JP2000252458A - 半導体素子 - Google Patents
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- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
ができるFETなどの半導体素子を提供する。 【解決手段】 サファイアよりなる基板11の上にundo
pe−AlGaNよりそれぞれなるバッファ層12および
下地層13を介してn型AlGaNよりなる電子供給層
14およびn型GaNよりなる電子走行層15が順次積
層されている。電子走行層15の上には絶縁膜16を介
してゲート電極17が設けられている。絶縁膜16はA
lNよりなる第1の絶縁膜16aとSiO2 よりなる第
2の絶縁膜16bとが電子走行層15の側から順に積層
された構造を有している。このように第2の絶縁膜16
bを設けることにより、第1の絶縁膜16aのみでは発
生してしまうリーク電流を抑制できる。また、第2の絶
縁膜を備える代わりに、第1の絶縁膜をAlの組成比が
異なるAl含有窒化物系III族ナイトライド化合物半
導体の多層膜により構成するようにしてもよい。
Description
V族化合物半導体によりチャネル層が構成されると共
に、チャネル層と制御電極との間に絶縁膜が設けられた
半導体素子に関する。
るガリウムナイトライド(GaN)はその禁制帯幅が
3.4eVと大きく、間接遷移伝導帯は更にその上2.
0eV以上のところにあると考えられている。また、G
aNの飽和速度は約2.5×107 cm/sであり、他
の半導体であるシリコン(Si)やガリウム砒素(Ga
As)や炭化ケイ素(SiC)に比べて大きい。更に、
GaNの破壊電場は約5×106 V/cmと、SiやG
aAsよりも一桁以上大きく、SiCよりも大きい。そ
れゆえ、GaNは高周波、高温、大電力用半導体素子を
構成する材料として大きな可能性を持つことが予想され
てきた。
体素子の試作例も見られるようになった。例えば、電界
効果トランジスタ(Field Effect Transistor ;FE
T)に関しては、ショットキーゲート電界効果トランジ
スタ(Metal-Semiconductor Field Effect Transistor
;MESFET)あるいは高電子移動度トランジスタ
(High Electron Mobility Transistor ;HEMT)な
どの例が報告されている(例えば、Appl. Phys. Lett.,
62 (1993) p.1786 ; Appl. Phys. Lett., 65 (1994)
p.1121 ; Appl. Phys. Lett., 69 (1996) p.794 ; App
l. Phys. Lett., 68 (1996) p.2849)。更に、最近に至
っては、金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ
(Metal-Insulator-Semiconductor Field Effect Trans
istor ;MISFET)の例も報告されている(例え
ば、Electron Lett., 34 (1998) p.592 ; J.Appl. Phy
s., 82 (1997) p.5843 )。
Tの一例を表すものである(Electron Lett., 34 (199
8) p.592 参照)。このMISFETは、例えば、サフ
ァイアよりなる基板101の上にGaNよりなるバッフ
ァ層102,不純物を添加していないアルミニウムガリ
ウムナイトライド(undope−AlGaN;undope−は不
純物を添加していないことを表す)よりなる下地層10
3およびn型GaNよりなるチャネル層としての電子走
行層104が順次積層され、電子走行層104の上には
アルミニウムナイトライド(AlN)よりなる絶縁膜1
05を介して制御電極としてのゲート電極106が形成
された構造を有している。電子走行層104の上には、
また、n型GaNよりそれぞれなるソース領域107お
よびドレイン領域108がゲート電極106を間に挟む
ように形成されており、それぞれに対応してソース電極
109およびドレイン電極110がそれぞれ設けられて
いる。これらソース電極109およびドレイン電極11
0はソース領域107およびドレイン領域108とそれ
