JP2000232721A - 多導体送電線の風騒音低減方法および低風騒音多導体送電線 - Google Patents
多導体送電線の風騒音低減方法および低風騒音多導体送電線Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スパイラルロッドを巻き付けたり、外周にら
せん状の突条を有する導体を使用したりすることなく、
したがってコロナ放電による騒音の発生や、風圧の増大
を伴うことなく、多導体送電線の風騒音を低減する。 【解決手段】 複数本の導体をスペーサによって平行に
保持してなる多導体送電線において、水平に並ぶ2本の
導体の間隔を、導体間隔を変化させたときの、卓越周波
数における風音レベルの周期的な変化の谷部に対応する
間隔に設定する。例えばACSR 810mm2 標準導体を使
用する場合は、水平に並ぶ2本の導体の間隔を 440〜46
0 mm又は 580〜600 mmに設定する。
せん状の突条を有する導体を使用したりすることなく、
したがってコロナ放電による騒音の発生や、風圧の増大
を伴うことなく、多導体送電線の風騒音を低減する。 【解決手段】 複数本の導体をスペーサによって平行に
保持してなる多導体送電線において、水平に並ぶ2本の
導体の間隔を、導体間隔を変化させたときの、卓越周波
数における風音レベルの周期的な変化の谷部に対応する
間隔に設定する。例えばACSR 810mm2 標準導体を使
用する場合は、水平に並ぶ2本の導体の間隔を 440〜46
0 mm又は 580〜600 mmに設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多導体送電線の風
騒音低減方法および低風騒音多導体送電線に関するもの
である。
騒音低減方法および低風騒音多導体送電線に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】架設された断面円形の導体(ACSR
等)に横から風が当たると風下側にカルマン渦が発生
し、このために風騒音が発生する。この風騒音は架空送
電線路付近の住民に騒音被害を及ぼす。特に多導体送電
線はカルマン渦の相互干渉により単導体送電線より大き
い風騒音を発生するため、効果的な風騒音対策が望まれ
ている。
等)に横から風が当たると風下側にカルマン渦が発生
し、このために風騒音が発生する。この風騒音は架空送
電線路付近の住民に騒音被害を及ぼす。特に多導体送電
線はカルマン渦の相互干渉により単導体送電線より大き
い風騒音を発生するため、効果的な風騒音対策が望まれ
ている。
【0003】従来の風騒音対策は、導体の外周にスパイ
ラルロッドを巻き付けることにより、導体のまわりの風
の流れを乱し、カルマン渦の発生を抑えて、風音レベル
(風音の強さ)特に卓越周波数(風騒音の周波数スペク
トルで風音レベルが最大となる周波数)における風音レ
ベルを低下させる、というのが一般的である。またスパ
イラルロッドを巻き付ける代わりに、外周に予めらせん
状の突条を形成した導体を使用することも公知であり、
これによってもスパイラルロッドを巻き付たのと同等の
効果が得られる。
ラルロッドを巻き付けることにより、導体のまわりの風
の流れを乱し、カルマン渦の発生を抑えて、風音レベル
(風音の強さ)特に卓越周波数(風騒音の周波数スペク
トルで風音レベルが最大となる周波数)における風音レ
ベルを低下させる、というのが一般的である。またスパ
イラルロッドを巻き付ける代わりに、外周に予めらせん
状の突条を形成した導体を使用することも公知であり、
これによってもスパイラルロッドを巻き付たのと同等の
効果が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしスパイラルロッ
ドを巻き付けた導体は、スパイラルロッドを巻き付けな
い通常の導体に比べ、降雨時にコロナ放電による騒音が
発生しやすいという問題がある。これは、導体にスパイ
ラルロッドを巻き付けると、降雨時にスパイラルロッド
に雨水が集まりやすくなり、スパイラルロッドから垂れ
下がる水滴のまわりの電位傾度が非常に高くなって、コ
ロナ放電が発生しやすくなるからである。このような問
題は、外周に予めらせん状の突条を形成した導体を使用
