JP2000251688A - 電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 - Google Patents
電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法Info
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- JP2000251688A JP2000251688A JP4935999A JP4935999A JP2000251688A JP 2000251688 A JP2000251688 A JP 2000251688A JP 4935999 A JP4935999 A JP 4935999A JP 4935999 A JP4935999 A JP 4935999A JP 2000251688 A JP2000251688 A JP 2000251688A
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子源を構成する各電子放出素子の電子放出
特性のばらつきを調整し、かつその特性を長く安定して
保つ。 【解決手段】 通常の駆動電圧がV2である複数の電子
放出素子を有する電子源における各電子放出素子の特性
を調整するために、各電子放出素子の特性を測定し、そ
の測定結果に基づいて調整が必要な電子放出素子に電圧
V1を印加する際、その電圧V1を、電子放出を伴う電
圧範囲における電流Iと電圧Vとの関係をI=f(V)
なる関数で表現し、f'(V)を電圧Vにおけるf(V)
の微係数とする時、 【数1】 を満たす範囲の電圧V1に設定し、かつ電圧V1を、調
整が必要な電子放出素子ごとに測定結果に基づいて設定
される時間だけ印加する。
特性のばらつきを調整し、かつその特性を長く安定して
保つ。 【解決手段】 通常の駆動電圧がV2である複数の電子
放出素子を有する電子源における各電子放出素子の特性
を調整するために、各電子放出素子の特性を測定し、そ
の測定結果に基づいて調整が必要な電子放出素子に電圧
V1を印加する際、その電圧V1を、電子放出を伴う電
圧範囲における電流Iと電圧Vとの関係をI=f(V)
なる関数で表現し、f'(V)を電圧Vにおけるf(V)
の微係数とする時、 【数1】 を満たす範囲の電圧V1に設定し、かつ電圧V1を、調
整が必要な電子放出素子ごとに測定結果に基づいて設定
される時間だけ印加する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電子放出素子を多
数個備える電子源及びその電子源を備えた電子発生装置
の、特性調整方法及び製造方法に関するものである。
数個備える電子源及びその電子源を備えた電子発生装置
の、特性調整方法及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子放出素子として熱陰極素
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば電界放出型素子(以下FE型と記
す)や、金属/絶縁層/金属型放出素子(以下MIM型
と記す)や、表面伝導型放出素子などが知られている。
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば電界放出型素子(以下FE型と記
す)や、金属/絶縁層/金属型放出素子(以下MIM型
と記す)や、表面伝導型放出素子などが知られている。
【0003】FE型の例としては、例えば、W.P.D
yke & W.W.Dolan,”Field em
ission”,Advance in Electr
onPhysics,8,89(1956)や、あるい
は、C.A.Spindt,”Physical pr
operties of thin−film fie
ld emission cathodes with
molybdenium cones”,J.App
l.Phys.,47,5248(1976)などが知
られている。
yke & W.W.Dolan,”Field em
ission”,Advance in Electr
onPhysics,8,89(1956)や、あるい
は、C.A.Spindt,”Physical pr
operties of thin−film fie
ld emission cathodes with
molybdenium cones”,J.App
l.Phys.,47,5248(1976)などが知
られている。
【0004】また、MIM型の例としては、例えば、
C.A.Mead,”Operation of tu
nnel−emission Devices,J.A
ppl.Phys.,32,646(1961)などが
知られている。
C.A.Mead,”Operation of tu
nnel−emission Devices,J.A
ppl.Phys.,32,646(1961)などが
知られている。
【0005】また、表面伝導型放出素子としては、例え
ば、M.I.Elinson,Radio Eng.E
lectron Phys.,10,1290,(19
65)や、後述する他の例が知られている。
ば、M.I.Elinson,Radio Eng.E
lectron Phys.,10,1290,(19
65)や、後述する他の例が知られている。
【0006】表面伝導型放出素子は、基板上に形成され
た小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより
電子放出が生ずる現象を利用するものである。この表面
伝導型放出素子としては、前記エリンソン等によるSn
O2 薄膜を用いたものの他に、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer:”Thin Solid Fi
lms”,9,317(1972)]や、In2 O3 /
SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell an
d C.G.Fonstad:”IEEE Tran
s.ED Conf.”,519(1975)]や、カ
−ボン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、
第1号、22(1983)]等が報告されている。
た小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより
電子放出が生ずる現象を利用するものである。この表面
伝導型放出素子としては、前記エリンソン等によるSn
O2 薄膜を用いたものの他に、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer:”Thin Solid Fi
lms”,9,317(1972)]や、In2 O3 /
SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell an
d C.G.Fonstad:”IEEE Tran
s.ED Conf.”,519(1975)]や、カ
−ボン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、
第1号、22(1983)]等が報告されている。
【0007】これらの表面伝導型放出素子の素子構成の
典型的な例として、図34に前述のM.Hartwel
lらによる素子の平面図を示す。同図において、300
1は基板で、3004はスパッタで形成された金属酸化
物よりなる導電性薄膜である。導電性薄膜3004は図
示のようにH字形の平面形状に形成されている。該導電
性薄膜3004に後述の通電フォ−ミングと呼ばれる通
電処理を施すことにより、電子放出部3005が形成さ
れる。図中の間隔Lは、0. 5〜1[mm]、Wは、
0. 1[mm]で設定されている。なお、図示の便宜か
ら、電子放出部3005は導電性薄膜3004の中央に
矩形の形状で示したが、これは模式的なものであり、実
際の電子放出部の位置や形状を忠実に表現しているわけ
ではない。
典型的な例として、図34に前述のM.Hartwel
lらによる素子の平面図を示す。同図において、300
1は基板で、3004はスパッタで形成された金属酸化
物よりなる導電性薄膜である。導電性薄膜3004は図
示のようにH字形の平面形状に形成されている。該導電
性薄膜3004に後述の通電フォ−ミングと呼ばれる通
電処理を施すことにより、電子放出部3005が形成さ
れる。図中の間隔Lは、0. 5〜1[mm]、Wは、
0. 1[mm]で設定されている。なお、図示の便宜か
ら、電子放出部3005は導電性薄膜3004の中央に
矩形の形状で示したが、これは模式的なものであり、実
際の電子放出部の位置や形状を忠実に表現しているわけ
ではない。
【0008】M.Hartwellらによる素子をはじ
めとして上述の表面伝導型放出素子においては、電子放
出を行う前に導電性薄膜3004に通電フォ−ミングと
呼ばれる通電処理を施すことにより電子放出部3005
を形成するのが一般的であった。すなわち、通電フォ−
ミングとは、前記導電性薄膜3004の両端に一定の直
流電圧、もしくは、例えば1V/分程度の非常にゆっく
りとしたレ−トで昇圧する直流電圧を印加して通電し、
導電性薄膜3004を局所的に破壊もしくは変形もしく
は変質せしめ、電気的に高抵抗な状態の電子放出部30
05を形成することである。なお、局所的に破壊もしく
は変形もしくは変質した導電性薄膜3004の一部に
は、亀裂が発生する。前記通電フォ−ミング後に導電性
薄膜3004に適宜の電圧を印加した場合には、前記亀
裂付近において電子放出が行われる。
めとして上述の表面伝導型放出素子においては、電子放
出を行う前に導電性薄膜3004に通電フォ−ミングと
呼ばれる通電処理を施すことにより電子放出部3005
を形成するのが一般的であった。すなわち、通電フォ−
ミングとは、前記導電性薄膜3004の両端に一定の直
流電圧、もしくは、例えば1V/分程度の非常にゆっく
りとしたレ−トで昇圧する直流電圧を印加して通電し、
導電性薄膜3004を局所的に破壊もしくは変形もしく
は変質せしめ、電気的に高抵抗な状態の電子放出部30
05を形成することである。なお、局所的に破壊もしく
は変形もしくは変質した導電性薄膜3004の一部に
は、亀裂が発生する。前記通電フォ−ミング後に導電性
薄膜3004に適宜の電圧を印加した場合には、前記亀
裂付近において電子放出が行われる。
【0009】このように、表面伝導型放出素子の電子放
出部を形成する際には、導電性薄膜に電流を流して該薄
膜を局所的に破壊もしくは変形もしくは変質させて亀裂
を形成する処理(通電フォ−ミング処理)を行う。この
後さらに通電活性化処理を行うことにより電子放出特性
を大幅に改善することが可能である。
出部を形成する際には、導電性薄膜に電流を流して該薄
膜を局所的に破壊もしくは変形もしくは変質させて亀裂
を形成する処理(通電フォ−ミング処理)を行う。この
後さらに通電活性化処理を行うことにより電子放出特性
を大幅に改善することが可能である。
【0010】すなわち、通電活性化処理とは通電フォ−
ミング処理により形成された電子放出部に適宜の条件で
通電を行って、その近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆
積せしめる処理のことである。例えば、適宜の分圧の有
機物が存在し、全圧が10-2ないし10-3[Pa]程度
の真空雰囲気中において、電圧パルスを定期的に印加す
ることにより、電子放出部の近傍に単結晶グラファイ
ト、多結晶グラファイト、非晶質カ−ボンのいずれか、
もしくはその混合物を500[Å]以下の膜厚で堆積さ
せる。但し、この条件はほんの一例であって、表面伝導
型放出素子の材質や形状により適宜変更されるべきであ
るのは言うまでもない。
ミング処理により形成された電子放出部に適宜の条件で
通電を行って、その近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆
積せしめる処理のことである。例えば、適宜の分圧の有
機物が存在し、全圧が10-2ないし10-3[Pa]程度
の真空雰囲気中において、電圧パルスを定期的に印加す
ることにより、電子放出部の近傍に単結晶グラファイ
ト、多結晶グラファイト、非晶質カ−ボンのいずれか、
もしくはその混合物を500[Å]以下の膜厚で堆積さ
せる。但し、この条件はほんの一例であって、表面伝導
型放出素子の材質や形状により適宜変更されるべきであ
るのは言うまでもない。
【0011】このような処理を行うことにより、通電フ
ォ−ミング直後と比較して、同じ印加電圧における放出
電流を典型的には100倍以上増加させることが可能で
ある。なお、通電活性化終了後には、真空雰囲気中の有
機物の分圧を低減させるのが望ましい。これを安定化工
程と呼ぶ。
ォ−ミング直後と比較して、同じ印加電圧における放出
電流を典型的には100倍以上増加させることが可能で
ある。なお、通電活性化終了後には、真空雰囲気中の有
機物の分圧を低減させるのが望ましい。これを安定化工
程と呼ぶ。
【0012】上述の表面伝導型放出素子は、構造が単純
で製造も容易であることから、大面積にわたり多数の素
子を形成できる利点がある。そこで、例えば本出願人に
よる特開昭64−31332において開示されるよう
に、多数の素子を配列して駆動するための方法が研究さ
れている。
で製造も容易であることから、大面積にわたり多数の素
子を形成できる利点がある。そこで、例えば本出願人に
よる特開昭64−31332において開示されるよう
に、多数の素子を配列して駆動するための方法が研究さ
れている。
【0013】また、表面伝導型放出素子の応用について
は、例えば、画像表示装置、画像記録装置などの画像形
成装置や、荷電ビ−ム源等が研究されている。特に、画
像表示装置への応用としては、例えば本出願人によるU
SP5,066,883や特開平2−257551にお
いて開示されているように、表面伝導型放出素子と電子
の照射により発光する螢光体とを組み合わせて用いた画
像表示装置が研究されている。表面伝導型放出素子と螢
光体とを組み合わせて用いた画像表示装置は、従来の他
の方式の画像表示装置よりも優れた特性が期待されてい
る。例えば、近年普及してきた液晶表示装置と比較して
も、自発光型であるためバックライトを必要としない点
や、視野角が広い点が優れていると言える。
は、例えば、画像表示装置、画像記録装置などの画像形
成装置や、荷電ビ−ム源等が研究されている。特に、画
像表示装置への応用としては、例えば本出願人によるU
SP5,066,883や特開平2−257551にお
いて開示されているように、表面伝導型放出素子と電子
の照射により発光する螢光体とを組み合わせて用いた画
像表示装置が研究されている。表面伝導型放出素子と螢
光体とを組み合わせて用いた画像表示装置は、従来の他
の方式の画像表示装置よりも優れた特性が期待されてい
る。例えば、近年普及してきた液晶表示装置と比較して
も、自発光型であるためバックライトを必要としない点
や、視野角が広い点が優れていると言える。
【0014】本出願人らは、上記従来技術に記載したも
のをはじめとして、様々な材料、製法、構造の表面伝導
型放出素子の製作を試みてきた。さらに、多数の表面伝
導型放出素子を配列したマルチ電子源ならびにこのマル
チ電子源を応用した画像表示装置について研究を行って
きた。
のをはじめとして、様々な材料、製法、構造の表面伝導
型放出素子の製作を試みてきた。さらに、多数の表面伝
導型放出素子を配列したマルチ電子源ならびにこのマル
チ電子源を応用した画像表示装置について研究を行って
きた。
【0015】本出願人らは、例えば図35に示す電気的
な配線方法によるマルチ電子源の製作を試みてきた。す
なわち、表面伝導型放出素子を2次元的に多数個配列
し、これらの素子を図示のようにマトリクス状に配線し
たマルチ電子源である。図中、4001は表面伝導型放
出素子を模式的に示したもの、4002は行方向配線、
4003は列方向配線である。行方向配線4002およ
び列方向配線4003は、実際には有限の電気抵抗を有
するものであるが、図においては配線抵抗4004およ
び4005として示されている。上述のような配線方法
を、単純マトリクス配線と呼ぶ。
な配線方法によるマルチ電子源の製作を試みてきた。す
なわち、表面伝導型放出素子を2次元的に多数個配列
し、これらの素子を図示のようにマトリクス状に配線し
たマルチ電子源である。図中、4001は表面伝導型放
出素子を模式的に示したもの、4002は行方向配線、
4003は列方向配線である。行方向配線4002およ
び列方向配線4003は、実際には有限の電気抵抗を有
するものであるが、図においては配線抵抗4004およ
び4005として示されている。上述のような配線方法
を、単純マトリクス配線と呼ぶ。
【0016】なお、図示の便宜上、6×6のマトリクス
で示しているが、マトリクスの規模はむろんこれに限っ
たわけではなく、例えば画像表示装置用のマルチ電子源
の場合には、所望の画像表示を行うのに足りるだけの素
子を配列し配線するものである。
で示しているが、マトリクスの規模はむろんこれに限っ
たわけではなく、例えば画像表示装置用のマルチ電子源
の場合には、所望の画像表示を行うのに足りるだけの素
子を配列し配線するものである。
【0017】表面伝導型放出素子を単純マトリクス配線
したマルチ電子源においては、所望の電子を出力させる
ため、行方向配線4002および列方向配線4003に
適宜の電気信号を印加する。例えば、マトリクスの中の
任意の1行の表面伝導型放出素子を駆動するには、選択
する行の行方向配線4002には選択電圧Vsを印加
し、同時に非選択の行の行方向配線4002には非選択
電圧Vnsを印加する。これと同期して列方向配線40
03に電子を出力するための駆動電圧Veを印加する。
この方法によれば、配線抵抗4004および4005に
よる電圧降下を無視すれば、選択する行の表面伝導型放
出素子には、Ve−Vsの電圧が印加され、また非選択
行の表面伝導型放出素子にはVe−Vnsの電圧が印加
される。Ve、Vs、Vnsを適宜の大きさの電圧にす
れば選択する行の表面伝導型放出素子だけから所望の強
度の電子が出力されるはずであり、また列方向配線の各
々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択する行の素
子の各々から異なる強度の電子が出力されるはずであ
る。また、表面伝導型放出素子の応答速度は高速である
ため、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変えれば、
電子ビ−ムが出力される時間の長さも変えることができ
るはずである。
したマルチ電子源においては、所望の電子を出力させる
ため、行方向配線4002および列方向配線4003に
適宜の電気信号を印加する。例えば、マトリクスの中の
任意の1行の表面伝導型放出素子を駆動するには、選択
する行の行方向配線4002には選択電圧Vsを印加
し、同時に非選択の行の行方向配線4002には非選択
電圧Vnsを印加する。これと同期して列方向配線40
03に電子を出力するための駆動電圧Veを印加する。
この方法によれば、配線抵抗4004および4005に
よる電圧降下を無視すれば、選択する行の表面伝導型放
出素子には、Ve−Vsの電圧が印加され、また非選択
行の表面伝導型放出素子にはVe−Vnsの電圧が印加
される。Ve、Vs、Vnsを適宜の大きさの電圧にす
れば選択する行の表面伝導型放出素子だけから所望の強
度の電子が出力されるはずであり、また列方向配線の各
々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択する行の素
子の各々から異なる強度の電子が出力されるはずであ
る。また、表面伝導型放出素子の応答速度は高速である
ため、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変えれば、
電子ビ−ムが出力される時間の長さも変えることができ
るはずである。
【0018】したがって、表面伝導型放出素子を単純マ
トリクス配線したマルチ電子ビ−ム源にはいろいろな用
途が考えられており、例えば画像情報に応じた電圧信号
を適宜印加すれば、画像表示装置用の電子源として応用
できるものと期待される。
トリクス配線したマルチ電子ビ−ム源にはいろいろな用
途が考えられており、例えば画像情報に応じた電圧信号
を適宜印加すれば、画像表示装置用の電子源として応用
できるものと期待される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは表面伝導
型放出素子の特性を改善するための研究を鋭意行った結
果、製造工程において通常の駆動に先立ち、予備駆動処
理を行うことで経時的な変化が低減すること、及びこの
予備駆動処理を応用すれば各表面伝導型放出素子の電子
放出特性のばらつきを調整が出来ることを見い出した。
型放出素子の特性を改善するための研究を鋭意行った結
果、製造工程において通常の駆動に先立ち、予備駆動処
理を行うことで経時的な変化が低減すること、及びこの
予備駆動処理を応用すれば各表面伝導型放出素子の電子
放出特性のばらつきを調整が出来ることを見い出した。
【0020】本発明は、上記の素子の経時的な変化が低
減する予備駆動処理を応用して、電子放出素子を多数個
備えた電子源を構成する各電子放出素子の電子放出特性
のばらつきを調整し、かつその特性を長く安定して保て
るような、電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び
製造方法並びに電子発生装置の特性調整装置を提供する
ことを目的とする。
減する予備駆動処理を応用して、電子放出素子を多数個
備えた電子源を構成する各電子放出素子の電子放出特性
のばらつきを調整し、かつその特性を長く安定して保て
るような、電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び
製造方法並びに電子発生装置の特性調整装置を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明では、通常の駆動電圧がV2である複数の電子
放出素子を有する電子源における各電子放出素子の特性
を調整するために、各電子放出素子の特性を測定し、そ
の測定結果に基づいて調整が必要な電子放出素子に電圧
V1を印加するのであるが、その電圧V1を、電子放出
を伴う電圧範囲における電流Iと電圧Vとの関係をI=
f(V)なる関数で表現し、f'(V)を電圧Vにおける
f(V)の微係数とする時、
め本発明では、通常の駆動電圧がV2である複数の電子
放出素子を有する電子源における各電子放出素子の特性
を調整するために、各電子放出素子の特性を測定し、そ
の測定結果に基づいて調整が必要な電子放出素子に電圧
V1を印加するのであるが、その電圧V1を、電子放出
を伴う電圧範囲における電流Iと電圧Vとの関係をI=
f(V)なる関数で表現し、f'(V)を電圧Vにおける
f(V)の微係数とする時、
【0022】
【数5】 を満たす電圧V1とし、かつ調整が必要な電子放出素子
ごとに測定結果に基づいて設定される時間だけ電圧V1
を印加するようにしている。
ごとに測定結果に基づいて設定される時間だけ電圧V1
を印加するようにしている。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態に係
る電子発生装置の特性調整方法は以下のような工程を備
