JP2000247806A - 薬剤拡散方法とこれに用いる薬剤拡散装置 - Google Patents

薬剤拡散方法とこれに用いる薬剤拡散装置

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JP2000247806A
JP2000247806A JP11052220A JP5222099A JP2000247806A JP 2000247806 A JP2000247806 A JP 2000247806A JP 11052220 A JP11052220 A JP 11052220A JP 5222099 A JP5222099 A JP 5222099A JP 2000247806 A JP2000247806 A JP 2000247806A
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drug
permeable structure
gas
air
drug diffusion
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Masaharu Kamei
正治 亀井
Kazuyoshi Takenaka
和良 竹中
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬剤の拡散性を高め、効率よく薬剤を拡散させ
ることができる薬剤拡散方法とこれに用いる薬剤拡散装
置を提供することである。 【解決手段】揮散性薬剤を保持した担体を有する通気性
構造体を吊り下げ、この通気性構造体を動かすことによ
って該構造体に加わる風圧を利用して前記薬剤を揮散さ
せる方法であって、この方法に使用する薬剤拡散装置の
一例を示すと、揮散性薬剤を保持した担体23を有する
通気性構造体1と、この通気性構造体1に取り付けられ
通気性構造体1を吊持した吊り下げ部材2と、前記通気
性構造体1に設けられ通気性構造体1を飛行させる空中
推進手段3とを備えた装置が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、揮散性薬剤を保持した担体を動
かすことによって発生した風圧を利用して薬剤を揮散さ
せる薬剤拡散方法とこれに用いる薬剤拡散装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】室内の害虫を防除したり、屋外で害虫を
忌避させる方法としては、いわゆる蚊取り線香、電気蚊
取マット等のように、薬剤(害虫防除剤)を加熱蒸散さ
せる方法が従来よりよく知られている。また、エアーゾ
ール等のスプレー方式にて薬剤を直接室内に散布する方
法もよく知られている。
【0003】前者の方法は、蒸散した薬剤を加熱による
上昇気流にて室内に拡散させるものであるため、薬剤の
拡散性が充分でないという問題がある。そのため、薬剤
を室内空間全体に拡散させて所定の害虫防除効果を達成
するためには、かなりの時間がかかる上に、多量の薬剤
を加熱蒸散させる必要があった。その上、加熱蒸散に
は、家庭用電源等から熱エネルギーを長時間供給する必
要があった。これに対して、後者の方法は、薬剤を直接
散布するものであるため、即効性という点では優れてい
る反面、害虫防除効果を長時間にわたって持続させるこ
とができないという問題がある。
【0004】さらに他の薬剤拡散方法としては、板状、
円筒状等に成形された樹脂にDDVP等の常温揮散性の
害虫防除剤を含浸させ、これを浄化槽のマンホールの下
等に吊り下げて使用する害虫防除方法が知られている。
しかし、この方法は、薬剤を含浸させた樹脂を単に吊り
下げておくだけであるから、薬剤を均一にかつ速やかに
拡散させることができないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薬剤
の拡散性を高め、屋内、屋外を問わず薬剤を効率よく拡
散させることができる薬剤拡散方法とこれに用いる薬剤
拡散装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、揮散性の薬剤を加
熱による上昇気流でなく、揮散性薬剤を保持した担体を
動かすことによって強制的につくり出された風圧を利用
して揮散させるときは、薬剤が広く均一に拡散するた
め、少量の薬剤で高い効果(例えば殺虫効果、忌避効果
等)が達成できるという新たな事実を見出し、本発明を
完成するに到った。すなわち、本発明の薬剤拡散方法
は、揮散性薬剤を保持した担体を有する通気性構造体を
吊り下げ、この通気性構造体を動かすことによって該構
造体に加わる風圧を利用して前記薬剤を揮散させること
を特徴とする。
【0007】かかる本発明の薬剤拡散方法を実施するた
めの一態様としては、揮散性薬剤を含有した通気性構造
体と、この通気性構造体を吊持した吊り下げ部材と、前
記通気性構造体に設けられ通気性構造体を飛行させる空
