JP2000241273A - 圧力検出装置 - Google Patents

圧力検出装置

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JP2000241273A
JP2000241273A JP11045348A JP4534899A JP2000241273A JP 2000241273 A JP2000241273 A JP 2000241273A JP 11045348 A JP11045348 A JP 11045348A JP 4534899 A JP4534899 A JP 4534899A JP 2000241273 A JP2000241273 A JP 2000241273A
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pressure
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diaphragm
crystal semiconductor
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Hiroaki Tanaka
宏明 田中
Yasutoshi Suzuki
康利 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受圧用金属ダイヤフラムの一面側にピエゾ抵
抗素子を形成した単結晶半導体チップを接合してなる圧
力検出装置において、検出感度の温度特性を向上させ
る。 【解決手段】 圧力検出装置100は、円形のダイヤフ
ラム面10を有する金属ステム20と、一面31側がダ
イヤフラム面10の一面11側に接着された単結晶半導
体チップ30とを備え、ダイヤフラム面10の他面12
側に圧力媒体を導入し、ダイヤフラム面10および単結
晶半導体チップ30の変形に基づき圧力検出を行うよう
になっている。単結晶半導体チップ30の面方位は(1
00)面であり、単結晶半導体チップ30の他面32側
には相直交する<110>結晶軸方向に沿って各々2個
のピエゾ抵抗素子51〜54が配置され、該4個のピエ
ゾ抵抗素子51〜54はダイヤフラム面10の中心Kに
対する円周上に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受圧用金属ダイヤ
フラムを有し、例えば1MPa以上の高圧媒体の圧力を
検出するのに適した圧力検出装置に関し、特に感度の温
度特性向上に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧力検出装置としては、特公平
7−11461号公報に記載のものが提案されている。
これは、受圧用の金属ダイヤフラムを有するステムを有
し、ピエゾ抵抗素子(半導体歪みゲージ)が形成された
(110)面方位を持つ単結晶半導体チップを、該ダイ
ヤフラムの一面側に接合したものである。
【0003】そして、該ダイヤフラムの他面側に圧力媒
体を導入したときに、該ダイヤフラムおよび該チップの
変形に基づき、ピエゾ抵抗素子の抵抗値変化を検出する
ことにより、圧力検出が行われる。このものによれば、
金属ダイヤフラムを用いているためダイヤフラム強度が
大きく、例えば1MPa以上の高圧媒体に対しても圧力
検出が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等の検討によれば、上記従来公報記載の圧力検出装置
を、車両におけるエンジンの燃料噴射圧制御やブレーキ
圧制御等に用いた場合、使用温度範囲が広く(例えば−
40℃〜140℃)、感度(検出感度)の温度特性に大
きな誤差を生じ、実用上問題となることがわかった。
【0005】図7は検出の温度と感度との関係を示す一
例であるが、例えばこの図に示す様に、感度は、室温に
比較して低温及び高温で低くなり、温度特性の挙動は二
次的な変化を示す。このような温度特性であると、回路
の面から感度の温度補正をすることが困難であるため、
温度特性は一次的な変化を示すことが要求される。即
ち、図7に示す様に、実際の温度特性が一次的変化を示
すと想定した場合(二点鎖線で図示)の温度特性との差
(TNSという)を0に近づけることが好ましい。
【0006】本発明は上記問題に鑑み、受圧用金属ダイ
ヤフラムの一面側にピエゾ抵抗素子を形成した単結晶半
導体チップを接合してなる圧力検出装置において、検出
感度の温度特性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、検出感度
の温度特性について、以下に述べるように、単結晶半導