ぞれオーミック接触しており、ゲート電極106は絶縁
膜105と非オーミック接触状態となっている。
化学的および熱的に安定でかつ高抵抗のAlNよりなる
絶縁膜105をゲート電極106と電子走行層104と
の間に有しているので、Si系の金属−酸化膜−半導体
電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Fi
eld Effect Transistor ;MOSFET)と同様に反転
層をチャネルとして動作させることが可能であり、入力
振幅を大きくとることができるものと期待されていた
(J.Appl.Phys.; 82 (1997) p.5843参照)。
よりなる絶縁膜105を用いた従来のMISFETで
は、ゲート電極106に電圧を印加すると電荷が絶縁膜
105を通過してしまい、ゲート電極106と電子走行
層104との間のリーク電流を少なく押さえることが難
しいという問題があった。そのため、MISFETが有
する本来の性能を十分に得ることができなかった。
ので、その目的は、絶縁膜を通過するリーク電流を少な
くすることができる半導体素子を提供することにある。
は、チャネル層と制御電極との間に絶縁膜を備えると共
に、チャネル層は、III族元素であるガリウム,アル
ミニウム,ホウ素およびインジウムからなる群のうちの
少なくとも1種と、V族元素である窒素,リンおよびヒ
素からなる群のうちの少なくとも窒素とを含む窒化物系
III−V族化合物半導体よりなるものであって、絶縁
膜は多層膜により構成されている。
層と制御電極との間に絶縁膜を備えると共に、チャネル
層は、III族元素であるガリウム,アルミニウム,ホ
ウ素およびインジウムからなる群のうちの少なくとも1
種と、V族元素である窒素,リンおよびヒ素からなる群
のうちの少なくとも窒素とを含む窒化物系III−V族
化合物半導体よりなるものであって、絶縁膜はIII族
元素としてアルミニウムを少なくとも含む窒化物系II
I−V族化合物半導体よりなると共に、チャネル層の側
から制御電極の側に向かってアルミニウムの組成比が変
化しているものである。
層膜により構成されているので、制御電極に電圧が印加
されても、絶縁膜を通過するリーク電流が抑制される。
がIII族元素としてアルミニウムを少なくとも含む窒
化物系III−V族化合物半導体よりなると共に、チャ
ネル層の側から制御電極の側に向かってアルミニウムの
組成比が変化しているので、制御電極に電圧が印加され
ても、絶縁膜を通過するリーク電流が抑制される。
て図面を参照して詳細に説明する。
1の実施の形態に係る半導体素子であるFETの断面構
成を表すものである。このFETは、例えば、基板11
の一面に、バッファ層12を介して下地層13,電子供
給層14およびチャネル層としての電子走行層15が順
次積層された構成を有している。
れており、バッファ層12などは基板11のc面すなわ
ち劈開(0001)面に形成されている。バッファ層1
2は、例えば、厚さが50nmであり、不純物を添加し
ないundope−Al0.15Ga0.85Nにより構成されてい
る。このバッファ層12は非晶質に近い結晶よりなり、
下地層13を成長させる際の核となる核形成層(nuclea
tion layer)ともいわれるものである。
り、不純物を添加しないundope−Al0.15Ga0.85Nの
結晶により構成されている。電子供給層14は、例え
ば、厚さが5nmであり、Siなどのn型不純物が添加
されたn型Al0.15Ga0.85Nの結晶により構成されて
いる。この電子供給層14の不純物濃度は、例えば、2
×1019/cm3 程度となっている。電子走行層15
は、例えば、厚さが15nmであり、Siなどのn型不
純物が添加されたn型GaNの結晶により構成されてい
る。この電子走行層15の不純物濃度は、例えば、2×
1019/cm3 程度となっている。
とをそれぞれ制御することにより、または、後述するゲ
ート電極17を構成する金属の種類を変えてゲート電極
17の仕事関数値を変えることにより、ゲート閾値電圧
を適宜に調節することができる。すなわち、不純物濃度
を高くすればノルマルオン(デプレッションモード;de
pletion mode)となり、不純物濃度を低くすればノルマ
ルオフ(エンハンスメントモード;enhancement mode)
となる。ちなみに、本実施の形態ではデプレッションモ
ードとなっている。
