JP2000237435A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000237435A
JP2000237435A JP11038339A JP3833999A JP2000237435A JP 2000237435 A JP2000237435 A JP 2000237435A JP 11038339 A JP11038339 A JP 11038339A JP 3833999 A JP3833999 A JP 3833999A JP 2000237435 A JP2000237435 A JP 2000237435A
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JP
Japan
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game control
signal
initialization
program
reset
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JP11038339A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラム判定を行なうセキュリティチェッ
ク機能と動作状態を監視するウォッチドッグ機能との両
方の機能を備えた場合に、これらの機能の組合せによる
誤動作が生じないようにすることが可能な遊技機を提供
することである。 【解決手段】 セキュリティチェックが行なわれている
期間においては、リセットICに内蔵されたウォッチド
ッグ回路によるウォッチドッグ監視機能を停止させる
(RCTをLレベルにする)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表
される遊技機に関し、詳しくは遊技制御用プログラムに
したがって遊技状態が制御される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の遊技用装置として一般的
に知られているものに、遊技制御用プログラムにしたが
って遊技状態が制御される遊技機があった。その遊技機
においては、マイクロコンピュータ等の制御装置よりな
る遊技制御手段が遊技制御用プログラムを実行すること
により、遊技状態の制御が行なわれていた。
【0003】このような遊技機においては、不正行為者
により遊技制御用プログラムが不正に改造(改ざん)さ
れる場合があった。そのように不正改造された遊技制御
用プログラムが実行される場合には、不正な制御動作が
実行されることにより、不正行為者が不正な利益を得る
不正行為が行なわれるおそれがあった。
【0004】これに対し、そのような不正行為を防いで
遊技制御プログラムのセキュリティを高めるために、従
来の遊技用機においては、たとえば、次のような対策が
なされていた。すなわち、遊技機において記憶された遊
技制御用プログラムに対応してセキュリティコードと遊
技制御用プログラムに所定の演算を施しコード化するセ
キュリティコード演算プログラムとを予め定めておき、
それらを用いて、遊技制御用プログラムが正規のプログ
ラムであるか否かの判定をするセキュリティチェックが
電源投入時等の所定のタイミングで行なわれる場合があ
った。このようなセキュリティチェックは、遊技制御手
段において遊技制御用プログラム等の所謂ユーザープロ
グラムとは別にシステム側で実行される処理である。し
たがって、遊技機において、セキュリティチェックが実
行されている場合には、遊技制御用プログラムが実行で
きないようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
なセキュリティチェックを行なう従来の遊技機において
は、遊技制御手段が一定周期で発生されるクロック信号
を動作時間基準信号として用いて動作する。つまり、遊
技制御手段は、クロック信号によって規定されるタイミ
ングで遊技制御用プログラムの割込処理を行なうことに
より、遊技状態の制御を行なっている。ところが、遊技
制御手段においてハードウェアの異常が生じた場合に
は、クロック信号が正常に発生されなくなり、それに起
因して生じるCPUの暴走等の異常状態によって遊技状
態の制御に異常が生じる。このため、遊技機において
は、クロック信号の周期を監視するウォッチドッグ回路
を設け、そのウォッチドッグ回路によりクロック信号の
異常が検出された場合にシステムリセットを実行し、異
常な制御動作を防ぐ必要がある。このようなウォッチド
ッグ回路へのクロック信号の供給は、遊技制御用プログ
ラムによるクロック信号の供給処理の実行にしたがって
ソフトウェア的に行なわれる。
【0006】しかし、ただ単に、ウォッチドッグ回路を
設けるだけでは、次のような問題が生じる。ウォッチド
ッグ回路は、電源電力が供給されると、なんの制限もな
く監視動作を行なう。これに対し、遊技制御用プログラ
ムのセキュリティチェックが行なわれている場合には、
遊技制御用プログラムが実行されないので、ウォッチド
ッグ回路にクロック信号が供給されないことになる。こ
のため、クロック信号が供給されない状態のままでウォ
ッチドッグ回路によるクロック信号の監視動作が行なわ
れるので、そのような状態をウォッチドッグ回路がクロ
ック信号の異常として誤って検出してしまうという誤動
作を行なうおそれがあった。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、プログラム判定を行なうセキ
ュリティチェック機能と動作状態を監視するウォッチド
ッグ機能との両方の機能を備えた場合に、これらの機能
の組合せによる誤動作が生じないようにすることが可能
な遊技機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技制御用プログラムにしたがって遊技状態が制御
される遊技機であって、前記遊技制御用プログラムにし
たがって遊技状態を制御する手段であって、前記遊技制
御用プログラムが正規のプログラムであるか否かを判定
するプログラム判定を所定のタイミングで行なうことが
可能な遊技制御手段と、該遊技制御手段の動作状態を監
視し、前記遊技制御手段が異常な動作状態になった場合
に、前記遊技制御手段の動作状態を初期化するための異
常時初期化信号を出力する監視手段と、前記遊技制御手
段により前記プログラム判定が行なわれている期間にお
いて、前記監視手段の前記異常時初期化信号による前記
遊技制御手段の動作状態の初期化を禁止する初期化禁止
手段とを含むことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段への電源電
力の供給開始にともなう前記遊技制御手段の起動時にお
いて、前記遊技制御手段の動作状態を初期化するための
起動時初期化信号を出力する起動時初期化手段をさらに
含み、前記遊技制御手段は、少なくとも前記電源電力の
供給開始にともなう起動時において前記プログラム判定
を行ない、前記初期化禁止手段は、少なくとも、前記遊
技制御手段による起動時の前記プログラム判定が行なわ
れている期間において、前記監視手段の前記異常時初期
化信号による遊技制御手段の動作状態の初期化を禁止す
ることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記初期化禁止手段は、前記
起動時初期化信号の入力を受け、当該起動時初期化信号
の入力に応答して、前記遊技制御手段による起動時の前
記プログラム判定が行なわれている期間における前記監
視手段において前記異常時初期化信号の出力を禁止する
ことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記初期化禁止手段は、前記
監視手段において前記異常時初期化信号の出力を禁止す
る場合に、前記監視手段の監視動作を不能動化させるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明の構成に加えて、前記初期化禁止手段は、前記
監視手段の監視動作状態を能動化状態と不能動化状態と
の間で切換えるための動作状態切換用のスイッチング動
作を行なうことが可能なトランジスタ手段と、前記起動
時初期化信号の入力を受けることが可能であり、当該起
動時初期化信号の入力状態に応じて前記トランジスタ手
段をスイッチング動作させるフリップフロップ手段とを
含むことを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記監視手段と前記起動時初
期化手段とが一体的に形成されており、前記監視手段の
異常時初期化信号と前記起動時初期化手段の起動時初期
化信号とが同一の出力経路から出力されることを特徴と
する。
【0014】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。遊技制御用プログラムにしたがって遊技状態
を制御する手段である遊技制御手段の働きにより、前記
遊技制御用プログラムが正規のプログラムであるか否か
を判定するプログラム判定を所定のタイミングで行なう
ことが可能である。監視手段の働きにより、遊技制御手
段の動作状態を監視し、遊技制御手段が異常な動作状態
になった場合に、遊技制御手段の動作状態を初期化する
ための異常時初期化信号が出力される。初期化禁止手段
の働きにより、遊技制御手段によりプログラム判定が行
なわれている期間において、監視手段の異常時初期化信
号による遊技制御手段の動作状態の初期化が禁止され
る。このように、遊技制御手段によりプログラム判定が
行なわれている期間においては、監視手段の異常時初期
化信号による遊技制御手段の動作状態の初期化が禁止さ
れる。つまり、遊技制御手段によりプログラム判定が行
なわれている期間が監視手段による遊技制御手段の初期
化対象から除外される。これにより、遊技制御手段によ
り正常にプログラム判定が行なわれている状態がたとえ
監視手段により異常な動作状態であると認められてしま
うような状態であったとしても、遊技制御手段の動作状
態の初期化がなされ得ない。このため、遊技制御手段に
よるプログラム判定動作を原因として監視手段が誤動作
することが防がれる。その結果、プログラム判定を行な
うセキュリティチェック機能と動作状態の監視を行なう
ウォッチドッグ機能との両方の機能を備えた場合に、セ
キュリティチェックのための動作を異常な動作として判
断してしまう誤動作が生じないようにすることが可能に
なる。
【0015】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
起動時初期化手段の働きにより、遊技制御手段への電源
電力の供給開始にともなう遊技制御手段の起動時におい
て、遊技制御手段の動作状態を初期化するための起動時
初期化信号が出力される。遊技制御手段により、少なく
とも電源電力の供給開始にともなう起動時においてプロ
グラム判定が行なわれる。初期化禁止手段により、少な
くとも、遊技制御手段による起動時のプログラム判定が
行なわれている期間において、監視手段の異常時初期化
信号による遊技制御手段の動作状態の初期化が禁止され
る。このように、少なくとも電源電力の供給開始にとも
なう遊技制御手段の起動時においてプログラム判定が行
なわれ、少なくともそのプログラム判定が行なわれてい
る期間において、異常時初期化信号による遊技制御手段
の動作状態の初期化が禁止される。遊技制御手段の起動
時からプログラム判定が行なわれるため、不正な遊技制
御用プログラムによる不正な制御動作の実行を一瞬たり
とも許すことがないようにすることが可能になる。
【0016】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
