JP2000233900A - 不整地フォークリフト - Google Patents

不整地フォークリフト

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JP2000233900A
JP2000233900A JP11034922A JP3492299A JP2000233900A JP 2000233900 A JP2000233900 A JP 2000233900A JP 11034922 A JP11034922 A JP 11034922A JP 3492299 A JP3492299 A JP 3492299A JP 2000233900 A JP2000233900 A JP 2000233900A
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JP
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mast
cylinder
fork
hydraulic pump
hydraulic
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Kazuo Morooka
一雄 諸岡
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MOROOKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸のある不整地、畑、蓮田、水田等
でも、フォークを支持するマストが凹凸面等により邪魔
にならず、スムースに移動可能とする。 【解決手段】 主マスト34はシャーシフレーム2の前
端に軸41で枢着され、凹凸面を移動しても邪魔となら
ない比較的高い位置に保持され、主マスト34対して動
作第1シリンダにより補助マスト35が往復動し、補助
マスト35に対してフォーク付きマスト36が往復動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトに
関し、特に、平滑な地面や路面上でパレット等の容器に
詰められた物品を持ち上げ搬送する等通常のフォークリ
フト同様に使用できることはもちろんとして、凹凸やう
ねり等のある不整地、畑、水田、蓮田等の平滑でない地
面、底等の移動において、蓮根等の農作物の収穫等を収
穫する際に利用される不整地フォークリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、フォークリフトは、工場構内等の
生産現場、建設現場、倉庫業、流通業等のいろな分野
で、いろいろなタイプのものが使用されているが、通常
は、平滑な地面、路面、床面等の平坦な場所での使用が
前提である。
【0003】従来のフォークリフトの典型的な例を図8
に示す。従来のフォークリフト64は、マスト傾動シリ
ンダ65により傾動可能なマスト66に、下端にフォー
ク67を有するハンガー68が転動ローラ69により上
下昇降自在に設けられている。ハンガー68は、プーリ
69に懸けられたチェーン70の一端に吊持され、チェ
ーン70の他端は、シリンダ(図示せず)等により上下
駆動され引っ張られて上昇され、シリンダの動作を停止
してハンガー68の重力により下降される。
【0004】このような従来のフォークリフト64は、
フォーク付きハンガー68が自重で下降するもので、し
かもこれを地面まで案内する必要上、マスト66はシャ
ーシ71より下方で地面近くまで伸びている構造であっ
た。又、従来のフォークリフト64では、平滑な路面等
を走行するために、その車輪は走行可能で有れば小径の
もので十分であった。さらに、走行駆動装置や方向転換
(操舵)装置は、単一のエンジン又はモータによる動力
をプロペラシャフト、デファレンシャル装置を介して車
輪に伝達し、ハンドルにより旋回をするものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、農業分野では各
種の農業機械の導入が活発に行われているが、農業資
材、収穫物等の運搬や持ち上げ作業においてもフォーク
リフトが利用されている。これは、農業の集約化、大規
模化、農業従事者の高年齢化等に伴い、顕著である。
【0006】そして、農業分野では、工場等の構内で使
用されるものと異なり、フォークリフトを平滑な路面等
で通常の使用に供されるだけでなく、凹凸やうねり等の
起伏の激しい不整地や、畑で使用されることが多いとい
う特殊性がある。さらに、蓮田で蓮根を収穫する作業
