JP2000243355A - ホローカソードランプ - Google Patents
ホローカソードランプInfo
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J61/00—Gas-discharge or vapour-discharge lamps
- H01J61/02—Details
- H01J61/04—Electrodes; Screens; Shields
- H01J61/06—Main electrodes
- H01J61/09—Hollow cathodes
-
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01J61/00—Gas-discharge or vapour-discharge lamps
- H01J61/68—Lamps in which the main discharge is between parts of a current-carrying guide, e.g. halo lamp
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光出力が高く、バルブの内面が汚れにくいホ
ローカソードランプを提供すること。 【解決手段】 光出射窓3を有するバルブ4内に、当該
光出射窓3と対向する中空陰極14および陽極8を備え
るホローカソードランプにおいて、略筒状形状をなし、
一の開放端20aが中空陰極14に接続され、他の開放
端20bが光出射窓3と対向する筒状フード20と、陽
極8との間で熱電子を利用した放電を行う電子供給源2
4と、を備え、電子供給源24は、筒状フード20内に
配置されていることを特徴とする。
ローカソードランプを提供すること。 【解決手段】 光出射窓3を有するバルブ4内に、当該
光出射窓3と対向する中空陰極14および陽極8を備え
るホローカソードランプにおいて、略筒状形状をなし、
一の開放端20aが中空陰極14に接続され、他の開放
端20bが光出射窓3と対向する筒状フード20と、陽
極8との間で熱電子を利用した放電を行う電子供給源2
4と、を備え、電子供給源24は、筒状フード20内に
配置されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子吸光分析、原
子蛍光分析などの光源として使用されるホローカソード
ランプに関するものである。
子蛍光分析などの光源として使用されるホローカソード
ランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子吸光分析には、分析元素そのものの
原子スペクトル線を出力する光源を用いる必要があり、
このような光源として、ホローカソードランプ(中空陰
極ランプ)が知られている。このホローカソードランプ
は、中空陰極を形成する分析元素を、イオン衝撃に伴う
スパッタリングによって放電空間に原子状態で飛散さ
せ、電子エネルギの授受によってスペクトル線を発生さ
せるものである。
原子スペクトル線を出力する光源を用いる必要があり、
このような光源として、ホローカソードランプ(中空陰
極ランプ)が知られている。このホローカソードランプ
は、中空陰極を形成する分析元素を、イオン衝撃に伴う
スパッタリングによって放電空間に原子状態で飛散さ
せ、電子エネルギの授受によってスペクトル線を発生さ
せるものである。
【0003】ところで、従来から、このようなホローカ
ソードランプの使用時に生じる問題として、スペクトル
線の一部が放電空間に存在する励起されていない元素原
子(未励起元素原子)にエネルギを与え、これによりス
ペクトル線の強度が減少してしまう自己吸収という現象
が知られている。この自己吸収率が高いと、ホローカソ
ードランプへ供給する電流値を上げても光出力の向上が
図れない。
ソードランプの使用時に生じる問題として、スペクトル
線の一部が放電空間に存在する励起されていない元素原
子(未励起元素原子)にエネルギを与え、これによりス
ペクトル線の強度が減少してしまう自己吸収という現象
が知られている。この自己吸収率が高いと、ホローカソ
ードランプへ供給する電流値を上げても光出力の向上が
図れない。
【0004】かかる自己吸収に対応する技術として、例
えば特公平7−56781号公報やUSP4,885,
