JP2000253505A - 速度センサレス制御を用いた電気車制御装置 - Google Patents

速度センサレス制御を用いた電気車制御装置

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JP2000253505A
JP2000253505A JP11047984A JP4798499A JP2000253505A JP 2000253505 A JP2000253505 A JP 2000253505A JP 11047984 A JP11047984 A JP 11047984A JP 4798499 A JP4798499 A JP 4798499A JP 2000253505 A JP2000253505 A JP 2000253505A
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Keiichiro Kondo
圭一郎 近藤
Koichi Matsuoka
孝一 松岡
Kazuaki Yuki
和明 結城
Akihiko Ujiie
昭彦 氏家
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Toshiba Corp
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Toshiba Corp
Railway Technical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】惰行状態の誘導電動機を安定かつ確実に再起動
すること。 【解決手段】dq軸回転座標系上でインバータ1の制御
を行うベクトル制御手段を、磁束指令とトルク指令から
トルク軸電流指令と磁束軸電流指令を演算する電流指令
演算手段5、少くともトルク軸電流指令と磁束軸電流指
令からd軸電圧指令とq軸電圧指令を演算する電圧指令
演算手段6、誘導電動機2の相電流と電流指令と電圧指
令の少くとも一つからインバータ1の出力周波数を演算
する出力周波数演算手段7、インバータ1の出力周波数
を積分して位相を演算する積分手段9、位相と電圧指令
からインバータ1のゲートを制御するゲート制御手段
8、誘導電動機2の相電流と電流指令と電圧指令の少く
とも一つから誘導電動機2の回転周波数が不明の惰行状
態からインバータ1により磁束の立上げを行う再起動の
際に、インバータ1の出力周波数を補正する出力周波数
補正手段10から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、速度検出器を用い
ずに誘導電動機の磁束とトルクとを制御する速度センサ
レス制御を適用した電気車制御装置に係り、特に電気車
が惰行する状態から、誘導電動機に磁束指令値と一致し
た磁束を立ち上げる再起動動作を、安定かつ確実に行な
えるようにした速度センサレス制御を用いた電気車制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、ベクトル制御を適用した従来
の電気車制御装置の概略構成例を示すブロック図であ
り、直流電気車の構成を示している。
【0003】図12において、パンタグラフ45は、架
線44より集電し、直流リアクトル46を介してフィル
タコンデンサ3の一端に接続される。フィルタコンデン
サ3のもう一端は、車輪47を介して、レール48へと
接地される。フィルタコンデンサ3には、直流を任意の
周波数の交流に変換する可変電圧可変周波数インバータ
(以下、VVVFインバータと称する)1が接続され、
VVVFインバータ1の交流側には、誘導電動機2が接
続される。
【0004】一方、VVVFインバータ1を動作させて
誘導電動機2を駆動する制御方式の一つとしては、いわ
ゆるベクトル制御方式がある。このベクトル制御方式
は、電流・電圧・磁束をベクトル量として制御する方式
であり、磁束軸に一致した軸をd軸とし、このd軸に直
交する軸(トルク軸)をq軸とするdq軸回転座標系上
で、VVVFインバータ1の制御を行なう。
【0005】ベクトル制御部は、電流検出器4と、電流
指令演算部5と、電圧指令演算部6と、速度検出器42
と、滑り周波数演算部43と、ゲート制御部8と、加算
器44と、積分部9とから構成される。
【0006】すなわち、電流検出器4では、誘導電動機
2に流れる相電流Iu ,Iw を検出する。
【0007】電流指令演算部5においては、磁束指令φ
* とトルク指令Tm* とを入力として、例えば次式によ
り、磁束軸(d軸)電流指令Id * とトルク軸 (q
軸)電流Iq * とを演算する。
【0008】
【数1】
【0009】ただし、M:相互インダクタンス、L2:
2次インダクタンス。
【0010】電圧指令演算部6においては、磁束軸(d
軸)電流指令Id * と、トルク軸(q軸)電流Iq
* と、電流検出器4により検出された誘導電動機2の相
電流Iu ,Iw とを入力として、例えば次式により、d
軸電圧指令Vd * とq軸電圧指令Vq * とを演算する。
【0011】
【数2】
【0012】ただし、R1:1次抵抗、L1:1次イン
ダクタンス、σL1:漏れインダクタンス(=L1×
(1−(M×M/L1/L2)))、ωi:インバータ
出力周波数、Kp:電流制御比例ゲイン、Ki:電流制
御積分ゲイン、s:ラプラス演算子。
【0013】滑り周波数演算部43においては、電流指
令演算部5からの出力であるdq軸電流指令Id * ,I
q * に基づいて、与えるべき滑り周波数ωs* を次式に
より演算する。
【0014】
【数3】
【0015】この演算された滑り周波数ωs* は、速度
検出器42により検出されたロータ周波数ωrと加算器
44において加算され、VVVFインバータ1の出力周
波数ωiとなる。
【0016】この出力周波数ωiは、積分部9に入力さ
れて、その積分値が出力される。この積分部9の出力
は、静止座標系a軸から回転座標系d軸までの回転位相
角θabである。
【0017】ゲート制御部8においては、電圧指令演算
部6からの出力であるd軸電圧指令Vd * とq軸電圧指
令Vq * と積分部9からの出力である位相角θabとに基
づいて、ゲート信号を作成する。
【0018】以上は、速度検出器を用いるベクトル制御
部の基本的な構成である。
【0019】ところで、電気車制御において、誘導電動
機2を、ある回転数、すなわちある速度まで加速した後
に、VVVFインバータ1を完全に停止し、車両あるい
は誘導電動機2が惰行する状態が存在する。この惰行動
作は、車両の慣性力を利用して、エネルギーを有効に利
用することが目的である。
【0020】そして、惰行している状態では、VVVF
インバータ1が完全に停止するため、誘導電動機2には
何ら磁束を発生し得ない。このため、惰行後にさらに加
速するため、あるいは減速するために、磁束を再度立ち
上げる再起動動作は不可欠なものである。
【0021】この場合、図12に示すような速度検出器
42を用いるベクトル制御部を備えた電気車制御装置に
おいては、誘導電動機2のロータの回転周波数が検出で
きるため、安定した磁束の立ち上げ、すなわち再起動を
行なうことができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな速度検出器42を用いるベクトル制御部を備えた電
気車制御装置において、速度検出器42の存在は、保守
性の悪化、速度検出機構の誤動作に伴なうトルク擾乱、
コスト上昇といった問題を生じたり、誘導電動機2の体
格への制約となり、電動機容量の増加の障害となるとい
った弊害がある。このため、速度検出器42を用いない
ベクトル制御を適用した電気車制御装置が望まれる。
【0023】しかしながら、速度検出器42を用いない
速度センサレス制御を適用した電気車制御装置では、誘
導電動機2の再起動の際に、誘導電動機2のロータの回
転周波数が不明であるため、動作点、すなわち磁束指令
値に一致した磁束がd軸に立ち上がった状態への引き込
みに失敗し、磁束の立ち上げができない場合がある。
【0024】そして、この時、過電流、あるいは過電圧
・低電圧等の保護が働いたり、あるいは瞬間時に大きな
トルクが発生するといった問題が生じる。
【0025】通常の速度センサレス制御は、磁束指令値
に一致した磁束がd軸に立ち上がった状態において、そ
の動作点近傍での安定動作を保証するものが通常であ
り、誘導電動機2の回転周波数が未知である状態での安
定性は保証していない。
【0026】本発明は、誘導電動機が惰行する状態か
ら、誘導電動機に磁束指令値と一致した磁束を立ち上げ
る再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能な速
度センサレス制御を用いた電気車制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、直流を任意の周波数の交流
に変換するVVVFインバータと、当該VVVFインバ
ータの直流側に接続されたフィルタコンデンサと、VV
VFインバータの交流側に接続されて駆動される誘導電
動機とから主回路を構成し、電流指令を演算する電流指
令演算手段と、電流指令演算手段により演算された電流
指令に一致する電流が得られるように出力電圧指令とを
演算する電圧指令演算手段と、誘導電動機に流れる相電
流を検出する電流検出手段と、電流検出手段により検出
された誘導電動機の相電流と電流指令演算手段により演
算された電流指令と電圧指令演算手段により演算された
出力電圧指令のうちの少なくとも一つに基づいて、VV
VFインバータの出力周波数を演算する出力周波数演算
手段と、電圧指令演算手段からの出力と出力周波数演算
手段からの出力とを入力とし、VVVFインバータの出
力電圧が一致するようにVVVFインバータのゲート制
御を行なうゲート制御手段とを備えて構成される速度セ
ンサレス制御を用いた電気車制御装置において、誘導電
動機の回転周波数が不明の惰行状態からVVVFインバ
ータにより磁束の立ち上げを行なう再起動の際に、出力
周波数演算手段からの出力であるVVVFインバータの
出力周波数を補正する出力周波数補正手段を備えてい
る。
【0028】従って、請求項1の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を補正し、この補正された出力周波数に応じて
VVVFインバータが動作する。通常の動作点、すなわ
ち磁束指令に一致した磁束がd軸に立ち上がった状態で
の安定性を保証する出力周波数演算の他に、惰行時のみ
VVVFインバータの出力周波数を補正することによ
り、定常動作に影響を与えず、安定かつ確実な再起動動
作を行なうことができる。
【0029】一方、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おいて、磁束軸に一致した軸をd軸とし、当該d軸に直
交する軸をq軸とするdq軸回転座標系において、電流
指令演算手段は、磁束指令とトルク指令とに基づいてd
軸電流指令とq軸電流指令とを演算する手段から構成
し、電圧指令演算手段は、少なくとも電流指令演算手段
により演算されたd軸電流指令とq軸電流指令とを入力
とし、当該入力に基づいてd軸電圧指令とq軸電圧指令
とを演算する手段から構成している。
【0030】従って、請求項2の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を補正し、この補正された出力周波数に応じて
VVVFインバータが動作する。通常の動作点、すなわ
ち磁束指令に一致した磁束がd軸に立ち上がった状態で
の安定性を保証する出力周波数演算の他に、惰行時のみ
VVVFインバータの出力周波数を補正することによ
り、定常動作に影響を与えず、安定かつ確実な再起動動
作を行なうことができる。
【0031】また、請求項3の発明では、上記請求項2
の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おいて、上記出力周波数補正手段としては、電流検出手
段により検出された誘導電動機の相電流を、dq軸回転
座標系上での電流値に変換する座標系変換手段と、q軸
電流指令と座標系変換手段により変換されたq軸電流と
の偏差を演算する減算手段と、減算手段により演算され
たq軸電流の偏差に基づいて、VVVFインバータの出
力周波数への補正量を演算する第2の出力周波数補正量
演算手段と、第2の出力周波数補正手段により演算され
たVVVFインバータの出力周波数への補正量と出力周
波数演算手段により演算されたVVVFインバータの出
力周波数とを加算する加算手段とから成る。
【0032】従って、請求項3の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を、q軸電流の指令値と実際値の偏差が零にな
るように補正し、この補正された出力周波数に応じてV
VVFインバータが動作する。磁束指令に一致した磁束
がd軸に立ち上がった通常の動作点近傍において、q軸
