JP2000243864A - 半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器

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JP2000243864A
JP2000243864A JP11039624A JP3962499A JP2000243864A JP 2000243864 A JP2000243864 A JP 2000243864A JP 11039624 A JP11039624 A JP 11039624A JP 3962499 A JP3962499 A JP 3962499A JP 2000243864 A JP2000243864 A JP 2000243864A
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Nobuaki Hashimoto
伸晃 橋元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂に剥離が生じにくい半導体装置及びその
製造方法、回路基板並びに電子機器を提供することにあ
る。 【解決手段】 半導体装置は、半導体チップ10と、配
線パターン21が形成された基板20と、配線パターン
21上に設けられる樹脂32と、を含み、樹脂32は、
ガラス転移温度を超える温度からガラス転移温度まで温
度が下がるときに、配線パターン21に対する接着力よ
りも、体積の収縮によって生じる力が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法、回路基板並びに電子機器に関する。
【0002】
【発明の背景】半導体装置の組立工程で、基板に形成さ
れた配線パターン上に樹脂を設ける場合がある。例え
ば、フェースダウン実装では、半導体チップと基板との
間に樹脂を充填して隙間をなくして信頼性を高めてい
る。樹脂は一旦加熱されて設けられ、冷却されて硬化す
る。この樹脂は、冷却するときの収縮によって、基板上
の配線パターンに対して剥離することがあった。特に、
配線パターンにメッキが施されている場合には、メッキ
と樹脂との接着力が極めて弱いので、剥離が生じやすか
った。
【0003】本発明は、この問題点を解決するものであ
り、その目的は、樹脂に剥離が生じにくい半導体装置及
びその製造方法、回路基板並びに電子機器を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る半導
体装置は、半導体チップと、配線パターンが形成された
基板と、前記配線パターン上に設けられる樹脂と、を含
み、前記樹脂は、ガラス転移温度を超える温度からガラ
ス転移温度まで温度が下がるときに、前記配線パターン
に対する接着力よりも、体積の収縮によって生じる力が
小さい。
【0005】一般に、半導体装置は、その製造途中にお
いて又は回路基板への実装を行うときに高温工程を経る
ことがあり、そのときの温度は、樹脂のガラス転移温度
を超える。ガラス転移温度を超えると、樹脂の配線パタ
ーンに対する接着力が小さくなりる。しかも、ガラス転
移温度を超える温度からガラス転移温度まで温度が下が
るときに、樹脂の収縮が生じる。本発明によれば、樹脂
の配線パターンに対する接着力よりも、樹脂の収縮によ
って生じる力が小さいので、樹脂と配線パターンとの間
に剥離が生じにくくなっている。
【0006】(2)この半導体装置において、前記樹脂
は、ガラス転移温度以上の温度における熱膨張係数を下
げるためのフィラーを含有することで、体積の収縮が抑
えられていてもよい。
【0007】これによれば、樹脂がガラス転移温度以上
の温度に加熱されているとき、すなわち、樹脂の配線パ
ターンに対する接着力が小さいときの樹脂の熱膨張係数
が下げられている。したがって、樹脂は、接着力が小さ
いときの体積の収縮が抑えられているので、配線パター
ンに対して剥離が生じにくくなっている。
【0008】(3)この半導体装置において、前記樹脂
は、架橋密度が高いことで、ガラス転移温度が上げられ
て、体積の収縮が抑えられていてもよい。
【0009】これによれば、ガラス転移温度が高いの
で、プロセスの最高温度とガラス転移温度との差が小さ
くなり、樹脂の体積の膨張が小さくなる結果、冷却時の
体積の収縮も小さくなる。そして、樹脂と配線パターン
