JP2000242918A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JP2000242918A JP2000242918A JP3755399A JP3755399A JP2000242918A JP 2000242918 A JP2000242918 A JP 2000242918A JP 3755399 A JP3755399 A JP 3755399A JP 3755399 A JP3755399 A JP 3755399A JP 2000242918 A JP2000242918 A JP 2000242918A
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- Paints Or Removers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大記録容量を達成できるとともに、優れた走
行耐久性、そしてデータの記録、読み出しに対する高い
信頼性を有する。 【解決手段】 非磁性支持体と、非磁性支持体の一主面
上に形成された強磁性金属薄膜とを有する磁気記録媒体
であって、非磁性支持体は、少なくとも、他主面を構成
する第1の芳香族ポリアミドフィルムと、第1の芳香族
ポリアミドフィルム上に形成された第2の芳香族ポリア
ミドフィルムとを有するとともに、第1の芳香族ポリア
ミドフィルム中に含有される不活性粒子が第2の芳香族
ポリアミドフィルム中に含有される不活性粒子と比較し
て大とされてなり、非磁性支持体は、第1の芳香族ポリ
アミドフィルムを除いた厚みが2.0μm以上であり、
さらに、非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が形成され
る面とは反対側の面上に、少なくとも結合剤と針状非磁
性顔料とを含有するバックコート層が形成されている。
行耐久性、そしてデータの記録、読み出しに対する高い
信頼性を有する。 【解決手段】 非磁性支持体と、非磁性支持体の一主面
上に形成された強磁性金属薄膜とを有する磁気記録媒体
であって、非磁性支持体は、少なくとも、他主面を構成
する第1の芳香族ポリアミドフィルムと、第1の芳香族
ポリアミドフィルム上に形成された第2の芳香族ポリア
ミドフィルムとを有するとともに、第1の芳香族ポリア
ミドフィルム中に含有される不活性粒子が第2の芳香族
ポリアミドフィルム中に含有される不活性粒子と比較し
て大とされてなり、非磁性支持体は、第1の芳香族ポリ
アミドフィルムを除いた厚みが2.0μm以上であり、
さらに、非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が形成され
る面とは反対側の面上に、少なくとも結合剤と針状非磁
性顔料とを含有するバックコート層が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性支持体の一
主面上に強磁性金属薄膜が形成されてなる磁気記録媒体
に関し、特に大容量のテープストリーマとして用いて好
適な磁気記録媒体に関する。
主面上に強磁性金属薄膜が形成されてなる磁気記録媒体
に関し、特に大容量のテープストリーマとして用いて好
適な磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ミニコンピュータ、パーソナルコ
ンピュータなどのオフィスコンピュータの普及に伴っ
て、外部記憶媒体としてコンピュータデータを記録する
ための磁気テープ(いわゆるテープストリーマ)の研究
が盛んに行われている。このような用途の磁気テープの
実用化に際しては、特に、コンピュータの小型化、情報
処理能力の増大と相まって記録の大容量化、小型化を達
成するために記録容量の向上が強く要求される。また磁
気テープの使用環境の広がりによる幅広い環境条件下
(特に、変動の激しい温湿度条件下など)での使用、デ
ータ保存に対する信頼性、更に高速での繰り返し使用に
よる多数回走行におけるデータの安定した記録、読み出
し等の性能に対する信頼性なども従来に増して要求され
ている。
ンピュータなどのオフィスコンピュータの普及に伴っ
て、外部記憶媒体としてコンピュータデータを記録する
ための磁気テープ(いわゆるテープストリーマ)の研究
が盛んに行われている。このような用途の磁気テープの
実用化に際しては、特に、コンピュータの小型化、情報
処理能力の増大と相まって記録の大容量化、小型化を達
成するために記録容量の向上が強く要求される。また磁
気テープの使用環境の広がりによる幅広い環境条件下
(特に、変動の激しい温湿度条件下など)での使用、デ
ータ保存に対する信頼性、更に高速での繰り返し使用に
よる多数回走行におけるデータの安定した記録、読み出
し等の性能に対する信頼性なども従来に増して要求され
ている。
【0003】一般に、磁気テープは、合成樹脂などの可
撓性材料からなる非磁性支持体上に磁性層が設けられた
構成とされている。そして、上述したような大容量(体
積記録容量)を達成するためには、磁性粉末の粒子サイ
ズを小さくする、その分散性を向上させる、あるいは磁
性層を更に薄膜化するなどの方法により磁性層自体の記
録密度を高めると共に、磁気テープの全厚を薄くするこ
とが有効な手法であるとされている。
撓性材料からなる非磁性支持体上に磁性層が設けられた
構成とされている。そして、上述したような大容量(体
積記録容量)を達成するためには、磁性粉末の粒子サイ
ズを小さくする、その分散性を向上させる、あるいは磁
性層を更に薄膜化するなどの方法により磁性層自体の記
録密度を高めると共に、磁気テープの全厚を薄くするこ
とが有効な手法であるとされている。
【0004】従来より、磁気記録媒体用の非磁性支持体
としては、ポリエステル、主としてポリエチレンテレフ
タレートフィルムが用いられている。特に、ホームビデ
オカセットテープ、例えば、8mmテープの支持体とし
ては、7〜10μm程度のポリエチレンテレフタレート
フィルムが用いられ、コンピュータのデータバックアッ
プ用のテープストリーマとしては5〜7μm程度のポリ
エチレンフィルムが用いられている。
としては、ポリエステル、主としてポリエチレンテレフ
タレートフィルムが用いられている。特に、ホームビデ
オカセットテープ、例えば、8mmテープの支持体とし
ては、7〜10μm程度のポリエチレンテレフタレート
フィルムが用いられ、コンピュータのデータバックアッ
プ用のテープストリーマとしては5〜7μm程度のポリ
エチレンフィルムが用いられている。
【0005】また、例えば、特開平6−215350号
公報に開示されているように、非磁性支持体としてポリ
エステルを主成分とし、具体的にはポリエチレンナフタ
レートフィルムを用いることによって、ビデオテープと
して使用される磁気記録媒体の記録時間を延長させてい
る。
公報に開示されているように、非磁性支持体としてポリ
エステルを主成分とし、具体的にはポリエチレンナフタ
レートフィルムを用いることによって、ビデオテープと
して使用される磁気記録媒体の記録時間を延長させてい
る。
【0006】一方、上述したようなポリエチレンテレフ
タレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルム
の代わりに、非磁性支持体としてポリアミドフィルムを
用いることが検討され、実用化されてきている。ポリア
ミドフィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム
に比べて強度が大きく、このポリアミドフィルムを支持
体として用いた磁気記録媒体は、厚さを薄くすることが
可能であり、ビデオカセットフィルムの長時間記録化、
テープストリーマの大容量化に対応した磁気記録媒体と
して注目されている。特に、テープストリーマにおいて
は、2年〜3年で容量が倍密度化されており、大容量化
に対応するため、ますます磁気記録媒体の薄型化が望ま
れる。
タレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルム
の代わりに、非磁性支持体としてポリアミドフィルムを
用いることが検討され、実用化されてきている。ポリア
ミドフィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム
に比べて強度が大きく、このポリアミドフィルムを支持
体として用いた磁気記録媒体は、厚さを薄くすることが
可能であり、ビデオカセットフィルムの長時間記録化、
テープストリーマの大容量化に対応した磁気記録媒体と
して注目されている。特に、テープストリーマにおいて
は、2年〜3年で容量が倍密度化されており、大容量化
に対応するため、ますます磁気記録媒体の薄型化が望ま
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非磁性
支持体の剛性は、非磁性支持体のヤング率をE、厚さを
tとしたときにE×t3で表されるため、例えば、同一
の剛性を保ったまま非磁性支持体の厚さを半分にするに
は、支持体の材料のヤング率を8倍にしなければならな
い。従って、単に非磁性支持体の厚みを薄くしただけで
は、機械的強度が不十分である。
支持体の剛性は、非磁性支持体のヤング率をE、厚さを
tとしたときにE×t3で表されるため、例えば、同一
の剛性を保ったまま非磁性支持体の厚さを半分にするに
は、支持体の材料のヤング率を8倍にしなければならな
い。従って、単に非磁性支持体の厚みを薄くしただけで
は、機械的強度が不十分である。
【0008】ところで、一般に磁気記録媒体において高
密度記録化を図るためには、その表面をある程度平滑化
してスペーシングロスを極力減少させる必要がある。し
かしながら、磁気記録媒体は、表面をあまり平坦にしす
ぎると、ヘッドタッチや走行性等において支障を来たし
てしまうので、表面の微細形状を制御することにより適
切な表面性を確保する必要がある。
密度記録化を図るためには、その表面をある程度平滑化
してスペーシングロスを極力減少させる必要がある。し
かしながら、磁気記録媒体は、表面をあまり平坦にしす
ぎると、ヘッドタッチや走行性等において支障を来たし
てしまうので、表面の微細形状を制御することにより適
切な表面性を確保する必要がある。
【0009】さらに、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間
の相対速度は増大しており、磁性層の摩耗が少ない高耐
久性の磁気記録媒体が求められており、この観点から
も、磁気記録媒体は、その表面の微細形状の制御が不可
欠となっている。
の相対速度は増大しており、磁性層の摩耗が少ない高耐
久性の磁気記録媒体が求められており、この観点から
も、磁気記録媒体は、その表面の微細形状の制御が不可
欠となっている。
【0010】一方、磁気記録媒体は、磁性層が強磁性金
属薄膜からなる場合、その厚さが薄いことから、磁性層
が非磁性支持体の表面性の影響を受けやすく、非磁性支
持体の表面状態、すなわち、非磁性支持体表面の凹凸が
そのまま磁性層表面の凹凸として発現する。
属薄膜からなる場合、その厚さが薄いことから、磁性層
が非磁性支持体の表面性の影響を受けやすく、非磁性支
持体の表面状態、すなわち、非磁性支持体表面の凹凸が
そのまま磁性層表面の凹凸として発現する。
【0011】従って、強磁性金属薄膜を有する磁気記録
媒体においては、その非磁性支持体の表面形状を制御す
ることにより、磁性層表面の微細形状を適切な状態にす
る必要がある。このような状況において、スペーシング
ロスを低減させるためには、非磁性支持体の表面を平滑
化させる必要がある。しかしながら、非磁性支持体で
は、強磁性金属薄膜を形成する面を平滑化すると、製造
工程上のハンドリングが困難なものとなってしまうとい
った問題がある。
媒体においては、その非磁性支持体の表面形状を制御す
ることにより、磁性層表面の微細形状を適切な状態にす
る必要がある。このような状況において、スペーシング
ロスを低減させるためには、非磁性支持体の表面を平滑
化させる必要がある。しかしながら、非磁性支持体で
は、強磁性金属薄膜を形成する面を平滑化すると、製造
工程上のハンドリングが困難なものとなってしまうとい
った問題がある。
【0012】本発明は、上述したような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、大記録容量を達成できると
ともに、優れた走行耐久性、そしてデータの記録、読み
出しに対する高い信頼性を有する大容量のテープストリ
ーマ用の磁気記録媒体を提供することを目的とする。
みて提案されたものであり、大記録容量を達成できると
ともに、優れた走行耐久性、そしてデータの記録、読み
出しに対する高い信頼性を有する大容量のテープストリ
ーマ用の磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体
は、非磁性支持体と、上記非磁性支持体の一主面上に形
成された強磁性金属薄膜とを有する磁気記録媒体であっ
て、上記非磁性支持体は、少なくとも、他主面を構成す
る第1の芳香族ポリアミドフィルムと、上記第1の芳香
族ポリアミドフィルム上に形成された第2の芳香族ポリ
アミドフィルムとを有するとともに、上記第1の芳香族
ポリアミドフィルム中に含有される不活性粒子が上記第
2の芳香族ポリアミドフィルム中に含有される不活性粒
子と比較して大とされてなり、上記非磁性支持体は、上
記第1の芳香族ポリアミドフィルムを除いた厚みが2.
0μm以上であり、さらに、上記非磁性支持体の上記強
磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、少な
くとも結合剤と針状非磁性顔料とを含有するバックコー
ト層が形成されていることを特徴とする。
は、非磁性支持体と、上記非磁性支持体の一主面上に形
成された強磁性金属薄膜とを有する磁気記録媒体であっ
て、上記非磁性支持体は、少なくとも、他主面を構成す
る第1の芳香族ポリアミドフィルムと、上記第1の芳香
族ポリアミドフィルム上に形成された第2の芳香族ポリ
アミドフィルムとを有するとともに、上記第1の芳香族
ポリアミドフィルム中に含有される不活性粒子が上記第
2の芳香族ポリアミドフィルム中に含有される不活性粒
子と比較して大とされてなり、上記非磁性支持体は、上
記第1の芳香族ポリアミドフィルムを除いた厚みが2.
