JP2000235079A - 放射線画像撮像装置 - Google Patents

放射線画像撮像装置

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JP2000235079A
JP2000235079A JP11038033A JP3803399A JP2000235079A JP 2000235079 A JP2000235079 A JP 2000235079A JP 11038033 A JP11038033 A JP 11038033A JP 3803399 A JP3803399 A JP 3803399A JP 2000235079 A JP2000235079 A JP 2000235079A
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JP
Japan
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image
area
data
radiation image
lens array
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JP11038033A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ohara
弘 大原
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空間分解能が高く高画質であり、しかも薄型で
軽量化が可能である放射線画使撮像装置を提供する。さ
らに、周囲の環境、主に温度の変化による有効画像領域
の位置ずれ及び/または大きさの変化、レンズを使用す
ることにより生じる光学的ゆがみの無い画像を得ること
ができ、さらに多量のデータを迅速に処理することが可
能な放射線画像撮像装置を提供する。 【解決手段】放射線画像撮像装置は、X線シンチレータ
21、レンズアレイ22、そしてそのレンズアレイ22
の各々のレンズ23に対応するエリアセンサ24をこの
順に配置して構成される放射線画像検出器2を備え、こ
の各エリアセンサ24の有効画像面積率が5%以上99
%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばX線マン
モグラフィや胸部、四肢骨等の撮影等に用いられる放射
線画像撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療診断用のX線画像撮影に用いられる
システムとしては、ハロゲン化銀写真フィルムを蛍光増
感紙に密着させ、X線画像を露光し、自動現像機で現
像、定着、水洗、乾燥する画像形成システムが従来より
一般的に使われてきた。
【0003】このように医療用X線画像診断や非破壊検
査では、ハロゲン化銀乳剤を用いたいわゆるX線フィル
ムが広く用いられてきた。とくに医用画像診断において
は増感紙とX線フィルムを組み合わせたスクリーン・フ
ィルムシステムが100年来用いられている。
【0004】これら画像情報はいわゆるアナログ画像情
報であって、近年発展を続けているディジタル画像情報
のような、自由な画像処理や瞬時の電送ができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】X線画像のディジタル
技術の一つとしてコンピューテッド・ラジオグラフィ
(CR)が現在医療現場で受け入れられている。しかし
ながら鮮鋭性が十分でなく空間分解能も不充分であり、
スクリーン・フィルムシステムの画質レベルには到達し
ていない。そして、さらに新たなディジタルX線画像技
術として、例えば雑誌Physics Today,l
997年11月号24頁のジョン・ローランズ論文“A
morphous Semiconductor Us
her inDigital X−ray Imagi
ng”や、雑誌SPIEの1997年32巻2頁のエル
・イー・アントヌクの論文”Development
ofa High Resolution, Acti
ve Matrix, Flat−Panel Ima
ger with Enhanced FillFac
tor”等に記載された、薄膜トランジスタ(TFT)
を用いた平板X線検出装置(FPD)が開発されてい
る。
【0006】これはCRより装置が小型化し、画質が優
れているという特徴がある。しかし、一方ではTFTの
もつ画像素子の大きさの制限から、画像の分解能が3〜
4lp/mm程度と低いという欠点がある。また、別の
X線ディジタル技術として、X線シンチレータと少数個
のCCDを用いる方法とが知られている。しかしながら
この少数個のCCDを用いた放射線画像検出器は大型に
なり、重量が重いことが欠点である。
【0007】この発明は、前記実情に鑑みてなされたも
ので、空間分解能が高く高画質であり、しかも薄型で軽
量化が可能である放射線画使撮像装置を提供することを
目的としている。さらにこの発明は、周囲の環境、主に
温度の変化による有効画像領域の位置ずれ及び/または
大きさの変化、レンズを使用することにより生じる光学
的ゆがみの無い画像を得ることができ、さらに多量のデ
ータを迅速に処理することが可能な放射線画像撮像装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0009】請求項1に記載の発明は、『X線シンチレ
ータ、レンズアレイ、そしてそのレンズアレイの各々の
レンズに対応するエリアセンサをこの順に配置して構成
される放射線画像検出器を備え、前記各エリアセンサの
有効画像面積率が5%以上99%以下であることを特徴
とする放射線画像撮像装置。』である。
【0010】この請求項1に記載の発明によれば、X線
シンチレータ、レンズアレイ、そしてそのレンズアレイ
の各々のレンズに対応するエリアセンサをこの順に配置
したから、空間分解能が高く高画質であり、厚さが薄く
小型で、しかも軽量である。
【0011】また、各エリアセンサの有効画像面積率が
99%以下とすることにより、周囲の環境、主に温度の
変化による有効画像領域の位置ずれ及び/大きさの変化
が生じても高解像度の画像を得ることが可能である。ま
た有効画像面積率を5%以上とすることにより、エリア
センサを有効に利用でき、解像度の低下(分割画像領域
に対するエリアセンサ内の画素数が少なくなる)を防ぐ
ことが可能である。
【0012】請求項2に記載の発明は、『前記各エリア
センサの有効画像面積率が50%以上90%以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮像装
置。』である。
【0013】この請求項2に記載の発明によれば、各エ
リアセンサの有効画像面積率が90%以下とすることに
より、周囲の環境、主に温度の変化による有効画健領域
の位置ずれ及び/または大きさの変化がさらに大きく生
