JP2000249832A - 偏光フィルム、偏光板及び光学部材 - Google Patents

偏光フィルム、偏光板及び光学部材

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JP2000249832A
JP2000249832A JP5299899A JP5299899A JP2000249832A JP 2000249832 A JP2000249832 A JP 2000249832A JP 5299899 A JP5299899 A JP 5299899A JP 5299899 A JP5299899 A JP 5299899A JP 2000249832 A JP2000249832 A JP 2000249832A
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film
polarizing
polarizing film
polarizing plate
layer
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Eiji Hamamoto
英二 濱本
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高延伸倍率による光透過率及び偏光度の向上
を図りつつ、表面の平滑性に優れるポリビニルアルコー
ル系の偏光フィルムの開発。 【解決手段】 厚さ85〜150μmのポリビニルアル
コールフィルムを二色性物質で染色して4〜7倍に延伸
処理した延伸フィルムからなり、光透過率が35〜50
%で偏光度が80%以上であり、かつ延伸軸に垂直な方
向の表面粗さが中心線平均粗さに基づいて0.04μm
以下である偏光フィルム、その偏光フィルムの片面又は
両面に透明保護層又はハードコート処理若しくはアンチ
グレア処理した透明保護層を有する偏光板、及び前記の
偏光フィルム又は偏光板と、他の光学機能を示す光学層
との積層体からなる光学部材。 【効果】 光透過率と偏光度に優れて反射モードにても
視認を阻害する縞状の筋が視覚されにくい偏光フィルム
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、光透過率、偏光度及び表
面平滑性に優れる高延伸型の偏光フィルム及びそれを用
いた偏光板と光学部材に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、ポリビニルアルコールの延伸フィ
ルムからなる偏光フィルムが知られていたが、液晶表示
装置の用途拡大に伴い光透過率や偏光度の更なる向上が
求められる中、それに応えてそれまでのポリビニルアル
コールフィルムをより高い倍率で延伸処理した偏光フィ
ルムが提案されている。
【0003】しかしながら、かかる偏光フィルムには、
その高延伸倍率によりレコード溝の如き筋が発生し、そ
の筋が反射モードで明瞭に視覚されて視認を阻害する問
題点があった。前記の筋は、偏光フィルムの延伸軸方向
に縞状に発生し、延伸軸に垂直な方向に通例、中心線平
均粗さが0.06μm以上の凹凸として0.6〜0.8m
mの平均間隔で現れる。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、高延伸倍率による光透
過率及び偏光度の向上を図りつつ、表面の平滑性に優れ
るポリビニルアルコール系の偏光フィルムの開発を課題
とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、厚さ85〜150μmの
ポリビニルアルコールフィルムを二色性物質で染色して
4〜7倍に延伸処理した延伸フィルムからなり、光透過
率が35〜50%で偏光度が80%以上であり、かつ延
伸軸に垂直な方向の表面粗さが中心線平均粗さに基づい
て0.04μm以下であることを特徴とする偏光フィル
ムを提供するものである。
【0006】また本発明は、前記偏光フィルムの片面又
は両面に透明保護層又はハードコート処理若しくはアン
チグレア処理した透明保護層を有することを特徴とする
偏光板、及び前記の偏光フィルム又は偏光板と、他の光
学機能を示す光学層との積層体からなることを特徴とす
る光学部材を提供するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、4〜7倍の高延伸倍率
にても表面の平滑性に優れるポリビニルアルコールの延