0μm以上であり、さらに、上記非磁性支持体の上記強
磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、少な
くとも結合剤と針状非磁性顔料とを含有するバックコー
ト層が形成されていることを特徴とする。
【0014】上述したような本発明に係る磁気記録媒体
では、非磁性支持体における強磁性金属薄膜が形成され
た面と反対側の主面の表面が、第1の芳香族ポリアミド
フィルムに含有される不活性粒子の影響を受けることと
なる。このため、この磁気記録媒体においては、この主
面が所望の表面粗度を示す。また、この磁気記録媒体で
は、第1の芳香族ポリアミドフィルムと強磁性金属薄膜
との間に、少なくとも第2の芳香族ポリアミドフィルム
を有している。このため、上記強磁性金属薄膜が形成さ
れる主面の表面に対しては、第1の芳香族ポリアミドフ
ィルムに含有される比較的大きな不活性粒子の影響が小
となっている。したがって、この磁気記録媒体では、強
磁性金属薄膜の表面が所望の優れた表面性を有すること
となる。さらに、この磁気記録媒体では、上記非磁性支
持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の
面上に、少なくとも結合剤と針状非磁性顔料とを含有す
るバックコート層を形成するバックコート層が形成され
ているので、磁気記録媒体の剛性が高まり、走行時の変
形が極力抑えられて耐久性が向上する。
では、非磁性支持体における強磁性金属薄膜が形成され
た面と反対側の主面の表面が、第1の芳香族ポリアミド
フィルムに含有される不活性粒子の影響を受けることと
なる。このため、この磁気記録媒体においては、この主
面が所望の表面粗度を示す。また、この磁気記録媒体で
は、第1の芳香族ポリアミドフィルムと強磁性金属薄膜
との間に、少なくとも第2の芳香族ポリアミドフィルム
を有している。このため、上記強磁性金属薄膜が形成さ
れる主面の表面に対しては、第1の芳香族ポリアミドフ
ィルムに含有される比較的大きな不活性粒子の影響が小
となっている。したがって、この磁気記録媒体では、強
磁性金属薄膜の表面が所望の優れた表面性を有すること
となる。さらに、この磁気記録媒体では、上記非磁性支
持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の
面上に、少なくとも結合剤と針状非磁性顔料とを含有す
るバックコート層を形成するバックコート層が形成され
ているので、磁気記録媒体の剛性が高まり、走行時の変
形が極力抑えられて耐久性が向上する。
【0015】また、本発明の磁気記録媒体は、非磁性支
持体と、上記非磁性支持体の一主面上に形成された強磁
性金属薄膜とを有する磁気記録媒体であって、上記非磁
性支持体は、少なくとも、他主面を構成する第1の芳香
族ポリアミドフィルムと、上記第1の芳香族ポリアミド
フィルム上に形成された第2の芳香族ポリアミドフィル
ムとを有するとともに、上記第1の芳香族ポリアミドフ
ィルム中に含有される不活性粒子が上記第2の芳香族ポ
リアミドフィルム中に含有される不活性粒子と比較して
大とされてなり、上記非磁性支持体は、上記第1の芳香
族ポリアミドフィルムを除いた厚みが2.0μm以上で
あり、さらに、上記非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜
が形成される面とは反対側の面上に、金属薄膜が形成さ
れていることを特徴とする。
持体と、上記非磁性支持体の一主面上に形成された強磁
性金属薄膜とを有する磁気記録媒体であって、上記非磁
性支持体は、少なくとも、他主面を構成する第1の芳香
族ポリアミドフィルムと、上記第1の芳香族ポリアミド
フィルム上に形成された第2の芳香族ポリアミドフィル
ムとを有するとともに、上記第1の芳香族ポリアミドフ
ィルム中に含有される不活性粒子が上記第2の芳香族ポ
リアミドフィルム中に含有される不活性粒子と比較して
大とされてなり、上記非磁性支持体は、上記第1の芳香
族ポリアミドフィルムを除いた厚みが2.0μm以上で
あり、さらに、上記非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜
が形成される面とは反対側の面上に、金属薄膜が形成さ
れていることを特徴とする。
【0016】上述したような本発明に係る磁気記録媒体
では、非磁性支持体における強磁性金属薄膜が形成され
た面と反対側の主面の表面が、第1の芳香族ポリアミド
フィルムに含有される不活性粒子の影響を受けることと
なる。このため、この磁気記録媒体においては、この主
面が所望の表面粗度を示す。また、この磁気記録媒体で
は、第1の芳香族ポリアミドフィルムと強磁性金属薄膜
との間に、少なくとも第2の芳香族ポリアミドフィルム
を有している。このため、上記強磁性金属薄膜が形成さ
れる主面の表面に対しては、第1の芳香族ポリアミドフ
ィルムに含有される比較的大きな不活性粒子の影響が小
となっている。したがって、この磁気記録媒体では、強
磁性金属薄膜の表面が所望の優れた表面性を有すること
となる。さらに、この磁気記録媒体では、上記非磁性支
持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の
面上に、金属薄膜が形成されているので、磁気記録媒体
の剛性が高まり、走行時の変形が極力抑えられて耐久性
が向上する。
では、非磁性支持体における強磁性金属薄膜が形成され
た面と反対側の主面の表面が、第1の芳香族ポリアミド
フィルムに含有される不活性粒子の影響を受けることと
なる。このため、この磁気記録媒体においては、この主
面が所望の表面粗度を示す。また、この磁気記録媒体で
は、第1の芳香族ポリアミドフィルムと強磁性金属薄膜
との間に、少なくとも第2の芳香族ポリアミドフィルム
を有している。このため、上記強磁性金属薄膜が形成さ
れる主面の表面に対しては、第1の芳香族ポリアミドフ
ィルムに含有される比較的大きな不活性粒子の影響が小
となっている。したがって、この磁気記録媒体では、強
磁性金属薄膜の表面が所望の優れた表面性を有すること
となる。さらに、この磁気記録媒体では、上記非磁性支
持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の
面上に、金属薄膜が形成されているので、磁気記録媒体
の剛性が高まり、走行時の変形が極力抑えられて耐久性
が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】〈第1の実施の形態〉以下、本発
明の実施の形態について詳細に説明する。
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】本実施の形態として示す磁気記録媒体は、
図1に示すように、非磁性支持体1と、この非磁性支持
体1の一主面1a上に形成された強磁性金属薄膜2とを
備えるものである。また、この磁気記録媒体において、
非磁性支持体1は、少なくとも、比較的大きな不活性粒
子を有し、他主面1bを構成する第1の芳香族ポリアミ
ドフィルム3と、比較的小さな不活性粒子を有し、第1
の芳香族ポリアミドフィルム3上に形成された第2の芳
香族ポリアミドフィルム4とから構成されている。さら
に、この磁気記録媒体において、非磁性支持体1は、第
1の芳香族ポリアミドフィルム3を除いた厚みが2.0
μm以上とされてなる。そして、この磁気記録媒体で
は、上記非磁性支持体の他主面1b上に、少なくとも結
合剤と針状非磁性顔料とを含有するバックコート層5が
形成されている。
図1に示すように、非磁性支持体1と、この非磁性支持
体1の一主面1a上に形成された強磁性金属薄膜2とを
備えるものである。また、この磁気記録媒体において、
非磁性支持体1は、少なくとも、比較的大きな不活性粒
子を有し、他主面1bを構成する第1の芳香族ポリアミ
ドフィルム3と、比較的小さな不活性粒子を有し、第1
の芳香族ポリアミドフィルム3上に形成された第2の芳
香族ポリアミドフィルム4とから構成されている。さら
に、この磁気記録媒体において、非磁性支持体1は、第
1の芳香族ポリアミドフィルム3を除いた厚みが2.0
μm以上とされてなる。そして、この磁気記録媒体で
は、上記非磁性支持体の他主面1b上に、少なくとも結
合剤と針状非磁性顔料とを含有するバックコート層5が
形成されている。
【0019】以下、非磁性支持体1、強磁性金属薄膜2
及びバックコート層5、並びに、これら各層に用いられ
る結合剤及び添加剤について順に詳述する。
及びバックコート層5、並びに、これら各層に用いられ
る結合剤及び添加剤について順に詳述する。
【0020】非磁性支持体1 先ず、非磁性支持体1は、上述したように、第1の芳香
族ポリアミドフィルム3及び第2の芳香族ポリアミドフ
ィルム4から構成されている。この非磁性支持体1は、
芳香族ポリアミドフィルムを用いることにより、引っ張
り強度などの物性において優れており、全体としての厚
みが非常に薄い場合でも充分耐え得る強度を有してい
る。
族ポリアミドフィルム3及び第2の芳香族ポリアミドフ
ィルム4から構成されている。この非磁性支持体1は、
芳香族ポリアミドフィルムを用いることにより、引っ張
り強度などの物性において優れており、全体としての厚
みが非常に薄い場合でも充分耐え得る強度を有してい
る。
【0021】第1の芳香族ポリアミドフィルム3及び第
2の芳香族ポリアミドフィルム4は、例えば、下記式
(I)及び/又は(II)で表される芳香族ポリアミド
を、50モル%以上、好ましくは70モル%以上含有し
ている。このように、下記式(I)及び/又は(II)
で表される芳香族ポリアミドを50%以上含有させるこ
とによって、非磁性支持体1は、熱履歴が加えられたよ
うな場合であっても優れた寸法安定性を有するととも
に、高いヤング率を有することとなる。
2の芳香族ポリアミドフィルム4は、例えば、下記式
(I)及び/又は(II)で表される芳香族ポリアミド
を、50モル%以上、好ましくは70モル%以上含有し
ている。このように、下記式(I)及び/又は(II)
で表される芳香族ポリアミドを50%以上含有させるこ
とによって、非磁性支持体1は、熱履歴が加えられたよ
うな場合であっても優れた寸法安定性を有するととも
に、高いヤング率を有することとなる。
【0022】
【化1】
【0023】なお、上記式において、X、Yは、−O
−,−CH2−,−CO−,−SO2−,−S−,−C
(CH3)2−等から選ばれるが、これに限定されるもの
ではない。さらに、上記式において、芳香環上の水素原
子の一部が、ハロゲン基(特に、塩素)、ニトロ基、炭
素数1から3のアルキル基(特に、メチル基)、炭素数
1から3のアルコキシ基などの置換基で置換されている
ものであってもよく、また、重合体を構成するアミド結
合中の水素が他の置換基によって置換されていても良
い。
−,−CH2−,−CO−,−SO2−,−S−,−C
(CH3)2−等から選ばれるが、これに限定されるもの
ではない。さらに、上記式において、芳香環上の水素原
子の一部が、ハロゲン基(特に、塩素)、ニトロ基、炭
素数1から3のアルキル基(特に、メチル基)、炭素数
1から3のアルコキシ基などの置換基で置換されている
ものであってもよく、また、重合体を構成するアミド結
合中の水素が他の置換基によって置換されていても良
い。
【0024】また、第1の芳香族ポリアミドフィルム3
及び第2のポリアミドフィルム4は、剛性を高くする観
点から、芳香環がパラ位で結合されたものが、全芳香環
の60%以上、より好ましくは80%以上を占める重合
体であることが好ましい。また、吸湿性を小さくする観
点から芳香環上の水素原子の一部がハロゲン基(特に、
塩素原子)、ニトロ基、炭素数1から3のアルキル基
(特に、メチル基)、炭素数1から3のアルコキシ基な
どで置換された芳香環が全体の30%以上を占める重合
体であることが好ましい。
及び第2のポリアミドフィルム4は、剛性を高くする観
点から、芳香環がパラ位で結合されたものが、全芳香環
の60%以上、より好ましくは80%以上を占める重合
体であることが好ましい。また、吸湿性を小さくする観
点から芳香環上の水素原子の一部がハロゲン基(特に、
塩素原子)、ニトロ基、炭素数1から3のアルキル基
(特に、メチル基)、炭素数1から3のアルコキシ基な
どで置換された芳香環が全体の30%以上を占める重合
体であることが好ましい。
【0025】さらに、芳香族ポリアミドとしては、上記
式(I)及び/又は上記式(II)で表される繰り返し
単位を50モル%以上含むものであって、50モル%未
満は他の繰り返し単位、例えば、芳香族ポリイミド単位
や他の芳香族ポリアミド単位などが共重合、またはブレ
ンドしてなる重合体を使用することができるが、全芳香
族ポリアミド(アラミド)を用いることが好ましい。
式(I)及び/又は上記式(II)で表される繰り返し
単位を50モル%以上含むものであって、50モル%未
満は他の繰り返し単位、例えば、芳香族ポリイミド単位
や他の芳香族ポリアミド単位などが共重合、またはブレ
ンドしてなる重合体を使用することができるが、全芳香
族ポリアミド(アラミド)を用いることが好ましい。
【0026】さらにまた、この非磁性支持体1において
は、芳香族ポリアミドフィルムの構成は少なくとも2層
以上からなる複合構造であり、各層が上記式で表される
重合体を主体とするものであれば、各層が同一組成であ
っても、異なっていても差し支えない。しかしながら、
生産性の観点から、各層が同一組成である方が有利であ
る。
は、芳香族ポリアミドフィルムの構成は少なくとも2層
以上からなる複合構造であり、各層が上記式で表される
重合体を主体とするものであれば、各層が同一組成であ
っても、異なっていても差し支えない。しかしながら、
生産性の観点から、各層が同一組成である方が有利であ
る。
【0027】さらにまた、第1の芳香族ポリアミドフィ
ルム3及び第2の芳香族ポリアミドフィルム4を形成す
るには、第1の芳香族ポリアミドフィルム3に相当する
原液と、第2の芳香族ポリアミドフィルム4に相当する
原液の2種類を公知の方法、例えば、特開昭56ー16
2617号公報に記載されるように、合流管で積層した
り、口金内で積層して形成することができる。
ルム3及び第2の芳香族ポリアミドフィルム4を形成す
るには、第1の芳香族ポリアミドフィルム3に相当する
原液と、第2の芳香族ポリアミドフィルム4に相当する
原液の2種類を公知の方法、例えば、特開昭56ー16
2617号公報に記載されるように、合流管で積層した
り、口金内で積層して形成することができる。
【0028】一方、この非磁性支持体1中に添加する不
活性粒子としては、SiO2、TiO2、Al2O3、Ca
SO4、BaSO4、CaCO3、カ−ボンブラック、ゼ
オライト、その他の金属微粉末などの無機粒子や、シリ
コン粒子、ポリイミド粒子、架橋共重合体粒子、架橋ポ
リエステル粒子、テフロン粒子などの有機高分子などを
使用することができる。なかでも、耐熱性の観点から
は、上述した無機粒子を使用することが好ましい。
活性粒子としては、SiO2、TiO2、Al2O3、Ca
SO4、BaSO4、CaCO3、カ−ボンブラック、ゼ
オライト、その他の金属微粉末などの無機粒子や、シリ
コン粒子、ポリイミド粒子、架橋共重合体粒子、架橋ポ
リエステル粒子、テフロン粒子などの有機高分子などを
使用することができる。なかでも、耐熱性の観点から
は、上述した無機粒子を使用することが好ましい。
【0029】この不活性粒子の添加方法としては、粒子
を予め溶媒中に十分スラリ−化した後、重合用溶媒また
は希釈用溶媒として使用する方法や、各層を形成する原
液を調製した後に直接添加する方法などがある。
を予め溶媒中に十分スラリ−化した後、重合用溶媒また
は希釈用溶媒として使用する方法や、各層を形成する原
液を調製した後に直接添加する方法などがある。
【0030】また、この磁気記録媒体において、第1の
芳香族ポリアミドフィルム3中に含有される不活性粒子
は、その平均一次粒径が第2の芳香族ポリアミドフィル
ム4に含有される不活性粒子と比較して大となってい
る。
芳香族ポリアミドフィルム3中に含有される不活性粒子
は、その平均一次粒径が第2の芳香族ポリアミドフィル
ム4に含有される不活性粒子と比較して大となってい
る。
【0031】具体的に、第1の芳香族ポリアミドフィル
ム3に含有される不活性粒子の平均粒径は、0.03〜
1.5μmであることが好ましい。そして、第1の芳香
族ポリアミドフィルム3に含有される不活性粒子の添加
量は、0.05〜2.0wt%であることが好ましく、
更には、0.1〜1.0wt%であることがより好まし
い。
ム3に含有される不活性粒子の平均粒径は、0.03〜
1.5μmであることが好ましい。そして、第1の芳香
族ポリアミドフィルム3に含有される不活性粒子の添加
量は、0.05〜2.0wt%であることが好ましく、
更には、0.1〜1.0wt%であることがより好まし
い。
【0032】このように、第1の芳香族ポリアミドフィ
ルム3に含有される不活性粒子の平均粒径及び含有量を
規定することによって、バックコート層5が形成される
面の表面を所望の表面粗さとすることができる。これに
より、磁気記録媒体は、ハンドリング特性に優れたもの
となるため、長期に亘って良好に走行することができ
る。
ルム3に含有される不活性粒子の平均粒径及び含有量を
規定することによって、バックコート層5が形成される
面の表面を所望の表面粗さとすることができる。これに
より、磁気記録媒体は、ハンドリング特性に優れたもの
となるため、長期に亘って良好に走行することができ
る。
【0033】また、第2の芳香族ポリアミドフィルム4
に含有される不活性粒子は、強磁性金属薄膜2表面の平
滑性と易滑性を向上させるため、平均粒径が、0.03
〜0.15μm、添加量が、0.01wt%〜1wt%
であることが好ましい。
に含有される不活性粒子は、強磁性金属薄膜2表面の平
滑性と易滑性を向上させるため、平均粒径が、0.03
〜0.15μm、添加量が、0.01wt%〜1wt%
であることが好ましい。
【0034】第2の芳香族ポリアミドフィルムに含有さ
れる不活性粒子の平均粒径が0.03未満の場合には、
易滑性を向上するための十分な突起が形成されないとい
った不都合が生じる虞がある。また、この不活性粒子の
平均粒径が0.15μmより大である場合には、強磁性
金属薄膜の平滑性を劣化させる虞がある。さらに、第2
の芳香族ポリアミドフィルムにおける不活性粒子の添加
量が0.01wt%未満の場合には、易滑性を向上する
ための十分な突起数を確保することができないといった
不都合が生じる虞があり、また、1wt%より大の場合
には、突起数が過剰となり強磁性金属薄膜の表面性に悪
影響を及ぼすといった不都合を生じる虞がある。
れる不活性粒子の平均粒径が0.03未満の場合には、
易滑性を向上するための十分な突起が形成されないとい
った不都合が生じる虞がある。また、この不活性粒子の
平均粒径が0.15μmより大である場合には、強磁性
金属薄膜の平滑性を劣化させる虞がある。さらに、第2
の芳香族ポリアミドフィルムにおける不活性粒子の添加
量が0.01wt%未満の場合には、易滑性を向上する
ための十分な突起数を確保することができないといった
不都合が生じる虞があり、また、1wt%より大の場合
には、突起数が過剰となり強磁性金属薄膜の表面性に悪
影響を及ぼすといった不都合を生じる虞がある。
【0035】更に一方、この非磁性支持体1において
は、第1の芳香族ポリアミドフィルム3を除いた全厚が
2.0μm以上とされている。また、好ましくは、2.
