JP2000238059A - メラミン系樹脂製色分け成形品の製法および色分け成形品 - Google Patents

メラミン系樹脂製色分け成形品の製法および色分け成形品

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JP2000238059A JP4713599A JP4713599A JP2000238059A JP 2000238059 A JP2000238059 A JP 2000238059A JP 4713599 A JP4713599 A JP 4713599A JP 4713599 A JP4713599 A JP 4713599A JP 2000238059 A JP2000238059 A JP 2000238059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メラミン系樹脂の成形において色分けが
明確な成形方法を提供することと、明確に色分けされた
メラミン系樹脂成形品を提供すること。 【解決手段】 2以上の色に色分けされたメラミン系
脂製成形品を製造する方法において、設計された当該色
の領域に応じて、予め成形された任意形状の成形材料を
配置して、圧縮成形する色分けメラミン系樹脂製成形品
を製造する方法、および明確に色分けされたメラミン系
樹脂成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色分けされた熱硬
化性合成樹脂製成形品の製法および色分け成形品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性合成樹脂は、熱可塑性樹脂と比
べて剛性が高く、耐熱性に優れており、相当高い温度で
もその特性を維持するため、種々の成形品として広く利
用されている。また、ユリア樹脂、メラミン樹脂などの
熱硬化性合成樹脂は、着色が容易であり、鮮明な色をつ
けることができるので、多彩な着色成形品の製造が試み
られている。なかんずくメラミン樹脂は、外観が美し
く、上品な感触をもつことと、衛生上安心できることか
ら、その特徴を活かして各種食器、日用品、電気部品な
どが成形され、その用途は広い。とくに、メラミン樹脂
は硬くて上品な陶器を思わせる製品が造れることから、
食器用途には最適の樹脂である。
【0003】このように用途の広い熱硬化性合成樹脂の
成形品において、美観価値を高めるため、または使用目
的に合致させるため、各種色に着色したり、複数の着色
で模様を形成することがしばしば行われる。しかしなが
ら、成形によって、単色の着色をしたり、色の境界がぼ
やけた色分け模様は容易に行えるが、明確に色分けされ
た成形品を得ることは非常に困難であった。
【0004】境界が明確な色分け成形品が製造できた
ら、成形品に鮮明は美観を与えるとともに、目的に応じ
て種々の色領域を有する成形品を製造することができる
ようになり、その用途が一段と拡大する。色分け成形品
を製造する試みは行われているが、明確に色分けされた
成形品を製造することは困難であった。たとえば実公昭
63−149710では、色の異なる2以上の粒状素材
の適量ずつを成形金型内に互いに隣接するように配置し
て圧縮成形する方法が提案されている。
【0005】また、上部と下部に色分けした椀形容器を
製造する試みも行われている。従来色分けした容器の製
造法としては、二度押し二色成形法などが用いられてい
たが、工程数が増し成形速度が低下するとともに、ひび
割れなどの品質上の問題が生じ易かった。これら問題点
を改良する試みとして、例えば特公昭53−16819
号や特公昭55−51736号において、特殊な金型を
用いる成形法が提案されている。これらの方法では、特
殊な金型を用いるほか、成形材料を粉末で扱うという手
間のかかる作業が必要であった。
【0006】本発明者は、境界が明確な色分け成形品が
製造できる成形法を追求してきた。また本発明者は、特
殊な金型を用いることなく、通常の圧縮成形機で、短時
間に成形ができる、明確に色分けされた容器の製造を可
能とする成形法を追求してきた。その結果本発明に到達
した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】熱硬化性樹脂の成形に
おいて色分けが明確な成形品を製造する方法を提供する
こと。また、特殊な金型を用いることなく、通常の圧縮
成形機で、短時間に成形ができる、明確に色分けされた
容器の製造を可能とする成形法を提供すること。さら
に、明確に色分けされた熱硬化性樹脂製成形品を提供す
ること。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、2以上の色に