初期化禁止手段は、起動時初期化信号の入力を受け、当
該起動時初期化信号の入力に応答して、遊技制御手段に
よる起動時のプログラム判定が行なわれている期間にお
ける監視手段において異常時初期化信号の出力を禁止す
る。このように、初期化禁止手段が、起動時初期化信号
の入力に応答して、監視手段における異常時初期化信号
の出力を禁止するため、遊技制御手段の起動時における
異常時初期化信号の出力禁止時期の特定が容易になるよ
うにすることが可能になる。
【0017】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
初期化禁止手段のさらなる働きにより、監視手段におい
て異常時初期化信号の出力を禁止する場合に、監視手段
の監視動作が不能動化される。このように、監視手段に
おいて異常時初期化信号の出力を禁止する場合に、監視
手段の監視動作が不能動化されるため、監視手段の誤動
作を確実に防ぐことが可能になる。
【0018】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
4に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
初期化禁止手段には、トランジスタ手段とフリップフロ
ップ手段とが含まれる。トランジスタ手段の働きによ
り、監視手段の監視動作状態を能動化状態と不能動化状
態との間で切換えるための動作状態切換用のスイッチン
グ動作が行なわれる。フリップフロップ手段の働きによ
り、起動時初期化信号の入力を受けることが可能であ
り、当該起動時初期化信号の入力状態に応じてトランジ
スタ手段がスイッチング動作させられる。このように、
初期化禁止手段は、構成が単純で安価な電子部品である
トランジスタ手段とフリップフロップ手段とを含んでい
るため、単純な構成で実現することが可能であるととも
に、安価で実現することが可能になる。
【0019】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
監視手段と起動時初期化手段とが一体的に形成されてい
る。そして、監視手段の異常時初期化信号と起動時初期
化手段の起動時初期化信号とが同一の出力経路から出力
される。このように、監視手段と起動時初期化手段とが
一体化されたため、監視手段と起動時初期化手段とを回
路基板に実装する場合の実装面積を、これらが別体化さ
れている場合よりも小さくすることが可能になる。さら
に、異常時初期化信号と起動時初期化信号との出力経路
が共通化されたため、共通化しない場合よりも信号線を
少なくすることが可能になる。また、このような一体化
および共通化により、部品の実装の際の労力を低減する
ことが可能になるとともに、遊技機の製造コストを低減
することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機など
であってもよく、遊技制御用プログラムにしたがって遊
技状態が制御される遊技機であれば、すべてに適用する
ことが可能である。
【0021】第1実施形態 図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機1
およびこれに対応して設置されたカードユニット50の
正面図である。
【0022】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ151が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ151の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器153により表示される。
【0023】遊技者がカード残高の記録されたいわゆる
プリペイドカードをカード挿入口155に挿入すると、
そのプリペイドカードに記録されているカード残高が読
取られる。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうこと
により、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が
減額されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチン
コ遊技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0024】カードユニット50には端数表示スイッチ
152が設けられている。この端数表示スイッチ152
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中156はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠156に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。
【0025】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2と、前面枠218を有する。このガラス扉
枠2の後方には、遊技盤6が着脱自在に取付けられてい
る。また、ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3が
ある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れ
た玉を貯留する余剰玉受皿4と、遊技者が打球操作する
ための打球操作ハンドル(操作ノブ)5とが設けられて
いる。打球操作ハンドル5を遊技者が操作することによ
り、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉を1個
ずつ発射することができる。発射されたパチンコ玉は、
遊技盤6に形成された区画レール2の間を通って遊技領
域7に導かれる。遊技領域7の中央には、始動口14へ
の打玉の始動入賞を条件にして識別情報の一例となる特
別図柄を可変表示開始させる可変表示装置8が設けられ
ている。この可変表示装置8には、打玉の通過ゲート1
1aの通過に伴って普通図柄が可変表示される可変表示
器10と、通過記憶表示器10aと、始動記憶表示器1
8とが設けられている。さらに、可変表示装置8の下方
には、可動片15が左右に設けられた始動口14と、開
閉板20の傾動により打玉の入賞可能な開放状態となる
可変入賞球装置19とが設けられている。また、一般入
賞口として、可変表示装置8の上部には入賞口24a
が、可変入賞球装置19の左右には入賞口24d,24
eが、遊技領域7の下方左右には入賞口24b,24c
が、それぞれ設けられている。また、26は、打込まれ
た打玉がいずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞しな
かった場合にアウト玉として回収するアウト口であり、
25は、装飾ランプである。
【0026】遊技領域7の外周には遊技効果LED28
aと、遊技効果ランプ28b,28cと、賞球の払出中
に点灯する賞球ランプ51と、景品玉(賞球)を払出す
ために動作する賞球装置(後述する賞球装置57a)お
よび貸玉を払出すための玉貸し装置(後述する玉貸し装
置57b)に供給される玉の玉切れが生じた場合に点灯
する玉切れランプ52とが設けられており、遊技領域7
の上部の左右にはステレオ音の音声などの効果音を発生
するためのスピーカ27,27が設けられている。
【0027】図2は、遊技盤6の正面図である。この正
面図を参照して、以下に各種遊技装置および遊技の概要
を説明する。
【0028】可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を
可変表示可能なCRT表示機で構成されている。可変表
示装置8の中央の可変表示部9では始動入賞が発生した
ことを条件として複数種類の特別図柄が上から下に向か
ってスクロール表示される。その後、所定時間が経過し
て可変表示が終了した結果、大当り図柄のゾロ目が停止
表示されれば大当りとなる。なお、大当り図柄のうちの
所定の確変図柄で大当りが発生した場合には、確率変動
状態となり大当り確率が高い確率に変動する。大当りと
なれば、可変入賞球装置19の開閉板20が傾動して大
入賞口が開口する。これにより、打玉を大入賞口に入賞
させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態に
制御され、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態
(特定遊技状態)となる。可変入賞球装置19の大入賞
口は、特定入賞領域と通常入賞領域とに区分されてい
る。特定入賞領域に入賞した入賞球はVカウントスイッ
チ22により検出される。一方、通常入賞領域に入賞し
た通常入賞球はカウントスイッチ23により検出され
る。Vカウントスイッチ22とカウントスイッチ23
は、ともに遊技盤6に設けられており、各入賞領域に入
賞した入賞玉は各スイッチ22,23により速やかに検
出され、入賞玉が検出される毎に15発の賞球が払出さ
れる。
【0029】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。
【0030】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、始動口14に比較的入賞しやす
い状態となる。可変表示装置8の左側方部分に設けられ
たワープ入口11に進入した打玉の通過経路には普通図
柄始動ゲート11aが設けられている。
【0031】普通図柄始動ゲート11aに進入した打玉
は、ゲートスイッチ12で検出される。打玉がゲートス
イッチ12で検出されることを条件として、可変表示器
10が可変開始される。なお、可変表示器10が可変表
示している最中にさらに打玉がゲートスイッチ12で検
出された場合には、「4」を記憶数の上限として通過球
が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器10aに表示
される。
【0032】可変表示器10は7セグメント表示器で構
成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表示
される。可変表示器10の表示結果が予め定められた特
別の表示態様(たとえば7)となれば「当り」となる。
可変表示器10に「当り」の表示結果が導出されると、
始動口14に設けられた左右1対の可動片15が開成す
る。これにより始動口14が開放状態となって打玉がよ
り始動入賞しやすくなる。始動口14が開放状態にある
際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動片15が元の位置
まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態に戻る。ま
た、始動口14が開放状態となってから所定期間が経過
すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片15が元の位
置まで閉成して開放状態は終了する。始動口14に入賞
した始動入賞球は遊技盤6に設けられた始動口スイッチ
17により速やかに検出される。始動入賞球が始動口ス
イッチ17で検出されると5個の賞球が払出されるとと
もに、その検出出力に基づいて可変表示装置8が可変開
始される。なお、可変表示装置8が可変表示中に始動口
スイッチ17により検出された始動入賞は、「4」を記
憶数の上限として記憶されてその記憶数が始動記憶表示
器18に表示される。
【0033】また、一般入賞口24(24a,24b,
24c,24d,24e)に入賞した入賞球は、遊技盤
6に設けられた各入賞口スイッチ240(240a,2
