JP2000239687A - 粘度指数向上剤および潤滑油 - Google Patents

粘度指数向上剤および潤滑油

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JP2000239687A
JP2000239687A JP11043175A JP4317599A JP2000239687A JP 2000239687 A JP2000239687 A JP 2000239687A JP 11043175 A JP11043175 A JP 11043175A JP 4317599 A JP4317599 A JP 4317599A JP 2000239687 A JP2000239687 A JP 2000239687A
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英彦 松家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた低温粘度を与え、かつ、酸化安定性に
良好な粘度指数向上剤およびこれを添加した潤滑油を提
供する。 【解決手段】 構成単位として炭素数10以下のアルキ
ル基を有するアルyキルアクリレート単量体(a1)お
よび共役ジエン、アセチレン、置換アセチレン、アルキ
ルビニルエーテルおよびアルキルアリルエーテルの群か
ら選ばれる1種以上の単量体(a2)とを必須構成成分
として含有するランダム共重合体(A)からなり、(a
1)が70重量%を越え、(a2)が0.05〜3重量
%である粘度指数向上剤およびこれを添加した潤滑油。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン油、ギヤ
油、作動油などに有用な粘度指数向上剤および潤滑油に
関する。更に詳しくは、低温粘度が優れかつ高温でのコ
ーキング量が少なくかつ酸化安定性の良好な粘度指数向
上剤およびこのものが添加された潤滑油に関する。
【0002】
【従来の技術】粘度指数向上剤は、潤滑油の粘度指数を
向上させるために種々のものが用いられている。例え
ば、ポリ(メタ)アクリレート系、エチレン・プロピレ
ン共重合体系およびスチレン・ジエン共重合体の水添物
などが知られている。しかしながら、近年、自動車など
に用いられる潤滑油には、省燃費の観点から低温粘度の
低いことやロングライフ化の観点から酸化安定性の向上
が強く要望されるようになり、従来の粘度指数向上剤で
は、本要望に満足できなくなりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような要望に対し
て、本発明は、優れた低温粘度を与え、かつ、酸化安定
性の良好な粘度指数向上剤およびこれを添加した潤滑油
を開発する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、アルキルアクリレートと特定量の第二の単量
体成分からなるランダム共重合体が、極めて低い低温粘
度を与え、かつ酸化安定性の良好であることを見いだし
本発明に至った。本発明は、構成単位として炭素数10
以下のアルキル基を有するアルキルアクリレート単量体
(a1)と共役ジエン、アセチレン、置換アセチレン、
アルキルビニルエーテルおよびアルキルアリルエーテル
の群から選ばれる1種以上の単量体(a2)とを必須構
成成分として含有するランダム共重合体(A)からな
り、(a1)の含量が70重量%を越え、かつ(a2)
の含量が0.05〜3重量%である粘度指数向上剤であ
る。
【0005】本発明に於て用いられる炭素数10以下の
アルキル基を有するアルキルアクリレート(a1)と
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、s−ブ
チルアクリレート、t−ブチルアクリレート、ペンチル
アクリレート、オクチルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、ノニルアクリレート、n−デシルア
クリレート、i−デシルアクリレート等挙げられる。こ
れら各種のアクリレート類の内、低温粘度の低い潤滑油
等を与える点で炭素数1〜4のアルキル基を有するアル
キルアクリレートと、炭素数5〜10のアルキル基を有
するアクリレートを併用した場合、もしくは炭素数5〜
10のアルキル基を有するアクリレートのみの場合が好
ましい。更に好ましくは炭素数8のアルキル基を有する
オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
トである。
【0006】本発明に於て用いられる単量体(a2)
は、共役ジエン、アセチレン、置換アセチレン、アルキ
