JP2000247586A - 重量物の昇降方法及びその装置 - Google Patents

重量物の昇降方法及びその装置

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JP2000247586A
JP2000247586A JP11048317A JP4831799A JP2000247586A JP 2000247586 A JP2000247586 A JP 2000247586A JP 11048317 A JP11048317 A JP 11048317A JP 4831799 A JP4831799 A JP 4831799A JP 2000247586 A JP2000247586 A JP 2000247586A
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jack
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heavy object
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Kuniharu Ito
邦晴 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な短尺のジャッキを用いて、工数を少な
くし、安定性のよい重量物の昇降方法及びその装置を提
供する。 【解決手段】 上下方向に積み重ねることが可能な第1
〜第3の載置台11〜13と、第1及び第2の載置台1
1、12に収納可能なジャッキ19を用い、第1の載置
台11の上に搭載された第2の載置台12の天井板14
より上方にある重量物支持部28を、第1の載置台11
のジャッキ支持部15上に載ったジャッキ19によっ
て、第3の載置台13の天井板14の高さより上位置に
した状態で、第3の載置台13を第2の載置台12の上
に取付け又は取外しを行う工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量物の昇降方法
及びその装置に係り、詳しくはジャッキと、該ジャッキ
を支持する載置台を使用して重量物を昇降する方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、重量物を昇降するときには、レッ
カー車や天井等に備えられたクレーン装置を利用してい
た。しかしながら、クレーン装置は、重量、形状が大き
いため、工場内、あるいは工事現場に収まらない場合も
多く、また、高価であるために導入できない場合もあっ
た。このように、クレーン装置を使用できない場合に
は、油圧ジャッキ等のジャッキを用いて重量物を昇降す
ることができる。以下、図5を参照して、ジャッキが短
尺、長尺の場合に分けて重量物の昇降方法について説明
する。まず、図5(A)〜(D)を参照して、短尺の油
圧ジャッキ70を使用して重量物71を短尺の油圧ジャ
ッキ70のストローク以上の高さに持ち上げる場合につ
いて説明する。図5(A)に第1工程を示す。重量物7
1の側部には、支持ブラケット72が、固定されてい
る。支持ブラケット72の下方に短尺の油圧ジャッキ7
0を立設し、短尺の油圧ジャッキ70の先端に設けられ
た受け金73が支持ブラケット72の直下部に位置する
ようにしておく。
【0003】次に図5(B)に第2工程を示す。油圧ジ
ャッキ70を作動させ、ラム74を伸長させると、油圧
ジャッキ70が受け金73と支持ブラケット72を介し
て重量物71を持ち上げる。重量物71と床との間にで
きた空間には、設置台75を設置する。その後、ラム7
4を下げ、重量物71を設置台75で支持する。図5
(C)に示す第3工程では、油圧ジャッキ70のラム7
4を更に縮小させ、油圧ジャッキ70と床との間に支持
台76を設置する。そして、図5(D)に示す第4工程
では、再度油圧ジャッキ70を作動させて、ラム74を
伸長させ、重量物71と設置台75の間に設置台77を
設置する。なお、設置台77は、設置台75と同一形状
のものを使用できる。設置台75と支持台76を複数用
意しておき、第3工程と第4工程を参考にして、油圧ジ
ャッキ70の伸縮を繰り返しながら設置台75と支持台
76を積み重ねることによって、重量物71を短尺の油
圧ジャッキ70のストローク以上の高さに持ち上げるこ
