JP2000234308A - 構造物用スライド式弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置を備えた橋梁用支承装置およびその据え付け方法 - Google Patents

構造物用スライド式弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置を備えた橋梁用支承装置およびその据え付け方法

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JP2000234308A
JP2000234308A JP11070638A JP7063899A JP2000234308A JP 2000234308 A JP2000234308 A JP 2000234308A JP 11070638 A JP11070638 A JP 11070638A JP 7063899 A JP7063899 A JP 7063899A JP 2000234308 A JP2000234308 A JP 2000234308A
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Takashi Yuasa
尭 湯浅
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Kaimon KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新設用橋梁等に適した上部構造物の荷重支持用
のスライド式弾性支承装置と、水平力兼上揚力弾性抵抗
装置との機能分離型の橋梁用支承装置の提供。 【解決手段】下部支持部材2と、弾性支承体5とにより
荷重支承用スライド式弾性支承装置30が構成され、弾
性支承体5の下部及び上部鋼製部材9,10がせん断変
形拘束壁4に横移動不能に嵌設され、上部鋼製部材10
の上面は拘束壁4の上面よりも高レベルに設けられ、鋼
製部材10の上部に設けたすべり支承材13を介して上
部構造物22がスライド自在に支承され、下部構造物1
の上部に、弾性層51の上下両端部に鋼製部材50,5
3を有する水平力兼上揚力弾性抵抗装置46の下部が固
定され、その抵抗装置46の上部に設けた横桁49によ
り隣り合う主桁47端部および前記水平力兼上揚力弾性
抵抗装置46を結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁,特に新設用
橋梁等に適した上部構造物の荷重支持用のスライド式弾
性支承装置と、これと独立して別体に設ける水平方向お
よび上揚力の弾性抵抗装置とを組み合わせた機能分離型
の橋梁用支承装置およびその据え付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム支承によるタイプB型分散免
震支承構造が使用されているが、設計,施工,高価格で
あることから、常時と地震時の機能を分離した構造が望
まれてきている。従来、ゴムのような弾性支承体を使用
した上部構造物の荷重支持用弾性支承装置としては、平
面的に閉鎖した環状のせん断変形拘束壁により、その内
側に配置される鋼製部材等を介して間接的にゴムのせん
断変形を拘束する形態の上部構造物の荷重支持用弾性支
承装置と水平方向の弾性支承装置とを組み合わせた免震
支承装置が知られている。
【0003】しかしながら、前記従来の荷重支持用弾性
支承装置の場合は、平面的に閉鎖した環状のせん断変形
拘束壁を使用しているので、その環状のせん断変形拘束
壁内に雨水および塵埃等の不純物が蓄積されやすく、そ
のため環状のせん断変形拘束壁内面とこれに摺動される
鋼製部材等の摺動面との間またはゴム層との間隙に、塵
埃等の不純物が蓄積する恐れがあり、塵埃等の不純物が
蓄積されるとゴムの弾性作用を発揮させることができな
くなる恐れがあり、そのため清掃等のメンテナンスが煩
雑になり、また環状壁を溶接等により固定する必要があ
るので、部材も大きくなり、コスト高になるという問題
がある。また、水平方向の弾性支承装置により桁等の上
部構造物の荷重を軽減させながら据え付けることが困難
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の問
題点を改良する目的で開発され、弾性支承体に対して、
せん断変形支承作用を常時機能させないようにすると共
に常時弾性支承装置により支承される新設の上部構造物
を、これらの築造中および築造後においても常時スライ
ド可能に比較的恒久的に、しかも弾性支承体に比較的高
い支圧応力を負担させることができ、より簡単な力学的
な設計が可能な荷重支持用の弾性支承装置を提供するこ
とができると共に、せん断変形拘束壁内に雨水および塵
埃等の不純物が蓄積されることなく、ゴムの弾性作用を
発揮させることができなくなる恐れがなく、しかも清掃
等のメンテナンスが容易であり、構造が簡単で比較的小
さくてすみ、経済的な荷重支持用の弾性支承装置を提供
することができ、また水平方向の弾性支承装置を据え付
ける場合、桁等の上部構造物の荷重を軽減させながら据
え付けることが可能な構造物用スライド式弾性支承装置
及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置を備えた橋梁用弾性支
承装置およびその据え付け方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1の構造物用スライド式弾性支承装置及び水
平力兼上揚力弾性抵抗装置を備えた橋梁用支承装置にお
いては、上部構造物と橋台または橋脚等の下部構造物と
の間に配置される橋梁用支承装置において、下部構造物
に固定される下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製
部材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とに
より荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、か
つ前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が、前記下
部支持部材の上部における橋軸方向に間隔をおいて対向
するように設けられた平面円弧状内面を有するせん断変
形拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変形
拘束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動可
能に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面は
前記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに設けら
れ、その上部鋼製部材の上部に設けたすべり面を有する
すべり支承材を介して橋軸方向に延長する主桁または版
桁あるいは箱桁等の上部構造物が横方向に常時スライド
自在に支承され、かつ前記荷重支承用スライド式弾性支
承装置から橋軸方向と交差する横方向に離れた位置にお
ける前記下部構造物の上部に、中間部にゴムのような弾
性層と鋼板とを上下方向に交互に積層した積層部を有す
ると共に、これと一体に上下両端部に鋼製部材を有する
水平力兼上揚力弾性抵抗装置の下部が載置されて固定さ
れ、前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置の上部に、橋軸方
向に延長する主桁または版桁あるいは箱桁等の上部構造
物が設けられていることを特徴とする。
【0006】また請求項2においては、上部構造物と橋
台または橋脚等の下部構造物との間に配置される橋梁用
支承装置において、下部構造物に固定される下部支持部
材と、弾性層を介して上部鋼製部材および下部鋼製部材
を一体に有する弾性支承体とにより荷重支承用スライド
式弾性支承装置が構成され、かつ前記下部鋼製部材およ
び前記上部鋼製部材が、前記下部支持部材の上部におけ
る橋軸方向に間隔をおいて対向するように設けられた平
面円弧状内面を有するせん断変形拘束壁に横移動不能に
嵌設され、かつ前記せん断変形拘束壁に前記上部鋼製部
材が相対的に上下方向に摺動可能に設けられていると共
に、前記上部鋼製部材の上面は前記せん断変形拘束壁の
上面よりも高レベルに設けられ、その上部鋼製部材の上
部に設けたすべり面を有するすべり支承材を介して橋軸
方向に延長する主桁等の上部構造物が横方向に常時スラ
イド自在に支承され、かつ前記荷重支承用スライド式弾
性支承装置から橋軸方向と交差する横方向に離れた位置
における前記下部構造物の上部に、中間部にゴムのよう
な弾性層と鋼板とを上下方向に交互に積層した積層部を
有すると共に、これと一体に上下両端部に鋼製部材を有
する水平力兼上揚力弾性抵抗装置の下部が載置されて固
