JP2000238250A - シリアル記録装置 - Google Patents

シリアル記録装置

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JP2000238250A
JP2000238250A JP4676799A JP4676799A JP2000238250A JP 2000238250 A JP2000238250 A JP 2000238250A JP 4676799 A JP4676799 A JP 4676799A JP 4676799 A JP4676799 A JP 4676799A JP 2000238250 A JP2000238250 A JP 2000238250A
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Eiji Imaeda
英二 今枝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字が終了してから定着が行われるまでに要
する時間を印字バンド全体わたって一定とすることによ
り、画質の低下及び色合いの変化を防止する。 【解決手段】 定着装置106を、主走査方向に沿った
方向に並設されてそれぞれが独立駆動可能な複数の定着
器H1〜H7に分割し、これら複数の定着器H1〜H7
を前記記録ヘッド107の主走査方向への移動に対応す
る切換タイミングで択一的に切換駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクなどによっ
て記録を施された記録媒体に定着を行う定着器を備えた
記録装置に関し、特に、記録ヘッドを主走査方向に移動
駆動して主走査方向の記録を行うシリアル記録装置にお
ける定着装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、記録媒体に沿って移
動するキャリッジ上に搭載した記録ヘッドによって画像
を記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定
量の紙送りを行い、その後に再び停止した記録媒体に対
して、次の行の画像を記録(主走査)するという動作を
繰り返すことにより、記録媒体全体に対する記録を行
う。
【0004】このようなシリアルタイプの記録装置に用
いられる記録方式として、インクジェット式、ワイヤド
ット式などが挙げられる。
【0005】上記の記録方式においては、通常、インク
などによって記録がなされた記録媒体に、熱ロール、赤
外線、熱風などを用いて定着熱を加えることによって定
着処理を加えるようにしたものが多い。
【0006】このような定着処理を施す必要のあるシリ
アルタイプの記録装置に関する従来の問題点を図11に
示すインクジェットプリンタを例にとって説明する。
【0007】図11において、901 は全体動作を制御す
る制御部、902 はインク吐出ヘッド907 が配設されたキ
ャリッジ、903 は主走査モータ(図示せず)によって駆
動される駆動ローラ、904 はインク吐出ヘッド907 の位
置を検出する為のロータリエンコーダ(図示せず)が配
設された被駆動ローラ、905 は搬送ベルト、906 は熱定
着ヒータである。
【0008】この従来のインクジェットプリンタにおい
ては、ホストコンピュータから画像データを受け取る
と、制御部901 は入力された画像データを当該インクジ
ェットプリンタで記録可能な形式の画像データに変換し
てこれを吐出ヘッド907 の駆動回路に送る。吐出ヘッド
907 の駆動回路では、この画像データに基づいて複数の
インク吐出孔からインク滴を選択的に吐出することで、
記録用紙上に画像を形成する。
【0009】インク滴の吐出は、主走査モータ、駆動ロ
ーラ903 、被駆動ローラ904 、搬送ベルト905 およびキ
ャリッジ902 などによる主走査駆動機構によって、吐出
ヘッド907 を主走査方向(点線矢印方向)に走査しなが
ら行う。破線で示したリターン位置902bまで吐出ヘッド
907 が移動されると、吐出ヘッド907 を実線で示したホ
ームポジションまで復帰させるとともに、副走査駆動機
構を用いて記録用紙を副走査方向に紙送りする。
【0010】インク滴が吐出された記録用紙上の領域
は、副走査駆動機構によって熱定着ヒータ906 に対向す
る位置まで搬送され、熱定着ヒータ906 によって定着熱
が印加されることで定着処理される。
【0011】図12に、インク吐出ヘッド907 による1
行分の印字処理と熱定着ヒータ906による定着処理との
時間関係を示す。
【0012】図12のグラフにおいては、横軸は主走査
