JP2000243231A - 電子源基板およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

電子源基板およびそれを用いた画像形成装置

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JP2000243231A
JP2000243231A JP4552899A JP4552899A JP2000243231A JP 2000243231 A JP2000243231 A JP 2000243231A JP 4552899 A JP4552899 A JP 4552899A JP 4552899 A JP4552899 A JP 4552899A JP 2000243231 A JP2000243231 A JP 2000243231A
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glass
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electron source
thin film
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JP4552899A
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English (en)
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Masaaki Shibata
雅章 柴田
Masabumi Kiyougaku
正文 教學
Kazuya Miyazaki
和也 宮崎
Tomoko Maruyama
朋子 丸山
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Canon Inc
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能な電子源基板を提供し、平面型の大面
積画像形成装置において良好な画像を長時間にわたり保
持する。 【解決手段】 基体上に、一対の素子電極および間隙部
を有する導電性薄膜からなる電子放出素子を複数配置し
てなる電子源基板であって、基体のナトリウム含有率を
2%以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子を用
いた電子源基板、該電子源基板を用いた画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子を利用した画像形成
装置として、冷陰極電子放出素子を多数形成した電子源
基板と、透明電極および蛍光体を具備した陽極基板とを
平行に対向させ、真空に排気した平面型の電子線表示パ
ネルが知られている。このような画像形成装置におい
て、電界放出型電子放出素子を用いたものは、例えば、
[I.Brodie,”Advanced techn
ology:flat cold−cathode C
RTs”,Information Display,
1/89,17(1989)]に開示されたものがあ
る。また、表面伝導型電子放出素子を用いたものは、例
えば、U.S.P.5066883号等に開示されてい
る。平面型の電子線表示パネルは、現在広く用いられて
いる陰極線管(cathode ray tube:C
RT)表示装置に比べ、軽量化、大画面化を図ることが
でき、また、液晶を利用した平面型表示パネルやプラズ
マ・ディスプレイ、エレクトロルミネッセント・ディス
プレイ等の他の平面型表示パネルに比べて、より高輝
度、高品質な画像を提供することができる。特に、表面
伝導型電子放出素子は構成が単純で製造も容易であり、
電界放出型電子放出素子のようにフォトリソグラフィ技
術を駆使した複雑な製造工程を経ることなく、大面積に
わたって多数素子を配列形成した電子源基板を作製でき
る利点がある。図14および図15は、特開平06−3
42636号公報において開示された、表面伝導型電子
放出素子を用いた電子源基板の一例を示したものであ
る。図14は電子源の一部の平面図を示している。ここ
で7は上配線、6下配線、81表面伝導型電子放出素
子、8は層間絶縁層である。図15は、図14における
表面伝導形電子放出素子81を取り出した斜視図であ
る。図15中、91は基板、2,3は素子電極、4は電
子放出部を有する導電性薄膜、5は電子放出部であり、
素子電極2,3はそれぞれ下配線6,上配線7に接続さ
れ、下配線6と上配線7は層間絶縁層8によって電気的
に絶縁されている。ここで、マトリクス状に配置された
上配線7と下配線6にそれぞれ走査信号、情報信号とし
て所定の電圧を順次印加することで、マトリクスの交点
に位置する所定の電子放出素子を選択的に駆動できる。
【0003】このようなマトリクス配置された電子源基
板は、比較的簡単なフォトリソグラフィ技術を用いるこ
とによって作製できるが、より大きな基板を形成する場
合は、印刷技術を用いるのが好ましい。特に、走査信号
を印加する上配線については、1ラインに接続された素
子数が多くなるほど配線を流れる電流量が増加するた
め、配線抵抗による電圧降下が生じるので、配線は厚膜
で形成して抵抗をできるだけ小さくするのが好ましい。
特開平08−180797号公報等には、配線および層
間絶縁層をスクリーン印刷法により形成する製造方法が
開示されている。その他の部材についても、例えば、特
開平09−17333号公報等には、素子電極をオフセ
ット印刷法等により形成する製造方法が開示されてお
り、導電性薄膜においては、インクジェット法により形
成する製造方法が特開平09−69334号公報等に開
示されている。これらの印刷技術を用いることで、大面
積の電子源基板を容易に製造することができる。
【0004】次に、表面伝導型電子放出素子について説
明する。表面伝導型電子放出素子は基板上に形成された
小面積の導電性薄膜に、膜面に並行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導型電子放出素子としては、SnO2 薄膜を用
いたもの[M.I.Elinson, RadioEn
g.Electron Phys.,10,1290,
(1965)]、Au薄膜によるもの[G.Ditmm
er, Thin Solid Films,9,31
7(1972)]、図13に示すようなIn23 /S
nO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and
C.G.Fonsted, IEEE Trans.
ED Conf.,519(1975)]、カーボン薄
膜によるもの[荒木久他:真空、第26巻、第1号、2
2頁(1983)]等が報告されているが、例えば、特
開平02−56822号公報において、酸化パラジウム
等の金属微粒子膜を用いた表面伝導型電子放出素子を開
示している。
【0005】表面伝導型電子放出素子を作製するにあた
っては、通常、導電性薄膜にフォーミングと呼ばれる通
電処理によって電子放出部を形成するのが一般的であ
る。フォーミングとは導電性薄膜の両端に直流電圧ある
いは非常にゆっくりとした昇電圧、例えば1V/分程度
を印加通電し、導電性薄膜を局所的に破壊、変形もしく
は変質せしめ、間隙を形成する処理である。なお、フォ
ーミング処理を施した後、導電性薄膜に電圧を印加し、
素子に電流を流すことにより、間隙近傍から電子を放出
せしめるものである。このとき、電子の放出する部位を
電子放出部と呼ぶ。
【0006】さらに、例えば特開平7−235255号
公報に開示されているように、フォーミングを終えた素
子に対して活性化処理と呼ばれる処理を施し、より良好
な電子放出を得ることができる。活性化工程は、有機物
質のガスを含有する雰囲気下で、フォーミング処理同