じても高解像度の画像を得ることが可能である。また、
有効画像面積率を50%以上とすることにより、エリア
センサをさらに有効に利用でき、解像度の低下(分割画
像領域に対するエリアセンサ内の画素数が少なくなる)
を防ぐことが可能である。
【0014】請求項3に記載の発明は、『X線シンチレ
ータ、レンズアレイ、そしてそのレンズアレイの各々の
レンズに対応するエリアセンサをこの順に配置して構成
される放射線画像検出器を備え、前記各エリアセンサの
有効画像領域の画像信号から全画像データを作成する画
像データ作成手段を有することを特徴とする放射線画像
撮像装置。』である。
【0015】この請求項3に記載の発明によれば、各エ
リアセンサの全画像領域の画像信号のうち有効画像領域
の信号のみを使用して全体の画像データを作成すること
により、迅速に画像データを得ることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、『X線シンチレ
ータ、レンズアレイ、そしてそのレンズアレイの各々の
レンズに対応するエリアセンサをこの順に配置して構成
される放射線画像検出器を備え、前記各エリアセンサの
有効画像領域より広い領域の画像信号から全画像データ
を作成する画像データ作成手段を有することを特徴とす
る放射線画像撮像装置。』である。
【0017】この請求項4に記載の発明によれば、各エ
リアセンサの全画像領域のうち、有効画像領域よりも広
い領域、例えば、全画像領域、または、全画像領域から
最も外側の数ラインを除いた領域の信号を用いて全体の
画像データを作成することにより、データを平均化しノ
イズの少ない画像データを得ることができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、『X線シンチレ
ータ、レンズアレイ、そしてそのレンズアレイの各々の
レンズに対応するエリアセンサをこの順に配置して構成
される放射線画像検出器を備え、前記各エリアセンサの
有効画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変化を補
正する補正手段を有することを特徴とする放射線画像撮
像装置。』である。
【0019】この請求項5に記載の発明によれば、撮影
時の初期位置に対する有効画像領域の位置ずれ及び/ま
たは大きさの変化を補正することにより、周囲の環境、
主に温度によりエリアセンサ上に結像する有効画像領域
の画像の位置ずれ及び/または大きさの変化が生じても
高解像度の画像を得ることが可能である。
【0020】請求項6に記載の発明は、『前記放射線画
像検出器が、予め作成した有効画像領域の位置ずれ及び
/または大きさの変化の補正用データを記憶する補正デ
ータ記憶手段を有し、前記有効画像領域の位置ずれ及び
/または大きさの変化の補正データを用いて前記各エリ
アセンサの有効画像領域の位置ずれ及び/または大きさ
の変化を補正することを特徴とする請求項5に記載の放
射線画像撮像装置。』である。
【0021】この請求項6に記載の発明によれば、有効
画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変化を補正す
るために、予め有効画像領域の位置ずれ及び/または大
きさの変化に対する補正用データを作成しておき、撮影
によって得られた画像データに対して補正用データを用
いて有効画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変化
を補正することにより、周囲の環境、主に温度によりエ
リアセンサ上に結像する有効画像領域の画像の位置ずれ
及び/または大きさの変化が生じても高解像度の画像を
得ることが可能である。
【0022】請求項7に記載の発明は、『前記有効画像
領域の位置ずれ及び/または大きさの変化の補正データ
が格子状の被写体を撮影して得られたデータであること
を特徴とする請求項6に記載の放射線画像撮像装置。』
である。
【0023】この請求項7に記載の発明によれば、補正
用データ作成には格子状の被写体を撮影し、そこで得ら
れた画像データを本来撮影した格子状の被写体の像に対
応させる方法で補正用データを作成することにより、周
囲の環境、主に温度によりエリアセンサ上に結像する有
効画像領域の画像の位置ずれ及び/または大きさの変化
が生じても高解像度の画像を得ることが可能である。
【0024】請求項8に記載の発明は、『X線シンチレ
ータ、レンズアレイ、そしてそのレンズアレイの各々の
レンズに対応するエリアセンサをこの順に配置して構成
される放射線画像検出器を備え、前記レンズによる光学
的ゆがみを補正する補正手段を有することを特徴とする
放射線画像撮像装置。』である。
【0025】この請求項8に記載の発明によれば、レン
ズによる光学的なゆがみを補正することにより、エリア
センサ上に結像する画像のゆがみが生じても高解像度の
画像を得ることが可能である。
【0026】請求項9に記載の発明は、『前記放射線画
像検出器が、予め作成したゆがみ補正用データを記憶す
る補正データ記憶手段を有し、前記ゆがみ補正用データ
を用いてレンズによる光学的ゆがみを補正することを特
徴とする請求項8に記載の放射線画像撮像装置。』であ
る。
【0027】この請求項9に記載の発明によれば、光学
的ゆがみを補正するために、予め補正用データを作成し
ておき、撮影によって得られた画像データに対して補正
用データを用いて光学的ゆがみ補正することにより、エ
リアセンサ上に結像する画像のゆがみが生じても高解像
度の画像を得ることが可能である。
【0028】請求項10に記載の発明は、『前記ゆがみ
補正データが格子状の被写体を撮影して得られたデータ
であることを特徴とする請求項9に記載の放射線画像撮
像装置。』である。
【0029】この請求項10に記載の発明によれば、補
正用データ作成には格子状の被写体を撮影し、そこで得
られた画像データを本来撮影した格子状の被写体の像に
対応させる方法で作成することにより、周囲の環境、主
に温度によりエリアセンサ上に結像する画像のゆがみが
生じても高解像度の画像を得ることが可能である。
【0030】請求項11に記載の発明は、『X線シンチ
レータ、レンズアレイ、そしてそのレンズアレイの各々
のレンズに対応するエリアセンサをこの順に配置して構
成される放射線画像検出器を備え、前記放射線画像検出
器により得られた全画像データより照射野認識を行なう
照射野認識手段と、照射野外のデータを削除または圧縮
処理する画像処理手段を有することを特徴とする放射線
画像撮像装置。』である。
【0031】この請求項11に記載の発明によれば、診
断上必要ではない照射野外の画素の画像データを削除し
たり圧縮するなりして、全体での画像データ量を小さく
することにより、多量のデータを迅速に処理することが
可能である。
【0032】請求項12に記載の発明は、『X線シンチ
レータ、レンズアレイ、そしてそのレンズアレイの各々
