JP2000237384A - 遊戯球検出器及びその製造方法 - Google Patents

遊戯球検出器及びその製造方法

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JP2000237384A
JP2000237384A JP4404899A JP4404899A JP2000237384A JP 2000237384 A JP2000237384 A JP 2000237384A JP 4404899 A JP4404899 A JP 4404899A JP 4404899 A JP4404899 A JP 4404899A JP 2000237384 A JP2000237384 A JP 2000237384A
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circuit board
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casing
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JP4404899A
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Masahisa Niwa
正久 丹羽
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検知コイルを効率よく配置して巻線の巻しろを
容易に増やす。 【解決手段】ケーシング1を構成するボディ1aとカバ
ーとの間に2つの検知コイル31,32及び回路基板4が
収納される。コイルボビン5の巻胴部6に巻線7が巻回
され、一方の鍔部8bからは一対の端子9a,9bが法
線方向に突出するようにインサート成形されている。2
つの検知コイル31,32を回路基板4と接続した状態で
は、内側の端子9b,9bと回路基板4の実装面との間
には充分な間隔が空くことになる。すなわち、検知コイ
ル31,32の一方の端子9b,9bが回路基板4の実装
面を占有せず、しかも端子9b,9bと対向する位置に
電子部品10が実装できるため、回路基板4の設計の自
由度が増し、ひいてはコイルボビン5の寸法を増大させ
て巻線7の巻しろを大きくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊戯盤(いわゆる
パチンコ)に用いる遊戯球(いわゆるパチンコ玉)の通
過を検出し、遊戯球の個数の計数などに用いられる遊戯
球検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属(鋼球)よりなる遊戯球
を検出する遊戯球検出器としては、遊戯球の通過部位の
近傍に配置した検知コイルに高周波電流を流しておき、
検知コイルのインピーダンスの変化を利用することで遊
戯球の通過を検出するものが知られている(例えば、特
開平9−56875号公報及び特開平9−264965
号公報等参照)。すなわち、高周波電流を流している検
知コイルの近傍を遊戯球が通過すると、渦電流損などに
よって検知コイルのインピーダンスが変化することを利
用する。検知コイルは一般には高周波発振回路の発振コ
イルと兼用されており、検知コイルのインピーダンスの
変化による高周波発振回路の発振停止や発振出力のレベ
ル変化を信号処理回路により検出することによって遊戯
球の通過に対応した出力を発生するのである。
【0003】高周波発振回路及び信号処理回路を含む回
路部はプリント基板よりなる回路基板に実装され、この
回路基板に検知コイルが接続される。また、検知コイル
及び回路基板は合成樹脂のような絶縁材料よりなるケー
シングに収納される。ここに、回路部では高周波発振回
路の出力変化を検出しているから、外部からの高周波、
静電気、遊戯球以外の金属や磁石などの影響を受けて誤
動作することがある。そこで、本発明者は、空芯コイル
から成る2つの検知コイルを直列接続し、両検知コイル
から発生する高周波磁界の磁気モーメントの絶対値が同
一であり且つその向きが互いに逆方向となるようにして
高周波磁界の一部を相殺することで耐ノイズ性や2つの
検知コイルの相互干渉による検出精度の低下、並びに永