方向の位置を示し、縦軸は経過時間を示している。
【0013】この図12のグラフによれば、インク吐出
ヘッド907 の1回の主走査によって印字される記録媒体
上の領域、すなわち印字バンドのうちの、最初に印字さ
れる領域(横軸の左端に対応)は、時刻T´0に印字さ
れ、その後経過時間t0を経た後、時刻T´2から時刻
T´3の間に定着熱を印加される。また、印字バンドの
うちの最後に印字される領域(横軸の右端に対応)は、
時刻T´0から1主走査に要する時間を経た時刻T´1
に印字され、その後経過時間t1(<t0)を経た後、
時刻T´2から時刻T´3の間に定着熱を印加される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように上記の従来
の方式では、インク吐出ヘッド907 の1回の主走査によ
って印字される記録媒体上の領域、すなわち印字バンド
の始めと終わりでは、インク滴の着弾時点が異なるにも
かかわらず、印字バンド幅の全体にわたって同時刻に定
着熱が印加されるので、始めに印字された領域と終わり
に印字された領域では、インク滴着弾から定着熱が印加
されるまでの時間、すなわち自然乾燥時間が大きく異な
ることになり、この結果、画質が低下する、カラー記録
が行われるものでは色合いが変わるなどの問題が発生す
る。
【0015】この発明はこのような事情を考慮してなさ
れたもので、印字が終了してから定着が行われるまでに
要する時間を印字バンド全体わたって一定とすることに
より、画質の低下および色合いの変化を防止するシリア
ル記録装置を提供することを解決課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解消するた
めに第1発明では、記録ヘッドを記録媒体に対し主走査
方向に往復移動させる主走査駆動手段と、前記記録ヘッ
ドの主走査方向への往復移動に同期して記録媒体を副走
査方向に移動する副走査駆動手段と、前記主走査方向に
沿った方向に並設されてそれぞれが独立駆動可能な複数
の定着器と、前記複数の定着器を前記記録ヘッドの主走
査方向への移動に対応する切換タイミングで択一的に切
換駆動する制御手段とを備えるようにしたことを特徴と
する。
【0017】この発明では、定着装置を主走査方向に沿
った方向に並設されてそれぞれが独立駆動可能な複数の
定着器に分割し、これら複数の定着器を前記記録ヘッド
の主走査方向への移動に対応する切換タイミングで択一
的に切換駆動するようにすることで、印字が終了してか
ら定着が行われるまでの時間、すなわち自然乾燥時間を
印字バンド全体わたってほぼ一定とする。
【0018】第2発明では、記録ヘッドを記録媒体に対
し主走査方向に往復移動させる主走査駆動手段と、前記
記録ヘッドの主走査方向への往復移動に同期して記録媒
体を副走査方向に移動する副走査駆動手段と、前記記録
ヘッドの主走査方向の走査幅の一部分に定着を行うこと
が可能な主走査方向の幅を持つ定着部を有する定着器
と、前記定着器を前記記録ヘッドの主走査方向への移動
に対応して主走査方向に移動制御する制御手段とを備え
るようにしたことを特徴とする。
【0019】この発明では、定着器の主走査方向の幅
を、記録ヘッドの主走査方向の走査全幅の一部幅のみに
定着が行えるよう狭くする。そして、この幅の狭い定着
器を記録ヘッドの主走査方向への移動に対応して主走査
方向に移動制御することで、前記自然乾燥時間を印字バ
ンド全体わたってほぼ一定とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施形態を説明する。
【0021】(第1の実施形態)図1に本発明を適用す
るインクジェットプリンタの熱定着装置の近傍部分の概
略構成例を示す。
【0022】図1において、101は本インクジェット
プリンタの全体動作を制御する制御部、102はキャリ
ッジ、103は駆動ローラ、104は被駆動ローラ、1
05はキャリッジが搭載される搬送ベルト、106は熱
定着器、107はキャリッジ上に搭載されて複数のイン
ク吐出孔を有するインク吐出ヘッド、110は主走査モ
ータ、111は搬送ベルト105の移動量または被駆動
ローラ104の回転数などに基づいてキャリッジ102
(吐出ヘッド107)の位置を検出する為のロータリエ
ンコーダである。
【0023】図1のインク吐出ヘッド107は、主走査
モータ110を駆動源とし、駆動ローラ103、被駆動
ローラ104および搬送ベルト105による巻き掛け伝
導機構によって、実線で示すホームポジションから破線
で示すリターンポジションまで搬送され、搬送中にイン
ク滴を図示しない記録用紙に吐出して画像記録する。イ