ルビニルエーテルおよびアルキルアリルエーテルの群か
ら選ばれる1種以上のものである。本発明に於て用いら
れる単量体(a2)としては、炭素数4〜12の共役ジ
エン(ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなど);
アセチレン;炭素数3〜12の置換アセチレン[アルキ
ルアセチレン(プロピン、1−ブチン、1−ペンチン、
1−ヘキシンなど)、炭素数8〜16のアリールアセチ
レン(フェニルアセチレン、p−メチルフェニルアセチ
レンなど)];アルキルビニルエーテル[通常、炭素数
1〜18の直鎖または分岐アルキル基を有するアルキル
ビニルエーテル(メチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエー
テル、アミルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテ
ル、ヘプチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテ
ル、ノニルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、ド
デシルビニルエーテル、トリデシルビニルエーテル、テ
トラデシルビニルエーテル、ペンタデシルビニルエーテ
ル、ヘキサデシルビニルエーテル、オクタデシルビニル
エーテルなど];アルキルアリルエーテル[通常、炭素
数1〜18の直鎖または分岐アルキル基を有するアルキ
ルアリルエーテル(メチルアリルエーテル、エチルアリ
ルエーテル、プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエ
ーテル、アミルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテ
ル、ヘプチルアリルエーテル、オクチルアリルエーテ
ル、ノニルアリルエーテル、デシルアリルエーテル、ド
デシルアリルエーテル、トリデシルアリルエーテル、テ
トラデシルアリルエーテル、ペンタデシルアリルエーテ
ル、ヘキサデシルアリルエーテル、オクタデシルアリル
エーテルなど]の群から1種以上選ばれる。これらのう
ち好ましいものは、ブタジエン、イソプレン、炭素数8
〜10のアリールアセチレン、炭素数が1〜8のアルキ
ル基を有するアルキルビニルエーテルおよび、炭素数が
1〜8のアルキル基を有するアルキルアリルエーテルで
ある。
【0007】本発明に於て、ランダム共重合体(A)は
構成単位として、(a1)および(a2)以外に、炭素
数1〜20のアルキル基を有するアルキルメタクリレー
ト単量体(b1)および炭素数11以上のアルキル基を
有するアルキルアクリレート単量体(b2)を含有する
ことができる。単量体(b1)としては、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、デシルメタク
リレート、イソデシルメタクリレート、ドデシルメタク
リレート、トリデシルメタクリレート、テトラデシルメ
タクリレート、ヘキサデシルメタクリレート、オクタデ
シルメタクリレートなどが挙げられる。これらのうち好
ましいものは、メチルメタクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレート、ノニルメタクリレート、イソデシ
ルメタクリレートである。また、単量体(b2)として
は、デシルアクリレート、イソデシルアクリレート、ド
デシルアクリレート、トリデシルアクリレート、テトラ
デシルアクリレート、ヘキサデシルアクリレート、オク
タデシルアクリレートなどが挙げられる。これらのうち
好ましいものは、デシルアクリレートおよびイソデシル
アクリレートである。また本発明に於て、共重合体
(A)は、構成単位として、他のラジカル重合性の単量
体(c)を含有することができる。単量体(c)として
は、炭素数1〜30のアルキル不飽和モノまたは/およ
びポリカルボン酸エステル類(ブチルクロトネート、オ
クチルクロトネート、ドデシルクロトネート、ジブチル
マレエート、ジオクチルフマレート、ジラウリルマレエ
ート、ジステアリルフマレート、ジオクチルイタコネー
ト、ジラウリルイタコネート、炭素数11〜30のアル
キルアクリレート、炭素数21〜30のアルキルメタク
リレートなど);ビニル芳香族化合物(スチレン、ビニ
ルトルエンなど);ビニルエステル類(酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニルなど);カルボン酸化合物類(無水マ
レイン酸、メタアクリル酸、クロトン酸、イタコン酸な
ど);アクロレインが挙げられ、これらのうち1種以上