伸フィルムを形成でき、光透過率と偏光度に優れて反射
モードにても視認を阻害する縞状の筋が視覚されにくい
偏光フィルムを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による偏光フィルムは、厚
さ85〜150μmのポリビニルアルコールフィルムを
二色性物質で染色して4〜7倍に延伸処理した延伸フィ
ルムからなり、光透過率が35〜50%で偏光度が80
%以上であり、かつ延伸軸に垂直な方向の表面粗さが中
心線平均粗さに基づいて0.04μm以下のものからな
る。
【0009】偏光フィルムは、厚さ85〜150μmの
ポリビニルアルコールフィルムを用いて4〜7倍に延伸
処理する点を除いて、例えばポリビニルアルコールフィ
ルムにヨウ素及び/又は二色性染料等の二色性物質を染
色により吸着させて一軸延伸方式等により延伸処理する
方式などの、従来に準じた適宜な方式にて形成すること
ができる。
【0010】前記において厚さ85〜150μmのポリ
ビニルアルコールフィルムを4〜7倍に延伸処理するこ
とにより、高延伸倍率による35〜50%の高い光透過
率、及び80%以上の高い偏光度を達成しつつ表面の平
滑性に優れる偏光フィルムを得ることができる。
【0011】厚さが85μm未満のポリビニルアルコー
ルフィルムでは、前記の高光透過率及び高偏光度を達成
するために当該高延伸倍率にて処理した際に、その延伸
軸方向にレコード溝の如き縞状の筋が発生し、その筋が
延伸軸に垂直な方向に表面凹凸を形成して反射モードで
明瞭に視覚され視認を阻害する。また当該高延伸倍率に
よる処理時に切れ等の破れが発生しやすくて歩留まりが
低下する。一方、厚さが150μmを超えるポリビニル
アルコールフィルムでは、フィルム面内における結晶化
度のバラツキが大きくて高偏光度の達成に要する配向処
理や二色性物質の染色処理に長時間を要して生産効率が
大きく低下し、配向ムラや染色ムラも生じやすくて品質
のバラツキが大きくなる。
【0012】本発明による偏光フィルムは、上記した光
透過率及び偏光度の達成に加えて、延伸軸に垂直な方向
における表面粗さを中心線平均粗さに基づいて0.04
μm以下として、上記した筋による視認阻害を防止した
ものであるが、かかる視認阻害を生じない表面平滑性を
達成する点より好ましく用いうるポリビニルアルコール
フィルムの厚さは、140μm以下、就中90〜130
μm、特に95〜120μmである。
【0013】また光学性能等の点より好ましい偏光フィ
ルムは、光透過率38%以上、就中40%以上、特に4
2〜50%、偏光度85%以上、就中90%以上、特に
95%以上を達成したものであり、また中心線平均粗さ
に基づいて0.035μm以下、就中0.030μm以
下、特に0.02μm以下の表面粗さ、就中、延伸軸に
垂直な方向における表面粗さとしたものである。なおか
かる表面粗さに基づく延伸軸に垂直な方向における凹凸
の平均間隔は、通例0.4〜0.8mmである。
【0014】本発明による偏光フィルムは、その片面又
は両面に必要に応じ透明保護層を設けて実用に供するこ
ともできる。透明保護層は、偏光フィルムの表面保護な
どを目的に設けられ、その形成には透明性や機械的強
度、熱安定性や水分遮蔽性等に優れるポリマーやガラス
などが好ましく用いられる。
【0015】前記ポリマーの例としては、トリアセチル
セルロースの如きセルロース系樹脂やポリカーボネート
系樹脂、ポリエステル系樹脂やポリエーテルスルホン系
樹脂、ポリアミド系樹脂やポリイミド系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂やアクリル系樹脂、あるいはアクリル系や
ウレタン系、アクリルウレタン系やエポキシ系やシリコ
ーン系等の熱硬化型、ないし紫外線硬化型の樹脂などが
あげられる。就中、透明性や保護機能などの点よりセル
ロース系樹脂やポリカーボネート系樹脂、ポリエステル
系樹脂などが好ましく用いられる。
【0016】透明保護層の形成は、ポリマーフィルムや
ガラス板の接着剤層ないし粘着剤層を介した積層方式や
ポリマー液の塗布方式などの適宜な方式で行うことがで
きる。その厚さは、適宜に決定しうるが一般には500
μm以下、就中1〜300μm、特に5〜200μmとさ
れる。なお偏光フィルムの両面に透明保護層を設ける場
合、その表裏で異なる樹脂等からなる透明保護層とする
こともできる。
【0017】また透明保護層は、ハードコート処理又は
