JP2000239986A - リグノセルロース材料の蒸解方法 - Google Patents
リグノセルロース材料の蒸解方法Info
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- JP2000239986A JP2000239986A JP11039370A JP3937099A JP2000239986A JP 2000239986 A JP2000239986 A JP 2000239986A JP 11039370 A JP11039370 A JP 11039370A JP 3937099 A JP3937099 A JP 3937099A JP 2000239986 A JP2000239986 A JP 2000239986A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】連続式のパルプ蒸解装置によって、リグノセル
ロース材料をアルカリ蒸解薬液を用いてクラフト蒸解す
るに際し、蒸解薬液添加率、蒸気使用量を低減させる。 【解決手段】 リグノセルロース材料を蒸解装置の浸透
ゾーンAの頂部に導入し、蒸解薬液をリグノセルロース
材料に浸透させた後、蒸解ゾーンBに導入して連続的に
蒸解するクラフトパルプの製造方法において、蒸解薬液
を浸透ゾーンAの底部に導入して、下降するリグノセル
ロース材料に蒸解液を向流浸透させ、次いで浸透ゾーン
A頂部より液抽出し、さらに蒸解ゾーンBの抽出液を浸
透ゾーンの前段に設置されている高圧フィーダー5のシ
ール液として使用することを特徴とするリグノセルロー
ス材料の蒸解方法。
ロース材料をアルカリ蒸解薬液を用いてクラフト蒸解す
るに際し、蒸解薬液添加率、蒸気使用量を低減させる。 【解決手段】 リグノセルロース材料を蒸解装置の浸透
ゾーンAの頂部に導入し、蒸解薬液をリグノセルロース
材料に浸透させた後、蒸解ゾーンBに導入して連続的に
蒸解するクラフトパルプの製造方法において、蒸解薬液
を浸透ゾーンAの底部に導入して、下降するリグノセル
ロース材料に蒸解液を向流浸透させ、次いで浸透ゾーン
A頂部より液抽出し、さらに蒸解ゾーンBの抽出液を浸
透ゾーンの前段に設置されている高圧フィーダー5のシ
ール液として使用することを特徴とするリグノセルロー
ス材料の蒸解方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リグノセルロース
材料、特に木材チップを連続式のパルプ蒸解装置におい
て、アルカリ蒸解薬液を用いて、特にクラフト蒸解する
に際し、従来法よりも白液添加率、蒸気使用量を低減す
る方法に関するものである。
材料、特に木材チップを連続式のパルプ蒸解装置におい
て、アルカリ蒸解薬液を用いて、特にクラフト蒸解する
に際し、従来法よりも白液添加率、蒸気使用量を低減す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続式パルプ蒸解装置により、リグノセ
ルロース材料、特に木材チップをアルカリ蒸解薬液を用
いて、特にクラフト蒸解する技術は、絶間なく研究が続
けられており、社会情勢の変化に応じた新技術が次々と
生まれている(特公昭53−4121号公報)。例え
ば、漂白排水中の有害物質をできるだけ少なくするため
に、従来方式の蒸解の限界以上まで蒸解を進めても、蒸
解収率やパルプ粘度の低下を招かないことを目的として
MCC(Modified Continuous Cooking )蒸解法が開発
された(特開平4−119184号公報、特開平4−3
10378号公報等)。従来法では蒸解に使用する白液
を当初に全量添加するため、蒸解初期のアルカリ濃度が
高くなるが、MCC法では白液を分割し、一部を最初に
添加して蒸解初期のアルカリ濃度を低く抑え、残りの白
液は蒸解ゾーンに添加することを特徴としている。
