JP2000251278A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2000251278A
JP2000251278A JP11049249A JP4924999A JP2000251278A JP 2000251278 A JP2000251278 A JP 2000251278A JP 11049249 A JP11049249 A JP 11049249A JP 4924999 A JP4924999 A JP 4924999A JP 2000251278 A JP2000251278 A JP 2000251278A
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masking
circuit
signal
focusing error
sub
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JP11049249A
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Yoshio Hayashi
善雄 林
Tadashi Takeda
正 武田
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズがフォーカシングサーボ範囲から
はずれているときに、誤ってフォーカシングサーボ制御
が掛かってしまうことのない光ピックアップ装置を提案
すること。 【解決手段】 光ピックアップ装置の信号処理回路12
は、フォーカシングエラー生成用信号V2、V3の出力
をマスク可能なゲート回路251、252を備えたマス
キング回路25と、このマスキング回路25を制御する
マスキング制御回路26とを有している。マスキング制
御回路26では、メインビームの戻り光の受光量と2つ
のサブビームの戻り光の受光量との比較結果に基づき、
対物レンズがフォーカシングサーボ範囲からはずれいる
ことを検出すると、マスキング回路25を駆動してゲー
ト回路251、252を閉鎖させて、フォーカシングエ
ラー信号に基づくフォーカシングサーボ制御を強制的に
停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズのトラ
ッキングエラー検出を行うために用いる2つのサブビー
ムを利用してフォーカシングエラー検出も行う光ピック
アップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】3ビーム法により対物レンズのトラッキ
ングエラー検出を行う光ピックアップ装置としては、ト
ラッキングエラー検出用の2つのサブビームを利用し
て、対物レンズのフォーカシングエラー検出も行う形式
のものが提案されている。例えば、特許第269094
3号、特開昭61−233445号公報に開示されてい
る。また、本願人も、特開平10−11773号公報に
おいて、このような光ピックアップ装置を提案してい
る。
【0003】2つのサブビームを用いたフォーカシング
エラー検出では、2つのサブビームの焦点位置をメイン
ビーム合焦位置である光ディスクの記録面に対して前後
にずらしてある。従って、対物レンズが合焦位置からず
れると、各サブビームの光スポットサイズが逆方向に変
化する。このようなサブビームの光スポットサイズの変
化、すなわち、これらの光を受光する光検出素子での受
光量変化に基づき、フォーカシングエラー検出を行うこ
とができる。
【0004】ここで、光ピックアップ装置では、対物レ
ンズのフォーカシングサーボを始めるにあたっては、フ
ォーカス引き込み動作と呼ばれる予備動作が行われる。
この引き込み動作では、一旦対物レンズを引き下げて、
そこから光ディスクに向けて接近させてゆく。
【0005】図4(A)に示すように、対物レンズと光
ディスクとの光軸方向の距離が一定の範囲(以下、フォ
ーカシングサーボ範囲)R0に入ると、フォーカシング
エラー信号が正弦波状に変化しはじめる。引き込み動作
では、フォーカシングエラー信号の電位レベルが対物レ
ンズの合焦位置を検出するための基準電位V0をクロス
すると、そのときの対物レンズの位置Hを合焦位置とし
て設定する。この合焦位置を基準にして対物レンズのフ
ォーカシングサーボ制御が開始される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】引き込み動作時に、対
物レンズがフォーカシングサーボ範囲R0からはずれる
と、2つのサブビームの焦点位置が光ディスクの記録面
に対して光軸方向の前後に大きくずれる。各サブビーム
の焦点位置が前後に大きくずれると、光検出素子の受光
面に形成される各サブビームの戻り光の光スポットサイ
