JP2000247123A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
する。 【解決手段】 トレッド部2からサイドウォール部3を
経てビード部4のビードコア5に至るトロイド状のカー
カス6を具え、かつトレッド部2の内部にタイヤ周方向
に延在するパンク防止用のシール剤9を配した空気入り
タイヤ1である。シール剤9のタイヤ半径方向内側に、
コードによって補強されかつ該シール剤9を収容する袋
状部Bを形成する1枚以上の封止用のプライ7を有する
ことを特徴とする。
Description
レッドの刺傷からの空気漏れを抑制しうるチューブレス
の空気入りタイヤに関する。
み等による刺傷部からエアー漏れが発生するのを防止す
る手段の一つとして、例えば図8に示す如く、タイヤ内
腔に臨むインナーライナゴムaとその内側に付設される
封止ゴムシートbとの間に袋状部cを形成し、タイヤの
加硫成形後に、この袋状部c内にパンクシール剤を注射
器等の注入器fを用いて注入するものが提案されている
(例えば特開平8−323875号公報)。
いて、前記封止ゴムシートbとインナーライナゴムaと
を重ね合わせる際、封止ゴムシートbの内面にその両側
部分を残してタルク等の粉末状又は液状の離型剤を予め
塗布しておき、加硫成型時に前記封止ゴムシートbの両
側部分とインナーライナゴムaとが加硫接着することに
より、離型剤の塗布部分のみが剥離することで形成され
る。
部cを形成するために、加硫後においても両側部分だけ
がインナーライナーゴムaと接着する封止ゴムシートb
を具えているが、発明者らの種々の実験の結果、図8の
X−X断面である図9に示すように、加硫後において前
記封止ゴムシートbがタイヤ周方向に波打つ仕上り不良
が生じやすいことを突き止めた。これは、封止ゴムシー
トbが、袋状部cのタイヤ半径方向外側に配された繊維
コード等で補強されたカーカスプライg、ブレーカプラ
イhなどに比べ、単位力当たりの伸び率が著しく大きい
こと、また封止ゴムシートbにおいて、タイヤ成型時に
おける周長と、加硫工程中に金型に押しつけられて膨張
変形しているときの周長との間に大きな隔たりがあり、
これが封止ゴムシートbの加硫中でのストレッチング
(伸び)と、加硫後のシュリンク(縮み)の差となって
残存することなどが原因と考えられる。
は、袋状部cの空隙(半径方向)寸法をタイヤ周方向で
不均一とし、ひいてはシール剤を均一に充填することが
困難となる他、シール剤の注入に際して空気が残存しや
すいなどの不具合が指摘されており、これによってタイ
ヤのパンクシール性能自体を低下させるという問題があ
る。
なされたもので、袋状部(非接着部分)の波打ち等を抑
制して精度良く安定して形成することができ、シール剤
を充填したタイヤを高品質を有して歩留まり良くかつ能
率良く生産しうる空気入りタイヤの提供を目的としてい
る。
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る
トロイド状のカーカスを具え、かつ前記トレッド部の内
部にタイヤ周方向に延在するパンク防止用のシール剤を
配した空気入りタイヤであって、前記シール剤のタイヤ
半径方向内側に、コードによって補強されかつ該シール
剤を収容する袋状部を形成する1枚以上の封止用のプラ
イを有することを特徴としている。
は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に
至りかつタイヤ半径方向内側に前記封止用のプライを位
置させて内、外に重なる2枚のプライを含み、かつ前記
封止用のプライと、その外側のプライとが一体に接着す
る接着部とこの接着部の間に設けられかつゴム離型性を
有する防着シートを介在することによって前記2枚のプ
ライの接着が防止された非接着部分とにより前記袋状部
を形成することを特徴とする請求項1記載の空気入りタ
イヤである。
よびその製造方法の実施の一形態を、空気入りタイヤと
して自動二輪車用タイヤを例にとり、図面に基づき説明
する。図1は、自動二輪車用タイヤ(以下、単に「タイ
ヤ」ということがある。)1を例示しており、トレッド
部2からサイドウォール部3を通りビード部4のビード
コア5に至るトロイド状のカーカス6を具え、かつ前記