とができた。また、これらの工程を参考にして、ほぼ逆
の手順によって、重量物71を高い位置から降ろすこと
もできた。
【0004】次に図5(E)、(F)を参照して、長尺
の油圧ジャッキ78を使用して重量物79を持ち上げる
場合について説明する。図5(E)に第1工程を示す。
重量物79には、支持ブラケット80が、固定されてい
る。支持ブラケット80の先端の当接部81と床の間に
は、長尺の油圧ジャッキ78を縮小したときの全長より
大きい隙間を開けておく。そして当接部81の下方に長
尺の油圧ジャッキ78を立設しておく。図5(F)に第
2工程を示す。長尺の油圧ジャッキ78のラム82を伸
長させて重量物79を所定の高さに持ち上げ、図示しな
い設置台を重量物79の下部に設置することによってこ
れを保持できた。また、重量物79を高い位置から降ろ
すこともできた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の重量物の昇降方法及びその装置は、以下の問題があ
った。 (1)短尺のジャッキを使用する場合、重量物を支える
設置台と、ジャッキを支える支持台が必要であり、設備
費用がかかると共に、各工程における工数が多かった。 (2)一方、長尺のジャッキを使用する場合、支持ブラ
ケットを高い位置に取付ける必要があるため、形状が複
雑になり、支持ブラケットの製造コストが増加し、ま
た、長尺のジャッキも高価であるため、さらにコストが
増加していた。 (3)短尺、長尺のジャッキのいずれの場合でも重量物
を持ち上げるときの安定性が悪く、転倒することがあっ
た。 以上のように、長尺、短尺のジャッキのそれぞれに工
数、コストの問題があり、また、どちらを用いても安定
性に問題があった。本発明はかかる事情に鑑みてなされ
たもので、安価な短尺のジャッキを用いて、工数を少な
くし、安定性のよい重量物の昇降方法及びその装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る重量物の昇降方法は、上下方向に積み重ねることが
可能な第1〜第3の載置台と、前記第1及び第2の載置
台に収納可能なジャッキを用い、前記第1の載置台の上
に搭載された前記第2の載置台の天井板より上方にある
重量物支持部を、前記第1の載置台のジャッキ支持部上
に載った前記ジャッキによって、前記第1〜第3の載置
台を積み重ねた状態における前記第3の載置台の天井板
の高さより上位置にした状態で、前記第3の載置台を前
記第2の載置台の上に取付け又は取外しを行う工程を有
している。第1〜第3の載置台とは、ジャッキが挿入さ
れる載置台と、その上に連続して載置される載置台をい
い、例えば、載置台を4段に重ねたとき、ジャッキを最
下段及び下から2段目に挿入するときは、最下段を第1
の載置台、下から2段目を第2の載置台、下から3段目
を第3の載置台とみなす。また、下から2段目及び3段
目にジャッキを挿入するときは、下から2〜4段目を第
1〜第3の載置台とみなす。
【0007】第1及び第2の載置台に収納可能なジャッ
キを用い、重量物支持部を第3の載置台の天井板の高さ
より上位置にした状態で、第3の載置台の取付け又は取
外しを行う。これを繰り返して、重量物を載置台の高さ
ずつ上昇又は下降させることができる。ここで、最下部
に配置される前記第1、第2の載置台は一体構造となっ
ていてもよい。これによって、第1、第2の載置台の連
結強度を大きくすることができる。また、前記第1〜第
3の載置台が同一の高さを有し、前記ジャッキのストロ
ークをSとし、該ジャッキが縮んだ場合の全高さをCと
し、前記第1〜第3の載置台の各高さをHとして、前記
載置台の底面からジャッキ支持面までの距離をtとした
場合、以下の式を満足することも可能である。 S>H・・・・・・・・(1) C<2H−t・・・・・(2) ジャッキのストロークSが載置台の高さHより大きいの
で、ジャッキが伸長した状態で、載置台の取付け又は取
外しを行うことができる。また、ジャッキの最小高さC
が載置台を2台重ねた高さから載置台の底面からジャッ
キ支持面までの距離tを引いた高さより低いので、ジャ
ッキが縮小した状態で、第2の載置台からジャッキの先
端が突出することはない。
【0008】本発明に係る重量物の昇降装置は、ジャッ
キとその上下方向に積み重ねることが可能な複数の載置
台からなる重量物の昇降装置であって、前記載置台は、