は、冬期の泥水中での作業を伴うことが多く、フォーク
リフトで水中内に移動して、収穫作業などで使用される
期待が高まっている。
【0007】ところで、図8に示されるような従来のフ
ォークリフトでは、上記のような農業作業分野で使用す
る場合は、次のような問題が生じる。 平滑な路面等で移動することを想定した従来のフォー
クリフトは、マストが比較的路面近くまで伸びているた
めに、不整地、蓮田、水田等、足場の悪いフィールドで
使用する際、マストの下部が凹凸、うねり、起伏、泥水
等の邪魔となって移動しにくい。又、ハンガーの自重で
下降するためにフォークを蓮田の泥底に押圧力をもって
押しつけることができないので、蓮根等の作物を下方か
らすくい上げる時に不便である。
【0008】従来のフォークリフトは、単なる走行を
目的とする程度の比較的小径の車輪が使用されているた
めに、上記のような足場の悪い場所、特に蓮田、水田等
では泥底に車輪がとられて動きがとれなくなり移動不可
能となり、たとえ移動できても機動性が悪い。
【0009】従来のフォークリフトでは、平滑な場所
で使用することを前提としているために、エンジンやモ
ータ等の原動機の動力を、通常のデフレンシャル装置を
介して車輪に伝達されるために、蓮田、水田、畑等で、
機敏、パワフルに方向転換、旋回等自在に動き回るのに
適していない。
【0010】従来のフォークリフトの車体の後端部に
付設されるカウンターウェイトは、鋳物で作製されて一
定重量のものが取り付けられている。しかしながら、農
業分野では、搬送する資材、肥料、収穫物等は、一通り
でなく、軽いものから重量物まで、いろいろな種類、重
量のものが含まれ。よって、作業の種類、内容により異
なる搬送物の重量に対応して、カウンターウェイトを適
宜調整できれば、安全上(車体の前後のウェイトバラン
スを取るためには、重量物を搬送する場合は重量ウェイ
トが必要、軽量物に対しては軽量ウェイが必要)はもち
ろんのこと、燃費特性の向上のためにも重要である。
【0011】本発明は、上記従来のフォークリフトの問
題を解決することを目的とするものであり、フォークを
案内するマストの下端を路面から比較的に高い位置に設
置し、車輪を思い切り大径とし、左右前後の車輪の夫々
にオイルモータを付設し、さらに、カウンターウェイト
を水タンク式として簡単に調整できるようにして成る不
整地、蓮田、水田等の作業に最適な農業作業用にターゲ
ットを絞った、不整地フォークリフトを実現することを
その課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、シャーシフレーム、エンジン、該エンジ
ンにより駆動される複数の油圧ポンプ、フォーク機構
部、四つの大径の左右前後方車輪、該四つの車輪の夫々
を駆動する四つのオイルモータ、及びカウンターウェイ
トを有し、凹凸のある不整地、畑、蓮田、水田面におけ
る使用に適した不整地フォークリフトであって、上記四
つの車輪の中で左右後方車輪は、夫々シャーシフレーム
に固定されたオイルモータの出力軸に直結され、上記シ
ャーシフレーム前端中央部には、前後方向かつ水平に伸
びたボス軸により、車軸連結部材が上下方向に揺動可能
にその中央部で枢支されており、上記四つの車輪の中で
左右前方車輪は、上記車軸連結部材の両端に固定された
オイルモータの出力軸に直結され、左前後方車輪を駆動
するオイルモータの夫々は、上記複数の油圧ポンプの第
1油圧ポンプにより駆動され、右前後方車輪を駆動する
オイルモータの夫々は、上記複数の油圧ポンプの第2油
圧ポンプにより駆動され、上記フォーク機構部は、主マ
スト、補助マスト及びフォーク付きマストとから成り、
上記主マストは、その下端部が、取り付けブラケットに
より上記シャーシフレームの前端部に枢支されてほぼ上
記シャーシフレームと同じ高さにあり、かつ上記シャー
シフレームとの間に設けられた傾動シリンダにより傾動
可能に配設されており、上記補助マストは、上記主マス
トとの間に設けられた伸縮の双方向に油圧力が作用する
第1シリンダにより、主マストに対して平行に往復動可
能に設けられ、上記フォーク付きマストは、上記補助マ
ストとの間に設けられた伸縮の双方向に油圧力が作用す
る第2シリンダにより、補助マストに対して平行に往復
動可能に取り付けられ、その下端部にはフォークが一体
又は別体に付設され、上記第1シリンダ及び第2シリン
ダは、互いに上記油圧ポンプに対して直列の油圧路が形
成されるように接続されていることを特徴とする不整地
フォークリフトを提供する。
【0013】上記複数の油圧ポンプの中で、上記第1油
圧ポンプ及び第2油圧ポンプの夫々は、斜板式油圧ポン