504号公報に掲載されたホローカソードランプがあ
る。これらの各公報に掲載されたホローカソードランプ
は、ともに熱電子を放出する熱電子供給源(熱電子放射
用の補助電極,electron emitter)を備えており、この
熱電子供給源を陰極とした放電により、未励起原子を励
起状態にするものである。このように、熱電子供給源を
陰極とした放電により未励起原子を励起させることで、
未励起原子によるスペクトル線の吸収を防止することが
できる。
えば特公平7−56781号公報やUSP4,885,
504号公報に掲載されたホローカソードランプがあ
る。これらの各公報に掲載されたホローカソードランプ
は、ともに熱電子を放出する熱電子供給源(熱電子放射
用の補助電極,electron emitter)を備えており、この
熱電子供給源を陰極とした放電により、未励起原子を励
起状態にするものである。このように、熱電子供給源を
陰極とした放電により未励起原子を励起させることで、
未励起原子によるスペクトル線の吸収を防止することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特公平7
−56781号公報およびUSP4,885,504号
公報に掲載されたホローカソードランプには、次のよう
な問題があった。すなわち、上述のスパッタリングによ
り陰極の元素は飛散するが、ランプへの供給電流をある
程度高くすると、この飛散元素が飛び散ってしまい飛散
元素によりスペクトル線が散乱したり、また、元素が激
しく飛び散ってしまっているので熱電子供給源を陰極と
した放電を行っても未励起元素を励起状態にする効果が
低下してしまう。そのため、ランプの動作電流を上げて
も所望の光出力が得られないという問題があった。ま
た、飛散元素が激しく飛び散ってランプのバルブ内周面
に付着しバルブの汚染原因となり、以後好適な使用が困
難となるだけでなくランプの寿命が著しく短くなるとい
う問題もあった。
−56781号公報およびUSP4,885,504号
公報に掲載されたホローカソードランプには、次のよう
な問題があった。すなわち、上述のスパッタリングによ
り陰極の元素は飛散するが、ランプへの供給電流をある
程度高くすると、この飛散元素が飛び散ってしまい飛散
元素によりスペクトル線が散乱したり、また、元素が激
しく飛び散ってしまっているので熱電子供給源を陰極と
した放電を行っても未励起元素を励起状態にする効果が
低下してしまう。そのため、ランプの動作電流を上げて
も所望の光出力が得られないという問題があった。ま
た、飛散元素が激しく飛び散ってランプのバルブ内周面
に付着しバルブの汚染原因となり、以後好適な使用が困
難となるだけでなくランプの寿命が著しく短くなるとい
う問題もあった。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、光出力が高く、バルブの内面が汚れにくいホ
ローカソードランプを提供することを目的とする。
のであり、光出力が高く、バルブの内面が汚れにくいホ
ローカソードランプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、光出射窓を有するバルブ内に、当該光出
射窓と対向する中空陰極および陽極を備えるホローカソ
ードランプにおいて、略筒状形状をなし、一の開放端が
中空陰極に接続され、他の開放端が光出射窓と対向する
筒状フードと、陽極との間で熱電子を利用した放電を行
う電子供給源と、を備え、電子供給源は、筒状フード内
に配置されていることを特徴とする。
に、本発明は、光出射窓を有するバルブ内に、当該光出
射窓と対向する中空陰極および陽極を備えるホローカソ
ードランプにおいて、略筒状形状をなし、一の開放端が
中空陰極に接続され、他の開放端が光出射窓と対向する
筒状フードと、陽極との間で熱電子を利用した放電を行
う電子供給源と、を備え、電子供給源は、筒状フード内
に配置されていることを特徴とする。
【0008】本発明に係るホローカソードランプによれ
ば、中空陰極がスパッタリングされる際に飛散する陰極
元素は、筒状フードの内周面に付着するため、バルブの
内周面は殆ど汚れない。また、筒状フードによって、飛
散元素が激しく広範囲に飛び散るという事態を防止でき
ろ。このため、ランプから出力されるスペクトル線の散
乱が防止され、光出力が向上する。また、筒状フード内