様、素子にパルス電圧の印加を繰り返すことで行うこと
ができ、雰囲気中に存在する有機物質から、炭素あるい
は炭素化合物が素子上に堆積し、素子電流If,放出電
流Ieが、著しく増加するようになる。
【0007】このような処理を経て作製された表面伝導
型電子放出素子は、例えばフラットパネルディスプレイ
等の画像形成装置に適用可能な電子源として十分な電子
放出特性を有する。
【0008】従って、上述のように、印刷技術を用い
て、表面伝導型電子放出素子からなる大面積の電子源基
板を作製することによって、大面積の画像形成装置、例
えば大画面フラットパネルディスプレイを実現すること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、十分な
電子放出量と寿命、安定性を有する電子放出素子を大面
積の電子源基板に形成する場合、以下に述べるような問
題がある。
【0010】数十インチの大面積の画像形成装置用の電
子源基板として、例えば、石英からなる基板を用いる
と、画像形成装置に用いる部材の熱膨張係数を揃えるた
め、電子源基板以外に用いるガラス部材も石英を用いる
必要があり、その結果、コストが高くなり、大量生産に
適さなくなる。また、石英を封着するための実用的なフ
リットガラスがないなど、特別なプロセスを選択する必
要がある。そこで、コストを下げることを前提として考
えると、ソーダライムガラス(青板ガラス)などのアル
カリ含有ガラスを用いるのが好ましい。しかしながら、
表面伝導型電子放出素子は、その電子放出部が基板表面
に接して形成されるために、素子形成時の熱工程、ある
いは素子を駆動した際の熱がアルカリ含有ガラス表面に
も伝わり、アルカリ金属の中でも特に、ナトリウム金属
やナトリウム化合物の析出が生じやすい。素子近傍でナ
トリウムが析出すると、その一部が導電性薄膜中に含有
されることにより導電性薄膜の電気的性質を変えてしま
うので、フォーミング工程等の素子形成プロセスの不安
定化や、電子放出特性の変動や劣化の原因となる。
【0011】また、ソーダライムガラス基板の表面にコ
ート層を設けてナトリウムの析出を防止することも考え
られるが、基板中のナトリウム含有率が多いとコート層
とガラス基体との濃度差によりナトリウムがコート層中
に拡散してしまう危険があった。
【0012】本発明は、上述した課題、すなわち、ソー
ダライムガラス基板からのナトリウム金属やナトリウム
化合物の析出により、導電性薄膜の電気的性質が変化
し、フォーミング工程等の素子形成プロセスの不安定化
や、電子放出特性の変動や劣化を生じるという問題を解
決するために成されたものであり、高性能な電子源基板
を提供し、ひいては良好な画像を長時間にわたり保持し
得る平面型の大面積画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の電子源基
板は、ガラス基体と、該ガラス基体上に形成された、一
対の素子電極と間隙部を有する導電性薄膜からなる電子
放出素子を複数配置した電子源基板であって、該ガラス
基体のナトリウム含有率が2%以下であることを特徴と
する。
【0014】また、上記間隙部を有する導電性薄膜とし
て、PdないしPdO、あるいはそれらの混合物を主成
分とする薄膜が好ましく用いられ、該導電性薄膜のナト
リウム含有率を0.1%以下とするのが望ましい。
【0015】更には、上記電子放出素子としては、表面
伝導型電子放出素子が好ましく用いられ、上記電子放出
部には、炭素あるいは炭素化合物、あるいはそれらを主
成分とする堆積物を有するものを好ましく用いることが
できる。
【0016】さらに、本発明は、上記電子放出素子を基
板上に複数個配置して、入力信号に応じて電子を放出す
る電子源基板、基板上に複数の電子放出素子を複数個並
列に配置し、個々の素子の両端を金属配線に接続した電
子放出素子の行を複数もち、更に、変調手段を有する電
子源基板、基板に、互いに電気的に絶縁されたm本のX
方向金属配線とn本のY方向金属配線とに、該電子放出
素子の一対の素子電極とを接続した電子放出素子を複数
個配列した電子源基板に好ましく適用される。
【0017】さらに、本発明は、画像形成部材と上記電
子源基板より構成された、入力信号にもとづいて画像を
形成する画像形成装置をも含む。
【0018】本発明は、電子源基板として、ナトリウム
含有量の少ない基板を用いることで、ナトリウム金属や
ナトリウム化合物の析出を抑え、電子放出素子の導電性
薄膜中へのナトリウムの混入を防ぐことができるので、
フォーミングや活性化の工程での不安定性が低減され、
安定で再現性の良い電子源基板を作製することができ
る。また、電子放出素子の駆動中の発熱によるナトリウ
ムの更なる析出も防止できるため、長時間にわたり、安
定で良好な電子放出特性を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(電子放出素子の説明)本発明の
電子源基板について説明する前に、本発明の電子源基板
に使用可能な個々の電子放出素子の一般的な構造および
特性について、図8〜11を用いて説明する。
【0020】図8の(a),(b)は、それぞれ、基本
的な表面伝導型電子放出素子の構成を示す平面図および
断面図である。図8において1は基体、2,3は素子電
極、4は導電性薄膜、5は間隙部である。
【0021】素子電極間隔L、素子電極長さW、導電性
薄膜4の形状等は、素子の応用形態等によって適宜設計
され、例えば、テレビジョン等の表示装置では、画面サ
イズに対応した画素サイズが設計され、とりわけ、高品
位テレビでは画素サイズが小さく高精細さが要求され
る。そのため、電子放出素子のサイズが限定されたなか
で十分な輝度を得るためには、十分な放出電流が得られ
るように設計される。
【0022】素子電極間隔Lは、数十nmより数百μm
あり、素子電極の製造方法の基本となるフォトリソグラ
フィー技術、即ち、露光機の性能とエッチング方法等、
および、素子電極間に印加する電圧により設定される
が、好ましくは、数μmより数十μmである。
【0023】素子電極長さWおよび素子電極2,3の膜
厚dは、電極の抵抗値、前述したXY配線との結線、多
数配置された電子源の配置上の問題より適宜設計され、
通常は、素子電極2,3の長さWは数μmから数百μm
であり、素子電極2,3の膜厚dは数nmり数μmであ
る。
【0024】電子放出素子の製造方法としては様々な方
法が考えられるが、その一例を図9に示す。以下、順を
おって電子放出素子の製造方法を図8および9に基づい
て説明する。
【0025】1)基体1を洗剤、純水および有機溶剤に
より十分に洗浄後、素子電極材料を真空蒸着法、スパッ
タ法等により堆積後、フォトリソグラフィー技術により
素子電極2,3を形成する(図9(a))。
【0026】2)基体1上に設けられた素子電極2と素
子電極3との間に、有機金属溶液を塗布して乾燥するこ
とにより、有機金属膜を形成する。この後、有機金属膜
を加熱焼成処理し、リフトオフ、エッチング等によりパ
ターニングし、導電性薄膜4を形成する(図9
(b))。
【0027】3)つづいて、後述するフォーミング処理
を、素子電極2,3間に電圧を不図示の電源によりパル
ス状電圧あるいは、昇電圧の印加により行うと、導電性
薄膜4の部位に構造の変化した間隙部5が形成される
(図9(c))。この通電処理により導電性薄膜4に形
成された間隙部5の近傍から電子放出が生じる。フォー
ミング処理以降の電気的処理は、図10に示す測定評価
装置内で行う。以下に測定評価装置を説明する。
【0028】本発明に適用可能な電子放出素子の一般的
な基本特性について図10、図11を用いて説明する。
【0029】図10に示した測定評価装置により測定さ
れた放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの
典型的な例を図11に示す。なお、放出電流Ieは素子