した場合にも生じる。また、導体外周にスパイラルロッ
ドを巻き付けたり、らせん状の突条を形成したりするこ
とは、導体の風圧を増大させるという問題もある。
ドを巻き付けた導体は、スパイラルロッドを巻き付けな
い通常の導体に比べ、降雨時にコロナ放電による騒音が
発生しやすいという問題がある。これは、導体にスパイ
ラルロッドを巻き付けると、降雨時にスパイラルロッド
に雨水が集まりやすくなり、スパイラルロッドから垂れ
下がる水滴のまわりの電位傾度が非常に高くなって、コ
ロナ放電が発生しやすくなるからである。このような問
題は、外周に予めらせん状の突条を形成した導体を使用
した場合にも生じる。また、導体外周にスパイラルロッ
ドを巻き付けたり、らせん状の突条を形成したりするこ
とは、導体の風圧を増大させるという問題もある。
【0005】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、コロナ放電による騒音の発生、風圧の増大を伴うこ
となく、多導体送電線の風騒音を低減する手段を提供す
ることにある。
み、コロナ放電による騒音の発生、風圧の増大を伴うこ
となく、多導体送電線の風騒音を低減する手段を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】架空送電線の風騒音を周
波数分析すると、風騒音は周波数50〜200 Hzの範囲に卓
越周波数を有しており、風騒音対策としては、この卓越
周波数における風音レベルを低減させることが有効であ
ることが知られている。
波数分析すると、風騒音は周波数50〜200 Hzの範囲に卓
越周波数を有しており、風騒音対策としては、この卓越
周波数における風音レベルを低減させることが有効であ
ることが知られている。
【0007】本発明者は、風洞実験設備で、水平に並ぶ
2本の導体に横方向から風を当て、この2本の導体の間
隔を変化させたときに、卓越周波数における風音レベル
がどのように変化するかを調べた。その結果、卓越周波
数における風音レベルは、導体間隔の変化により周期的
に変化することを見いだした。
2本の導体に横方向から風を当て、この2本の導体の間
隔を変化させたときに、卓越周波数における風音レベル
がどのように変化するかを調べた。その結果、卓越周波
数における風音レベルは、導体間隔の変化により周期的
に変化することを見いだした。
【0008】例えば図1は、風洞内に、ACSR 810mm
2 の標準導体(JIS C 3108)を2本平行にかつ水平に配
置し、導体間隔を変化させたときの、卓越周波数におけ
る風音レベルの変化を測定した結果である。風速は20m
/sである。図2にACSR810mm2 の標準導体1の断
面を示す。また図3は、ACSR 410mm2 の標準導体
(JIS C 3108)について同じ実験をした結果である。図
4にACSR 410mm2 の標準導体2の断面を示す。いず
れの場合も卓越周波数における風音レベルは、導体間隔
の変化により周期的に変化していることが分かる。この
ような風音レベルの周期的な変化は、導体間隔とカルマ
ン渦の発生間隔に関連があるものと考えられる。
2 の標準導体(JIS C 3108)を2本平行にかつ水平に配
置し、導体間隔を変化させたときの、卓越周波数におけ
る風音レベルの変化を測定した結果である。風速は20m
/sである。図2にACSR810mm2 の標準導体1の断
面を示す。また図3は、ACSR 410mm2 の標準導体
(JIS C 3108)について同じ実験をした結果である。図
4にACSR 410mm2 の標準導体2の断面を示す。いず
れの場合も卓越周波数における風音レベルは、導体間隔
の変化により周期的に変化していることが分かる。この
ような風音レベルの周期的な変化は、導体間隔とカルマ
ン渦の発生間隔に関連があるものと考えられる。
【0009】一般に、図10に示すように直径dの円柱
に風が吹きつけたときのカルマン渦の発生間隔aは、a
=4.3 dとなることが知られている。
に風が吹きつけたときのカルマン渦の発生間隔aは、a
=4.3 dとなることが知られている。
【0010】ACSR 810mm2 の標準導体はd=38.4mm
であるから、上記の円柱公式から求められるカルマン渦
の発生間隔はa=165 mmとなる。これに対し図1の実験
