JP2000251627A - 電子源基板及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

電子源基板及びそれを用いた画像形成装置

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JP2000251627A
JP2000251627A JP4878899A JP4878899A JP2000251627A JP 2000251627 A JP2000251627 A JP 2000251627A JP 4878899 A JP4878899 A JP 4878899A JP 4878899 A JP4878899 A JP 4878899A JP 2000251627 A JP2000251627 A JP 2000251627A
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electron
source substrate
electron source
substrate
glass
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JP4878899A
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Masabumi Kiyougaku
正文 教學
Tomoko Maruyama
朋子 丸山
Masaaki Shibata
雅章 柴田
Kazuya Miyazaki
和也 宮崎
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出素子の発熱によって、フォーミング
工程等の素子形成プロセスの不安定化や、電子放出特性
の変動や劣化を生じるという問題を解決する。 【解決手段】 基体と、該基体上に表面コート層を介し
て多数配置された、一対の素子電極と電子放出部を有す
る導電性薄膜とを備える電子放出素子を有する電子源基
板であって、該表面コート層は軟化点が750℃以上の
ガラスであることを特徴とする電子源基板、および該電
子源基板より構成された画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術】本発明は、電子放出素子を用いた
電子源基板、該電子源基板を用いた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子を利用した画像形成
装置として、冷陰極電子放出素子を多数形成した電子源
基板と、透明電極および蛍光体を具備した陽極基板とを
平行に対向させ、真空に排気した平面型の電子線表示パ
ネルが知られている。このような画像形成装置におい
て、電界放出型電子放出素子を用いたものは、例えば、
I.Brodie,”Advanced techno
logy:flat cold−cathode CR
Ts”,Information Display,1
/89,17(1989)に開示されたものがある。ま
た、表面伝導型電子放出素子を用いたものは、例えば、
USP5066883等に開示されている。平面型の電
子線表示パネルは、現在広く用いられている陰極線管
(cathode ray tube:CRT)表示装
置に比べ、軽量化、大画面化を図ることができ、また、
液晶を利用した平面型表示パネルやプラズマ・ディスプ
レイ、エレクトロルミネッセント・ディスプレイ等の他
の平面型表示パネルに比べて、より高輝度、高品質な画
像を提供することができる。特に、表面伝導型電子放出
素子は構成が単純で製造も容易であり、電界放出型電子
放出素子のようにフォトリソグラフィ技術を駆使した複
雑な製造工程を経ることなく、大面積にわたって多数素
子を配列形成した電子源基板を作製できる利点がある。
【0003】図9、図10は、本出願人によって、特開
平06−342636公報において開示された、表面伝
導型電子放出素子を用いた電子源基板の一例を示したも
のである。図9は電子源の一部の平面図を示している。
ここで7は上配線、6は下配線、81は表面伝導型電子
放出素子、8は層間絶縁層である。図10は、図9にお
ける表面伝導形電子放出素子91を取り出した斜視図で
ある。図10中、91は基板、2、3は素子電極、4は
電子放出部を有する導電性薄膜、5は電子放出部であ
り、素子電極2、3はそれぞれ下配線6、上配線7に接
続され、下配線6と上配線7は層間絶縁層8によって電
気的に絶縁されている。ここで、マトリックス状に配置
された上配線7と下配線6にそれぞれ走査信号、情報信
号として所定の電圧を順次印加することで、マトリック
スの交点に位置する所定の電子放出素子を選択的に駆動
できる。
【0004】このようなマトリクス配置された電子源基
板は、比較的簡単なフォトリソグラフィ技術を用いるこ
とによって作製できるが、より大きな基板を形成する場
合は、印刷技術を用いるのが好ましい。特に、走査信号
を印加する上配線については、1ラインに接続された素
子数が多くなるほど配線を流れる電流量が増加するた
め、配線抵抗による電圧降下が生じるので、配線は厚膜
で形成して抵抗をできるだけ小さくするのが好ましい。
特開平08−180797公報等には、配線及び層間絶
縁層をスクリーン印刷法により形成する製造方法が開示
されている。その他の部材についても、例えば、特開平
09−17333公報等には、素子電極をオフセット印
刷法等により形成する製造方法が開示されており、導電
性薄膜においては、インクジェット法により形成する製
造方法が特開平09−69334公報等に開示されてい
る。これらの印刷技術を用いることで、大面積の電子源
基板を容易に製造することができる。
【0005】次に、表面伝導型電子放出素子について説
明する。表面伝導型電子放出素子は基板上に形成された
小面積の導電性薄膜に、膜面に並行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導型電子放出素子としては、SnO2 薄膜を用
いたもの[M.I.Elinson、Radio En
g.Electron Phys.、10,1290,