久磁石を近づけた場合の誤検出等の問題を解決した遊戯
球検出器を既に提案している。
【0004】図14は上記従来の遊戯球検出器を示して
いる。合成樹脂製のケーシング1は、遊戯球が通過する
上下に貫通した通過孔2の形成されたボディ1aと、ボ
ディ1aにおいて通過孔2の形成されていない部位(図
14では右半分)に覆着されるカバー(図示せず)とを
結合して形成される。カバーが覆着される部位には、ボ
ディ1aとカバーとの間に2つの検知コイル20,20
及びプリント基板よりなる回路基板4が収納される。
【0005】検知コイル20は、図16に示すような合
成樹脂製のコイルボビン21の巻胴部22に巻線23が
巻回されるとともに、コイルボビン21の一方の鍔部2
4から突設された略L字形の一対の端子25,25に巻
線23の両端末がそれぞれ接続されて構成されている。
そして、図15に示すように2つの検知コイル20,2
0はコイルボビン21の他方の鍔部24が通過孔2の周
壁2aに当接するように配置され、回路基板4の端部に
設けられた略U形の凹部4cに挿入された各端子25,
25が凹部4cの周縁に形成された導電部(ランド)に
半田接合されて回路基板4に実装されている回路部と電
気的に接続される。ここで、半田接合には一般に光ビー
ム方式が用いられる。光ビームは図15における上の方
向から照射され、糸半田Kは例えば図示の方向から供給
される。このような端子構造のメリットは、回路基板4
との半田接合において容易に円錐状のフィレットが形成
され、半田接合品質が高くなることである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空芯コ
イルにおいてはフェライト等のコアを持たないことか
ら、安定な高周波発振をさせるのに十分なインダクタン
ス値及び抵抗値を有する巻線仕様(線径、巻数)を得る
ためには巻線の巻しろを、コア有りの場合よりも大きく
する必要がある。巻しろを確保するためにはコイルボビ
ン21の巻胴部22の断面積を小さくすることは一つの
対策になり得るが、合成樹脂によりコイルボビン21を
形成する上での限界がある。それだけで上記問題が解決
できない場合には、上記巻線仕様達成のためには検知コ
イル20自体のケーシング1に占めるスペースを増やし
て対処するしかない。
【0007】一方、ケーシング1の限られた大きさの中
で検知コイル20の寸法を大きくすると、回路基板4を
小さくせざるを得ないが、当然ながら搭載部品の関係で
回路基板4を小さくするにも限界がある。従って、ケー
シング1の限られた大きさの中で、回路基板4の最小サ
イズを確保しながら、いかに巻線23の巻しろを増やす
ような構造をとり得るかが重要となるのである。逆にい
えば、検知コイル20と回路基板4を効率よく配置でき
る構造次第で巻線23の巻しろが決まり、発振の安定度
が左右されることになる。しかも、従来1個であった検
知コイルを2個としているのであるから、より一層、無
駄なスペースを増やさず且つ安価に製造できるような構
造が検知コイル20,20に求められる。
【0008】また、図14に示した構造においては、左
右に並べて配置された2つの検知コイル20,20の内
側(隣接する側)の端子25も回路基板4と交差して導
電部に半田接合されており、回路基板4の導体パターン
によって電気的に接続されている。検知コイル20,2
0の内側の端子25は回路基板4に実装されている回路
部品とは電気的に接続されないのであるから、上述のよ
うに回路基板4のスペースを占めてしまうことは非効率
的な構造となっており、巻線23の巻しろを大きくでき
ない原因となっている。
【0009】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、請求項1〜3の発明の目的とするところは、検知
コイルを効率よく配置して巻線の巻しろを容易に増やす
ことができる遊戯球検出器を提供することにある。
【0010】また、請求項4の発明の目的とするところ
は、検知コイルを効率よく配置して巻線の巻しろが容易
に増やすことができるとともに検知コイルが安価に製造
できる遊戯球検出器を提供することにある。
【0011】さらに、請求項5の発明の目的とするとこ
ろは、検知コイルの端子と回路基板との半田接合性の向