中推進手段とを備えた薬剤拡散装置が挙げられる。他の
態様としては、揮散性薬剤を含有した通気性構造体と、
この通気性構造体を吊持した吊り下げ部材と、この吊り
下げ部材の上端が取り付けられ吊り下げ部材を介して前
記通気性構造体を飛行させる駆動手段とを備えた薬剤拡
散装置が挙げられる。
【0008】さらに他の態様としては、揮散性薬剤を保
持した担体を有する通気性構造体と、この通気性構造体
を吊持した吊り下げ部材と、この吊り下げ部材に取り付
けられかつ空気吹出域内に配置された風受け部とを備
え、風受け部で空気吹出域内の風を受けて前記吊り下げ
部材を動かし、前記通気性構造体を飛行させることを特
徴とする薬剤拡散装置が挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態である薬
剤拡散装置を示している。図1に示すように、この薬剤
拡散装置は、全体が昆虫のトンボに似た形状の通気性構
造体1と、この構造体1を吊持した吊り下げ部材2と、
前記構造体1の後部に設けられた空中推進手段3とを備
えている。
【0010】前記通気性構造体1は、棒状の支持バー4
と、この支持バー4に取り付けられた胴部1aと尾部1
bと、胴部1aに取り付けられた羽部1cと頭部1dと
を主要構成部材とする。胴部1a、尾部1b、羽部1c
および頭部1dは通気性のある網目状で構成されてお
り、揮散性薬剤を保持しかつ網状に形成された担体23
を型枠内に取り付けるか、あるいは担体23自体が形状
保持性を有する場合には網状に形成された担体23を折
曲加工する等して作製される。また、図1において、1
eはトンボの脚部を表す線材である。
【0011】前記担体23としては、例えば樹脂製や金
属製の細い線材のほか、パルプや合成繊維、天然繊維等
が挙げられ、パルプや合成繊維、天然繊維等は通気性を
有する編布、織布や不織布等に加工される。担体23に
揮散性薬剤を保持させるには、該薬剤を担体23に含
浸、塗布するか、あるいは担体23となる素材(例えば
プラスチック材料等)に揮散性薬剤を練り込む等すれば
よい。担体23への薬剤保持量は、目的に応じて適宜決
定することができる。なお、薬剤1の担持は、構造体1
の一部のみ(例えば胴部1a、尾部1bおよび羽部1c
のみ)であってもよい。
【0012】前記吊り下げ部材2としては、例えば糸、
紐、金属線等が挙げられる。吊り下げ部材2は下端が支
持枠4に取り付けられると共に、上端は天井、梁等の室
内の上方に取り付けられる。吊り下げ部材2の長さは特
に限定されないが、後述のように構造体1の旋回半径に
よって決定され、旋回に支障のない長さとする。また、
構造体1の尾部1bに設けられる空中推進手段3は、支
持バー4の後端に取り付けられた駆動部3aと、この駆
動部3aに取付けられたプロペラ3bとからなる。駆動
部3aは、モーター、乾電池等を収容した電動式の駆動
部であってもよく、あるいはゼンマイ式の駆動部であっ
てもよい。電動式の場合、電源としては、前記した乾電
池のほか、太陽電池、充電式電池等も使用可能である。
【0013】構造体1は、かかる空中推進手段3によっ
て、前記吊り下げ部材2の上端取付け位置を中心として
室内を旋回飛行する。旋回半径は、構造体1の大きさ、
室内の広さ等によって適宜決定され、特に限定されるも
のではないが、通常0.5〜1m程度であるのがよい。
また、構造体1の空中推進速度は、薬剤の揮散性にも関
係し、通常約0.1〜220、好ましくは50〜200
m/分程度であるのがよい。
【0014】前記揮散性薬剤としては、担体23から常
温ないし加温により揮散する害虫防除剤、芳香剤、脱臭
剤、殺菌剤等が挙げられ、特に常温揮散性の薬剤を使用
するのが好ましい。このうち、害虫防除剤としては、害
虫を駆除、忌避、防虫できるものであれば、従来から使
用されている各種薬剤がいずれも使用可能であり、例え
ば有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、アミ
ド系の各種殺虫剤、昆虫成長調節剤等が挙げられ、これ
らは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
使用可能な害虫防除剤の具体例を一般名あるいは商品名
にて以下に示す。
【0015】ピレスロイド系殺虫剤としては、例えばア
レスリン、dl・d−T80−アレスリン、d・d−T
80−アレスリン、バイオアレスリン、フタルスリン、
レスメトリン、d−T80−フラメトリン、ペルメトリ
ン、フェノトリン、フェンバレレート、エスフェンバレ
レート、d・d−T80−プラレトリン、テフルスリ
ン、トランスフルスリン、シペルメトリン、シフェノト
リン、フェンプロパトリン、フェンフルスリン、エムペ
ントリン、テラレスリン、ネオピナミンフォルテ、エト
フェンプロックス、イミプロトリンなどが挙げられる。
有機リン系殺虫剤としては、例えば一般名DDVP、ダ