アンチグレア処理などを施したものであってもよい。ハ
ードコート処理は、偏光板表面の傷付き防止などを目的
に施されるものであり、例えば上記したシリコーン系等
の紫外線硬化型樹脂による硬度や滑り性等に優れる硬化
皮膜を透明保護層の表面に付加する方式などの、従来に
準じた方式にて形成することができる。
【0018】一方、アンチグレア処理は、偏光板を視認
する場合にその表面で外光が反射して偏光板透過光の視
認を阻害することの防止などを目的に施されるものであ
り、例えばサンドブラスト方式やエンボス加工方式等に
よる粗面化方式や透明微粒子の配合方式などの適宜な方
式にて透明保護層の表面に微細凹凸構造を付与すること
により形成することができる。
【0019】なお前記の透明微粒子としては、例えば平
均粒径が0.5〜20μmのシリカやアルミナ、チタニ
アやジルコニア、酸化錫や酸化インジウム、酸化カドミ
ウムや酸化アンチモン等からなる、導電性のこともある
無機系微粒子、架橋又は未架橋のポリマー等からなる有
機系微粒子などが用いられる。微粒子の使用量は、透明
樹脂100重量部あたり2〜50重量部、就中5〜25
重量部が一般的である。
【0020】上記した透明微粒子配合のアンチグレア層
は、透明保護層そのものとして、あるいは透明保護層表
面への塗工層などとして設けることができる。なおアン
チグレア層は、偏光板透過光を拡散して視角を拡大する
ための拡散層を兼ねるものであってもよい。
【0021】また本発明による偏光板は、必要に応じ反
射層又は半透過反射層を有する反射型や半透過型のもの
として実用に供することもできる。反射型の偏光板は、
視認側(表示側)からの入射光を反射させて表示するタ
イプの液晶表示装置などを形成するためのものであり、
バックライト等の光源の内蔵を省略できて液晶表示装置
の薄型化をはかりやすいなどの利点を有する。また半透
過型の偏光板は、外光のある所では前記反射型のものと
して、暗所ではバックライト等の光源を介して表示する
タイプのものとして利用する液晶表示装置などを形成す
るためのものである。
【0022】反射型の偏光板の形成は、例えば偏光板を
形成する透明保護層にアルミニウム等の反射性金属から
なる箔や蒸着膜を付設して反射層を形成する方式、かか
る反射層を透明基材に付設してなる反射板を偏光フィル
ム又はその透明保護層に接着する方式などの適宜な方式
にて行うことができる。また半透過型の偏光板の形成
は、前記の反射層ないし反射板をハーフミラーとする方
式やパール顔料等を含有して光を反射しかつ透過する半
透過反射板とする方式などの適宜な方式にて行うことが
できる。
【0023】形成する反射層や半透過反射層は、光拡散
機能を示すものであってもよい。その形成は、例えば上
記した表面微細凹凸構造の透明樹脂層にその微細凹凸構
造を反映させた反射層等を設ける方式などにより行うこ
とができる。なお反射層は、その反射面が透明基材等で
被覆された状態の使用形態が、酸化による反射率の低下
防止、ひいては初期反射率の長期持続の点などより好ま
しい。
【0024】光拡散機能を有する反射型の偏光板は、入
射光を乱反射により拡散させて指向性やギラギラした見
栄えを防止し、明暗のムラを抑制しうる利点などを有す
る。また光拡散機能を有する半透過型の偏光板は、入射
光及びその反射光がそれを透過する際に拡散されて明暗
ムラをより抑制しうる利点なども有している。
【0025】前記した透明樹脂層の表面微細凹凸構造を
反映させた微細凹凸構造の反射層の形成は、例えば真空
蒸着方式、イオンプレーティング方式、スパッタリング
方式等の蒸着方式やメッキ方式などの適宜な方式で金属
を透明樹脂層の表面に直接付設する方法などにより行う
ことができる。なお反射板や半透過反射板は、必要に応
じ接着層や粘着層を介して偏光板に接着処理することが
できる。
【0026】さらに本発明による偏光フィルム又は偏光
板は、他の光学機能を示す光学層と積層した光学部材と
して実用に共することもできる。その光学層には、例え
ば位相差板や視角拡大フィルム、集光板や輝度向上板、
光拡散板などの、液晶表示装置等の形成に用いられる適
宜なものを用いうる。
【0027】前記光学層としての位相差板は、液晶セル
による位相差の補償等の種々の目的で用いられる。その
例としては、各種プラスチックの延伸フィルム等からな
る複屈折性フィルム、ディスコティック系やネマチック
系の如き液晶ポリマーの配向フィルム、その配向液晶層
