JP2000236854A - 容器入り貝類含有ソース類の製造方法 - Google Patents

容器入り貝類含有ソース類の製造方法

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JP2000236854A
JP2000236854A JP11041292A JP4129299A JP2000236854A JP 2000236854 A JP2000236854 A JP 2000236854A JP 11041292 A JP11041292 A JP 11041292A JP 4129299 A JP4129299 A JP 4129299A JP 2000236854 A JP2000236854 A JP 2000236854A
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shellfish
sauces
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heat treatment
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Mieko Yoshida
美恵子 吉田
Shigeki Kashioka
茂樹 柏岡
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Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風味、食感、外観に優れるとともに、40℃
以上の高温での保存性に優れた容器入り貝類含有ソース
類の製造方法の提供。 【解決手段】 貝類を、酸類及び/又はアルコール類含
有水に浸漬した後、F0 値4〜20で加熱処理し、得ら
れた加熱処理貝類を用いて、ソース類用原料混合物を調
製し、次いで該ソース類用原料混合物を、最終製品のp
Hが5.0〜7.0となるようなpH条件下、F0 値4
〜30で加熱殺菌することを特徴とする容器入り貝類含
有ソース類の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風味等に優れると
ともに、40℃以上の高温での保存性に優れた容器入り
貝類含有ソース類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】あさりやほたて等の貝類を含有する缶
詰、瓶詰め、あるいはレトルトソースは、一般にF0
が10〜30程度の加熱処理を行って、微生物による腐
敗を防止している。かかる加熱条件では、耐熱性の強い
胞子が残存する場合があるが、これらは通常の保存温度
(室温以下)では増殖できない高温菌であるため、室温
以下で保存すれば食品が腐敗することはない。
【0003】しかしながら、夏場に直射日光に晒された
り、熱帯地方で保存される等高温で保存されると、残存
した耐熱性胞子が増殖し、食品を腐敗させる場合があ
る。かかる耐熱性胞子は、120℃で数時間の加熱でも
残存するものがある等極めて耐熱性が強い。特にあさり
やはまぐり等の貝類は、耐熱性胞子が腸管内に存在し、
熱が伝導し難いため、かかる貝類を含有するソース類、
特にpHが5.9を超えて7.0以下のソース類を滅菌
するには、過酷な加熱処理が必要であった。かかる加熱
処理を行うと、ソース類は、強い焦げ臭等が生じたり、
貝類が褐変や硬化する等風味、食感、外観が著しく劣化
することが多かった。高温で保存された場合でも、耐熱
性菌が増殖するのを防止する手段として、例えば自動販
売機で加温販売される缶入り飲料に乳化剤を添加する技
術が知られている。しかしながら、上記のように、貝類
の耐熱性胞子は腸管内に存在するため、かかる方法では
全く効果がない。
【0004】したがって本発明は、風味、食感、外観に
優れるとともに、40℃以上の高温での保存性に優れ
た、貝類含有ソース類の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、貝類を、
予め酸類及び/又はアルコール類含有水(以下、「酸類
等含有水」という)中でF0 値(「食品微生物」相磯和
嘉監修、医歯薬出版(株)、第153頁参照)4〜20
で加熱処理すれば、耐熱性胞子の多くを殺菌することが
できるとともに、硬化したり褐変することがない貝類が
得られること、したがって、該加熱処理貝類を用いれ
ば、比較的穏やかな条件で加熱処理殺菌しても、40℃
以上の高温での保存性に優れるとともに、風味、食感、
外観に優れたソース類を得ることができることを見出
し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、貝類を、酸類等含有
水に浸漬した後、F0 値4〜20で加熱処理し、得られ
た加熱処理貝類を用いて、ソース類用原料混合物を調製
し、次いで該ソース類用原料混合物を、最終製品のpH