例えば、絶縁膜16を介して制御電極としてのゲート電
極17が形成されている。この絶縁膜16は電子走行層
15とゲート電極17との間において積層された多層膜
により構成されており、例えば、電子走行層15の側に
設けられた第1の絶縁膜16aと、第1の絶縁膜16a
とゲート電極17との間に設けられた第2の絶縁膜16
bとを含んでいる。
nmであり、III族元素としてアルミニウム(Al)
を少なくとも含む窒化物系III−V族化合物半導体に
より構成されている。具体的には、例えば、不純物を添
加しないundope−AlNまたはundope−AlGaNなど
により構成されている。なお、第1の絶縁膜16aを構
成する窒化物系III−V族化合物半導体におけるアル
ミニウムの組成比は高い方が好ましい。アルミニウムの
組成比が高いほど絶縁障壁が大きくなると共に、格子不
整合が緩和していない場合にはピエゾ効果による界面の
二次電子生成量が多くなるからである。従って、第1の
絶縁膜16aはAlNにより構成される方がより好まし
い。
0nmであり、アルミニウムを少なくとも含む窒化物系
III−V族化合物半導体以外の絶縁体により構成され
ている。具体的には、二酸化ケイ素(SiO2 ),窒化
ケイ素(Si3 N4 )または酸化アルミニウム(Al2
O3 )などにより構成されている。このように、アルミ
ニウム含有窒化物系III−V族化合物半導体よりなる
第1の絶縁膜16aに加えて、SiO2 ,Si3 N4 ま
たはAl2 O3 などよりなる第2の絶縁膜16bを設け
ているのは、第2の絶縁膜16bにより絶縁膜16を通
過するリーク電流を抑制するためである。
側からニッケル(Ni)層および金(Au)層を順次積
層した構成を有しており、絶縁膜16とは非オーミック
接触状態となっている。
また、例えば、ゲート電極17を間に挟むように第1の
絶縁膜16aを介してソース電極18とドレイン電極1
9とが離間してそれぞれ設けられている。但し、これら
ソース電極18およびドレイン電極19は電子走行層1
5に直接設けられていてもよい。ソース電極18および
ドレイン電極19は、例えば、第1の絶縁膜16aの側
からチタン(Ti)層,アルミニウム層,白金(Pt)
層および金層を順次積層して加熱処理により合金化した
構造をそれぞれ有している。これらソース電極18およ
びドレイン電極19は、電子走行層15とそれぞれオー
ミック接触している。
うにして製造することができる。
基板11を用意し、水素(H2 )ガス雰囲気中において
1050℃でクリーニングする。次いで、基板11の一
面に、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical V
apor Deposition )法により温度を550℃に下げて原
料ガスを供給しつつ、undope−Al0.15Ga0.85Nより
なるバッファ層12を成長させる。続いて、このバッフ
ァ層12の上に、例えば、同じくMOCVD法により温
度を990℃に上げて原料ガスを供給しつつ、undope−
Al0.15Ga0.85Nよりなる下地層13,n型Al0.15
Ga0.85Nよりなる電子供給層14,n型GaNよりな
る電子走行層15を順次成長させる。そののち、電子走
行層15の上に、例えば、同じくMOCVD法により温
度を1000℃に上げて原料ガスを供給しつつ、undope
−AlNあるいはundope−AlGaNよりなる第1の絶
縁膜16aを成長させる。
例えば、ガリウムの原料としてトリメチルガリウム(G
a(CH3 )3 ;TMG),アルミニウムの原料として
トリメチルアルミニウム(Al(CH3 )3 ;TM
A),窒素の原料としてアンモニア(NH3 )およびn
型不純物の原料としてシラン(SiH4 )をそれぞれ用
いる。各ガスの流量は、例えば、TMGが40μmol
/min,TMAが10μmol/min,アンモニア
が0.4mol/minおよびシランが約0.01〜
0.1μmol/minである。また、原料ガスと共
に、キャリアガスとして例えば8リットル/minの水
素ガスと8リットル/minの窒素(N2 )ガスを流
す。成長圧力は例えば250Torrである。
させたのち、この第1の絶縁膜16aの上に、例えば、
プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition )法によ
りSiO2 などの絶縁体よりなる第2の絶縁膜16bを
