JP2000250094A - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

カメラ用フォーカルプレンシャッタ

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JP2000250094A
JP2000250094A JP11055688A JP5568899A JP2000250094A JP 2000250094 A JP2000250094 A JP 2000250094A JP 11055688 A JP11055688 A JP 11055688A JP 5568899 A JP5568899 A JP 5568899A JP 2000250094 A JP2000250094 A JP 2000250094A
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blades
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Masato Kiyota
真人 清田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャッタの小型化が可能であって、尚且つスリ
ット形成羽根の作動が安定して得られるようにした羽根
支持構成を有するカメラ用フォーカルプレンシャッタを
提供すること。 【解決手段】後羽根群は、シャッタ地板1に枢着された
二つのアーム17,18と、羽根20,21,22,2
3のほかに、補助アーム24を有している。また、補助
アーム24は、連結軸25,26によってアーム17,
18に枢支されていて、左上方へ略斜めに張り出してお
り、連結軸27によって、羽根22の張出部の先端に取
り付けられている。そのため、スリット形成羽根23の
左方の領域の一部は、如何なる作動状態においても、補
助アーム24と羽根22によって挟まれていて、あばれ
現象が効果的に抑制されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影に際して、先
羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次作動させ、その二
つの羽根群のスリット形成羽根によって形成されたスリ
ットにより、感光面の露光を行うようにしたカメラ用の
フォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラは、APSフィルムの出現
などによって、小型化が急速に進んでいる。そのため、
カメラに内蔵されるフォーカルプレンシャッタに対して
も、なお一層の小型化が要求されている。しかしなが
ら、これまでにも小型化については、相当の努力が払わ
れてきているため、その要求に応えるのは容易なことで
はなく、実際には、1〜2mm程度の寸法を短くするの
に、大変な努力をしているというのが実情である。
【0003】ところで、フォーカルプレンシャッタを小
型化する場合には、何と言っても、露光開口の周囲に占
める面積を、如何にして小さくするかが問題となる。し
かし、露光開口の上下位置のスペースは、基本的には、
羽根群を構成している複数枚の羽根の上下寸法によって
制約されてしまうことになる。また、露光開口の二つの
側方位置のうち、一方の側方位置、即ち各羽根の先端側
の位置は、羽根先端部の安定した作動が得られ、且つ複
数枚の羽根が展開状態となったとき、漏光が生じないよ
うにしなければならないため、これまで通りのスペース
が必要である。そのため、残るもう一方の側方位置のス
ペースを小さくすることが考えられるが、そのために
は、そこに配置されているシャッタ駆動機構をコンパク
ト化する必要があるほか、従来のシャッタ羽根の支持構
成に工夫を凝らす必要が生じてくる。そして、そのよう
に工夫したシャッタ羽根の支持構造が、実公昭57−5
7367号公報で知られている。
【0004】本発明は、基本的には、上記の公報に記載
の考案と同じ立場に立つものであるが、上記の公報に記
載の考案よりも、作動上において数段優れた効果を発揮
できるようにした構成に関するものである。そこで、先
ず、本発明を、より良く理解するために必要であって、
上記の公報からでは理解しづらい点を、図4及び図5を
用いて説明することにする。また、これらの図4及び図
5は、従来の構成を、後述する本発明の実施例と比較し
易いようにして示したものであり、実施例に対応する部
材及び部位は、極力、実施例と同じ形状にし、それらに
は、実施例の場合と同じ符号を付けてある。更に、これ
らの図4及び図5には、先羽根群の構成のみを示してあ
って、図4はその先羽根群の露光作動開始直前の状態を
示し、図5は露光作動の途中の状態を示したものであ
る。
【0005】図4及び図5に一点鎖線で示したシャッタ
地板1は、略中央部に開口部1aを有していて、この開
口部1aが、シャッタの露光開口を規制している。そし
て、先羽根群の4枚の羽根9,10,11,12は、シ
ャッタ地板1に枢着された二つのアーム6,7に順に取
り付けられ、図4おいては、展開状態となって開口部1
aを完全に覆っている。この構成において、上記の公報
に記載の考案のように構成するということは、羽根の枚
数が同じである以上は、アーム自体の長さを短くするこ
とができないので、一点鎖線で示した開口部1aの位置
を、例えば、二点鎖線で示したように左の方へ移動さ
せ、シャッタ地板1の右端を、二点鎖線の位置までにし
たことにほかならない。
【0006】その結果、羽根9,10,11,12の先
端部(右側端部)については、短くすればよいので何ら
問題はない。しかし、その反面、開口部1aの左側の領
域を十分に覆えなくなってしまう。図4及び図5におい
ては、本来、完全に覆われていなければならない領域