上が可能な遊戯球検出器の製造方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、金属製の遊戯球を通過させる通
過孔を有したケーシングと、通過孔に近接してケーシン
グ内に並べて配置された2つの検知コイルと、各検知コ
イルに高周波電流を流すとともに検知コイルのインピー
ダンスの変化に基づいて遊戯球が通過孔を通過したこと
を検知する回路部が実装されケーシング内の定位置に固
定された回路基板とを備え、検知コイルは、絶縁材料か
ら成るコイルボビンに巻線が巻回されるとともに巻線の
両端末がそれぞれ一端部に接続された一対の端子をコイ
ルボビンの同一側面から突出させて成り、ケーシング内
に配置された状態で2つの検知コイルの各端子が回路基
板に対して同一面側に配置されるとともに各検知コイル
の隣接する一方の端子同士が電気的に接続され、各検知
コイルの隣接しない方の端子がそれぞれ回路基板に接続
され、且つ他の検知コイルの端子と電気的に接続された
端子が回路基板の表面から所定の間隔を空けて配置され
たことを特徴とし、検知コイルの端子が回路基板に占め
るスペースが減少し、検知コイルを効率よく配置して巻
線の巻しろを容易に増やすことができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ケーシング内に配置された状態で各検知コイルの一
対の端子を含む平面がこれらの端子と対向する回路基板
表面と略平行となるように各端子をコイルボビンの側面
から突出させて成ることを特徴とし、2つの検知コイル
を同一形状に形成することができて製造コストが削減で
きる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、2つの検知コイルの隣接する一方の端子同士
を半田接合して成ることを特徴とし、隣接する端子同士
を直接半田接合することで検知コイルの結線作業の簡素
化が図れる。
【0015】上記目的を達成するために、請求項4の発
明は、金属製の遊戯球を通過させる通過孔を有したケー
シングと、通過孔に近接してケーシング内に並べて配置
された2つの検知コイルと、各検知コイルに高周波電流
を流すとともに検知コイルのインピーダンスの変化に基
づいて遊戯球が通過孔を通過したことを検知する回路部
が実装されケーシング内の定位置に固定された回路基板
とを備え、検知コイルは、絶縁材料から成るコイルボビ
ンに巻線が巻回されるとともに巻線の両端末がそれぞれ
一端部に接続された一対の端子をコイルボビンの同一側
面から突出させて成り、端子の突出方向が回路基板表面
の法線方向と略直交するように2つの検知コイルがケー
シング内に並べて配置され、ケーシング内に配置された
状態で他の検知コイルに隣接する内側の端子同士が電気
的に接続されるとともに他の検知コイルに隣接しない外
側の端子がそれぞれ回路基板に接続され、コイルボビン
側面の回路基板の法線方向に沿った幅寸法略中央から外
側の端子を突出させるとともに、この幅寸法略中央から
端子径の略半分程度の寸法だけ回路基板の法線方向に沿
ってずれた位置から内側の端子を突出させたことを特徴
とし、検知コイルの端子が回路基板に占めるスペースが
減少し、検知コイルを効率よく配置して巻線の巻しろを
容易に増やすことができるとともに2つの検知コイルを
同一形状に形成することができ、しかも、回路基板に対
する配置方向が制約されないことから製造コストがさら
に削減できる。
【0016】上記目的を達成するために、請求項5の発
明は、金属製の遊戯球を通過させる通過孔を有したケー
シングと、通過孔に近接してケーシング内に配置された
検知コイルと、検知コイルに高周波電流を流すとともに
検知コイルのインピーダンスの変化に基づいて遊戯球が
通過孔を通過したことを検知する回路部が実装されケー
シング内の定位置に固定された回路基板とを備え、検知
コイルは、絶縁材料から成るコイルボビンに巻線が巻回
されるとともに巻線の両端末がそれぞれ一端部に接続さ
れた一対の端子をコイルボビンから突出させ、少なくと
も一方の端子が回路基板表面に形成された導電部に半田
接合されて成る遊戯球検出器の製造方法であって、回路
基板表面の導電部に検知コイルの端子の一端側に片寄る
ように予備半田を行い、予備半田が片寄っていない側か
ら供給される糸半田に光ビームを照射して端子を導電部