のレンズに対応するエリアセンサをこの順に配置して構
成される放射線画像検出器を備え、前記放射線画像検出
器により得られた全画像データよりROI認識を行なう
ROI認識手段と、ROI外のデータを削除または圧縮
処理する画像処理手段を有することを特徴とする放射線
画像撮像装置。』である。
【0033】この請求項12に記載の発明によれば、診
断上必要ではないROI外の画素の画像データを削除し
たり圧縮するなりして、全体での画像データ量を小さく
することにより、多量のデータを迅速に処理することが
可能である。
【0034】請求項13に記載の発明は、『前記放射線
画像検出器が、前記各エリアセンサにおいて有効画像領
域の位置ずれ及び/または大きさの変化の補正を行なっ
た後に、各エリアセンサの画像信号からの全画像データ
を作成することを特徴とする請求項11または請求項1
2に記載の放射線画像撮像装置。』である。
【0035】この請求項13に記載の発明によれば、各
エリアセンサにおいて有効画像領域の位置ずれ及び/ま
たは大きさの変化の補正を行なった後に、各エリアセン
サの画像信号からの画像データを重ね合わせて全画像デ
ータを作成することにより、周囲の環境、主に温度によ
りエリアセンサ上に結像する有効画像領域の画像の位置
ずれ及び/または大きさの変化が生じても高解像度の画
像を得ることが可能である。
【0036】請求項14に記載の発明は、『前記放射線
画像検出器が、前記各エリアセンサにおいてゆがみの補
正を行なった後に、各エリアセンサの画像信号からの全
画像データを作成することを特徴とする請求項11また
は請求項12に記載の放射線画像撮像装置。』である。
【0037】この請求項14に記載の発明によれば、各
エリアセンサにおいてゆがみの補正を行なった後に、各
エリアセンサの画像信号からの画像データを重ね合わせ
て全画像データを作成することにより、エリアセンサ上
に結像する画像のゆがみが生じても高解像度の画像を得
ることが可能である。
【0038】請求項15に記載の発明は、『前記放射線
画像検出器が、前記各エリアセンサの画像信号からの全
画像データを作成した後に、照射野認識処理を行なうこ
とを特徴とする請求項11または請求項12に記載の放
射線画像撮像装置。』である。
【0039】この請求項15に記載の発明によれば、各
エリアセンサの画像信号からの全画像データを作成した
後に、照射野認識処理を行なうことにより、診断上必要
ではない照射野外の画素の画像データを削除したり圧縮
するなりして、全体での画像データ量を小さくすること
により、多量のデータを迅速に処理することが可能であ
る。
【0040】請求項16に記載の発明は、『前記放射線
画像検出器が、前記各エリアセンサの画像信号からの全
画像データを作成した後に、ROI認識処理を行なうこ
とを特徴とする請求項11または請求項12に記載の放
射線画像撮像装置。』である。
【0041】この請求項16に記載の発明によれば、各
エリアセンサの画像信号からの全画像データを作成した
後に、ROI認識処理を行なうことにより、診断上必要
ではないROI外の画素の画像データを削除したり圧縮
するなりして、全体での画像データ量を小さくすること
により、多量のデータを迅速に処理することが可能であ
る。
【0042】請求項17に記載の発明は、『前記放射線
画像検出器が、照射野認識処理及び/またはROI認識
処理を行なった後に、諧調処理・周波数処理・イコライ
ゼーション処理を行なうことを特徴とする請求項11ま
たは請求項12に記載の放射線画像撮像装置。』であ
る。
【0043】この請求項17に記載の発明によれば、照
射野認識処理及び/またはROI認識処理を行なった後
に、諧調処理・周波数処理・イコライゼーション処理を
行なうことにより、多量のデータを迅速に処理すること
が可能である。
【0044】請求項18に記載の発明は、『前記放射線
画像検出器が、照射野認識処理の後に、ROI認識処理
を行なうことを特徴とする請求項11または請求項12
に記載の放射線画像撮像装置。』である。
【0045】この請求項18に記載の発明によれば、照
射野認識処理の後に、ROI認識処理を行なうことによ
り、多量のデータを迅速に処理することが可能である。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明の放射線画像撮像
装置の実施の形態を、図面に基づいて説明するが、この
発明は、この実施の形態に限定されるものではないこと
は明らかである。
【0047】図1は放射線画像撮像装置を用いたシステ
ムの一実施例を示す図である。X線管1から照射される
X線により被写体60の撮影を行い、X線画像を放射線
画像検出器2に捕獲する。この放射線画像検出器2から
X線画像を画像信号として取り出し、画像処理部3で画
像処理してネットワーク4に送る。ネットワーク4には
ディスプレイ5や出力機器6等が接続されており、CR
Tあるいは液晶ディスプレイ等のディスプレイ5にX線
画像を表示したり、銀塩ドライ方式を含むレーザイメー
ジャー、あるいはインクジェットプリンタ等の出力機器
6でX線画像をプリントして出力する。
【0048】放射線画像検出器2は、図2及び図3に示
すように構成される。
【0049】図2は放射線画像検出器の正面図である。
図2の点線は、放射線画像検出器2の格子20の線であ
るが、実際には保護部材やX線シンチレータに隠れて正
面からは見えない。図2はユニットが6×6=36個の
例であるが、数はこれに限るものではない。
【0050】図3は放射線画像検出器の縦断面の模式図
である。放射線画像検出器2は、X線シンチレータ2
1、レンズアレイ22、そしてそのレンズアレイ22の
各々のレンズ23に対応するエリアセンサ24をこの順
に配置して構成される。X線シンチレータ21は、保護
部材25により保護される。レンズアレイ22の各々の
レンズ23は、レンズ支持部材28に支持され、X線シ
ンチレータ21とレンズアレイ22との間には、透明部
材26が配置される。エリアセンサ24は、エリアセン
サ支持部材27に支持されている。
【0051】放射線画像検出器2の構成要素の形状、厚
み、光線経路などは正確ではない。格子20は直接X線
シンチレータ21に触れるのではなく、透明部材26に
突き当たるようにしてあり、これにより格子20がX線
シンテレータ21に当たって傷がつくことを避けるとと
もに、格子20の境界線が画像の欠落部分となることを
防いでいる。
【0052】図3は放射線画像検出器の縦断面の模式図
であり、あくまでも一例を示し、この発明の必須要素は
X線シンチレータ21、レンズアレイ22、エリアセン
サ24であり、X線シンチレータ21、レンズアレイ2
2、そしてそのレンズアレイ22の各々のレンズ23に
対応するエリアセンサ24をこの順に配置したため、空
間分解能が高く高画質であり、厚さが薄く小型で、しか
も軽量である。
【0053】X線シンチレータ21が、ガドリウムオキ
