JP2000240806A - シ−ル構造 - Google Patents
シ−ル構造Info
- Publication number
- JP2000240806A JP2000240806A JP11039839A JP3983999A JP2000240806A JP 2000240806 A JP2000240806 A JP 2000240806A JP 11039839 A JP11039839 A JP 11039839A JP 3983999 A JP3983999 A JP 3983999A JP 2000240806 A JP2000240806 A JP 2000240806A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal ring
- pressure
- lip
- heel
- seal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 掻き出しによる油漏れを解消し、さらに摺動
部が無潤滑状態となりフリクションが増大し、異常摩耗
することを防止する。 【解決手段】 リングシールに作用する圧力を、ヒール
部の支持面積よりリップ部の受圧面積を小さくすること
で低減し、ヒール部の摺動面側への変形を防ぐ。すなわ
ち、摺動部材2と、摺動部材を摺動可能に収装する支持
部材1と、摺動部材2と支持部材1との間に介装された
シールリング5とを備え、前記シールリング5は、作動
油の圧力が作用するリップ部10と、作用圧力を支持す
るヒール部11とから形成されるシール構造において、
前記リップ部10の内周と外周の間の環状の受圧面積
が、前記ヒール部11の内周と外周の間の環状の支持面
積よりも小さい構成とした。
部が無潤滑状態となりフリクションが増大し、異常摩耗
することを防止する。 【解決手段】 リングシールに作用する圧力を、ヒール
部の支持面積よりリップ部の受圧面積を小さくすること
で低減し、ヒール部の摺動面側への変形を防ぐ。すなわ
ち、摺動部材2と、摺動部材を摺動可能に収装する支持
部材1と、摺動部材2と支持部材1との間に介装された
シールリング5とを備え、前記シールリング5は、作動
油の圧力が作用するリップ部10と、作用圧力を支持す
るヒール部11とから形成されるシール構造において、
前記リップ部10の内周と外周の間の環状の受圧面積
が、前記ヒール部11の内周と外周の間の環状の支持面
積よりも小さい構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シ−ル構造の改良
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、油圧シリンダなどの軸
受部のシ−ル構造としては、実開平4−138160号
に記載された、シールリングのヒール部のはみ出し防止
のためバックアップリングを装着したものや、特公平6
−100202号に記載のシールリングに作用する圧力
を軽減するためアンロード弁(バッファリング)を設け
たものがある。
受部のシ−ル構造としては、実開平4−138160号
に記載された、シールリングのヒール部のはみ出し防止
のためバックアップリングを装着したものや、特公平6
−100202号に記載のシールリングに作用する圧力
を軽減するためアンロード弁(バッファリング)を設け
たものがある。
【0003】しかしながら、このような従来のシ−ル構
造にあっては、たとえば実開平4−138160号に記
載されたものでは、シールリングの嵌め込み溝が内外径
とも平行で、シールリングの軸方向の受圧面積は内外リ
ップ径全面であり、よってヒール部の支持面積は前記受
圧面積とほぼ同じとなっている。
造にあっては、たとえば実開平4−138160号に記
載されたものでは、シールリングの嵌め込み溝が内外径
とも平行で、シールリングの軸方向の受圧面積は内外リ
ップ径全面であり、よってヒール部の支持面積は前記受
圧面積とほぼ同じとなっている。
【0004】このため高圧時にはヒール部の面圧が高く
なり、摺動面へのはみ出し変形及び摺動面に対する面圧
勾配が大きいため、作動油膜の掻き取り性が大きく、掻
き出しによる油漏れが生じるという問題があった。
なり、摺動面へのはみ出し変形及び摺動面に対する面圧
勾配が大きいため、作動油膜の掻き取り性が大きく、掻
き出しによる油漏れが生じるという問題があった。
【0005】さらに、高圧になるほど、作動油膜の掻き
取り性が強くなる構成となっているため、摺動部が無潤
滑状態となりフリクションが増大し、さらには摩擦熱が
発生し、摺動部の熱変質を引き起こし、異常摩耗すると