定され、前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置の上部に横桁
が設けられて、前記横桁により隣り合う主桁端部および
前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置が結合されている。ま
た請求項3の構造物用スライド式弾性支承装置及び水平
力兼上揚力弾性抵抗装置を備えた橋梁用支承装置におい
ては、下部支持部材がスポンジ層を介して下部構造物に
固定されている。
【0007】また請求項4の橋梁用支承装置の据え付け
方法においては、上部構造物と下部構造物との間に配置
される橋梁用支承装置を据え付けるに際し、下部構造物
に固1された下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製
部材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とに
より荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、か
つ前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が前記下部
支持部材の上部に設けられた橋軸方向に間隔をおいて対
向するように設けられた平面円弧状内面を有するせん断
変形拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変
形拘束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動
可能に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面
は前記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに配置さ
れ、前記荷重支承用スライド式弾性支承装置から橋軸方
向と交差する横方向に離れた位置における前記下部構造
物の上部に、中間部にゴムのような弾性層と鋼板とを上
下方向に交互に積層した積層部を有すると共に、これと
一体に上下両端部に鋼製部材を有する水平力兼上揚力弾
性抵抗装置を載置して固定し、次いで荷重支承用スライ
ド式弾性支承装置および前記水平力兼上揚力弾性抵抗装
置の上部に、橋軸方向に延長する主桁または版桁あるい
は箱桁等の上部構造物を築造することを特徴とする。
【0008】また請求項5の橋梁用支承装置の据え付け
方法においては、上部構造物と下部構造物との間に配置
される橋梁用支承装置を据え付けるに際し、下部構造物
に固定された下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製
部材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とに
より荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、か
つ前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が前記下部
支持部材の上部に設けられた橋軸方向に間隔をおいて対
向するように設けられた平面円弧状内面を有するせん断
変形拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変
形拘束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動
可能に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面
は前記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに配置さ
れ、前記荷重支承用スライド式弾性支承装置の上部に橋
軸方向に延長する主桁を載置し、次いで前記荷重支承用
スライド式弾性支承装置から橋軸方向と交差する横方向
に離れた位置における前記下部構造物の上部に、中間部
にゴムのような弾性層と鋼板とを上下方向に交互に積層
した積層部を有すると共に、これと一体に上下両端部に
鋼製部材を有する水平力兼上揚力弾性抵抗装置を載置し
て固定し、続いて前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置の上
部に、橋軸方向に延長する主桁端部間および前記水平力
兼上揚力弾性抵抗装置を結合する横桁を築造することを
特徴とする。
【0009】また請求項6の橋梁用支承装置の据え付け
方法においては、上部構造物と下部構造物との間に配置
される橋梁用支承装置を据え付けるに際し、下部構造物
に固定された下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製
部材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とに
より荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、か
つ前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が前記下部
支持部材の上部に設けられた橋軸方向に間隔をおいて対
向するように設けられた円弧状内面を有するせん断変形
拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変形拘
束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動可能
に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面は前
記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに配置され、
前記荷重支承用スライド式弾性支承装置から橋軸方向と
交差する横方向に離れた位置における前記下部構造物の
上部に、スポンジ層を介在させて、中間部にゴムのよう
な弾性層と鋼板とを上下方向に交互に積層した積層部を
有すると共に、これと一体に上下両端部に鋼製部材を有
する水平力兼上揚力弾性抵抗装置を載置し、かつ前記ス
ポンジ層により前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置を支持
させて仮締め固定し、続いて前記水平力兼上揚力弾性抵
抗装置の上部に、橋軸方向に延長する主桁または版桁あ
るいは箱桁等の上部構造物を築造し、その後前記スポン
ジ層を押しつぶすように前記水平力兼上揚力弾性抵抗装
置の下部のレベルを押し下げながら本締め固定すること
を特徴とする。
【0010】また請求項7の橋梁用支承装置の据え付け
方法においては、上部構造物と下部構造物との間に配置
される橋梁用支承装置を据え付けるに際し、下部構造物
に固定された下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製
部材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とに
より荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、か
つ前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が前記下部
支持部材の上部に設けられた橋軸方向に間隔をおいて対
向するように設けられた円弧状内面を有するせん断変形
拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変形拘
束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動可能
に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面は前
記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに配置され、
前記荷重支承用スライド式弾性支承装置の上部に橋軸方
向に延長する主桁を載置し、次いで前記荷重支承用スラ
イド式弾性支承装置から橋軸方向と交差する横方向に離
れた位置における前記下部構造物の上部に、スポンジ層
を介在させて、中間部にゴムのような弾性層と鋼板とを
上下方向に交互に積層した積層部を有すると共に、これ
と一体に上下両端部に鋼製部材を有する水平力兼上揚力
弾性抵抗装置を載置し、前記スポンジ層により前記水平
力兼上揚力弾性抵抗装置を支持させて仮締め固定し、続
いて前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置の上部に、橋軸方
向に延長する主桁端部間および前記水平力兼上揚力弾性
抵抗装置を結合する横桁を築造し、その後前記スポンジ
