JP2000245092A - 集中巻コイルおよび巻線製造装置 - Google Patents

集中巻コイルおよび巻線製造装置

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JP2000245092A
JP2000245092A JP11187855A JP18785599A JP2000245092A JP 2000245092 A JP2000245092 A JP 2000245092A JP 11187855 A JP11187855 A JP 11187855A JP 18785599 A JP18785599 A JP 18785599A JP 2000245092 A JP2000245092 A JP 2000245092A
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coil
layer
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winding
wire
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Masahiro Nishioka
正博 西岡
Hiroshi Miyazaki
寛 宮崎
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの巻き方の改良によりコイルをコンパ
クト化する。コイル製造過程でのコイル線の整列状態の
乱れを防止する。 【解決手段】 集中巻コイルでは、コイル線が複数の層
を作るように巻かれ、各層にてコイル線が列を作るよう
に巻かれる。ここで、コイル線が一の層から次の層に移
る層替り部U1と、次の層内でコイル線が隣の列に移る
列替り部C2とをコイル周方向に別位置にずらす。層替
りおよび列替りによりコイル線の傾き、浮上りが分かれ
るので、コイル端面部分における瘤発生を防止できる。
更に、層替りするコイル線を板などで支えて、線傾きを
抑えることが好適である。別の態様では、列替り部が各
層で異なる位置に配置される。また別の態様では、層替
り部および列替り部がコイル角部に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集中巻コイルに関
し、特に、コイル線の巻き方の改良によりコイルのコン
パクト化を可能とする技術に関する。本発明により製造
過程でのコイル線の並びの乱れが防止される。
【0002】
【従来の技術】集中巻コイルは、モータの1つのティー
スに巻き回されるコイルであり、すなわち、隣り合う2
つのスロットに跨って配設されるコイルであって、例え
ば、特開平9−308142号公報に開示されている。
【0003】モータ性能向上の要求に応えるためには、
整列タイプの集中巻コイルが有効である。コイル線が整
列するように平行に巻き回され、1つの巻層が形成され
る。巻層の終わりではコイル線が次の層に移り、反対方
向に列が進むようにコイル線が巻き回される。整列巻が
繰り返され、複数列・複数層のコイルが形成される。そ
して、コイル線としては平角線を用いることが好まし
い。平角線は略四角形の断面形状を有しており、平角線
を隙間なく整列させることでモータ占積率を向上でき
る。占積率とは、スロット断面積に対するコイル線占有
面積の比であり、占積率の増大によりモータ性能の向上
が図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の比較的単純なタ
イプのコイルでは、コイル線が列から列へ移り、層から
層へ移る部分の形状に特に配慮せずとも支障はなく、従
ってコイル線の巻き付けは成行き任せで行われていた。
ところが、同様の手法で整列タイプのコイルを製造する
と、コイル両端面部に瘤が生成され、この瘤が整列崩れ
の原因となり得ることが分かった。
【0005】そこで図1〜図7を参照し、本発明者が上
記の瘤生成の原因を解析した結果を説明する。
【0006】ここでは、図1に示す台形断面を有するコ
イルを製造する場合を取り上げる。識別のため奇数層の
コイル線には模様が付されている。このコイルは、巻枠
にコイル線を巻き付けることによって形成され、巻枠は
その回転軸(巻軸)方向から見ると長方形である。ま
た、巻枠はその両端にコイル端面を規定するためのフラ
ンジを有する。
【0007】図2は、2層目の巻始め状態を示してい
る。1層目では、毎周同じ位置でコイル線が列から列へ
とS字を描いて移り替わる(列替り部)。第1層の最終
列の上に第2層の第1列が巻かれ、これにより第2層が
スタートする。以下、コイル端面で層から層へコイル線
が駆け上がる部分を層替り部という。
【0008】図3は、2層目の巻終り状態を示してい
る。第2層第1列が一周した場所で列替りが行われて、
第2層第2列が開始する。以降も毎周同じ位置で列替り
が繰り返される。その結果、第1層の列替りS字と第2
層の列替りS字が交差し、交差点がほぼ直線状に巻軸方
向に並ぶ。
【0009】図4は、図2の層替り部の各部断面形状を
示している。層替りの土台になる下層のコイル線が図2
に示す如く斜めに走っている影響で、層替り部ではコイ
ル線が傾き、捻れる。コイル線の傾きは断面AA付近で