(1965)]、Au薄膜によるもの[G.Ditmm
er,Thin Solid Films,9,317
(1972)],In23 /SnO2 薄膜によるもの
[M.Hartwell and C.G.Fonst
ed,IEEE Trans.ED Conf.,51
9(1975)],カーボン薄膜によるもの[荒木久
他:真空、第26巻、第1号、22頁(1983)]等
が報告されているが、本出願人は、例えば、特開平02
−56822公報において、酸化パラジウム等の金属微
粒子膜を用いた表面伝導型電子放出素子を開示してい
る。
【0006】表面伝導型電子放出素子を作製するにあた
っては、通常、導電性薄膜4にフォーミングと呼ばれる
通電処理によって電子放出部5を形成するのが一般的で
ある。フォーミングとは導電性薄膜4の両端に直流電圧
あるいは非常にゆっくりとした昇電圧、例えば1V/分
程度を印加通電し、導電性薄膜4を局所的に破壊、変形
もしくは変質せしめ、亀裂を形成する処理である。な
お、フォーミング処理を施した後、導電性薄膜4に電圧
を印加し、素子に電流を流すことにより、亀裂近傍から
電子を放出せしめるものである。このとき、電子の放出
する部位を電子放出部5と呼ぶ。
【0007】さらに本出願人によって、たとえば特開平
7−235255公報に開示されているように、フォー
ミングを終えた素子に対して活性化処理と呼ばれる処理
を施し、より良好な電子放出を得ることができる。活性
化工程は、有機物質のガスを含有する雰囲気下で、フォ
ーミング処理同様、素子にパルス電圧の印加を繰り返す
ことで行うことができ、雰囲気中に存在する有機物質か
ら、炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆積し、素子電
流If,放出電流Ieが、著しく増加するようになる。
【0008】このような処理を経て作製された表面伝導
型電子放出素子は、例えばフラットパネルディスプレイ
等の画像形成装置に適用可能な電子源として十分な電子
放出特性を有する。
【0009】従って、上述のように、印刷技術を用い
て、表面伝導型電子放出素子からなる大面積の電子源基
板を作製することによって、大面積の画像形成装置、例
えば大画面フラットパネルディスプレイを実現すること
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】十分な電子放出量と寿
命、安定性を有する電子放出素子を大面積の電子源基板
に形成する場合、以下に述べるような問題がある。表面
伝導型電子放出素子は、その電子放出部が基板表面に接
して形成されるために、素子を駆動した時の熱や電界が
基板表面にも伝わり、基板の熱的な変形等が生じやす
い。素子近傍での基板の変形は素子構造の変化を生じせ
しめ、電子放出特性の変動や劣化の原因となる。そのた
め、特開平01−279538公報に開示されているよ
うに、基板表面に基板よりも低熱膨張率の低い材料で表
面コート層を形成し、その上に素子を形成するという手
法が用いられることがある。
【0011】更に、大面積の電子源基板を安価に製造し
ようとすれば、使用する部材のコストを下げる必要があ
り、その基板として、例えば、ソーダライムガラスが好
ましく用いられるが、ソーダライムガラスは、組成によ
っても異なるが、軟化点がおよそ680〜730℃と比
較的低いガラスである。
【0012】軟化点の低い材料を基板として用いた場
合、素子を駆動した時の熱により、電子放出部近傍の基
板温度が基板の軟化点を超えることによって基板の変形
が生じやすくなる。素子近傍での基板の変形は素子構造
の変化を生じせしめ、構造のみならず電気的性質をも変
えてしまうので、電子放出特性の変動や劣化の原因とな
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課
題、すなわち、基板の表面コート層の軟化により、フォ
ーミング工程等の素子形成プロセスの不安定化や、電子
放出特性の変動や劣化、という問題を解決するために成
されたものであり、下述する構成のものである。
【0014】即ち、本発明の電子源基板は、ガラス基体
と、該ガラス基体上に表面コート層を介して多数配置さ
れた、一対の素子電極と電子放出部を有する導電性薄膜
とを備える電子放出素子を有する電子源基板であって、
該表面コート層は軟化点が750℃以上のガラスである
ことを特徴とする。
【0015】ここで、上記間隙部を有する導電性薄膜と
して、PdないしPdO、あるいはそれらの混合物を主
成分とする薄膜が好ましく用いられる。
【0016】また、上記電子放出素子としては、表面伝
導型電子放出素子が好ましく用いられ、上記電子放出部
には、炭素あるいは炭素化合物、あるいはそれらを主成
分とする堆積物を有するものを好ましく用いることがで
きる。
【0017】本発明は、上記電子放出素子を基板上に複
数個配置して、入力信号に応じて電子を放出する電子源
基板、基板上に複数の電子放出素子を複数個並列に配置
し、個々の素子の両端を金属配線に接続した電子放出素
子の行を複数もち、更に、変調手段を有する電子源基
板、基板に、互いに電気的に絶縁されたm本のX方向金
属配線とn本のY方向金属配線とに、該電子放出素子の
一対の素子電極とを接続した電子放出素子を複数個配列
した電子源基板に好ましく適用される。
【0018】さらに、本発明は、画像形成部材と上記電
子源基板より構成された、入力信号にもとづいて画像を
形成する画像形成装置をも含む。
【0019】
【作用】本発明は、電子源基板として、基体と、該基体
上に形成された軟化点の高い表面コート層で構成される
基板を用いることで、電子放出部近傍での電子源基板の
軟化、及びそれによる電子放出部の変形を抑えることが
できるので、フォーミングや活性化の工程での不安定性
が低減され、安定で再現性の良い電子源基板を作製する
ことができる。また、電子放出素子の駆動中の発熱によ
るガラス基体の軟化及びそれよる電子放出部の変形も防
止できるため、長時間にわたり、安定で良好な電子放出
特性を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