を、複数の平行斜線で示してある。そこで、このような
ことが生じないようにするためには、各羽根9,10,
11,12を左の方へ延伸させる必要がある。このこと
は、上記の公報の考案の詳細な説明の欄には明記されて
いないが、図面によって理解することができる。尚、図
4及び図5に示されている先羽根群と先羽根用駆動部材
28との連結関係は、余り見かけない構成をしている
が、後述の実施例の説明で、その詳細を理解することが
できる。また、その連結構成に介在している連結板8′
は、実施例とは異なる形状をしているため、実施例の符
号8に「′」を付けて示してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のフォ
ーカルプレンシャッタにおける各々の羽根群は、通常の
場合、地板に枢着された二つのアームと、リベット部品
である連結軸を介してそれらのアームに枢支された複数
枚の羽根で構成されている。そのため、固定されていな
い連結部を沢山有していて、それらの連結部には、当然
のことながら公差が設けられている。しかも、露光作動
時には、高速で作動させる必要があることから、アーム
や羽根は薄い材料で製作され、それ自体、撓み易い部品
となっている。
【0008】そのため、作動中における各羽根群は、全
体としては、所定の作動方向ヘ作動するようになってい
るが、個々の部品には複雑な方向の力が作用して、撓ん
だり、捩れたり、傾いたりして、一時的に変形してしま
うことが知られている。そして、その変形が甚だしい場
合には、スリット形成羽根の作動に影響し、適正なスリ
ットを形成できなくなることがある。また、各羽根群
は、露光作動の終了時において、直接的又は間接的にス
トッパによって停止されるが、そのときの衝撃は極めて
大きく、各羽根群の構成部品は上記のようにして大きく
変形させられる(以下、これらのような複雑な力の作用
による変形現象を、あばれ現象と称する)。そのため、
露光むらを生じさせたり、各連結部での破壊を生じさせ
たりすることがある。
【0009】そこで、このような、あばれ現象を抑制す
るために、従来から種々の対策が講じられている。そし
て、その一つとして、後述の実施例の説明からも分かる
ように、各羽根の先端部の全作動領域にわたって、羽根
押さえ板と称されている部材を配置し、各羽根群が安定
して作動できるようにすることが知られている。また、
露光作動停止時の衝撃を緩和するためのものとしては、
地板などに種々の制動手段を設けたり、緩衝手段を設け
るようにしたものが知られている。
【0010】しかしながら、シャッタの小型化を図るた
めに、図4及び図5を用いて説明した羽根の支持構成に
すると、他の羽根よりも重要なスリット形成羽根の枢支
位置が一番大きく変わり、スリット形成羽根の先端部方
向ヘ大きく移動した構成になってしまう。そのため、羽
根の先端部における変形は、上記の押さえ板によって抑
制されるものの、二つのアームに対する枢支位置から、
それらのアームの枢着部方向に大きく延伸された部分
は、極めて変形し易い状態になっている。しかも、上記
の押さえ板に相当するような部材を、その部分の全作動
領域にわたって配置することは不可能である。更に、後
羽根群の場合には、作動終了時には展開され、スリット
形成羽根は非常に撓み易い状態となるが、上記のように
大きく延伸された部分の変形を直接抑制できるようにす
る手段を、地板等に設けることは容易でない。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、上
記の公報に記載されている考案のように、従来の羽根支
持構成に対して一つのアームを付加するだけで、シャッ
タ全体の左右方向の寸法を小さくすることが可能であ
り、その上に、作動中や作動終了時において生じ易くな
ったスリット形成羽根のあばれ現象を効果的に抑制でき
るようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、先羽根群と後羽根群の少なくとも一方
が、露光開口の一方の側方側の位置で地板に枢着されて
いる二つのアームと、それらのアームの長手方向に順に
枢支されていて最先端側の羽根をスリット形成羽根とし
ている複数枚の羽根とで構成されており、スリット形成
羽根以外の1枚の羽根は、前記二つのアームの枢着部方
向であって且つスリット形成羽根のスリット形成縁側の
方向ヘ、全体として略斜めに延伸した張出部を有してお
り、前記二つのアームのうち一方のアームに対しては直
接枢支されているが、他方のアームに対しては、その他
方のアームに枢支された補助アームに対し、前記張出部
が、前記スリット形成縁を越えたところで取り付けられ
ているようにする。その場合、前記補助アームは、前記
スリット形成羽根以外の1枚の羽根が直接枢支されてい
るところで、前記一方のアームにも枢支されているよう
にしたり、また、前記の補助アームが、前記スリット形
成羽根と前記二つのアームとの間に配置されているよう
にしたり、更には、前記スリット形成羽根以外の1枚の
羽根が、前記スリット形成羽根に隣接した羽根であるよ
うにしたりすると、好適な構成が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1〜図
3に示した実施例によって説明する。これらの図面は、
何れもカメラに組み込まれた状態において被写体側から
視た平面図であって、図1は露光作動を開始する直前の
状態を示したものである。また、図2は露光作動の途中
の状態を示したものであり、図3は露光作動の終了直後
の状態を示したものである。尚、各図とも、図面を見や
すくする必要があるために、他図を参照すれば理解でき
ると考えられる部分については、省略して示すようにし
てある。
【0014】先ず、本実施例の構成を説明する。シャッ