層を押しつぶすように前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置
の下部のレベルを押し下げながら本締め固定することを
特徴とする。
【0011】本発明によると、構造物用スライド式弾性
支承装置における弾性体にせん断変形を常時機能させな
い形態であるので、弾性体の横方向の変位によっておこ
る比較的大きなせん断変形の繰り返しによる疲労が生じ
ない。また上部構造物の荷重を支承する作用及び桁等の
上部構造物の撓み(回転)を支承する作用を機能させな
がら、しかも上部構造物を常時スライド自在に支承でき
るので、上部構造物の築造後はもちろんのこと築造中に
地震力が作用しても、スライド式弾性支承装置に過大な
横方向の支持力を発揮させることなく上部構造物を支承
でき、しかもせん断変形をしないので、ゴムを比較的高
支圧応力度下で使用できるので、弾性体を小型にするこ
とができ、また、荷重支承部材における弾性層は、鋼製
等の硬質部材を介して間接的にせん断拘束壁により横移
動とせん断変形を拘束されているので、弾性層に直接無
理な横方向の外力が作用させることなく、弾性層のせん
断変形を確実に拘束することができる。また、弾性支承
体を高支圧弾性支承体として機能させることができ、弾
性層の上下部には、これをせん断させる力が作用する
が、その応力は、当該ゴム層の上下に嵌着した上下の各
嵌着支持部材のそれぞれの反力壁で機械的に接着面のせ
ん断力を拘束するように受けられるので、ゴム層の上下
部およびゴム層の接着面はせん断破壊しないと共に、ゴ
ム層の接着界面外周縁部等の一部に応力集中するのが緩
和される。また、ゴム層の外周面にR加工等による環状
凹部が形成されていることで、さらにゴム層の外周縁部
等に応力集中するのが緩和され、したがって、このゴム
層は、上方から高荷重を受けて圧縮変形するとき、全体
としてゴム層の外面は略同一面となり、これによって上
下の嵌着支持部材との接着面に剥離作用を及ぼすことが
少なく、円滑に圧縮変形でき、桁の回転および振動を吸
収できる。またゴム層に少なくとも一枚以上の補強鋼板
が埋設した場合には、高支圧になっても、前記ゴム層に
内部応力を広く分布させて、ゴム層の過度な局部歪みを
抑えることができる。また、ゴム層に接する鋼製部材ま
たは補強鋼板あるいは上部嵌着支持部材並びに下部嵌着
支持部材におけるゴム層との接着界面を粗面にすると、
接着面の拡大とゴム層のせん断抵抗力の増大を図ること
ができるので、一体結合強度を向上させて、高支圧に対
して、剪断抵抗力および剥離抵抗力を高めることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の第1
実施形態に係る橋梁用弾性支承装置Aを設置している途
中の状態を示すものであって、この橋梁用弾性支承装置
Aは、橋主桁等の上部構造物22と橋脚あるいは橋台等
の下部構造物1の間に配置され、上部構造物の荷重用の
スライド式弾性支承装置30と水平力兼上揚力弾性抵抗
装置46から構成され、橋脚等の下部構造物1の上面
に、橋軸方向(前後方向)に間隔をおいて前後一対の荷
重支承用スライド式弾性支承装置30が配置されると共
に、その前後一対の荷重支承用スライド式弾性支承装置
30が橋軸と交差する方向に間隔を置いて多数配置され
て、それらの下部が固定され、前記各前部側の荷重支承
用スライド式弾性支承装置30の上部に前部側の橋軸方
向に延長するコンクリート製等の主桁47の後端部が載
置され、前記各後部側の荷重支持用のスライド式弾性支
承装置30の上部に後部側の橋軸方向に延長する主桁4
7の前端部が載置され、前記下部構造物22の上面の橋
軸直角方向に隣り合う主桁47間において、下部構造物
1の上面にスポンジ層61が介在されて、水平力兼上揚
力弾性抵抗部材46が載置され、且つその水平力兼上揚
力弾性抵抗部材46における下部鋼板53の透孔56に
下部構造物1に埋め込み固定された前記アンカーボルト
55の上部が挿通され、そのアンカーボルト55の上部
のネジ部に螺合されるナット57により緩く仮締め固定
されている(図1の状態)。次に図2に示すように、前
記橋軸方向に延長する各前部側の主桁47の後端部およ
び各後部側の主桁47の前端部を一体に埋設して固定す
ると共に、橋脚等の下部構造物1の長手方向に延長する
ように鉄筋コンクリート製の横桁49が水平力兼上揚力
弾性抵抗部材46の上部のアンアカーボルト55を埋め
込むように設けられて、各前部側の主桁47の後端部お
よび各後部側の主桁47の前端部並びに水平力兼上揚力
弾性抵抗部材46の上部が一体に結合され、かつナット
57を追い締めすることにより水平力兼上揚力弾性抵抗
部材46が下部構造物1に強固に締め付け固定され、ス
ポンジ層61が押しつぶされた状態になっている。
【0013】次に荷重支持用のスライド式弾性支承装置
30について説明する。前記スライド式弾性支承装置3
0は、図11ないし図15に示すように、鋼製の下部支
持部材2を備えており、コンクリート製等の下部構造物
1の上面から上方に突出した支持部3の上面に、鋼製の
下部支持部材2が載置され、その下部支持部材2におけ
るベースプレート32の下面に、アンカーボルト15の
上端部が溶接または螺合固定され、そのアンカーボルト
15が下部構造物1に埋め込み固定され、前記ベースプ
レート32の上面における橋軸方向(前後方向)の両側
に、間隔をおいて前部せん断変形拘束壁4aおよび後部
せん断変形拘束壁4bにおける各平面円弧状内壁面4c
が対向するように配置されると共に、前記各せん断変形
拘束壁4a,4bの下部が溶接等により前記ベースプレ
ート32に固定されている。前記前部せん断変形拘束壁
4aおよび後部せん断変形拘束壁4bによりせん断変形
拘束壁4が構成されている。
【0014】前記せん断変形拘束壁4の内側の円弧状の
内壁面4cに近接または接触するように平面円形の下部
嵌着支持部材36からなる下部鋼製部材9とこれとほぼ
同形の平面円形の上部嵌着支持部材35からなる上部鋼
製部材10と前記各鋼製部材9,10の間に介在されて
これらと一体に接着材または焼き付けあるいは一体成形
により固着された弾性体(層)6を備えた弾性支承体5
が嵌合配置され、これにより、前記下部鋼製部材9と上
部鋼製部材10の相対的な横移動を拘束して、弾性支承
体5におけるゴムのような弾性体(層)6の上下両端部
分の相対的な横方向の変位による弾性体(層)6のせん
断変形を間接的に拘束している。したがって、前記弾性
支承体5が、橋軸直角方向および橋軸方向等に横移動す
るのが防止され、かつ前記せん断変形拘束壁4に対し前
記上部鋼製部材10は上下方向に移動可能に設けられて
いる。前記せん断変形拘束壁4の各円弧状内壁面4cの
平面形状は、中心が同じ円形の軌跡上に配置されてお
り、上部鋼製部材とほぼ同形かあるいは相似形になるよ
うに設定されて、円形に製作される。前記せん断変形拘
束壁4の内壁面4cには、テフロン層、四フッ化エチレ
ン板または層からなる低摩擦のすべり支承面39が形成
されている。なお、73は弾性体(層)6の変形を許容
するための変形許容空間である。
【0015】前記弾性支承体5は、図9および図10に
示すように、上面にほぼ断面逆台形の上向き開口溝9a
を有する下部嵌着支持部材36からなる下部鋼製部材9
と、下面に断面台形の下向き開口溝10aを有する上部
嵌着支持部材35からなる上部鋼製部材10と、これら
の溝に接着材または一体成形等により一体に結合された
ゴム等の弾性層(体)6とにより構成されている。前記
上部鋼製部材10の上面には、円形の嵌合用凹部44が
設けられ、前記嵌合用凹部44に、四フッ化エチレン
板、あるいは四フッ化エチレン層等のすべり支承部材1
3が嵌合係止されると共に接着剤等により固定される
か、前記上部鋼製部材10の上面にステンレス鋼板等の
すべり支承部材13がビス等により固定されている。前
記弾性層(体)6の外周面には、R加工等による環状凹
部33が形成されていることで、さらにゴム層の外周縁
部等に応力集中するのが緩和されるように構成されてい
る。
【0016】前記弾性支承体5における下部鋼製部材9
の上面および上部鋼製部材10の下面の円形面全体に、
環状波形ロールまたはローレット加工等による凹凸状接
着面40が形成され、したがって各鋼製部材9,10と
弾性層6との接着界面が、環状波形又はローレット加工
などによる凹凸状接着面40とされていることで、フラ
ットな接着面に比べて、弾性層6が圧縮変形される際の
弾性層6と、各鋼製部材9,10との接着面に加わるせ
ん断力による剥離をより有効に阻止できる。
【0017】また前記鋼製せん断拘束壁4の内側上部に
は、前記上部鋼製部材10の外側面が近接または当接さ
れるように配置され、前記鋼製せん断拘束壁4の上面レ
ベルは、上部鋼製部材10の板厚の中間部(図示の場合
は、ほぼ板厚の中央部のレベル)に位置するように設定
されている。前述のように前記下部支持部材2は、コン