色分けされた熱硬化性合成樹脂製成形品を製造する方法
において、設計された当該色の領域に応じて、予め成形
された任意形状の成形材料を配置して、圧縮成形するこ
とを特徴とする色分け合成樹脂製成形品を製造する方法
を提供する。
【0009】その好適な態様として、本発明は、2以上
の扇形柱状に予め成形された成形材料を円形柱状に配置
して、圧縮成形する方法を提供する。
【0010】他の好適な態様として、本発明は、円形も
しくは多角形のドーナツ状柱状で、内部中空部分が任意
形状の予め成形された成形材料の内部中空部分に、該内
部中空部分に挿入できる形状に予め成形された任意形状
の成形材料を挿入して、圧縮成形する方法を提供する。
【0011】また、本発明は、2以上の色に色分けされ
た合成樹脂製成形品を製造する際に、設計された当該色
の領域に応じて、予め成形された任意形状の成形材料配
置して、圧縮成形することによって得られたメラミン系
樹脂成形品を提供する。
【0012】さらにまた本発明は、成形によって2以上
の色に色分けされたメラミン樹脂製成形品であって、色
と色の境界の色移行幅が5mm以下であるメラミン樹脂
製食器を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における色分け合成樹脂製
成形品を製造する方法は、2以上の色に色分けされた熱
硬化性合成樹脂製成形品を製造する方法において、設計
された当該色の領域に応じて、予め成形された任意形状
の成形材料を配置して、圧縮成形することを特徴とする
色分け合成樹脂製成形品を製造する方法である。
【0014】熱硬化性合成樹脂としては、フェノール樹
脂、ユリア樹脂、メラミン系樹脂などをあげることがで
きるが、中でもメラミン系樹脂が好ましい。メラミン系
樹脂とは、メラミン樹脂、ユリアメラミン樹脂、ベンゾ
グアナミン樹脂、フェノールメラミン樹脂などのメラミ
ンを使用した樹脂の総称である。この中でもメラミン樹
脂がもっとも好ましい。
【0015】熱硬化性合成樹脂の圧縮成形にあたって
は、通常未硬化樹脂に、充填材、添加剤などを混合して
成形材料を調製する。この際予め設計された色分け成形
品中で、所望の色が発現するよう成形材料を着色する。
着色のために、顔料などの着色剤を配合してもいいし、
樹脂を染色することもできる。
【0016】かくして得られた成形材料は、予め成形し
て、予備成形された成形材料とする。予め成形される成
形材料の形状および大きさはとくに限定されないが、該
予備成形された成形材料は、設計された成形品の色分け
領域を形成するのに適当な領域に、実質的に空隙のない
状態に配置されることが好ましい。したがって、実質的
な割合で空隙ができるような、たとえば粉末状や、不定
形状の顆粒状の成形材料は好ましくない。
【0017】また、一つの色領域に配置された一つまた
は複数の予備成形体と、他の色領域に配置された一つま
たは複数の予備成形体との位置関係は、設計された成形
品の色領域に応じて任意に決定されるが、予備成形体同
士の境界が実質的に空隙のない状態に配置されることが
好ましい。
【0018】図1は、色分けされた円形形状の成形体を
製造するために、三個の予備成形された成形材料を圧縮
成形のために配置した状態の例を示している。図1の
A、BおよびCは、それぞれ異なった色となるように着
色剤の配合および/または染色が施されていてもよい。
また、図1において、AとB、AとCまたはBとCが同
じ色である場合も、また本発明の実施態様である。
【0019】図1のように、扇形状に予備成形された成
形体を配置して、円形成形体を製造する場合、極めて明
確に色分けされた成形品が得られるので、同態様が本発
明の特徴を示す好ましい実施態様の一つである。
【0020】しかし本発明の実施態様は、それに限定さ
れるものではない。他の好適な実施態様を、本願の開示
から任意に選択することができる。好ましい他の実施態
様として、円形もしくは多角形のドーナツ状柱状で、内
部中空部分が任意形状の予め成形された成形材料の内部
中空部分に、該内部中空部分に挿入できる形状に予め成
形された任意形状の成形材料を挿入する形で配置された
予め成形された成形材料を挙げることができる。図2お
よび図3にこの態様を示した。図2は、予め成形された
ドーナツ状柱状成形材料Dと、内部中空部分に挿入でき
る形状に予め成形されたDとは異なった色となる成形材
料Eとを示している。図3は、成形材料Dの内部中空部
分に、成形材料Eが挿入された形に配置された図であ
る。
【0021】この態様において、予め成形された成形材
料Dは円形だけでなく多角形その他種々の形状とするこ
とができる。また、予め成形された成形材料Eもまた種
々の形状をとりうる。好ましい形状は、ドーナツ状円筒
形の成形材料Dとその内部空間を埋める形で配置された
