JP2000236779A - 重心移動式ルアー - Google Patents

重心移動式ルアー

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JP2000236779A
JP2000236779A JP11043832A JP4383299A JP2000236779A JP 2000236779 A JP2000236779 A JP 2000236779A JP 11043832 A JP11043832 A JP 11043832A JP 4383299 A JP4383299 A JP 4383299A JP 2000236779 A JP2000236779 A JP 2000236779A
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lure
capsule
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Hidekazu Shibuki
英一 渋木
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TACKLE HOUSE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木製素材で作る場合でも製造が容易で、接着
作業を行う場合でも錘の円滑な移動を確保でき、また、
防水性および強度の向上を図った重心移動式ルアーを提
供する。 【解決手段】 ルアー本体2の内部に前後方向に移動可
能な錘3を有し、後端部側を前方へ向けて投げられると
錘が慣性によって前端部側から後端部側へ移動し、着水
すると錘が前端部側へ戻って保持される重心移動式ルア
ー1において、錘3が前後方向に移動可能に収容された
錘移動空間4を形成する密閉された筒状のケース10を
有し、該ケース内の前端部側で錘を保持するように構成
した錘収容カプセル6が、ルアー本体2の内部に設けら
れていることを特徴とする。木製素材を使ってルアー本
体を作る場合、分割木片7,8のうちの後部側に、錘収
容カプセル10を収容するカプセル収容部9を加工すれ
ばよく、該収容部の内面を磨く2次加工が不要になり、
また、錘を保持するための加工も不要になり、作業が簡
略化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚型の疑似餌いわ
ゆるルアーに関し、特に前後方向に移動可能な錘を内部
に有する重心移動式ルアーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の重心移動式ルアーとし
て、例えば、ルアー本体の内部に、錘を前後方向に移動
可能に収容する錘移動空間が形成され、後端部側を前方
へ向けて投げられると、錘が慣性によって磁石による保
持を解除されて錘移動空間内を前端部側から後端部側へ
移動し、着水すると錘が前端部側へ戻って磁石により保
持されるように構成したものが知られている。また、こ
のような従来の重心移動式ルアーとして、一般に、ルア
ー本体をバルサ、桐等の軽い木製素材で作った木製中実
構造のものと、ルアー本体を樹脂成形により作った樹脂
中空構造のものとが知られている。木製中実構造の重心
移動式ルアーは、例えば、以下の工程で作られる。 ルアー本体のボディー形状を木製素材を削って作る。 このボディー形状を頭部と胴部および尾部の2つの木
片に分割する。 胴部および尾部の分割木片に、その前端面側からドリ
ルで穴明けして前記錘移動空間を形成する。 錘移動空間に錘および磁石を組み込んで2つの分割木
片を接着して出来上がる。
【0003】一方、上記樹脂中空構造の重心移動式ルア
ーは、例えば、以下の工程で作られる。 熱可塑性樹脂、例えばABS樹脂(アクリロニトリ
ル、ブタジェン、スチレンの共重合体)やポリカーボネ
イト等の成形材料を金型のキャビティに入れ、圧縮成形
や射出成形により、ルアー本体のボディー形状を左右で
2分割した一対の半割体を形成する。この両半割体の各
々には、前記錘移動空間を形成する半円柱状の凹部が形
成されている。 両半割体の凹部により形成される錘移動空間に錘や磁
石が収容されるように両半割体を接着して出来上がる。
さらに、上記樹脂中空構造の重心移動式ルアーを軽量化
するために、前記一対の半割体を、ウレタン,スチロー
ル等の樹脂を発泡させた発泡樹脂で作ることも知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記木製中実構造の重