体チップの結晶構造及びピエゾ抵抗素子の配置等の観点
から鋭意検討を行った。その結果、上記した従来のもの
では、(110)面方位を持つ単結晶半導体チップを用
いているが故に、感度の温度特性に大きな誤差を生じ上
記TNSが大きくなることがわかった。
【0008】図4は(110)面方位を持つ半導体チッ
プJ1を示すものであるが、(110)面には、その構
造上、相直交する2つの結晶軸<110>と<100>
とが存在する。ここで、<110>結晶軸方向に発生す
る応力の感度は、<100>結晶軸方向に発生する応力
の感度と比べてピエゾ抵抗係数が非常に大きい(例えば
約50倍程度)ため、(110)面における応力検出に
おいては、<110>結晶軸方向に発生する応力を用い
ることになる。
【0009】ところで、<110>結晶軸方向に発生す
る応力分布は、図4に示す様に、チップJ1の中心Kか
ら外周部にかけて低くなっている。そして、(110)
面においては<110>は1方向しか存在しないため、
より感度の高い結晶軸に対してより高い出力を得ようと
すると、必然的に、図4に示す様なピエゾ抵抗素子(ゲ
ージC1、C2、S1、S2)の配置となる。
【0010】つまり、<110>結晶軸方向に沿ってチ
ップJ1の中心寄りに配置したセンターゲージC1、C
2と、該センターゲージよりも外側に配置したサイドゲ
ージS1、S2とを設け、これら4個のゲージでブリッ
ジ回路を構成して<110>結晶軸方向に発生する応力
を検出する。センターゲージC1、C2における応力を
σC 、サイドゲージS1、S2における応力をσS 、と
すると、出力eは両応力σC 、σS の和に比例(e∝
(σC +σS ))する。
【0011】ここで、(110)面方位を持つ半導体チ
ップを用いた従来構造における感度の温度特性の誤差
は、各ゲージの配置の不均等が主原因と考えられる。つ
まり、図4に示す様に、センターゲージC1、C2とサ
イドゲージS1、S2とを発生応力の異なる位置に設け
ざるを得ないため、ゲージの設置箇所によっては、温度
変化に伴うチップの変形(膨張、収縮等)の度合や発生
応力の変化度合が異なる等、ゲージ毎の熱的な誤差が大
きく、そのため、感度の温度特性に大きな誤差を生じる
と考えられる。
【0012】また、チップの外周形状を単純な円形や矩
形ではなく、ゲージ毎の熱的な誤差を低減するように工
夫することも考えられるが、そのための形状設計が難し
く、また、複雑な形状であるとチップの切り出しが難し
くなる等、製造上の困難も予想される。従って、必然的
に上記のピエゾ抵抗素子配置となる従来構造では、検出
感度の温度特性を向上させることは困難である。
【0013】そこで、本発明者等は、(100)面方位
を持つ単結晶半導体チップを用いた構造について検討を
行った。図3は(100)面方位を持つ半導体チップ3
0を示すものであるが、(100)面には、その構造
上、<110>結晶軸が相直交して存在する。ここで、
図3に示す様に、一方の<110>結晶軸方向をX方
向、他方の<110>結晶軸方向をY方向とする。
【0014】そして、該半導体チップ30においては、
図3に示す様に、それぞれの<110>結晶軸方向に沿
って一対のピエゾ抵抗素子(ゲージ51〜54)が配置
される。つまり、チップ30の(100)面に、X方向
に沿って位置する一対のゲージ51、52とY方向に沿
って位置する一対のゲージ53、54とを配置し、これ
ら4個のゲージでブリッジ回路を構成する。
【0015】その検出原理は、X方向の発生応力を
σXX、Y方向の発生応力をσYY、とすると、各ゲージ5
1〜54における出力eは、σXXとσYYの差Dの絶対値
に比例(e∝|σXX−σYY|)し、検出が成される。こ
のような検出原理を有する(100)面方位を持つチッ
プにおいては、従来の(110)面のチップのように、
各ゲージを応力分布の異なる箇所に設置する必要はな
い。
【0016】本発明者等は、以上の知見により、ブリッ
ジを組む4個のゲージを、すべてチップの(100)面
における応力分布の等しい位置に均等配置すれば、ゲー
ジ毎に、温度変化に伴うチップの変形の度合や発生応力
の変化度合が異なるといった熱的な誤差を低減できると
考えた。そして、この着眼点に基づき鋭意検討した結
果、図5に示す様に、該均等配置構成により、従来構造
に比べて上記TNSを低減できることを実験的に確認す
ることができた。
【0017】請求項1記載の発明は、上記検討に基づい
て成されたものであり、円形のダイヤフラム面を有する
金属ステムと、一面側が該ダイヤフラム面の一面側に接
着された単結晶半導体チップとを備える圧力検出装置で
あって、該単結晶半導体チップの面方位が(100)面