円柱形状成形材料Eの組合せである。成形材料Dおよび
Eは、それぞれ一つの成形材料として予め成形するのが
好ましいが、複数個に分けて成形してそれを組合せて使
用することもできる。
【0022】この実施態様により、外側と内側で明確に
色分けされた成形品を得ることができる。また、この実
施態様を、椀形形状の容器の成形に使用すると、容器の
上部と下部で色分けした成形品が得られるので、上部と
下部で色分けした食器の製造に好適に使用できる。図4
に、椀形形状に成形された色分け容器の例を示した。
【0023】熱硬化性樹脂の圧縮成形において、成形材
料を予め成形するタブレット成形は知られている。しか
しながらそのときのタブレットの形状は、通常短円柱形
であり、その目的は圧縮成形において、成形材料の扱い
を容易にするものであって、本願のように明確な色分け
成形品を得る目的で、本願のように特定の予備成形材料
を、特定の配置にして圧縮成形することとは、まったく
異なるものである。
【0024】予備成形された成形材料の大きさ、硬さ、
配合すべき成分などは、当業者が試験的成形などを通じ
て経験的に適宜選択しうるものである。予備成形された
成形材料の製造には、従来公知のタブレット製造機を使
用することができる。また、予備成形された成形材料の
製造条件も、当業者が適宜選択しうるものである。その
例として、例えば成形圧力50〜150kg/cm2
成形時間2〜10秒間を挙げることができるが、これに
限定されるものではない。
【0025】圧縮成形にあたっては、通常の成形条件を
採用することができる。たとえば、成形温度は、使用す
る成形材料の種類、成形品の形状寸法および金型構造、
予熱操作の有無などに応じて適当に選びうる。成形時間
は、使用成形材料の種類およびその成形特性、成形品の
形状寸法、成形温度、予熱温度などを考え合わせて決定
される。成形圧力もまたこれら要因に応じて選びうる。
【0026】メラミン樹脂の圧縮成形を例として、通常
の好ましい成形条件の例を示すならば、余熱温度60〜
80℃、成形温度140〜180℃、成形圧力150〜
300kg/cm2、成形時間30〜100秒(1mm
厚につき)を挙げることができる。
【0027】本発明によって、得られた色分けされた熱
硬化性樹脂製成形体において、一つの色領域と隣り合う
色領域の境界に存在する双方の色とは異なった色合い部
分(色移行部分)の幅を色移行幅と呼ぶこととする。図
5は、色移行幅の概念を理解しやすいように色の異なる
FおよびGの二つの部分からなる色分け成形品を示した
図である。aが色移行部分の中心線で、bが色移行部分
で、cが色移行幅である。色移行幅cは、色境界の色移
行部分の中心線に垂直方向にFとGの所望の色が出てい
る部分間の距離を測定する。数値としては任意に選んだ
複数個所の色移行幅cの平均値、例えば図5ではc1
5の平均値を使用する。本発明によって、従来公知の
成形体に比して該色移行幅の小さい成形体、換言すれば
明確な色分けのできた成形体を得ることができる。
【0028】メラミン樹脂の成形において、本発明の実
施の条件を選ぶことによって、色移行幅を5mm以下、
好ましくは4mm以下、さらに好ましくは3mm以下と
することが可能である。この値は、従来公知の技術で
は、到底到達し得なかったレベルである。
【0029】以下に、メラミン樹脂を例に本発明の具体
的実施態様を説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。
【0030】
【実施例1】メラミン樹脂に、オレンジ系顔料を配合し
て、粉末状成形材料を調製した。これを用いて半径46
mmで、円周角120°の扇形(1/3円形)形状で厚
さ23mmの予備成形された成形材料を製造した。該予
備成形体の重量は60gであった。
【0031】同様にして、それぞれ着色剤を、ピンク系
顔料とするほかは、同じ条件で、他の二種の予備成形さ
れた成形材料を製造した。得られた三種の予備成形され
た成形材料を、直径170mmの円形の皿を成形する金
型を装着した圧縮成形機中に、それぞれ空隙がないよう
円形に配置して、60秒間予熱し、80℃に昇温した
後、成形温度170℃、成形圧力200kg/cm2
び成形時間60秒の条件で圧縮成形し、直径170mm
の円形の皿を得た。得られた円形皿の色境界における色
移行幅を測定したところ、4mmであった。
【0032】
【比較例1】実施例1で使用した三種の粉末状メラミン
樹脂成形材料60gずつを、直径170mmの円形の皿
を成形する金型を装着した圧縮成形機中に、それぞれ隣
接位置に配置するほかは実施例と同様にして圧縮成形し
た。得られた皿の色移行幅は7mmであった。
【0033】
【実施例2】実施例1で使用した配合剤を配合したメラ
ミン樹脂成形材料を用いて、外径81mm、内径51m