5μm以上とされている。ここで、本実施の形態では、
非磁性支持体1が第1の芳香族ポリアミドフィルム3及
び第2の芳香族ポリアミドフィルム4からなるため、第
1の芳香族ポリアミドフィルムを除く全厚とは、第2の
芳香族ポリアミドフィルムの厚みと同義である。
は、第1の芳香族ポリアミドフィルム3を除いた全厚が
2.0μm以上とされている。また、好ましくは、2.
5μm以上とされている。ここで、本実施の形態では、
非磁性支持体1が第1の芳香族ポリアミドフィルム3及
び第2の芳香族ポリアミドフィルム4からなるため、第
1の芳香族ポリアミドフィルムを除く全厚とは、第2の
芳香族ポリアミドフィルムの厚みと同義である。
【0036】なお、本発明において、非磁性支持体1
は、このような構成に限定されず、3層以上の芳香族ポ
リアミドフィルムからなるような構成であってもよい。
この場合、第1の芳香族ポリアミドフィルムを除く全厚
とは、バックコート層5が形成される面を構成する芳香
族ポリアミドフィルムを除いた非磁性支持体1の厚みの
ことを示している。
は、このような構成に限定されず、3層以上の芳香族ポ
リアミドフィルムからなるような構成であってもよい。
この場合、第1の芳香族ポリアミドフィルムを除く全厚
とは、バックコート層5が形成される面を構成する芳香
族ポリアミドフィルムを除いた非磁性支持体1の厚みの
ことを示している。
【0037】このように、第1の芳香族ポリアミドフィ
ルム3を除いた全厚が2.0μm以上と規定することに
よって、第1の芳香族ポリアミドフィルム3に含有され
る比較的大きな不活性粒子が第2の芳香族ポリアミドフ
ィルム4に対して与える影響を極力小とすることができ
る。言い換えると、第1の芳香族ポリアミドフィルム3
を除いた全厚が2.0μm以上と規定すると、第2の芳
香族ポリアミドフィルム4における表面性(うねり等)
の劣化、第2の芳香族ポリアミドフィルム4中のボイド
の形成、或いは第2の芳香族ポリアミドフィルム4表面
における粗大突起の形成を防止することができる。した
がって、この第2の芳香族ポリアミドフィルム4上に形
成される強磁性金属薄膜2は、所望の表面性を有し、電
磁変換特性に優れたものとなり、ドロップアウトの発生
が減少して信頼性に優れたものとなる。
ルム3を除いた全厚が2.0μm以上と規定することに
よって、第1の芳香族ポリアミドフィルム3に含有され
る比較的大きな不活性粒子が第2の芳香族ポリアミドフ
ィルム4に対して与える影響を極力小とすることができ
る。言い換えると、第1の芳香族ポリアミドフィルム3
を除いた全厚が2.0μm以上と規定すると、第2の芳
香族ポリアミドフィルム4における表面性(うねり等)
の劣化、第2の芳香族ポリアミドフィルム4中のボイド
の形成、或いは第2の芳香族ポリアミドフィルム4表面
における粗大突起の形成を防止することができる。した
がって、この第2の芳香族ポリアミドフィルム4上に形
成される強磁性金属薄膜2は、所望の表面性を有し、電
磁変換特性に優れたものとなり、ドロップアウトの発生
が減少して信頼性に優れたものとなる。
【0038】また、この非磁性支持体1では、強磁性金
属薄膜2が形成される主面1aの表面における0.12
μm以上の粗大突起が250個/100cm2以下であ
ることが好ましく、更には、200個/cm2以下であ
ることがより好ましい。なお、この粗大突起は、非磁性
支持体1の主面1bを、3D−MIRAU法により測定
することができる。
属薄膜2が形成される主面1aの表面における0.12
μm以上の粗大突起が250個/100cm2以下であ
ることが好ましく、更には、200個/cm2以下であ
ることがより好ましい。なお、この粗大突起は、非磁性
支持体1の主面1bを、3D−MIRAU法により測定
することができる。
【0039】このように、強磁性金属薄膜2を形成する
主面1aの表面における0.12μm以上の粗大突起を
250個/100cm2以下とすることによって、強磁
性金属薄膜2の表面には、この粗大突起に起因した表面
性の劣化等が発生し難くなる。このため、この磁気記録
媒体では、ドロップアウトの原因となる突起等を減少さ
せることができる。
主面1aの表面における0.12μm以上の粗大突起を
250個/100cm2以下とすることによって、強磁
性金属薄膜2の表面には、この粗大突起に起因した表面
性の劣化等が発生し難くなる。このため、この磁気記録
媒体では、ドロップアウトの原因となる突起等を減少さ
せることができる。
【0040】さらに、この非磁性支持体では、強磁性金
属薄膜2を形成する主面1aの表面粗さ(SRa)が
1.5nm〜5.0nmであることが好ましく、さらに
は、2.0nm〜3.5nmであることがより好まし
い。この表面粗さは、第2の芳香族ポリアミドフィルム
4中に添加される不活性粒子の大きさや添加量、或いは
非磁性支持体1の層構成によって調節される。このよう
に、強磁性金属薄膜2を形成する主面1aの表面粗さを
1.5nm〜5.0nmとすることによって、磁気記録
媒体の良好な電磁変換特性と走行耐久性を確保すること
ができる。
属薄膜2を形成する主面1aの表面粗さ(SRa)が
1.5nm〜5.0nmであることが好ましく、さらに
は、2.0nm〜3.5nmであることがより好まし
い。この表面粗さは、第2の芳香族ポリアミドフィルム
4中に添加される不活性粒子の大きさや添加量、或いは
非磁性支持体1の層構成によって調節される。このよう
に、強磁性金属薄膜2を形成する主面1aの表面粗さを
1.5nm〜5.0nmとすることによって、磁気記録
媒体の良好な電磁変換特性と走行耐久性を確保すること
ができる。
【0041】さらにまた、この非磁性支持体では、強磁
性金属薄膜2を形成する主面1aの表面の表面うねりが
2.5nm以下であることが好ましく、更には2.0n
m以下であることがより好ましい。この表面うねりは、
表面粗さを測定した際に得られたデータを高速フーリエ
変換(FFT:fast Fourier transform)解析すること
により測定することができる。すなわち、表面粗さ(S
Ra)の測定時に得られたデータをFFT解析し、波長
20μm以下の振幅値を求めることによって、非磁性支
持体1の主面1aの表面うねりを測定する。このよう
に、強磁性金属薄膜2を形成する主面1aの表面うねり
を2.5nm以下とすることによって、磁気記録媒体の
良好な電磁変換特性と走行耐久性を確保することができ
る。
性金属薄膜2を形成する主面1aの表面の表面うねりが
2.5nm以下であることが好ましく、更には2.0n
m以下であることがより好ましい。この表面うねりは、
表面粗さを測定した際に得られたデータを高速フーリエ
変換(FFT:fast Fourier transform)解析すること
により測定することができる。すなわち、表面粗さ(S
Ra)の測定時に得られたデータをFFT解析し、波長
20μm以下の振幅値を求めることによって、非磁性支
持体1の主面1aの表面うねりを測定する。このよう
に、強磁性金属薄膜2を形成する主面1aの表面うねり
を2.5nm以下とすることによって、磁気記録媒体の
良好な電磁変換特性と走行耐久性を確保することができ
る。
【0042】さらに、この非磁性支持体1において、バ
ックコート層5形成面側の表面の表面粗さ(SRa)
は、第1の芳香族ポリアミドフィルム3中に添加される
不活性粒子の大きさ及び添加量によって調節され、生産
工程におけるハンドリング性の観点から、できるだけ大
きい方が望ましい。しかしながら、この表面粗さ(SR
a)が大きすぎると、強磁性金属薄膜2を成膜した後、
巻き取ってロール状にした際の裏移りの影響が大きくな
るため、4nm〜15nm、好ましくは5nm〜10n
mとされる。
ックコート層5形成面側の表面の表面粗さ(SRa)
は、第1の芳香族ポリアミドフィルム3中に添加される
不活性粒子の大きさ及び添加量によって調節され、生産
工程におけるハンドリング性の観点から、できるだけ大
きい方が望ましい。しかしながら、この表面粗さ(SR
a)が大きすぎると、強磁性金属薄膜2を成膜した後、
巻き取ってロール状にした際の裏移りの影響が大きくな
るため、4nm〜15nm、好ましくは5nm〜10n
mとされる。
【0043】さらにまた、この非磁性支持体1は、厚さ
2.5μm〜5.0μmとすることにより、必要な強度
が得られるとともに、磁気記録媒体の厚みを薄くして大
容量化に対応させることができる。
2.5μm〜5.0μmとすることにより、必要な強度
が得られるとともに、磁気記録媒体の厚みを薄くして大
容量化に対応させることができる。
【0044】さらにまた、この非磁性支持体1は、強磁
性金属薄膜2が形成される一主面側の表面に103〜1
05個/mm2の密度で突起が形成されていることが好ま
しい。
性金属薄膜2が形成される一主面側の表面に103〜1
05個/mm2の密度で突起が形成されていることが好ま
しい。
【0045】このように、一主面側の表面に103〜1
05個/mm2の密度で突起が形成されることによって、
強磁性金属薄膜2の表面性を所望な状態とすることがで
きる。言い換えると、一主面側の表面に103〜105個
/mm2の密度で突起が形成されることによって、強磁
性金属薄膜2の表面は、所望の表面粗さを有することに
なる。これにより、磁気記録媒体は、走行耐久性及び電
磁変換特性に優れたものとなる。
05個/mm2の密度で突起が形成されることによって、
強磁性金属薄膜2の表面性を所望な状態とすることがで
きる。言い換えると、一主面側の表面に103〜105個
/mm2の密度で突起が形成されることによって、強磁
性金属薄膜2の表面は、所望の表面粗さを有することに
なる。これにより、磁気記録媒体は、走行耐久性及び電
磁変換特性に優れたものとなる。
【0046】強磁性金属薄膜2 強磁性金属薄膜2は、非磁性支持体1の、第2の芳香族
ポリアミドフィルム4側の主面1a上に形成される。そ
して、この強磁性金属薄膜2は、図2に示すような連続
巻き取り式の真空蒸着装置を用いて成膜される。
ポリアミドフィルム4側の主面1a上に形成される。そ
して、この強磁性金属薄膜2は、図2に示すような連続
巻き取り式の真空蒸着装置を用いて成膜される。
【0047】この真空蒸着装置10は、斜方蒸着用とし
て用いられ、内部が例えば約10- 3Pa程度の真空状態
とされた真空室11内に、例えば、―20℃程度に冷却
され図2中矢印A方向に回転する冷却キャン12と、こ
の冷却キャン12と対向する位置に配された金属薄膜用
の蒸着源13とを備える。この蒸着源13は、坩堝等の
容器に強磁性金属材料が収容されたものである。
て用いられ、内部が例えば約10- 3Pa程度の真空状態
とされた真空室11内に、例えば、―20℃程度に冷却
され図2中矢印A方向に回転する冷却キャン12と、こ
の冷却キャン12と対向する位置に配された金属薄膜用
の蒸着源13とを備える。この蒸着源13は、坩堝等の
容器に強磁性金属材料が収容されたものである。
【0048】また、この真空蒸着装置10は、図2に示
すように、回転自在とされた供給軸22に非磁性支持体
ロール16が装着されるとともに、図示しない駆動源に
より回転駆動される巻き取り軸23に磁気テープロール
17が装着され、非磁性支持体2を冷却キャン12を介
して連続して走行させる。
すように、回転自在とされた供給軸22に非磁性支持体
ロール16が装着されるとともに、図示しない駆動源に
より回転駆動される巻き取り軸23に磁気テープロール
17が装着され、非磁性支持体2を冷却キャン12を介
して連続して走行させる。
【0049】このような構成の真空蒸着装置10を用い
て強磁性金属薄膜2を形成する際には、先ず、この蒸着
源13内の強磁性金属材料に対して、電子ビーム発生源
14から加速出射された電子ビーム15を照射して、こ