であり、該単結晶半導体チップの他面側において2本の
<110>結晶軸方向に沿ってそれぞれ2個のピエゾ抵
抗素子を配置し、これら4個のピエゾ抵抗素子を該ダイ
ヤフラム面の中心に対する円周上に配置したことを特徴
としている。
【0018】本発明のように、単結晶半導体チップにお
ける円形のダイヤフラム面に対応した領域では、図3に
示す様な応力分布となるから、ブリッジを組む4個のピ
エゾ抵抗素子を該ダイヤフラム面の中心に対する円周上
に配置することで、検出可能とできるとともに、4個の
ピエゾ抵抗素子をすべて(100)面における応力分布
の等しい位置に均等配置できる。
【0019】従って、本発明によれば、各ピエゾ抵抗素
子毎に、温度変化に伴うチップの変形の度合や発生応力
の変化度合等を同程度にでき、熱的な誤差を低減できる
ため、検出感度の温度特性を向上させることができる。
ここで、単結晶半導体チップは、請求項2記載の発明の
ように、その全体が均一な肉厚の平面形状を成すものに
できる。
【0020】また、ダイヤフラム強度の大きい金属ダイ
ヤフラムを有する請求項1及び2に記載の圧力検出装置
においては、圧力媒体の圧力が1MPa以上200MP
a以下の高圧に対しても適用可能であることを実験的に
確認している(図5参照)。なお、上記した括弧内の符
号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係
を示す一例である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1に本発明の実施形態に係る圧力
検出装置100を示す。この圧力検出装置100は車両
におけるエンジンの燃料噴射圧制御やブレーキ圧制御等
に用いられる。図1において、(a)は圧力検出装置1
00における単結晶半導体チップ(センサチップ)30
の平面方向からみた図、(b)は(a)のA−A断面図
である。
【0022】圧力検出装置100は、円形のダイヤフラ
ム面10を有する金属ステム20と、一面31側がダイ
ヤフラム面10の一面11側に接着された単結晶半導体
チップ(以下、半導体チップという)30とを備え、ダ
イヤフラム面10の他面12側にエンジンの燃料噴射圧
力等に応じた圧力媒体(気体、液体等)を導入し、ダイ
ヤフラム面10および半導体チップ30の変形に基づき
圧力検出を行うようにしたものである。
【0023】金属ステム20は切削等により形成された
中空円筒形状を成し、ガラスと熱膨張率が同程度である
Fi−Ni−Co系合金であるコバール等により構成さ
れている。金属ステム20においては、一端側にダイヤ
フラム面10が形成され、図示しない他端側から、図1
(b)中の白抜き矢印に示す様に、圧力媒体が導入さ
れ、ダイヤフラム面10の他面12に圧力が印加される
ようになっている。
【0024】ここで、金属ステム20の寸法の一例を示
すと、円筒の外径は6.5mm、円筒の内径は2.5m
m、ダイヤフラム面10の肉厚は、例えば20MPaの
測定に際しては0.65mm、200MPaの測定に際
しては1.40mmである。ダイヤフラム面10の一面
11に接着された半導体チップ30は、面方位が(10
0)面であり且つ全体が均一な肉厚の平面形状を成す単
結晶シリコン基板よりなり、その一面31が低融点ガラ
ス等よりなるガラス層40により、ダイヤフラム面10
の一面11に固定されている。
【0025】ここで、半導体チップ30の寸法の一例を
示すと、3.56mm×3.56mmの正方形状で、肉
厚は0.2mmである。また、ガラス層40の厚さは
0.06mmである。また、半導体チップ30の他面3
2側には、4個のピエゾ抵抗素子である長方形状のゲー
ジ51〜54が配設されている。上述のように、(10
0)面方位を有する半導体チップ30には、その構造
上、<110>結晶軸が相直交して存在する。ここで、
図1(a)に示す様に、一方(A−A断面線と一致する
方)の<110>結晶軸方向をX方向、他方の<110
>結晶軸方向をY方向とする。
【0026】4個のゲージ51〜54は、図1(a)に
示す様に、<110>結晶軸方向X、Yに沿ってそれぞ
れ2個ずつ配置される。ここで、一対のゲージ51、5
2はその長辺方向をX方向に沿って位置し、一対のゲー
ジ53、54がその短辺方向をY方向に沿って位置す
る。さらに、これら4個のゲージ51〜54は、ダイヤ
フラム面10の中心Kに対する円周上に配置されてい
る。
【0027】また、図1中には図示しないが、次の図2
に示す製造工程にて述べるように、半導体チップ30に
は、4個のゲージ51〜54がブリッジ回路を構成し且
つ外部回路と接続するための配線・パット、さらには保