プであり、上記複数の油圧ポンプは、上記第1シリンダ
及び第2シリンダへ油を送るとともに、上記傾動シリン
ダへ油を送るギアポンプを含むものである。
【0014】上記カウンタウェイトは、補給栓及び排水
栓を備えた水タンクとして、これは水の量によりカウン
ターウェイト重量を調整できるような構成としてもよ
い。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る不整地フォークリフ
トの実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明
する。図1は、本発明に係る不整地フォークリフト1の
実施例の全体構成を示す側面図である。不整地フォーク
リフト1は、主要部として、シャーシフレーム2、キャ
ビン3、エンジン部4、カウンタウェイト5、フォーク
機構部6、前方車輪7、後方車輪8とから構成される。
【0016】図2は、シャーシフレーム2を中心とした
上記主要部の全体的な配置状態を示す平面図である。シ
ャーシフレーム2は、左右側フレーム9、10、前後端
フレーム11、12及び中央フレーム13から矩形状に
構成されている。
【0017】シャーシフレーム2上の後部にエンジン1
4が設置される、エンジン14は、シャーシフレーム2
のエンジンマウント15上に、エンジン取り付けブラケ
ット16を介してねじで固定されている。エンジン14
の後部にはファン17及びラジエータ18が配設されて
いる。
【0018】エンジン14の前方には、エンジン14の
駆動軸により駆動される、斜板式第1油圧ポンプ19、
斜板式第2油圧ポンプ20及びギア油圧ポンプ21の三
連のポンプが配置されている。
【0019】シャーシフレーム2の左右側フレーム9、
10の後部両側面には、左右後方のモータ取り付けブラ
ケット22、23が固着されており、このブラケット2
2、23の取付孔内に左右後方オイルモータ24、25
が挿入され、取付部材26を介してボルトにより固定さ
れる。後述するように左右後方オイルモータ24、25
は、夫々斜板式第1油圧ポンプ19、斜板式第2油圧ポ
ンプ20により回転駆動される。
【0020】シャシフレーム2の前端フレーム11の上
方に沿って、左右前方の車軸連結部材27が配設され、
この車軸連結部材27の左右両端に、左右前方のモータ
ブラケット28、29が垂設されており、このブラケッ
ト28、29の取付孔に左右前方のオイルモータ30、
31が挿入され、左右後方のオイルモータ23、24同
様に固定されている。後述するように左右前方のオイル
モータ30、31は、夫々斜板式第1油圧ポンプ19、
斜板式第2油圧ポンプ20により駆動される。
【0021】図3は、車軸連結部材27の前端フレーム
11への取り付け構造の詳細を示す図である。図3
(a)、(b)は側面図、図3(c)は、図3(a)の
C−Cから見たの平面図であり、車軸連結部材27の中
央部には、下向きに三角形の前後二股板32が垂設され
ており、その間に前端フレーム11を抱持している。前
端フレーム11の中央部には前後方向に伸びるボス軸3
3が取り付けられており、このボス軸33により二股板
32が枢着されている。これにより、ボス軸33を中心
に、車軸連結部材27は図3(b)のように左右に傾動
し、凹凸のある不整地でも左右前方車輪7、7が凹凸面
に沿って傾動しながらスムースに移動が可能となる。
【0022】不整地フォークリフト1の左右前後方の各
車輪7、8は、オイルモータ23、24、30、31の
出力軸に夫々直結され、夫々独立に回転駆動されるいわ
ゆる四輪独立駆動方式である。しかも、不整地フォーク
リフト1は、従来のフォークリフトとは全く異なり、図
7に示すような大径の車輪7、8が取り付けられてい
る。従って、不整地、蓮田、泥水田等でも支障なく走行
できるように、
【0023】フォーク機構部6は、主要部として、左右
一対の主マスト34、34、補助マスト35、35及び
フォーク付きマスト36、36とから構成される。図4
及び図5は、フォーク機構部6の詳細な構造を示してお
り、図1、2及び図4、5により、さらにフォーク機構
部6を詳細に説明する。図5(a)、(b)、(c)
は、夫々図4のD−D、E−E、F−Fの断面図であ
る。左右一対の主マスト34、34は、断面凹字状の型
鋼から成り、図5(b)、(c)に示すように、上下端
部において、夫々主マスト34、34の外側面及び背面
に固定される上下連結部材37、38により連結され、
補強されている。
【0024】左右の一対の主マスト34、34の夫々
は、図5(c)に示すように、その下端部に後方に伸び