の強磁性金属材料を加熱蒸発させる。
て強磁性金属薄膜2を形成する際には、先ず、この蒸着
源13内の強磁性金属材料に対して、電子ビーム発生源
14から加速出射された電子ビーム15を照射して、こ
の強磁性金属材料を加熱蒸発させる。
【0050】そして、この加熱蒸発された強磁性金属材
料が、供給軸22に装着された非磁性支持体ロール16
から図2中矢印B方向に繰り出されて冷却キャン12の
周面に沿って走行する非磁性支持体2上に蒸着されるこ
とにより、強磁性金属薄膜2が形成される。最終的に、
強磁性金属薄膜2が形成された非磁性支持体2は、巻取
り軸23に装着された磁気テープロール17に巻き取ら
れる。
料が、供給軸22に装着された非磁性支持体ロール16
から図2中矢印B方向に繰り出されて冷却キャン12の
周面に沿って走行する非磁性支持体2上に蒸着されるこ
とにより、強磁性金属薄膜2が形成される。最終的に、
強磁性金属薄膜2が形成された非磁性支持体2は、巻取
り軸23に装着された磁気テープロール17に巻き取ら
れる。
【0051】このとき、蒸着源13と冷却キャン12と
の間には防着板18を設け、この防着板18にシャッタ
19を位置調整可能に設けて、非磁性支持体2に対して
所定の角度で入射する蒸着粒子のみを通過させる。この
ような斜方蒸着法によって強磁性金属薄膜2が形成され
る。
の間には防着板18を設け、この防着板18にシャッタ
19を位置調整可能に設けて、非磁性支持体2に対して
所定の角度で入射する蒸着粒子のみを通過させる。この
ような斜方蒸着法によって強磁性金属薄膜2が形成され
る。
【0052】さらに、このようにして強磁性金属薄膜2
を形成するに際し、図示しない酸素ガス導入口を介して
非磁性支持体2の表面近傍に酸素ガスが導入されている
ことが好ましい。酸素ガスを導入することで、金属磁性
薄膜2の磁気特性、耐久性及び耐候性を向上することが
できる。
を形成するに際し、図示しない酸素ガス導入口を介して
非磁性支持体2の表面近傍に酸素ガスが導入されている
ことが好ましい。酸素ガスを導入することで、金属磁性
薄膜2の磁気特性、耐久性及び耐候性を向上することが
できる。
【0053】なお、非磁性支持体ロール16と冷却キャ
ン12との間、及び冷却キャン12と磁気テープロール
17との間にはそれぞれガイドローラー20、21が配
置され、走行する非磁性支持体2に所定のテンションを
かけ、非磁性支持体2が円滑に走行するようになされて
いる。
ン12との間、及び冷却キャン12と磁気テープロール
17との間にはそれぞれガイドローラー20、21が配
置され、走行する非磁性支持体2に所定のテンションを
かけ、非磁性支持体2が円滑に走行するようになされて
いる。
【0054】また、蒸着源13を加熱するためには、上
述のような電子ビームによる加熱手段の他に、例えば、
抵抗加熱手段、高周波加熱手段、レーザ加熱手段等の公
知の手段を使用しても良い。
述のような電子ビームによる加熱手段の他に、例えば、
抵抗加熱手段、高周波加熱手段、レーザ加熱手段等の公
知の手段を使用しても良い。
【0055】以上は、斜方蒸着法により強磁性金属薄膜
2を形成する例について説明したが、強磁性金属薄膜2
を形成する方法としては、この例の他に垂直蒸着法やス
パッタリング法等の公知の薄膜形成法が適用できる。ま
た、強磁性金属材料としては、Coの他に、Ni、F
e、又はこれらの合金等を使用することができる。ただ
し、非磁性支持体1との付着強度改善、あるいは強磁性
金属薄膜自体の耐性、耐摩耗性改善等の目的から、蒸着
時の雰囲気を酸素ガスが支配的となる雰囲気としたとき
に得られる、酸素を含む金属磁性膜を使用することが望
ましい。また、この強磁性金属薄膜2の厚さは、0.0
1μm〜0.2μm程度であることが好ましく、より好
ましい膜厚は0.1μm〜0.2μmである。
2を形成する例について説明したが、強磁性金属薄膜2
を形成する方法としては、この例の他に垂直蒸着法やス
パッタリング法等の公知の薄膜形成法が適用できる。ま
た、強磁性金属材料としては、Coの他に、Ni、F
e、又はこれらの合金等を使用することができる。ただ
し、非磁性支持体1との付着強度改善、あるいは強磁性
金属薄膜自体の耐性、耐摩耗性改善等の目的から、蒸着
時の雰囲気を酸素ガスが支配的となる雰囲気としたとき
に得られる、酸素を含む金属磁性膜を使用することが望
ましい。また、この強磁性金属薄膜2の厚さは、0.0
1μm〜0.2μm程度であることが好ましく、より好
ましい膜厚は0.1μm〜0.2μmである。
【0056】バックコート層5 バックコート層5は、非磁性支持体1の強磁性金属薄膜
2が形成される主面1aとは反対側の主面1bに形成さ
れる。このバックコート層5は、主として、針状非磁性
顔料、カーボンブラック及び結合剤から構成される。
2が形成される主面1aとは反対側の主面1bに形成さ
れる。このバックコート層5は、主として、針状非磁性
顔料、カーボンブラック及び結合剤から構成される。
【0057】上記針状非磁性顔料としては、長軸と短軸
との比、すなわちアスペクト比が10以上の針状非磁性
顔料を用いることが好ましい。アスペクト比が10以上
の針状非磁性顔料を用いることにより、磁気記録媒体の
厚さ方向だけでなく、長手方向や幅方向等の平面方向の
引っ張り強度や折曲げ強度等の機械的強度をも向上させ
ることが可能となる。上記針状非磁性顔料の材料として
は、特に制限されるものではなく、例えば、ヘマタイ
ト、ゲータイト、酸化チタン、酸化アルミニウム等を用
いることができる。
との比、すなわちアスペクト比が10以上の針状非磁性
顔料を用いることが好ましい。アスペクト比が10以上
の針状非磁性顔料を用いることにより、磁気記録媒体の
厚さ方向だけでなく、長手方向や幅方向等の平面方向の
引っ張り強度や折曲げ強度等の機械的強度をも向上させ
ることが可能となる。上記針状非磁性顔料の材料として
は、特に制限されるものではなく、例えば、ヘマタイ
ト、ゲータイト、酸化チタン、酸化アルミニウム等を用
いることができる。
【0058】バックコート層5では、カーボンブラック
は、平均粒子サイズの異なる二種類のものを使用するこ
とが好ましい。この場合、その平均粒子サイズは、10
〜20mμの微粒子状カーボンブラックと平均粒子サイ
ズが230〜300mμの粗粒子状カーボンブラックと
を使用することが好ましい。
は、平均粒子サイズの異なる二種類のものを使用するこ
とが好ましい。この場合、その平均粒子サイズは、10
〜20mμの微粒子状カーボンブラックと平均粒子サイ
ズが230〜300mμの粗粒子状カーボンブラックと
を使用することが好ましい。
【0059】一般に、上述したような微粒子状のカーボ
ンブラックの添加により、バックコート層5の表面電気
抵抗を低く設定でき、また光透過率も低く設定できる。
磁気記録の装置によっては、テープの光透過率を利用
し、動作の信号に使用しているものが多くあるため、こ
のような場合には特に、微粒子状のカーボンブラックの
添加は有効になる。
ンブラックの添加により、バックコート層5の表面電気
抵抗を低く設定でき、また光透過率も低く設定できる。
磁気記録の装置によっては、テープの光透過率を利用
し、動作の信号に使用しているものが多くあるため、こ
のような場合には特に、微粒子状のカーボンブラックの
添加は有効になる。
【0060】また、微粒子状カーボンブラックは、一般
に、潤滑剤に対する保持力に優れるため、潤滑剤を併用
することができ、その結果、摩擦係数を低減することが
可能となる。
に、潤滑剤に対する保持力に優れるため、潤滑剤を併用
することができ、その結果、摩擦係数を低減することが
可能となる。
【0061】一方、粒子サイズが230〜300mμの
粗粒子状カーボンブラックは、固体潤滑剤としての機能
を有しており、表面に微小突起を形成することとなるた
め、接触面積を低減化して、摩擦係数を低減することが
可能となる。しかし、粗粒子状のカーボンブラックは、
過酷な走行系では、テープ摺動により、バックコート層
5からの脱落が生じ易くなり、エラー比率の増大につな
がる虞がある。
粗粒子状カーボンブラックは、固体潤滑剤としての機能
を有しており、表面に微小突起を形成することとなるた
め、接触面積を低減化して、摩擦係数を低減することが
可能となる。しかし、粗粒子状のカーボンブラックは、
過酷な走行系では、テープ摺動により、バックコート層
5からの脱落が生じ易くなり、エラー比率の増大につな
がる虞がある。
【0062】具体的に、微粒子状カーボンブラックとし
ては、以下のものを挙げることができる。RAVEN2
000B(18mμ)、RAVEN1500B(17m
μ)(以上、コロンビアカーボン社製)、BP800
(17mμ)(キャボット社製)、PRINNTEX9
0(14mμ)、PRINTEX95(15mμ)、P
RINTEX85(16mμ)、PRINTEX75
(17mμ)(以上、デグサ社製)、#3950(16
mμ)(三菱化成工業(株)製)。また、粗粒子カーボ
ンブラックとしては、サーマルブラック(270mμ)
(カーンカルブ社製)、RAVEN MTP(275m
μ)(コロンビアカーボン社製)を挙げることができ
る。
ては、以下のものを挙げることができる。RAVEN2
000B(18mμ)、RAVEN1500B(17m
μ)(以上、コロンビアカーボン社製)、BP800
(17mμ)(キャボット社製)、PRINNTEX9
0(14mμ)、PRINTEX95(15mμ)、P
RINTEX85(16mμ)、PRINTEX75
(17mμ)(以上、デグサ社製)、#3950(16
mμ)(三菱化成工業(株)製)。また、粗粒子カーボ
ンブラックとしては、サーマルブラック(270mμ)
(カーンカルブ社製)、RAVEN MTP(275m
μ)(コロンビアカーボン社製)を挙げることができ
る。
【0063】バックコート層5において、平均粒子サイ
ズの異なる二種類のものを使用する場合、10〜20m
μの微粒子状カーボンブラックと230〜300mμの
粗粒子状カーボンブラックとの含有比率は、重量比で、
微粒子状カーボンブラック:粗粒子状カーボンブラック
=98:2〜75:25の範囲が好ましく、更に好まし
くは、95:5〜85:15である。また、バックコー
ト層5におけるカーボンブラック(微粒子状と粗粒子状
を加えた場合においては、その全量)の含有量は、後述
する結合剤100重量部に対して、通常30〜80重量
部の範囲であり、好ましくは、45〜65重量部の範囲
である。
ズの異なる二種類のものを使用する場合、10〜20m
μの微粒子状カーボンブラックと230〜300mμの
粗粒子状カーボンブラックとの含有比率は、重量比で、
微粒子状カーボンブラック:粗粒子状カーボンブラック
=98:2〜75:25の範囲が好ましく、更に好まし
くは、95:5〜85:15である。また、バックコー
ト層5におけるカーボンブラック(微粒子状と粗粒子状
を加えた場合においては、その全量)の含有量は、後述
する結合剤100重量部に対して、通常30〜80重量
部の範囲であり、好ましくは、45〜65重量部の範囲
である。
【0064】さらに、バックコート層5に含有される結
合剤の量をBとし、針状非磁性顔料の量をPとすると、
これら結合剤と針状非磁性顔料との比率P/Bは、0.
5〜5.0であることが好ましい。このP/B比が0.
5より小さいと、針状非磁性顔料の含有量が少ないの
で、磁気記録媒体の平面方向における機械的強度を補強
する効果が表れない。また、P/B比が5より大きい
と、結合剤の含有量が少ないので、バックコート層5自
体の強度が弱く、粉落ち現象が生じたり、バックコート
層5自体の耐久性が悪くなる。
合剤の量をBとし、針状非磁性顔料の量をPとすると、
これら結合剤と針状非磁性顔料との比率P/Bは、0.
5〜5.0であることが好ましい。このP/B比が0.