始まっている。断面BBに進むにしたがって、コイル線
が浮き上がるとともに捻れ傾きが大きくなる。そしてコ
イル線の捻れは断面CCの付近まで残留する。
【0010】次に、図5は、図3の各部断面の形状、特
に、第2層の第1列から第2列への列替り部を示してい
る。図5(a)には、1周前の層替り部のコイル線と交
差して列替りするコイル線の軌跡が描かれている。列替
りの過程でコイル線が層替り部と逆方向に捻れ、傾く。
この部分でコイル線が最も大きく盛り上がり、コイル端
面瘤が生成される。コイル線の捻れは、図5(b)の断
面bbでも残留している。
【0011】更に図6に示すように、第3層、第4層と
巻付けが行われると、コイル線のねじれ浮上りが累積
し、その結果、整列状態が乱れ、コイル線の滑落が生じ
ることもあり得る。
【0012】図7は、コイル端面の瘤を巻軸方向から見
た図である。第2層への層替り部と、第2層内でのS字
列替り部とが同じ位置にあるため、コイル線がS字を描
くときに、層替り部の浮き上がったコイル線に押し上げ
られる。層替り部及び列替り部の線の傾き、浮きが重畳
し、図示の如く瘤が大きくなる。
【0013】以上に説明したように、整列集中巻コイル
の製造過程では、コイル端面付近に瘤が発生することが
あり、その主たる原因は、列替り部および層替り部のコ
イル線の傾きと浮上がりにある。
【0014】上記の例に示された如く、集中巻コイルに
おいては、層替り部や列替り部のような部分が、コイル
線の配列を乱してコイル外形形状を拡大する要因にな
る。これらの部分の位置を工夫することでコイルのコン
パクト化を図れると考えられる。そしてモータのサイズ
を縮小し、同一サイズ当たりの出力を増大し、モータ性
能の向上を図ることができる。
【0015】したがって本発明の目的は、コイルの巻き
方の改良によりコイルサイズの拡大を防ぎ、コンパクト
化できる集中巻きコイルを提供することにある。本発明
の目的の一つは、コイル端面瘤およびそれに伴う配列乱
れを抑えられる集中巻コイルおよびその製造装置を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るため、本発明は、コイル線が複数の層をつくるように
巻かれ、各層にてコイル線が列をつくるように巻かれた
集中巻コイルにおいて、コイル線が一の層から次の層に
移る層替り部と、前記次の層内でコイル線が隣の列に移
る列替り部と、をコイル周方向にずれた別位置に有する
ことを特徴とする。例えば、第2層への層替り部に対し
て、第2層内での列替り部がコイル周方向にずれた位置
に設けられる。従って、層替り部と列替り部の重畳作用
による瘤生成を抑えられ、配列乱れの防止が図れる。
【0017】このように本発明によれば列替り部と層替
り部という、コイル線の配列乱れを生成する要因部分に
着目し、これら要因部分をずらすことで、瘤のような乱
れの積み重ねが少なくなり、それによりコイルのコンパ
クト化が可能となる。
【0018】本発明の好適な巻線製造装置は列替成形装
置を含み、列替成形装置は、コイル線が一の層から次の
層に移る層替り部に対して、前記次の層内でコイル線が
隣の列に移る列替り部がコイル周方向にずれた別位置に
なるように、コイル線を列替位置で列替S字形状に成形
する。列替成形装置は、例えば、コイル線が層替り部に
達する前の適当な場所でコイル線をS字形状に成形する
(プレス成形など)。これにより、層替り部と列替り部
を効果的に分離することができる。
【0019】また好ましくは、巻線製造装置は、前記層
替り部で前記次の層に上がるコイル線部分を支えること
により、コイル線の傾きを防止する傾き防止装置を含
む。層替り部ではコイル線が斜めに駆け上がるので、コ
イル線の下側に隙間ができ、この隙間がコイル線の捻れ
原因にもなっている。しかし、本発明によればこの隙間
を利用してコイル線を支えてやることで、コイル線の捻
れ傾きを抑え、瘤を更に小さくできる。例えば、層替り
部の隙間を埋める形状の部材を隙間部分に挿入し、コイ
ル線を下側から支えることが好適である。
【0020】また好ましくは、巻線製造装置はコイル線
浮上り防止装置を有し、浮上り防止装置は、層替り部を
外周側から押さえつけることでコイル線の浮上りを防止
する。例えば、所望の層替りスロープ形状に対応する押
さえ部材が設けられる。この態様によれば、コイル端面
部分の瘤をさらに小さくして、より良好な整列状態を得
ることが可能となる。
【0021】(2)本発明の別の態様は、コイル線が複
数の層をつくるように巻かれ、各層にてコイル線が列を
つくるように巻かれた集中巻コイルにおいて、コイル線
がある列から隣の列に移る列替り部を、各層でコイル周
方向にずれた別位置に有することを特徴とする。
【0022】本発明によれば、コイル線の列替り部が各
層で異なる位置に形成されるので、列替え部に起因する
コイル線の乱れの積み重ねが少なくなる。全層の列替え
部が同じ場所にあるために列替え乱れが集積されてコイ
ル全体形状が大幅に乱れる、といったことが回避され
る。したがって、コイルのコンパクト化が可能となる。
【0023】(3)本発明の別の態様は、コイル線が複
数の層をつくるように巻かれ、各層にてコイル線が列を
つくるように巻かれた集中巻コイルにおいて、コイル線
