JP2000233256A - 金型およびその製造方法 - Google Patents
金型およびその製造方法Info
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Abstract
材料の無駄をなくすとともに締りばめの機能が低下する
懸念のない金型およびその製造方法を提供する。 【解決手段】先ず、ダイケース12の圧入部14を構成
する壁部24と、ダイス16の壁面44とに潤滑剤を塗
布する。次に、ダイス16をダイケース12の圧入部1
4に仮圧入し、ダイケース12およびダイス16に仕上
げ加工を施す。次いで、ダイス16をダイケース12か
ら取り外し、ダイス16のキャビティ面40に表面処理
を施す。そして、ダイス16をダイケース12の圧入部
14に再度圧入して金型10を製造する。
Description
びその製造方法に関する。
として、例えば、特開昭63−230244号公報に開
示されている冷間鍛造用ダイスのように、ダイスをダイ
ケースに圧入して構成されるものがある。この種の金型
では、ダイスとダイケースとを一体に形成した後、ダイ
スおよびダイケースに仕上げ加工を施し、さらに、ダイ
スのキャビティ面にPVD(物理蒸着法)、CVD(化
学蒸着法)等により表面処理を施して被膜を形成してい
る。
キャビティ面に表面処理を施す際、ダイスとダイケース
とを一体的に取り扱わなければならず、その重量が大き
く、作業が困難なものとなっていた。また、被膜はキャ
ビティ面のみに必要であるにも拘わらず、ダイスおよび
ダイケースの表面にまで被膜が形成されてしまうため、
被膜用材料が無駄に消費されてしまい、製造コストが高
騰するという問題がある。さらに、金型を鍛造成形に使
用する際にダイスがダイケースから脱落することを防止
するためには、ダイスを約300t以上の高い圧力でダ
イケースに圧入する必要があり、その作業が困難であ
り、また、高い圧力に起因してダイスやダイケースにか
じりや座屈等の損傷が発生する懸念がある。さらにま
た、PVD、CVD等の処理では金型が400〜700
℃に加熱されるが、この高い温度によってダイケースと
ダイスとの締りばめの機能が低下してしまう懸念があ
る。
ものであって、金型を製造する際に作業が容易となり、
被膜用材料の無駄をなくすとともに締りばめの機能が低
下する懸念のない金型およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
めに、本発明は、ダイケースと、前記ダイケースに形成
された圧入部に圧入され、キャビティ面が形成されたダ
イスとを有する金型において、前記圧入部を構成する壁
部と、前記壁部が当接する前記ダイスの面とのいずれか
一方に形成された係合凸部と、前記圧入部を構成する壁
部と前記ダイスの面とのいずれか他方に形成され、前記
係合凸部に係合可能な係合凹部と、を備えることを特徴
とする。
圧入した状態でダイスおよびダイケースに仕上げ加工を
施す。その後、ダイスをダイケースから取り外してダイ
スに表面処理をして再びダイスをダイケースに圧入して
金型を製造し、鍛造成形に使用する。このとき、ダイス
は前記係合凸部と前記係合凹部との係合作用下に前記ダ
イケースから脱落することが防止される。
部が前記ダイケースおよび前記ダイスに複数設けられる
と、ダイスの脱落防止の効果が向上し、好適である。
前記ダイスの前記圧入部に対する圧入方向に対して傾斜
する傾斜面を有すると、前記ダイスを前記ダイケースに
圧入する作業が容易となり、好ましい。
は、前記ダイスの前記圧入部に対する圧入方向の長さが
5〜20mm、前記傾斜面の傾斜角が2〜10°、前記
係合凸部の前記圧入方向と直交する方向の高さおよび前
記係合凹部の前記圧入方向と直交する方向の深さが、そ
れぞれ0.2〜0.5mmであると、ダイスをダイケー
スに支障なく圧入することができ、しかも、ダイスの脱
落が防止されるため、一層好ましい。
成された圧入部に仮圧入する工程と、前記ダイスおよび
前記ダイケースに対して一体的に仕上げ加工を施す工程
と、仮圧入された前記ダイスを前記ダイケースから取り
外す工程と、前記ダイスに形成されたキャビティ面に表
面処理を施す工程と、前記ダイスを再び前記ダイケース
に形成された前記孔部または前記凹部に圧入する工程
と、を有することを特徴とする。
際、ダイケースが別体となっているため、ダイスのみに
表面処理を施すことができ、その作業が容易となる。
前に、前記圧入部を構成する壁部と、前記壁部が当接す
る前記ダイスの面とに潤滑剤を塗布すると、圧入作業が
一層容易となり、好適である。
で、前記ダイスに対し前記キャビティ面を除いてマスキ
ングをして前記表面処理を施すと、キャビティ面以外に
表面処理材料が付着することが防止され、好ましい。
製造方法との関係において好適な実施の形態を挙げ、添
付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
は、本実施の形態に係る金型10を示す。この金型10
は、ダイケース12と、該ダイケース12に形成された
圧入部14に圧入されるダイス16とを備え、ダイス1
6にはキャビティ面40が形成される。ダイス16の重
量は約15kgである。
形成され、凹部18には図示しない金型取付部材等が嵌