40b,240c,240d,240e)により速やか
に検出され、これに基づいて10個の賞球が払出され
る。
【0034】図3および図4は、パチンコ遊技機1の制
御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構成
要素を示すブロック図である。図3、図4には、制御基
板として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球
玉貸制御基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板
70、発射制御基板91および表示制御基板80が示さ
れている。
【0035】遊技制御基板31には、遊技制御用プログ
ラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53
と、各種スイッチ(ゲートスイッチ12、始動口スイッ
チ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ2
3、入賞口スイッチ240(240a,240b,24
0c,240d,240e)、余剰玉受皿4の満タンを
検出する満タンスイッチ402からの信号を基本回路5
3に与えるスイッチ回路58と、始動口14の可動片1
5を動作させるソレノイド16および可変入賞球装置1
5の開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路5
3からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、
始動記憶表示器18の点灯および滅灯を行なうとともに
7セグメントLEDによる可変表示器10と装飾ランプ
25を駆動するランプ・LED回路60とを含む。
【0036】ソレノイド回路59は、前述したソレノイ
ドの駆動の他にも、ウォッチドッグ用のクロック信号P
OUTをウォッチドッグ・初期リセット回路65に向け
て出力する機能をも有する。このクロック信号POUT
は、パチンコ遊技機の電源投入直後等において実行され
る遊技制御用プログラムのセキュリティチェックが終了
した後、基本回路53において実行されるウォッチドッ
グ用信号出力処理(図8参照)にしたがって、基本回路
53からソレノイド回路59を介してウォッチドッグ・
初期リセット回路65に出力される。
【0037】なお、この実施の形態においては、ウォッ
チドッグ用のクロック信号POUTをソレノイド回路5
9を介して出力する例を示した。しかし、これに限ら
ず、ウォッチドッグ用のクロック信号POUTは、ソレ
ノイド回路59以外の出力回路から出力されるようにし
てもよい。
【0038】ウォッチドッグ・初期リセット回路65
は、ウォッチドッグ機能と初期リセット機能とを兼ね備
えた回路である。ウォッチドッグ・初期リセット回路6
5の詳細な構成については、図5を用いて後述する。
【0039】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の可変表示に利用された始動入賞球の個数を示す有効
始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホ
ール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して
出力する情報出力回路64を含む。
【0040】基本回路53は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、ゲーム(遊技)制御用のプログラム
等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用され
るRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を
行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む。な
お、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる場合もある。基本回路53は、CPU56がクロッ
ク発生回路(図示省略)から発生される所定周期(たと
えば、0.002S周期)のクロック信号に同期して動
作することにより、制御動作等の動作を実行する。
【0041】基本回路53は、電源投入時および後述す
るウォッチドッグ監視による異常判定時に基本回路53
のシステムリセットを行なう。そのようなシステムリセ
ット時には、CPU56が、遊技制御用プログラムを実
行せずに、遊技制御用プログラムのセキュリティチェッ
クを行なう。
【0042】遊技制御用プログラムのセキュリティチェ
ックについて具体的に説明すると次の通りである。CP
U56では、ROM54において記憶された遊技制御用
プログラムに対応してセキュリティコードと遊技制御用
プログラムに所定の演算を施しコード化するセキュリテ
ィコード演算プログラムとを予め定めてROM54に記
憶しておき、それらを用いて、遊技制御用プログラムが
正規のプログラムであるか否かの判定をする処理を行な
う。遊技制御用プログラムは、大量のデータにより構成
されている。セキュリティコード演算プログラムは、遊
技制御用プログラムを構成するデータのうちの所定のデ
ータを用いて所定の演算を行ない、遊技制御用プログラ
ムをコード化する。したがって、1つのセキュリティコ
ード演算プログラムが実行されると、遊技制御プログラ
ムが正規のプログラムである限り、必ず1つのコードと
なり、これが別に記憶している正規のセキュリティコー
ドと一致するのである。このため、セキュリティコード
演算プログラムが実行された場合に出されたコードが正
規のセキュリティコードと一致しなければ、遊技制御プ
ログラムが正規のものではない不正なプログラムである
と判断できる。
【0043】したがって、CPU56では、セキュリテ
ィコード演算プログラムを実行してセキュリティコード
を求め、そのセキュリティコードと、正規の遊技制御プ
ログラムから得られるセキュリティコードとが一致する
か否かを判断することにより、遊技制御プログラムが正
規のものであるか否かをチェックする。
【0044】なお、以上に説明したセキュリティチェッ
ク方法は、一例を示すものであり、これに限定されるも
のではない。したがって、CPU56は、その他の種類
のセキュリティチェック処理を行なうようにしてもよ
い。
【0045】さらに、遊技制御基板31には、基本回路
53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/O
ポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択す
るための信号を出力するアドレスデコード回路67が設
けられている。
【0046】基本回路53は、電源投入時にリセットさ
れる。また、基本回路53は、定期的(例えば、2mS
毎)に割込み処理を実行し、割込み処理が実行される毎
に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再度実行
される。
【0047】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ(打球操作ハンドル)5の操作量に従って
調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によ
って、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射さ
れるように制御される。賞球玉貸制御基板37から発射
制御基板91には、打玉の発射状態を制御するための発
射制御信号が与えられる。発射制御基板91において
は、発射制御信号がLOWレベルである場合に、打玉の
発射が禁止され、打玉の発射が不可能な状態に制御され
る。一方、発射制御信号がHIGHレベルである場合に
は、打玉の発射が許容され、打玉の発射が可能な状態に
制御される。
【0048】遊技制御基板31から賞球玉貸制御基板3
7には、賞球の払出制御に関する指令情報としてのコマ
ンドデータ(以下、単にコマンドともいう)、および、
貸玉の払出制御に関する指令情報としてのコマンドデー
タを含む賞球コマンドが伝送される。遊技制御基板31
から賞球コマンドが出力される場合には、それにともな
って、賞球コマンドの有効期間を示すINT信号が出力
される。INT信号は、無効状態では信号がローレベル
(オフ状態)となり、有効状態では信号がハイレベル
(オン状態)となる。賞球コマンドは、7ビットのデー
タにより構成され、下位4ビットが賞球個数の指定に用
いられ、その上位側の3ビットが制御内容の指定に用い
られる。
【0049】この賞球コマンドにしたがって、賞球玉貸
制御基板37に設けられた賞球玉貸制御用マイクロコン
ピュータ370は、賞球装置97aおよび玉貸し装置9
7bを個別に制御する。賞球玉貸制御用マイクロコンピ
ュータ370は、賞球制御(玉貸しに関する制御も含
む)用のプログラム等を記憶するROM375、ワーク
メモリとして使用されるRAM376、賞球制御用のプ
ログラムに従って制御動作を行なうCPU371および
I/Oポート372を含む。なお、ROM375,RA
M376はCPU371に内蔵されている場合もある。
【0050】満タンスイッチ402からの検出信号は、
中継基板71を介して遊技制御基板31のI/Oポート
57に入力される。また、玉切れスイッチ167および
玉切れスイッチ187からの検出信号は、中継基板72
および中継基板71を介して遊技制御基板31のI/O
ポート57に入力される。CPU56は、玉切れスイッ
チ167または玉切れスイッチ187からの検出信号が
玉切れ状態を示しているか、あるいは満タンスイッチ4
02からの検出信号が満タン状態を示していれば、払出
禁止コマンドを賞球玉貸制御基板37の賞球制御マイク
ロコンピュータ370へ送り、賞球装置97aによる賞
球の払出しの停止、および、玉貸し装置97bによる貸
玉の払出しの停止をさせる。
【0051】各種入賞口スイッチ240、ゲートスイッ
チ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ2
2、カウントスイッチ23の検出信号は、中継基板71
を介して遊技制御基板31のI/Oポート57に入力さ
れる。遊技制御基板31のROM54には、上記各スイ
ッチのうち入賞検出用スイッチ(240、17、22、
23)の検出信号に対応して払出すべき賞球数を特定可
能な賞球個数情報が記憶されている。基本回路53のR
OM54には、入賞検出用スイッチ(240、17、2
2、23)の検出信号に対応して払出すべき賞球数を特
定可能な賞球個数情報が記憶されている。遊技制御基板
31は、各スイッチの検出信号に基づいて払出すべき賞
球数を特定し、賞球制御用のINT信号を無効状態から
有効状態にするとともに払出しの制御内容および賞球個
数を指定した賞球コマンドをI/Oポート57を介して
賞球玉貸制御基板37へ出力する。このため、遊技盤6
裏面の機構板に設けられた全ての入賞球を検出する全入
賞球検出スイッチの検出を待って賞球を払出す従来の遊
技機に比較して賞球の払出制御を迅速に行なうことがで
きる。さらに、各種入賞検出用スイッチ(240、1
7、22、23)は、各入賞口に対応して遊技盤6に個
々に設けられているために、打玉の入賞をより早く検出
でき、これにより賞球の払出制御をより一層迅速に行な
うことができる。
【0052】I/Oポート57における賞球コマンドを
出力する部分は、遊技制御基板31の内部から外部への
情報の出力が可能であるが遊技制御基板31の外部から
内部への情報の入力が不可能である不可逆性出力手段と
しての出力バッファにより構成されている。従って、賞