を説明する。図1は、本発明の電子源基板の1例を示す
概略構成図(平面図)で、電子源基板の一部のみを示し
ている。また、図2は、図1に示した電子源基板の一つ
の電子放出素子を拡大した鳥瞰図である。図3には、図
2におけるA−A’断面図を示した。
【0021】図1、図2、図3において、1は基体、
2、3は素子電極、4は導電性薄膜、5は電子放出部、
6、7はそれぞれ素子電極2、3に接続された配線、8
は配線6と7を電気的に絶縁するための層間絶縁層、9
は表面コート層である。なお、配線6、7はそれぞれ、
図1中の座標に照らして、Y方向配線、X方向配線と呼
び、また絶縁層8との位置関係により、それぞれ下配
線、上配線と呼ぶことがある。
【0022】以下、本発明の基板について詳細に説明す
る。基体1は、一般に青板ガラスと呼ばれるソーダライ
ムガラスが安価であるため好ましく用いられる。本発明
で用いられるガラス基体はナトリウムを含有するため、
大量生産可能なフロート法を用いて基体を形成すること
ができ、例えば、対角1m以上の大面積の基体も安価に
作製することができるものである。基体としては、その
他石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラ
ス、アルミナ等のセラミックス等が用いられる。
【0023】表面コート層9は、電子放出素子に電流が
流れるときの発熱を基体1に伝え難くする役割をもった
被膜層である。ここで、表面コート層9は、電子放出素
子に電流が流れるときの発熱による変形を抑制するため
に、軟化点が750℃以上のガラスである。
【0024】上記表面コート層としては、ホウケイ酸ガ
ラス、亜鉛ホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス、
アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラ
ス、ソーダバリウムケイ酸ガラス、ソーダカリウムアル
ミナガラス、チタンケイ酸ガラスなどを含む。ただし、
上記のガラスの軟化点は、ガラスの組成によって変化す
るので、軟化点が750℃以上になるように調整された
組成のものを用いる。
【0025】対向する素子電極2,3の材料としては、
以後の熱処理工程を経ても安定した導電性を有するもの
が好ましく、例えばAu,Pt,Pd等の貴金属或はそ
の合金を主成分とする金属薄膜が用いられる。
【0026】素子電極2、3の膜厚は、数十nm程度と
すると十分な導電性を有しかつ導電性薄膜4のステップ
カバレージが良好となり好ましい。
【0027】なお、上記貴金属薄膜を表面コート層9上
に形成する場合、十分な密着強度が得られない場合があ
る。その時は、素子電極2,3と表面コート層9の密着
性を上げるためにTiやCr等の卑金属材料を下引きと
して形成してもよい。
【0028】導電性薄膜4には、良好な電子放出特性を
得るために、微粒子で構成された微粒子膜が好ましく用
いられる。導電性薄膜4の熱的安定性は電子放出特性の
寿命を支配する重要なパラメータであるため、導電性薄
膜4の材料としてより高融点な材料を用いるのが望まし
い。しかしながら、通常、導電性薄膜4の融点が高いほ
ど後述する通電フォーミングが困難となり、電子放出部
形成のためにより大きな電力が必要となる。さらに、そ
の結果得られる電子放出部は、電子放出し得る印加電圧
(しきい値電圧)が上昇するという問題が生じる場合が
ある。従って、導電性薄膜4の材料は、適度に高い融点
を有し、比較的低いフォーミング電力で良好な電子放出
部が形成可能な材料・形態のものを選ぶのがよい。
【0029】上述の条件に対し、PdOは、有機パラジ
ウム化合物の大気中焼成により容易に薄膜形成できるこ
と、半導体であるため比較的電気伝導度が低くフォーミ
ングに有する電力が低いこと、電子放出部形成時あるい
はその後、容易に還元して金属パラジウムとすることが
できるので膜抵抗を低減し得ること、等から導電性薄膜
4に好適な材料として用いることができる。
【0030】導電性薄膜4の膜厚は,素子電極2、3へ
のステップカバレージ、素子電極2、3間の抵抗値及び
後述するフォーミング条件等を考慮して設定されるが、
良好な電子放出を得るためには、数nm程度の微粒子で
構成された数nm〜数十nm程度の微粒子膜が好ましく
用いられる。
【0031】電子放出部5は、導電性薄膜4の一部に形
成された、例えば、亀裂等の高抵抗部であり、その亀裂
内部に数nmより数十nmの粒径の導電性微粒子、すな
わち、PdOやPdOが還元して生じたPd金属の微粒
子を多数個有する場合もあり、導電性薄膜4の膜厚およ
び後述する通電処理条件等の製法に依存している。ま
た、前記導電性微粒子は、導電性薄膜4を構成する材料
の元素の一部あるいは全てと同様のものである。
【0032】また、電子放出部5の一部、更には、電子
放出部5の近傍の導電性薄膜4には、後述する活性化工
程を経ることにより、炭素及び炭素化合物を有する。こ
の炭素及び炭素化合物の役割については、電子放出部5
を構成する物質として電子放出特性を支配するものと推
察されている。
【0033】配線6、7は、図1に示すように、複数の
電子放出素子に給電するためのものである。m本のX方
向配線7は,DX1、DX2、・・・DXm、n本のY
方向配線6は、DY1、DY2、・・・DYnからなり
(m,nは,共に正の整数)、それぞれ、多数の電子放
出素子にほぼ均等な電圧が供給されるように、材料、膜
厚、配線幅等が設計される。これらm本のX方向配線7
とn本のY方向配線7の間には、層間絶縁層8が設置さ
れ、電気的に分離されて、マトリックス配線を構成す
る。
【0034】配線6、7としては、素子電極2、3と同
様に、熱処理工程を経ても安定した導電性を有する金属
が好ましいが、特に、大面積の基板に安価に形成できる
印刷法が適用できるものが望ましい。金属ペーストをス
クリーン印刷によってパターン形成し、熱処理して得ら
れる金属膜は、数ミクロン以上の厚膜の抵抗の小さい配
線を大面積に形成するのに適しているため、印刷可能な
金属ペーストが比較的安価に得られる、Ag、Cu、A