ルロース材料、特に木材チップをアルカリ蒸解薬液を用
いて、特にクラフト蒸解する技術は、絶間なく研究が続
けられており、社会情勢の変化に応じた新技術が次々と
生まれている(特公昭53−4121号公報)。例え
ば、漂白排水中の有害物質をできるだけ少なくするため
に、従来方式の蒸解の限界以上まで蒸解を進めても、蒸
解収率やパルプ粘度の低下を招かないことを目的として
MCC(Modified Continuous Cooking )蒸解法が開発
された(特開平4−119184号公報、特開平4−3
10378号公報等)。従来法では蒸解に使用する白液
を当初に全量添加するため、蒸解初期のアルカリ濃度が
高くなるが、MCC法では白液を分割し、一部を最初に
添加して蒸解初期のアルカリ濃度を低く抑え、残りの白
液は蒸解ゾーンに添加することを特徴としている。
【0003】一方、リグノセルロース材料である木材資
源の有効活用という観点から、パルプ収率の向上に関す
る開発も行われてきた。例えば、ポリサルファイドやア
ントラキノンといった蒸解助剤を使用することが代表的
である。これらの蒸解助剤は炭水化物の還元性末端をア
ルカリの攻撃から安定化させるため、収率の向上に寄与
する。ポリサルファイドやアントラキノン等の蒸解助剤
を蒸解薬液添加によるもう一つの効果は、蒸解薬液添加
率(対木材チップ)の低減が可能になることである。蒸
解薬液の使用量が減少することにより、電力、重油、蒸
気などの省エネルギーとなる。また、キルンの負荷が低
減し、キルンの能力がネックになっている工場では増産
が可能となる。
源の有効活用という観点から、パルプ収率の向上に関す
る開発も行われてきた。例えば、ポリサルファイドやア
ントラキノンといった蒸解助剤を使用することが代表的
である。これらの蒸解助剤は炭水化物の還元性末端をア
ルカリの攻撃から安定化させるため、収率の向上に寄与
する。ポリサルファイドやアントラキノン等の蒸解助剤
を蒸解薬液添加によるもう一つの効果は、蒸解薬液添加
率(対木材チップ)の低減が可能になることである。蒸
解薬液の使用量が減少することにより、電力、重油、蒸
気などの省エネルギーとなる。また、キルンの負荷が低
減し、キルンの能力がネックになっている工場では増産
が可能となる。
【0004】以上の如く、排水負荷の低減、歩留の向
上、省エネルギー等を目的として種々の蒸解方法が開発
されているが、蒸解薬液の浸透という点に着目すると、
従来の浸透方法は、前述した改良蒸解法を含めて、基本
的に浸透用薬液(白液)は浸透ゾーンの入口までに添加
され、木材チップと薬液が同じ方向に移動する、いわば
並流浸透である。このように浸透ゾーン入口に蒸解薬液
を添加した場合、浸透ゾーンを出るころには50%近く
のアルカリが消費されてしまうため、蒸解に必要なアル
カリ濃度を確保するためには、浸透ゾーン入口において
高濃度のアルカリが必要となる。また、木材チップには
50%程度の水分が含まれているが、この水分も全量蒸
解釜に入るために蒸解薬液を希釈することになるうえ
に、木材チップ水分の変動により、アルカリ濃度も常に
変動してしまう。
上、省エネルギー等を目的として種々の蒸解方法が開発
されているが、蒸解薬液の浸透という点に着目すると、
従来の浸透方法は、前述した改良蒸解法を含めて、基本
的に浸透用薬液(白液)は浸透ゾーンの入口までに添加
され、木材チップと薬液が同じ方向に移動する、いわば
並流浸透である。このように浸透ゾーン入口に蒸解薬液
を添加した場合、浸透ゾーンを出るころには50%近く
のアルカリが消費されてしまうため、蒸解に必要なアル
カリ濃度を確保するためには、浸透ゾーン入口において
高濃度のアルカリが必要となる。また、木材チップには
50%程度の水分が含まれているが、この水分も全量蒸
解釜に入るために蒸解薬液を希釈することになるうえ
に、木材チップ水分の変動により、アルカリ濃度も常に