タ地板1には、その略中央部に長方形を横長にした開口
部1aが形成されており、その開口部1aの左側には、
円弧状の二つの長孔1b,1cが形成されている。そし
て、それらの長孔1b,1cの上方端面には、周知の緩
衝部材が夫々取り付けられているが、図示すると図面が
見にくくなるため省略してある。また、シャッタ地板1
の被写体側、即ち表面側には、軸1d,1eが立設され
されており、背面側には軸1f,1g,1h,1i,1
j,1k,1m,1n,1p,1q,1rが立設されて
いる。
【0015】また、シャッタ地板1の背面側には、中間
板2が、上記の軸1f,1g,1hに取り付けられてお
り、シャッタ地板1との間に、後述する先羽根群の羽根
室を構成している。そして、この中間板2にも、その略
中央部に、上記の開口部1aと類似の形状をした開口部
2aが形成されている。しかし、その二つの長辺は山形
に形成されていて、上辺の山形のピーク位置には、急峻
な切込み2bが形成されている。尚、このような中間板
2の形状は周知であるため、そのような形状をしている
理由については、説明を省略する。
【0016】更に、中間板2の背面側には、補助地板3
が、シャッタ地板1の軸1i,1j,1k,1mに取り
付けられており、中間板2との間に、後述する後羽根群
の羽根室を構成している。そして、その補助地板3に
も、その略中央部に、シャッタ地板1の開口部1aと略
同一の形状をした開口部3aが形成されている。また、
その開口部3aは、上記した二つの開口部1a,2aと
重ねて配置されることによって、撮影光の光路域、即ち
露光開口を規制するようになっているが、本実施例にお
いては、露光開口が開口部1aのみによって規制される
ように構成されているので、後述する作動説明において
は、開口部1aを、露光開口と同じものとして説明する
ことにする。
【0017】また、シャッタ地板1の軸1g,1hに
は、上記した中間板2のほかに、先羽根用押さえ板4と
後羽根用押さえ板5が取り付けられている。これらの押
さえ板4,5は、原則的には、図1において開口部1a
の右方向の位置、即ち後述する複数枚の羽根の先端部の
作動領域に配置されている。そして、先羽根用押さえ板
4はシャッタ地板1と中間板2との間に、後羽根用押さ
え板5は中間板2と補助地板3との間に配置されてい
る。また、これらの押さえ板4,5の平面形状は同一形
状であってもよいが、本実施例においては、開口部1a
の上方位置での形状が異なっていて、図1に示すよう
に、先羽根用押さえ板4は、中間板2の切込み2bと重
なり、且つ開口部1a側の縁が中間板2の縁と略一致す
るように形成されている。
【0018】図2は、図1に示した中間板2,補助地板
3,先羽根用押さえ板4,後羽根用押さえ板5を取り除
き、且つシャッタ地板1と後述する二つの駆動部材を一
点鎖線で示したものである。そのため、先羽根群の構成
と後羽根群の構成は、図1よりも図2を参照した方が理
解し易くなっている。
【0019】そこで、先ず、先羽根群の構成について説
明する。シャッタ地板1の軸1n,1pには、アーム
6,7が枢着されている。また、アーム6の枢着部近傍
には、シャッタ地板1側に向けて軸6aが立設されてお
り、そこに連結板8が枢着されている。但し、実際に製
作される場合には、後述する複数枚の羽根の取付け構成
と同様にして、リベット部品である連結軸を、アーム6
と連結板8に形成されている孔に、連結板8側から挿入
し、かしめ加工によって、その挿入端をアーム6に固定
するようにする方が好ましい。また、そのようにして取
り付けられた連結板8の自由端部は、後述の説明から理
解することができるように、如何なる状態においても、
常に他方のアーム7の一部と重なっていて、接触し得る
ようになっている。
【0020】また、二つのアーム6,7には、それらの
枢着部から先端部に向けて、4枚の羽根9,10,1
1,12が、順に取り付けられている。そして、それら
の羽根の重なり関係は、羽根9が一番中間板2側にあ
り、羽根12が一番シャッタ地板1側、即ちアーム6,
7側となっている。また、アーム6,7の一番先端部側
に取り付けられた羽根12がスリット形成羽根であり、
他の羽根は、スリット形成羽根12と区別するために、
一般には、被い羽根と言われている羽根である。そし
て、それらの全ての羽根9,10,11,12の先端
部、即ち各図における右方向の端部は、中間板2と先羽
根用押さえ板4との間で作動するようになっている。
尚、図3においては、スリット形成羽根12のみが示さ
れていて、他の羽根9,10,11は図示を省略されて
いる。
【0021】更に、アーム6,7に対する4枚の羽根
9,10,11,12の取付け方は、羽根9,10,1
2の場合には従来と同じであるが、羽根11の場合には
独特の取付け方をしている。即ち、羽根9,10,12
の場合には、周知のように、リベット部品である二つの
連結軸を、アーム6,7と各羽根9,10,12に形成
された孔に、アーム6,7側から挿入し、かしめ加工に
よって、その挿入端を各羽根9,10,12に固定して
いる。しかし、夫々の連結軸とアーム6,7との間は、
回転可能となっている。尚、連結軸の抜け止めさえ行わ
れていれば、連結軸の先端を羽根9,10,12に固定
する必要のないことは勿論である。
【0022】これに対して、羽根11を取り付けるため
に、特別に補助アーム13が、アーム6,7とスリット
形成羽根12との間に配置されていて、左下方に略斜め
に延伸した張出部を有している。また、羽根11の取付
けに用いられている三つの連結軸は、上記した他の連結
軸と同一形状の部品であるが、補助アーム13の取付け
構成を詳しく説明するために、それらの連結軸には、特
に符号14,15,16を付けてある。
【0023】そこで、先ず、連結軸14は、アーム6,