に配置された電子供給源と陽極との間で行われる放電に
よって、中空陰極内に存在する未励起原子を予め励起状
態にすることができ、当該未励起原子による自己吸収が
防止される。このとき、上述のように、筒状フードによ
って飛散元素が激しく広範囲に飛び散るという事態が防
止されているため、当該放電により未励起元素が効率良
く励起状態にされる。
ば、中空陰極がスパッタリングされる際に飛散する陰極
元素は、筒状フードの内周面に付着するため、バルブの
内周面は殆ど汚れない。また、筒状フードによって、飛
散元素が激しく広範囲に飛び散るという事態を防止でき
ろ。このため、ランプから出力されるスペクトル線の散
乱が防止され、光出力が向上する。また、筒状フード内
に配置された電子供給源と陽極との間で行われる放電に
よって、中空陰極内に存在する未励起原子を予め励起状
態にすることができ、当該未励起原子による自己吸収が
防止される。このとき、上述のように、筒状フードによ
って飛散元素が激しく広範囲に飛び散るという事態が防
止されているため、当該放電により未励起元素が効率良
く励起状態にされる。
【0009】また、本発明に係るホローカソードランプ
において、中空陰極は、内部が貫通した貫通陰極である
と共に、光出射窓と陽極との間に位置することが望まし
い。このような構成を採用した場合、陽極は中空陰極と
光出射窓との間の空間に位置しないため、中空陰極内の
原子が基底状態になる際に当該原子から放出される光の
進行が、陽極の存在によって妨げられることはない。
において、中空陰極は、内部が貫通した貫通陰極である
と共に、光出射窓と陽極との間に位置することが望まし
い。このような構成を採用した場合、陽極は中空陰極と
光出射窓との間の空間に位置しないため、中空陰極内の
原子が基底状態になる際に当該原子から放出される光の
進行が、陽極の存在によって妨げられることはない。
【0010】さらに、本発明に係るホローカソードラン
プにおいて、電子供給源は、中空陰極と光出射窓との間
の光路外に位置することが望ましい。このような構成を
採用した場合、中空陰極内の原子が基底状態になる際に
当該原子から放出される光の進行が電子供給源によって
妨げられることはない。
プにおいて、電子供給源は、中空陰極と光出射窓との間
の光路外に位置することが望ましい。このような構成を
採用した場合、中空陰極内の原子が基底状態になる際に
当該原子から放出される光の進行が電子供給源によって
妨げられることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るホローカソードランプの好適な実施形態につい
て詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いる
ものとし、重複する記載は省略する。
明に係るホローカソードランプの好適な実施形態につい
て詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いる
ものとし、重複する記載は省略する。
【0012】まず、図1および図2を用いて、本実施形
態のホローカソードランプ2の構成を説明する。図1
は、本実施形態のホローカソードランプを示す断面図で
あり、図2は、図1に示すホローカソードランプをX方
向から見た中空陰極近傍の拡大図である。ホローカソー
ドランプ2は、光出射面(光出射窓)3を有する石英ガ
ラス製のバルブ4内に、その内部が図1における上下方
向に貫通した中空陰極14と、この中空陰極14の下方
に配置された陽極8と、を備えている。なお、バルブ4
は気密にされており、その内部にはネオンガスが封入さ
れている。
態のホローカソードランプ2の構成を説明する。図1
は、本実施形態のホローカソードランプを示す断面図で
あり、図2は、図1に示すホローカソードランプをX方
向から見た中空陰極近傍の拡大図である。ホローカソー
ドランプ2は、光出射面(光出射窓)3を有する石英ガ
ラス製のバルブ4内に、その内部が図1における上下方
向に貫通した中空陰極14と、この中空陰極14の下方
に配置された陽極8と、を備えている。なお、バルブ4
は気密にされており、その内部にはネオンガスが封入さ
れている。
【0013】陽極8は、セラミックス製の絶縁碍子管6
によって支持固定され、さらに絶縁碍子管6内を貫通す
るリード線と電気的に接続されている。一方、中空陰極