変動してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、様々
な蒸解方法が開発されているにもかかわらず、木材チッ
プへの薬液浸透法は基本的に同じであり、効率の良い蒸
解薬液(白液)の添加・浸透によって蒸解薬液添加率を
低減し、かつ木材チップ水分の影響も最小にするという
課題を追求した開発例はあまり見当たらない。本発明
は、このような課題を解決することを目的としている。
な蒸解方法が開発されているにもかかわらず、木材チッ
プへの薬液浸透法は基本的に同じであり、効率の良い蒸
解薬液(白液)の添加・浸透によって蒸解薬液添加率を
低減し、かつ木材チップ水分の影響も最小にするという
課題を追求した開発例はあまり見当たらない。本発明
は、このような課題を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の発明を包含する。 (1) リグノセルロース材料を蒸解装置の浸透ゾーンに導
入して蒸解薬液をリグノセルロース材料に浸透させた
後、蒸解ゾーンに導入して連続的に蒸解するクラフトパ
ルプの製造方法において、蒸解薬液を浸透ゾーンの底部
に導入して、下降するリグノセルロース材料に蒸解薬液
を向流浸透させ、次いで浸透ゾーン頂部より液抽出し、
さらに蒸解ゾーンの抽出液を浸透ゾーンの前段に設置さ
れている高圧フィーダーのシール液として使用すること
を特徴とするリグノセルロース材料の蒸解方法。
め、本発明は以下の発明を包含する。 (1) リグノセルロース材料を蒸解装置の浸透ゾーンに導
入して蒸解薬液をリグノセルロース材料に浸透させた
後、蒸解ゾーンに導入して連続的に蒸解するクラフトパ
ルプの製造方法において、蒸解薬液を浸透ゾーンの底部
に導入して、下降するリグノセルロース材料に蒸解薬液
を向流浸透させ、次いで浸透ゾーン頂部より液抽出し、
さらに蒸解ゾーンの抽出液を浸透ゾーンの前段に設置さ
れている高圧フィーダーのシール液として使用すること
を特徴とするリグノセルロース材料の蒸解方法。
【0007】(2) 前記蒸解ゾーンの抽出液を浸透ゾーン
底部に分岐導入する、(1) 項記載のリグノセルロース材
料の蒸解方法。 (3) 前記浸透ゾーンが浸透釜として蒸解釜の前段に別設
置されている、(1) 項又は(2) 項記載のリグノセルロー
ス材料の蒸解方法。 (4) 前記蒸解ゾーンの抽出液を高圧フィーダーのシール
液として分岐導入する、(1) 、(2) 又は(3) 項記載のリ
グノセルロース材料の蒸解方法。
底部に分岐導入する、(1) 項記載のリグノセルロース材
料の蒸解方法。 (3) 前記浸透ゾーンが浸透釜として蒸解釜の前段に別設
置されている、(1) 項又は(2) 項記載のリグノセルロー
ス材料の蒸解方法。 (4) 前記蒸解ゾーンの抽出液を高圧フィーダーのシール
液として分岐導入する、(1) 、(2) 又は(3) 項記載のリ
グノセルロース材料の蒸解方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、いわゆる2ベッセル方
式と呼ばれるクラフト蒸解方式、すなわち、リグノセル
ロース材料である木材チップを略円筒状の縦形の浸透ゾ
ーンに通して蒸解薬液を木材チップに浸透させ、その後
に木材チップと蒸解薬液を略円筒状の蒸解ゾーンの頂部
に導入して蒸解する方法に関するものである。本発明は
MCC蒸解法、EMCC蒸解法(Extended Modified Co
ntinuous Cooking)、Lo−Solids蒸解法、IT
C蒸解法(Iso-Thermal Cooking )といったいわゆる改
良蒸解法と組み合わせることも可能である。
式と呼ばれるクラフト蒸解方式、すなわち、リグノセル
ロース材料である木材チップを略円筒状の縦形の浸透ゾ
ーンに通して蒸解薬液を木材チップに浸透させ、その後