電流Ifに比べて著しく小さいので、図11は任意単位
で示されており、いずれもリニアスケールである。図1
1からも明らかなように、本例の電子放出素子は放出電
流Ieに対する三つの性質を有する。
【0030】まず第1に、本例の素子はある電圧(しき
い値電圧と呼ぶ、図5のVth)以上の素子電圧を印加
すると急激に放出電流Ieが増加し、一方しきい値電圧
Vth以下では放出電流Ieがほとんど検出されない。
すなわち、放出電流Ieに対する明確なしきい値電圧V
thを持った非線形素子である。
【0031】第2に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依
存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御でき
る。
【0032】第3に、アノード電極34に捕捉される放
出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。つ
まり、アノード電極34に捕捉される電荷量は、素子電
圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0033】以上のような表面伝導型電子放出素子の特
性を用いると、入力信号に応じて電子放出特性を容易に
制御できることになる。さらに、本発明の電子源基板に
おいては、基体1のナトリウム含有量を2%以下として
いるため、各電子放出素子は長時間にわたって安定かつ
高輝度な電子放出特性を有し多方面への応用が期待でき
る。
【0034】(電子源基板の説明)以下、図面を参照し
ながら本発明を説明する。図1は、本発明の電子源基板
の一例を示す概略構成図(平面図)で、電子源基板の一
部のみを示している。また、図2(a)は、図1に示し
た電子源基板の一つの電子放出素子を拡大した鳥瞰図で
ある。図2(b)には、図2(a)におけるA−A’断
面図を示した。
【0035】図1、2および3において、1は基体、
2,3は素子電極、4は導電性薄膜、5は間隙部、6,
7はそれぞれ素子電極2,3に接続された配線、8は配
線6と7を電気的に絶縁するための層間絶縁層である。
なお、配線6,7はそれぞれ、図1中の座標に照らし
て、Y方向配線,X方向配線と呼び、また絶縁層8との
位置関係により、それぞれ下配線,上配線と呼ぶことが
ある。
【0036】本発明において、基体1としては、例え
ば、ナトリウム等の不純物を減少したガラス、青板ガラ
ス、アルミナ等のセラミックス等が用いられるが、好ま
しくは、ナトリウム含有比率の少ないガラス基板が用い
られる。また、これらの基板にスパッタ法等によりSi
2 を積層した積層体を用いてもよい。
【0037】ナトリウム含有比率の少ないガラス基板と
は、アルカリ金属元素を実質上含まない無アルカリガラ
ス、アルカリ金属元素の含有率が低いガラス、アルカリ
金属元素を多く含むがナトリウムの含有比率が少なく、
カリウム、ルビジウム、セシウム等を含むガラスを言
う。詳しくは後述するが、これらのガラス基板のナトリ
ウム含有量は2%以下である。
【0038】ここで、ナトリウム含有量の少ないガラス
として石英ガラスが知られているが上述したように、石
英ガラスは、画像表示装置を作製する際に封着するため
のガラスフリットが高温になり、コストが高くなるため
大面積の画像表示装置には適さない。
【0039】対向する素子電極2,3の材料としては、
以後の熱処理工程を経ても安定した導電性を有するもの
が好ましく、例えばAu,Pt,Pd等の貴金属或はそ
の合金を主成分とする金属薄膜が用いられる。
【0040】素子電極2,3の膜厚は、数十nm程度と
すると十分な導電性を有しかつ導電性薄膜4のステップ
カバレージが良好となり好ましい。
【0041】なお、上記貴金属薄膜を基体1上に形成す
る場合、十分な密着強度が得られない場合がある。その
時は、素子電極2,3と基体1の密着性を上げるために
TiやCr等の卑金属材料を下引きとして形成してもよ
い。
【0042】導電性薄膜4には、良好な電子放出特性を
得るために、微粒子で構成された微粒子膜が好ましく用
いられる。
【0043】導電性薄膜4の熱的安定性は電子放出特性
および寿命を支配する重要なパラメータであるため、導
電性薄膜4の材料としてより高融点な材料を用いるのが
望ましい。しかしながら、通常、導電性薄膜4の融点が
高いほど後述する通電フォーミングが困難となり、間隙
部5形成のためにより大きな電力が必要となる。さら
に、その結果得られる電子放出部は、電子放出し得る印
加電圧(しきい値電圧)が上昇するという問題が生じる
場合がある。
【0044】従って、導電性薄膜4の材料は、適度に高
い融点を有し、比較的低いフォーミング電力で良好な電
子放出特性を有する間隙部5が形成可能な材料・形態の
ものを選ぶのがよい。
【0045】また、導電性薄膜4の膜厚は、素子電極
2,3へのステップカバレージ、素子電極2,3間の抵
抗値および後述するフォーミング条件等を考慮して設定
されるが、良好な電子放出特性を得るためには、数nm
程度の微粒子で構成された数nm〜数十nm程度の微粒
子膜が好ましく用いられる。
【0046】上述の条件に対し、PdOは、有機パラジ
ウム化合物の大気中焼成により容易に薄膜形成できるこ
と、半導体であるため比較的電気伝導度が低くフォーミ
ングに有する電力が低いこと、間隙部5形成時あるいは
その後、容易に還元して金属パラジウムとすることがで
きるので膜抵抗を低減し得ること、等から導電性薄膜4
に好適な材料として用いることができる。
【0047】さて、このPdO微粒子膜の耐久性は、電
子放出素子として用いるのに十分なものであるが、ナト
リウムがPdO微粒子膜中に混入することによって、電
気特性が不安定となる。
【0048】PdO微粒子膜にナトリウムが混入した場
合、如何なる理由で上述の問題が発生するかは、必ずし
も明確ではない。しかしながら、膜中にナトリウムが
0.1%を超える量含有されると、電気抵抗は最大で一
桁程度下がり、後述するフォーミング工程、あるいは活
性化工程が極めて不安定なものとなる。さらには、上述
のように、還元により膜抵抗を低減させようとした場
合、極めて長い還元時間を要するようになる。
【0049】さて、基体1にナトリウムが含有されてい
る場合、後に述べる電子源基板の形成工程中の熱工程に
おいて、基板表面にナトリウムが析出する。基板表面に
析出したナトリウムが0.1%を超えて導電性薄膜4に
混入すると、上述の問題が発生する。また、素子を駆動
した際の発熱により、ナトリウムがさらに析出してくる
場合がある。この場合も、導電性薄膜4中にナトリウム
が0.1%を超えて含まれるようになると、導電性薄膜
4の電気特性が変動し、不安定化や劣化を引き起こすこ
とになる。
【0050】従って、本発明における基体1に含有でき
る最大のナトリウム含有量は、フォーミング工程、活性
化工程、および駆動時においても、導電性薄膜4に含有
されるナトリウムの濃度が0.1%を超えない量に制限
される。
【0051】予備検討として、SiO2 −Na2 O二成
分ガラスにおいてナトリウム含有量を種々変えた基板を
用意し、後述する加熱工程を経た上でPdO微粒子膜中
のナトリウム混入量を二次イオン質量分析(SIMS)
で測定したところ、PdO微粒子膜中のナトリウム混入
量が0.1%を超えないためのには、基体中のナトリウ
ム含有量の最大値は2%以下であることがわかった。
尚、本明細書において含有量を%で示す時は、この二次
イオン質量分析で測定した含有量で示している。
【0052】間隙部5は、導電性薄膜4の一部に形成さ
れた亀裂であり、この間隙部5近傍より電子が放出され
る。その間隙内部に数nmより数十nmの粒径の導電性
微粒子、すなわち、PdOやPdOが還元して生じたP
d金属の微粒子を多数個有する場合もあり、導電性薄膜
4の膜厚および後述する通電処理条件等の製法に依存し