補助アーム13と羽根11に形成された孔に、アーム6
側から挿入し、かしめ加工によって、その挿入端を羽根
11に固定している。しかし、連結軸14と、アーム
6,補助アーム13との間は、個々に回転可能となって
いる。尚、連結軸14は羽根11と固定することが好ま
しいが、何らかの抜け止め手段が講じられていれば、そ
のようにすることは必須ではない。
【0024】また、連結軸15は、アーム7,補助アー
ム13に形成された孔に、アーム7側から挿入し、かし
め加工によってその挿入端を補助アーム13に固定され
ている。しかし、連結軸15とアーム7との間は回転可
能になっている。この場合にも、他の手段によって、連
結軸15の抜け止めが行われていれば、連結軸15をア
ーム13に固定することは必須ではない。
【0025】更に、羽根11は、通常の形状とは異なっ
ていて、補助アーム13の張出部と同様にして、左下方
に略斜めに延伸した張出部を有している。そして、それ
らの二つの張出部は、スリット形成羽根12を挟んでい
て、それらの先端部を連結軸16によって取り付けられ
ている。その取付け方は、連結軸16が、補助アーム1
3と羽根11に形成された孔に、補助アーム13側から
挿入され、その挿入端を、かしめ加工によって羽根11
に固定している。そして、本実施例の場合には、そのか
しめ加工によって、補助アーム13と羽根11との間を
も固定するようにしているが、理論的には、回転可能と
しておいても一向に差し支えない。
【0026】このように、本実施例においては、露光開
口の位置、即ち開口部1aの位置を、従来よりもアーム
6,7の枢着部方向ヘ移動させ、シャッタ全体の左右方
向の寸法を小さくしている。しかし、アーム6,7の長
さを短くするわけにはいかないため、露光のためには一
番重要であって作動量の一番大きなスリット形成羽根1
2の場合には、アーム6,7に対する取付け位置から先
端部までの長さは短くなっている反面、アーム6,7の
枢着部方向への長さが従来よりも大きくならざるを得な
くなっている。本実施例によれば、そのようにして、従
来より長く形成された領域は、補助アーム13の張出部
と、被い羽根11の張出部によって挟むように構成され
ており、後述の作動説明からも分かるように、如何なる
状態においても、この構成は維持されるようになってい
る。
【0027】次に、後羽根群の構成について説明する
が、後羽根群の構成は、図2からも分かるように、上記
した先羽根群の構成を裏返えしにしたものであるから、
上記した先羽根群の構成説明よりも簡単に説明する。従
って、説明を省略した事項については、上記の先羽根群
の説明に準じることとする。尚、図1においては、図面
を見やすくするために、後羽根群の4枚の羽根の形状
を、一部省略して示している。
【0028】シャッタ地板1の軸1q,1rには、アー
ム17,18が枢着されている。また、アーム17の枢
着部近傍には、補助地板3側に向けて軸17aが立設さ
れており、そこに連結板19が枢着されている。そし
て、その連結板19の自由端部は、後述する構成によっ
て、如何なる作動位置においても、常に他方のアーム1
8の一部と重なり、接触し得るようになっている。尚、
アーム17に対する連結板19の取付け構成は、このよ
うな構成に限定されず、実際には、各羽根の取付け構成
に準じた構成にした方が好ましいことは、連結板8の取
付け構成の場合と同じである。
【0029】また、これらの二つのアーム17,18に
は、それらの枢着部から先端部に向けて、4枚の羽根2
0,21,22,23が、順に取り付けられており、そ
れらの羽根の重なり関係は、羽根20が一番中間板2側
にあり、羽根23が一番補助地板3側、即ちアーム1
7,18側となっている。また、アーム17,18の先
端部に取り付けられた羽根23がスリット形成羽根であ
り、他の羽根は被い羽根である。そして、それらの全て
の羽根20,21,22,23の先端部は、中間板2と
後羽根用押さえ板5との間で作動するようになってい
る。
【0030】更に、アーム17,18に対する羽根2
0,21,23の取付け方は、先羽根群の羽根9,1
0,12の場合と同様であって、二つの連結軸を、アー
ム17,18と羽根20,21,23に形成された孔
に、アーム17,18側から挿入し、本実施例の場合に
は、かしめ加工によって、それらの挿入端を羽根20,
21,23に固定している。但し、夫々の連結軸とアー
ム17,18との間は、回転可能となっている。
【0031】これに対して、羽根22の取付け方は異な
っていて、アーム17,18とスリット形成羽根23と
の間に配置された補助アーム24を介在させている。そ
して、その羽根22の取付けには三つの連結軸が用いら
れていて、それらには、特に符号25,26,27を付
けてある。先ず、連結軸25は、アーム17,補助アー
ム24と羽根22に形成された孔に、アーム17側から
挿入され、その挿入端が羽根22に固定されているが、
連結軸25と、アーム17,補助アーム24との間は、
個々に回転可能となっている。また、連結軸26は、ア
ーム18,補助アーム24に形成されている孔にアーム
18側から挿入され、その挿入端がアーム18に固定さ
れているが、連結軸26とアーム18との間は回転可能
となっている。
【0032】更に、羽根22には、補助アーム24と同
じようにして、左上方に略斜めに延伸した張出部が形成
されており、その張出部の先端位置が、補助アーム24
の張出部の先端位置に、連結軸27によって取り付けら
れている。また、その取付け方は、連結軸27が、補助
アーム24と羽根22に形成された孔に、補助アーム2
4側から挿入され、羽根22に固定されるようになって
いるが、その際、補助アーム24と羽根22との間も固
定されるようにしてある。このように、後羽根群の場合
にも、スリット形成羽根23は、アーム17,18に対