いう問題が考えられる。
取り性が強くなる構成となっているため、摺動部が無潤
滑状態となりフリクションが増大し、さらには摩擦熱が
発生し、摺動部の熱変質を引き起こし、異常摩耗すると
いう問題が考えられる。
【0006】また特公平6−100202号に記載のバ
ッファリングとシールリングとを組み合わせた構成で
は、バッファリングは作動油膜を確保するため完全に密
閉する構造となってはおらず、たとえば油圧シリンダの
伸縮作動のいずれの場合でもロッド側油室が高圧となる
流量再生回路においては、シールリングとバッファリン
グ間の圧力が畜圧され、長時間にわたり負荷圧力が作動
する状態では、シールリングへの高圧作用を防止できな
いという問題が考えられる。
ッファリングとシールリングとを組み合わせた構成で
は、バッファリングは作動油膜を確保するため完全に密
閉する構造となってはおらず、たとえば油圧シリンダの
伸縮作動のいずれの場合でもロッド側油室が高圧となる
流量再生回路においては、シールリングとバッファリン
グ間の圧力が畜圧され、長時間にわたり負荷圧力が作動
する状態では、シールリングへの高圧作用を防止できな
いという問題が考えられる。
【0007】本発明は、これらの問題を解決するシ−ル
構造を提供することを目的とする。
構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、摺動部材
と、摺動部材を摺動可能に支持する支持部材と、摺動部
材と支持部材との間に介装されたシールリングとを備え
たシール構造において、前記シールリングは収納凹部に
収装され、作動油の圧力が作用するリップ部と、シール
リングに作用する圧力を前記収納凹部の側壁面で支持す
るヒール部とを持ち、前記リップ部の内周と外周の間の
環状の受圧面積を前記ヒール部の内周と外周の間の環状
の支持面積よりも小さくした。
と、摺動部材を摺動可能に支持する支持部材と、摺動部
材と支持部材との間に介装されたシールリングとを備え
たシール構造において、前記シールリングは収納凹部に
収装され、作動油の圧力が作用するリップ部と、シール
リングに作用する圧力を前記収納凹部の側壁面で支持す
るヒール部とを持ち、前記リップ部の内周と外周の間の
環状の受圧面積を前記ヒール部の内周と外周の間の環状
の支持面積よりも小さくした。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
シールリングが支持部材に介装される構成とした。
シールリングが支持部材に介装される構成とした。
【0010】第3の発明は、第1の発明において、前記
シールリングが摺動部材に介装される構成とした。
シールリングが摺動部材に介装される構成とした。
【0011】第4の発明は、第1から3のいずれかひと
つの発明において、前記シールリングのヒール部がシー
ルリングの摺動面と反対方向に向かってリップ部より離
れるテーパ面で構成される構成とした。
つの発明において、前記シールリングのヒール部がシー
ルリングの摺動面と反対方向に向かってリップ部より離
れるテーパ面で構成される構成とした。
【0012】第5の発明は、第1から4のいずれかひと
つの発明において、前記収納凹部にシールリングのヒー
ル部と、ヒール部を保持する保持部材を介装し、これら
の当接面の間に作動油の圧力が作用していないとき、ヒ
ール部の摺接面と反対方向に向かうほど大きくなる隙間
を設ける構成とした。
つの発明において、前記収納凹部にシールリングのヒー
ル部と、ヒール部を保持する保持部材を介装し、これら
の当接面の間に作動油の圧力が作用していないとき、ヒ
ール部の摺接面と反対方向に向かうほど大きくなる隙間
を設ける構成とした。
【0013】第6の発明は、第1から5のいずれか一つ
の発明において、前記シールリングのリップ部とヒール
部との間を結ぶ中間部の外周にはテーパ面が形成されて
いることを特徴とする請求項1から5の発明のいずれか
ひとつに記載のシ−ル構造。
の発明において、前記シールリングのリップ部とヒール
部との間を結ぶ中間部の外周にはテーパ面が形成されて
いることを特徴とする請求項1から5の発明のいずれか
ひとつに記載のシ−ル構造。
【0014】第7の発明は、第6の発明において、前記
中間部のテーパ面とシールリングを介装する収納凹部の
内周部の間の作動油をヒール部へと導く作動油抜き溝を
設けたことを特徴とする請求項6に記載のシ−ル構造。
中間部のテーパ面とシールリングを介装する収納凹部の
内周部の間の作動油をヒール部へと導く作動油抜き溝を
設けたことを特徴とする請求項6に記載のシ−ル構造。
【0015】
【発明の作用および効果】第1から3の発明では、リッ
