JP2000247288A - ウォータジェット式船舶 - Google Patents
ウォータジェット式船舶Info
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- JP2000247288A JP2000247288A JP11047284A JP4728499A JP2000247288A JP 2000247288 A JP2000247288 A JP 2000247288A JP 11047284 A JP11047284 A JP 11047284A JP 4728499 A JP4728499 A JP 4728499A JP 2000247288 A JP2000247288 A JP 2000247288A
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- lip
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- water
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T70/00—Maritime or waterways transport
- Y02T70/10—Measures concerning design or construction of watercraft hulls
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】水を吸い込む取水口の入口部で発生する不均一
な圧力分布を無くし得るウォータジェット式船舶を提供
する。 【解決手段】ウォータジェット用の水を取り込む取水口
2の下流側部分の船底部1に、外周面にリップ形状が形
成されたリップ部材3を回転可能に配置するとともに、
船底部1内にこのリップ部材3を回転させてその先端位
置を調節するための駆動装置11を配置し、リップ部材
3よりも下流側の取水口2内の圧力を検出する第1圧力
センサ16を配置するとともに、リップ部材3よりも下
流側の船体外方の圧力を検出する第2圧力センサ17を
配置し、これら両圧力センサ16,17からの検出圧力
差に基づきリップ部材3の駆動装置11を制御するよう
に構成したものである。
な圧力分布を無くし得るウォータジェット式船舶を提供
する。 【解決手段】ウォータジェット用の水を取り込む取水口
2の下流側部分の船底部1に、外周面にリップ形状が形
成されたリップ部材3を回転可能に配置するとともに、
船底部1内にこのリップ部材3を回転させてその先端位
置を調節するための駆動装置11を配置し、リップ部材
3よりも下流側の取水口2内の圧力を検出する第1圧力
センサ16を配置するとともに、リップ部材3よりも下
流側の船体外方の圧力を検出する第2圧力センサ17を
配置し、これら両圧力センサ16,17からの検出圧力
差に基づきリップ部材3の駆動装置11を制御するよう
に構成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォータジェット
式船舶に関するものである。
式船舶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速艇の中には、ウォータジェットを利
用したものがあり、図4に示すように、このような高速
艇の船底部51には、ウォータジェット用の水を取り込
むための取水口52が設けられている。ところで、この
取水口52の形状は、船速とウォータジェットポンプの
最も稼動状況の多い吸込速度とから算出されるIVR
(ポンプの吸込速度/船速で表わされ、船速流速比とも
いう)並びに取水口の入口部であるリップ部に発生する
圧力分布およびキャビテーションを考慮し、最も推進効
率が良くなるように決定されていた。
用したものがあり、図4に示すように、このような高速
艇の船底部51には、ウォータジェット用の水を取り込
むための取水口52が設けられている。ところで、この
取水口52の形状は、船速とウォータジェットポンプの
最も稼動状況の多い吸込速度とから算出されるIVR
(ポンプの吸込速度/船速で表わされ、船速流速比とも
いう)並びに取水口の入口部であるリップ部に発生する
圧力分布およびキャビテーションを考慮し、最も推進効