ンク吐出ヘツド107の搬送中の主走査方向位置は、ロ
ータリエンコーダ111によって常に検出されている。
【0024】熱定着器106は、用紙搬送路上における
インク吐出ヘッド107の後ろ側に設けられ、図示しな
い副走査駆動機構によって熱定着器106に対向する位
置まで搬送された記録用紙に対し定着熱を印加すること
で定着処理を行う。
【0025】この場合、熱定着器106は、それぞれが
独立駆動される7つの熱定着ヒータH1〜H7に分割さ
れている。すなわち、インク吐出ヘッド107による1
主走査分の印字領域、すなわち印字バンドを7つの領域
に分割し、これら分割した各領域毎に対応するよう複数
の熱定着ヒータH1〜H7を設けるようにしている。こ
れら複数の熱定着ヒータH1〜H7はそれぞれ制御部1
01に接続してあり、制御部101によって発熱制御が
行われる。すなわち、インク吐出ヘッド107から記録
用紙に吐出されたインク滴は、熱定着ヒータH1〜H7
によって加熱されることで、記録用紙に定着される。
【0026】図2は制御部101の構成を詳細に示した
図である。
【0027】図2において、201は各構成要素を制御
するシステム制御部、202は図示していないホストP
C(ホストコンピュータ)からの画像データや制御デー
タの送受信制御を行うホストi /f(インタフェース)
部、203はホストPCからの画像データを吐出ヘッド
107での印字に適した画像データに変換する画像処理
部、204は主走査モータ110と副走査(紙送り)モ
ータ205を駆動制御するモータ制御部、205は記録
用紙を紙送りする為の副走査モータである。
【0028】本インクジェットプリンタは、ホストPC
から制御コマンドと印字画像データを受け取って動作す
る。
【0029】ホストPCから受け取った画像データが予
め定めたデータ量に達すると、システム制御部201の
制御にしたがってモータ制御部204は、主走査モータ
110を制御してインク吐出ヘッド107を主走査方向
に搬送し、インク滴を記録用紙に吐出する。
【0030】また、吐出ヘッド107の1主走査分の搬
送が完了すると、副走査モータ205を制御して記録用
紙の紙送りを実行する。
【0031】この主走査方向のヘッド移動と記録用紙の
紙送りを繰り返して、記録用紙全体に画像を記録してい
く。
【0032】図3は、ホストi /f部202の構成につ
いてさらに詳しく示した図である。図3において、30
1はセレクタ、302はコマンドFIFO(first in f
irstout)バッファ、303はステータスFIFOバッ
ファ、304はデータFIFOバッファである。
【0033】コマンドFIFOバッファ302は、ホス
トPCから本インクジェットプリンタヘの制御コマンド
を受信するFIFOポートであり、受信した制御コマン
ドはシステム制御部201によって読み出される。制御
コマンドとは、画像データの転送開始通知や転送終了通
知、画像データのサイズなどのプリンタ動作全般の動作
制御を行うためのコマンドである。
【0034】ステータスFIFOバッファ303は、本
インクジェットプリンタからホストPCへの制御ステー
タスを送信するFIFOポートであり、システム制御部
201から書き込まれた制御ステータスが一時記憶され
る。制御ステータスとは、画像データの受信完了通知、
印字状況の通知、エラー通知、などである。
【0035】データFIFOバッファ304は、ホスト
PCから送信される画像データを受信するFIFOポー
トであり、受信した画像データは画像処理部203に転
送される。
【0036】セレクタ301はホストPCによって制御
されており、ホストPCが制御コマンドを書き込む時に
はデータパスをコマンドFIFO302に接続し、ホス
トPCが制御ステータスを読み出す時にはデータパスを
ステータスFIFO303に接続し、ホストPCが画像
データを書き込む時にはデータパスをデータFIFO3
04に接続する。
【0037】図4は、図2の画像制御部203の構成を
さらに詳しく示した図である。図4において、401は
ED(Error Diffusion )処理部、402はバンドメモ
リ、403はヘッドコントローラ部である。
【0038】ホストPCで生成された画像データは、ホ
ストi /f部202を介してED処理部401に転送さ
れる。
【0039】ED処理部401では、ホストPCからの
画像データのデータフォーマットを、本インクジェット
プリンタで使用するインク色の特性に適したデータフォ
ーマットに変換処理する。例えば、ホストPCからの画
像データは300dpi/256階調(8bits) とし、吐出ヘッド1
07の解像度は600dpi/2階調(1bit)とする。吐出ヘッド