イアジノン、スミチオン、バイテックス等が挙げられ
る。カーバメート系殺虫剤としては、例えばプロポクサ
ー、カルバリル等が挙げられる。
【0016】これらの害虫防除剤には、通常用いられて
いる効力増強剤、揮散率向上剤等の各種添加剤を任意に
添加することができる。効力増強剤としては、例えばピ
ペロニルブトキサイド、N−プロピルイゾーム、MGK
−264、サイネピリン222、サイネピリン500、
リーセン384、IBTA、S 421等を、揮散率向
上剤としては、例えばフエネチルイソチオシアネート、
ハイミツクス酸ジメチル等が挙げられる。
【0017】芳香剤としては、例えばじゃ香、竜延香、
アビエス油、アルモンド油、ページル油、パーチ油、カ
ヤブチ油、シトロネラ油、ユーカリ油、フェンネル油、
ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、レ
モン油、レモングラス油、ナツメッグ油、ハッカ油、オ
レンジ油、テレピン油、セイジ油などの天然香料、ピネ
ン、リモネン、リナロール、ゲラニオール、シトロネラ
ール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアル
コール、アネトール、オイゲノール、アルデヒド、シト
ラール、シトロネラール、ワニリン、カルボン、ケト
ン、メントン、アセトフェノン、クマリン、シネオー
ル、エチルアセテート、オクチルアセテート、プロピオ
ン酸ブチル、イソ酪酸イソプロピル、カプロン酸アリ
ル、安息香酸エチル、桂皮酸メチル、サリチル酸メチル
などの人造香料などが挙げられる。
【0018】消臭・防臭剤としては、例えばラウリルメ
タクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチル酸ア
セトフェノン、パラメチルアセトフェノンベンズアルデ
ヒド、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、アミルシ
ンナミックアルデヒド、アニシックアルデヒド、ジフェ
ニルオキサイド、安息香酸メチル、安息香酸エチル、フ
ェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、ネオリン、サ
フロール、シトロネラ油、レモングラス油などが挙げら
れる。
【0019】殺菌剤および/または防黴剤としては、例
えばイルガサンDP300、ダウシルS−13、塩化ベ
ンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ヒノキチオー
ル、プリベンドールA4、プリベンドールA3、チアベン
ダゾール(TBZ)、ジオキシンなどが挙げられる。こ
れらの薬剤は、単独または複数を組み合わせて用いても
よく、その使用量(濃度)は薬剤の種類や揮散性等を考
慮して、適宜、所望の効果を奏するように決定すればよ
い。
【0020】さらに上記の薬剤には、例えば3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシアニソール、メルカプトベンズイミ
ダゾール、ジラウリル−チオ−ジ−プロピオネート、
2,2’−メチレン−ビス−(6−t−ブチル−4−メ
チルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス−(2,
6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオ−ビ
ス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、フェ
ニル−β−ナフチルアミン、2−t−ブチル−4−メト
キシフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、α
−トコフェロール、アスコルビン酸、エリソルビン酸な
どを適宜配合してもよい。
【0021】上記薬剤は溶液形態に調製された上で、樹
脂等の担体に含浸、塗布または練り込みされる。溶液を
調製するための溶剤としては、例えば水、ナフテン、白
灯油、パラフィン等の炭化水素類、グリセリン、プロピ
レングリコール、メタノール、イソプロパノール、1−
オクタノール、1−ドデカノール等のアルコール類、ア
セトン、アセトフェノン等のケトン類、ジヘキシルエー
テル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のエー
テル類、アジピン酸ジオクチル、マロン酸ジエチル、フ
タル酸ジエチル等のエステル類、キシレン、クロルセ
ン、クロロホルム、シリコーンオイル等が挙げられる。
【0022】薬剤の揮散量は、使用する薬剤の種類や担
体への保持量、担体23の材質、構造体1の通気性、飛
行速度(風圧)、表面積、重量等によって調整可能であ
り、これらの条件を適宜決定することにより、例えば1