m、厚さ27mmのドーナツ状円筒に予備成形した成形
材料Dを作成した。重量は100gであった。別にDと
は異なる色となるように配合された成形材料を用いて、
外径51mm厚さ27mmの円柱状に予備成形した成形
材料Eを作成した。重量は66gであった。成形材料E
を成形材料Dの中空部に挿入して圧縮成形用成形材料と
し、椀形容器を製造する金型中で、60秒予熱して80
℃に昇温した後、成形温度170℃、成形圧力200k
g/cm2及び成形時間60秒の条件で圧縮成形して、
上下に色分けした椀形容器を製造した。得られた容器の
色移行幅は4mmであった。
【0034】
【発明の効果】本発明により、熱硬化性樹脂の成形にお
いて色分けが明確な成形方法を提供することが可能とな
り、明確に色分けされた熱硬化性剛性樹脂性成形品を提
供することができる。本発明により、境界が明確な色分
け成形品が製造できことから、成形品に鮮明は美観を与
えるとともに、目的に応じて種々の色領域を有する成形
品を製造することができるようになり、その用途が一段
と拡大することが期待される。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】三個の扇形柱状に予備成形された成形材料が、
円形柱状に配置された状態を示す図である。
【図2】予め成形されたドーナツ状柱状成形材料Dと、
内部中空部分に挿入できる円柱形状に予め成形された成
形材料Eを示す図である。
【図3】成形材料Dの内部中空部分に、成形材料Eが挿
入された形に配置された図である。
【図4】椀形形状に成形された色分け容器を示す図であ
る。
【図5】二つの色に色分けされた成形品を示す図であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月30日(1999.11.
30)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 メラミン系樹脂製色分け成形品の
製法および色分け成形品
【特許請求の範囲】
【請求項】メラミン系樹脂がメラミン樹脂であること
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項請求項1または2に記載の方法によって得
られたメラミン系樹脂成形品。
【請求項請求項3に記載の方法によって得られたメ
ラミン系樹脂成形品。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色分けされたメラ
ミン系樹脂製成形品の製法および色分け成形品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性合成樹脂は、熱可塑性樹脂と比
べて剛性が高く、耐熱性に優れており、相当高い温度で
もその特性を維持するため、種々の成形品として広く利
用されている。また、ユリア樹脂、メラミン樹脂など
の熱硬化性合成樹脂は、着色が容易であり、鮮明な色を
つけることができるので、多彩な着色成形品の製造が試
みられている。なかんずくメラミン樹脂は、外観が美
しく、上品な感触をもつことと、衛生上安心できること
から、その特徴を活かして各種食器、日用品、電気部品
などが成形され、その用途は広い。とくに、メラミン樹
脂は硬くて上品な陶器を思わせる製品が造れることか
ら、食器用途には最適の樹脂である。
【0003】このように用途の広いメラミン系樹脂の成
形品において、美観価値を高めるため、または使用目的
に合致させるため、各種色に着色したり、複数の着色で
模様を形成することがしばしば行われる。しかしなが
ら、成形によって、単色の着色をしたり、色の境界がぼ
やけた色分け模様は容易に行えるが、明確に色分けされ
た成形品を得ることは非常に困難であった。
【0004】境界が明確な色分け成形品が製造できた
ら、成形品に鮮明美観を与えるとともに、目的に応じ
て種々の色領域を有する成形品を製造することができる
ようになり、その用途が一段と拡大する。色分け成形品
を製造する試みは行われているが、明確に色分けされた
成形品を製造することは困難であった。たとえば実
63−149710では、色の異なる2以上の粒状素材
の適量ずつを成形金型内に互いに隣接するように配置し
て圧縮成形する方法が提案されている。
【0005】また、上部と下部に色分けした椀形容器を
製造する試みも行われている。従来色分けした容器の製
造法としては、二度押し二色成形法などが用いられてい
たが、工程数が増し成形速度が低下するとともに、ひび
割れなどの品質上の問題が生じ易かった。これら問題点
を改良する試みとして、例えば特公昭53−16819
号や特公昭55−51736号において、特殊な金型を
用いる成形法が提案されている。これらの方法では、特