に木材チップと蒸解薬液を略円筒状の蒸解ゾーンの頂部
に導入して蒸解する方法に関するものである。本発明は
MCC蒸解法、EMCC蒸解法(Extended Modified Co
ntinuous Cooking)、Lo−Solids蒸解法、IT
C蒸解法(Iso-Thermal Cooking )といったいわゆる改
良蒸解法と組み合わせることも可能である。
【0009】図1に、本発明の方法を実施するために使
用できるカミヤ式連続蒸解装置の系統図の例を示し、該
図に基いて本発明の方法を説明する。図1に示した蒸解
装置は、2ベッセル方式、すなわち、木材チップ1を略
円筒状の縦形の浸透釜10に通して蒸解薬液(白液)を
木材チップに浸透させ、その後に木材チップと蒸解薬液
を略円筒状の蒸解釜15の頂部に導入して蒸解するもの
である。本発明の方法は、上記の2ベッセル方式のみな
らず、浸透釜を持たない、いわゆる1ベッセル方式にも
適用可能である。
用できるカミヤ式連続蒸解装置の系統図の例を示し、該
図に基いて本発明の方法を説明する。図1に示した蒸解
装置は、2ベッセル方式、すなわち、木材チップ1を略
円筒状の縦形の浸透釜10に通して蒸解薬液(白液)を
木材チップに浸透させ、その後に木材チップと蒸解薬液
を略円筒状の蒸解釜15の頂部に導入して蒸解するもの
である。本発明の方法は、上記の2ベッセル方式のみな
らず、浸透釜を持たない、いわゆる1ベッセル方式にも
適用可能である。
【0010】本発明の方法の場合、従来の浸透ゾーンA
の頂部への蒸解薬液の添加を止め、その分を浸透ゾーン
Aの底部に添加するとともに、浸透ゾーン頂部より液抽
出する。このことにより浸透ゾーンA内部では上方への
液の流れが生じ、木材チップの移動方向と薬液流の方向
が反対である向流浸透となる。従って、浸透ゾーンA頂
部に導入された木材チップは浸透ゾーンA内部を下方に
移動するにつれて、徐々にアルカリ濃度の高い薬液に置
換され、浸透ゾーンAの底部において最高濃度に達す
る。この方法により、蒸解薬液(白液)を浸透ゾーンA
頂部より添加する場合に比べ、蒸解薬液の使用量は10
%節減される。
の頂部への蒸解薬液の添加を止め、その分を浸透ゾーン
Aの底部に添加するとともに、浸透ゾーン頂部より液抽
出する。このことにより浸透ゾーンA内部では上方への
液の流れが生じ、木材チップの移動方向と薬液流の方向
が反対である向流浸透となる。従って、浸透ゾーンA頂
部に導入された木材チップは浸透ゾーンA内部を下方に
移動するにつれて、徐々にアルカリ濃度の高い薬液に置
換され、浸透ゾーンAの底部において最高濃度に達す
る。この方法により、蒸解薬液(白液)を浸透ゾーンA
頂部より添加する場合に比べ、蒸解薬液の使用量は10
%節減される。
【0011】浸透ゾーンAの頂部11からの液抽出は、
浸透ゾーンA内の液流を上昇流にするだけでなく、木材
チップが持ち込む余分な水分を系外に排出する効果を持
つ。このことにより蒸解釜15で使用される蒸気が30
%節減される。また、木材チップ水分が変動した場合に
おいても、その分抽出量が変化することにより蒸解釜1
5に入る液量は一定にでき、アルカリ濃度の変動を防止
することが可能である。
浸透ゾーンA内の液流を上昇流にするだけでなく、木材
チップが持ち込む余分な水分を系外に排出する効果を持
つ。このことにより蒸解釜15で使用される蒸気が30
%節減される。また、木材チップ水分が変動した場合に
おいても、その分抽出量が変化することにより蒸解釜1
5に入る液量は一定にでき、アルカリ濃度の変動を防止
することが可能である。
【0012】木材チップチャージ系の高圧フィーダー
(High Pressure Feeder :以下、HPFと略すことも
ある。)5のシール液としては、従来法では蒸解薬液
(白液)が使用されるが、前述の向流浸透法を用いる場
合、浸透ゾーンAの底部に進むにしたがってアルカリ濃