護膜が形成される。半導体チップ30の主な製造工程を
図2に示す。なお図2は、図1(b)に対応した断面を
示している。図2(a)に示すn型サブウエハ60に、
フォトリソグラフィにより所望のパターンを形成後、ボ
ロン等を拡散させてP+領域61を形成する(図2
(b))。これが、ピエゾ抵抗素子であるゲージ51〜
54となる。
【0028】これに、図2(c)に示す様に、配線・パ
ット62及び配線・パット62の絶縁を確保する酸化膜
63を形成し、さらに保護膜64を形成し、パット上の
保護膜64をエッチングすれば、半導体チップ30は完
成である。そして、完成したチップ30を、金属ステム
20のダイヤフラム面10上に低融点ガラスを用いて接
着することにより、図1に示す圧力検出装置100が出
来上がる。
【0029】かかる圧力検出装置100の検出原理は、
次のようである。図1(b)に示す白抜き矢印方向に圧
力が印加されると、ダイヤフラム面10および半導体チ
ップ30がひずみ変形し、半導体チップ30に応力が発
生する。それに伴い、各ゲージ51〜54には、<11
0>結晶軸に応じて図1(a)に示す矢印X方向と矢印
Y方向とに応力が発生する。ここで、X方向の発生応力
をσXX、Y方向の発生応力をσYY、とする。
【0030】半導体チップ30におけるダイヤフラム面
10に位置する領域での発生応力の分布を、図3に示
す。図3は、発生応力σXX(実線図示)とσYY(破線図
示)の大きさを、半導体チップ30の前記領域における
ダイヤフラム面10の中心Kからの距離に応じて示した
ものである。図3に示す様に、発生応力σXX及びσ
YYは、共に該中心Kから離れるに従って小さくなってい
るが、発生応力σYYの方が減少度合が大きい。
【0031】そのため、各<110>結晶軸方向X、Y
に沿って配置された各ゲージ51〜54における出力e
は、両発生応力σXXとσYYの差Dを検出して出力するこ
とができる。即ち、該出力eは、σXXとσYYの差の絶対
値に比例(e∝|σXX−σYY|)し、上記ブリッジ回路
により圧力検出が成される。つまり、(100)面方位
を有する半導体チップ30においては、その構造上、高
い応力感度を有する相直交する結晶軸<110>が存在
し、ゲージ1個に対して2種類の応力σXX及びσYYが発
生するため、上記の検出原理によって圧力検出ができる
のである。
【0032】そして、本実施形態においては、かかる応
力分布を有する半導体チップ30において、中心Kに対
して円周上に配置された4個のゲージ51〜54は、該
中心Kから均等距離、つまり発生応力σXX及びσYYの等
しい位置に配置され、各ゲージ51〜54における応力
の値は略等しく、両応力の差Dが出力となる。従って、
本実施形態によれば、各ゲージ51〜54毎に、温度変
化に伴うチップの変形の度合や発生応力の変化度合等を
同程度にできるため、従来の(110)面方位を有する
半導体チップに比べて、温度変化に伴うチップの変形の
度合や発生応力の変化度合が異なるといった熱的な誤差
を低減でき、検出感度の温度特性を向上させることがで
きる。
【0033】一方、上述したように、図4に示す様な従
来の(110)面方位を持つ半導体チップJ1において
は一方向の<110>結晶軸しか存在せず、4個のゲー
ジC1、C2、S1、S2を2個ずつチップの中心寄り
と外側寄りとで異なる位置(つまり発生応力の異なる位
置)に設けざるを得ないため、温度変化に伴うゲージ毎
の熱的な誤差が大きく、そのため、感度の温度特性に大
きな誤差を生じると考えられる。
【0034】本実施形態による検出感度の温度特性向上
の効果についての一例を図5に示す。図5は、図1に示
した本実施形態の圧力検出装置100について、上述し
た図7に示すTNS(単位:ppm/℃)を測定した結
果であり、−40℃〜140℃の使用温度範囲における
TNSの値を示している。なお、比較例として圧力検出
装置100において半導体チップを(110)面方位を
持つものとした従来構造の結果も示してある。
【0035】TNSは、測定圧力を20MPaとした場
合の本実施形態(測定サンプル数n:8個)及び上記比
較例(n=10)と、測定圧力を200MPaとした場
合の本実施形態(n=5)及び上記比較例(n=10)
とを示してある。ここで、測定にあたって各部の寸法
は、上述した一例の寸法としている。また、金属ステム
20の材質は、測定圧力が20MPaの場合はコバール
で、200MPaの場合はコバールとは多少組成等を変
えた金属を用いた。
【0036】図5に示す様に、本実施形態では、比較例
としての従来構造に比べてTNSを低減でき、0に近い
ものとできることがわかる。つまり、各ゲージ51〜5