プ部に作動油圧が作用する場合に、リップ部の受圧面積
をヒール部の支持面積より小さくしたので、シールリン
グを変形させようとする推力は小さくなる。しかもヒー
ル部の支持面積はリップ部の受圧面積より大きいことか
ら、ヒール部に生じる面圧は低減される。このためヒー
ル部の摺動面へのはみ出し現象を防止でき、油漏れに対
する耐久信頼性を向上することができる。さらに、ヒー
ル部の面圧を一定比率で低減できるので、高圧作用時の
ヒール部の摺動面への接触を抑止し、フリクションを低
減させられる。また、ヒール部の面圧を小さくしたの
で、シールリングの使用限界圧力をより高圧化すること
ができ、バッファリング等の減圧機構を廃止することも
可能となる。したがって、シールの摺動方向の寸法が短
縮し、シール構造全体を小型化することができる。
プ部に作動油圧が作用する場合に、リップ部の受圧面積
をヒール部の支持面積より小さくしたので、シールリン
グを変形させようとする推力は小さくなる。しかもヒー
ル部の支持面積はリップ部の受圧面積より大きいことか
ら、ヒール部に生じる面圧は低減される。このためヒー
ル部の摺動面へのはみ出し現象を防止でき、油漏れに対
する耐久信頼性を向上することができる。さらに、ヒー
ル部の面圧を一定比率で低減できるので、高圧作用時の
ヒール部の摺動面への接触を抑止し、フリクションを低
減させられる。また、ヒール部の面圧を小さくしたの
で、シールリングの使用限界圧力をより高圧化すること
ができ、バッファリング等の減圧機構を廃止することも
可能となる。したがって、シールの摺動方向の寸法が短
縮し、シール構造全体を小型化することができる。
【0016】シールリングの形状が対称形状でないの
で、シールリング組み付け時に組み付け間違いを防止
し、確実に密封性を保証することができるという効果も
期待できる。
で、シールリング組み付け時に組み付け間違いを防止
し、確実に密封性を保証することができるという効果も
期待できる。
【0017】第4の発明では、前記シールリングのヒー
ル部がシールリングの摺動面と反対方向に向かってリッ
プ部より離れるテーパ面で構成されるので、高圧作用時
のシールの変形力を溝底方向に逃がし、支持面の面圧分
布をさらに均等化し、摺動面へのヒール部のはみ出し、
食い付きを防止することができる。
ル部がシールリングの摺動面と反対方向に向かってリッ
プ部より離れるテーパ面で構成されるので、高圧作用時
のシールの変形力を溝底方向に逃がし、支持面の面圧分
布をさらに均等化し、摺動面へのヒール部のはみ出し、
食い付きを防止することができる。
【0018】第5の発明では、前記収納凹部にシールリ
ングのヒール部と、ヒール部を保持する保持部材を介装
し、これらの当接面の間に作動油の圧力が作用していな
いとき、ヒール部の摺接面と反対方向に向かうほど大き
くなる隙間を設けたので、シールの変形が確実に反摺動
面方向に向かい、摺動部材側への変形を抑止するため、
摺動部材に対する面圧・面圧勾配が作用圧力の影響を受
けにくく、きわめて安定したシール機能を実現すること
が可能となる。
ングのヒール部と、ヒール部を保持する保持部材を介装
し、これらの当接面の間に作動油の圧力が作用していな
いとき、ヒール部の摺接面と反対方向に向かうほど大き
くなる隙間を設けたので、シールの変形が確実に反摺動
面方向に向かい、摺動部材側への変形を抑止するため、
摺動部材に対する面圧・面圧勾配が作用圧力の影響を受
けにくく、きわめて安定したシール機能を実現すること
が可能となる。
【0019】第6の発明では、前記シールリングのリッ
プ部とヒール部との間を結ぶ中間部にはテーパ面が形成
されている構成としたので、リップ部の圧力がそのまま
ヒール部の支持面に作用することなく、テーパ面に沿う
ように圧力分布も分散し、ヒール部ではヒール部の支持
面全面にわたりさらに均一な圧力分布とすることができ
る。
プ部とヒール部との間を結ぶ中間部にはテーパ面が形成
されている構成としたので、リップ部の圧力がそのまま
ヒール部の支持面に作用することなく、テーパ面に沿う
ように圧力分布も分散し、ヒール部ではヒール部の支持
面全面にわたりさらに均一な圧力分布とすることができ
る。
【0020】第7の発明では、前記テーパ面とシールリ
ングを介装する収納凹部の内周部との間の作動油をヒー
ル側へ導く作動油抜き溝を設けたので、リップ部に作用
する高圧がテーパ面に漏れても作動油抜き溝を用いて大
気圧のヒール部側へ排出することができ、テーパ面が高
圧が作用するリップ部の受圧面積に加味されることを防
止することができる。
ングを介装する収納凹部の内周部との間の作動油をヒー