る取付ブラケット39、39の下端が連結部材38と一
体又は別体で取り付けられている。一方、シャーシフレ
ーム2の前端左右の夫々には、支持ブラケット40、4
0が設けられており、上記主マスト34、34の取付ブ
ラケット39、39は、支持ブラケット40、40によ
り支持軸41、41で枢着されている。
【0025】さらに、左右一対の主マスト34、34の
夫々とシャーシフレーム2の間にはマスト傾動シリンダ
42、42が取り付けられている。これにより、マスト
傾動シリンダ42の動作により、主マスト34は、支持
軸41を中心にして傾動操作が可能である。
【0026】本発明の特徴は、主マスト34は、その下
端が取り付けブラケット39を介してシャシフレーム2
の前端の支持ブラケットにほぼシャシフレーム2の高さ
の位置で支持されており、しかも、主マスト34は、マ
スト傾動シリンダ42により傾動して主マストの34の
下端は若干下方に揺動はするが、基本的にはシャーシフ
レーム2の高さとほぼ同じ位置で、地面、路面等の近づ
くことがないように保持することである。
【0027】左右一対の補助マスト35、35は、主マ
スト34同様に断面凹字状の型鋼から成り、主マスト3
4の内側に隣接して主マスト34に対して平行に配設さ
れている。図5(b)に示すように、左右一対の補助マ
スト35、35は、その上端部の後面において頂部連結
板43で互いに連結されている。
【0028】補助マスト35は、その外側面に複数の走
行ローラ44がベアリングにより回転可能に取り付けら
れており、走行ローラ44は、主マスト34の凹状内側
面状を転動する。これにより、補助マスト35は、主マ
スト34の内側に隣接して主マスト34に対して往復動
可能となっている。
【0029】主マスト34の下端部の連結部材38と補
助マスト35の頂部連結板43との間に左右一対の油圧
で動作する左右一対の第1シリンダ45、45が取り付
けられている。この第1シリンダ45は、従来のチェー
ン式のフォークリフトのチェーンを動作する油圧シリン
ダと異なり、後述するように伸張方向及び収縮方向の上
下両方向に作用力が働くから、補助マスト35を上方及
び下方に力を加えながら移動するものである。
【0030】左右一対のフォーク付きマスト36、36
は、主マスト34と同様に断面凹字状の型鋼から成り、
補助マスト35の内側に隣接して補助マスト35に対し
て平行に配設されている。図5(a)に示すように、左
右一対のフォーク付きマスト36、36は、その上端部
の上面において頂部連結板46で互いに連結されてい
る。
【0031】フォーク付きマスト36は、その外側面に
複数の走行ローラ47がベアリングにより回転可能に取
り付けられており、走行ローラ47は、補助マスト35
の凹状内側面を転動する。これにより、フォーク付きマ
スト36は、補助マスト35の内側に隣接して補助マス
ト35に対して往復動可能となっている。
【0032】補助マスト35の上端部の連結部材43と
フォーク付きマスト36の頂部連結板46との間に左右
一対の第2シリンダ48、48が取り付けられている。
この第2シリンダ48は、第1シリンダ45と同様に伸
張方向及び収縮方向の上下両方向に作用力が働き、フォ
ーク付きマスト36を上方及び下方に力を加えながら往
復動させる。フォーク付きマスト36の下端部には、フ
ォーク49が一体又は別体に設けられており、上記補助
マスト35及びフォーク付きマスト36が伸縮すること
により、フォーク49の昇降動作を行う。
【0033】以上のように、補助マスト35は主マスト
34に対して、又フォーク付きマスト36は補助マスト
35に対して伸縮自在にかつ作用力をもって往復動する
構成となっている。これらの、主マスト34、補助マス
ト35及びフォーク付きマスト36の内外方向の配置
は、上記実施例に限定されることなく、主マスト34を
内側にして、その外側に順次補助マスト35、フォーク
付きマスト36を配列してもよい。また、内外方向では
なく、前後方向に順次配列してもよい。
【0034】図6は、本発明に係る不整地フォークリフ
ト1を動作させる油圧操作機構の全体構成を示す図であ
る。エンジン14により動作される斜板式第1油圧ポン
プ19は、実線矢印のように分集弁(オイルを均等量分
流する弁)50を通して左前方オイルモータ30のaポ
ート及び左後方オイルモータ24のaポートへ均等量の
油を分流する。
【0035】これにより、左前方オイルモータ30及び
左後方オイルモータ24を前進方向に回転する。左前方
オイルモータ30のbポート及び左後方オイルモータ2
4のbポートからT字弁51を介して斜板式第1油圧ポ