心移動式ルアーでは、下記の問題がある。 胴部および尾部の分割木片に、錘が円滑に移動できる
錘移動空間を形成する必要がある。そのため、錘移動空
間を形成する際の穴明けによりバリが発生すると、その
バリを無くすように磨き上げる2次加工が必要になる。
また、錘移動空間内に磁石を固定するための複雑な構造
を加工する必要がある。したがって、錘移動空間を形成
する作業が難しく、高度な熟練を要する。
【0005】2つの分割木片を接着すると、接着剤が
錘移動空間内に浸入し、この浸入した接着剤により錘が
作動不良になるおそれがある。
【0006】防水力が弱く、錘移動空間内に水が浸入
するおそれがある。
【0007】また、上記樹脂中空構造の重心移動式ルア
ーでは、下記の問題がある。 両半割体を接着すると、この接着部は錘移動空間の長
手方向における全範囲で延びているので、接着剤が錘移
動空間内に浸入するおそれがあり、この浸入した接着剤
が錘の作動不良を引き起こしてしまうことがある。
【0008】軽量化のために、ルアー本体を形成する
前記一対の半割体を前記発泡樹脂で作った場合、発泡樹
脂は衝撃に弱いので、錘移動空間を形成している両半割
体がキャスティング時に移動する錘から受ける衝撃力で
破壊してしまうおそれがあり、強度が不十分であった。
【0009】さらに、樹脂成形によりルアー本体を作る
別の方法として、内部に組み込む錘や磁石等の部品を金
型のキャビティ内に配置し、その金型のキャビティにA
BS樹脂等の成形材料を入れ、射出成形等によりルアー
本体と前記部品とを一体に成形する経済性に優れたイン
サート成形法が考えられる。しかし、この成型法は、ル
アー本体内に組み込む錘が固定であるルアーには採用で
きるが、錘が前後に移動する重心移動式ルアーには、前
記錘移動空間を形成できないため採用できない。
【0010】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に着目してなされたもので、その課題は、木製素材で
作る場合でも製造が容易で、接着作業を行う場合でも錘
の円滑な移動を確保でき、また、防水性および強度の向
上を図った重心移動式ルアーを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、ルアー本体の内部に前後方
向に移動可能な錘を有し、後端部側を前方へ向けて投げ
られると、錘が慣性によって前端部側から後端部側へ移
動し、着水すると錘が前端部側へ戻って保持されるよう
に構成した重心移動式ルアーにおいて、錘が前後方向に
移動可能に収容された錘移動空間を形成する密閉された
筒状のケースを有し、該ケース内の前端部側で錘を保持
するように構成した錘収容カプセルが、ルアー本体の内
部に設けられていることを特徴とする。
【0012】かかる構成によれば、錘が前後方向に移動
可能に収容された錘移動空間を形成する密閉された筒状
のケースを有する錘収容カプセルがルアー本体の内部に
設けられているので、木製素材を使ってルアー本体を作
る場合、例えば、そのボディー形状を前後で分割した2
つの分割木片のうちの後部側に、錘収容カプセルを収容
する穴を加工すればよい。これによって、その穴の内面
を磨く2次加工が不要になり、その分作業が簡略化され
る。また、錘収容カプセルのケース内の前端部側で錘を
保持するように構成したので、錘を磁石等により保持す
るための加工も不要になり、この点でも作業が簡略化さ
れる。したがって、木製素材で作る場合でも、高度な熟
練を要する作業がなくなり、製造が容易になる。また、
接着作業を行う場合でも、錘収容カプセルのケース内の
錘移動空間は密閉空間となっているので、接着剤や水が
錘移動空間に浸入するおそれはなく、錘の円滑な移動が
常に確保されると共に、防水性も向上する。さらに、軽
量化のためにルアー本体を発泡樹脂で作る場合でも、錘
収容カプセルのケースを発泡樹脂より強度の大きい熱可
塑性樹脂等の樹脂で成形することにより、錘から受ける
衝撃力で破壊しない十分な強度を錘収容カプセルのケー
スに持たせることができる。
【0013】請求項2に係る発明は、ルアー本体は、木
製素材で作ったボディー形状を左右或いは前後で分割し
た複数個の分割木片を接合した中実構造のものであり、
複数個の分割木片の少なくとも1つに形成したカプセル
収容部に錘収容カプセルが収容されていることを特徴と
する。かかる構成によれば、複数個の分割木片の少なく
