JP2000247864A - 化粧料組成物 - Google Patents

化粧料組成物

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JP2000247864A
JP2000247864A JP11053362A JP5336299A JP2000247864A JP 2000247864 A JP2000247864 A JP 2000247864A JP 11053362 A JP11053362 A JP 11053362A JP 5336299 A JP5336299 A JP 5336299A JP 2000247864 A JP2000247864 A JP 2000247864A
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JP
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skin
effect
extract
bamboo
benzoquinone
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JP11053362A
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English (en)
Inventor
Izumi Yuchi
泉 有地
Akimi Kadota
暁美 門田
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RASHERU SEIYAKU KK
Original Assignee
RASHERU SEIYAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防腐殺菌性に優れるとともに、保湿効果が高
く、老廃した皮膚の角質を効果的に除去することによ
り、優れた肌荒れ防止効果を発揮することができ、更に
は優れた抗チロシナーゼ活性により、美白効果をも発揮
することのできる化粧料組成物の提供にある。 【解決手段】 イネ科タケ亜科に属する植物及び/又は
その抽出物が含有されてなることを特徴とする化粧料組
成物、前記植物が孟宗竹(Phyllostachys heterocycla)
であることを特徴とする化粧料組成物、及びベンゾキノ
ン及び/又はその誘導体が含有されてなることを特徴と
する化粧料組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料組成物に関
し、その目的は、防腐殺菌性に優れるとともに、保湿効
果が高く、老廃した皮膚の角質を効果的に除去すること
により、優れた肌荒れ防止効果を発揮することができ、
更には優れた抗チロシナーゼ活性により、美白効果をも
発揮することのできる化粧料組成物を提供することにあ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧料には、パラベンや安息
香酸塩,サリチル酸塩などの防腐殺菌剤が配合されてい
る。しかしながら、上記したような従来の防腐殺菌剤は
皮膚刺激性が高いなど安全性が低いため、使用濃度範囲
が制限されやすく、また、近年これらの防腐殺菌剤が含
有された化粧料に対してアレルギー反応を起こす人が増
えているため、安全性に対する指向が高まっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、アレルギー反
応を起こすことがないなど安全性が高く、しかも優れた
防腐殺菌性を有した化粧料組成物の創出が望まれてお
り、本発明者らは、植物由来で安全性に優れた防腐殺菌
剤に関する鋭意研究を続けたところ、孟宗竹(Phyllosta
chys heterocycla)などイネ科タケ亜科に属する植物
(俗名タケ)及びその抽出物が優れた防腐殺菌性を有し
ており、しかも保湿効果や角質除去効果、更には美白効
果をも有していることを見出し、本発明の完成に至っ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち請求項1に係る発明
は、イネ科タケ亜科に属する植物及び/又はその抽出物
が含有されてなることを特徴とする化粧料組成物に関
し、請求項2に係る発明は、前記植物が孟宗竹(Phyllos
tachys heterocycla)であることを特徴とする請求項1
記載の化粧料組成物に関し、請求項3に係る発明は、ベ
ンゾキノン及び/又はその誘導体が含有されてなること
を特徴とする化粧料組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る化粧料組成物には、
イネ科タケ亜科に属する植物(俗名タケ,以下、単にタ
ケと称す)が用いられる。使用できるタケの種類は特に