ンプ19へオイルを環流する。
【0036】従来から知られているように、斜板式油圧
ポンプは、斜板の傾斜角度を調整することによりその送
油量(油圧量)を調整することができ、さらに斜板の傾
斜方向を逆転することにより送油方向を点線矢印に示す
逆方向にすることができ、これにより、左前方オイルモ
ータ30及び左後方オイルモータ24を後進方向に回転
する。このような斜板式油圧ポンプを本発明の斜板式第
1油圧ポンプとして利用することにより、速度調整及び
正逆回転を可能とし、前後輪の回転速度、及び前進・後
進操作を可能とする。
【0037】右側の前後方車輪についても、左側の前後
方オイルモータ30、24が斜板式第1油圧ポンプ19
により駆動されるものと全く同様に、斜板式第2油圧ポ
ンプ20によって前進方向(オイルの流れは実線矢印方
向)及び後進方向(オイルの流れは点線矢印方向)に駆
動し、さらに速度調整動作が行われる。斜板式第1及び
第2油圧ポンプ19、20の斜板は、キャビン3内に設
けられた操作レバー52を操作して、周知の斜板制御機
構により制御する。
【0038】このように、左右前後方車輪7、8は、左
右夫々側毎に、斜板式第1油圧ポンプ19及び斜板式第
2油圧ポンプ20によって、正逆回転及び回転速度の制
御が行われる。従って、例えば、左側の前後方車輪7を
停止又は逆転状態で、右側の前後方車輪8を正転状態に
すると、左方向へ車体を転回することが可能である。こ
の転回(操舵)動作は、従来のデフレンシャル装置を使
用する場合にに比較すると、不整地、蓮田、水田等、足
場のきわめて悪い作業フィールドにおいても、左右方向
への力強い操舵、急転回が可能となる。
【0039】ギア油圧ポンプ21は、切換弁53を介し
て、主マスト34の傾動動作を行うマスト傾動シリンダ
42へオイルを送流する。今、マスト傾動シリンダ42
に対して矢印実線方向へオイルを送流すると、マスト傾
動シリンダ42は収縮して主マスト34は支持軸41を
中心に時計方向に傾動する。
【0040】又、ギア油圧ポンプ21は、切換弁54を
介して第1シリンダ45と第2シリンダ48へ直列にオ
イルを送流する。第1シリンダ45と第2シリンダ48
は、実線矢印方向にオイルを送流すると、第1シリンダ
45と第2シリンダ48は共に伸張方向に作動し、逆に
点線矢印方向に送流すると、共に縮小方向に作動する。
【0041】これにより、補助マスト35とフォーク付
きマスト36は、図1、4において、作用力を伴いなが
ら上方へ伸張し、又下方への収縮することができ、蓮田
や水田等の軟弱地盤へフォークを若干食い込ませる場合
にも効果的に行わせることができる。切換弁53、54
は、キャビン3内の操作レバー63により操作可能であ
る。
【0042】前後左右車輪は、図7に示されるように、
フレーム輪55にゴム輪56が焼き付け固着されて構成
される。ゴム輪56は、フレーム輪55に焼き付けで固
着される剛性の基部57と、基部57から外方に突出し
た複数の剛性パドル部58から構成される。パドル部5
8は、不整地、畑、水田、蓮田内等の足場の悪い作業フ
ィールドにおいて移動するときに地面に対して食い込み
作用を行い、摩擦力を生じるとともに、水田、蓮田等の
水中での水掻きとして推進力を生じ、水陸両用の車輪と
しての効果的な機能を発揮する。
【0043】図1及び図2において、カウンターウエイ
ト5は、エンジン部14の後方において、シャーシフレ
ーム2後端部上に配設される。本発明の不整地フォーク
リフト1の特徴の一つは、このカウンターウエイトを水
タンク59とした構成である。水タンク59の頂部と底
部の夫々に開閉自在な補給栓60及び排水栓61が設け
られている。ラジエータ18に対応して水タンクの中央
部には通気開口62が形成されている。エンジン14で
発生した熱気は、ファン17を介してラジエータ18で
冷却され、通気開口62から外部へ放散される。
【0044】肥料等比較的重量物を運ぶ作業に際してカ
ウンタウェイト5の重量を増加する際には、補給栓60
から水を水タンク59内に多量に補給すればよい。又、
干し草等比較的軽量物を運搬する際は、排水栓61から
水タンク59内の水を排水て水タンク59を軽量とすれ
ばよい。最近は、畑、蓮田、水田等農業用のフィールド
には、給水設備が完備されていることが多く、水の補給
はきわめて容易である。エンジン14の発生熱はラジエ
ータ18で冷却されるが、エンジン14周りに水タンク
が配設されていることによりエンジン14発生熱の冷却
という副次的な効果もある。
【0045】以上のような構成から成る本発明に係る不
整地フォークリフト1の動作を説明する。この不整地フ