シサルファイドや沃化セシウム等X線の曝射により可視
光を発し、X線シンチレータ21がX線の曝射により可
視光を発することで空間分解能が高く高画質である。
【0054】レンズアレイ22が、2枚以上の複数の異
なるレンズ23の組み合わせからなるレンズ群から構成
され、空間分解能が高く高画質であり、厚さを薄くする
ことができる。レンズ23の結像倍率が1/1.5から
1/20であり、結像倍率が1/1.5より大きいとエ
リアセンサが大きくなりすぎて配置が困難となり、1/
20より小さいとX線シンチレータ21からレンズまで
の距離が長くなり、放射線画像検出器2の厚みが増大す
る。
【0055】レンズ23の実効Fナンバーが、8以下で
あり、レンズの実効Fナンバーを8以下にすることにっ
て集光効率を上げることで、感度の高い検出器を実現で
きる。レンズの実効Fナンバーは、Fe=S’/Dsで
表される。ここでDsはレンズの入射瞳直径である。集
光効率は発光点に対する入射瞳の見こみ角で決まるの
で、入射瞳の大きい、すなわちFナンバーが小さく明る
いレンズを使用するのが望ましい。この発明では、Fe
≦8とする。
【0056】レンズ23の結像面での中心と周辺とのM
TFの差が30%以内であり、レンズ23の結像面での
中心と周辺とのMTFの差が30%以内であれば鮮明な
画像が得られる。レンズのMTFは、カメラ用レンズな
どでは周辺部と中心部で差があっても実用上は問題ない
が、この発明では格子20により仕切られたユニットを
多数集積させて1枚の画像とするため、1ユニット中で
は、中心や周辺といった区別はなくなり、全域にわたっ
て良好な性能を保持する必要がある。このため中心部と
周辺部のMTFの差は30%以内に抑えるのがよい。こ
れによりディスプレイ全域にわたってムラのない良好な
画像が得られる。なお、MTFはエリアセンサの画素ピ
ッチに対応した空間周波数に対するものとする。
【0057】レンズ23の半画角が35°以下であり、
レンズ23の半画角を35°以下にすることでレンズに
よって結像させる画像の周辺の光量の低下が少なく、検
出器の感度をさらに上げることができる。
【0058】レンズアレイ22が格子20で区切られ、
この格子20にレンズ23が配置され、レンズアレイ2
2が格子20で区切られることにより、検出器の物理的
強度を高めることができ、長期にわたり鮮明な画像を維
持することができる。この格子20の素材は不透明なプ
ラスチックや金属を用いることにより、レンズ間の光の
滲みを防止でき、鮮明な画像が得られる。
【0059】エリアセンサ24は、CCDやCMOSセ
ンサ等の固体撮像素子から構成され、エリアセンサ24
としてCCDやCMOSセンサ等の固体撮像素子を用い
ることで鮮明な画像が得られる。
【0060】X線シンチレータ21とレンズアレイ22
との間に透明部材26を存在せしめることにより格子2
0によるX線シンチレータ21の傷をふせぐことができ
る。
【0061】次に図4を用いて、例としてエリアセンサ
が4個の場合の有効画像面積率等について説明する。4
個のエリアセンサ24を使用する場合には、X線シンチ
レータ21は同様に4分割される。X線シンチレータ2
1上で4分割された個々の領域を”分割画像領域”とよ
ぶ。また、個々の分割画像領域Cはレンズ23を介し
て、それぞれ対応するエリアセンサ24上に像を結ぶ。
この1つの分割画像領域Cが対応するエリアセンサ24
上に撮された領域を”有効画像領域”とよぶ。また、エ
リアセンサの感度を有する領域を”有感画像領域”とよ
ぶ。
【0062】一方この発明では、有効画像領域Bが有感
画像領域Aよりも小さく撮し込まれ、周囲に余裕をもた
せる(周辺に利用しない画素を設ける)。この有効画像
領域Bの有感画像領域Aに対する割合(有効画像領域B
/有感画像領域A)を”有効画像面積率”とよぶ。ま
た、4つの分割画線領域C(すなわち、X線シンチレー
タ全体)から作成された全面積の画像データを”全画像
データ”とよぶ。
【0063】この発明の放射線画像検出器2はその構成
上、周囲の環境、主に温度によりエリアセンサ24上に
結像する有効画像領域Bの位置ずれ及び/または大きさ
の変化が少なからず生じる場合がある。このため、図5
に示すように位置ずれ、大きさの変化が生じても、1つ
のエリアセンサ24が受け持つX線シンチレータ21の
分割画像領域C(X線シンチレータ21上の領域)がレ
ンズ23を介してエリアセンサ24上に撮し込まれた有
効画像領域B(エリアセンサ24上の領域)が、有感画
像領域A内に収まるように、有効画像領域Bの周囲に余
裕を設ける。そこで、エリアセンサ24の有感画像領域
Aの有効画像面積率=(有効画像領域/有感画像領域)
を99%以下とする。また、有効画像面積率が低すぎる
とエリアセンサ24を有効に利用できず解像度が低くな
ってしまうため(分割画像領域に対するエリアセンサ内
の画素数が少なくなる)、有効画像面積率は5%以上と
する。これらの結果、周囲の環境、主に温度によりエリ
アセンサ上に結像する有効画像領域の位置ずれ及び/ま
たは大きさの変化が生じても高解像度の画像を得ること
が可能である。さらに有効画像面積率は、50%以上9
0%以下であることが望ましい。
【0064】有効画像領域Bの初期設定は、装置の製造
後または施設等設置後に行なわれる。設定方法として
は、設計から予想される位置を有効画像領域とする、
または、例えば格子状の被写体を撮影し、それが撮し
込まれたエリアセンサ上の位置から有効画像領域を決め
る等がある。
【0065】ここで用いる格子状の被写体は、例えば図
6(a),(b)のような構造をしたものが考えられ
る。斜線部はX線吸収率が高いもの、白部はX線吸収率
が低いもので構成される。白部は何もない空気でもよい
が、図6(a)の場合にはX線吸収率が低い支持体が必
要である。X線吸収率が高いものは、例えば、鉛、タン
グステン等の金属が挙げられ、X線吸収率が低いもの
は、例えばプラスチック、アルミニウム等が挙げられ
る。
【0066】有効画像領域の初期位置の設定や位置ずれ
及び/または大きさの変化の補正に使用する格子は、図
7のようにピッチが1区画の分割画像領域Cの長さと同
じであることが好ましく、例えば、図8に示すようにX
線シンチレータ上の1つの分割画像領域Cの一辺の長さ
が30mmピッチならば、格子は30mmピッチである
ことが好ましい。
【0067】また、図7(a)に示すようにX線シンチ
レータ21上の1つの分割画像領域Cに、図6(a)に
示す格子をお互いの位置が合うように重ねたとして、1
つのエリアセンサ24上では、図7(b)に示すように
角の4点P1〜P4基準に、格子がうつし込まれた点線
内を有効画像領域Bとする。
【0068】また、補正データを作成するための格子を
はじめとする治具は、常に同じ位置に固定される(固定
されて補正用データを作成する)ようになっていなけれ
ばならない。この場合、格子は基本的にX線シンチレー
タ21の表側(X線源側)に設置する。