少なくとも一方の側面が開放となって、前記天井板及び
底板には前記ジャッキの中間部が開放側から挿入される
切欠きが形成され、しかも前記ジャッキのストロークを
Sとし、該ジャッキが縮んだ場合の全高さをCとし、前
記載置台の各高さをHとして、前記載置台の底面からジ
ャッキ支持面までの距離をtとした場合、以下の式を満
足する。 S>H・・・・・・・・(3) C<2H−t・・・・・(4) ここで、載置台の各高さHは、前記(3)式、(4)式
を満足すれば、各載置台によって異なる高さでもよい。
また、最下段に使用する載置台の底板には、切欠きを設
けなくてもよい。これによって、ジャッキの側方から載
置台を取付け、又は取外すことができ、また、載置台の
側方からジャッキを取付け、又は取外すことができる。
また、前記ジャッキは油圧シリンダーからなって、その
底部には前記切欠きを跨ぐ台座を設けてもよい。台座に
よって、ジャッキの落下と転倒を防止して、安定して保
持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。
【0010】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る重量物の昇降装置10は、上下方向に積み重ねる
ことが可能な載置台11と、その上部に積み重ねること
ができ、載置台11と同一形状の載置台12、載置台1
3を有している。なお、図1では、載置台11、12、
13をそれぞれ第1、第2、第3の載置台とする。載置
台11は鉄等の金属からなるブロックで、一定厚みを有
して平行な天井板14及び底板15を上下に備えてい
る。ブロックの左右には横板16、17が、ブロックの
後ろ側には裏板18が設けられているが、前面は開放と
なっている。なお、横板16、17に挟まれた底板15
の上部は、本実施の形態においてジャッキ支持部として
説明する。天井板14には、ジャッキの一例であり油圧
シリンダーからなる油圧ジャッキ19の中間部が挿入で
きる切欠き20が形成され、底板15にも同一形状の切
欠き21が形成されている。なお、前面が開放とならな
い場合には、前面以外のいずれかの側面が開放となり、
開放となった面から油圧ジャッキ19を挿入できるよう
に天井板14及び底板15に切欠きが形成される。天井
板14及び底板15の形状は、略同一にすることもでき
る。この場合は、上下逆にしても同じ様に使用できるの
で、作業性がよい。
【0011】前記天井板14及び底板15は外方に延長
して上フランジ部22及び下フランジ部23を形成し、
これらにはボルト25を挿通し裏側で図示しないナット
と締結するための連結孔24が複数設けられている。連
結孔24は、本実施の形態では4ヶ所ずつであるが、3
ヶ所以下でもよいし、5ヶ所以上にしてもよい。連結孔
24の数は、少なくするとボルト締結が簡単にでき、多
くすると締結強度を上げることができる。また、上フラ
ンジ部22及び下フランジ部23を省略することもでき
る。省略すると、重量が減少するので、取扱いが楽にな
り、ボルト締結も省略できるので、工数を省略できる。
なお、載置台12、載置台13は、載置台11と同一形
状なので、説明は省略する。
【0012】載置台11及び載置台12には、油圧ジャ
ッキ19が収納されている。ジャッキとしては、油圧ジ
ャッキの他に、空気式ジャッキ、ねじジャッキ、水圧ジ
ャッキ等を用いることができる。油圧ジャッキ19の底
部には、切欠き21を跨ぐことができる大きさの台座2
6が設けられている。台座26の厚みは、重量物27
(図2参照)が台座26に加える荷重によって生ずるせ
ん断応力を考慮して決めるとよい。また、台座26の大
きさは、切欠き21より大きければよいが、横板16、
17、裏板18で囲まれた底板15の内側の形状に合わ
せた大きさにすることができる。そして、台座26の裏
側に切欠き21に嵌まる図示しない段部を設けることも
できる。台座26の形状を規定することによって、油圧
ジャッキ19の載置位置を規定することができる。な
お、台座は、特に油圧ジャッキが高圧用の場合には、油
圧ジャッキと一体的に設けられない場合もあるが、この
場合には別部品として製作しておき、油圧ジャッキの下
部に当接させて使用することができる。この場合、図示
しないが、油圧ジャッキの台座への当接部に貫通しない
穴部を設けておき、前記穴部に油圧ジャッキの下部を嵌