結果によれば、卓越周波数での風音レベルが極小となる
周期は導体間隔で約150 mmである。
であるから、上記の円柱公式から求められるカルマン渦
の発生間隔はa=165 mmとなる。これに対し図1の実験
結果によれば、卓越周波数での風音レベルが極小となる
周期は導体間隔で約150 mmである。
【0011】またACSR 410mm2 の標準導体はd=2
8.5mmであるから、上記の円柱公式から求められるカル
マン渦の発生間隔はa=123 mmとなる。これに対し図3
の実験結果によれば、卓越周波数での風音レベルが極小
となる周期は導体間隔で約110mmである。
8.5mmであるから、上記の円柱公式から求められるカル
マン渦の発生間隔はa=123 mmとなる。これに対し図3
の実験結果によれば、卓越周波数での風音レベルが極小
となる周期は導体間隔で約110mmである。
【0012】標準導体は、図2および図4のように断面
円形の素線を撚り合わせたものであるから表面に凹凸が
あり、表面に凹凸のない円柱とはカルマン渦の発生間隔
が完全に一致することはないと考えられるが、上記の標
準導体を円柱とみなした場合のカルマン渦の発生間隔
と、標準導体の卓越周波数での風音レベルが極小となる
周期は、明らかに近似している。このことは、水平配置
された2本の導体の間隔を変化させたときの、卓越周波
数における風音レベルの変化の周期性が、カルマン渦の
発生間隔と関連のあることを示している。
円形の素線を撚り合わせたものであるから表面に凹凸が
あり、表面に凹凸のない円柱とはカルマン渦の発生間隔
が完全に一致することはないと考えられるが、上記の標
準導体を円柱とみなした場合のカルマン渦の発生間隔
と、標準導体の卓越周波数での風音レベルが極小となる
周期は、明らかに近似している。このことは、水平配置
された2本の導体の間隔を変化させたときの、卓越周波
数における風音レベルの変化の周期性が、カルマン渦の
発生間隔と関連のあることを示している。
【0013】これらの実験結果は、多導体送電線の場
合、水平に並ぶ2本の導体の間隔によって卓越周波数で
の風音レベルが大きく変化するので、風騒音を最も効果
的に低減するためには、導体間隔を卓越周波数での風音
レベルが極小となる間隔に設定すればよいことを示して
いる。ちなみに従来の多導体送電線の導体間隔は、多導
体送電線の捻回復元特性、サブスパンオッシレーション
時のステッキング(導体の衝突)防止、作業性などを考
慮して決められていたが、導体サイズによりほぼ慣例的
に一律に決められていた。例えばACSR 810mm2 の場
合は500 mm、ACSR 410mm2 の場合は400 mmに設定さ
れていた。
合、水平に並ぶ2本の導体の間隔によって卓越周波数で
の風音レベルが大きく変化するので、風騒音を最も効果
的に低減するためには、導体間隔を卓越周波数での風音
レベルが極小となる間隔に設定すればよいことを示して
いる。ちなみに従来の多導体送電線の導体間隔は、多導
体送電線の捻回復元特性、サブスパンオッシレーション
時のステッキング(導体の衝突)防止、作業性などを考
慮して決められていたが、導体サイズによりほぼ慣例的
に一律に決められていた。例えばACSR 810mm2 の場
合は500 mm、ACSR 410mm2 の場合は400 mmに設定さ
れていた。
【0014】しかしACSR 810mm2 の標準導体を500
mmの間隔で配置することは、図1によると、卓越周波数
における風音レベルの周期的な変化のピークに当たるこ
とになり、風騒音低減の観点からは最悪といえる。また
ACSR 410mm2 の標準導体を400 mmの間隔で配置する
ことも、図3によると、卓越周波数における風音レベル
の周期的な変化のピークに当たることになり、風騒音低
減の観点からは最悪である。
mmの間隔で配置することは、図1によると、卓越周波数
における風音レベルの周期的な変化のピークに当たるこ
とになり、風騒音低減の観点からは最悪といえる。また
ACSR 410mm2 の標準導体を400 mmの間隔で配置する
ことも、図3によると、卓越周波数における風音レベル
の周期的な変化のピークに当たることになり、風騒音低
減の観点からは最悪である。
【0015】本発明は、以上のような検討結果に基づい