限定されないが、特に、孟宗竹(Phyllostachys heteroc
ycla)が好ましく用いられる。これは、孟宗竹(Phyllos
tachys heterocycla)の表皮の抽出物中には、抗菌性を
有するベンゾキノン及びその誘導体が含まれていること
を本発明者らが実験的に知得しているからである。
【0006】その他、クロチク(Phyllostachys nigra),
ハチク(Phyllostachys nigra var.henosis),マダケ(Phy
llostachys bambusoides),ホテイチク(Phyllostachys b
ambusoides var.aurea),メダケ(Pleioblastus simoni
i),ヤダケ(Pseudosasa japonica),シチク(Bambusa ste
nostachya),ホウライチク(Bambusa multiplex),ケイチ
ク(Chimonobaambusa makinoi),カンチク(Chimonobaambu
sa marmorea),シカクダケ(Chimonobaambusa quadrangu
laris),ナリヒラダケ(Semiarundinaria fastuosa),ト
ウチク(Sinobambusa tootsik),ダイサンチク(Bambusa v
ulgaris),チョウシチク(Bambusa dolichoclada), リョ
クチク(Bambusa oldhamii),マチク(Dendrocalamus lat
ifolius)等を例示することができ、上記した孟宗竹(Phy
llostachysheterocycla)と同様に、抽出物中にベンゾ
キノン及びその誘導体が含まれるタケが特に好ましく用
いられる。また、1種類のタケを単独で用いてもよい
が、2種類以上を用いることも勿論可能である。
【0007】尚、前記した孟宗竹(Phyllostachys heter
ocycla)は中国原産の大形の竹で、日本でも暖帯から温
帯南部にかけて各地で栽培されており、茎や枝は竹箒な
どに利用され、竹の子は美味で食用とされている。特に
孟宗竹(Phyllostachys heterocycla)の表皮粉末の抽出
物は、アンモニアなどの悪臭に対する優れた消臭効果
や、ダニなどの家害虫に対する殺虫効果を有しているこ
とが知られており、脱臭剤や殺虫剤に利用されている。
その他、酸化防止作用も有しているため、食品の酸化防
止、鮮度保持などにも使用されている。また孟宗竹(Phy
llostachys heterocycla)の竹粉は、研磨作用や発酵促
進作用、土壌改良作用などを有していることが明らかに
なっており、金属の研磨や微生物の培養、発酵にも用い
られており、更にアトピー性皮膚炎の鎮静作用も有して
いると考えられており、その効果を期待した入浴剤とし
ても用いられている。
【0008】本発明においては、タケの地上部及び地下
部の全部位が使用可能である。具体的には、全草を用い
ても、或いは竹皮(表皮)部,枝部,葉部,茎部などの
各部位を単独で、或いは適宜混合して用いてもよい。特
に、竹皮部には抗菌性を有するベンゾキノン及びその誘
導体が多く含まれているので、最も好ましく用いられ
る。
【0009】またタケの使用形態は特に限定されず、粉
末状としてそのまま用いても、或いは抽出物として用い
てもよい。また、これらを混合して用いることも可能で
ある。
【0010】抽出物を得る際に用いられる抽出溶媒は特
に限定されず、水やアルコール等の親水性有機溶媒、或
いはこれらの混液など、タケの有効成分が好適に抽出さ
れる溶媒であれば、全て好適に用いることができる。
尚、親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール
等の一価アルコールや多価アルコール、アセトン等を例
示することができ、安全性の点からエタノールが最も好
ましく用いられる。また、抽出方法としては、冷浸法や
温浸法を例示することができるが、特に限定はされな
い。
【0011】上記方法により得られた抽出物はそのまま
用いても構わないが、濃縮して軟エキスとして用いた
り、凍結乾燥や噴霧乾燥等により乾燥させて、乾燥エキ
スとして用いることも可能である。
【0012】孟宗竹(Phyllostachys heterocycla)等の
タケ及びその抽出物は、後記試験例からも明らかなよう
に、細菌類や真菌類に対する優れた防腐殺菌力を有して
いる。従って、化粧料組成物に配合することにより、優
れた防腐殺菌性を付与することができる。
【0013】尚、上述したように、孟宗竹(Phyllostach
ys heterocycla)の抽出物中には、ベンゾキノンやその
誘導体が含まれており、これらの化合物が優れた抗菌性
を有していることを、本発明者らは実験的に知得してい
る。従って、ベンゾキノン及びその誘導体が孟宗竹(Phy