ォークリフト1を使用する作業者は、キャビン3内の運
転席で、走行操作レバー52を操作して、斜板式第1及
び第2オイルポンプ19、20の送油量をコントロール
して、あるいは一方を停止又は逆流させて、左側車輪
毎、又は右側車輪毎に、回転速度、回転方向等の回転状
態を変えて、速度制御、方向転回、前進後進等の運転操
作を行う。
【0046】作業者が、コンクリート等平坦な面で使用
する場合は、通常のフォークリフト同様にフォーク49
を路面近くまで下げていても移動可能である。例えば、
収穫物を詰めたパレット等の容器を搬送したり持ち上げ
たり、おろしたりする際には、傾動シリンダを動作して
主マスト34を適当な角度に操作し、さらに補助マスト
35及びフォーク付きマスト36を昇降動作して、フォ
ーク49を図1中の実線又は点線の位置に移動操作す
る。
【0047】不整地フォークリフト1を、大きな凹凸や
うねりのある畑等の不整地で利用する場合は、補助マス
ト35及びフォーク付きマスト36を上昇させて、フォ
ークを上昇させた状態(図1の実線のフォークの位置)
で移動する。本発明に係る不整地フォークリフト1は、
従来のフォークリフトのように、フォーク49を路面ま
で下降するためにその案内をする主マスト34の下端が
ほぼシャーシフレーム2の高さの位置にあり、路面近く
まで設けられていないので、上記凹凸やうねり等により
何ら障害となることなくスムースに移動可能である。
【0048】又、例えば、蓮田内で蓮根の収穫に際し
て、水中内の泥底Gから引き抜いた蓮根を、泥底から持
ち上げるときには、第1及び第2シリンダ45、48に
より補助マスト35及びフォーク付きマスト36を下降
させて、特にフォーク付きマスト36を第2シリンダ4
8の油圧による作用力を以てフォーク49を泥底Gへ下
降して押しつけ、若干前進して、蓮根を下方から持ち上
げるようにする。
【0049】そして、蓮田内を移動する場合は、補助マ
スト35及びフォーク付きマスト36を、水面(図1の
想像線Wの位置)より上方に上昇させ、フォーク49を
持ち上げた状態で移動すれば、泥底で邪魔されることな
く、又泥水の抵抗を受けることなくスムースに移動する
ことができる。
【0050】前述したように、水タンク59の水量を調
整することにより、きわめて簡単にカウンターウェイト
の重量を調整することができる。これにより、作業の種
類、内容により異なる搬送する資材、肥料、収穫物等一
通りではない搬送物の重量に対応して、カウンターウェ
イトを適宜調整でき、重量物を搬送する場合は重量ウェ
イトを、軽量物に対しては軽量ウェイトに調整でき、車
体の重量バランスの適正化による安全性の確保及び燃費
特性の向上をもたらす。また、エンジン周りにカウンタ
ーウェイトである水タンク59設けるから水冷効果も生
じるというきわめてユニークな機能を発揮するものであ
る。
【0051】以上、本発明に係る不整地フォークリフト
1について実施例を説明したが、本発明は、この実施例
に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的思
想の範囲内であればいろいろな態様があることは言うま
でもない。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であるから、
次のような優れた効果が生じる。フォークを上下方向に
案内する主マストの下端の位置が地面、路面より上方に
位置しているから、不整地、蓮田、水田等、足場の悪い
フィールドで移動する際、マストの下部が凹凸、うね
り、起伏、泥水等の邪魔とならない。
【0053】左右前後方車輪全て大径のパドル式車輪を
使用し、しかも各車輪をオイルモータにより独立駆動で
きるようにしたので、上記のような足場の悪い場所、特
に蓮田、水田等でも泥底に車輪がとられるようなことな
く、機動性に優れている。
【0054】カウンターウェイトとして水量調整可能な
水タンク式としたから、昇降、搬送する資材、収穫物等
の重量に応じてウェイトを調整でき、安全面、燃費面で
優れた効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォークリフトの実施例の全体を
示す側面図である。
【図2】本発明に係るフォークリフトのシャーシフレー
ムを中心とした全体の平面図である。
【図3】本発明に係るフォークリフトの左右前方車輪の
支持構造を示す図である。
【図4】本発明に係るフォークリフトのフォーク機構部
を説明する図である。
【図5】図4の要部断面を示す図である。
【図6】本発明に係るフォークリフトの油圧動作を説明
する図である。