【0069】この放射線画像撮像装置は初期設定を記憶
しておく補正データ記憶手段をもっており、この有効画
像領域の初期位置に対して有効画像領域の位置ずれ及び
/または大きさの変化の補正や光学的ゆがみ補正を行
う。有効画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変化
の補正の考え方として、有効画像領域の初期位置と補正
データのずれ分を補正する方法と、有効画像領域の位置
ずれ及び/または大きさの変化の補正を行った結果で有
効画像領域の初期位置を更新するという方法がある。
【0070】この発明の放射線画像撮像装置の画像処理
部3の構成を、図9に示す。この実施の形態の放射線画
像撮像装置は放射線画像検出器2を備え、画像処理部3
は画像データ作成手段30を有し、各エリアセンサの画
像信号より、各区画の各画像データを作成する。
【0071】また、この発明の画像処理部3は有効画像
領域の位直ずれ及び/または大きさの変化の補正手段3
1を有し、各エリアセンサ24の有効画像領域Bの位置
ずれ及び/または大きさの変化を補正する。周囲の環境
によりエリアセンサ24上に結像する有効画像領域の位
置ずれ及び/または大きさの変化、例えばX線シンチレ
ータ21のある点に対応するエリアセンサ24中の画素
の位置が初期位置から移動してしまうことが少なからず
生じる場合がある。そのため、撮影時の初期位置に対す
る有効画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変化を
補正する。その結果、周囲の環境、主に温度によりエリ
アセンサ24上に結像する有効画像領域の位置ずれ及び
/または大きさの変化が生じても高解像度の画像を得る
ことが可能である。
【0072】また、この発明の画像処理部3は、予め作
成した有効画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変
化の補正用データを記憶する補正データ記憶手段32を
有し、補正手段31では、有効画像領域の位置ずれ及び
/または大きさの変化の補正データを用いて各エリアセ
ンサ24の有効画像領域Bの位置ずれ及び/または大き
さの変化を補正する。有効画像領域の位置ずれ及び/ま
たは大きさの変化を補正するために、予め有効画像領域
の位置ずれ及び/または大きさの変化に対する補正用デ
ータを作成しておき、撮影によって得られた画像データ
に対して補正用データを用いて位置ずれ及び/または大
きさの変化を補正する。その結果、周囲の環境、主に温
度によりエリアセンサ上に結像する有効画像領域の位置
ずれ及び/または大きさの変化が生じても高解像度の画
像を得ることが可能である。
【0073】有効画像領域の画像の位置ずれ及び/また
は大きさの変化の補正データは、格子状の被写体を撮影
して得られたデータであることが望ましい。補正用デー
タ作成には格子状の被写体を撮影し、そこで得られた画
像データを本来撮影した被写体の像に対応させる方法で
補正用データを作成することができる。
【0074】次に、この発明の放射線画像撮像撮像装置
の画像処理部3は、光学的ゆがみ補正手段31を有し、
レンズ23による光学的ゆがみを補正する。放射線画像
撮像装置2は、レンズ23を使用しているため、少なか
らずレンズ23による光学的なゆがみが生じる(図1
0)。そのため、各エリアセンサ24で得られた画像デ
ータ(例えば、図11)に対し、そのゆがみに対して補
正を行う(ゆがんだ画像を撮影した格子の形に変換す
る)。その結果、エリアセンサ上に結像する画像にゆが
みが生じても高解像度の画像を得ることが可能である。
【0075】また、補正データ記憶手段32は、予め作
成したゆがみ補正用データを記憶し、このゆがみ補正用
データを用いてレンズによる光学的ゆがみを補正する。
このように光学的ゆがみを補正するために、予め補正用
データを作成しておき、撮影によって得られた画像デー
タに対して補正用データを用いて光学的ゆがみ補正する
ことが望ましい。ゆがみ補正データは、図6に示すよう
に格子状の被写体を撮影して得られたデータであること
が望ましい。補正用データ作成には格子状の被写体を撮
影し、そこで得られた画像データを本来撮影した被写体
の像に対応させる方法で作成することが望ましい。
【0076】X線シンチレータ21上では、例えば格子
が5×5ピッチが分割画像領域C1区画とするが、ゆが
みの補正に使用する格子は、有効画像領域の位置ずれ及
び/または大きさの変化の補正に用いる格子よりもピン
チが細かい方が良い。これは1つの分割画像領域内(エ
リアセンサ24内)でゆがみの形を認識しなけれがなら
ないからである。よって格子のピッチは分割画像領域の
一辺の長さの1/5以下であることが好ましい。例え
ば、1つの分割画像領域の一辺の長さが30mmならば
格子は6mmピッチ以下であることが好ましい。また、
ゆがみ補正には図6(b)の格子を用いる方が補正デー
タをつくりやすい。
【0077】図9に示すように、各エリアセンサの画像
データは位置ずれ及びゆがみ補正を行なった後、全画像
データ作成手段36により重ね合わされ一つの画像デー
タが作成される。
【0078】ここで図13を用いて、各画像データの重
ね合わせについて説明する。分割画像領域C1にはエリ
アセンサ1が対応しているので、分割画像領域C1内の
点O1は有効画像領域B1内に撮し込まれるが、隣接す
るエリアセンサ2に関しては、有効画像領域B2の外側
に撮し込まれる(O1の位置によっては有感画像領域外
になる)。
【0079】全画像データを作成するに当たり、各エリ
アセンサの画像データとして有効画像領域のみを用いる
場合には、図13に示すように各分割画像領域の情報は
対応するエリアセンサの有効画像領域の画像データに対
応しているので、単純に重ね合わせることで全画像デー
タを得ることができる。
【0080】一方、有効画像領域より広い領域より全画
像データを作成する場合には、図13に示すように分割
画像領域の1点の情報が2カ所(またはそれ以上)のエ
リアセンサに撮し込まれるので、その点が撮し込まれた
各信号の、例えば平均値をもってその点の信号値とする
ことにより全画像データを得ることができる。この場
合、全有感画像領域の画像データを用いたり、全有感画
像領域から外側数ライン分を除いた画像データを用いる
ことにより、全画像データを求めることができる。
【0081】放射線画像検出器2の各エリアセンサ24
の有効画像領域Bの画像信号から全画像データを作成す
る場合、各エリアセンサ24から得られた画像信号のう
ち有効画像領域Bの信号のみから全体の画像データを作
成する場合、迅速に画像データを得ることができる。
【0082】また、各エリアセンサ24の有効画像領域
Bより広い領域の画像信号から全画像データを作成する
場合、各エリアセンサ24の各画素で得られた信号は、
有効画像領域Bも含めそれ以上の領域の信号を用いて全