14は、マイカ(雲母)製の基板10aにそのフランジ
部12fが載置された電気絶縁性の陰極支持部材12に
よって、バルブ4に対して支持固定されている。また、
基板10aの下方には、二本の絶縁碍子管16aが陽極
8を挟むように配置され、さらに、陰極支持部材12の
フランジ部12fと基板10aの上方に配置された基板
10bとの間には、絶縁性碍子管16bが設けられてい
る。そして、絶縁碍子管16aおよび絶縁性碍子管16
b内を貫通するリード線17が基板10b上に突出して
いる。なお、基板10aおよび基板10bは、リング形
状をなしており、その内周部は陰極支持部材12と接触
し、外周部はバルブ4の内周壁に接触しており、絶縁碍
子管16aおよび絶縁性碍子管16bの揺動を防止して
いる。
によって支持固定され、さらに絶縁碍子管6内を貫通す
るリード線と電気的に接続されている。一方、中空陰極
14は、マイカ(雲母)製の基板10aにそのフランジ
部12fが載置された電気絶縁性の陰極支持部材12に
よって、バルブ4に対して支持固定されている。また、
基板10aの下方には、二本の絶縁碍子管16aが陽極
8を挟むように配置され、さらに、陰極支持部材12の
フランジ部12fと基板10aの上方に配置された基板
10bとの間には、絶縁性碍子管16bが設けられてい
る。そして、絶縁碍子管16aおよび絶縁性碍子管16
b内を貫通するリード線17が基板10b上に突出して
いる。なお、基板10aおよび基板10bは、リング形
状をなしており、その内周部は陰極支持部材12と接触
し、外周部はバルブ4の内周壁に接触しており、絶縁碍
子管16aおよび絶縁性碍子管16bの揺動を防止して
いる。
【0014】中空陰極14は、ステンレス製の円筒状の
外部筒14aと当該外部筒14aの内周面に形成された
バナジウム製の内部筒14bとから構成されている。な
お、中空陰極14の内部筒14bを形成する材料は、バ
ナジウムに限られず分析元素に応じて種々変更すること
ができ、たとえばセレン、ヒ素などがある。また、外部
筒14aを形成する材料もステンレスに限られず、さら
に、内部筒14bを形成する材料によっては外部筒14
aを設けなくてもよい。
外部筒14aと当該外部筒14aの内周面に形成された
バナジウム製の内部筒14bとから構成されている。な
お、中空陰極14の内部筒14bを形成する材料は、バ
ナジウムに限られず分析元素に応じて種々変更すること
ができ、たとえばセレン、ヒ素などがある。また、外部
筒14aを形成する材料もステンレスに限られず、さら
に、内部筒14bを形成する材料によっては外部筒14
aを設けなくてもよい。
【0015】また、中空陰極14の上部には、当該中空
陰極14と同軸に本実施形態の特徴である略筒状のフー
ド20が装着されている。詳しくは、中空陰極14の上
部外周に対してフード20の下部内周が嵌合するように
フード20は中空陰極14に装着されている。また、フ
ード20の下部は、二枚の金属製のフード固定板18に
よって中空陰極14に締め付けられている。なお、図1
においては、二枚のフード固定板18のうち中空陰極1
4の図中奥側に位置する一方のみが図示されているが、
実際は中空陰極14の図中手前側にもフード固定板18
は配置され、二つのフード固定板18は溶接によって接
着固定されている。また、二つのフード固定板18によ
って上記リード線17が挟み込まれ、これにより中空陰
極14への導通が図られている。なお、このフード20
の下方の開放端20aは中空陰極14と接触し、上方の
開放端20bはバルブ4の光出射面3と対向している。
また、フード20は、熱伝導性が良くスパッタリングさ
れにくいニッケルによって形成されている。なお、フー
ド20を構成する材料はニッケルに限られず、ステンレ
ス、アルミニウム等でもよい。
陰極14と同軸に本実施形態の特徴である略筒状のフー
ド20が装着されている。詳しくは、中空陰極14の上
部外周に対してフード20の下部内周が嵌合するように
フード20は中空陰極14に装着されている。また、フ
ード20の下部は、二枚の金属製のフード固定板18に
よって中空陰極14に締め付けられている。なお、図1
においては、二枚のフード固定板18のうち中空陰極1
4の図中奥側に位置する一方のみが図示されているが、
実際は中空陰極14の図中手前側にもフード固定板18