llostachys heterocycla)に含まれる抗菌成分であると
考えられ、本発明においては、ベンゾキノン及びその誘
導体のうちの1種以上を有効成分として配合することも
可能である。ベンゾキノン及びその誘導体としては、次
式1(化1)で示されるパラベンゾキノン、次式2(化
2)で示される2,6−メトキシベンゾキノン、次式3
(化3)で示される2−メチル−3,5,6−ヒドロベ
ンゾキノン、次式4(化4)で示されるメトキシベンゾ
キノン、次式5(化5)で示される2−イソプロピル−
3,5−メトキシ−6−ヒドロベンゾキノン、次式6
(化6)で示される2,5−ヒドロキシ−3,6−ヒド
ロベンゾキノン、次式7(化7)で示されるヒドロキシ
ベンゾキノン、次式8(化8)で示される2,3−メト
キシ−5−メチル−6−ヒドロベンゾキノン、次式9
(化9)で示される2,5−フェニル−3,6−ヒドロ
ベンゾキノン等を例示することができる。特に、パラベ
ンゾキノン、2,6−メトキシベンゾキノン、2−メチ
ル−3,5,6−ヒドロベンゾキノン、メトキシベンゾ
キノン、2−イソプロピル−3,5−メトキシ−6−ヒ
ドロベンゾキノン、2,3−メトキシ−5−メチル−6
−ヒドロベンゾキノンは様々な菌種に対して安定した抗
菌作用を発揮するので、好ましく用いられる。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【0014】また、タケ及びその抽出物は、老廃した皮
膚の角質を除去する効果や、保湿効果も有している。従
って、皮膚に張りを与えるとともに皮膚を清浄化するこ
とができ、更には肌に潤いを与えて瑞々しい肌とするこ
とができるので、肌荒れを防止することができる。ま
た、優れた抗チロシナーゼ活性をも有しているので、優
れた美白効果を発揮し、シミやソバカス、色黒等の色素
沈着症の抑制又は治療に利用して、色白で美しい肌とす
ることができる。尚、上記した保湿効果や角質除去効
果、美白効果等の有効成分については鋭意研究中である
が、前記ベンゾキノン及びその誘導体や、タケに含まれ
る植物油により、このような効果が発揮されるのではな
いかと、本発明者らは類推している。
【0015】化粧料組成物中のタケの配合量は特に限定
されないが、固形分(抽出物の場合は抽出に用いた植物
の固形分)として、全組成中0.1〜20重量%、より
好ましくは1〜5重量%とするのが望ましい。
【0016】本発明に係る化粧料組成物の剤型は特に限
定されず、通常の化粧料の他、その抗チロシナーゼ活性
を利用して、日焼けによるシミ、ソバカス、色黒等の色
素沈着症、炎症の予防、日焼け後の肌の回復等特定の使
用目的を有した薬用化粧料(医薬部外品)や、日焼けに
起因する皮膚炎症等の治療を目的とした薬用外用剤とし
ても用いることができる。具体的には、洗顔料,化粧
水、クリーム、乳液、ファンデーション、油性化粧料、
パック剤、皮膚洗浄剤などの化粧品、更には浴用剤及び
薬用化粧品(医薬部外品)、軟膏剤、リニメント剤、ロ
ーション剤等の薬用外用剤として用いることができる。
【0017】また本発明においては、上記した孟宗竹(P
hyllostachys heterocycla)等のタケ及びその抽出物,
ベンゾキノン及びその誘導体以外に、通常の化粧料組成
物に配合される成分、例えば油剤、界面活性剤、紫外線
吸収剤、薬効成分、アルコール類、色素、香料等を、本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。
【0018】尚、本発明において用いる孟宗竹(Phyllos
tachys heterocycla)等のタケ及びその抽出物は、植物
由来であるので、極めて安全性の高い物質である。以
下、タケの安全性について、孟宗竹(Phyllostachys het
erocycla)の抽出物に関する試験結果に基づいて説明す
る。
【0019】(急性毒性試験)孟宗竹(Phyllostachys h
eterocycla)の表皮粉末をエタノールに約5時間浸漬し
てエタノール抽出物を得、抽出物の乾燥粉末を滅菌蒸留
水に懸濁して、試料溶液とした。出生後1ヵ月のラット
(Jcl:Wister,日本クレア社生産)雌雄各5
匹づつ、計10匹に、試料溶液5000mg/kgを経
口ゾンデを用いて、連続10日間、1日1回投与した。
尚、試験期間中、マウスは、温度;23±1℃,湿度;
55±5%,換気回数;16.3回/時間,照明時間を
午前8時〜午後8時に設定した飼育室で、プラスチック
ケージを用いて5匹ずつ飼育した。また飼料としてはC
E−2(日本クレア社製)を与え、水としては0.45
μのフィルターで処理した水道水を不断給与した。その
結果、雌雄いずれのラットにも急性毒性及び各臓器の肉
眼病変は認められなかった。また、試料溶液無投与のラ
ットと比べて、体重差も認められなかった。