をフィルム基材上に支持したものなどがあげられる。そ
の場合、配向液晶層を支持するフィルム基材としては、
セルロース系フィルムの如く等方性に優れるものが好ま
しく用いうる。
【0028】他方、前記の複屈折性フィルムを形成する
プラスチックとしては、例えばポリカーボネートやポリ
ビニルアルコール、ポリスチレンやポリメチルメタクリ
レート、ポリプロピレンやその他のポリオレフィン、ポ
リアリレートやポリアミドなどの適宜なものを用いう
る。
【0029】延伸フィルムは、一軸や二軸等の適宜な方
式で処理したものであってよい。また熱収縮性フィルム
との接着下に収縮力又は/及び延伸力を付与する方式な
どによりフィルムの厚さ方向の屈折率を制御した複屈折
性フィルムなどであってもよい。位相差板は、位相差等
の光学特性の制御を目的に2枚以上を用いることもでき
る。
【0030】視角拡大フィルムは、液晶表示装置等の視
野角の拡大を目的に用いられるもので、例えばディスコ
ティック液晶層の支持フィルム(富士写真フイルム社
製、WVフィルム等の市販物もある。)などとして形成
することができる。また集光板は、光路制御等を目的に
用いられるもので、例えばプリズムアレイシートやレン
ズアレイシート、あるいはドット付設シートなどとして
形成することができる。
【0031】輝度向上板は、液晶表示装置等における輝
度の向上等を目的として用いられ、その例としてはプリ
ズムアレイシートやレンズアレイシート、屈折率異方性
が相違する薄膜フィルムの複数を積層して干渉により反
射率の異方性をもつようにした反射型偏光分離シート、
コレステリック液晶ポリマーの配向フィルムやその配向
液晶層をフィルム基材上に支持した偏光分離シートなど
があげられる。なお光拡散板は、上記した表面微細凹凸
構造の透明保護層に準じたシートなどとして得ることが
できる。
【0032】光学部材は、偏光フィルム又は偏光板と上
記した位相差板等の適宜な光学層の1層又は2層以上を
使用目的に応じた適宜な組合せで用いて2層又は3層以
上の積層体として得ることができる。その場合、位相差
板等の各光学層は、それぞれ2層以上を配置することも
できる。なお各光学層の配置位置は、使用目的に応じて
適宜に決定でき、特に限定はない。
【0033】上記した偏光板を形成する必要に応じての
反射層等や光学部材を形成する光学層は、必要に応じて
接着層を介し密着一体化されるが、その接着層の形成に
は適宜な接着剤を用いることができ、特に限定はない。
接着作業の簡便性や温度差による内部応力の緩和による
光学歪の発生防止などの点よりは粘着層による接着処理
が好ましい。
【0034】前記した粘着層の形成には、例えばアクリ
ル系重合体やシリコーン系ポリマー、ポリエステルやポ
リウレタン、ポリエーテルや合成ゴムなどの適宜なポリ
マーをベースポリマーとする粘着性物質や粘着剤を用い
ることができ、特に限定はない。就中、アクリル系粘着
剤の如く光学的透明性に優れ、適度な濡れ性と凝集性と
接着性等の粘着特性を示して、耐候性や耐熱性などに優
れ、加熱や加湿の条件下に浮きや剥がれ等の剥離問題を
生じないものが好ましく用いうる。
【0035】ちなみに前記のアクリル系粘着剤の例とし
ては、メチル基やエチル基やブチル基等の炭素数が20
以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸のアルキ
ルエステルと、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル
酸ヒドロキシエチル等の改良成分からなるアクリル系モ
ノマーを、ガラス転移温度が常温以下、就中0℃以下と
なる組合せにて共重合してなる、重量平均分子量が10
万以上のアクリル系重合体をベースポリマーとするもの
などがあげられるが、これに限定されない。
【0036】上記の密着一体化処理に際しては、偏光フ
ィルム又は偏光板や光学層の片面又は両面に粘着層を設
けて密着処理に供することができる。設ける粘着層は、
異なる組成又は種類等のものの重畳層であってもよい。
また両面に粘着層を設ける場合、偏光フィルム又は偏光
板や光学層の表裏において異なる組成又は種類等の粘着
層であってもよい。
【0037】偏光フィルム又は偏光板や光学層への粘着
層の付設は、適宜な方式で行いうる。その例としては、
例えばトルエンや酢酸エチル等の適宜な溶剤の単独物又
は混合物からなる溶媒に粘着性物質ないしその組成物を
溶解又は分散させて10〜40重量%程度の粘着剤液を