ている。また、前記導電性微粒子は、導電性薄膜4を構
成する材料の元素の一部あるいは全てと同様のものであ
る。また、間隙部5の一部、更には、間隙部5の近傍の
導電性薄膜4には、後述する活性化工程を経ることによ
り、炭素および炭素化合物を有する。この炭素および炭
素化合物の役割については、電子放出部を構成する物質
として電子放出特性を支配するものと推察されている。
【0053】配線6,7は、図1に示すように、複数の
電子放出素子に給電するためのものである。
【0054】m本のX方向配線7はDX1、DX2、・
・・DXm、nのY方向配線6はDY1、DY2、・・
・DYnからなり、それぞれ、多数の電子放出素子にほ
ぼ均等な電圧が供給されるように、材料、膜厚、配線幅
等が設計される。これらm本のX方向配線7とn本のY
方向配線7の間には、層間絶縁層8が設置され、電気的
に分離されて、マトリクス配線を構成する(このm,n
は共に正の整数)。
【0055】層間絶縁層8の形状、材料、膜厚、製法
は、配線6と配線7の交差部の電位差に耐え得るように
適宜設定できるが、配線6,7と同様、印刷法により形
成できるものが好ましく、ガラスペーストを印刷して得
られるガラスの厚膜層が用いられる。
【0056】図1に示した構成、すなわちマトリクス配
置の構成において、X方向配線7には、X方向に配列し
た電子放出素子の行を選択するための走査信号を印加す
る不図示の走査信号印加手段が接続され、Y方向配線6
には、Y方向に配列した電子放出素子の各列を入力信号
に応じて、変調するための不図示の変調信号発生手段が
接続される。
【0057】各電子放出素子に印加される駆動電圧は、
当該素子に印加される走査信号と変調信号の差電圧とし
て供給され、単純なマトリクス配線を用いて、個別の素
子を選択し、独立に駆動可能とすることができる。
【0058】一方、この他に、並列に配置した多数の電
子放出素子の個々を両端で接続し、電子放出素子の行を
多数個配し、この配線と直交する方向で、該電子放出素
子の上方に配した制御電極により、電子放出素子からの
電子を制御駆動するはしご状配置のもの等があるが、本
発明は、特にこれらの配置によって限定されるものでは
ない。
【0059】さて、本発明の電子源基板の製造方法とし
ては様々な方法が考えられるが、その一例を図3および
4に示す。以下、順をおって電子源基板の製造方法を図
1、2、3および図4に基づいて説明する。
【0060】1)ナトリウム含有量が2%以下であるガ
ラス基体1を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗
浄後、素子電極材料を、真空蒸着法、スパッタ法等によ
り堆積し、フォトリソグラフィ技術により素子電極2,
3を形成する(図3(a))。素子電極2,3の形成
は、オフセット印刷等の印刷技術を用い、有機金属系ペ
ーストを塗布後、焼成することによって形成することも
できる。
【0061】2)素子電極2,3を形成した基体1に、
スクリーン印刷法により導電性ペーストのパターンを形
成し、該導電性ペーストのパターンを焼成することで金
属から成る下配線6を形成する(図3(b))。
【0062】3)さらに、下配線6の所望の位置、すな
わち、以後の工程で形成する上配線7と交差する位置
に、層間絶縁層8を形成する(図3(c))。層間絶縁
層8についても、スクリーン印刷法によりガラスペース
トのパターンを形成し、該ガラスペーストのパターンを
焼成することで形成できる。なお、層間絶縁層8に十分
な絶縁性を付与するために膜厚を厚くしたい場合は、上
記印刷・焼成を所望の回数繰り返すこともできる。
【0063】4)つづいて、下配線6上に形成された層
間絶縁層8上で交差するように、上配線7を形成する
(図4(a))。上配線7も、下配線6同様に、導電性
ペーストのパターンを形成し、該導電性ペーストのパタ
ーンを焼成することで形成できる。
【0064】5)上記基体1上に設けられた素子電極2
と素子電極3との間に、有機パラジウム化合物の溶液を
塗布して乾燥することにより、有機パラジウム化合物か
らなる膜を形成する。この後、有機パラジウム化合物膜
を加熱焼成処理し、リフトオフ、エッチング等によりパ
ターニングし、PdO微粒子からなる導電性薄膜4を形
成する(図4(b))。なお、ここでは、有機金属溶液
の塗布法により説明したが、これに限るものでなく、真
空蒸着法、スパッタ法、CVD法、分散塗布法、ディッ
ピング法、スピンナー法、インクジェット法等によって
形成される場合もある。
【0065】6)つづいて、フォーミングと呼ばれる通
電処理を、素子電極2,3間、すなわち配線6,7間に
電圧を不図示の電源によりパルス状電圧あるいは、昇電
圧の印加により行うと、導電性薄膜4の部位に構造の変
化した間隙部5が形成される(図4(c))。この通電
処理により導電性薄膜4を局所的に破壊、変形もしくは
変質せしめ、亀裂構造の形成された部位近傍から電子放
出が生じる。
【0066】フォーミング処理は、パルス波高値が定電
圧のパルスを印加する場合とパルス波高値を増加させな
がら、電圧パルスを印加する場合とがある。
【0067】まず、パルス波高値が定電圧のパルスを印
加する場合の電圧波形を図5の(a)に示す。図5の
(a)中、T1およびT2は電圧波形のパルス幅とパル
ス間隔であり、T1を1sec〜10msec、T2を
10μsec〜100msecとし、三角波の波高値
(フォーミング時のピーク電圧)は適宜選択する。
【0068】次に、パルス波高値を増加させながら、電
圧パルスを印加する場合の電圧波形を、図5の(b)に
示す。図5の(b)中、T1およびT2は電圧波形のパ
ルス幅とパルス間隔であり、T1を1sec〜10ms
ec、T2を10μsec〜100msecとし、三角
波の波高値(フォーミング時のピーク電圧)は、例えば
0.1Vステップ程度づつ、増加させる。
【0069】なお、フォーミング処理は、フォーミング
用パルスの間に、導電性薄膜4を局所的に破壊、変形し
ない程度の電圧例えば0.1V程度のパルス電圧を挿入
して素子電流を測定し、その電流が所定の値以下に減少
したところで終了する。
【0070】7)次に、フォーミングが終了した素子に
適宜活性化処理を施す。活性化処理の工程は、有機物質
を含有する雰囲気下で、上記フォーミング処理同様、パ
ルス電圧を印加することによって行うが、この雰囲気
は、電子源基板を真空容器内に配し、適当な有機物質を
導入することによって得られる。なお、後述する画像形
成装置のように、電子源基板を用いて真空外囲器を形成
する場合は、その真空外囲器内に有機物質を導入するこ
とで活性化処理を行なうことができる。
【0071】活性化工程における、印加電圧の電圧波形
の一例を図12に示す。同図において、T1およびT2
は夫々電圧波形のパルス幅とパルス間隔である。
【0072】適当な有機物質としては、アルカン、アル
ケン、アルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素
類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アミン
類、ニトリル類、フェノール、カルボン、スルホン酸等
の有機酸類等を挙げることが出来、具体的には、メタ
ン、エタン、プロパン等Cn2n+2で表される飽和炭化
水素、エチレン、プロピレン等Cn2n等の組成式で表
される不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、メタノー
ル、エタノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルアミン、エ
チルアミン、フェノール、ベンゾニトリル、アセトニト
リル、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等が使用できる。