uのペースト、すなわち、それを熱処理して得られるA
g、Cu、Auが好ましく用いられる。また、これらの
金属ペーストを混合したものや、例えば、Pdを含有し
たAgペースト等を用いてもよい。
【0035】層間絶縁層8の形状、材料、膜厚、製法
は、配線6と配線7の交差部の電位差に耐え得るように
適宜設定できるが、配線同様、印刷法により形成できる
ものが好ましく、ガラスペーストを印刷して得られるガ
ラスの厚膜層が用いられる。
【0036】図1に示した構成、すなわちマトリクス配
置の構成において、X方向配線7には、X方向に配列し
た電子放出素子5の行を選択するための走査信号を印加
する不図示の走査信号印加手段が接続され、Y方向配線
6には、Y方向に配列した電子放出素子の各列を入力信
号に応じて、変調するための不図示の変調信号発生手段
が接続される。
【0037】各電子放出素子に印加される駆動電圧は、
当該素子に印加される走査信号と変調信号の差電圧とし
て供給され、単純なマトリクス配線を用いて、個別の素
子を選択し、独立に駆動可能とすることができる。
【0038】一方、このほかに、並列に配置した多数の
電子放出素子の個々を両端で接続し、電子放出素子の行
を多数個配し、この配線と直交する方向で、該電子放出
素子の上方に配した制御電極により、電子放出素子から
の電子を制御駆動するはしご状配置のもの等があるが、
本発明は、特にこれらの配置によって限定されるもので
はない。
【0039】本発明の電子源基板の製造方法としては様
々な方法が考えられるが、その一例を図4および図5に
示す。以下、製造方法の説明を図1、2、3、4及び図
5に基づいて順をおって説明する。 (1)ガラス等の基体1を洗剤、純水および有機溶剤に
より十分に洗浄後、ゾルゲル法等により、表面コート層
9を形成する(図4(a))。この時、軟化点が750
℃以上である材料、例えばホウケイ酸ガラス等を用い
る。
【0040】(2)つづいて、表面コート層9を形成し
た基体1に、素子電極材料を、真空蒸着法、スパッタ法
等により堆積後、フォトリソグラフィ技術により素子電
極2、3を形成する(図4(b))。なお、素子電極
2、3の形成は、オフセット印刷等の印刷技術を用い、
有機金属系ペーストを塗布後、焼成することによって形
成することもできる。
【0041】(3)素子電極2、3を形成した基体1
に、スクリーン印刷法により導電性ペーストのパターン
を形成し、該導電性ペーストのパターンを焼成すること
で金属から成る下配線6を形成する(図4(c))。
【0042】(4)さらに、下配線6上の所望の位置、
すなわち、以後の工程で形成する上配線7と交差する位
置に、層間絶縁層8を形成する(図4(d))。層間絶
縁層8についても、スクリーン印刷法によりガラスペー
ストのパターンを形成し、該ガラスペーストのパターン
を焼成することで形成できる。なお、層間絶縁層8に十
分な絶縁性を付与するために膜厚を厚くしたい場合は、
上記印刷・焼成を所望の回数繰り返すこともできる。
【0043】(5)つづいて、下配線6上に形成された
層間絶縁層8上で交差するように、上配線7を形成する
(図5(e))。上配線7も、下配線6同様に、導電性
ペーストのパターンを形成し、該導電性ペーストのパタ
ーンを焼成することで形成できる。
【0044】(6)上記基体1上に設けられた素子電極
2と素子電極3との間に、有機金属化合物の溶液を塗布
して乾燥することにより、有機金属化合物からなる膜を
形成する。この後、有機金属化合物膜を加熱焼成処理
し、リフトオフ、エッチング等によりパターニングし、
導電性薄膜4を形成する(図5(f))。なお、ここで
は,有機金属溶液の塗布法により説明したが,これに限
るものでなく,真空蒸着法、スパッタ法、CVD法、分
散塗布法、ディッピング法、スピンナー法、インクジェ
ット法等によって形成される場合もある。
【0045】(7)つづいて、フォーミングと呼ばれる
通電処理を、素子電極2、3間、すなわち配線6、7間
に電圧を不図示の電源によりパルス状電圧あるいは、昇
電圧の印加により行うと、導電性薄膜4の部位に構造の
変化した電子放出部5が形成される(図5(g))。こ
の通電処理により導電性薄膜4を局所的に破壊、変形も
しくは変質せしめ、亀裂構造の形成された部位を電子放
出部5と呼ぶ。
【0046】フォーミング処理は、パルス波高値が定電
圧のパルスを印加する場合とパルス波高値を増加させな
がら、電圧パルスを印加する場合とがある。まず、パル
ス波高値が定電圧のパルスを印加の場合の電圧波形を図
6の(a)に示す。
【0047】図6の(a)中、T1及びT2は電圧波形
のパルス幅とパルス間隔であり、T1を1μsec〜1
0msec、T2を10μsec〜100msecと
し、三角波の波高値(フォーミング時のピーク電圧)は
適宜選択する。
【0048】次に、パルス波高値を増加させながら、電
圧パルスを印加する場合の電圧波形を、図6の(b)に
示す。図6の(b)中、T1及びT2は電圧波形のパル
ス幅とパルス間隔であり、T1を1μsec〜10ms
ec、T2を10μsec〜100msecとし、三角
波の波高値(フォーミング時のピーク電圧)は、例えば
0.1Vステップ程度づつ、増加させる。
【0049】なお、フォーミング処理は、フォーミング
用パルスの間に、導電性薄膜2を局所的に破壊、変形し
ない程度の電圧例えば0.1V程度のパルス電圧を挿入
して素子電流を測定し、その電流が所定の値以下に減少
したところで終了する。
【0050】(8)次に、フォーミングが終了した素子
に活性化処理を施す。活性化処理の工程は、有機物質を
含有する雰囲気下で、上記フォーミング処理同様、パル
ス電圧を印加することによって行うが、この雰囲気は、
電子源基板を真空容器内に配し、適当な有機物質を導入
することによって得られる。なお、後述する画像形成装
置のように、電子源基板を用いて真空外囲器を形成する
場合は、その真空外囲器内に有機物質を導入することで
活性化処理を行なうことができる。
【0051】適当な有機物質としては、アルカン、アル
ケン、アルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素