ズは非常に大きくなり、これらの受光量が僅かとなる。
しかも、両サブビームの受光量の差も殆どなくなる。
【0007】このため、図4(A)のサーボ外範囲R
1、R2では、フォーカシングエラー信号の電位レベル
が基準電位V0付近に収束した状態になる。
【0008】ここで、対物レンズがフォーカシングサー
ボ範囲R0から大幅にはずれている場合は、各サブビー
ムのビームサイズが大きくなり、それぞれのビームスポ
ットが光学的に干渉して、各ビームスポットの光強度分
布が縞状になってしまう。縞状の光強度分布の山や谷の
部分が光検出素子で検出されると、それがフォーカシン
グエラー信号のリップルとして表れる。このリップルに
起因して、例えば、図4(A)におけるI1点やI2点
に示すように、当該エラー信号の電位レベルが波状に変
動して基準電位V0をクロスすると、これらのサーボ範
囲外R1、R2の点でフォーカスサーボが掛かってしま
い、適正なフォーカスサーボ動作を実現できないおそれ
がある。
【0009】本発明の課題は、この点に鑑みて、対物レ
ンズがフォーカシングサーボ範囲からはずれているとき
に、誤ってフォーカシングサーボ制御が開始されること
のない光ピックアップ装置を提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、メインビームおよび2つのサブビームを
光記録媒体に照射し、前記2つのサブビームの光記録媒
体からの戻り光の光量またはビーム形状に基づき対物レ
ンズのフォーカシングエラー信号を生成し、当該フォー
カシングエラー信号に基づき対物レンズのフォーカシン
グサーボ制御を行う光ピックアップ装置において、前記
フォーカシングエラー信号をマスキングするマスキング
回路と、少なくとも前記2つのサブビームの戻り光の光
量または前記2つのサブビームのビーム形状に基づき、
前記マスキング回路によるマスキングを制御するマスキ
ング制御回路とを有することを特徴としている。
【0011】引き込み動作時等のように対物レンズが光
記録媒体から大きく離れると、換言すると、対物レンズ
がフォーカシングサーボ範囲から外れた位置にある場合
には、2つのサブビームの戻り光は、それを検出するた
めの受光素子の受光面に大きなサイズのぼけた光スポッ
トを形成する。マスキング制御回路は、かかる光スポッ
トが形成されている場合には、マスキング回路によっ
て、前記フォーカシングエラー信号をマスキングする。
この結果、前記2つのサブビームの戻り光の光量に基づ
く対物レンズのフォーカシングサーボが禁止される。よ
って、対物レンズがフォーカシングサーボ範囲から外れ
た位置にあるのにもかかわらずフォーカシングサーボ制
御が起動してしまうことを回避できる。
【0012】対物レンズがフォーカシングサーボ範囲か
ら外れた位置にあることは、前記メインビームの戻り光
の光量と、前記2つのサブビームの戻り光の合計光量と
を比較することによっても検出できる。
【0013】ここで、対物レンズがフォーカシングサー
ボ範囲から外れたことを2つのサブビームの戻り光の光
量に基づき検出する場合には、次のような利点も得られ
る。すなわち、レーザ光を3ビームに分割する回折素子
の回折特性が変動すると、メインビームと、2つのサブ
ビームの光強度の相互関係が変化するが、サブビーム同
士の光強度の相互関係には変化がない。このため、2つ
のサブビームの戻り光の光量に基づき、対物レンズがフ
ォーカシングサーボ範囲からはずれたか否かを検出すれ
ば、回折素子の回折特性が変動した場合であっても、フ
ォーカシングエラー信号のマスキング動作を適切に行う
ことができる。
【0014】また、反射率の異なる複数の規格の情報記
録媒体に対しても、同様な理由により、対物レンズがフ
ォーカシングサーボ範囲から外れたか否かの検出を正確
に行うことができる。さらに、メインビームの戻り光を
利用しないので、広帯域特性が必要な情報再生用信号を
生成するための回路に特別な回路を組み込む必要がなく
なる。
【0015】次に、前記マスキング回路は、フォーカシ
ングエラー信号または所定の減衰係数により所定のレベ
ルに減衰された(利得調整された)フォーカシング信号
の発生を停止する代わりに、受光量に関係なく一定レベ
ルのフォーカシングエラー信号を発生する構成としても
よい。
【0016】一方、戻り光の受光量が実質的に零の場合
には、マスキング制御回路を構成している論理回路の論
理状態が不定となるので、戻り光の光量が零の場合に
は、前記マスキング回路のマスキング動作を停止するこ
とが望ましい。
【0017】なお、マスキング回路はゲート回路あるい
は利得調整回路を用いて構成することができる。
【0018】典型的な構成においては、前記マスキング
回路は、前記メインビームまたは前記の2つのサブビー