4に対するばらつき成分が圧力印加時においても低減さ
れ、誤差が減少されている。そして、本実施形態では、
TNSが0に近く、検出感度の温度特性が一次的に変化
するように向上できるから、回路の面から温度補正をす
ることなく、また、他の感度温度特性補正のための素
子、抵抗を必要とすることなく、センサ特性を満足でき
る。
【0037】ところで、金属ステム20の特性において
は、線膨張係数及びヤング率が重要である。線膨張係数
は、チップ30の材料である単結晶シリコン(Si)に
近づけるために、上記のコバール系の低線膨張係数(2
〜8ppm/℃程度)のものが好ましい。また、ヤング
率においても、大きな温度変化を持つものは不適であ
り、例えば、使用温度範囲(−40℃〜140℃)にお
いて120GPa〜165GPaの範囲内で、変動差が
8GPa程度であるもの、また、使用温度外でも、11
0GPa〜180GPa内にあるものが好ましい。図6
に、本実施形態の金属ステム20に用いたコバールのヤ
ング率の温度特性を示す。
【0038】以上述べてきたように、本発明は、特に、
強度の大きい金属ダイヤフラムを有し例えば1MPa以
上の高圧媒体の圧力を検出するのに適した圧力検出装置
に用いて好適であり、圧力印加時における検出感度の温
度特性が半導体チップの結晶構造に起因するという独自
の着目点に基づき、金属ダイヤフラムに接着する単結晶
半導体チップを(100)面方位を有するものとし、且
つピエゾ抵抗素子の配置を工夫するという新規な構成に
より、検出感度の温度特性を向上させるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る圧力検出装置を示す図
で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図で
ある。
【図2】図1に示す圧力検出装置の製造方法を示す工程
図である。
【図3】図1に示す圧力検出装置の半導体チップの発生
応力分布を示す図である。
【図4】(110)面方位を持つ半導体チップの発生応
力分布を示す図である。
【図5】上記実施形態における検出感度の温度特性向上
効果の一例を示す図である。
【図6】上記実施形態における金属ステムのヤング率の
温度特性図である。
【図7】圧力検出装置における検出温度と感度との関係
の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…ダイヤフラム面、11…ダイヤフラム面の一面、
12…ダイヤフラム面の他面、20…金属ステム、30
…単結晶半導体チップ、31…単結晶半導体チップの一
面、32…単結晶半導体チップの他面、40…ガラス
層、51〜54…ゲージ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA11 AA21 BB12 CC02 DD01 EE14 EE15 FF01 GG12 GG16 4M112 AA01 BA01 CA03 CA05 CA09 CA15 DA12 DA18 EA03 EA13 FA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形のダイヤフラム面を有する金属ステ
    ムと、 一面側が前記ダイヤフラム面の一面側に接着された単結
    晶半導体チップとを備え、 前記ダイヤフラム面の他面側に圧力媒体を導入し、前記
    ダイヤフラム面および前記単結晶半導体チップの変形に
    基づき圧力検出を行うようにした圧力検出装置であっ
    て、 前記単結晶半導体チップは、その面方位が(100)面
    であり、 前記単結晶半導体チップの他面側において相直交する<
    110>結晶軸方向に沿って、それぞれ2個のピエゾ抵
    抗素子が配置され、 これら4個のピエゾ抵抗素子は、前記ダイヤフラム面の
    中心に対する円周上に配置されていることを特徴とする
    圧力検出装置。
  2. 【請求項2】 前記単結晶半導体チップは、その全体が
    均一な肉厚の平面形状を成すものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の圧力検出装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力媒体の圧力が1MPa以上20
    0MPa以下であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の圧力検出装置。
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