入することによって油圧ジャッキの位置決めを行うこと
ができる。
【0013】次に図2を使用して、重量物の昇降方法の
うち、上昇方法について説明する。図2(A)に第1工
程を示す。床の上に載置された重量物27には、重量物
支持部の一例であるブラケット28が取付けられている
が、重量物27の側部が油圧ジャッキ19の当接部とし
て利用できるときは、ブラケット28を省略して重量物
27を直接持ち上げることができる。ブラケット28の
下方の床上には、載置台11、12が設置され、載置台
11、12の側方から油圧ジャッキ19が挿入される。
ここでは(第2工程においても同じ)、油圧ジャッキ1
9が挿入された載置台11、12を、第1、第2の載置
台とし、その上に連続して載置される載置台13を第3
の載置台として説明する。第1の載置台は、予めブラケ
ット28の下方の床に形成していた図示しないねじ孔に
ボルト25によって締結することができる。これによっ
て、強固に第1の載置台を固定でき、転倒を防止するこ
とができる。また、第1の載置台及びこれに搭載される
第2の載置台は、予めボルト25及びナット29によっ
て締結しておくことができ、さらには、第1の載置台の
上に第2の載置台を搭載して一体構造とした図示しない
載置台を使用することもできる。ボルト25及びナット
29の締結作業を予め行い、又は、一体となった載置台
を使用することで、重量物の昇降作業を迅速に行うこと
ができる。
【0014】図2(B)に第2工程を示す。第1の載置
台の底板15上に載った油圧ジャッキ19のラム30を
伸長させると、第2の載置台の天井板14より上方にあ
るブラケット28を介して重量物27が持ち上げられ
る。重量物27が第3の載置台の天井板14の高さより
上に持ち上げられた状態で、第2の載置台の天井板14
と、ブラケット28の間に第3の載置台を側方から嵌入
して取付けることができる。第3の載置台を嵌入したあ
とは、第2、第3の載置台の連結孔24の位置を合わ
せ、ボルト25及びナット29で締結する。
【0015】図2(C)に第3工程を示す。ここでは、
まず、油圧ジャッキ19のラム30を油圧ジャッキ19
の高さが最小になるまで縮小させ、該油圧ジャッキ19
を第1〜第3の載置台から側方へ取外す。ラム30を縮
小させたとき、重量物27はブラケット28を介して第
3の載置台の上に載置される。そして、高さが最小とな
って取外された油圧ジャッキ19を第2、第3の載置台
の側方から挿入する。ここで、油圧ジャッキ19の挿入
位置が変わったので、載置台の名称を変えて説明する。
すなわち、油圧ジャッキ19の下部が挿入された載置台
12を第1の載置台とし、上部が挿入された載置台13
を第2の載置台とする(第4工程においても同じ。)。
【0016】図2(D)に第4工程を示す。油圧ジャッ
キ19のラム30を伸長させると、重量物27がブラケ
ット28を介して持ち上げられる。重量物27が持ち上
げられた状態で、第2の載置台の天井板14と、ブラケ
ット28の間に載置台11と同一形状の第3の載置台と
なる載置台31を横から嵌入することができる。第3の
載置台を嵌入したあとは、それぞれの連結孔24の位置
を合わせ、ボルト25及びナット29で締結する。以
下、載置台を複数用意しておき、第3工程と第4工程を
参考にして、油圧ジャッキ19の伸縮を繰り返すことに
よって、重量物27を短尺のジャッキ19のストローク
以上の高さに持ち上げることができる。
【0017】次に、重量物の昇降方法のうち、下降方法
について説明する。なお、下降方法は、前述した上昇方
法の第1工程〜第4工程とほぼ逆の手順となるので、図
2を用いて説明し、同一部品についての説明は省略す
る。
【0018】第1工程(図2(D)参照)では、載置台
11が床にボルト25で固定され、載置台11〜13及
び31がボルト25及びナット29で連結され、重量物
27は、ブラケット28を介して載置台31の上に載置
されている。油圧ジャッキ19の高さを最小にした状態
で、第1、第2の載置台(載置台12、13)に挿入
し、油圧ジャッキ19のラム30を伸長させ、第3の載
置台(載置台31)の上方に重量物27を持ち上げる。
重量物27を持ち上げた状態で、第2、第3の載置台を
連結しているボルト25及びナット29を取外し、第3
の載置台を側方から取外す。 第2工程(図2(C)参照)では、ラム30を縮小し油