が5.0〜7.0となるようなpH条件下、F0 値4〜
30で加熱処理することを特徴とする容器入り貝類含有
ソース類の製造方法を提供することにより、上記目的を
達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いる貝類に特に制限は
なく、例えばあさり、はまぐり、さざえ、しじみ、たい
ら貝、ほたて貝等が挙げられる。本発明の製造方法は、
このうちあさり、はまぐり又はほたて貝を含有するソー
ス類の製造に特に適している。貝類は、生鮮品、冷凍品
のいずれでもよい。また、貝殻のついたもの、又はむき
身のいずれでもよい。
【0008】本発明の製造方法は、まず貝類を酸類等含
有水に浸漬する。酸類は、食品に添加可能なものであれ
ば特に制限はなく、液状、粉末状、顆粒状のいずれでも
よい。具体的には、乳酸、クエン酸、フィチン酸、リン
ゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸等の有機酸;レモ
ン果汁、リンゴ果汁等の果汁類;果実酢、穀物酢、ワイ
ンビネガー等の食酢等が挙げられ、これらを1種以上用
いることができる。このうち、フィチン酸が好ましい。
アルコール類は、食品に添加可能なものであれば特に制
限はなく、具体的には、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタ
ノール、イソペンタノール等のアルコール;ウィスキ
ー、焼酎等の酒類等が挙げられる。これらを1種以上用
いることができる。このうち、エタノールが好ましい。
また、酸類とアルコール類を併用してもよい。
【0009】酸類等含有水中の酸類の含有量は、酸の種
類によっても異なるが、フィチン酸を単独で用いる場
合、0.3%以上、特に0.4%以上が好ましい。アル
コール類の含有量は、アルコールの種類によっても異な
るが、エタノールを単独で用いる場合、2.5%以上、
特に3%以上が好ましい。また、フィチン酸とエタノー
ルを併用する場合、フィチン酸は0.15%以上、特に
0.2%以上が好ましく、エタノールは1.5%以上、
特に2%以上が好ましい。
【0010】水は、水道水、井戸水、蒸留水のいずれで
もよいが、貝類の硬化防止の観点から、塩分、特に塩化
ナトリウムを実質的に含有していないことが好ましい。
水のpHは、貝類の風味劣化防止の観点から、6〜8程
度が好ましい。酸類等含有水に浸漬することにより、加
熱処理後もむき身の軟らかさが維持される。酸類等含有
水に対して加える貝類の量に特に制限はないが、10〜
500重量%、特に10〜200重量%が好ましい。
【0011】また、貝類は、予め水中でF0 値50以
上、好ましくは50〜80で加熱処理したものを用いて
もよい。かかる加熱処理をすれば、貝殻が破砕されてそ
の砕片が付着、残存している貝類の身から、砕片を効率
よく除去することができる。さらに、下記するソース類
用原料混合物の加熱処理工程において、貝類を硬化させ
ることなく、貝類の殺菌効率を向上させることができ
る。
【0012】次いで、上記貝類の入った酸類等含有水を
0 値4〜20、好ましくは10〜20で加熱処理す
る。F0 値が4〜20であれば、貝類の風味、食感、外
観を損なうことなく、貝類の殺菌効率を向上させること
ができる。加熱処理手段に特に制限はなく、連続式で加
熱処理する場合にはかきとり式熱交換機等、バッチ式で
加熱処理する場合にはレトルト殺菌機等を用いることが
できる。レトルト殺菌機を用いる場合、容器は、レトル
トパウチ、缶のいずれでもよい。加熱処理温度は、例え
ば110〜130℃が好ましい。加熱処理終了後、水
冷、氷冷等の適当な手段で冷却して加熱処理貝類が得ら
れる。
【0013】次いで各原料を常法に従い細断、混合、撹
拌、加熱等し、これに上記で得られた加熱処理貝類を混
合し、ソース類用原料混合物を調製する。次いで最終製
品のpH(20℃における値)が5.0〜7.0、好ま
しくは5.9を超えて7.0以下となるpH条件下で、
ソース類用原料混合物を加熱処理する。ソース類用原料
混合物のpHが上記範囲外の場合は適宜pH調整すれば
よい。ソース類用原料混合物に対する加熱処理貝類の添
加量に特に制限はないが、例えば5〜100重量%が好
ましい。
【0014】加熱処理条件は、F0 値4〜30であるこ
とが必要であり、10〜20が好ましい。F0 値が4〜
30であれば、風味、食感、外観に優れるとともに、高
温での保存性に優れた容器入り貝類含有ソース類が得ら
れる。F0 値が4〜30であれば、加熱処理温度に特に
制限はない。加熱処理手段に特に制限はなく、かきとり
式熱交換機、レトルト殺菌機等を用いることができる。
レトルト殺菌機を用いる場合、レトルトパウチ、缶等に
充填し、密封して加熱処理する。また、連続的に加熱処
理する場合、加熱処理後無菌的に充填する。
【0015】加熱処理終了後、水冷、氷冷等の適当な手
段で、品温が40℃以下になるまで速やかに冷却するこ