との間に剥離が生じにくくなっている。
【0010】(4)この半導体装置において、前記配線
パターンには、メッキが施されていてもよい。
【0011】メッキが施された配線パターンに対して
は、特に、樹脂の接着力が小さいが、本発明を適用する
ことで剥離を避けることができる。
【0012】(5)この半導体装置において、前記樹脂
は、接着剤であって導電粒子を含有して異方性導電材料
を構成し、前記半導体チップは、前記異方性導電材料を
介してフェースダウン実装されていてもよい。
【0013】異方性導電材料を使用することで、信頼性
の高いボンディングを確保することができる。
【0014】(6)本発明に係る回路基板には、上記半
導体装置が搭載されている。
【0015】(7)本発明に係る電子機器は、上記半導
体装置を備える。
【0016】(8)本発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体チップの電極に電気的に接続される配線パタ
ーンが形成された基板の前記配線パターン上に樹脂を設
ける工程と、前記樹脂が、ガラス転移温度を超える温度
まで加熱される工程と、前記樹脂が、前記加熱工程後
に、ガラス転移温度以下の温度まで冷却される工程と、
を含み、前記冷却工程において、前記加熱工程の最高温
度からガラス転移温度まで温度が下がるときに、前記樹
脂の前記配線パターンとの接着力よりも、前記樹脂の収
縮によって生じる力が小さい。
【0017】本発明によれば、樹脂は、ガラス転移温度
を超える温度まで加熱された後に、ガラス転移温度以下
の温度まで冷却される。樹脂は、ガラス転移温度を超え
ると、樹脂の配線パターンに対する接着力が小さくな
り、ガラス転移温度を超える温度からガラス転移温度ま
で温度が下がるときに、樹脂の収縮が生じる。本発明に
よれば、樹脂の配線パターンに対する接着力よりも、樹
脂の収縮によって生じる力が小さいので、樹脂と配線パ
ターンとの間に剥離が生じにくくなっている。
【0018】(9)この半導体装置の製造方法におい
て、前記樹脂は、熱硬化型樹脂であって、前記加熱工程
時に硬化反応を伴ってもよい。
【0019】(10)この半導体装置の製造方法におい
て、前記樹脂は、ガラス転移温度以上の温度における熱
膨張係数を下げるためのフィラーを含有することで、体
積の収縮が抑えられていてもよい。
【0020】これによれば、樹脂がガラス転移温度以上
の温度に加熱されているとき、すなわち、樹脂の配線パ
ターンに対する接着力が小さいときの樹脂の熱膨張係数
が下げられている。したがって、樹脂は、接着力が小さ
いときの体積の収縮が抑えられているので、配線パター
ンに対して剥離が生じにくくなっている。
【0021】(11)この半導体装置の製造方法におい
て、前記樹脂は、架橋密度が高いことで、ガラス転移温
度が上げられて、体積の収縮が抑えられていてもよい。
【0022】これによれば、ガラス転移温度が高いの
で、プロセスの最高温度とガラス転移温度との差が小さ
くなり、樹脂の体積の膨張が小さくなる結果、冷却時の
体積の収縮も小さくなる。そして、樹脂と配線パターン
との間に剥離が生じにくくなっている。
【0023】(12)この半導体装置の製造方法におい
て、前記配線パターンには、メッキが施されていてもよ
い。
【0024】メッキが施された配線パターンに対して
は、特に、樹脂の接着力が小さいが、本発明を適用する
ことで剥離を避けることができる。
【0025】(13)この半導体装置の製造方法におい
て、前記樹脂は、接着剤であって導電粒子を含有して異
方性導電材料を構成し、前記半導体チップは、前記異方
性導電材料を介してフェースダウン実装されていてもよ
い。
【0026】異方性導電材料を使用すれば、簡単な工程
でボンディングを行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明の実施の形態に係る半導体
装置を示す図である。この半導体装置1は、半導体チッ
プ10と、基板20と、を含む。半導体チップ10の平
面形状が矩形(正方形又は長方形)である場合には、少
なくとも一辺(対向する二辺又は全ての辺を含む)に沿
って、半導体チップ10の一方の面(能動面)に複数の
電極12が形成されている。電極12には、ハンダボー
ル、金ワイヤーボール、金メッキなどによってバンプ1
4が設けられている。電極12自体がバンプの形状をな
していてもよい。電極12とバンプ14との間にバンプ