圧ジャッキ19の高さが最小となるようにして油圧ジャ
ッキ19を第1、第2の載置台の側方から取外す。この
時、油圧ジャッキ19で支えられていた重量物は、ラム
の動作に合わせて下降し、第2の載置台の上に載置され
ている。
【0019】第3工程(図2(B)参照)では、油圧ジ
ャッキ19が載置台11及び載置台12に挿入されるの
で、載置台11〜13を第1〜3の載置台として説明す
る(第4工程においても同じ)。油圧ジャッキ19を第
1、第2の載置台に挿入して載置し、ラム30を伸長さ
せると、第3の載置台にブラケット28を介して載置さ
れた重量物27が持ち上げられる。重量物27を持ち上
げた状態で第2、第3の載置台を連結するボルト25及
びナット29を取外し、第3の載置台を側方から取外
す。
【0020】第4工程(図2(A)参照)では、ラム3
0を縮小し油圧ジャッキ19の高さが最小となるように
する。油圧ジャッキ19で支えられていた重量物27
は、ラムの動作に合わせて下降し、その底部が床の上に
載置される。このとき、重量物27に取付けられたブラ
ケット28と第2の載置台の間には隙間が開いているの
で、第1、第2の載置台には重量物27の荷重は加わら
ない。そして、油圧ジャッキ19を側方から取出し、第
1、第2の載置台を連結しているボルト25、ナット2
9、第1の載置台と床を連結しているボルト25を取外
し、第1、第2の載置台を取外す。なお、第1、第2の
載置台を連結状態のまま取外してそのまま保有してお
き、次回の使用時に一体構造となった第1、第2の載置
台として使用することもできる。これらの工程によっ
て、重量物27を降下させることができる。なお、載置
台の数が4段以上のときでも、第1、第2工程を参照し
て油圧ジャッキ19の昇降を繰り返すことによって重量
物27を降下させることができる。
【0021】以上、説明してきた重量物の昇降方法及び
その装置によって、従来の重量物の昇降方法で短尺のジ
ャッキを使用する場合に使用していた設置台(持ち上げ
た重量物を載置する台)を省略することができ、工数を
少なくすることができる。また、載置台に連結孔を設け
ているので、ボルト及びナット等の固定手段で固定する
ことによって、安定性をよくすることができる。固定手
段には、ボルト及びナット以外にボルト及びコッタのよ
うな公知の締結具も当然に含まれる。なお、重量物の昇
降する高さが低い場合には、ボルト及びナットを省略し
てもよく、幅広の載置台が油圧ジャッキを保持している
ので載置台を使用しない場合よりも安定性がよい。ま
た、上フランジ部の連結孔を省略して連結孔の径に合わ
せたボスを設け、その上に載置される載置台の連結孔に
嵌入する構造にすることもでき、これによってボルト及
びナットによる締結工程を省略でき、また、ボスによる
位置決めができるので、簡便に使用できる。
【0022】ここで、本発明に係る重量物の昇降方法及
びその装置に使用する油圧ジャッキと載置台の寸法につ
いて説明する。図3に説明図を示す。床上に同一形状の
第1〜第3の載置台32〜34を設置し、第1の載置台
32の底板35の上に油圧ジャッキ36を載置してい
る。そして、油圧ジャッキ36のラム37を縮小したと
きの高さ(縮んだ場合の全高さ)をC、油圧ジャッキ3
6のストロークをS、第1〜第3の載置台32〜34の
各高さをH、載置台の底面からジャッキ支持面までの距
離を表す底板35の厚みをtとする。 (条件1)第2の載置台33の上に載った重量物を持ち
上げて第3の載置台を側方から挿入する。このために
は、ラム37の先端の高さは、2Hより低い位置から3
Hより高い位置まで、移動しなければならない。式に表
すと、 S>H ・・・・・(a) となる。
【0023】(条件2)第2の載置台33の上に重量物
が載った状態で、油圧ジャッキ36を第1及び第2の載
置台32、33に挿入する。したがって、縮んだ場合の
油圧ジャッキ36の高さCと底板35の厚みtの合計
は、2Hより低くなければならない。式に表すと、 C<2H−t ・・・・・(b) となる。 (条件3)ラム37は、油圧ジャッキ36の本体に収納
されている。よって、ラム37のストロークSは、油圧
ジャッキ36の高さCより小さくなければならない。式
に表すと、 C>S ・・・・・(c) となる。 (条件4)重量物を持ち上げるときのラム37の先端
は、第3の載置台34より高い位置になる。したがっ