【0020】(変異原性試験)孟宗竹(Phyllostachys h
eterocycla)の表皮粉末をエタノールに約5時間浸漬し
てエタノール抽出物を得、これを蒸留水に懸濁して、1
25,250,500,1000μg/mlに調整し、
試料溶液とした。Salmonella typhimurium TA98 (サル
モネラ菌),Echerichia coli B/r WP2 trp- (大腸
菌),Echerichia coli B/r Wp2 trp- hcr- (大腸菌)
の3種の細菌を指標菌として用い、培養液に上記4種の
試料溶液を投与して寒天培地で培養を行った。また、対
照試験として試料溶液を全く加えないものについても、
同様に培養を行った。37℃で3日間培養した後、プレ
ートを観察したところ、いずれのプレートにも復帰突然
変異したコロニーは認められず、また阻止円も形成され
ていなかった。即ち、孟宗竹(Phyllostachys heterocyc
la)の抽出物に変異原性は全く見られなかった。
【0021】以上の安全性テストの結果から、孟宗竹(P
hyllostachys heterocycla)等のタケは安全性が非常に
高いことがわかる。
【0022】
【試験例】以下、本発明を試験例に基づき詳細に説明す
る。 〔抗菌力試験〕孟宗竹(Phyllostachys heterocycla)
の抽出物の最小生育阻止濃度(MIC)を測定すること
により、孟宗竹(Phyllostachys heterocycla)の抗菌力
を調べた。
【0023】(試験方法)孟宗竹(Phyllostachys heter
ocycla)の表皮粉末100gをエタノールに約5時間浸
漬し、溶解抽出してエタノール抽出物を得た。抽出物を
水に溶解して12%溶液及び8%溶液を調製し、それぞ
れの2倍の段階希釈系列を作成した。(12,6,3,
1.5,0.75……%及び8,4,2,1,0.5…
…%) 供試菌には、細菌類として、Staphylococcus aureus FD
A-209P(黄色ブドウ球菌),Bacillus subtilis PCI-21
9 (枯草菌),Sarcina lutea ATCC-1001 ,Echerichia
coli O-80(大腸菌),Salmonella typhi H-901W (サ
ルモネラ菌),Pseudomonas aeruginosa IFO-3080 (緑
膿菌)を、真菌類として、Cancida albicans ATCC-749
1,Saccharomyces cerevisiae KF-25(パン酵母),Tri
chophytoninterdigitale KF-62,Microsporrium gypseu
m KF-64 (白セン菌),Penicillium chrysogenum KF-9
7 (ペニシリン生産菌),Aspergillus niger ATCC-627
5(クロコウジカビ)を用いた。これらの菌を、ブイヨ
ン培地で約20時間前培養した培養液を108cells/ml と
仮定して約105cells/ml に希釈したものを菌懸濁液とし
た。尚、菌数はコロニーカウント法により確認した。乾
熱滅菌済みの15ml容試験管に、各種濃度に調整した
試料溶液と寒天培地をそれぞれ1.4mlずつ入れた。
これに103cells/ml となるように菌懸濁液70μlを接
種し、細菌類は37℃で48時間、真菌類は20℃で9
6時間培養を行った。菌の増殖を目視にて判断し、完全
に菌の増殖が阻止された最低濃度をMIC値とした。
【0024】結果を表1に示す。
【表1】
【0025】〔抗菌力試験〕前式1(化1)〜前式9
(化9)の9種のベンゾキノン及びその誘導体の抗細菌
スペクトルを調べることにより、ベンゾキノン及びその
誘導体の抗菌力を調べた。尚、供試菌としては、Staphy
lococcus aureus FDA-209P(黄色ブドウ球菌),Bacill
us subtilis PCI-219 (枯草菌),Micrococcus lutea
(黄色八連球菌),Echerichia coli O-80(大腸菌),
Salmonella typhi H-901W (チフス菌),Pseudomonas
aeruginosa IFO-3080 (緑膿菌)を用いた。
【0026】結果を表2に示す。尚、表中、++は効果
が特に強いことを、+は効果が強いことを、±は効果が
弱いことを、−は効果がないことを示す。
【表2】
【0027】表1及び表2の結果より、孟宗竹(Phyllos
tachys heterocycla)の抽出物は、種々の菌に対して優
れた抗菌効果を有しており、またこの抽出物中の有効成
分であるベンゾキノン及びその誘導体については、種類
によって若干の差異はあるものの、優れた抗菌力を有し
ており、特に、パラベンゾキノン、2,6−メトキシベ
ンゾキノン、2−メチル−3,5,6−ヒドロベンゾキ
