整する
ことができることを意味している。
【0034】この場合、補正用回路41は、第1の単位
回路42のスイッチ42cをオンした状態で直列共振回
路37が共振同調状態となるように設計されている。こ
れは、補正用回路41の周波数調整可能範囲の中心に直
列共振回路37の共振周波数を設計値として設定するこ
とにより補正用回路41の静電容量を増加或いは減少さ
せる際に周波数の増減補正を有効に発揮させるためであ
る。
【0035】なお、上記構成の共振用コンデンサ回路3
9には分圧回路43が並列接続されている。この分圧回
路43はコンデンサ43aとコンデンサ43bとを直列
接続してなり、そのコンデンサ43aとコンデンサ42
bとの共通接続点の電圧レベルを第2のレベル変換回路
44に出力するもので、共振用コンデンサ回路39の静
電容量に影響を与えないように小さな静電容量のものが
用いられている。
【0036】第1,第2のレベル変換回路38,44は
入力信号を二値化信号に変換するもので、その二値化信
号を排他的論理和回路45に出力する。排他的論理和回
路45は、第1,第2のレベル変換回路38,44から
入力する二値化信号の排他的論理和を位相差電圧変換回
路46に出力する。この排他的論理和回路45は送信回
路36からの基準信号と直列共振回路37の共振信号と
の位相差を示す位相差信号を出力するもので、両方の信
号の位相が一致しないときは位相差の大きさ及び位相差
方向を示すパルス状の位相差信号を出力する。
【0037】位相差電圧変換回路46は、排他的論理和
回路45から出力される位相差信号を位相差及び位相差
方向を示す電圧に変換して送信同調ずれ判定回路47
(送信同調ずれ判定手段に相当)に出力する。
【0038】送信同調ずれ判定回路47は、位相差電圧
変換回路46から出力される電圧に基づいて送信同調ず
れ及びずれ方向をC(コンデンサ)オンオフコントロー
ル回路48(カウント手段に相当)に出力する。このC
オンオフコントロール回路48は、補正用回路41の単
位回路42のスイッチ42cのオンオフを制御すること
により送信アンテナ33の両端の信号位相差がなくなる
ように直列共振回路37の静電容量を調整する。
【0039】ここで、上記Cオンオフコントロール回路
48はレジスタ48aを有して構成されている。このレ
ジスタ48aは補正用回路41の第1〜第6の単位回路
42に対応した6ビットから構成されており、対応する
ビットのオンオフに応じて補正用回路41における対応
するスイッチ42cがオンオフするようになっている。
この場合、Cオンオフコントロール回路48は、MPU
28からビットパターンが与えられたときは、そのビッ
トパターンとなるようにクロックの入力に応じてレジス
タ48cのカウント値を増減することにより補正用回路
41の静電容量を連続的に調整するようになっている。
【0040】一方、手持式リーダライタ12には省電力
モードが設定されている。この省電力モードとは皿1に
内蔵されたIDタグ2と通信を行う際に消費電力を抑制
した状態で通信を実行するものである。つまり、上述し
た自動同調の結果、最大電力でIDタグ2と通信を行う
ことによりアンテナ部22による最大通信エリアでもっ
てIDタグ2と通信可能となるものの、それでは消費電
力が大きく電池15の消耗が大きいことから、電池15
の消耗を抑制するために送信電力を抑制するのである。
このように送信電力を抑制するには、送信回路36から
の送信信号の電力を抑制することにより可能であるもの
の、それでは送信回路36の構成が複雑化してコストが
上昇することから、本実施の形態では、次のようにして
送信電力を抑制するようにした。
【0041】即ち、手持式リーダライタ12のリモート
制御部19のROM29には図10に示すデータテーブ
ルが記憶されている。このデータテーブルには、基準省
電力モード、省電力モード1、省電力モード2、最大電
力モードに対応して所定の数値が設定されている。ここ
で、基準省電力モード、省電力モード1及び省電力モー
ド2とは直列共振回路37に流れる電流を抑制した状態
でIDタグ2との通信を行うモードであり、最大電力モ