5より小さいと、針状非磁性顔料の含有量が少ないの
で、磁気記録媒体の平面方向における機械的強度を補強
する効果が表れない。また、P/B比が5より大きい
と、結合剤の含有量が少ないので、バックコート層5自
体の強度が弱く、粉落ち現象が生じたり、バックコート
層5自体の耐久性が悪くなる。
【0065】そして、このバックコート層5に用いられ
る結合剤としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応型樹脂やこれらの混合物を挙げることができ
る。
る結合剤としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応型樹脂やこれらの混合物を挙げることができ
る。
【0066】熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニル、
酢酸ビニル、ビニルアルコ−ル、マレイン酸、アクリル
酸、アクリル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニ
トリル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレ
ン、ブタジエン、エチレン、ビニルブチラール、ビニル
アセタール、及びビニルエーテルを構成単位として含む
重合体、あるいは共重合体を挙げることができる。共重
合体としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデン共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共重
合体、メタアクリル酸エステル−アクリロニトリル共重
合体、メタアクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合
体、メタアクリル酸エステル−スチレン共重合体、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体、クロロビニルエーテル−アクリル酸エステル共重
合体を挙げることができる。上記の他に、ポリアミド樹
脂、繊維素系樹脂(セルロースアセテートブチレート、
セルロースダイアセテート、セルロースプロピオネー
ト、ニトロセルロースなど)、ポリフッ化ビニル、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、各種ゴム系樹脂等も
例示することができる。
酢酸ビニル、ビニルアルコ−ル、マレイン酸、アクリル
酸、アクリル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニ
トリル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレ
ン、ブタジエン、エチレン、ビニルブチラール、ビニル
アセタール、及びビニルエーテルを構成単位として含む
重合体、あるいは共重合体を挙げることができる。共重
合体としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデン共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共重
合体、メタアクリル酸エステル−アクリロニトリル共重
合体、メタアクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合
体、メタアクリル酸エステル−スチレン共重合体、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体、クロロビニルエーテル−アクリル酸エステル共重
合体を挙げることができる。上記の他に、ポリアミド樹
脂、繊維素系樹脂(セルロースアセテートブチレート、
セルロースダイアセテート、セルロースプロピオネー
ト、ニトロセルロースなど)、ポリフッ化ビニル、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、各種ゴム系樹脂等も
例示することができる。
【0067】また、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂として
は、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹
脂、アクリル系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリ
コーン樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂とポリイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリ
エステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、ポ
リウレタンとポリイソシアネートの混合物を挙げること
ができる。
は、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹
脂、アクリル系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリ
コーン樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂とポリイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリ
エステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、ポ
リウレタンとポリイソシアネートの混合物を挙げること
ができる。
【0068】さらに、上述したような結合剤には、より
優れた分散性と耐久性を向上させるために、必要に応じ
て、−COOM、−SO3M、−OSO3M、−P=O
(OM)2、−O−P=O(OM)2(Mは水素原子、ま
たはアルカリ金属塩基を表わす。)、−OH、−N
R2、−N+R3(Rは炭化水素基を表わす。)、エポキ
シ基、−SH、−CNなどから選ばれる少なくともひと
つの極性基を共重合または付加反応で導入することが好
ましい。このような極性基は、10-1〜10-8モル/g
(さらに好ましくは、10-2〜10-6モル/g)の量で
導入されていることが好ましい。
優れた分散性と耐久性を向上させるために、必要に応じ
て、−COOM、−SO3M、−OSO3M、−P=O
(OM)2、−O−P=O(OM)2(Mは水素原子、ま
たはアルカリ金属塩基を表わす。)、−OH、−N
R2、−N+R3(Rは炭化水素基を表わす。)、エポキ
シ基、−SH、−CNなどから選ばれる少なくともひと
つの極性基を共重合または付加反応で導入することが好
ましい。このような極性基は、10-1〜10-8モル/g
(さらに好ましくは、10-2〜10-6モル/g)の量で
導入されていることが好ましい。
【0069】また、結合剤中に含有されるポリイソシア
ネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、
4−4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、o−トル
イジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネートなどのイソ
シアネート類、これらのイソシアネート類とポリアルコ
ールとの生成物、及びイソシアネート類の縮合によって
生成したポリイソシアネ−トを挙げることができる。
ネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、
4−4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、o−トル
イジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネートなどのイソ
シアネート類、これらのイソシアネート類とポリアルコ
ールとの生成物、及びイソシアネート類の縮合によって
生成したポリイソシアネ−トを挙げることができる。
【0070】さらに、このバックコート層5の厚さとし
ては、0.1μm〜0.6μmであることが好ましい。
バックコート層5の厚さが薄すぎると、磁気記録媒体の
機械的強度を補強する効果が表れず、バックコート層5
の厚さが厚すぎると、磁気記録媒体にクラックが生じ易
い。
ては、0.1μm〜0.6μmであることが好ましい。
バックコート層5の厚さが薄すぎると、磁気記録媒体の
機械的強度を補強する効果が表れず、バックコート層5
の厚さが厚すぎると、磁気記録媒体にクラックが生じ易
い。
【0071】なお、このバックコート層5には、潤滑剤
を含有させることができる。この潤滑剤としては、例え
ば、脂肪酸、あるいは脂肪酸エステルを挙げることがで
きる。脂肪酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、
オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ア
ラキン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エラ
イジン酸、及びパルミトレイン酸等の脂肪族カルボン酸
またはこれらの混合物を挙げることができる。
を含有させることができる。この潤滑剤としては、例え
ば、脂肪酸、あるいは脂肪酸エステルを挙げることがで
きる。脂肪酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、
オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ア
ラキン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エラ
イジン酸、及びパルミトレイン酸等の脂肪族カルボン酸
またはこれらの混合物を挙げることができる。
【0072】また、脂肪酸エステルとしては、例えば、
ブチルステアレート、sec−ブチルステアレート、イ
ソプロピルステアレート、ブチルオレエート、アミルス
テアレート、3−メチルブチルステアレート、2−エチ
ルヘキシルステアレート、2−ヘキシルデシルステアレ
ート、ブチルパルミテート、2−エチルヘキシルミリス
テート、ブチルステアレートとブチルパルミテートの混
合物、オレイルオレエート、ブトキシエチルステアレー
ト、2−ブトキシ−1−プロピルステアレート、ジプロ
ピレングリコールモノブチルエーテルをステアリン酸で
アシル化したもの、ジエチレングリコールジパルミテー
ト、ヘキサメチレンジオールをミリスチン酸でアシル化
してジオールとしたもの、そしてグリセリンのオレエー
ト等の種々のエステル化合物を挙げることができる。こ
れらのものは、単独で、あるいは組み合わせて使用する
ことができる。
ブチルステアレート、sec−ブチルステアレート、イ
ソプロピルステアレート、ブチルオレエート、アミルス
テアレート、3−メチルブチルステアレート、2−エチ
ルヘキシルステアレート、2−ヘキシルデシルステアレ
ート、ブチルパルミテート、2−エチルヘキシルミリス
テート、ブチルステアレートとブチルパルミテートの混
合物、オレイルオレエート、ブトキシエチルステアレー
ト、2−ブトキシ−1−プロピルステアレート、ジプロ
ピレングリコールモノブチルエーテルをステアリン酸で
アシル化したもの、ジエチレングリコールジパルミテー
ト、ヘキサメチレンジオールをミリスチン酸でアシル化
してジオールとしたもの、そしてグリセリンのオレエー
ト等の種々のエステル化合物を挙げることができる。こ
れらのものは、単独で、あるいは組み合わせて使用する
ことができる。
【0073】バックコート層5において、潤滑剤は、結
合剤樹脂100重量部に対して通常1〜5重量部の範囲
で添加されることが好ましい。
合剤樹脂100重量部に対して通常1〜5重量部の範囲
で添加されることが好ましい。
【0074】さらに、このバックコート層5には、各種
添加剤を添加することができる。添加剤としては、バッ
クコート層5を形成する塗布液に、磁性粉末或いは非磁
性粉末等を結合剤中に良好に分散させるために添加され
る分散剤を挙げることができる。また、添加剤として
は、必要に応じて添加される、可塑剤、カーボンブラッ
ク以外の導電性粒子(帯電防止剤)、防黴剤等を挙げる
ことができる。
添加剤を添加することができる。添加剤としては、バッ
クコート層5を形成する塗布液に、磁性粉末或いは非磁
性粉末等を結合剤中に良好に分散させるために添加され
る分散剤を挙げることができる。また、添加剤として
は、必要に応じて添加される、可塑剤、カーボンブラッ
ク以外の導電性粒子(帯電防止剤)、防黴剤等を挙げる
ことができる。
【0075】分散剤としては、例えば、カプリル酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数1
2〜18個の脂肪酸(RCOOH、Rは炭素数11〜1
7個のアルキル基、又はアルケニル基)、前記脂肪酸の
アルカリ金属又はアルカリ土類金属からなる金属石け
ん、前記脂肪酸のアミド、ポリアルキレンオキサイドア
ルキルリン酸エステル、レシチン、トリアルキルポリオ
レフィンオキシ第四級アンモニウム塩(アルキルは炭素
数1〜5個、オレフィンは、エチレン、プロピレンな
ど)、硫酸塩、及び銅フタロシアニン等を使用すること
ができる。これらは、単独でも組み合わせて使用しても
良い。特に、バックコート層5には、オレイン酸銅、銅
フタロシアニン、及び硫酸バリウムを組み合わせて使用
することが好ましい。分散剤は、結合剤樹脂100重量
部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数1
2〜18個の脂肪酸(RCOOH、Rは炭素数11〜1
7個のアルキル基、又はアルケニル基)、前記脂肪酸の
アルカリ金属又はアルカリ土類金属からなる金属石け
ん、前記脂肪酸のアミド、ポリアルキレンオキサイドア
ルキルリン酸エステル、レシチン、トリアルキルポリオ
レフィンオキシ第四級アンモニウム塩(アルキルは炭素
数1〜5個、オレフィンは、エチレン、プロピレンな
ど)、硫酸塩、及び銅フタロシアニン等を使用すること
ができる。これらは、単独でも組み合わせて使用しても
良い。特に、バックコート層5には、オレイン酸銅、銅
フタロシアニン、及び硫酸バリウムを組み合わせて使用
することが好ましい。分散剤は、結合剤樹脂100重量
部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
【0076】以上、説明したような本実施の形態に係る
磁気記録媒体では、非磁性支持体1の強磁性金属薄膜2
が形成される面1aとは反対側の面1b上に、バックコ
ート層5が形成されているため機械的強度が十分確保さ
れて、耐久性が向上する。そして、その結果、本発明を
適用した磁気記録媒体は、形状の変形が抑制されて、磁
気ヘッドとの当たりを十分とることができ、より良好な
電磁変換特性、記録再生特性及び走行性が実現される。
磁気記録媒体では、非磁性支持体1の強磁性金属薄膜2
が形成される面1aとは反対側の面1b上に、バックコ
ート層5が形成されているため機械的強度が十分確保さ
れて、耐久性が向上する。そして、その結果、本発明を
適用した磁気記録媒体は、形状の変形が抑制されて、磁
気ヘッドとの当たりを十分とることができ、より良好な
電磁変換特性、記録再生特性及び走行性が実現される。
【0077】なお、この磁気記録媒体では、図3に示す
ように、強磁性金属薄膜2上に保護膜6が形成されてい
てもよい。強磁性金属薄膜2上に保護膜6を形成するこ
とで、強磁性金属薄膜2の摩耗を防止することができ
る。保護膜6を形成するには、図4に示すようなマグネ
トロンスパッタ装置30を用いて、強磁性金属薄膜2上
にカーボンを被着させる。
ように、強磁性金属薄膜2上に保護膜6が形成されてい
てもよい。強磁性金属薄膜2上に保護膜6を形成するこ
とで、強磁性金属薄膜2の摩耗を防止することができ
る。保護膜6を形成するには、図4に示すようなマグネ
トロンスパッタ装置30を用いて、強磁性金属薄膜2上
にカーボンを被着させる。
【0078】このマグネトロンスパッタ装置30は、チ
ャンバ31内が真空ポンプ32にて例えば約10-4Pa
程度にまで減圧された後、真空ポンプ32側へ排気する
バルブ33の角度を絞ることにより、排気速度を落とす
とともに、ガス導入管34からArガスを導入して、真
空度が例えば約0.8Paとされる。また、マグネトロ
ンスパッタ装置30は、チャンバ31内に、例えば、−
40℃に冷却され図4中矢印C方向に回転する冷却キャ
ン35と、この冷却キャン35と対向配置されるターゲ
ット36とがそれぞれ設けられている。ターゲット36
は、保護膜6の材料となるものであり、カーボンが用い
られる。また、ターゲット36は、カソード電極を構成
するバッキングプレート37に支持されている。そし
て、バッキングプレート37の裏側には、磁場を形成す
るマグネット38が配設されている。
ャンバ31内が真空ポンプ32にて例えば約10-4Pa
程度にまで減圧された後、真空ポンプ32側へ排気する
バルブ33の角度を絞ることにより、排気速度を落とす
とともに、ガス導入管34からArガスを導入して、真
空度が例えば約0.8Paとされる。また、マグネトロ
ンスパッタ装置30は、チャンバ31内に、例えば、−
40℃に冷却され図4中矢印C方向に回転する冷却キャ
ン35と、この冷却キャン35と対向配置されるターゲ
ット36とがそれぞれ設けられている。ターゲット36
は、保護膜6の材料となるものであり、カーボンが用い
られる。また、ターゲット36は、カソード電極を構成
するバッキングプレート37に支持されている。そし
て、バッキングプレート37の裏側には、磁場を形成す
るマグネット38が配設されている。
【0079】また、このマグネトロンスパッタ装置30
は、回転自在とされた供給軸39に強磁性金属薄膜2が
成膜された上述の磁気テープロール17が装着されると
ともに、図示しない駆動源により回転駆動される巻取り
軸41に磁気テープロール42が装着されて、強磁性金
属薄膜2が成膜された非磁性支持体2を冷却キャン35
を介して図4中D方向に連続走行させる。
は、回転自在とされた供給軸39に強磁性金属薄膜2が
成膜された上述の磁気テープロール17が装着されると
ともに、図示しない駆動源により回転駆動される巻取り