は配置され、二つのフード固定板18は溶接によって接
着固定されている。また、二つのフード固定板18によ
って上記リード線17が挟み込まれ、これにより中空陰
極14への導通が図られている。なお、このフード20
の下方の開放端20aは中空陰極14と接触し、上方の
開放端20bはバルブ4の光出射面3と対向している。
また、フード20は、熱伝導性が良くスパッタリングさ
れにくいニッケルによって形成されている。なお、フー
ド20を構成する材料はニッケルに限られず、ステンレ
ス、アルミニウム等でもよい。
【0016】さらに、フード20の周側面には、外周方
向に突設された収容部40が形成されている。そして、
この収容部40内には、上記陽極8との間で熱電子を利
用した放電行う熱電子放出陰極24が配置されている。
すなわち、熱電子放出陰極24は、光出射面3と中空陰
極14との間の光路外に位置することになる。また、熱
電子放出陰極24は、内部に導線が通っている支持管2
6によって支持されている。以上が、ホローカソードラ
ンプ2の構成である。
向に突設された収容部40が形成されている。そして、
この収容部40内には、上記陽極8との間で熱電子を利
用した放電行う熱電子放出陰極24が配置されている。
すなわち、熱電子放出陰極24は、光出射面3と中空陰
極14との間の光路外に位置することになる。また、熱
電子放出陰極24は、内部に導線が通っている支持管2
6によって支持されている。以上が、ホローカソードラ
ンプ2の構成である。
【0017】次に、ホローカソードランプ2の作用を説
明する。まず、陽極8と中空陰極14との間に電圧をか
けて、この両者の間で放電を生じさせる。すると、この
放電により、バルブ4に封入されたネオンガス原子を非
弾性衝突で電離する。このガスの電離作用によって生じ
た陽イオンは電界に引っ張られて中空陰極14の内部筒
14bの内周面に衝突し、このときの運動エネルギによ
って中空陰極14の内周表面から陰極物質(バナジウ
ム)が原子状に飛散する。この飛散陰極元素は、基底状
態にある単原子等からなり、中空陰極14の内部空間に
熱拡散される。そして、拡散中の基底状態の飛散陰極元
素は、陽極8と中空陰極14との間で生じる放電により
励起され、短時間(約10-8程度)後に再び基底状態に
遷移する。この際、その遷移エネルギに等しいバナジウ
ム固有の単色光(スペクトル線)が発せられ、この光が
光出射面3より出力される。なお、上記マイカ製の基板
10aおよび基板10bの内周部が陰極支持部材12と
接触し、外周部がバルブ4の内周壁に接触しているた
め、陽極8と中空陰極14との間の放電経路が中空陰極
14の外側になる事態を防止することができる。
明する。まず、陽極8と中空陰極14との間に電圧をか
けて、この両者の間で放電を生じさせる。すると、この
放電により、バルブ4に封入されたネオンガス原子を非
弾性衝突で電離する。このガスの電離作用によって生じ
た陽イオンは電界に引っ張られて中空陰極14の内部筒
14bの内周面に衝突し、このときの運動エネルギによ
って中空陰極14の内周表面から陰極物質(バナジウ
ム)が原子状に飛散する。この飛散陰極元素は、基底状
態にある単原子等からなり、中空陰極14の内部空間に
熱拡散される。そして、拡散中の基底状態の飛散陰極元
素は、陽極8と中空陰極14との間で生じる放電により
励起され、短時間(約10-8程度)後に再び基底状態に
遷移する。この際、その遷移エネルギに等しいバナジウ
ム固有の単色光(スペクトル線)が発せられ、この光が
光出射面3より出力される。なお、上記マイカ製の基板
10aおよび基板10bの内周部が陰極支持部材12と
接触し、外周部がバルブ4の内周壁に接触しているた
め、陽極8と中空陰極14との間の放電経路が中空陰極
14の外側になる事態を防止することができる。
【0018】ここで、本実施形態では、中空陰極14の
上方に上記フード20が装着されており、中空陰極14
から飛散する飛散陰極元素は当該フード20の内周面に
付着するため、バルブ4の内周面に飛散陰極元素が付着
して汚れるという事態を防止することができる。また、
フード20によって、飛散陰極元素が激しく広範囲に飛
び散るという事態を防止でき、これにより、光出射面3
から出力されるスペクトル線の散乱を防止でき、光出力
が向上する。また、フード20内において飛散陰極元素
の密度が高くなる。