球玉貸制御基板37側から遊技制御基板31側に信号が
伝わる余地はない。賞球コマンドの伝送経路に不正改造
が加えられても、不正改造によって出力される信号が遊
技制御基板31側に伝わることはない。このため、遊技
制御基板31と賞球玉貸制御基板37との間の信号の一
方向通信が担保され、賞球コマンドの伝送経路を介して
遊技制御基板31に不正な信号(データ)を入力させて
不正な制御動作を行なわせる不正行為を確実に防ぐこと
ができる。
【0053】遊技制御基板31は、先に出力した賞球コ
マンドに基づく賞球の払出しが完了していない場合であ
っても、賞球コマンドを即座に出力する。遊技制御基板
31から賞球玉貸制御基板37に送られた賞球コマンド
およびINT信号は、バッファ回路373を介してI/
Oポート372に入力される。賞球玉貸制御用マイクロ
コンピュータ370は、賞球コマンドに基づいて賞球装
置97aまたは玉貸し装置97bへ与える駆動信号を制
御し、賞球コマンドにより特定される個数の賞球の払出
し制御等の払出し制御を行なう。賞球玉貸制御基板37
側では、先の賞球コマンドに基づく賞球の払出しが完了
したか否かに関係なく、次々に賞球コマンドが送られて
くるため、玉の払出しが済んでいない賞球コマンドの賞
球個数データについては、RAM376に記憶し、その
記憶データに基づいて順次玉の払出しを行なう。これに
より、遊技制御基板31側では、先に出力した賞球コマ
ンドに基づく賞球の払出しが完了していない場合であっ
ても、次の賞球コマンドを記憶する処理を行なう必要が
なく、かつ、賞球玉貸制御基板37側の動作状況を確認
しながら賞球コマンドを出力する処理を行なう必要もな
くなるので、基本回路53の制御負担が軽減される。
【0054】RAM55には、払出すべき賞球個数別に
記憶可能なカウンタ(カウンタA,B,C)が記憶され
ている。カウンタAには、Vカウントスイッチ22およ
びカウントスイッチ23の検出信号、すなわち、払出数
=15個に対応する検出信号がまとめて記憶される。カ
ウンタBには、始動口スイッチ17の検出信号、すなわ
ち、払出数=5個に対応する検出信号が記憶される。カ
ウンタCには、各入賞口スイッチ240の検出信号、す
なわち、払出数=10個に対応する検出信号が記憶され
る。
【0055】遊技制御基板31には、賞球カウントスイ
ッチ301A,301Bからの検出信号が、中継基板7
2を介して入力される。また、遊技制御基板31には、
玉貸しカウントスイッチ301Cからの検出出力も入力
される。賞球カウントスイッチ301A,301Bおよ
び玉貸しカウントスイッチ301Cは、玉払出装置10
0に備えられるスイッチである。
【0056】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよび返
却スイッチが接続される。
【0057】また、賞球カウントスイッチ301A,3
01Bからの検出信号は、中継基板72を介して遊技制
御基板31のI/Oポート57に入力される。遊技制御
基板31に設けられたCPU56は、賞球カウントスイ
ッチ301A,301Bからの検出信号に基づいて払出
された賞球数を計数し、予定数の賞球の払出しが行なわ
れているか否かを判断する。そして、賞球の払出数が不
足しているにもかかわらず、所定期間が経過しても賞球
カウントスイッチ301A,301Bから検出信号が入
力されなくなった場合には、エラーが発生したものと判
断し、エラー報知用のコマンドを音声制御基板70や表
示制御基板80に出力する。これにより、音声制御基板
70によって制御されるスピーカ27からは所定の報知
音が発生し、表示制御基板80によって制御される可変
表示装置8では所定のエラー表示がなされる。これによ
り、パチンコ遊技機1はエラー状態となる。
【0058】賞球モータ位置センサ300Aからの検出
信号は、賞球センサ基板73を介して賞球玉貸制御基板
37のI/Oポート372に入力される。賞球玉貸制御
用マイクロコンピュータ370は、賞球モータ位置セン
サ300Aからの検出信号に基づいて、払出された賞球
数を計数し、払出された賞球数が予定数に達した場合に
は賞球の払出しを終える。賞球玉貸制御基板37には、
賞球カウントスイッチ301A,301Bの検出信号が
入力されないために、賞球玉貸制御用マイクロコンピュ
ータ370は、賞球モータ位置センサ300Aからの検
出信号を利用して賞球数を計数するのである。なお、賞
球が予定通りに払出されたか否かの最終的な判断は賞球
カウントスイッチ301A,301Bの検出信号が入力
される遊技制御基板31側で行なわれる。このため、賞
球玉貸制御用マイクロコンピュータ370が予定数の賞
球の払出しが終了したと判断した場合であっても、遊技
制御基板31側のCPU56により賞球が不足すると判
断された場合には、パチンコ遊技機1がエラー報知状態
になる。
【0059】玉貸カウントスイッチ301Cからの検出
信号は、中継基板72を介して賞球玉貸制御基板37の
I/Oポート372に入力される。また、玉貸モータ位
置センサ300Cからの検出信号は、賞球センサ基板7
3を介して賞球玉貸制御基板37のI/Oポート372
に入力される。玉貸カウントスイッチ301Cからの検
出信号に基づいて、賞球玉貸制御用マイクロコンピュー
タ370は、賞球の払出しが行なわれたことを判断す
る。
【0060】また、賞球玉貸制御用マイクロコンピュー
タ370は、I/Oポート372を介して、貸し玉数を
示す玉貸し個数信号をターミナル基板160に出力し、
ブザー駆動信号をブザー基板75に出力する。ブザー基
板75にはブザーが搭載されている。さらに、I/Oポ
ート372を介して、エラー表示用LED374にエラ
ー信号を出力するための信号が入力される。
【0061】また、バッファ回路373は、遊技制御基
板31から賞球玉貸制御基板37へ向かう方向にのみ信
号の伝送を許容するが賞球玉貸制御基板37側から遊技
制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆
性を有する入力インタフェースである。従って、賞球玉
貸制御基板37側から遊技制御基板31側に信号が伝わ
る余地はない。賞球玉貸制御基板37内の回路に不正改
造が加えられても、不正改造によって出力される信号が
遊技制御基板31側に伝わることはない。このため、遊
技制御基板31と賞球玉貸制御基板37との間の信号の
一方向通信が担保され、賞球玉貸制御基板37から遊技
制御基板31に不正な信号を入力させて不正な制御を行
なわせる不正行為を確実に防ぐことができる。
【0062】バッファ回路373と同様の回路は、賞球
玉貸制御基板37の他に、ランプ制御基板35、音声制
御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80
の各制御基板にも同様の態様で設けられている。このた
め、遊技制御基板31と、各制御基板35,70,80
との間の信号の一方向通信が担保され、各制御基板3
5,70,80から遊技制御基板31に不正な信号を入
力させて不正な制御を行なわせる不正行為を確実に防ぐ
ことができる。
【0063】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよび返
却スイッチが接続される。
【0064】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者の操作に応じて、玉貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が賞球玉貸制御基板37を介して与
えられる。
【0065】以上のように、遊技制御基板31は遊技盤
6に設けられた各種入賞検出用スイッチ(240、1
7、22、23)の検出信号が入力されたことに基づい
て直ちに賞球コマンドを賞球玉貸制御基板37へ出力可
能であるために、打玉が各種入賞口に進入した後、速や
かに賞球が払出される。このため、遊技盤裏面の機構板
に設けられた共通の全入賞玉検出器の検出を待って賞球
を払出す従来の遊技機に比較して賞球の払出制御を迅速
に行なうことができる。さらに、各種入賞検出用スイッ
チ(240、17、22、23)は、各入賞口に対応し
て遊技盤6に個々に設けられているために、打玉の入賞
をより早く検出でき、これにより賞球の払出制御をより
一層迅速に行なうことができる。
【0066】また、カードユニット50から残高表示基
板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高
表示信号および玉貸し可表示信号が賞球玉貸制御基板3
7を介して与えられる。カードユニット50と賞球玉貸
制御基板37の間では、ユニット玉貸し操作信号(BR
DY信号)、玉貸し要求信号(BRQ信号)、玉貸し完
了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PR
DY信号)がやりとりされる。その他に、図示を省略し
ているが、カードユニット50から賞球玉貸制御基板3
7には、カードユニット50が賞球玉貸制御基板37に
接続されていることを賞球玉貸制御基板37側で確認す
るために用いられるカードユニット接続確認用信号が与
えられる。
【0067】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
賞球玉貸制御基板37の賞球制御用CPU371は、カ
ードユニット50にPRDY信号を出力する。カードユ
ニット50においてカードが受付けられ、玉貸しスイッ
チが操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球玉貸制
御基板37にBRDY信号を出力する。この時点から所
定の遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイ
クロコンピュータは、賞球玉貸制御基板37にBRQ信
号を出力する。そして、賞球玉貸制御基板37の賞球制
御用CPU371は、玉貸しモータ289Cを駆動し、
所定個数の貸し玉を遊技者に払出す。玉貸しが実行中で
ある場合には、EXS信号がオン状態にされる。これに
より、賞球玉貸制御基板37からカードユニット50
に、玉貸し中であることが知らされる。つまり、EXS
信号は、玉貸し中であることをカードユニット50に知
らせるためにも用いられる。そして、払出しが完了した
ら、賞球制御用CPU371は、カードユニット50に
与えるEXS信号をオフ状態にする。これにより、賞球
玉貸制御基板37からカードユニット50に、玉貸しが
完了したことが知らされる。つまり、EXS信号は、玉
貸し中と、玉貸し完了との2種類の情報の伝達のために
用いられる。
【0068】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て賞球玉貸制御基板37に入力される構成にな
っている。従って、玉貸し制御に関して、カードユニッ
ト50から遊技制御基板31に信号が入力されることは
なく、遊技制御基板31の基本回路53にカードユニッ
ト50の側から不正に信号が入力される余地はない。
【0069】なお、遊技制御基板31および賞球玉貸制
御基板37には、ソレノイドおよびモータやランプを駆
動するための回路が搭載されているが、図では、それら
の回路は省略されている。
【0070】次に、パチンコ遊技機1におけるウォッチ
ドッグ・初期リセット回路65を詳細に説明する。図5
は、ウォッチドッグ・初期リセット回路65の構成を示
すブロック図である。
【0071】図5を参照して、ウォッチドッグ・初期リ
セット回路65は、ウォッチドッグ回路内蔵初期リセッ
トIC(以下、単にリセットICと呼ぶ)651、D型
フリップフロップ652、ディジタルトランジスタ65
3、遅延回路654、コンデンサ655,656,65