える。即ち、基板上に複数の表面伝導型放出素子が配設
されたマルチ電子源と、前記マルチ電子源に駆動電圧を
出力する駆動手段とを有する電子発生装置の特性調整方
法であって、前記複数の表面伝導型放出素子の全てに予
備電圧(Vpre)を印加する測定工程と、印加後の素
子を予備駆動電圧より低い通常駆動電圧(Vdrv)で
駆動した時の電子放出特性に基づいて前記複数の表面伝
導型放出素子の特性の基準値を求める工程と、前記複数
の表面伝導型放出素子の電子放出特性が前記基準値に応
じた値となるように前記複数の表面伝導型放出素子の
内、該当する素子に予備電圧(Vpre)を更に印加す
る工程とを有し、前記予備駆動電圧は前記駆動電圧より
も大きいことを特徴とする。
る電子発生装置の特性調整方法は以下のような工程を備
える。即ち、基板上に複数の表面伝導型放出素子が配設
されたマルチ電子源と、前記マルチ電子源に駆動電圧を
出力する駆動手段とを有する電子発生装置の特性調整方
法であって、前記複数の表面伝導型放出素子の全てに予
備電圧(Vpre)を印加する測定工程と、印加後の素
子を予備駆動電圧より低い通常駆動電圧(Vdrv)で
駆動した時の電子放出特性に基づいて前記複数の表面伝
導型放出素子の特性の基準値を求める工程と、前記複数
の表面伝導型放出素子の電子放出特性が前記基準値に応
じた値となるように前記複数の表面伝導型放出素子の
内、該当する素子に予備電圧(Vpre)を更に印加す
る工程とを有し、前記予備駆動電圧は前記駆動電圧より
も大きいことを特徴とする。
【0024】または、基板上に複数の表面伝導型放出素
子が配設されたマルチ電子源と、前記マルチ電子源に駆
動電圧を出力する駆動手段とを有する電子発生装置の特
性調整方法であって、前記複数の表面伝導型放出素子の
全てに予備電圧(Vpre)を印加する測定工程と、印
加後の素子を予備駆動電圧より低い通常駆動電圧(Vd
rv)で駆動した時の電子放出特性に基づいて前記複数
の表面伝導型放出素子の電子放出効率の基準値を求める
工程と、前記複数の表面伝導型放出素子の電子放出効率
が前記基準値に応じた値となるように前記複数の表面伝
導型放出素子の内、該当する素子に特性シフト電圧(V
shift)を印加する工程とを有することを特徴とす
る。
子が配設されたマルチ電子源と、前記マルチ電子源に駆
動電圧を出力する駆動手段とを有する電子発生装置の特
性調整方法であって、前記複数の表面伝導型放出素子の
全てに予備電圧(Vpre)を印加する測定工程と、印
加後の素子を予備駆動電圧より低い通常駆動電圧(Vd
rv)で駆動した時の電子放出特性に基づいて前記複数
の表面伝導型放出素子の電子放出効率の基準値を求める
工程と、前記複数の表面伝導型放出素子の電子放出効率
が前記基準値に応じた値となるように前記複数の表面伝
導型放出素子の内、該当する素子に特性シフト電圧(V
shift)を印加する工程とを有することを特徴とす
る。
【0025】さらに、特性シフト電圧(Vshift)
印加後の素子を予備駆動電圧より低い前記通常駆動電圧
(Vdrv)で駆動した時の電子放出特性に基づいて前
記複数の表面伝導型放出素子の電子放出特性の基準値を
求める工程と、該当する素子に予備電圧(Vpre)を
更に印加する工程とを有し、前記予備駆動電圧は前記駆
動電圧よりも大きいことを特徴とする。
印加後の素子を予備駆動電圧より低い前記通常駆動電圧
(Vdrv)で駆動した時の電子放出特性に基づいて前
記複数の表面伝導型放出素子の電子放出特性の基準値を
求める工程と、該当する素子に予備電圧(Vpre)を
更に印加する工程とを有し、前記予備駆動電圧は前記駆
動電圧よりも大きいことを特徴とする。
【0026】または、前記複数の表面伝導型放出素子の
電子放出特性が前記基準値に応じた値となるように前記
複数の表面伝導型放出素子の内、前記複数の表面伝導型
放出素子の電子放出効率が前記基準値に応じた値となる
ように前記複数の表面伝導型放出素子の内、該当する素
子に予備電圧(Vpre)を印加する工程とを有し、前
記特性シフト電圧は前記予備駆動電圧よりも大きく、前
記予備駆動電圧は前記駆動電圧よりも大きいことを特徴
とする。
電子放出特性が前記基準値に応じた値となるように前記
複数の表面伝導型放出素子の内、前記複数の表面伝導型
放出素子の電子放出効率が前記基準値に応じた値となる
ように前記複数の表面伝導型放出素子の内、該当する素
子に予備電圧(Vpre)を印加する工程とを有し、前
記特性シフト電圧は前記予備駆動電圧よりも大きく、前
記予備駆動電圧は前記駆動電圧よりも大きいことを特徴
とする。
【0027】
【作用】上記の構成によれば、複数の電子放出素子が配
設された電子発生装置において、それぞれの電子放出素
子の電子放出特性がばらつきを生じるという問題点を解
決することができ、またその素子特性を安定して保つこ
とが可能になる。
設された電子発生装置において、それぞれの電子放出素
子の電子放出特性がばらつきを生じるという問題点を解
決することができ、またその素子特性を安定して保つこ
とが可能になる。
【0028】即ち、この構成によれば、マルチ電子源を
構成する電子放出素子の経時的な電子放出変化低減のた
め全ての素子に予備駆動電圧印加を行った後に、予備駆
動電圧より低い通常駆動電圧における素子特性を評価
し、結果に基づいて、予備駆動電圧をさらに印加し続け
る。全ての素子に予備駆動電圧印加を行った後に、特定
の素子に予備駆動電圧と同じかそれより電圧の高い特性
調整用電圧を印加する。その後、動作電圧を通常駆動電
圧に下げることにより、この通常駆動電圧において、各
電子放出素子の電子放出特性を一定に揃えかつ、経時的
な変化が無く安定に駆動することが可能になる。
構成する電子放出素子の経時的な電子放出変化低減のた
め全ての素子に予備駆動電圧印加を行った後に、予備駆
動電圧より低い通常駆動電圧における素子特性を評価
し、結果に基づいて、予備駆動電圧をさらに印加し続け
る。全ての素子に予備駆動電圧印加を行った後に、特定
の素子に予備駆動電圧と同じかそれより電圧の高い特性
調整用電圧を印加する。その後、動作電圧を通常駆動電
圧に下げることにより、この通常駆動電圧において、各
電子放出素子の電子放出特性を一定に揃えかつ、経時的
な変化が無く安定に駆動することが可能になる。
【0029】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明する。 [実施例1]上述のように、本出願人らは表面伝導型放
出素子の特性を改善するための研究を鋭意行った結果、
製造工程において通常の駆動に先立ち、予備駆動処理を
行うことで経時的な変化が低減することが出来ることを
見い出した。
説明する。 [実施例1]上述のように、本出願人らは表面伝導型放
出素子の特性を改善するための研究を鋭意行った結果、
製造工程において通常の駆動に先立ち、予備駆動処理を
行うことで経時的な変化が低減することが出来ることを
見い出した。
【0030】この予備駆動について説明する。すでに述
べたように、表面伝導型放出素子の電子放出部を形成す
る際には、通電フォーミング処理後、通電活性化処理に
より電子放出部の近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆積
せしめている。さらに通電活性化終了後には、安定化工
程を行うことが好ましい。この工程は、真空容器内の有
機物質を排気する工程である。真空容器を排気する真空
排気装置は、装置から発生するオイル等の有機物質が素
子の特性に影響を与えないように、オイルを使用しない
ものを用いるのが好ましい。具体的には、磁気浮上型タ
ーボ分子ポンプ、クライオポンプ、ソープションポン
プ、イオンポンプ等の真空排気装置を挙げることが出来
る。真空容器内の有機成分の分圧は、上記の炭素及び炭
素化合物がほぼ新たに堆積しない分圧で1×10-6[P
a]以下が好ましく、さらには1×10-8[Pa]以下
が特に好ましい。さらに真空容器内を排気するときに
は、真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、電子放
出素子に吸着した有機物質分子を排気しやすくするのが
好ましい。安定化工程により得られるこのような真空雰
囲気中の有機物の分圧を低減した雰囲気で、通常の駆動
に先立って施される通電処理が予備駆動処理である。
べたように、表面伝導型放出素子の電子放出部を形成す
る際には、通電フォーミング処理後、通電活性化処理に
より電子放出部の近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆積
せしめている。さらに通電活性化終了後には、安定化工
程を行うことが好ましい。この工程は、真空容器内の有
機物質を排気する工程である。真空容器を排気する真空
排気装置は、装置から発生するオイル等の有機物質が素
子の特性に影響を与えないように、オイルを使用しない
ものを用いるのが好ましい。具体的には、磁気浮上型タ
ーボ分子ポンプ、クライオポンプ、ソープションポン
プ、イオンポンプ等の真空排気装置を挙げることが出来
る。真空容器内の有機成分の分圧は、上記の炭素及び炭
素化合物がほぼ新たに堆積しない分圧で1×10-6[P
a]以下が好ましく、さらには1×10-8[Pa]以下
が特に好ましい。さらに真空容器内を排気するときに
は、真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、電子放
出素子に吸着した有機物質分子を排気しやすくするのが
好ましい。安定化工程により得られるこのような真空雰
囲気中の有機物の分圧を低減した雰囲気で、通常の駆動
に先立って施される通電処理が予備駆動処理である。
【0031】表面伝導型放出素子において駆動中の電子
放出部近傍の電界強度は極めて高い。このため同一の駆
動電圧で長期間駆動すると、放出電子量が徐々に低下す
るという問題があった。高い電界強度に起因する電子放
出部近傍の経時的な変化が、放出電子量の低下となって
現れているものと思われる。
放出部近傍の電界強度は極めて高い。このため同一の駆
動電圧で長期間駆動すると、放出電子量が徐々に低下す
るという問題があった。高い電界強度に起因する電子放
出部近傍の経時的な変化が、放出電子量の低下となって
現れているものと思われる。
【0032】この点について説明する。Fowlerと
Nordheimらによれば、FE型の電子放出素子か
ら放出される電流Iと、カソード−ゲート間に印加され
る電圧Vとの関係は
Nordheimらによれば、FE型の電子放出素子か
ら放出される電流Iと、カソード−ゲート間に印加され
る電圧Vとの関係は
【0033】
【数6】 で表される。上記式中、A並びにBは、電子放出部近傍
の材料並びに放出面積に依存する定数であり、βは電子
放出部近傍の形状に依存するパラメータであり、電圧V
にβを乗じた値が電界強度となる。ここで、FE型の電
子放出素子を例に取って説明するのは、表面伝導型の電
子放出素子においても同式を一対の電極間に印加した電
圧Vに対して、電子電流または放出電流Iと置き換える
だけで同様に表現されることを見出したためである。
の材料並びに放出面積に依存する定数であり、βは電子
放出部近傍の形状に依存するパラメータであり、電圧V
にβを乗じた値が電界強度となる。ここで、FE型の電
子放出素子を例に取って説明するのは、表面伝導型の電
子放出素子においても同式を一対の電極間に印加した電
圧Vに対して、電子電流または放出電流Iと置き換える
だけで同様に表現されることを見出したためである。
【0034】図29のグラフにプロットされた電気特性
を直線(図29中の破線)で近似すると、印加電圧Vを
近似直線の傾きSで除した値に負符号を付けた値−V/
Sが、カソード23とゲート24間に形成される電界の
強度に比例することが分かる。
を直線(図29中の破線)で近似すると、印加電圧Vを
近似直線の傾きSで除した値に負符号を付けた値−V/
Sが、カソード23とゲート24間に形成される電界の
強度に比例することが分かる。
【0035】更に、上記関係をもう少し一般化して表現
すると、放出電流Iと電圧Vとの関係を
すると、放出電流Iと電圧Vとの関係を
【0036】
【数7】 なる関数で表現し、f’(V) を電圧Vにおけるf
(V)の微係数とする時、電圧Vにおける電界強度は
(式3)より、
(V)の微係数とする時、電圧Vにおける電界強度は
(式3)より、
【0037】
【数8】 と表され、f(V)/{V・f’(V)−2f(V)}
に比例することがわかる。
に比例することがわかる。
【0038】FE型電子放出素子における上記電界強度
の代表的な値は、およそ107 V/cmのオーダーと非
常に高い値である。この点もまた、表面伝導型電子放出
素子の一対の電極間に適用される。
の代表的な値は、およそ107 V/cmのオーダーと非
常に高い値である。この点もまた、表面伝導型電子放出
素子の一対の電極間に適用される。
【0039】このように大きな電界強度のもとで、通常
の方法によって長期間駆動を継続していくと、強電界下
における構成部材の変化が不定期に発生し、放出電流値
が不安定になる。
の方法によって長期間駆動を継続していくと、強電界下
における構成部材の変化が不定期に発生し、放出電流値
が不安定になる。
【0040】また、上記変化が不可逆的に起こると、放
出電流の低下を伴うことが多く、画像表示装置において
は輝度の低下となって現れる。
出電流の低下を伴うことが多く、画像表示装置において
は輝度の低下となって現れる。
【0041】上述の駆動中の電流の不安定性は、通常の
駆動に先立ち行われる駆動方法である予備駆動を行うこ
とで低減することが出来る。
駆動に先立ち行われる駆動方法である予備駆動を行うこ
とで低減することが出来る。
【0042】本発明の予備駆動は、例えば以下のような
手順にて実施する。先ず、予備駆動を適用する電子放出
素子の、少なくとも二組の異なる駆動電圧における印加
電圧と放出電流、並びに、それぞれの印加電圧における
放出電流の微係数を求める。例えば、図30に示すよう
に、V1の印加電圧に対応する放出電流値I1と、V1
をdV1だけ微小変化させた時の放出電流の変化量dI
1から、放出電流の微係数I’1をI’1=dI1/d
V1より求め、同様に、V2に対応する放出電流値I2
と、微係数I’2を求める。
手順にて実施する。先ず、予備駆動を適用する電子放出
素子の、少なくとも二組の異なる駆動電圧における印加
電圧と放出電流、並びに、それぞれの印加電圧における
放出電流の微係数を求める。例えば、図30に示すよう
に、V1の印加電圧に対応する放出電流値I1と、V1
をdV1だけ微小変化させた時の放出電流の変化量dI
1から、放出電流の微係数I’1をI’1=dI1/d
V1より求め、同様に、V2に対応する放出電流値I2
と、微係数I’2を求める。
【0043】次に、各印加電圧V1、V2に対応する
(式5)中のf(V)をI1、I2とし、f’(V)を
I’1、I’2として、(式5)から求まる値を比較す
る。この時例えば、
(式5)中のf(V)をI1、I2とし、f’(V)を
I’1、I’2として、(式5)から求まる値を比較す
る。この時例えば、
【0044】
【数9】 という関係が得られた場合、V1を予備駆動電圧(以
下、Vpreと表記する)として採用し、V2を通常の
駆動電圧(以下、Vdrvと表記する)として採用す
る。逆に、
下、Vpreと表記する)として採用し、V2を通常の
駆動電圧(以下、Vdrvと表記する)として採用す
る。逆に、
【0045】
【数10】 という関係が得られた場合、V2を予備駆動電圧(以
下、Vpreと表記する)として採用し、V1を通常の
駆動電圧(以下、Vdrvと表記する)として採用す
る。
下、Vpreと表記する)として採用し、V1を通常の
駆動電圧(以下、Vdrvと表記する)として採用す
る。
【0046】以上予備駆動は、駆動時における電界強度
が安定するまでの時間行うことが望ましいが、予備駆動
時の電界強度の相対的な変化率が5%以内に収まるまで
予備駆動を継続すれば、引き続き駆動を行っても電界強
度の変動率は5%程度以内に収まり、予備駆動の効果が
十分実現されることがわかった。従って、(式5)よ
り、f(V1)/{V・f’(V1)−2f(V1)}
の値の変化率が5%以内になるまでの時間予備駆動を実
施すればよい。
が安定するまでの時間行うことが望ましいが、予備駆動
時の電界強度の相対的な変化率が5%以内に収まるまで
予備駆動を継続すれば、引き続き駆動を行っても電界強
度の変動率は5%程度以内に収まり、予備駆動の効果が
十分実現されることがわかった。従って、(式5)よ
り、f(V1)/{V・f’(V1)−2f(V1)}
の値の変化率が5%以内になるまでの時間予備駆動を実
施すればよい。
【0047】上記予備駆動時には、予備駆動時における
電界強度の変化率をモニターしながら、電圧の印加を行
うとよい。予備駆動電圧にはパルス電圧を好適に用いる
ことができ、例えばパルス休止時間(パルス電圧が印加
されてから、次のパルス電圧が印加されるまでの間)に
電界強度の変化率を算出しながら電圧の印加を行い、上
記変化率が5%以内になったところで電圧の印加を停止
すればよい。
電界強度の変化率をモニターしながら、電圧の印加を行
うとよい。予備駆動電圧にはパルス電圧を好適に用いる
ことができ、例えばパルス休止時間(パルス電圧が印加
されてから、次のパルス電圧が印加されるまでの間)に
電界強度の変化率を算出しながら電圧の印加を行い、上
記変化率が5%以内になったところで電圧の印加を停止
すればよい。
【0048】予備駆動時の電界強度の変化率を見るため
には、例えば以下の方法を用いることができる。予備駆
動時に、予備駆動電圧V1とV1と微少電圧dV1異な
る電圧V12を連続して印加し、それぞれの電圧を印加
した時に流れる電流I1、I12、およびI1、I12
の差dI1を求める。ここで、f’(V1)=dI1/
dV1であり、また、(式4)よりf(V1)=I1で
あるから、上記f(V1)/{V・f’(V1)−2f
(V1)}は
には、例えば以下の方法を用いることができる。予備駆
動時に、予備駆動電圧V1とV1と微少電圧dV1異な
る電圧V12を連続して印加し、それぞれの電圧を印加
した時に流れる電流I1、I12、およびI1、I12
の差dI1を求める。ここで、f’(V1)=dI1/
dV1であり、また、(式4)よりf(V1)=I1で
あるから、上記f(V1)/{V・f’(V1)−2f
(V1)}は
【0049】
【数11】 となり、Epreの値の変化率を見ればよいことにな
る。
る。
【0050】予備駆動における電圧波形としては、図3
1(a),(b),(c)に示すような電圧波形を用い
ることができる。図31(a)は予備駆動電圧V1をT
1時間印加した直後に電圧V12までT12時間かけて
電圧が変化する電圧波形である。図31(b)は、予備
駆動電圧V1をT1時間印加した直後に電圧V12をT
12時間印加する電圧波形である。また、図31(c)
は、予備駆動電圧V1をT1時間印加した後にV12の
電圧をT12時間印加する電圧波形である。各印加電圧
V1、V12における電流値より、上記Epreの値の
変化率を求め、変化率が5%以内になるまで予備駆動を
実施すればよい。
1(a),(b),(c)に示すような電圧波形を用い
ることができる。図31(a)は予備駆動電圧V1をT
1時間印加した直後に電圧V12までT12時間かけて
電圧が変化する電圧波形である。図31(b)は、予備
駆動電圧V1をT1時間印加した直後に電圧V12をT
12時間印加する電圧波形である。また、図31(c)
は、予備駆動電圧V1をT1時間印加した後にV12の
電圧をT12時間印加する電圧波形である。各印加電圧
V1、V12における電流値より、上記Epreの値の
変化率を求め、変化率が5%以内になるまで予備駆動を
実施すればよい。
【0051】さらに、安定化工程を施した(式6)に該
当する電子放出素子においては、素子電流If、放出電
流Ieは素子電圧Vfに対してMI特性を有し、素子電
圧Vfに対して素子電流Ifおよび放出電流Ieが一義
的に決まる特性を有する。またこの時のIf−Vf特
性、Ie−Vf特性は、安定化工程後に印加された最大
電圧Vmaxに依存する。
当する電子放出素子においては、素子電流If、放出電
流Ieは素子電圧Vfに対してMI特性を有し、素子電
圧Vfに対して素子電流Ifおよび放出電流Ieが一義
的に決まる特性を有する。またこの時のIf−Vf特
性、Ie−Vf特性は、安定化工程後に印加された最大
電圧Vmaxに依存する。
【0052】この電子放出素子のI−V特性について、
図32(a),(b)を用いて説明する。図32(a)
はIfとVfの関係を示した図であり、図32(b)は
IeとVfとの関係を示した図である。
図32(a),(b)を用いて説明する。図32(a)
はIfとVfの関係を示した図であり、図32(b)は
IeとVfとの関係を示した図である。
【0053】図32(a),(b)において、 実線で示
されるのは、 最大電圧Vmax=Vmax1で駆動した
素子のI−V特性である。この素子をVmaxlより以
下の素子電圧で駆動する時には、この実線で示されるI
−V特性と同じI−V特性を有する。しかし、Vmax
l以上の電圧Vmax2で駆動すると、 素子は図中破線
で示されるように異なるI−V特性を示すようになり、
この素子をVmax2以下の素子電圧で駆動する時に
は、 この破線で示されるI−V特性と同じI−V特性を
有するようになる。これは、 電子放出素子に印加される
最大電圧Vmaxによって、 電子放出部の形状や電子放
出面積等が変化するためと考えられる。
されるのは、 最大電圧Vmax=Vmax1で駆動した
素子のI−V特性である。この素子をVmaxlより以
下の素子電圧で駆動する時には、この実線で示されるI
−V特性と同じI−V特性を有する。しかし、Vmax
l以上の電圧Vmax2で駆動すると、 素子は図中破線
で示されるように異なるI−V特性を示すようになり、
この素子をVmax2以下の素子電圧で駆動する時に
は、 この破線で示されるI−V特性と同じI−V特性を
有するようになる。これは、 電子放出素子に印加される
最大電圧Vmaxによって、 電子放出部の形状や電子放
出面積等が変化するためと考えられる。
【0054】予備駆動工程において素子電圧V1なる電
圧で素子を予備駆動することにより、 電子放出素子は図
33に示すようにVmax=V1なる電圧によって一義
的に決められるlf−Vf特性およびIe−Vf特性を
有するようになる。
圧で素子を予備駆動することにより、 電子放出素子は図
33に示すようにVmax=V1なる電圧によって一義
的に決められるlf−Vf特性およびIe−Vf特性を
有するようになる。
【0055】次に、 予備駆動終了時の素子電圧Vf1に
おける素子電流をIf1とし、 予備駆動により決められ
たIf−Vf特性より、If2≦0.7IflとなるV
f2を選択し駆動電圧とする(図33中のVf2)。こ
れは、If2≦0.7If1となる駆動電圧とすること
により、放出電流の低下を長時間抑制することができる
からである。
おける素子電流をIf1とし、 予備駆動により決められ
たIf−Vf特性より、If2≦0.7IflとなるV
f2を選択し駆動電圧とする(図33中のVf2)。こ
れは、If2≦0.7If1となる駆動電圧とすること
により、放出電流の低下を長時間抑制することができる
からである。
【0056】素子電圧Vf1で予備駆動を行った素子
に、 上述のようにIf2≦0.7Iflとなる駆動電圧
Vf2を印加しても、 電子放出部の形状や放出面積の変
化はほとんど生じないと考えられるため、 駆動時におい
ては、 予備駆動時とほぼ同じ放出面積を有しながら、 予