形成する。第2の絶縁膜16bを形成したのち、例え
ば、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching;
RIE)法により、ソース電極18およびドレイン電極
19の各形成領域にそれぞれ対応して第2の絶縁膜16
bを選択的に除去し、第1の絶縁膜16aを露出させ
る。
ち、露出させた第1の絶縁膜16aの上に、例えば、チ
タン層,アルミニウム層,白金層および金層を順次蒸着
し、熱処理により合金化を行い、ソース電極18および
ドレイン電極19をそれぞれ形成する。そののち、ソー
ス電極18とドレイン電極19との間の第2の絶縁膜1
6bの上に、例えば、ニッケル層および金層を順次蒸着
してゲート電極17を形成する。これにより、図1に示
したFETが形成される。
ので、ゲート電極17に負の電圧を印加すると電子走行
層15内に空乏層が形成され、ソース電極18とドレイ
ン電極19との間に流れるドレイン電流が減る。ここで
は、アルミニウム含有窒化物系III−V族化合物半導
体よりなる第1の絶縁膜16aとゲート電極17との間
にアルミニウム含有窒化物系III−V族化合物半導体
以外の絶縁体よりなる第2の絶縁膜16bが設けられて
いるので、絶縁膜16を通過するリーク電流が抑制され
る。
のFETの作用について更に説明する。
mのAlNにより構成すると共に、第2の絶縁膜16b
を厚さ10nmのSiO2 により構成した上述のFET
を用意し、ゲート電極17に印加するゲート電圧VG を
変化させてソース電極18とドレイン電極19との間の
ドレイン電流ID およびドレイン電圧VD をそれぞれ測
定した。なお、ゲート長は2μm、ゲート幅は40μm
であり、ゲート電圧VG は−15V,−12V,−9
V,−6V,−3V,0Vおよび3Vと変化させた。そ
の結果を図2に示す。
位;mA)であり、横軸はドレイン電圧VD (単位;
V)である。また、Aはゲート電圧VG が−15Vの場
合、Bはゲート電圧VG が−12Vの場合、Cはゲート
電圧VG が−9Vの場合、Dはゲート電圧VG が−6V
の場合、Eはゲート電圧VG が−3Vの場合、Fはゲー
ト電圧VG が0Vの場合、Gはゲート電圧VG が3Vの
場合における各ドレイン電流ID −ドレイン電圧VD 特
性をそれぞれ示している。図2から分かるように、本実
施の形態のFETでは、A〜Gのいずれにおいても、ド
レイン電圧VD が0Vの時のドレイン電流ID は約5
8.208pAであり、0に極めて近い値となってい
る。すなわち、絶縁膜16を通過するリーク電流は極め
て少ない。
て、第2の絶縁膜を削除したことを除き本実施の形態と
同一の構成を有するFETを用意すると共に、比較例2
として、第2の絶縁膜を削除しかつ第1の絶縁膜の厚さ
を12nmとしたことを除き本実施の形態と同一の構成
を有するFETを用意し、本実施の形態と同様にしてド
レイン電流ID −ドレイン電圧VD 特性をそれぞれ調べ
た。なお、それらにおけるゲート長およびゲート幅は本
実施の形態と同一であり、ゲート電圧VG は−4V,−
3V,−2,−1V,0V,1V,2Vおよび3Vと変
化させた。比較例1の結果を図3に、比較例2の結果を
図4にそれぞれ示す。
流ID (単位;mA)であり、横軸はドレイン電圧VD
(単位;V)である。また、Aはゲート電圧VG が−4
Vの場合、Bはゲート電圧VG が−3Vの場合、Cはゲ
ート電圧VG が−2Vの場合、Dはゲート電圧VG が−
1Vの場合、Eはゲート電圧VG が0Vの場合、Fはゲ
ート電圧VG が1Vの場合、Gはゲート電圧VG が2V
の場合,Hはゲート電圧VG が3Vの場合における各ド
レイン電流ID −ドレイン電圧VD 特性をそれぞれ示し
ている。
がAlNよりなる第1の絶縁膜のみにより構成されてい
る場合には、ドレイン電圧VD が2.5V程度よりも低
い領域においてドレイン電流ID の値が負となり、しか
もその絶対値がかなり大きくなっている。すなわち、比
較例1および比較例2においては、絶縁膜を通過するリ
ーク電流が多く発生している。また、比較例1と比較例
2とを比較すれば分かるように、AlNよりなる第1の
絶縁膜を多少厚くしても、リーク電流は抑制されず、む
しろ特性は悪化していることが分かる。すなわち、リー
ク電流の発生は絶縁膜の膜厚が薄いためではなく、Al
Nよりなる絶縁膜に原因があるものと考えられる。