日12時間程度の使用で約1カ月間効力を持続させるこ
とも可能である。また、薬剤の揮散性を高めるために、
構造体1に熱源を設けて担体23を加温するようにして
もよい。
【0023】また、薬剤の交換は、胴部1a、尾部1
b、羽部1cおよび頭部1dを含む薬剤含有部分を交換
したり、あるいはそれらの網目状の外表面部分のみを交
換したりする。この実施態様によれば、通気性構造体1
を旋回の邪魔にならない室内の適当な箇所に吊り下げ、
駆動部3aを駆動させてプロペラ3bを回転させること
により、通気性構造体1が室内を旋回飛行する。このと
き生じた風圧で、構造体1に含有された薬剤が揮散し、
部屋の隅々まで効率よく薬剤が拡散する。その結果、少
量の薬剤で高い効果(例えば害虫防除効果ないし忌避効
果等)が得られる。
【0024】本発明の第2の実施形態を図2に基づいて
説明する。図2に示す薬剤拡散装置は、模型飛行機の形
態を有する構造体5と、この構造体5を吊持した吊り下
げ部材6と、前記構造体5の先端部に設けられた空中推
進手段7とを備える。前記構造体5は、本体となる棒体
5aと、この棒体5aに取り付けられた主翼部5bと尾
翼部5cとからなる。主翼部5bおよび尾翼部5cは、
薬剤を保持した担体8,8’をフレーム9,9’内に格
子状に取付けて構成されており、これによって構造体5
は通気性を有する。前記担体8,8’としては、前記と
同様にプラスチックや金属等であってもよく、あるいは
パルプ、合成繊維、天然繊維等の糸を格子状に織ったも
のであってもよい。そして、これらの担体8,8’には
前記と同様にして揮散性薬剤が含浸、塗布または練り込
み等によって保持されている。
【0025】空中推進手段7は、棒体5aの先端に取付
けられた駆動部7aとこの駆動部7aに接続したプロペ
ラ7bとからなる。構造体5は、かかる空中推進手段7
によって飛行可能に構成され、前記吊り下げ部材6の上
端取付け位置を中心として室内を旋回飛行する。薬剤の
交換は、主翼部5bと尾翼部5cを交換するか、あるい
はそれらのフレーム9,9’に取り付けた格子8,8’
を交換する。その他は前記の実施形態と同様である。
【0026】本発明の第3の実施態様を図3に基づいて
説明する。図3に示す薬剤拡散装置は、室内の天井等に
取り付けられるか、または天井等から吊り下げられた回
転駆動手段10に吊り下げ部材11,11’によって通
気性構造体12,12’を吊り下げたものである。回転
駆動手段10は吊り下げ部材11,11’を水平方向に
回転させることにより、構造体12,12’を該回転駆
動手段10を中心にして旋回させることができる。回転
駆動手段10の駆動は、内蔵されたモーターまたはゼン
マイ等により行う。旋回速度や旋回半径(吊り下げ部材
11,11’の長さ)は、前記した第1の実施形態と同
じ範囲内で任意に設定可能であり、特に限定されるもの
ではない。
【0027】構造体12,12’は、全体または一部が
前述の各実施形態と同様な網目状ないし格子状の担体2
4で構成されているので、通気性を有する。そして、網
目状ないし格子状の担体24には、前記と同様に揮散性
薬剤が含浸、塗布、練り込み等によって保持されてい
る。その他は前述の実施形態と同様である。この実施形
態では、回転駆動手段10を駆動させて構造体12,1
2’を旋回させることにより、構造体12,12’を構
成する担体に保持された薬剤を室内に拡散させることが
できる。なお、薬剤を保持した担体24は構造体12,
12’の一部のみであってもよい。
【0028】本発明の第4の実施態様を図4に基づいて
説明する。図4に示す薬剤拡散装置は、室内の天井27
に取り付けられるか、または天井等から吊り下げられた
軌道13上をモノレール型の走行車14(駆動手段)が
走行可能に構成されると共に、この走行車14に吊り下
げ部材15によって球状の通気性構造体16を吊り下げ
たものである。前記走行車14は、内蔵されたモーター
等で駆動され、軌道13上を往復動するように構成され
る。すなわち、走行車14は軌道13の終端に達する
と、ストッパー(図示せず)によって停止され、ついで
車輪が順回転から逆回転に変換されて、軌道13上を戻
るように構成されている。走行車14の走行速度や軌道
13の長さは、部屋の大きさや薬剤の揮散量を考慮して
適宜設定することができる。
【0029】構造体16は、全体または一部が前述の各
実施形態と同様な網目状ないし格子状の担体25で構成
されているので、通気性を有する。そして、網目状ない
し格子状の担体25は、前記と同様に揮散性薬剤が含
浸、塗布、練り込み等によって保持されている。その他
は前述の実施形態と同様である。この実施形態では、走
行車14が軌道13上を往復動することにより、走行車
14に吊り下げられた通気性構造体16は風圧を受け
て、揮散性薬剤を室内に揮散させる。
【0030】本発明の第5の実施形態を図5に基づいて
説明する。図5に示す薬剤拡散装置は、エアーコンディ