率が良くなるように決定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように取水口52
の形状は、IVR、圧力分布およびキャビテーションを
考慮して算出されているが、実際の運行では、加速、減
速の過渡状態が多々発生するとともに、風、波等の外乱
の影響を受け、設計IVRにマッチングしにくいという
問題がある。
の形状は、IVR、圧力分布およびキャビテーションを
考慮して算出されているが、実際の運行では、加速、減
速の過渡状態が多々発生するとともに、風、波等の外乱
の影響を受け、設計IVRにマッチングしにくいという
問題がある。
【0004】例えば、取水口形状と設計IVRとがマッ
チングした状態では、図5に示すように、丁度、取水口
52のリップ部53の先端によどみ点Sが発生し、リッ
プ部53付近では、上下に亘って均一な正圧分布とな
り、水の吸込効率が良好になるとともにキャビテーショ
ンの発生が防止される。しかし、図6に示すように、設
計IVRより航行時IVRの方が小さくなると、よどみ
点Sが、リップ部53の上面側に移動(発生)し、この
ため、リップ部53の下面側が負圧となり、圧力分布が
不均一になるとともにキャビテーションが発生する。ま
た、図7に示すように、設計IVRより航行時IVRの
方が大きくなると、よどみ点Sがリップ部53の下面側
に移動(発生)し、やはり、リップ部53の上面側が負
圧になって、圧力分布が不均一になってしまう。
チングした状態では、図5に示すように、丁度、取水口
52のリップ部53の先端によどみ点Sが発生し、リッ
プ部53付近では、上下に亘って均一な正圧分布とな
り、水の吸込効率が良好になるとともにキャビテーショ
ンの発生が防止される。しかし、図6に示すように、設
計IVRより航行時IVRの方が小さくなると、よどみ
点Sが、リップ部53の上面側に移動(発生)し、この
ため、リップ部53の下面側が負圧となり、圧力分布が
不均一になるとともにキャビテーションが発生する。ま
た、図7に示すように、設計IVRより航行時IVRの
方が大きくなると、よどみ点Sがリップ部53の下面側
に移動(発生)し、やはり、リップ部53の上面側が負
圧になって、圧力分布が不均一になってしまう。
【0005】このように、取水口のリップ部すなわち入
口部に発生するよどみ点が、上面側または下面側にずれ
ると、入口部における圧力分布が不均一となり、水の吸
込効率が悪くなるとともにキャビテーションが発生し、
したがって推進性能が低下するとともに、船体構造の疲
労に対して悪影響を及ぼすという問題がある。そこで、
本発明は、水を吸い込む取水口の入口部で発生する不均
一な圧力分布を無くし得るウォータジェット式船舶を提
供することを目的とする。
口部に発生するよどみ点が、上面側または下面側にずれ
ると、入口部における圧力分布が不均一となり、水の吸
込効率が悪くなるとともにキャビテーションが発生し、
したがって推進性能が低下するとともに、船体構造の疲
労に対して悪影響を及ぼすという問題がある。そこで、
本発明は、水を吸い込む取水口の入口部で発生する不均
一な圧力分布を無くし得るウォータジェット式船舶を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の手段は、ウォータジェット用の取水
口を有しウォータジェットポンプにより推進される船舶
であって、取水口の下流側部分の船底部に、外周面にリ
ップ形状が形成されたリップ部材を回転可能に配置する
とともに、船底部内にこのリップ部材を回転させてその
先端位置を調節するための駆動装置を配置し、上記リッ
プ部材よりも下流側の取水口内の圧力を検出する第1圧
力センサを配置するとともに、リップ部材よりも下流側
の船体外方の圧力を検出する第2圧力センサを配置し、
これら両圧力センサからの検出圧力差に基づき上記リッ
プ部材の駆動装置を制御するように構成したウォータジ
ェット式船舶である。
に、本発明の第1の手段は、ウォータジェット用の取水
口を有しウォータジェットポンプにより推進される船舶
であって、取水口の下流側部分の船底部に、外周面にリ
ップ形状が形成されたリップ部材を回転可能に配置する
とともに、船底部内にこのリップ部材を回転させてその
先端位置を調節するための駆動装置を配置し、上記リッ
プ部材よりも下流側の取水口内の圧力を検出する第1圧
