JP2000245410A - 消泡剤およびそれが用いられた飲料 - Google Patents

消泡剤およびそれが用いられた飲料

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JP2000245410A
JP2000245410A JP11050877A JP5087799A JP2000245410A JP 2000245410 A JP2000245410 A JP 2000245410A JP 11050877 A JP11050877 A JP 11050877A JP 5087799 A JP5087799 A JP 5087799A JP 2000245410 A JP2000245410 A JP 2000245410A
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beverages
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Masaaki Yanagi
正明 柳
Toshiro Hori
俊郎 堀
Yoshikazu Hirose
美和 廣瀬
Mari Sato
真理 佐藤
Shinji Kato
伸二 加藤
Susumu Miyama
晋 深山
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Mitsubishi Materials Corp
Taiyo Kagaku Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Taiyo Kagaku Co Ltd
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】飲料を調製する際に機械的な剪断力が加わった
場合であっても十分な消泡効果を発現し、開缶時の内容
物の噴き出しを効果的に防止することができる飲料用消
泡剤およびそれが用いられた陽圧缶入り飲料を提供する
こと。 【解決手段】HLB値が7を超える親水性乳化剤および
融点が70℃以上である天然ワックスを含有してなる飲
料用消泡剤、ならびに前記飲料用消泡剤を含有する陽圧
缶入り飲料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消泡剤及びそれが用
いられた飲料に関する。さらに詳しくは、例えば、易泡
性飲料などに好適に使用しうる飲料用消泡剤および該飲
料用消泡剤が用いられた陽圧缶入り飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉容器入り飲料として各種缶入
り飲料が店頭、自動販売機などで販売されている。缶入
り飲料の容器である缶には、主としてスチール缶または
アルミニウム缶が用いられている。それらの中では、上
下の蓋と缶胴との3部品で構成された3ピーススチール
缶は、缶胴の板厚が大きく、機械的強度が十分に大きい
ので、缶内が陰圧であっても缶銅で凹みなどが発生しに
くい。このように缶内の圧力が陰圧である缶は、一般に
陰圧缶といわれている。また、缶胴と上蓋の2部品で構
成されている2ピースアルミ缶や2ピーススチール缶
は、薄肉化された缶胴に凹みが発生するのを防止するた
めに、缶内に窒素ガスや炭酸ガスを充填することにより
該缶内の圧力は陽圧に調整されている。このように缶内
の圧力が陽圧である缶は、一般に陽圧缶といわれてい
る。これらの缶のなかでは、近年、缶に要するコストの
削減や省資源の観点から、陽圧缶に対する需要が高くな
ってきている。
【0003】このような陽圧缶のなかでは、ミルクコー
ヒーやミルクティーなどに代表される易泡性飲料が充填
された飲料缶は、消費者が開缶前に振盪したり、自動販
売機からの取り出し時や運搬時に振盪された場合には、
缶内のヘッドスペースに相当量の泡が発生し、この発生
した泡は、開缶と同時に飛沫となって缶の開口部から外
部へ噴き出し、消費者の手や衣服を汚すおそれがある。
特に、コーヒーなどが充填された飲用缶では、その内容
物を均一に分散させるために飲用前に振盪することが消
費者の習慣になっていることがあるため、問題となるこ
とが多い。このように、易泡性飲料においては、開缶時
の噴き出しが陽圧缶を採用する際の大きな障害となって
いる。
【0004】そこで、開缶時の噴き出しを防止するため
に、消泡効果を有する乳化剤、すなわち消泡剤を飲料に
添加することが一般に行なわれている。
【0005】ところで、消泡剤を飲料に添加した場合、
消泡は、一般に消泡剤の泡膜表面への吸着、侵入、拡張
および破泡の4つの過程を経て起こると考えられてい