てなされたもので、複数本の導体をスペーサによって平
行に保持してなる多導体送電線の風騒音を低減するため
に、水平に並ぶ2本の導体の間隔を、導体間隔を変化さ
せたときの、卓越周波数における風音レベルの周期的な
変化の谷部に対応する間隔に設定することを特徴とする
ものである。
てなされたもので、複数本の導体をスペーサによって平
行に保持してなる多導体送電線の風騒音を低減するため
に、水平に並ぶ2本の導体の間隔を、導体間隔を変化さ
せたときの、卓越周波数における風音レベルの周期的な
変化の谷部に対応する間隔に設定することを特徴とする
ものである。
【0016】このようにすれば、スパイラルロッドを巻
き付けたり、外周にらせん状の突条を有する導体を使用
したりすることなく、したがってコロナ放電による騒音
の発生や、風圧の増大を伴うことなく、多導体送電線の
風騒音を低減することが可能となる。
き付けたり、外周にらせん状の突条を有する導体を使用
したりすることなく、したがってコロナ放電による騒音
の発生や、風圧の増大を伴うことなく、多導体送電線の
風騒音を低減することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕前述のように、A
CSR 810mm2 の標準導体を2本平行に水平配置した場
合、風速20m/sでの、導体間隔と、卓越周波数におけ
る風音レベルとの関係は図1のとおりである。図1によ
ると、導体間隔が450 mm付近及び590 mm付近で、卓越周
波数での風音レベルが極小になることが分かる。
CSR 810mm2 の標準導体を2本平行に水平配置した場
合、風速20m/sでの、導体間隔と、卓越周波数におけ
る風音レベルとの関係は図1のとおりである。図1によ
ると、導体間隔が450 mm付近及び590 mm付近で、卓越周
波数での風音レベルが極小になることが分かる。
【0018】したがってACSR 810mm2 標準導体を用
いた水平2導体送電線の場合は、導体間隔を430 〜470
mm(好ましくは440 〜460 mm)の範囲内、又は570 〜61
0 mm(好ましくは580 〜600 mm)の範囲内に設定すれ
ば、風騒音を十分に低減することができる。
いた水平2導体送電線の場合は、導体間隔を430 〜470
mm(好ましくは440 〜460 mm)の範囲内、又は570 〜61
0 mm(好ましくは580 〜600 mm)の範囲内に設定すれ
ば、風騒音を十分に低減することができる。
【0019】図5はACSR 810mm2 標準導体を2本、
590 mmの間隔で配置した場合(本実施形態)と、500 mm
の間隔で配置した場合(従来例)の、風速20m/sにお
ける風騒音の周波数スペクトルである。卓越周波数は12
0 Hz付近にあり、導体間隔を500 mmから590 mmに変更す
ると、卓越周波数における風音レベルを約8.5 dB低減す
ることができる。
590 mmの間隔で配置した場合(本実施形態)と、500 mm
の間隔で配置した場合(従来例)の、風速20m/sにお
ける風騒音の周波数スペクトルである。卓越周波数は12
0 Hz付近にあり、導体間隔を500 mmから590 mmに変更す
ると、卓越周波数における風音レベルを約8.5 dB低減す
ることができる。
【0020】なお実線路では水平2導体送電線が横振れ
により傾くことも考えられるが、傾き角が15°程度まで
は図1に示す傾向は持続する。傾き角15°では風速約20
m/sであり、風速がそれ以上になると、送電線以外の
風騒音が大きくなって送電線の風騒音は問題とならなく
なることが経験的に知られているので、風速20m/sを
越える場合の風騒音は問題としない。
により傾くことも考えられるが、傾き角が15°程度まで
は図1に示す傾向は持続する。傾き角15°では風速約20
m/sであり、風速がそれ以上になると、送電線以外の
風騒音が大きくなって送電線の風騒音は問題とならなく
なることが経験的に知られているので、風速20m/sを
越える場合の風騒音は問題としない。
【0021】図6(a)〜(c)はそれぞれ、ACSR
810mm2 標準導体を用いた場合の本発明による4導体送
電線を示したものである。図1の実験結果に基づき、
(a)は水平に並ぶ2本の導体1の間隔を580 〜600 mm