ル側へ導く作動油抜き溝を設けたので、リップ部に作用
する高圧がテーパ面に漏れても作動油抜き溝を用いて大
気圧のヒール部側へ排出することができ、テーパ面が高
圧が作用するリップ部の受圧面積に加味されることを防
止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0022】図1から図3に示すように、液圧シリンダ
20のピストンロッド2がシリンダヘッド1の摺動孔2
1を摺動自由に貫通し、この貫通部には軸受部30が形
成され、この軸受部30には軸受4と、シールリング5
が配置され、さらに最も外側に位置してダストシール8
が備えられる。シールリング5は摺動孔21に形成した
環状溝25に収装される。
20のピストンロッド2がシリンダヘッド1の摺動孔2
1を摺動自由に貫通し、この貫通部には軸受部30が形
成され、この軸受部30には軸受4と、シールリング5
が配置され、さらに最も外側に位置してダストシール8
が備えられる。シールリング5は摺動孔21に形成した
環状溝25に収装される。
【0023】このシールリング5は、液圧シリンダ20
のロッド側油室35の作動油の圧力を直接的に受けるリ
ップ部10と、リップ部10に作用する圧力をシリンダ
ヘッド1の環状溝25で受けるヒール部11と、これら
リップ部10とヒール部11を結ぶ中間部12から構成
される。リップ部10は内周リップ10aと外周リップ
10bとに大別され、リップ部10の外周リップ10b
の外径がヒール部11の外径よりも小さく形成されると
ともに、中間部12の外径はリップ部側からヒール部側
に向けて徐々に拡大するテーパ面12aで形成されてい
る。
のロッド側油室35の作動油の圧力を直接的に受けるリ
ップ部10と、リップ部10に作用する圧力をシリンダ
ヘッド1の環状溝25で受けるヒール部11と、これら
リップ部10とヒール部11を結ぶ中間部12から構成
される。リップ部10は内周リップ10aと外周リップ
10bとに大別され、リップ部10の外周リップ10b
の外径がヒール部11の外径よりも小さく形成されると
ともに、中間部12の外径はリップ部側からヒール部側
に向けて徐々に拡大するテーパ面12aで形成されてい
る。
【0024】そしてこのシールリング5を収納するシリ
ンダヘッド1の環状溝25も、シールリング5の外形に
対応した溝断面を持ち、リップ部10の外周リップ10
bの外周に接するリップ底壁25a、中間部12の外周
のテーパ面12aに接する傾斜壁部25b、ヒール部1
1の支持面11aに接するヒール壁25c、リップ部1
0とともに作動油の圧力を受けるリップ縦壁25dの壁
からなり、リップ部10に作用する圧力が直接的にヒー
ル部11および中間部12に作用しないように(すなわ
ち作動油がヒール部11および中間部12に漏れないよ
うに)、リップ部10の嵌合リップ10bの外周が環状
溝25のリップ底壁25aの内面に一定の締代を持って
密着するようになっている。
ンダヘッド1の環状溝25も、シールリング5の外形に
対応した溝断面を持ち、リップ部10の外周リップ10
bの外周に接するリップ底壁25a、中間部12の外周
のテーパ面12aに接する傾斜壁部25b、ヒール部1
1の支持面11aに接するヒール壁25c、リップ部1
0とともに作動油の圧力を受けるリップ縦壁25dの壁
からなり、リップ部10に作用する圧力が直接的にヒー
ル部11および中間部12に作用しないように(すなわ
ち作動油がヒール部11および中間部12に漏れないよ
うに)、リップ部10の嵌合リップ10bの外周が環状
溝25のリップ底壁25aの内面に一定の締代を持って
密着するようになっている。
【0025】換言するとリップ部10の受圧面積Am
は、シールリング組み付け時のリップ部10の外周とピ
ストンロッド2と摺動する内周との間の環状域となり、
これに対してヒール部11の外周と内周との間の環状域
がヒール部11の支持面積Asとなり、これらの関係
は、Am<Asとなる。
は、シールリング組み付け時のリップ部10の外周とピ
ストンロッド2と摺動する内周との間の環状域となり、
これに対してヒール部11の外周と内周との間の環状域
がヒール部11の支持面積Asとなり、これらの関係
は、Am<Asとなる。
【0026】なお、図3にも示すように、シールリング
5の自由状態では、リップ部10の内周側のリップ10
aがピストンロッド2に所定の圧力で接触するように内
径側に締代分縮径して形成され、外周側の外周リップ1
0bの外周は外径側に締代分拡径して形成され、環状溝
25に内面密着する。
5の自由状態では、リップ部10の内周側のリップ10