上方に上記フード20が装着されており、中空陰極14
から飛散する飛散陰極元素は当該フード20の内周面に
付着するため、バルブ4の内周面に飛散陰極元素が付着
して汚れるという事態を防止することができる。また、
フード20によって、飛散陰極元素が激しく広範囲に飛
び散るという事態を防止でき、これにより、光出射面3
から出力されるスペクトル線の散乱を防止でき、光出力
が向上する。また、フード20内において飛散陰極元素
の密度が高くなる。
【0019】さらに、中空陰極14に接続されたフード
20は、熱伝導性の良いニッケルから形成されており、
中空陰極14の放熱部材としての役割も果たしている。
このため、ランプ2の動作電流の増加に伴う中空陰極1
4の温度上昇率は低くなり、ランプ2の動作電流を従来
よりも高くすることができ、光出力が向上する。また、
中空陰極14がスパッタリングされる前に熱で溶けると
いう事態を防止することもできる。またさらに、陽極8
は中空陰極14と光出射面3との間の空間に位置しない
ため、中空陰極14内の飛散陰極元素から光出射面3に
向かうスペクトル線の進行が陽極8の存在によって妨げ
られることはない。同様に、熱電子放出陰極24が光出
射面3と中空陰極14との間の光路外に位置するため、
中空陰極14内の飛散陰極元素から光出射面3に向かう
スペクトル線の進行が熱電子放出陰極24の存在によっ
て妨げられることはない。
20は、熱伝導性の良いニッケルから形成されており、
中空陰極14の放熱部材としての役割も果たしている。
このため、ランプ2の動作電流の増加に伴う中空陰極1
4の温度上昇率は低くなり、ランプ2の動作電流を従来
よりも高くすることができ、光出力が向上する。また、
中空陰極14がスパッタリングされる前に熱で溶けると
いう事態を防止することもできる。またさらに、陽極8
は中空陰極14と光出射面3との間の空間に位置しない
ため、中空陰極14内の飛散陰極元素から光出射面3に
向かうスペクトル線の進行が陽極8の存在によって妨げ
られることはない。同様に、熱電子放出陰極24が光出
射面3と中空陰極14との間の光路外に位置するため、
中空陰極14内の飛散陰極元素から光出射面3に向かう
スペクトル線の進行が熱電子放出陰極24の存在によっ
て妨げられることはない。
【0020】なお、一般的に、光(スペクトル線)出力
過程において、当該スペクトル線のエネルギが、未励起
状態(基底状態)にある飛散陰極元素によって吸収され
る、いわゆる自己吸収という現象が生じる可能性があ
る。自己吸収が生じると、スペクトル線の強度が弱ま
り、さらに、スペクトル線の輪郭がぼやけて分析吸収感
度が低下することになる。しかし、本実施形態では、フ
ード20に形成された収容部40内に熱電子放出陰極2
4が配置されている。熱電子放出陰極24に支持管26
内の導線を介して電圧を印加すると、当該熱電子放出陰
極24と陽極8との間で、熱電子放出を利用した放電が
行われる。そして、この放電によって、未励起原子をス
ペクトル線との衝突前に予め励起状態にすることがで
き、当該未励起原子による自己吸収を防止できる。この
とき、上述のように、フード20によって飛散陰極元素
が激しく広範囲に飛び散るという事態が防止されている
ため、熱電子放出を利用した放電により未励起元素を効
率良く励起状態にすることができる。
過程において、当該スペクトル線のエネルギが、未励起
状態(基底状態)にある飛散陰極元素によって吸収され
る、いわゆる自己吸収という現象が生じる可能性があ
る。自己吸収が生じると、スペクトル線の強度が弱ま
り、さらに、スペクトル線の輪郭がぼやけて分析吸収感
度が低下することになる。しかし、本実施形態では、フ
ード20に形成された収容部40内に熱電子放出陰極2
4が配置されている。熱電子放出陰極24に支持管26
内の導線を介して電圧を印加すると、当該熱電子放出陰
極24と陽極8との間で、熱電子放出を利用した放電が
行われる。そして、この放電によって、未励起原子をス
ペクトル線との衝突前に予め励起状態にすることがで
き、当該未励起原子による自己吸収を防止できる。この
とき、上述のように、フード20によって飛散陰極元素
が激しく広範囲に飛び散るという事態が防止されている
ため、熱電子放出を利用した放電により未励起元素を効
率良く励起状態にすることができる。
【0021】次に、本発明に係るホローカソードランプ