107の階調が600dpi/2階調(1bit)であるので、ホスト
PCから受信した300dpiの画像データは、1画素あたり
4ドットのインク滴に対応する。4ドットのインク滴で
表現できるのは最大5階調であるため、もとの256階
調のデータは、そのままでは5階調に変換されて階調情
報が失われてしまう。この階調低下に伴う誤差を周辺画
素に拡散して画像全体で階調を保存する処理がED処理
である。ED処理部401で、変換された画像データは
バンドメモリ402に転送して一時的に蓄積される。
【0040】バンドメモリ402は、複数ライン分の画
像データを蓄積可能な容量をもったリングバッファメモ
リで、吐出ヘッド107の駆動回路への画像データの出
力と、ホストPCからの画像データの書き込みとのデー
タ転送速度の整合を行うために設けてある。すなわち、
システム制御部201では、ロータリエンコーダ111
で検出した吐出ヘッド107の位置情報に同期してバン
ドメモリ402に蓄積した画像データが読み出し、ヘッ
ドコントローラ部403に転送する。
【0041】ヘッドコントローラ部403は、吐出ヘッ
ド107のインク吐出孔の構成に従って画像データを並
び替えて、この並び替えた画像データを吐出ヘッド10
7の駆動回路に送るよう動作する。
【0042】本発明の主要な構成である熱定着器106
の構成を、図5を用いてさらに詳しく説明する。図5に
おいて501は記録用紙である。
【0043】まず、前述したように、インク吐出ヘッド
107は一点鎖線で示した主走査方向に移動されながら
インク滴を吐出して印字を行う。吐出ヘッド107の走
査中は紙送りモータ205は停止している。吐出ヘッド
107がリターン位置まで来て1主走査分の印字動作が
完了すると、吐出ヘッド107は再び実線で示したホー
ムポジションまで復帰される。
【0044】この状態になると、副走査モータ205が
駆動され、記録用紙501を紙送り方向に印字幅分だけ
移動させる。紙送り方向の用紙搬送が完了すると、再び
吐出ヘッド107を主走査方向に移動しながら、次の印
字領域の印字を行う。
【0045】このように、本インクジェットプリンタ
は、吐出ヘツド107の主走査と記録用紙の紙送りを繰
り返して記録用紙全体に画像を形成していく。
【0046】記録用紙に着弾したインク滴は、副走査機
構によって紙送り方向に順次送られるので、複数分割さ
れた熱定着ヒータH1〜H7から成る熱定着器106の
下方に順次送られることになり、各熱定着ヒータH1〜
H7の熱によって熱定着される。
【0047】すなわち、複数分割された熱定着ヒータH
1〜H7から成る熱定着器106は、少なくとも1主走
査の印字幅分(副走査方向の幅)だけは用紙搬送路上を
吐出ヘッド107から紙送り方向に離れた位置に固定配
置されている。
【0048】ここで、図6にも示すように、インク吐出
ヘッド107の1主走査に対応する印字領域、すなわち
印字バンドのなかで、熱定着ヒータH1の下に送られる
範囲を領域A1とし、熱定着ヒータH2の下に送られる
範囲を領域A2とし、以下同様に熱定着ヒータH3〜熱
定着ヒータH7の下に送られる範囲を領域A3〜領域A
7とする。
【0049】すなわち、図6において、インク吐出ヘッ
ド107のホームポジションをP0、リターンポジショ
ンをP9とし、さらに各領域A1〜A7の境界位置をP
1〜P8とする。又、各位置P0〜P9は、インク吐出
ヘッド107の主走査方向の位置を表しているため、こ
れらの位置P0〜P9はロータリエンコーダ111の出
力値に対応することになる。たとえばロータリエンコー
ダ111の出力値がP0に対応するときは、吐出ヘッド
107がホームポジションに位置していることを示して
いる。
【0050】以下、図6および図7のフローチャートな
どを用いて上記構成による熱定着動作を説明する。
【0051】まず、吐出ヘッド107の主走査がスター
トされると(ステップS1)、制御部101は、ロータ
リエンコーダ111から出力される吐出ヘツド107の
ポジション位置PがポジションP1を通過するまでは、
熱定着に関しては何の制御も行わないで待機している。
【0052】制御部101は、エンコーダ111の出力
Pによって吐出ヘッド107がポジションP1を通過し
たことを検出すると(ステップS2)、吐出ヘツド10
7が領域A1に入ったと判断し、熱定着ヒータH1をオ
ンにして領域A1を熱定着する(ステップS3)。この
結果、記録用紙のうちの前回の主走査によってインクが
付着された領域A1に対応する領域に熱定着が行われ
る。
【0053】次に、制御部101はエンコーダ111の
出力Pに基づき吐出ヘツド107がポジションP2を通