体の画像データを作成するから、データを平均化するこ
とによりノイズの少ない画像データを得ることができ
る。
【0083】デジタル画像は、画素数が多くなると画像
データが大きくなり、多くのメモリ容量を必要としたり
画像の転送に時間がかかったりする。また、この発明の
放射線画像撮像装置は高精細に読み取ることができるの
で、画素数が多くなる傾向にある。そのため、診断上必
要ではない画素の画像データは削除したり圧縮するなり
して、全体での画像データ量を小さくすることが望まし
く、それにより多量のデータを迅速に処理することが可
能である。
【0084】診断上必要でない場所としては、X線が照
射されていない照射野外、撮影した被写体とその周辺部
からなるROI外等が挙げられ、それらの画素の画像デ
ータを削除したり圧縮するなりして、全体での画像デー
タ量を小さくすることが望ましい。
【0085】この発明の画像処理部3は、また照射野認
識手段33と、ROI認識手段34と、画像処理手段3
5を有する。
【0086】照射野認識手段33は、放射線画像検出器
2により得られた画像データより照射野認識を行なう。
照射野認識方法は、図14に示すように全画像データの
各画素の信号値をある設定値(しきい値)と比較し、設
定値より高い値の画素は照射野内とする。但し、照射野
内においても撮影部位等により信号値が設定値よりも小
さくなる画素があり得るが、その位置は照射野内とす
る。
【0087】照射野の判断方法としては、1番外側の照
射野内外の境めで四角乃至丸の境界線ができるので、そ
の境界線内を照射野(内)とする。この他に、特開昭6
3−259538号で示されるように各画素の微分信号
値を求めその値がある設定値以上になる画素より照射野
エッジ部を求める方法、特開昭63−244029号や
特開平2−96883号で示されるように直線上に並ん
だ輪郭候補点(照射野の境界線)を検出する方法等があ
る。
【0088】ROI認識手段34は、得られた画像デー
タよりROI(region ofinterest:
関心領域)認識を行なう。ROI認識方法は、前記した
照射野認識方法と基本的に同じ考え方をする。ただし、
照射野内でROI外の領域はX線が非常に多く当たって
おり信号値が高いので、ある設定値よりも低い領域をR
OI内とする。ROIの場合は照射野の場合とは異な
り、境界線を求めた後少し余裕をもたせて、その範囲を
ROIと設定する。これは診断の時に境界部(皮膚が多
いと思われるが)に注目することもあるので、ぴったり
に切り出さない方がよいからである。余裕部分の大きさ
としては、被写体の境界部から5〜100mm程度が好
ましい。
【0089】画像処理手段35では、各種画像処理を行
なう。この画像処理としては、例えば患者の体型や照射
線量に関わらず常に安定して診断に適した濃度及びコン
トラストで画像を表示するための諧調処理、画像の鮮鋭
度をコントロールするため周波数処理、画像全体を細か
い構造のコントラストを低下させることなく見やすい濃
度範囲に収めるためのダイナミックレンジ圧縮処理、削
除処理、このほかに、拡大、縮小、移動、回転等の処理
がある。
【0090】次に、この放射線画像撮像装置の画像処理
を図15に基づいて説明する。この発明の放射線画像撮
像装置は、X線シンチレータ、レンズアレイ、そしてそ
のレンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセンサ
をこの順に配置して構成される放射線画像検出器2を備
えており、ステップaにおいて放射線画像検出器2の各
エリアセンサから信号出力が出力され、この出力信号を
画像処理部3が受け取る。画像処理部3では、各エリア
センサからの信号出力により、各区画における画像デー
タを生成する(ステップb)。次に、予め作成した有効
画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変化の補正用
データを用いて各エリアセンサの有効画像領域の位置ず
れ及び/または大きさの変化の補正を行う(ステップ
c)。
【0091】次に、ステップdにおいて、予め作成した
ゆがみ補正用データを用いてレンズ23による光学的ゆ
がみを補正を行い、その後に各エリアセンサ24の画像
データの重ね合わせを行い1つの画像データにする(ス
テップe)。
【0092】さらに、ステップfにおいて、照射野認識
処理を行ない、その後にステップgにおいて、ROI認
識処理を行う。この照射野認識及びROI認識を行った
後に、ステップhにおいて各種画像処理を行なう。この
各種画像処理としては、前記したように諧調処理、周波
数処理、ダイナミックレンジ圧縮処理、あるいは上記で
求めた照射野外やROI外の画像データの削除及び/ま
たは圧縮理由等があり、この画像処理後にCRT等に表
示し、あるいは出力機器から出力し、あるいは記録媒体
へ保存したりする(ステップi)。
【0093】このように放射線画像撮像装置は、放射線
画像検出器2を用いることで、空間分解能が高く高画質
であり、しかも薄型で軽量化が可能である。また、周囲
の環境、主に温度によりエリアセンサ上に結像する有効
画像領域の画像の位置ずれ、大きさ、ゆがみの変化が生
じても高解像度の画像を得ることができ、さらに多量の
データを迅速に処理することが可能である。
【0094】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、X線シンチレータ、レンズアレイ、そしてそのレ
ンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセンサをこ
の順に配置したから、空間分解能が高く高画質であり、
厚さが薄く小型で、しかも軽量である。
【0095】また、各エリアセンサの有効画像面積率が
99%以下とすることにより、周囲の環境、主に温度の
変化による有効画像領域の位置ずれ及び/大きさの変化
が生じても高解像度の画像を得ることが可能である。ま
た有効画像面積率を5%以上とすることにより、エリア
センサを有効に利用でき、解像度の低下を防ぐことが可
能である。
【0096】請求項2に記載の発明では、各エリアセン
サの有効画像面積率が90%以下とすることにより、周
囲の環境、主に温度の変化による有効画健領域の位置ず
れ及び/または大きさの変化がさらに大きく生じても高
解像度の画像を得ることが可能である。また、有効画像
面積率を50%以上とすることにより、エリアセンサを
さらに有効に利用でき、解像度の低下を防ぐことが可能
である。
【0097】請求項3に記載の発明では、各エリアセン
サの全画像領域の画像信号のうち有効画像領域の信号の
みを使用して全体の画像データを作成することにより、
迅速に画像データを得ることができる。
【0098】請求項4に記載の発明では、各エリアセン
サの全画像領域のうち、有効画像領域よりも広い領域、
例えば、全画像領域、または、全画像領域から最も外側
の数ラインを除いた領域の信号を用いて全体の画像デー