ードとは直列共振回路37に最大電流が流れる共振同調
状態でIDタグ2との通信を行うモードである。この場
合、データテーブルに記憶されている数値は最大電流時
の補正用回路41における静電容量のずれを示してい
る。つまり、補正用回路41の第1の単位回路42にお
けるコンデンサの静電容量を64Cとした場合、補正用
回路41の静電容量は、基準省電力モードでは最大電流
時における静電容量から6C低下するように設定され、
省電力モード1においては最大電流時における静電容量
から4C低下するように設定され、省電力モード2にお
いては最大電流時における静電容量から2C低下するよ
うに設定され、最大電力モードにおいては最大電流時に
おける静電容量となるように設定されている。
【0042】このような補正用回路41の静電容量の調
整により、基準省電力モードにおける共振周波数は最大
電流時における共振周波数からのずれが最大となり、続
いて省電力モード1、省電力モード2の順になる。そし
て、最大電力モードにおける共振周波数は、最大電流時
における共振周波数と一致している。
【0043】図11はCオンオフコントロール回路48
が有するレジスタ48aに書込まれるビットパターンの
一例を示している。この図11において、自動同調によ
り最大電流時(共振同調時)のレジスタ48aのビット
パターンが例えば「100000」であった場合は、基
準省電力モードを実行するには最大電流時における補正
用回路41の静電容量から6C低下させればよいので、
レジスタ48aのビットパターンを「100000」か
ら「6」を減算した「011010」とする。また、省
電力モード1を実行するには最大電流時における補正用
回路41の静電容量から4C低下させればよいので、レ
ジスタ48aのビットパターンを「100000」から
「4」を減算した「011100」とする。また、省電
力モード2を実行するには最大電流時における補正用回
路41の静電容量から2C低下させればよいので、レジ
スタ48aのビットパターンを「100000」から
「2」を減算した「011111」とする。そして、最
大電力モードを実行するには最大電流時における補正用
回路41の静電容量とすればよいので、レジスタ48a
のビットパターンを「100000」とする。
【0044】次に上記構成の作用を図12及び図13に
示すフローチャートをも参照しながら説明する。なお、
図12及び図13は手持式リーダライタ12の集計動作
のみを示しており、他の動作は説明の簡単化のために省
略する。
【0045】食事を済ませた客の支払金額を集計するた
めに、図4に示すように手持式リーダライタ12を客の
テーブル上に積まれている皿1に向けた状態で集計用キ
ースイッチ17を操作する。
【0046】すると、その集計用キースイッチ17に応
じた信号がスイッチ回路20から主制御部18に入力さ
れるので、そのMPU24がスイッチ回路20から入力
された信号を解読する。この場合、スイッチ回路20か
らの入力信号は集計指令信号であり(S101:YE
S)、これは客の食べ終えた全ての皿1のIDタグ2と
通信することを指令しているので、リモート制御部19
のMPU28は、IDタグ2との通信を開始するために
Cオンオフコントロール回路48のレジスタ48aに初
期ビットパターンをセットしてから(S102)、基準
信号の供給を開始する(S103)。つまり、Cオンオ
フコントロール回路48のレジスタ48aに例えば「1
00000」をセットする。これにより、補正用回路4
1の第1の単位回路42のスイッチ42cのみがオンし
た状態となり、補正用回路41の静電容量が静電容量補
正可能範囲の中間に調整されるようになるので、その状
態で送信回路36から所定周期の基準信号が出力され
る。この結果、直列共振回路37が基準信号により共振
状態となる。
【0047】ところで、直列共振回路37は送信回路3
6からの基準信号の出力に応じて最大電流で共振状態
(共振同調状態)となるように設計されているものの、
手持式リーダライタ12の送信アンテナ33は周辺環境
や内蔵する基板との相互作用によりインダクタンスが変
化することがある。この送信アンテナ33の共振周波数