過したかどうかを判定し( ステップS4) 、通過を検出
すると、吐出ヘッド107が領域A1から領域A2に移
動したと判断して、熱定着ヒータH1をオフにするとと
もに(ステップS5)、熱定着ヒータH2をオンにする
(ステップS6)。この結果、記録用紙のうちの前回の
主走査によってインクが付着された領域A2に対応する
領域に熱定着が行われる。
【0054】次に、制御部101は、エンコーダ111
の出力Pから吐出ヘツド107がポジションP3を通過
したかどうかを判定し( ステップS7) 、この通過を検
出すると、吐出ヘッド107が領域A2から領域A3に
移動したと判断して、熱定着ヒータH2をオフにすると
ともに(ステップS8)、熱定着ヒータH3をオンにす
る(ステップS9)。この結果、記録用紙のうちの前回
の主走査によってインクが付着された領域A3に対応す
る領域に熱定着が行われる。
【0055】以下同様にして、吐出ヘッド107が領域
A3に位置している期間は熱定着ヒータH3のみをオン
にし(ステップS7〜S9)、吐出ヘッド107が領域
A4に位置している期間は熱定着ヒータH4のみをオン
にし(ステップS10〜S12)、吐出ヘッド107が
領域A5に位置している期間は熱定着ヒータH5のみを
オンにし(ステップS13〜S15)、吐出ヘッド10
7が領域A6に位置している期間は熱定着ヒータH6の
みをオンにし(ステップS16〜S18)、吐出ヘッド
107が領域A7に位置している期間は熱定着ヒータH
7のみをオンにしていく(ステップS19〜S21)。
この結果、記録用紙のうちの前回の主走査によってイン
クが付着された領域A4、A5、A6、A7に対応する
領域に順次熱定着が行われる。
【0056】そして、吐出ヘッド107がポジションP
8を通過したら(ステップS22)、制御部101は印
字領域外に吐出ヘッド107が移動したと判断して、熱
定着ヒータH7をオフにする(ステップS23)。
【0057】最後に、吐出ヘッド107のポジション位
置PがポジションP9になったら(ステップS24)、
吐出ヘッド107がリターン位置まで到達したと判断
し、吐出ヘッド107をホームポジションであるポジシ
ョンP0にリターンさせる(ステップS25)。
【0058】以上のようにして、1回の主走査および熱
定着が終了する。
【0059】図8は、上記の構成のインクジェットプリ
ンタにおいて、インク吐出ヘッド107による1行分の
印字処理と複数の熱定着ヒータH1〜H7による定着処
理との時間関係を示すものである。
【0060】図8のグラフにおいては、横軸は吐出ヘッ
ド107の主走査方向の位置を示し、縦軸は経過時間を
示している。すなわち、図8において、下方に示した実
線Cは吐出ヘッド107の主走査方向位置の時間的経過
を示しており、また上方に示したハッチング部分h1〜
h7は熱定着ヒータH1〜H7がオンになっている駆動
時間を夫々示している。
【0061】この図8によれば、時点T0に印字が開始
され、その後時点T1に1主走査分の印字が終了してい
る。吐出ヘッド107は等速度で搬送されるとし、各領
域A1〜A7を走査するのに要する時間をTする。ま
た、前記T1時点から所定時間Trtn が経過した時点T
2で、熱定着ヒータH1による領域A1に対する熱定着
処理が開始されている。
【0062】そして、領域A1は、時点T2からT時間
の間だけ定着熱を印加され、領域A2は時点(T2+
T)からT時間の間だけ定着熱を印加され、領域A3は
時点(T2+2・T)からT時間の間だけ定着熱を印加
され、領域A4は時点(T2+3・T)からT時間の間
だけ定着熱を印加され、領域A5は時点(T2+4・
T)からT時間の間だけ定着熱を印加され、領域A6は
時点(T2+5・T)からT時間の間だけ定着熱を印加
され、領域A7は時点(T2+6・T)からT時間の間
だけ定着熱を印加されている。
【0063】このような熱定着ヒータの駆動方式によれ
ば、図8からも明らかなように、各領域A1〜A7にお
いて、印字を終了してから熱定着を開始するまでの時間
をほぼ一定時間(Trtn +6・T)に揃えることができ
る。
【0064】このようにこの第1の実施形態において
は、複数の熱定着ヒータH1〜H7に熱定着器を分割
し、これら複数の熱定着ヒータH1〜H7をインク吐出
ヘッド107の移動位置に応じて択一的に切り替え駆動
するようにしており、これにより印字が終了してから定
着が行われるまでの時間、すなわち自然乾燥時間を印字
バンド全体わたってほぼ一定とすることができる。した
がって、上記自然乾燥時間のばらつきによって発生して
いた画質低下、色合いの変化を確実に未然に防止するこ
とができるようになる。