ムの受光量や形状変化に基づいて前記フォーカシングエ
ラー信号を生成するために用いる2つのフォーカシング
エラー生成信号の出力経路に前記ゲート回路または前記
利得調整回路を直列に接続したことを特徴としている。
【0019】この代わりに、前記マスキング回路は、前
記メインビームまたは前記2つのサブビームの受光量や
形状変化に基づいて前記フォーカシングエラー信号を生
成するために用いる2つのフォーカシングエラー生成信
号の出力経路を前記ゲード回路または前記利得調整回路
によって短絡可能に接続したものとすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を適
用した光ピックアップ装置を説明する。図1(A)およ
び(B)は、それぞれ、光ピックアップ装置の平面方向
の概略構成図および側面方向の概略構成図である。これ
らの図に示すように、光ピックアップ装置1は、レーザ
光Loを射出するレーザ光源2と、光ディスク3からの
戻り光を検出する光検出器10を有している。
【0021】光ピックアップ装置1の光学系では、レー
ザ光源2から光ディスク3に向けて、3ビーム生成用回
折素子4、ビームスプリッター5、反射ミラー6、およ
び対物レンズ7がこの順序で配列されている。
【0022】レーザ光源2から射出されたレーザ光Lo
は3ビーム生成用回折素子4に入射する。3ビーム生成
用回折素子4の回折格子パターンは、レーザ光Loを、
光ディスク3のトラック方向に、メインビームおよび2
つのサブビームに分離する機能を有している。また、2
つのサブビームが、光ディスク3において光軸方向の前
後に焦点を結ぶように、それらのサブビームの波面を変
換する変調機能を有している。
【0023】3ビーム生成用回折素子4に入射したレー
ザ光Loは、メインビームLaおよび2つのサブビーム
Lb、Lcに分離された後に、ビームスプリッタ5に入
射する。これらのビームLa、Lb、およびLcは、ビ
ームスプリッタ5の光路分離面5aで直角に折り曲げら
れて、反射ミラー6に向かう。
【0024】各ビームLa、Lb、およびLcは、反射
ミラー6で直角に立ち上げられて、対物レンズ7に到
り、対物レンズ7によって、光ディスク3の共通のトラ
ック3aにそれぞれ集光される。この結果、トラック3
aには、メインビームLaに対応する光スポットSaが
形成される。また、この光スポットSaの両サイドに、
サブビームLb、Lcに対応する光スポットSb、Sc
が形成される。
【0025】メインビームLaはトラック3aに焦点を
結ぶ。これに対して、2つのサブビームLb、Lcのう
ち、一方のビームLbは、トラック3aの光軸方向前方
の位置に焦点を結び、他方のビームLcは、トラック3
aの光軸方向後方の位置に焦点を結ぶ。
【0026】光ディスク3のトラック3aに集光した3
つのビームLa、Lb、およびLcは、それぞれ、そこ
で反射されて光ディスク3から光検出器10に向かう戻
り光La’、Lb’、およびLc’になる。これらの戻
り光La’、Lb’、およびLc’は、再び対物レンズ
7および反射ミラー6を介して、ビームスプリッタ5に
到達する。それぞれの戻り光La’、Lb’、およびL
c’はビームスプリッタ5の光路分離面5aを透過し
て、光検出器10に導かれる。
【0027】図2は本例の光ピックアップ装置の光検出
器を制御系と共に示す説明図である。光検出器10は、
3つの戻り光La’、Lb’、およびLc’を受光して
光電流に変換する光検出素子11と、この素子11から
の光電流に基づき、情報再生用信号V1、フォーカシン
グエラー生成用信号V2、V3およびトラッキングエラ
ー生成用信号V4、V5を生成する信号処理回路12を
有している。信号処理回路12で生成された信号V1〜
V5を含む各種の信号は制御装置40に供給される。制
御装置40では、各種の信号に基づき、情報再生(R
F)信号、フォーカシングエラー(FE)信号およびト
ラッキングエラー(TE)信号を生成する。レンズ駆動
制御回路8では、FE信号、TE信号に基づき、例え
ば、磁気駆動型の対物レンズ駆動機構9の制御信号を生
成して出力する。
【0028】ここで、本例の光検出器10では、半導体
基板16の基板面に、光検出素子11および信号処理回
路12が作り込まれている。光検出素子11は、帯状の
7つの受光面A、B1、B2、C、D1、D2、および
Eを有している。これらの受光面のうち、中央に位置す
る受光面Aは、メインビームLaの戻り光La’を受光
するための受光面である。この受光面Aの両側には、サ
ブビームLbの戻り光Lb’を受光するための3分割型
の受光面B1、C、B2、サブビームLcの戻り光L
c’を受光するための3分割型の受光面D1、E、D2
が配置されている。
【0029】光検出器10に導かれた3つの戻り光L