力センサを配置するとともに、リップ部材よりも下流側
の船体外方の圧力を検出する第2圧力センサを配置し、
これら両圧力センサからの検出圧力差に基づき上記リッ
プ部材の駆動装置を制御するように構成したウォータジ
ェット式船舶である。
【0007】また、本発明の第2の手段は、ウォータジ
ェット用の取水口を有しウォータジェットポンプにより
推進される船舶であって、取水口の下流側リップ部分に
対応する船底部に、水平方向の細長い板材が互いに屈曲
可能に連結されてなる可撓性板状部材を配置するととも
に、この板状部材の外周を水密用の膜状材で覆い、上記
板状部材の突出先端位置を調節し得る先端位置調節装置
を船底部内に配置し、上記板状部材近傍の取水口の内面
および外方の圧力差を検出する差圧検出装置を設けると
ともに、この差圧検出装置からの検出圧力に基づき上記
先端位置調節装置を制御するように構成したウォータジ
ェット式船舶であり、さらにこの構成における先端位置
調節装置を、船底部内で昇降自在に設けられた昇降体
と、この昇降体に設けられて前後方向で移動自在に設け
られた移動体と、この移動体の先端に取り付けられて板
状部材の内面に接触するローラ体とから構成したもので
ある。
ェット用の取水口を有しウォータジェットポンプにより
推進される船舶であって、取水口の下流側リップ部分に
対応する船底部に、水平方向の細長い板材が互いに屈曲
可能に連結されてなる可撓性板状部材を配置するととも
に、この板状部材の外周を水密用の膜状材で覆い、上記
板状部材の突出先端位置を調節し得る先端位置調節装置
を船底部内に配置し、上記板状部材近傍の取水口の内面
および外方の圧力差を検出する差圧検出装置を設けると
ともに、この差圧検出装置からの検出圧力に基づき上記
先端位置調節装置を制御するように構成したウォータジ
ェット式船舶であり、さらにこの構成における先端位置
調節装置を、船底部内で昇降自在に設けられた昇降体
と、この昇降体に設けられて前後方向で移動自在に設け
られた移動体と、この移動体の先端に取り付けられて板
状部材の内面に接触するローラ体とから構成したもので
ある。
【0008】上記の各構成において、取水口の内面と外
面との圧力差に応じて、リップ部材を上方に若しくは下
方に回転させ、または可撓性板状部材の先端位置を上方
に若しくは下方に移動させることにより、リップ部分で
の圧力分布の均一化を図ることができ、したがって取水
口への吸込効率の低下およびキャビテーションの発生が
防止される。
面との圧力差に応じて、リップ部材を上方に若しくは下
方に回転させ、または可撓性板状部材の先端位置を上方
に若しくは下方に移動させることにより、リップ部分で
の圧力分布の均一化を図ることができ、したがって取水
口への吸込効率の低下およびキャビテーションの発生が
防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
におけるウォータジェット式船舶を、図1および図2に
基づき説明する。図1および図2に示すように、高速艇
(船舶の一例)の船底部1には、ウォータジェット用の
水を取り込むための取水口2が形成されており、この取
水口2の入口部の下流側部分には切欠部1aが形成され
ている。
におけるウォータジェット式船舶を、図1および図2に
基づき説明する。図1および図2に示すように、高速艇
(船舶の一例)の船底部1には、ウォータジェット用の
水を取り込むための取水口2が形成されており、この取
水口2の入口部の下流側部分には切欠部1aが形成され
ている。
【0010】そして、この船底部1内には、前方外周面
に所定のリップ形状が形成された断面が卵形状(卵形状
に限定されるものではない)のリップ部材3が、その前
方外周面が上記切欠部1aから突出するように、船体幅
方向で設けられた水平支持軸部3aを介して軸受4によ
り回転可能に設けられている。勿論、図示しないが、こ
のリップ部材3の船底部1に対する取付部は水密構造に
されており、例えばパッキン材および仕切り壁などが設
けられている。
に所定のリップ形状が形成された断面が卵形状(卵形状
に限定されるものではない)のリップ部材3が、その前
方外周面が上記切欠部1aから突出するように、船体幅
方向で設けられた水平支持軸部3aを介して軸受4によ
り回転可能に設けられている。勿論、図示しないが、こ