とも1つにカプセル収容部を加工し、該収容部に錘収容
カプセルを収容させて複数個の分割木片を接合すれば出
来上がる。したがって、木製中実構造の重心移動式ルア
ーの製造が容易になる。また、複数個の分割木片を接着
により接合する場合でも、ケース内の錘移動空間は密閉
空間となっているので、接着剤が錘移動空間に浸入する
おそれはなく、錘の円滑な移動が確保されると共に、防
水性も向上する。
【0014】請求項3に係る発明は、ルアー本体は、樹
脂成形で作った一対の半割体を接合した中空構造のもの
であり、一対の半割体の各々に形成したカプセル保持部
間で錘収容カプセルが保持されていることを特徴とす
る。かかる構成によれば、一対の半割体の各カプセル収
容部間に錘収容カプセルを保持させ、一対の半割体を接
合すれば出来上がる。したがって、樹脂製中空構造の重
心移動式ルアーの製造が容易になる。また、一対の半割
体を接着により接合する場合でも、ケース内の錘移動空
間は密閉空間となっているので、接着剤が錘移動空間に
浸入するおそれはなく、錘の円滑な移動が確保される。
【0015】請求項4に係る発明は、ルアー本体は、発
泡樹脂で作った中実構造のものであり、錘収容カプセル
の周囲全体を覆うように該錘収容カプセルと一体に成形
されていることを特徴とする。
【0016】かかる構成によれば、樹脂材料を錘収容カ
プセルと一緒に金型のキャビティに入れて固めることに
より、錘収容カプセルと一体に発泡樹脂製のルアー本体
を簡単に作れる。
【0017】請求項5に係る発明は、ルアー本体は、木
粉を含む複合材料を固めて作った中実構造のものであ
り、錘収容カプセルの周囲全体を覆うように該カプセル
と一体に成形されていることを特徴とする。かかる構成
によれば、木粉を含む複合材料を錘収容カプセルと一緒
に金型のキャビティに入れて固めることにより、錘収容
カプセルと一体にルアー本体を簡単に作れる。また、木
粉は廃材等から得られるので、材料コストが安く、リサ
イクル性が良い。
【0018】請求項6に係る発明は、錘収容カプセルの
下端に、ルアー本体の前後方向に延びるワイヤ挿通孔を
有するワイヤ保持部を設け、ワイヤ挿通孔に通したワイ
ヤが、該ワイヤの両端部および分岐部の少なくとも一部
をルアー本体外に露出させた状態でルアー本体と一体に
成形されていることを特徴とする。かかる構成によれ
ば、ルアー本体外に露出させた両端部および分岐部の少
なくとも一部を糸止部や針止部として利用するワイヤ
は、錘収容カプセルの下端に設けたワイヤ保持部のワイ
ヤ挿通孔に通した状態でルアー本体と一体に成形されて
いるので、ワイヤの抜け強度が向上する。
【0019】請求項7に係る発明は、錘収容カプセルの
筒状のケースは、開口端を有する有底のケース本体と、
その開口端を密閉する蓋とからなることを特徴とする。
かかる構成によれば、錘収容カプセルのケースを構成す
るケース本体と蓋をそれぞれ射出成形等の樹脂成形によ
り簡単に作れる。また、ケース本体内に錘等の部品を入
れてケース本体の開口端を蓋で密閉するだけで、密閉さ
れた錘移動空間を形成する筒状のケースを簡単に作れ
る。
【0020】請求項8に係る発明は、蓋の内側に、錘を
磁着する磁石が一体に設けられていることを特徴とす
る。かかる構成によれば、ケース本体の開口端を蓋で密
閉するだけで、ケース本体内の前端部側で錘を保持でき
るので、磁石をケース本体内に組み込む作業が不要にな
り、その分作業がより一層簡略化される。
【0021】請求項9に係る発明は、ケース本体の内側
底部には、該ケース本体内の後端部側に移動した錘を開
口端のある前端部側へ戻す傾斜面が設けられていること
を特徴とする。かかる構成によれば、ケース本体の内側
底部に設ける傾斜面にあっては、ケース本体内における
後端部側が高く、開口端のある前端部側が低くなってい
るので、ケース本体の長手方向を型抜き方向とすること
により、前記傾斜面のあるケース本体を射出成形等の樹
脂成形により簡単に作れる。
【0022】請求項10に係る発明は、錘収容カプセル
の筒状のケースは、樹脂成形で作った一対の半割体を接
合したものであり、該一対の半割体の少なくとも一方の
前側端部に、磁石を保持する磁石保持部が設けられてい
ることを特徴とする。
【0023】かかる構成によれば、磁石保持部で磁石を
保持するように一対の半割体を接合するだけで、内部に
磁石を有する筒状のケースが簡単に出来上がる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