電流の偏差は零になる。このq軸電流の偏差は、周波数
が適切に与えられないことに起因して発生する。このq
軸電流の偏差が零になるように、VVVFインバータの
出力周波数を補正することにより、再起動の際の動作点
への引き込みを容易にし、安定かつ確実な再起動動作を
行なうことができる。
【0033】さらに、請求項4の発明では、上記請求項
2の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置
において、上記出力周波数補正手段としては、電流検出
手段により検出された誘導電動機の相電流を、dq軸回
転座標系上での電流値に変換する座標系変換手段と、電
圧指令演算手段により演算されたd軸電圧指令とq軸電
圧指令と座標系変換手段により変換されたd軸電流とq
軸電流とに基づいて、d軸誘起電圧を演算するd軸誘起
電圧演算手段と、d軸誘起電圧演算手段により演算され
たd軸誘起電圧に基づいて、VVVFインバータの出力
周波数への補正量を演算する第2の出力周波数補正量演
算手段と、第2の出力周波数補正手段により演算された
VVVFインバータの出力周波数への補正量と出力周波
数演算手段により演算されたVVVFインバータの出力
周波数とを加算する加算手段とから成る。
【0034】従って、請求項4の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を、d軸誘起電圧が零になるよう補正し、この
補正された出力周波数に応じてVVVFインバータが動
作する。磁束指令に一致した磁束がd軸に立ち上がった
通常の動作点近傍において、q軸誘起電圧のみが発生
し、d軸誘起電圧は発生しない。このd軸誘起電圧は、
周波数が適切に与えられないことに起因して発生する。
このd軸誘起電圧が零になるように、VVVFインバー
タの出力周波数を補正することにより、再起動の際の動
作点への引き込みを容易にし、安定かつ確実な再起動動
作を行なうことができる。
【0035】一方、請求項5の発明では、上記請求項2
の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おいて、上記出力周波数補正手段としては、電流検出手
段により検出された誘導電動機の相電流を、dq軸回転
座標系上での電流値に変換する座標系変換手段と、電圧
指令演算手段により演算されたd軸電圧指令とq軸電圧
指令と座標系変換手段により変換されたd軸電流とq軸
電流とに基づいて、q軸磁束を演算するq軸磁束演算手
段と、q軸磁束演算手段により演算されたq軸磁束に基
づいて、VVVFインバータの出力周波数への補正量を
演算する第2の出力周波数補正演算手段と、第2の出力
周波数補正手段により演算されたVVVFインバータの
出力周波数への補正量と出力周波数演算手段により演算
されたVVVFインバータの出力周波数とを加算する加
算手段とから成る。
【0036】従って、請求項5の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を、q軸磁束が零になるよう補正し、この補正
された出力周波数に応じてVVVFインバータが動作す
る。磁束指令に一致した磁束がd軸に立ち上がった通常
の動作点近傍において、q軸磁束は発生しない。このq
軸磁束は、周波数が適切に与えられないことに起因して
発生する。このq軸磁束が零になるように、VVVFイ
ンバータの出力周波数を補正することにより、再起動の
際の動作点への引き込みを容易にし、安定かつ確実な再
起動動作を行なうことができる。
【0037】また、請求項6の発明では、上記請求項2
の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おいて、上記出力周波数補正手段としては、電流検出手
段により検出された誘導電動機の相電流を、dq軸回転
座標系上での電流値に変換する座標系変換手段と、電流
指令演算手段により演算されたdq軸電流指令値に基づ
いて、VVVFインバータの出力端での有効電力の基準
値を演算する有効電力基準演算手段と、座標系変換手段
により変換されたd軸電流とq軸電流と電圧指令演算手
段により演算されたd軸電圧指令とq軸電圧指令とに基
づいて、VVVFインバータの出力端での有効電力を演
算する有効電力演算手段と、有効電力基準演算手段によ
り演算された有効電力基準から有効電力演算手段により
演算された有効電力を減算して偏差を演算する減算手段
と、減算手段により演算された有効電力の偏差に基づい
て、VVVFインバータの出力周波数への補正量を演算
する第2の出力周波数補正量演算手段と、第2の出力周
波数補正手段により演算されたVVVFインバータの出
力周波数への補正量と出力周波数演算手段により演算さ
れたVVVFインバータの出力周波数とを加算する加算
手段とから成る。
【0038】従って、請求項6の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上がる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を、有効電力の基準値と実際値との偏差が零に
なるように補正し、この補正された出力周波数に応じて
VVVFインバータが動作する。磁束指令に一致した磁
束がd軸に立ち上がった通常の動作近傍において、有効
電力の基準値と実際値が一致し、その偏差は零となる。
この有効電力の偏差は、周波数が適切に与えられないこ
とに起因して発生する。この有効電力の偏差が零になる
ように、VVVFインバータの出力周波数を補正するこ
とにより、再起動の際の動作点への引き込みを容易に
し、安定かつ確実な再起動動作を行なうことができる。
【0039】さらに、請求項7の発明では、上記請求項
2の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置
において、上記出力周波数補正手段としては、少なくと
も電流指令演算手段により演算されたd軸電流指令値と
q軸電流指令値とに基づいて、VVVFインバータの直
流側入力端での有効電流の基準値を演算する有効電流基
準演算手段と、フィルタコンデンサからVVVFインバ
ータへ流れる電流を検出する電流検出手段と、有効電流
基準演算手段により演算された有効電流基準から電流検
出手段により検出されたフィルタコンデンサからVVV
Fインバータに流れる電流値を減算して偏差を演算する
減算手段と、減算手段により演算された有効電流の偏差
に基づいて、VVVFインバータの出力周波数への補正
量を演算する第2の出力周波数補正量演算手段と、第2
の出力周波数補正手段により演算されたVVVFインバ
ータの出力周波数への補正量と出力周波数演算手段によ
り演算されたVVVFインバータの出力周波数とを加算
する加算手段とから成る。
【0040】従って、請求項7の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を、有効電流の基準値と実際値との偏差が零に
なるように補正し、この補正された出力周波数に応じて
VVVFインバータが動作する。磁束指令に一致した磁
束がd軸に立ち上がった通常の動作点近傍において、有
効電流の基準値と実際値が一致し、その偏差は零とな
る。この有効電流の偏差は、周波数が適切に与えられな
いことに起因して発生する。この有効電流の偏差が零に
なるように、VVVFインバータの出力周波数を補正す
ることにより、再起動の際の動作点への引き込みを容易
にし、安定かつ確実な再起動動作を行なうことができ
る。
【0041】一方、請求項8の発明では、上記請求項2
の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おいて、上記出力周波数補正手段としては、フィルタコ
ンデンサにかかる直流リンク電圧を検出する電圧検出手
段と、電圧検出手段により検出された直流リンク電圧を
入力とし、当該入力に微分を施す微分手段と、微分手段
からの直流リンク電圧の微分値に基づいて、VVVFイ
ンバータの出力周波数への補正量を演算する第2の出力
周波数補正量演算手段と、第2の出力周波数補正手段に
より演算されたVVVFインバータの出力周波数への補
正量と出力周波数演算手段により演算されたVVVFイ
ンバータの出力周波数とを加算する加算手段とから成
る。
【0042】従って、請求項8の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を、直流リンク電圧の変化量が零になるように
補正し、この補正された出力周波数に応じてVVVFイ
ンバータが動作する。磁束指令に一致した磁束がd軸に
立ち上がった通常の動作点近傍において、dq軸電流指
令が一定の限り、直流リンク電圧の変化率は一定とな
る。この直流リンク電圧が変化することは、周波数が適
切に与えられないため、トルクが発生していることを意
味するものである。この直流リンク電圧の変化量、すな
わち微分値が零になるように、VVVFインバータの出
力周波数を補正することにより、再起動の際の動作点へ
の引き込みを容易にし、安定かつ確実な再起動動作を行
なうことができる。
【0043】また、請求項9の発明では、上記請求項2
の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おいて、上記出力周波数補正手段としては、電流指令演
算手段により演算されたd軸電流指令とq軸電流指令と
を入力とし、当該入力に基づいてd軸電流指令とq軸電
流指令とからなる電流ベクトルの長さである電流ベクト
ル長基準を演算する電流ベクトル長基準演算手段と、電
流検出手段により検出された誘導電動機の相電流を、d
q軸回転座標系上での電流値に変換する座標系変換手段
と、座標系変換手段により変換されたd軸電流とq軸電
流とからなる電流ベクトルの長さを演算する電流ベクト
ル長演算手段と、電流ベクトル長基準演算手段により演
算された電流ベクトル長基準から電流ベクトル長演算手
段により演算された電流ベクトル長を減算して偏差を演
算する減算手段と、減算手段により演算された電流ベク
トル長の偏差に基づいて、VVVFインバータの出力周
波数への補正量を演算する第2の出力周波数補正量演算
手段と、第2の出力周波数補正手段により演算されたV
VVFインバータの出力周波数への補正量と出力周波数
演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
波数とを加算する加算手段とから成る。
【0044】従って、請求項9の発明の速度センサレス
制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回転
周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち磁
束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力周
波数演算手段により演算されるVVVFインバータの出
力周波数を、電流ベクトル長の指令値と実際値との偏差
が零になるように補正し、この補正された出力周波数に
応じてVVVFインバータが動作する。磁束指令に一致
した磁束がd軸に立ち上がった通常の動作点近傍におい
て、各dq軸電流の指令値と実際値とが一致するため、
電流ベクトル長の偏差は零となる。この電流ベクトル長
の偏差は、周波数が適切に与えられないことに起因して
発生する。この電流ベクトル長の偏差が零になるよう
に、VVVFインバータの出力周波数を補正することに
より、再起動の際の動作点への引き込みを容易にし、安
定かつ確実な再起動動作を行なうことができる。
【0045】さらに、請求項10の発明では、上記請求
項2の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制御装
置において、上記電圧指令演算手段としては、電流指令
演算手段により演算されたd軸電流指令とq軸電流指令
とに基づいて、d軸電圧基準とq軸電圧基準とを演算す
る電圧基準演算手段と、電流検出手段により検出された
誘導電動機の相電流を、dq軸回転座標系上での電流値
に変換する座標系変換手段と、電流指令演算手段により
演算されたd軸電流指令から座標系変換手段により変換
されたd軸電流を減算して偏差を演算する第1の減算手
段と、第1の減算手段により演算されたd軸電流偏差を
入力として、当該d軸電流偏差を零とするようにd軸電
圧への補償量を演算するd軸電流制御手段と、d軸電流
制御手段により演算されたd軸電圧補償量と電圧基準演
算手段により演算されたd軸電圧基準とを加算してd軸
電圧指令とする第1の加算手段と、電流指令演算手段に
より演算されたq軸電流指令から座標系変換手段により
変換されたq軸電流を減算して偏差を演算する第2の減
算手段と、第2の減算手段により演算されたq軸電流偏
差を入力として、当該q軸電流偏差を零とするようにq
軸電圧への補償量を演算するq軸電流制御手段と、q軸