軸41に磁気テープロール42が装着されて、強磁性金
属薄膜2が成膜された非磁性支持体2を冷却キャン35
を介して図4中D方向に連続走行させる。
【0080】このマグネトロンスパッタ装置30により
保護膜6を形成する際は、先ず、ガス導入管34からA
rガスを導入するとともに、冷却キャン35をアノー
ド、バッキングプレート37をカソードとして約300
0Vの電圧を印加し、約1.4Aの電流が流れる状態を
保つようにする。
保護膜6を形成する際は、先ず、ガス導入管34からA
rガスを導入するとともに、冷却キャン35をアノー
ド、バッキングプレート37をカソードとして約300
0Vの電圧を印加し、約1.4Aの電流が流れる状態を
保つようにする。
【0081】そして、この電圧の印加により、Arガス
がプラズマ化し、電離されたイオンがターゲット36に
衝突することにより、ターゲット36の原子がはじき出
される。このとき、バッキングプレート37の裏側には
マグネット38が配設されており、ターゲット36の近
傍に磁場が形成されるので、電離されたイオンはターゲ
ット26の近傍に集中されることになる。そして、この
ターゲット36からはじき出された原子は、磁気テープ
ロール17から図4中矢印D方向に繰り出されて冷却キ
ャン35の外周面に沿って走行する非磁性支持体2の強
磁性金属薄膜2上に付着して、保護膜6が形成される。
最終的に、保護膜6が形成された非磁性支持体2は、巻
取り軸41に装着された磁気テープロール42により巻
き取られる。
がプラズマ化し、電離されたイオンがターゲット36に
衝突することにより、ターゲット36の原子がはじき出
される。このとき、バッキングプレート37の裏側には
マグネット38が配設されており、ターゲット36の近
傍に磁場が形成されるので、電離されたイオンはターゲ
ット26の近傍に集中されることになる。そして、この
ターゲット36からはじき出された原子は、磁気テープ
ロール17から図4中矢印D方向に繰り出されて冷却キ
ャン35の外周面に沿って走行する非磁性支持体2の強
磁性金属薄膜2上に付着して、保護膜6が形成される。
最終的に、保護膜6が形成された非磁性支持体2は、巻
取り軸41に装着された磁気テープロール42により巻
き取られる。
【0082】このとき、この保護膜6は、スペーシング
ロスを極力抑え、且つ、強磁性金属薄膜2の摩耗防止の
効果を得られるように、その厚さを3nm〜15nm程
度とすることがこのましく、より好ましくは、膜厚を5
nm〜10nm程度とする。
ロスを極力抑え、且つ、強磁性金属薄膜2の摩耗防止の
効果を得られるように、その厚さを3nm〜15nm程
度とすることがこのましく、より好ましくは、膜厚を5
nm〜10nm程度とする。
【0083】なお、以上は、保護膜6を形成する方法と
してマグネトロンスパッタによる方法について説明した
が、この方法の他に、イオンビームスパッタやイオンビ
ームプレーティング法、CVD法等の公知の薄膜形成方
法を用いることができる。
してマグネトロンスパッタによる方法について説明した
が、この方法の他に、イオンビームスパッタやイオンビ
ームプレーティング法、CVD法等の公知の薄膜形成方
法を用いることができる。
【0084】なお、この磁気記録媒体は、保護膜6の表
面に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。潤滑剤を存
在せしめることで、非磁性支持体2表面の微細突起の形
状に基づく走行性改善効果をさらに高めることができ
る。
面に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。潤滑剤を存
在せしめることで、非磁性支持体2表面の微細突起の形
状に基づく走行性改善効果をさらに高めることができ
る。
【0085】さらに、この磁気記録媒体は、その表面、
裏面、保護膜6、強磁性金属薄膜2の空隙、保護膜6と
強磁性金属薄膜2との界面、強磁性金属薄膜2と非磁性
支持体2との界面、非磁性支持体2内等に、必要に応じ
て公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の各種
添加剤を存在せしめることができる。
裏面、保護膜6、強磁性金属薄膜2の空隙、保護膜6と
強磁性金属薄膜2との界面、強磁性金属薄膜2と非磁性
支持体2との界面、非磁性支持体2内等に、必要に応じ
て公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の各種
添加剤を存在せしめることができる。
【0086】〈第2の実施の形態〉つぎに、本発明の第
2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る
磁気記録媒体は、図5に示すように、非磁性支持体51
と、非磁性支持体51の一主面51a上に形成された強
磁性金属薄膜52とを備えるものである。また、この磁
気記録媒体において、非磁性支持体51は、少なくと
も、比較的大きな不活性粒子を有し、他主面51bを構
成する第1の芳香族ポリアミドフィルム53と、比較的
小さな不活性粒子を有し、第1の芳香族ポリアミドフィ
ルム53上に形成された第2の芳香族ポリアミドフィル
ム54とから構成されている。さらに、この磁気記録媒
体において、非磁性支持体51は、第1の芳香族ポリア
ミドフィルム53を除いた厚みが2.0μm以上とされ
てなる。
2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る
磁気記録媒体は、図5に示すように、非磁性支持体51
と、非磁性支持体51の一主面51a上に形成された強
磁性金属薄膜52とを備えるものである。また、この磁
気記録媒体において、非磁性支持体51は、少なくと
も、比較的大きな不活性粒子を有し、他主面51bを構
成する第1の芳香族ポリアミドフィルム53と、比較的
小さな不活性粒子を有し、第1の芳香族ポリアミドフィ
ルム53上に形成された第2の芳香族ポリアミドフィル
ム54とから構成されている。さらに、この磁気記録媒
体において、非磁性支持体51は、第1の芳香族ポリア
ミドフィルム53を除いた厚みが2.0μm以上とされ
てなる。
【0087】ここで、非磁性支持体51及び上記強磁性
金属薄膜52は、第1の実施の形態で上述した非磁性支
持体1及び強磁性金属薄膜2と同様の構成とされている
ので、ここでは、非磁性支持体51及び強磁性金属薄膜
52についての説明は省略する。
金属薄膜52は、第1の実施の形態で上述した非磁性支
持体1及び強磁性金属薄膜2と同様の構成とされている
ので、ここでは、非磁性支持体51及び強磁性金属薄膜
52についての説明は省略する。
【0088】そして、本実施の形態に係る磁気記録媒体
は、特に、上記非磁性支持体51の上記強磁性金属薄膜
52が形成される主面51aとは反対側の主面51b上
に、金属薄膜55と、バックコート層56とが形成され
ている。以下、これら金属薄膜55と、バックコート層
56とについて説明する。
は、特に、上記非磁性支持体51の上記強磁性金属薄膜
52が形成される主面51aとは反対側の主面51b上
に、金属薄膜55と、バックコート層56とが形成され
ている。以下、これら金属薄膜55と、バックコート層
56とについて説明する。
【0089】金属薄膜55に用いられる金属としては、
例えば、Cu,Al,Ni,Cr又はこれらの合金等が
挙げられる。そして、この金属薄膜55の厚さとして
は、0.1μm〜0.5μmであることが好ましい。こ
こで、金属薄膜55の厚さが0.1μmよりも薄いと、
磁気記録媒体の機械的強度を補強する効果が表れない。
また、金属薄膜55の厚さが0.5μmよりも厚いと、
磁気記録媒体のクラックが生じやすい。金属薄膜55の
厚さを0.1μm〜0.5μmとすることで、クラック
を生じさせずに磁気記録媒体の機械的強度を補強するこ
とができる。
例えば、Cu,Al,Ni,Cr又はこれらの合金等が
挙げられる。そして、この金属薄膜55の厚さとして
は、0.1μm〜0.5μmであることが好ましい。こ
こで、金属薄膜55の厚さが0.1μmよりも薄いと、
磁気記録媒体の機械的強度を補強する効果が表れない。
また、金属薄膜55の厚さが0.5μmよりも厚いと、
磁気記録媒体のクラックが生じやすい。金属薄膜55の
厚さを0.1μm〜0.5μmとすることで、クラック
を生じさせずに磁気記録媒体の機械的強度を補強するこ
とができる。
【0090】このような金属薄膜55は、図2に示した
ような連続巻き取り式の真空蒸着装置によって、非磁性
支持体51の強磁性金属薄膜52が形成された面51a
とは反対側の面51b上に、上述したような金属材料を
蒸着させることにより形成される。
ような連続巻き取り式の真空蒸着装置によって、非磁性
支持体51の強磁性金属薄膜52が形成された面51a
とは反対側の面51b上に、上述したような金属材料を
蒸着させることにより形成される。
【0091】また、金属薄膜55は、上述した斜方蒸着
法以外にも、この他に垂直蒸着法やスパッタリング法、
CVD等の公知の薄膜形成法によって形成することがで
きる。
法以外にも、この他に垂直蒸着法やスパッタリング法、
CVD等の公知の薄膜形成法によって形成することがで
きる。
【0092】バックコート層56は、必要に応じて、上
記金属薄膜上に形成される。このバックコート層56
は、主として、カーボンブラック、無機質粉末及び結合
剤から構成される。ここで、このバックコート層56を
構成するカーボンブラック、結合剤には、上述した第1
の実施の形態に係る磁気記録媒体のバックコート層6に
用いられているものとほぼ同様のものが用いられる。
記金属薄膜上に形成される。このバックコート層56
は、主として、カーボンブラック、無機質粉末及び結合
剤から構成される。ここで、このバックコート層56を
構成するカーボンブラック、結合剤には、上述した第1
の実施の形態に係る磁気記録媒体のバックコート層6に
用いられているものとほぼ同様のものが用いられる。
【0093】一方、無機質粉末は、特にモース硬度が5
〜9のものを用いることが好ましい。モース硬度が5〜
9の無機質粉末を用いることで、磁気記録媒体に繰り返
し走行耐久性を付与し、バックコート層56を強化する
ことができる。これらの無機質粉末を上記のカーボンブ
ラックや炭酸カルシウムと共に使用すると、そのフィラ
ー効果により、バックコート層56が、繰り返し摺動に
対しても劣化が少なく、強いバックコート層となる。
〜9のものを用いることが好ましい。モース硬度が5〜
9の無機質粉末を用いることで、磁気記録媒体に繰り返
し走行耐久性を付与し、バックコート層56を強化する
ことができる。これらの無機質粉末を上記のカーボンブ
ラックや炭酸カルシウムと共に使用すると、そのフィラ
ー効果により、バックコート層56が、繰り返し摺動に
対しても劣化が少なく、強いバックコート層となる。
【0094】また、バックコート層56で使用する無機
粉末を、モース硬度が5〜9と比較的高いものとする
と、バックコート層56の表面に適度の研磨力が生じ、
ガイドポール等への付着が低減する。磁気記録媒体とし
ては、特に、バックコート層に炭酸カルシウムと無機質
粉末とを併用すると、表面の荒いガイドポール等に対し
ての摺動特性が向上し、バックコート層56の摩擦係数
の安定化も図ることができる。なお、無機質粉末は、そ
の平均粒子サイズが80〜250mμの範囲のものであ
ることが好ましく、さらに好ましくは、100〜210
mμの範囲のものである。
粉末を、モース硬度が5〜9と比較的高いものとする
と、バックコート層56の表面に適度の研磨力が生じ、
ガイドポール等への付着が低減する。磁気記録媒体とし
ては、特に、バックコート層に炭酸カルシウムと無機質
粉末とを併用すると、表面の荒いガイドポール等に対し
ての摺動特性が向上し、バックコート層56の摩擦係数
の安定化も図ることができる。なお、無機質粉末は、そ
の平均粒子サイズが80〜250mμの範囲のものであ
ることが好ましく、さらに好ましくは、100〜210
mμの範囲のものである。
【0095】この無機質粉末としては、例えば、α−酸
化鉄、α−アルミナ、又は酸化クロム(Cr2CO3)を
挙げることができる。これらの無機質粉末は、それぞれ
単独で用いてもよいし、あるいは2種類以上を混合して
用いてもよい。これらの中では、α−酸化鉄又はα−ア
ルミナが好ましい。モース硬度が5〜9の無機質粉末の
含有量は、カーボンブラック100重量部に対して通常
3〜30重量部であり、好ましくは、3〜20重量部で
ある。特に、バックコート層56には、平均粒子サイズ
の異なる2種類のカーボンブラックと上記サイズの炭酸
カルシウムと、そして上記5〜9のモース硬度を有する
無機質粉末が含有されていることが好ましい。
化鉄、α−アルミナ、又は酸化クロム(Cr2CO3)を
挙げることができる。これらの無機質粉末は、それぞれ
単独で用いてもよいし、あるいは2種類以上を混合して
用いてもよい。これらの中では、α−酸化鉄又はα−ア
ルミナが好ましい。モース硬度が5〜9の無機質粉末の
含有量は、カーボンブラック100重量部に対して通常
3〜30重量部であり、好ましくは、3〜20重量部で
ある。特に、バックコート層56には、平均粒子サイズ
の異なる2種類のカーボンブラックと上記サイズの炭酸
カルシウムと、そして上記5〜9のモース硬度を有する
無機質粉末が含有されていることが好ましい。
【0096】本実施の形態に係る磁気記録媒体は、非磁
性支持体51の強磁性金属薄膜52が形成される面51
aとは反対側の面51b上に、金属薄膜55が形成され
ているため機械的強度が十分確保されて、耐久性が向上
する。そして、その結果、本発明を適用した磁気記録媒
体は、形状の変形が抑制されて、磁気ヘッドとの当たり
を十分とることができ、より良好な電磁変換特性、記録
再生特性及び走行性が実現される。
性支持体51の強磁性金属薄膜52が形成される面51
aとは反対側の面51b上に、金属薄膜55が形成され
ているため機械的強度が十分確保されて、耐久性が向上
する。そして、その結果、本発明を適用した磁気記録媒
体は、形状の変形が抑制されて、磁気ヘッドとの当たり
を十分とることができ、より良好な電磁変換特性、記録
再生特性及び走行性が実現される。
【0097】なお、この磁気記録媒体では、強磁性金属
薄膜51上に保護膜が形成されていてもよい。強磁性金
属薄膜51上に保護膜を形成することで、強磁性金属薄
膜51の摩耗を防止することができる。
薄膜51上に保護膜が形成されていてもよい。強磁性金
属薄膜51上に保護膜を形成することで、強磁性金属薄
膜51の摩耗を防止することができる。
【0098】
【実施例】[第1の実験例]本実験例では、非磁性支持
体の強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、
針状非磁性顔料を含有するバックコート層を形成した場
合の効果を以下のようにして確認した。
体の強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、
針状非磁性顔料を含有するバックコート層を形成した場
合の効果を以下のようにして確認した。
【0099】1.サンプルテープの作製 先ず、次のようにしてサンプルテープを作製した。
【0100】〈実施例1〉先ず、N−メチル−2−ピロ
リドン(NMP)中で平均粒径0.1μmの乾式シリカ
粒子を分散させたスラリーを用意した。
リドン(NMP)中で平均粒径0.1μmの乾式シリカ
粒子を分散させたスラリーを用意した。
【0101】次に、重合槽にNMPと上記スラリーを仕
込み、この中に芳香族ジアミン成分として80モル%に
相当する2−クロルパラフェニレンジアミンと、20モ
ル%に相当する4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル
とを溶解させ、これに100モル%に相当する2−クロ
ルテレフタル酸クロリドを添加し、2時間攪拌して重合
を完了した。これを水酸化リチウムで中和して、強磁性
金属薄膜形成面側の層、すなわち第2の芳香族ポリアミ
ドフィルム用のポリマー溶液(以下、A液と呼ぶ。)を
得た。なお、粒子の含有量は芳香族ポリアミドに対して
0.1wt%であった。
込み、この中に芳香族ジアミン成分として80モル%に
相当する2−クロルパラフェニレンジアミンと、20モ
ル%に相当する4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル
とを溶解させ、これに100モル%に相当する2−クロ
ルテレフタル酸クロリドを添加し、2時間攪拌して重合
を完了した。これを水酸化リチウムで中和して、強磁性
金属薄膜形成面側の層、すなわち第2の芳香族ポリアミ
ドフィルム用のポリマー溶液(以下、A液と呼ぶ。)を
得た。なお、粒子の含有量は芳香族ポリアミドに対して
0.1wt%であった。
【0102】また、同様の方法で平均粒径1.5μmの
シリカ粒子を芳香族ポリアミドに対して0.05wt%
含有する、バックコート層形成面側の層、すなわち第1
のポリアミドフィルム用のポリマ−溶液(以下、B液と
呼ぶ。)を調製した。
シリカ粒子を芳香族ポリアミドに対して0.05wt%
含有する、バックコート層形成面側の層、すなわち第1
のポリアミドフィルム用のポリマ−溶液(以下、B液と
呼ぶ。)を調製した。
【0103】A液及びB液も、ポリマー濃度10重量
%、30℃での溶液粘度を3000ポイズに調整して製
膜原液とした。
%、30℃での溶液粘度を3000ポイズに調整して製
膜原液とした。
【0104】そして、これらA液及びB液の製膜原液を
5μmカットのフィルタ−を通した後、2層に積層して
金属ベルト上に流延してフィルムを作製した。押し出し
量を同量にして最終フィルムの厚みが4μmになるよう
にした。この流延されたフィルムを180℃の熱風で2
分間加熱して溶媒を蒸発させ、自己保持性を得たフィル
ムをベルトから連続的に剥離した。
5μmカットのフィルタ−を通した後、2層に積層して
金属ベルト上に流延してフィルムを作製した。押し出し
量を同量にして最終フィルムの厚みが4μmになるよう
にした。この流延されたフィルムを180℃の熱風で2
分間加熱して溶媒を蒸発させ、自己保持性を得たフィル
ムをベルトから連続的に剥離した。
【0105】次に、NMPの濃度勾配をつけた水槽内へ
フィルムを導入して残存溶媒と中和で生じた無機塩の水
抽出を行ない、テンターで水分の乾燥と熱処理を行なっ
た。この間にフィルム長手方向と幅方向に各々1.1