に半田接合することを特徴とし、検知コイルの端子と回
路基板との半田接合性の向上が可能な遊戯球検出器の製
造方法が提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1に示すよう
に、合成樹脂製のケーシング1は、遊戯球が通過する上
下に貫通した通過孔2の形成されたボディ1aと、ボデ
ィ1aにおいて通過孔2の形成されていない部位(図1
では右半分)に覆着されるカバー(図示せず)とを結合
して形成される。カバーが覆着される部位には、ボディ
1aとカバーとの間に2つの検知コイル31,32及びプ
リント基板よりなる回路基板4が収納される。
【0018】検知コイル31,32は、合成樹脂製のコイ
ルボビン5の巻胴部6に巻線7が互いに逆向きに同ター
ン数だけ巻回されて構成される。図4に示すように巻胴
部6の両端に略矩形の鍔部8a,8bが形成されてお
り、一方の鍔部8bからは一対の端子9a,9bが法線
方向に突出するようにインサート成形されている。な
お、図示は省略しているが、各端子9a,9bの鍔部8
b側の一端部には巻線7の両端末がそれぞれ接続してあ
る。また、各端子9a,9bの先端部周面には薄く半田
が塗布されている(以下、このような半田を「仕上げ半
田」と呼ぶ)。ここで、一方の端子9aは鍔部8bの短
幅方向略中央であって鍔部8bの端縁から上記仕上げ半
田の半分の厚み程度内側の位置から突出させてある。そ
れに対して他方の端子9bは鍔部8bの短幅方向略中央
よりも一方に片寄り且つ鍔部8bの端縁から上記仕上げ
半田の半分の厚み程度内側の位置から突出させてある。
但し、2つの検知コイル31,32は、図3に示すように
鍔部8bに対して鏡像の関係にある。
【0019】上述のように構成される2つの検知コイル
31,32は、図2に示すように端子9a,9bが突設さ
れていない方の鍔部8aが通過孔2の周壁2aに当接
し、且つ互いの鍔部8bの端子9b側の端面同士を当接
させるように並べて配置される。このとき2つの検知コ
イル31,32から成るコイルブロックの外側の端子9
a,9aは回路基板4の端部表面に形成された導電部
(ランド)4a,4aに対してごく僅かの隙間を空けて
対向しており、上記コイルブロックの内側の端子9b,
9bは仕上げ半田が略接する程度の距離に隣接してい
る。而して、光ビームを照射することで端子9aとラン
ド4a、並びに2つの端子9b,9b同士を容易に半田
接合することができ、これによって2つの検知コイル3
1,32を直列接続するとともに回路基板4に実装されて
いる回路部と電気的に接続することができる。
【0020】ここで、上述のようにして2つの検知コイ
ル31,32から成るコイルブロックを回路基板4と接続
した状態においては、外側の端子9a,9a及び内側の
端子9b,9bはともに回路基板4の実装面(図1にお
ける表面)側にあり、しかも内側の端子9b,9bと回
路基板4の実装面との間には充分な間隔が空くことにな
る。その結果、図1及び図3に示すように、内側の端子
9b、9bと対向する位置における回路基板4の実装面
に、電子部品(チップ抵抗やコンデンサ等)10を配置
することができる。すなわち、検知コイル31,32の一
方の端子9b,9bが回路基板4の実装面を占有せず、
しかも端子9b,9bと対向する位置に電子部品10が
実装できるため、回路基板4の設計の自由度が増し、ひ
いてはコイルボビン5の寸法を増大させて巻線7の巻し
ろを大きくすることができる。
【0021】ところで、電子部品10等の回路基板4へ
の実装はリフロー方式によって行うので、端子9a,9
aが半田接合されるランド4a,4aにも半田ペースト
(予備半田)を印刷している。図6(a)に示すように
ランド4a,4aと相似形の開口を設けたメタルマスク
にて半田ペーストP1を印刷し、光ビームを照射しなが
ら糸半田Kを使って端子9a,9aをランド4a,4a
に半田接合する場合、ランド4a,4aの端子9a,9
aの陰になる部分の温度が上昇しにくく、ランド4a,
4aが均一にぬれにくくなって糸半田Kを供給する側と
反対側に半田がまわりにくくなる。そのため、図6
(b)に示すように端子9a,9aの幅方向一端側に半
田Xが追加されるだけで充分に接合されない虞がある。
【0022】そこで、略台形の開口を設けたメタルマス