のリップ部材3の船底部1に対する取付部は水密構造に
されており、例えばパッキン材および仕切り壁などが設
けられている。
【0011】また、船底部1内には、上記リップ部材3
を水平軸心回りで回転させて、その突出先端位置すなわ
ちリップ先端の位置を、ほぼ上下方向で調節するための
駆動装置11が設けられている。この駆動装置11は、
リップ部材3の後方外周面に設けられた歯部からなる歯
車部12に噛合する駆動歯車13と、この駆動歯車13
を回転させる回転駆動部(例えば、油圧モータ、電動機
などが使用される)14と、その制御部15とから構成
されている。
を水平軸心回りで回転させて、その突出先端位置すなわ
ちリップ先端の位置を、ほぼ上下方向で調節するための
駆動装置11が設けられている。この駆動装置11は、
リップ部材3の後方外周面に設けられた歯部からなる歯
車部12に噛合する駆動歯車13と、この駆動歯車13
を回転させる回転駆動部(例えば、油圧モータ、電動機
などが使用される)14と、その制御部15とから構成
されている。
【0012】さらに、リップ部材3より下流側の船底部
(取水口内面側)1には、取水口2内の水圧を検出する
第1圧力センサ16が設けられるとともに、リップ部材
3よりも下流側の船体外面(取水口外面側)には、取水
口2の外方の水圧を検出する第2圧力センサ17が設け
られ、そしてこれら両圧力センサ16,17からの検出
圧力が上記制御部15に入力されて、その圧力差に基づ
き回転駆動部14が制御される。
(取水口内面側)1には、取水口2内の水圧を検出する
第1圧力センサ16が設けられるとともに、リップ部材
3よりも下流側の船体外面(取水口外面側)には、取水
口2の外方の水圧を検出する第2圧力センサ17が設け
られ、そしてこれら両圧力センサ16,17からの検出
圧力が上記制御部15に入力されて、その圧力差に基づ
き回転駆動部14が制御される。
【0013】すなわち、航行時におけるIVRの方が設
計IVRよりも小さい場合には、よどみ点がリップ部材
3の上面側(取水口奥側)に移動して、リップ部材3の
下面側(取水口外面側)では負圧になる。この場合、第
1圧力センサ16の検出圧力が第2圧力センサ17のも
のよりも大きくなるため、制御部15では、この圧力差
に応じて、リップ部材3を図1の矢印a方向に回転させ
て、リップ先端位置を上側に移動させる。
計IVRよりも小さい場合には、よどみ点がリップ部材
3の上面側(取水口奥側)に移動して、リップ部材3の
下面側(取水口外面側)では負圧になる。この場合、第
1圧力センサ16の検出圧力が第2圧力センサ17のも
のよりも大きくなるため、制御部15では、この圧力差
に応じて、リップ部材3を図1の矢印a方向に回転させ
て、リップ先端位置を上側に移動させる。
【0014】すると、取水口2付近での海水の流れは、
リップ部材3の外面側に導かれて、取水口2の奥側位置
での圧力が減少されるとともに、リップ部材3の外面側
での圧力が増加され、したがってリップ部分での上下面
における圧力分布[CP分布ともいい、P/(ρU2/
2)で表わされる]の均一化が図られ(よどみ点が適正
な位置に戻る)、取水口2への吸込効率の低下およびキ
ャビテーションの発生が防止される。
リップ部材3の外面側に導かれて、取水口2の奥側位置
での圧力が減少されるとともに、リップ部材3の外面側
での圧力が増加され、したがってリップ部分での上下面
における圧力分布[CP分布ともいい、P/(ρU2/
2)で表わされる]の均一化が図られ(よどみ点が適正
な位置に戻る)、取水口2への吸込効率の低下およびキ
ャビテーションの発生が防止される。
【0015】また、上記とは逆に、航行時におけるIV
Rの方が設計IVRよりも大きい場合には、よどみ点が
リップ部材3の下面側に移動して、リップ部材3の上面
側では負圧になる。このことが、制御部15により検出
されると、リップ部材3は、図1の矢印b方向に回転さ
れて、リップ先端位置が下側に移動させられる。する
と、取水口2付近での海水の流れは、リップ部材3の上
面側に導かれるため、船底部1外面側での圧力が減少さ
れるとともに、リップ部材3の上面側では圧力が増加
し、したがってリップ部材3の上下面における圧力分布
の均一化が図られ、取水口2への吸込効率の低下および
キャビテーションの発生が防止される。
Rの方が設計IVRよりも大きい場合には、よどみ点が