が一の層から次の層に移る層替り部をコイル角部に形成
してなることを特徴とする。好ましくは、コイル線があ
る列から隣の列に移る列替り部もコイル角部に形成され
る。
【0024】本発明によれば、コイル角部の無駄空間に
層替り部や列替り部が配置されるので、その他の部分で
の配列乱れによるコイル形状拡大が防止され、結果とし
てコイル全体のコンパクト化が図れる。したがってこの
態様でも巻き方の工夫によるコイルのコンパクト化が可
能である。
【0025】以上のように、本発明によれば、コイルの
巻き方の工夫により、コイル線の配列の乱れが少なくな
り、コイルのコンパクト化が可能となり、その結果、モ
ータのサイズを縮小し、同一サイズ当たりの出力を増大
し、モータ性能の向上を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】「実施形態1」以下、本発明の好
適な実施の形態(実施形態)の集中巻コイルおよび巻線
製造装置について図面を参照して説明する。
【0027】図8は巻線製造装置の側面図(a)および
平面図(b)である。回転可能なワイヤボビン1には平
角形状のコイル線(平角線)3が巻き付けられている。
ワイヤボビン1から引き出された平角線3は、ガイドロ
ーラ5に導かれて巻枠7に達する。なお、丸断面をもつ
素線をワイヤボビン1に巻き付けておき、ワイヤボビン
1とガイドローラ5の間に圧延ローラを設け、コイル線
の断面形状を円形から四角形に成形することも好適であ
る。
【0028】巻枠7は、図示しないスピンドル装置に把
持され、回転される。巻枠7の回転により平角線3がワ
イヤボビン1から引き出されて巻枠7に巻き取られ、巻
枠7の形状に応じたコイルが形成される。ガイドローラ
5の軸方向移動により平角線3が適切な方向に導かれ、
平角線3は巻枠7上で整列し、複数の層を作る。
【0029】ここで、モータ占積率を上げるためには、
コイル線が全周にかけて徐々に列替わりして螺旋を描く
のではなくて、以下のようにコイルを構成することが好
適である。
【0030】図9を参照すると、コイルをモータに組み
付けるとき、長方形コイルの長辺に相当するスロット装
着部P1、P2がステータスロットに収められ、短辺側
のコイルエンドQ1、Q2がステータ端面からループ状
に突出すると仮定する。スロット装着部P1、P2およ
び一方のコイルエンドQ2では、コイル線を巻軸Xに対
して直角方向に、互いに平行に配列し、そして、もう一
方のコイルエンドQ1にてコイル線が列替りおよび層替
りするところからスタートする。各層の層替り部は前層
の列替り部で発生するので、各層での列替り発生は層が
替る毎に巻枠回転方向に層替り部と列替り部の隔離距離
だけ、コイル周上を移動してゆくことになる。即ち列替
り、層替り部がコイル全周に分散し、コイル全体として
端面瘤のない高充填率のコイル巻上り断面が得られる。
【0031】上記のコイル構成を実現するべく、ガイド
ローラ5が巻枠7の回転に応じて制御される。すなわ
ち、スロット装着部P1、P2およびコイルエンドQ2
にコイル線が巻き付くときは、ガイドローラ5が静止す
る。そして、もう一つのコイルエンドQ1にコイル線が
巻き付くときに、ガイドローラ5が1ピッチ分移動し、
列替えを実現する。また、層の最終列と次層の第1列の
巻付けの期間、つまり巻枠二回転の間、ガイドローラ5
が静止し、これによりコイルエンドQ1で層替りが行わ
れる。その後も、巻枠位相等に応じたローラ制御によ
り、その時々の列替え位置への巻付けに応じた適切なタ
イミングでローラ移動が行われる。
【0032】図8に戻り、巻枠7は、その回転軸方向の
両端にフランジ9を有しており、このフランジ9により
コイルの両端が規定される。
【0033】巻枠7の両端のフランジ9の近傍には列替
成形装置11が設けられている。列替成形装置11は、
プレス成形によりコイル線の列替りS字形状を形成する
ためのS字成形爪13、15を有している。成形装置1
1は、図示しないアクチュエータにより成形爪13、1
5を巻枠7の近傍へ移動し、巻き付け途中のコイル線の
プレス成形を行う。
【0034】また、巻枠7の両側には層替り傾き防止装
置17が設けられている。ここで「傾き」とは、図4に
示す層替り部での線のねじれ浮上りを言う。傾き防止装
置17は、図示しないアクチュエータにより進退できる
傾き防止板19を有している。傾き防止装置17は、こ
の棒形状の傾き防止板19を巻枠7に向かって巻軸X方
向に移動させる。
【0035】また、図8(b)の正面図に示されるよう
に、巻枠7の近傍には、コイル巻テンションによる巻付
直後の線の浮上り防止装置21が設けられている。浮上
り防止装置21は、フレーム型の浮上り防止板23を有
し、この板23を図示しないアクチュエータにより動か
して、巻枠7の外側に嵌め込むことができる。
【0036】次に、図10を参照し、列替成形装置11
の機能を説明する。図10は、図7と同様に第2層の巻
始め部分を示している。ただし図10では巻枠の左半部
が省略されている。模様付きで示された第1層では、一
定の位置C1で毎回の列替りが行われている。層替り部
U1では、第1層最終列への列替S字部の上へとコイル
線が駆け上がっている。
【0037】本実施形態の特徴として、ある層から次の