トレッド部2の内部にタイヤ周方向に延在するパンク防
止用のシール剤9を配するとともに、このシール剤9の
タイヤ半径方向内側に、コードによって補強されかつ該
シール剤9を収容する袋状部Bを形成する1枚以上の封
止用のプライ7を有している。
ヨン、ポリエステル等の有機繊維コードからなるカーカ
スコードを周方向に対して70〜90度の角度で配列し
たラジアル、セミラジアル構造、又は35〜70度の角
度で配列したバイアス構造の1枚以上のカーカスプライ
が用いられる。本実施形態では、このカーカス6は、ト
レッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4に
至りかつタイヤ半径方向内側に前記封止用のプライ7を
位置させて内、外に重なる2枚のプライ7、6Aを含む
とともに、その外側に、外のプライ6Bを配した合計3
枚のプライにて形成されたものを例示している。
ド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビー
ドコア5に至り終端するものを例示している。またこの
封止用のプライ7の内面には、インナーライナゴムiが
配設されているる。このインナーライナゴムiは、ブチ
ルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム等の
ガス不透過性に優れるブチル系ゴム等を用いることもで
き、例えば0.5〜2.0mm程度の略均一な厚さを有す
るとともに、前記封止用のプライ7の内面をほぼ全域に
亘り被覆し、タイヤ内腔の空気の漏洩を防止しうる。
なわちプライ6A、6Bは、本例ではトレッド部2から
サイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5の
回りをタイヤ軸方向内側から外側に向けて折り返されて
終端するものを例示している。なおビード部4には、ビ
ードコア5から半径方向外側にのびる断面三角形状のビ
ードエーペックスゴム8が配される。
タイヤ半径方向内側にコードで補強された封止用のプラ
イ7を1枚以上具えることにより、袋状部Bのタイヤ半
径方向外側(プライ6A、6B)との剛性差を従来に比
して減じることができる。この結果、袋状部Bの内側を
なす封止用のプライ7には、過度の剛性差に基づく波打
ちが生じず、精度の良い袋状部Bを形成することがで
き、パンク防止用のシール剤9を充填したタイヤを高品
質を有して歩留まり良くかつ能率良く生産するのに役立
つ。
の外側のプライ6Aとが一体に、例えば加硫により接着
する接着部11と、この接着部11の間かつトレッド部
2に設けられかつゴム離型性を有する防着シート10を
介在することによって前記2枚のプライ7、6Aの接着
が防止された非接着部分12とにより前記袋状部Bを形
成したものを例示している。
巾一定厚さを有する防着シート10を封止用のプライ7
とプライ6Aとの間に介在させることで足り、製造時の
作業性を向上しうる他、袋状部Bの巾、ひいては袋状部
Bの容積などを高精度で管理しうる結果、シール剤6の
層の厚さなどを均一化してパンクシール性能を向上する
のにも役立つ。なお従来と同様に、各プライ6A、7間
に離型剤を塗布しておくことにより前記袋状部Bを形成
しても良いのは言うまでもない。
形および加硫成型の際に、周囲のプライとともに膨張変
形しうる伸び性能を有することが特に好ましい。そのた
めには、特に限定されるものではないが、例えばシート
巾8mm当たりの荷重400gに対する伸びを20%以上
としたものが特に好ましいものとなる。
ばテフロン(デュポン社の商標)であるポリフルオルエ
チレン樹脂が好ましく、その厚さを0.05mm〜0.1
5mm、例えば0.1mm程度とすることにより必要かつ十
分な伸び性能が得られる。また防着シート10には、こ
のようなポリフルオルエチレン樹脂に代えて、例えばよ
り安価な材料としてナイロンフィルムなども用いること
ができる。このナイロンフィルムとしては、例えばナイ
ロン6を主原料としたもの(商品名「レイファンN
O」、東レ合成フィルム(株)社製)が伸び性能、ゴム
離型性の観点から特に好ましい。このようなナイロンフ
ィルムの物性を表1に示す。
ナイロンフィルムを防着シート10として使用した場
合、その厚さが例えば25μ程度であっても良好な防着