電流制御手段により演算されたq軸電圧補償量と電圧基
準演算手段により演算されたq軸電圧基準とを加算して
q軸電圧指令とする第2の加算手段とから成り、上記出
力周波数補正手段としては、q軸電流制御手段により演
算されたq軸電圧補償量に基づいて、VVVFインバー
タの出力周波数への補正量を演算する第2の出力周波数
補正量演算手段と、第2の出力周波数補正手段により演
算されたVVVFインバータの出力周波数への補正量と
出力周波数演算手段により演算されたVVVFインバー
タの出力周波数とを加算する加算手段とから成る。
【0046】従って、請求項10の発明の速度センサレ
ス制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回
転周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち
磁束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力
周波数演算手段により演算されるVVVFインバータの
出力周波数を、q軸電圧の基準値と指令値との偏差が零
になるように補正し、この補正された出力周波数に応じ
てVVVFインバータが動作する。磁束指令に一致した
磁束がd軸に立ち上がった通常の動作点近傍において、
q軸電圧基準とq軸電圧指令とが一致する、すなわちq
軸電流制御器の出力は零となる。このq軸電圧基準とq
軸電圧指令との偏差は、周波数が適切に与えられず、磁
束が立ち上がっていないことに起因して発生する。この
q軸電圧基準とq軸電圧指令との偏差が零になるよう
に、VVVFインバータの出力周波数を補正することに
より、再起動の際の動作点への引き込みを容易にし、安
定かつ確実な再起動動作を行なうことができる。
【0047】さらにまた、請求項11の発明では、上記
請求項2の発明の速度センサレス制御を用いた電気車制
御装置において、上記電圧指令演算手段としては、電流
指令演算手段により演算されたd軸電流指令とq軸電流
指令とに基づいて、d軸電圧基準とq軸電圧基準とを演
算する電圧基準演算手段と、電流検出手段により検出さ
れた誘導電動機を流れる電流を、dq軸回転座標系上で
の電流値に変換する座標系変換手段と、電流指令演算手
段により演算されたd軸電流指令から座標系変換手段に
より変換されたd軸電流を減算して偏差を演算する第1
の減算手段と、第1の減算手段により演算されたd軸電
流偏差を入力として、当該d軸電流偏差を零とするよう
にd軸電圧への補償量を演算するd軸電流制御手段と、
d軸電流制御手段により演算されたd軸電圧補償量と電
圧基準演算手段により演算されたd軸電圧基準とを加算
してd軸電圧指令とする第1の加算手段と、電流指令演
算手段により演算されたq軸電流指令から座標系変換手
段により変換されたq軸電流を減算して偏差を演算する
第2の減算手段と、第2の減算手段により演算されたq
軸電流偏差を入力として、当該q軸電流偏差を零とする
ようにq軸電圧への補償量を演算するq軸電流制御手段
と、q軸電流制御手段により演算されたq軸電圧補償量
と電圧基準演算手段により演算されたq軸電圧基準とを
加算してq軸電圧指令とする第2の加算手段とから成
り、上記出力周波数補正手段としては、電圧基準演算手
段により演算されたd軸電圧基準とq軸電圧基準とに基
づいて、dq軸電圧基準ベクトルの長さである電圧ベク
トル長基準を演算する電圧ベクトル長基準演算手段と、
第1の加算手段により演算されたd軸電圧指令と第2の
加算手段により演算されたq軸電圧指令とに基づいて、
dq軸電圧指令ベクトルの長さを演算する電圧ベクトル
長演算手段と、電圧ベクトル長基準演算手段により演算
された電圧ベクトル長基準から電圧ベクトル長演算手段
により演算された電圧ベクトル長を減算して偏差を演算
する減算手段と、減算手段により演算された電圧ベクト
ル長の偏差に基づいて、VVVFインバータの出力周波
数への補正量を演算する第2の出力周波数補正量演算手
段と、第2の出力周波数補正手段により演算されたVV
VFインバータの出力周波数への補正量と出力周波数演
算手段により演算されたVVVFインバータの出力周波
数とを加算する加算手段とから成る。
【0048】従って、請求項11の発明の速度センサレ
ス制御を用いた電気車制御装置においては、ロータの回
転周波数が不明な状態の誘導電動機を再起動、すなわち
磁束指令に一致した磁束をd軸に立ち上げる場合、出力
周波数演算手段により演算されるVVVFインバータの
出力周波数を、dq軸電圧基準から求められる電圧ベク
トル長基準とdq軸電圧指令から求められる電圧ベクト
ル長との偏差が零になるように補正し、この補正された
出力周波数に応じてVVVFインバータが動作する。磁
束指令に一致した磁束がd軸に立ち上がった通常の動作
点近傍において、各dq軸電圧基準とdq軸電圧指令と
が一致するため、電圧ベクトル長基準と電圧ベクトル長
とは一致する。この電圧ベクトル長の偏差は、周波数が
適切に与えられず、磁束が立ち上がっていないことに起
因して発生する。この電圧ベクトル長の偏差が零になる
ように、VVVFインバータの出力周波数を補正するこ
とにより、再起動の際の動作点への引き込みを容易に
し、安定かつ確実な再起動動作を行なうことができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0050】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による速度センサレス制御を用いた電力変換装置の概
略構成例を示すブロック図であり、直流電気車を例とす
る構成を示すものである。なお、図1中、図12と同一
要素には同一符号を付して示している。
【0051】図1において、パンタグラフ45は、架線
44より集電し、直流リアクトル46を介してフィルタ
コンデンサ3の一端に接続される。フィルタコンデンサ
3のもう一端は、車輪47を介して、レール48へと接
地される。フィルタコンデンサ3には、直流を任意の周
波数の交流に変換する可変電圧可変周波数インバータ
(以下、VVVFインバータと称する)1が接続され、
VVVFインバータ1の交流側には、誘導電動機2が接
続される。VVVFインバータ1を動作させて誘導電動
機2を駆動する制御方式は、速度センサレス制御方式で
ある。
【0052】一方、速度センサレス制御は、電流・電圧
・磁束をベクトル量として制御するものであり、磁束軸
に一致した軸をd軸とし、このd軸に直交する軸(トル
ク軸)をq軸とするdq軸回転座標系上で、速度検出器
を用いずにVVVFインバータ1の制御を行なう。
【0053】ベクトル制御部は、電流検出器4と、電流
指令演算部5と、電圧指令演算部6と、出力周波数演算
部7と、ゲート制御部8と、積分部9と、出力周波数補
正部10とから構成している。
【0054】電流検出器4は、誘導電動機2に流れる相
電流Iu ,Iw を検出する。
【0055】電流指令演算部5は、磁束指令φ* とトル
ク指令Tm* とに基づいて、トルク軸電流指令であるq
軸電流指令Iq * と磁束軸電流指令であるd軸電流指令
Id * とを演算する。
【0056】電圧指令演算部6は、電流指令演算部5に
より演算されたトルク軸電流指令Iq * と磁束軸電流指
令Id * と、電流検出器4により検出された誘導電動機
2の相電流Iu ,Iw とを入力とし、この入力に基づい
てd軸電圧指令Vd * とq軸電圧指令Vq * とを演算す
る。
【0057】出力周波数演算部7は、電流検出器4によ
り検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw と、電流
指令演算部5により演算された電流指令Id * ,Iq *
と、電圧指令演算部6により演算された電圧指令Vd
* ,Vq * のうちの少なくとも一つに基づいて、VV
VFインバータ1の出力周波数ωi* を演算する。
【0058】積分部9は、出力周波数演算部7により演
算されたVVVFインバータ1の出力周波数ωi* を補
正した出力周波数ωiを入力とし、この入力されたVV
VFインバータ1の出力周波数ωiを積分して位相θa
bを演算する。
【0059】ゲート制御部8は、積分部9により演算さ
れた位相θabと、電圧指令演算部6により演算された
電圧指令Vd * ,Vq * とに基づいて、VVVFインバ
ータ1のゲートを制御する。
【0060】出力周波数補正部10は、電流検出器4に
より検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw と、電
流指令演算部5により演算された電流指令Id * ,Iq
* と、電圧指令演算部6により演算された電圧指令Vd
* ,Vq * のうちの少なくとも一つに基づいて、誘導電
動機2の回転周波数が不明の惰行状態からVVVFイン
バータ1により磁束の立ち上げを行なう再起動の際に動
作点への引き込みが可能となるように、出力周波数演算
部7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波
数ωi* を補正し、上記補正した出力周波数ωiを出力
する。
【0061】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0062】図1において、電流指令演算部5には、磁
束指令φ* とトルク指令Tm* とが入力され、例えば次
式により、磁束軸(d軸)電流指令 Id * とトルク軸
(q軸)電流指令Iq * とが演算される。
【0063】
【数4】
【0064】ただし、M:相互インダクタンス、L2:
2次インダクタンス。
【0065】電圧指令演算部6には、磁束軸(d軸)電
流指令Id * と、トルク軸(q軸)電流指令Iq * と、
電流検出器4により検出された誘導電動機2の相電流I
u ,Iw とが入力され、例えば次式により、d軸電圧指
令Vd * とq軸電圧指令Vq * とが演算される。
【0066】
【数5】
【0067】ただし、R1:1次抵抗、L1:1次イン
ダクタンス、σL1:漏れインダクタンス(=L1×
(1−(M×M/L1/L2)))、ωi:インバータ
出力周波数、Kp:電流制御比例ゲイン、Ki:電流制
御積分ゲイン、s:ラプラス演算子。
【0068】出力周波数演算部7では、電圧指令演算部
6からの出力であるd軸電圧指令Vd * ,q軸電圧指令
Vq * と、電流指令演算部5からの出力である磁束軸
(d軸)電流指令Id * ,トルク軸(q軸)電流指令I
q * と、電流検出器4により検出された誘導電動機2の
各相電流Iu ,Iw とに基づき、VVVFインバータ1
の出力周波数ωi* が演算される。
【0069】ここで、出力周波数演算部7は、例えば図
2に示すように、ロータ回転周波数演算部13と、滑り
周波数演算部14と、加算器15とから構成される。
【0070】ロータ回転周波数演算部13では、例えば
電圧指令演算部6からの出力であるd軸電圧指令Vd
* ,q磁気電圧指令Vq * と、電流指令演算部5から
の出力である磁束軸(d軸)電流指令Id * ,トルク軸
(q軸)電流指令Iq * と、電流検出器4により検出さ
れた誘導電動機2の各相電流Iu ,Iw とに基づき、誘
導電動機のロータ回転周波数ωrhが演算される。
【0071】滑り周波数演算部14では、電流指令演算
部5からの出力である磁束軸(d軸)電流指令Id *
トルク軸(q軸)電流指令Iq * に基づき、与えるべき
滑り周波数ωs* が演算される。
【0072】加算器15では、上記ロータ回転周波数ω
rhと滑り周波数ωs* とを加算して、VVVFインバ
ータ1の出力周波数ωi* が演算される。
【0073】一方、出力周波数演算部7により演算され
たVVVFインバータ1の出力周波数ωi* は、積分部
9に入力されてその積分値が出力される。
【0074】この積分部9からの出力は、静止座標系a
軸から回転座標系d軸までの回転位相角θabである。
【0075】ゲート制御部8では、電圧指令演算部6か
らの出力であるd軸電圧指令Vd *,q軸電圧指令Vq
* と、積分部9からの出力である位相角θabとに基づ
いて、ゲート信号が生成される。
【0076】以上が、速度検出器を用いない速度センサ
レス制御の基本的な作用であるが、本実施の形態では、
誘導電動機2の回転周波数の不明な状態から磁束指令に
一致した磁束をd軸に立ち上げる再起動動作を行なう場
合に限り、さらに出力周波数補正部10において、出力
周波数演算部7からの出力であるVVVFインバータ1
の出力周波数基準ωi* が補正される。
【0077】すなわち、出力周波数補正部10は、例え
ば出力周波数補正量演算部11と、加算器12とから構
成している。
【0078】出力周波数補正量演算部11では、電流検
出器4により検出された誘導電動機2の相電流Iu ,I
w と、電流指令演算部5からの出力である電流指令Id
* ,Iq * と、電圧指令演算部6からの出力である電圧
指令Vd * ,Vq * とに基づいて、誘導電動機2の回転