aがピストンロッド2に所定の圧力で接触するように内
径側に締代分縮径して形成され、外周側の外周リップ1
0bの外周は外径側に締代分拡径して形成され、環状溝
25に内面密着する。
【0027】以上のように構成され、次に作用につき説
明する。
明する。
【0028】図4に示す従来のものはシールリング50
の嵌め込み溝が内外径とも平行であり、シールリング5
0のリップ部55の受圧面積Apが大きく、ヒール部5
6の支持面積Asとほぼ同じとなっている。よってリッ
プ部55に作用する圧力に起因する推力は大きくなり、
ヒール部56の面圧も大きくなる。従ってヒール部56
はつぶされて変形しようとするが、外径側はシリンダヘ
ッド1によって拘束されており、変形はピストンロッド
2側へ集中することになる。これによって、ヒール部5
6の一部がピストンロッド2に強く接触し、フリクショ
ン増加等の問題を引き起こすことになる。
の嵌め込み溝が内外径とも平行であり、シールリング5
0のリップ部55の受圧面積Apが大きく、ヒール部5
6の支持面積Asとほぼ同じとなっている。よってリッ
プ部55に作用する圧力に起因する推力は大きくなり、
ヒール部56の面圧も大きくなる。従ってヒール部56
はつぶされて変形しようとするが、外径側はシリンダヘ
ッド1によって拘束されており、変形はピストンロッド
2側へ集中することになる。これによって、ヒール部5
6の一部がピストンロッド2に強く接触し、フリクショ
ン増加等の問題を引き起こすことになる。
【0029】これに対して、図5に示す本発明の形状の
ものは、リップ部10の受圧面積Amを小さくしたの
で、シールリング5に作用する推力を抑え、ヒール部1
1の面圧を低下することができる。これにより、シール
リング5の変形を小さくすることが可能であり、ヒール
部11のヒール部角部11iがピストンロッド2に向け
てのはみ出しを極力防止することができ、フリクション
の低減による異常摩耗や作動油の掻き出しによる油漏れ
を防止することができる。
ものは、リップ部10の受圧面積Amを小さくしたの
で、シールリング5に作用する推力を抑え、ヒール部1
1の面圧を低下することができる。これにより、シール
リング5の変形を小さくすることが可能であり、ヒール
部11のヒール部角部11iがピストンロッド2に向け
てのはみ出しを極力防止することができ、フリクション
の低減による異常摩耗や作動油の掻き出しによる油漏れ
を防止することができる。
【0030】また一方で、リップ部10に作用する圧力
を増大することも可能であり、これによって従来、シー
ルリング5への圧力を制限するために設けられていたバ
ッファリング等の減圧部材を廃止することも可能であ
る。
を増大することも可能であり、これによって従来、シー
ルリング5への圧力を制限するために設けられていたバ
ッファリング等の減圧部材を廃止することも可能であ
る。
【0031】さらに、中間部12の外形をリップ部10
からヒール部11に向けて徐々に拡大するテーパ面12
aで形成したので、リップ部10の圧力分布がそのまま
ヒール部11の支持面11aに作用することなく、テー
パ面12aに沿うように圧力分布も分散し、ヒール部1
1ではヒール部11の支持面11a全面にわたり圧力を
分散分布とすることができる。よって、ヒール部11に
作用する圧力はリップ部10の作用圧力に対して、その
面積比で小さくすることができる。
からヒール部11に向けて徐々に拡大するテーパ面12
aで形成したので、リップ部10の圧力分布がそのまま
ヒール部11の支持面11aに作用することなく、テー
パ面12aに沿うように圧力分布も分散し、ヒール部1
1ではヒール部11の支持面11a全面にわたり圧力を
分散分布とすることができる。よって、ヒール部11に
作用する圧力はリップ部10の作用圧力に対して、その
面積比で小さくすることができる。
【0032】図6に第2の実施形態を示す。これはシー
ルリング5の背面にバックアップリング6を配置し、シ
ールリング5のヒール部11の支持面11aと、支持面
11aに対面するバックアップリング6の当接面6aを
テーパ面としたものである。
ルリング5の背面にバックアップリング6を配置し、シ
ールリング5のヒール部11の支持面11aと、支持面
11aに対面するバックアップリング6の当接面6aを
テーパ面としたものである。
【0033】ヒール部11の支持面11aを外径部ほど
リップ部10より遠くになるようにテーパ面に形成し、
作動油圧力が作用したときのシールリング5の変形を溝
底方向に逃がすことにより、支持面11aの面圧分布を
さらに均一にすることができ、ヒール部11の角部11
iのピストンロッド方向へのはみ出し、食い付きをより