とが好ましい。本発明の製造方法は、特に貝類入りホワ
イトソース、ボンゴレクリームソース等の乳分含有ソー
ス類の製造に適している。すなわち、低pHでは凝固す
る乳分を含有するソース類であっても、pHが上記範囲
であれば、乳分を凝固させることなく、また風味、食
感、外観を損なうことなく、40℃以上の高温での保存
性に優れたソース類とすることができる。
【0016】
【実施例】次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0017】実施例1〜3 あさりのむき身9kgと、フィチン酸及び/又はエタノ
ールを表1に示す量配合した酸類等含有水9kgとを、
6個の1号缶に混合比1:1(重量比)で投入し、蓋を
巻き締めた。次いで熱水式レトルト装置を用いて122
℃で35分間加熱処理した(F0 値20)後、25℃に
冷却して加熱処理むき身を得た。別に、ダイス状にカッ
トしたニンジン5kg、赤ピーマン1kg、乳製品50
kg、調味料5kg、香辛料0.5kg及び水20kg
を加えて煮込んでソース類用プレ原料混合物を得た。次
いで300個の7号缶に、上記混合物230g、上記で
得られた各加熱処理むき身30g及びマッシュルームを
スライスしたもの40gを充填して巻き締めた。次いで
熱水式レトルト装置を用いて、115℃で30分間加熱
処理し(F0 値15)、ボンゴレクリームソースを得
た。各ボンゴレクリームソースのpHは、実施例1の場
合6.2、実施例2の場合6.4、実施例3の場合6.
3であった。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1及び2比較例1は、実施例1にお
いてフィチン酸及びエタノールを含有しない水を用いた
以外は、実施例1と同様にしてボンゴレクリームソース
を得た。また比較例2は、比較例1において7号缶をF
0 値50で加熱処理した以外は、実施例1と同様にして
ボンゴレクリームソースを得た。各ボンゴレクリームソ
ースのpHは、比較例1、2とも6.4であった。
【0020】試験例1 上記で得られた各ボンゴレクリームソースを、55℃で
2週間保存し、その後開缶して、腐敗率を算出し、腐敗
していないものの風味、食感、外観を評価した。結果を
表1に示す。
【0021】実施例1〜3のボンゴレクリームソース
は、腐敗率が0であり、風味、食感、外観も優れてい
た。これに対し、比較例1のボンゴレクリームソース
は、風味等は良好であるが、腐敗率が高く、また比較例
2のボンゴレクリームソースは、腐敗率は0であった
が、あさりが硬く、かつ褐変していた。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法によれば、風味、食感、外
観に優れるとともに、耐熱性胞子の殺菌効果が向上する
ので、40℃以上の高温での保存性に優れた容器入り貝
類含有ソース類を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貝類を、酸類及び/又はアルコール類含
    有水に浸漬した後、F0 値4〜20で加熱処理し、得ら
    れた加熱処理貝類を用いて、ソース類用原料混合物を調
    製し、次いで該ソース類用原料混合物を、最終製品のp
    Hが5.0〜7.0となるようなpH条件下、F0 値4
    〜30で加熱処理することを特徴とする容器入り貝類含
    有ソース類の製造方法。
  2. 【請求項2】 最終製品のpHが5.9を超えて7.0
    以下となるようなpH条件下で加熱処理することを特徴
    とする請求項1記載の容器入り貝類含有ソース類の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 酸類がフィチン酸であり、アルコール類
    がエタノールである請求項1又は2記載の容器入り貝類
    含有ソース類の製造方法。
  4. 【請求項4】 貝類が、予め水中でF0 値50以上で加
    熱処理されたものである請求項1〜3のいずれか1項記
    載の容器入り貝類含有ソース類の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101022074B1 (ko) 2010-08-05 2011-03-11 정윤재 생이매패류장의 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 생이매패류장
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JP2016005450A (ja) * 2014-05-30 2016-01-14 株式会社石渡商店 貝又はホヤの調味ソースの製造方法及びその製造方法による貝又はホヤの調味ソース
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