殊な金型を用いるほか、成形材料を粉末で扱うという手
間のかかる作業が必要であった。
【0006】本発明者は、境界が明確な色分け成形品が
製造できる成形法を追求してきた。また本発明者は、特
殊な金型を用いることなく、通常の圧縮成形機で、短時
間に成形ができる、明確に色分けされた容器の製造を可
能とする成形法を追求してきた。その結果本発明に到達
した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】メラミン系樹脂の成形
において色分けが明確な成形品を製造する方法を提供す
ること。また、特殊な金型を用いることなく、通常の圧
縮成形機で、短時間に成形ができる、明確に色分けされ
た容器の製造を可能とする成形法を提供すること。さら
に、明確に色分けされたメラミン系樹脂製成形品を提供
すること。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、2以上の色に
色分けされたメラミン系樹脂製成形品を製造する方法に
おいて、設計された当該色の領域に応じて、予め成形さ
れた任意形状の成形材料を配置して、圧縮成形すること
を特徴とする色分けメラミン系樹脂製成形品を製造する
方法を提供する。
【0009】その好適な態様として、本発明は、2以上
の扇形柱状に予め成形された成形材料を円形柱状に配置
して、圧縮成形する方法を提供する。
【0010】他の好適な態様として、本発明は、円形も
しくは多角形のドーナツ状柱状で、内部中空部分が任意
形状の予め成形された成形材料の内部中空部分に、該内
部中空部分に挿入できる形状に予め成形された任意形状
の成形材料を挿入して、圧縮成形する方法を提供する。
【0011】また、本発明は、2以上の色に色分けされ
メラミン系樹脂製成形品を製造する際に、設計された
当該色の領域に応じて、予め成形された任意形状の成形
材料配置して、圧縮成形することによって得られたメ
ラミン系樹脂成形品を提供する。
【0012】さらにまた本発明は、成形によって2以上
の色に色分けされたメラミン樹脂製成形品であって、色
と色の境界の色移行幅が5mm以下であるメラミン樹脂
製食器を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における色分けメラミン系
樹脂製成形品を製造する方法は、2以上の色に色分けさ
れたメラミン系樹脂製成形品を製造する方法において、
設計された当該色の領域に応じて、予め成形された任意
形状の成形材料を配置して、圧縮成形することを特徴と
する色分けメラミン系樹脂製成形品を製造する方法であ
る。
【0014】ラミン系樹脂とは、メラミン樹脂、ユリ
アメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノールメ
ラミン樹脂などのメラミンを使用した樹脂の総称であ
る。この中でもメラミン樹脂がもっとも好ましい。
【0015】メラミン系樹脂の圧縮成形にあたっては、
通常未硬化樹脂に、充填材、添加剤などを混合して成形
材料を調製する。この際予め設計された色分け成形品中
で、所望の色が発現するよう成形材料を着色する。着色
のために、顔料などの着色剤を配合してもいいし、樹脂
を染色することもできる。
【0016】かくして得られた成形材料は、予め成形し
て、予備成形された成形材料とする。予め成形される成
形材料の形状および大きさはとくに限定されないが、該
予備成形された成形材料は、設計された成形品の色分け
領域を形成するのに適当な領域に、実質的に空隙のない
状態に配置されることが好ましい。したがって、実質的
な割合で空隙ができるような、たとえば粉末状や、不定
形状の顆粒状の成形材料は好ましくない。
【0017】また、一つの色領域に配置された一つまた
は複数の予備成形体と、他の色領域に配置された一つま
たは複数の予備成形体との位置関係は、設計された成形
品の色領域に応じて任意に決定されるが、予備成形体同
士の境界が実質的に空隙のない状態に配置されることが
好ましい。
【0018】図1は、色分けされた円形形状の成形体を
製造するために、三個の予備成形された成形材料を圧縮
成形のために配置した状態の例を示している。図1の
A、BおよびCは、それぞれ異なった色となるように着
色剤の配合および/または染色が施されていてもよい。
また、図1において、AとB、AとCまたはBとCが同
じ色である場合も、また本発明の実施態様である。
【0019】図1のように、扇形状に予備成形された成
形体を配置して、円形成形体を製造する場合、極めて明
確に色分けされた成形品が得られるので、同態様が本発
明の特徴を示す好ましい実施態様の一つである。
【0020】しかし本発明の実施態様は、それに限定さ
れるものではない。他の好適な実施態様を、本願の開示