層への層替りの後、その次の層の列替りが、層替り部か
ら周方向に離れた場所で行われる。図10の例では、第
2層への層替り部U1と、第2層の列替り部C2がずれ
ている。両部位のずれ量は、後述する本発明の効果が得
られる程度、すなわち、層替りと列替りの瘤生成に対す
る影響を十分に分けられる程度に設定されている。
【0038】この列替り位置C2における第2層の列替
りが、列替成形装置によって実現される。列替成形装置
は、第2層の巻付けが開始すると、S字成形爪13、1
5を待避位置から図示のプレス成形位置まで移動させ
る。S字成形爪13、15は、成形目標のS字形状に対
応した対向成形面を有している。両爪の成形面でコイル
線が挟まれ、列替りに適したS字形状がコイル線に形成
される。第2層の第2列目以降のS字列替りは、成形爪
13、15も用いたプレス成形が行われずとも同様に列
替り部C2で行われる。
【0039】上記の成形処理の具体例を説明すると、第
2層第1列の巻付けの後、第2層第2列の開始部分は、
一旦、第2層第1列の上に重ねて巻かれる。このとき、
ガイドローラ5は軸方向への移動を一時的に停止してい
る。それから、成形爪13、15により位置C2でプレ
ス成形が行われ、同時にガイドローラ5が1ピッチ分、
巻列進み方向に移動する。以降は、巻枠7が一回転する
度にガイドローラ5が1ピッチ動けば、第2層の列替り
が毎回同じ位置C2で行われる。
【0040】なお、上記の列替成形を行わずに、成行き
任せで第2層の巻付けを行ったと仮定すると、第2層の
列替りは層替り部と同じ位置(U1)で行われてしま
う。これに対し、本実施形態では、S字成形爪13、1
5を用いて列替りS字形状を所望の位置C2で強制的に
作り出し、列替り位置を意識的にコントロールしている
のである。そして、層替り部よりも所定距離手前に列替
り部C2を設定することで、両部位を隔離している。
【0041】ここで、層替り部と次の列替り部が同位置
にあると、図7を用いて説明したように、両部分の傾き
・浮上りが重畳して、コイル線が瘤のように盛り上が
る。これに対し、本実施形態では、上記のように層替り
部と列替り部をずらした位置に設けている。駆け上がり
部のコイル線を乗り越え、あるいは跨がない位置で、列
替りのS字が描かれる。従って、コイル外周に生成する
瘤を小さくすることができる。その結果、瘤が原因とな
ってコイル線の整列崩れが発生するのを防ぐことができ
る。
【0042】なお、ここでは主として第1層から第2層
への層替り部分について説明したが、他の部分について
も同様な構成が採用されている。
【0043】次に、図11を参照し、コイル線の層替り
部での傾きを防止する層替り傾き防止装置の機能を説明
する。図11は、図10と同様に第2層の始まり部分を
示している。列替りS字成形により、層替り位置と列替
り位置がずらされている。
【0044】層替り部では、コイル線が斜めに第2層へ
と駆け上がるため、コイル線と巻枠の間に空洞部(層替
り隙間部)が発生する。図11(b)に示すように、層
替り隙間の形状は、巻軸方向から見ると楔状の略三角形
である。ただし、図11(b)は、コイル線の捻れ傾き
が発生しなかったと仮定した場合の隙間形状である。実
際には、コイル線は自らの弾性力等により、層替り隙間
に入り込んで傾むこうとする。
【0045】本実施形態の層替り傾き防止装置は、図1
1(b)の理想的な層替り隙間に対応する断面形状をも
つ線傾き防止板19を備える。この線傾き防止板19
は、巻枠7のフランジ9に設けられた同一形状の貫通孔
から層替り隙間へと挿入される。
【0046】線傾き防止板19を挿入するタイミングと
しては、層替り部の巻付け前が好適である。図11
(a)の第2層の例では、第1層の最終列の列替りが行
われた後に線傾き防止板19が挿入される。第2層への
層替り部の巻き付けが行われる時点では、すでに線傾き
防止板19は挿入済みである。
【0047】図11(c)は、線傾き防止板19が挿入
された後に第2層への層替りが行われた状態を示してい
る。図11(d)では、更に第2層および第3層のコイ
ル線の巻き付けが行われ、第4層用の線傾き防止板19
が挿入され、更に第4層の巻き付けが行われている状態
を示している。
【0048】このように線傾き防止装置は、それぞれ異
なる巻層に用いる複数の線傾き防止板19を有してお
り、各板を該当する層替り隙間へ差し込む。これらの傾
き防止板19は、コイルの巻き付けが完了するまで保持
される。そして、完成したコイルを巻枠から取り外す前
に、傾き防止板19がアクチュエータ(図示せず)によ
り抜き取られる。
【0049】なお、図1に例示したような台形コイルを
つくる場合においては、ピラミッドの段部分では駆け上
がりが列方向にずれていくので、線傾き防止板の挿入は
不要である。ただし、階段部分が始まる前の平行部につ
いては、上記の線傾き防止板19を挿入することが好適
である。このような観点から本実施形態では巻枠7の両
側に線傾き防止装置が配置されている。
【0050】以上に説明したように、本実施形態では、
層替り部の隙間に線傾き防止部材が挿入され、傾き防止
部材により層替り部のコイル線が下方(コイル内部側)
から支えられる。そして、コイル線は、層替り隙間に入
り込む変形ができないように拘束される。従って、層替