備駆動時よりも低い素子電流Ifで駆動することにな
る。そのため、 駆動時に電子放出部に流れる素子電流の
電流密度を下げることができ、電子放出部の熱的な劣化
を抑え、長時間安定に電子放出させることができるもの
と考えられる。
に、 上述のようにIf2≦0.7Iflとなる駆動電圧
Vf2を印加しても、 電子放出部の形状や放出面積の変
化はほとんど生じないと考えられるため、 駆動時におい
ては、 予備駆動時とほぼ同じ放出面積を有しながら、 予
備駆動時よりも低い素子電流Ifで駆動することにな
る。そのため、 駆動時に電子放出部に流れる素子電流の
電流密度を下げることができ、電子放出部の熱的な劣化
を抑え、長時間安定に電子放出させることができるもの
と考えられる。
【0057】上記予備駆動は、予備駆動後に予備駆動電
圧よりも低い電圧で駆動する際に、電子放出素子のIf
−Vf特性およびIe−Vf特性が変化しないために必
要な時間行えばよく、パルス幅が数μsec〜数十ms
ec、好ましくは10μsec〜10msecのパルス
電圧を数パルス〜数十パルス以上印加することにより、
行うことができる。
圧よりも低い電圧で駆動する際に、電子放出素子のIf
−Vf特性およびIe−Vf特性が変化しないために必
要な時間行えばよく、パルス幅が数μsec〜数十ms
ec、好ましくは10μsec〜10msecのパルス
電圧を数パルス〜数十パルス以上印加することにより、
行うことができる。
【0058】なお、V1>V2なる電圧において、 (式
7)のような関係がある場合は、 予備駆動電圧Vpre
に対して通常の駆動電圧Vdrvが高い電圧となり、V
preの電圧にて変化させた電子放出部 (電子放出部A
と呼ぶ) に対しては、Vdrvの電圧を印加した時点で
更に高い電界強度がかかることになる。しかし、 この時
点での電子放出量を左右する主たる電子放出源は異なる
別の電子放出部 (電子放出部Bと呼ぶ) となっており、
全放出電流に占める電子放出部Aの寄与は小さい。この
ような関係であっても、 やはり予備駆動は有効であり、
予めVpreの電圧を印加することで、電子放出部Aの
大幅な変動要因を予め減少させ、その後のVdrvの駆
動電圧における破壊的な変動を未然に防ぐことが出来
る。
7)のような関係がある場合は、 予備駆動電圧Vpre
に対して通常の駆動電圧Vdrvが高い電圧となり、V
preの電圧にて変化させた電子放出部 (電子放出部A
と呼ぶ) に対しては、Vdrvの電圧を印加した時点で
更に高い電界強度がかかることになる。しかし、 この時
点での電子放出量を左右する主たる電子放出源は異なる
別の電子放出部 (電子放出部Bと呼ぶ) となっており、
全放出電流に占める電子放出部Aの寄与は小さい。この
ような関係であっても、 やはり予備駆動は有効であり、
予めVpreの電圧を印加することで、電子放出部Aの
大幅な変動要因を予め減少させ、その後のVdrvの駆
動電圧における破壊的な変動を未然に防ぐことが出来
る。
【0059】以上のように説明した予備駆動方法は、F
E型電子放出素子や表面伝導型電子放出素子以外の電子
放出素子、例えばMIM型の電子放出素子に対しても有
効である。
E型電子放出素子や表面伝導型電子放出素子以外の電子
放出素子、例えばMIM型の電子放出素子に対しても有
効である。
【0060】多数の電子放出素子を単純マトリクス配線
したマルチ電子源を製造する際においても、駆動に先立
って、マルチ電子源を構成する全ての素子に対し予備駆
動処理を行うことで安定した電子放出特性を有するマル
チ電子源を実現することができる。
したマルチ電子源を製造する際においても、駆動に先立
って、マルチ電子源を構成する全ての素子に対し予備駆
動処理を行うことで安定した電子放出特性を有するマル
チ電子源を実現することができる。
【0061】次に予備駆動を施した素子に、さらに予備
駆動電圧Vpreを印加することで実現した電子放出特
性の特性調整方法について説明する。本発明者らは、予
め通電フォーミング処理並びに通電活性化処理を施した
表面伝導型放出素子を、真空雰囲気中の有機物の分圧を
低減した雰囲気で予備駆動を行い、引き続いて特性調整
を行った。
駆動電圧Vpreを印加することで実現した電子放出特
性の特性調整方法について説明する。本発明者らは、予
め通電フォーミング処理並びに通電活性化処理を施した
表面伝導型放出素子を、真空雰囲気中の有機物の分圧を
低減した雰囲気で予備駆動を行い、引き続いて特性調整
を行った。
【0062】図1は、本実施例においてマルチ電子源を
構成する表面伝導型放出素子の一つに注目し、これに印
加した駆動信号の電圧波形を示すグラフで、横軸に時間
を、縦軸には表面伝導型放出素子に印加した電圧(以
下、素子電圧Vfと記す)を示している。
構成する表面伝導型放出素子の一つに注目し、これに印
加した駆動信号の電圧波形を示すグラフで、横軸に時間
を、縦軸には表面伝導型放出素子に印加した電圧(以
下、素子電圧Vfと記す)を示している。
【0063】ここで駆動信号は、同図(a)に示すよう
に連続した矩形電圧パルスを用い、電圧パルスの印加期
間を第一期間〜第三期間の3つに分け、各期間内におい
てはパルスを10〜100パルスずつ印加した。素子に
よって、印加するパルス波高値は違うが、パルス数は同
じである。図1(a)の電圧パルスの波形の一部を、同
図(b)に拡大して示す。
に連続した矩形電圧パルスを用い、電圧パルスの印加期
間を第一期間〜第三期間の3つに分け、各期間内におい
てはパルスを10〜100パルスずつ印加した。素子に
よって、印加するパルス波高値は違うが、パルス数は同
じである。図1(a)の電圧パルスの波形の一部を、同
図(b)に拡大して示す。
【0064】具体的な駆動条件としては、駆動信号のパ
ルス幅をT1=1[msec]、パルス周期をT2=1
0[msec]とした。尚、表面伝導型放出素子に実効
的に印加される電圧パルスの立ち上がり時間Tr及び立
ち下がり時間Tfが100[ns]以下となるように、
駆動信号源から表面伝導型放出素子までの配線路のイン
ピーダンスを十分に低減して測定した。
ルス幅をT1=1[msec]、パルス周期をT2=1
0[msec]とした。尚、表面伝導型放出素子に実効
的に印加される電圧パルスの立ち上がり時間Tr及び立
ち下がり時間Tfが100[ns]以下となるように、
駆動信号源から表面伝導型放出素子までの配線路のイン
ピーダンスを十分に低減して測定した。
【0065】ここで素子電圧Vfは、第一期間ではVf
=Vpreとし、第二期間Vf=Vdrvとし、第三期
間ではVf=Vpreとした。これら素子電圧Vpr
e、Vdrvは共に、表面伝導型放出素子の電子放出閾
値電圧よりも大きい電圧であって、かつ、Vdrv<V
preの条件を満足するように設定した。但し、表面伝
導型放出素子の形状や材料により電子放出しきい値電圧
も異なるので、測定対象となる表面伝導型放出素子に合
わせて適宜設定した。
=Vpreとし、第二期間Vf=Vdrvとし、第三期
間ではVf=Vpreとした。これら素子電圧Vpr
e、Vdrvは共に、表面伝導型放出素子の電子放出閾
値電圧よりも大きい電圧であって、かつ、Vdrv<V
preの条件を満足するように設定した。但し、表面伝
導型放出素子の形状や材料により電子放出しきい値電圧
も異なるので、測定対象となる表面伝導型放出素子に合
わせて適宜設定した。
【0066】図1(a)において第一期間〜第三期間を
説明する。 (第一期間〜予備駆動期間)第一期間は、予備駆動期間
である。予備駆動期間は、素子に予備駆動電圧(Vpr
e)パルスを印加する第一(a)期間と、Vpre電圧
印加後、Vpreパルスにdv=−0.2[V]変化さ
せたパルス波高値で同じパルス幅のパルスを合成した階
段パルスを印加し、Vpre電圧付近において、素子の
電界強度値Fを測定するための第一(b)期間からなっ
ている。前述のように、各期間内においてはパルスを1
0〜100パルス程度ずつ印加している。より具体的に
は、素子に予備駆動電圧(Vpre)パルスを印加する
第一(a)期間は、Vpreパルス印加によって、電圧
パルス印加する毎に変化していく素子の電界強度値の変
化量が5%程度以下に落ち着くまでのパルス数を測定
し、これに基づいて全素子同じパルス数だけ印加した。
また素子特性を測定するための階段波形パルスは1〜1
0発程度印加した。
説明する。 (第一期間〜予備駆動期間)第一期間は、予備駆動期間
である。予備駆動期間は、素子に予備駆動電圧(Vpr
e)パルスを印加する第一(a)期間と、Vpre電圧
印加後、Vpreパルスにdv=−0.2[V]変化さ
せたパルス波高値で同じパルス幅のパルスを合成した階
段パルスを印加し、Vpre電圧付近において、素子の
電界強度値Fを測定するための第一(b)期間からなっ
ている。前述のように、各期間内においてはパルスを1
0〜100パルス程度ずつ印加している。より具体的に
は、素子に予備駆動電圧(Vpre)パルスを印加する
第一(a)期間は、Vpreパルス印加によって、電圧
パルス印加する毎に変化していく素子の電界強度値の変
化量が5%程度以下に落ち着くまでのパルス数を測定
し、これに基づいて全素子同じパルス数だけ印加した。
また素子特性を測定するための階段波形パルスは1〜1
0発程度印加した。
【0067】(第二期間〜通常駆動電圧における特性評
価期間)第ニ期間は、予備駆動電圧印加後、駆動電圧を
通常駆動電圧値(Vdrv)に下げた際の素子特性を評
価する期間である。素子に通常駆動電圧(Vdrv)パ
ルスを印加し、Vdrv電圧印加時の電子放出電流Ie
を、またVdrvパルスにdv=−0.2[V]変化さ
せたパルス高のパルスを合成した階段パルスを印加し、
電圧値Vdrv近傍での素子の電界強度値Fを測定して
いる。素子特性を測定するための階段波形パルスは1〜
10発程度印加した。
価期間)第ニ期間は、予備駆動電圧印加後、駆動電圧を
通常駆動電圧値(Vdrv)に下げた際の素子特性を評
価する期間である。素子に通常駆動電圧(Vdrv)パ
ルスを印加し、Vdrv電圧印加時の電子放出電流Ie
を、またVdrvパルスにdv=−0.2[V]変化さ
せたパルス高のパルスを合成した階段パルスを印加し、
電圧値Vdrv近傍での素子の電界強度値Fを測定して
いる。素子特性を測定するための階段波形パルスは1〜
10発程度印加した。
【0068】(第三期間〜特性調整電圧印加期間)第三
期間は、電子放出特性の特性調整方法のために、第一期
間で印加したものと同じ電圧波高値のVpreパルス電
圧を再印加する。この時、印加すべき電圧パルス数は、
特性調整の目標値と、実際の特性の差に応じて決定し
た。従って、特性調整を行う必要が無い素子に対しては
第三期間は適用されない。全ての素子に対して同様なプ
ロセスを施すことで、マルチ電子源に対しての特性調整
プロセスが完了する。
期間は、電子放出特性の特性調整方法のために、第一期
間で印加したものと同じ電圧波高値のVpreパルス電
圧を再印加する。この時、印加すべき電圧パルス数は、
特性調整の目標値と、実際の特性の差に応じて決定し
た。従って、特性調整を行う必要が無い素子に対しては
第三期間は適用されない。全ての素子に対して同様なプ
ロセスを施すことで、マルチ電子源に対しての特性調整
プロセスが完了する。
【0069】図2(a)、(b)及び図3は、図1で示
した一連の駆動信号を印加した際の表面伝導型放出素子
の電気的特性変化を示すグラフ図である。Vpre電圧
印加時の電子放出電流(Ie)の変化を示したのが図3
であり、一般的に予備駆動電圧パルスを印加すると駆動
開始時には、電子放出電流が多く流れ、パルス電圧の印
加と共に、放出電流が減少する。これは素子に予備駆動
電圧(Vpre)パルスを印加することによって、先
ず、素子の電界強度値の変化量が徐々に収束し、電界強
度値が一定になる。さらにこの電界強度値を維持した状
態で駆動を続けると(式3)において、定数Aに相当す
る放出面積が減少し、徐々に放出電流が減少すると考え
られている。
した一連の駆動信号を印加した際の表面伝導型放出素子
の電気的特性変化を示すグラフ図である。Vpre電圧
印加時の電子放出電流(Ie)の変化を示したのが図3
であり、一般的に予備駆動電圧パルスを印加すると駆動
開始時には、電子放出電流が多く流れ、パルス電圧の印
加と共に、放出電流が減少する。これは素子に予備駆動
電圧(Vpre)パルスを印加することによって、先
ず、素子の電界強度値の変化量が徐々に収束し、電界強
度値が一定になる。さらにこの電界強度値を維持した状
態で駆動を続けると(式3)において、定数Aに相当す
る放出面積が減少し、徐々に放出電流が減少すると考え
られている。
【0070】前述の図1に示す第一期間においては、駆
動パルスに応答して表面伝導型放出素子からは、放出電
流(Ie)が放出される。即ち、駆動パルスの立ち上が
り期間Trの間は、印加電圧VfがVth1(図2)を
超えると放出電流Ieは急激に増加する。そして、第一
期間(a)のVpreパルス印加の最後においては、V
f=Vpreの期間、即ちパルス幅T1の期間には、放
出電流Ieは安定し、ほぼIe1の大きさを保つ。
動パルスに応答して表面伝導型放出素子からは、放出電
流(Ie)が放出される。即ち、駆動パルスの立ち上が
り期間Trの間は、印加電圧VfがVth1(図2)を
超えると放出電流Ieは急激に増加する。そして、第一
期間(a)のVpreパルス印加の最後においては、V
f=Vpreの期間、即ちパルス幅T1の期間には、放
出電流Ieは安定し、ほぼIe1の大きさを保つ。
【0071】予備駆動パルス印加による(素子電圧V
f)対(放出電流Ie)特性についての図2(a)によ
り説明する。第一期間に規定の予備駆動パルス数(図3
において、パルス数Pnum#1)が印加され、素子が
放出電流Ie1を放出したとする。
f)対(放出電流Ie)特性についての図2(a)によ
り説明する。第一期間に規定の予備駆動パルス数(図3
において、パルス数Pnum#1)が印加され、素子が
放出電流Ie1を放出したとする。
【0072】次に第二期間において、Vdrvパルスを
印加すると、素子の放出電流特性は特性カーブIes
(1)に上を安定的に遷移し、Vdrv印加時は、Ie
4の放出電流を放出する(図1(a)第二期間に相
当)。
印加すると、素子の放出電流特性は特性カーブIes
(1)に上を安定的に遷移し、Vdrv印加時は、Ie
4の放出電流を放出する(図1(a)第二期間に相
当)。
【0073】次に、第三期間において、特性調整用にV
f=Vpreのパルスが再印加すると、Ieはパルス印
加と共に図3に示すように変化し、第一期間においてパ
ルス数Pnum#1を印加後の特性変化曲線から、さら
に変化する。合計でパルス数Pnum#2を印加後は、
Ie2の放出電流を放出する。この結果、素子電圧−放
出電流特性カーブは図2(a)において、Iec(1)
から特性カーブIec(2)に示すものになる。この結
果、再び、Vf=Vpre以下のパルスが印加される
と、放出電流Ieは、特性カーブIec(2)に沿って
変化する。放出電流Ieは、通常駆動電圧Vdrvにお
いてIe4からIe3にまで減少し、第一期間よりも小
さなものとなる。
f=Vpreのパルスが再印加すると、Ieはパルス印
加と共に図3に示すように変化し、第一期間においてパ
ルス数Pnum#1を印加後の特性変化曲線から、さら
に変化する。合計でパルス数Pnum#2を印加後は、
Ie2の放出電流を放出する。この結果、素子電圧−放
出電流特性カーブは図2(a)において、Iec(1)
から特性カーブIec(2)に示すものになる。この結
果、再び、Vf=Vpre以下のパルスが印加される
と、放出電流Ieは、特性カーブIec(2)に沿って
変化する。放出電流Ieは、通常駆動電圧Vdrvにお
いてIe4からIe3にまで減少し、第一期間よりも小
さなものとなる。
【0074】同様に、(素子電圧Vf)対(素子電流I
f)特性に関しても同図(b)に示すように、第一期間
においては特性カーブIfc(1)に沿って動作する
が、第三期間においては、特性カーブIfc(2)に沿
うようになる。
f)特性に関しても同図(b)に示すように、第一期間
においては特性カーブIfc(1)に沿って動作する
が、第三期間においては、特性カーブIfc(2)に沿
うようになる。
【0075】図4は、マルチ電子源を用いた表示パネル
301を構成する各表面伝導型放出素子に特性調整用の
波形信号を加えて個々の表面伝導型放出素子の電子放出
特性を変えるための駆動回路の構成を示すブロック図で
ある。図4において、301は表示パネルである。本実
施例において、表示パネル301には複数の表面伝導型
放出素子がマトリックス状に配線されており、既にフォ
ーミング処理及び活性化処理が完了し、安定化工程にあ
るものとする。表示パネル301には複数の表面伝導型
放出素子をマトリクス状に配設した基板と、その基板上
に離れて設けられ、表面伝導型放出素子から放出される
電子により発光する蛍光体を有するフェースプレート等
を真空容器中に配設している。さらに行方向配線端子D
x1〜Dxm及び列方向配線端子Dy1〜Dynを介し
て外部の電気回路と接続されている。
301を構成する各表面伝導型放出素子に特性調整用の
波形信号を加えて個々の表面伝導型放出素子の電子放出
特性を変えるための駆動回路の構成を示すブロック図で
ある。図4において、301は表示パネルである。本実
施例において、表示パネル301には複数の表面伝導型
放出素子がマトリックス状に配線されており、既にフォ
ーミング処理及び活性化処理が完了し、安定化工程にあ
るものとする。表示パネル301には複数の表面伝導型
放出素子をマトリクス状に配設した基板と、その基板上
に離れて設けられ、表面伝導型放出素子から放出される
電子により発光する蛍光体を有するフェースプレート等
を真空容器中に配設している。さらに行方向配線端子D
x1〜Dxm及び列方向配線端子Dy1〜Dynを介し
て外部の電気回路と接続されている。
【0076】302は、表示パネル301の蛍光体に高
電圧源311からの高電圧を印加するための端子であ
る。303,304はスイッチマトリクスで、それぞれ
行方向配線及び列方向配線を選択してパルス電圧を印加
するための電子放出素子を選択している。306,30
7はパルス発生器で、パルス波形信号Px,Pyを発生
させている。308はパルス波高値設定回路で、パルス
設定信号Lpx,Lpyを出力することにより、パルス
発生器306,307のそれぞれより出力されるパルス
信号の波高値を決定している。309は制御回路で、特
性調整フロー全体を制御し、パルス波高値設定回路30
8に波高値を設定するためのデータTvを出力してい
る。尚、309aはCPUで、制御回路309の動作を
制御している図8及び図9のフローチャート)。309
b,309cは、各素子の特性調整のための各素子の特
性を記憶するためのメモリである。具体的には、メモリ
309bは通常駆動電圧Vdrv印加時に各素子から放
出される電子放出量Ieを格納し、メモリ309cは通
常駆動電圧Vdrv印加時と予備駆動電圧印加時の各素
子の電界強度値(F)を格納している。309dは、詳
細は後述するが、素子の特性調整を行うために参照する
ルックアップテーブル(LUT)である。
電圧源311からの高電圧を印加するための端子であ
る。303,304はスイッチマトリクスで、それぞれ
行方向配線及び列方向配線を選択してパルス電圧を印加
するための電子放出素子を選択している。306,30
7はパルス発生器で、パルス波形信号Px,Pyを発生
させている。308はパルス波高値設定回路で、パルス
設定信号Lpx,Lpyを出力することにより、パルス
発生器306,307のそれぞれより出力されるパルス
信号の波高値を決定している。309は制御回路で、特
性調整フロー全体を制御し、パルス波高値設定回路30
8に波高値を設定するためのデータTvを出力してい
る。尚、309aはCPUで、制御回路309の動作を
制御している図8及び図9のフローチャート)。309
b,309cは、各素子の特性調整のための各素子の特
性を記憶するためのメモリである。具体的には、メモリ
309bは通常駆動電圧Vdrv印加時に各素子から放
出される電子放出量Ieを格納し、メモリ309cは通
常駆動電圧Vdrv印加時と予備駆動電圧印加時の各素
子の電界強度値(F)を格納している。309dは、詳
細は後述するが、素子の特性調整を行うために参照する
ルックアップテーブル(LUT)である。
【0077】310はスイッチマトリクス制御回路で、
スイッチ切換え信号Tx,Tyを出力してスイッチマト
リクス302,303のスイッチの選択を制御すること
により、パルス電圧を印加する電子放出素子を選択して
いる。
スイッチ切換え信号Tx,Tyを出力してスイッチマト
リクス302,303のスイッチの選択を制御すること
により、パルス電圧を印加する電子放出素子を選択して
いる。
【0078】次に、プロセスで必要となるデータ取得に
ついて説明する。本実施例では素子特性を取得するため
に各素子からの放出電流Ieを測定しているが、この方
法について述べる。例えば、予備駆動電圧Vpre印加
時に流れるIeを測定する場合を説明する。制御回路3
09からのスイッチマトリクス制御信号Tswにより、
スイッチマトリクス制御回路310がスイッチマトリク
ス303及び304が所定の行方向配線または列方向配
線を選択し、所望の表面伝導型放出素子が駆動できるよ
うに切換え接続される。
ついて説明する。本実施例では素子特性を取得するため
に各素子からの放出電流Ieを測定しているが、この方
法について述べる。例えば、予備駆動電圧Vpre印加
時に流れるIeを測定する場合を説明する。制御回路3
09からのスイッチマトリクス制御信号Tswにより、
スイッチマトリクス制御回路310がスイッチマトリク
ス303及び304が所定の行方向配線または列方向配
線を選択し、所望の表面伝導型放出素子が駆動できるよ
うに切換え接続される。
【0079】一方、制御回路309はパルス波高値設定
回路308に、印加電圧パルス高、パルス数幅に対応し
た波高値データTv、パルス数データPnumを出力す
る。これによりパルス波高値設定回路308から波高値
データLpx及びLpyが、パルス発生器306,30
7のそれぞれに出力される。この波高値データLpx及
びLpyに基づいて、パルス発生器306及び307の
それぞれは駆動パルスPx及びPyを出力し、この駆動
パルスPx及びPyがスイッチマトリクス3及び4によ
り選択された素子に印加される。ここで、この駆動パル
スPx及びPyは、表面伝導型放出素子に、予備駆動電
圧(波高値)Vpreの1/2の振幅で、かつ互いに異
なる極性のパルスとなるように設定されている。また同
時に、高圧電源311により表示パネル301の蛍光体
に所定の電圧を印加する。
回路308に、印加電圧パルス高、パルス数幅に対応し
た波高値データTv、パルス数データPnumを出力す
る。これによりパルス波高値設定回路308から波高値
データLpx及びLpyが、パルス発生器306,30
7のそれぞれに出力される。この波高値データLpx及
びLpyに基づいて、パルス発生器306及び307の
それぞれは駆動パルスPx及びPyを出力し、この駆動
パルスPx及びPyがスイッチマトリクス3及び4によ
り選択された素子に印加される。ここで、この駆動パル
スPx及びPyは、表面伝導型放出素子に、予備駆動電
圧(波高値)Vpreの1/2の振幅で、かつ互いに異
なる極性のパルスとなるように設定されている。また同
時に、高圧電源311により表示パネル301の蛍光体
に所定の電圧を印加する。
【0080】表面伝導型放出素子素子の電子放出特性
は、ある電圧(しきい値電圧と呼ぶ、図2(a)中のV