ノン、メトキシベンゾキノン、2−イソプロピル−3,
5−メトキシ−6−ヒドロベンゾキノン、2,3−メト
キシ−5−メチル−6−ヒドロベンゾキノンは、種々の
菌に対して優れた抗菌効果を発揮することがわかる。
【0028】〔保湿効果試験〕以下に示す実施例1乃
至4或いは比較例1の試料を保湿剤として用いた化粧水
を調製し、保湿効果試験を行った。 (実施例1〜2)孟宗竹(Phyllostachys heterocycla)
の表皮粉末100gをエタノールに約5時間浸漬し、濾
過した。これを数回繰り返した後、得られたエタノール
抽出液を合わせて減圧濃縮し、再度濾過して粗抽出液5
00ccを得、実施例1の試料とした。また孟宗竹(Phy
llostachys heterocycla)の表皮粉末100gを500
ccのエタノールに分散させ、実施例2の試料とした。
【0029】(実施例3〜4)パラベンゾキノンの標準
品10gを50ccのエタノールに溶解したものを実施
例3の試料とし、2−イソプロピル−3,5−メトキシ
−6−ヒドロベンゾキノンの標準品10gを50ccの
エタノールに溶解したものを実施例4の試料とした。
【0030】(比較例1)従来より保湿剤として用いら
れているグリセリンの標準品10gを50ccのエタノ
ールに溶解したものを比較例1の試料とした。
【0031】上記5種の試料を保湿剤として用い、以下
の組成により化粧水を調製した。組成 重量% 保湿剤 15.0 エタノール 7.0 1,3-ブチレングリコール 6.0 クエン酸 0.2 クエン酸ナトリウム 0.8 メチルパラベン 0.2 エチルパラベン 0.02 香料 適 量精製水 残 部 合計 100.0
【0032】(試験方法)乾燥肌を有する女性40名を
パネラーとし、10名づつ4つのグループに分けた。4
つのグループをそれぞれ実施例1乃至4の化粧水を用い
るグループとし、左手の甲に朝夕2回づつ、3週間に渡
って化粧水を塗布してもらった。また、全パネラーの右
手の甲には、比較例1の化粧水を同様に塗布してもらっ
た。3週間後、左手と右手を比較して、実施例1〜4の
化粧水使用による乾燥肌の改善の程度を、以下の4段階
で評価した。 1…右手の方が乾燥肌が改善されている 2…乾燥肌の改善の程度が右手と殆ど変わらない 3…右手に比べて乾燥肌がやや改善されている 4…右手に比べて乾燥肌がかなり改善されている
【0033】10名の点の平均値を算出した結果を表3
に示す。
【表3】
【0034】〔肌荒れ改善効果試験〕保湿効果試験で
用いた実施例1乃至4及び比較例1の試料を保湿剤とし
て用い、以下の組成により5種のクリームを調製した。組成 重量% 保湿剤 10.0 ミツロウ 6.0 エタノール 5.0 還元ラノリン 8.0 スクワラン 37.5 香料 適 量 酸化防止剤 適 量 プロピレングリコール 5.0精製水 残 部 合計 100.0
【0035】乾燥肌で、肌荒れを起こしている女性50
名をパネラーとし、10名づつ5つのグループに分け
た。5つのグループをそれぞれ上記5種のクリームを用
いるグループとし、1日3〜5回、水仕事後に、肌荒れ
を起こしている部位に塗布してもらった。1ヵ月後、肌
荒れ改善の程度及びしっとり感について、以下の4段階
で採点してもらった。肌荒れ改善効果 1…使用前よりも悪化している 2…使用前とほとんど変わらない 3…使用前に比べてやや改善されている 4…使用前に比べてかなり改善されているしっとり感 1…使用前に比べて悪化している 2…使用前とほとんど変わらない 3…使用前に比べてややしっとりしている 4…使用前に比べてかなりしっとりしている
【0036】10名の点の平均値を算出した結果を表4
に示す。
【表4】
【0037】〔角質除去試験〕保湿効果試験で用いた
実施例1乃至4の試料を配合し、以下の組成により4種
のパック剤を調製した。また、対照例として、実施例の
試料を全く配合しないパック剤も同様に調製した。
【0038】(試験方法)同程度の乾燥肌を有する女性
40名をパネラーとし、10名づつ4つのグループに分
けた。4つのグループをそれぞれ実施例1乃至4のパッ
ク剤を用いるグループとし、洗顔後の顔の左半分に塗布
してもらった。また、全パネラーの顔の右半分には、対
照例のパック剤を塗布してもらった。尚、塗布量は約
0.01g/cm2 とした。約20分後、パック剤が乾
燥したのを確認して、パック剤を剥がしてもらった。顔
の左半分と右半分とで角質除去効果を比較してもらい、
以下の4段階で採点してもらった。 1…右側の方が角質が良く除去されている。 2…角質除去の程度が右側と殆ど変わらない。 3…右側に比べて角質がやや多く除去されている 4…右側に比べて角質がかなり多く除去されている
【0039】10名の点の平均値を算出した結果を表5
に示す。
【表5】
【0040】〔美白効果試験〕保湿効果試験で用いた
実施例1乃至4の試料の抗チロシナーゼ活性を測定する