調製し、それを流延方式や塗工方式等の適宜な展開方式
で偏光板や光学層上に直接付設する方式、あるいは前記
に準じセパレータ上に粘着層を形成してそれを偏光フィ
ルム又は偏光板や光学層上に移着する方式などがあげら
れる。
【0038】粘着層の厚さは、接着力等に応じて適宜に
決定でき、一般には1〜500μmとされる。また粘着
層は、液晶セル等の被着体への接着を目的として、必要
に応じ偏光板や光学部材の外表面に設けることもでき
る。かかる粘着層が表面に露出する場合には、実用に供
するまでの間その表面をセパレータなどで被覆保護して
おくことが好ましい。
【0039】なお粘着層は、必要に応じて例えば天然物
や合成物の樹脂類、就中、粘着性付与樹脂、ガラス繊維
やガラスビーズ、金属粉やその他の無機粉末等からなる
充填剤や顔料、着色剤や酸化防止剤などの適宜な添加剤
を含有していてもよい。また微粒子を含有して光拡散性
を示す粘着層であってもよい。
【0040】また偏光板や光学部材の形成に供する偏光
フィルムや透明保護層、位相差板等の光学層及び粘着層
等の接着層は、必要に応じて例えばサリチル酸エステル
系化合物やベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾ
ール系化合物やシアノアクリレート系化合物、ニッケル
錯塩系化合物等の紫外線吸収剤で処理する方式などの適
宜な方式により紫外線吸収能をもたせることもできる。
【0041】本発明による偏光フィルム又は偏光板や光
学部材は、透過型や反射型、あるいは透過反射両用型の
液晶表示装置の形成などの従来に準じた各種の用途に好
ましく用いうる。その場合、偏光フィルム又は偏光板や
光学部材は、液晶セルの片側又は両側に配置でき、両側
に設ける場合、その偏光フィルム又は偏光板や光学部材
は、同じものであってもよいし、異なるものであっても
よい。。
【0042】用いる液晶セルは任意であり、例えば薄膜
トランジスタ型に代表されるアクティブマトリクス駆動
型のもの、ツイストネマチック型やスーパーツイストネ
マチック型に代表される単純マトリクス駆動型のものな
どの適宜なタイプの液晶セルを使用して種々の液晶表示
装置を形成することができる。
【0043】
【実施例】実施例1 厚さ100μmのポリビニルアルコールフィルム(クラ
レ社製、VF−9X100RS、重合度2400)を2
0℃の水で2分間膨潤させた後、ヨウ素配合の染色浴
(30℃)に2分間浸漬して染色処理し、ついでそれを
ホウ酸を添加した酸性浴(50℃)中で5.5倍に一軸
延伸処理し、50℃で7分間乾燥させて偏光フィルムを
得、その両面にポリビニルアルコール系接着層を介し厚
さ80μmのトリアセチルセルロースフィルムを接着し
て偏光板を得た。
【0044】実施例2 30℃の水で2分間膨潤後、ヨウ素とヨウ化カリウムを
配合した染色浴(30℃)で1分間染色処理し、ついで
それをホウ酸を添加した酸性浴(55℃)中で5.5倍
に一軸延伸処理したほかは実施例1に準じて偏光フィル
ムと偏光板を得た。
【0045】実施例3 30℃の水で2分間膨潤後、ヨウ素とヨウ化カリウムを
配合した染色浴(40℃)で1分間染色処理し、ついで
それをホウ酸を添加した酸性浴(50℃)中で5.5倍
に一軸延伸処理したほかは実施例1に準じて偏光フィル
ムと偏光板を得た。
【0046】実施例4 30℃の水で2分間膨潤後、ヨウ素とヨウ化カリウムを
配合した染色浴(40℃)で1分間染色処理し、ついで
それをホウ酸を添加した酸性浴(50℃)中で6倍に一
軸延伸処理したほかは実施例1に準じて偏光フィルムと
偏光板を得た。
【0047】実施例5 30℃の水で2分間膨潤後、ヨウ素とヨウ化カリウムを
配合した染色浴(30℃)で1分間染色処理し、ついで
それをホウ酸を添加した酸性浴(55℃)中で6倍に一
軸延伸処理したほかは実施例1に準じて偏光フィルムと
偏光板を得た。
【0048】実施例6 20℃の水で2分間膨潤後、ヨウ素とヨウ化カリウムを
配合した染色浴(30℃)で1分間染色処理し、ついで
それをホウ酸を添加した酸性浴(60℃)中で6.5倍
に一軸延伸処理したほかは実施例1に準じて偏光フィル
ムと偏光板を得た。
【0049】比較例1 厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルム(クラレ
社製、VF−9X75RS、重合度2400)を用いた
ほかは実施例1に準じて偏光フィルムと偏光板を得た。