th1等)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧以下では放出電流Ie
がほとんど検出されない。つまり、放出電流Ieに対す
る明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素子であ
る。よって、駆動パルスPx及びPyの振幅値がVpr
eの1/2でかつ互いに異なる極性のパルスとなる場
合、スイッチマトリクス3及び4により選択された素子
からのみ電子放出がなされる。そしてこの駆動パルスP
x,Pyで表面伝導型放出素子が駆動されている時の放
出電流Ieを電流検出器305により測定する。全素子
数分のIeデータは、制御回路309のIe格納メモリ
309bに記憶される。また予備駆動前後の各素子の電
界強度パラメータFも測定され、F格納メモリ309c
に記憶される。
は、ある電圧(しきい値電圧と呼ぶ、図2(a)中のV
th1等)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧以下では放出電流Ie
がほとんど検出されない。つまり、放出電流Ieに対す
る明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素子であ
る。よって、駆動パルスPx及びPyの振幅値がVpr
eの1/2でかつ互いに異なる極性のパルスとなる場
合、スイッチマトリクス3及び4により選択された素子
からのみ電子放出がなされる。そしてこの駆動パルスP
x,Pyで表面伝導型放出素子が駆動されている時の放
出電流Ieを電流検出器305により測定する。全素子
数分のIeデータは、制御回路309のIe格納メモリ
309bに記憶される。また予備駆動前後の各素子の電
界強度パラメータFも測定され、F格納メモリ309c
に記憶される。
【0081】さらに、これらの計測データを基にして、
マルチ電子源を構成する個々の表面伝導型放出素子の電
子放出特性を変えるプロセスフローを図8及び図9のフ
ローチャートを用いて説明する。この回路の動作は、表
示パネル301の各表面伝導型放出素子に予備駆動電圧
を印加後、通常駆動電圧Vdrvにおける電子放出特性
を測定する段階(図8のフロー図)と、検出した放出電
流に応じて、特性調整パルス波形信号を印加する段階
(図9のフロー図)からなる。
マルチ電子源を構成する個々の表面伝導型放出素子の電
子放出特性を変えるプロセスフローを図8及び図9のフ
ローチャートを用いて説明する。この回路の動作は、表
示パネル301の各表面伝導型放出素子に予備駆動電圧
を印加後、通常駆動電圧Vdrvにおける電子放出特性
を測定する段階(図8のフロー図)と、検出した放出電
流に応じて、特性調整パルス波形信号を印加する段階
(図9のフロー図)からなる。
【0082】図8は、表示パネル301の各表面伝導型
放出素子に予備駆動電圧Vpreを印加後、通常駆動電
圧における電子放出特性を測定し、結果をメモリに格納
するフローである。ステップS1〜S4が図1のタイミ
ング図の“第一期間”に、ステップS5〜S8が“第二
期間”に対応する。
放出素子に予備駆動電圧Vpreを印加後、通常駆動電
圧における電子放出特性を測定し、結果をメモリに格納
するフローである。ステップS1〜S4が図1のタイミ
ング図の“第一期間”に、ステップS5〜S8が“第二
期間”に対応する。
【0083】まずステップS1で、スイッチマトリクス
制御信号Tswを出力して、スイッチマトリクス制御回
路310によりスイッチマトリクス303,304を切
り換えて表示パネル301から表面伝導型放出素子を一
つ選択する。次にステップS2で、選択された素子に印
加するパルス信号の波高値データTv、パルス数Pnu
mをパルス波高値設定回路308に出力する。測定用パ
ルスの波高値は、予備駆動電圧値Vpre=16V、パ
ルス数Pnumは10である。そしてステップS3で、
パルス発生器306,307よりスイッチマトリクス3
03,304を介して、ステップS1で選択されている
表面伝導型放出素子に、予備駆動電圧値Vpreパルス
信号を印加する(図1(a)第一(a)期間に相当)。
次にステップS4で、Vpre電圧における電界強度を
計測するために、Vpre=16[V]とVpre電圧
よりdv=−0.2[V]低い電圧15.8[V」のパ
ルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加し、各電圧
における電子放出電流Ieを測定する(図1(a)第一
(b)に相当)。さらに前述の(式3)及び(式5)に
従って、Vpre電圧近傍での素子の電界強度値を算出
し、メモリ309cにある素子のFmax値として記憶
する。
制御信号Tswを出力して、スイッチマトリクス制御回
路310によりスイッチマトリクス303,304を切
り換えて表示パネル301から表面伝導型放出素子を一
つ選択する。次にステップS2で、選択された素子に印
加するパルス信号の波高値データTv、パルス数Pnu
mをパルス波高値設定回路308に出力する。測定用パ
ルスの波高値は、予備駆動電圧値Vpre=16V、パ
ルス数Pnumは10である。そしてステップS3で、
パルス発生器306,307よりスイッチマトリクス3
03,304を介して、ステップS1で選択されている
表面伝導型放出素子に、予備駆動電圧値Vpreパルス
信号を印加する(図1(a)第一(a)期間に相当)。
次にステップS4で、Vpre電圧における電界強度を
計測するために、Vpre=16[V]とVpre電圧
よりdv=−0.2[V]低い電圧15.8[V」のパ
ルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加し、各電圧
における電子放出電流Ieを測定する(図1(a)第一
(b)に相当)。さらに前述の(式3)及び(式5)に
従って、Vpre電圧近傍での素子の電界強度値を算出
し、メモリ309cにある素子のFmax値として記憶
する。
【0084】ステップS5では、予備駆動電圧Vpre
印加を行った素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動
した時の素子特性評価を行うために、選択された素子に
印加するパルス信号の波高値データTvとして通常駆動
電圧値Vdrv=14.5[V]を設定する。そしてス
テップS6で、ステップS1で選択されている表面伝導
型放出素子に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印
加する。この際、Vdrv電圧における電界強度を計測
するために、Vdrv=14.5[V]とVdrv電圧
よりdv=−0.2[V]低い電圧14.3[V]のパ
ルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加している。
ステップS7で各電圧における電子放出電流Ieを測定
する。さらに前述の(式3)及び(式5)に従って、V
drv電圧近傍での素子の電界強度値Fdrvを算出
し、メモリ309cに選択した素子のFdrv値として
記憶する。また、特性調整のためにVdrv電圧におけ
る電子放出量Ieをメモリ309bに格納する。
印加を行った素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動
した時の素子特性評価を行うために、選択された素子に
印加するパルス信号の波高値データTvとして通常駆動
電圧値Vdrv=14.5[V]を設定する。そしてス
テップS6で、ステップS1で選択されている表面伝導
型放出素子に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印
加する。この際、Vdrv電圧における電界強度を計測
するために、Vdrv=14.5[V]とVdrv電圧
よりdv=−0.2[V]低い電圧14.3[V]のパ
ルス電圧からなる階段状のパルス電圧を印加している。
ステップS7で各電圧における電子放出電流Ieを測定
する。さらに前述の(式3)及び(式5)に従って、V
drv電圧近傍での素子の電界強度値Fdrvを算出
し、メモリ309cに選択した素子のFdrv値として
記憶する。また、特性調整のためにVdrv電圧におけ
る電子放出量Ieをメモリ309bに格納する。
【0085】ステップS8では、表示パネル301の全
ての表面伝導型放出素子に対して測定を行ったかどうか
を調べ、そうでないときはステップS9に進み、次の表
面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリクス制御信
号Tswを出力してステップS1に進む。
ての表面伝導型放出素子に対して測定を行ったかどうか
を調べ、そうでないときはステップS9に進み、次の表
面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリクス制御信
号Tswを出力してステップS1に進む。
【0086】一方、ステップS8で全ての表面伝導型放
出素子に対する測定処理が終了しているときは、表示パ
ネル301の全ての表面伝導型放出素子に対し、通常駆
動電圧Vdvにおける放出電流Ieを比較し、基準目標
Ie値を設定する。引き続いて詳細は図5及び図6を用
いて後述するが、各素子の特性調整を行う特性シフト電
圧値を決定し印加する。
出素子に対する測定処理が終了しているときは、表示パ
ネル301の全ての表面伝導型放出素子に対し、通常駆
動電圧Vdvにおける放出電流Ieを比較し、基準目標
Ie値を設定する。引き続いて詳細は図5及び図6を用
いて後述するが、各素子の特性調整を行う特性シフト電
圧値を決定し印加する。
【0087】予備駆動を行った素子をどのように特性調
整するかについて、予備駆動を施した後に測定された素
子の放出電流の測定例を図5を参照して模式的に説明す
る。図5は、本実施例の表示パネル301のマルチ電子
源を作成する際、予備駆動を行った後、放出特性の異な
る2個の表面伝導型放出素子の、駆動電圧(駆動パルス
の波高値)Vfに対する放出電流特性の一例を示した図
である。
整するかについて、予備駆動を施した後に測定された素
子の放出電流の測定例を図5を参照して模式的に説明す
る。図5は、本実施例の表示パネル301のマルチ電子
源を作成する際、予備駆動を行った後、放出特性の異な
る2個の表面伝導型放出素子の、駆動電圧(駆動パルス
の波高値)Vfに対する放出電流特性の一例を示した図
である。
【0088】同図において、ある表面伝導型放出素子の
電子放出特性が動作曲線(a)で示され、別のある表面
伝導型放出素子の電子放出特性が動作曲線(b)で示さ
れている。従って、通常駆動駆動電圧Vdrv印加時の
放出電流は、(a)で示す特性を有する電子放出素子で
はIe1、(b)で示す特性を有する電子放出素子では
Ie2(Ie1>Ie2)となる。一方、前述の図2に
示したように、本実施例の表面伝導型放出素子は、予備
駆動電圧を印加し続けることで、特性調整することが可
能である。
電子放出特性が動作曲線(a)で示され、別のある表面
伝導型放出素子の電子放出特性が動作曲線(b)で示さ
れている。従って、通常駆動駆動電圧Vdrv印加時の
放出電流は、(a)で示す特性を有する電子放出素子で
はIe1、(b)で示す特性を有する電子放出素子では
Ie2(Ie1>Ie2)となる。一方、前述の図2に
示したように、本実施例の表面伝導型放出素子は、予備
駆動電圧を印加し続けることで、特性調整することが可
能である。
【0089】図6は、詳細は後述するが、図5に示すよ
うな電圧=Vpreで予備駆動を施した素子に、さらに
特性調整用に波高値Vpreのパルス電圧をさらに印加
した後に、Vpreよりも小さい一定の波高値の通常駆
動信号Vdrvで駆動した場合の電子放出量の特性を示
している。これにより、個々の表面伝導型放出素子に異
なるパルス数の予備駆動電圧パルスを印加することによ
り、電子放出特性を揃えることができる。
うな電圧=Vpreで予備駆動を施した素子に、さらに
特性調整用に波高値Vpreのパルス電圧をさらに印加
した後に、Vpreよりも小さい一定の波高値の通常駆
動信号Vdrvで駆動した場合の電子放出量の特性を示
している。これにより、個々の表面伝導型放出素子に異
なるパルス数の予備駆動電圧パルスを印加することによ
り、電子放出特性を揃えることができる。
【0090】即ち、図5において、放出特性曲線(a)
を示す放出素子と特性曲線(b)を示す放出素子の特性
を揃えるためには、特性曲線(a)を示す放出素子に図
6に示した特性を参照して特性シフト信号を印加して、
駆動電圧Vdrvの時の放出電流IeがIe1からIe
2になるように変えてやればよい。
を示す放出素子と特性曲線(b)を示す放出素子の特性
を揃えるためには、特性曲線(a)を示す放出素子に図
6に示した特性を参照して特性シフト信号を印加して、
駆動電圧Vdrvの時の放出電流IeがIe1からIe
2になるように変えてやればよい。
【0091】言い換えれば、複数の電子放出素子の電子
放出特性の均一化を達成するためには、(Vf−Ie)
特性カーブが最も右側にある素子の特性を目標(基準)
にして、他の素子の特性カーブを右側にシフトさせて、
その目標と一致させれば良い。その際、各電子放出素子
に印加する特性シフト信号の大きさは、その目標との差
の大小に応じて決定される。目標との差(例えば、図5
におけるIe1とIe2との差)が大きい素子、即ち、
特性カーブが左側にある素子ほど、シフトさせる量を大
きくしなければならない。
放出特性の均一化を達成するためには、(Vf−Ie)
特性カーブが最も右側にある素子の特性を目標(基準)
にして、他の素子の特性カーブを右側にシフトさせて、
その目標と一致させれば良い。その際、各電子放出素子
に印加する特性シフト信号の大きさは、その目標との差
の大小に応じて決定される。目標との差(例えば、図5
におけるIe1とIe2との差)が大きい素子、即ち、
特性カーブが左側にある素子ほど、シフトさせる量を大
きくしなければならない。
【0092】ところで、ある初期特性を持つ電子放出素
子に対してどのくらいの大きさの特性シフト用電圧を印
加すればどのくらい特性カーブが右方向にシフトするか
を知るには、図1(a)〜図2(b)で説明した実験を
予め多数行っておけば良い。そこで、いろいろな初期特
性の電子放出素子を選んで、波高値Vpreでパルス数
の異なる印加を行って実験を行い、様々なデータを蓄積
しておいた。なお、図4の装置においては、これらのデ
ータは制御回路9に予めルックアップテーブル(LU
T)として蓄積されている(図4中、309d)。
子に対してどのくらいの大きさの特性シフト用電圧を印
加すればどのくらい特性カーブが右方向にシフトするか
を知るには、図1(a)〜図2(b)で説明した実験を
予め多数行っておけば良い。そこで、いろいろな初期特
性の電子放出素子を選んで、波高値Vpreでパルス数
の異なる印加を行って実験を行い、様々なデータを蓄積
しておいた。なお、図4の装置においては、これらのデ
ータは制御回路9に予めルックアップテーブル(LU
T)として蓄積されている(図4中、309d)。
【0093】図6は、上記ルックアップテーブルの中か
ら、図5中に(a)で示された初期特性と同じ初期特性
を持つ電子放出素子のデータをピックアップしてグラフ
化して示したもので、前駆動電圧Vpre印加後、駆動
電圧をVdrvに下げたときの放出電流値がIe1であ
る素子に、さらにVpreパルスを印加した後、Vdr
vと等しい大きさの駆動電圧を印加して観測される放出
電流が印加パルス数に対してどう変化するかをまとめた
ものである。このグラフの横軸は特性調整Vpreパル
ス印加数を表わし、縦軸はVdrv電圧印加時の放出電
流Ieを表す。グラフにおいてパルス数=0は予備駆動
Vpreパルスが10発のみが印加された場合には、V
drv印加時に素子にはIe1の電流が流れることを示
している。
ら、図5中に(a)で示された初期特性と同じ初期特性
を持つ電子放出素子のデータをピックアップしてグラフ
化して示したもので、前駆動電圧Vpre印加後、駆動
電圧をVdrvに下げたときの放出電流値がIe1であ
る素子に、さらにVpreパルスを印加した後、Vdr
vと等しい大きさの駆動電圧を印加して観測される放出
電流が印加パルス数に対してどう変化するかをまとめた
ものである。このグラフの横軸は特性調整Vpreパル
ス印加数を表わし、縦軸はVdrv電圧印加時の放出電
流Ieを表す。グラフにおいてパルス数=0は予備駆動
Vpreパルスが10発のみが印加された場合には、V
drv印加時に素子にはIe1の電流が流れることを示
している。
【0094】したがって、図5中の(a)の素子に印加
するべき特性シフト用電圧の大きさを決定するには、図
6のグラフにおいてIeがIe2と等しい点の調整パル
ス数を読み取れば良い(図6グラフ中、調整パルス数=
Pulse#1)。
するべき特性シフト用電圧の大きさを決定するには、図
6のグラフにおいてIeがIe2と等しい点の調整パル
ス数を読み取れば良い(図6グラフ中、調整パルス数=
Pulse#1)。
【0095】ここで再び図9を参照し、ステップを説明
する。図9は、通常駆動電圧であるVdrv電圧におい
て検出した放出電流に応じて特性調整のためのパルス波
形信号を印加する段階フローである。
する。図9は、通常駆動電圧であるVdrv電圧におい
て検出した放出電流に応じて特性調整のためのパルス波
形信号を印加する段階フローである。
【0096】ステップS13〜S15が図1のタイミン
グ図の“第三期間”に対応する。図9のステップS10
においては、図4の装置の制御回路309は、以下の手
順で特性シフト用電圧を決定する。
グ図の“第三期間”に対応する。図9のステップS10
においては、図4の装置の制御回路309は、以下の手
順で特性シフト用電圧を決定する。
【0097】まず、目標(基準)とすべき電子放出素子
を選択する。すなわち、Ie格納メモリ309bの内容
を参照し、全電子放出素子の中で(Vf−Ie)特性カ
ーブが最も右側にある素子を選択する。この選択した電
子放出素子を、これ以降、基準素子と呼ぶことにする。
また本実施例においては、基準素子にVdrvを印加し
た際、観測されるIe値が目標Ie値となる。その後全
ての素子に関して、特性調整が必要か判断し、必要な場
合は特性調整用の電圧Vpreを印加する。
を選択する。すなわち、Ie格納メモリ309bの内容
を参照し、全電子放出素子の中で(Vf−Ie)特性カ
ーブが最も右側にある素子を選択する。この選択した電
子放出素子を、これ以降、基準素子と呼ぶことにする。
また本実施例においては、基準素子にVdrvを印加し
た際、観測されるIe値が目標Ie値となる。その後全
ての素子に関して、特性調整が必要か判断し、必要な場
合は特性調整用の電圧Vpreを印加する。
【0098】ステップS11において、表示パネル30
1から表面伝導型放出素子を一つ選択する。次にステッ
プS12で、Ie格納メモリ309bからステップS1
1で選択された素子番号に対応したIeデータを読み出
す。次にステップS13で目標Ie値と比較し、特性調
整パルス印加が必要かを判断する。印加が必要でない場
合は、ステップS16に進む。印加が必要と判断された
場合、ステップS14にしたがって、前記制御回路30
9は、予め蓄積されているルックアップテーブル(LU
T)309dの中から、当該素子と初期特性が最も近似
した素子のデータを読み出す。そして、当該データの中
から、その素子の特性を基準素子の特性に等化させるた
めの特性調整パルス印加数を選び出す(上述の図6の説
明参照)。次にステップS15に従ってVpreパルス
信号を所定数印加する(図1(a)第三期間に相当)。
1から表面伝導型放出素子を一つ選択する。次にステッ
プS12で、Ie格納メモリ309bからステップS1
1で選択された素子番号に対応したIeデータを読み出
す。次にステップS13で目標Ie値と比較し、特性調
整パルス印加が必要かを判断する。印加が必要でない場
合は、ステップS16に進む。印加が必要と判断された
場合、ステップS14にしたがって、前記制御回路30
9は、予め蓄積されているルックアップテーブル(LU
T)309dの中から、当該素子と初期特性が最も近似
した素子のデータを読み出す。そして、当該データの中
から、その素子の特性を基準素子の特性に等化させるた
めの特性調整パルス印加数を選び出す(上述の図6の説
明参照)。次にステップS15に従ってVpreパルス
信号を所定数印加する(図1(a)第三期間に相当)。
【0099】ステップS16では、最大電圧としてVp
reの電圧が印加され予備駆動と特性調整の済んだ素子
を、通常駆動電圧Vdrvで駆動時に経時的な変化が低
減することを検証するステップである。前述した予備駆
動の説明により、最大電圧としてVpre電圧における
素子の電界強度値Fmaxと通常駆動電圧Vdrv電圧
における素子の電界強度値Fdrvを比較することで予
備駆動処理の効果が検証できる。即ち、 1)Fmax>Fdrvならば、通常駆動電圧において
経時的な変化は問題ない。 2)Fmax<Fdrvならば、通常駆動電圧において
経時的な変化が発現する可能性がある。 2)の場合は、エラー処理ステップS17を実施する。
エラー処理ステップとしてはエラーの起こった素子の場
所を制御回路309に記憶しておく。
reの電圧が印加され予備駆動と特性調整の済んだ素子
を、通常駆動電圧Vdrvで駆動時に経時的な変化が低
減することを検証するステップである。前述した予備駆
動の説明により、最大電圧としてVpre電圧における
素子の電界強度値Fmaxと通常駆動電圧Vdrv電圧
における素子の電界強度値Fdrvを比較することで予
備駆動処理の効果が検証できる。即ち、 1)Fmax>Fdrvならば、通常駆動電圧において
経時的な変化は問題ない。 2)Fmax<Fdrvならば、通常駆動電圧において
経時的な変化が発現する可能性がある。 2)の場合は、エラー処理ステップS17を実施する。
エラー処理ステップとしてはエラーの起こった素子の場
所を制御回路309に記憶しておく。
【0100】ステップS18では、表示パネル301の
全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行ったか
どうかを調べ、そうでないときはステップS19に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS11に進む。
全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行ったか
どうかを調べ、そうでないときはステップS19に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS11に進む。
【0101】その結果、図6に示したように、放出特性
曲線(a)で示された表面伝導型放出素子は、特性曲線
(c)で示すように変更され、駆動電圧Vdrvが印加
されたときの放出電流がIe2となり、表示パネル30
1の全ての表面伝導型放出素子の電子放出特性を一様に
揃えることができる。
曲線(a)で示された表面伝導型放出素子は、特性曲線
(c)で示すように変更され、駆動電圧Vdrvが印加
されたときの放出電流がIe2となり、表示パネル30
1の全ての表面伝導型放出素子の電子放出特性を一様に
揃えることができる。
【0102】なお、S17のエラー処理ステップに関し
て補足しておく。全ての素子に対する特性調整が終了後
に、エラー処理ステップS17でエラーと判断された素
子の数を判断し、以下の処理を行う。 1)エラー処理数が非常に少ない場合(全素子数の0.