a’、Lb’、およびLc’のうち、メインビームLa
の戻り光La’は、受光面Aに光スポットS1を形成す
る。また、一方のサブビームLbの戻り光Lb’は受光
面B1、C、B2に光スポットS2を形成し、他方のサ
ブビームLcの戻り光Lc’は受光面D1、E、D2に
光スポットS3を形成する。これらの受光面の受光量
は、各受光量に応じた光電流に変換されて信号処理回路
12に供給される。
【0030】図3は信号処理回路12の回路ブロック図
である。信号処理回路12は、各受光量に応じた光電流
を増幅して電圧信号に変換する前置増幅器21と、この
前置増幅器21から出力された電圧信号から情報再生用
信号V1、フォーカシングエラー生成用信号V2、V
3、およびトラッキングエラー生成用信号V4、V5を
生成する演算回路22を有している。また、信号処理回
路12は、フォーカシングエラー生成用信号V1、V2
の出力をマスキング可能なマスキング回路25と、この
マスキング回路25の動作を制御するマスキング制御回
路26とを有している。マスキング回路25は、FE信
号生成用の信号V2、V3の出力を停止可能なゲート回
路251、252から構成されている。
【0031】信号処理回路12の前置増幅器21では、
受光面Aから供給された光電流をI/V変換器IV1で
電圧信号VAに変換する。また、受光面Cから供給され
た光電流、および受光面Eから供給された光電流を、そ
れぞれ、I/V変換器IV3、およびI/V変換器IV
5で電圧信号VC、VEに変換する。
【0032】前置増幅器21には、受光面B1、B2に
おける受光量の総和に相当する光電流が供給される。ま
た、受光面D1、D2における受光量の総和に相当する
光電流が供給される。前置増幅器21では、前者の光電
流をI/V変換器IV2で電圧信号VBに変換し、後者
の光電流をI/V変換器IV4で電圧信号VDに変換す
る。なお、各I/V変換器IV1〜IV5は、それぞれ
抵抗および演算増幅器から構成されている。
【0033】それぞれのI/V変換器IV1〜IV5で
変換された電圧信号VA、VB、VC、VD、VEは、
演算回路22に供給される。演算回路22では、I/V
変換器IV1からの電圧信号VAに対して増幅などの処
理を施した後、当該電圧信号VAを情報再生用信号V1
として出力する。
【0034】演算回路22では、I/V変換器IV2か
らの電圧信号VBと、I/V変換器IV5からの電圧信
号VEを加算回路SUM1で加算して、受光面B1、B
2、Eの受光量に総和に相当するフォーカシングエラー
生成用信号V2(VB+VE)を生成する。また、I/
V変換器IV3からの電圧信号VCと、I/V変換器I
V4からの電圧信号VDを加算回路SUM2で加算し
て、受光面D1、D2、Cの受光量の総和に相当するフ
ォーカシングエラー生成用信号V3(VC+VD)を生
成する。
【0035】さらに、I/V変換器IV2からの電圧信
号VBと、I/V変換器IV3からの電圧信号VCを加
算回路SUM3で加算して、受光面B1、B2、Cの受
光量の総和に相当するトラッキングエラー生成用信号V
4(VB+VC)を生成する。これに加えて、I/V変
換器IV4から電圧信号VDと、I/V変換器IV5か
らの電圧信号VEを加算回路SUM4で加算して、受光
面D1、D2、Eの受光量の総和に相当するトラッキン
グエラー生成用信号V5(VD+VE)を生成する。な
お、各加算回路SUM1〜SUM4は、3つの抵抗と1
つの演算増幅器から構成されている。
【0036】これらの信号V1〜V5はリードLを介し
て外部の制御装置40に導かれる。制御装置40では、
情報再生用信号V1に基づきRF信号を生成する。ま
た、2つのフォーカシングエラー生成用信号V2、V3
の差を求めることにより、FE信号を生成する。さら
に、2つのトラッキングエラー生成用信号V4、V5の
差を求めることにより、TE信号を生成する。
【0037】マスキング制御回路26は加算器28と比
較器30とを備えている。加算器28は信号V4と信号
V5を加算すると共に、加算結果を予め定められた倍率
で増幅する。加算結果は比較器30に入力され、信号V
1と比較される。信号V1が大の場合には、当該比較器
30からゲート閉じ信号が、マスキング回路25の各ゲ
ート回路251、252に出力される。各ゲート回路2
51、252は通常は開状態にあるが、閉じ信号を受け
ると閉鎖して、当該ゲート回路251、252を介して
の信号V2、V3の出力を強制的に停止する。
【0038】図4は、マスキング回路25およびマスキ
ング制御回路26の動作を示すタイミングチャートであ
る。図3おびび図4を参照して、本例におけるフォーカ
シングサーボ制御のマスキング動作を説明する。
【0039】対物レンズ7がフォーカシングサーボ範囲