の単量体を含有することができる。これらのうち好まし
いものは、ビニル芳香族化合物であり、特に好ましいも
のはスチレンである。
【0008】さらに本発明に於て、ランダム共重合体
(A)は、構成単位として、必要に応じて窒素原子、酸
素原子、硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を有する
単量体(d)を1種以上含有してもよい。この場合に
は、粘度指数向上剤に清浄分散性や抗酸化性などを付与
でき好ましい。この例としては、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルチオピロリドン、ビニルピリジン、N,
N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート
(アルキル基の炭素数は通常1〜4)、N,N−ジアル
キルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド(アルキル
基の炭素数は、通常1〜4)、ビニルイミダゾール、モ
ルフォリノアルキレン(メタ)アクリレート等や、アミ
ノフェノチアジン、N−アリールフェニレンジアミン、
アミノカルバゾール、アミノチアゾール、アミノインド
ール、アミノピロール、アミノイミダゾリン、アミノメ
ルカプトチアゾール、アミノピペリジン残基を有する
(メタ)アクリレート誘導体などが挙げられる。これら
のうち好ましいものは、N−ビニルピロリドン、N,N
−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート(ア
ルキル基の炭素数は通常1〜4)、N,N−ジアルキル
アミノアルキル(メタ)アクリルアミド(アルキル基の
炭素数は、通常1〜4)およびN−アリールフェニレン
ジアミン残基を有する(メタ)アクリレート誘導体であ
る。
【0009】本発明におけるランダム共重合体(A)
は、通常の方法によって容易に得ることができる。例え
ば前記した単量体類を鉱物油や溶剤中でラジカル重合す
ることにより得られる。この場合、重合触媒としてアゾ
系(例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバ
レロニトリルなど)や過酸化物系(例えば、ベンゾイル
パーオキシド、クミルパーオキシド、ラウリルパーオキ
シドなど)を用いることができる。
【0010】また、共重合体(A)は、単量体(a1)
および(a2)に必要により単量体(b)および/また
は(c)および/または(d)を重合することにより得
られた重合体にさらに単量体(d)を過酸化物系重合触
媒でグラフト重合を行うことによりグラフト重合体
(A’)を得ることができる。
【0011】さらに、ランダム重合体(A)は、単量体
(a1)および(a2)に必要により単量体(b)およ
び/または(c)および/または(d)を重合すること
により得られた重合体において、単量体(c)がカルボ
ン酸化合物類(無水マレイン酸、メタアクリル酸、クロ
トン酸、イタコン酸など)である場合、(ポリ)アミン
類でアミド化、イミド化させることや、単量体(c)が
アクロレインである場合、(ポリ)アミン類でマンニッ
ヒ縮合させることにより得ることができる。さらに、ラ
ンダム共重合体(A)は、単量体(a1)および(a
2)に必要により単量体(b)、(c)および/または
(d)を重合することにより得られた重合体に過酸化物
系重合触媒で非ビニル化合物(例えば、フェノチアジン
類、イミダゾール類、チアゾール類、ベンゾチアゾール
類、トリアゾール類、チアゾリンジン類、ピリミジン
類、ピペラジン類、ピロリジノン類、オキサゾール類、
チオモルフォリン類など)をグラフト付加させることに
より得ることができる。
【0012】ランダム重合体(A)の重量平均分子量
(Mw)は、増粘効果及びせん断安定性の観点から、通
常、1〜50万である。駆動系潤滑油(マニュアルトラ
ンスミッション油、デファレンシャルギヤ油、オートマ
チックトランスミッション油など)に用いられる場合に
は、好ましくはMwが2〜15万であり、作動油(建設
機械の作動油、パワーステアリング油、ショックアブソ
ーバー油など)に用いられる場合にはMwは3〜20万
の範囲にあるときに好ましく、エンジン油(ガソリン
用、ディーゼル用等)に用いられる場合にはMw13〜
50万の範囲にあるときに好ましい。尚、重量平均分子
量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーによ
るポリスチレンに換算した分子量である。
【0013】本発明における単量体(a1)の使用量
は、ランダム共重合体(A)に基づいて通常、70重量