から任意に選択することができる。好ましい他の実施態
様として、円形もしくは多角形のドーナツ状柱状で、内
部中空部分が任意形状の予め成形された成形材料の内部
中空部分に、該内部中空部分に挿入できる形状に予め成
形された任意形状の成形材料を挿入する形で配置された
予め成形された成形材料を挙げることができる。図2お
よび図3にこの態様を示した。図2は、予め成形された
ドーナツ状柱状成形材料Dと、内部中空部分に挿入でき
る形状に予め成形されたDとは異なった色となる成形材
料Eとを示している。図3は、成形材料Dの内部中空部
分に、成形材料Eが挿入された形に配置された図であ
る。
【0021】この態様において、予め成形された成形材
料Dは円形だけでなく多角形その他種々の形状とするこ
とができる。また、予め成形された成形材料Eもまた種
々の形状をとりうる。好ましい形状は、ドーナツ状円筒
形の成形材料Dとその内部空間を埋める形で配置された
円柱形状成形材料Eの組合せである。成形材料Dおよび
Eは、それぞれ一つの成形材料として予め成形するのが
好ましいが、複数個に分けて成形してそれを組合せて使
用することもできる。
【0022】この実施態様により、外側と内側で明確に
色分けされた成形品を得ることができる。また、この実
施態様を、椀形形状の容器の成形に使用すると、容器の
上部と下部で色分けした成形品が得られるので、上部と
下部で色分けした食器の製造に好適に使用できる。図4
に、椀形形状に成形された色分け容器の例を示した。
【0023】メラミン系樹脂の圧縮成形において、成形
材料を予め成形するタブレット成形は知られている。し
かしながらそのときのタブレットの形状は、通常短円柱
形であり、その目的は圧縮成形において、成形材料の扱
いを容易にするものであって、本願のように明確な色分
け成形品を得る目的で、本願のように特定の予備成形材
料を、特定の配置にして圧縮成形することとは、まった
く異なるものである。
【0024】予備成形された成形材料の大きさ、硬さ、
配合すべき成分などは、当業者が試験的成形などを通じ
て経験的に適宜選択しうるものである。予備成形された
成形材料の製造には、従来公知のタブレット製造機を使
用することができる。また、予備成形された成形材料の
製造条件も、当業者が適宜選択しうるものである。その
例として、例えば成形圧力50〜150kg/cm2
成形時間2〜10秒間を挙げることができるが、これに
限定されるものではない。
【0025】圧縮成形にあたっては、通常の成形条件を
採用することができる。たとえば、成形温度は、使用す
る成形材料の種類、成形品の形状寸法および金型構造、
予熱操作の有無などに応じて適当に選びうる。成形時間
は、使用成形材料の種類およびその成形特性、成形品の
形状寸法、成形温度、予熱温度などを考え合わせて決定
される。成形圧力もまたこれら要因に応じて選びうる。
【0026】メラミン樹脂の圧縮成形を例として、通常
の好ましい成形条件の例を示すならば、余熱温度60〜
80℃、成形温度140〜180℃、成形圧力150〜
300kg/cm2、成形時間30〜100秒(1mm
厚につき)を挙げることができる。
【0027】本発明によって、得られた色分けされた
ラミン系樹脂製成形体において、一つの色領域と隣り合
う色領域の境界に存在する双方の色とは異なった色合い
部分(色移行部分)の幅を色移行幅と呼ぶこととする。
図5は、色移行幅の概念を理解しやすいように色の異な
るFおよびGの二つの部分からなる色分け成形品を示し
た図である。aが色移行部分の中心線で、bが色移行部
分で、cが色移行幅である。色移行幅cは、色境界の色
移行部分の中心線に垂直方向にFとGの所望の色が出て
いる部分間の距離を測定する。数値としては任意に選ん
だ複数個所の色移行幅cの平均値、例えば図5ではc1
〜c5の平均値を使用する。本発明によって、従来公知
の成形体に比して該色移行幅の小さい成形体、換言すれ
ば明確な色分けのできた成形体を得ることができる。
【0028】メラミン樹脂の成形において、本発明の実
施の条件を選ぶことによって、色移行幅を5mm以下、
好ましくは4mm以下、さらに好ましくは3mm以下と
することが可能である。この値は、従来公知の技術で
は、到底到達し得なかったレベルである。
【0029】以下に、メラミン樹脂を例に本発明の具体
的実施態様を説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。
【0030】
【実施例1】メラミン樹脂に、オレンジ系顔料を配合し
て、粉末状成形材料を調製した。これを用いて半径46
mmで、円周角120°の扇形(1/3円形)形状で厚
さ23mmの予備成形された成形材料を製造した。該予
備成形体の重量は60gであった。