【図7】本発明に使用される車輪の構造を示す図であ
る。
【図8】従来のフォークリフトの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 不整地フォークリフト 2 シャーシフレーム 3 キャビン 4 エンジン部 5 カウンタウェイト 6 フォーク機構部 7 前方車輪 8 後方車輪 19 斜板式第1油圧ポンプ 20 斜板式第2油圧ポンプ 21 ギア油圧ポンプ 24、25、30、31 オイルモータ 27 車軸連結部材 34 主マスト 35 補助マスト 36 フォーク付きマスト 42 主マスト傾動シリンダ 45 第1シリンダ 48 第2シリンダ 49 フォーク 59 水タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシフレーム、エンジン、該エン
    ジンにより駆動される複数の油圧ポンプ、フォーク機構
    部、四つの大径の左右前後方車輪、該四つの車輪の夫々
    を駆動する四つのオイルモータ、及びカウンターウェイ
    トを有し、凹凸のある不整地、畑、蓮田、水田面におけ
    る使用に適した不整地フォークリフトであって、 上記四つの車輪の中で左右後方車輪は、夫々シャーシフ
    レームに固定されたオイルモータの出力軸に直結され、 上記シャーシフレーム前端中央部には、前後方向かつ水
    平に伸びたボス軸により、車軸連結部材が上下方向に揺
    動可能にその中央部で枢支されており、 上記四つの車輪の中で左右前方車輪は、上記車軸連結部
    材の両端に固定されたオイルモータの出力軸に直結さ
    れ、 左前後方車輪を駆動するオイルモータの夫々は、上記複
    数の油圧ポンプの第1油圧ポンプにより駆動され、右前
    後方車輪を駆動するオイルモータの夫々は、上記複数の
    油圧ポンプの第2油圧ポンプにより駆動され、 上記フォーク機構部は、主マスト、補助マスト及びフォ
    ーク付きマストとから成り、 上記主マストは、その下端部が、取り付けブラケットに
    より上記シャーシフレームの前端部に枢支されてほぼ上
    記シャーシフレームと同じ高さにあり、かつ上記シャー
    シフレームとの間に設けられた傾動シリンダにより傾動
    可能に配設されており、 上記補助マストは、上記主マストとの間に設けられた伸
    縮の双方向に油圧力が作用する第1シリンダにより、主
    マストに対して平行に往復動可能に設けられ、 上記フォーク付きマストは、上記補助マストとの間に設
    けられた伸縮の双方向に油圧力が作用する第2シリンダ
    により、補助マストに対して平行に往復動可能に取り付
    けられ、その下端部にはフォークが一体又は別体に付設
    され、 上記第1シリンダ及び第2シリンダは、互いに上記油圧
    ポンプに対して直列の油圧路が形成されるように接続さ
    れていることを特徴とする不整地フォークリフト。
  2. 【請求項2】 上記複数の油圧ポンプの中で、上記第1
    油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの夫々は、斜板式油圧ポ
    ンプであり、上記複数の油圧ポンプは、上記第1シリン
    ダ及び第2シリンダへ油を送るとともに、上記傾動シリ
    ンダへ油を送るギアポンプを含むものであることを特徴
    とする請求項1記載の不整地フォークリフト。
  3. 【請求項3】 上記カウンタウェイトは、補給栓及び排
    水栓を備えた水タンクであり、水の量によりカウンター
    ウェイト重量を調整できることを特徴とする請求項1又
    は2記載の不整地フォークリフト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102730600A (zh) * 2012-06-29 2012-10-17 安徽德摩新能源叉车股份有限公司 驳运叉车结构
JP2018004011A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 株式会社諸岡 走行制御装置、作業車両及び走行制御方法
CN112960600A (zh) * 2021-04-25 2021-06-15 李培峨 一种起重机举升装置
JP7505415B2 (ja) 2021-02-05 2024-06-25 株式会社豊田自動織機 産業車両のアクチュエータ装置

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