金属の拡散防止層として、ニッケル、クロム、チタン等
を付加してもよい。また、バンプ14は、半導体チップ
10側ではなく、基板20の配線パターン21の一部
(例えばランド部24)上に形成されてもよい。
【0029】基板20の全体形状は特に限定されず、矩
形、多角形、あるいは複数の矩形を組み合わせた形状の
いずれであってもよいが、半導体チップ10の平面形状
の相似形とすることができる。基板20の厚みは、その
材質により決まることが多いが、これも限定されない。
基板20は、有機系又は無機系のいずれの材料から形成
されたものであってもよく、これらの複合構造からなる
ものであってもよいが、打ち抜けることが好ましい。有
機系の材料から形成されたテープ状のフレキシブル基板
を打ち抜いて基板20を形成することができる。
【0030】図2は、図1に示す半導体装置の基板の平
面図である。図1及び図2に示すように、基板20の一
方の面には、複数の配線(リード)22が形成されて、
配線パターン21を構成している。それぞれの配線22
の両端には、ランド部24、26が形成されている。ラ
ンド部24、26は、その間を接続する部分よりも大き
い幅を有するように形成されていることが多い。一方の
ランド部24を基板20の、最終的な製品としての半導
体装置の端部に近い位置に形成し、他方のランド部26
を基板20の中央に近い位置に形成してもよい。
【0031】基板20には、複数のスルーホール28が
形成されている。それぞれのスルーホール28上を、い
ずれかの配線22が通る。配線22の端部がスルーホー
ル28上に位置してもよい。配線22の端部にランド部
26が形成されている場合には、ランド部26がスルー
ホール28上に位置する。
【0032】配線パターン21には、メッキが施される
ことでメッキ層30が形成されている。メッキ層30
は、配線パターン21における基板20との接着面とは
反対側の表面に形成される。メッキ層30は、配線パタ
ーン21における基板20との接着面であってスルーホ
ール28の内側の領域にも形成される。配線パターン2
1を銅で形成し、メッキ層30をニッケル、金、ハンダ
又はスズで形成することができる。メッキ層30を形成
することで、導電性が確保される。具体的には、外部端
子との良好なハンダ付けが可能になり、配線パターン2
1の表面の酸化が防止され、バンプとの電気的な接続抵
抗が低下する。なお、図示しないメッキリードを、配線
パターン21に接続して形成し、電気メッキを施しても
良いし、無電解メッキを施しても良い。
【0033】配線パターン21の上には、樹脂32が設
けられている。樹脂32は、熱可塑性のゴム、シリコ
ン、ポリイミドなど接着力を有するものでも良いが、熱
硬化性を有するエポキシ系が多く用いられる。これは、
高温時の信頼性が向上することが多いためである。樹脂
32は、配線パターン21を覆って保護するもので、ア
ンダーフィル材であってもよい。あるいは、樹脂32
が、接着剤に導電粒子が含有されてなる異方性導電材料
である場合には、この異方性導電材料は、半導体チップ
10と配線パターン21との電気的な接続に使用され
る。樹脂32は、熱硬化型樹脂であってもよい。
【0034】本実施の形態は、半導体チップ10の能動
素子形成面と基板20の配線パターン21とを対向させ
るフェースダウン実装方式全般に適用可能であり、図1
に示されるような異方性導電材料を用いる方式や、ハン
ダバンプ付きの半導体チップを加熱(必要に応じて加
圧)する方式や、金バンプ付きの半導体チップを加熱・
加圧(必要に応じて超音波接合)する方式や、樹脂の硬
化収縮力を利用した方式のフェースダウン接合にも本発
明を適用することができる。このことは、以下の実施の
形態でも同じである。
【0035】図3は、樹脂32の特性を示す図であり、
体積の膨張(収縮)による変位と温度との関係、すなわ
ち熱膨張係数α1、α2が示されている。ガラス転移温度
(ガラス転移点)Tgよりも低い温度(常温Trを含む)
からガラス転移温度Tgに至るまで、樹脂32の熱膨張
係数はα1で示され、樹脂(プラスチック)としての特
性を示す。また、ガラス転移温度(ガラス転移点)Tg
以上又はそれを超えると、樹脂32の熱膨張係数はα2
で示され、樹脂32はゴム状態(エラスティックな状
態)となる。なお、樹脂32は、熱硬化型樹脂である場
合には、加熱工程時に硬化反応を伴う。