【0073】この処理により、雰囲気中に存在する有機
物質から、炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆積し、
素子電流If,放出電流Ieが、著しく変化するように
なる。活性化工程の終了判定は、素子電流Ifおよび/
または放出電流Ieを測定しながら適宜行う。なおパル
ス幅、パルス間隔、パルス波高値等は適宜設定される。
【0074】炭素および炭素化合物とは、例えばグラフ
ァイト(いわいるHOPG、PG、GCを包含する;H
OPGはほぼ完全なグラファイトの結晶構造、PGは結
晶粒が20nm程度で結晶構造がやや乱れたもの、GC
は結晶粒が2nm程度になり結晶構造の乱れがさらに大
きくなったものを指す。)、非晶質カーボン(アモルフ
ァスカーボンおよび、アモルファスカーボンと前記グラ
ファイトの微結晶の混合物を指す)である。
【0075】8)こうして作製した電子源基板に、好ま
しくは、安定化工程を行う。この工程は、活性化処理時
に導入した有機物質の残留物を排気する工程である。真
空容器内の圧力は、1〜3×10-7Torr以下が好ま
しく、さらに1×10-8Torr以下が特に好ましい。
真空容器を排気する真空排気装置は、装置から発生する
オイルが素子の特性に影響を与えないように、オイルを
使用しないものを用いるのが好ましい。具体的には、ソ
ープションポンプ、イオンポンプ等の真空排気装置を挙
げることが出来る。さらに真空容器内を排気するときに
は、真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、電子源
基板に吸着した有機物質分子を排気しやすくするのが好
ましい。このときの加熱条件は、80〜250℃、好ま
しくは150℃以上でできるだけ長時間行なうのが望ま
しいが、特にこの条件に限るものではなく、真空容器の
大きさや形状、電子源基板の構成等の諸条件により適宜
選ばれる条件により行う。
【0076】安定化工程を行った後の、駆動時の雰囲気
は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好ま
しいが、これに限るものではなく、有機物質が十分除去
されていれば、圧力自体は多少上昇しても十分安定な特
性を維持することが出来る。
【0077】このような真空雰囲気を採用することによ
り、新たな炭素あるいは炭素化合物の堆積を抑制でき、
結果として素子電流If,放出電流Ieが安定する。 (画像形成装置の説明)以上が、本発明における電子源
基板の製造工程であるが、該電子源基板を用いて画像形
成装置を構成した例を、図6と図7用いて以下に説明す
る。図6は、画像形成装置の基本構成図であり、図7は
蛍光膜である。
【0078】図6において、61は電子放出素子を複数
配した電子源基板、62は電子源基板61を固定したリ
アプレート、67はガラス基板64の内面に蛍光膜65
とメタルバック66等が形成されたフェースプレートで
ある。63は支持枠であり、リアプレート62、支持枠
63およびフェースプレート67をフリットガラス等を
塗布し、大気中あるいは、窒素中で加熱焼成すること
で、封着して、外囲器69を構成する。ここで、フリッ
トガラスは、基板の熱膨張率にあわせたものを用いる
と、剥がれや基板の変形、割れ等を生じにくくなるため
好ましい。
【0079】外囲器69は、上述の如く、フェースプレ
ート67、支持枠63、リアプレート62で構成した
が、リアプレート62は主に基板61の強度を補強する
目的で設けられるため、基板61自体で十分な強度を持
つ場合は別体のリアプレート62は不要であり、基板6
1に直接支持枠63を封着し、フェースプレート67、
支持枠63、基板61で外囲器69を構成しても良い。
【0080】一方、フェースプレート67、リアプレー
ト62間に、スペーサーとよばれる不図示の支持体を設
置することにより、大気圧に対して十分な強度をもつ外
囲器69を構成することもできる。
【0081】図7は、蛍光膜である。蛍光膜65は、モ
ノクロームの場合は蛍光体のみから成るが、カラーの蛍
光膜の場合は、蛍光体の配列によりブラックストライプ
あるいはブラックマトリクス等と呼ばれる黒色導電材7
1と蛍光体72とで構成される。ブラックストライプ、
ブラックマトリクスが設けられる目的は、カラー表示の
場合必要となる3原色蛍光体の、各蛍光体72間の塗り
分け部を黒くすることで混色等を目立たなくすること
と、蛍光膜65における外光反射によるコントラストの
低下を抑制することにある。ブラックストライプ等の黒
色導電材71の材料としては、通常良く用いられている
黒鉛を主成分とする材料だけでなく、導電性があり、光
の透過および反射が少ない材料であればこれに限るもの
ではない。
【0082】ガラス基板64に蛍光体を塗布する方法
は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法等
が用いられる。
【0083】また、蛍光膜65の内面側には通常メタル
バック66が設けられる。メタルバック66の目的は、
蛍光体72の発光のうち内面側への光をフェースプレー
ト67側へ鏡面反射させることにより輝度を向上させる
こと、電子ビーム加速電圧を印加するための電極として
作用させること、外囲器69内で発生した負イオンの衝
突によるダメージからの蛍光体72の保護等である。メ
タルバック66は、蛍光膜65作製後、蛍光膜65の内
面側表面の平滑化処理(通常フィルミングと呼ばれる)
を行い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆積させるこ
とで作製できる。
【0084】フェースプレート67には、更に蛍光膜6
5の導電性を高めるため、蛍光膜65の外面側に透明電
極(不図示)を設けてもよい。
【0085】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対応させなくてはいけないた
め、十分な位置合わせを行なう必要がある。外囲器69
は、不図示の排気管を通じ、1×10-7Torr程度の
真空度にした後、封止がおこなわれる。また、外囲器6
9の封止後の真空度を維持するために、ゲッター処理を
行なう場合もある。これは、外囲器69の封止を行う直
前あるいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等の
加熱法により、外囲器69内の所定の位置(不図示)に
配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理で
ある。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜
の吸着作用により、たとえば1×10-5ないしは1×1
-7Torrの真空度を維持するものである。
【0086】以上により完成した本発明の画像表示装置
において、各電子放出素子に容器外端子Dox1ないし
Doxm、Doy1ないしDoynを通じ電圧を印加す
ることにより電子放出させ、高圧端子68を通じ、メタ
ルバック66あるいは透明電極(不図示)に数kV以上
の高圧を印加し、電子ビームを加速し、蛍光膜65に衝
突させ、励起・発光させることで画像を表示するもので
ある。
【0087】なお、以上述べた構成は、表示等に用いら
れる好適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成
であり、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容
に限られるものではなく、画像表示装置の用途に適する
よう適宜選択する。
【0088】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素
の置換や設計変更がなされたものをも包含する。 (実施例1)本実施例にかかわる基本的な電子源基板の