クリート製等の下部構造物1に埋め込み固定されたアン
カーボルト等のボルト15を介して下部構造物1に固定
される。
【0018】前述のように非金属製のテフロン層等のす
べり支承材39を設けておくと、前記せん断拘束壁4の
内側面と上部鋼製部材10の外周面に間隙を設けなくて
も、上部構造物の撓みにより上部鋼製部材10が多少傾
動(回転)してもこれを吸収しながら支承することがで
きる。
【0019】前記上部鋼製部材10の板厚は、上部構造
物の荷重を支承した状態で、前記鋼製せん断拘束壁4の
上面が、上部鋼製部材10の板厚のほぼ中央部のレベル
に位置するように設定するとよい。前記上部鋼製部材1
0の周縁部を上部構造物(主桁)22の撓みによる回転
を考慮したアール部すなわち円弧状外面部にしておくと
上部構造物(桁)22の撓みによる回転に対しても円滑
に追従することができる。
【0020】前記実施形態の場合は、弾性支承体5が下
部構造物1に下部支持部材2を介して間接的に係止され
ると共に鋼製のせん断拘束壁4に直接的に水平方向に移
動不能に係止されることにより、弾性支承体5における
弾性体(層)6がせん断変形不能に係止され、かつ上部
構造物22側にアンカーボルト8により埋め込み固定さ
れた円形または矩形の鋼製ソールプレート38の下面に
は、四フッ化エチレン板、あるいは四フッ化エチレン層
またはステンレス鋼板等の円形または矩形のすべり支承
部材67が固定され、したがって上部構造物22はソー
ルプレート38および上部鋼製部材10等を介して弾性
支承体5に支承されている。この実施形態の場合は、前
述のようにゴム層にせん断変形をさせないので、ゴム層
に比較的高支圧応力度の弾性支持部材として弾性支承体
5を高支圧弾性支承体31として作用させることができ
る。
【0021】前記高支圧弾性支承体31には、薄型のゴ
ムのような弾性層6の外周面にR加工によるほぼ半円状
等の環状凹部33が形成され、かつこの弾性層6には補
強鋼板等の硬質板34が埋設されている。なお、図示の
ように硬質板34の中央部に円形孔を設けてもよく、透
孔を備えていない形態の硬質板34を使用するようにし
てもよい。前記弾性層6の上部と下部にはそれぞれ外周
部に環状反力壁35aと36aを有するカップ状断面の
上部嵌着支持部材35と下部嵌着支持部材36とが嵌着
されている。上下部の各嵌着支持部材35,36からな
る上部鋼製部材10と下部鋼製部材9の内面と、弾性層
6の上下面との当接部が接着面37とされており、かつ
弾性層6の上下部が反力壁35a,36aの内側(ポッ
ト部)に被嵌されている。前記高支圧弾性支承体31に
おける上部嵌着支持部材35の下面および下部嵌着支持
部材36の上面の円形面全体および硬質板34の表裏両
面に、環状波形ロールまたはローレット加工などによる
凹凸状接着面40が形成され、したがって、各上部嵌着
支持部材35および下部嵌着支持部材36および硬質板
34における弾性層6との接着界面が、環状波形又はロ
ーレット加工などによる凹凸状接着面40とされている
ことで、フラットな接着面に比べて弾性層6が圧縮変形
される際の弾性層6と、各鋼製部材9,10との接着面
に加わるせん断力による剥離をより有効に阻止できる。
なお図に示す実施形態においては、補強鋼板からなる硬
質板34の中央部に透孔が設けられて硬質板34の上下
のゴム層の一体化が図られている。
【0022】前記の高支圧弾性支承体31において、上
方から矢印P(図10に示す)の例えば200kg/c
ないし250kg/cmというような高荷重が作
用するとき、弾性層6には、矢印P方向のせん断力が
作用し、このせん断力が弾性層6と上下嵌着支持部材3
5,36からなる上部鋼製部材10と下部鋼製部材9と
の接着面37に剥離力として作用するが、前記反力壁3
5a,36aによって、機械的に弾性層6における接着
面37に作用するせん断力を拘束し、弾性層6の上下部
にせん断力を作用させず、かつ弾性層の一部に応力が集
中するのを緩和する構成とされており、また上部嵌着支
持部材35および下部嵌着支持部材36および硬質板3
4における弾性層6との接着界面が、環状波形又はロー
レット加工などによる凹凸状接着面40とされているの
で、それ故に高支圧に十分耐える構造とされている。
【0023】さらに、上下部嵌着支持部材35,36の
反力壁35a,36aに加えて、弾性層6のR加工等に
よる環状凹部33の存在により、鉛直高支圧に際し、弾
性層6は環状凹部33が解消されるか、又は弾性層6の
支承作用にほとんど影響しない程度外方に若干膨出する
程度に圧縮変形することで対応するので、ゴム層の一部
に応力が集中するのを緩和させることができ、弾性層6
の上下部と、上下嵌着支持部材35,36との接着面3
7を剥離するように作用する力は、環状凹部33が存在
しない場合に比べて非常に小さく、それ故に、この支持
部材31は高支圧に円滑に対応できる構造とされてい
る。
【0024】前記実施形態の構造物の荷重支持用スライ
ド式弾性支承装置においては、図20に示す比較例とし
てあげる構造の支圧荷重支持部材68の不具合が解消さ
れている。つまり、図20に示す比較例としてあげる構
造の支圧荷重支持部材68では、上方から矢印Pの荷重
が作用するとき、補強鋼板7を介してなる複数の弾性層
6は圧縮変形し、このとき、弾性層6の周囲はR状膨出
部62となって膨出すると共に、この弾性層6の上下部
には矢印P方向の応力が働いて横方向に伸長し、その
ため、弾性層6と上,下部支持板63,64との接着面
65にせん断力が働き、接着面を剥離させるように作用
するので、前記構造の単一弾性層6からなる支承部材で
は、その厚みが薄いという利点がある反面、平坦な接着
境界面の場合には、支圧応力は120Kg/cm程度
が限度であって、例えば、支圧応力は200Kg/cm
ないし250Kg/cmという高荷重を支圧するこ
とはできないが、前述のとおり前記実施形態においては
このような不具合がない。
【0025】さらに説明すると、図11および図12に
示すように高支圧弾性支承体31を主要素の1つとする
スライド式弾性支承装置30において、当該高支圧弾性
支承体31の上下嵌着支持部材35,36は、せん断変
形拘束壁4と隣り合っており、しかも高支圧弾性支承体
31の弾性層6の上部に嵌着した上部嵌着支持部材35
の上面の高さHよりもせん断変形拘束壁4の頂面4d
の高さHが下の位置に設けられている。したがって、上
部構造物の下面に取付けた円形または矩形の鋼製ソール
プレート38を前記せん断拘束壁4の頂面4dより高い
位置にある高支圧弾性支承体31の上部嵌着支持部材3
5の上面におけるすべり支承材13でスライド自在にか
つ弾性的に支持することができる。
【0026】しかも、前記のように上部嵌着支持部材3
5の下部は、せん断拘束壁4の頂面4dよりも下位(低
レベル)にあることにより、高支圧弾性支承体31の弾
性層6と上部嵌着支持部材35はせん断変形拘束壁4に
よりせん断変形拘束的に支持される。さらに、上部構造
物に取付けたソールプレート38は、前述のとおり、高
支圧弾性支承体31の上部嵌着支持部材35の上面のす
べり支承材13にスライド自在に支持されているので、
高支圧弾性支承体31の弾性層6はせん断変形されず、
いわゆる強制スライド型の支持形態とされている。かつ
前記実施形態の高支圧弾性支承体31では、補強鋼板等
の硬質板34と弾性層6との接着界面および上下嵌着支
持部材35,36と弾性層6との接着界面が、上部嵌着
支持部材35の内側下面全面および下部嵌着支持部材3
6の内側上面全面ならびに補強鋼板等の硬質板34の表
裏両面の全面に環状波形又はローレット加工などによる
凹凸状部が形成されることで、凹凸状接着面40とされ
ている。この凹凸状接着面40とすることで、フラット
な接着面に比べて、弾性層6が圧縮変形される際の弾性
層6と、補強鋼板34との接着面に加わるせん断力によ
る剥離をより有効に阻止できる。
【0027】本発明において使用する前記実施形態の荷
重支持用弾性支承装置30を実施する場合、ゴム層が薄
い場合には、硬質板を埋設しなくてもよいが、ゴム層
(または弾性層)6に埋設する補強鋼板等の硬質板とし
ては、板厚1mm以上の鋼板等を少なくとも一枚以上埋
設し、必要に応じ複数枚埋設するようにしても良い。ま
た前記実施形態の場合も高支圧用に使用することができ
るが、より高支圧用に使用する場合には、ゴム層(また
は弾性層)6に埋設する補強鋼板等の硬質板の板厚を例
えは1〜100mm等適宜選択し、必要に応じ複数枚埋
設して使用するようにすればよい。補強鋼板等の硬質板
の表裏両面に環状波形又はローレット加工などによる凹
凸状接着面40を設けるようにすれば、接着面積を増加
させた分さらに一体結合化を高めて、剥離抵抗力および
せん断変形抵抗力を高めることができる。なお前記各実
施形態における下部鋼製部材9,上部鋼製部材10,上
部嵌着支持部材35および下部嵌着支持部材36のゴム