【0036】一般に、樹脂の熱膨張係数は、ガラス転移
温度を超えると急激に大きくなり、接着力も急激に小さ
くなることが多い。その結果、ガラス転移温度Tgを超
えるプロセスでの最高温度Thからガラス転移温度Tgま
で温度が下がるときに、接着力が小さいので樹脂が剥離
することがある。例えば、完成した半導体装置を回路基
板に実装するときにハンダを溶融させるために、リフロ
ー工程で半導体装置を高温にさらすことがある。あるい
は、半導体装置の製造工程でも、樹脂32を軟化させる
ために、ガラス転移温度Tg以上の高温にさらしたり、
ハンダなどの部材を溶融させるために樹脂32が高温に
さらされることを避けられないことがあり得る。
【0037】本実施の形態では、樹脂32は、ガラス転
移温度Tgを超える最高温度Thからガラス転移温度Tg
まで温度が下がるときに、配線パターン21に対する接
着力よりも、体積の収縮によって生じる力が小さい。
【0038】例えば、樹脂32にシリカ系のフィラーが
混入されて、ガラス転移温度(ガラス転移点)Tg以上
又はそれを超えるときの熱膨張係数α2を小さくする。
具体的には、従来のエポキシ樹脂を樹脂32として使用
したときにα2′=200ppm/℃であるが、シリカ
系のフィラーを樹脂32に混入することで、α2=50
ppm/℃程度とすることができる。熱膨張係数α2が
下がることで、体積の収縮が小さくなって、配線パター
ン21に対して剥離するほどの力が生じなくなる。な
お、この場合の収縮体積は、(Th−Tg)×α2で求め
られる。
【0039】あるいは、樹脂32のガラス転移温度をT
g′からTgに上げても良い。例えば、樹脂32の架橋密
度を上げる、すなわち、かさ高い分子を含む樹脂32を
使用するか、反応基の多いモノマーを使用して、反応
後、かさ高くなるようにする。例えば、フェノールノボ
ラックなど芳香族の成分比が高い樹脂を使用する。こう
することで、(Th−Tg)の値が小さくなるので、収縮
体積が小さくなって、これによって生じる力(剥離を発
生させる力)も小さくなる。さらに、α1、α2も下がる
ので、その効果は倍増する。
【0040】以上のように、配線パターン21と樹脂3
2との接着性が向上するので、剥離による隙間の形成を
防止して水分が溜まることを防止できる。
【0041】半導体チップ10は、基板20に対してフ
ェースダウン実装してもよい。半導体チップ10のバン
プ14と、基板20に形成された配線パターン21と、
が電気的に接続される。配線パターン21を構成する配
線22にランド部24、26が形成される場合には、一
方のランド部24とバンプ14とが電気に接続される。
上述した樹脂32が、接着剤に導電粒子が含有されてな
る異方性導電材料である場合には、導電粒子が配線パタ
ーン21とバンプ14との間に介在して電気的な導通が
図られる。異方性導電材料は、異方性導電膜又は異方性
導電接着剤であってもよい。
【0042】配線パターン21には、外部端子34が電
気的に接続されている。外部端子34は、ハンダボール
であることが多いが、メッキ、導電樹脂などの導電性突
起であってもよい。外部端子34は、スルーホール28
内の導電部材を介して配線パターン21に電気的に接続
することができる。スルーホール28内にハンダなどの
導電部材を充填して、配線パターン21に直接的に外部
端子34を設けてもよい。スルーホール28を介して配
線パターン21に電気的に接続される第2の配線を、基
板20の他方の面に形成して、その第2の配線に外部端
子を設けてもよい。この場合には、基板20は、両面に
配線が形成されるので両面基板である。さらに、基板2
0として、多層基板やビルドアップ型基板を用いても良
い。ビルドアップ型基板や多層基板を利用した場合、平
面的に拡がるベタグランド層上に配線パターン21を形
成すれば、余分な配線パターンのないマイクロストリッ
プ構造となるので、信号の伝送特性をより向上させるこ
とができる。
【0043】図1には、配線パターン21が半導体チッ
プ10の搭載領域内にのみ形成されて外部端子34が半
導体チップ10の搭載領域内にのみ設けられたFAN−
IN型の半導体装置が示されているが、これに限定され
るものではない。例えば、配線パターン21を半導体チ
ップ10の外にまで引き出して半導体チップ10の搭載
領域外にのみ外部端子34が設けられたFAN−OUT
型の半導体装置や、これにFAN−IN型を組み合わせ