合する。ダイケース12の一方および他方の面には、該
ダイケース12を他の機構に固定するための複数のねじ
孔20が形成される。前記ダイケース12の圧入部14
を構成する壁部24は傾斜角θa が約1°のテーパ状に
形成される。壁部24には、図3に示すように、係合凹
部26が複数形成される。係合凹部26は、断面略V字
状に形成され、ダイス16の圧入方向に対して傾斜する
2つの傾斜面28a、28bを有する。傾斜面28aと
28bとの境界部分は底部30として形成される。係合
凹部26はダイス16の圧入方向の長さL1 が約10m
m、底部30の壁部24に対する深さD1 が約0.3m
m、壁部24に対する傾斜面28a、28bの傾斜角θ
1 が約4.5°に形成される。圧入部14を構成する開
口部にはテーパ面34が形成される。
を構成する壁部24に当接する壁面44を有する(図1
参照)。壁面44は、壁部24と同様に、傾斜角θb が
約1°のテーパ状に形成される。壁面44には係合凹部
26に係合する係合凸部48が複数形成される。係合凸
部48は断面山形状に形成され、ダイス16の圧入方向
に対して傾斜する傾斜面50a、50bを有する。傾斜
面50aと50bとの境界部分は頂部52として形成さ
れる。係合凸部48は、係合凹部26と同様に、ダイス
16の圧入方向の長さL2 が約10mm、頂部52の壁
面44に対する高さH2 が約0.3mm、傾斜面50
a、50bの壁面44に対する傾斜角θ2が約4.5°
に形成される。
は以上のように構成されるものであり、次に、本実施の
形態に係る金型10の製造方法について、図5に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
する壁部24と、ダイス16の壁面44とにモリブデン
を含む粉末状の潤滑剤を塗布する(ステップS1)。次
に、ダイス16をダイケース12の圧入部14に仮圧入
する(ステップS2)。このとき、壁部24および壁面
44には潤滑剤が塗布されているため、圧入に必要な力
が約100tであり、従来技術と比較して1/3〜1/
4程度の小さい圧力ですむ。従って、ダイス16、ダイ
ケース12の座屈やかじりが防止される。仮圧入する
際、ダイス16の係合凸部48を構成する傾斜面50a
は、圧入部14を構成する開口部に形成されたテーパ面
34に当接し、さらに壁部24に当接して仮圧入が進行
する。そして、係合凸部48は係合凹部26に係合する
(図4参照)。この場合、ダイス16の壁面44に潤滑
剤を塗布しているため、壁面44と壁部24とにかじり
が発生することを防止することができる。
2の圧入部14に仮圧入されると、ダイケース12、ダ
イス16に対して機械加工により、形状仕上げ、磨き等
の仕上げ加工を施す(ステップS3)。このように、ダ
イケース12とダイス16とを一体的に組み合わせた状
態で仕上げ加工を施すため、金型10の形状精度を向上
させることができる。
入部14から取り外す(ステップS4)。このとき、ダ
イケース12の壁部24とダイス16の壁面44には、
潤滑剤が塗布されているため、前記仮圧入と同様に、ダ
イス16を取り外すために必要な力も小さくてすむ。
く面、すなわち壁面44とダイス16の上面54および
下面56にマスキングテープ等を貼り付けてマスキング
する(ステップS5)。そして、ダイス16にPVD、
CVD等により表面処理を施してキャビティ面40に厚
さ約1〜3μm、好ましくは約2μm程度の表面硬化被
膜を形成する(ステップS6)。この場合、表面処理は
ダイス16のみに施されるため、従来技術のようにダイ
ス16とダイケース12とを一体的に構成した状態で表
面処理を施す必要がなく、表面処理を施すワークの重量
が約15kg程度、従来技術と比較して1/4〜1/5
程度と大幅に軽量化し、作業が容易となる。また、ダイ
ス16がマスキングされているため、キャビティ面40
以外に被膜が形成されてしまうことがなくなり、被膜用
材料の無駄をなくして製造コストを減少させることがで
きる。
の圧入部14に圧入すると(ステップS7)、ダイス1
6の係合凸部48は、前述と同様に、ダイケース12の
係合凹部26に係合し、ダイス16がダイケース12に
抜け止めされる。このとき、ダイケース12は前記PV
D、CVD等の表面処理の工程(ステップS6)の際に
加熱されることがないため、ダイケース12とダイス1
6との締りばめの機能が低下する懸念が払拭される。ま
た、マスキングされたダイス16の壁面44には被膜が
付着しないため、ダイス16の壁面44に寸法誤差が発
生することがなく、ダイス16をダイケース12の圧入
部14に圧入したときに、金型10の形状精度が低下し
てしまう懸念がない。
と、この金型10は鍛造成形に用いられる。このとき、
ダイス16の係合凸部48はダイケース12の係合凹部
26に係合して抜け止めされているために、鍛造成形の
際にダイス16がダイケース12から脱落する懸念がな
い。
ース12に係合凹部26を形成し、ダイス16に係合凸
部48を形成しているが、ダイケース12に係合凸部4
8を形成し、ダイス16に係合凹部26を形成するよう
にしてもよい。
L1 、L2 を5mm未満、係合凹部26の底部30の壁
部24に対する深さD1 と係合凸部48の頂部52の壁
面44に対する高さH2 とを0.2mm未満、または、