層6との接着界面を粗面あるいは凹凸係合にすれば、平
坦な接着界面に比べて、凹凸係合または粗面による接着
面積を増加させた分さらに一体結合化を高めて、剥離抵
抗力およびせん断変形抵抗力を高めることができ、さら
に高い高支圧応力度でも使用することができる。
【0028】前記実施形態に係る高支圧弾性支承体31
では、上部嵌着支持部材35にはテフロン板からなる低
摩擦摺動板43の嵌合用凹部44が設けられ、この嵌合
用凹部44を含む上下の嵌着支持部材35,36の表面
と、その中間に位置する弾性層6の外部に露出している
表面を包む全表面を薄いゴム被覆層で被覆してもよい。
このようにゴム被覆層で完全被覆すると、サビ等による
劣化が防止され耐久性が向上する。
【0029】次に、この発明において使用する前述の水
平力兼上揚力弾性抵抗装置46について、図16および
図17を参照しながら説明する。上部鋼製部材50の上
部にアンカーロッドまたはアンカーボルト54の下部が
溶接または螺合等により固定され、かつ下部鋼製部材5
3に透孔56が設けられ、さらにこれらの上部鋼製部材
50および下部鋼製部材53の間にこれらと一体に接着
剤または焼き付けあるいは一体成形等によりゴム等の弾
性層51が一体に結合されて水平力兼上揚力弾性抵抗装
置46が構成され、かつその弾性層(ゴム層)51に
は、鋼板52を埋め込むように上下方向にゴム層と鋼板
52とを交互に積層して一体化した水平方向の変位を比
較的大きく許容することができるように積層部が設けら
れ、前記下部鋼製部材53の下面に、予めスポンジ層6
1が接着材等により固定されるか、あるいは、前記水平
力兼上揚力弾性支承抵抗装置46(弾性支承装置)を下
部構造物1に据え付ける際に、前記スポンジ層61を介
在させた状態で前記水平力兼上揚力弾性支承抵抗装置4
6(弾性支承装置)を下部構造物1に載置し(図5参
照)、かつ下部構造物1に予め埋め込み固定されたアン
カーボルト55の上部に、前記下部鋼製部材52におけ
る各アンカーボルト挿通用透孔56を挿通させた後、ナ
ット57により前記水平力兼上揚力弾性支承抵抗装置4
6を強く緊締せずに緩く仮締め固定する。
【0030】この場合において、前記スポンジ層61の
全体が押しつぶれないようにしておけばよく、そのため
前記スポンジ層61の材質としてはゴムあるいは合成樹
脂等の海面体を使用すればよい。またそのスポンジ層6
1の厚みは、水平力兼上揚力弾性抵抗装置46の重量に
もよるが、厚みが5〜15mm程度でよく、また圧縮強
度が5〜10Kg/cm程度の材質のものを適宜選択
して使用するようにすればよい。前記スポンジ層61
は、鉄筋コンクリート等の連結用横桁49がその直上に
おいて築造されると共に、コンクリート主桁47または
連結用横桁49の築造後において、橋軸方向に多数の床
版48等の死荷重が付与された状態においては、荷重支
持用弾性支承装置46も1〜10mm程度沈下するの
で、これに応じて前記スポンジ層61も圧縮され、した
がってこれらを見込んでスポンジ層61の厚みを適宜選
択すればよい。その後前記スポンジ層61を前記アンカ
ーボルト55に螺合されたナット57をさらに追い締め
して押しつぶし、強固に固定することによって、前記水
平力兼上揚力弾性抵抗装置46を強固に橋脚等の下部構
造物1に固定することができる。なお、前記水平力兼上
揚力弾性支承抵抗装置46は、下部構造物1の上面にお
いて、前記スライド式弾性支承装置30よりも低レベル
の位置に配置されている。前記水平力兼上揚力弾性抵抗
装置46によって、上部構造物の水平力、上揚力、回転
力の全方向の揺れが緩衝される。また、前記水平力兼上
揚力弾性抵抗装置46における下部鋼製部材53の上面
に補強用リブを適宜設けてもよい。
【0031】前記下部構造物1の上部には、上部構造物
22の荷重支持用の構造物用スライド式弾性支承装置3
0から横方向に離れた位置において、鋼製アンカー棒5
8の下部が埋め込み固定され、前記鋼製アンカー棒58
には、隣り合う橋軸方向に延長するコンクリート主桁4
7間を連結する鉄筋コンクリート製の横桁49内に埋め
込み配置される横断面が橋軸方向に延長する長円形のア
ンカーキャップ59が被せられると共に、アンカーキャ
ップ59の内側上端部と前記鋼製アンカー棒58の上端
部との間には、ギャップが設けられ、かつ前記アンカー
キャップ59の周囲には、スパイラル鉄筋60が配設さ
れて、橋軸直角方向の横移動を制限する横移動制限装置
70が構成されている。前記横桁49の下部は、コンク
リート製等の下部構造物1の上面から上方に突出した橋
軸と交差する方向に隣り合う支持部71の間において、
下方に突出するように下部突出部72が設けられてい
る。したがって、大きな地震力による大きな水平力が作
用して前記鋼製アンカー棒58が横方向に塑性変形して
も前記支持部71と前記下部突出部72と共同して上部
構造物の落橋防止機能を果たすことができる。前記橋軸
直角方向の横移動を制限する横移動制限装置70は必要
に応じ設けるようにすればよい。
【0032】次に前記の橋梁用支承装置を据え付ける場
合の手順について説明する。前記実施形態の構造物用ス
ライド式弾性支承装置30及び水平力兼上揚力弾性抵抗
装置46を備えた免震支承装置Aを据え付ける場合に
は、まず下部構造物1の上部に荷重支承用スライド式弾
性支承装置30のアンカーボルト15を埋め込むように
下部構造物1に固定し、その構造物用スライド式弾性支
承装置30の上部に、橋軸方向に延長するコンクリート
主桁47を載置し、次いで前記荷重支承用スライド式弾
性支承装置30から橋軸方向と交差する横方向に離れた
位置における前記下部構造物1の上部に、スポンジ層6
1を適宜介在させて水平力兼上揚力弾性抵抗装置46を
載置し、前記スポンジ層61が潰れない程度に前記水平
力兼上揚力弾性抵抗装置46を仮締め固定し、続いて型
枠等を適宜設置すると共に前記水平力兼上揚力弾性抵抗
装置46の上部に、適宜配筋作業を行った後、橋軸方向
に延長する主桁47間および前記水平力兼上揚力弾性抵
抗装置46を結合するコンクリート製横桁49を築造す
る。なお、前記コンクリート主桁47の端部には、適宜
隣り合う主桁に向かって横方向に突出するように鉄筋を
張り出させておく(図示を省略した。)。そして連結用
横桁49の築造後、型枠等を取り外し、その後前記水平
力兼上揚力弾性抵抗装置46の下部のスポンジ層61を
押しつぶすように橋軸方向の前後の両側のナット57を
強く締め付けて固定する。このようにすると、水平力兼
上揚力弾性抵抗装置46の横桁および床版等をを含む上
部構造物の負担荷重を軽減し、ほぼ無負荷に近い状態に
することができる。また、前述のように水平力兼上揚力
弾性支承装置46および横移動制限装置70を取り付け
る場合、隣り合う断面T字状の主桁47のウエブ47a
と上部フランジ47bとにより囲まれた空間を作業用空
間として利用することができる。
【0033】図18および図19は、版桁(または箱
桁)75を新規に築造して支承する場合の第2の実施形
態を示すものであって、橋脚からなる下部構造物1の上
面における中央部および橋軸直角方向に延長するように
突設された各フランジ74の端部に、上方に突出した支
持部3が設けられ(図示の場合は計3個)、各支持部3
の上面に、図9ないし図15に示した荷重支持用のスラ
イド式弾性支承装置30が配置されてその下部が固定さ
れ、また前記各支持部3間の中間部に、スポンジ層61
を介在させた状態で、図16および図17に示した水平
力兼上揚力弾性抵抗装置46が配設されて下部構造物1
に固定されている。次いで、前記荷重支持用のスライド
式弾性支承装置30の上部に版桁(または箱桁)75か
らなる上部構造物22を築造し、かつ前記水平力兼上揚
力弾性抵抗装置46の上部のアンカーボルト54を埋め
込むようにして、前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置46
の上部と版桁75の下部とを一体化する。なお、荷重支
持用のスライド式弾性支承装置30と水平力兼上揚力弾
性抵抗装置46についての構造および作用については、
前記第1実施形態の場合と同じであるので、同一の部分
については、同一の符号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態の場合は、前記第1実施形態のように
多数の主桁47およびこれを連結する連結用横桁49等
により構成された上部構造物22に代わり、版桁(また
は箱桁)75等により構成された上部構造物22全体が
築造されている点で、前記第1実施形態の場合と相違し
ているが、その他の構成については前記第1実施形態と
同様である。
【0034】前記の分離型橋梁用免震支承装置Aは次の
ように作用する。コンクリート主桁あるいは鋼桁等の主
桁47で支持される道路橋等の上部構造物22の荷重
は、前記荷重支持用弾性支承装置30で受けられ、水平
力兼上揚力弾性抵抗装置46に対して初期状態におい