り部の線傾きとそれに伴う浮上りが防止され、コイル線
の整列状態の乱れが低減する。特に、前述したように列
替り部の変形の影響と層替り部の変形の影響を分散する
とともに、層替り部および周辺の浮上りを低減すること
で、コイル線の瘤をさらに小さくすることができる。
【0051】次に、図12および図13を参照し、層替
り部の浮上り防止装置の機能を説明する。
【0052】図12(a)は、第2層への層替り部の巻
き付けが行われた直後の状態を示している。巻枠7の回
転がそのまま進むと、コイル線に発生するコイル巻張力
で層替り部およびその周辺部分に比較的広い範囲でコイ
ル線の浮上りが発生する可能性がある。
【0053】浮上り防止装置は、このコイル線の浮上り
を防止するためのものであり、図12(b)に示すフレ
ーム型の浮上り防止板23を有する。浮上り防止板23
は、コイル線のばね力が作用しても変形しない十分な高
い剛性を得られる肉厚の板でできており、巻枠7の三方
を取り囲む形状を有する。
【0054】浮上り防止板23には、巻枠7が巻き付け
途中のコイルとともに嵌め込まれる凹部25が設けられ
ている。そして、凹部25内に向かって3方から支持突
出部27、29および浮上り押え突出部31が突設され
ている。押え突出部31は、層替り部および前後周辺の
所望の形状に対応した押え面31aを有する。支持突出
部27は、巻枠7を挟んで突出部31と対向する位置に
設けられている。支持突出部29は、突出部31が設け
られた辺とは直角な辺上に設けられている。また、浮上
り押え突出部31が設けられた領域Aは、その他の一般
部よりも厚肉になっており、領域Aと一般部の段差はコ
イル線の幅tにほぼ等しい。
【0055】浮上り防止装置は、アクチュエータ(図示
せず)により、図12の点線矢印方向に浮上り防止板2
3を移動し、巻枠7に嵌め込む。嵌込みのタイミング
は、図12に示されるように層替り部の巻付けの直後が
好ましい。
【0056】図13(a)(b)には、巻枠7の外側に
浮上り防止板23が嵌まった状態が示されている。図1
3(b)に示すように、支持突出部27、29は1層目
のコイルに当接しており、押え突出部31は、第2層へ
の層替り部に当接している。また図13(a)に示され
るように、浮上り防止板23の一般部は、巻枠7のフラ
ンジ9から、コイル線1本分(t)だけ離れた位置に嵌
め込まれる。従って、支持突出部27、29もフランジ
9には当たらない。しかし、押え突出部31は、一般部
との間に高さtの段差をもっているので、フランジ9に
当たっている。実際には、浮上り防止板23をフランジ
9に向けて押せば、自然と図13(a)(b)の配置が
得られる。
【0057】図13(b)〜(e)において、巻枠7が
回転すると、コイル線にかかるテンション力により層替
り部およびその周辺でコイル線が浮き上がろうとする。
しかし、浮上り防止板23が、支持突出部27、29で
支持されて、押え突出部31で層替り部を押さえつけ
る。これによりコイル線の浮上りが防止され、コイル線
は突出部31の押え面31aに対応する形状を維持す
る。
【0058】図13(e)の位置まで巻枠が回転する
と、以降の工程の邪魔にならないように、浮上り防止板
23はアクチュエータ(図示せず)により巻枠7から外
され、所定の待避位置に移動する。その後、図10で説
明した成形爪による列替りS字成形が行われる。
【0059】なお、上記の浮上り防止板23は、層替り
の発生するコイル端部のみで用いられる。コイル端以外
の列の巻付けの際には、浮上り防止板23は待避位置に
保持される。
【0060】また、ここでは第2層への層替り部を取り
上げて説明したが、他の層に関しても同様にして浮上り
が防止される。浮上り防止装置は、それぞれ異なる層に
用いる複数枚の浮上り防止板23を備えている。各板は
該当する層に対応する凹部25の形状を有する。例え
ば、第3層用の浮上り防止板23は、第1層用のものと
比較して、凹部25が外側にコイル線2本分だけ広がっ
ている。
【0061】以上に説明したように、本実施形態によれ
ば、層替り後の第1列の巻付け中の適当な所定の期間、
層替り部を外周側から押さえつけておく。これによっ
て、コイル端面の瘤生成の原因となるコイル線の浮き上
がりを低減できる。前述のS字成形爪および層替り隙間
挿入部材とともに層替り防止板を併用することにより、
さらに瘤を生成しにくくして、整列崩れを効果的に防止
することができる。
【0062】「実施形態2」次に第2の実施形態の集中
巻コイルを説明する。この実施形態でも、巻き方の改良
によりコイルのコンパクト化が実現される。この目的達
成のため、本実施形態では、以下に説明するように、コ
イル線がある列から隣の列に移る列替り部を、各層でコ
イル周方向にずれた別位置に形成する。
【0063】図14は、本実施形態の集中巻コイルを示
している。実施形態1と同様に、長方形の長辺に相当す
る部分はモータステータのスロットに嵌め込まれる。短
辺に相当する部分はコイルエンドであり、ステータの端
面からループ状に突き出す部分である。コイル線の列替
えは、一方のコイルエンドで行われる(図14では上
側)。
【0064】さて、本実施形態では、その特徴として、
図14に示すように、コイル線の列替え部が左右に振り