たFAN−IN/OUT型の半導体装置にも本発明を適
用することができる。なお、FAN−OUT型又はFA
N−IN/OUT型の半導体装置では、配線パターンを
被覆する樹脂によって、半導体チップの外側にスティフ
ナを貼り付けても良い。
【0044】以上述べてきた形態の他に、半導体チップ
の実装前に予め、半導体装置の外形位置の一部好ましく
は半分以上に、一つ好ましくは複数の穴(例えば長穴)
を形成しておき、半導体チップの実装後に、外形位置の
残りの部分(例えば複数の穴の間の部分)を打ち抜いて
もよい。
【0045】本実施の形態は、半導体チップを、BGA
(Ball Grid Array)型基板にフェースダウン実装
(半導体チップの能動素子形成面と、基板の配線パター
ンとを対向させる実装)する例で述べてきたが、半導体
チップと、単なる基板とのフェースダウン実装全てにこ
の形態を適用することができる。
【0046】本実施の形態は、上記のように構成されて
おり、以下その製造方法について説明する。
【0047】上述した基板20は、それよりも大きい基
板(基材)を打ち抜いて形成することができる。例え
ば、複数の基板20に対応する複数の配線パターン21
が形成されたテープキャリアを用意して、これを打ち抜
いて複数の基板20を得ることができる。テープキャリ
アに形成された配線パターン21には、金などのメッキ
を施しておくことが好ましい。
【0048】基板20の配線パターン21上に樹脂32
を設ける。例えば、樹脂32が異方性導電材料である場
合には、基板20と半導体チップ10との間に樹脂32
を設ける。このときあるいはこの後に、樹脂32をガラ
ス転移温度を超える温度まで加熱する工程が行われ、そ
の後、ガラス転移温度以下の温度まで冷却される工程が
行われてもよい。その場合でも、加熱工程の最高温度T
hからガラス転移温度Tgまで温度が下がるときに、樹脂
32の配線パターン21との接着力よりも、樹脂32の
収縮によって生じる力が小さい。その結果、樹脂32と
配線パターン21との間に剥離が生じない。
【0049】そして、半導体チップ10を基板20に実
装する工程と、外部端子34を設ける工程と、を含んで
半導体装置1を製造することができる。
【0050】図4には、本実施の形態に係る半導体装置
1を実装した回路基板50が示されている。回路基板5
0には例えばガラスエポキシ基板等の有機系基板を用い
ることが一般的である。回路基板50には例えば銅から
なる配線パターン52が所望の回路となるように形成さ
れていて、それらの配線パターンと半導体装置1の外部
端子34とを機械的に接続することでそれらの電気的導
通を図る。
【0051】半導体装置1を回路基板50に実装するに
は、回路基板50の配線パターン52上に半導体装置1
の外部端子34を載せて、リフロー工程を行ってもよ
い。そして、外部端子34を加熱して溶融させること
で、配線パターン52と外部端子34とを電気的に接続
する。本実施の形態によれば、このリフロー工程を経て
も、樹脂32と、基板20に形成された配線パターン2
1との間に剥離が生じない。
【0052】本発明を適用した半導体装置1を有する電
子機器60として、図5には、ノート型パーソナルコン
ピュータが示されている。
【0053】なお、上記本発明の構成要件「半導体チッ
プ」を「電子素子」に置き換えて、半導体チップと同様
に電子素子(能動素子か受動素子かを問わない)を、基
板に実装して電子部品を製造することもできる。このよ
うな電子素子を使用して製造される電子部品として、例
えば、抵抗器、コンデンサ、コイル、発振器、フィル
タ、温度センサ、サーミスタ、バリスタ、ボリューム又
はヒューズなどがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置
を示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る半導体装置
の基板を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る樹脂の特性
を示す図である。
【図4】図4は、本実施の実施の形態に係る半導体装置
が搭載された回路基板を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係る半導体装置
を備える電子機器を示す図である。
【符号の説明】
10 半導体チップ 12 電極 20 基板 21 配線パターン 32 樹脂