一層効果的に防止し、かつヒール部11内径側の角部1
1iの異常面圧及び面圧勾配の発生を防止できる。
リップ部10より遠くになるようにテーパ面に形成し、
作動油圧力が作用したときのシールリング5の変形を溝
底方向に逃がすことにより、支持面11aの面圧分布を
さらに均一にすることができ、ヒール部11の角部11
iのピストンロッド方向へのはみ出し、食い付きをより
一層効果的に防止し、かつヒール部11内径側の角部1
1iの異常面圧及び面圧勾配の発生を防止できる。
【0034】なお本実施形態では環状溝25の加工性を
考慮し、テーパ面(当接面6a)をバックアップリング
6を用いて形成するようにしたが、環状溝25に直接テ
ーパ面を形成してもよいことは言うまでもない。
考慮し、テーパ面(当接面6a)をバックアップリング
6を用いて形成するようにしたが、環状溝25に直接テ
ーパ面を形成してもよいことは言うまでもない。
【0035】図7に第3の実施形態を示す。これは第2
の実施形態に示すシールリングにおいて、シールリング
5のテーパ状のヒール部11と、ヒール部11を保持す
るバックアップリング6との間に、作動油の圧力が作用
していないとき、ヒール部11の外径方向に向かうほど
大きくなる隙間13を形成するように、ヒール部11の
支持面11aと、その支持面11aと対面するバックア
ップリング6の当接面6aのテーパ角を互いに異なって
設定している。
の実施形態に示すシールリングにおいて、シールリング
5のテーパ状のヒール部11と、ヒール部11を保持す
るバックアップリング6との間に、作動油の圧力が作用
していないとき、ヒール部11の外径方向に向かうほど
大きくなる隙間13を形成するように、ヒール部11の
支持面11aと、その支持面11aと対面するバックア
ップリング6の当接面6aのテーパ角を互いに異なって
設定している。
【0036】この場合には、第3の実施形態より一層シ
ールリング5の変形を溝底方向に導くことができ、ピス
トンロッド2に対する面圧・面圧勾配がヒール部11の
作用圧力の影響を受けにくく、きわめて安定したシール
機能を実現することが可能となる。
ールリング5の変形を溝底方向に導くことができ、ピス
トンロッド2に対する面圧・面圧勾配がヒール部11の
作用圧力の影響を受けにくく、きわめて安定したシール
機能を実現することが可能となる。
【0037】さらに図8に第4の実施形態を示し、これ
は前記シールリング5の外周部と環状溝25の内周部と
の間の作動油を大気圧のヒール部11へ排出する作動油
抜き溝14を設けたものである。
は前記シールリング5の外周部と環状溝25の内周部と
の間の作動油を大気圧のヒール部11へ排出する作動油
抜き溝14を設けたものである。
【0038】これは仮に中間部12に作動油が侵入した
場合には中間部のテーパ面12aもリップ部10の受圧
面積として加味されるため、受圧面積と支持面積がほぼ
同一となり、リップ部10の受圧面積を小さくした効果
がなくなるのを防止するものである。
場合には中間部のテーパ面12aもリップ部10の受圧
面積として加味されるため、受圧面積と支持面積がほぼ
同一となり、リップ部10の受圧面積を小さくした効果
がなくなるのを防止するものである。
【0039】このような構成とすることで、シールリン
グ5の中間部12と環状溝25の傾斜壁部25bとの間
に残留した作動油が作動油抜き溝14より大気圧のヒー
ル部11側へと排出されるので、作動油が中間部12の
テーパ面12aを加圧し、受圧面積が増大するのを防止
することができる。
グ5の中間部12と環状溝25の傾斜壁部25bとの間
に残留した作動油が作動油抜き溝14より大気圧のヒー
ル部11側へと排出されるので、作動油が中間部12の
テーパ面12aを加圧し、受圧面積が増大するのを防止
することができる。
【0040】図9に第5の実施形態を示す。これは支持
部材であるシリンダチューブ34に対して摺動するピス
トン32にシールリング5を設けたものであり、シール
リング5の基本的な構成は第1の実施形態と同様であ
る。
部材であるシリンダチューブ34に対して摺動するピス
トン32にシールリング5を設けたものであり、シール
リング5の基本的な構成は第1の実施形態と同様であ
る。
【0041】この場合には、高圧がより多く作用する側
の油室にリップ部10が対面するようにシールリング5
を配置する。あるいはピストン等の両方向に高圧が作用
する場合さらに逆向きに2個のシールを配置することは
当然である。
の油室にリップ部10が対面するようにシールリング5
を配置する。あるいはピストン等の両方向に高圧が作用
する場合さらに逆向きに2個のシールを配置することは