度が上昇していくため、浸透ゾーンAのアルカリ濃度が
高い必要はなく、シール液に蒸解薬液を使用する意味は
ない。そこで、本発明では、蒸解ゾーンBからの抽出液
を使用する。この抽出液は多くの有機固形分を含んでい
ることによって適度の粘度を持つため、シール液として
適しており、また温度が高いため木材チップチャージ系
の熱源となって、木材チップチャージ系で使用される蒸
気を節減する効果を持つ。ただし、抽出液を直接高圧フ
ィーダー5に導入すると温度が高すぎ、チャージ系トラ
ブルを引き起こす可能性があるので、フラッシュタンク
30で減圧された後の液を用いることが好ましい。この
ように、高圧フィーダー5のシール液に蒸解ゾーンの抽
出液を用いることによって、従来、シール液として用い
ていた分の蒸解薬液(白液)を削減でき、また、蒸解薬
液と抽出液の熱量差に相当する蒸気が節減できる。
(High Pressure Feeder :以下、HPFと略すことも
ある。)5のシール液としては、従来法では蒸解薬液
(白液)が使用されるが、前述の向流浸透法を用いる場
合、浸透ゾーンAの底部に進むにしたがってアルカリ濃
度が上昇していくため、浸透ゾーンAのアルカリ濃度が
高い必要はなく、シール液に蒸解薬液を使用する意味は
ない。そこで、本発明では、蒸解ゾーンBからの抽出液
を使用する。この抽出液は多くの有機固形分を含んでい
ることによって適度の粘度を持つため、シール液として
適しており、また温度が高いため木材チップチャージ系
の熱源となって、木材チップチャージ系で使用される蒸
気を節減する効果を持つ。ただし、抽出液を直接高圧フ
ィーダー5に導入すると温度が高すぎ、チャージ系トラ
ブルを引き起こす可能性があるので、フラッシュタンク
30で減圧された後の液を用いることが好ましい。この
ように、高圧フィーダー5のシール液に蒸解ゾーンの抽
出液を用いることによって、従来、シール液として用い
ていた分の蒸解薬液(白液)を削減でき、また、蒸解薬
液と抽出液の熱量差に相当する蒸気が節減できる。
【0013】本発明の方法において、浸透ゾーンAの底
部に蒸解ゾーンBの抽出液24を導入するのは、浸透ゾ
ーン内の上昇流をさらに増やすことによって、浸透を促
進する効果がある。特に、浸透ゾーンの底部に添加され
る蒸解薬液27が少なく、木材チップ水分を十分に置換
するに足る上昇流が得られない場合には有効である。本
発明を前述のMCC蒸解法などの改良蒸解法と組み合わ
せた場合は、蒸解薬液(白液)が浸透ゾーンA底部だけ
ではなく、蒸解ゾーンBや洗浄ゾーンCにも分散添加さ
れることによって浸透ゾーンA底部の白液が少なくなる
ので、このケースに当てはまる。
部に蒸解ゾーンBの抽出液24を導入するのは、浸透ゾ
ーン内の上昇流をさらに増やすことによって、浸透を促
進する効果がある。特に、浸透ゾーンの底部に添加され
る蒸解薬液27が少なく、木材チップ水分を十分に置換
するに足る上昇流が得られない場合には有効である。本
発明を前述のMCC蒸解法などの改良蒸解法と組み合わ
せた場合は、蒸解薬液(白液)が浸透ゾーンA底部だけ
ではなく、蒸解ゾーンBや洗浄ゾーンCにも分散添加さ
れることによって浸透ゾーンA底部の白液が少なくなる
ので、このケースに当てはまる。
【0014】
【実施例】第1図に示した2ベッセル方式連続蒸解装置
(王子製紙株式会社 釧路工場1974年稼働、生産能
力 NUKP 340t/日)において、蒸解薬液(白
液)の添加場所と添加率、および蒸解抽出液導入の有無
を表1のように変化させたものを実施例と比較例とし
た。添加率は、木材チップの乾燥重量に対する活性アル
カリ(Na2 O分として表したNaOH+Na2 Oの合
計)の重量%で表示する。
(王子製紙株式会社 釧路工場1974年稼働、生産能
力 NUKP 340t/日)において、蒸解薬液(白
液)の添加場所と添加率、および蒸解抽出液導入の有無