る。したがって、消泡剤には、泡膜表面への迅速な吸
着、泡膜内に容易に侵入するだけの粒径および界面張力
が低い親油性成分が必要とされる。
【0006】そこで、かかる観点から、親水性の分散用
乳化剤を用い、HLB値が7以下の親水性乳化剤からエ
マルジョン粒子(分散粒子)の平均粒径が数〜20μm
であるエマルジョンを調製し、得られたエマルジョンを
消泡剤として用いて陽圧缶入り飲料を製造することが提
案されている(特開平6−217715号公報、特開平
8−70827号公報)。
【0007】前記消泡剤は、親油性乳化剤を核とし、そ
の表面に親水性乳化剤が覆われたエマルジョン粒子を含
有するため、泡膜表面に迅速に吸着し、またエマルジョ
ン粒子の平均粒径は数〜20μmであるので、消泡剤が
泡膜に容易に侵入し、さらに消泡剤の核にある親油性乳
化剤が泡膜を拡張するので、破泡させるという性質を有
する。
【0008】しかしながら、易泡性飲料を製造する工程
には、一般に機械的な剪断力が該易泡性飲料に加えられ
る工程が多数存在しているため、エマルジョン粒子の平
均粒径が数〜20μmに調整された消泡剤は、これらの
工程を経ている間に、平均粒径が1μm以下の微小な粒
子に破壊される。特に、高圧ホモジナイザーなどを用い
るミルクコーヒーなどの乳成分入りの飲料の製造工程に
おいては、このような粒子破壊が顕著に起こる。このよ
うに破壊され、微小化されたエマルジョン粒子を含有す
る消泡剤は、消泡効果が著しく減少し、開缶時の噴き出
しを効果的に防止することができないという欠点があ
る。この消泡効果の低下は、ホモジナイザーによる処理
の際の高圧化に比例して起こる。
【0009】ところで、例えば、コーヒーなどの缶飲料
は、一般に、ホットベンダーであれば55℃前後、アイ
スベンダーであれば5℃前後の温度で販売されているこ
とから、消泡効果は5〜55℃程度の幅広い温度領域で
必要とされる。しかしながら、消泡剤に用いられる乳化
剤による消泡効果は、温度に大きく依存し、その融点付
近で最も低い界面張力を有し、消泡効果が高くなる反
面、その温度が融点よりも遠ざかるにつれて消泡効果が
低下する。
【0010】したがって、例えば、5〜55℃程度の幅
広い温度領域で十分な消泡効果を得るためには、親油性
乳化剤を1種類用いるだけでは不十分であり、一般的に
は、少なくとも高温領域で融点を有する親油性乳化剤
と、低温領域で融点を有する親油性乳化剤とを併用する
必要があると考えられているが、機械的な剪断力が加わ
ったときに、エマルジョン粒子が微細に破壊されるた
め、消泡効果が著しく低下するという欠点がある。
【0011】なお、飲料の種類にもよるが、一般に、飲
料の発泡性は、高温時と低温時とを対比した場合、高温
時での発泡性のほうが、低温時での発泡性よりも大きい
ため、高温時での消泡効果が問題となる場合が多い。し
たがって、前述のように、高圧ホモジナイザーなどによ
る機械的な剪断力が加わることによってエマルジョン粒
子が微小化されることにより、消泡効果が減少するとい
う欠点は、特に高温時に発生する場合が多い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、飲料を調製する際に機
械的な剪断力が加わった場合であっても十分な消泡効果
を発現し、開缶時の内容物の噴き出しを効果的に防止す
ることができる飲料用消泡剤およびそれが用いられた陽
圧缶入り飲料を提供することを目的とする。
【0013】特に、本発明は、ホットベンダーなどの高
温で供給する飲料において、優れた消泡効果を呈する飲
料用消泡剤およびそれが用いられた陽圧缶入り飲料を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1) HLB値が7を超える親水性乳化剤および融点
が70℃以上である天然ワックスを含有してなる飲料用
消泡剤、(2) さらに、HLB値が7以下であり融点
が50℃以上である親油性乳化剤を含有する前記(1)
記載の飲料用消泡剤、ならびに(3)前記飲料用消泡剤
を含有する陽圧缶入り飲料に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の飲料用消泡剤は、前記し
たように、HLB値が7を超える親水性乳化剤(以下、
単に親水性乳化剤という)および融点が70℃以上であ
る天然ワックス(以下、単に天然ワックスという)を含
有したものである。
【0016】本発明においては、天然ワックスが飲料用
消泡剤に含有されている点に、1つの大きな特徴があ
る。
【0017】本発明の飲料用消泡剤は、天然ワックスが
含有されていることに基づき、該飲料用消泡剤を飲料に
添加した後、これに高圧ホモジナイザーなどによる強力