倍、1.5倍延伸を行ない、280℃で1.5分間乾燥
と熱処理を行なった後、20℃/秒の速度で徐冷し、非
磁性支持体を得た。
フィルムを導入して残存溶媒と中和で生じた無機塩の水
抽出を行ない、テンターで水分の乾燥と熱処理を行なっ
た。この間にフィルム長手方向と幅方向に各々1.1
倍、1.5倍延伸を行ない、280℃で1.5分間乾燥
と熱処理を行なった後、20℃/秒の速度で徐冷し、非
磁性支持体を得た。
【0106】次に、このようにして作製された非磁性支
持体を用いて、下記のような手法にて、磁気テープ原反
を作製した。
持体を用いて、下記のような手法にて、磁気テープ原反
を作製した。
【0107】まず、図2に示したような連続巻き取り式
の蒸着装置をその内部が10-3Pa程度の真空状態とな
るように排気し、上述したように高分子被膜が形成され
た非磁性支持体をこの蒸着装置にセットした。そして、
連続斜方蒸着法により、微量の酸素存在下において、こ
の非磁性支持体の第2の芳香族ポリアミドフィルムの表
面にCoからなる強磁性金属薄膜を形成した。このと
き、蒸着の入射角は、非磁性支持体の法線方向が90度
〜45度までであり、非磁性支持体の走行速度が50m
/分で、強磁性金属薄膜の厚さが0.18μmとなるよ
うに、電子ビームの強さを調節して作製した。
の蒸着装置をその内部が10-3Pa程度の真空状態とな
るように排気し、上述したように高分子被膜が形成され
た非磁性支持体をこの蒸着装置にセットした。そして、
連続斜方蒸着法により、微量の酸素存在下において、こ
の非磁性支持体の第2の芳香族ポリアミドフィルムの表
面にCoからなる強磁性金属薄膜を形成した。このと
き、蒸着の入射角は、非磁性支持体の法線方向が90度
〜45度までであり、非磁性支持体の走行速度が50m
/分で、強磁性金属薄膜の厚さが0.18μmとなるよ
うに、電子ビームの強さを調節して作製した。
【0108】次に、図4に示したようなマグネトロンス
パッタリング装置をその内部が10-4Pa程度になるま
で減圧した後、Arガスを導入し、0.8Pa程度にし
た。そして、このマグネトロンスパッタリング装置に強
磁性金属薄膜が形成された非磁性支持体をセッティング
し、約−40℃に冷却した冷却キャン上を5m/分の速
度で走行させて強磁性金属薄膜上にカーボンからなる保
護膜を形成した。
パッタリング装置をその内部が10-4Pa程度になるま
で減圧した後、Arガスを導入し、0.8Pa程度にし
た。そして、このマグネトロンスパッタリング装置に強
磁性金属薄膜が形成された非磁性支持体をセッティング
し、約−40℃に冷却した冷却キャン上を5m/分の速
度で走行させて強磁性金属薄膜上にカーボンからなる保
護膜を形成した。
【0109】次に、下記の組成に準じてバック塗料を調
製した。
製した。
【0110】バック塗料組成 ゲータイト(長軸長0.2μm、アスペクト比30) 100重量部 カーボンブラック(旭社製,#50) 50重量部 ポリエステルポリウレタン 100重量部 (日本ポリウレタン社製 商品名N−2304) 溶剤:メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部 そして、調製されたバック塗料を、非磁性支持体の強磁
性金属薄膜を形成した側とは反対側の面に塗布、乾燥す
ることで乾燥厚0.4μmのバックコート層を形成し
た。次に、保護膜上にパ−フルオロポリエーテルよりな
る潤滑剤を塗布して磁気記録媒体を作製した。最後に、
この磁気記録媒体を8mm幅のテープ状に裁断して磁気
テープとし、この磁気テープをカセット本体に収納して
サンプルテープを得た。
性金属薄膜を形成した側とは反対側の面に塗布、乾燥す
ることで乾燥厚0.4μmのバックコート層を形成し
た。次に、保護膜上にパ−フルオロポリエーテルよりな
る潤滑剤を塗布して磁気記録媒体を作製した。最後に、
この磁気記録媒体を8mm幅のテープ状に裁断して磁気
テープとし、この磁気テープをカセット本体に収納して
サンプルテープを得た。
【0111】〈実施例2〉A液の押し出し量を増やし、
その分B液の押し出し量を減らして、全厚が4μmとな
るように非磁性支持体を作製したこと以外は、実施例1
と同様にしてサンプルテープを作製した。
その分B液の押し出し量を減らして、全厚が4μmとな
るように非磁性支持体を作製したこと以外は、実施例1
と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0112】その結果、実施例2では、第2の芳香族ポ
リアミドフィルムの厚みが2.2μmとなっている。
リアミドフィルムの厚みが2.2μmとなっている。
【0113】〈実施例3〉A液の押し出し量を増やし、
その分B液の押し出し量を減らして、全厚が4μmとな
るように非磁性支持体を作製したこと以外は、実施例1
と同様にしてサンプルテープを作製した。
その分B液の押し出し量を減らして、全厚が4μmとな
るように非磁性支持体を作製したこと以外は、実施例1
と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0114】その結果、実施例3では、第2の芳香族ポ
リアミドフィルムの厚みが3.0μmとなっている。
リアミドフィルムの厚みが3.0μmとなっている。
【0115】〈実施例4〉B液に添加されるシリカ粒子
として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量が
0.1wt%となるように調整したこと以外は、実施例
1と同様にしてサンプルテープを作製した。
として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量が
0.1wt%となるように調整したこと以外は、実施例
1と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0116】〈実施例5〉B液に添加されるシリカ粒子
として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量が
0.1wt%となるように調整し、さらに、A液の押し
出し量を増やし、その分B液の押し出し量を減らして、
全厚が4μmとなるように非磁性支持体を作製したこと
以外は、実施例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量が
0.1wt%となるように調整し、さらに、A液の押し
出し量を増やし、その分B液の押し出し量を減らして、
全厚が4μmとなるように非磁性支持体を作製したこと
以外は、実施例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0117】その結果、実施例5では、第2の芳香族ポ
リアミドフィルムの厚みが2.5μmとなっている。
リアミドフィルムの厚みが2.5μmとなっている。
【0118】〈実施例6〉B液に添加されるシリカ粒子
として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量が
0.1wt%となるように調整し、さらに、A液の押し
出し量を増やし、その分B液の押し出し量を減らして、
全厚が4μmとなるように非磁性支持体を作製したこと
以外は、実施例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量が
0.1wt%となるように調整し、さらに、A液の押し
出し量を増やし、その分B液の押し出し量を減らして、
全厚が4μmとなるように非磁性支持体を作製したこと
以外は、実施例1と同様にしてサンプルテープを作製し
た。
【0119】その結果、実施例6では、第2の芳香族ポ
リアミドフィルムの厚みが3.1μmとなっている。
リアミドフィルムの厚みが3.1μmとなっている。
【0120】〈比較例1〉バック層塗料として、下記の
組成のものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして
サンプルテープを作製した。
組成のものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして
サンプルテープを作製した。
【0121】バック塗料組成 カーボンブラック(旭社製,#50) 100重量部 ポリエステルポリウレタン 100重量部 (日本ポリウレタン社製 商品名N−2304) 溶剤:メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部 〈比較例2〉バック層塗料として、上記比較例1で述べ
た組成のものを用いたこと以外は、実施例2と同様にし
てサンプルテープを作製した。
た組成のものを用いたこと以外は、実施例2と同様にし
てサンプルテープを作製した。
【0122】〈比較例3〉バック層塗料として、上記比
較例1で述べた組成のものを用いたこと以外は、実施例
3と同様にしてサンプルテープを作製した。
較例1で述べた組成のものを用いたこと以外は、実施例
3と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0123】〈比較例4〉バック層塗料として、上記比
較例1で述べた組成のものを用いたこと以外は、実施例
4と同様にしてサンプルテープを作製した。
較例1で述べた組成のものを用いたこと以外は、実施例
4と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0124】〈比較例5〉バック層塗料として、上記比
較例1で述べた組成のものを用いたこと以外は、実施例
5と同様にしてサンプルテープを作製した。
較例1で述べた組成のものを用いたこと以外は、実施例
5と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0125】〈比較例6〉バック層塗料として、上記比
較例1で述べた組成のものを用いたこと以外は、実施例
6と同様にしてサンプルテープを作製した。
較例1で述べた組成のものを用いたこと以外は、実施例
6と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0126】2.特性の評価 次に、上記実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例6
の12種類のサンプルテープについて種々の物性値及び
特性特性を、以下に示す方法により測定し、評価した。
の12種類のサンプルテープについて種々の物性値及び
特性特性を、以下に示す方法により測定し、評価した。
【0127】フィルム厚の測定 フィルム厚の測定はミクロトーム法により、フィルム断
面の切片を切り出し、透過型電子顕微鏡(TEM)を用
い、倍率5千倍で10箇所撮影し、10箇所の平均値を
もって層厚とした。
面の切片を切り出し、透過型電子顕微鏡(TEM)を用
い、倍率5千倍で10箇所撮影し、10箇所の平均値を
もって層厚とした。
【0128】表面粗度の測定 表面粗度(SRa)は下記式にて定義されるものであ
る。
る。
【0129】
【数1】
【0130】バックコート層を形成する面の表面粗さを
測定する際には、小坂研究所製の表面粗さ測定器「ET
−30HK」を用い、触針径2μmR、触針圧10m
g、カットオフ値0.25mm、X方向測定長0.8m
m、Y方向測定長0.12μmの条件で測定して求め
た。
測定する際には、小坂研究所製の表面粗さ測定器「ET
−30HK」を用い、触針径2μmR、触針圧10m
g、カットオフ値0.25mm、X方向測定長0.8m
m、Y方向測定長0.12μmの条件で測定して求め
た。
【0131】また、強磁性金属薄膜を形成する面の表面
粗さを測定する際には、小坂研究所製の表面粗さ測定器
「ET−30HK」を用いた非接触方式による測定を行
い、カットオフ値0.08mm、X方向測定長0.1m
m、Y方向測定長0.02μmの条件で測定して求め
た。なお、この非接触方式による測定とは、一般的に高
度に平坦化された面の表面粗さを測定する際に用いら
れ、臨界角焦点エラー検出方式を利用した光学式意匠変
位センサによる測定のことである。
粗さを測定する際には、小坂研究所製の表面粗さ測定器
「ET−30HK」を用いた非接触方式による測定を行
い、カットオフ値0.08mm、X方向測定長0.1m
m、Y方向測定長0.02μmの条件で測定して求め
た。なお、この非接触方式による測定とは、一般的に高
度に平坦化された面の表面粗さを測定する際に用いら
れ、臨界角焦点エラー検出方式を利用した光学式意匠変
位センサによる測定のことである。
【0132】表面突起個数 ポリアミドフィルム中に不活性粒子を添加することによ
り形成される突起の個数は、高走査型電子顕微鏡(SE
M)を用い、倍率5千倍以上にてカウントし、1mm2
当たりの個数に換算した。
り形成される突起の個数は、高走査型電子顕微鏡(SE
M)を用い、倍率5千倍以上にてカウントし、1mm2
当たりの個数に換算した。
【0133】テープ特性 実施例及び比較例における磁気記録媒体の特性評価は、
ソニー(株)製のAITドライブSDX−S300C
(商品名)を改造したものを用いて行った。記録は、相
対速度10.04m/sec、最短記録波長0.35μ
mで行った。
ソニー(株)製のAITドライブSDX−S300C
(商品名)を改造したものを用いて行った。記録は、相
対速度10.04m/sec、最短記録波長0.35μ
mで行った。
【0134】・ドロップアウトの測定 ドロップアウトの測定は、出力減衰が6dB、継続時間
が1μsec以上のドロップアウトを1分間ドロップア
ウトカウンターで測定した。
が1μsec以上のドロップアウトを1分間ドロップア
ウトカウンターで測定した。
【0135】・走行耐久性 耐久性としては、170m長を1000パス走行させ、
1パス走行後のエラーレート、100パス走行後のエラ
ーレート及び1000パス走行後のエラーレートを測定
した。
1パス走行後のエラーレート、100パス走行後のエラ
ーレート及び1000パス走行後のエラーレートを測定
した。
【0136】ヘッドとの当たり特性 ヘッドとの当たり特性としては、170m長を1000
0パス走行させ、テープ再生時の出力信号(当たり波
形)を1トラック分で見た場合の出力信号の最小値/最
大値(%)を1パス走行後及び10000パス走行後に
それぞれ測定した。
0パス走行させ、テープ再生時の出力信号(当たり波
形)を1トラック分で見た場合の出力信号の最小値/最
大値(%)を1パス走行後及び10000パス走行後に
それぞれ測定した。
【0137】実施例1〜実施例6と比較例1〜比較例6
のサンプルテープに関して、テープ厚、表面粗度及び表
面突起個数を測定した結果を表1に示し、特性評価結果
を表2に示す。
のサンプルテープに関して、テープ厚、表面粗度及び表
面突起個数を測定した結果を表1に示し、特性評価結果
を表2に示す。
【0138】
【表1】
【0139】
【表2】
【0140】表2より、バックコート層に針状非磁性顔
料を含有させなかった比較例1〜比較例6のサンプルテ
ープでは、エラーレート、ドロップアウトが多いことが
わかる。また、比較例1〜比較例6のサンプルテープで
は、10000パス走行後にテープ当たりが大きく低下
しており、十分な耐久性が得られていないことがわか
る。
料を含有させなかった比較例1〜比較例6のサンプルテ
ープでは、エラーレート、ドロップアウトが多いことが
わかる。また、比較例1〜比較例6のサンプルテープで
は、10000パス走行後にテープ当たりが大きく低下
しており、十分な耐久性が得られていないことがわか
る。
【0141】一方、バックコート層に針状非磁性顔料を
含有させた実施例1〜実施例6では、エラーレート、ド
ロップアウトが少ないことがわかる。また、実施例1〜
実施例6のサンプルテープでは、10000パス走行後
にテープ当たりがほとんど低下せず、十分な耐久性が得
られていることがわかる。
含有させた実施例1〜実施例6では、エラーレート、ド
ロップアウトが少ないことがわかる。また、実施例1〜
実施例6のサンプルテープでは、10000パス走行後
にテープ当たりがほとんど低下せず、十分な耐久性が得
られていることがわかる。
【0142】従って、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が
形成される面とは反対側の面上に、針状非磁性顔料を含
有するバックコート層を形成することによって、磁気記
録媒体の厚みが薄くても必要十分な強度が確保されて、
磁気記録媒体の長期保存性、すなわち耐久性を向上させ
ることができることがわかった。
形成される面とは反対側の面上に、針状非磁性顔料を含
有するバックコート層を形成することによって、磁気記
録媒体の厚みが薄くても必要十分な強度が確保されて、
磁気記録媒体の長期保存性、すなわち耐久性を向上させ
ることができることがわかった。
【0143】[第2の実験例]本実験例では、非磁性支
持体の強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面
に、金属薄膜を形成した場合の効果を以下のようにして
確認した。
持体の強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面
に、金属薄膜を形成した場合の効果を以下のようにして
確認した。
【0144】1.サンプルテープの作製 〈実施例7〉まず、非磁性支持体を作製し、この非磁性
支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、さらに強磁性金属
薄膜上に保護膜を形成した。ここで、非磁性支持体、強
磁性金属薄膜及び保護膜は、上述した実施例1と同様に
して形成した。
支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、さらに強磁性金属
薄膜上に保護膜を形成した。ここで、非磁性支持体、強
磁性金属薄膜及び保護膜は、上述した実施例1と同様に
して形成した。
【0145】次に、図2に示したような連続巻き取り式
の真空蒸着装置に、上記強磁性金属薄膜及び保護膜が形
成された原反をセットし、その内部が10-2Pa程度の
真空状態となるように排気し、非磁性支持体の強磁性金
属薄膜が形成された面とは反対側の面、即ち第1の芳香
族ポリアミドフィルムの主面上に、Alからなる補強用
の金属薄膜を形成した。このときの成膜条件としては、
蒸着の入射角を0度〜25度とし、非磁性支持体の送り
速度を60m/分とした。また、金属薄膜の厚さが0.