分けられる。ある層の巻付けにおいて右列替え位置で列
替えを行い、次の層の巻付けでは左列替え位置で列替え
を行い、その次の層では再び右列替え位置で列替えを行
う。
【0065】ここで、比較参考図としての図15は、全
層の列替え部を同じ位置(コイルエンドの中央)に配置
したときのコイル形状を示している。一般部のコイル総
厚さは、ワイヤ厚さ(コイル線一本の厚さ)と層数との
積にほぼ等しい。しかしながら、コイルエンドのコイル
厚さAは一般部より大幅に大きい。これは、全部の層の
列替え部が同じ場所にあるためである。列替えによる乱
れが集積されて、コイルの全体形状が大幅に乱れ、拡大
している。
【0066】一方、図14に示す本発明では、コイルエ
ンド部のコイル厚さBが、図15のコイル厚さAより低
減している。これは、コイル線の乱れの原因となる列替
え部が分散され、乱れの積み重ねが少なくなったからと
考えられる。
【0067】以上のように、本実施形態によれば、列替
り部を各層でコイル周方向にずれた別位置に形成したこ
とにより、コイルのコンパクト化が可能となる。なお、
列替え部の配置は、図14の形態には限定されず、適当
に変更可能なことはもちろんであるまた列替え部の位置
ずらしは、前述の第1の実施形態においても好適に適用
される。
【0068】また本実施形態の集中巻コイルも、図8の
巻線製造装置を用いて製造することが好適である。
【0069】「実施形態3」次に第3の実施形態の集中
巻コイルを説明する。この実施形態でも、巻き方の改良
によりコイルのコンパクト化が実現される。この目的達
成のため、本実施形態では、以下に説明するように、層
替り部および列替り部がコイル角部に形成される。
【0070】図16は本実施形態の集中巻コイルを示し
ている。本実施形態では、その特徴として、コイル線の
層替り部および列替り部(コイル線の交差する部分)
が、コイル角隅部に配置されている。コイル角部は、ス
ロット装着部からコイルエンドに移る部分であり、コイ
ルエンドの開始部および終了部である。コイル角部は、
コイルの形状が折れ曲がる部分であり、この部分でコイ
ル線が曲線を描いて曲がる。コイル製造においては、す
べての層替りおよび列替りを一つのコイル角部で行い、
これにより層替り部および列替り部が角隅部に集められ
る。
【0071】ここで、コイル角部にはコイルとしての無
駄空間がある。図16に2点鎖線mで示すような直方体
の収納空間にコイルを組み付けると仮定する。このと
き、コイル角部ではコイル線が曲線(4分の1円)を描
くため、コイルの外側に比較的大きな隙間ができる。本
実施形態では、この隙間に相当する無駄空間が、層替え
部および列替え部に起因するコイル拡大によって埋めら
れる。したがって、コイルエンド部でコイル形状が外側
に拡大するのを回避できる。すなわち、図16のコイル
エンド部のコイル厚さCは、図15のコイル厚さAと比
較して大幅に小さくなっており、一般部のコイル厚さ
(=ワイヤ厚さ×層数)とほぼ等しい。
【0072】以上のように、本実施形態によれば、コイ
ル角部の無駄空間に層替り部や列替り部が配置されるの
で、その他の部分での配列乱れによるコイル形状拡大が
防止され、結果としてコイル全体のコンパクト化が可能
となる。
【0073】また本実施形態によれば、コイルのコンパ
クト化により、コイル線の全長を短くすることができ
る。その結果、コイルの材料コストを低減することがで
きる。また、コイル両端の抵抗が小さくなり、エネルギ
損失(いわゆる銅損)を小さくできる。この点は上述の
実施形態においても同様である。
【0074】また本実施形態の集中巻コイルも、図8の
巻線製造装置を用いて製造することが好適である。
【0075】「その他の実施形態」次に、コイル端面で
のコイル線の整列崩れを効果的に防止できる改良された
巻線製造装置を説明する。
【0076】図17は、巻枠製造装置の巻枠51を示し
ている。巻枠51の巻型(被巻線部)53は、巻軸X方
向から見ると略長方形である。巻型53の両側からは、
巻軸X方向にチャック部55、57が突出している。チ
ャック部55、57は、それぞれ、両頭スピンドル装置
の第1主軸および第2主軸(図示せず)に把持される。
【0077】巻型53とチャック部55の間にはフラン
ジ59が設けられている。フランジ59は巻型53との
間にコイル線1本分の段差を有し、第1層の巻付基準面
として機能する。巻枠51は、フランジ59上に突設さ
れたリードホルダ61を有し、このホルダ61に、巻始
めのコイルリード部がひっかけられる。さらに巻枠51
は、フランジ59上に第1の端面崩れ防止ブロック63
を有する。ブロック63は、リードホルダ61と反対側
に配置されており、巻軸Xと直角方向にフランジ59か
ら突出している。
【0078】また、巻型53のチャック57側の端部付
近には、第2の端面崩れ防止ブロック65が着脱可能に
設けられている。ブロック65は、巻軸Xと直交して、
巻型53を貫通し、巻型53の上下両側から突出してお
り、ディテント66にて巻枠51に固定されている。ブ
ロック65は、図示しないアクチュエータによって巻枠
51に着脱される。
【0079】図18は、図17の巻枠51を備えた巻線
製造装置を示している。左側の第1主軸67および右側