に設定したものである。(b)は水平に並ぶ2本の導体
1の間隔を440 〜460 mmに設定したものである。(c)
は上側の2本の導体1の間隔を580 〜600 mmに設定し、
下側の2本の導体1の間隔を440 〜460 mmに設定したも
のである。このような導体配置とすることにより、風騒
音を十分に低減することができる。
810mm2 標準導体を用いた場合の本発明による4導体送
電線を示したものである。図1の実験結果に基づき、
(a)は水平に並ぶ2本の導体1の間隔を580 〜600 mm
に設定したものである。(b)は水平に並ぶ2本の導体
1の間隔を440 〜460 mmに設定したものである。(c)
は上側の2本の導体1の間隔を580 〜600 mmに設定し、
下側の2本の導体1の間隔を440 〜460 mmに設定したも
のである。このような導体配置とすることにより、風騒
音を十分に低減することができる。
【0022】〔実施形態2〕前述のように、ACSR 4
10mm2 標準導体を2本平行に水平配置した場合、風速20
m/sでの、導体間隔と、卓越周波数における風音レベ
ルとの関係は図3のとおりである。図3によると、導体
間隔が350 mm付近、460 mm付近、570 mm付近及び680 mm
付近で、卓越周波数での風音レベルが極小になることが
分かる。
10mm2 標準導体を2本平行に水平配置した場合、風速20
m/sでの、導体間隔と、卓越周波数における風音レベ
ルとの関係は図3のとおりである。図3によると、導体
間隔が350 mm付近、460 mm付近、570 mm付近及び680 mm
付近で、卓越周波数での風音レベルが極小になることが
分かる。
【0023】したがってACSR 410mm2 の標準導体を
用いた多導体送電線の場合は、水平に並ぶ2本の導体間
隔を、330 〜360 mm(好ましくは340 〜350 mm)の範囲
内、440 〜470 mm(好ましくは450 〜460 mm)の範囲
内、550 〜590 mm(好ましくは560 〜580 mm)の範囲
内、又は670 〜700 mm(好ましくは680 〜690 mm)の範
囲内に設定すれば、風騒音を十分に低減することができ
る。
用いた多導体送電線の場合は、水平に並ぶ2本の導体間
隔を、330 〜360 mm(好ましくは340 〜350 mm)の範囲
内、440 〜470 mm(好ましくは450 〜460 mm)の範囲
内、550 〜590 mm(好ましくは560 〜580 mm)の範囲
内、又は670 〜700 mm(好ましくは680 〜690 mm)の範
囲内に設定すれば、風騒音を十分に低減することができ
る。
【0024】図7(a)は、ACSR 410mm2 標準導体
を用いた場合の本発明による6導体送電線を示したもの
である。図2の実験結果に基づき、上段と下段で水平に
並ぶ2本の導体2の間隔を340 〜350 mmに設定し、中段
で水平に並ぶ2本の導体2の間隔を680 〜690 mmに設定
したものである。
を用いた場合の本発明による6導体送電線を示したもの
である。図2の実験結果に基づき、上段と下段で水平に
並ぶ2本の導体2の間隔を340 〜350 mmに設定し、中段
で水平に並ぶ2本の導体2の間隔を680 〜690 mmに設定
したものである。
【0025】図7(b)は、ACSR 410mm2 標準導体
を用いた場合の本発明による8導体送電線を示したもの
である。図2の実験結果に基づき、上段と下段で水平に
並ぶ2本の導体2の間隔を340 〜350 mmに設定し、中段
で水平に並ぶ2本の導体2の間隔を680 〜690 mmに設定
したものである。
を用いた場合の本発明による8導体送電線を示したもの
である。図2の実験結果に基づき、上段と下段で水平に
並ぶ2本の導体2の間隔を340 〜350 mmに設定し、中段
で水平に並ぶ2本の導体2の間隔を680 〜690 mmに設定
したものである。
【0026】〔実施形態3〕以上の実施形態はJIS規
定の標準導体を用いた場合であるが、次に図8に示すよ
うな 810mm2 低風圧導体3を用いた場合を説明する。図
9は、風洞内に 810mm2 低風圧導体3を2本平行にかつ
水平に配置し、導体間隔を変化させたときの、卓越周波