の第1例に係る重心移動式ルアーを示す縦断面図、図2
は同ルアーの主要部品である錘収容カプセルを示す分解
斜視図である。本例に係る重心移動式ルアー(以下、単
にルアーという。)1は、ルアー本体2の内部に、前後
方向(図1で左右方向)に移動可能な錘3を有し、ルア
ー本体2の後端部側(同図で右端側)を前方へ向けて投
げられると、錘3が慣性によって前端部側から後端部側
へ移動すると共に、着水すると錘3が前端部側へ戻って
保持されるように構成されている。ルアー本体2の内部
には、錘3を前後方向に移動可能に収容する密閉された
錘移動空間4を形成する筒状のケース5を有し、該ケー
ス5内の前端部側で錘3を保持するように構成した錘収
容カプセル6が設けられている。
【0025】ルアー本体2は、バルサ、桐等の軽い木製
素材を削って魚に似た細長い流線形に作った中実構造の
ボディー形状を、頭部と胴部および尾部の2つの木片
7,8に分割し、分割木片8に円柱状のカプセル収容部
(穴)9が形成されている。このカプセル収容部9は、
分割木片8の前端面側からドリルで穴明けして形成され
る。
【0026】一方、錘収容カプセル6のケース5は、開
口端を有する円筒形状のケース本体10と、その開口端
を密閉する蓋11とからなる。該蓋11の内面には、錘
3を磁着する磁石12が一体に設けられている。ケース
本体10と蓋11は、熱可塑性樹脂等を射出成形してそ
れぞれ作られている。そして、ケース本体10内の錘移
動空間4に錘3(本例では2つの錘)を収容した状態
で、蓋11の内面をケース本体10の開口端面に超音波
溶着等により接合することにより、ケース本体10内が
蓋11により密閉されるようになっている。なお、蓋1
1の内面とケース本体10の開口端面とを接合する代わ
りに、磁石12の外周面をケース本体10の内周面にき
つく嵌合させることにより、蓋11がケース本体10内
を密閉するように構成してもよい。さらに、図1で符号
14、15,16は糸や針を取り付けるための環状の係
止部である。
【0027】このような構成を有する本例に係るルアー
1は、例えば、以下の工程で作られる。 ルアー本体2のボディー形状を木製素材を削って作
る。 このボディー形状を2つの木片7,8に前後で分割す
る。 分割木片8に、その前端面側からドリルで穴明けして
カプセル収容部9を形成する。 錘収容カプセル6をカプセル収容部9に収容させる。
このとき、錘収容カプセル6については、錘3を内部に
収容したケース本体10の開口端を蓋11で密閉してお
く。 錘収容カプセル6を収容した状態でカプセル収容部9
内にできる隙間に、この隙間を埋めて密封性を高めるた
めにシーラント13を充填する。そして、 分割木片8の前端面と分割木片7の後端面とを、超音
波溶着或いは接着により接合することにより出来上が
る。 なお、上記工程については、省略してもよい。
【0028】本例に係るルアー1によれば、錘移動空間
4を形成する筒状のケース5を有する錘収容カプセル6
がルアー本体2の内部に設けられているので、木製素材
を使ってルアー本体2を作る場合、2つの分割木片7,
8の少なくとも一方(例えば、後部側にある分割木片
8)に、錘収容カプセル6を収容するカプセル収容部9
をドリルで加工すればよい。これによって、カプセル収
容部9の内面を磨く2次加工が不要になり、その分作業
が簡略化される。また、ケース5内の前端部側で錘3を
磁石12で保持するように構成したので、錘3を磁石等
により保持するための加工も不要になり、この点でも作
業が簡略化される。したがって、木製素材で作る場合で
も、高度な熟練を要する作業が不要になり、容易に製造
することができる。また、分割木片7と8を接着する場
合でも、錘収容カプセル6のケース5内の錘移動空間4
は密閉されているので、接着剤が錘移動空間4に浸入す
るおそれはなく、錘の円滑な移動が常に確保されると共
に、防水性も向上する。さらに、軽量化のためにルアー
本体2を、ウレタン,スチロール等の樹脂を発泡させた
発泡樹脂で作る場合でも、ケース5を発泡樹脂より強度
の大きい熱可塑性樹脂等の樹脂で成形することにより、
錘3から受ける衝撃力で破壊しない十分な強度をケース
5に持たせることができる。
【0029】また、本例によれば、2つの分割木片7,
8の少なくとも一方にカプセル収容部9を加工し、該収
容部9に錘収容カプセル6を収容させて両分割木片7,
8を接合すれば出来上がる。したがって、製造工程数が