001%以下) 実際のマルチ電子源を例えば表示装置として利用する場
合、全素子数の0.001%程度の欠陥があっても実用
上は障害にならない。従って、エラー処理ステップS1
7でエラーと判断された素子を通常駆動電圧Vdrvで
駆動した場合に、経時的な変化により、素子の放出電流
が減少し、欠陥のようになったとしても実用上問題が無
く、通常駆動電圧Vdrvで動作させる。 2)エラー処理数が少ない場合(全素子数の0.001
%以上、0.1%以下) エラー処理ステップS17でエラーと判断された素子を
通常駆動電圧Vdrvで駆動した場合に、経時的な変化
により素子の放出電流が減少し、表示装置においては点
欠陥となって実用上問題が生じる可能性がある。この場
合は、通常駆動電圧Vdrvを下げて駆動することで通
常駆動電圧Vdrvにおける電界強度を低減させ、安定
した動作が可能となる。例えば、Vdrvを14.5
[V]から14[V]に下げた場合、電界強度F=β・
Vdrvが大きく変動しない範囲では、βは一定と考え
られるので、電界強度はVdrvを14.5[V]から
14[V]に下げた分だけ低減できる。
て補足しておく。全ての素子に対する特性調整が終了後
に、エラー処理ステップS17でエラーと判断された素
子の数を判断し、以下の処理を行う。 1)エラー処理数が非常に少ない場合(全素子数の0.
001%以下) 実際のマルチ電子源を例えば表示装置として利用する場
合、全素子数の0.001%程度の欠陥があっても実用
上は障害にならない。従って、エラー処理ステップS1
7でエラーと判断された素子を通常駆動電圧Vdrvで
駆動した場合に、経時的な変化により、素子の放出電流
が減少し、欠陥のようになったとしても実用上問題が無
く、通常駆動電圧Vdrvで動作させる。 2)エラー処理数が少ない場合(全素子数の0.001
%以上、0.1%以下) エラー処理ステップS17でエラーと判断された素子を
通常駆動電圧Vdrvで駆動した場合に、経時的な変化
により素子の放出電流が減少し、表示装置においては点
欠陥となって実用上問題が生じる可能性がある。この場
合は、通常駆動電圧Vdrvを下げて駆動することで通
常駆動電圧Vdrvにおける電界強度を低減させ、安定
した動作が可能となる。例えば、Vdrvを14.5
[V]から14[V]に下げた場合、電界強度F=β・
Vdrvが大きく変動しない範囲では、βは一定と考え
られるので、電界強度はVdrvを14.5[V]から
14[V]に下げた分だけ低減できる。
【0103】そこで、エラー処理ステップS17でエラ
ーと判断された素子に関して、Vdrvにおける電界強
度値FdrvとVpreにおける電界強度Fmaxを比
較し、Fmax>Fdrvとなるように、Vdrvを下
げて駆動する。これにより、経時的な素子特性変動を生
じる素子数を減らし、実際のマルチ電子源を例えば表示
装置として利用する場合、問題とならないようにするこ
とが可能になる。この際、通常駆動電圧Vdrvを大き
く下げると、前述のフローで想定していた通常駆動電圧
と動作電圧の差によって、揃えた素子特性に多少バラツ
キが生じる可能性があった。この場合は、通常駆動電圧
Vdrvをもう一度設定して、図8のステップS6から
フローをやり直してもよい。
ーと判断された素子に関して、Vdrvにおける電界強
度値FdrvとVpreにおける電界強度Fmaxを比
較し、Fmax>Fdrvとなるように、Vdrvを下
げて駆動する。これにより、経時的な素子特性変動を生
じる素子数を減らし、実際のマルチ電子源を例えば表示
装置として利用する場合、問題とならないようにするこ
とが可能になる。この際、通常駆動電圧Vdrvを大き
く下げると、前述のフローで想定していた通常駆動電圧
と動作電圧の差によって、揃えた素子特性に多少バラツ
キが生じる可能性があった。この場合は、通常駆動電圧
Vdrvをもう一度設定して、図8のステップS6から
フローをやり直してもよい。
【0104】[実施例2]次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図10は、表示パネル901の各表面
伝導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えるための装
置構成を示すブロック図で、前述の図4の構成と共通す
る部分は、説明を省略する。
ついて説明する。図10は、表示パネル901の各表面
伝導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えるための装
置構成を示すブロック図で、前述の図4の構成と共通す
る部分は、説明を省略する。
【0105】この実施例2の構成によれば、駆動電圧V
fに対する放出電流Ieの素子電流Ifと強い相関があ
ることに着目して、表示パネル1の個々の表面伝導型放
出素子よりの電子放出電流Ieを揃えるために、素子電
流Ifを揃えるようにしたもので、個々の表面伝導型放
出素子の素子電流Ifを測定する電流検出器905を設
けている点が図4の構成と異なる点である。
fに対する放出電流Ieの素子電流Ifと強い相関があ
ることに着目して、表示パネル1の個々の表面伝導型放
出素子よりの電子放出電流Ieを揃えるために、素子電
流Ifを揃えるようにしたもので、個々の表面伝導型放
出素子の素子電流Ifを測定する電流検出器905を設
けている点が図4の構成と異なる点である。
【0106】図11は、予備駆動を行った後、素子電流
特性の異なる2つの表面伝導型放出素子の駆動電圧(駆
動パルスの波高値)Vfを変えたときの素子電流特性の
一例を示した図である。
特性の異なる2つの表面伝導型放出素子の駆動電圧(駆
動パルスの波高値)Vfを変えたときの素子電流特性の
一例を示した図である。
【0107】また図13は、図11に示すような電圧=
Vpreで予備駆動を施した素子に、さらに特性調整用
にVpreパルス電圧を所定数印加した時に、Vpre
よりも小さい一定の波高値の通常駆動信号Vdrvで駆
動した場合の素子電流特性を示している。これにより、
個々の表面伝導型放出素子に波高値Vpreでパルス数
の異なるをパルス印加をすることにより、素子電流特性
を揃えることができる。
Vpreで予備駆動を施した素子に、さらに特性調整用
にVpreパルス電圧を所定数印加した時に、Vpre
よりも小さい一定の波高値の通常駆動信号Vdrvで駆
動した場合の素子電流特性を示している。これにより、
個々の表面伝導型放出素子に波高値Vpreでパルス数
の異なるをパルス印加をすることにより、素子電流特性
を揃えることができる。
【0108】図10の回路の動作については、予め測定
する項目が、前述の実施例1では放出電流Ieであった
のに対し、この実施例2では素子電流Ifとなっている
点のみが異なるだけで、全く同様の動作で特性調整信号
を印加する前の素子電流の測定が行える。
する項目が、前述の実施例1では放出電流Ieであった
のに対し、この実施例2では素子電流Ifとなっている
点のみが異なるだけで、全く同様の動作で特性調整信号
を印加する前の素子電流の測定が行える。
【0109】次に、所定の素子電流(ここではIf2)
に揃うように図11の素子電流特性曲線(a)を示す放
出素子に、図12の特性曲線を参照して、特性調整信号
(調整パルス数=Pulse#1)を印加する。その結
果、図13に示したように、それまで素子電流特性曲線
(a)を示していた表面伝導型放出素子が特性曲線
(c)を示すようになり、特性曲線(b)を示していた
表面伝導型放出素子と駆動電圧Vdrvにおいて同じ素
子電流If2を得ることができる。以上の操作を表示パ
ネル901の全表面伝導型放出素子に対して行うことに
より、表示パネル901全体の表面伝導型放出素子の素
子電流を揃えることができる。
に揃うように図11の素子電流特性曲線(a)を示す放
出素子に、図12の特性曲線を参照して、特性調整信号
(調整パルス数=Pulse#1)を印加する。その結
果、図13に示したように、それまで素子電流特性曲線
(a)を示していた表面伝導型放出素子が特性曲線
(c)を示すようになり、特性曲線(b)を示していた
表面伝導型放出素子と駆動電圧Vdrvにおいて同じ素
子電流If2を得ることができる。以上の操作を表示パ
ネル901の全表面伝導型放出素子に対して行うことに
より、表示パネル901全体の表面伝導型放出素子の素
子電流を揃えることができる。
【0110】以上のようにして特性シフト信号を印加し
てその特性を揃えた表示パネル901を、通常駆動電圧
Vdrvにより駆動すると、全ての表面伝導型放出素子
の放出電流Ieが実施例1とほぼ同程度に均一な表示パ
ネル901を得ることができる。
てその特性を揃えた表示パネル901を、通常駆動電圧
Vdrvにより駆動すると、全ての表面伝導型放出素子
の放出電流Ieが実施例1とほぼ同程度に均一な表示パ
ネル901を得ることができる。
【0111】尚、この実施例2の場合の動作も、前述の
実施例1のフローチャート(図8及び図9)において、
放出電流Ieの検出を素子電流Ifの検出に置き換えて
特性調整信号のパルス数を決定することにより、前述の
実施例1と同様にして行うことができるので、その説明
を省略する。
実施例1のフローチャート(図8及び図9)において、
放出電流Ieの検出を素子電流Ifの検出に置き換えて
特性調整信号のパルス数を決定することにより、前述の
実施例1と同様にして行うことができるので、その説明
を省略する。
【0112】[実施例3]次に本発明の実施例3につい
て以下に説明する。本実施例3においては、電子放出素
子の使用に先立って各電子放出素子に対応する蛍光体の
発光輝度を測定し、輝度にばらつきがあった場合には均
一になるようう補正する。図14は、本発明の実施例3
に係る、表示パネル1301の個々の表面伝導型放出素
子の電子放出特性を変える装置構成を示したブロック図
であり、前述の図4及び図10と同様の機能を有するも
のには説明を省略する。
て以下に説明する。本実施例3においては、電子放出素
子の使用に先立って各電子放出素子に対応する蛍光体の
発光輝度を測定し、輝度にばらつきがあった場合には均
一になるようう補正する。図14は、本発明の実施例3
に係る、表示パネル1301の個々の表面伝導型放出素
子の電子放出特性を変える装置構成を示したブロック図
であり、前述の図4及び図10と同様の機能を有するも
のには説明を省略する。
【0113】この装置は、個々の放出素子に対応する蛍
光体での発光輝度を揃えるための装置であり、図4にお
ける放出電流Ieを測定する電流検出器305の代わり
に蛍光体での発光輝度を測定するための輝度測定器13
05及び輝度データに相当する放出電流Ieまたは素子
電流Ifに変換する輝度信号抽出回路1312が設けて
ある点が図4と異なっている。
光体での発光輝度を揃えるための装置であり、図4にお
ける放出電流Ieを測定する電流検出器305の代わり
に蛍光体での発光輝度を測定するための輝度測定器13
05及び輝度データに相当する放出電流Ieまたは素子
電流Ifに変換する輝度信号抽出回路1312が設けて
ある点が図4と異なっている。
【0114】次に、この様な装置を用いて個々の放出素
子に対応した蛍光体での波高点の輝度を揃える方法につ
いて説明する。蛍光体での発光輝度は、放出電流Ieに
比例していると考えられることから、測定された発光輝
度のバラツキに応じて電子放出特性を変えればよい。即
ち、輝度測定器1305により測定された輝度データを
輝度信号抽出回路1312により放出素子での放出電流
Ieまたは素子電流Ifに相当する値Bに変換して制御
回路1309に出力する。続いて、前述の実施例1及び
2で説明した方法と同様に、所定の駆動電圧Vfでの放
出電流Ieまたは素子電流Ifを変える。この場合、蛍
光体の部分的な発光特性のばらつきも含めて輝度のばら
つきが補正される点が、前述の実施例1及び2と異な
る。蛍光体での発光輝度は、放出電流Ieに比例してい
ると考えられるので、電界強度値の評価も実施例1,2
と同様に、(式3)及び(式5)を用いて相対的な電界
強度比較も行うことができる。以上の操作を全放出素子
について行うことにより表示パネル1301の全ての表
面伝導型放出素子について輝度を揃えることができる。
子に対応した蛍光体での波高点の輝度を揃える方法につ
いて説明する。蛍光体での発光輝度は、放出電流Ieに
比例していると考えられることから、測定された発光輝
度のバラツキに応じて電子放出特性を変えればよい。即
ち、輝度測定器1305により測定された輝度データを
輝度信号抽出回路1312により放出素子での放出電流
Ieまたは素子電流Ifに相当する値Bに変換して制御
回路1309に出力する。続いて、前述の実施例1及び
2で説明した方法と同様に、所定の駆動電圧Vfでの放
出電流Ieまたは素子電流Ifを変える。この場合、蛍
光体の部分的な発光特性のばらつきも含めて輝度のばら
つきが補正される点が、前述の実施例1及び2と異な
る。蛍光体での発光輝度は、放出電流Ieに比例してい
ると考えられるので、電界強度値の評価も実施例1,2
と同様に、(式3)及び(式5)を用いて相対的な電界
強度比較も行うことができる。以上の操作を全放出素子
について行うことにより表示パネル1301の全ての表
面伝導型放出素子について輝度を揃えることができる。
【0115】尚、この実施例3における制御回路130
9の処理は前述の実施例1の処理(図8及び図9のフロ
ーチャート)と同様にしてできるため、その説明を省略
する。
9の処理は前述の実施例1の処理(図8及び図9のフロ
ーチャート)と同様にしてできるため、その説明を省略
する。
【0116】[実施例4]次に本発明の実施例4につい
て以下に説明する。本実施例においては、予備駆動電圧
Vpre印加後、通常駆動電圧Vdrv印加時に、素子
の電子放出特性のばらつきを小さくするのでなく、通常
駆動電圧Vdrv印加時に素子電流If及び電子放出電
流Ieを揃える点が実施例1〜3と異なっている。つま
り通常駆動電圧Vdrv付近での、各素子の電子放出効
率η=Ie/Ifと、素子電流Ifを同時に揃えるよう
に特性調整行っている。実施例2において、素子電流I
fと放出電流Ieは強い相関があるといったが、完全に
1:1対応する訳ではない。本実施例は、通常駆動電圧
Vdrv印加時に素子電流If及び電子放出電流Ieを
揃え、マルチ電子源を構成する各素子を一定電圧または
電流で駆動した時に、どちらでも均一な電子放出特性が
得られるため、マルチ電子源を定電圧源または定電流源
のどちらでも駆動する場合に好適な素子特性調整法の実
施例である。
て以下に説明する。本実施例においては、予備駆動電圧
Vpre印加後、通常駆動電圧Vdrv印加時に、素子
の電子放出特性のばらつきを小さくするのでなく、通常
駆動電圧Vdrv印加時に素子電流If及び電子放出電
流Ieを揃える点が実施例1〜3と異なっている。つま
り通常駆動電圧Vdrv付近での、各素子の電子放出効
率η=Ie/Ifと、素子電流Ifを同時に揃えるよう
に特性調整行っている。実施例2において、素子電流I
fと放出電流Ieは強い相関があるといったが、完全に
1:1対応する訳ではない。本実施例は、通常駆動電圧
Vdrv印加時に素子電流If及び電子放出電流Ieを
揃え、マルチ電子源を構成する各素子を一定電圧または
電流で駆動した時に、どちらでも均一な電子放出特性が
得られるため、マルチ電子源を定電圧源または定電流源
のどちらでも駆動する場合に好適な素子特性調整法の実
施例である。
【0117】図15は、表示パネル1401の各表面伝
導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えるための装置
構成を示すブロック図で、前述の図4の構成とほぼ似て
いる。よって共通する部分は、説明を省略する。図4と
の違いは、素子の一つを選択し電圧を印加した時に、対
応する素子から放出される電子放出電流Ieを計測する
ための電流検出器1405と、素子電流を計測する素子
電流検出器1412を具備している点である。
導型放出素子の電子放出特性を一様に揃えるための装置
構成を示すブロック図で、前述の図4の構成とほぼ似て
いる。よって共通する部分は、説明を省略する。図4と
の違いは、素子の一つを選択し電圧を印加した時に、対
応する素子から放出される電子放出電流Ieを計測する
ための電流検出器1405と、素子電流を計測する素子
電流検出器1412を具備している点である。
【0118】さらに通常駆動電圧Vdrvで駆動時に、
各素子から放出されるIeとIfのばらつきを抑えるた
め、各素子の素子電流Ifと電子放出効率η=Ie/I
fを測定しメモリ1409bメモリ1409dに格納し
ている。
各素子から放出されるIeとIfのばらつきを抑えるた
め、各素子の素子電流Ifと電子放出効率η=Ie/I
fを測定しメモリ1409bメモリ1409dに格納し
ている。
【0119】本実施例では通常駆動電圧Vdrvで駆動
時に、各素子から放出されるIeとIfを両方揃えるた
め、以下の5つ期間を経て行う。 1)(第一期間〜予備駆動期間) 2)(第二期間〜通常駆動電圧における特性測定期間) 3)(第三期間〜特性シフト電圧印加期間:η調整) 4)(第四期間〜特性シフト電圧印加後、通常駆動電圧
における特性測定期間) 5)(第五期間〜特性調整電圧印加期間:If一定化)
時に、各素子から放出されるIeとIfを両方揃えるた
め、以下の5つ期間を経て行う。 1)(第一期間〜予備駆動期間) 2)(第二期間〜通常駆動電圧における特性測定期間) 3)(第三期間〜特性シフト電圧印加期間:η調整) 4)(第四期間〜特性シフト電圧印加後、通常駆動電圧
における特性測定期間) 5)(第五期間〜特性調整電圧印加期間:If一定化)
【0120】図16は、本実施においてマルチ電子源を
構成する表面伝導型放出素子の一つに注目し、これに印
加した駆動信号の電圧波形を示すグラフ図で、横軸に時
間を、縦軸には表面伝導型放出素子に印加した電圧(以
下、素子電圧Vfと記す)を示している。これを用い
て、各期間を説明する。
構成する表面伝導型放出素子の一つに注目し、これに印
加した駆動信号の電圧波形を示すグラフ図で、横軸に時
間を、縦軸には表面伝導型放出素子に印加した電圧(以
下、素子電圧Vfと記す)を示している。これを用い
て、各期間を説明する。
【0121】(第一期間〜予備駆動期間)第一期間は、
予備駆動期間である。予備駆動期間は、素子に予備駆動
電圧(Vpre)パルスを印加する第一(a)期間と、
Vpre電圧印加後、Vpreパルスにdv=−0.2
[V]変化させたパルス波高値で同じパルス幅のパルス
を合成した階段パルスを印加し、Vpre電圧付近にお
いて、素子の電子放出特性を決定する電界強度Fを測定
するための第一(b)期間からなっている。
予備駆動期間である。予備駆動期間は、素子に予備駆動
電圧(Vpre)パルスを印加する第一(a)期間と、
Vpre電圧印加後、Vpreパルスにdv=−0.2
[V]変化させたパルス波高値で同じパルス幅のパルス
を合成した階段パルスを印加し、Vpre電圧付近にお
いて、素子の電子放出特性を決定する電界強度Fを測定
するための第一(b)期間からなっている。
【0122】(第二期間〜通常駆動電圧における特性測
定期間)第ニ期間は、予備駆動電圧印加後、駆動電圧を
通常の動作電圧である通常駆動Vdrvに下げた際の素
子特性を評価する期間である。素子に通常駆動電圧(V
drv)パルスを印加しVdrv電圧印加時の素子電流
If及び電子放出電流Ieと共に、Vdrvパルスにd
v=−0.2[V]変化させたパルス高のパルスを合成
した階段パルスを印加し電圧値Vdrv近傍での素子の
電界強度Fを評価している。素子特性を測定するための
階段波形パルスは1〜10発程度印加した。
定期間)第ニ期間は、予備駆動電圧印加後、駆動電圧を
通常の動作電圧である通常駆動Vdrvに下げた際の素
子特性を評価する期間である。素子に通常駆動電圧(V
drv)パルスを印加しVdrv電圧印加時の素子電流
If及び電子放出電流Ieと共に、Vdrvパルスにd
v=−0.2[V]変化させたパルス高のパルスを合成
した階段パルスを印加し電圧値Vdrv近傍での素子の
電界強度Fを評価している。素子特性を測定するための
階段波形パルスは1〜10発程度印加した。
【0123】(第三期間〜特性シフト電圧印加期間:η
調整)第三期間は、電子放出特性の特性調整方法の第一
ステップとして、電子放出特性のメモリ機能を用いて予
備駆動電圧Vpreより大きなVshiftを印加し、
素子の電子放出特性をシフトさせ電子放出効率の均一化
と共に、Vshift電圧付近での素子特性評価を行
う。即ち特性シフト電圧印加期間は、素子に特性シフト
パルス電圧(Vshift)パルスを印加する第三
(a)期間と、Vshift電圧印加後、Vshift
パルスにdv=−0.2[V]変化させたパルス高のパ
ルスを合成した階段パルスを印加し、Vshift電圧
付近において、素子の電子放出特性を決定する電界強度
Fを測定するための、第三(b)期間からなっている。
また、次のIf調整期間において各素子に印加すべき電
圧値はVshift電圧値であるため、これをVshi
ft格納メモリ1409eに格納する。従って、効率調
整を行う必要が無い素子に対しては第三期間〜第四期間
は適用されず、Vshift格納メモリ1409eには
Vpre電圧が格納される。