%を越えるものである。好ましくは、72〜95重量%
であり、さらに好ましくは、75〜90重量%である。
(a1)の使用量が70重量%以下になると、低温粘度
の低減効果が低下する。本発明における単量体(a2)
の使用量は、重合体(A)に基づいて通常0.05〜3
重量%である。好ましくは、0.1〜1重量%である。
(a2)の使用量が0.05重量%未満となるとコーキ
ング量が急激に増加し、エンジンのピストンやシリンダ
ー部分に損傷を与える可能性がある。また、3重量%を
超えると優れた酸化安定性が保持できず、今後の潤滑油
のロングライフ化の強い要望に対し不十分となる。本発
明における単量体(b)の使用量は、重合体(A)に基
づいて、通常29重量%以下であり、好ましくは15〜
25重量%である。(c)の使用量は通常10重量%以
下であり、好ましくは5重量%以下である。本発明にお
ける単量体(d)の使用量は、通常5重量%以下であ
り、好ましくは3重量%ある。清浄性向上には(d)を
0.5重量%以上用いるのが好ましい。
【0014】本発明の粘度指数向上剤には、更に流動点
降下剤を含有していることが好ましい。この流動点降下
剤としては、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、
アルキル化芳香族化合物およびフマレート・酢酸ビニル
共重合物などの従来公知のものが使用される。例えば、
アルキル基の炭素数が10〜20のメタクリレート系の
もの、又これらメタクリレート系のもので組成や分子量
が異なる2種類以上のものを組み合わせたもの(例え
ば、特開昭54−70305公報等に記載のもの)や、
更には非常に高分子量のもの(例えばUSP52290
21のものなど)等が挙げられる。このように流動点降
下剤を含有する場合には、重合体(A)100重量部に
対し流動点降下剤は通常30重量部以下、好ましくは1
〜20重量部である。
【0015】本発明の粘度指数向上剤は、潤滑油基油に
目的の粘度になるように配合、熔解し本発明の潤滑油と
して使用される。基油としては、通常50ニュートラル
油〜300ニュートラル油の粘度範囲にあるものであ
る。具体的な例としては通常の鉱物油、パラフィン分ま
たは多環芳香族分を水素化触媒にて水素化分解した異性
化パラフィンを含有する高粘度指数油、α−オレフィン
オリゴマーからなる炭化水素系合成潤滑油、ジオクチル
アジペート、脂肪酸とトリメチロールなどのエステル系
合成潤滑油を使用することができる。これらのうち異性
化パラフィンを含有する高粘度指数油は、通常の溶剤精
製鉱物油とは組成が異なり、粘度指数が大きく、製造法
や異性化パラフィン含量などにより異なるが、通常11
0〜160程度のものとなる(通常の鉱物油は、粘度指
数90〜105程度)。また高粘度指数油は、芳香族系
化合物の含量が少ない(例えば、1重量%以下)ため酸
化安定性にも優れており、基油として好ましい。潤滑油
基油に対して本発明の粘度指数向上剤を通常0.5〜3
0重量%添加し、本発明の潤滑油として使用される。本
発明の潤滑油がエンジン油の場合には2〜10重量%、
ギア油や自動変速機油の場合は、7〜25重量%添加さ
れた場合に好ましい結果を与える。
【0016】本発明の潤滑油は、本発明の粘度指数向上
剤とモリブデン系摩擦低減剤を併用した場合に、その効
果を最大限に発揮できるとの特徴も有している。このモ
リブデン系摩擦低減剤には、チオフォスフェート系のも
のやカーバメート系のものが挙げられる。これらのモリ
ブデン系摩擦低減剤の潤滑油中の割合は、通常0.05
〜5重量%であり、該粘度指数向上剤は、0.5〜30
重量%、潤滑油基油は、99.45〜65重量%であ
る。
【0017】本発明の潤滑油は、他の公知の添加剤を含
有していても良い。これらの公知成分としては、例えば
粘度指数向上剤(例えば、エチレン・プロピレン共重合
体やポリイソプレンの水添物など)、清浄剤(スルフォ
ネート系、サリシレート系、フェネート系、ナフテネー
ト系のもの等)、分散剤(イソブテニルコハク酸イミド
系、マンニッヒ縮合物系等)、抗酸化剤(ジンクジチオ
フォスフェート、アミン系、ヒンダードフェノール系
等)、油性剤(脂肪酸系、脂肪酸エステル系等)、極圧
剤(硫黄リン系、クロル系等)を含んでいても良い。
【0018】本発明の潤滑油の対象とする用途は、ガソ
リンエンジン油、ジーゼルエンジン油、ギヤ油、自動変
速油、作動油、トラクター油、パワーステアリング油、
ショックアブソーバー油、コンプレッサー油などが挙げ
られる。好ましくは、エンジン油である。
【0019】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0020】実施例1 撹拌装置、加熱装置、温度計、窒素吹き込み管を備えた