7、および、抵抗素子658を含む。
【0072】ここで、ディジタルトランジスタ653
は、アナログ的なオンオフ動作をする一般的なバイポー
ラトランジスタとは異なり、ディジタル的なオンオフ動
作をするトランジスタであり、NPN型の導電型式のも
のである。また、遅延回路654は、2つのインバータ
654a,654bを直列に接続して構成されたもので
あり、インバータにおける信号の入出力タイミング間の
遅延時間を利用して信号を遅延させて伝達させる目的で
用いられている。
【0073】リセットIC651は、基本回路53の動
作状態、さらに具体的にはCPU56の動作状態を監視
するためのウォッチドッグ回路を内蔵したリセット用の
IC(集積回路)であり、電源投入時における基本回路
53の初期リセットの場合と、ウォッチドッグ監視によ
る異常判定時における基本回路53の異常時リセットの
場合とにおいて、リセット信号を出力する。つまり、リ
セットIC651は、ウォッチドッグ回路と初期リセッ
ト回路とを一体的に形成したICであり、ウォッチドッ
グ機能と初期リセット機能との2つの機能を有してお
り、ウォッチドッグ監視と初期リセットとに兼用され
る。このように、ウォッチドッグ回路と初期リセット回
路とが一体化されたため、ウォッチドッグ手段と初期リ
セット手段とを回路基板(遊技制御基板31)に実装す
る場合の実装面積を、これらが別体化されている場合よ
りも小さくすることができる。
【0074】また、リセットIC651においては、ウ
ォッチドッグ監視による異常判定時に異常時リセット信
号を出力し、電源投入時において初期リセット信号を出
力するが、これらのリセット信号は、共通(同一)のリ
セット出力用端子/(以下、上側のバー記号の代用とし
て使用する)RESETから出力され、共通の(同一)
の信号出力経路661を経て基本回路53のリセット入
力端子に入力される。これらのリセット信号は、パルス
信号であり、ローアクティブ(ローレベルがリセットを
指示する)である。したがって、基本回路53では、リ
セット入力端子が受ける電位がローレベルになった場合
に、リセット信号の入力があったものと判断し、システ
ムリセット(動作状態の初期化)をする。
【0075】このように、異常時リセット信号と初期リ
セット信号との出力経路が共通化されたため、共通化し
ない場合よりも信号線を少なくすることが可能になる。
また、このようなウォッチドッグ回路と初期リセット回
路との一体化およびリセット信号線の共通化により、部
品の実装の際の労力を低減することができるとともに、
遊技機の製造コストを低減することができる。
【0076】リセットIC651においては、5Vの電
源電位を受ける電源ノード659に電源端子Vccが接
続され、接地電位を受ける接地ノード660に接地端子
GNDが接続されている。電源端子Vccと接地ノード
660との間には、コンデンサ655が接続されてい
る。このような構成により、リセットIC651におい
ては、電源が投入されている場合に、電源ノード659
から電源端子Vccを介して5Vの電位の電源電力の供
給を受ける。そして、コンデンサ655が電源ノード6
59から供給される電流に基づいて電荷を蓄積すること
により、電源端子Vccが受ける電位が5Vに安定化さ
れる。
【0077】また、リセットIC651においては、電
源ノード659と、接地ノード660との間に、抵抗素
子658とコンデンサ657とが直列に接続されてい
る。そして、基準電位端子VSが抵抗素子658とコン
デンサ657との間の接続ノードに接続されている。こ
のような構成により、リセットIC651においては、
電源電力が供給されている場合に、コンデンサ657が
電源ノード659から抵抗素子658を介して供給され
る電流に基づいて電荷を蓄積することにより、抵抗素子
658とコンデンサ657との間の接続ノードの電位が
所定の基準電位になり、その基準電位を基準電位端子V
Sが受ける。基準電位端子VSが受ける電位は、初期リ
セットの実行タイミングを規定するための基準電位とし
て用いられる。
【0078】また、リセットIC651においては、初
期リセット用端子TCと接地ノード660との間に、コ
ンデンサ656が接続されている。電源電力を受けてリ
セットIC651が動作状態になると、電源ノード65
9からコンデンサ656に電流が供給される。コンデン
サ656に電流が供給されることによりコンデンサ65
6に電荷が蓄積され、その蓄積電荷量に応じた電位を初
期リセット用端子TCが受ける。電源投入時において、
電源ノード659からコンデンサ656に供給される電
流に基づいて初期リセット用端子TCが受ける電位が、
前述した基準電位端子VSが受ける基準電位と一致した
場合には、リセット出力端子/RESETから基本回路
53のリセット端子に与えられる電位がローレベル(以
下、Lレベルと呼ぶ)となることにより、初期リセット
信号が出力される(アクティブ状態になる)こととな
る。
【0079】また、リセットIC651においては、ク
ロック端子CKにおいて、前述したウォッチドッグ用の
クロック信号POUTの入力を受ける。リセットIC6
51では、クロック端子CKから受けたクロック信号P
OUTに基づいて、次のようなウォッチドッグ監視のた
めの動作を行なう。
【0080】リセットIC651では、クロック信号P
OUTのパルスが入力されると、ウォッチドッグタイマ
の計時動作を開始させ、クロック信号POUTの入力タ
イミングからクロック信号POUTのパルスの入力間隔
の計時を開始する。ここで、ウォッチドッグタイマと
は、クロック信号POUTが正常な周期で発生している
か否かを判断するために用いられるタイマであり、所定
時間、すなわち、異常が生じたと認められるクロック信
号POUTのパルスの発生間隔期間(以下、異常判定期
間と呼ぶ)が経過するとタイムアップするタイマであ
る。そして、ウォッチドッグタイマがタイムアップする
前、すなわち、直前のクロック信号POUTのパルスが
入力されてから異常判定期間が経過する前に、次のパル
スが入力されれば、クロック信号POUTが正常に発生
していると認められるため、リセットIC651は、基
本回路53が正常に動作していると判断する。一方、ウ
ォッチドッグタイマがタイムアップするまで、すなわ
ち、直前のクロック信号POUTのパルスが入力されて
から異常判定期間が経過するまで、次のパルスが入力さ
れなければ、クロック信号POUTが正常に発生してお
らず、基本回路53が正常に動作していない(たとえば
CPU56の暴走等の異常動作)と認められるため、リ
セットIC651は、基本回路53が異常であると判断
し、リセット出力端子/RESETから基本回路53の
リセット端子に与えられる電位がLレベルとなることに
より、異常時リセット信号を出力することとなる。
【0081】リセットIC651Dでは、ウォッチドッ
グ監視動作のためのウォッチドッグ用端子RCTが設け
られており、このウォッチドッグ用端子RCTが受ける
電位がHレベルの場合にウォッチドッグ回路が作動し、
ウォッチドッグ用端子RCTが受ける電位がLレベルの
場合にウォッチドッグ回路が停止される。
【0082】D型フリップフロップ652およびディジ
タルトランジスタ653は、基本回路53におけるセキ
ュリティチェック動作の実行期間中において、前述した
リセットIC651におけるウォッチドッグ監視機能の
停止、すなわち、ウォッチドッグ回路を停止(不能動
化)させるために設けられている。
【0083】D型フリップフロップ652では、リセッ
ト入力端子RESETが、リセット出力端子/RESE
Tから出力されるリセット信号を遅延回路654を介し
て受ける。リセット入力端子RESETは、反転入力端
子である。したがって、リセット入力端子RESETに
おいて、入力信号がレベル反転されて内部に入力され
る。このため、リセットIC651から出力されるリセ
ット信号がアクティブ状態(Lレベル)になった場合、
リセット信号が出力された場合には、リセット入力端子
RESETからD型フリップフロップ652内部に与え
られる電位がHレベルになり、D型フリップフロップ6
52がリセット状態になり、出力端子/Qの電位がHレ
ベルに立上がる。
【0084】また、D型フリップフロップ652では、
データ端子DATAと、セット端子SETとがそれぞれ
電源ノード656に接続されている。ここで、データ端
子DATAの方は非反転入力端子であり、入力信号がそ
のままのレベルで内部に入力される。一方、セット端子
SETは、反転入力端子であり、入力信号がレベル反転
されて入力される。パチンコ遊技機1に電源電力が供給
されている状態では、データ端子DATAからD型フリ
ップフロップ652内部へ常にハイレベル(以下、Hレ
ベルと呼ぶ)の入力がなされる。一方、パチンコ遊技機
1に電源電力が供給されている状態では、セット端子S
ETからD型フリップフロップ652内部へ常にLレベ
ルの入力がなされる。
【0085】また、D型フリップフロップ652では、
クロック入力端子CLOCKが基本回路53におけるR
OM54用のフェッチ信号/LIRの入力を受ける。フ
ェッチ信号/LIRは、遊技制御が実行される際に短い
時間間隔でパルス的にHレベルになり、その他の状態に
おいてはLレベルになる。このため、パチンコ遊技機1
に電源電力が供給されている状態においては、電源電力
の供給に基づいてデータ端子DATAの入力レベルが既
にHレベルになっているので、遊技制御の実行が開始さ
れると、クロック入力端子CLOCKの入力レベルがH
レベルに立上がることにより、出力端子/Qの電位がL
レベルに立下がる。
【0086】ディジタルトランジスタ653は、ベース
BがD型フリップフロップ652の出力端子/Qに接続
され、コレクタCがリセットIC651のウォッチドッ
グ用端子RCTに接続され、エミッタEが接地ノード6
60に接続されている。
【0087】遊技制御の実行によりD型フリップフロッ
プ652の出力端子/Qの出力電位がLレベルになれ
ば、ディジタルトランジスタ653において、べース電
流が流れずディジタルトランジスタ653がオン状態に
なる。そのようにディジタルトランジスタ653がオフ
状態になった場合は、リセットIC651のウォッチド
ッグ用端子RCTが接地ノード660と接続されないた
め、ウォッチドッグ用端子RCTの電位がHレベルにな
る。このため、遊技制御の実行時には、ウォッチドッグ
用端子RCTの電位がHレベルになることに応じて、リ
セットIC651においてウォッチドッグ回路が作動さ
れる。
【0088】一方、リセットIC651からウォッチド
ッグ監視による異常判定時に出力される異常時リセット
信号または電源投入時に出力される初期リセット信号に
応じてD型フリップフロップ652の出力端子/Qの出
力電位がLレベルになれば、ディジタルトランジスタ6
53において、べース電流が流れてディジタルトランジ
スタ653がオン状態になる。したがって、ディジタル
トランジスタ653がオン状態になった場合は、リセッ
トIC651のウォッチドッグ用端子RCTが接地ノー
ド660と接続されるため、ウォッチドッグ用端子RC
Tの電位がLレベルになる。このため、ウォッチドッグ
監視により異常状態が検出された場合のセキュリティチ
ェックおよび電源投入後のセキュリティチェックの実行
時には、ウォッチドッグ用端子RCTの電位がLレベル
になることに応じて、リセットIC651においてウォ
ッチドッグ回路が停止される。
【0089】次に、電源投入時およびウォッチドッグ異
常判定時におけるウォッチドッグ・初期リセット回路6
5およびCPU56の動作について説明する。図6は、
電源投入時およびウォッチドッグ異常判定時におけるウ
ォッチドッグ・初期リセット回路65およびCPU56
の動作状態を示すタイミングチャートである。図6にお