する取付け位置よりもそれらの枢着部側において、補助
アーム24と羽根22とによって挟まれるように構成さ
れていている。
【0033】次に、先羽根群と後羽根群を作動させるた
めの駆動機構について説明するが、図1〜図3には、そ
のような駆動機構のうち、本実施例の説明に必要な先羽
根用駆動部材28と後羽根用駆動部材29のみを示して
いる。また、それらの駆動部材28,29は、上記した
各羽根群との位置関係と連結関係を理解できるようにす
るために示したものである。そのため、特にそれらのこ
とに関係のない部分の形状や構成は省略してある。ま
た、駆動機構を構成してはいるが、図示されていない他
の部材や部位については、周知の構成が適用される。
【0034】図1に示すように、本実施例における先羽
根用駆動部材28と後羽根用駆動部材29は、上記した
シャッタ地板1の軸1dと軸1eに回転可能に取り付け
られている。そして、夫々の駆動ピン28a,29a
は、シャッタ地板1に形成された上記の円弧状の長孔1
b,1cを貫通し、連結板8,19に形成された孔に嵌
合している。そのため、各駆動部材28,29が軸1
d,1eで回転されると、アーム6,17は、連結板
8,19を介して、各駆動部材28,29と同じ回転方
向ヘ回転されるようになっている。そして、露光作動時
には、それらの駆動部材28,29は、夫々、図示して
いない各駆動ばねの付勢力によって、反時計方向ヘ回転
されるようになっている。
【0035】ところで、本実施例においては、駆動部材
28,29の配置位置が、通常の配置位置とは異なって
いる。即ち、通常の場合には、駆動部材28,29の回
転軸になる軸1d,1eが、アーム6,17の回転軸と
なる軸1n,1qと同一軸上に配置されている。そのた
め、駆動ピン28a,29aは、アーム6,17に形成
された孔に嵌合されるようになっていて、本実施例のよ
うな連結板8,19は設けられていない。
【0036】周知のように、シャッタ地板1に、各駆動
部材28,29が取り付けられている領域には、セット
部材や電磁石を始めとして、図示していない多くの部材
が取り付けられており、しかも、それらが、作動上、相
互に関連するようにして配置されている。そのため、シ
ャッタの全体の構成上、各駆動部材の形状や大きさに、
制約を受けることがあるほか、それらの回転軸の間隔
を、どうしても小さくしなくてはならない場合が生じて
くる。また、そのような要求は、単にシャッタユニット
の設計上の問題からだけではなく、カメラ全体の設計上
から生じることもある。
【0037】しかしながら、そのような要求に応える場
合であっても、軸1n,1qの間隔を小さくすることは
できない。この間隔は、予め、可能な限り小型化できる
ような位置に設定されているため、その間隔を小さくす
ると、作動中において、アーム6,7同士、及びアーム
17,18同士が干渉してしまうからである。従って、
やむなく、実施例のように構成せざるを得ない場合があ
る。このようなことから、本実施例の場合には、図示の
ような構成になっているが、本発明は、このような構成
に何ら拘束されるものではなく、従来の構成においても
適用できるものであることは言うまでもない。
【0038】次に、本実施例の作動を説明する。図1は
露光作動の開始直前の状態、即ち先羽根用駆動部材28
と後羽根用駆動部材29が露光作動開始位置にある状態
を示している。そのため、先羽根群の羽根9,10,1
1,12は展開状態となって、開口部1aを覆ってお
り、後羽根群の羽根20,21,22,23は重畳状態
となって開口部1aの下方位置に格納されている。駆動
部材28,29を、夫々の駆動ばねの付勢力に抗して、
この状態に維持するためには、何種類かの構成が知られ
ている。本実施例においては、そのような構成を例示し
ていないが、本発明は、それらの全ての構成に適用でき
るものである。また、二重遮光方式のシャッタと称され
ていて、セット状態においては、開口部1aを、先羽根
群と後羽根群の両方によって覆っており、後羽根群は露
光作動の開始直前になって、図1の状態となるようにし
たものが知られているが、本発明は、そのようなものに
も適用することが可能である。
【0039】カメラのレリーズボタンが押された後、図
1の状態から、先ず、先羽根用駆動部材28が、図示し
ていない先羽根用駆動ばねの付勢力によって反時計方向
へ回転を開始し、所定時間後には、後羽根用駆動部材2
9が、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力によっ
て反時計方向ヘの回転を開始する。その際、先羽根用駆
動部材28の駆動ピン28aは、連結板8を介してアー
ム6を反時計方向へ回転させ、また、後羽根用駆動部材
29の駆動ピン29aは、連結板19を介してアーム1
7を反時計方向ヘ回転させる。
【0040】そのため、先羽根群の4枚の羽根9,1
0,11,12は、相互の重なりを大きくしつつ上方へ
作動し、スリット形成羽根12によって、開口部1aを
開いていく。他方、後先羽根群の4枚の羽根20,2
1,22,23は、相互の重なりを小さくしつつ上方へ
作動し、スリット形成羽根23が、上記のスリット形成
羽根12の後を追うようにして、開口部1aを閉じてい
く。そして、二つのスリット形成羽根12、23によっ
て形成されるスリットによって、感光面を露光させてい
くが、そのような作動途中の状態が図2に示されてい
る。また、この図2からも分かるように、この状態にな
っても連結板8,19の自由端はアーム7,18との重
なり関係を維持している。
【0041】ところで、このような作動中において、各
羽根には、単に、上方へ作動させる力だけではなく、既
に説明したような理由によって、薄い羽根を撓ませるよ
うにする複雑な方向ヘの力が作用する。なかでも、スリ