反応器に、鉱物油を150g、単量体として2−エチル
ヘキシルアクリレート80g、メチルメタクリレート5
g、イソデシルメタクリレート15gおよびイソプレン
0.5g、触媒としてアゾビスバレロニトリル0.2g
仕込み、窒素置換を行った後に密閉下70℃で4時間重
合反応を行った。その結果、重量平均分子量(M1)が
31万の共重合体を得た。これを本発明の粘度指数向上
剤1とした。
【0021】実施例2 単量体としてイソプレン0.5gをn−ブチルビニルエ
ーテル0.5gに変える以外は、実施例1と同様な方法
で重合を行い、重量平均分子量(M1)が32万の共重
合体を得た。これを本発明の粘度指数向上剤2とした。
【0022】実施例3 単量体として2−エチルヘキシルアクリレート75g、
ブチルアクリレート5g、イソデシルメタクリレート2
0g、イソプレン0.5gを使用した以外は、実施例1
と同様な方法で重合を行い、重量平均分子量(M1)が
27万の重合体を得た。これを本発明の粘度指数向上剤
3とした。
【0023】実施例4 単量体として2−エチルヘキシルアクリレート75g、
スチレン5g、ドデシルメタクリレート20g、イソプ
レン0.5gを使用した以外は、実施例1と同様な方法
で重合を行い、重量平均分子量(M1)が34万の重合
体を得た。これを本発明の粘度指数向上剤4とした。
【0024】実施例5 単量体として2−エチルヘキシルアクリレート75g、
ジメチルアミノエチルメタクリレート5g、ドデシルメ
タクリレート20g、ブチルアリルエーテル0.5gを
使用した以外は、実施例1と同様な方法で重合を行い、
重量平均分子量(M1)が29万の重合体を得た。これ
を本発明の粘度指数向上剤5とした。
【0025】実施例6 撹拌装置、加熱装置、温度計、窒素吹き込み管を備えた
反応器に、鉱物油を150g、単量体として2−エチル
ヘキシルアクリレート80g、ドデシルメタクリレート
20gおよびイソプレン0.5g、触媒としてアゾビス
バレロニトリル0.2g仕込み、窒素置換を行った後に
密閉下、70℃で4時間重合反応を行った。さらに、t
−ブチルパーベンゾエート0.2g、N−ビニルピロリ
ドン2gを仕込み、130℃、2時間グラフト重合を行
った。その結果、重量平均分子量(M1)が33万の重
合体を得た。これを本発明の粘度指数向上剤6とした。
【0026】比較例1 単量体としてイソプレン0.5gを使用しないこと以外
は、実施例1と同様な方法で重合を行い、重量平均分子
量(M1)が32万の重合体を得た。これを粘度指数向
上剤比1とした。
【0027】比較例2 単量体として2−エチルヘキシルアクリレート80g、
メチルメタクリレート5g、イソデシルメタクリレート
15gおよびn−ブチルビニルエーテル3gを使用する
こと以外は、実施例2と同様な方法で重合を行い、重量
平均分子量(M1)が31万の重合体を得た。これを粘
度指数向上剤比2とした。
【0028】比較例3 エチレン・プロピレン共重合体からなるOCP系粘度指
数向上剤(三井石油化学工業製、オルフュースM−12
10)を粘度指数向上剤比3とした。
【0029】実施例7〜12及び比較例4〜6 実施例1〜6の本発明の粘度指数向上剤1〜6、比較例
1〜3の粘度指数向上剤比1〜3をSJグレードガソリ
ンエンジンオイル用DIパッケージ10重量%、溶剤精
製油A(粘度指数100の200ニュートラル油)50
重量%および高粘度指数油B(粘度指数125の100
ニュートラル油)40重量%の粘度指数向上剤未添加油
に100℃動粘度が、10.5mm2/sとなるように
添加し、本発明の潤滑油1〜6および潤滑油比1〜3を
作成した。これらのエンジン油を以下の方法でパネルコ
ーキング試験および酸化安定試験を実施した。その結果
を表1に示した。また、省燃費性に関係するTBS粘度
(150℃、せん断速度106/秒)およびCCS粘度
(−25℃、せん断速度105/秒)を測定し、その結
果を表2に示した。
【0030】(パネルコーキング試験の方法)上記潤滑
油1〜6および潤滑油比1〜3をパネルコーキング試験
法Fed−791Bに従い、パネル温度250℃、エン
ジン油温度100℃で4時間パネルコーキング試験を実
施した。試験後、パネルをペンタンで洗浄後、コーキン
グ量を重量法で測定した。
【0031】(酸化安定性試験の方法)上記潤滑油1〜
6および潤滑油比1〜3をJIS−K2514に従い、
165.5℃で120時間酸化安定性試験を実施した。
試験前後でのエンジン油の全酸価の増加量を測定した。
【0032】
【表1】
【0033】表1からわかるように、本発明の粘度指数
向上剤を使用した潤滑油1から6(実施例7〜12)