な剪断力が加わった場合であっても、優れた消泡効果が
発現される。本発明において、このような優れた効果が
発現されるのは、飲料を調製する際に高圧ホモジナイザ
ーを使用した場合には、一般に、55〜65℃程度の加
温とともに強力な剪断力が加わるが、天然ワックスの固
相部分が高圧ホモジナイザーによる処理後であっても残
存しており、これにより、消泡剤のエマルジョン粒子の
微小化が抑えられ、消泡力が保持されることに基づくも
のと考えられる。
【0018】本発明で使用される天然ワックスは、融点
が70℃以上であればよく、その種類には特に限定がな
い。したがって、天然ワックスは、植物由来のものであ
ってもよく、また動物由来のものであってもよい。
【0019】天然ワックスの融点が70℃以上とされる
のは、一般に飲料を製造する際には、55〜65℃程度
の温度で高圧ホモジナイザーなどにより強力な剪断力が
加えられるが、こうような剪断力が加わった場合であっ
ても、天然ワックスの固相部分を十分に残しておくため
である。なお、天然ワックスの融点の上限は、特に限定
がないが、通常、溶融した状態で十分に乳化されるよう
にするために、100℃以下、好ましくは85℃以下で
あることが望ましい。
【0020】天然ワックスのなかでは、ガムベースや光
沢剤として使用されているコメヌカロウ(融点70〜8
3℃)、カルナウバロウ(融点82〜85℃)などは、
本発明において好適に使用しうるものである。かかる天
然ワックスは、単独でまたは2種以上を混合して用いる
ことができる。
【0021】なお、本明細書にいう「融点」とは、示差
走査熱量計によって測定された融解吸熱のピークトップ
温度をいう。
【0022】本発明の飲料用消泡剤は、例えば、天然ワ
ックスを乳化させ、適当な粒径を有するエマルジョン粒
子を含有するエマルジョンとして使用することができ
る。
【0023】前記エマルジョンは、例えば、天然ワック
スを溶融させ、得られた溶融物を親水性乳化剤の存在下
で極性分散媒中に分散させることにより、調製すること
ができる。
【0024】親水性乳化剤として、HLB値が7を超え
るものが使用されるのは、HLB値が7以下である場合
には、エマルジョン粒子の分散性が不充分となり、消泡
速度が低くなるからである。なお、親水性乳化剤のHL
Bは、12〜18であることが好ましい。
【0025】親水性乳化剤としては、例えば、ショ糖脂
肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどが挙
げられ、これらの親水性乳化剤は、単独でまたは2種以
上を混合して用いることができる。
【0026】親水性乳化剤のHLB値は、12以上であ
ることが好ましい。親水性乳化剤の具体例としては、シ
ョ糖ステアリン酸エステルを主成分とするリョートーシ
ュガーエステルS−1670(三菱化学(株)製、商品
名、HLB値16)、ポリグリセリンオレイン酸エステ
ルを主成分とするサンソフトA−171E(太陽化学
(株)製、商品名、HLB値13)などがあげられる
が、本発明はかかる例示のみに限定されるものではな
い。
【0027】親水性乳化剤の量は、天然ワックス100
重量部に対して、エマルジョンにおけるエマルジョン粒
子の分散安定性を高める観点から、1重量部以上、好ま
しくは5重量部以上とすることが望ましく、また強力な
剪断力が加わった場合であってもエマルジョンが微分散
されないようにし、消泡効果を高める観点から、100
重量部以下、好ましくは50重量部以下であることが望
ましい。
【0028】なお、本発明においては、消泡効果をより
一層高める観点から、天然ワックスと、HLB値が7以
下であり融点が50℃以上である親油性乳化剤(以下、
単に親油性乳化剤という)とを溶融混合し、得られた溶
融混合物を親水性乳化剤の存在下で極性分散媒中に分散
させることにより、飲料用消泡剤を調製することが好ま
しい。
【0029】親油性乳化剤は、HLB値が7以下であり
融点が50℃以上であればよく、その種類には特に限定
がない。親油性乳化剤のHLB値が7以下とされるの
は、HLB値が7以下である親油性乳化剤は、極性溶媒
に溶解しがたく、表面張力が小さく、液面に広がりやす
い性質を有するからである。HLB値は、1〜3である
ことが好ましい。
【0030】また、親油性乳化剤の融点が50℃以上と
されるのは、缶飲料がホットベンダーで使用される際の
温度は55℃前後であるので、かかる温度で十分な消泡
性を発現させるためである。なお、融点の上限は、特に
限定がないが、通常、65℃以下であることが好まし
い。
【0031】親油性乳化剤の代表例としては、飽和脂肪