類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アミン
類、ニトリル類、フェノール、カルボン、スルホン酸等
の有機酸類等を挙げることが出来、具体的には、メタ
ン、エタン、プロパンなどCn2n+2で表される飽和炭
化水素、エチレン、プロピレンなどCn2n等の組成式
で表される不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、メタ
ノール、エタノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルアミン、
エチルアミン、フェノール、ベンゾニトリル、アセトニ
トリル、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等が使用できる。
【0052】この処理により、雰囲気中に存在する有機
物質から、炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆積し、
素子電流If,放出電流Ieが、著しく変化するように
なる。活性化工程の終了判定は、素子電流Ifおよび/
または放出電流Ieを測定しながら、適宜行う。なおパ
ルス幅、パルス間隔、パルス波高値などは適宜設定され
る。
【0053】炭素及び炭素化合物とは、例えばグラファ
イト(いわゆるHOPG、PG、GCを包含する;HO
PGはほぼ完全なグラファイトの結晶構造、PGは結晶
粒が20nm程度で結晶構造がやや乱れたもの、GCは
結晶粒が2nm程度になり結晶構造の乱れがさらに大き
くなったものを指す。)、非晶質カーボン(アモルファ
スカーボン及び、アモルファスカーボンと前記グラファ
イトの微結晶の混合物を指す)である。
【0054】(9)こうして作製した電子源基板に、好
ましくは、安定化工程を行う。この工程は、活性化処理
時に導入した有機物質の残留物を排気する工程である。
真空容器内の圧力は、1〜3×10-7Torr以下が好
ましく、さらに1×10-8Torr以下が特に好まし
い。真空容器を排気する真空排気装置は、装置から発生
するオイルが素子の特性に影響を与えないように、オイ
ルを使用しないものを用いるのが好ましい。具体的に
は、ソープションポンプ、イオンポンプ等の真空排気装
置を挙げることが出来る。さらに真空容器内を排気する
ときには、真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、
電子源基板に吸着した有機物質分子を排気しやすくする
のが好ましい。このときの加熱条件は、80〜250
℃、好ましくは150℃以上でできるだけ長時間行なう
のが望ましいが、特にこの条件に限るものではなく、真
空容器の大きさや形状、電子源基板の構成などの諸条件
により適宜選ばれる条件により行う。
【0055】安定化工程を行った後の、駆動時の雰囲気
は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好ま
しいが、これに限るものではなく、有機物質が十分除去
されていれば、圧力自体は多少上昇しても十分安定な特
性を維持することが出来る。
【0056】このような真空雰囲気を採用することによ
り、新たな炭素あるいは炭素化合物の堆積を抑制でき、
結果として素子電流If,放出電流Ieが安定する。
【0057】以上が、本発明における電子源基板の製造
工程であるが、該電子源基板を用いて画像形成装置を構
成した例を、図7と図8を用いて以下に説明する。図7
は、画像形成装置の基本構成図であり、図8は蛍光膜で
ある。
【0058】図7において、61は電子放出素子を複数
配した電子源基板、62は電子源基板61を固定したリ
アプレート、67はガラス基板64の内面に蛍光膜65
とメタルバック66等が形成されたフェースプレートで
ある。63は、支持枠であり、リアプレート62、支持
枠63及びフェースプレート67をフリットガラスを塗
布し、大気中あるいは、窒素中で、400〜500℃で
10分以上焼成することで、封着して、外囲器69を構
成する。
【0059】外囲器69は、上述の如く、フェースープ
レート67、支持枠63、リアプレート62で構成した
が、リアプレート62は主に基板61の強度を補強する
目的で設けられるため、基板51自体で十分な強度を持
つ場合は別体のリアプレート62は不要であり、基板6
1に直接支持枠63を封着し、フェースプレート67、
支持枠63、基板61で外囲器69を構成しても良い。
【0060】一方、フェースープレート67、リアプレ
ート62間に、スペーサーとよばれる不図示の支持体を
設置することにより、大気圧に対して十分な強度をもつ
外囲器69を構成することもできる。
【0061】図8は、蛍光膜である。蛍光膜65は、モ
ノクロームの場合は蛍光体のみから成るが、カラーの蛍
光膜の場合は、蛍光体の配列によりブラックストライプ
あるいはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材
71と蛍光体72とで構成される。ブラックストライ
プ、ブラックマトリクスが設けられる目的は、カラー表
示の場合必要となる3原色蛍光体の、各蛍光体72間の
塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくするこ
とと、蛍光膜65における外光反射によるコントラスト
の低下を抑制することにある。ブラックストライプの材
料としては、通常良く用いられている黒鉛を主成分とす
る材料だけでなく、導電性があり、光の透過及び反射が
少ない材料であればこれに限るものではない。
【0062】ガラス基板64に蛍光体を塗布する方法
は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法等
が用いられる。
【0063】また、蛍光膜65の内面側には通常メタル
バック66が設けられる。メタルバックの目的は、蛍光
体の発光のうち内面側への光をフェースプレート67側
へ鏡面反射させることにより輝度を向上させること、電