いては、リセットIC651のリセット出力端子/RE
SETから出力されて基本回路53および遅延回路65
4に向かうリセット(RESET)信号の電位レベル、
D型フリップフロップ652の出力端子/Qの電位レベ
ル、ウォッチドッグ用端子RCTの電位レベル、ROM
54用のフェッチ信号/LIRの電位レベル、リセット
IC651のクロック端子CKの電位レベル、および、
CPU56の動作状態が示されている。特に、CPU5
6の動作状態のうちのセキュリティチェックの実行/停
止状態については、状態の推移を明確にするためにCP
U56の動作状態と独立した態様でも示してある。
【0090】図6を参照して、電源投入(電源ON)が
なされると、CPU56が所定期間待機状態となる。一
方、ウォッチドッグ・初期リセット回路65では、電源
投入がなされると、前述した初期リセット用端子TCの
電位が基準電位に達するまで初期リセット信号が出力さ
れないので、リセット信号がHレベルになる。その場合
には、出力端子/Qの出力電位がLレベルになり、ディ
ジタルトランジスタ653がオフ状態になるので、ウォ
ッチドッグ用端子RCTの電位レベルがHレベルとなっ
てウォッチドッグ監視動作が実行されるが、その後、異
常判定期間T1が経過する前に初期リセット信号がアク
ティブ状態になることに応じてウォッチドッグ監視動作
が停止されるため、実質的に異常判定が行なわれない。
【0091】電源投入後、初期リセット用端子TCの電
位が基準電位に達すれば、初期リセット信号としてのリ
セット信号がパルス状にLレベルになる。この初期リセ
ット信号の立下がりに応じて、D型フリップフロップ6
52の出力端子/Qの出力電位がHレベルに立上がり、
ディジタルトランジスタ653がオン状態になる。この
場合、出力端子/Qの立上がりは、遅延回路654およ
びD型フリップフロップ652の動作遅延により、初期
リセット信号の立下がりよりも若干遅延する。ディジタ
ルトランジスタ653がオン状態になることにより、ウ
ォッチドッグ用端子RCTの電位がLレベルになり、ウ
ォッチドッグ監視動作が禁止されて停止状態にされる。
【0092】一方、CPU56では、初期リセット信号
の立下がりに応じて、システムリセットがなされ、前述
したようなセキュリティチェックの実行が開始される。
電源投入後、セキュリティチェックが終了するまで、遊
技制御は実行されない。
【0093】その後、セキュリティチェックの実行が終
了すると、遊技制御用プログラムの実行が開始され、フ
ェッチ信号/LIRがD型フリップフロップ652のク
ロック端子CLOCKに入力されるとともに、ウォッチ
ドッグ用のクロック信号POUTがリセットIC651
のクロック端子CKに入力される。これにより、フェッ
チ信号/LIRの入力に応じて出力端子/Qの出力電位
がLレベルになり、ディジタルトランジスタ653がオ
フ状態になるので、ウォッチドッグ用端子RCTの電位
レベルがHレベルとなってウォッチドッグ監視動作の実
行が開始される。このウォッチドッグ監視動作により、
クロック信号POUTの周期(通常2mS)が監視され
る。このように、遊技制御が行なわれる場合に、ウォッ
チドッグ監視動作が実行される。
【0094】その後、図に示されるように、クロック信
号POUTの周期が異常判定期間T1に達した状態が生
じた場合には、リセットIC651に内蔵されたウォッ
チドッグ回路により、CPU56に異常が生じた旨の判
定がなされ、異常時リセット信号としてのリセット信号
がパルス状にLレベルになる(図中WD異常判定時参
照)。この異常時リセット信号の立下がりに応じて、D
型フリップフロップ652の出力端子/Qの出力電位が
Hレベルに立上がり、ディジタルトランジスタ653が
オン状態になる。これにより、ウォッチドッグ用端子R
CTの電位がHレベルになり、ウォッチドッグ監視動作
が禁止されて停止状態にされる。
【0095】一方、CPU56では、初期リセット信号
の立下がりに応じて、システムリセットがなされ、前述
したようなセキュリティチェックの実行が開始される。
セキュリティチェックの実行開始後は、セキュリティチ
ェックが終了するまで遊技制御が実行されない。
【0096】その後、セキュリティチェックの実行が終
了すると、遊技制御用プログラムの実行が開始され、フ
ェッチ信号/LIRがD型フリップフロップ652のク
ロック端子CLOCKに入力されるとともに、ウォッチ
ドッグ用のクロック信号POUTがリセットIC651
のクロック端子CKに入力される。これにより、フェッ
チ信号/LIRの入力に応じて出力端子/Qの出力電位
がLレベルになり、ディジタルトランジスタ653がオ
フ状態になるので、ウォッチドッグ用端子RCTの電位
レベルがHレベルとなってウォッチドッグ監視動作の実
行が開始される。このように、遊技制御が行なわれる場
合に、ウォッチドッグ監視動作が実行される。
【0097】以上に説明したように、セキュリティチェ
ックが実行されている期間中においては、ウォッチドッ
グ回路によるウォッチドッグ監視動作が実行されず、異
常時リセット信号による基本回路53の初期化(システ
ムリセット)が禁止される。つまり、セキュリティチェ
ックが実行されている期間がウォッチドッグ監視動作に
基づくシステムリセットの対象から除外される。これに
より、セキュリティチェックが行なわれている状態がた
とえウォッチドッグ監視動作に基づいて異常な動作状態
であると認められてしまうような状態であったとして
も、システムリセットがなされ得ない。このため、セキ
ュリティチェック動作の実行を原因としてウォッチドッ
グ回路が誤動作し、システムリセットが行なわれてしま
うことが防がれる。その結果、パチンコ遊技機1に、セ
キュリティチェック機能とウォッチドッグ機能との両方
の機能を備えた場合に、ウォッチドッグ機能により、セ
キュリティチェックのための動作状態を異常な動作とし
て判断してしまうという誤動作が生じないようにするこ
とができる。
【0098】また、少なくとも電源電力の供給開始にと
もなう基本回路53(CPU56)の起動時においてセ
キュリティチェックが行なわれ、少なくともそのセキュ
リティチェックが行なわれている期間において、異常時
リセット信号による基本回路53の初期化(システムリ
セット)が禁止される。基本回路53の起動時からセキ
ュリティチェックが行なわれるため、不正な遊技制御用
プログラムによる不正な制御動作の実行を一瞬たりとも
許すことがないようにすることができる。
【0099】また、D型フリップフロップ652および
ディジタルトランジスタ653が、初期リセット信号の
入力に応答して、リセットIC651に設けられている
ウォッチドッグ回路による異常時リセット信号の出力を
禁止するため、基本回路53の起動時における異常時リ
セット信号の出力禁止時期、すなわち、ウォッチドッグ
回路停止時期の特定が容易になるようにすることができ
る。
【0100】また、ウォッチドッグ回路による異常時リ
セット信号の出力を禁止する場合に、ウォッチドッグ回
路の監視動作が不能動化(停止)されるため、セキュリ
ティチェック動作期間におけるウォッチドッグ回路の誤
動作を確実に防ぐことができる。
【0101】また、セキュリティチェック期間における
ウォッチドッグ監視動作によるシステムリセットを禁止
する手段は、構成が単純で安価な電子部品であるトラン
ジスタとフリップフロップとを含んでいるため、単純な
構成で実現することができるとともに、安価で実現する
ことができる。
【0102】次にパチンコ遊技機1を動作させるための
処理をフローチャートに基づいて説明する。基本回路5
3により実行される処理を図7および図8を参照して説
明する。
【0103】図7は、基本回路53により実行されるメ
イン処理および割り込み処理を示すフローチャートであ
る。図7においては、(a)にメイン処理が示され、
(b)に割り込み処理が示されている。
【0104】図7の(a)を参照して、メイン処理にお
いては、まず、スタックポインタの指定アドレスをセッ
トするためのスタックセット処理を行なう(S1)。次
いで、初期化処理を行なう(S2)。初期化処理では、
基本回路53は、RAM55の記憶データにエラーが含
まれているか判定し、エラーが含まれている場合には、
RAM55を初期化することおよび各種フラグの初期設
定などの処理を行なう。さらに、初期化処理では、後述
する割り込み処理を実行するタイミングを規定するタイ
マ割り込み時間(たとえば0.002秒)をCPU56
に設定する処理がなされる。これにより、電源投入等に
よるリセット後の最初の割り込み処理の実行タイミング
規定のための計時が開始される。
【0105】次に、停止図柄を決定する等のための表示
用乱数更新処理を行なう(S3)。このパチンコ遊技機
1においては、可変表示装置8の可変表示での特別図柄
の停止図柄が乱数(ランダムカウンタのカウンタ値)に
基づいて決定される。このS3では、そのように停止図
柄を決定するための表示用乱数が更新される。表示用乱
数更新処理は、無限ループにより繰返し実行され続ける
が、後述する割り込み処理が起動された場合には、表示
用乱数更新処理を構成するプログラムのうちの実行中の
位置で一時停止され、その割り込み処理が終了すると一
時停止したプログラムの位置から実行が再開される。
【0106】次に、図7の(b)を参照して、割り込み
処理は、CPU56により管理されるタイマ割り込み用
のタイマの計時値が設定値(S2またはS16で設定さ
れるタイマ割り込み時間)になるごとに実行が開始され
る。
【0107】割り込み処理においては、まず、表示制御
基板80に送出されるコマンドコードをRAM55の所
定の領域に設定する表示制御データ設定処理を行なった
後に(S4)、コマンドコードを表示制御データとして
出力する表示制御データ出力処理を行なう(S5)。
【0108】次いで、ランプ制御基板35および音声制
御基板70に音声発生やLED点灯制御用の所定のコマ
ンドを送信するための処理を行なうとともに、ホール管
理用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情
報などのデータを送信するためのデータ出力処理を行な
う(S6)。また、パチンコ遊技機1の内部に備えられ
ている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行な
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられるエ
ラー処理を行なう(S7)。
【0109】次に、遊技制御に用いられる各種の判定用
乱数を示す各カウンタを更新する処理を行なう(S
8)。S8においては、具体的に、大当り決定用乱数等
の判定用乱数が更新される。つまり、このパチンコ遊技
機1においては、大当り決定用乱数の抽出値に基づいて
大当りを発生させるか否かが決定されるのである。
【0110】次に、基本回路53は、特別図柄プロセス
処理を行なう(S9)。特別図柄プロセス処理では、遊
技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御す
るための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理
が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセス
フラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新され
る。また、普通図柄プロセス処理を行なう(S10)。
普通図柄プロセス処理では、7セグメントLEDによる
可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄
プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実
行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊
技状態に応じて各処理中に更新される。
【0111】さらに、基本回路53は、ゲートスイッチ
12、始動口スイッチ17a、Vカウントスイッチ2
2、カウントスイッチ23等の状態を入力し、各入賞口
や可変入賞球装置に対する入賞があったか否か判定する
スイッチ処理を行なう(S11)。さらに、基本回路5
3は、停止図柄を決定する等のための表示用乱数を更新
する表示用乱数更新処理を行なう(S12)。
【0112】また、基本回路53は、賞球玉貸制御用マ
イクロコンピュータ370との間の入賞球信号処理を行
なう(S13)。すなわち、所定の条件が成立すると、
基本回路53は、賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ
370に対して、INT信号にともなって賞球コマンド
およびINT信号を出力する。賞球玉貸制御用マイクロ
コンピュータ370は、賞球装置57aを駆動制御す
る。さらに、基本回路53は、賞球コマンドを出力する
ための賞球コマンド出力処理を行なう(S14)。
【0113】次に、基本回路53は、ウォッチドッグ用
のクロック信号POUTをウォッチドッグ・初期リセッ
ト回路65に向けて出力させるためのウォッチドッグ用
信号出力処理を行なう(S15)。これにより、ソレノ
イド回路59からクロック信号POUTが出力される。
このウォッチドッグ用信号出力処理が実行される割り込
み処理が前述したように2mS周期で実行されるため、
クロック信号POUTは2mS周期で出力される。この
ように、ウォッチドッグ用のクロック信号POUTは、
ソフトウェア的に決められる。ウォッチドッグ用信号出
力処理の詳細な内容については、図8を用いて後述す
る。
【0114】なお、この例では、ウォッチドッグ用のク
ロック信号POUTの出力周期をCPU56の動作時間
基準信号となるクロック信号の周期と同じ周期にした例
を示したが、これに限らず、ウォッチドッグ用のクロッ
ク信号POUTの出力周期は、一定の出力周期が担保さ
れるもの(定期的に出力されるもの)であれば、CPU
56の動作用のクロック信号と同じ周期にしなくてもよ
い。
【0115】そして、基本回路53は、さらに、タイマ
割り込み時間設定処理を行なう(S16)。S15にお
いては、前述したようなタイマ割り込み時間(たとえば
0.002秒)をS2の場合と同様に設定する処理が実
行される。S14の後、この割り込み処理が終了する。
これにより、この割り込み処理の終了時にS14によっ
てタイマ割り込み時間が設定され、次の割り込み処理の
実行タイミングを規定するための計時が開始されること
となる。したがって、割り込み処理が終了するごとにタ
イマ割り込みのための時間が計時され、その後タイマ割
り込み時間が経過するごとに割り込み処理が実行される
こととなる。この割り込み処理が終了すると、前述した
メイン処理のプログラムの実行が、一時停止していた位
置から再開される。
【0116】図8は、前述した割り込み処理のS15に
より実行されるウォッチドッグ用信号出力処理を示すフ
ローチャートである。
【0117】まず、基本回路53に複数設けられている
ソレノイド出力ポートのうちのウォッチドッグ用のクロ
ック信号POUTの出力のために割当てられている出力
ポートであるソレノイド出力ポート4の出力データをO
N設定にする処理がなされる(SA1)。このように、
ソレノイド出力ポート4の出力データがON設定にされ
ると、そのソレノイド出力ポート4からソレノイド回路
59に制御信号を与えることが可能な状態にされる。
【0118】次に、ソレノイド出力中フラグが既にセッ
トされているか否かの判断がなされる(SA2)。ここ
で、ソレノイド出力中フラグとは、基本回路53からソ
レノイド回路59に制御信号が出力されている状態、す
なわち、ソレノイド出力ポートが出力状態にある旨を示
すフラグであり、始動口14の可動片15の動作用の信
号等のソレノイド出力ポートから出力され得る信号のう
ちのいずれかの信号が出力されている場合にセットされ
る。
【0119】ソレノイド出力中フラグがセットされてい
ないと判断された場合は、その時点でソレノイド出力ポ
ートが出力状態になっていないので、ソレノイド出力ポ
ートを出力状態にする処理がなされる(SA3)。この
ように、ソレノイド出力ポートが出力状態にされると、
データがON設定にされたソレノイド出力ポートからソ
レノイド回路59に信号を出力させるための制御信号が
与えられる。このため、クロック信号POUTを出力さ
せるための制御信号がソレノイド回路59に与えられ、
その制御信号に応じて、ソレノイド回路59からクロッ
ク信号POUTが出力される。その後、このウォッチド
ッグ用信号出力処理が終了する。
【0120】一方、ソレノイド出力中フラグがセットさ
れていると判断された場合は、その時点で、すでに他の
信号の出力にともなってソレノイド出力ポートが出力状
態になっているので、SA1でのON設定に基づいて、
そのままクロック信号POUTを出力させるための制御
信号がソレノイド回路59に与えられ、その制御信号に
応じて、ソレノイド回路59からクロック信号POUT
が出力される。このため、そのままウォッチドッグ用信
号出力処理が終了する。
【0121】第2実施形態 次に、第2実施形態を説明する。第1実施形態において
は、タイマ割り込みにより所定周期で遊技制御用の処理
を実行する例を示した。この第2実施形態においては、
タイマ割り込みを用いずに定期リセット回路により遊技
制御用の処理を定期的にリセットして繰り返し行なう例
を説明する。この第2実施形態においては、第1実施形
態と異なる部分を説明する。第2実施形態は、第1実施
形態と比べて、遊技制御基板31上の回路構成と、基本
回路53で実行されるメイン処理の処理内容とが異な
る。
【0122】図9は、第2実施形態によるパチンコ遊技
機1の制御に用いられる各種制御基板およびそれに関連
する構成要素を示すブロック図である。この図9につい
ては、前述した図3と共通する部分に同一の参照符号を
付し、重複した説明を繰返さない。
【0123】図9の構成が図3と異なるのは、遊技制御
基板31において、定期リセット回路500が設けられ
ていることである。この定期リセット回路500は、基
本回路53に定期リセット用のクロックパルスを供給す
るための回路である。基本回路53のCPU56は、定
期リセット回路500から定期的に送られてくるリセッ
トパルスに応答して後述する制御用プログラムを先頭か
ら繰返し実行するためのリセット処理を行なう。この定
期リセット回路500から送られてくるリセットパルス
は、たとえば、0.002秒毎に送られてくる。
【0124】図10は、第2実施形態によるメイン処理
を示すフローチャートである。このメイン処理は、第1
実施形態に示された図7のメイン処理および割り込み処
理の代わりに実行される処理である。
【0125】図10を参照して、SB1およびSB2に
より、前述した図7のメイン処理におけるS1およびS
2と同様の処理が実行される。次に、SB3〜SB13
により、図7の割り込み処理におけるS4〜S14と同
様の処理が実行される。そして、SB14により、図7
の割り込み処理におけるS15と同様のウォッチドッグ
用信号出力処理が実行される。次に、可変表示部9にお
ける特別図柄の予定停止図柄を決定するための表示用乱
数を更新するための表示用乱数更新処理が実行される。
表示用乱数更新処理は、無限ループにより繰返し実行さ
れ続けるが、定期リセット回路から基本回路53にリセ
ットパルスが送られてきた場合には、メイン処理の先頭
からプログラムが繰返し実行される。
【0126】以上に示したような定期リセット回路50
0を用いて遊技制御用の処理を定期的にリセットして繰
り返し行なう場合であっても、ウォッチドッグ用信号出
力処理が定期的に実行されるため、前述した第1実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0127】次に、以上説明した実施形態の変形例や特
徴点を以下に列挙する。 (1) 以上に説明した実施の形態においては、遊技制
御手段(基本回路53)により遊技制御用プログラムが
正規のプログラムであるか否かを判定するプログラム判
定(セキュリティチェック)が行なわれている期間にお
いて、監視手段(ウォッチドッグ回路)の異常時初期化
信号(異常時リセット信号)による前記遊技制御手段の
動作状態の初期化を禁止する初期化禁止手段として、フ
リップフロップ手段と、トランジスタ手段とを含む例を
示した。この場合のフリップフロップ手段は、前述した
D型フリップフロップ652と同様の機能を有するもの
であれば、前述した型式以外のフリップフロップ回路を
用いてもよい。また、この場合のトランジスタ手段と
は、ディジタルトランジスタに限らず、アナログ的な動
作を行なうトランジスタを用いてもよい。
【0128】(2) また、以上に説明した実施の形態
においては、図5のリセットIC651に示されるよう
に、監視手段(ウォッチドッグ回路)と起動時初期化手
段(初期リセット回路)とがリセットIC651とし
て、一体的に形成されている例を示した。しかし、これ
に限らず、監視手段(ウォッチドッグ回路)と起動時初
期化手段(初期リセット回路)とを別体で構成してもよ
い。
【0129】(3) また、以上に説明した実施の形態
においては、前記監視手段(ウォッチドッグ回路)の異
常時初期化信号(異常時リセット信号)と前記起動時初
期化手段(初期リセット回路)の起動時初期化信号(初
期リセット信号)とが同一の出力経路(信号出力経路6
61)から出力される例を示したが、これに限らず、そ
れらの初期化信号が個別に設けられた出力経路から出力
されるようにしてもよい。
【0130】(4) 前記(2)のように、監視手段
(ウォッチドッグ回路)と起動時初期化手段(初期リセ
ット回路)とを別体で構成した場合には、前記監視手段
の異常時初期化信号(異常時リセット信号)と前記起動
時初期化手段の起動時初期化信号(初期リセット信号)
とが初期化信号の共通出力経路として設けられた同一の
出力経路から出力されるようにしてもよく、個別に設け
られた出力経路から出力されるようにしてもよい。
【0131】(5) 図5に示されたD型フリップフロ
ップ652およびディジタルトランジスタ653によ
り、遊技制御手段(基本回路53)によりプログラム判
定(セキュリティチェック)が行なわれている期間にお
いて、監視手段(ウォッチドッグ回路)の異常時初期化
信号(異常時リセット信号)による前記遊技制御手段の
動作状態の初期化を禁止する初期化禁止手段が構成され
ている。この初期化を禁止する具体例としては、前述
したような監視手段の動作(機能)を停止させることの
他に、監視手段を動作させるが異常時初期化信号の出
力を禁止すること、監視手段を動作させて異常時初期
化信号も出力させるが、その異常時初期化信号を無効化
(たとえば、出力された異常時初期化信号の出力経路を
接地させて異常時初期化信号を無効化すること)が含ま
れる。
【0132】(6) 今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0133】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機1により、遊技制御用プログ
ラムにしたがって遊技状態が制御される遊技機が構成さ
れている。図3等に示された基本回路53により、前記
遊技制御用プログラムにしたがって遊技状態を制御する
手段であって、前記遊技制御用プログラムが正規のプロ
グラムであるか否かを判定するプログラム判定(セキュ