酸のショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどが
挙げられ、これらはそれぞれ単独でまたは2種以上を混
合して用いることができる。飽和脂肪酸としては、例え
ば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などは、
本発明において好適に使用しうるものである。
【0032】前記親油性乳化剤のなかでは、HLB値が
3以下のショ糖脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸
エステルは、消泡性向上の観点から、本発明において好
適に使用しうるものである。かかるHLB値が3以下の
ショ糖脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステル
の具体例としては、三菱化学(株)製、商品名「リョー
トーシュガーエステルS−170」(融点60℃)など
のHLB値が1であるショ糖ステアリン酸エステル、太
陽化学(株)製、商品名「サンソフト63T」(融点6
0℃)などのHLB値が2.3のトリステアリン酸ソル
ビタンなどが挙げられ、これらは、それぞれ単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
【0033】親油性乳化剤の量は、天然ワックス100
重量部に対して、飲料用消泡剤と飲料との界面張力を十
分に低下させ、消泡効果を高める観点から、60重量部
以上、好ましくは100重量部以上とすることが望まし
く、また加温時に固相部分となる天然ワックスの量を多
くし、耐剪断性を向上させる観点から、1000重量部
以下、好ましくは500重量部以下とすることが望まし
い。
【0034】天然ワックスと、親油性乳化剤とを溶融混
合する際の温度は、両者が溶融し、変性することなく均
一に分散する温度であれば特に限定がないが、通常、7
0〜100℃程度、なかんづく75〜90℃程度である
ことが好ましい。天然ワックスと、親油性乳化剤とを溶
融混合は、例えば、加熱が容易であり、また攪拌翼など
により混合することが容易なタンクなどを用いることに
よってに行なうことができる。
【0035】次に、天然ワックスと、親油性乳化剤とを
溶融混合することによって得られた溶融混合物を溶融し
た状態で、親水性乳化剤の存在下で極性分散媒中でホモ
ミキサーなどで乳化させ、エマルジョン粒子の平均粒径
が所望の範囲内、例えば、10〜20μmとなるように
調整を行なう。
【0036】極性分散媒とは、極性を有する溶媒をい
い、本発明の消泡剤は飲料に使用されるものであるか
ら、食品素材または食品添加物である必要がある。かか
る極性分散媒の具体例としては、水、エタノール水溶
液、液糖などが挙げられ、これらは単独でまたは2種以
上を混合して用いることができる。
【0037】極性分散媒の量は、特に限定がないが、通
常、親油性乳化剤と天然ワックスとの合計量100重量
部に対して200〜2000重量部程度、なかんづく4
00〜1000重量部程度であることが好ましい。な
お、親油性乳化剤を使用しないで、天然ワックスを単独
で使用する場合には、前記合計量は、天然ワックス単独
の量となる。
【0038】前記消泡剤は、例えば、あらかじめ親水性
乳化剤を極性分散媒に溶解させ、得られた溶液中に70
〜100℃程度の温度で、前記溶融物を添加し、ホモミ
キサーなどの乳化機で乳化することにより、得ることが
できる。
【0039】エマルジョンに含まれるエマルジョン粒子
の平均粒径は、該エマルジョン粒子が泡膜に容易に侵入
し、十分に破泡させるために、1μm以上、好ましくは
10μm以上とすることが望ましく、またエマルジョン
粒子数を相対的に増大させることにより消泡効果を高
め、また消泡成分の凝集物を生じやすく、飲料中での異
物感をなくする観点から、20μm以下とすることが望
ましい。なお、エマルジョン粒子の平均粒径は、例え
ば、レーザー回折式粒度分布測定装置などによって容易
に測定することができる。
【0040】本発明の飲料用消泡剤を使用しうる飲料に
は特に限定がないが、その具体例としては、例えば、コ
ーヒー飲料、紅茶飲料、乳飲料、日本茶飲料などがあげ
られる。
【0041】これらの飲料に添加される飲料用消泡剤の
量は、該飲料用消泡剤の組成や飲料の種類などによって
異なるので一概には決定することができないが、通常、
飲料100重量部に対して、十分な消泡効果を発現させ
る観点から、0.005重量部以上、好ましくは0.0
1重量部以上とすること望ましく、また飲料の風味に悪
影響を与えないようにする観点からら、0.1重量部以
下、好ましくは0.05重量部以下であることが望まし
い。
【0042】本発明の飲料用消泡剤を飲料に添加した場