ことにより、美白効果を調べた。また比較例2の試料と
して、従来より美白剤として用いられているアルブチン
の標準品を用意した。
【0041】(試験方法)10%FBS−DMEMで培
養したB16メラノーマ4A5(理研細胞銀行)を96
well plateに5×104cells/well となるように播種し
(全量195μl)、37℃、5%−CO2 の条件で2
4時間培養した。ここに実施例1乃至4及び比較例2の
試料を最終濃度がそれぞれ5,10,50,100,5
00ppmとなるように50%エタノール/PBS溶液
で希釈し、さらに0.2μmのメンブランフィルターに
て濾過滅菌したものを5μlずつ添加し、同一条件下で
更に24時間培養した。培養後、培養液を取り除き、1
% Triton X−100/PBS溶液50μlで細胞膜を
可溶化した後、基質として10mM L−DOPA 1
00μlを加えて、37℃で3時間反応させ、マイクロ
プレートリーダーにて波長475nmにおける吸光度を
測定した。また、対照として試料溶液を添加しない場合
の反応系の吸光度を測定し、次式1(数1)に基づいて
チロシナーゼ生合成抑制率(%)を算出した。
【数1】 A:試料溶液無添加の場合の吸光度 B:試料溶液を添加した場合の吸光度
【0042】結果を表6に示す。
【表6】
【0043】表3〜表6の結果より、孟宗竹(Phyllosta
chys heterocycla)又はその抽出物、或いはベンゾキノ
ン又はその誘導体が含有されてなる化粧料組成物が、保
湿効果や角質除去効果、更には抗チロシナーゼ活性にお
いて優れていることがわかる。従って、肌に潤いを与え
て瑞々しい肌とするとともに、皮膚に張りを与え、皮膚
を清浄化することにより、肌荒れを防止することができ
る。また、抗チロシナーゼ活性により優れた美白効果を
発揮して、美白用の化粧料として有効に利用することが
できるとともに、シミやソバカス、色黒等の色素沈着症
の抑制又は治療に利用することもできる。
【0044】以下、本発明に係る化粧料組成物の配合例
を示す。
【0045】
【0046】
【0047】 (配合例4;洗顔料)組成 重量% 2-メチル-3,5,6-ヒドロベンゾキノン 2.0 ラウリン酸カリウム 10.0 ミリスチン酸カリウム 10.0 ステアリン酸カリウム 10.0 プロピレングリコール 20.0 香料 適 量精製水 残 部 合計 100.0
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
は、イネ科タケ亜科に属する植物及び/又はその抽出物
が含有されてなることを特徴とする化粧料組成物に関
し、請求項2に係る発明は、前記植物が孟宗竹(Phyllos
tachys heterocycla)であることを特徴とする請求項1
記載の化粧料組成物に関し、請求項3に係る発明は、ベ
ンゾキノン及び/又はその誘導体が含有されてなること
を特徴とする化粧料組成物に関するものであるから、優
れた防腐殺菌性を有し、しかも安全性が高いという効果
を奏する。また、優れた保湿効果や角質除去効果を発揮
することにより、肌に潤いを与えて瑞々しい肌とすると
ともに、皮膚に張りを与え、皮膚を清浄化することがで
きるので、肌荒れを防止することができる。更に、優れ
た抗チロシナーゼ活性を有しているので、美白効果を発
揮して、シミやソバカス、色黒等の色素沈着症の抑制又
は治療に利用することができるという優れた効果を奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61K 31/00 617 17/16 617J 617A Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AB032 AB052 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC402 AC442 AC482 AC491 AC492 AC612 AD092 AD112 CC04 CC05 CC07 EE06 EE07 EE09 EE12 EE13 EE16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イネ科タケ亜科に属する植物及び/又は
    その抽出物が含有されてなることを特徴とする化粧料組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記植物が孟宗竹(Phyllostachys heter
    ocycla)であることを特徴とする請求項1記載の化粧料
    組成物。
  3. 【請求項3】 ベンゾキノン及び/又はその誘導体が含
    有されてなることを特徴とする化粧料組成物。
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