ット形成羽根12,23は、重要な羽根であるにもかか
わらず、その影響を一番受け易くなっている。その理由
は、他の被い羽根に比較して、作動量が一番大きいこと
と、両面を他の部材に接触させている面積が少ないから
である。そこで、本実施例においては、従来から行われ
ているように、羽根押さえ板4,5を、各羽根の先端部
の全作動領域にわたって配置することにより、羽根の撓
みを抑制するようにしている。
【0042】更に、本実施例の場合には、スリット形成
羽根12,23に対してだけ、特別な手段が講じられて
いる。即ち、本実施例においては、図4及び図5を用い
て説明したように、シャッタの小型化を図るために、ス
リット形成羽根12,23は、夫々二つのアームに取り
付けた位置から、それらのアームの枢着部方向の領域
を、従来よりも長くせざるを得なくなっている。そのた
め、それらの領域は、従来よりも格段に撓み易くなって
いる。しかし、本実施例においては、作動中、常にその
領域の一部を、補助アーム13,24と被い羽根11,
22によって挟んでいるので、その撓みが抑制されるこ
とになる。
【0043】このようにして、先羽根群と後羽根群は露
光作動を続けていくが、その後、先羽根群の4枚の羽根
9,10,11,12が重畳状態となって、開口部1a
の上方位置に格納されると、先羽根用駆動部材28は、
その駆動ピン28aが、長孔1bの上端面に取り付けら
れている図示していない緩衝部材に当接して停止する。
また、その直後、後羽根群の4枚の羽根20,21,2
2,23が展開状態となって、開口部1aを完全に覆う
ようになると、後羽根用駆動部材29も、その駆動ピン
29aが、長孔1cの上端面に取り付けられている図示
していない緩衝部材に当接することによって停止する。
そして、その停止直後の状態が図3に示されている。但
し、先羽根群の羽根については、図面を見やすくするた
めに、スリット形成羽根12のみが示されている。
【0044】ところで、このようにして露光作動が終了
するとき、周知のように、先羽根群と後羽根群は、極め
て大きな衝撃を受け、激しいあばれ現象を生じる。その
際、先羽根群の4枚の羽根9,10,11,12は、重
畳状態になっているので、撓み方向への動きは比較的抑
制されることになる。そのため、どちらかといえば、停
止時のバウンドによって、スリット形成羽根12が一時
的に開口部1a内に入ってしまうのを防止できるように
することの方が重要になる。
【0045】しかしながら、後羽根群の場合には、先羽
根群の場合よりも面倒である。即ち、後羽根群の停止時
には、4枚の羽根20,21,22,23が展開状態と
なっていて、相互の重なり量が少なくなっていること
と、大部分の平面領域が開口部1a内にあることから、
非常に撓み易い状態となっているからである。そのた
め、停止時のバウンドによって、スリット形成羽根23
が一時的に開口部1aの一部を開いてしまうのを防止し
なければならないのは勿論のこと、激しいあばれ現象に
よって各羽根の重なり部から漏光が生じないようにした
り、各羽根の取付け部などが破壊されないようにする必
要がある。そこで、従来は、その対策として、羽根群を
構成しているアームや羽根に対し、種々の構成をした制
動手段や緩衝手段を設けるようにしていた。
【0046】ところが、既に説明したように、本実施例
のスリット形成羽根23は、アーム17,18に対する
取付け部から、アーム17,18の枢着部方向の領域
が、従来のスリット形成羽根よりも長く形成されている
ことから、停止時の衝撃による撓み方向ヘの力が、その
領域にも大きく作用することになる。しかしながら、そ
の領域に対する直接の制動手段や緩衝手段を、中間板2
や補助地板3に設けることは極めて困難である。ところ
が、本実施例によれば、そのような停止時においても、
上記の領域の一部が、補助アーム24と羽根22の張出
部によって挟まれているので、大きく撓みにくい状態に
なっている。従って、シャッタ全体の左右方向の寸法を
小さくしたが故に、従来よりもあばれ現象の影響を大き
く受けてしまうというようなことがない。
【0047】次に、本実施例のセット作動を説明する。
図3に示した状態において、フィルムの巻き上げが行わ
れると、それに連動して図示していないセット部材が作
動され、先羽根用駆動部材28と後羽根用駆動部材29
を、所定のタイミングで時計方向へ回転させる。即ち、
セット部材は、最初に、先羽根用駆動部材28のみを、
図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して時計
方向へ回転させる。それにより、駆動ピン28aが、連
結板8を介してアーム6を時計方向へ回転させるので、
先羽根群の4枚の羽根9,10,11,12は、相互の
重なり量を小さくしながら、スリット形成羽根12を先
頭にして、下方へ作動していく。
【0048】そして、先羽根群のスリット形成羽根12
と後羽根群のスリット形成羽根23との重なり量が、所
定量に達した段階で、セット部材は、後羽根用駆動部材
29を、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗
して時計方向へ回転させる。それにより、駆動ピン29
aが、連結板19を介して、アーム17を時計方向へ回
転させるので、開口部1aを覆っていた4枚の羽根2
0,21,22,23は、相互の重なり量を大きくしな
がら下方へ作動していくことになる。従って、以後は、
先羽根群の羽根と後羽根群の羽根は、スリット形成羽根
同士の重なり量を所定量に保ちながら、共に下方へ作動
していくことになる。そして、その後、先羽根群の羽根
9,10,11,12が展開状態となって開口部1aを
覆い、後羽根群の羽根20,21,22,23が重畳状
態となって開口部1aの下方位置に格納された状態にな
ると、セット部材によるセット作動が終了する。