周波数が不明の惰行状態からVVVFインバータ1によ
り磁束の立ち上げを行なう再起動の際に動作点への引き
込みが可能となるように、VVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpが演算される。
【0079】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、出力周波数補正量演算部11からの出力である
VVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωicmp
が加算されて、補正したVVVFインバータ1の出力周
波数ωiが出力される。
【0080】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を補正し、この補正された
VVVFインバータ1の出力周波数ωiに応じて、VV
VFインバータ1が動作する。
【0081】通常の動作点、すなわち磁束指令φ* に一
致した磁束をd軸に立ち上がった状態での安定性を保証
する出力周波数演算の他に、惰行時のみVVVFインバ
ータ1の出力周波数を補正することにより、定常動作に
影響を与えず、安定かつ確実な再起動動作を行なうこと
ができる。
【0082】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0083】なお、本実施の形態では、直流電気車を例
に挙げているが、交流電気車の場合も同様に適用でき
る。
【0084】(第2の実施の形態)図3は、本実施の形
態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おける出力周波数補正部10の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、前記図1および図2と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0085】すなわち、図3に示すように、本実施の形
態の出力周波数補正部10は、図1および図2における
出力周波数補正量演算部11、および加算器12に代え
て、座標系変換部16と、減算器17と、第2の出力周
波数補正量演算部18と、加算器12とから構成してい
る。
【0086】座標系変換部16は、電流検出器4により
検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw を、前記d
q軸回転座標系上でのd軸電流Id ,q軸電流Iq に変
換する。
【0087】減算器17は、q軸電流指令Iq * と座標
系変換部16により変換されたq軸電流Iq との偏差Δ
Iq を演算する。
【0088】第2の出力周波数補正量演算部18は、減
算器17により演算されたq軸電流の偏差ΔIq に基づ
いて、VVVFインバータ1の出力周波数ωi* への補
正量ωicmpを演算する。
【0089】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0090】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0091】なお、ここでは、前記図1および図2と異
なる部分の作用についてのみ述べる。
【0092】図3において、座標系変換部16には、誘
導電動機2の相電流Iu ,Iw が入力され、例えば次式
により、dq軸座標系上でのd軸電流Id とq軸電流I
q とが演算される。
【0093】
【数6】
【0094】θab:静止座標系a軸から回転座標系d
軸までの位相角。
【0095】減算器17では、q軸電流指令Iq * から
座標変換部16の出力であるq軸電流Iq が減算され、
偏差ΔIq を出力する。
【0096】第2の出力周波数補正量演算部18には、
q軸電流偏差ΔIq が入力され、例えば次式の比例積分
制御により、VVVFインバータ1の出力周波数への補
正量ωicmpが演算される。
【0097】
【数7】
【0098】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン、Ki:積分ゲイン。
【0099】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0100】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を補正し、この補正された
VVVFインバータ1の出力周波数ωiに応じて、VV
VFインバータ1が動作する。d軸に立ち上げる場合、
出力周波数演算演算部7により演算される出力周波数ω
* を、q軸電流の指令値Iq * と実際値Iq との偏差
ΔIq が零になるように補正し、この補正された出力周
波数ωiに応じて、VVVFインバータ1が動作する。
【0101】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、q軸電流の偏差Δ
Iq は零になる。このq軸電流の偏差ΔIq は、周波数
が適切に与えられないことに起因して発生する。このq
軸電流の偏差ΔIq が零になるように、VVVFインバ
ータ1の出力周波数を補正することにより、再起動の際
の動作点への引き込みを容易にし、安定かつ確実な再起
動動作を行なうことができる。
【0102】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0103】(第3の実施の形態)図4は、本実施の形
態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おける出力周波数補正部10の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、前記図1および図2と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0104】すなわち、図4に示すように、本実施の形
態の出力周波数補正部10は、図1および図2における
出力周波数補正量演算部11、および加算器12に代え
て、座標系変換部16と、d軸誘起電圧演算部19と、
第2の出力周波数補正量演算部18と、加算器12とか
ら構成している。
【0105】座標系変換部16は、電流検出器4により
検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw を、前記d
q軸回転座標系上でのd軸電流Id ,q軸電流Iq に変
換する。
【0106】d軸誘起電圧演算部19は、前記電圧指令
演算部6により演算されたd軸電圧指令Vd * ,q軸電
圧指令Vq * と、座標系変換部16により変換されたd
軸電流Id ,q軸電流Iq とに基づいて、d軸誘起電圧
Ed を演算する。
【0107】第2の出力周波数補正量演算部18は、d
軸誘起電圧演算部19により演算されたd軸誘起電圧E
d に基づいて、VVVFインバータ1の出力周波数ωi
* への補正量ωicmpを演算する。
【0108】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0109】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0110】なお、ここでは、前記図1および図2と異
なる部分の作用についてのみ述べる。
【0111】図4において、座標系変換部16には、誘
導電動機2の相電流Iu ,Iw が入力され、例えば前記
(6)式により、dq軸座標系上でのd軸電流Id とq
軸電流Iq とが演算される。
【0112】d軸誘起電圧演算器19では、例えば次式
により、d軸誘起電圧Ed が演算される。
【0113】
【数8】
【0114】第2の出力周波数補正量演算部18には、
d軸誘起電圧Ed が入力され、例えば次式の比例積分制
御により、VVVFインバータ1の出力周波数への補正
量ωicmpが演算される。
【0115】
【数9】
【0116】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン、Ki:積分ゲイン。
【0117】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0118】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を、d軸誘起電圧Ed が零
になるよう補正し、この補正されたVVVFインバータ
1の出力周波数ωiに応じて、VVVFインバータ1が
動作する。
【0119】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、q軸誘起電圧のみ
が発生し、d軸誘起電圧Ed は発生しない。このd軸誘
起電圧Ed は、周波数が適切に与えられないことに起因
して発生する。このd軸誘起電圧Ed が零になるよう
に、VVVFインバータ1の出力周波数を補正すること
により、再起動の際の動作点への引き込みを容易にし、
安定かつ確実な再起動動作を行なうことができる。
【0120】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0121】(第4の実施の形態)図5は、本実施の形
態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おける出力周波数補正部10の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、前記図1および図2と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0122】すなわち、図5に示すように、本実施の形
態の出力周波数補正部10は、図1および図2における
出力周波数補正量演算部11、および加算器12に代え
て、座標系変換部16と、q軸磁束演算部20と、第2
の出力周波数補正量演算部18と、加算器12とから構
成している。
【0123】座標系変換部16は、電流検出器4により
検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw を、前記d
q軸回転座標系上でのd軸電流Id ,q軸電流Iq に変
換する。
【0124】q軸磁束演算部20は、前記電圧指令演算
部6により演算されたd軸電圧指令Vd * ,q軸電圧指
令Vq * と、座標系変換部16により変換されたd軸電
流Id ,q軸電流Iq とに基づいて、q軸磁束φq を演
算する。
【0125】第2の出力周波数補正量演算部18は、q
軸磁束演算部20により演算されたq軸磁束φq に基づ
いて、VVVFインバータ1の出力周波数ωi* への補
正量ωicmpを演算する。
【0126】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0127】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0128】なお、ここでは、前記図1および図2と異
なる部分の作用についてのみ述べる。
【0129】図5において、座標系変換部16には、誘
導電動機2の相電流Iu ,Iw が入力され、例えば前記
(6)式により、dq軸座標系上でのd軸電流Id とq
軸電流Iq とが演算される。
【0130】d軸磁束演算器20では、例えば次式によ
り、q軸磁束φqが演算される。
【0131】
【数10】
【0132】第2出力周波数補正量演算部18には、q
軸磁束φqが入力され、例えば次式の比例積分制御によ
り、VVVFインバータ1の出力周波数への補正量ωi
cmpが演算される。
【0133】
【数11】
【0134】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン、Ki:積分ゲイン。
【0135】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0136】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を、q軸磁束φqが零にな
るように補正し、この補正されたVVVFインバータ1
の出力周波数 ωiに応じて、VVVFインバータ1が
動作する。
【0137】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、q軸磁束φqは発
生しない。このq軸磁束φqは、周波数が適切に与えら
れないことに起因して発生する。このq軸磁束φqが零
になるように、VVVFインバータ1の出力周波数を補
正することにより、再起動の際の動作点への引き込みを
容易にし、安定かつ確実な再起動動作を行なうことがで
きる。
【0138】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0139】(第5の実施の形態)図6は、本実施の形