の変形例を説明する。図3は、本変形例のホローカソー
ドランプの特徴部分を示す図である。このホローカソー
ドランプが図1に示すのホローカソードランプ2と異な
るのは、熱電子放出陰極24の配置にある。本変形例で
は、熱電子放出陰極24は、図の上下方向、すなわち、
フード20の延在方向と平行に配置されている。このよ
うな構成を採用した場合も、図1に示すホローカソード
ランプと同様の効果を得ることができる。
の変形例を説明する。図3は、本変形例のホローカソー
ドランプの特徴部分を示す図である。このホローカソー
ドランプが図1に示すのホローカソードランプ2と異な
るのは、熱電子放出陰極24の配置にある。本変形例で
は、熱電子放出陰極24は、図の上下方向、すなわち、
フード20の延在方向と平行に配置されている。このよ
うな構成を採用した場合も、図1に示すホローカソード
ランプと同様の効果を得ることができる。
【0022】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。例えば、フードは、断
面円形の筒に限られず、中空陰極の形状に合わせて、角
筒等にしてもよい。さらに、中空陰極が内部筒と外部筒
とから形成されている場合に、別途フードを設けずに外
部筒を光出射面方向に延ばし、この外部筒の延在部分を
フードとみなして当該延在部分の内側に電子供給源を配
置してもよい。
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。例えば、フードは、断
面円形の筒に限られず、中空陰極の形状に合わせて、角
筒等にしてもよい。さらに、中空陰極が内部筒と外部筒
とから形成されている場合に、別途フードを設けずに外
部筒を光出射面方向に延ばし、この外部筒の延在部分を
フードとみなして当該延在部分の内側に電子供給源を配
置してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るホロ
ーカソードランプによれば、中空陰極がスパッタリング
される際に飛散する陰極元素は、筒状フードの内周面に
付着するため、バルブの内周面は殆ど汚れない。また、
筒状フードによって、飛散元素が激しく広範囲に飛び散
るという事態を防止することができる。このため、ラン
プから出力されるスペクトル線の散乱を防止でき、ラン
プの光出力を向上することができる。また、筒状フード
内に配置された電子供給源と陽極との間で行われる放電
によって、中空陰極内に存在する未励起原子を予め励起
状態にすることができ、当該未励起原子による自己吸収
を防止することができる。このとき、上述のように、筒
状フードによって飛散元素の広範囲への飛び散りが防止
されているため、電子供給源を陰極とした放電により効
率良く未励起元素を励起状態にすることが可能となり、
光出力が一層向上する。
ーカソードランプによれば、中空陰極がスパッタリング
される際に飛散する陰極元素は、筒状フードの内周面に
付着するため、バルブの内周面は殆ど汚れない。また、
筒状フードによって、飛散元素が激しく広範囲に飛び散
るという事態を防止することができる。このため、ラン
プから出力されるスペクトル線の散乱を防止でき、ラン
プの光出力を向上することができる。また、筒状フード
内に配置された電子供給源と陽極との間で行われる放電
によって、中空陰極内に存在する未励起原子を予め励起
状態にすることができ、当該未励起原子による自己吸収
を防止することができる。このとき、上述のように、筒
状フードによって飛散元素の広範囲への飛び散りが防止
されているため、電子供給源を陰極とした放電により効
率良く未励起元素を励起状態にすることが可能となり、
光出力が一層向上する。
【図1】本発明に係るホローカソードランプを示す断面
図である。
図である。
【図2】図1に示すホローカソードランプをX方向から
見た中空陰極近傍の拡大図である。
見た中空陰極近傍の拡大図である。
【図3】本発明に係るホローカソードランプの変形例を
示す図である。
示す図である。
2…ホローカソードランプ、3…光出射面(光出射
窓)、4…バルブ、8…陽極、14…中空陰極、16
a,16b…絶縁碍子管、18…フード固定部材、20
…フード、24…熱電子放出陰極(電子供給源)、40
…収容部。
窓)、4…バルブ、8…陽極、14…中空陰極、16
a,16b…絶縁碍子管、18…フード固定部材、20