子ビーム加速電圧を印加するための電極として作用させ
ること、外囲器内で発生した負イオンの衝突によるダメ
ージからの蛍光体の保護等である。メタルバックは、蛍
光膜作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理(通常フ
ィルミングと呼ばれる)を行い、その後Alを真空蒸着
等を用いて堆積させることで作製できる。
【0064】フェースプレート67には、更に蛍光膜6
5の導電性を高めるため、蛍光膜65の外面側に透明電
極(不図示)を設けてもよい。前述の封着を行う際、カ
ラーの場合は各色蛍光体と電子放出素子とを対応させな
くてはいけないため、十分な位置合わせを行なう必要が
ある。
【0065】外囲器69は、不図示の排気管を通じ、1
×10-7Torr程度の真空度にした後、封止がおこな
われる。また、外囲器69の封止後の真空度を維持する
ために、ゲッター処理を行なう場合もある。これは、外
囲器69の封止を行う直前あるいは封止後に、抵抗加熱
あるいは高周波加熱等の加熱法により、外囲器69内の
所定の位置(不図示)に配置されたゲッターを加熱し、
蒸着膜を形成する処理である。ゲッターは通常Ba等が
主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、たとえば1
×10-5ないしは1×10-7Torrの真空度を維持す
るものである。
【0066】以上により完成した本発明の画像表示装置
において、各電子放出素子には、容器外端子Dox1な
いしDoxm、Doy1ないしDoynを通じ、電圧を
印加することにより、電子放出させ、高圧端子68を通
じ、メタルバック66あるいは透明電極(不図示)に数
kV以上の高圧を印加し、電子ビームを加速し、蛍光膜
65に衝突させ、励起・発光させることで画像を表示す
るものである。
【0067】なお、以上述べた構成は、表示等に用いら
れる好適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成
であり、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容
に限られるものではなく、画像装置の用途に適するよう
適宜選択する。
【0068】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素
の置換や設計変更がなされたものをも包含する。
【0069】[実施例1]本実施例にかかわる基本的な
電子源基板の構成は、図1、図2、図3と同様である。
本実施例における電子源基板の製造法は、図4および図
5に示している。以下、図1、図2、図4、図5を用い
て、本発明に関わる画像形成装置の基本的な構成及び製
造法を説明する。
【0070】図4および図5は簡便のため、一個の電子
放出素子近傍の製造工程を拡大して示しているが、本実
施例は、多数の電子放出素子を単純マトリクス配置した
電子源基板の例である。
【0071】(工程−a)清浄化した青板ガラス基体1
上に、表面コート層9として厚さ1.0μmのホウケイ
酸ガラス膜を形成して、基板を形成する。ホウケイ酸ガ
ラス膜は、有機金属分解形成用の塗布型有機金属材料を
用い、所望の金属を含有する有機金属材料を混合し、ス
ピンコート法を用いて該ガラス基板上に展開し、焼成す
ることによって形成した。このとき、ホウケイ酸ガラス
膜は、軟化点が約845℃になるように組成を調整し
た。
【0072】更に、該基板上に、レジスト材を塗布、ベ
ークした後、所望の開口を有するレジストパターンを形
成する。
【0073】(工程−b)次に、基板1上に、スパッタ
法により厚さ5nmのTi、厚さ50nmのPtを順次
堆積する。その後、素子電極2、3のパターンをフォト
レジストで形成し、ドライエッチング処理によって素子
電極2、3のパターン以外のPt/Ti堆積層を除去
し、最後にフォトレジストパターンを除去して、素子電
極2、3を形成する。
【0074】(工程−c)表面コート層9、素子電極
2、3を形成した基体1上に、スクリーン印刷により、
配線6のパターンをAgペーストを用いて形成し、乾燥
後、500℃で焼成し、Agからなる所望の形状の配線
6を形成する。
【0075】(工程−d)次に層間絶縁層8のパターン
を、スクリーン印刷により、ガラスペーストを用いて形
成し、乾燥後、500℃で焼成する。十分な絶縁性を得
るために、再度、ガラスペーストを印刷、乾燥、焼成を
繰り返して、ガラスからなる所望の形状の層間絶縁層8
を形成する。
【0076】(工程−e)層間絶縁層8を形成した部位
において下配線6と交差するように、上配線7のパター
ンを、スクリーン印刷により、Agペーストを用いて形
成し、乾燥後、500℃で焼成し、Agからなる所望の
形状の上配線7を形成する。以上の工程により、素子電
極2、3が配線6、7によってマトリックス状に結線さ
れた、基板が形成できる。
【0077】(工程−f)次に、導電性薄膜4を素子電
極2、3のギャップ間にまたがるように形成する。導電
性薄膜4の形成は、有機パラジウム溶液をインクジェッ
ト法により所望の位置に塗布し、350℃で30分間の
加熱焼成処理をする。こうして得られた導電性薄膜4は
PdOを主成分とする微粒子からなり、膜厚は約10n
mであった。以上の工程により基体1上に表面コート層
9、下配線6、層間絶縁層8、上配線7、素子電極2、
3、導電性薄膜4を形成し、電子源基板を作製した。
【0078】以下に、本実施例の電子源基板を用いて、
画像形成装置を構成した例を、図7と図1を用いて説明
する。以上のようにして作製した電子源基板61をリア
プレート62上に固定した後、電子源基板61の5 m
m上方に、フェースプレート67(ガラス基板64の内
面に蛍光膜65とメタルバック66が形成されて構成さ
れる)を支持枠63を介し配置し、フェースプレート6
7、支持枠63、リアプレート62の接合部にフリット
ガラスを塗布し、大気中で400℃で10分焼成するこ
とで封着した。またリアプレート62への電子源基板6
1の固定もフリットガラスで行った。
【0079】蛍光膜65は、モノクロームの場合は蛍光