は、共役ジエン、置換アセチレン、アルキルビニルエー
テルまたはアルキルアリルエーテルを導入していないメ
タクリレート系重合体からなる粘度指数向上剤を使用し
た潤滑油比1(比較例4)と比べコーキング量が著しく
低減できており、従来コーキング量が少ないといわれい
るOCP系粘度指数向上剤を使用した潤滑油比3(比較
例6)と比べ同等以下のコーキング量となった。また、
アルキルビニルエーテルとしてn−ブチルビニルエーテ
ルを3重量%含有した粘度指数向上剤比2を使用した潤
滑油比2(比較例5)は、酸化安定性が不十分であっ
た。
【0034】
【表2】
【0035】表2からわかるように、本発明の粘度指数
向上剤を使用した潤滑油1〜6(実施例7〜12)は、
比較例6のOCP系粘度指数向上剤を使用した潤滑油比
3に比べ、TBS粘度が低くかつCCS指数も低くく、
良好な省燃費特性が期待できる。
【0036】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の粘度指数向上剤を使用した潤滑油は、従来のOCP
系粘度指数向上剤を添加したエンジン油と比べコーキン
グ量が同等以下に低減でき、かつ、OCP系粘度指数向
上剤を使用した場合と比べ、TBS粘度が低いことおよ
びCCS粘度が低いことから今後の自動車の省燃費性の
要求に対応できる優れた潤滑油を提供することができ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4H104 BG10C BH07C CB08C CE01C CE03C CE05C CG01C DA02A EA02A EB02 EB05 FA06 LA01 LA02 LA04 LA05 PA02 PA03 PA04 PA05 PA20 PA42 PA44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成単位として炭素数10以下のアルキ
    ル基を有するアルキルアクリレート単量体(a1)と共
    役ジエン、アセチレン、置換アセチレン、アルキルビニ
    ルエーテルおよびアルキルアリルエーテルの群から選ば
    れる1種以上の単量体(a2)とを必須構成成分として
    含有するランダム共重合体(A)からなり、(a1)の
    含量が70重量%を越え、かつ(a2)の含量が0.0
    5〜3重量%である粘度指数向上剤。
  2. 【請求項2】 構成単位として炭素数10以下のアルキ
    ル基を有するアルキルアクリレート単量体(a1)と共
    役ジエン、アセチレン、置換アセチレン、アルキルビニ
    ルエーテルおよびアルキルアリルエーテルの群から選ば
    れる1種以上の単量体(a2)とを必須構成成分として
    含有するランダム共重合体(A)に窒素原子、酸素原
    子、硫黄原子から選ばれる1種以上の原子を有する単量
    体(d)をグラフト重合したグラフト重合体(A’)か
    らなり、(a1)の含量が70重量%を越え、(a2)
    の含量が0.05〜3重量%、かつ(d)の含量が5重
    量%以下である粘度指数向上剤。
  3. 【請求項3】 (a1)が、炭素数1〜4のアルキル基
    を有するアルキルアクリレート(a1−1)と炭素数5
    〜10のアルキル基を有するアルキルアクリレート(a
    1−2)との併用もしくは、(a1−2)のみである請
    求項1または2記載の粘度指数向上剤。
  4. 【請求項4】 (A)が、さらに構成単位として炭素数
    1〜20のアルキル基を有するアルキルメタクリレート
    単量体(b)を含有したランダム共重合体であり、
    (b)の含量が29重量%以下である請求項1〜3のい
    ずれか記載の粘度指数向上剤。
  5. 【請求項5】 粘度指数が110〜160の高粘度指数
    油用である請求項1〜4のいずれか記載の粘度指数向上
    剤。
  6. 【請求項6】 更に流動点降下剤(C)を含有する請求
    項1〜4記載のいずれか記載の粘度指数向上剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の粘度指数
    向上剤を添加してなる潤滑油。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか記載の粘度指数
    向上剤0.5〜30重量%、モリブデン系摩擦低減剤
    0.05〜5重量%、粘度指数が110〜160の高粘
    度指数油を99.45〜65重量%を必須成分としてな
    る潤滑油。
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