R0からはずれると、光検出素子11の各受光面に形成
される光スポットS1、S2、S3は、図4(F)に破
線で示すように、スポットサイズが徐々に大きくなり、
これに伴って、各受光面での受光量が変化する。
【0040】メインビームの戻り光を受光する受光面A
での受光量は、図4(B)に示す電圧信号VAのよう
に、対物レンズ7が合焦位置Hから離れるにしたがって
低下する。これに対して、2つのサブビームの戻り光を
受光する受光面B1、B2、Cでの受光量、および、受
光面D1、D2、Eの受光量の総和は、図4(C)に示
すように、合焦位置Hにおいて低く、ここから離される
にしたがって増加し、再び減少するという変化を示す。
【0041】従って、信号VAと信号(VB+VC+V
D+VE)の電圧レベルを調整しておくことにより、比
較器30からは、図4(D)に示すように、ゲート開閉
信号が出力される。この信号は、対物レンズ7がフォー
カシングサーボ範囲R0に入っているときは正になり、
フォーカシングサーボ範囲R0をはずれると負になる矩
形波信号である。
【0042】この結果、対物レンズ7がフォーカシング
サーボ範囲R0に入っているときには、ゲート回路25
1、252が開くので、フォーカシングエラー生成用信
号V2、V3が制御装置40に向けて出力され、当該制
御装置40において、戻り光の光量に基づくフォーカシ
ングエラー信号が生成され、この信号に基づき、対物レ
ンズ位置のフォーカシングサーボ制御が行われる。
【0043】これに対して、対物レンズ7がフォーカシ
ングサーボ範囲R0からはずれると、ゲート回路25
1、252が閉じるので、フォーカシングエラー生成用
信号V2、V3の出力が強制的に停止される。この結
果、制御装置40では、戻り光の光量に基づくフォーカ
シングエラー信号が生成されないので、当該信号に基づ
く対物レンズ位置のフォーカシングサーボ制御も行われ
ない。
【0044】ここで、本例では、実質的に戻り光がない
ときには、マスキングを行うことなく、フォーカシング
エラー生成用信号V2、V3をそのまま制御装置40に
出力する。
【0045】以上説明したように、本例の光ピックアッ
プ装置1では、対物レンズ7がフォーカシングサーボ範
囲R0からはずれると、フォーカシングエラー生成用信
号V2、V3の出力が停止し、FE信号が生成されな
い。よって、誤ってフォーカシングサーボ制御が起動す
ることを回避できる。
【0046】また、マスキング回路25として、簡易な
スイッチング回路であるゲート回路251、252を用
いているので、廉価にマスキング回路を構成できる。
【0047】さらに、マスキング制御を、特別な信号を
用いることなく、情報生成用信号V1、トラッキングエ
ラー生成用信号V4(VB+VC))、V5(VD+V
E)を用いて行っている。従って、マスキング制御のた
めに特別な信号生成回路を構成する必要がないという利
点がある。
【0048】これに加えて、光ピックアップ装置1で
は、光検出素子11に各ビームの戻り光が実質的に導か
れない場合は、トラッキングエラー生成用信号V4、V
5をそのまま出力している。このような場合には、マス
キング制御回路26の論理状態が不定となり適切な制御
を動作を期待できないからである。
【0049】(信号処理回路の変形例)図5には上記の
マスキング制御回路26の変形例が組み込まれた信号処
理回路を示してある。この図に示す信号処理回路12A
は、マスキング制御回路26Aの部分を除き、図3に示
す信号処理回路12と同一である。
【0050】本例のマスキング制御回路26Aは、2つ
のサブビームの戻り光の光量に基づきマスキング回路2
5のマスキング動作を制御するものであり、加算器3
1、32と、比較器30とを備えている。
【0051】加算器31では、受光面Cの受光量に相当
する電圧信号VCと受光面Eの受光量に相当する電圧信
号VEを加算すると共に、加算値を予め定められた倍率
で増幅する。加算器31からの電圧信号(VC+VE)
は比較器30の一方の入力端に供給される。他方の加算
器32では、受光面B1、B2の受光量の総和に相当す
る電圧信号VBと、受光面D1、D2の受光量の総和に
相当する電圧信号VDを加算すると共に、加算値を予め
定められた倍率で増幅する。加算器32からの電圧信号
(VB+VD)は比較器30の他方の入力端に供給され
る。
【0052】ここで、対物レンズ7がフォーカシングサ
ーボ範囲R0からはずれて、各受光面に形成される光ス
ポットS2、S3のサイズが大きくなると、2つのサブ
ビームの中心部分の光強度が低下する。対物レンズ7が
フォーカシングサーボ範囲R0に入っているときは、各
サブビームの中心部分の光量の総和と、その周辺の光量
の総和を比較すると、前者の総和のほうが後者より大き
くなる。一方、対物レンズ7がサーボ範囲からはずれる