リップ部材3の下面側に移動して、リップ部材3の上面
側では負圧になる。このことが、制御部15により検出
されると、リップ部材3は、図1の矢印b方向に回転さ
れて、リップ先端位置が下側に移動させられる。する
と、取水口2付近での海水の流れは、リップ部材3の上
面側に導かれるため、船底部1外面側での圧力が減少さ
れるとともに、リップ部材3の上面側では圧力が増加
し、したがってリップ部材3の上下面における圧力分布
の均一化が図られ、取水口2への吸込効率の低下および
キャビテーションの発生が防止される。
【0016】なお、リップ部材3の上面側および下面側
での圧力差と、この圧力差を無くすように(広く言え
ば、適正な値となるように)するためのリップ先端位置
との関係が、予め、実験などにより求められており、そ
のデータが制御部15に入力されている。このように、
取水口2の内外面に圧力差が生じた場合、すなわちよど
み点がリップ先端位置からどちらかにずれた場合、その
圧力差が無くなる方向に、リップ部材3が回転されて、
リップ部材3の上下面における圧力分布の均一化が図ら
れるため、取水口2への吸込効率の低下およびキャビテ
ーションの発生が防止される。
での圧力差と、この圧力差を無くすように(広く言え
ば、適正な値となるように)するためのリップ先端位置
との関係が、予め、実験などにより求められており、そ
のデータが制御部15に入力されている。このように、
取水口2の内外面に圧力差が生じた場合、すなわちよど
み点がリップ先端位置からどちらかにずれた場合、その
圧力差が無くなる方向に、リップ部材3が回転されて、
リップ部材3の上下面における圧力分布の均一化が図ら
れるため、取水口2への吸込効率の低下およびキャビテ
ーションの発生が防止される。
【0017】次に、本発明の第2の実施の形態における
ウォータジェット式船舶を、図3に基づき説明する。上
記第1の実施の形態においては、リップ先端位置を調節
するのに、リップ部材を回転させることにより行うよう
にしたのに対し、本第2の実施の形態においては、リッ
プ部分を可撓性の板状部材により構成するとともに、そ
の突出先端位置を内側から調節し得るようにしたもので
ある。
ウォータジェット式船舶を、図3に基づき説明する。上
記第1の実施の形態においては、リップ先端位置を調節
するのに、リップ部材を回転させることにより行うよう
にしたのに対し、本第2の実施の形態においては、リッ
プ部分を可撓性の板状部材により構成するとともに、そ
の突出先端位置を内側から調節し得るようにしたもので
ある。
【0018】すなわち、取水口22のリップ部分である
下流側部分に対応する船底部21に切欠部(開口部)2
1aを形成するとともに、この切欠部21aに、水平方
向の細長い板材31が複数枚互いに屈曲可能に連結され
て構成された可撓性板状部材(巻取式のシャッターと同
様の構成を有するもの)32が取り付けられ、またこの
板状部材32の外面が水密用の膜状材33で覆われ、さ
らに上記板状部材32の突出先端位置を調節し得る先端
位置調節装置34が船底部21内に配置されている。
下流側部分に対応する船底部21に切欠部(開口部)2
1aを形成するとともに、この切欠部21aに、水平方
向の細長い板材31が複数枚互いに屈曲可能に連結され
て構成された可撓性板状部材(巻取式のシャッターと同
様の構成を有するもの)32が取り付けられ、またこの
板状部材32の外面が水密用の膜状材33で覆われ、さ
らに上記板状部材32の突出先端位置を調節し得る先端
位置調節装置34が船底部21内に配置されている。
【0019】上記先端位置調節装置34は、船底部21
内で鉛直ガイド棒41に昇降自在に設けられた昇降体4
2と、この昇降体42に取り付けられた水平ガイド棒4
3に前後方向で移動自在に設けられた移動体44と、こ
の移動体44の先端に取り付けられて板状部材32の内
面に接触するローラ体45と、上記昇降体42および移
動体44の昇降量および移動量を制御する制御部46と
から構成されている。なお、上記昇降体42および移動
体44の駆動方式は、ラック・ピニオン方式またはリニ
ア駆動方式など、種々のものが考えられる。
内で鉛直ガイド棒41に昇降自在に設けられた昇降体4
2と、この昇降体42に取り付けられた水平ガイド棒4
3に前後方向で移動自在に設けられた移動体44と、こ