【0065】なお、上記図7および図8に示した実施形
態においては、インク吐出ヘッド107が複数の領域A
1〜A7のうちの何れの領域に位置しているかをエンコ
ーダ111の出力に基づき逐次判定し、この判定に基づ
きインク吐出ヘッド107が位置している領域と同じ領
域用の熱定着ヒータH1〜H7のみをオンにするような
熱定着ヒータH1〜H7の切り替え駆動を行うようにし
たが、インク吐出ヘッド107の主走査位置を逐次検出
することなく熱定着ヒータH1〜H7の切換制御を行う
ようにしてもよい。すなわち、インク吐出ヘッドの10
7の主走査速度は、機種毎に予め決められているので、
この主走査速度に対応して熱定着ヒータの切換タイミン
グを予め設定しておくことも可能である。この場合、熱
定着ヒータH1〜H7の切り替えは、カウンタ回路、タ
イマー回路などを出力を利用して一定周期で行うように
すればよい。なお、その場合、キャリッジがホームポジ
ションあるいはリターンポジションに位置した時点を検
出し、この検出信号を各主走査毎の熱定着ヒータ制御の
同期信号(画像表示における水平同期信号に対応)とし
て用いるようにすれば、一定周期で熱定着ヒータH1〜
H7の切り替えを行う場合でも、各主走査毎にヘッド移
動動作と熱定着ヒータの切換動作の同期をとることがで
きる。
【0066】(第2の実施形態)この第2の実施形態で
は、先の第1の実施形態のように、熱定着器106を複
数の熱定着ヒータH1〜H7に分割するのではなく、1
つの熱定着ヒータ150をインク吐出ヘッド107の主
走査方向に沿って移動可能に構成することで、先の第1
の実施形態と同様の効果を得るようにしている。
【0067】図9は第2の実施形態を概念的に示すもの
であり、図1と同様、102はキャリッジ、103は駆
動ローラ、104は被駆動ローラ、105は搬送ベル
ト、107はインク吐出ヘッド、110は主走査モー
タ、111はロータリエンコーダである。
【0068】この場合、熱定着ヒータ150は、インク
吐出ヘッド107の主走査方向の走査幅、すなわち印字
バンドの主走査方向の長さの一部領域にのみ定着熱を与
えることができる幅Wを有する熱定着面を有している。
熱定着ヒータ150は、少なくとも1主走査の印字幅分
だけは用紙搬送路を吐出ヘッド107から紙送り方向に
離れた位置に配置されている。
【0069】なお、熱定着ヒータ150の熱定着部の幅
Wとしては、インク吐出ヘッド107の幅とほぼ同じ程
度としたほうが、定着熱を印字バンド全体にわたって均
一に与える上で好ましいが、通常は、印字バンドの主走
査方向の長さの半分より小さい長さのうちの任意の値を
採用すればよい。すなわち、熱定着ヒータ150の幅W
は、インク吐出ヘッド107の主走査方向の走査幅の一
部分に熱定着を施すことが可能な幅を有するものであれ
ばよい。
【0070】この熱定着ヒータ150は、適宜の移動機
構によって主走査方向に移動することができる。図9の
場合は、インク吐出ヘッド107と同様の駆動機構を用
いるようにしている。すなわち、定着器移動モータ15
1、該モータ151によって駆動される駆動ローラ15
2、被駆動ローラ153および搬送ベルト154から成
るヒータ移動機構によって熱定着ヒータ150は主走査
方向に移動可能に構成されている。被駆動ローラ155
あるいは駆動ローラ152には、ロータリエンコーダ1
55が配設され、このエンコーダ155の出力に基づい
て熱定着ヒータ150の主走査方向位置を検出すること
ができる。
【0071】このような熱定着ヒータ150の移動は吐
出ヘッド107の移動に同期して行われる。
【0072】その手法としては、 ・ロータリエンコーダ155の出力に基づき検出された
熱定着ヒータ150の主走査方向の逐次の位置と、ロー
タリエンコーダ111の出力から検出されたインク吐出
ヘッド150の主走査方向の逐次の位置がほぼ対応する
ように、熱定着ヒータ150およびインク吐出ヘッド1
07を移動制御する手法 ・インク吐出ヘッドの107の主走査速度が予め決めら
れている場合、このヘッドの主走査速度と同じ速度で熱
定着ヒータ150を移動制御する手法などがある。
【0073】図10は、熱定着ヒータ150の移動制御
の一例を示すもので、先の図8のグラフと同様、横軸を
主走査方向位置に、縦軸を経過時間としている。この場
合は、熱定着ヒータ150を、インク吐出ヘッド107
の移動に同期して、インク吐出ヘッド107の移動速度
と同じ速度で移動させることで、印字が終了してから定
着が行われるまでの時間すなわち自然乾燥時間が、印字
バンド全体わたってほぼ一定値ΔTとなるようにしてい
る。
【0074】このようにこの第2の実施形態によれば、