と、後者ほうが大きくなる。
【0053】このため、加算器31から出力される電圧
信号(VC+VE)は、図4(B)に示した電圧信号V
Aと同様な波形信号になる。また、加算器32から出力
される電圧信号(VB+VD)は、図4(C)に示した
電圧信号(VB+VC+VD+VE)と同様な波形信号
になる。
【0054】コンパレータ30は、電圧信号(VC+V
E)と電圧信号(VB+VD)を比較して、図4(D)
に示した電圧信号{(VA−(VB+VC+VD+V
E)}と同様な電圧信号{(VC+VE)−(VB+V
D)}を各マスキング回路26、27に供給する。
【0055】ここで、3ビーム生成用回折素子4の回折
特性が変動すると、メインビームLaと、2つのサブビ
ームLb、Lcの光強度の相互関係が変化してしまう。
しかし、サブビームLb、Lc同士の相互関係は変化し
ない。マスキング制御回路26Aでは、2つのサブビー
ムLb、Lcの戻り光Lb’、Lc’に基づき、対物レ
ンズ7がフォーカシングサーボ範囲R0からはずれたか
否かを検出している。このため、3ビーム生成用回折素
子4の回折特性が変動しても、対物レンズ7がフォーカ
シングサーボ範囲R0からはずれたか否かを正確に検出
できる。
【0056】また、2つのサブビームLb、Lcの戻り
光Lb’、Lc’に基づき、対物レンズ7がフォーカシ
ングサーボ範囲R0からはずれたか否かを検出すれば、
反射率の異なる複数の規格の光ディスク、例えば、C
D、DVD等に対しても、その検出を正確に行うことが
できる。
【0057】さらに、メインビームLaの戻り光La’
をゲート回路251、252の開閉のために使用しない
ので、広帯域特性が必要な情報生成用信号V1を生成す
るための回路に特別な回路を組み込まなくても良い。よ
って、情報生成用信号を生成するための回路を安定に構
成できる。
【0058】次に、図6には、別のマスキング回路を備
えた信号処理回路を示してある。この図に示す信号処理
回路12Bは、上記の図5の信号処理回路12Aにおけ
るマスキング回路25の代わりに、マスキング回路35
を備えている点以外は、図5の信号処理回路12Aと同
一である。
【0059】すなわち、本例の信号処理回路12Bのマ
スキング回路35は、加算器SUM1、2の入力側にお
いて、フォーシングエラー生成用信号V2、V3のマス
キングを行う構成となっている。このマスキング回路3
5はゲート回路から構成されており、加算回路SUM
1、SUM2の間の短絡路に配置されており、マスキン
グ制御回路26Cのコンパレータ30からの電圧信号
{(VC+VE)−(VB+VD)}が入力される。
【0060】マスキング回路35は、電圧信号{(VC
+VE)−(VB+VD)}の電位レベルが正のとき
に、加算回路SUM1、SUM2の間の短絡経路を遮断
し、その電位レベルが負のときにその短絡経路を形成す
る。
【0061】このため、対物レンズ7がフォーカシング
サーボ範囲R0に入っているときは、各加算回路SUM
1、SUM2に、当該回路SUM1、SUM2に入力さ
れるべき電圧信号VB、VC、VD、VEが入力され
る。各加算回路SUM1、SUM2は入力された電圧信
号VB、VC、VD、VEからフォーカシングエラー生
成用信号V2、V3を生成して出力する。これらの信号
V2、V3は制御装置40に出力される。
【0062】また、対物レンズ7がフォーカシングサー
ボ範囲R0からはずれているときは、マスキング回路3
5によって加算回路SUM1、SUM2の間に短絡経路
が形成される。これにより、各加算回路SUM1、SU
M2には同一信号が供給され、当該回路SUM1、SU
M2でフォーカシングエラー生成用信号V2、V3が生
成されなくなる。すなわち、マスキング回路35はフォ
ーカシングエラー生成用信号V2、V3の生成を停止す
る。
【0063】さらに、実質的に戻り光がないときには、
対物レンズ7がフォーカシングサーボ範囲R0に入って
いるときと同様に、各加算回路SUM1、SUM2に、
当該回路SUM1、SUM2に入力されるべき電圧信号
VB、VC、VD、VEが入力される。この結果、各加
算回路SUM1、SUM2でフォーカシングエラー生成
用信号V2、V3が生成された後、これらの信号V2、
V3が制御装置40に出力される。
【0064】なお、マスキング回路35を利得調整回路
とする場合には、図9に示すように、当該マスキング回
路35を構成しているゲート回路の両端にそれぞれ抵抗
を直列接続した構成とすればよい。
【0065】次に、図7には信号処理回路の更に別の構
成例を示してある。この信号処理回路12Cは、基本的
には図5に示す信号処理回路12と同様であるが、マス
キング制御回路26Cとして、加算器39およびアンド
ゲート41を付加した回路構成を採用している。