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップと、配線パターンが形成さ
    れた基板と、前記配線パターン上に設けられる樹脂と、
    を含み、 前記樹脂は、ガラス転移温度を超える温度からガラス転
    移温度まで温度が下がるときに、前記配線パターンに対
    する接着力よりも、体積の収縮によって生じる力が小さ
    い半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記樹脂は、ガラス転移温度以上の温度における熱膨張
    係数を下げるためのフィラーを含有することで、体積の
    収縮が抑えられている半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の半導体装置
    において、 前記樹脂は、架橋密度が高いことで、ガラス転移温度が
    上げられて、体積の収縮が抑えられている半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の半導体装置において、 前記配線パターンには、メッキが施されている半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の半導体装置において、 前記樹脂は、接着剤であって導電粒子を含有して異方性
    導電材料を構成し、 前記半導体チップは、前記異方性導電材料を介してフェ
    ースダウン実装されている半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の半導体装置が搭載された回路基板。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の半導体装置を備える電子機器。
  8. 【請求項8】 半導体チップの電極に電気的に接続され
    る配線パターンが形成された基板の前記配線パターン上
    に樹脂を設ける工程と、 前記樹脂が、ガラス転移温度を超える温度まで加熱され
    る工程と、 前記樹脂が、前記加熱工程後に、ガラス転移温度以下の
    温度まで冷却される工程と、 を含み、 前記冷却工程において、前記加熱工程の最高温度からガ
    ラス転移温度まで温度が下がるときに、前記樹脂の前記
    配線パターンとの接着力よりも、前記樹脂の収縮によっ
    て生じる力が小さい半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記樹脂は、熱硬化型樹脂であって、前記加熱工程時に
    硬化反応を伴う半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載の半導体装
    置の製造方法において、 前記樹脂は、ガラス転移温度以上の温度における熱膨張
    係数を下げるためのフィラーを含有することで、体積の
    収縮が抑えられている半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8から請求項10のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法において、 前記樹脂は、架橋密度が高いことで、ガラス転移温度が
    上げられて、体積の収縮が抑えられている半導体装置の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8から請求項11のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法において、 前記配線パターンには、メッキが施されている半導体装
    置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項8から請求項12のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法において、 前記樹脂は、接着剤であって導電粒子を含有して異方性
    導電材料を構成し、 前記半導体チップは、前記異方性導電材料を介してフェ
    ースダウン実装されている半導体装置の製造方法。
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