リティチェック)を所定のタイミングで行なうことが可
能な遊技制御手段が構成されている。図5に示されたリ
セットIC651に内蔵されたウォッチドッグ回路によ
り、前記遊技制御手段の動作状態を監視し、前記遊技制
御手段が異常な動作状態になった場合に、前記遊技制御
手段の動作状態を初期化するための異常時初期化信号
(異常時リセット信号)を出力する監視手段が構成され
ている。図5に示されたD型フリップフロップ652お
よびディジタルトランジスタ653により、前記遊技制
御手段により前記プログラム判定が行なわれている期間
において、前記監視手段の前記異常時初期化信号による
前記遊技制御手段の動作状態の初期化を禁止する初期化
禁止手段が構成されている。
【0134】(2) 図5に示されたリセットIC65
1により、前記遊技制御手段への電源電力の供給開始
(電源投入)にともなう前記遊技制御手段の起動時にお
いて、前記遊技制御手段の動作状態を初期化するための
起動時初期化信号(初期リセット信号)を出力する起動
時初期化手段が構成されている。図6に示されるよう
に、前記遊技制御手段は、少なくとも前記電源電力の供
給開始にともなう起動時において前記プログラム判定を
行なう。図6に示されるように、前記初期化禁止手段
は、少なくとも、前記遊技制御手段による起動時の前記
プログラム判定が行なわれている期間において、前記監
視手段の前記異常時初期化信号による遊技制御手段の動
作状態の初期化を禁止する。
【0135】(3) 図5および図6に示されるよう
に、前記初期化禁止手段は、前記起動時初期化信号の入
力を受け、当該起動時初期化信号の入力に応答して、前
記遊技制御手段による起動時の前記プログラム判定が行
なわれている期間における前記監視手段において前記異
常時初期化信号の出力を禁止する。
【0136】(4) 前述したように、前記初期化禁止
手段は、前記監視手段において前記異常時初期化信号の
出力を禁止する場合に、前記監視手段の監視動作を不能
動化させる(ウォッチドッグ回路の監視動作を停止させ
る)。
【0137】(5) 前記初期化禁止手段は、トランジ
スタ手段と、フリップフロップ手段とを含む。図5に示
されたディジタルトランジスタ653により、前記監視
手段の監視動作状態を能動化状態と不能動化状態との間
で切換えるための動作状態切換用のスイッチング動作を
行なうことが可能なトランジスタ手段が構成されてい
る。図5に示されたD型フリップフロップ652によ
り、前記起動時初期化信号の入力を受けることが可能で
あり、当該起動時初期化信号の入力状態に応じて前記ト
ランジスタ手段をスイッチング動作させるフリップフロ
ップ手段が構成されている。
【0138】(6) 図5のリセットIC651に示さ
れるように、前記監視手段と前記起動時初期化手段とが
一体的に形成されている。図5に示されるように、前記
監視手段の異常時初期化信号と前記起動時初期化手段の
起動時初期化信号とが同一の出力経路(信号出力経路6
61)から出力される。
【0139】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。遊技
制御手段によりプログラム判定が行なわれている期間に
おいては、監視手段の異常時初期化信号による遊技制御
手段の動作状態の初期化が禁止される。つまり、遊技制
御手段によりプログラム判定が行なわれている期間が監
視手段による遊技制御手段の初期化対象から除外され
る。これにより、遊技制御手段により正常にプログラム
判定が行なわれている状態がたとえ監視手段により異常
な動作状態であると認められてしまうような状態であっ
たとしても、遊技制御手段の動作状態の初期化がなされ
得ない。このため、遊技制御手段によるプログラム判定
動作を原因として監視手段が誤動作することを防ぐこと
ができる、その結果、プログラム判定を行なうセキュリ
ティチェック機能と動作状態の監視を行なうウォッチド
ッグ機能との両方の機能を備えた場合に、セキュリティ
チェックのための動作を異常な動作として判断してしま
う誤動作が生じないようにすることができる。
【0140】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。少な
くとも電源電力の供給開始にともなう遊技制御手段の起
動時においてプログラム判定が行なわれ、少なくともそ
のプログラム判定が行なわれている期間において、異常
時初期化信号による遊技制御手段の動作状態の初期化が
禁止される。遊技制御手段の起動時からプログラム判定
が行なわれるため、不正な遊技制御用プログラムによる
不正な制御動作の実行を一瞬たりとも許すことがないよ
うにすることができる。
【0141】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。初期
化禁止手段が、起動時初期化信号の入力に応答して、監
視手段における異常時初期化信号の出力を禁止するた
め、遊技制御手段の起動時における異常時初期化信号の
出力禁止時期の特定が容易になるようにすることができ
る。
【0142】請求項4に関しては、請求項3に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。監視
手段において異常時初期化信号の出力を禁止する場合
に、監視手段の監視動作が不能動化されるため、監視手
段の誤動作を確実に防ぐことができる。
【0143】請求項5に関しては、請求項4に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。初期
化禁止手段は、構成が単純で安価な電子部品であるトラ
ンジスタ手段とフリップフロップ手段とを含んでいるた
め、単純な構成で実現することが可能であるとともに、
安価で実現することができる。
【0144】請求項6に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。監視
手段と起動時初期化手段とが一体化されたため、監視手
段と起動時初期化手段とを回路基板に実装する場合の実
装面積を、これらが別体化されている場合よりも小さく
することが可能になる。さらに、異常時初期化信号と起
動時初期化信号との出力経路が共通化されたため、共通
化しない場合よりも信号線を少なくすることができる。
また、このような一体化および共通化により、部品の実
装の際の労力を低減することが可能になるとともに、遊
技機の製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機およびこれに対応して設置され
たカードユニットの正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の遊技盤の正面図であ
る。
【図3】図1のパチンコ遊技機の制御に用いられる各種
制御基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック
図である。
【図4】図1のパチンコ遊技機の制御に用いられる各種
制御基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック
図である。
【図5】ウォッチドッグ・初期リセット回路の構成を示
すブロック図である。
【図6】電源投入時およびウォッチドッグ異常判定時に
おけるウォッチドッグ・初期リセット回路およびCPU
の動作状態を示すタイミングチャートである。
【図7】基本回路により実行されるメイン処理および割
り込み処理を示すフローチャートである。
【図8】割り込み処理のS15により実行されるウォッ
チドッグ用信号出力処理を示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態によるパチンコ遊技機の制御に用
いられる各種制御基板およびそれに関連する構成要素を
示すブロック図である。
【図10】第2実施形態によるメイン処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、53は基本回路、56はCPU,
651はリセットIC、652はD型フリップフロッ
プ、653はディジタルトランジスタ、661は信号出
力経路、65はウォッチドッグ・初期リセット回路であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技制御用プログラムにしたがって遊技
    状態が制御される遊技機であって、 前記遊技制御用プログラムにしたがって遊技状態を制御
    する手段であって、前記遊技制御用プログラムが正規の
    プログラムであるか否かを判定するプログラム判定を所
    定のタイミングで行なうことが可能な遊技制御手段と、 該遊技制御手段の動作状態を監視し、前記遊技制御手段
    が異常な動作状態になった場合に、前記遊技制御手段の
    動作状態を初期化するための異常時初期化信号を出力す
    る監視手段と、 前記遊技制御手段により前記プログラム判定が行なわれ
    ている期間において、前記監視手段の前記異常時初期化
    信号による前記遊技制御手段の動作状態の初期化を禁止
    する初期化禁止手段とを含むことを特徴とする、遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記遊技制御手段への電源電力の供給開
    始にともなう前記遊技制御手段の起動時において、前記
    遊技制御手段の動作状態を初期化するための起動時初期
    化信号を出力する起動時初期化手段をさらに含み、 前記遊技制御手段は、少なくとも前記電源電力の供給開
    始にともなう起動時において前記プログラム判定を行な
    い、 前記初期化禁止手段は、少なくとも、前記遊技制御手段
    による起動時の前記プログラム判定が行なわれている期
    間において、前記監視手段の前記異常時初期化信号によ
    る遊技制御手段の動作状態の初期化を禁止することを特
    徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記初期化禁止手段は、前記起動時初期
    化信号の入力を受け、当該起動時初期化信号の入力に応
    答して、前記遊技制御手段による起動時の前記プログラ
    ム判定が行なわれている期間における前記監視手段にお
    いて前記異常時初期化信号の出力を禁止することを特徴
    とする、請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記初期化禁止手段は、前記監視手段に
    おいて前記異常時初期化信号の出力を禁止する場合に、
    前記監視手段の監視動作を不能動化させることを特徴と
    する、請求項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記初期化禁止手段は、 前記監視手段の監視動作状態を能動化状態と不能動化状
    態との間で切換えるための動作状態切換用のスイッチン
    グ動作を行なうことが可能なトランジスタ手段と、 前記起動時初期化信号の入力を受けることが可能であ
    り、当該起動時初期化信号の入力状態に応じて前記トラ
    ンジスタ手段をスイッチング動作させるフリップフロッ
    プ手段とを含むことを特徴とする、請求項4に記載の遊
    技機。
  6. 【請求項6】 前記監視手段と前記起動時初期化手段と
    が一体的に形成されており、 前記監視手段の異常時初期化信号と前記起動時初期化手
    段の起動時初期化信号とが同一の出力経路から出力され
    ることを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
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