のように、アルミニウム含有窒化物系III−V族化合
物半導体よりなる第1の絶縁膜16aとゲート電極17
との間にアルミニウム含有窒化物系III−V族化合物
半導体以外の絶縁体よりなる第2の絶縁膜16bを設け
ることにより、絶縁膜16を通過するリーク電流を大幅
に抑制できることが分かる。
16をアルミニウム含有窒化物系III−V族化合物半
導体よりなる第1の絶縁膜16aと、アルミニウム含有
窒化物系III−V族化合物半導体以外の絶縁体よりな
る第2の絶縁膜16bとの多層膜により構成するように
したので、絶縁膜16の信頼性を高めることができ、絶
縁膜16を通過するリーク電流の発生を抑制することが
できる。よって、ゲート電極17に大きなゲート電圧を
印加することができ、反転層の形成などの本来MISF
ETが有する性能(J.Appl.Phys.; 82 (1997) p.5843参
照)を十分に得ることができる。
の実施の形態に係るFETの断面構成を表すものであ
る。このFETは、絶縁層26の構成が異なることを除
き、第1の実施の形態に係るFETと同一の構成を有し
ている。よって、ここでは、同一の構成要素には同一の
符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ニウムを少なくとも含む窒化物系III−V族化合物半
導体よりなる第1の絶縁層により構成されている。但
し、この絶縁層26は、電子走行層15とゲート電極1
7との間において積層されアルミニウムの組成比が異な
る多層膜により構成されている。例えば、ここでは、電
子走行層15の側に設けられアルミニウムの組成比が低
い低Al膜26aと、この低Al膜26aとゲート電極
17との間に設けられ低Al膜26aよりもアルミニウ
ムの組成比が高い高Al膜26bとを含んでいる。すな
わち、電子走行層15の側よりもゲート電極17の側の
方がアルミニウムの組成比が高くなっている。
さが6nmのAlGaNにより構成されており、高Al
膜26bは厚さが6nmのAlNまたは低Al膜26a
よりもアルミニウムの組成比が高いAlGaNにより構
成されている。なお、このようにアルミニウムの組成比
が異なるアルミニウム含有窒化物系III−V族化合物
半導体の多層膜により絶縁膜26を構成しているのは、
アルミニウムの組成比が高いと絶縁障壁は大きくなる
が、その一方で電子走行層15との格子不整が大きくな
るために欠陥が生じやすく、リーク電流が発生する原因
となってしまうと考えられるからである。そこで、電子
走行層15とアルミニウムの組成比が高く絶縁障壁が大
きい高Al膜26bとの間にアルミニウムの組成比が低
い低Al膜26aを設け、絶縁膜26の欠陥を削減して
リーク電流を抑制するようになっている。
19は、低Al膜26aおよび高Al膜26bを介して
電子走行層15の基板11と反対側に設けられている。
但し、電子走行層15に直接設けるようにしてもよい。
実施の形態と同様にして製造することができる。また、
第1の実施の形態と同様に作用し、アルミニウムの組成
比が異なるアルミニウム含有窒化物系III−V族化合
物半導体の多層膜により構成された絶縁膜26によっ
て、リーク電流が抑制される。
26をアルミニウムの組成比が異なるアルミニウム含有
窒化物系III−V族化合物半導体の多層膜により構成
するようにしたので、絶縁膜26の欠陥を低減すること
ができる。すなわち、第1の実施の形態と同様に、絶縁
膜26の信頼性を高くすることができ、絶縁膜26を通
過するリーク電流の発生を抑制することができる。
の実施の形態に係るFETの断面構成を表すものであ
る。このFETは、絶縁層36の構成が異なることを除
き、第1の実施の形態に係るFETと同一の構成を有し
ている。よって、ここでは、同一の構成要素には同一の
符号を付し、その詳細な説明を省略する。
り、III族元素としてアルミニウムを少なくとも含む
窒化物系III−V族化合物半導体よりなる第1の絶縁
層により構成されている。また、この絶縁層36は電子
走行層15の側からゲート電極17の側に向かってアル
ミニウムの組成比が徐々に高くなるように変化してい
る。具体的には、例えば、電子走行層15の側はアルミ
ニウムの組成比が低いAlGaNにより構成されてお
り、ゲート電極17の側に向かうに従って徐々にアルミ
ニウムの組成比が高いAlGaNにより構成され、ゲー
ト電極17の側はAlNにより構成されている。