主走査方向の幅を小さく設定した熱定着器をインク吐出
ヘッドの移動に同期させて主走査方向に移動制御するよ
うにしたので、自然乾燥時間を印字バンド全体わたって
ほぼ一定とすることができる。したがって、上記自然乾
燥時間のばらつきによって発生していた画質低下、色合
いの変化を確実に未然に防止することができるようにな
る。
【0075】(その他)なお、上記実施形態において
は、熱定着ヒータは記録用紙の表面から定着熱を印加す
るようにしたが、記録用紙の裏面から定着熱を印加する
ように熱定着ヒータを構成してもよい。
【0076】また、定着方式は熱定着方式に限らず、定
着液を用いるもの等の他の任意の定着方式を採用するよ
うにしてもよい。
【0077】また、上記実施形態においては、本発明を
インクジェットプリンタに適用するようにしたが、本発
明は、定着処理を行う必要がある記録装置であって、か
つ記録ヘッドを主走査方向に実際に移動させる走査を行
うシリアルスキャン方式を採るシリアルタイプの記録装
置であれば、ワイヤドット式あるいはペンを使用するプ
ロッタ方式などの他の任意の記録方式に適用するように
してもよい。
【0078】さらに加えて、本発明のシリアル記録装置
の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像
出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せ
た複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように第1発明によれば、
定着装置を、主走査方向に沿った方向に並設されてそれ
ぞれが独立駆動可能な複数の定着器に分割し、これら複
数の定着器を前記記録ヘッドの主走査方向への移動に対
応する切換タイミングで択一的に切換駆動するようにし
たので、印字が終了してから定着が行われるまでの時間
すなわち自然乾燥時間を印字バンド全体わたってほぼ一
定とすることができ、これにより色合いが変わるという
不具合がなくなり、また高画質な印字が可能になる。
【0080】第2発明では、主走査方向の幅を小さく設
定した定着器をインク吐出ヘッドの移動に同期させて主
走査方向に移動制御するようにしたので、印字が終了し
てから定着が行われるまでの時間すなわち自然乾燥時間
が印字バンド全体わたってほぼ一定とすることができ
る。したがって、上記自然乾燥時間のばらつきによって
発生していた画質低下、色合いの変化を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に関してその要部構
成を概念的に示す図である。
【図2】図1の制御部の内部構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】図2のホストi/f部の内部構成例を示すブロ
ック図である。
【図4】図3の画像処理部の内部構成例を示すブロック
図である。
【図5】この発明の第1の実施形態に関してその要部構
成を示す斜視図である。
【図6】この発明の第1の実施形態に関して複数の熱定
着器による定着領域の分割状態を示す図である。
【図7】この発明の第1の実施形態の定着処理手順を示
すフローチャートである。
【図8】この発明の第1の実施形態において、印字およ
び定着に関しての主走査方向位置と経過時間の関係を示
すグラフである。
【図9】この発明の第2の実施形態に関してその要部構
成を概念的に示す図である。
【図10】この発明の第2の実施形態において、印字お
よび定着に関しての主走査方向位置と経過時間の関係を
示すグラフである。
【図11】従来技術を示す図である。
【図12】従来技術において、印字および定着に関して
の主走査方向位置と経過時間の関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
101 制御部 102 キャリッジ 103 駆動ローラ 104 被駆動ローラ 105 搬送ベルト 106 熱定着器 107 インク吐出ヘッド 110 主走査モータ 111 ロータリエンコーダ 201 システム制御部 205 紙送りモータ H1〜H7 熱定着ヒータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを記録媒体に対し主走査方向
    に往復移動させる主走査駆動手段と、 前記記録ヘッドの主走査方向への往復移動に同期して記
    録媒体を副走査方向に移動する副走査駆動手段と、 前記主走査方向に沿った方向に並設されてそれぞれが独
    立駆動可能な複数の定着器と、 前記複数の定着器を前記記録ヘッドの主走査方向への移