…フード、24…熱電子放出陰極(電子供給源)、40
…収容部。
Claims (3)
- 【請求項1】 光出射窓を有するバルブ内に、当該光出
射窓と対向する中空陰極および陽極を備えるホローカソ
ードランプにおいて、 略筒状形状をなし、一の開放端が前記中空陰極に接続さ
れ、他の開放端が前記光出射窓と対向する筒状フード
と、 前記陽極との間で熱電子を利用した放電を行う電子供給
源と、を備え、 前記電子供給源は、前記筒状フード内に配置されている
ことを特徴とするホローカソードランプ。 - 【請求項2】 前記中空陰極は、内部が貫通した貫通陰
極であると共に、前記光出射窓と前記陽極との間に位置
することを特徴とする請求項1記載のホローカソードラ
ンプ。 - 【請求項3】 前記電子供給源は、前記中空陰極と前記
光出射窓との間の光路外に位置することを特徴とする請
求項1又は請求項2記載のホローカソードランプ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11044592A JP2000243355A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | ホローカソードランプ |
| AU26899/00A AU2689900A (en) | 1999-02-23 | 2000-02-23 | Hollow-cathode lamp |
| PCT/JP2000/001017 WO2000051164A1 (fr) | 1999-02-23 | 2000-02-23 | Lampe a cathode creuse |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11044592A JP2000243355A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | ホローカソードランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000243355A true JP2000243355A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12695755
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11044592A Pending JP2000243355A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | ホローカソードランプ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000243355A (ja) |
| AU (1) | AU2689900A (ja) |
| WO (1) | WO2000051164A1 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6079660A (ja) * | 1983-10-07 | 1985-05-07 | Hamamatsu Photonics Kk | ホロ−カソ−ドランプ |
| JPH0756781B2 (ja) * | 1992-04-24 | 1995-06-14 | 江東電気株式会社 | 中空陰極放電管 |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP11044592A patent/JP2000243355A/ja active Pending
-
2000
- 2000-02-23 WO PCT/JP2000/001017 patent/WO2000051164A1/ja not_active Ceased
- 2000-02-23 AU AU26899/00A patent/AU2689900A/en not_active Abandoned
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU2689900A (en) | 2000-09-14 |
| WO2000051164A1 (fr) | 2000-08-31 |
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