体のみから成るが、本実施例では蛍光体はストライプ形
状を採用し、先にブラックストライプを形成し、その間
隙部に各色蛍光体を塗布し、蛍光膜65を作製した。ブ
ラックストライプの材料として通常良く用いられている
黒鉛を主成分とする材料を用いた。ガラス基板64に蛍
光体を塗布する方法はスラリー法を用いた。
【0080】また、蛍光膜65の内面側には通常メタル
バック66が設けられる。メタルバックは、蛍光膜作製
後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理(通常フィルミン
グと呼ばれる)を行い、その後、Alを真空蒸着するこ
とで作製した。
【0081】フェースプレート67には、更に蛍光膜6
5の導伝性を高めるため、蛍光膜65の外面側に透明電
極(不図示)が設けられる場合もあるが、本実施例で
は、メタルバックのみで十分な導伝性が得られたので省
略した。
【0082】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対応させなくてはいけないた
め、十分な位置合わせを行った。
【0083】以上のようにして完成したガラス容器内の
雰囲気を排気管(図示せず)を通じ真空ポンプにて排気
し、十分な真空度に達した後、容器外端子Dox1ない
しDoxmとDoy1ないしDoynを通じ素子電極
2、3間に電圧を印加し、導電性薄膜4をフォーミング
処理した。フォーミング処理の電圧波形は、図6の
(b)と同様である。
【0084】本実施例ではT1を1msec、T2を1
0msecとし、約1×10-5Torrの真空雰囲気下
で行った。
【0085】次に、パネル内の圧力が10-8Torr台
の達するまで排気を続けた後、パネルの排気管より、全
圧が1×10-6Torrとなるように有機物質をパネル
内に導入し、維持した。容器外端子Dox1ないしDo
xmとDoy1ないしDoynを通じ素子電極2、3間
に、15Vの波高値のパルス電圧を印加し、活性化処理
を行った。このように、フォーミング、活性化処理を行
ない、電子放出部5を形成した。
【0086】次に10-6Torr程度の圧力まで排気
し、不図示の排気管をガスバーナーで熱することで溶着
し外囲器の封止を行った。最後に封止後の圧力を維持す
るために、高周波加熱法でゲッター処理を行った。
【0087】以上のように完成した本発明の画像表示装
置において、各電子放出素子には、容器外端子Dox1
ないしDoxm,Doy1ないしDoynを通じ、走査
信号及び変調信号を不図示の信号発生手段よりそれぞ
れ、印加することにより、電子放出させ、高圧端子68
を通じ、メタルバック66、あるいは透明電極(不図
示)に5kV以上の高圧を印加し、電子ビームを加速
し、蛍光膜65に衝突させ、励起・発光させることで画
像を表示した。
【0088】本実施例における画像表示装置は、テレビ
ジョンとして十分満足できる輝度(約150fL)で良
好な画像を長時間にわたって安定に表示することができ
た。
【0089】[実施例2]本実施例にかかわる電子源基
板の基本的な構成は、実施例1と同様である。 (工程−a)清浄化した青板ガラス基体1上に、表面コ
ート層9として厚さ1.0μmのアルミノケイ酸ガラス
膜を形成して、基板を形成する。このとき、アルミノケ
イ酸ガラス膜は、有機金属分解形成用の塗布型有機金属
材料を用い、所望の金属を含有する有機金属材料を混合
し、スピンコート法を用いて該ガラス基板上に展開し、
焼成することによって形成した。このとき、アルミノケ
イ酸ガラスは、軟化点が約915℃になるように組成を
調整した。
【0090】更に、該基板上に、レジスト材を塗布、ベ
ークした後、所望の開口を有するレジストパターンを形
成する。
【0091】(工程−b)次に、基板1上に、スパッタ
法により厚さ5nmのTi、厚さ50nmのPtを順次
堆積する。その後、素子電極2、3のパターンをフォト
レジストで形成し、ドライエッチング処理によって素子
電極2、3のパターン以外のPt/Ti堆積層を除去
し、最後にフォトレジストパターンを除去して、素子電
極2、3を形成する。
【0092】(工程−c)表面コート層9、素子電極
2、3を形成した基体1上に、スクリーン印刷により、
配線6のパターンをAgペーストを用いて形成し、乾燥
後、500℃で焼成し、Agからなる所望の形状の配線
6を形成する。
【0093】(工程−d)次に層間絶縁層8のパターン
を、スクリーン印刷により、ガラスペーストを用いて形
成し、乾燥後、500℃で焼成する。十分な絶縁性を得
るために、再度、ガラスペーストを印刷、乾燥、焼成を
繰り返して、ガラスからなる所望の形状の層間絶縁層8
を形成する。
【0094】(工程−e)層間絶縁層8を形成した部位
において下配線6と交差するように、上配線7のパター
ンを、スクリーン印刷により、Agペーストを用いて形
成し、乾燥後、500℃で焼成し、Agからなる所望の
形状の上配線7を形成する。以上の工程により、素子電
極2、3が配線6、7によってマトリックス状に結線さ
れた、基板が形成できる。
【0095】(工程−f)次に、導電性薄膜4を素子電
極2、3のギャップ間にまたがるように形成する。導電
性薄膜4の形成は、有機パラジウム溶液をインクジェッ
ト法により所望の位置に塗布し、350℃で30分間の
加熱焼成処理をする。こうして得られた導電性薄膜4は
PdOを主成分とする微粒子からなり、膜厚は約10n
mであった。以上の工程により基体1上に表面コート層
9、下配線6、層間絶縁層8、上配線7、素子電極2、
3、導電性薄膜4を形成し、電子源基板を作製した。
【0096】以後、実施例1と同様に、本実施例の電子
源基板を用いて画像形成装置を構成したところ、本実施
例における画像表示装置においても、テレビジョンとし
て十分満足できる輝度(約150fL)で良好な画像を
長時間にわたって安定に表示することができた。
【0097】[比較例]本比較例では、表面コート層の
材料が異なる以外は、実施例2と同様の工程を行なった
ものである。 (工程−a〜e)清浄化した青板ガラス基体1(軟化
点、約700℃)上に、表面コート層9として厚さ1.