は自己インダクタンスと共振用コンデンサ41とにより
定まるため、インダクタンスの変化により送信アンテナ
33の共振周波数が変動してしまうことがある。このよ
うに送信アンテナ33の共振周波数が変動してしまう
と、Q値が大きい場合、共振電流が減少してしまい、そ
れに伴ってIDタグ2への給電電力が減少して通信性能
が悪化してしまう。この場合、送信出力を上げれば通信
性能は向上するものの、それでは消費電力が増大してし
まうことになる。
【0048】そこで、本実施の形態では、次のようにし
て送信出力を上げることなく送信アンテナ33の共振電
流が低下してしまうことを防止するようにしている。即
ち、リモート制御部19のMPU28は、送信部32の
送信同調ずれ判定回路47による判定結果に基づいて送
信アンテナ33の両端の信号位相差を検出することによ
り、その位相差が基準範囲内かを判定する(S10
5)。このとき、基準信号と共振信号とが許容範囲を上
回る位相差を生じている場合は、共振同調状態の最大電
流時でないと判断し(S105:NO)、Cオンオフコ
ントロール回路48のレジスタ48aに次の組合せを示
すビットパターンをセットする(S116)。この場
合、送信同調ずれ判定回路47は、基準信号と共振信号
との位相差に基づいて基準信号と共振信号の周波数のず
れ及びずれ方向を判断するので、MPU28は、そのず
れを解消するようにCオンオフコントロール回路48の
レジスタ48aのビットパターンを変更する。
【0049】このとき、Cオンオフコントロール回路4
8は、MPU28の指令によりビットパターンが与えら
れたときは、そのビットパターンとなるようにクロック
の入力に応じてレジスタ48aを指令値となるように増
減する。これにより、補正用回路41のスイッチのオン
オフパターンが短時間で切換えられて直列共振回路37
の共振電流が最大電流となる周波数に急速に接近するよ
うになる。そして、位相差が所定の範囲内となったとき
は、共振同調状態の最大電流となったと判断し(S10
5:YES)、現在のCオンオフコントロール回路48
のレジスタ48aのビットパターンをRAM30に記憶
する(S106)。
【0050】さて、上述したような共振同調状態の最大
電流時にIDタグ2の読取を行った場合は、アンテナ部
22による通信エリアに位置する全てのIDタグ2、つ
まり重ねられた全ての皿1のIDタグ2の読取を行うこ
とができるものの、それではIDタグ2の全てを読取る
までの消費電力が大きくなり、電池15の消耗が大きい
ことから、本実施の形態では次のようにしてIDタグ2
の読取り動作における消費電力を抑制するようにしてい
る。
【0051】即ち、MPUは、IDタグ2の読取を実行
する際は、まず、基準消費電力モードを実行する(S1
07)。この基準消費電力モードでは、共振同調時に記
憶したビットパターン「100000」から「6」を減
数したビットパターン「011010」をCオンオフコ
ントロール回路48のレジスタ48aに書込む。これに
より、補正用回路41の静電容量が最大電流時から6C
だけ少なくなるので、直列共振回路37の周波数が共振
周波数から大きくずれることになり、それだけ手持式リ
ーダライタ12の送信出力が最大電流時から低下して通
信可能エリアが減少する。この結果、図14に示すよう
に手持式リーダライタ12の通信可能エリアに位置する
皿1の枚数が少なくなる。
【0052】続いて、上述したスイッチ回路20からの
集計指令信号がマルチリードコマンドかを判定する(S
108)。このとき、集計指令信号はマルチリードコマ
ンドであるので(S108:YES)、主制御部18の
MPU24は、通信可能エリアに位置する全てのIDタ
グ2と通信を行うためにマルチリードモードでの通信指
令をリモート制御部19に送信する。
【0053】すると、リモート制御部19のMPU28
は、マルチリードモードによる通信を開始し(S10
9)、つまり、電力用電波信号を送信すると共に発音部
(ブザー)23を駆動し、次いで、電力用電波信号に重
畳してマルチリードコマンド信号を送信する(S11
0)。
【0054】従って、電力用電波信号の送信と同時に発