当然である。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図。
【図2】同じくシールリングの詳細形状を示す要部断面
図。
図。
【図3】同じくシールリングのフリー形状を示す切欠
図。
図。
【図4】従来のシールリング形状での作用圧力と変形を
示す模式図。
示す模式図。
【図5】第1の実施形態でのシールリングの作用圧力と
変形を示す模式図。
変形を示す模式図。
【図6】第2の実施形態の形状を示す要部断面図。
【図7】第3の実施形態の形状を示す要部断面図。
【図8】第4の実施形態の形状を示す要部断面図。
【図9】第5の実施形態の形状を示す要部断面図。
1 シリンダヘッド 2 ピストンロッド 4 軸受 5 シールリング 6 バックアップリング 10 リップ部 11 ヒール部 12 中間部 13 隙間 14 作動油抜き溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 政秀 東京都港区浜松町二丁目4番1号世界貿易 センタービル カヤバ工業株式会社内 Fターム(参考) 3J006 AA01 AB02
Claims (7)
- 【請求項1】 摺動部材と、摺動部材を摺動可能に支持
する支持部材と、摺動部材と支持部材との間に介装され
たシールリングとを備えたシール構造において、 前記シールリングは収納凹部に収装され、 作動油の圧力が作用するリップ部と、 シールリングに作用する圧力を前記収納凹部の壁面で支
持するヒール部とを有し、 前記リップ部の内周と外周の間の環状の受圧面積を前記
ヒール部の内周と外周の間の環状の支持面積よりも小さ
くしたことを特徴とするシ−ル構造。 - 【請求項2】 前記シールリングが支持部材に介装され
たことを特徴とする請求項1記載のシ−ル構造。 - 【請求項3】 前記シールリングが摺動部材に介装され
たことを特徴とする請求項1記載のシ−ル構造。 - 【請求項4】 前記シールリングのヒール部がシールリ
ングの摺動面と反対方向に向かってリップ部より離れる
テーパ面で構成されたことを特徴とする請求項1から3
のいずれかひとつに記載のシ−ル構造。 - 【請求項5】 前記収納凹部にシールリングのヒール部
を保持する保持部材を介装し、これらの当接面の間に作
動油の圧力が作用していないとき、ヒール部の摺接面と
反対方向に向かうほど大きくなる隙間を設けたことを特
徴とする請求項1から4のいずれかひとつに記載のシ−
ル構造。 - 【請求項6】 前記シールリングのリップ部とヒール部
との間を結ぶ中間部の外周にはテーパ面が形成されてい
ることを特徴とする請求項1から5の発明のいずれかひ
とつに記載のシ−ル構造。 - 【請求項7】 前記中間部のテーパ面とシールリングを
介装する収納凹部の内周部の間の作動油をヒール部へと
導く作動油抜き溝を設けたことを特徴とする請求項6に
記載のシ−ル構造。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11039839A JP2000240806A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | シ−ル構造 |
| CN00800172A CN1126888C (zh) | 1999-02-18 | 2000-02-18 | 密封构造 |
| PCT/JP2000/000922 WO2000049315A1 (en) | 1999-02-18 | 2000-02-18 | Seal structure |
| US09/647,805 US6454273B1 (en) | 1999-02-18 | 2000-02-18 | Seal structure |
| KR10-2000-7011515A KR100483645B1 (ko) | 1999-02-18 | 2000-02-18 | 밀봉 구조 |
| EP00904025A EP1074769A4 (en) | 1999-02-18 | 2000-02-18 | SEALING ARRANGEMENT |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11039839A JP2000240806A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | シ−ル構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000240806A true