【0049】各駆動部材28,29は、その後、次の撮
影に際してカメラのレリーズボタンが押されるまで、そ
のセット状態を維持されることになるが、その維持方法
として良く知られているのは係止タイプとダイレクトタ
イプである。係止タイプは、最近のように露光作動のタ
イミングを電気的に制御されるようになっても採用され
ているものである。そして、各駆動部材28,29は、
セット位置においては、係止部材によって係止されてい
て、レリーズ後に、その係止を解かれることによって、
露光作動を開始するようにしたものである。従って、こ
のタイプの場合には、各駆動部材28,29は、セット
位置と露光作動開始位置が同じになる。
【0050】もう一つのタイプは、ダイレクトタイプと
言われていて、各駆動部材28,29の露光作動の開始
を、電気的に制御するようになってきてから生まれた独
特の構成である。このタイプにおいては、各駆動部材2
8,29のセット位置は、セット作動後においてもセッ
ト位置に留まっているセット部材によって維持されてい
る。そして、カメラのレリーズ直後に、各駆動部材2
8,29が夫々の電磁石に保持された後、セット部材が
セット前位置に復帰するようにし、電磁石の保持力を順
に解くことによって露光作動を開始するようになってい
る。従って、周知であるため詳しい説明は省略するが、
このタイプの場合には、各駆動部材28,29は、セッ
ト位置と露光作動開始位置が若干異なっている。
【0051】更に、上記の二つのタイプの違いに関係な
く、それらを変形させたものとして、既に述べた二重遮
光式のシャッタも存在する。しかしながら、駆動機構の
形式が、たとえどのようなものであったとしても、露光
作動の開始直前には、各駆動部材28,29は、露光作
動開始位置に位置していなければならない。それ故、い
ずれにしても、露光作動開始直前には、各駆動部材2
8,29は、図1に示した状態となっている。
【0052】このようにして、一連の作動は行われる
が、上記の説明からも分かるように、本実施例におい
て、アーム6,17に取り付けられている連結板8,1
9は、図1に示した露光作動の開始直前の状態において
も、図2に示した露光作動の途中の状態においても、更
には、図3に示した露光作動の終了直後の状態において
も、それらの自由端部が、アーム7,18と常に重なっ
ているように構成されている。その理由は、作動中に、
連結板8,19とアーム7,18とが衝突しないように
するためである。
【0053】既に説明したように、アーム6,7,1
7,18は、軸1n,1p,1q,1rに枢着されてい
るため、極めて僅かではあるが、公差によって上記の各
軸の軸方向ヘも動き得るようになっているし、また、各
軸の軸芯に対して傾き得るようにもなっている。また、
アーム6,7,17,18は、比較的薄い材料で細長い
形状に形成されているので、それ自体は、撓み易くなっ
ている。更に、上記したように、各羽根群が作動すると
き、各羽根群には、図面の上下方向ヘの単純な力が作用
するだけではなく、垂直方向などヘの複雑な力も作用す
るようになっている。そのため、アーム6,7,17,
18は、そのような複雑な力によって、多かれ少なか
れ、撓んだり捩れたりさせられる。
【0054】このような実情であることから、もし、連
結板8,19の長さを、駆動ピン28a,29aとの嵌
合部までとした場合には、即ち、例えば、連結板8の形
状を図4に示した連結板8′のようにした場合には、図
2に示した状態から図3に示した状態に至る過程におい
て、アーム7が連結板8′に衝突するという事態が発生
してしまう。ところが、本実施例の連結板8,19は、
それらの自由端部が、駆動ピン28a,29aとの嵌合
部から延伸して形成されており、しかも、その自由端部
が、常にアーム7,18と重なるようにしているので、
作動中に、上記のような衝突は生じない。
【0055】尚、本実施例においては、連結板8,19
が、アーム6,17に対して、羽根を取り付けていない
方の面に枢着されている。その理由は、やはり、シャッ
タの小型化と無縁のものではない。そのことは、例え
ば、図1における連結板8と羽根9との関係を見れば理
解できる。即ち、本実施例の場合には、連結板8をアー
ム6の中間板2側の面に枢着すると、図1に示す状態に
おいて羽根9と衝突し得る位置関係となってしまう。ま
た、他方の連結板19の場合には、アーム17の中間板
2側の面に枢着すると、図3に示す状態において羽根2
0と衝突し得る位置関係になってしまう。
【0056】このような衝突が生じないようにするため
には、軸1d,1eから駆動ピン28a,29aまでの
寸法を小さくするか、アーム6,7に対する羽根9の取
付け位置、及びアーム17,18に対する羽根20の取
付け位置を、各アームの先端部方向ヘ移動させる必要が
ある。しかし、前者の場合には、図面上での配置構成か
らも容易に予測できるように、上記の寸法をこれ以上小
さくすると、各駆動部材28,29のセット力量が極端
に大きくなってしまい、実現性に乏しいものとなってし
まう。
【0057】他方、後者の場合には、羽根9,20だけ
では済まず、他の羽根を順に移動させる必要があるた
め、図2における各羽根の左端部の位置関係からも理解
できるように、開口部1aの位置を右側に移動せざるを
得なくなり、シャッタを小型化する意味が薄くなってし
まう。そこで、本実施例においては、連結板8,19
を、アーム6,17の、羽根を取り付けていない面に枢
着している。しかしながら、小型化の程度によっては、
連結板8,19を、アーム6,17の、羽根を取り付け
ている面に枢着しても差し支えなく、その場合にも、や
はり、連結板8,19から延伸した自由端部を、常にア
ーム7,18に重ねるようにしておくと、作動時におけ
る衝突を防止することが可能である。