数における風音レベルの変化を測定した結果である。風
速は20m/sである。
定の標準導体を用いた場合であるが、次に図8に示すよ
うな 810mm2 低風圧導体3を用いた場合を説明する。図
9は、風洞内に 810mm2 低風圧導体3を2本平行にかつ
水平に配置し、導体間隔を変化させたときの、卓越周波
数における風音レベルの変化を測定した結果である。風
速は20m/sである。
【0027】810mm2 低風圧導体はd=37.2mmであるか
ら、前記の円柱公式から求められるカルマン渦の発生間
隔はa=160 mmとなる。これに対し図9の実験結果によ
れば、卓越周波数での風音レベルが極小となる周期は導
体間隔で約170 mmである。この場合も、低風圧導体を円
柱とみなした場合のカルマン渦の発生間隔と、低風圧導
体の卓越周波数での風音レベルが極小となる周期は、明
らかに近似しており、風音レベルの変化の周期性が、カ
ルマン渦の発生間隔と関連していることが分かる。
ら、前記の円柱公式から求められるカルマン渦の発生間
隔はa=160 mmとなる。これに対し図9の実験結果によ
れば、卓越周波数での風音レベルが極小となる周期は導
体間隔で約170 mmである。この場合も、低風圧導体を円
柱とみなした場合のカルマン渦の発生間隔と、低風圧導
体の卓越周波数での風音レベルが極小となる周期は、明
らかに近似しており、風音レベルの変化の周期性が、カ
ルマン渦の発生間隔と関連していることが分かる。
【0028】図9によると、導体間隔が340 mm付近、50
0 mm付近、及び670 mm付近で、卓越周波数での風音レベ
ルが極小になることが分かる。したがって 810mm2 低風
圧導体を用いた水平2導体送電線の場合は、導体間隔を
330 〜460 mm(好ましくは340 〜350 mm)の範囲内、48
0 〜520 mm(好ましくは490 〜510 mm)の範囲内、又は
650 〜690 mm(好ましくは660 〜680 mm)の範囲内に設
定すれば、風騒音を十分に低減することができる。 810
mm2 低風圧導体を用いた4導体以上の送電線の場合も、
水平に並ぶ2本の導体の間隔を同様に設定すればよい。
0 mm付近、及び670 mm付近で、卓越周波数での風音レベ
ルが極小になることが分かる。したがって 810mm2 低風
圧導体を用いた水平2導体送電線の場合は、導体間隔を
330 〜460 mm(好ましくは340 〜350 mm)の範囲内、48
0 〜520 mm(好ましくは490 〜510 mm)の範囲内、又は
650 〜690 mm(好ましくは660 〜680 mm)の範囲内に設
定すれば、風騒音を十分に低減することができる。 810
mm2 低風圧導体を用いた4導体以上の送電線の場合も、
水平に並ぶ2本の導体の間隔を同様に設定すればよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
体外周にスパイラルロッドを巻き付けたり、らせん状の
突条を形成したりすることなく、したがってコロナ放電
による騒音の発生や風圧の増大を伴うことなく、多導体
送電線の風騒音を低減することができる。
体外周にスパイラルロッドを巻き付けたり、らせん状の
突条を形成したりすることなく、したがってコロナ放電
による騒音の発生や風圧の増大を伴うことなく、多導体
送電線の風騒音を低減することができる。
【図1】 ACSR 810mm2 標準導体を用いた水平2導
体の導体間隔と卓越周波数における風音レベルとの関係
を示すグラフ。
体の導体間隔と卓越周波数における風音レベルとの関係
を示すグラフ。
【図2】 ACSR 810mm2 標準導体の断面図。
【図3】 ACSR 410mm2 標準導体を用いた水平2導
体の導体間隔と卓越周波数における風音レベルとの関係
を示すグラフ。
体の導体間隔と卓越周波数における風音レベルとの関係
を示すグラフ。
【図4】 ACSR 410mm2 標準導体の断面図。
【図5】 ACSR 810mm2 標準導体を用いた水平2導
体の、風騒音の周波数スペクトルを示すグラフ。
体の、風騒音の周波数スペクトルを示すグラフ。
【図6】 (a)〜(c)はそれぞれACSR 810mm2
標準導体を用いた4導体送電線の本発明の実施形態を示
す断面図。
標準導体を用いた4導体送電線の本発明の実施形態を示