行層15の側からゲート電極17の側に向かって高くな
っているのは、第2の実施の形態でも説明したように、
アルミニウムの組成比が高いと絶縁障壁は大きくなる
が、その一方で電子走行層15との格子不整が大きくな
り欠陥が生じやすいからである。そこで、アルミニウム
の組成比を徐々に高くして絶縁膜36の欠陥を削減し、
リーク電流を抑制するようになっている。
19は、絶縁膜36を介して電子走行層15の基板11
と反対側に設けられている。但し、電子走行層15に直
接設けるようにしてもよい。
実施の形態と同様にして製造することができる。また、
第1の実施の形態と同様に作用し、アルミニウムの組成
比変化しているアルミニウム含有窒化物系III−V族
化合物半導体よりなる絶縁膜36によって、リーク電流
が抑制される。
36をアルミニウムの組成比が変化しているアルミニウ
ム含有窒化物系III−V族化合物半導体により構成す
るようにしたので、第1の実施の形態と同様に、絶縁膜
36の信頼性を高くすることができ、絶縁膜36を通過
するリーク電流の発生を抑制することができる。
の実施の形態に係るFETの断面構成を表すものであ
る。このFETは、絶縁層46の構成が異なることを除
き、第1の実施の形態に係るFETと同一の構成を有し
ている。よって、ここでは、同一の構成要素には同一の
符号を付し、その詳細な説明を省略する。
に、電子走行層15とゲート電極17との間において積
層された多層膜により構成されている。例えば、電子走
行層15の側から順に積層された低Al膜46a,高A
l膜46bおよび第2の絶縁膜46cを含んでいる。低
Al膜46aは、例えば、厚さが6nmであり、アルミ
ニウム含有窒化物系III−V族化合物半導体により構
成されている。高Al膜46bは、例えば、厚さが6n
mであり、低Al膜46aよりもアルミニウムの組成比
が高いアルミニウム含有窒化物系III−V族化合物半
導体により構成されている。すなわち、本実施の形態で
は、低Al膜46aと高Al膜46bとにより第1の実
施の形態に係る第1の絶縁膜が構成されている。また、
第2の絶縁膜46cは、第1の実施の形態に係る第2の
絶縁膜16bと同一の構成を有している。
実施の形態と同様にして製造することができる。また、
第1の実施の形態と同様に作用し、低Al膜46aと高
Al膜46bとの多層膜よりなる第1の絶縁膜および第
2の絶縁膜46cによって、より効果的にリーク電流が
抑制される。
46を順次積層された低Al膜46a,高Al膜46b
および第2の絶縁膜46cにより構成するようにしたの
で、第1の実施の形態よりも更に絶縁膜46の信頼性を
高くすることができ、絶縁膜46を通過するリーク電流
の発生をより効果的に抑制することができる。
態における第1の絶縁膜16aを第2の実施の形態と同
様にアルミニウムの組成比が異なる多層膜によって構成
する場合について説明したが、第3の実施の形態と同様
にアルミニウムの組成比が電子走行層15の側からゲー
ト電極17の側に向かって変化するように構成してもよ
い。
したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるもので
はなく、種々変形可能である。例えば、上記各実施の形
態では、基板11に積層したバッファ層12,下地層1
3,電子供給層14および電子走行層15をそれぞれ構
成する窒化物系III−V族化合物半導体について具体
的に例を挙げて説明したが、他の窒化物系III−V族
化合物半導体によりそれぞれ構成するようにしてもよ
い。すなわち、III族元素であるガリウム,アルミニ
ウム,ホウ素(B)およびインジウム(In)からなる
群のうちの少なくとも1種と、窒素(N),リン(P)
およびヒ素(As)からなる群のうちの少なくとも窒素
とを含む他の窒化物系III−V族化合物半導体により
それぞれ構成するようにしてもよい。
ム含有窒化物系III−V族化合物半導体よりなる各絶
縁膜について具体的に例を挙げて説明したが、他のアル
ミニウム含有窒化物系III−V族化合物半導体により
それぞれ構成するようにしてもよい。すなわち、III
族元素であるガリウム,アルミニウム,ホウ素およびイ
ンジウムからなる群のうちの少なくともアルミニウム
と、窒素,リンおよびヒ素からなる群のうちの少なくと
も窒素とを含む他の窒化物系III−V族化合物半導体
によりそれぞれ構成するようにしてもよい。
は、第2の絶縁膜16b,46cをSiO2 ,Si3 N