を表1のように変化させたものを実施例と比較例とし
た。添加率は、木材チップの乾燥重量に対する活性アル
カリ(Na2 O分として表したNaOH+Na2 Oの合
計)の重量%で表示する。
【0015】なお、いずれの場合も、浸透釜と蒸解釜の
合計の滞留時間と蒸解温度を同一条件とした場合に、同
一カッパー価のパルプを得るための白液添加率である。
この時のパルプの生産量、カッパー価、滞留時間、およ
び蒸解温度を表2に示した。カッパー価は、JIS P
8211の規定に従い測定した。また、蒸解釜頂部蒸気
と木材チップチャージ系蒸気使用量の比較を表3に記載
した。
合計の滞留時間と蒸解温度を同一条件とした場合に、同
一カッパー価のパルプを得るための白液添加率である。
この時のパルプの生産量、カッパー価、滞留時間、およ
び蒸解温度を表2に示した。カッパー価は、JIS P
8211の規定に従い測定した。また、蒸解釜頂部蒸気
と木材チップチャージ系蒸気使用量の比較を表3に記載
した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明によって、温度および滞留時間が
同じ条件で同一カッパー価のパルプを得るのに、蒸解薬
液(白液)の添加率を最大で25%削減でき、また、蒸
解釜で使用される蒸気が30%節減できた。さらに、系
内に持ち込む木材チップ水分量の安定化により、アルカ
リ濃度の変動を防止でき、カッパー価変動の減少という
操業性の向上も認められた。なお、得られたパルプの諸
強度、色相などのパルプ特性には大きな違いが認められ
なかった。
同じ条件で同一カッパー価のパルプを得るのに、蒸解薬
液(白液)の添加率を最大で25%削減でき、また、蒸
解釜で使用される蒸気が30%節減できた。さらに、系
内に持ち込む木材チップ水分量の安定化により、アルカ
リ濃度の変動を防止でき、カッパー価変動の減少という
操業性の向上も認められた。なお、得られたパルプの諸
強度、色相などのパルプ特性には大きな違いが認められ
なかった。
【図1】図1は、本発明の連続式パルプ蒸解法を実施す
る装置の系統図である。
る装置の系統図である。
1:木材チップ、2:プレスチーミングベッセル、3:
木材チップメーター、4:低圧フィーダー、5:高圧フ
ィーダー、6:レベルタンク、7:浸透釜頂部送液導
管、8:浸透釜頂部循環回路、9:浸透釜頂部循環回
路、10:浸透釜、11:浸透釜頂部抽出管、12:浸
透釜底部ストレーナー、13:蒸解釜頂部循環回路、1
4:蒸解釜頂部循環回路、15:蒸解釜、16:蒸解釜
頂部セパレーター、17:蒸解循環ストレーナー、1
8:抽出ストレーナー、19:下部洗浄循環ストレーナ
ー、20:ブローパルプ導管、21:蒸解循環回路、2
2:上部洗浄循環回路、23:下部洗浄循環回路、2
4:抽出黒液導管、25:白液導管、26:レベルタン
ク行白液導入分岐管、27:浸透釜底部行白液導入分岐
管、28:蒸解循環行白液導入分岐管、29:下部洗浄
循環行白液導入分岐管、30:フラッシュタンク、3
1:エバポレーター行抽出黒液分岐管、32:抽出黒液
導入管、33:浸透釜底部行抽出黒液導入分岐管、3
4:高圧フィーダー行抽出黒液導入管、35:蒸解釜底
部洗浄液導入管、A:浸透ゾーン、B:蒸解ゾーン、
C:洗浄ゾーン
木材チップメーター、4:低圧フィーダー、5:高圧フ
ィーダー、6:レベルタンク、7:浸透釜頂部送液導
管、8:浸透釜頂部循環回路、9:浸透釜頂部循環回
路、10:浸透釜、11:浸透釜頂部抽出管、12:浸
透釜底部ストレーナー、13:蒸解釜頂部循環回路、1
4:蒸解釜頂部循環回路、15:蒸解釜、16:蒸解釜
頂部セパレーター、17:蒸解循環ストレーナー、1
8:抽出ストレーナー、19:下部洗浄循環ストレーナ
ー、20:ブローパルプ導管、21:蒸解循環回路、2
2:上部洗浄循環回路、23:下部洗浄循環回路、2