す断面図。
【図7】 (a)はACSR 410mm2 標準導体を用いた
6導体送電線の本発明の実施形態、(b)は同じく8導
体送電線の本発明の実施形態を示す断面図。
6導体送電線の本発明の実施形態、(b)は同じく8導
体送電線の本発明の実施形態を示す断面図。
【図8】 810mm2 低風圧導体の断面図。
【図9】 810mm2 低風圧導体を用いた水平2導体の導
体間隔と卓越周波数における風音レベルとの関係を示す
グラフ。
体間隔と卓越周波数における風音レベルとの関係を示す
グラフ。
【図10】 カルマン渦の発生間隔を示す説明図。
1:ACSR 810mm2 標準導体 2:ACSR 410mm2 標準導体 3: 810mm2 低風圧導体
Claims (4)
- 【請求項1】複数本の導体をスペーサによって平行に保
持してなる多導体送電線の風騒音を低減する方法におい
て、横に並ぶ2本の導体の間隔を、導体間隔を変化させ
たときの、卓越周波数における風音レベルの周期的な変
化の谷部に対応する間隔に設定することを特徴とする多
導体送電線の風騒音低減方法。 - 【請求項2】複数本の導体をスペーサによって平行に保
持してなる多導体送電線において、横に並ぶ2本の導体
の間隔を、導体間隔を変化させたときの、卓越周波数に
おける風音レベルの周期的な変化の谷部に対応する間隔
に設定したことを特徴とする低風騒音多導体送電線。 - 【請求項3】ACSR 810mm2 標準導体を複数本、スペ
ーサによって平行に保持してなる多導体送電線におい
て、横に並ぶ2本の導体の間隔を 430〜470 mm又は 570
〜610mmに設定したことを特徴とする低風騒音多導体送
電線。 - 【請求項4】ACSR 410mm2 標準導体を複数本、スペ
ーサによって平行に保持してなる多導体送電線におい
て、横に並ぶ2本の導体の間隔を 330〜360 mm、 440〜
470 mm、 550〜590 mm又は 670〜700 mmに設定したこと
を特徴とする低風騒音多導体送電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11034495A JP2000232721A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 多導体送電線の風騒音低減方法および低風騒音多導体送電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11034495A JP2000232721A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 多導体送電線の風騒音低減方法および低風騒音多導体送電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000232721A true JP2000232721A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12415843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11034495A Pending JP2000232721A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 多導体送電線の風騒音低減方法および低風騒音多導体送電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000232721A (ja) |
-
1999
- 1999-02-12 JP JP11034495A patent/JP2000232721A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051003 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070412 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070605 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071023 |