音部23が「ピッ、ピッ」という動作音を発するので、
店員は集計動作が開始されたことを知り、手持式リーダ
ライタ12を動かさないように固定する。
【0055】一方、マルチリードモードでの通信開始に
より、皿1のIDタグ2側では、その電力用電波信号を
アンテナ用コイル3により受け、その電波信号を整流部
9および平滑部6で整流平滑化して一定電圧の直流電力
に変換し、MPU8などの動作用電力として供給する。
【0056】動作用電力の供給により、各皿1のIDタ
グ2のMPU8は動作を開始し、送信されてきたコマン
ドの種類を判別する。この場合、送信されてきたコマン
ドはマルチリードコマンドであるから、アンテナ部22
による通信エリアに位置するIDタグ2は、MPU8が
メモリ部11からID番号と皿1の種類などのデータを
読み出し、これを変復調部10で変調してアンテナ用コ
イル3から送信する動作を行う。
【0057】上述のようにして各IDタグ2から送信さ
れた電波信号は、手持式リーダライタ12の受信用アン
テナ34により受信され、その受信信号は、受信部35
で復調され、復調されたデータはRAM30に一時的に
記憶される(S111)。このようなIDタグ2から発
信された電波信号の受信は、アンテナ部22による通信
エリアに存在する全ての皿1のIDタグ2からの電波信
号を受信するまで行われる(図14参照)。
【0058】ここで、アンテナ部22による通信エリア
に存在する全ての皿1のIDタグ2からの電波信号を受
信したか否かの判断は、例えば、次のようにして行われ
る。すなわち、図15に示すように、リモート制御部1
9のMPU28は、マルチリードコマンドを一定の時間
をおいて繰り返し送信し、このマルチリードコマンドの
送信区間を例えば10のタイムスロットに分割してい
る。
【0059】一方、IDタグ2のMPU8は、マルチリ
ードコマンドを受信すると、これに応答する信号を送信
するタイムスロットの位置を、まず自身のID番号の1
の位の位置に決定する。例えば、アンテナ部22による
通信エリア内に3個のIDタグ2a,2b,2cが存在
し、それらのID番号がそれぞれ121,132,14
2であったとすると、それら3個のIDタグ2a,2
b,2cはタイムスロットの数をそれぞれ1,2,2に
決定する。
【0060】このため、リモート制御部19から第1回
のマルチリードコマンドが発信されると、これに対する
応答信号を、IDタグ2aは第1のタイムスロットで発
信、IDタグ2b,2cは第2のタイムスロットで発信
する。第1のタイムスロットで発信するIDタグ2は1
個のIDタグ2aだけであるから、そのIDタグ2aか
らの発信された電波信号はリモート制御部19に受信さ
れ、IDタグ2aはリモート制御部19から受信した旨
の信号を受け取る。しかしながら、IDタグ2b,2c
は共に第2のタイムスロットで発信するので、その応答
信号は衝突し、リモート制御部19に受信されない。
【0061】リモート制御部19から2回目のマルチリ
ードコマンドが送信されると、IDタグ2b,2cは、
今度は発信するタイムスロットの位置をID番号の10
の位の数の位置に決定、つまりID番号132のIDタ
グ2bはタイムスロットの数を3に決定し、ID番号1
42のIDタグ2cはタイムスロットの数を4に決定す
る。このため、IDタグ2b,2cの応答信号は、第2
回目のマルチリードコマンド発信後の第3のタイムスロ
ットと第4のタイムスロットで発信される。この場合、
第3および第4のタイムスロットで発信するIDタグ2
はそれぞれ1個だけであるから、そのIDタグ2b,2
cから発信された電波信号はリモート制御部19に受信
され、IDタグ2,2bはリモート制御部19から受信
した旨の信号を受け取る。
【0062】次に、リモート制御部19から3回目のマ
ルチリードコマンドが送信される。すると、3個のID
タグ2a,2b,2cは、既に応答信号を受信した旨の
信号を受けているので、3回目のマルチリードコマンド
に応答することはない。従って、リモート制御部19
は、3回目のマルチリードコマンドの送信から10タイ