【0058】尚、上記の実施例においては、補助アーム
13が、連結軸14によってアーム6にも取り付けられ
ているが、これは、補助アーム13を、アーム6とアー
ム7の両方に取付けることによって、作動中におけるア
ーム6,7の相対位置関係を維持させ易いようにし、あ
ばれ現象の抑制を効果的にするためであるが、特にその
ようにするまでもない場合には、アーム6に取り付け
ず、アーム7と羽根11に取り付けるだけでも構わな
い。また、上記の実施例においては、補助アーム13
を、アーム6,7とスリット形成羽根12との間に配置
しているが、アーム6,7の反対側の面に取り付けても
差し支えない。更に、上記の実施例においては、羽根1
1に張出部を形成しているが、その代わりに、例えば、
羽根10に張出部を形成するようにしても差し支えな
い。そして、これらのことは、先羽根群に限らず、後羽
根群の場合にも全く同じことがいえる。
【0059】また、上記の実施例においては、各羽根の
先端部の作動領域に、押さえ板4,5を設けているが、
最近では、シャッタ地板1や補助地板3を合成樹脂で製
作し、各羽根の先端部の作動領域を肉厚に形成すること
によって、上記のような押さえ板4,5を必要としない
ようにした構成も知られている。本発明は、そのような
構成のシャッタにも適用できるものであるし、また、押
さえ板を設ける場合であっても、その形状は、実施例の
形状に拘束されるものではない。更に、最近では、複数
枚の羽根を枢支している二つのアームを、シャッタ地板
ではなく、補助地板に枢着したものも知られているが、
本発明は、そのようにしたシャッタにも適用できること
は言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明は、地板に枢着さ
れていて複数枚の羽根を枢支している二つのアームのう
ち、少なくとも一方のアームに、補助アームを取り付
け、スリット形成羽根は、上記の二つのアームに枢支さ
れた位置から、上記の枢着部方向の領域の一部を、上記
補助アームと他の1枚の羽根によって、如何なる作動位
置においても、常に挟まれているようにしたから、シャ
ッタ全体の左右方向の寸法を小さくすることができる上
に、それによって生じ易くなったスリット形成羽根のあ
ばれ現象を、部品数を増やすことなく、効果的に抑制す
ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側から視た実施例の平面図であって、露
光作動を開始する直前の状態を示したものである。
【図2】被写体側から視た実施例の平面図であって、先
羽根群と後羽根群の露光作動中の状態を理解し易いよう
に示したものである。
【図3】図2と同じようにして被写体側から視た平面図
であって、主に後羽根群の露光作動終了直後の状態を理
解し易いように示したものである。
【図4】実施例と比較するために示したフォーカルプレ
ンシャッタの平面図であって、露光作動開始直前状態の
先羽根群を示したものである。
【図5】図4に示した先羽根群が露光作動の途中にある
状態を示した平面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a,2a,3a 開口部 1b,1c 長孔 1d,1e,1f,1g,1h,1i,1j,1k,1
m,1n,1p,1q,1r,6a,17a 軸 2 中間板 2b 切込み 3 補助地板 4 先羽根用押さえ板 5 後羽根用押さえ板 6,7,17,18 アーム 8,8′,19 連結板 9,10,11,12,20,21,22,23 羽根 13,14 補助アーム 14,15,16,25,26,27 連結軸 28 先羽根用駆動部材 28a,29a 駆動ピン 29 後羽根用駆動部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先羽根群と後羽根群の少なくとも一方
    が、露光開口の一方の側方側の位置で地板に枢着されて
    いる二つのアームと、それらのアームの長手方向に順に
    枢支されていて最先端側の羽根をスリット形成羽根とし
    ている複数枚の羽根とで構成されており、スリット形成
    羽根以外の1枚の羽根は、前記二つのアームの枢着部方
    向であって且つスリット形成羽根のスリット形成縁側の
    方向ヘ、全体として略斜めに延伸した張出部を有してお
    り、前記二つのアームのうち一方のアームに対しては直
    接枢支されているが、他方のアームに対しては、その他
    方のアームに枢支された補助アームに対し、前記張出部
    が、前記スリット形成縁を越えたところで取り付けられ
    ていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャ
    ッタ。
  2. 【請求項2】 前記補助アームは、前記スリット形成羽
    根以外の1枚の羽根が直接枢支されているところで、前
    記一方のアームにも枢支されていることを特徴とする請
    求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 【請求項3】 前記補助アームが、前記スリット形成羽
    根と前記二つのアームとの間に配置されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用フォーカルプ
    レンシャッタ。
  4. 【請求項4】 前記スリット形成羽根以外の1枚の羽根
    が、前記スリット形成羽根に隣接した羽根であることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用フ
    ォーカルプレンシャッタ。
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