4 またはAl2 O3 などにより構成する場合について説
明したが、これらの2種以上よりなる積層膜により構成
するようにしてもよい。
では、第1の絶縁膜16aとゲート電極17との間に第
2の絶縁膜16b,46cをそれぞれ設けるようにした
が、第1の絶縁膜16aと電子走行層15との間に第2
の絶縁膜をそれぞれ設けるようにしてもよい。
態では、第1の絶縁膜を低Al膜26a,46aと高A
l膜26b,46bとの多層膜により構成するようにし
たが、アルミニウムの組成比が異なる3以上の多層膜に
より構成するようにしてもよい。なお、その際も、電子
走行層15の側よりもゲート電極17の側の方がよりア
ルミニウムの組成比が高くなるように構成した方が好ま
しい。但し、アルミニウムの組成比が異なる多層膜によ
り構成されていればよく、電子走行層15の側よりもゲ
ート電極17の側の方がよりアルミニウムの組成比が低
くてもよい。これは、第2または第4の実施の形態にお
いても同様である。また、電子走行層15の側およびゲ
ート電極17の側よりも中央部の方がアルミニウムの組
成比が高くても、または低くてもよい。
絶縁膜36におけるアルミニウムの組成比が電子走行層
15の側からゲート電極17の側に向かって高くなるよ
うに構成したが、アルミニウムの組成比に変化を有して
いれば他の変化の状態であってもよい。例えば、アルミ
ニウムの組成比が電子走行層15の側からゲート電極1
7の側に向かって低くなっていてもよく、電子走行層1
5の側およびゲート電極17の側よりも中央部の方がア
ルミニウムの組成比が高く、または低くなっていてもよ
い。
がアルミニウム含有窒化物系III−V族化合物半導体
よりなる第1の絶縁膜を有する場合について説明した
が、アルミニウム含有窒化物系III−V族化合物半導
体以外の絶縁体よりなる多層膜を有するようにしてもよ
い。
Tの構成について具体的に例を挙げて説明したが、本発
明は、他の構成を有するFETについても同様に適用さ
れる。例えば、上記各実施の形態では、デプレッション
モードの場合について具体的に説明したが、本発明は、
エンハンスメントモードの場合についても同様に適用さ
れる。その場合、ゲート電極19に正の電圧を加えると
電子走行層15内に電荷が誘起されてドレイン電流が流
れることを除き、または電子走行層15と絶縁膜16,
26,36,46との界面の電子走行層15側内に電荷
が誘起され反転層が形成されてドレイン電流が流れるこ
とを除き、デプレッションモードと同様である。
を電子の通路である電子走行層15とする場合について
説明したが、チャネル層が正孔の通路となるように構成
してもよい。この場合も、デプレッションモードおよび
エンハンスメントモードのいずれでもよい。
素子としてFETを具体的に説明したが、本発明は、チ
ャネル層が窒化物系III−V族化合物半導体よりな
り、チャネル層と制御電極との間に絶縁膜を有する半導
体素子について広く適用される。
ファ層12,下地層13,電子供給層14,電子走行層
15および第1の絶縁膜16aをMOCVD法によりそ
れぞれエピタキシャル成長させるようにしたが、分子線
エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy;MBE)法,
有機金属分子線エピタキシー(Metal Organic Molecula
r Beam Epitaxy;MOMBE)法あるいはMOCVD法
以外のCVD法などの他の方法によりエピタキシャル成
長させるようにしてもよい。
項8のいずれか1に記載の半導体素子によれば、絶縁膜
を多層膜により構成するようにしたので、絶縁膜の信頼
性を高めることができ、絶縁膜を通過するリーク電流の
発生を抑制することができる。よって、制御電極に大き
な電圧を印加することができ、例えば、反転層の形成な
どの本来MISFETが有する性能を十分に得ることが
できるという効果を奏する。
ば、少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V
族化合物半導体よりなる第1の絶縁膜と、二酸化ケイ
素,窒化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群のう
ちの少なくとも1種よりなる第2の絶縁膜とを有するよ
うに構成したので、第2の絶縁膜により絶縁膜を通過す
るリーク電流を効果的に抑制することができるという効