2μmとなるように電子ビームの強さを調節して作製し
た。
の真空蒸着装置に、上記強磁性金属薄膜及び保護膜が形
成された原反をセットし、その内部が10-2Pa程度の
真空状態となるように排気し、非磁性支持体の強磁性金
属薄膜が形成された面とは反対側の面、即ち第1の芳香
族ポリアミドフィルムの主面上に、Alからなる補強用
の金属薄膜を形成した。このときの成膜条件としては、
蒸着の入射角を0度〜25度とし、非磁性支持体の送り
速度を60m/分とした。また、金属薄膜の厚さが0.
2μmとなるように電子ビームの強さを調節して作製し
た。
【0146】次に、下記の組成に準じてバック塗料を調
製した。
製した。
【0147】バック塗料組成 カーボンブラック(旭社製,#50) 100重量部 ポリエステルポリウレタン 100重量部 (日本ポリウレタン社製 商品名N−2304) 溶剤:メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部 そして、調製されたバック塗料を、非磁性支持体の強磁
性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に塗布、乾
燥することで乾燥厚0.4μmのバックコート層を形成
した。次に、保護膜上にパ−フルオロポリエーテルより
なる潤滑剤を塗布して磁気記録媒体を作製した。最後
に、この磁気記録媒体を8mm幅のテープ状に裁断して
磁気テープとし、この磁気テープをカセット本体に収納
してサンプルテープを得た。
性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に塗布、乾
燥することで乾燥厚0.4μmのバックコート層を形成
した。次に、保護膜上にパ−フルオロポリエーテルより
なる潤滑剤を塗布して磁気記録媒体を作製した。最後
に、この磁気記録媒体を8mm幅のテープ状に裁断して
磁気テープとし、この磁気テープをカセット本体に収納
してサンプルテープを得た。
【0148】〈実施例8〉A液の押し出し量を増やし、
その分B液の押し出し量を減らして、全厚が4μmとな
るように非磁性支持体を作製したこと以外は、実施例7
と同様にしてサンプルテープを作製した。
その分B液の押し出し量を減らして、全厚が4μmとな
るように非磁性支持体を作製したこと以外は、実施例7
と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0149】その結果、実施例8では、第2の芳香族ポ
リアミドフィルムの厚みが2.2μmとなっている。
リアミドフィルムの厚みが2.2μmとなっている。
【0150】〈実施例9〉A液の押し出し量を増やし、
その分B液の押し出し量を減らして、全厚が4μmとな
るように非磁性支持体を作製したこと以外は、実施例7
と同様にしてサンプルテープを作製した。
その分B液の押し出し量を減らして、全厚が4μmとな
るように非磁性支持体を作製したこと以外は、実施例7
と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0151】その結果、実施例9では、第2の芳香族ポ
リアミドフィルムの厚みが3.0μmとなっている。
リアミドフィルムの厚みが3.0μmとなっている。
【0152】〈実施例10〉B液に添加されるシリカ粒
子として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量
が0.1wt%となるように調整したこと以外は、実施
例7と同様にしてサンプルテープを作製した。
子として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量
が0.1wt%となるように調整したこと以外は、実施
例7と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0153】〈実施例11〉B液に添加されるシリカ粒
子として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量
が0.1wt%となるように調整し、さらに、A液の押
し出し量を増やし、その分B液の押し出し量を減らし
て、全厚が4μmとなるように非磁性支持体を作製たこ
と以外は、実施例7と同様にしてサンプルテープを作製
した。
子として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量
が0.1wt%となるように調整し、さらに、A液の押
し出し量を増やし、その分B液の押し出し量を減らし
て、全厚が4μmとなるように非磁性支持体を作製たこ
と以外は、実施例7と同様にしてサンプルテープを作製
した。
【0154】その結果、実施例11では、第2の芳香族
ポリアミドフィルムの厚みが2.5μmとなっている。
ポリアミドフィルムの厚みが2.5μmとなっている。
【0155】〈実施例12〉B液に添加されるシリカ粒
子として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量
が0.1wt%となるように調整し、さらに、A液の押
し出し量を増やし、その分B液の押し出し量を減らし
て、全厚が4μmとなるように非磁性支持体を作製した
こと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテープを作
製した。
子として平均粒径0.5μmのものを用い、その添加量
が0.1wt%となるように調整し、さらに、A液の押
し出し量を増やし、その分B液の押し出し量を減らし
て、全厚が4μmとなるように非磁性支持体を作製した
こと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテープを作
製した。
【0156】その結果、実施例12では、第2の芳香族
ポリアミドフィルムの厚みが3.1μmとなっている。
ポリアミドフィルムの厚みが3.1μmとなっている。
【0157】〈比較例7〉補強用の金属薄膜を形成しな
かったこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
かったこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
【0158】〈比較例8〉補強用の金属薄膜を形成しな
かったこと以外は、実施例8と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
かったこと以外は、実施例8と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
【0159】〈比較例9〉補強用の金属薄膜を形成しな
かったこと以外は、実施例9と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
かったこと以外は、実施例9と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
【0160】〈比較例10〉補強用の金属薄膜を形成し
なかったこと以外は、実施例10と同様にしてサンプル
テープを作製した。
なかったこと以外は、実施例10と同様にしてサンプル
テープを作製した。
【0161】〈比較例11〉補強用の金属薄膜を形成し
なかったこと以外は、実施例11と同様にしてサンプル
テープを作製した。
なかったこと以外は、実施例11と同様にしてサンプル
テープを作製した。
【0162】〈比較例12〉補強用の金属薄膜を形成し
なかったこと以外は、実施例12と同様にしてサンプル
テープを作製した。
なかったこと以外は、実施例12と同様にしてサンプル
テープを作製した。
【0163】2.特性の評価 実施例7〜実施例12と比較例7〜比較例12のサンプ
ルテープに関して、上述した実験例1と同様の方法によ
りテープ厚、表面粗度及び表面突起個数を測定した結果
を表1に示し、また、特性評価結果を表2に示す。
ルテープに関して、上述した実験例1と同様の方法によ
りテープ厚、表面粗度及び表面突起個数を測定した結果
を表1に示し、また、特性評価結果を表2に示す。
【0164】
【表3】
【0165】
【表4】
【0166】表4より、補強用の金属薄膜を形成しなか
った比較例7〜比較例12のサンプルテープでは、エラ
ーレート、ドロップアウトが多いことがわかる。また、
比較例7〜比較例12のサンプルテープでは、1000
0パス走行後にテープ当たりが大きく低下しており、十
分な耐久性が得られていないことがわかる。
った比較例7〜比較例12のサンプルテープでは、エラ
ーレート、ドロップアウトが多いことがわかる。また、
比較例7〜比較例12のサンプルテープでは、1000
0パス走行後にテープ当たりが大きく低下しており、十
分な耐久性が得られていないことがわかる。
【0167】一方、補強用の金属薄膜を形成した実施例
7〜実施例12では、エラーレート、ドロップアウトが
少ないことがわかる。また、実施例7〜実施例12のサ
ンプルテープでは、10000パス走行後にテープ当た
りがほとんど低下せず、十分な耐久性が得られているこ
とがわかる。
7〜実施例12では、エラーレート、ドロップアウトが
少ないことがわかる。また、実施例7〜実施例12のサ
ンプルテープでは、10000パス走行後にテープ当た
りがほとんど低下せず、十分な耐久性が得られているこ
とがわかる。
【0168】従って、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が
形成される面とは反対側の面上に、補強用の金属薄膜を
形成を形成することによって、磁気記録媒体の厚みが薄
くても必要十分な強度が確保されて、磁気記録媒体の長
期保存性、すなわち耐久性を向上させることができるこ
とがわかった。
形成される面とは反対側の面上に、補強用の金属薄膜を
形成を形成することによって、磁気記録媒体の厚みが薄
くても必要十分な強度が確保されて、磁気記録媒体の長
期保存性、すなわち耐久性を向上させることができるこ
とがわかった。
【0169】
【発明の効果】本発明では、非磁性支持体の強磁性金属
薄膜が形成される面とは反対側の面上に、針状非磁性顔
料を含有するバックコート層又は補強用の金属薄膜を形
成を形成することによって、磁気記録媒体の厚みが薄く
ても必要十分な強度が確保されて、耐久性に優れた磁気
記録媒体を実現することができる。その結果、本発明の
磁気記録媒体は、ドライブ上においても安定して長時間
走行でき、長時間記録化、大容量化に対応することがで
きる。
薄膜が形成される面とは反対側の面上に、針状非磁性顔
料を含有するバックコート層又は補強用の金属薄膜を形
成を形成することによって、磁気記録媒体の厚みが薄く
ても必要十分な強度が確保されて、耐久性に優れた磁気
記録媒体を実現することができる。その結果、本発明の
磁気記録媒体は、ドライブ上においても安定して長時間
走行でき、長時間記録化、大容量化に対応することがで
きる。
【0170】本発明に係る磁気記録媒体では、非磁性支
持体における下層非磁性層及び上層磁性層が形成される
一主面が所望の優れた表面性を示すとともに、他主面の
表面性も所望の状態とすることができる。このため、こ
の磁気記録媒体では、走行耐久性及び電磁変換特性に優
れ、且つ、ハンドリング特性にも優れたものとなる。
持体における下層非磁性層及び上層磁性層が形成される
一主面が所望の優れた表面性を示すとともに、他主面の
表面性も所望の状態とすることができる。このため、こ
の磁気記録媒体では、走行耐久性及び電磁変換特性に優
れ、且つ、ハンドリング特性にも優れたものとなる。
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】強磁性金属薄膜を形成する真空蒸着装置の一例
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る磁気記録媒体の他の一構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】保護膜を形成するマグネトロンスパッタ装置の
一例を示す概略構成図である。
一例を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る磁気記録媒体の他の一構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
1,51 非磁性支持体、 2,52 強磁性金属薄
膜、 3,53 第1の芳香族ポリアミドフィルム、
4,54 第1の芳香族ポリアミドフィルム、5,5
6 バックコート層、 55 金属薄膜
膜、 3,53 第1の芳香族ポリアミドフィルム、
4,54 第1の芳香族ポリアミドフィルム、5,5
6 バックコート層、 55 金属薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/73 G11B 5/704 // C08L 77:00 Fターム(参考) 4F006 AA38 AB73 BA06 CA02 DA01 4J038 EA011 KA08 KA18 PB11 PC08 5D006 BB01 CB03 CB06 CB08 CC01 CC02 CC04
Claims (3)
- 【請求項1】 非磁性支持体と、 上記非磁性支持体の一主面上に形成された強磁性金属薄
膜とを有する磁気記録媒体において、 上記非磁性支持体は、少なくとも、他主面を構成する第
1の芳香族ポリアミドフィルムと、上記第1の芳香族ポ
リアミドフィルム上に形成された第2の芳香族ポリアミ
ドフィルムとを有するとともに、上記第1の芳香族ポリ
アミドフィルム中に含有される不活性粒子が上記第2の
芳香族ポリアミドフィルム中に含有される不活性粒子と
比較して大とされてなり、 上記非磁性支持体は、上記第1の芳香族ポリアミドフィ
ルムを除いた厚みが2.0μm以上であり、 上記非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面
とは反対側の面上に、少なくとも結合剤と針状非磁性顔
料とを含有するバックコート層が形成されていることを
特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 非磁性支持体と、 上記非磁性支持体の一主面上に形成された強磁性金属薄
膜とを有する磁気記録媒体において、 上記非磁性支持体は、少なくとも、他主面を構成する第
1の芳香族ポリアミドフィルムと、上記第1の芳香族ポ
リアミドフィルム上に形成された第2の芳香族ポリアミ
ドフィルムとを有するとともに、上記第1の芳香族ポリ
アミドフィルム中に含有される不活性粒子が上記第2の
芳香族ポリアミドフィルム中に含有される不活性粒子と
比較して大とされてなり、 上記非磁性支持体は、上記第1の芳香族ポリアミドフィ
ルムを除いた厚みが2.0μm以上であり、 上記非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面
とは反対側の面上に、金属薄膜が形成されていることを
特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項3】 上記金属薄膜は、Cu、Al、Ni、C
r又はこれらの合金のうちいずれか1種を少なくとも含
有することを特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3755399A JP2000242918A (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3755399A JP2000242918A (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000242918A true JP2000242918A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12500720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3755399A Abandoned JP2000242918A (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000242918A (ja) |
-
1999
- 1999-02-16 JP JP3755399A patent/JP2000242918A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051214 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20070625 |