クを用いて、図5(a)に示すように下底側がランド4
aの側端からも僅かにはみ出し、且つ上底側がランド4
aの側端からはみ出さないような寸法の略台形状に半田
ペーストP2を印刷する。こうすると、リフロー半田付
けの際の温度上昇によって溶けた上記半田ペーストP2
のランド4aからはみ出した部分がランド4aの上に盛
り上がり、図5(b)に示すように端子9aの幅方向の
一端側に半田ペーストP2が片寄った状態となる。そし
て、光ビームを照射して半田ペーストP2の薄い側から
糸半田Kを供給すると、半田ペーストP2の薄い側に半
田が付いて端子9aの幅方向両側にほぼ均等にフィレッ
トを形成することができる。その結果、検知コイル
31,32の端子9a,9aと回路基板4のランド4a,
4aとの半田接合性を向上させて高い半田付け品質を確
保することができるのである。
【0023】(実施形態2)ところで、実施形態1にお
いては2つの検知コイル31,32が鏡像の関係にあり、
異なる2種類のコイルボビン5を製造しなければなら
ず、それぞれに金型が必要となってコストが高くなって
しまう。
【0024】そこで本実施形態においては、図10に示
すように2つの端子9a,9bをコイルボビン5の鍔部
8bの短幅方向略中央よりも一方に片寄り且つ鍔部8b
の端縁から上記仕上げ半田の半分の厚み程度内側の位置
から突出させている。すなわち、2つの検知コイル
31,32のコイルボビン5を同一形状としている。但
し、巻線7は互いに逆向きに巻回されている。
【0025】上述のように構成される2つの検知コイル
31,32は、図7及び図8に示すように端子9a,9b
が突設されていない方の鍔部8aを通過孔2の周壁2a
に当接させるように並べて配置される。このとき、2つ
の検知コイル31,32から成るコイルブロックの外側の
端子9a,9aは回路基板4の端部表面に形成された導
電部(ランド)4a,4aに対して僅かの隙間を空けて
対向し、上記コイルブロックの内側の端子9b,9bも
回路基板4の実装面から上記隙間と同程度の隙間を空け
て対向し且つ互いに仕上げ半田が略接する程度の距離に
隣接することになる。而して、光ビームを照射すること
で端子9aとランド4a、並びに2つの端子9b,9b
同士を容易に半田接合することができ、これによって2
つの検知コイル31,32を直列接続するとともに回路基
板4に実装されている回路部と電気的に接続することが
できる(図7及び図8参照)。
【0026】ここで、上述のようにして2つの検知コイ
ル31,32から成るコイルブロックを回路基板4と接続
した状態においては、外側の端子9a,9a及び内側の
端子9b,9bはともに回路基板4の実装面(図7にお
ける表面)側にあり、しかも内側の端子9b,9bと回
路基板4の実装面との間には隙間が空くことになる。そ
の結果、図7及び図9に示すように、内側の端子9b,
9bと対向する位置における回路基板4の実装面に、レ
ジストをかけておくことで導体パターン11を形成する
ことができる。すなわち、検知コイル31,32の一方の
端子9b,9bが回路基板4の実装面を占有せず、しか
も端子9b,9bと対向する位置に導体パターン11が
形成できるため、回路基板4の設計の自由度が増し、ひ
いてはコイルボビン5の寸法を増大させて巻線7の巻し
ろを大きくすることができる。しかも、本実施形態にお
いては2つの検知コイル31,32のコイルボビン5を同
一形状としているから、一つの金型で製造することがで
きて検知コイル31,32の製造コストを削減することが
できるという利点がある。
【0027】(実施形態3)ところで、実施形態2にお
いては2つの検知コイル31,32のコイルボビン5を同
一形状としているから、一つの金型で製造することがで
きてコイルボビン5の製造コストを削減するはできるも
のの、2つの検知コイル31,32でコイルボビン5に対
して巻線7を逆向きに巻回しなければならないから、検
知コイル31,32としては同一のものを使用することが
できない。本実施形態は、コイルボビン12を同一形状
とするだけではなく、検知コイル31,32としても同一
のものを使用可能とするものである。
【0028】図12に示すように、コイルボビン12
は、巻胴部13の両端に略コ字形の鍔部14a,14b