大幅に削減され、図1に示す木製中実構造の重心移動式
ルアーを容易に製造することができる。また、本例によ
れば、錘収容カプセル6のケース5を構成するケース本
体10と蓋11をそれぞれ射出成形等の樹脂成形により
簡単に作ることができる。また、ケース本体10内に錘
3を入れてケース本体10の開口端を蓋11で密閉する
だけで、密閉された錘移動空間4を形成するケース5を
簡単に作ることができる。さらに、本例によれば、ケー
ス本体10の開口端を蓋11で密閉するだけで、蓋11
の内側に設けた磁石12により錘3をケース本体10内
の前端部側で保持できるので、磁石をケース本体10内
に組み込む作業が不要になり、その分作業がより一層簡
略化され、製造がより一層容易になる。
【0030】図3は、図2に示す第1例に係る錘収容カ
プセル6の蓋11の変形例を示している。この変形例で
は、蓋11の内面側に、磁石12を保持する円筒状の磁
石保持部17が形成されている。この磁石保持部17に
は、環状の係止爪部18が設けられている。磁石12を
係止爪部18に押し込むと、該係止爪部18が拡げら
れ、磁石12が磁石保持部17内の保持空間に位置し係
止爪部18により抜け止めされて係止されるようになっ
ている。この変形例によれば、上記第1例と同様に、磁
石をケース本体10内に組み込む作業が不要になり、そ
の分作業がより一層簡略化され、製造がより一層容易に
なる。
【0031】図4及び図5は図2に示す錘収容カプセル
6の変形例を示している。この変形例にあっては、錘収
容カプセル6の筒状のケース19は、樹脂成形で作った
中空構造をそれぞれ有する一対の半割体20,21を接
合したものである。両半割体20,21は、両端が閉じ
た円筒体を左右で2分割した中空構造に作られている。
したがって、両半割体20,21の対向面同士を接合す
ると、内部に密閉された円柱状の錘移動空間4を形成す
る筒状のケース19ができるようになっている。また、
両半割体20,21の少なくとも一方(本例では両方)
の前側端部に、磁石12を保持する環状の係止爪部(磁
石保持部)22が設けられている。
【0032】かかる構成によれば、環状の係止爪部22
で磁石12を保持するように一対の半割体20,21の
対向面同士を接合するだけで、内部に磁石12を有する
密閉された筒状のケース19を簡単に作ることができ
る。なお、半割体20,21の接合は、超音波溶着で行
うのが望ましい。
【0033】図6〜図8は図2に示す錘収容カプセル6
の変形例を示している。この変形例にあっては、錘収容
カプセル6の筒状のケース23は、図2に示すケース5
と同様のケース本体10と蓋11とからなる。該蓋11
の内面には、ケース本体10の開口端の内周にきつく嵌
合する小径部11aが形成されている。また、ケース本
体10の内側底部には、該ケース本体10内の後端部側
に移動した錘3を開口端のある前端部側(図6で左端部
側)へ戻す傾斜面24が設けられている。この傾斜面2
4は、ケース本体10内で前端部近傍まで延びており、
該傾斜面24の端部に連続して錘保持凹部25が形成さ
れている。これによって、錘保持凹部25内に位置して
ケース本体10内の前端部側に保持された錘3に後端部
側への慣性力が作用すると、錘3が凹部25から抜け出
て傾斜面24上を後端部側へ向かって移動し、その慣性
力がなくなると錘3が傾斜面24上を後端部側から前端
部側へ向かって移動し、凹部25内に再び入って保持さ
れるようになっている。
【0034】この変形例によれば、ケース本体10の内
側底部に、該ケース本体10の後端部側に位置した錘3
を前端部側へ戻す傾斜面24と、錘3を前端部側で保持
する錘保持凹部25とが形成されているので、ケース2
3に磁石を設ける必要がなく、その分部品点数を削減す
ることができる。また、傾斜面24にあっては、ケース
本体10内における後端部側が高く、開口端のある前端
部側が低くなっているので、ケース本体10の軸線方向
(長手方向)を型抜き方向とすることにより、傾斜面2
4のあるケース本体10を射出成形等の樹脂成形により
簡単に作ることができる。
【0035】図9および図10は、図4および図5に示
す錘収容カプセル6の変形例を示している。この変形例
の筒状のケース26は、図4および図5に示す錘収容カ
プセル6のケース19と同様に、樹脂成形で作った中空
構造をそれぞれ有する一対の半割体27,28を接合し
たものである。したがって、両半割体27,28の対向
面同士を接合すると、内部に密閉された錘移動空間4を