【0031】同様にして、それぞれ着色剤を、ピンク系
顔料とするほかは、同じ条件で、他の二種の予備成形さ
れた成形材料を製造した。得られた三種の予備成形され
た成形材料を、直径170mmの円形の皿を成形する金
型を装着した圧縮成形機中に、それぞれ空隙がないよう
円形に配置して、60秒間予熱し、80℃に昇温した
後、成形温度170℃、成形圧力200kg/cm2
び成形時間60秒の条件で圧縮成形し、直径170mm
の円形の皿を得た。得られた円形皿の色境界における色
移行幅を測定したところ、4mmであった。
【0032】
【比較例1】実施例1で使用した三種の粉末状メラミン
樹脂成形材料60gずつを、直径170mmの円形の皿
を成形する金型を装着した圧縮成形機中に、それぞれ隣
接位置に配置するほかは実施例と同様にして圧縮成形し
た。得られた皿の色移行幅は7mmであった。
【0033】
【実施例2】実施例1で使用した配合剤を配合したメラ
ミン樹脂成形材料を用いて、外径81mm、内径51m
m、厚さ27mmのドーナツ状円筒に予備成形した成形
材料Dを作成した。重量は100gであった。別にDと
は異なる色となるように配合された成形材料を用いて、
外径51mm厚さ27mmの円柱状に予備成形した成形
材料Eを作成した。重量は66gであった。成形材料E
を成形材料Dの中空部に挿入して圧縮成形用成形材料と
し、椀形容器を製造する金型中で、60秒予熱して80
℃に昇温した後、成形温度170℃、成形圧力200k
g/cm2及び成形時間60秒の条件で圧縮成形して、
上下に色分けした椀形容器を製造した。得られた容器の
色移行幅は4mmであった。
【0034】
【発明の効果】本発明により、メラミン系樹脂の成形に
おいて色分けが明確な成形方法を提供することが可能と
なり、明確に色分けされたメラミン系樹脂成形品を提
供することができる。本発明により、境界が明確な色分
け成形品が製造できことから、成形品に鮮明美観を与
えるとともに、目的に応じて種々の色領域を有する成形
品を製造することができるようになり、その用途が一段
と拡大することが期待される。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】三個の扇形柱状に予備成形された成形材料が、
円形柱状に配置された状態を示す図である。
【図2】予め成形されたドーナツ状柱状成形材料Dと、
内部中空部分に挿入できる円柱形状に予め成形された成
形材料Eを示す図である。
【図3】成形材料Dの内部中空部分に、成形材料Eが挿
入された形に配置された図である。
【図4】椀形形状に成形された色分け容器を示す図であ
る。
【図5】二つの色に色分けされた成形品を示す図であ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2以上の色に色分けされた熱硬化性合成樹
    脂製成形品を製造する方法において、設計された当該色
    の領域に応じて、予め成形された任意形状の成形材料を
    配置して、圧縮成形することを特徴とする色分け合成樹
    脂製成形品を製造する方法。
  2. 【請求項2】2以上の扇形柱状に予め成形された成形材
    料を円形柱状に配置して、圧縮成形することを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】円形もしくは多角形のドーナツ状柱状で、
    内部中空部分が任意形状の予め成形された成形材料の内
    部中空部分に、該内部中空部分に挿入できる形状に予め
    成形された任意形状の成形材料を挿入して、圧縮成形す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】熱硬化性樹脂がメラミン系樹脂であること
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】メラミン系樹脂がメラミン樹脂であること
    を特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】2以上の色に色分けされた合成樹脂製成形
    品を製造する際に、設計された当該色の領域に応じて、
    予め成形された任意形状の成形材料を配置して、圧縮成
    形することによって得られたメラミン系樹脂成形品。
  7. 【請求項7】メラミン系樹脂成形品がメラミン樹脂製食
    器であることを特徴とする請求項6記載の成形品。
  8. 【請求項8】成形によって2以上の色に色分けされたメ
    ラミン製成形品であって、色と色の境界の色移行幅が5
    mm以下であることを特徴とするメラミン製食器。
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