ムスロット分の時間が経過するまでに応答信号を受信し
なかったことにより、アンテナ部22による通信エリア
内に存在する全てのIDタグ2と通信したと判断する。
【0063】上述したようにして基準省電力モードにお
いて全ての読取り可能なIDタグ2の読取りを完了した
ときは(S112:YES)、省電力モード1を実行し
ていないことを確認してから(S113:NO)、省電
力モード1を実行した状態で(S119)、マルチリー
ドモードを実行する(S109〜)。つまり、共振同調
時の最大電流時に記憶したビットパターン「10000
0」から4を減数したビットパターン「011010」
をCオンオフコントロール回路48のレジスタ48aに
書込む。これにより、補正用回路41の静電容量が基準
省電力モード時に比較して2Cだけ大きくなり、それだ
け直列共振回路37の共振信号の周波数が共振周波数に
接近して電流が増加するので、送信アンテナ33の送信
出力が上昇して通信可能エリアが拡大する。この結果、
アンテナ部22による通信エリアに位置するIDタグ2
の数が増加する(図14参照)。
【0064】この省電力モード1では、基準省電力モー
ドと同様にして、アンテナ部22による通信エリアに位
置する全ての読取り可能なIDタグ2の読取りをマルチ
リードモードで実行する。このとき、先の基準省電力モ
ードにより通信済みとなったIDタグ2は省電力モード
1においては通信を実行しないので、省電力モード1で
のIDタグ2との通信時間は短くて済む。
【0065】省電力モード1の実行により通信可能な全
てのIDタグ2の読取りが終了したときは(S112:
YES)、省電力モード2を実行していないことを確認
してから(S114:NO)、省電力モード2を実行し
た状態で(S120)、マルチリードモードを実行する
(S109〜)。つまり、共振同調時の最大電流時に記
憶したビットパターン「100000」から2を減数し
たビットパターン「011010」をCオンオフコント
ロール回路48のレジスタ48aに書込む。これによ
り、補正用回路41の静電容量が省電力モード1時に比
較して2Cだけ大きくなり、それだけ直列共振回路37
の共振信号の周波数が共振周波数に接近して電流が増加
するので、送信アンテナ33の送信出力がさらに上昇し
て通信可能エリアが拡大する。この結果、アンテナ部2
2による通信エリアに位置するIDタグ2の数がさら増
加する。
【0066】省電力モード2の実行により通信可能な全
てのIDタグ2の読取りが完了したときは(S112:
YES)、最大電力モードを実行していないことを確認
してから(S115:NO)、最大電力モードを実行し
た状態で(S121)、マルチリードモードを実行する
(S109〜)。つまり、共振同調状態の最大電流時に
記憶したビットパターン「100000」をCオンオフ
コントロール回路48のレジスタ48aに書込む。これ
により、補正用回路41の静電容量が基準省電力モード
時に比較して2Cだけ大きくなり、それだけ直列共振回
路37の共振信号の周波数が共振周波数に接近して電流
が増加するので、送信アンテナ33の送信出力がさらに
上昇して通信可能エリアが拡大する。この結果、アンテ
ナ部22による通信エリアに全てのIDタグ2が位置す
るようになる。
【0067】従って、最大電力モードによるIDタグ2
の読取りが終了したときは、重ねられた皿1に内蔵され
た全てのIDタグ2のタグデータの読取りを行うことが
できる。
【0068】そして、全ての皿1のIDタグ2から電波
信号を受信し終えると(S115:YES)、リモート
制御部19のMPU28はマルチリードでの通信を終了
すると共に、発音部23の駆動を停止する。このため、
発音部23が「ピッ、ピッ」という発音動作を停止する
ので、店員は集計動作が終了したことを知る。
【0069】なお、主制御部18は、集計用キースイッ
チ17の操作以外の操作でリモート制御部19に通信を
実行させる場合、そのモードは、シングルリードモード
或いはシングルライトモードであるから(S108:N
O)、リモート制御部19はシングルリードコマンド或
いはシングルライトコマンドを送信し(S117)、指