の移動体44の先端に取り付けられて板状部材32の内
面に接触するローラ体45と、上記昇降体42および移
動体44の昇降量および移動量を制御する制御部46と
から構成されている。なお、上記昇降体42および移動
体44の駆動方式は、ラック・ピニオン方式またはリニ
ア駆動方式など、種々のものが考えられる。
【0020】そして、船底部21内には、板状部材32
近傍の取水口22の内面側および外面側の圧力差を検出
する差圧検出装置47が設けられ、この差圧検出装置4
7で検出された検出圧力差が上記制御部46に入力され
るように構成されている。また、この差圧検出装置47
は、例えば船底部21の切欠部21aの上下縁部間に配
置されて、両縁部間に配置された棒状検出部材48に作
用する力を検出するようにしたものである。勿論、この
場合、切欠部21aの上下縁部は、水圧に応じて変形す
るようにされている。
近傍の取水口22の内面側および外面側の圧力差を検出
する差圧検出装置47が設けられ、この差圧検出装置4
7で検出された検出圧力差が上記制御部46に入力され
るように構成されている。また、この差圧検出装置47
は、例えば船底部21の切欠部21aの上下縁部間に配
置されて、両縁部間に配置された棒状検出部材48に作
用する力を検出するようにしたものである。勿論、この
場合、切欠部21aの上下縁部は、水圧に応じて変形す
るようにされている。
【0021】なお、第1の実施の形態と同様に、板状部
材32の上面側および下面側での圧力差と、この圧力差
を無くすように(適正な値となるように)するためのリ
ップ先端位置との関係が、予め、実験などにより求めら
れており、そのデータが制御部46に入力されている。
上記構成において、よどみ点がリップ部分である板状部
材32の上面側(取水口奥側)に移動した場合には、差
圧検出装置47からの圧力差が制御部46に入力される
とともに、この圧力差に応じた位置制御信号が昇降体4
2および移動体44に出力されて、先端のローラ体45
が上方に移動され、リップ先端位置が上方の所定位置に
移動される。
材32の上面側および下面側での圧力差と、この圧力差
を無くすように(適正な値となるように)するためのリ
ップ先端位置との関係が、予め、実験などにより求めら
れており、そのデータが制御部46に入力されている。
上記構成において、よどみ点がリップ部分である板状部
材32の上面側(取水口奥側)に移動した場合には、差
圧検出装置47からの圧力差が制御部46に入力される
とともに、この圧力差に応じた位置制御信号が昇降体4
2および移動体44に出力されて、先端のローラ体45
が上方に移動され、リップ先端位置が上方の所定位置に
移動される。
【0022】すると、取水口22付近での海水の流れ
は、板状部材32の外面側に導かれて、取水口22の奥
側位置での圧力が減少されるとともに、板状部材32の
外面側での圧力が増加され、したがってリップ部分での
上下面における圧力分布[CP分布ともいい、P/(ρ
U2/2)で表わされる]の均一化が図られ(よどみ点
が適正な位置に戻る)、取水口2への吸込効率の低下お
よびキャビテーションの発生が防止される。
は、板状部材32の外面側に導かれて、取水口22の奥
側位置での圧力が減少されるとともに、板状部材32の
外面側での圧力が増加され、したがってリップ部分での
上下面における圧力分布[CP分布ともいい、P/(ρ
U2/2)で表わされる]の均一化が図られ(よどみ点
が適正な位置に戻る)、取水口2への吸込効率の低下お
よびキャビテーションの発生が防止される。
【0023】また、上記とは逆に、航行時におけるIV
Rの方が設計IVRよりも大きい場合には、やはり、差
圧検出装置47からの圧力差に基づき、制御部46によ
り、昇降体42および移動体44が駆動されて、先端の
ローラ体45が下方に移動されて、リップ先端位置が下
方の所定位置に移動される。すると、取水口22付近で
の海水の流れは、板状部材32の上面側に導かれるた
め、船底部21外面側での圧力が減少されるとともに、
板状部材32の上面側では圧力が増加し、したがってリ
ップ部分の上下面における圧力分布の均一化が図られ、
取水口2への吸込効率の低下およびキャビテーションの
発生が防止される。
Rの方が設計IVRよりも大きい場合には、やはり、差
圧検出装置47からの圧力差に基づき、制御部46によ