て、ラム37のストロークS、油圧ジャッキ36の高さ
C及び底板35の厚みtの合計は、3Hより高くなけれ
ばならない。式に表すと、 C>−S+3H−t ・・・・・(d) これをグラフに表すと、図4の斜線の範囲になるので、
載置台に合わせて油圧ジャッキを選定するときには、こ
の斜線の範囲に入るCとSをもつ油圧ジャッキを選定し
て使用すればよい。なお、図4中のそれぞれの直線は、
(a)式〜(d)式の不等号を等号にした S=H ・・・・・・・・・・・(e) C=2H−t ・・・・・・・・(f) C=S ・・・・・・・・・・・(g) C=−S+3H−t ・・・・・(h) を表している。
【0024】また、(a)式、(b)式、(d)式を変
形すると、 H<S ・・・・・・・・・・・(j) H>(C+t)/2・・・・・・(k) H<(C+S+t)/3・・・・(m) となる。油圧ジャッキ36に合わせて第1〜第3の載置
台32〜34を製作する場合には、上記(j)式、
(k)式、(m)式を満足するように載置台32(3
3、34)の高さHを設定するとよい。なお、前記
(k)式を変形すると2H>C+tとなる。第1の載置
台が最下段にあるものとし、この高さをAとすると、2
HをH+Aに置き換えることができる。すると、A>C
+t−Hが導出できる。すなわち最下段の第1の載置台
の高さAは油圧ジャッキ36の高さCに合わせて低くす
ることができる。また、この式は第1、第2の載置台を
一体構造とする場合にも適用でき、第1の載置台の高さ
が第2の載置台より低い一体構造のブロックにも使用で
きる。さらに、第1の載置台の高さが第2の載置台より
高い一体構造のブロックにも使用できる。以上、本発明
の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の
形態に限定されるものではなく、例えば、切欠きの形状
は、本実施の形態では、ジャッキの外径に合わせた円形
であるが、三角形、四角形、六角形等の任意形状でもよ
い。また、横板、裏板を省略して、代わりに裏板と同じ
高さの円筒の前面に開口を設けたものを使用してもよ
く、上フランジ部、下フランジ部の外形も本実施の形態
では四角形であるが、円形にしてもよい。そして、ジャ
ッキの支持を底板の上面で行う方法を例示したが、底板
を残したまま別途ジャッキ支持部を設けることもでき
る。さらに、ジャッキはジャッキの底部に設けた台座に
よって支持していたが、ジャッキの中央部又は上部に別
にジャッキの支持部を設けてもよい。また、本実施の形
態では、載置台を立設して重量物の昇降に用いる場合に
ついて記したが、本発明の載置台を横設して重量物を水
平方向に移動するときにも当然に利用できる。
【0025】
【発明の効果】請求項1〜3記載の重量物の昇降方法に
おいては、第1及び第2の載置台に収納可能なジャッキ
を用い、重量物支持部を第3の載置台の天井板より上位
置にした状態で、第3の載置台の取付け又は取外しを行
うので、これを繰り返して、重量物を載置台の高さずつ
上昇又は下降させることができ、安価な短尺ジャッキを
使用しても大きな昇降距離を転倒に対して安全に得るこ
とができる。このとき、重量物と床との間に空間を開け
たまま作業できるので、重量物の設置台の積み重ね作業
を省略して、工数を少なくすることができる。特に、請
求項2記載の重量物の昇降方法においては、最下部に配
置される第1、第2の載置台は一体構造とすることによ
って、第1、第2の載置台の連結強度を大きくして、転
倒を防止することができるので、安定して作業できる。
請求項3記載の重量物の昇降方法においては、ジャッキ
のストロークSが載置台の高さHより大きいので、ラム
の長さを最大にした状態で、載置台の取付け又は取外し
を行うことができ、また、ジャッキの最小高さCが載置
台2台重ねた高さ2Hから載置台の底面からジャッキ支
持面までの距離tを引いた高さより低いので、ジャッキ
のラムの長さを最小にした状態で、載置台からジャッキ
の先端が突出することはなく、作業を確実に行うことが
できる。
【0026】請求項4、5記載の重量物の昇降装置にお
いては、載置台の側面の少なくとも一方が開放となっ
て、天井板及び底板には切欠きが形成されていて、ジャ
ッキの側方から載置台を取付け、又は取外すことがで
き、また、載置台の側方からジャッキを取付け、又は取