を形成するとともに、一方の鍔部14bに2つの端子1
5a,15bを設けて構成される。一方の端子15a
は、鍔部14bの短幅方向略中央であって且つ鍔部14
bの端縁から端子15aに施された仕上げ半田の半分の
厚み程度内側の位置から突出させてある。また他方の端
子15bは、鍔部14bの巻胴部13に対向した略中心
部から突出するとともに、鍔部14bの端面と略平行且
つ鍔部14bの短幅方向略中央から仕上げ半田の厚み程
度だけずらして延設されている。そして、コイルボビン
12の巻胴部13に対して同一方向に巻線16を巻回す
ることで2つの検知コイル31,32が製作できる。
【0029】而して、図13に示すように一方の検知コ
イル32をケーシング1内に先に配置してから、他方の
検知コイル31を向きを変えてケーシング1内に配置す
る。このとき一方の端子15b,15bは鍔部14bの
短幅方向略中央から仕上げ半田の厚み程度だけずらして
あるから、2つの検知コイル31,32をケーシング1内
に並べて配置した状態では互いに略接するようになって
いる。よって、光ビームを照射しながら糸半田を当てる
ことで2つの端子15b,15bを容易に半田接合する
ことができる。なお、端子15b,15bと巻胴部13
との間には充分な間隔が空くため、短絡する虞はない。
また、図11に示すように回路基板4の端部には端子1
5b,15bを逃げるための切欠部4bが設けてある。
【0030】一方、外側の端子15a,15aは鍔部1
4bの短幅方向略中央の位置にあるので、ケーシング1
内への配置が図13における左右反対であっても回路基
板4に対する相対的な距離が変化することが無く、回路
基板4のランド4a,4aと容易に接続させることがで
きる。
【0031】上述のように本実施形態によれば、2つの
検知コイル31,32のコイルボビン12が同一形状であ
るから金型が共通で済むばかりでなく、検知コイル
31,32の巻線16の巻方向も同一にできるため、検知
コイル31,32としては1種類だけ製作すればよいこと
になる。つまり、2つの検知コイル31,32はケーシン
グ1に配置する際の向きが逆であるので、発生する高周
波磁束がちょうど打ち消しあうようになるのである。ま
た、実施形態1では内側の端子9b,9bと対向する回
路基板4の実装面に電子部品10が配置できるが、実際
問題としてはチップ抵抗やチップコンデンサ等の低背部
品に限られてしまう。それに対して本実施形態では、内
側の端子15b,15bの下に部品を配置することは不
可能であるが、ケーシング1内に占めるスペースを最小
限に抑えることができ、回路基板4の検知コイル31,
32に近い位置にIC等の高背部品17を配置すること
が可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、金属製の遊戯球を通
過させる通過孔を有したケーシングと、通過孔に近接し
てケーシング内に並べて配置された2つの検知コイル
と、各検知コイルに高周波電流を流すとともに検知コイ
ルのインピーダンスの変化に基づいて遊戯球が通過孔を
通過したことを検知する回路部が実装されケーシング内
の定位置に固定された回路基板とを備え、検知コイル
は、絶縁材料から成るコイルボビンに巻線が巻回される
とともに巻線の両端末がそれぞれ一端部に接続された一
対の端子をコイルボビンの同一側面から突出させて成
り、ケーシング内に配置された状態で2つの検知コイル
の各端子が回路基板に対して同一面側に配置されるとと
もに各検知コイルの隣接する一方の端子同士が電気的に
接続され、各検知コイルの隣接しない方の端子がそれぞ
れ回路基板に接続され、且つ他の検知コイルの端子と電
気的に接続された端子が回路基板の表面から所定の間隔
を空けて配置されたので、検知コイルの端子が回路基板
に占めるスペースが減少し、検知コイルを効率よく配置
して巻線の巻しろを容易に増やすことができるという効
果がある。
【0033】請求項2の発明は、ケーシング内に配置さ
れた状態で各検知コイルの一対の端子を含む平面がこれ
らの端子と対向する回路基板表面と略平行となるように
各端子をコイルボビンの側面から突出させて成るので、
2つの検知コイルを同一形状に形成することができて製
造コストが削減できるという効果がある。
【0034】請求項3の発明は、2つの検知コイルの隣