合、例えば、55〜65℃程度に加温され、高圧ホモジ
ナイザーなどにより、強力な剪断力が加えられた場合で
あっても、十分な消泡効果を発現するという優れた効果
を呈するものである。
【0043】したがって、本発明の飲料用消泡剤は、例
えば、陽圧缶などに充填し、陽圧缶入り飲料とした場
合、開缶時に缶内の内容物が缶外へ噴き出すのを効果的
に防止することができる。
【0044】特に、本発明の飲料用消泡剤は、ホットベ
ンダーなどの高温で供給される陽圧缶入り飲料において
優れた消泡効果を発現し、その開缶時に缶内の内容物が
缶外に噴き出すのを効果的に防止することができる。
【0045】本発明に用いられる陽圧缶とは、特に限定
がないが、例えば、缶内に窒素ガスや炭酸ガスなどを充
填し、缶内圧が常圧よりも高いものをいう。かかる陽圧
缶内の圧力は、通常、0.2〜2.0kgf/cm2
好ましくは、0.6〜1.4kgf/cm2 程度である
ことが望ましい。また、陽圧缶は、前記したように、例
えば、缶胴と上蓋の2部品で構成されている2ピースア
ルミ缶や2ピーススチール缶などを好適に使用すること
ができる。
【0046】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0047】実施例1〜5 天然ワックスと、親油性乳化剤とを表1に示す割合で混
合し(但し、実施例1では親油性乳化剤を使用せず)、
85℃に加熱して溶融し、混練して溶融混練物を得た。
得られた溶融混練物を溶融状態で、表1に示す量の親水
性乳化剤を極性分散媒に溶解させた溶液を85℃に加熱
したものに添加し、ホモミキサー(特殊機工(株)製)
にて回転数2000rpmで乳化し、次いで冷却を行な
い、エマルジョン粒子の平均粒径が10〜15μmの飲
料用消泡剤を得た。
【0048】なお、10重量%エタノール水溶液である
実施例5の極性分散媒は、最初に分散媒として水を用
い、溶融混合物を冷却した後、99%エタノールを添加
することにより、調製した。
【0049】比較例1〜4 表1に示す量の親水性乳化剤を極性分散媒に添加し、分
散させた溶液を75℃に加熱した後、これに、表1に示
す親油性乳化剤を75℃に加熱溶融させたもの20重量
部を添加し、ホモミキサー(特殊機工(株)製)にて回
転数2000rpmで乳化し、次いで冷却を行ない、エ
マルジョン粒子の平均粒径が10〜15μmの飲料用消
泡剤を得た。
【0050】なお、10重量%エタノール水溶液である
比較例1〜2の極性分散媒は、最初に分散媒として水を
用い、溶融混合物を乳化、冷却した後、99%エタノー
ルを添加することにより、調製した。
【0051】各実施例および各比較例で使用した天然ワ
ックス、親油性乳化剤および親水性乳化剤は、以下のと
おりである。
【0052】(1)天然ワックス コメヌカロウ:野田ワックス(株)製、融点70℃ カルナウバロウ:野田ワックス(株)製、融点82℃ (2)親油性乳化剤 S−170:低HLBショ糖ステアリン酸エステル(三
菱化学(株)製、商品名:リョートーシュガーエステル
S−170、HLB値1、融点60℃) 63T:トリステアリン酸ソルビタン(太陽化学(株)
製、商品名:サンソフト63T、HLB値2.3、融点
60℃) (3)親水性乳化剤 S−1670:高HLBショ糖ステアリン酸エステル
(三菱化学(株)製、商品名:リョートーシュガーエス
テルS−1670、HLB値16) A−171E:ポリグリセリンオレイン酸エステル(太
陽化学(株)製、商品名:サンソフトA−171E、H
LB値13) (4)極性分散媒 水 10重量%エタノール水溶液 液糖
【0053】次に、得られた飲料用消泡剤を、市販のミ
ルクコーヒー飲料に、各飲料用消泡剤の濃度が1000
ppmとなるように添加し、撹拌した後、処理圧力を2
00kgf/cm2 とし、処理温度を65℃とした高圧
ホモジナイザーを通過させ、次いで250ml容の2ピ
ースアルミニウム缶内に充填し、さらに121℃で30
分間レトルト処理を施し、陽圧缶入り飲料を得た。な
お、充填内圧は1.2kgf/cm2 とし、充填後のヘ
ッドスペースは15mmとした。
【0054】なお、参考のため、飲料用消泡剤をまった
く添加していないミルクコーヒー飲料を前記と同様にホ
モジナイザー処理、充填、レトルト処理を施したものを
作製し、これを従来の陽圧缶入り飲料(以下、従来例と
いう)とした。
【0055】次に、得られた陽圧缶入り飲料を用いて、
噴き出し量試験を以下の方法にしたがって調べた。
【0056】〔噴き出し量試験〕陽圧缶入り飲料内の飲
料用消泡剤の液温が55℃(ホットベンダーに相当)と
なるように加温し、振盪機を用いて17.8Gの加速度