の第2主軸69は同一軸線上で同期回転する。図示のよ
うに、コイル線を左から右に巻くときは、第1主軸67
が巻枠51のチャック部55を把持し、一方、第2主軸
69は成形整列カップ71を把持する。成形整列カップ
71は、長方形のカップ形状を有し、コイル線を隙間な
く整列させる機能をもつ。
【0080】各層の巻付けに用いるために、それぞれ異
なる大きさの成形整列カップが用意されている。各カッ
プは、既に巻付け済みの下側コイル層と殆ど隙間なく嵌
まり合う形状をもつ。すなわち、第n層の巻付けで用い
るカップは、第n−1層の外周が嵌まるサイズをもつ。
図18の例では、第3層用カップに、第2層の外周面が
嵌まっている。なお、第1層用カップは、巻型53と直
接嵌まり合う。
【0081】図18では、順次巻き付けられるコイル線
に対して、第2主軸69が成形整列カップ71を押しつ
けている。第2主軸69は、1回転する毎に成形整列カ
ップ71を1ピッチずつ後退させる。そしてカップ71
によりコイル線の形が整えられる。
【0082】上記のように、巻付け中の層のコイル線は
成形整列カップ71により拘束されているが、既に巻き
上がっている下層コイル部分(図18では第1、第2
層)はカップに拘束されていない。
【0083】しかし、下層コイル部分の端面には端面崩
れ防止ブロック65が接触している。ブロック65が、
下層コイル部分の巻軸方向への動きを拘束するので、コ
イル端面が崩れるのを確実に防止できる。
【0084】なお、成形整列カップ71は、図示のよう
に端面崩れ防止ブロック65との干渉を避けるための逃
げ溝71aを有している。
【0085】図18に示した巻層の巻付けが終わると、
以下の手順で次層の巻付け工程への移行が行われる。第
2主軸69は後退し、第2主軸69から成形整列カップ
71が取り外される。第2主軸69は前進して巻枠51
のチャック部57を把持する。次に、第1主軸67が巻
枠51を離して後退する。そして第1主軸67は、次層
の巻付けに用いる成形整列カップを把持する。今度のカ
ップは、図18に示したものと同様の構成であるが、コ
イル線1本分だけ外側に広がった形状をもつ。また、同
カップはリードホルダ61および端面崩れ防止ブロック
63をよけるための逃げ溝を有している。
【0086】新たな層の巻き付けは前述と同様にして行
われる。第1主軸67が前進すると、前回巻上がったコ
イル層が成形整列カップに嵌まり込む。そしてカップ
は、今回の巻層のコイル線に押しつけられる。今度は、
リードホルダ61および第1の端面崩れ防止ブロック6
3が、端面の崩れを防止する機能を果たす。
【0087】全層の巻付けが終了すると、第1主軸67
が巻枠51を把持した状態で、第2主軸69は待避位置
へ後退する。巻枠51から端面崩れ防止ブロック65が
図示しないアクチュエータにより取り外される。完成し
たコイルが巻枠51から抜き取られ、再び端面崩れ防止
ブロック65が巻枠51に装着される。そして、再びコ
イル線がリードホルダー61にひっかけられ、次のコイ
ルの巻き付けが開始される。
【0088】以上に説明したように、この実施形態で
は、端面崩れ防止ブロックを設けたことにより、巻付け
済みコイル部分が端面から崩れるのを効果的に防止する
ことができ、従って、自動巻線装置の生産性と信頼性を
向上することができる。
【0089】次に、図19は、端面崩れ防止ブロックを
備えた巻線製造装置の第2の例を示している。巻枠80
の構成は基本的には図17と同様であり、フランジ59
には第1の端面崩れ防止ブロック63が設けられてい
る。ただし、図17とは異なり、巻枠80の巻型81に
は、端面崩れ防止ブロックを着脱するための貫通孔は設
けられていない。
【0090】図19の構成では、第2の端面防止ブロッ
ク82は、成形整列カップ84に備えられている。端面
崩れ防止ブロック82は、整列カップ84の外周に隙間
なく嵌まり合う形状のブロック支持枠部86を有する。
ブロック支持枠部86の端部からは、内側に向かって折
れ曲がるように崩れ防止壁88が突き出している。崩れ
防止壁88は、成形カップ84に設けられた開口を通り
抜けており、崩れ防止壁88の先端は、巻型81の端面
81aと重なる位置まで達している。
【0091】端面崩れ防止ブロック82の支持部86が
バネ90によって巻軸X方向に付勢されており、崩れ防
止壁88が巻型81の端面81aに当接している。崩れ
防止壁88は、図18の装置と同様に、巻付け済みであ
る下層コイル部分の端面を支え、これにより端面崩れが
防止される。
【0092】巻付工程では、前述したようにスピンドル
主軸は整列カップ84を少しずつ後退させる。しかし、
端面防止ブロック82はバネ90に押されており、継続
して巻型端面81aに押しつけられるので、崩れ防止機
能が維持される。
【0093】また、図19では1つのカップが示されて
いる。しかし実際には、前述と同様に、各層毎に大きさ
の異なる複数のカップが用意されており、巻き付ける層
に応じて使い分けられる。
【0094】また、図19では左主軸が巻枠80を把持
し、右主軸が成形整列カップ84を把持している。しか
し、もちろん、反対方向への巻付けでは逆になり、右主
軸が巻枠を、そして左主軸がカップを把持する。前者が
奇数層の巻付けに、後者が偶数層の巻付けに対応する。