    動に対応する切換タイミングで択一的に切換駆動する制
    御手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするシリアル記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドの主走査方向に関する移
    動位置を検出するヘッド位置検出手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記ヘッド位置検出手段の出力に基づ
    き検出した記録ヘッドの主走査方向の位置と、駆動され
    る定着器の配設位置とが略対応するように前記複数の定
    着器を切換駆動するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載のシリアル記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記記録ヘッドの主走
    査方向への移動速度に対応して設定した所定の切換タイ
    ミングで前記複数の定着器を切換駆動するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のシリアル記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、インク滴を吐出する
    インク吐出孔を備えたインクジェットプリンタのインク
    吐出ヘッドである請求項1〜3の何れかに記載のシリア
    ル記録装置。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドを記録媒体に対し主走査方向
    に往復移動させる主走査駆動手段と、 前記記録ヘッドの主走査方向への往復移動に同期して記
    録媒体を副走査方向に移動する副走査駆動手段と、 前記記録ヘッドの主走査方向の走査幅の一部分に定着を
    行うことが可能な主走査方向の幅を持つ定着部を有する
    定着器と、 前記定着器を前記記録ヘッドの主走査方向への移動に対
    応して主走査方向に移動制御する制御手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするシリアル記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドの主走査方向に関する移
    動位置を検出するヘッド位置検出手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記ヘッド位置検出手段の出力に基づ
    き検出した記録ヘッドの主走査方向の位置と、定着器の
    移動位置とが略対応するように前記複数の定着器を移動
    制御するようにしたことを特徴とする請求項5記載のシ
    リアル記録装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記記録ヘッドの主走
    査方向への移動速度に対応して設定した所定の移動速度
    で前記定着器を移動制御するようにしたことを特徴とす
    る請求項5記載のシリアル記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インク滴を吐出する
    インク吐出孔を備えたインクジェットプリンタのインク
    吐出ヘッドである請求項5〜7の何れかに記載のシリア
    ル記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006056126A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Noritsu Koki Co Ltd 熱定着装置
JP2009154409A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Seiko I Infotech Inc 紫外線照射ユニット、紫外線硬化型インクジェット印刷ユニット及び紫外線硬化型インクジェットプリンタ

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JP2009154409A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Seiko I Infotech Inc 紫外線照射ユニット、紫外線硬化型インクジェット印刷ユニット及び紫外線硬化型インクジェットプリンタ

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