態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おける出力周波数補正部10の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、前記図1および図2と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0140】すなわち、図6に示すように、本実施の形
態の出力周波数補正部10は、図1および図2における
出力周波数補正量演算部11、および加算器12に代え
て、座標系変換部16と、有効電力基準演算部21と、
有効電力演算部22と、減算器23と、第2の出力周波
数補正量演算部18と、加算器12とから構成してい
る。
【0141】座標系変換部16は、電流検出器4により
検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw を、前記d
q軸回転座標系上でのd軸電流Id ,q軸電流Iq に変
換する。
【0142】有効電力基準演算部21は、前記電流指令
演算部5により演算されたdq軸電流指令値Id * ,I
q * に基づいて、VVVFインバータ1の出力端での有
効電力の基準値P* を演算する。
【0143】有効電力演算部22は、座標系変換部16
により変換されたd軸電流Id ,q軸電流Iq と、前記
電圧指令演算部6により演算されたd軸電圧指令Vd
* ,q軸電圧指令Vq * とに基づいて、VVVFイン
バータ1の出力端での有効電力Pを演算する。
【0144】減算器23は、有効電力基準演算部21に
より演算された有効電力基準P* から、有効電力演算部
22により演算された有効電力Pを減算して偏差ΔPを
演算する。
【0145】第2の出力周波数補正量演算部18は、減
算器23により演算された有効電力の偏差ΔPに基づい
て、VVVFインバータ1の出力周波数ωi* への補正
量ωicmpを演算する。
【0146】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0147】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0148】なお、ここでは、前記図1および図2と異
なる部分の作用についてのみ述べる。
【0149】図6において、座標系変換部16には、誘
導電動機の相電流Iu ,Iw が入力され、例えば前記
(6)式により、dq軸座標系上でのd軸電流Id とq
軸電流Iq とが演算される。
【0150】有効電力基準演算部21には、dq電流指
令値Id * ,Iq * が入力され、例えば次式により、有
効電力基準値P* が演算される。
【0151】
【数12】
【0152】ただし、S:滑り周波数。
【0153】ここで、特にq軸電流Iq を零(Iq *
0)として、再起動を行なう場合には、有効電力基準値
* は、例えば次式により演算することができる。
【0154】
【数13】
【0155】有効電力演算部22には、座標系変換部1
6からの出力であるdq軸電流Id,Iq と、電圧指令
演算部6からの出力であるdq軸電圧指令Vd * ,Vq
* とが入力され、例えば次式により、VVVFインバー
タ1の交流出力端での有効電力Pが演算される。
【0156】
【数14】
【0157】減算器23では、有効電力基準P* から有
効電力Pが減算され、有効電力の偏差ΔPが演算され
る。
【0158】第2出力周波数補正量演算部18には、有
効電力の偏差ΔPが入力され、例えば次式の比例積分制
御により、VVVFインバータ1の出力周波数への補正
量ωicmpが演算される。
【0159】
【数15】
【0160】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン、Ki:積分ゲイン。
【0161】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0162】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を、有効電力の基準値P *
と実際値Pとの偏差ΔPが零になるように補正し、この
補正されたVVVFインバータ1の出力周波数ωiに応
じて、VVVFインバータ1が動作する。
【0163】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、有効電力の基準値
* と実際値Pが一致し、その偏差ΔPは零となる。こ
の有効電力の偏差ΔPは、周波数が適切に与えられない
ことに起因して発生する。この有効電力の偏差ΔPが零
になるように、VVVFインバータ1の出力周波数を補
正することにより、再起動の際の動作点への引き込みを
容易にし、安定かつ確実な再起動動作を行なうことがで
きる。
【0164】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0165】また、有効電力の偏差ΔPは、トルク指令
と実際に発生するトルクとの差異を意味するものであ
り、過分なトルクの発生を抑制することが可能となる。
【0166】さらに、瞬時的な有効電力Pを抑制するこ
とにより、直流リンク電圧の過電圧や低電圧を抑制する
ことが可能となる。
【0167】(第6の実施の形態)図7は、本実施の形
態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おける出力周波数補正部10の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、前記図1および図2と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0168】すなわち、図7に示すように、本実施の形
態の出力周波数補正部10は、図1および図2における
出力周波数補正量演算部11、および加算器12に代え
て、電流検出器24と、有効電流基準演算部25と、減
算器23と、第2の出力周波数補正量演算部18と、加
算器12とから構成している。
【0169】電流検出器24は、フィルタコンデンサ3
からVVVFインバータ1に流れる電流Idcを検出す
る。
【0170】有効電流基準演算部25は、前記電流指令
演算部5により演算されたdq軸電流指令値Id * ,I
q * と、直流リンク電圧基準値Vdc* とに基づいて、V
VVFインバータ1の直流側入力端での有効電流の基準
値Idc* を演算する。
【0171】減算器23は、有効電流基準演算部25に
より演算された有効電流基準Idc*から、電流検出器2
4により検出されたフィルタコンデンサ3からVVVF
インバータ1に流れる電流値Idcを減算して偏差ΔIdc
を演算する。
【0172】第2の出力周波数補正量演算部18は、減
算器23により演算された有効電流の偏差ΔIdcに基づ
いて、VVVFインバータ1の出力周波数ωi* への補
正量ωicmpを演算する。
【0173】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0174】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0175】なお、ここでは、前記図1および図2と異
なる部分の作用についてのみ述べる。
【0176】図7において、有効電流基準演算部25に
は、dq軸電流指令値Id * ,Iq * と、直流リンク電
圧基準値Vdc* とが入力され、VVVFインバータ1の
直流側入力端での有効電流の基準値Idc* が演算され
る。
【0177】ここで、有効電流基準演算部25は、有効
電力基準演算部21と、除算器26とから構成してい
る。
【0178】有効電力基準演算部21には、dq電流指
令値Id * ,Iq * が入力され、例えば前記(12)式
により、有効電力基準値P* が演算される。
【0179】除算器26では、有効電力基準演算部21
からの有効電力基準P* が、直流リンク電圧基準値Vdc
* により除算される。
【0180】除算器26の出力は、VVVFインバータ
1の直流入力端における有効電流基準値Idc* となる。
【0181】なお、ここで、有効電力基準P* を、直流
リンク電圧基準値Vdc* により除算するのではなく、フ
ィルタコンデンサ3の電圧Vdcを検出する電圧検出器を
設けて、この検出された直流リンク電圧Vdcにより除算
することも可能である。
【0182】一方、フィルタコンデンサ3からVVVF
インバータ1に流れる電流Idcは、電流検出器24によ
り検出される。
【0183】減算器23では、有効電流基準値Idc*
ら有効電流分Idcが減算されて、有効電流偏差ΔIdcが
演算される。
【0184】第2の出力周波数補正量演算部18には、
有効電流の偏差ΔIdcが入力され、例えば次式の比例積
分制御により、VVVFインバータ1の出力周波数への
補正量ωicmpが演算される。
【0185】
【数16】
【0186】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン、Ki:積分ゲイン。
【0187】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0188】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を、有効電流の基準値Idc
* と実際値Idcとの偏差ΔIdcが零になるように補正
し、この補正されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωiに応じて、VVVFインバータ1が動作する。
【0189】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、有効電流の基準値
Idc* と実際値Idcが一致し、その偏差ΔIdcは零とな
る。この有効電流の偏差ΔIdcは、周波数が適切に与え
られないことに起因して発生する。この有効電流の偏差
ΔIdcが零になるように、VVVFインバータ1の出力
周波数を補正することにより、再起動の際の動作点への
引き込みを容易にし、安定かつ確実な再起動動作を行な
うことができる。
【0190】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0191】また、有効電流の偏差ΔIdcは、トルク指
令と実際に発生するトルクとの差異を意味するものであ
り、過分なトルクの発生を抑制することが可能となる。
【0192】さらに、瞬時的な有効電流Idcを抑制する
ことにより、直流リンク電圧の過電圧や低電圧を抑制す
ることが可能となる。
【0193】(第7の実施の形態)図8は、本実施の形
態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おける出力周波数補正部10の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、前記図1および図2と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0194】すなわち、図8に示すように、本実施の形
態の出力周波数補正部10は、図1および図2における
出力周波数補正量演算部11、および加算器12に代え
て、電圧検出器27と、疑似微分演算部28と、第2の
出力周波数補正演算部18と、加算器12とから構成し
ている。
【0195】電圧検出器27は、フィルタコンデンサ3
にかかる直流リンク電圧Vdcを検出する。
【0196】疑似微分演算部28は、電圧検出器27に
より検出された直流リンク電圧Vdcを入力とし、この入
力に疑似微分を施す。
【0197】第2の出力周波数補正演算部18は、疑似
微分演算部28からの直流リンク電圧Vdcの微分値dV
dcに基づいて、VVVFインバータ1の出力周波数ωi
* への補正量ωicmpを演算する。
【0198】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0199】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0200】なお、ここでは、前記図1および図2と異
なる部分の作用についてのみ述べる。
【0201】図8において、フィルタコンデンサ3にか
かる直流リンク電圧Vdcは、電圧検出器27により検出
される。
【0202】疑似微粉演算部28には、電圧検出器27
により検出された直流リンク電圧Vdcが入力され、その
疑似微分値dVdcが演算される。
【0203】第2の出力周波数補正量演算部18には、
直流リンク電圧Vdcの疑似微分値dVdcが入力され、例
えば次式の比例制御により、VVVFインバータ1の出
力周波数への補正量ωicmpが演算される。
【0204】
【数17】
【0205】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン。