性と伸び性能を示していることが確認されている。また
防着シート10は、これらの例に限定されることなく、
例えばポリエチレンフィルム等の他の高分子フィルムな
どにゴム離型剤を含浸させたもの、あるいはゴム離型性
の表面処理を施したものなど、種々の材料を使用しうる
のは言うまでもない。
9としては、常温(20℃)において液状を呈する、例
えば粘性率を2.0〜10.0mPa・s(温度20゜
C)とした粘性材料が好適に使用できる。この他にも、
−20℃〜60℃の温度範囲で釘穴に進入してその自封
作用によりをシールしうるものであれば、種々の液状な
いしゲル状のパンクシール剤を使用することができる。
なお、このシール剤9は、本例では、トレッド内方領域
Yの80%以上の巾を有して周方向に連続して配された
ものが例示される。ここで「トレッド内方領域Y」と
は、トレッド縁Teにおいてトレッド面2Sに立てた法
線N、Nで挟まれるタイヤ内腔面上の領域を意味する。
これにより広範囲に亘り、パンクシール効果を発揮しう
る。
は、前記カーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の
内方に配されるブレーカやベルトなどを含むコード層に
よってさらにトレッド部2などを補強することができ
る。
いる。本例では、カーカス6が、トレッド部2からサイ
ドウォール部3を経て図示しないビード部に至りかつタ
イヤ半径方向内側に前記封止用のプライ7を位置させて
内、外に重なる2枚のプライ7、6Aから構成されてい
る。またトレッド部2において、これらのプライ6A、
7の間にゴムシート14a、14bを配するとともに、
これらのゴムシート14a、14bの間に前記防着シー
ト10を介在することにより前記2枚のプライ7、6A
の接着を防止し、前記袋状部Bを形成したものを例示し
ている。
のプライ7が、いずれもトレッド部2からサイドウォー
ル部3をへてビード部4に至るカーカス6のプライをな
すものを例示したが、例えばトレッド内方領域Yで終端
し、前記シール剤6の半径方向内側部だけに配されるも
のであっても良い。また、封止用のプライ7は、2枚以
上配することもできる。
方法の一例について説明する。本実施形態の製造方法
は、穿設工程、取付工程、防着シート貼付工程、生カバ
ー体形成工程及び注入工程を含んでいる。
示する如く、所定巾及び所定長さに裁断したインナーラ
イナゴムi、封止用のプライ7、又は裁断中のインナー
ライナゴムi、封止用のプライ7に、前記シール剤6を
加硫後に注入するための注入孔15を設けて孔付のイン
ナーライナゴムi、封止用のプライ7を形成する。前記
注入孔15としては、本例では、直径2〜8mmのもの
が、各ゴムないしプライの巾方向中央部分に穿設され
る。
形フォーマ20上に、前記孔付きのインナーライナゴム
i、封止用のプライ7を順次巻き付けて貼着する。また
前記防着シート貼付工程は、図4に略示する如く、防着
シート10を、前記封止用のプライの上面、かつ前記ト
レッド内方領域Yに相当する位置に貼着する。この場合
には、離型剤を塗布していた工程を、一定巾一定厚さを
有する防着シート10を封止ゴムシート5に貼付けする
という非常に簡単な作業に置き換えでき、生産性が格段
に向上しうる。
示する如く、前記防着シート10を貼り付けた封止用の
プライ7の上に、他のプライ6A、6B、ビードコア5
を含むタイヤ基体構造材を付加しかつ、トロイド状に膨
張変形させて生カバー体1Aを形成する。ここでタイヤ
基体構造材としては、本例では、他にビードエーペック
スゴム11、トレッドゴム2G、サイドウオールゴム3
Gなどを含み、例えば膨張変形に先立ちカーカスプライ
6A、6Bの両端の折返しなどが行われる。
記生カバー体1Aを加硫した後、前記注入孔15から、
前記防着シート10によって接着が防止された前記封止
用のプライ7とプライ6Aとの間の非接着部分12によ
り形成される袋状部Bの内部に、シール剤9を注入する
工程である。この注入は、注射器状の注入器fを用い
て、シール剤9を規定量注入することによって、図1に
示した如く所定厚さに膨らんだシール剤9の層が形成さ
れる。なお、注入後の注入孔15は、本例では、接着剤
を塗布した未加硫または既加硫のゴムシート等によって
適宜封止される。