【0066】このマスキング制御回路26Cでは、加算
器31、加算器32で対応する電圧信号VB、VC、V
D、VEを加算すると共に、加算値を予め定められた倍
率で増幅して、図8(B)に示す電圧信号(VC+V
E)、(VB+VD)を生成する。これらの電圧信号
(VC+VE)、(VB+VD)はコンパレータ30で
比較された後、アンドゲート回路41に入力される。ア
ンドゲート回路41では、コンパレータ30の比較結果
から図8(D)に示すパルス信号V3を生成する。
【0067】また、電圧信号(VC+VE)、(VB+
VD)を加算器39で加算すると共に増幅して、図8
(C)に示す電圧信号(VB+VC+VD+VE)を生
成する。この電圧信号(VB+VC+VD+VE)はア
ンドゲート回路41に入力される。アンドゲート回路4
1では、この電圧信号(VB+VC+VD+VE)と基
準電位V2に基づいて図8(E)に示すパルス信号V4
を生成する。
【0068】アンドゲート回路41は、生成した2つの
パルス信号V3、V4の論理積を演算し、図8(F)に
示すパルス信号V5を生成する。このパルス信号V5は
各マスキング回路26、27に供給される。パルス信号
V5の論理レベルは、対物レンズ7がフォーカシングサ
ーボ範囲R0に入っているときは低レベル、対物レンズ
7がフォーカシングサーボ範囲R0からはずれると高レ
ベルになる。また、パルス信号V5の論理レベルは、戻
り光が実質的にない状態になると低レベルになる。
【0069】各ゲート回路251、252は、パルス信
号V5の論理レベルが低レベルになると、供給経路を開
き、その論理レベルが高レベルになると供給経路を閉じ
る。このため、対物レンズ7がフォーカシングサーボ範
囲R0に入っているときには、フォーカシングエラー生
成用信号V2、V3がマスキング回路25を構成してい
る各ゲート回路251、252を通過して制御装置40
に出力される。また、対物レンズ7がフォーカシングサ
ーボ範囲R0からはずれると、フォーカシングエラー生
成用信号V2、V3の出力が停止される。さらに、実質
的に戻り光がないときには、フォーカシングエラー生成
用信号V2、V3がマスキング回路25の各ゲート回路
251、252を通過して制御装置40に出力される。
【0070】ここで、図7に示す信号処理回路では、マ
スキング回路25としてゲート回路251、252を採
用している。この代わりに、図10に示すように、加算
回路SUM1、2のそれぞれに、直列接続された抵抗お
よびゲート回路からなる利得調整回路を並列接続した構
成を採用することもできる。
【0071】なお、光ピックアップ装置1では、サブビ
ーム検出用受光面として3分割された受光面を用いてい
るが、この代わりに、4分割された受光面であっても良
い。また、ビームスプリッタ5の代わりに回折素子を用
いても良い。さらに、マスキング回路としてはゲート回
路の代わりに、その他のスイッチング動作可能な電気素
子、電子素子または回路を用いることが可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光記録
媒体にメインビームおよび2つのサブビームを照射し、
2つのサブビームの戻り光に基づき、対物レンズのフォ
ーカシングエラー信号を出力する光ピックアップ装置に
おいて、対物レンズがフォーカシングサーボ範囲からは
ずれたか否かを検出し、この検出結果に基づき、フォー
カシングエラー信号を出力するか否かを制御している。
【0073】従って、対物レンズがフォーカシングサー
ボ範囲からはずれていると、マスキング回路によってフ
ォーカシングエラー信号がマスクされる。従って、サー
ボ範囲外の点でフォーカシングサーボ制御が開始されて
しまうことを防止できる。
【0074】また、2つのサブビームの戻り光の光量に
基づき、対物レンズがフォーカシングサーボ範囲からは
ずれていることを検出する場合には、3ビーム生成用回
折素子の回折特性が変動した場合や、反射率の異なる複
数の規格の情報記録媒体であっても、フォーカシングエ
ラー信号の出力停止制御を正確に行える。また、メイン
ビームの戻り光を使用しないので、広帯域特性が必要な
情報再生用信号を生成するための回路に特別な回路を組
み込む必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明を適用した光ピックアップ装置
の光学系の平面方向の概略構成図、(B)はその側面方
向の概略構成図である。
【図2】図1に示す光ピックアップ装置の光検出器を制
御系と共に示す説明図である。
【図3】信号処理回路の回路ブロック図である。
【図4】図3の信号処理回路によるフォーカーシングエ
ラー信号の出力停止制御動作を示すためのタイミングチ
ャートである。
【図5】図3の信号処理回路の変形例を示す回路ブロッ