構成は、図1および図2と同様である。本実施例におけ
る電子源基板の製造法は、図3および4に示している。
以下、図1〜4を用いて、本発明に関わる画像形成装置
の基本的な構成および製造法を説明する。
【0089】図3,4は簡便のため、一個の電子放出素
子近傍の製造工程を拡大して示しているが、本実施例
は、多数の電子放出素子を単純マトリクス配置した電子
源基板の例である。
【0090】工程−a 清浄化した無アルカリガラス(コーニング社製#173
7)基体1に、スパッタ法により厚さ5nmのTi、厚
さ50nmのPtを順次堆積する。その後、素子電極
2、3のパターンをフォトレジストで形成し、ドライエ
ッチング処理によって素子電極2、3のパターン以外の
Pt/Ti堆積層を除去し、最後にフォトレジストパタ
ーンを除去して、素子電極2、3を形成する(図3
(a))。
【0091】工程−b 素子電極2、3を形成した基体1に、スクリーン印刷に
より、配線6のパターンをAgペーストを用いて形成
し、乾燥後、500℃で焼成し、Agからなる所望の形
状の配線6を形成する(図3(b))。
【0092】工程−c 次に層間絶縁層8のパターンを、スクリーン印刷によ
り、ガラスペーストを用いて形成し、乾燥後、500℃
で焼成する。十分な絶縁性を得るために、再度、ガラス
ペーストを印刷、乾燥、焼成を繰り返して、ガラスから
なる所望の形状の層間絶縁層8を形成する(図3
(c))。
【0093】工程−d 層間絶縁層8を形成した部位において下配線6交差する
ように、上配線7のパターンを、スクリーン印刷によ
り、Agペーストを用いて形成し、乾燥後、500℃で
焼成し、Agからなる所望の形状の上配線7を形成する
(図4(a))。
【0094】以上の工程a〜dにより、素子電極2,3
が配線6,7によってマトリクス状に結線された、基板
が形成できる。
【0095】工程−e 次に、導電性薄膜4を素子電極2,3のギャップ間にま
たがるように形成する。導電性薄膜4の形成は、有機パ
ラジウム溶液をインクジェット法により所望の位置に塗
布し、350℃で30分間の加熱焼成処理をする(図4
(b))。こうしてPdOを主成分とする微粒子からな
り、膜厚は約10nmの導電性薄膜4を得る。
【0096】以上の工程a〜eにより基体1上に下配線
6、層間絶縁層8、上配線7、素子電極2,3および導
電性薄膜4を形成し、電子源基板を作製した。
【0097】以下に、本実施例の電子源基板を用いて、
画像形成装置を構成した例を、図6と図1を用いて説明
する。以上のようにして作製した電子源基板61をリア
プレート62上に固定した後、電子源基板61の5mm
上方に、フェースプレート67(ガラス基板64の内面
に蛍光膜65とメタルバック66が形成されて構成され
る)を支持枠63を介し配置し、フェースプレート6
7、支持枠63、リアプレート62の接合部にフリット
ガラスを塗布し、大気中で380℃で30分焼成するこ
とで封着した。またリアプレート62への電子源基板6
1の固定もフリットガラスで行った。
【0098】蛍光膜65は、モノクロームの場合は蛍光
体のみからなるが、本実施例では蛍光体はストライプ形
状を採用し、先にブラックストライプを形成し、その間
隙部に各色蛍光体を塗布し、蛍光膜65を作製した。ブ
ラックストライプの材料として通常良く用いられている
黒鉛を主成分とする材料を用いた。ガラス基板64に蛍
光体を塗布する方法はスラリー法を用いた。
【0099】また、蛍光膜65の内面側には通常メタル
バック66が設けられる。メタルバックは、蛍光膜65
作製後、蛍光膜65の内面側表面の平滑化処理(通常フ
ィルミングと呼ばれる)を行い、その後、Alを真空蒸
着することで作製した。
【0100】フェースプレート67には、更に蛍光膜6
5の導伝性を高めるため、蛍光膜65の外面側に透明電
極(不図示)が設けられる場合もあるが、本実施例で
は、メタルバック66のみで十分な導伝性が得られたの
で省略した。前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対応させなくてはいけないた
め、十分な位置合わせを行った。
【0101】以上のようにして完成したガラス容器内の
雰囲気を排気管(図示せず)を通じ真空ポンプにて排気
し、十分な真空度に達した後、容器外端子Dox1ない
しDoxmとDoy1ないしDoynを通じ素子電極
2、3に電圧を印加し、導電性薄膜4をフォーミング処
理した。フォーミング処理の電圧波形は図5の(b)と
同様である。
【0102】本実施例ではT1を1msec、T2を1
0msecとし、約1×10-5Torrの真空雰囲気下
で行った。
【0103】その後、一旦、真空ポンプにて排気しなが
ら、ガラス容器全体を200℃で2時間加熱した。この
とき、PdOを主成分とする導電性薄膜4は熱還元さ
れ、Pdを主成分とする膜となった。
【0104】次に、パネル内の圧力が10-8Torr台
に達するまで排気を続けた後、パネルの排気管より、全
圧が1×10-6Torrとなるように有機物質をパネル
内に導入し、維持した。容器外端子Dox1ないしDo
xmとDoy1ないしDoynを通じ素子電極2,3間
に、15Vの波高値のパルス電圧を印加し、活性化処理
を行った。
【0105】このように、フォーミング、活性化処理を
行ない、図4(c)に示すような間隙部5を形成した。
次に10-6Torr程度の圧力まで排気し、不図示の排
気管をガスバーナーで熱することで溶着し外囲器69の
封止を行った。
【0106】最後に封止後の圧力を維持するために、高
周波加熱法でゲッター処理を行った。
【0107】以上のように完成した本発明の画像表示装
置において、各電子放出素子には、容器外端子Dox1
ないしDoxm,Doy1ないしDoynを通じ、走査
信号および変調信号を不図示の信号発生手段よりそれぞ
れ印加することにより、電子放出させ、高圧端子68を
通じ、メタルバック66あるいは透明電極(不図示)に
5kV以上の高圧を印加し、電子ビームを加速し、蛍光
膜65に衝突させ、励起・発光させることで画像を表示
した。
【0108】本実施例における画像表示装置は、テレビ
ジョンとして十分満足できる輝度(約150fL)で良
好な画像を長時間にわたって安定に表示することができ
た。
【0109】(実施例2)本実施例にかかわる基本的な
電子源基板の構成も、実施例1と同様である。 工程−a 清浄化したカリウムガラス(以下の酸化物の形で含まれ
る各元素の含有量が各々、SiO2 :69%、Al2
3 :1%、K2 O:18%、MgO:4%、CaO:8
%)基体1上に、スパッタ法により厚さ5nmのTi、
厚さ50nmのPtを順次堆積する。その後、素子電極
2,3のパターンをフォトレジストで形成し、ドライエ
ッチング処理によって素子電極2,3のパターン以外の
Pt/Ti堆積層を除去し、最後にフォトレジストパタ
ーンを除去して、素子電極2,3を形成する。
【0110】工程−b 素子電極2,3を形成した基体1に、スクリーン印刷に
より、配線6のパターンをAgペーストを用いて形成
し、乾燥後、500℃で焼成し、Agからなる所望の形
状の配線6を形成する。
【0111】工程−c 次に層間絶縁層8のパターンを、スクリーン印刷によ
り、ガラスペーストを用いて形成し、乾燥後、500℃
で焼成する。十分な絶縁性を得るために、再度、ガラス
ペーストを印刷、乾燥、焼成を繰り返して、ガラスから
なる所望の形状の層間絶縁層8を形成する。
【0112】工程−d 層間絶縁層8を形成した部位において下配線6と交差す
るように、上配線7のパターンを、スクリーン印刷によ
り、Agペーストを用いて形成し、乾燥後、500℃で
焼成し、Agからなる所望の形状の上配線7を形成す
る。以上の工程により、素子電極2,3が配線6,7に
よってマトリクス状に結線された、基板が形成できる。
【0113】工程−e 次に、導電性薄膜4を素子電極2,3のギャップ間にま