4:抽出黒液導管、25:白液導管、26:レベルタン
ク行白液導入分岐管、27:浸透釜底部行白液導入分岐
管、28:蒸解循環行白液導入分岐管、29:下部洗浄
循環行白液導入分岐管、30:フラッシュタンク、3
1:エバポレーター行抽出黒液分岐管、32:抽出黒液
導入管、33:浸透釜底部行抽出黒液導入分岐管、3
4:高圧フィーダー行抽出黒液導入管、35:蒸解釜底
部洗浄液導入管、A:浸透ゾーン、B:蒸解ゾーン、
C:洗浄ゾーン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月23日(1999.2.2
3)
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 博久 北海道釧路市大楽毛3−2−5 王子製紙 株式会社釧路工場内 (72)発明者 内本 岩宏 北海道釧路市大楽毛3−2−5 王子製紙 株式会社釧路工場内 Fターム(参考) 4L055 AC06 BA20 BA25 BA27 FA21
Claims (4)
- 【請求項1】 リグノセルロース材料を蒸解装置の浸透
ゾーン頂部に導入し、蒸解薬液をリグノセルロース材料
に浸透させた後、蒸解ゾーンに導入して連続的に蒸解す
るクラフトパルプの製造方法において、蒸解薬液を浸透
ゾーンの底部に導入して、下降するリグノセルロース材
料に蒸解薬液を向流浸透させ、次いで浸透ゾーン頂部よ
り液抽出し、さらに蒸解ゾーンの抽出液を浸透ゾーンの
前段に設置されている高圧フィーダーのシール液として
使用することを特徴とするリグノセルロース材料の蒸解
方法。 - 【請求項2】 前記蒸解ゾーンの抽出液を浸透ゾーン底
部に分岐導入する、請求項1記載のリグノセルロース材
料の蒸解方法。 - 【請求項3】 前記浸透ゾーンが浸透釜として、蒸解ゾ
ーンの前段に別設置されている、請求項1又は2記載の
リグノセルロース材料の蒸解方法。 - 【請求項4】 前記蒸解ゾーンの抽出液を高圧フィーダ
ーのシール液として分岐導入する、請求項1、2又は3
記載のリグノセルロース材料の蒸解方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11039370A JP2000239986A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | リグノセルロース材料の蒸解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11039370A JP2000239986A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | リグノセルロース材料の蒸解方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000239986A true JP2000239986A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12551180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11039370A Pending JP2000239986A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | リグノセルロース材料の蒸解方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000239986A (ja) |
-
1999
- 1999-02-18 JP JP11039370A patent/JP2000239986A/ja active Pending
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