タを作成することにより、データを平均化しノイズの少
ない画像データを得ることができる。
【0099】請求項5に記載の発明では、撮影時の初期
位置に対する有効画像領域の位置ずれ及び/または大き
さの変化を補正することにより、周囲の環境、主に温度
によりエリアセンサ上に結像する有効画像領域の画像の
位置ずれ及び/または大きさの変化が生じても高解像度
の画像を得ることが可能である。
【0100】請求項6に記載の発明では、予め有効画像
領域の位置ずれ及び/または大きさの変化に対する補正
用データを作成しておき、撮影によって得られた画像デ
ータに対して補正用データを用いて有効画像領域の位置
ずれ及び/または大きさの変化を補正することにより、
周囲の環境、主に温度によりエリアセンサ上に結像する
有効画像領域の画像の位置ずれ及び/または大きさの変
化が生じても高解像度の画像を得ることが可能である。
【0101】請求項7に記載の発明では、補正用データ
作成には格子状の被写体を撮影し、そこで得られた画像
データを本来撮影した格子状の被写体の像に対応させる
方法で補正用データを作成することにより、周囲の環
境、主に温度によりエリアセンサ上に結像する有効画像
領域の画像の位置ずれ及び/または大きさの変化が生じ
ても高解像度の画像を得ることが可能である。
【0102】請求項8に記載の発明では、レンズによる
光学的なゆがみを補正することにより、エリアセンサ上
に結像する画像のゆがみが生じても高解像度の画像を得
ることが可能である。
【0103】請求項9に記載の発明では、予め補正用デ
ータを作成しておき、撮影によって得られた画像データ
に対して補正用データを用いて光学的ゆがみ補正するこ
とにより、エリアセンサ上に結像する画像のゆがみが生
じても高解像度の画像を得ることが可能である。
【0104】請求項10に記載の発明では、補正用デー
タ作成には格子状の被写体を撮影し、そこで得られた画
像データを本来撮影した格子状の被写体の像に対応させ
る方法で作成することにより、周囲の環境、主に温度に
よりエリアセンサ上に結像する画像のゆがみが生じても
高解像度の画像を得ることが可能である。
【0105】請求項11に記載の発明では、診断上必要
ではない照射野外の画素の画像データを削除したり圧縮
するなりして、全体での画像データ量を小さくすること
により、多量のデータを迅速に処理することが可能であ
る。
【0106】請求項12に記載の発明では、診断上必要
ではないROI外の画素の画像データを削除したり圧縮
するなりして、全体での画像データ量を小さくすること
により、多量のデータを迅速に処理することが可能であ
る。
【0107】請求項13に記載の発明では、各エリアセ
ンサにおいて有効画像領域の位置ずれ及び/または大き
さの変化の補正を行なった後に、各エリアセンサの画像
信号からの画像データを重ね合わせて全画像データを作
成することにより、周囲の環境、主に温度によりエリア
センサ上に結像する有効画像領域の画像の位置ずれ及び
/または大きさの変化が生じても高解像度の画像を得る
ことが可能である。
【0108】請求項14に記載の発明では、各エリアセ
ンサにおいてゆがみの補正を行なった後に、各エリアセ
ンサの画像信号からの画像データを重ね合わせて全画像
データを作成することにより、エリアセンサ上に結像す
る画像のゆがみが生じても高解像度の画像を得ることが
可能である。
【0109】請求項15に記載の発明では、各エリアセ
ンサの画像信号からの全画像データを作成した後に、照
射野認識処理を行なうことにより、診断上必要ではない
照射野外の画素の画像データを削除したり圧縮するなり
して、全体での画像データ量を小さくすることにより、
多量のデータを迅速に処理することが可能である。
【0110】請求項16に記載の発明では、各エリアセ
ンサの画像信号からの全画像データを作成した後に、R
OI認識処理を行なうことにより、診断上必要ではない
ROI外の画素の画像データを削除したり圧縮するなり
して、全体での画像データ量を小さくすることにより、
多量のデータを迅速に処理することが可能である。
【0111】請求項17に記載の発明では、照射野認識
処理及び/またはROI認識処理を行なった後に、諧調
処理・周波数処理・イコライゼーション処理を行なうこ
とにより、多量のデータを迅速に処理することが可能で
ある。
【0112】請求項18に記載の発明では、照射野認識
処理の後に、ROI認識処理を行なうことにより、多量
のデータを迅速に処理することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】放射線画像撮像装置を用いたシステムの一実施
例を示す図である。
【図2】放射線画像検出器の正面図である。
【図3】放射線画像検出器の縦断面の模式図である。
【図4】エリアセンサの有効画像面積率を説明する図で
ある。
【図5】エリアセンサ上に結像する画像の位置ずれ、大
きさの変化を説明する図である。
【図6】格子の構造を示す図である。
【図7】格子により有効画像領域を設定する図である。
【図8】格子の構造を示す図である。
【図9】放射線画像撮像装置の画像処理部の構成を示す
ブロック図である。
【図10】エリアセンサ上に結像する画像の位置ずれ、
大きさの変化を説明する図である。
【図11】エリアセンサ上で格子がゆがんで結像するこ
とを説明する図である。
【図12】本来の画像が格子であることを示す図であ
る。
【図13】エリアセンサに結像する画像の範囲が対応す
る分割画像領域より広い範囲である説明する図である。
【図14】照射野認識を説明する図である。
【図15】放射線画像撮像装置の画像処理フローであ
る。
【符号の説明】 1 X線管 2 放射線画像検出器 3 画像処理部 4 ネットワーク 5 CRTディスプレイ 6 出力機器 21 X線シンチレータ 22 レンズアレイ 23 レンズ 24 エリアセンサ 60 被写体
フロントページの続き Fターム(参考) 2G088 EE03 FF02 GG09 JJ05 KK35 LL12 LL13 4C093 AA30 CA01 CA02 CA27 CA32 CA41 DA03 DA06 DA10 EB12 EB16 EB17 EB24 EE08 EE09 FD03 FF01 FF02 FF15 FF16 FF35 FH06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線シンチレータ、レンズアレイ、そして
    そのレンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセン
    サをこの順に配置して構成される放射線画像検出器を備
    え、前記各エリアセンサの有効画像面積率が5%以上9
    9%以下であることを特徴とする放射線画像撮像装置。
  2. 【請求項2】前記各エリアセンサの有効画像面積率が5