定されたID番号のIDタグ2はリモート制御部19に
データを送信したり、リモート制御部19からデータを
受信したりする(S118)。
【0070】このような本実施の形態のものによれば、
手持式リーダライタ12の自動同調機能により基準信号
の周波数と直列共振回路37の共振信号の周波数とのず
れを求め、そのずれを解消して共振電流が最大となるよ
うに補正用回路41の静電容量を調整するようにしたの
で、直列共振回路37の共振周波数が設計値からずれて
しまった場合でも、基準信号の送信出力を高めることな
くアンテナ部22による通信エリアが低下してしまうこ
とを防止して、重ねられた皿1に内蔵された全てのID
タグ2からタグデータを確実に読取ることができる。
【0071】しかも、IDタグ2との通信を実行する際
は、補正用回路41の静電容量を調整することにより共
振同調状態の最大電流時の共振周波数から共振周波数を
ずらした低電力状態でIDタグ2との通信を実行すると
共に、通信エリアに位置している通信可能な全てのID
タグ2との通信が終了する毎に共振周波数を最大電流時
の共振周波数に順に近付けた低電力状態でIDタグ2と
の通信を実行し、最終的に最大電流時の共振周波数の最
大電力でIDタグ2との通信を実行するようにしたの
で、全てのIDタグ2と最大電力で通信を実行する構成
に比較して、全てのIDタグ2との通信が終了するまで
のを消費電力を抑制することができる。
【0072】また、Cオンオフコントロール回路48の
レジスタ48aのビットパターンに基づいて補正用回路
41の静電容量を調整するようにしたので、補正用回路
41の静電容量を簡単に調整することができる。
【0073】さらに、補正用回路41の静電容量を第1
の単位回路42のコンデンサの静電容量の1/64毎に
細かく制御することができるので、直列共振回路37の
共振電流が最大となるように補正用回路41の静電容量
を精度よく調整することができる。
【0074】また、図12に示すフローチャートでは、
送信アンテナ33の共振周波数を送信周波数に一致させ
る手段として、MPUが周波数ずれが基準範囲内かを判
定してビットパターンをセットする方法を示したが、M
PUを介することなく実施することも可能である。即
ち、判定回路47の増方向及び減方向の二つの出力信号
をアップダウンカウンタの入力として定められた周期の
クロックによりカウントしていくものである。この場
合、図1に示したコンデンサオンオフコントロール回路
48はアップダウンカウンタを用いて構成される。
【0075】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは
変更が可能である。IDタグ2を設ける対象物品として
は、すしの皿1に限られず、衣類、宝石類、配送する荷
物など、広く適用できる。支払金額の集計用に限られ
ず、棚卸し、配送先の管理など、広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における手持式タグリー
ダの送信部の電気的構成を示す概略図
【図2】IDタグを内蔵した皿の斜視図
【図3】IDタグの電気的構成を示すブロック図
【図4】手持式リーダライタによる読書き状態を示す図
【図5】手持式リーダライタの電気的構成を示すブロッ
ク図
【図6】主制御部の電気的構成を示すブロック図
【図7】リモート制御部の電気的構成を示すブロック図
【図8】共振回路の共振状態を説明するための回路図及
び信号波形図
【図9】コイルの両端の信号位相差と送信出力との関係
を示す図
【図10】各モードに対応した数値を記憶したテーブル
を示す図
【図11】各モードとビットパターンとの対応関係を示
す図
【図12】手持式リーダライタの動作を示すフローチャ
ート(その1)
【図13】手持式リーダライタの動作を示すフローチャ
ート(その2)
【図14】手持式リーダライタによる複数のIDタグに
対する通信過程を示す模式図
【図15】マルチリードモードによる通信タイミングを
示す図
【符号の説明】
2はIDタグ、12は手持式リーダライタ、17は集計
用キースイッチ、18は主制御部、19はリモート制御