【0206】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0207】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を、直流リンク電圧Vdcの
変化量が零になるよう補正し、この補正されたVVVF
インバータ1の出力周波数ωiに応じて、VVVFイン
バータ1が動作する。
【0208】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、dq軸電流指令I
d * ,Iq * が一定の限り、直流リンク電圧Vdcの変化
率は一定となる。この直流リンク電圧Vdcが変化するこ
とは、周波数が適切に与えられないため、トルクが発生
していることを意味するものである。この直流リンク電
圧Vdcの変化量、すなわち微分値dVdcが零になるよう
に、VVVFインバータ1の出力周波数を補正すること
により、再起動の際の動作点への引き込みを容易にし、
安定かつ確実な再起動動作を行なうことができる。
【0209】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0210】また、直流リンク電圧Vdcの変化を抑制す
ることにより、過分なトルクの発生を抑制することが可
能となる。
【0211】さらに、直流リンク電圧Vdcの過電圧や低
電圧を抑制することが可能となる。
【0212】(第8の実施の形態)図9は、本実施の形
態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
おける出力周波数補正部10の概略構成例を示すブロッ
ク図であり、前記図1および図2と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0213】すなわち、図9に示すように、本実施の形
態の出力周波数補正部10は、図1および図2における
出力周波数補正量演算部11、および加算器12に代え
て、座標系変換部16と、電流ベクトル長基準演算部2
9と、電流ベクトル長演算部30と、減算器23と、第
2の出力周波数補正量演算部18と、加算器12とから
構成している。
【0214】座標系変換部16は、電流検出器4により
検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw を、前記d
q軸回転座標系上でのd軸電流Id ,q軸電流Iq に変
換する。
【0215】電流ベクトル長基準演算部29は、前記電
流指令演算部5により演算されたdq軸電流指令値Id
* ,Iq * を入力とし、この入力に基づいてd軸電流指
令とq軸電流指令とからなる電流ベクトルの長さである
電流ベクトル長基準|I|*を演算する。
【0216】電流ベクトル長演算部30は、座標系変換
部16により変換されたd軸電流Id ,q軸電流Iq か
らなる電流ベクトルの長さ|I|を演算する。
【0217】減算器23は、電流ベクトル長基準演算部
30により演算された電流ベクトル長基準|I|*
ら、電流ベクトル長演算部30により演算された電流ベ
クトル長|I|を減算して偏差Δ|I|を演算する。
【0218】第2の出力周波数補正量演算部18は、減
算器23により演算された電流ベクトル長の偏差Δ|I
|に基づいて、VVVFインバータ1の出力周波数ωi
* への補正量ωicmpを演算する。
【0219】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0220】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0221】なお、ここでは、前記図1および図2と異
なる部分の作用についてのみ述べる。
【0222】図9において、座標系変換器16には、誘
導電動機の相電流Iu ,Iw が入力され、例えば前記
(6)式により、dq軸座標系上でのd軸電流Id とq
軸電流Iq とが演算される。
【0223】電流ベトクル長基準演算部29には、電流
指令演算部5からの出力であるdp軸電流指令Id *
Iq * が入力され、例えば次式により、電流指令ベクト
ル(Id * ,Iq * )のベクトル長である電流ベクトル
長基準|I|* が演算される。
【0224】
【数18】
【0225】電流ベクトル長演算部30には、座標系変
換部16からの出力であるdq軸電流Id ,Iq が入力
され、例えば次式により、電流ベクトル(Id ,Iq )
のベクトル長である電流ベクトル長|I|が演算され
る。
【0226】
【数19】
【0227】減算器23では、電流ベクトル長基準|I
* から電流ベクトル長|I|が減算され、電流ベクト
ル長の偏差Δ|I|が演算される。
【0228】第2の出力周波数補正量演算部18には、
電流ベクトル長の偏差Δ|I|が入力され、例えば次式
の比例制御により、VVVFインバータ1の出力周波数
への補正量ωicmpが演算される。
【0229】
【数20】
【0230】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン。
【0231】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0232】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を、電流ベクトル長の指令
値|I|* と実際値|I|との偏差が零になるように補
正し、この補正されたVVVFインバータ1の出力周波
数ωiに応じて、VVVFインバータ1が動作する。
【0233】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、各dq軸電流の指
令値Id * ,Iq * と実際値Id ,Iq とが一致するた
め、電流ベクトル長の偏差Δ|I|は零となる。この電
流ベクトル長の偏差Δ|I|は、周波数が適切に与えら
れないことに起因して発生する。この電流ベクトル長の
偏差Δ|I|が零になるように、VVVFインバータ1
の出力周波数を補正することにより、再起動の際の動作
点への引き込みを容易にし、安定かつ確実な再起動動作
を行なうことができる。
【0234】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0235】(第9の実施の形態)図10は、本実施の
形態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装置
における、電圧指令演算部6および出力周波数補正部1
0の概略構成例を示すブロック図であり、前記図1およ
び図2と同一要素には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0236】すなわち、図10に示すように、本実施の
形態の電圧指令演算部6は、座標系変換器41と、電圧
基準演算器31と、d軸電流制御部32と、q軸電流制
御部33と、加算器34,35と、減算器36,37と
から構成している。
【0237】座標系変換器41は、電流検出器4により
検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw を、前記d
q軸回転座標系上でのd軸電流Id ,q軸電流Iq に変
換する。
【0238】電圧基準演算器31は、前記電流指令演算
部5により演算されたdq軸電流指令値Id * ,Iq *
に基づいて、d軸電圧基準Vdrefとq軸電圧基準Vqref
とを演算する。
【0239】減算器36は、電流指令演算部5により演
算されたd軸電流指令値Id * から、座標系変換器41
により変換されたd軸電流Id を減算して偏差ΔId を
演算する。
【0240】d軸電流制御部32は、減算器36により
演算されたd軸電流偏差ΔId を入力として、このd軸
電流偏差ΔId を零とするようにd軸電圧への補償量V
dPIを演算する。
【0241】加算器34は、d軸電流制御部32により
演算されたd軸電圧補償量VdPI と、電圧基準演算器3
1により演算されたd軸電圧基準Vdrefとを加算してd
軸電圧指令Vd * を演算する。
【0242】減算器37は、電流指令演算部5により演
算されたq軸電流指令値Iq * から、座標系変換器41
により変換されたq軸電流Iq を減算して偏差ΔIq を
演算する。
【0243】q軸電流制御部33は、減算器37により
演算されたq軸電流偏差ΔIq を入力として、このq軸
電流偏差ΔIq を零とするようにq軸電圧への補償量V
qPIを演算する。
【0244】加算器35は、q軸電流制御部33により
演算されたq軸電圧補償量VqPI と、電圧基準演算器3
1により演算されたq軸電圧基準Vqrefとを加算してq
軸電圧指令Vq * を演算する。
【0245】一方、出力周波数補正部10は、図1およ
び図2における出力周波数補正量演算部11、および加
算器12に代えて、第2の出力周波数補正量演算部18
と、加算器12とから構成している。
【0246】第2の出力周波数補正量演算部18は、q
軸電流制御部33により演算されたq軸電圧補償量VqP
I に基づいて、VVVFインバータ1の出力周波数ωi
* への補正量ωicmpを演算する。
【0247】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0248】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0249】なお、ここでは、前記図1および図2と異
なる部分の作用についてのみ述べる。
【0250】図10において、電圧基準演算器31に
は、dq軸電流指令値Id * ,Iq *が入力され、例え
ば次式により、dq軸電圧基準値Vdref,Vqrefが演算
される。
【0251】このdq軸電圧基準値Vdref,Vqrefは、
各パラメータに変動や誤差がなく、各指令値と状態量と
が一致する場合に、dq電圧指令値Vd * ,Vq * と一
致する。
【0252】
【数21】
【0253】座標系変換器41には、誘導電動機2の相
電流Iu ,Iw が入力され、例えば前記(6)式によ
り、dq軸座標系上でのd軸電流Id とq軸電流Iq と
が演算される。
【0254】減算器36,37では、dq軸電流指令値
Id * ,Iq * と検出変換されたdq軸電流値Id ,I
q との偏差ΔId ,ΔIq が演算される。
【0255】d軸電流制御器32,q軸電流制御器33
では、例えば次式により、それぞれdq軸電流指令値I
d * ,Iq * と検出変換されたdq軸電流値Id ,Iq
との偏差ΔId ,ΔIq が零になるように、各軸の電圧
補償量VdPI ,VqPI が演算される。
【0256】
【数22】
【0257】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン、Ki:積分ゲイン。
【0258】加算器33,34では、dq軸の電圧基準
値Vdref,Vqrefと、dq軸電流制御器32,33から
の出力である電圧補償値VdPI ,VqPI とがそれぞれ加
算されて、dq軸電圧指令値Vd * ,Vq * が演算され
る。
【0259】一方、出力周波数補正部10の第2出力周
波数補正量演算部18には、q軸電流制御器33からの
出力であるq軸電圧補正量VqPI が入力され、例えば次
式の比例積分制御により、VVVFインバータ1の出力
周波数ωi* への補正量ωicmpが演算される。
【0260】
【数23】
【0261】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン、Ki:積分ゲイン。
【0262】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0263】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を、q軸電圧の基準値Vqr
efと指令値Vq * との偏差が零になるように補正し、こ
の補正されたVVVFインバータ1の出力周波数ωiに
応じて、VVVFインバータ1が動作する。
【0264】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、q軸電圧基準Vqr
efとq軸電圧指令Vq * とが一致する、すなわちq軸電
流制御部33の出力は零となる。このq軸電圧基準Vqr
efと指令Vq * との偏差は、周波数が適切に与えられ
ず、磁束が立ち上がっていないことに起因して発生す
る。このq軸電圧基準Vqrefとq軸電圧指令Vq * との
偏差が零になるように、VVVFインバータ1の出力周
波数を補正することにより、再起動の際の動作点への引
き込みを容易にし、安定かつ確実な再起動動作を行なう
ことができる。
【0265】以上により、誘導電動機2が惰行する状態
から、磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる
再起動動作を、安定かつ確実に行なうことが可能とな
る。
【0266】(第10の実施の形態)図11は、本実施
の形態による速度センサレス制御を用いた電気車制御装
置における、電圧指令演算部6および出力周波数補正部
10の概略構成例を示すブロック図であり、前記図10
と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
【0267】すなわち、図11に示すように、本実施の
形態の電圧指令演算部6は、図10における電圧指令演
算部6と同様であり、出力周波数補正部10は、図10
における第2の出力周波数補正量演算部18、および加
算器12に代えて、電圧ベクトル長基準演算部38と、
電圧ベクトル長演算部39と、減算器40と、第2の出
力周波数補正量演算部18と、加算器12とから構成し
ている。
【0268】電圧ベクトル長基準演算部38は、前記電
圧基準演算器31により演算されたd軸電圧基準Vdref
とq軸電圧基準Vqrefとに基づいて、dq軸電圧基準ベ
クトルの長さである電圧ベクトル長基準|V|* を演算
する。
【0269】電圧ベクトル長演算部39は、前記加算器
34により演算されたd軸電圧指令Vd * と、前記加算
器35により演算されたq軸電圧指令Vq * とに基づい
て、dq軸電圧指令ベクトルの長さ|V|を演算する。
【0270】減算器40は、電圧ベクトル長基準演算部
38により演算された電圧ベクトル長基準|V|*
ら、電圧ベクトル長演算部39により演算された電圧ベ
クトル長|V|を減算して偏差Δ|V|を演算する。
【0271】第2の出力周波数補正量演算部18は、減
算器40により演算された電圧ベクトル長の偏差Δ|V
|に基づいて、VVVFインバータ1の出力周波数ωi
* への補正量ωicmpを演算する。
【0272】加算器12は、第2の出力周波数補正量演
算部18により演算されたVVVFインバータ1の出力
周波数への補正量ωicmpと、前記出力周波数演算部
7により演算されたVVVFインバータ1の出力周波数
ωi* とを加算して、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiを出力する。
【0273】次に、以上のように構成した本実施の形態
の速度センサレス制御を用いた電気車制御装置の作用に
ついて説明する。
【0274】なお、ここでは、前記図10と異なる部分
の作用についてのみ述べる。
【0275】図11において、電圧ベクトル長基準演算
部38には、電圧基準演算器31からの出力であるdq
軸電圧基準Vdref,Vqrefが入力され、例えば次式によ
り、電圧基準ベクトル(Vdref,Vqref)の長さ、すな
わち電圧ベクトル長基準|V|* が演算される。
【0276】
【数24】
【0277】電圧ベクトル長演算部39には、加算器3
4,35からの出力であるdq軸電圧指令Vd * ,Vq
* が入力され、例えば次式により、電圧指令ベクトル
(Vd * ,Vq * )の長さ、すなわち電圧ベクトル長|
V|が演算される。
【0278】
【数25】
【0279】減算器40では、電圧ベクトル長基準|V
* より電圧ベクトル長|V|が減算されて、電圧ベク
トル長の偏差Δ|V|が演算される。
【0280】一方、出力周波数補正部10の第2の出力
周波数補正量演算部18には、減算器40からの出力で
ある電圧ベクトル長の偏差Δ|V|が入力され、例えば
次式の比例積分制御により、VVVFインバータ1の出
力周波数ωi* への補正量ωicmpが演算される。
【0281】
【数26】
【0282】ただし、s:ラプラス演算子、Kp:比例
ゲイン、Ki:積分ゲイン。
【0283】加算器12では、出力周波数演算部7から
の出力であるVVVFインバータ1の出力周波数基準ω
* に、第2の出力周波数補正量演算部18からの出力
であるVVVFインバータ1の出力周波数の補正量ωi
cmpが加算されて、補正したVVVFインバータ1の
出力周波数ωiが出力される。
【0284】上述したように、本実施の形態の速度セン
サレス制御を用いた電気車制御装置では、ロータの回転
周波数の不明な惰行状態の誘導電動機2を再起動、すな
わち磁束指令φ* に一致した磁束をd軸に立ち上げる場
合、出力周波数演算部7により演算されるVVVFイン
バータ1の出力周波数ωi* を、dq軸電圧基準Vdre
f,Vqrefから求められる電圧ベクトル長基準|V|*
と、dq軸電圧指令Vd * ,Vq * から求められる電圧
ベクトル長|V|との偏差Δ|V|が零になるように補
正し、この補正されたVVVFインバータ1の出力周波
数ωiに応じて、VVVFインバータ1が動作する。
【0285】磁束指令φ* に一致した磁束がd軸に立ち
上がった通常の動作点近傍において、各dq軸電圧基準
Vdref,Vqrefとdq軸電圧指令Vd * ,Vq * とが一
致するため、電圧ベクトル長基準|V|* と電圧ベクト
ル長|V|とは一致する。この電圧ベクトル長の偏差Δ
|V|は、周波数が適切に与えられず、磁束が立ち上が
っていないことに起因して発生する。この電圧ベクトル
長の偏差が零になるように、VVVFインバータ1の出
力周波数を補正することにより、再起動の際の動作点へ
の引き込みを容易にし、安定かつ確実な再起動動作を行
なうことができる。
【0286】(その他の実施の形態) (a)前記第1乃至第10の各実施の形態では、電圧指
令演算部6においては、磁束軸(d軸)電流指令Id *
と、トルク軸(q軸)電流Iq * と、電流検出器4によ
り検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw とに基づ
いて、前述した(2)式により、d軸電圧指令Vd *
q軸電圧指令Vq * とを演算する場合について説明した
が、これに限定されるものではない。
【0287】すなわち、実電流がない場合も考えられ、
この場合には、誘導電動機2の相電流Iu ,Iw を入力
せずに、磁束軸(d軸)電流指令Id * と、トルク軸
(q軸)電流Iq * とのみに基づいて、d軸電圧指令V
d * とq軸電圧指令Vq * とを演算するようにしてもよ
い。
【0288】この場合の演算式としては、前述した
(2)式における右辺の第3項を省略したものとすれば
よい。
【0289】(b)前記第1乃至第10の各実施の形態
では、出力周波数補正量演算部11では、電流検出器4
により検出された誘導電動機2の相電流Iu ,Iw と、
電流指令Id * ,Iq * と、電圧指令Vd * ,Vq *
に基づいて、VVVFインバータ1の出力周波数への補
正量ωicmpを演算する場合について説明したが、こ
れに限定されるものではない。
【0290】すなわち、電流指令Id * ,Iq * 、電圧
指令Vd * ,Vq * が零の場合(例えば、図3における
電流指令Iq * が零の時がある)も考えられることか
ら、誘導電動機2の相電流Iu ,Iw と、電流指令Id
* ,Iq * と、電圧指令Vd *,Vq * のうちの少なく
とも一つに基づいて、VVVFインバータ1の出力周波
数への補正量ωicmpを演算するようにすればよい。
【0291】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気車制
御装置によれば、誘導電動機が惰行する状態から、磁束
指令値に一致した磁束をd軸に立ち上げる再起動動作を
行なう場合に、通常の出力周波数演算手段により求めら
れたVVVFインバータの出力周波数を補正するため、
誘導電動機に磁束指令値と一致した磁束が立ち上がった
動作点への引き込みを容易にし、安定かつ確実な再起動
を行なうことが可能となる。
【0292】これにより、誘導電動機の再起動時の過電
流・過電圧・トルクの発生等を抑制することができる。
【0293】さらに、速度検出器を不要としているの
で、保守性の向上、電動機容量の増加、コスト低減等を
期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による速度センサレス制御を用いた電気
車制御装置の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】同第1の実施の形態の速度センサレス制御を用
いた電気車制御装置における出力周波数演算部の詳細な
構成例を示すブロック図。
【図3】本発明による速度センサレス制御を用いた電気
車制御装置の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図4】本発明による速度センサレス制御を用いた電気
車制御装置の第3の実施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明による速度センサレス制御を用いた電気
車制御装置の第4の実施の形態を示すブロック図。
【図6】本発明による速度センサレス制御を用いた電気
車制御装置の第5の実施の形態を示すブロック図。
【図7】本発明による速度センサレス制御を用いた電気
車制御装置の第6の実施の形態を示すブロック図。
【図8】本発明による速度センサレス制御を用いた電気
車制御装置の第7の実施の形態を示すブロック図。
【図9】本発明による速度センサレス制御を用いた電気
車制御装置の第8の実施の形態を示すブロック図。
【図10】本発明による速度センサレス制御を用いた電
気車制御装置の第9の実施の形態を示すブロック図。
【図11】本発明による速度センサレス制御を用いた電
気車制御装置の第10の実施の形態を示すブロック図。
【図12】従来のベクトル制御を用いた電気車制御装置
の概略構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…VVVFインバータ、 2…誘導電動機、 3…フィルタコンデンサ、 4…電流検出器、 5…電流指令演算部、 6…電圧指令演算部、 7…出力周波数演算部、 8…ゲート制御部、 9…積分部、 10…出力周波数補正部、 11…出力周波数補正量演算部、 12…加算器、 13…ロータ回転周波数演算部、 14…滑り周波数演算部、 15…加算器、 16…座標系変換部、 17…減算器、 18…第2の出力周波数補正量演算部、 19…d軸誘起電圧演算部、 20…q軸磁束演算部、 21…有効電力基準演算部、 22…有効電力演算部、 23…減算部、 24…電流検出器、 25…有効電流基準演算部、 26…除算器、 27…直流電圧検出器、 28…疑似微分器、 29…電流ベクトル長基準演算部、 30…電流ベクトル長演算部、 31…電圧基準演算器、 32…d軸電流制御部、 33…q軸電流制御部、 34,35…加算器、 36,37…減算器、 38…電圧ベクトル長基準演算部、 39…電圧ベクトル長演算部、 40…減算器、 41…座標系変換器、 42…速度検出器、 43…滑り周波数演算器、 44…架線、 45…パンタグラフ、 46…直流リアクトル、 47…車輪、 48…レール。
フロントページの続き (72)発明者 松岡 孝一 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 結城 和明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 氏家 昭彦 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5H115 PC02 PG01 PI03 PI29 PU09 PV09 QE20 QH04 QN08 QN09 QN22 QN23 QN24 RB24 RB26 TO11 TO12 TO13 TO14 TO30 5H576 AA01 BB06 BB07 BB10 CC01 DD02 DD04 EE01 EE03 EE22 GG04 GG05 GG10 HB01 JJ05 JJ11 JJ22 JJ23 JJ24 JJ25 LL14 LL22 LL24 LL28 LL60

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流を任意の周波数の交流に変換する可
    変電圧可変周波数インバータ(VVVFインバータ)
    と、当該VVVFインバータの直流側に接続されたフィ
    ルタコンデンサと、前記VVVFインバータの交流側に
    接続されて駆動される誘導電動機とから主回路を構成
    し、 電流指令を演算する電流指令演算手段と、前記電流指令
    演算手段により演算された電流指令に一致する電流が得
    られるように出力電圧指令とを演算する電圧指令演算手
    段と、前記誘導電動機に流れる相電流を検出する電流検
    出手段と、前記電流検出手段により検出された誘導電動
    機の相電流と前記電流指令演算手段により演算された電
    流指令と前記電圧指令演算手段により演算された出力電
    圧指令のうちの少なくとも一つに基づいて、前記VVV
    Fインバータの出力周波数を演算する出力周波数演算手
    段と、前記電圧指令演算手段からの出力と前記出力周波