形成する筒状のケース26ができるようになっている。
そして、筒状のケース26の内側底部には、図6に示す
筒状のケース23のケース本体10と同様に、傾斜面2
4と錘保持凹部25とが形成されている。
【0036】この変形例によれば、筒状のケース26に
磁石を設ける必要がなく、その分部品点数を削減するこ
とができる。また、一対の半割体27,28の対向面同
士を接合するだけで、内部に磁石のない密閉された筒状
のケース26を簡単に作ることができる。なお、半割体
27,28の接合は、超音波溶着で行うのが望ましい。
【0037】さらに、前記錘収容カプセル6の変形例と
して、図では示していないが、次に説明する構造のもの
も本発明に適用できる。すなわち、この変形例に係る錘
収容カプセル6は、図2,3に示す錘収容カプセル6の
変形例であり、筒状のケース19内に入れた複数(例え
ば3個)の錘3のうちの最後部にある錘をマグネットで
作った球体とし、このマグネットの錘をケース19の外
周で前端部側に設けた鉄製の磁着部で磁着し、これによ
って、全ての錘がケース19内の前端部側で保持される
ようになっている。このような構成、すなわち、複数個
の錘のうちの最後部にある錘をマグネットとする構成
は、図4,5に示す錘収容カプセル6にも適用できる。
【0038】さらにまた、以上の説明では錘3として球
体のものについて、説明しているが、円柱状の錘であっ
てもよく、カプセル6内を円滑に移動する形状であれば
よい。
【0039】図11は、図1に示す第1例に係る重心移
動式ルアーの変形例を示している。この変形例にあって
は、ルアー本体2は、木製素材で作ったボディー構造を
左右で分割した一対の半割体(分割木片)29,30を
接合した中実構造のものである。両半割体29,30の
対向面にカプセル収容部29a,30aがそれぞれ形成
されている。そして、両半割体29,30の対向面同士
を接合すると、両カプセル収容部29a,30a間で図
1に示す錘収容カプセル6が保持されるようになってい
る。
【0040】この変形例によれば、上記第1例と同様
に、木製素材で作る場合でも、高度な熟練を要する作業
が不要になり、容易に製造することができると共に、錘
の円滑な移動が常に確保されると共に、防水性も向上す
る。
【0041】図12および図13は、本発明の実施の形
態の第2例に係る重心移動式ルアーを示している。本例
に係るルアー1にあっては、ルアー本体2は、樹脂成形
で作った一対の半割体31,32を接合した中空構造の
ものであり、両半割体31,32の各々に形成したカプ
セル保持部31a,32a間で錘収容カプセル6が保持
されている。半割体31には、錘収容カプセル6の4隅
に係合する4つのカプセル保持部31aが設けられてい
ると共に、半割体32にも、錘収容カプセル6の4隅に
係合する4つのカプセル保持部32aが設けられてい
る。各カプセル保持部31a,32aの数,大きさ、形
状等は適宜変更可能であり、図12,13に示すものに
限定されない。さらに、図12で符号33,34,35
は糸や針を取り付けるための環状の係止部である。
【0042】本例によれば、両半割体31,32の各カ
プセル保持部31a,32a間に錘収容カプセル6を保
持させ、両半割体31,32の接合面同士を接合すれば
出来上がる。したがって、樹脂製中空構造の重心移動式
ルアーを容易に製造することができる。また、両半割体
31,32の接合面同士を接着により接合する場合で
も、筒状のケース5内の錘移動空間4は密閉空間となっ
ているので、接着剤が錘移動空間4に浸入するおそれは
なく、錘移動空間4内で錘3の円滑な移動が確保され
る。
【0043】図14および図15は、本発明の実施の形
態の第3例に係る重心移動式ルアーを示している。本例
に係るルアー1にあっては、ルアー本体2は、木粉を含
む複合材料を固めて作った中実構造のものであり、錘収
容カプセル6の周囲全体を覆うように該カプセル6と一
体にインサート成形法により成形されている。ここで使
う木粉を含む複合材料は、例えば、木粉にタンニンを混
合し、これにホルムアルデヒドを添加したものを発泡さ
せた発泡素材である。
【0044】また、本例で使用する錘収容カプセル6の
筒状のケース36は、図4,5に示す上記筒状のケース
19の下端に、ルアー本体2の前後方向に延びるワイヤ
挿通孔を有するワイヤ保持部37を設けたものである。
そのワイヤ挿通孔は、ワイヤ保持部37の長手方向に貫
通している。そして、ワイヤ保持部37のワイヤ挿通孔