ショナーの室内機17の空気吹出口18の前方に、吊り
下げ部材19によって通気性構造体20,20’を吊り
下げたものである。すなわち、吊り下げ部材19は 部
屋の天井等から垂下した第1の吊り下げ部材19aと、
この第1の吊り下げ部材19aの下端に中央部で接続さ
れた水平バー19bと、この水平バー19bの両端から
垂下した第2の吊り下げ部材19c,19cとからな
り、第2の吊り下げ部材19c,19cの各下端に構造
体20,20’が吊持されている。
【0031】2つの構造体20,20’は、いずれも前
記と同様に全体または一部が網目状ないし格子状の担体
26で形成されているので、通気性を有する。そして、
網目状ないし格子状の担体26には、前記と同様に揮散
性薬剤が含浸、塗布、練り込み等によって保持されてい
る。図5に示すように、吊り下げ部材19には、プラス
チック板、金属薄板、木板等からなる風受け部28,2
9が取り付けられる。これらの風受け部28,29は第
1の吊り下げ部材19aの左右いずれかにある部位が前
記室内機17の空気吹出口18からの空気吹出域にある
ように構成されている。
【0032】このため、風受け部28,29は空気吹出
口18から吹き出した風を受け、第1の吊り下げ部材1
9aを中心として回転し、第1の吊り下げ部材19aを
回転させる。その結果、構造体20,20’は前記空気
吹出域内に存在しなくても、第1の吊り下げ部材19a
を中心としてスムーズに回転し、これらの構造体20,
20’に保持された薬剤が室内に均一に拡散される。こ
れに対して、構造体20,20’を前記空気吹出域内に
配置し、空気吹出口18から吹き出した空気で薬剤を揮
散させると、強い空気の吹き出しにより室内に薬剤が均
一に拡散しなくなるおそれがある。
【0033】室内機17に代えて、室内に設置された扇
風機等の送風機を使用しても同様の効果が得られるが、
この実施形態では、エアーコンディショナーの室内機1
7からの空気吹出しを利用しているために、室内機17
から吹き出される空気が暖気である場合には、室内の温
度が高くなるために、担体26からの薬剤の揮散が促進
されるという利点がある。
【0034】なお、本発明における構造体の形状は、図
1〜図5に示す形状に限定されるものではなく、立体
的、平面的を問わず任意な形状をとりうるものであり、
担体等の材質や大きさも特に限定されるものではない。
また、構造体は全体が通気性でなくても、一部が通気性
であってもよく、さらに薬剤の保持は構造体の一部のみ
であってもよい。また、薬剤の揮散を促進するために、
必要に応じて、構造体に発熱体を付設してもよい。さら
に、本発明の薬剤拡散方法およびその装置は、屋内での
使用に限定されるものではなく、例えば害虫忌避等を目
的として屋外で使用することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通気性構
造体を動かすことによって該構造体に加わる風圧を利用
して薬剤を室内に揮散させるので、優れた拡散性を有
し、薬剤が室内に均一に拡散するため、少量の薬剤で高
い薬効が達成できる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第5の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 構造体 2 吊り下げ部材 3 空中推進手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揮散性薬剤を保持した担体を有する通気性
    構造体を吊り下げ、この通気性構造体を動かすことによ
    って該構造体に加わる風圧を利用して前記薬剤を揮散さ
    せることを特徴とする薬剤拡散方法。
  2. 【請求項2】揮散性薬剤を保持した担体を有する通気性
    構造体と、この通気性構造体を吊持した吊り下げ部材
    と、前記通気性構造体に設けられ通気性構造体を飛行さ
    せる空中推進手段とを備えたことを特徴とする薬剤拡散
    装置。
  3. 【請求項3】揮散性薬剤を保持した担体を有する通気性
    構造体と、この通気性構造体を吊持した吊り下げ部材
    と、この吊り下げ部材の上端が取り付けられ吊り下げ部
    材を介して前記通気性構造体を飛行させる駆動手段とを
    備えたことを特徴とする薬剤拡散装置。
  4. 【請求項4】揮散性薬剤を保持した担体を有する通気性
    構造体と、この通気性構造体を吊持した吊り下げ部材
    と、この吊り下げ部材に取り付けられかつ空気吹出域内
    に配置された風受け部とを備え、風受け部で空気吹出域
    内の風を受けて前記吊り下げ部材を動かし、前記通気性
    構造体を飛行させることを特徴とする薬剤拡散装置。
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