    数演算手段からの出力とを入力とし、前記VVVFイン
    バータの出力電圧が一致するように前記VVVFインバ
    ータのゲート制御を行なうゲート制御手段とを備えて構
    成される速度センサレス制御を用いた電気車制御装置に
    おいて、 前記誘導電動機の回転周波数が不明の惰行状態から前記
    VVVFインバータにより磁束の立ち上げを行なう再起
    動の際に、前記出力周波数演算手段からの出力であるV
    VVFインバータの出力周波数を補正する出力周波数補
    正手段を備えたことを特徴とする速度センサレス制御を
    用いた電気車制御装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の速度センサレス制
    御を用いた電気車制御装置において、 磁束軸に一致した軸をd軸とし、当該d軸に直交する軸
    をq軸とするdq軸回転座標系において、 前記電流指令演算手段は、磁束指令とトルク指令とに基
    づいてd軸電流指令とq軸電流指令とを演算する手段か
    ら構成し、 前記電圧指令演算手段は、少なくとも前記電流指令演算
    手段により演算されたd軸電流指令とq軸電流指令とを
    入力とし、当該入力に基づいてd軸電圧指令とq軸電圧
    指令とを演算する手段から構成したことを特徴とする速
    度センサレス制御を用いた電気車制御装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の速度センサレス制
    御を用いた電気車制御装置において、 前記出力周波数補正手段としては、 前記電流検出手段により検出された誘導電動機の相電流
    を、前記dq軸回転座標系上での電流値に変換する座標
    系変換手段と、 前記q軸電流指令と前記座標系変換手段により変換され
    たq軸電流との偏差を演算する減算手段と、 前記減算手段により演算されたq軸電流の偏差に基づい
    て、前記VVVFインバータの出力周波数への補正量を
    演算する第2の出力周波数補正量演算手段と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項2に記載の速度センサレス制
    御を用いた電気車制御装置において、 前記出力周波数補正手段としては、 前記電流検出手段により検出された誘導電動機の相電流
    を、前記dq軸回転座標系上での電流値に変換する座標
    系変換手段と、 前記電圧指令演算手段により演算されたd軸電圧指令と
    q軸電圧指令と前記座標系変換手段により変換されたd
    軸電流とq軸電流とに基づいて、d軸誘起電圧を演算す
    るd軸誘起電圧演算手段と、 前記d軸誘起電圧演算手段により演算されたd軸誘起電
    圧に基づいて、前記VVVFインバータの出力周波数へ
    の補正量を演算する第2の出力周波数補正量演算手段
    と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項2に記載の速度センサレス制
    御を用いた電気車制御装置において、 前記出力周波数補正手段としては、 前記電流検出手段により検出された誘導電動機の相電流
    を、前記dq軸回転座標系上での電流値に変換する座標
    系変換手段と、 前記電圧指令演算手段により演算されたd軸電圧指令と
    q軸電圧指令と前記座標系変換手段により変換されたd
    軸電流とq軸電流とに基づいて、q軸磁束を演算するq
    軸磁束演算手段と、 前記q軸磁束演算手段により演算されたq軸磁束に基づ
    いて、前記VVVFインバータの出力周波数への補正量
    を演算する第2の出力周波数補正演算手段と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項2に記載の速度センサレス制
    御を用いた電気車制御装置において、 前記出力周波数補正手段としては、 前記電流検出手段により検出された誘導電動機の相電流
    を、前記dq軸回転座標系上での電流値に変換する座標
    系変換手段と、 前記電流指令演算手段により演算されたdq軸電流指令
    値に基づいて、前記VVVFインバータの出力端での有
    効電力の基準値を演算する有効電力基準演算手段と、 前記座標系変換手段により変換されたd軸電流とq軸電
    流と前記電圧指令演算手段により演算されたd軸電圧指
    令とq軸電圧指令とに基づいて、前記VVVFインバー
    タの出力端での有効電力を演算する有効電力演算手段
    と、 前記有効電力基準演算手段により演算された有効電力基
    準から前記有効電力演算手段により演算された有効電力
    を減算して偏差を演算する減算手段と、 前記減算手段により演算された有効電力の偏差に基づい
    て、前記VVVFインバータの出力周波数への補正量を
    演算する第2の出力周波数補正量演算手段と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項2に記載の速度センサレス制
    御を用いた電気車制御装置において、 前記出力周波数補正手段としては、 少なくとも前記電流指令演算手段により演算されたd軸
    電流指令値とq軸電流指令値とに基づいて、前記VVV
    Fインバータの直流側入力端での有効電流の基準値を演
    算する有効電流基準演算手段と、 前記フィルタコンデンサから前記VVVFインバータへ
    流れる電流を検出する電流検出手段と、 前記有効電流基準演算手段により演算された有効電流基
    準から前記電流検出手段により検出されたフィルタコン
    デンサからVVVFインバータに流れる電流値を減算し
    て偏差を演算する減算手段と、 前記減算手段により演算された有効電流の偏差に基づい
    て、前記VVVFインバータの出力周波数への補正量を
    演算する第2の出力周波数補正量演算手段と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項2に記載の速度センサレス制
    御を用いた電気車制御装置において、 前記出力周波数補正手段としては、 前記フィルタコンデンサにかかる直流リンク電圧を検出
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された直流リンク電圧を入
    力とし、当該入力に微分を施す微分手段と、 前記微分手段からの直流リンク電圧の微分値に基づい
    て、前記VVVFインバータの出力周波数への補正量を
    演算する第2の出力周波数補正量演算手段と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項2に記載の速度センサレス制
    御を用いた電気車制御装置において、 前記出力周波数補正手段としては、 前記電流指令演算手段により演算されたd軸電流指令と
    q軸電流指令とを入力とし、当該入力に基づいてd軸電
    流指令とq軸電流指令とからなる電流ベクトルの長さで
    ある電流ベクトル長基準を演算する電流ベクトル長基準
    演算手段と、 前記電流検出手段により検出された誘導電動機の相電流
    を、前記dq軸回転座標系上での電流値に変換する座標
    系変換手段と、 前記座標系変換手段により変換されたd軸電流とq軸電
    流とからなる電流ベクトルの長さを演算する電流ベクト
    ル長演算手段と、 前記電流ベクトル長基準演算手段により演算された電流
    ベクトル長基準から前記電流ベクトル長演算手段により
    演算された電流ベクトル長を減算して偏差を演算する減
    算手段と、 前記減算手段により演算された電流ベクトル長の偏差に
    基づいて、前記VVVFインバータの出力周波数への補
    正量を演算する第2の出力周波数補正量演算手段と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項2に記載の速度センサレス
    制御を用いた電気車制御装置において、 前記電圧指令演算手段としては、 前記電流指令演算手段により演算されたd軸電流指令と
    q軸電流指令とに基づいて、d軸電圧基準とq軸電圧基
    準とを演算する電圧基準演算手段と、 前記電流検出手段により検出された誘導電動機の相電流
    を、前記dq軸回転座標系上での電流値に変換する座標
    系変換手段と、 前記電流指令演算手段により演算されたd軸電流指令か
    ら前記座標系変換手段により変換されたd軸電流を減算
    して偏差を演算する第1の減算手段と、 前記第1の減算手段により演算されたd軸電流偏差を入
    力として、当該d軸電流偏差を零とするようにd軸電圧
    への補償量を演算するd軸電流制御手段と、 前記d軸電流制御手段により演算されたd軸電圧補償量
    と前記電圧基準演算手段により演算されたd軸電圧基準
    とを加算してd軸電圧指令とする第1の加算手段と、 前記電流指令演算手段により演算されたq軸電流指令か
    ら前記座標系変換手段により変換されたq軸電流を減算
    して偏差を演算する第2の減算手段と、 前記第2の減算手段により演算されたq軸電流偏差を入
    力として、当該q軸電流偏差を零とするようにq軸電圧
    への補償量を演算するq軸電流制御手段と、 前記q軸電流制御手段により演算されたq軸電圧補償量
    と前記電圧基準演算手段により演算されたq軸電圧基準
    とを加算してq軸電圧指令とする第2の加算手段とから
    成り、 前記出力周波数補正手段としては、 前記q軸電流制御手段により演算されたq軸電圧補償量
    に基づいて、前記VVVFインバータの出力周波数への
    補正量を演算する第2の出力周波数補正量演算手段と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項2に記載の速度センサレス
    制御を用いた電気車制御装置において、 前記電圧指令演算手段としては、 前記電流指令演算手段により演算されたd軸電流指令と
    q軸電流指令とに基づいて、d軸電圧基準とq軸電圧基
    準とを演算する電圧基準演算手段と、 前記電流検出手段により検出された誘導電動機を流れる
    電流を、前記dq軸回転座標系上での電流値に変換する
    座標系変換手段と、 前記電流指令演算手段により演算されたd軸電流指令か
    ら前記座標系変換手段により変換されたd軸電流を減算
    して偏差を演算する第1の減算手段と、 前記第1の減算手段により演算されたd軸電流偏差を入
    力として、当該d軸電流偏差を零とするようにd軸電圧
    への補償量を演算するd軸電流制御手段と、 前記d軸電流制御手段により演算されたd軸電圧補償量
    と前記電圧基準演算手段により演算されたd軸電圧基準
    とを加算してd軸電圧指令とする第1の加算手段と、 前記電流指令演算手段により演算されたq軸電流指令か
    ら前記座標系変換手段により変換されたq軸電流を減算
    して偏差を演算する第2の減算手段と、 前記第2の減算手段により演算されたq軸電流偏差を入
    力として、当該q軸電流偏差を零とするようにq軸電圧
    への補償量を演算するq軸電流制御手段と、 前記q軸電流制御手段により演算されたq軸電圧補償量
    と前記電圧基準演算手段により演算されたq軸電圧基準
    とを加算してq軸電圧指令とする第2の加算手段とから
    成り、 前記出力周波数補正手段としては、 前記電圧基準演算手段により演算されたd軸電圧基準と
    q軸電圧基準とに基づいて、dq軸電圧基準ベクトルの
    長さである電圧ベクトル長基準を演算する電圧ベクトル
    長基準演算手段と、 前記第1の加算手段により演算されたd軸電圧指令と前
    記第2の加算手段により演算されたq軸電圧指令とに基
    づいて、dq軸電圧指令ベクトルの長さを演算する電圧
    ベクトル長演算手段と、 前記電圧ベクトル長基準演算手段により演算された電圧
    ベクトル長基準から前記電圧ベクトル長演算手段により
    演算された電圧ベクトル長を減算して偏差を演算する減
    算手段と、 前記減算手段により演算された電圧ベクトル長の偏差に
    基づいて、前記VVVFインバータの出力周波数への補
    正量を演算する第2の出力周波数補正量演算手段と、 前記第2の出力周波数補正手段により演算されたVVV
    Fインバータの出力周波数への補正量と前記出力周波数
    演算手段により演算されたVVVFインバータの出力周
    波数とを加算する加算手段と、 から成ることを特徴とする速度センサレス制御を用いた
    電気車制御装置。
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