0μmのホウケイ酸ガラス(軟化点約700℃)膜を形
成した基板をもちいて、実施例2と同様の工程を行な
い、該基板上に下配線6、層間絶縁層8、上配線7、素
子電極2、3、導電性薄膜4を形成し、電子源基板を作
製した。
【0098】ここで、基体1の青板ガラスは軟化点が約
700℃になるように組成が調整されたものを用いた。
また、表面コート層9のホウケイ酸ガラスは、有機金属
分解形成用の塗布型有機金属材料を用い、所望の金属を
含有する有機金属材料を混合し、スピンコート法を用い
て該ガラス基板上に展開し、焼成することによって形成
した。このとき、ホウケイ酸ガラスは、軟化点が約70
0℃になるように組成を調整した。
【0099】さらに、実施例1〜2と同様に、封着を行
った後、フォーミング、活性化処理を行ない、電子放出
部5を形成した。
【0100】以後、実施例1〜2と同様に、本実施例の
電子源基板を用いて画像形成装置を構成したところ、本
比較例における画像表示装置においては、画像を長時間
表示すると、次第に輝度が低下し、十分な電子源特性が
得られなくなった。
【0101】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、電
子放出特性を向上するために、表面コート層として軟化
点が750℃以上のガラスを用いたことで、良好な画像
を長時間にわたり保持し得る大画面の平面型の画像形成
装置、例えば、カラーフラットテレビが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子源基板の1例を示す平面図であ
る。
【図2】 本発明の電子源基板の電子放出素子近傍の鳥
瞰図である。
【図3】 本発明の電子源基板の電子放出素子近傍の断
面図である。
【図4】 本発明に係る電子源基板の基本的な製造方法
を説明するための図である。
【図5】 本発明に係る電子源基板の基本的な製造方法
を説明するための図である。
【図6】 本発明に係るフォーミング処理における電圧
波形の一例を示す図である。
【図7】 本発明に係る画像形成装置の基本構成を示す
図である。
【図8】 図7の画像形成装置に用いられる蛍光膜を示
す図である。
【図9】 従来の電子源基板の構成を示す平面図であ
る。
【図10】 従来の電子源基板の構成を示す鳥瞰図であ
る。
【符号の説明】
1:基体、2、3:素子電極、4:導電性薄膜、5:電
子放出部、6、7:配線、8:層間絶縁層、9:表面コ
ート層、61:電子源基板、62:リアプレート、6
3:外枠、64:リアプレート基板、65:蛍光膜、6
6:メタルバック、67:フェースプレート、68:高
圧端子、69:真空外囲器、71:黒色導電体、72:
蛍光体、81:電子放出素子、91:基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 雅章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 宮崎 和也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 5C031 DD09 DD17 DD20 5C036 EE01 EE12 EF01 EF06 EF09 EG12 EH06 EH26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、該基体上に表面コート層を介し
    て多数配置された、一対の素子電極と電子放出部を有す
    る導電性薄膜とを備える電子放出素子を有する電子源基
    板であって、該表面コート層は軟化点が750℃以上の
    ガラスであることを特徴とする電子源基板。
  2. 【請求項2】 上記電子放出素子は、表面伝導型電子放
    出素子であることを特徴とする請求項1に記載の電子源
    基板。
  3. 【請求項3】 上記電子放出素子が複数個配置され、入
    力信号に応じて電子を放出することを特徴とする請求項
    1または2のいずれかに記載の電子源基板。
  4. 【請求項4】 上記電子放出素子を複数個並列に配置
    し、個々の素子の両端を金属配線に接続した電子放出素
    子の行を複数もち、更に、変調手段を有することを特徴
    とする請求項3に記載の電子源基板。
  5. 【請求項5】 互いに電気的に絶縁されたm本のX方向
    金属配線とn本のY方向金属配線とに、上記電子放出素
    子の一対の素子電極とを接続し、電子放出素子をマトリ
    ックス状に配列したことを特徴とする請求項4に記載の
    電子源基板。
  6. 【請求項6】 入力信号にもとづいて、画像を形成する
    装置であって、少なくとも、画像形成部材と請求項1か
    ら5のいずれかに記載の電子源基板より構成されたこと
    を特徴とする画像形成装置。
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