接する一方の端子同士を半田接合して成るので、隣接す
る端子同士を直接半田接合することで検知コイルの結線
作業の簡素化が図れるという効果がある。
【0035】請求項4の発明は、金属製の遊戯球を通過
させる通過孔を有したケーシングと、通過孔に近接して
ケーシング内に並べて配置された2つの検知コイルと、
各検知コイルに高周波電流を流すとともに検知コイルの
インピーダンスの変化に基づいて遊戯球が通過孔を通過
したことを検知する回路部が実装されケーシング内の定
位置に固定された回路基板とを備え、検知コイルは、絶
縁材料から成るコイルボビンに巻線が巻回されるととも
に巻線の両端末がそれぞれ一端部に接続された一対の端
子をコイルボビンの同一側面から突出させて成り、端子
の突出方向が回路基板表面の法線方向と略直交するよう
に2つの検知コイルがケーシング内に並べて配置され、
ケーシング内に配置された状態で他の検知コイルに隣接
する内側の端子同士が電気的に接続されるとともに他の
検知コイルに隣接しない外側の端子がそれぞれ回路基板
に接続され、コイルボビン側面の回路基板の法線方向に
沿った幅寸法略中央から外側の端子を突出させるととも
に、この幅寸法略中央から端子径の略半分程度の寸法だ
け回路基板の法線方向に沿ってずれた位置から内側の端
子を突出させたので、検知コイルの端子が回路基板に占
めるスペースが減少し、検知コイルを効率よく配置して
巻線の巻しろを容易に増やすことができるとともに2つ
の検知コイルを同一形状に形成することができ、しか
も、回路基板に対する配置方向が制約されないことから
製造コストがさらに削減できるという効果がある。
【0036】請求項5の発明は、金属製の遊戯球を通過
させる通過孔を有したケーシングと、通過孔に近接して
ケーシング内に配置された検知コイルと、検知コイルに
高周波電流を流すとともに検知コイルのインピーダンス
の変化に基づいて遊戯球が通過孔を通過したことを検知
する回路部が実装されケーシング内の定位置に固定され
た回路基板とを備え、検知コイルは、絶縁材料から成る
コイルボビンに巻線が巻回されるとともに巻線の両端末
がそれぞれ一端部に接続された一対の端子をコイルボビ
ンから突出させ、少なくとも一方の端子が回路基板表面
に形成された導電部に半田接合されて成る遊戯球検出器
の製造方法であって、回路基板表面の導電部に検知コイ
ルの端子の一端側に片寄るように予備半田を行い、予備
半田が片寄っていない側から供給される糸半田に光ビー
ムを照射して端子を導電部に半田接合するので、検知コ
イルの端子と回路基板との半田接合性の向上が可能な遊
戯球検出器の製造方法が提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すカバーを外した状態の一部省
略した平面図である。
【図2】同上を示すカバーを外した状態の一部省略した
側面断面図である。
【図3】同上における検知コイルの側面図である。
【図4】同上におけるコイルボビンを示し、(a)は正
面図、(b)は側面図、(c)は他の側面図である。
【図5】(a)(b)は同上の製造方法を説明するため
の説明図である。
【図6】(a)(b)は同上の製造方法を説明するため
の説明図である。
【図7】実施形態2を示すカバーを外した状態の一部省
略した平面図である。
【図8】同上を示すカバーを外した状態の一部省略した
側面断面図である。
【図9】同上における検知コイルの側面図である。
【図10】同上におけるコイルボビンを示し、(a)は
正面図、(b)は側面図、(c)は他の側面図である。
【図11】実施形態3を示すカバーを外した状態の一部
省略した平面図である。
【図12】同上におけるコイルボビンを示し、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【図13】同上における検知コイルの側面図である。
【図14】従来例を示すカバーを外した状態の一部省略
した平面図である。
【図15】同上を示すカバーを外した状態の一部省略し
た側面断面図である。
【図16】同上におけるコイルボビンを示し、(a)は
正面図、(b)は側面図、(c)は他の側面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 通過孔 3 検知コイル 4 回路基板 5 コイルボビン 9a,9b 端子 10 電子部品