に通したワイヤ38は、その両端部38a,38bおよ
び分岐部38cの3箇所をルアー本体2外に露出させた
状態でルアー本体2と一体に成形されている。ワイヤ3
8の上記3箇所38a,38b,38cは、それぞれ環
状の係止部になっている。
【0045】本例によれば、木粉を含む複合材料を錘収
容カプセル6と一緒に金型のキャビティに入れて固める
ことにより(インサート成形法により)、錘収容カプセ
ル6と一体にルアー本体2を簡単に作ることができる。
また、木粉は廃材等から得られるので、材料コストが安
く、リサイクル性が良い。また、本例によれば、3箇所
の係止部38a,38b,38cをルアー本体2外に露
出させてあるワイヤ38は、錘収容カプセル6の下端に
設けたワイヤ保持部37のワイヤ挿通孔に通した状態で
ルアー本体2と一体に成形されているので、ワイヤ38
の抜け強度、特に、図14の矢印Gで示す方向に作用す
る力に対する抜け強度が向上する。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、木製素材で作る場合でも容易に製造することがで
き、接着作業を行う場合でも錘の円滑な移動を確保する
ことができ、また、防水性および強度の向上を図ること
ができる。
【0047】請求項2に係る発明によれば、木製中実構
造の重心移動式ルアーを容易に製造することができる。
また、複数個の分割木片を接着により接合する場合で
も、錘の円滑な移動を確保することができ、防水性およ
び強度の向上を図ることができる。
【0048】請求項3に係る発明によれば、樹脂製中空
構造の重心移動式ルアーを容易に製造することができ
る。また、一対の半割体を接着により接合する場合で
も、錘の円滑な移動を確保することができ、防水性およ
び強度の向上を図ることができる。 請求項4に係る発
明によれば、錘収容カプセルと一体に発泡樹脂製のルア
ー本体を簡単に作ることができる。
【0049】請求項5に係る発明によれば、木粉を含む
複合材料を錘収容カプセルと一緒に金型のキャビティに
入れて固めることにより、錘収容カプセルと一体にルア
ー本体を簡単に作ることができる。また、材料コストを
安くなるので製造コストを低減することができると共
に、リサイクル性の向上を図ることができる。
【0050】請求項6に係る発明によれば、一部をルア
ー本体外に露出させた部分を糸や針の係止部として利用
するワイヤの抜け強度が向上する。
【0051】請求項7に係る発明によれば、錘収容カプ
セルのケースを構成するケース本体と蓋をそれぞれ射出
成形等の樹脂成形により簡単に作ることができる。ま
た、密閉された錘移動空間を形成する筒状のケースを簡
単に作ることができる。
【0052】請求項8に係る発明によれば、磁石をケー
ス本体内に組み込む作業が不要になり、その分作業をよ
り一層簡略化することができる。
【0053】請求項9に係る発明によれば、ケース本体
の内側底部に設ける傾斜面にあっては、ケース本体内に
おける後端部側が高く、開口端のある前端部側が低くな
っているので、ケース本体の長手方向を型抜き方向とす
ることにより、傾斜面のあるケース本体を射出成形等の
樹脂成形により簡単に作ることができる。
【0054】そして、請求項10に係る発明によれば、
磁石保持部で磁石を保持するように一対の半割体を接合
するだけで、内部に磁石を有する筒状のケースが簡単に
作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に係る重心移動式
ルアーを示す縦断面図。
【図2】図1に示す重心移動式ルアーの主要部品である
錘収容カプセルを示す分解斜視図。
【図3】図2に示す錘収容カプセルの蓋の変形例を示す
断面図。
【図4】図2に示す錘収容カプセルの変形例を示す図
で、同カプセルのケースを形成する一対の半割体を示す
側面図。
【図5】図4のA−A矢視図。
【図6】図2に示す錘収容カプセルのさらに別の変形例
を示す分解斜視図。
【図7】図6のB−B線に沿った断面図。
【図8】図7のC−Cに沿った断面図。
【図9】図4および図5に示す錘収容カプセルの変形例
を示す縦断面図。
【図10】図9のD−D線に沿った断面図。
【図11】図1に示す第1例に係る重心移動式ルアーの
変形例を示す図で、ルアー本体を形成する一対の半割体
のみを示す縦断面図。
【図12】本発明の実施の形態の第2例に係る重心移動
式ルアーを示す図で、ルアー本体を形成する一対の半割
体の一方に錘収容カプセルを組み込んだ状態を示す正面