【0095】以上に説明した図19の構成によっても、
成形整列カップで拘束されていないコイル部分、すなわ
ち巻き終わった下層部分が端面から崩れるのを効果的に
防止することができる。また図19の構成では、完成し
たコイルを巻枠から取り外すときに、端面崩れ防止ブロ
ックを巻枠から取り外さなくてもよい、という利点が得
られる。
【0096】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、製造過程におけるコイル線の整列状態の乱れの原因
である巻瘤の発生を防止することができ、これによりコ
イルの生産性の向上を図ることが可能となる。
【0097】そして本発明によれば、コイルのコンパク
ト化が可能となるので、モータのサイズを縮小し、同一
モータサイズ当たりの出力を増大し、モータ性能の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 整列タイプの集中巻きコイルを、コイル製造
用の巻枠とともに示す図である。
【図2】 図1のコイルの第2層目の巻き始め状態を示
す図である。
【図3】 図1のコイルの第2層目の巻終わり状態を示
す図である。
【図4】 図2の製造途中のコイルの各部断面を示す図
である。
【図5】 図3の製造途中のコイルの各部断面を示す図
である。
【図6】 コイル線のねじれが原因となって配列の乱れ
が起きる様子を示す図である。
【図7】 コイル線に瘤が発生する原因を示す図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態の巻線製造装置の全体構
成を示す図である。
【図9】 図8の装置で作られるコイルの一例を示す図
である。
【図10】 図8に含まれる列替成形装置の機能を示す
図である。
【図11】 図8の装置に含まれる層替り傾き防止装置
の機能を示す図である。
【図12】 図8に含まれる層替り部の浮上り防止装置
を示す図である。
【図13】 図12の浮上り防止装置の動作を示す図で
ある。
【図14】 実施形態2の集中巻コイルを示す図であ
る。
【図15】 実施形態2の効果を示すための比較参考用
の図である。
【図16】 実施形態3の集中巻コイルを示す図であ
る。
【図17】 コイル端面崩れ防止ブロックを備えた巻線
製造装置の巻枠を示す図である。
【図18】 図17の巻枠を備えた巻線製造装置を示す
図である。
【図19】 端面崩れ防止ブロックを備える別の態様の
巻線製造装置を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイヤボビン、3 コイル線、5 ガイドローラ、
7 巻枠、9 フランジ、11 列替成形装置、13,
15 S字成形爪、17 層替り傾き防止装置、19
傾き防止板、21 浮上り防止装置、23 浮上り防止
板、31 浮上り押え突出部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル線が複数の層をつくるように巻か
    れ、各層にてコイル線が列をつくるように巻かれた集中
    巻コイルにおいて、 コイル線が一の層から次の層に移る層替り部と、前記次
    の層内でコイル線が隣の列に移る列替り部と、をコイル
    周方向にずれた別位置に有することを特徴とする集中巻
    コイル。
  2. 【請求項2】 コイル線が複数の層をつくるように巻か
    れ、各層にてコイル線が列をつくるように巻かれた集中
    巻コイルを製造する巻線製造装置において、コイル線が
    一の層から次の層に移る層替り部に対して、前記次の層
    内でコイル線が隣の列に移る列替り部がコイル周方向に
    ずれた別位置になるように、コイル線を列替位置で列替
    S字形状に成形する列替成形装置と、 前記層替り部で前記次の層に上がるコイル線部分を支え
    ることにより、コイル線の傾きを防止する傾き防止装置
    と、 を含むことを特徴とする巻線製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の集中巻コイルにおい
    て、前記一の層と前記次の層で列替わり部を異なる位置
    に有することを特徴とする集中巻コイル。
  4. 【請求項4】 コイル線が複数の層をつくるように巻か
    れ、各層にてコイル線が列をつくるように巻かれた集中
    巻コイルにおいて、コイル線がある列から隣の列に移る
    列替り部を、各層でコイル周方向にずれた別位置に有す
    ることを特徴とする集中巻コイル。
  5. 【請求項5】 コイル線が複数の層をつくるように巻か
    れ、各層にてコイル線が列をつくるように巻かれた集中
    巻コイルにおいて、コイル線が一の層から次の層に移る
    層替り部をコイル角部に形成してなることを特徴とする
    集中巻コイル。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の集中巻コイルにおい
    て、コイル線がある列から隣の列に移る列替り部をコイ
    ル角部に形成してなることを特徴とする集中巻コイル。
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