て、上部構造物22の荷重が作用していても、スポンジ
層61を押しつぶした調整後においては、上部構造物の
荷重がほとんど作用しておらず無負荷に近い状態であ
る。大地震が発生した際、主桁47または版桁(また箱
桁)75等の上部構造物22に働く下向きの力に対して
は、せん断拘束壁4内でゴムが圧縮変形することで緩和
し、分散することができる。主桁47または版桁(また
箱桁)75等の上部構造物22に働く上揚力に対して
は、前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置46を介して主桁
47などの上部構造物22と、下部構造物1とが結合さ
れていることにより、前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置
46の伸縮変形でその上揚力が円滑に緩衝されながら制
御される。
【0035】また、地震によりコンクリート桁等の主桁
47または版桁(また箱桁)75等の上部構造物22に
働く水平方向の力、つまり橋軸方向と、横軸直角方向の
力に対しては、コンクリート主桁47または版桁(また
箱桁)75等の上部構造物22の下面に取り付けられた
ソールプレート38がステンレス鋼板等のすべり支承材
67を介して支持部材31の上部嵌着支持部材35の上
面テフロン層35dと圧接して、その圧接支持部がスラ
イド自在に接合していることにより、相互間の摺動摩擦
によりその水平力が減衰される。これに加えて、同時に
橋軸方向に対しては水平力兼上揚力弾性抵抗装置46が
せん断変形することで減衰され、また、橋軸直角方向に
対しては、前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置46がせん
断変形することで減衰される。また前記実施形態のよう
に橋軸直角方向の横移動を制限する横移動制限装置70
を設けた場合には、これにより橋軸直角方向の横移動を
起こさないように支承される。
【0036】したがって、地震により主桁47または版
桁(また箱桁)75等の上部構造物22に働く地震力に
対しては、スライド式弾性支承装置30による摩擦力に
よるスライド支承作用と、高支圧弾性支承体31の弾性
層6の圧縮変形と、水平力兼上揚力弾性抵抗装置(緩衝
手段)46のせん断変形による支承作用及び上揚力に対
する弾性層の伸縮抵抗作用との相互作用で有効に減衰す
ることができる。
【0037】前記実施形態の高支圧弾性支承体31の場
合は、ゴム層等の弾性層6の外周面にR加工等による環
状凹部33が形成されていることで、さらにゴム層の外
周縁部等に応力集中するのが緩和され、したがって、こ
のゴム層は、上方から高荷重を受けて圧縮変形すると
き、全体としてゴム層の外面は略同一面となり、これに
よって上下の嵌着支持部材35,36との接着面に剥離
作用を及ぼすことが少なく、円滑に圧縮変形でき、主桁
47または版桁(また箱桁)75等の上部構造物22の
回転および振動を吸収できる。またゴム層に少なくとも
一枚以上の補強鋼板等の硬質板34が埋設されているこ
とにより、高支圧になっても、前記ゴム層の内部応力を
広く分布させて、ゴム層の過度な局部歪みを抑えること
ができる。そして、この発明において使用する高支圧弾
性支承体31においては、ゴム層6に接する鋼製部材
9,10または補強鋼板等の硬質板34あるいは上部嵌
着支持部材35並びに下部嵌着支持部材36におけるゴ
ム層との接着界面を粗面にすることで接着面の拡大とゴ
ム層のせん断抵抗力の増大を図っているので、一体結合
強度を向上させて、高支圧に対して、剪断抵抗力および
剥離抵抗力を高めている。
【0038】本発明における前記実施形態を実施する場
合、ゴム層が薄い場合には、硬質板を埋設しなくてもよ
いが、ゴム層(または弾性層)6に埋設する補強鋼板等
の硬質板34としては、板厚1mm以上の鋼板等を少な
くとも一枚以上埋設し、必要に応じ複数枚埋設するよう
にしても良い。また前記実施形態の場合も高支圧用に使
用することができるが、より高支圧用に使用する場合に
は、ゴム層(または弾性層)6に埋設する補強鋼板等の
硬質板の板厚を例えば1〜100mm等適宜選択し、必
要に応じ複数枚埋設して使用するようにすればよい。補
強鋼板等の硬質板34の表裏両面に環状波形又はローレ
ット加工などによる凹凸状接着面40をもうけるように
すれば、接着面積を増加させた分さらに一体結合化を高
めて、剥離抵抗力およびせん断変形抵抗力を高めること
ができる。なお前記各実施形態における下部鋼製部材
9,上部鋼製部材10,上部嵌着支持部材35および下
部嵌着支持部材36のゴム層6との接着界面を粗面ある
いは凹凸係合にすれば、平坦な接着界面に比べて、凹凸
係合または粗面による接着面積を増加させた分さらに一
体結合化を高めて、剥離抵抗力およびせん断変形抵抗力
を高めることができ、さらに高い高支圧応力度でも使用
することができる。
【0039】なお、本発明を実施する場合、スライド式
弾性支承装置を反転配置して、下側をスライドさせるよ
うにしてもよい。また、本発明を実施する場合、ソール
プレート38および下部支持部材2の取付形態は、上部
構造物22が鋼製である場合には、適宜ボルト接合ある
いは溶接等により取り付けるようにすればよい。また、
前記スポンジ層61の平面形状は適宜複数の分割型のス
ポンジ層を平面的に複合させて矩形のスポンジ層61と
しても良く、圧力調整のために、適宜開口部を設けるよ
うに構成してもよく、あるいは、複数の分割型のスポン
ジ層を点在させるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る橋梁用
支承装置によると、構造物用スライド式弾性支承装置と
これとは独立して別個の水平力兼上揚力弾性抵抗装置を
組み合わせたので、一体型の免震支承装置に比べて、常
時の設計と地震時の設計を分離させて設計することがで
き、したがって、震度法および保有耐力法の設計を大き
く簡素化することが可能となり、また上部構造物の荷重
支持用として高支圧の強制スライド型の弾性支承装置を
使用し、その構造が比較的簡単であるため安価に製造で
き、常時使用するスライド型の弾性支承装置を安価に提
供することができ、しかもせん断変形をさせないので、
弾性体の横方向の変位によっておこる比較的大きなせん
断変形の繰り返しによる疲労が起こらないので、弾性体
の耐久性を高めることができ、かつ弾性支承装置におけ
る荷重支承作用及び回転支承作用を機能させながら、し
かも主桁等の上部構造物を常時スライド自在に支承でき
るので、上部構造物の築造後はもちろんのこと築造中に
地震力が作用しても、弾性支承装置に過大な横方向の支
持力を発揮させることなく上部構造物を支承することが
できる。また、前後のせん断変形拘束壁間が橋軸直角方
向の両側で開放されているので、雨水および塵埃等の不
純物がせん断変形拘束壁内に蓄積されることがなく、ゴ
ムの弾性作用を発揮させることができなくなる恐れがな
く、しかも清掃等のメンテナンスが容易であり、構造が
簡単で比較的小さくてすみ、そのため経済的な荷重支持
用の弾性支承装置を提供することができ、また水平力兼
上揚力弾性抵抗装置を据え付ける場合は、主桁等の上部
構造物の荷重を軽減させながら据え付けることが可能で
あるので、簡単な手段により、合理的に橋梁用支承装置
を据え付けることができる。また、前記弾性支承装置
は、せん断変形をさせないので、設計が単純になり、し
たがって、必要な圧縮ばね定数が任意に設定することが
できる。また、本発明の橋梁用支承装置は、構造が簡単
であると共に製作も容易であり、装置の運搬並びに据付
作業も比較的容易に行うことができる。かつ前記弾性支
承体の上下両端部の各鋼製部材における弾性層との接着
界面を粗面にした場合には、接着面の拡大とゴム層のせ
ん断抵抗力を増大させて、比較的高支圧応力に対しても
簡単な構成により対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る構造物用スライド
式弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置を備え
た橋梁用支承装置を設置すると共に横桁を築造する直前
の状態を拡大して示す縦断正面図である。
【図2】図1において横桁を築造した状態を示す縦断正
面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る構造物用スライド
式弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置を備え
た橋梁用支承装置を設置すると共に横桁を築造した状態
の全体をを示す縦断正面図である。
【図4】図3における一部横断平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図3において横桁を築造する直前の状態の全体
を示す縦断正面図である。