部(読書き手段、共振周波数変更手段)、37は直列共
振回路、32は送信部、33は送信アンテナ、39は共
振用コンデンサ回路、47は送信同調ずれ判定回路(送
信同調ずれ判定手段)、48はコンデンサオンオフコン
トロール回路(カウント手段)、48aはレジスタであ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E042 AA04 BA17 5B058 CA15 KA40 YA01 5J070 AK40 BC06 BC29 BC36 9A001 CC05 CC09 JZ52 JZ53 JZ54 KK31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IDタグに対してデータの読書きを行う
    読書き手段を備えたIDタグ用リーダライタにおいて、 送信アンテナの共振周波数と当該送信アンテナに供給さ
    れる送信信号との周波数ずれを検出する送信同調ずれ判
    定手段と、 前記送信アンテナの共振周波数を変更する共振周波数変
    更手段とを備え、 前記読書き手段は、前記送信同調ずれ判定手段が検出し
    た周波数ずれが許容範囲内となるように前記共振周波数
    変更手段により前記送信アンテナの共振周波数を変更し
    た状態で読書きを実行することを特徴とするIDタグ用
    リーダライタ。
  2. 【請求項2】 前記送信アンテナは、共振用コンデンサ
    と共に直列共振回路を構成するコイルからなり、 前記送信同調ずれ判定手段は、前記コイルの両端の信号
    波形の位相ずれに基づいて周波数ずれを求めることを特
    徴とする請求項1記載のIDタグ用リーダライタ。
  3. 【請求項3】 前記共振用コンデンサは、接続パターン
    に応じて異なる静電容量を呈するように設けられた複数
    の補正用コンデンサから構成され、 前記共振周波数変更手段は、前記補正用コンデンサの接
    続パターンを変更することにより前記送信アンテナの共
    振周波数を変更することを特徴とする請求項1または2
    記載のIDタグ用リーダライタ。
  4. 【請求項4】 ビットパターンが書替え可能なレジスタ
    を備え、 前記補正用コンデンサは、前記レジスタのビットパター
    ンに対応して接続パターンが変更されるように設けら
    れ、 前記共振周波数変更手段は、前記レジスタに所定のビッ
    トパターンを書込むことにより前記コンデンサの接続パ
    ターンを変更することを特徴とする請求項3記載のID
    タグ用リーダライタ。
  5. 【請求項5】 前記レジスタのビットパターンを周波数
    ずれが許容範囲内となるビットパターンとなるようにク
    ロックの入力に応じてレジスタ値を増減するカウント手
    段を備えたことを特徴とする請求項4記載のIDタグ用
    リーダライタ。
  6. 【請求項6】 前記送信アンテナの周波数ずれと当該送
    信アンテナの共振電流の大きさとの対応関係を記憶した
    記憶手段を備え、 前記共振周波数変更手段は、前記送信同調ずれ判定手段
    が検出した周波数ずれに対応して前記記憶手段に記憶さ
    れている共振電流を読出すことにより十分な送信出力と
    なる共振電流を得るための送信アンテナの共振周波数を
    認識し、前記送信アンテナの共振周波数を変更すること
    により共振電流を制御することを特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載のIDタグ用リーダライタ。
  7. 【請求項7】 前記読書き手段は、複数のIDタグと通
    信する場合、予め設定された小さな共振電流で通信し、
    順次共振電流を大きくして最後に最大の共振電流で通信
    することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の
    IDタグ用リーダライタ。
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