JP2000240806A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12564144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11039839A Pending JP2000240806A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | シ−ル構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000240806A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010113006A1 (en) * | 2009-03-30 | 2010-10-07 | Saint-Gobain Performance Plastics Pampus Gmbh | Seal ring for exhaust gas recirculation system |
| JP2012063003A (ja) * | 2010-09-20 | 2012-03-29 | Advics Co Ltd | 密封装置 |
| CN113236625A (zh) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | DRiV汽车公司 | 液压组件 |
-
1999
- 1999-02-18 JP JP11039839A patent/JP2000240806A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010113006A1 (en) * | 2009-03-30 | 2010-10-07 | Saint-Gobain Performance Plastics Pampus Gmbh | Seal ring for exhaust gas recirculation system |
| JP2012063003A (ja) * | 2010-09-20 | 2012-03-29 | Advics Co Ltd | 密封装置 |
| CN113236625A (zh) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | DRiV汽车公司 | 液压组件 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3150861B2 (ja) | 往復動用密封装置 | |
| US6454273B1 (en) | Seal structure | |
| JP3543617B2 (ja) | 密封装置 | |
| US10184563B2 (en) | Single seal ring stuffing box | |
| WO2011086887A1 (ja) | 密封構造 | |
| US20010045703A1 (en) | Piston sealing ring assembly | |
| WO2008069234A1 (ja) | パッキン及びシーリングシステム | |
| CN102261475B (zh) | 流体压力设备 | |
| JP2000240806A (ja) | シ−ル構造 | |
| JPH09133215A (ja) | 密封装置 | |
| JP2000009106A (ja) | 油圧シリンダのロッドシール構造 | |
| JP2007139055A (ja) | 密封装置および密封構造 | |
| JP2012215188A (ja) | 密封構造 | |
| JP2000257720A (ja) | シリンダのシール構造 | |
| JP2002349711A (ja) | ガスケット | |
| JP2005240833A (ja) | 密封装置 | |
| JP2000291805A (ja) | シ−ル構造 | |
| US8556557B2 (en) | Hydraulic nut and improved seals therefor | |
| JP2924559B2 (ja) | 組合せピストンリング | |
| JPH0266332A (ja) | 油圧緩衝器 | |
| JP2589321Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH0225066B2 (ja) | ||
| JPH01250675A (ja) | シール装置 | |
| JP2006037737A (ja) | ピストン式内燃機関 | |
| JPH053819Y2 (ja) |