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の遊戯球を通過させる通過孔を有
    したケーシングと、通過孔に近接してケーシング内に並
    べて配置された2つの検知コイルと、各検知コイルに高
    周波電流を流すとともに検知コイルのインピーダンスの
    変化に基づいて遊戯球が通過孔を通過したことを検知す
    る回路部が実装されケーシング内の定位置に固定された
    回路基板とを備え、検知コイルは、絶縁材料から成るコ
    イルボビンに巻線が巻回されるとともに巻線の両端末が
    それぞれ一端部に接続された一対の端子をコイルボビン
    の同一側面から突出させて成り、ケーシング内に配置さ
    れた状態で2つの検知コイルの各端子が回路基板に対し
    て同一面側に配置されるとともに各検知コイルの隣接す
    る一方の端子同士が電気的に接続され、各検知コイルの
    隣接しない方の端子がそれぞれ回路基板に接続され、且
    つ他の検知コイルの端子と電気的に接続された端子が回
    路基板の表面から所定の間隔を空けて配置されたことを
    特徴とする遊戯球検出器。
  2. 【請求項2】 ケーシング内に配置された状態で各検知
    コイルの一対の端子を含む平面がこれらの端子と対向す
    る回路基板表面と略平行となるように各端子をコイルボ
    ビンの側面から突出させて成ることを特徴とする請求項
    1記載の遊戯球検出器。
  3. 【請求項3】 2つの検知コイルの隣接する一方の端子
    同士を半田接合して成ることを特徴とする請求項1又は
    2記載の遊戯球検出器。
  4. 【請求項4】 金属製の遊戯球を通過させる通過孔を有
    したケーシングと、通過孔に近接してケーシング内に並
    べて配置された2つの検知コイルと、各検知コイルに高
    周波電流を流すとともに検知コイルのインピーダンスの
    変化に基づいて遊戯球が通過孔を通過したことを検知す
    る回路部が実装されケーシング内の定位置に固定された
    回路基板とを備え、検知コイルは、絶縁材料から成るコ
    イルボビンに巻線が巻回されるとともに巻線の両端末が
    それぞれ一端部に接続された一対の端子をコイルボビン
    の同一側面から突出させて成り、端子の突出方向が回路
    基板表面の法線方向と略直交するように2つの検知コイ
    ルがケーシング内に並べて配置され、ケーシング内に配
    置された状態で他の検知コイルに隣接する内側の端子同
    士が電気的に接続されるとともに他の検知コイルに隣接
    しない外側の端子がそれぞれ回路基板に接続され、コイ
    ルボビン側面の回路基板の法線方向に沿った幅寸法略中
    央から外側の端子を突出させるとともに、この幅寸法略
    中央から端子径の略半分程度の寸法だけ回路基板の法線
    方向に沿ってずれた位置から内側の端子を突出させたこ
    とを特徴とする遊戯球検出器。
  5. 【請求項5】 金属製の遊戯球を通過させる通過孔を有
    したケーシングと、通過孔に近接してケーシング内に配
    置された検知コイルと、検知コイルに高周波電流を流す
    とともに検知コイルのインピーダンスの変化に基づいて
    遊戯球が通過孔を通過したことを検知する回路部が実装
    されケーシング内の定位置に固定された回路基板とを備
    え、検知コイルは、絶縁材料から成るコイルボビンに巻
    線が巻回されるとともに巻線の両端末がそれぞれ一端部
    に接続された一対の端子をコイルボビンから突出させ、
    少なくとも一方の端子が回路基板表面に形成された導電
    部に半田接合されて成る遊戯球検出器の製造方法であっ
    て、回路基板表面の導電部に検知コイルの端子の一端側
    に片寄るように予備半田を行い、予備半田が片寄ってい
    ない側から供給される糸半田に光ビームを照射して端子
    を導電部に半田接合することを特徴とする遊戯球検出器
    の製造方法。
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