外すことができるので、作業を迅速に行うことができ
る。また、切欠きによって、ジャッキを保持できるの
で、安定性がよい。そして、請求項5記載の重量物の昇
降装置においては、前記ジャッキは油圧シリンダーから
なっているので、重量物に大きな荷重を加えることがで
きる。また、ジャッキには切欠きを跨ぐ台座を設けるこ
とができ、該台座によって、ジャッキの落下を防止し
て、安定して保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る重量物の昇降方法
に使用する昇降装置の斜視図である。
【図2】(A)〜(D)は、同昇降方法の説明図であ
る。
【図3】載置台とジャッキの位置関係を示す説明図であ
る。
【図4】載置台とジャッキの位置関係を示すグラフであ
る。
【図5】(A)〜(F)は、従来例に係る重量物の昇降
方法の説明図である。
【符号の説明】
10:昇降装置、11:載置台、12:載置台、13:
載置台、14:天井板、15:底板、16:横板、1
7:横板、18:裏板、19:油圧ジャッキ、20:切
欠き、21:切欠き、22:上フランジ部、23:下フ
ランジ部、24:連結孔、25:ボルト、26:台座、
27:重量物、28:ブラケット、29:ナット、3
0:ラム、31:載置台、32:載置台、33:載置
台、34:載置台、35:底板、36:油圧ジャッキ、
37:ラム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に積み重ねることが可能な第1
    〜第3の載置台と、前記第1及び第2の載置台に収納可
    能なジャッキを用い、前記第1の載置台の上に搭載され
    た前記第2の載置台の天井板より上方にある重量物支持
    部を、前記第1の載置台のジャッキ支持部上に載った前
    記ジャッキによって、前記第1〜第3の載置台を積み重
    ねた状態における前記第3の載置台の天井板の高さより
    上位置にした状態で、前記第3の載置台を前記第2の載
    置台の上に取付け又は取外しを行う工程を有することを
    特徴とする重量物の昇降方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重量物の昇降方法におい
    て、最下部に配置される前記第1、第2の載置台は一体
    構造となっていることを特徴とする重量物の昇降方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の重量物の昇降方法におい
    て、前記第1〜第3の載置台が同一の高さを有し、前記
    ジャッキのストロークをSとし、該ジャッキが縮んだ場
    合の全高さをCとし、前記第1〜第3の載置台の各高さ
    をHとして、前記載置台の底面からジャッキ支持面まで
    の距離をtとした場合、以下の式を満足することを特徴
    とする重量物の昇降方法。 S>H・・・・・・・・(1) C<2H−t・・・・・(2)
  4. 【請求項4】 ジャッキとその上下方向に積み重ねるこ
    とが可能な複数の載置台からなる重量物の昇降装置であ
    って、前記載置台は、少なくとも一方の側面が開放とな
    って、天井板及び底板には前記ジャッキの中間部が開放
    側から挿入される切欠きが形成され、しかも前記ジャッ
    キのストロークをSとし、該ジャッキが縮んだ場合の全
    高さをCとし、前記載置台の各高さをHとして、前記載
    置台の底面からジャッキ支持面までの距離をtとした場
    合、以下の式を満足することを特徴とする重量物の昇降
    装置。 S>H・・・・・・・・(3) C<2H−t・・・・・(4)
  5. 【請求項5】 請求項4記載の重量物の昇降装置におい
    て、前記ジャッキは油圧シリンダーからなって、その底
    部には前記切欠きを跨ぐ台座が設けられていることを特
    徴とする重量物の昇降装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101270886B1 (ko) 2009-01-14 2013-06-05 현대중공업 주식회사 크랭크축 지지용 메인베어링 캡의 설치를 위한 유압잭 리프팅 지그
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