たがるように形成する。導電性薄膜4の形成は、有機パ
ラジウム溶液をインクジェット法により所望の位置に塗
布し、350℃で30分間の加熱焼成処理をする。こう
してPdOを主成分とする微粒子からなり、膜厚は約1
0nmの導電性薄膜4を得る。以上の工程により、基体
1上に下配線6、層間絶縁層8、上配線7、素子電極
2,3および導電性薄膜4を形成し、電子源基板を作製
した。
【0114】以後、実施例1と同様に、本実施例の電子
源基板を用いて画像形成装置を構成したところ、本実施
例における画像表示装置においても、テレビジョンとし
て十分満足できる輝度で良好な画像を長時間にわたって
安定に表示することができた。
【0115】(実施例3)本実施例にかかわる基本的な
電子源基板の構成も、実施例1および2と同様である。 工程−a 清浄化したセシウムガラス(以下の酸化物の形で含まれ
る各元素の含有量が各々、SiO2 :70%、Al2
3 :1%、Cs2 O:15%、MgO:4%、CaO:
10%)基体1上に、スパッタ法により厚さ5nmのT
i、厚さ50nmのPtを順次堆積する。その後、素子
電極2,3のパターンをフォトレジストで形成し、ドラ
イエッチング処理によって素子電極2,3のパターン以
外のPt/Ti堆積層を除去し、最後にフォトレジスト
パターンを除去して、素子電極2,3を形成する。
【0116】工程−b 素子電極2,3を形成した基体1に、スクリーン印刷に
より、配線6のパターンをAgペーストを用いて形成
し、乾燥後、500℃で焼成し、Agからなる所望の形
状の配線6を形成する。
【0117】工程−c 次に層間絶縁層8のパターンを、スクリーン印刷によ
り、ガラスペーストを用いて形成し、乾燥後、500℃
で焼成する。十分な絶縁性を得るために、再度、ガラス
ペーストを印刷、乾燥、焼成を繰り返して、ガラスから
なる所望の形状の層間絶縁層8を形成する。
【0118】工程−d 層間絶縁層8を形成した部位において下配線6と交差す
るように、上配線7のパターンを、スクリーン印刷によ
り、Agペーストを用いて形成し、乾燥後、500℃で
焼成し、Agからなる所望の形状の上配線7を形成す
る。以上の工程により、素子電極2,3が配線6,7に
よってマトリクス状に結線された、基板が形成できる。
【0119】工程−e 次に、導電性薄膜4を素子電極2,3のギャップ間にま
たがるように形成する。導電性薄膜4の形成は、有機パ
ラジウム溶液をインクジェット法により所望の位置に塗
布し、350℃で30分間の加熱焼成処理をする。こう
してPdOを主成分とする微粒子からなり、膜厚は約1
0nmの導電性薄膜4を得る。
【0120】以上の工程により基体1上に下配線6、層
間絶縁層8、上配線7、素子電極2,3および導電性薄
膜4を形成し、電子源基板を作製した。
【0121】以後、実施例1、2と同様に、本実施例の
電子源基板を用いて画像形成装置を構成したところ、本
実施例における画像表示装置においても、テレビジョン
として十分満足できる輝度で良好な画像を長時間にわた
って安定に表示することができた。
【0122】(実施例4)本実施例では、基体中のアル
カリ金属をカリウム18%から、ナトリウム2%とカリ
ウム16%に変更したガラス基体を用いる以外は、実施
例2と同様の工程を行なったものである。 工程−a〜e 清浄化したナトリウム/カリウム含有ガラス(以下の酸
化物の形で含まれる各元素の含有量が各々、SiO2
69%、Al23 :1%、Na2 O:2%、K2 O:
16%、MgO:4%、CaO:8%)基体1をもちい
て、実施例3と同様の工程を行ない、基体1上に配線
6、層間絶縁層8、上配線7、素子電極2,3および導
電性薄膜4を形成し、電子源基板を作製した。
【0123】実施例1と同様に、封着を行った後、完成
したガラス容器内の雰囲気を排気管(図示せず)を通じ
真空ポンプにて排気し、十分な真空度に達した後、容器
外端子Dox1ないしDoxmとDoy1ないしDoy
nとを通じ素子電極2,3に電圧を印加し、導電性薄膜
4をフォーミング処理した。このとき、フォーミングの
起こる電圧値に多少のバラツキがあったが、特に問題に
なる程度ではなかった。
【0124】その後、一旦、真空ポンプにて排気しなが
ら、ガラス容器全体を200℃で2時間加熱したが、P
dOを主成分とする導電性薄膜4が十分に熱還元されな
かったので、さらに8時間の加熱を行なったところ、熱
還元が進みPdを主成分とする膜となった。
【0125】次に、パネル内の圧力が10-8Torr台
の達するまで排気を続けた後、パネルの排気管より、全
圧が1×10-6Torrとなるように有機物質をパネル
内に導入し、維持した。容器外端子Dox1ないしDo
xmとDoy1ないしDoynを通じ素子電極2,3間
に、15Vの波高値のパルス電圧を印加し、活性化処理
を行った。
【0126】このように、フォーミング、活性化処理を
行ない、間隙部5を形成した。
【0127】以後、実施例1〜3と同様に、本実施例の
電子源基板を用いて画像形成装置を構成したところ、本
実施例における画像表示装置においても、テレビジョン
として十分満足できる輝度で良好な画像を長時間にわた
って安定に表示することができた。
【0128】(比較例1)本比較例では、基体中のアル
カリ金属をカリウム18%から、ナトリウム3%とカリ
ウム15%に変更したガラス基体を用いる以外は、実施
例4と同様の工程を行なったものである。
【0129】工程−a〜e 清浄化したナトリウム/カリウム含有ガラス(以下の酸
化物の形で含まれる各元素の含有量が各々、SiO2
69%、Al23 :1%、Na2 O:3%、K2 O:
15%、MgO:4%、CaO:8%)基体1をもちい
て、実施例4と同様の工程を行ない、基体1上に配線
6、層間絶縁層8、上配線7素子電極2、3導電性薄膜
4を形成し、電子源基板を作製した。
【0130】実施例1と同様に、封着を行った後、完成
したガラス容器内の雰囲気を排気管(図示せず)を通じ
真空ポンプにて排気し、十分な真空度に達した後、容器
外端子Dox1ないしDoxmとDoy1ないしDoy
nとを通じ素子電極2,3に電圧を印加し、導電性薄膜
4をフォーミング処理した。このとき、フォーミングの
起こる電圧値にかなりのバラツキがあり、一部フォーミ
ングのできない素子も存在した。
【0131】その後、一旦、真空ポンプにて排気しなが
ら、ガラス容器全体を200℃で10時間加熱したが、
PdOを主成分とする導電性薄膜4は十分に熱還元され
なかった。
【0132】次に、パネル内の圧力が10-8Torr台
の達するまで排気を続けた後、パネルの排気管より、全
圧が1×10-6Torrとなるように有機物質をパネル
内に導入し、維持した。容器外端子Dox1ないしDo
xmとDoy1ないしDoynとを通じ素子電極2,3
間に、15Vの波高値のパルス電圧を印加し、活性化処
理を行った。このように、フォーミング、活性化処理を
行ない、間隙部5を形成した。
【0133】以後、実施例1〜4と同様に、本実施例の
電子源基板を用いて画像形成装置を構成したところ、本
比較例における画像表示装置においては、多少暗い印象
で、バラツキが多いためにざらざらとした画像となっ
た。
【0134】比較例2 本比較例では、基体1として、ソーダライムガラス基体
(ナトリウム17%)を用いる以外は、実施例1〜4と
同様の工程を行なったものである。 工程−a〜e 清浄化したソーダライムガラス(以下の酸化物の形で含
まれる各元素の含有量が各々、SiO2 :70%、Al
23 :1%、Na2 O:17%、MgO:4%、Ca
O:8%)基体1をもちいて、実施例1〜4と同様の工
程を行ない、基体1上に下配線6、層間絶縁層8、上配
線7、素子電極2,3および導電性薄膜4を形成し、電
子源基板を作製した。
【0135】実施例1と同様に、封着を行った後、完成
したガラス容器内の雰囲気を排気管(図示せず)を通じ