ク図である。
【図6】図5の信号処理回路の変形例を示す回路ブロッ
ク図である。
【図7】図5に示す信号処理回路の変形例を示す回路ブ
ロック図である。
【図8】図7に示す信号処理回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図9】図6の信号処理回路におけるマスキング回路と
して採用可能な利得調整回路を示す回路ブロック図であ
る。
【図10】図7の信号処理回路におけるマスキング回路
の代わりに採用可能な利得調整回路を示す回路ブロック
図である。
【符号の説明】 1 光ピックアップ装置 2 レーザ光源 3 光ディスク 4 3ビーム生成用回折素子 5 ビームスプリッター 7 対物レンズ 10 光検出器 11 光検出素子 12 信号処理回路 21 前置増幅器 22 演算回路 25 マスキング回路 251、252 ゲート回路 26、26A、26B、26C マスキング制御回路 A、B1、B2、C、D1、D2、E 受光面 La メインビーム La’ メインビームの戻り光 Lb、Lc サブビーム Lb’、Lc’ サブビームの戻り光 V2、V3 トラッキングエラー生成用信号 R0 フォーカシングサーボ範囲

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインビームおよび2つのサブビームを
    記録媒体に照射し、前記メインビームまたは前記2つの
    サブビームの光記録媒体からの戻り光の光量またはビー
    ム形状変化に基づき対物レンズのフォーカシングエラー
    信号を生成し、当該フォーカシングエラー信号に基づき
    対物レンズのフォーカシングサーボ制御を行う光ピック
    アップ装置において、 前記フォーカシングエラー信号をマスキングするマスキ
    ング回路と、少なくとも前記2つのサブビームの戻り光
    の光量または前記2つのサブビームのビーム形状に基づ
    き、前記マスキング回路によるマスキング動作を制御す
    るマスキング制御回路とを有することを特徴とする光ピ
    ックアップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記マスキング制御
    回路は、前記メインビームの戻り光の光量と、前記2つ
    のサブビームの戻り光の合計光量との比較結果に基づ
    き、前記マスキング回路によるマスキングを制御するこ
    とを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記マスキ
    ング回路は、前記フォーカシングエラー信号のマスキン
    グ時に、一定レベルまたは一定減衰率のフォーカシング
    エラー信号を発生することを特徴とする光ピックアップ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちのいずれかの項に
    おいて、前記マスキング制御回路は、前記戻り光の光量
    が零の場合には、前記マスキング回路のマスキング動作
    を停止することを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちの何れかの項にお
    いて、前記マスキング回路はゲート回路または利得調整
    回路を備えていることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記マスキング回路
    は、前記メインビームまたは前記の2つのサブビームの
    受光量や形状変化に基づいて前記フォーカシングエラー
    信号を生成するために用いる2つのフォーカシングエラ
    ー生成信号の出力経路に前記ゲート回路または前記利得
    調整回路を直列に接続したことを特徴とする光ピックア
    ップ装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記マスキング回路
    は、前記メインビームまたは前記2つのサブビームの受
    光量や形状変化に基づいて前記フォーカシングエラー信
    号を生成するために用いる2つのフォーカシングエラー
    生成信号の出力経路を前記ゲード回路または前記利得調
    整回路によって短絡可能に接続したことを特徴とする光
    ピックアップ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116664875A (zh) * 2023-01-16 2023-08-29 河北师范大学 基于pvt的门控网络的显著性目标检测方法

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