果を奏する。
ば、少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V
族化合物半導体よりなりアルミニウムの組成比が異なる
多層膜を有するようにしたので、絶縁膜の欠陥を低減す
ることができ、絶縁膜を通過するリーク電流を効果的に
抑制することができるという効果を奏する。
か1に記載の半導体素子によれば、少なくともアルミニ
ウムを含む窒化物系III−V族化合物半導体よりなり
アルミニウムの組成比がチャネル層の側から制御電極の
側に向かって変化している第1の絶縁膜または絶縁膜を
有するようにしたので、絶縁膜の欠陥を低減することが
でき、絶縁膜を通過するリーク電流を効果的に抑制する
ことができるという効果を奏する。
を表す断面図である。
電圧との関係を表す特性図である。
電流とドレイン電圧との関係を表す特性図である。
イン電流とドレイン電圧との関係を表す特性図である。
を表す断面図である。
を表す断面図である。
を表す断面図である。
3,103…下地層、14…電子供給層、15,104
…電子走行層(チャネル層)、16,26,36,4
6,105…絶縁膜、16a…第1の絶縁膜、16b,
46c…第2の絶縁膜、17,106…ゲート電極(制
御電極)、18,109…ソース電極、19,110…
ドレイン電極、26a,46a…低Al膜、26b,4
6b…高Al膜、107…ソース領域、108…ドレイ
ン領域
Claims (10)
- 【請求項1】 チャネル層と制御電極との間に絶縁膜を
備えると共に、前記チャネル層は、III族元素である
ガリウム(Ga),アルミニウム(Al),ホウ素
(B)およびインジウム(In)からなる群のうちの少
なくとも1種と、V族元素である窒素(N),リン
(P)およびヒ素(As)からなる群のうちの少なくと
も窒素とを含む窒化物系III−V族化合物半導体より
なる半導体素子であって、 前記絶縁膜は多層膜よりなることを特徴とする半導体素
子。 - 【請求項2】 前記絶縁膜は、III族元素としてアル
ミニウムを少なくとも含む窒化物系III−V族化合物
半導体よりなる第1の絶縁膜を含むことを特徴とする請
求項1記載の半導体素子。 - 【請求項3】 前記絶縁膜は、更に、二酸化ケイ素,窒
化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群のうちの少
なくとも1種よりなる第2の絶縁膜を含むことを特徴と
する請求項2記載の半導体素子。 - 【請求項4】 前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜
と前記制御電極との間に設けられたことを特徴とする請
求項3記載の半導体素子。 - 【請求項5】 前記第1の絶縁膜は、AlNおよびAl
GaNのうちの少なくとも一方よりなることを特徴とす
る請求項2記載の半導体素子。 - 【請求項6】 前記第1の絶縁膜は、アルミニウムの組
成比が異なる多層膜よりなることを特徴とする請求項2
記載の半導体素子。 - 【請求項7】 前記第1の絶縁膜は、前記チャネル層の
側よりも前記制御電極の側の方がアルミニウムの組成比
が高いことを特徴とする請求項6記載の半導体素子。 - 【請求項8】 前記第1の絶縁膜は、前記チャネル層の
側から前記制御電極の側に向かってアルミニウムの組成
比が変化していることを特徴とする請求項2記載の半導
体素子。 - 【請求項9】 チャネル層と制御電極との間に絶縁膜を
備えると共に、前記チャネル層は、III族元素である
ガリウム(Ga),アルミニウム(Al),ホウ素
(B)およびインジウム(In)からなる群のうちの少
なくとも1種と、V族元素である窒素(N),リン
(P)およびヒ素(As)からなる群のうちの少なくと
も窒素とを含む窒化物系III−V族化合物半導体より
なる半導体素子であって、 前記絶縁膜はIII族元素としてアルミニウムを少なく
とも含む窒化物系III−V族化合物半導体よりなると
共に、前記チャネル層の側から前記制御電極の側に向か
ってアルミニウムの組成比が変化していることを特徴と
する半導体素子。 - 【請求項10】 前記絶縁膜は、前記制御電極の側の方
が前記チャネル層の側よりもアルミニウムの組成比が高
いことを特徴とする請求項9記載の半導体素子。
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