り、昇降体42および移動体44が駆動されて、先端の
ローラ体45が下方に移動されて、リップ先端位置が下
方の所定位置に移動される。すると、取水口22付近で
の海水の流れは、板状部材32の上面側に導かれるた
め、船底部21外面側での圧力が減少されるとともに、
板状部材32の上面側では圧力が増加し、したがってリ
ップ部分の上下面における圧力分布の均一化が図られ、
取水口2への吸込効率の低下およびキャビテーションの
発生が防止される。
【0024】ところで、上記第1の実施の形態において
は、リップ部材を回転させるのに、回転駆動部を使用し
たが、例えば油圧シリンダなどにより、リップ部材を回
転させることもできる。また、上記第2の実施の形態に
おいて、差圧検出装置を設けたが、第1の実施の形態と
同様に、切欠部の上下位置にそれぞれ圧力センサを配置
して、両圧力センサにおける検出圧力の差を演算により
求めるようにしても良い。
は、リップ部材を回転させるのに、回転駆動部を使用し
たが、例えば油圧シリンダなどにより、リップ部材を回
転させることもできる。また、上記第2の実施の形態に
おいて、差圧検出装置を設けたが、第1の実施の形態と
同様に、切欠部の上下位置にそれぞれ圧力センサを配置
して、両圧力センサにおける検出圧力の差を演算により
求めるようにしても良い。
【0025】さらに、上記第2の実施の形態において
は、リップ部分に配置される可撓性板状部材として、細
長い板材を多数屈曲可能に連結したものを説明したが、
例えば薄いステンレス板体を使用することもできる。
は、リップ部分に配置される可撓性板状部材として、細
長い板材を多数屈曲可能に連結したものを説明したが、
例えば薄いステンレス板体を使用することもできる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の各ウォータジェ
ット式船舶の構成によると、取水口の下流側部分に、外
周面にリップ形状が形成されたリップ部材を、取水口の
内面側および外面側における圧力差に応じて回転させる
ようにしたので、またはリップ部分のリップ先端位置に
対応する板状部材の突出位置を調節し得るようにしたの
で、船舶の速度などに関係無く、リップ先端付近での圧
力分布の均一化を図ることができ、したがって取水口へ
の吸込効率の低下およびキャビテーションの発生が防止
される。すなわち、推進性能の低下を防止し得るととも
に、船体構造の疲労に対して悪影響を及ぼすのを防止す
ることができる。
ット式船舶の構成によると、取水口の下流側部分に、外
周面にリップ形状が形成されたリップ部材を、取水口の
内面側および外面側における圧力差に応じて回転させる
ようにしたので、またはリップ部分のリップ先端位置に
対応する板状部材の突出位置を調節し得るようにしたの
で、船舶の速度などに関係無く、リップ先端付近での圧
力分布の均一化を図ることができ、したがって取水口へ
の吸込効率の低下およびキャビテーションの発生が防止
される。すなわち、推進性能の低下を防止し得るととも
に、船体構造の疲労に対して悪影響を及ぼすのを防止す
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるウォータジ
ェット式船舶の取水口近傍の断面図である。
ェット式船舶の取水口近傍の断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるウォータジ
ェット式船舶の取水口近傍の断面図である。
ェット式船舶の取水口近傍の断面図である。
【図4】従来例における船舶の取水口を示す船体底部の
断面図である。
断面図である。
【図5】従来例における取水口の作用を示す要部断面図
である。
である。
【図6】従来例における取水口の作用を示す要部断面図
である。
である。
【図7】従来例における取水口の作用を示す要部断面図
である。
である。
1 船底部 1a 切欠部 2 取水口 3 リップ部材 11 駆動装置 14 回転駆動部 15 制御部 16 第1圧力センサ 17 第2圧力センサ 21 船底部 21a 切欠部 22 取水口 31 板体 32 可撓性板状部材 33 膜状体 34 先端位置調節装置 42 昇降体 44 移動体 45 ローラ体 46 制御部 47 差圧検出装置
Claims (3)
- 【請求項1】ウォータジェット用の取水口を有しウォー