調整)第三期間は、電子放出特性の特性調整方法の第一
ステップとして、電子放出特性のメモリ機能を用いて予
備駆動電圧Vpreより大きなVshiftを印加し、
素子の電子放出特性をシフトさせ電子放出効率の均一化
と共に、Vshift電圧付近での素子特性評価を行
う。即ち特性シフト電圧印加期間は、素子に特性シフト
パルス電圧(Vshift)パルスを印加する第三
(a)期間と、Vshift電圧印加後、Vshift
パルスにdv=−0.2[V]変化させたパルス高のパ
ルスを合成した階段パルスを印加し、Vshift電圧
付近において、素子の電子放出特性を決定する電界強度
Fを測定するための、第三(b)期間からなっている。
また、次のIf調整期間において各素子に印加すべき電
圧値はVshift電圧値であるため、これをVshi
ft格納メモリ1409eに格納する。従って、効率調
整を行う必要が無い素子に対しては第三期間〜第四期間
は適用されず、Vshift格納メモリ1409eには
Vpre電圧が格納される。
【0124】(第四期間〜特性シフト電圧印加後、通常
駆動電圧における特性測定期間)第四期間は、特性シフ
ト電圧印加後、駆動電圧を通常の動作電圧である通常駆
動Vdrvに下げた際の素子特性を評価する期間であ
る。第二期間と同様に、素子に通常駆動電圧(Vdr
v)パルスを印加しVdrv電圧印加時の素子電流If
及び電子放出電流Ieと共に、Vdrvパルスにdv=
−0.2[V]変化させたパルス高のパルスを合成した
階段パルスを印加し電圧値Vdrv近傍での素子の電界
強度Fを評価している。素子特性を測定するための階段
波形パルスは1〜10発程度印加した。
駆動電圧における特性測定期間)第四期間は、特性シフ
ト電圧印加後、駆動電圧を通常の動作電圧である通常駆
動Vdrvに下げた際の素子特性を評価する期間であ
る。第二期間と同様に、素子に通常駆動電圧(Vdr
v)パルスを印加しVdrv電圧印加時の素子電流If
及び電子放出電流Ieと共に、Vdrvパルスにdv=
−0.2[V]変化させたパルス高のパルスを合成した
階段パルスを印加し電圧値Vdrv近傍での素子の電界
強度Fを評価している。素子特性を測定するための階段
波形パルスは1〜10発程度印加した。
【0125】(第五期間〜特性調整電圧印加期間:If
一定化)第五期間はVdrvにおける素子電流の特性調
整方法のために、第三期間で印加したものと同じ電圧波
高値のパルス電圧を再印加する。
一定化)第五期間はVdrvにおける素子電流の特性調
整方法のために、第三期間で印加したものと同じ電圧波
高値のパルス電圧を再印加する。
【0126】マルチ電子源を構成する個々の表面伝導型
放出素子の電子放出特性を調整するプロセスフローを図
17〜19のフローチャートを用いて説明する。図15
の回路の動作は、表示パネル1401の全表面伝導型放
出素子に予備駆動電圧Vpreを印加後、通常駆動電圧
Vdrvにおける電子放出特性を測定する段階(図17
のフロー図)と、観測された各素子のηに応じて特性調
整のためのパルス波形信号を印加し、その後、通常駆動
電圧Vdrvにおける電子放出特性を測定する段階(図
18のフロー図)と観測された各素子のIfに応じて特
性調整のためのパルス波形信号を印加段階(図19のフ
ロー図)からなる。
放出素子の電子放出特性を調整するプロセスフローを図
17〜19のフローチャートを用いて説明する。図15
の回路の動作は、表示パネル1401の全表面伝導型放
出素子に予備駆動電圧Vpreを印加後、通常駆動電圧
Vdrvにおける電子放出特性を測定する段階(図17
のフロー図)と、観測された各素子のηに応じて特性調
整のためのパルス波形信号を印加し、その後、通常駆動
電圧Vdrvにおける電子放出特性を測定する段階(図
18のフロー図)と観測された各素子のIfに応じて特
性調整のためのパルス波形信号を印加段階(図19のフ
ロー図)からなる。
【0127】まずステップS1で、スイッチマトリクス
制御信号Tswを出力して、スイッチマトリクス制御回
路1410によりスイッチマトリクス1403,140
4を切り換えて表示パネル1401から表面伝導型放出
素子を一つ選択する。次にステップS2で、選択された
素子に印加するパルス信号の波高値データTv、パルス
数Pnumをパルス波高値設定回路1408に出力す
る。測定用パルスの波高値は、予備駆動電圧値Vpre
=16[V]、パルス数Pnumは10である。そして
ステップS3で、パルス発生器1406,1407より
スイッチマトリクス1403,1404を介して、ステ
ップS1で選択されている表面伝導型放出素子に、予備
駆動電圧値Vpreパルス信号を印加する。次にステッ
プS4で、Vpre電圧における電界強度を計測するた
めに、Vpre=16[V]とVpre電圧よりdv=
−0.2[V]低い電圧15.8[V]のパルス電圧か
らなる階段状のパルス電圧を印加し、各電圧における素
子電流Ifを測定する。さらに前述の(式3)及び(式
5)に従って、Vpre電圧近傍での素子の電界強度値
Fmaxを算出し、メモリ1409cにある素子のFm
ax値として記憶する。
制御信号Tswを出力して、スイッチマトリクス制御回
路1410によりスイッチマトリクス1403,140
4を切り換えて表示パネル1401から表面伝導型放出
素子を一つ選択する。次にステップS2で、選択された
素子に印加するパルス信号の波高値データTv、パルス
数Pnumをパルス波高値設定回路1408に出力す
る。測定用パルスの波高値は、予備駆動電圧値Vpre
=16[V]、パルス数Pnumは10である。そして
ステップS3で、パルス発生器1406,1407より
スイッチマトリクス1403,1404を介して、ステ
ップS1で選択されている表面伝導型放出素子に、予備
駆動電圧値Vpreパルス信号を印加する。次にステッ
プS4で、Vpre電圧における電界強度を計測するた
めに、Vpre=16[V]とVpre電圧よりdv=
−0.2[V]低い電圧15.8[V]のパルス電圧か
らなる階段状のパルス電圧を印加し、各電圧における素
子電流Ifを測定する。さらに前述の(式3)及び(式
5)に従って、Vpre電圧近傍での素子の電界強度値
Fmaxを算出し、メモリ1409cにある素子のFm
ax値として記憶する。
【0128】ステップS5では、予備駆動電圧を行った
素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動した時の素子
特性評価を行うために、選択された素子に印加するパル
ス信号の波高値データTvとして通常駆動電圧値Vdr
v=14.5[V]を設定する。そしてステップS6
で、ステップS1で選択されている表面伝導型放出素子
に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。こ
の際、Vdrv電圧における電界強度を計測するため
に、Vdrv=14.5[V]とVdrv電圧よりdv
=−0.2[V]低い電圧14.3[V]パルス電圧か
らなる階段状のパルス電圧を印加している。ステップS
7で各電圧における素子電流Ifを測定する。さらに前
述の(式3)及び(式5)に従って、Vdrv電圧近傍
での素子の電界強度値Fdrvとして算出し、メモリ1
409cに選択した素子のFdrv値として記憶する。
また、特性調整のためにVdrv電圧における電子放出
効率η=電子放出量Ie/素子電流Ifをメモリ140
9bに、素子電流値Ifをメモリ1409dに格納す
る。
素子を通常駆動電圧Vdrvに下げて駆動した時の素子
特性評価を行うために、選択された素子に印加するパル
ス信号の波高値データTvとして通常駆動電圧値Vdr
v=14.5[V]を設定する。そしてステップS6
で、ステップS1で選択されている表面伝導型放出素子
に、通常駆動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。こ
の際、Vdrv電圧における電界強度を計測するため
に、Vdrv=14.5[V]とVdrv電圧よりdv
=−0.2[V]低い電圧14.3[V]パルス電圧か
らなる階段状のパルス電圧を印加している。ステップS
7で各電圧における素子電流Ifを測定する。さらに前
述の(式3)及び(式5)に従って、Vdrv電圧近傍
での素子の電界強度値Fdrvとして算出し、メモリ1
409cに選択した素子のFdrv値として記憶する。
また、特性調整のためにVdrv電圧における電子放出
効率η=電子放出量Ie/素子電流Ifをメモリ140
9bに、素子電流値Ifをメモリ1409dに格納す
る。
【0129】ステップS8では、表示パネル1401の
全ての表面伝導型放出素子に対して測定を行ったかどう
かを調べ、そうでないときはステップS9に進み、次の
表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリクス制御
信号Tswを出力してステップS1に進む。
全ての表面伝導型放出素子に対して測定を行ったかどう
かを調べ、そうでないときはステップS9に進み、次の
表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリクス制御
信号Tswを出力してステップS1に進む。
【0130】一方、ステップS8で全ての表面伝導型放
出素子に対する測定処理が終了しているときは、表示パ
ネル1401の全ての表面伝導型放出素子に対し、通常
駆動電圧Vdvにおける電子放出効率ηを比較し、基準
目標η値を設定する。詳細は図20〜24を用いて後述
するが、各素子の電子放出効率ηの特性調整を行う特性
シフト電圧値Vshiftを決定し、印加する。
出素子に対する測定処理が終了しているときは、表示パ
ネル1401の全ての表面伝導型放出素子に対し、通常
駆動電圧Vdvにおける電子放出効率ηを比較し、基準
目標η値を設定する。詳細は図20〜24を用いて後述
するが、各素子の電子放出効率ηの特性調整を行う特性
シフト電圧値Vshiftを決定し、印加する。
【0131】予備駆動を行った素子をどのように特性調
整するか、予備駆動を施した後に測定された素子の素子
電流Ifと放出電流Ieの測定例を図18を参照して模
式的に説明する。
整するか、予備駆動を施した後に測定された素子の素子
電流Ifと放出電流Ieの測定例を図18を参照して模
式的に説明する。
【0132】図20及び図21は、本実施例の表示パネ
ル1401のマルチ電子源を作成する際、予備駆動を行
った後、放出特性の異なる表面伝導型放出素子の、駆動
電圧(駆動パルスの波高値)Vfに対する素子電流If
特性と放出電流Ie特性の一例を2素子分、示した図で
ある。
ル1401のマルチ電子源を作成する際、予備駆動を行
った後、放出特性の異なる表面伝導型放出素子の、駆動
電圧(駆動パルスの波高値)Vfに対する素子電流If
特性と放出電流Ie特性の一例を2素子分、示した図で
ある。
【0133】同図において、図20の(1),(2)は
特性シフト電圧Vshift印加前の2つの素子の素子
電流If特性と放出電流Ie特性であり、同図(3),
(4)は一方の素子に特性シフト電圧Vshift印加
後の効率ηの調整された2つの素子の素子電流If特性
と放出電流Ie特性である。図21の(1),(2)は
一方の素子に、さらに特性調整電圧を印加し、Ifとη
の両方が調整された2つの素子の素子電流If特性と放
出電流Ie特性である。2つの表面伝導型放出素子の素
子電流特性や電子放出特性が動作曲線(a)で示され、
別のある表面伝導型放出素子の電子放出特性が動作曲線
(b)で示されている。図20(1)より2つの素子は
素子電流特性が違っていることが分かる。また同図
(1),(2)において、通常駆動電圧Vdrvを印加
時に(a)特性を示す素子に流れる素子電流Idrvと
すると、2つの素子をIdrvで定電流駆動しても、
(a)特性の素子の放出電流Ie1と素子(b)からの
放出電流Ie2に差が出る。即ち、2つの素子で電子放
出効率ηがη1=Ie1/Idrv>η2=Ie2/I
drvの関係にあることになる。
特性シフト電圧Vshift印加前の2つの素子の素子
電流If特性と放出電流Ie特性であり、同図(3),
(4)は一方の素子に特性シフト電圧Vshift印加
後の効率ηの調整された2つの素子の素子電流If特性
と放出電流Ie特性である。図21の(1),(2)は
一方の素子に、さらに特性調整電圧を印加し、Ifとη
の両方が調整された2つの素子の素子電流If特性と放
出電流Ie特性である。2つの表面伝導型放出素子の素
子電流特性や電子放出特性が動作曲線(a)で示され、
別のある表面伝導型放出素子の電子放出特性が動作曲線
(b)で示されている。図20(1)より2つの素子は
素子電流特性が違っていることが分かる。また同図
(1),(2)において、通常駆動電圧Vdrvを印加
時に(a)特性を示す素子に流れる素子電流Idrvと
すると、2つの素子をIdrvで定電流駆動しても、
(a)特性の素子の放出電流Ie1と素子(b)からの
放出電流Ie2に差が出る。即ち、2つの素子で電子放
出効率ηがη1=Ie1/Idrv>η2=Ie2/I
drvの関係にあることになる。
【0134】図20(3),(4)は(b)特性の素子
に予備駆動電圧Vpreを超える特性シフト電圧Vsh
iftを印加後の素子特性を示したものである。この
時、(b)特性の素子は(c)特性にシフトする。これ
により、通常駆動電流であるIdrvにおいて、素子の
放出電流はIe1に揃うことが分かる。即ち特性シフト
電圧を印加する事で(b)特性の素子の電子放出効率を
シフトさせる事ができ、効率の均一化する事が可能にな
ったわけである。
に予備駆動電圧Vpreを超える特性シフト電圧Vsh
iftを印加後の素子特性を示したものである。この
時、(b)特性の素子は(c)特性にシフトする。これ
により、通常駆動電流であるIdrvにおいて、素子の
放出電流はIe1に揃うことが分かる。即ち特性シフト
電圧を印加する事で(b)特性の素子の電子放出効率を
シフトさせる事ができ、効率の均一化する事が可能にな
ったわけである。
【0135】図22及び23は特性シフト電圧の前後で
の2つの素子の効率ηの電圧依存性を示している。図2
2において、図中(a),(b)で示される電子放出効
率の異なる2つの素子を考える(図20及び21の
(a),(b)と対応)このうち、図中(b)で現さ
れ、ηの低い素子に特性シフト電圧を印加すると図23
の(c)に示されるように特性がシフトしηが向上す
る。即ち、図24において、η特性曲線(a)を示す素
子とη特性曲線(b)を示す素子の特性を揃えるために
は、η特性曲線(b)を示す素子に特性シフト信号を印
加して、効率がη2からη1になるように変えてやれば
よい。
の2つの素子の効率ηの電圧依存性を示している。図2
2において、図中(a),(b)で示される電子放出効
率の異なる2つの素子を考える(図20及び21の
(a),(b)と対応)このうち、図中(b)で現さ
れ、ηの低い素子に特性シフト電圧を印加すると図23
の(c)に示されるように特性がシフトしηが向上す
る。即ち、図24において、η特性曲線(a)を示す素
子とη特性曲線(b)を示す素子の特性を揃えるために
は、η特性曲線(b)を示す素子に特性シフト信号を印
加して、効率がη2からη1になるように変えてやれば
よい。
【0136】言い換えれば、複数の電子放出素子の電子
放出効率の均一化を達成するためには、ηが最も大きな
素子の特性を目標(基準)にして、その目標と一致させ
れば良い。その際、各電子放出素子に印加する特性シフ
ト信号の大きさは、制御回路9に予め効率調整ルックア
ップテーブル(LUT)として蓄積されている(図4
中、1409f)。
放出効率の均一化を達成するためには、ηが最も大きな
素子の特性を目標(基準)にして、その目標と一致させ
れば良い。その際、各電子放出素子に印加する特性シフ
ト信号の大きさは、制御回路9に予め効率調整ルックア
ップテーブル(LUT)として蓄積されている(図4
中、1409f)。
【0137】図24は、上記ルックアップテーブルの中
から、図22中に(b)で示された初期特性と同じ初期
特性を持つ電子放出素子のデータをピックアップしてグ
ラフ化して示したもので、前駆動電圧Vpre印加後、
駆動電圧をVdrvに下げたときの電子放出効率値がη
2である素子に、さらにVpreを超えるVshift
を印加した後、Vdrvと等しい大きさの駆動電圧を印
加して観測される放出電流がVshift電圧に対して
どう変化するかをまとめたものである。
から、図22中に(b)で示された初期特性と同じ初期
特性を持つ電子放出素子のデータをピックアップしてグ
ラフ化して示したもので、前駆動電圧Vpre印加後、
駆動電圧をVdrvに下げたときの電子放出効率値がη
2である素子に、さらにVpreを超えるVshift
を印加した後、Vdrvと等しい大きさの駆動電圧を印
加して観測される放出電流がVshift電圧に対して
どう変化するかをまとめたものである。
【0138】このグラフの横軸は特性シフト電圧Vsh
iftの大きさを表わし、縦軸はVdrv電圧印加時の
電子放出効率ηを表す。グラフにおいてVshift=
0[V]は予備駆動Vpreのみが印加された場合に
は、Vdrv印加時に素子のηがη2であることを示し
ている。
iftの大きさを表わし、縦軸はVdrv電圧印加時の
電子放出効率ηを表す。グラフにおいてVshift=
0[V]は予備駆動Vpreのみが印加された場合に
は、Vdrv印加時に素子のηがη2であることを示し
ている。
【0139】したがって、図22中の(b)の素子に印
加すべき特性シフト用電圧の大きさを決定するには、図
24のグラフにおいてηがη1と等しい点のVshif
tを読み取れば良い(図24グラフ中、Vshift値
=Vshift#1)。
加すべき特性シフト用電圧の大きさを決定するには、図
24のグラフにおいてηがη1と等しい点のVshif
tを読み取れば良い(図24グラフ中、Vshift値
=Vshift#1)。
【0140】ここで再び図18を参照し、特性調整ステ
ップを説明する。図18は、通常駆動電圧であるVdr
vにおいて測定した電子放出効率に応じて特性調整のた
めのパルス波形信号を印加する段階フローである。
ップを説明する。図18は、通常駆動電圧であるVdr
vにおいて測定した電子放出効率に応じて特性調整のた
めのパルス波形信号を印加する段階フローである。
【0141】図18のステップS10において、図15
の制御回路1409は、各素子のηから最も大きなηを
決め基準ηとして設定する。その後全ての素子に関し
て、特性調整が必要か判断し、必要な場合は特性シフト
電圧Vshiftを印加する。
の制御回路1409は、各素子のηから最も大きなηを
決め基準ηとして設定する。その後全ての素子に関し
て、特性調整が必要か判断し、必要な場合は特性シフト
電圧Vshiftを印加する。
【0142】ステップS11において、表示パネル14
01から表面伝導型放出素子を一つ選択する。次にステ
ップS12で、η格納メモリ1409bからステップS
11で選択された素子番号に対応したηデータを読み出
す。次にステップS13で目標η値と比較し、特性シフ
ト電圧Vshiftの印加が必要かを判断する。印加が
必要でない場合は、ステップS21に進む。印加が必要
と判断された場合、ステップS14にしたがって、前記
制御回路1409は、予め蓄積されている効率調整ルッ
クアップテーブル(LUT)1409fの中から、当該
素子と初期特性が最も近似した素子のデータを読み出
す。そして、当該データの中から、その素子の特性を基
準素子の特性に等化させるための特性シフト電圧Vsh
iftを選び出す(上述の図24の説明参照)。同時
に、ステップS15において特性シフト電圧(Vshi
ft)波高値をVshiftメモリ1409eに格納す
る。
01から表面伝導型放出素子を一つ選択する。次にステ
ップS12で、η格納メモリ1409bからステップS
11で選択された素子番号に対応したηデータを読み出
す。次にステップS13で目標η値と比較し、特性シフ
ト電圧Vshiftの印加が必要かを判断する。印加が
必要でない場合は、ステップS21に進む。印加が必要
と判断された場合、ステップS14にしたがって、前記
制御回路1409は、予め蓄積されている効率調整ルッ
クアップテーブル(LUT)1409fの中から、当該
素子と初期特性が最も近似した素子のデータを読み出
す。そして、当該データの中から、その素子の特性を基
準素子の特性に等化させるための特性シフト電圧Vsh
iftを選び出す(上述の図24の説明参照)。同時
に、ステップS15において特性シフト電圧(Vshi
ft)波高値をVshiftメモリ1409eに格納す
る。
【0143】次にステップS16に従って特性シフト電
圧(Vshift)パルス信号を印加する。次にステッ
プS17で、Vshift電圧における電界強度を計測
するために、VshiftとVshift電圧よりdv
=−0.2[V]低いパルス電圧からなる階段状のパル
ス電圧を印加し、各電圧における素子電流Ifを測定す
る。さらに前述の(式3)及び(式5)に従って、Vs
hift電圧近傍での素子の電界強度値Fを算出し、メ
モリ1409cの対応するアドレスに選択した素子のF
max値としてステップS4で格納した電界強度値を更
新する。