係合凹部26を構成する傾斜面28a、28bの壁部2
4に対する傾斜角θ1 と係合凸部48を構成する傾斜面
50a、50bの壁面44に対する傾斜角θ2 とを2°
未満に設定すると、ダイス16がダイケース12から脱
落し易くなり、一方、長さL1 、L2 を20mmより大
きく、深さD1 および高さH2 をそれぞれ0.5mmよ
り大きく、または傾斜角θ1 、θ2 を10°より大きく
設定すると、ダイス16をダイケース12に圧入するた
めに必要な力が大きくなり、ダイス16、ダイケース1
2にかじりが生じてしまう懸念がある。従って、長さL
1 、L2 を5〜20mm、深さD 1 および高さH2 をそ
れぞれ0.2〜0.5mm、傾斜角θ1 、θ2 を2〜1
0°の範囲内に設定することが望ましい。
よれば、以下のような効果ならびに利点が得られる。
表面処理を行うため、その重量が、ダイスとダイケース
を一体的に構成して処理していた従来技術と比較して大
幅に小さくなり、金型を製造する作業が容易となる。ま
た、ダイスのキャビティ面以外の面をマスキングして表
面処理を行うため、被膜用材料が無駄に消費されること
がなく、被膜用材料の使用量が減少する。従って、製造
コストを低減化することができる。
部と、前記壁部に当接するダイスの面とに潤滑剤を塗布
してダイスをダイケースに仮圧入するため、仮圧入に必
要な力が小さくなり、仮圧入されたダイスをダイケース
から取り外す際の力も小さくてすむ。従って、これらの
作業も容易となる。
加熱されてしまう懸念がないため、ダイケースとダイス
との締りばめの機能が低下して、鍛造成形の際にダイス
がダイケースから脱落してしまう懸念を減少させること
ができる。さらにまた、ダイケースおよびダイスにはそ
れぞれ互いに係合する係合凸部および係合凹部が形成さ
れるため、この金型を鍛造成形に使用した際に、ダイス
がダイケースから脱落する懸念を一層払拭することがで
きる。
をダイケースに圧入する前の状態の概略縦断面図であ
る。
した状態の概略縦断面図である。
スに形成された係合凹部に係合する前の状態の一部拡大
縦断面図である。
部拡大縦断面図である。
明するためのフローチャートである。
0a、50b…傾斜面 30…底部 40…キャビティ面 48…係合凸部 52…頂部
Claims (7)
- 【請求項1】ダイケースと、前記ダイケースに形成され
た圧入部に圧入され、キャビティ面が形成されたダイス
とを有する金型において、 前記圧入部を構成する壁部と、前記壁部が当接する前記
ダイスの面とのいずれか一方に形成された係合凸部と、 前記圧入部を構成する壁部と前記ダイスの面とのいずれ
か他方に形成され、前記係合凸部に係合可能な係合凹部
と、 を備えることを特徴とする金型。 - 【請求項2】請求項1記載の金型において、 前記係合凸部および前記係合凹部は、前記ダイケースお
よび前記ダイスに複数設けられることを特徴とする金
型。 - 【請求項3】請求項1または2記載の金型において、 前記係合凸部および前記係合凹部は、前記ダイスの前記
圧入部に対する圧入方向に対して傾斜する傾斜面を有す
ることを特徴とする金型。 - 【請求項4】請求項3記載の金型において、 前記係合凸部および前記係合凹部は、前記ダイスの前記
圧入部に対する圧入方向の長さが5〜20mm、前記傾
斜面の傾斜角が2〜10°、前記係合凸部の前記圧入方
向と直交する方向の高さおよび前記係合凹部の前記圧入
方向と直交する方向の深さが、それぞれ0.2〜0.5
mmであることを特徴とする金型。 - 【請求項5】ダイスをダイケースに形成された圧入部に
仮圧入する工程と、 前記ダイスおよび前記ダイケースに対して一体的に仕上
げ加工を施す工程と、 仮圧入された前記ダイスを前記ダイケースから取り外す
工程と、 前記ダイスに形成されたキャビティ面に表面処理を施す
工程と、 前記ダイスを再び前記圧入部に圧入する工程と、 を有することを特徴とする金型の製造方法。 - 【請求項6】請求項5記載の方法において、 前記ダイスを仮圧入する工程の前に、前記圧入部を構成
する壁部と、前記壁部が当接する前記ダイスの面とに潤
滑剤を塗布することを特徴とする金型の製造方法。 - 【請求項7】請求項5または6記載の方法において、 前記ダイスに表面処理を施す工程では、前記ダイスに対
し前記キャビティ面を除いてマスキングをして前記表面
処理を施すことを特徴とする金型の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP03397199A JP4104763B2 (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 金型 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03397199A JP4104763B2 (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 金型 |
Publications (2)
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP4104763B2 (ja) | 2008-06-18 |
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