【図7】図6における一部横断平面図である。
【図8】図7のB−B線断面図である。
【図9】弾性支承体の平面図である。
【図10】図9の縦断側面図である。
【図11】構造物用スライド式弾性支承装置の正面図で
ある。
【図12】図11の一部縦断正面図である。
【図13】図11の一部を省略した平面図である。
【図14】下部支持部材の平面図である。
【図15】図14の正面図である。
【図16】水平力兼上揚力弾性抵抗装置の側面図であ
る。
【図17】水平力兼上揚力弾性抵抗装置の平面図であ
る。
【図18】本発明の実施形態に係る構造物用スライド式
弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置を備えた
橋梁用支承装置の上部に版桁を築造した状態を示す縦断
正面図である。
【図19】図18における構造物用スライド式弾性支承
装置及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置の配置状態を示す
平面図である。
【図20】比較例としての積層弾性層からなる荷重支持
部材のせん断変形を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下部構造物 2 下部支持部材 3 支持部 4 鋼製せん断変形拘束壁 4a 前部せん断変形拘束壁 4b 後部せん断変形拘束壁 4c 円弧状内壁面 4d 頂面 5 弾性支承体 6 弾性体(層) 7 補強鋼板 8 アンカーボルト 9 下部鋼製部材 9a 上向き開口溝 10 上部鋼製部材 10a 下向き開口溝 13 すべり支承部材 15 ボルト(アンカーボルト) 22 上部構造物 30 免震支承装置 31 高支圧弾性支承体 32 ベースプレート 33 環状凹部 34 硬質板 35 上部嵌着支持部材 35a 環状反力壁 36 下部嵌着支持部材 36a 環状反力壁 37 接着面 38 ソールプレート 39 すべり支承面 40 凹凸状接着面 43 低摩擦摺動板 44 嵌合用凹部 46 水平力兼上揚力弾性抵抗装置 47 主桁 48 床版 49 連結用横桁 50 上部鋼製部材 51 弾性層(ゴム層) 52 鋼板 53 下部鋼製部材 54 アンカーボルト 55 アンカーボルト 56 透孔(下部鋼製部材53の) 57 ナット 58 鋼製アンカー棒 59 アンカーキャップ 60 スパイラル鉄筋 61 スポンジ層 62 R状膨出部 63 上部支持板 64 下部支持板 65 接着面 67 すべり支承部材 68 支圧荷重支持部材 70 横移動制限装置 71 支持部 72 下部突出部 73 変形許容空間 74 支承フランジ 75 版桁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部構造物と橋台または橋脚等の下部構
    造物との間に配置される橋梁用支承装置において、下部
    構造物に固定される下部支持部材と、弾性層を介して上
    部鋼製部材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承
    体とにより荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成さ
    れ、かつ前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が、
    前記下部支持部材の上部における橋軸方向に間隔をおい
    て対向するように設けられた平面円弧状内面を有するせ
    ん断変形拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん
    断変形拘束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に
    摺動可能に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の
    上面は前記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに設
    けられ、その上部鋼製部材の上部に設けたすべり面を有
    するすべり支承材を介して橋軸方向に延長する主桁また
    は版桁あるいは箱桁等の上部構造物が横方向に常時スラ
    イド自在に支承され、かつ前記荷重支承用スライド式弾
    性支承装置から橋軸方向と交差する横方向に離れた位置
    における前記下部構造物の上部に、中間部にゴムのよう
    な弾性層と鋼板とを上下方向に交互に積層した積層部を
    有すると共に、これと一体に上下両端部に鋼製部材を有
    する水平力兼上揚力弾性抵抗装置の下部が載置されて固
    定され、前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置の上部に、橋
    軸方向に延長する主桁または版桁あるいは箱桁等の上部
    構造物が設けられていることを特徴とする構造物用スラ
    イド式弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置を
    備えた橋梁用支承装置。
  2. 【請求項2】 上部構造物と橋台または橋脚等の下部構
    造物との間に配置される橋梁用支承装置において、下部
    構造物に固定される下部支持部材と、弾性層を介して上
    部鋼製部材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承
    体とにより荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成さ
    れ、かつ前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が、
    前記下部支持部材の上部における橋軸方向に間隔をおい
    て対向するように設けられた平面円弧状内面を有するせ
    ん断変形拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん
    断変形拘束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に
    摺動可能に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の
    上面は前記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに設
    けられ、その上部鋼製部材の上部に設けたすべり面を有
    するすべり支承材を介して橋軸方向に延長する主桁等の
    上部構造物が横方向に常時スライド自在に支承され、か
    つ前記荷重支承用スライド式弾性支承装置から橋軸方向
    と交差する横方向に離れた位置における前記下部構造物
    の上部に、中間部にゴムのような弾性層と鋼板とを上下
    方向に交互に積層した積層部を有すると共に、これと一
    体に上下両端部に鋼製部材を有する水平力兼上揚力弾性
    抵抗装置の下部が載置されて固定され、前記水平力兼上
    揚力弾性抵抗装置の上部に横桁が設けられて、前記横桁
    により隣り合う主桁端部および前記水平力兼上揚力弾性
    抵抗装置が結合されていることを特徴とする構造物用ス
    ライド式弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵抗装置
    を備えた橋梁用支承装置。
  3. 【請求項3】 下部支持部材がスポンジ層を介して下部
    構造物に固定されている請求項1および2に記載の構造
    物用スライド式弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵
    抗装置を備えた橋梁用支承装置。
  4. 【請求項4】 上部構造物と下部構造物との間に配置さ
    れる橋梁用支承装置を据え付けるに際し、下部構造物に
    固定された下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製部
    材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とによ
    り荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、かつ
    前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が前記下部支
    持部材の上部に設けられた橋軸方向に間隔をおいて対向
    するように設けられた平面円弧状内面を有するせん断変
    形拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変形