圧(Vshift)パルス信号を印加する。次にステッ
プS17で、Vshift電圧における電界強度を計測
するために、VshiftとVshift電圧よりdv
=−0.2[V]低いパルス電圧からなる階段状のパル
ス電圧を印加し、各電圧における素子電流Ifを測定す
る。さらに前述の(式3)及び(式5)に従って、Vs
hift電圧近傍での素子の電界強度値Fを算出し、メ
モリ1409cの対応するアドレスに選択した素子のF
max値としてステップS4で格納した電界強度値を更
新する。
【0144】ステップS18〜20では、ステップS5
〜7と同様に、予備駆動電圧を行った素子を通常駆動電
圧Vdrvに下げて駆動した時の素子特性評価を行うた
めに、選択された素子に印加するパルス信号の波高値デ
ータTvとして通常駆動電圧値Vdrv=14.5
[V]を設定する。そしてステップS18で、ステップ
S11で選択されている表面伝導型放出素子に、通常駆
動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。この際、Vd
rv電圧における電界強度を計測するために、Vdrv
=14.5[V]とVdrv電圧よりdv=−0.2
[V]低い電圧14.3[V]のパルス電圧からなる階
段状のパルス電圧を印加している。ステップS20では
Vdrv電圧における素子電流Ifを測定する。さらに
前述の(式3)及び(式5)に従って、Vdrv電圧近
傍での素子の電界強度値Fdrvとして算出し、メモリ
1409cに選択した素子のFdrv値として記憶す
る。素子電流値Ifをメモリ1409dに更新して、格
納する。
〜7と同様に、予備駆動電圧を行った素子を通常駆動電
圧Vdrvに下げて駆動した時の素子特性評価を行うた
めに、選択された素子に印加するパルス信号の波高値デ
ータTvとして通常駆動電圧値Vdrv=14.5
[V]を設定する。そしてステップS18で、ステップ
S11で選択されている表面伝導型放出素子に、通常駆
動電圧値Vdrvパルス電圧を印加する。この際、Vd
rv電圧における電界強度を計測するために、Vdrv
=14.5[V]とVdrv電圧よりdv=−0.2
[V]低い電圧14.3[V]のパルス電圧からなる階
段状のパルス電圧を印加している。ステップS20では
Vdrv電圧における素子電流Ifを測定する。さらに
前述の(式3)及び(式5)に従って、Vdrv電圧近
傍での素子の電界強度値Fdrvとして算出し、メモリ
1409cに選択した素子のFdrv値として記憶す
る。素子電流値Ifをメモリ1409dに更新して、格
納する。
【0145】ステップS21では、表示パネル1401
の全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行った
かどうかを調べ、そうでないときはステップS22に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS11に進む。
この時点でVdrvにおける各素子の電子放出効率ηが
均一化される。
の全ての表面伝導型放出素子に対して特性調整を行った
かどうかを調べ、そうでないときはステップS22に進
み、次の表面伝導型放出素子を選択するスイッチマトリ
クス制御信号Tswを出力してステップS11に進む。
この時点でVdrvにおける各素子の電子放出効率ηが
均一化される。
【0146】図19のステップS23〜36はVdrv
における各素子のIfを均一化している。このフローは
図9のステップS10〜19とほぼ同じであるので、違
っている点のみ説明する。このステップにおいては、予
備駆動または特性シフト電圧印加を印加し続け、(式
3)において、Aに相当する放出面積が減少し、徐々に
放出電流が減少する原理を適応したものであり、このス
テップSにおいては電子放出効率ηの変化は小さく、図
18のステップで調整したηが保たれることを用いてい
る。
における各素子のIfを均一化している。このフローは
図9のステップS10〜19とほぼ同じであるので、違
っている点のみ説明する。このステップにおいては、予
備駆動または特性シフト電圧印加を印加し続け、(式
3)において、Aに相当する放出面積が減少し、徐々に
放出電流が減少する原理を適応したものであり、このス
テップSにおいては電子放出効率ηの変化は小さく、図
18のステップで調整したηが保たれることを用いてい
る。
【0147】図21(1),(2)は図19のステップ
を経た前後の素子特性の変化を示している。(a)特性
の素子は(d)特性にシフトする。これにより、通常駆
動電圧Vdrvにおいて、(a)特性と(b)特性の素
子の放出電流はIe3に、素子電流はIf3に揃った。
を経た前後の素子特性の変化を示している。(a)特性
の素子は(d)特性にシフトする。これにより、通常駆
動電圧Vdrvにおいて、(a)特性と(b)特性の素
子の放出電流はIe3に、素子電流はIf3に揃った。
【0148】[実施例5]次に本発明の実施例5につい
て以下に説明する。図25は実施例の、マルチ電子源を
用いた表示パネル2301を構成する各表面伝導型放出
素子に特性調整用の波形信号を加えて個々の表面伝導型
放出素子の電子放出特性を変えるための駆動回路の構成
を示すブロック図である。
て以下に説明する。図25は実施例の、マルチ電子源を
用いた表示パネル2301を構成する各表面伝導型放出
素子に特性調整用の波形信号を加えて個々の表面伝導型
放出素子の電子放出特性を変えるための駆動回路の構成
を示すブロック図である。
【0149】本実施例においては、予備駆動、特性調整
用の電圧シフトパルス印加を実施例1〜4において行っ
たように一つずつ素子を選択し行うのでなく、ライン単
位に行って特性調整を高速に行う点がこれまでの実施例
と異なっている。
用の電圧シフトパルス印加を実施例1〜4において行っ
たように一つずつ素子を選択し行うのでなく、ライン単
位に行って特性調整を高速に行う点がこれまでの実施例
と異なっている。
【0150】また、この装置は個々の放出素子に対応す
る蛍光体での発光輝度を揃えるための装置であり、実施
例3と同様に、蛍光体での発光輝度を測定するための輝
度測定器2314及び輝度データに相当する放出電流I
eまたは素子電流Ifに変換する輝度信号抽出回路23
13が設けられている。
る蛍光体での発光輝度を揃えるための装置であり、実施
例3と同様に、蛍光体での発光輝度を測定するための輝
度測定器2314及び輝度データに相当する放出電流I
eまたは素子電流Ifに変換する輝度信号抽出回路23
13が設けられている。
【0151】2301は表示パネルである。本実施例に
おいて、表示パネル2301には複数の表面伝導型放出
素子がマトリックス状に配線されており、既にフォーミ
ング処理及び活性化処理が完了し、安定化工程にあるも
のとする。表示パネル2301では複数の表面伝導型放
出素子をマトリクス状に配設した基板と、その基板上に
離れて設けられ、表面伝導型放出素子から放出される電
子により発光する蛍光体を有するフェースプレート等を
真空容器中に配設している。さらに行方向配線端子Dx
1〜Dxm及び列方向配線端子Dy1〜Dynを介して
外部の電気回路と接続されている。
おいて、表示パネル2301には複数の表面伝導型放出
素子がマトリックス状に配線されており、既にフォーミ
ング処理及び活性化処理が完了し、安定化工程にあるも
のとする。表示パネル2301では複数の表面伝導型放
出素子をマトリクス状に配設した基板と、その基板上に
離れて設けられ、表面伝導型放出素子から放出される電
子により発光する蛍光体を有するフェースプレート等を
真空容器中に配設している。さらに行方向配線端子Dx
1〜Dxm及び列方向配線端子Dy1〜Dynを介して
外部の電気回路と接続されている。
【0152】2309は、表示パネル2301の蛍光体
に高電圧源2310からの高電圧を印加するための端子
である。2302は駆動ラインを選択するライン選択回
路で、タイミング発生回路2305の指示に従って行方
向配線を選択し、その選択した行方向配線に電源230
3の電圧を印加している。なお、選択されないラインの
電位はGNDレベルに設定される。電源2303は制御
回路2306からの指令値によって、電子源の行方向配
線に印加する電圧を発生している。
に高電圧源2310からの高電圧を印加するための端子
である。2302は駆動ラインを選択するライン選択回
路で、タイミング発生回路2305の指示に従って行方
向配線を選択し、その選択した行方向配線に電源230
3の電圧を印加している。なお、選択されないラインの
電位はGNDレベルに設定される。電源2303は制御
回路2306からの指令値によって、電子源の行方向配
線に印加する電圧を発生している。
【0153】一方2307はバッファアンプ回路で、タ
イミング発生回路105からの制御クロックHscan
信号に同期したタイミングで、表面伝導型放出素子基板
101の列方向配線の端子Dy1〜Dynを駆動する。
バッファアンプの入力値、即ち端子Dy1〜Dynを駆
動する電圧振幅値は電圧設定回路108で決定される。
イミング発生回路105からの制御クロックHscan
信号に同期したタイミングで、表面伝導型放出素子基板
101の列方向配線の端子Dy1〜Dynを駆動する。
バッファアンプの入力値、即ち端子Dy1〜Dynを駆
動する電圧振幅値は電圧設定回路108で決定される。
【0154】電圧設定回路2308は、n個のD/Aコ
ンバータとラッチ回路で構成した。n個のD/Aコンバ
ータに対応したデジタル設定出力値2311は外部か
ら、独立に設定される。具体的には、制御回路2306
が予備駆動、特性調整等のステップに応じて、各素子に
対応した電圧データをデジタル設定出力値2311とし
て設定する。各D/Aコンバータには独立な電圧量が設
定され、ラッチCLK2312により全出力が同期して
更新される。 また2309aはCPUで、制御回路2
309の動作を制御している(後述の図24及び図25
のフローチャート)。2309b,2309cは、各素
子の特性調整のための各素子の特性を記憶するためのメ
モリである。具体的には、2309bは通常駆動電圧V
drv印加時に各素子から放出される輝度量Bを格納
し、2309cは測定した輝度量から特性調整LUT2
306dを参照して、特性調整用電圧パルス印加数をも
とめ、結果を格納しておくメモリである。
ンバータとラッチ回路で構成した。n個のD/Aコンバ
ータに対応したデジタル設定出力値2311は外部か
ら、独立に設定される。具体的には、制御回路2306
が予備駆動、特性調整等のステップに応じて、各素子に
対応した電圧データをデジタル設定出力値2311とし
て設定する。各D/Aコンバータには独立な電圧量が設
定され、ラッチCLK2312により全出力が同期して
更新される。 また2309aはCPUで、制御回路2
309の動作を制御している(後述の図24及び図25
のフローチャート)。2309b,2309cは、各素
子の特性調整のための各素子の特性を記憶するためのメ
モリである。具体的には、2309bは通常駆動電圧V
drv印加時に各素子から放出される輝度量Bを格納
し、2309cは測定した輝度量から特性調整LUT2
306dを参照して、特性調整用電圧パルス印加数をも
とめ、結果を格納しておくメモリである。
【0155】また2314は、2次元CCD等で実現さ
れる輝度測定装置2314で、順次各素子からの輝度情
報を測定し、輝度信号抽出回路2313で蛍光体の色ご
との感度補正等を行っている。輝度信号抽出回路によ
り、素子の放出電流Ieまたは素子電流If特性に相当
する輝度信号に変換されているので、階段状のパルス電
圧を印加することで、電界強度値の評価も実施例1,2
と同様に、(式3)及び(式5)を用いて相対的な電界
強度比較も行うことができる。
れる輝度測定装置2314で、順次各素子からの輝度情
報を測定し、輝度信号抽出回路2313で蛍光体の色ご
との感度補正等を行っている。輝度信号抽出回路によ
り、素子の放出電流Ieまたは素子電流If特性に相当
する輝度信号に変換されているので、階段状のパルス電
圧を印加することで、電界強度値の評価も実施例1,2
と同様に、(式3)及び(式5)を用いて相対的な電界
強度比較も行うことができる。
【0156】以下に本実施例のプロセスフローについて
図26及び27を用いて説明する。図25の制御回路2
306が、プロセス開始の指令を受信すると、制御回路
2306は行単位で通電処理を行うために、タイミング
発生回路2305、電源2304を制御する。図26の
ステップS1からS7が全素子に対する予備駆動電圧印
加と通常駆動電圧における素子特性の評価ステップであ
る。図27のステップS8からS14が通常駆動電圧に
おける素子特性の評価に基づいた特性調整ステップであ
る。
図26及び27を用いて説明する。図25の制御回路2
306が、プロセス開始の指令を受信すると、制御回路
2306は行単位で通電処理を行うために、タイミング
発生回路2305、電源2304を制御する。図26の
ステップS1からS7が全素子に対する予備駆動電圧印
加と通常駆動電圧における素子特性の評価ステップであ
る。図27のステップS8からS14が通常駆動電圧に
おける素子特性の評価に基づいた特性調整ステップであ
る。
【0157】まず、全素子に予備駆動電圧Vpreを印
加するため、ステップS1で、行方向配線端子Dx1〜
Dxmに順次印加すべきVpre電圧−16[V]を電
源2303に設定する。ステップS2で列方向配線端子
Dy1〜Dynを駆動する電位を決定する電圧設定回路
2308をGNDに設定する。ステップS3でライン選
択回路2302を順次切り替えることで、行方向配線端
子Dx1〜Dxm単位で1ラインずつ予備駆動電圧Vp
reをパルス状に印加した(パルス幅1ミリ秒、パルス
高16[V])。印加したパルス数は、Vpreパルス
印加によって、電圧パルス印加する毎に変化していく素
子の電界強度値の変化量が5%程度以下に落ち着くまで
のパルス数を予め測定し、これに基づいて全素子同じパ
ルス数(10パルス)だけ印加した。
加するため、ステップS1で、行方向配線端子Dx1〜
Dxmに順次印加すべきVpre電圧−16[V]を電
源2303に設定する。ステップS2で列方向配線端子
Dy1〜Dynを駆動する電位を決定する電圧設定回路
2308をGNDに設定する。ステップS3でライン選
択回路2302を順次切り替えることで、行方向配線端
子Dx1〜Dxm単位で1ラインずつ予備駆動電圧Vp
reをパルス状に印加した(パルス幅1ミリ秒、パルス
高16[V])。印加したパルス数は、Vpreパルス
印加によって、電圧パルス印加する毎に変化していく素
子の電界強度値の変化量が5%程度以下に落ち着くまで
のパルス数を予め測定し、これに基づいて全素子同じパ
ルス数(10パルス)だけ印加した。
【0158】なお、本実施例ではVpre電圧付近での
各素子の電界強度の個別測定をしなかった。この理由は
後述する。ステップS4〜ステップS7では、各素子を
通常駆動電圧であるVdrvで駆動したときの各素子か
らの輝度信号を測定し、メモリ2306bに格納した。
本実施例においては、Vdrv電圧を12.5[V]と
Vpre電圧に対して非常に小さくして駆動を行った。
これによりVdrvとVpreにおいて、電界強度を測
定しなくても、VdrvとVpreに大きな電圧差を設
定しているので、前述した予備駆動の説明により、最大
電圧としてVpreまたはVshiftの電圧における
素子の電界強度値Fpreと通常駆動電圧Vdrv電圧
における素子の電界強度値Fdrvを比較しなくても、
全ての素子でFpre>Fdrvが成立し、通常駆動電
圧Vdrvにおいて経時的な変化は問題なかったからで
ある。
各素子の電界強度の個別測定をしなかった。この理由は
後述する。ステップS4〜ステップS7では、各素子を
通常駆動電圧であるVdrvで駆動したときの各素子か
らの輝度信号を測定し、メモリ2306bに格納した。
本実施例においては、Vdrv電圧を12.5[V]と
Vpre電圧に対して非常に小さくして駆動を行った。
これによりVdrvとVpreにおいて、電界強度を測
定しなくても、VdrvとVpreに大きな電圧差を設
定しているので、前述した予備駆動の説明により、最大
電圧としてVpreまたはVshiftの電圧における
素子の電界強度値Fpreと通常駆動電圧Vdrv電圧
における素子の電界強度値Fdrvを比較しなくても、
全ての素子でFpre>Fdrvが成立し、通常駆動電
圧Vdrvにおいて経時的な変化は問題なかったからで
ある。
【0159】図27のステップS8からS14が通常駆
動電圧における素子特性の評価に基づいた特性調整ステ
ップである。ステップS8において、メモリ2306b
に格納された各素子からの輝度信号データを読み出し、
特性調整LUT2306dを参照して、各素子に印加す
べきVpre電圧パルス数を決定し、メモリ2306c
に格納した。、特性調整LUT2306dは図6に示す
ようなもので、例えば、ある素子に対して印加すべきV
pre電圧パルス数が10発と参照された場合、メモリ
2306cには、10発の値を格納した。また特性シフ
トする必要の無い素子には0を格納した。
動電圧における素子特性の評価に基づいた特性調整ステ
ップである。ステップS8において、メモリ2306b
に格納された各素子からの輝度信号データを読み出し、
特性調整LUT2306dを参照して、各素子に印加す
べきVpre電圧パルス数を決定し、メモリ2306c
に格納した。、特性調整LUT2306dは図6に示す
ようなもので、例えば、ある素子に対して印加すべきV
pre電圧パルス数が10発と参照された場合、メモリ
2306cには、10発の値を格納した。また特性シフ
トする必要の無い素子には0を格納した。
【0160】ステップS8〜ステップS12で、Vpr
e電圧をライン単位で印加した。この時、各素子ごとに
印加されるパルス数が異なるため、ライン選択回路23
02側と、バッファアンプ2307側からVpre電圧
を半分づつ印加し、選択的に素子特性矯正を行った。
e電圧をライン単位で印加した。この時、各素子ごとに
印加されるパルス数が異なるため、ライン選択回路23
02側と、バッファアンプ2307側からVpre電圧
を半分づつ印加し、選択的に素子特性矯正を行った。
【0161】図28に、Dx1ライン上の素子を特性シ
フト駆動時、表示パネル2301の各端子に印加される
駆動電圧波形を示す。前述のように、各素子は波高値V
pre=16[V]、パルス幅1[ms]の特性シフト
パルスで駆動される。図28(a)は、予備駆動を行っ
ている端子Dx1への駆動波形を示し、これは電源23
03によって駆動される(駆動電圧−8[V])。図2
8(b)と図28(c)は、表示パネル2301の列方
向端子の駆動波形を示している。図28(b)は、端子
Dy1の駆動波形を、図28(c)は端子Dynの駆動
波形を示している。
フト駆動時、表示パネル2301の各端子に印加される
駆動電圧波形を示す。前述のように、各素子は波高値V
pre=16[V]、パルス幅1[ms]の特性シフト
パルスで駆動される。図28(a)は、予備駆動を行っ
ている端子Dx1への駆動波形を示し、これは電源23
03によって駆動される(駆動電圧−8[V])。図2
8(b)と図28(c)は、表示パネル2301の列方
向端子の駆動波形を示している。図28(b)は、端子
Dy1の駆動波形を、図28(c)は端子Dynの駆動
波形を示している。
【0162】このように、印加することで端子Dx1と
端子Dy1の交点の素子にはVpre電圧が2発、Dx
1と端子Dynの交点の素子にはVpre電圧が10発
印加され特性調整される。以上の操作を行うことによ
り、短時間で表示パネル2301の全ての表面伝導型放
出素子について輝度を揃えることができる。
端子Dy1の交点の素子にはVpre電圧が2発、Dx
1と端子Dynの交点の素子にはVpre電圧が10発
印加され特性調整される。以上の操作を行うことによ
り、短時間で表示パネル2301の全ての表面伝導型放
出素子について輝度を揃えることができる。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の表面伝導型放出素子が配設されたマルチ電子源にお
いて、それぞれの表面伝導型放出素子の電子放出特性が
ばらつきを生じるという問題点を解決することができ、
またその素子特性を安定して保つことが可能になる。
数の表面伝導型放出素子が配設されたマルチ電子源にお
いて、それぞれの表面伝導型放出素子の電子放出特性が
ばらつきを生じるという問題点を解決することができ、
またその素子特性を安定して保つことが可能になる。
【図1】 本発明の第1の実施例に係る表面伝導型放出
素子の特性調整信号の一例を示す図である。
素子の特性調整信号の一例を示す図である。
【図2】 表面伝導型放出素子の駆動電圧に対する放出
電流の特性の違いを説明する図である。
電流の特性の違いを説明する図である。
【図3】 予備駆動信号の印加パルス数を変えたときの
電子放出電流の特性図である。
電子放出電流の特性図である。
【図4】 本発明の第1の実施例に係る特性調整信号を
マルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
マルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図5】 マルチ電子源を作成する工程中で発生する異
なる電子放出特性を有する2つの放出素子に駆動電圧を
変えたときの放出電流の特性図である。
なる電子放出特性を有する2つの放出素子に駆動電圧を
変えたときの放出電流の特性図である。
【図6】 特性調整信号の印加パルス数を変えたときの
電子放出電流の特性図である。
電子放出電流の特性図である。
【図7】 特性調整信号を印加した後、所定の駆動電圧
で駆動したときの放出素子の放出電流特性を説明する図
である。
で駆動したときの放出素子の放出電流特性を説明する図
である。
【図8】 図4の装置における電子源の各表面伝導型放
出素子の特性調整フローチャート(1)である。
出素子の特性調整フローチャート(1)である。
【図9】 図8のフロー(1)に続く特性調整フローチ
ャート(2)である。
ャート(2)である。
【図10】 本発明の第2の実施例に係る特性調整信号
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図11】 マルチ電子源を作成する工程中で発生する
異なる電子放出特性を放出素子の駆動電圧を変えたとき
の素子電流の特性図である。
異なる電子放出特性を放出素子の駆動電圧を変えたとき
の素子電流の特性図である。
【図12】 特性調整信号の印加パルス数を変えたとき
の素子電流の特性図である。
の素子電流の特性図である。
【図13】 特性調整信号を印加した後、所定の駆動電
圧で駆動したときの放出素子の素子電流特性を説明する
図である。
圧で駆動したときの放出素子の素子電流特性を説明する
図である。
【図14】 本発明の第3の実施例に係る特性調整信号
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図15】 本発明の第4の実施例に係る特性調整信号
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図16】 本発明の第4の実施例に係る表面伝導型放
出素子の特性調整信号の一例を示す図である。
出素子の特性調整信号の一例を示す図である。
【図17】 図15の装置における電子源の各表面伝導
型放出素子の特性調整フローチャート(1)である。
型放出素子の特性調整フローチャート(1)である。
【図18】 図17のフロー(1)に続く特性調整フロ
ーチャート(2)である。
ーチャート(2)である。
【図19】 図18のフロー(2)に続く特性調整フロ
ーチャート(3)である。
ーチャート(3)である。
【図20】 特性調整信号を印加した前後、所定の駆動
電圧で駆動したときの素子の素子電流特性と電子放出特
性を説明する図である。
電圧で駆動したときの素子の素子電流特性と電子放出特
性を説明する図である。
【図21】 さらなる特性調整信号を印加した前後、所
定の駆動電圧で駆動したときの素子の素子電流特性と電
子放出特性を説明する図である。
定の駆動電圧で駆動したときの素子の素子電流特性と電
子放出特性を説明する図である。
【図22】 マルチ電子源を作成する工程中で発生する
異なる電子放出特性を有する2つの放出素子の駆動電圧
を変えたときの放出電流効率の特性図である。
異なる電子放出特性を有する2つの放出素子の駆動電圧
を変えたときの放出電流効率の特性図である。
【図23】 特性調整信号を印加した後、所定の駆動電
圧で駆動したときの放出素子の放出電流効率を説明する
図である。
圧で駆動したときの放出素子の放出電流効率を説明する
図である。
【図24】 特性調整信号の波高値を変えたときの電子
放出効率の特性図である。
放出効率の特性図である。
【図25】 本発明の第5の実施例に係る特性調整信号
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
をマルチ電子源に印加する装置の概略構成図である。
【図26】 実施例5の電子源の各表面伝導型放出素子
の特性調整フローチャート(1)である。
の特性調整フローチャート(1)である。
【図27】 図26のフロー(1)に続く特性調整フロ
ーチャート(2)である。
ーチャート(2)である。
【図28】 実施例5における表示パネルの各端子に印
加する駆動電圧波形を示す図である。
加する駆動電圧波形を示す図である。
【図29】 本発明の適用が可能な電子放出素子の電気
特性の一例を示すグラフである。
特性の一例を示すグラフである。
【図30】 図29の目盛りを変更して表した電気特性
図である。
図である。
【図31】 本発明の実施例に係る予備駆動に使用され
る電圧波形を示す図である。
る電圧波形を示す図である。
【図32】 本発明の実施例に係る電子放出素子につい
ての、放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の一例を示すグラフである。
ての、放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の一例を示すグラフである。
【図33】 本発明の実施例に係る電子放出素子につい
ての、放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の一例を示すグラフである。
ての、放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の一例を示すグラフである。
【図34】 表面伝導型放出素子の概略平面図である。
【図35】 単純マトリクス配置の電子源の概略図であ
る。
る。
301:表示パネル、302:高圧端子、303,30
4:スイッチマトリクス回路、305:電流検出器、3
06,307:パルス発生器、308:パルス波高値設
定回路、309:制御回路、309a:CPU、309
b,309c:メモリ、310:スイッチマトリクス制
御回路、311:高圧電源。
4:スイッチマトリクス回路、305:電流検出器、3
06,307:パルス発生器、308:パルス波高値設
定回路、309:制御回路、309a:CPU、309
b,309c:メモリ、310:スイッチマトリクス制
御回路、311:高圧電源。
Claims (33)
- 【請求項1】 複数の電子放出素子に電圧V2を与えて
前記電子放出素子を駆動する電子源、の特性調整方法で
あって、 前記複数の電子放出素子の特性を測定する測定工程と、 前記電子放出素子に、電子放出を伴う電圧範囲における
電流Iと電圧Vとの関係をI=f(V)なる関数で表現
し、f'(V)を電圧Vにおけるf(V)の微係数とする
時、 【数1】 を満たす電圧V1を印加する電圧印加工程とを有してお
り、該電圧印加工程においては、前記測定結果に基づい
て前記電圧V1を印加する時間を設定することを特徴と
する電子源の特性調整方法。 - 【請求項2】 前記電圧V1及びV2が、パルス電圧で
ある請求項1に記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項3】 前記電圧印加工程においては、測定され
た各電子放出素子の特性に基づいて前記複数の電子放出
素子の特性の基準値を求め、前記複数の電子放出素子が
該基準値に応じた値となるように前記複数の電子放出素
子の内の該当する素子のそれぞれに設定した時間、前記
電圧V1を印加することを特徴とする請求項1または2
に記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項4】 前記電子放出素子は、一対の電極間に与
えられる電位差により電子を放出するものであり、前記
測定工程よりも前に、前記一対の電極間に堆積物を堆積
させる工程を有しており、前記測定工程は、前記堆積物
のさらなる体積を抑制する雰囲気で行うことを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の電子源の特性調整方
法。 - 【請求項5】 前記電圧V1が電圧V2より大きいこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子源の
特性調整方法。 - 【請求項6】 前記電圧V1は、前記電圧印加工程の後
に、前記電子放出素子を駆動すべく前記電圧V2を印加
した時に前記電子放出素子に流れる電流をIf2、前記
電圧印加工程において前記電子放出素子に前記電圧V1
を印加した時に前記電子放出素子に流れる電流をIfl
としたとき、If2≦0.7If1となる電圧である請
求項5に記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項7】 前記複数の電子放出素子の全部に、予め
前記電圧V1を、前記(式1) の左辺の値の変化率が5
%以下になるまでの時間、印加することを特徴とする請
求項1〜6のいずれかに記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項8】 前記複数の電子放出素子の全部に、予
め、電圧V1より小さく、かつ 【数2】 を満たす電圧V3を前記(式2) の左辺の値の変化率が
5%以下になるまでの時間、印加することを特徴とする
請求項1〜7のいずれかに記載の電子源の特性調整方
法。 - 【請求項9】 前記電圧V3は、前記電圧V1印加工程
の後に、前記電子放出素子を駆動すべく前記電圧V2を
印加した時に前記電子放出素子に流れる電流をIf2、
前記電圧V3印加工程において前記電子放出素子に前記
電圧V3を印加した時に前記電子放出素子に流れる電流
をIf3としたとき、If2≦0.7If3となる電圧
である請求項8に記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項10】 前記測定工程は、各電子放出素子に前
記の各電圧を印加する毎に、当該電子放出素子より放出
される放出電流を測定することを特徴とする請求項1〜
9のいずれかに記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項11】 前記測定工程では、各電子放出素子に
前記電圧印加工程毎に、当該電子放出素子の素子電流を
測定することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記
載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項12】 前記測定工程では、各電子放出素子に
前記電圧印加工程毎に、当該電子放出素子より放出され
る電子により発光される蛍光体の発光輝度を測定し、そ
の測定した輝度を該電子放出素子の放出電流または素子
電流に相当する値に変換することを特徴とする請求項1
〜9のいずれかに記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項13】 前記測定工程では、各電子放出素子に
前記電圧印加工程毎に、当該電子放出素子から放出され
る電子放出効率を測定することを特徴とする請求項1〜
9のいずれかに記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項14】 前記電圧印加工程後、前記複数の電子
放出素子の特性を電圧V2で再度測定する再測定工程
と、再測定の結果に基づいて前記複数の電子放出素子の
駆動電圧であるV2を変更する工程とをさらに具備する
ことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の電
子源の特性調整方法。 - 【請求項15】 前記電子源が、基板上に複数の電子放
出素子用電極及び導電膜を形成する工程と、前記電極を
介して前記導電膜に通電することにより前記複数の電子
放出素子の電子放出部を形成する工程とを経て作製され
たものであることを特徴とする請求項1〜14のいずれ
かに記載の電子源の特性調整方法。 - 【請求項16】 基板上に複数の電子放出素子がマトリ
クス状に配列された電子源と、該電子源に駆動電圧を出
力する駆動手段とを有する電子発生装置の特性調整方法
であって、該電子源の特性調整を請求項1〜15のいず
れかに記載の方法を用いて行うことを特徴とする電子発
生装置の特性調整方法。 - 【請求項17】 複数の電子放出素子に電圧V2を与え
て前記電子放出素子を駆動する電子源、の製造方法であ
って、 前記複数の電子放出素子の特性を測定する測定工程と、 前記電子放出素子に、電子放出を伴う電圧範囲における
電流Iと電圧Vとの関係をI=f(V)なる関数で表現
し、f'(V)を電圧Vにおけるf(V)の微係数とする
時、 【数3】 を満たす電圧V1を印加する電圧印加工程とを有してお
り、該電圧印加工程においては、前記測定結果に基づい
て前記電圧V1を印加する時間を設定することを特徴と
する電子源の製造方法。 - 【請求項18】 前記電圧V1及びV2が、パルス電圧
である請求項17に記載の電子源の製造方法。 - 【請求項19】 前記電圧印加工程においては、測定さ
れた各電子放出素子の特性に基づいて前記複数の電子放
出素子の特性の基準値を求め、前記複数の電子放出素子
が該基準値に応じた値となるように前記複数の電子放出
素子の内の該当する素子のそれぞれに設定した時間、前
記電圧V1を印加することを特徴とする請求項17また
は18に記載の電子源の製造方法。 - 【請求項20】 前記電子放出素子は、一対の電極間に
与えられる電位差により電子を放出するものであり、前
記測定工程よりも前に、前記一対の電極間に堆積物を堆
積させる工程を有しており、前記測定工程は、前記堆積
物のさらなる体積を抑制する雰囲気で行うことを特徴と
する請求項17〜19のいずれかに記載の電子源の製造
方法。 - 【請求項21】 前記電圧V1が電圧V2より大きいこ
とを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載の電
子源の製造方法。 - 【請求項22】 前記電圧印加工程において印加される
電圧V1は、前記電圧印加工程の後に、前記電子放出素
子を駆動すべく前記電圧V2を印加した時に前記電子放
出素子に流れる電流をIf2、前記電圧印加工程におい
て前記電子放出素子に前記電圧V1を印加した時に前記
電子放出素子に流れる電流をIflとしたとき、If2
≦0.7If1となる電圧である請求項21に記載の電
子源の製造方法。 - 【請求項23】 前記複数の電子放出素子の全部に、予
め前記電圧V1を、前記(式1) の左辺の値の変化率が
5%以下になるまでの時間、印加することを特徴とする
請求項17〜22のいずれかに記載の電子源の製造方
法。 - 【請求項24】 前記複数の電子放出素子の全部に、予
め、電圧V1より小さく、かつ 【数4】 を満たす電圧V3を前記(式2) の左辺の値の変化率が
5%以下になるまでの時間、印加することを特徴とする
請求項17〜23のいずれかに記載の電子源の製造方
法。 - 【請求項25】 前記電圧V3は、前記電圧V1印加工
程の後に、前記電子放出素子を駆動すべく前記電圧V2
を印加した時に前記電子放出素子に流れる電流をIf
2、前記電圧V3印加工程において前記電子放出素子に
前記電圧V3を印加した時に前記電子放出素子に流れる
電流をIf3としたとき、If2≦0.7If3となる
電圧である請求項24に記載の電子源の製造方法。 - 【請求項26】 前記測定工程は、各電子放出素子に前
記電圧印加工程毎に、当該電子放出素子より放出される
放出電流を測定することを特徴とする請求項17〜25
のいずれかに記載の電子源の製造方法。 - 【請求項27】 前記測定工程では、各電子放出素子に
前記電圧印加工程毎に、当該電子放出素子の素子電流を
測定することを特徴とする請求項17〜25のいずれか
に記載の電子源の製造方法。 - 【請求項28】 前記測定工程では、各電子放出素子に
前記電圧印加工程毎に、当該電子放出素子より放出され
る電子により発光される蛍光体の発光輝度を測定し、そ
の測定した輝度を該電子放出素子の放出電流または素子
電流に相当する値に変換することを特徴とする請求項1
7〜25のいずれかに記載の電子源の製造方法。 - 【請求項29】 前記測定工程では、各電子放出素子に
前記電圧印加工程毎に、当該電子放出素子から放出され
る電子放出効率を測定することを特徴とする請求項17
〜25のいずれかに記載の電子源の製造方法。 - 【請求項30】 前記電圧印加工程後、前記複数の電子
放出素子の特性を電圧V2で再度測定する再測定工程
と、再測定の結果に基づいて前記複数の電子放出素子の
駆動電圧であるV2を変更する工程とをさらに具備する
ことを特徴とする請求項17〜29のいずれかに記載の
電子源の製造方法。 - 【請求項31】 前記電子源が、基板上に複数の電子放
出素子用電極及び導電膜を形成する工程と、前記電極を
介して前記導電膜に通電することにより前記複数の電子
放出素子の電子放出部を形成する工程とを経て作製され
たものであることを特徴とする請求項17〜30のいず
れかに記載の電子源の製造方法。 - 【請求項32】 基板上に複数の電子放出素子がマトリ
クス状に配列された電子源と、該電子源に駆動電圧を出
力する駆動手段とを有する電子発生装置の特性調整方法
であって、該電子源を請求項17〜31のいずれかに記
載の方法を用いて製造することを特徴とする電子発生装
置の製造方法。 - 【請求項33】 基板上に複数の電子放出素子を配設し
てなる電子源の各素子の電子放出特性を調整する特性調
整装置であって、 前記電子源を構成する電子放出素子の少なくとも1つず
つを順次選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された素子に印加すべき電圧パ
ルスの波高値及び印加パルス数を設定する波高値設定手
段と、 前記波高値設定手段の設定に基づいて電圧パルスVを選
択された素子に印加するパルス発生手段と、 前記電子放出素子からの電子放出を伴う電圧範囲におけ
る電流Iと電圧Vとの関係をI=f(V)なる関数で表
現し、f'(V)を電圧Vにおけるf(V)の微係数とす
る時、f(V)/{V・f'(V)− 2f(V)}を測
定する回路と、 測定結果を格納するメモリと、 該メモリの出力に基づいて前記波高値設定手段の電圧パ
ルスの印加パルス数を再設定する制御手段とを具備する
ことを特徴とする特性調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4935999A JP2000251688A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4935999A JP2000251688A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000251688A true JP2000251688A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=12828837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4935999A Pending JP2000251688A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 電子源及び電子発生装置の特性調整方法及び製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000251688A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100479944B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2005-04-07 | 캐논 가부시끼가이샤 | 화상형성장치의 특성조정방법, 화상형성장치의 제조방법및 화상형성장치의 특성조정장치 |
| KR100552362B1 (ko) * | 2001-03-29 | 2006-02-20 | 가부시끼가이샤 도시바 | 전계 방출 전자 이미터들을 제조하는 방법 및 그 위에매트릭스 전자 이미터 어레이가 형성된 기판들을 제조하는방법 |
| JP2007311188A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Mitsubishi Electric Corp | 電子放出装置の製造方法 |
-
1999
- 1999-02-26 JP JP4935999A patent/JP2000251688A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| KR100479944B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2005-04-07 | 캐논 가부시끼가이샤 | 화상형성장치의 특성조정방법, 화상형성장치의 제조방법및 화상형성장치의 특성조정장치 |
| JP2007311188A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Mitsubishi Electric Corp | 電子放出装置の製造方法 |
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