で10回振盪した後、3秒間経過後に開缶し、開缶前後
の缶重量の変化量を測定し、これを噴き出し量とした。
【0057】
【表1】
【0058】表1に示された結果から明らかなように、
55℃での噴き出し量は、実施例の1〜5で得られた陽
圧缶入り飲料ではいずれも200mg以下であるのに対
し、比較例1〜4で得られた陽圧缶入り飲料では400
〜450mgと多く、また従来例の陽圧缶入り飲料では
620mgと非常に多くなっていることがわかる。特
に、実施例2〜5で得られた陽圧缶入り飲料では、55
℃での噴き出し量は、140mg以下と、非常に少ない
ことがわかる。
【0059】なお、噴き出し量が200mg以下の場合
では、飲料が缶内からミスト状に飛散するのみで、手や
衣類に飲料が付着することはほとんどないことから、実
施例1〜5で得られた陽圧缶入り飲料は、手や衣類に付
着するおそれがほとんどなく、消泡効果に非常に優れた
ものであることがわかる。
【0060】また、実施例1〜5で得られた陽圧缶入り
飲料内の飲料の風味を調べたが、従来例の飲料と比べて
差異が認められず、実使用上まったく問題が認められな
かった。
【0061】以上の結果から、実施例1〜5で得られた
陽圧缶入り飲料は、比較例1〜4および従来例と対比し
て、非常に優れた消泡効果を発現するものであることが
わかる。
【0062】
【発明の効果】本発明の飲料用消泡剤は、飲料を調製す
る際に機械的な剪断力が加わった場合であっても十分な
消泡効果を発現し、開缶時の内容物の噴き出しを防止す
ることができるという効果を奏する。
【0063】また、本発明の飲料用消泡剤は、例えば、
コーヒー飲料などの易泡性飲料の製造の際に用いた場合
には、その製造工程中に高圧ホモジナイザーなどの機械
的な剪断力が加わった場合であっても、優れた消泡効果
を保持するという優れた効果を奏する。さらに、本発明
の飲料用消泡剤は、ホットベンダーなどの高温で供給す
る飲料において、優れた消泡効果を発現するという効果
を奏する。
【0064】また、本発明の消泡剤を含有する陽圧缶入
り飲料は、振盪直後に開缶しても、その内容物が缶外へ
噴き出すのを効果的に防止することができるという効果
が奏される。
フロントページの続き (72)発明者 堀 俊郎 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 廣瀬 美和 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 佐藤 真理 静岡県駿東郡小山町菅沼1500番地 三菱マ テリアル株式会社アルミ缶開発センター内 (72)発明者 加藤 伸二 静岡県駿東郡小山町菅沼1500番地 三菱マ テリアル株式会社アルミ缶開発センター内 (72)発明者 深山 晋 静岡県駿東郡小山町菅沼1500番地 三菱マ テリアル株式会社アルミ缶開発センター内 Fターム(参考) 4B017 LE10 LG14 LK06 LK07 LL06 LL09 4B035 LC16 LE03 LE11 LG04 LG05 LG09 LG11 LG18 LK06 LK13 LP46 4D011 CB04 CB15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HLB値が7を超える親水性乳化剤およ
    び融点が70℃以上である天然ワックスを含有してなる
    飲料用消泡剤。
  2. 【請求項2】 HLB値が7を超える親水性乳化剤の量
    が、融点が70℃以上である天然ワックス100重量部
    に対して1〜100重量部である請求項1記載の飲料用
    消泡剤。
  3. 【請求項3】 さらに、HLB値が7以下であり融点が
    50℃以上である親油性乳化剤を含有してなる請求項1
    または2記載の飲料用消泡剤。
  4. 【請求項4】 HLB値が7以下であり融点が50℃以
    上である親油性乳化剤の量が、融点が70℃以上である
    天然ワックス100重量部に対して60〜1000重量
    部である請求項3記載の飲料用消泡剤。
  5. 【請求項5】 融点が70℃以上である天然ワックス
    と、HLB値が7以下であり融点が50℃以上である親
    油性乳化剤との溶融混合物をHLB値が7を超える親水
    性乳化剤の存在下で極性分散媒中に分散させてなる請求
    項3または4記載の飲料用消泡剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載の飲料用消泡
    剤を含有する陽圧缶入り飲料。
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