タジェットポンプにより推進される船舶であって、取水
口の下流側部分の船底部に、外周面にリップ形状が形成
されたリップ部材を回転可能に配置するとともに、船底
部内にこのリップ部材を回転させてその先端位置を調節
するための駆動装置を配置し、上記リップ部材よりも下
流側の取水口内の圧力を検出する第1圧力センサを配置
するとともに、リップ部材よりも下流側の船体外方の圧
力を検出する第2圧力センサを配置し、これら両圧力セ
ンサからの検出圧力差に基づき上記リップ部材の駆動装
置を制御するように構成したことを特徴とするウォータ
ジェット式船舶。 - 【請求項2】ウォータジェット用の取水口を有しウォー
タジェットポンプにより推進される船舶であって、取水
口の下流側リップ部分に対応する船底部に、水平方向の
細長い板材が互いに屈曲可能に連結されてなる可撓性板
状部材を配置するとともに、この板状部材の外周を水密
用の膜状材で覆い、上記板状部材の突出先端位置を調節
し得る先端位置調節装置を船底部内に配置し、上記板状
部材近傍の取水口の内面および外方の圧力差を検出する
差圧検出装置を設けるとともに、この差圧検出装置から
の検出圧力に基づき上記先端位置調節装置を制御するよ
うに構成したことを特徴とするウォータジェット式船
舶。 - 【請求項3】先端位置調節装置を、船底部内で昇降自在
に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて前後方
向で移動自在に設けられた移動体と、この移動体の先端
に取り付けられて板状部材の内面に接触するローラ体と
から構成したことを特徴とする請求項2記載のウォータ
ジェット式船舶。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11047284A JP2000247288A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | ウォータジェット式船舶 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11047284A JP2000247288A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | ウォータジェット式船舶 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000247288A true JP2000247288A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12771003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11047284A Pending JP2000247288A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | ウォータジェット式船舶 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000247288A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2489522A (en) * | 2011-04-01 | 2012-10-03 | Rolls Royce Plc | A water jet propulsion device having a duct with an inflatable portion |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP11047284A patent/JP2000247288A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2489522A (en) * | 2011-04-01 | 2012-10-03 | Rolls Royce Plc | A water jet propulsion device having a duct with an inflatable portion |
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