    拘束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動可
    能に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面は
    前記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに配置さ
    れ、前記荷重支承用スライド式弾性支承装置から橋軸方
    向と交差する横方向に離れた位置における前記下部構造
    物の上部に、中間部にゴムのような弾性層と鋼板とを上
    下方向に交互に積層した積層部を有すると共に、これと
    一体に上下両端部に鋼製部材を有する水平力兼上揚力弾
    性抵抗装置を載置して固定し、次いで荷重支承用スライ
    ド式弾性支承装置および前記水平力兼上揚力弾性抵抗装
    置の上部に、橋軸方向に延長する主桁または版桁あるい
    は箱桁等の上部構造物を築造することを特徴とする構造
    物用スライド式弾性支承装置及び水平力兼上揚力弾性抵
    抗装置を備えた橋梁用支承装置の据え付け方法。
  5. 【請求項5】 上部構造物と下部構造物との間に配置さ
    れる橋梁用支承装置を据え付けるに際し、下部構造物に
    固定された下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製部
    材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とによ
    り荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、かつ
    前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が前記下部支
    持部材の上部に設けられた橋軸方向に間隔をおいて対向
    するように設けられた平面円弧状内面を有するせん断変
    形拘束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変形
    拘束壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動可
    能に設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面は
    前記せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに配置さ
    れ、前記荷重支承用スライド式弾性支承装置の上部に橋
    軸方向に延長する主桁を載置し、次いで前記荷重支承用
    スライド式弾性支承装置から橋軸方向と交差する横方向
    に離れた位置における前記下部構造物の上部に、中間部
    にゴムのような弾性層と鋼板とを上下方向に交互に積層
    した積層部を有すると共に、これと一体に上下両端部に
    鋼製部材を有する水平力兼上揚力弾性抵抗装置を載置し
    て固定し、続いて前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置の上
    部に、橋軸方向に延長する主桁端部間および前記水平力
    兼上揚力弾性抵抗装置を結合する横桁を築造することを
    特徴とする構造物用スライド式弾性支承装置及び水平力
    兼上揚力弾性抵抗装置を備えた橋梁用支承装置の据え付
    け方法。
  6. 【請求項6】 上部構造物と下部構造物との間に配置さ
    れる橋梁用支承装置を据え付けるに際し、下部構造物に
    固定された下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製部
    材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とによ
    り荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、かつ
    前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が前記下部支
    持部材の上部に設けられた橋軸方向に間隔をおいて対向
    するように設けられた円弧状内面を有するせん断変形拘
    束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変形拘束
    壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動可能に
    設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面は前記
    せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに配置され、前
    記荷重支承用スライド式弾性支承装置から橋軸方向と交
    差する横方向に離れた位置における前記下部構造物の上
    部に、スポンジ層を介在させて、中間部にゴムのような
    弾性層と鋼板とを上下方向に交互に積層した積層部を有
    すると共に、これと一体に上下両端部に鋼製部材を有す
    る水平力兼上揚力弾性抵抗装置を載置し、かつ前記スポ
    ンジ層により前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置を支持さ
    せて仮締め固定し、続いて前記水平力兼上揚力弾性抵抗
    装置の上部に、橋軸方向に延長する主桁または版桁ある
    いは箱桁等の上部構造物を築造し、その後前記スポンジ
    層を押しつぶすように前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置
    の下部のレベルを押し下げながら本締め固定することを
    特徴とする構造物用スライド式弾性支承装置及び水平力
    兼上揚力弾性抵抗装置を備えた橋梁用支承装置の据え付
    け方法。
  7. 【請求項7】 上部構造物と下部構造物との間に配置さ
    れる橋梁用支承装置を据え付けるに際し、下部構造物に
    固定された下部支持部材と、弾性層を介して上部鋼製部
    材および下部鋼製部材を一体に有する弾性支承体とによ
    り荷重支承用スライド式弾性支承装置が構成され、かつ
    前記下部鋼製部材および前記上部鋼製部材が前記下部支
    持部材の上部に設けられた橋軸方向に間隔をおいて対向
    するように設けられた円弧状内面を有するせん断変形拘
    束壁に横移動不能に嵌設され、かつ前記せん断変形拘束
    壁に前記上部鋼製部材が相対的に上下方向に摺動可能に
    設けられていると共に、前記上部鋼製部材の上面は前記
    せん断変形拘束壁の上面よりも高レベルに配置され、前
    記荷重支承用スライド式弾性支承装置の上部に橋軸方向
    に延長する主桁を載置し、次いで前記荷重支承用スライ
    ド式弾性支承装置から橋軸方向と交差する横方向に離れ
    た位置における前記下部構造物の上部に、スポンジ層を
    介在させて、中間部にゴムのような弾性層と鋼板とを上
    下方向に交互に積層した積層部を有すると共に、これと
    一体に上下両端部に鋼製部材を有する水平力兼上揚力弾
    性抵抗装置を載置し、前記スポンジ層により前記水平力
    兼上揚力弾性抵抗装置を支持させて仮締め固定し、続い
    て前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置の上部に、橋軸方向
    に延長する主桁端部間および前記水平力兼上揚力弾性抵
    抗装置を結合する横桁を築造し、その後前記スポンジ層
    を押しつぶすように前記水平力兼上揚力弾性抵抗装置の
    下部のレベルを押し下げながら本締め固定することを特
    徴とする構造物用スライド式弾性支承装置及び水平力兼
    上揚力弾性抵抗装置を備えた橋梁用支承装置の据え付け
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100415766B1 (ko) * 2001-02-09 2004-01-16 김정현 교량구조물 위치이동 컴퓨터 제어시스템
JP2017122365A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 株式会社横河住金ブリッジ 橋梁の機能分離型制振構造
CN112681121A (zh) * 2020-12-18 2021-04-20 河海大学 控制多跨长联曲线连续刚构桥纵向变形的弹性连接装置

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