では、離型剤の塗布に代わり、防着シート10を封止用
のプライ7の上に設けているため、作業能率に優れ、し
かも袋状部Bの巾などを高精度で管理することが可能と
なる。その結果、袋状部Bの接着強度を高くかつ安定化
しうるとともに、非接着部分12の巾すなわちシール剤
9が注入される袋状部Bの容積もばらつきがなくなり、
シール剤9の層の厚さが均一化した空気入りタイヤを得
ることができる。
0−10の自動二輪車用タイヤを、封止用のプライの枚
数などを変えて上述の製造方法により種々試作した。そ
して加硫後のタイヤ内面を精査し、波打ちの有無等仕上
がり状態を調べた。またタイヤのパンクシール能力を調
べるために、供試タイヤをリム組みして内圧を充填後、
トレッド部の表面側から釘を突き刺して実車にて約10
00kmの走行が可能か否かを調べ、パンクシール可能
な最大の釘穴径を調べた。なお、実施例では、カーカス
のプライは、封止用のプライを含めいずれも合計3枚と
した。テストの結果を表2に示す。
来例に比してタイヤ内腔面の仕上がりが良好であり、殆
ど波打ちが生じておらず、かつパンクシール性能につい
ても良好な結果が得られた。
部のタイヤ半径方向内側にコードで補強された封止用の
プライを具えることにより、袋状部のタイヤ半径方向内
側を好適に補強でき、袋状部のタイヤ半径方向外側との
剛性差を従来に比して小としうる。この結果、袋状部の
内側をなす封止用のプライには、加硫成形後においても
過度の剛性差に基づいた波打ちが生じず、精度の良い袋
状部を形成でき、パンク防止用のシール剤を充填したタ
イヤを高品質を有して歩留まり良くかつ能率良く生産す
るのに役立つ。
面図である。
ある。
る。
る。
る。
る。
向に沿った部分断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るトロイド状のカーカスを具
え、かつ前記トレッド部の内部にタイヤ周方向に延在す
るパンク防止用のシール剤を配した空気入りタイヤであ
って、 前記シール剤のタイヤ半径方向内側に、コードによって
補強されかつ該シール剤を収容する袋状部を形成する1
枚以上の封止用のプライを有することを特徴とする空気
入りタイヤ。 - 【請求項2】前記カーカスは、トレッド部からサイドウ
ォール部を経てビード部に至りかつタイヤ半径方向内側
に前記封止用のプライを位置させて内、外に重なる2枚
のプライを含み、 かつ前記封止用のプライとその外側のプライとが一体に
接着する接着部と、この接着部の間に設けられかつゴム
離型性を有する防着シートを介在することによって前記
2枚のプライの接着が防止された非接着部分とにより前
記袋状部を形成することを特徴とする請求項1記載の空
気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05089599A JP3510811B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 空気入りタイヤ |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05089599A JP3510811B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
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Family
ID=12871487
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP05089599A Expired - Fee Related JP3510811B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 空気入りタイヤ |
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-
1999
- 1999-02-26 JP JP05089599A patent/JP3510811B2/ja not_active Expired - Fee Related
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