図。
【図13】図12のE−E線に沿った断面図。
【図14】本発明の実施の形態の第3例に係る重心移動
式ルアーを示す縦断面図。
【図15】図14のF−F線に沿った断面図。
【符号の説明】
1 重心移動式ルアー 2 ルアー本体 3 錘 4 錘移動空間 5,9,23,26,36 筒状のケース 6 錘収容カプセル 7,8 分割木片 9/29a,30a カプセル収容部 10 ケース本体 11 蓋 12 磁石 17 磁石保持部 20,21/27,28/29,30/31,32 一
対の半割体 22 環状の係止爪部(磁石保持部) 31a,32a カプセル保持部 37 ワイヤ保持部 38 ワイヤ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルアー本体の内部に前後方向に移動可能
    な錘を有し、後端部側を前方へ向けて投げられると、錘
    が慣性によって前端部側から後端部側へ移動し、着水す
    ると錘が前端部側へ戻って保持されるように構成した重
    心移動式ルアーにおいて、 前記錘が前後方向に移動可能に収容された錘移動空間を
    形成する密閉された筒状のケースを有し、該ケース内の
    前端部側で前記錘を保持するように構成した錘収容カプ
    セルが、前記ルアー本体の内部に設けられていることを
    特徴とする重心移動式ルアー。
  2. 【請求項2】 前記ルアー本体は、木製素材で作ったボ
    ディー形状を左右或いは前後で分割した複数個の分割木
    片を接合した中実構造のものであり、前記複数個の分割
    木片の少なくとも1つに形成したカプセル収容部に前記
    錘収容カプセルが収容されていることを特徴とする請求
    項1記載の重心移動式ルアー。
  3. 【請求項3】 前記ルアー本体は、樹脂成形で作った一
    対の半割体を接合した中空構造のものであり、前記一対
    の半割体の各々に形成したカプセル保持部間で前記錘収
    容カプセルが保持されていることを特徴とする請求項1
    記載の重心移動式ルアー。
  4. 【請求項4】 前記ルアー本体は、発泡樹脂で作った中
    実構造のものであり、前記錘収容カプセルの周囲全体を
    覆うように該錘収容カプセルと一体に成形されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の重心移動式ルアー。
  5. 【請求項5】 前記ルアー本体は、木粉を含む複合材料
    を固めて作った中実構造のものであり、前記錘収容カプ
    セルの周囲全体を覆うように該カプセルと一体に成形さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の重心移動式ル
    アー。
  6. 【請求項6】 前記錘収容カプセルの下端に、前記ルア
    ー本体の前後方向に延びるワイヤ挿通孔を有するワイヤ
    保持部を設け、前記ワイヤ挿通孔に通したワイヤが、該
    ワイヤの両端部および分岐部の少なくとも一部を前記ル
    アー本体外に露出させた状態でルアー本体と一体に成形
    されていることを特徴とする請求項5記載の重心移動式
    ルアー。
  7. 【請求項7】 前記錘収容カプセルの筒状のケースは、
    開口端を有する樹脂製のケース本体と、その開口端を密
    閉する蓋とからなることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5又は6記載の重心移動式ルアー。
  8. 【請求項8】 前記蓋の内側に、前記錘を磁着する磁石
    が一体に設けられていることを特徴とする請求項7記載
    の重心移動式ルアー。
  9. 【請求項9】 前記ケース本体の内側底部には、該ケー
    ス本体内の後端部側に移動した前記錘を前記開口端のあ
    る前端部側へ戻す傾斜面が設けられていることを特徴と
    する請求項7記載の重心移動式ルアー。
  10. 【請求項10】 前記錘収容カプセルの筒状のケース
    は、樹脂成形で作った一対の半割体を接合したものであ
    り、該一対の半割体の少なくとも一方の前側端部に、磁
    石を保持する磁石保持部が設けられていることを特徴と
    する請求項1,2,3,4,5又は6記載の重心移動式
    ルアー。
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