真空ポンプにて排気し、十分な真空度に達した後、容器
外端子Dox1ないしDoxmとDoy1ないしDoy
nとを通じ素子電極2,3に電圧を印加し、導電性薄膜
4をフォーミング処理した。このとき、フォーミングの
起こる電圧値にかなりのバラツキがあり、フォーミング
のできない素子も多数存在した。
【0136】その後、一旦、真空ポンプにて排気しなが
ら、ガラス容器全体を200℃で10時間加熱したが、
PdOを主成分とする導電性薄膜4は十分に熱還元され
なかった。
【0137】次に、パネル内の圧力が10-8Torr台
に達するまで排気を続けた後、パネルの排気管より、全
圧が1×10-6Torrとなるように有機物質をパネル
内に導入し、維持した。容器外端子Dox1ないしDo
xmとDoy1ないしDoynを通じ素子電極2,3間
に、15Vの波高値のパルス電圧を印加し、活性化処理
を行った。このとき、最終的に得られる電流値の大きな
バラツキが観測された。
【0138】このように、フォーミング、活性化処理を
行ない、間隙部5を形成した。
【0139】以後、実施例1〜4と同様に、本実施例の
電子源基板を用いて画像形成装置を構成したところ、本
比較例における画像表示装置においては、バラツキが多
いために非常に見にくい画像となった。
【0140】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、ナ
トリウム含有量の少ない基体を用いて電子源基板を構成
することにより、高性能な電子源基板が実現できる。さ
らにそれを用いて、良好な画像を長時間にわたり保持し
得る大画面の平面型の画像形成装置、例えば、カラーフ
ラットテレビが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子源基板の一例を示す平面図であ
る。
【図2】 (a)は、本発明の電子源基板の電子放出素
子近傍の鳥瞰図であり、(b)は、本発明の電子源基板
の電子放出素子近傍の断面図である。
【図3】 本発明に係る電子源基板の基本的な製造方法
を説明するための図である。
【図4】 本発明に係る電子源基板の基本的な製造方法
を説明するための図である。
【図5】 本発明に係るフォーミング処理における電圧
波形の一例を示す図である。
【図6】 本発明に係る画像形成装置の基本構成を示す
図である。
【図7】 図6の画像形成装置に用いられる蛍光膜を示
す図である。
【図8】 基本的な表面伝導型電子放出素子の構成を示
す図である。
【図9】 表面伝導型電子放出素子の基本的な製造方法
を説明するための図である。
【図10】 表面伝導型電子放出素子の特性評価に用い
る測定評価装置の図である。
【図11】 表面伝導型電子放出素子の放出電流、素子
電流および素子電圧の関係の典型例を示す図である。
【図12】 本発明に好適な活性化パルスの形状であ
る。
【図13】 従来の表面伝導電子放出素子の構成を示す
図である。
【図14】 従来の電子源基板の構成を示す平面図であ
る。
【図15】 従来の電子源基板の構成を示す鳥瞰図であ
る。
【符号の説明】
1:基体、2,3:素子電極、4:導電性薄膜、5:電
子放出部、6,7:配線、8:層間絶縁層、30:素子
電極2,3間の導電性薄膜を流れる素子電流Ifを測定
するための電流計、31:電子放出素子に素子電圧Vf
を印加するための電源、32:素子の電子放出部より放
出される放出電流Ieを測定するための電流計、33:
アノード電極34に電圧を印加するための高圧電源、3
4:アノード電極、61:電子源基板、62:リアプレ
ート、63:外枠、64:フェースプレート基板、6
5:蛍光膜、66:メタルバック、67:フェースプレ
ート、68:高圧端子、69:真空外囲器、71:黒色
導電体、72:蛍光体、81:電子放出素子、91:基
板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 和也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 丸山 朋子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 4G059 AA08 AC11 DA03 5C031 DD09 DD17 5C036 EF01 EF06 EF09 EG02 EG12 EH26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に、一対の素子電極および間隙部
    を有する導電性薄膜からなる電子放出素子を複数配置し
    てなる電子源基板であって、該基体のナトリウム含有率
    が2%以下であることを特徴とする電子源基板。
  2. 【請求項2】 前記基体がガラス基体であることを特徴
    とする請求項1に記載の電子源基板。
  3. 【請求項3】 前記導電性薄膜は、Pd、PdOあるい
    はそれらの混合物を主成分とすることを特徴とする請求
    項1または2に記載の電子源基板。
  4. 【請求項4】 前記導電性薄膜のナトリウム含有率が
    0.1%以下であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の電子源基板。
  5. 【請求項5】 前記ガラス基体は、アルカリ金属元素を
    実質的に含有しない無アルカリガラス、アルカリ金属元
    素の含有率が低いガラスまたはアルカリ金属元素を多く
    含みナトリウムの含有比率が少ないガラスであることを
    特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電子源基
    板。
  6. 【請求項6】 前記ガラス基体が石英ガラスを含まない
    ガラスである請求項2〜5に記載の電子源基板。
  7. 【請求項7】 前記アルカリ金属元素を多く含みナトリ
    ウムの含有比率が少ないガラスが、カリウム、ルビジウ
    ムまたはセシウムを含むことを特徴とする請求項6に記
    載の電子源基板。
  8. 【請求項8】 前記電子放出素子は、表面伝導型電子放
    出素子であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    に記載の電子源基板。
  9. 【請求項9】 前記電子放出部には、炭素あるいは炭素
    化合物、あるいはそれらを主成分とする堆積物を有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電子
    源基板。
  10. 【請求項10】 各々の前記電子放出素子の両端にある
    素子電極を金属配線に接続し、入力信号に応じて電子を
    放出することを特徴とする請求項1から9のいずれかに
    記載の電子源基板。
  11. 【請求項11】 前記電子放出素子を複数個並列に配置
    した電子放出素子の行を複数もち、更に、前記入力信号
    を変調するための変調手段を有することを特徴とする請
    求項10に記載の電子源基板。
  12. 【請求項12】 互いに電気的に絶縁されたm本のX方
    向金属配線とn本のY方向金属配線との各交差部位にお
    いて、前記電子放出素子の一対の素子電極を前記X方向
    金属配線およびY方向金属配線に各々接続し、電子放出
    素子をマトリクス状に配列したことを特徴とする請求項
    11に記載の電子源基板。
  13. 【請求項13】 入力信号に基づいて、画像を形成する
    装置であって、少なくとも、画像形成部材と請求項1か
    ら12のいずれかに記載の電子源基板より構成されたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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