【0050】比較例2 厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルム(クラレ
社製、VF−9P75RS、重合度2400)を用いた
ほかは実施例2に準じて偏光フィルムと偏光板を得た。
【0051】比較例3 VF−9X75RSを用いたほかは実施例3に準じて偏
光フィルムと偏光板を得た。
【0052】比較例4 厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルム(クラレ
社製、VF−9P75R、重合度1700)を用いたほ
かは実施例4に準じて偏光フィルムと偏光板を得た。
【0053】比較例5 厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルム(クラレ
社製、VF−9P75RH、重合度4000)を用いた
ほかは実施例5に準じて偏光フィルムと偏光板を得た。
【0054】比較例6 VF−9P75RSを用いたほかは実施例6に準じて偏
光フィルムと偏光板を得た。
【0055】評価試験 筋、中心線平均粗さ(Ra)、筋の平均間隔(Sm) 実施例、比較例で得た偏光フィルムについて目視観察に
より筋の有無を調べると共に、表面粗さ形状測定機(東
京精密社製)にて延伸軸に垂直な方向の中心線平均粗さ
(Ra)、及び筋を形成する凹凸の平均間隔(Sm)を
調べた。
【0056】光透過率、偏光度 実施例、比較例で得た偏光フィルムについて光透過率と
偏光度を調べた。
【0057】筋の視認 実施例、比較例で得た偏光板を目視観察して筋が視覚さ
れるか否かを調べた。
【0058】前記の結果を次表に示した。 筋 Ra Sm 光透過率 偏光度 筋の (μm) (mm) (%) (%) 視覚 実施例1 なし 0.01以下 測定不能 43.7 99.95 なし 実施例2 なし 0.01以下 測定不能 43.8 99.94 なし 実施例3 なし 0.01以下 測定不能 43.5 99.99 なし 実施例4 なし 0.01以下 測定不能 43.8 99.96 なし 実施例5 なし 0.01以下 測定不能 43.9 99.95 なし 実施例6 なし 0.01以下 測定不能 44.2 99.96 なし 比較例1 あり 0.06 0.75 43.5 99.99 あり 比較例2 あり 0.06 0.74 43.7 99.96 あり 比較例3 あり 0.08 0.81 43.7 99.95 あり 比較例4 あり 0.08 0.62 43.8 99.96 あり 比較例5 あり 0.09 0.68 44.0 99.95 あり 比較例6 あり 0.09 0.67 44.3 99.97 あり
【0059】表より、厚さ75μmのポリビニルアルコ
ールフィルムを用いた全ての比較例で吸収軸方向のレコ
ード溝状(縞状)の筋が発生し、その筋が透明保護層を
介しても視覚されたが、厚さ100μmのポリビニルア
ルコールフィルムを用いた実施例では全ての場合に実質
的に筋は発生せず、透明保護層を介しても筋は視覚され
ないことがわかる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ85〜150μmのポリビニルアル
    コールフィルムを二色性物質で染色して4〜7倍に延伸
    処理した延伸フィルムからなり、光透過率が35〜50
    %で偏光度が80%以上であり、かつ延伸軸に垂直な方
    向の表面粗さが中心線平均粗さに基づいて0.04μm
    以下であることを特徴とする偏光フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の偏光フィルムの片面又
    は両面に透明保護層又はハードコート処理若しくはアン
    チグレア処理した透明保護層を有することを特徴とする
    偏光板。
  3. 【請求項3】 請求項2において、反射層又は半透過反
    射層を有する偏光板。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の偏光フィルム又は請求
    項2若しくは3に記載の偏光板と、他の光学機能を示す
    光学層との積層体からなることを特徴とする光学部材。
  5. 【請求項5】 請求項4において、光学層が位相差板又
    は視角拡大フィルムである光学部材。
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