    0%以上90%以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の放射線画像撮像装置。
  3. 【請求項3】X線シンチレータ、レンズアレイ、そして
    そのレンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセン
    サをこの順に配置して構成される放射線画像検出器を備
    え、前記各エリアセンサの有効画像領域の画像信号から
    全画像データを作成する画像データ作成手段を有するこ
    とを特徴とする放射線画像撮像装置。
  4. 【請求項4】X線シンチレータ、レンズアレイ、そして
    そのレンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセン
    サをこの順に配置して構成される放射線画像検出器を備
    え、前記各エリアセンサの有効画像領域より広い領域の
    画像信号から全画像データを作成する画像データ作成手
    段を有することを特徴とする放射線画像撮像装置。
  5. 【請求項5】X線シンチレータ、レンズアレイ、そして
    そのレンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセン
    サをこの順に配置して構成される放射線画像検出器を備
    え、前記各エリアセンサの有効画像領域の位置ずれ及び
    /または大きさの変化を補正する補正手段を有すること
    を特徴とする放射線画像撮像装置。
  6. 【請求項6】前記放射線画像検出器が、予め作成した有
    効画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変化の補正
    用データを記憶する補正データ記憶手段を有し、前記有
    効画像領域の位置ずれ及び/または大きさの変化の補正
    データを用いて前記各エリアセンサの有効画像領域の位
    置ずれ及び/または大きさの変化を補正することを特徴
    とする請求項5に記載の放射線画像撮像装置。
  7. 【請求項7】前記有効画像領域の位置ずれ及び/または
    大きさの変化の補正データが格子状の被写体を撮影して
    得られたデータであることを特徴とする請求項6に記載
    の放射線画像撮像装置。
  8. 【請求項8】X線シンチレータ、レンズアレイ、そして
    そのレンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセン
    サをこの順に配置して構成される放射線画像検出器を備
    え、前記レンズによる光学的ゆがみを補正する補正手段
    を有することを特徴とする放射線画像撮像装置。
  9. 【請求項9】前記放射線画像検出器が、予め作成したゆ
    がみ補正用データを記憶する補正データ記憶手段を有
    し、前記ゆがみ補正用データを用いてレンズによる光学
    的ゆがみを補正することを特徴とする請求項8に記載の
    放射線画像撮像装置。
  10. 【請求項10】前記ゆがみ補正データが格子状の被写体
    を撮影して得られたデータであることを特徴とする請求
    項9に記載の放射線画像撮像装置。
  11. 【請求項11】X線シンチレータ、レンズアレイ、そし
    てそのレンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセ
    ンサをこの順に配置して構成される放射線画像検出器を
    備え、前記放射線画像検出器により得られた全画像デー
    タより照射野認識を行なう照射野認識手段と、照射野外
    のデータを削除または圧縮処理する画像処理手段を有す
    ることを特徴とする放射線画像撮像装置。
  12. 【請求項12】X線シンチレータ、レンズアレイ、そし
    てそのレンズアレイの各々のレンズに対応するエリアセ
    ンサをこの順に配置して構成される放射線画像検出器を
    備え、前記放射線画像検出器により得られた全画像デー
    タよりROI認識を行なうROI認識手段と、ROI外
    のデータを削除または圧縮処理する画像処理手段を有す
    ることを特徴とする放射線画像撮像装置。
  13. 【請求項13】前記放射線画像検出器が、前記各エリア
    センサにおいて有効画像領域の位置ずれ及び/または大
    きさの変化の補正を行なった後に、各エリアセンサの画
    像信号からの全画像データを作成することを特徴とする
    請求項11または請求項12に記載の放射線画像撮像装
    置。
  14. 【請求項14】前記放射線画像検出器が、前記各エリア
    センサにおいてゆがみの補正を行なった後に、各エリア
    センサの画像信号からの全画像データを作成することを
    特徴とする請求項11または請求項12に記載の放射線
    画像撮像装置。
  15. 【請求項15】前記放射線画像検出器が、前記各エリア
    センサの画像信号からの全画像データを作成した後に、
    照射野認識処理を行なうことを特徴とする請求項11ま
    たは請求項12に記載の放射線画像撮像装置。
  16. 【請求項16】前記放射線画像検出器が、前記各エリア
    センサの画像信号からの全画像データを作成した後に、
    ROI認識処理を行なうことを特徴とする請求項11ま
    たは請求項12に記載の放射線画像撮像装置。
  17. 【請求項17】前記放射線画像検出器が、照射野認識処
    理及び/またはROI認識処理を行なった後に、諧調処
    理・周波数処理・イコライゼーション処理を行なうこと
    を特徴とする請求項11または請求項12に記載の放射
    線画像撮像装置。
  18. 【請求項18】前記放射線画像検出器が、照射野認識処
    理の後に、ROI認識処理を行なうことを特徴とする請
    求項11または請求項12に記載の放射線画像撮像装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002325754A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Canon Inc 画像処理方法および装置
KR20030008413A (ko) * 2001-07-18 2003-01-29 정두락 디지탈 엑스레이 디텍터
US8829450B2 (en) 2008-12-19 2014-09-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for acquiring images created by penetration of radioactive ray

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