JP2000254418A - 加圧式ドラムフィルター - Google Patents

加圧式ドラムフィルター

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JP2000254418A
JP2000254418A JP11067585A JP6758599A JP2000254418A JP 2000254418 A JP2000254418 A JP 2000254418A JP 11067585 A JP11067585 A JP 11067585A JP 6758599 A JP6758599 A JP 6758599A JP 2000254418 A JP2000254418 A JP 2000254418A
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pressurized
drum
slurry
filtration
container
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JP11067585A
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English (en)
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Yoshihiko Nakazawa
義彦 中沢
Koichiro Sekine
興一郎 関根
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Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エア抜けの発生を確実に防止して高い濾過効
率を安定して得ることができるとともに、より経済的な
濾過操作を図ることが可能な加圧式ドラムフィルターを
提供する。 【解決手段】 スラリーSを保持した加圧容器1内に濾
過ドラム2を回転可能に支持してなる加圧式ドラムフィ
ルターにあって、この濾過ドラム2の加圧容器1内に保
持されたスラリーSへの浸度、すなわち濾過ドラム2の
全周360゜に対して濾過ドラム2外周のスラリーSに
浸漬された弧状の部分の中心角θがなす割合を、50%
〜70%の範囲に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパルプ製造
工程における苛性化工程において生成された反応液のよ
うなスラリーの固液分離に用いて好適な加圧式ドラムフ
ィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような加圧式ドラムフィルターとし
ては、例えば特公平7−107236号公報に、緑液を
苛性化して生成された白液から石灰スラッジを固液分離
するものとして、コンプレッサーによって内部が正圧に
加圧される加圧容器内に、外周に濾過室が形成されると
ともに濾布が巻回された濾過ドラムが、その軸線を水平
にして該軸線回りに回転可能に支持されて収容されたも
のが記載されており、上記加圧容器内に保持されたスラ
リーに濾過ドラムの下側部分が浸漬されつつ回転するこ
とにより、上記濾布上にスラリーのケーキが形成され、
このケーキが濾過ドラムのスラリーから浮上した部分を
回転するうちに、加圧容器内に付与された圧力によって
濾過される。そして、こうして濾過された濾液は上記濾
過室から濾過ドラムの回転軸を通って加圧容器から排出
されるとともに、濾布上に残されたケーキは、濾布表面
のベースケーキ部分を残してスクレーパにより掻き落と
され、やはり加圧容器外に排出される。
【0003】しかるに、このような加圧式ドラムフィル
ターによれば、同じく苛性化工程における固液分離にお
いて従来より用いられている真空式フィルターに比べて
濾過速度が速く、また濾布の目詰まりや濾液の温度降下
が生じ難いという効果が得られる。一方、同じ加圧式で
も、同様に苛性化工程によく用いられる加圧式ディスク
フィルターに対しては、ベースケーキを薄く、均一な厚
さに形成することができるため、濾過抵抗の低減によっ
て濾過効率の向上を図ることができ、しかもこの濾過効
率にばらつきが生じるのを防ぐことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その反
面、かかる加圧式ドラムフィルターにおいても、上記加
圧容器内に保持されるスラリーの量が少ないと、逆に加
圧容器内において加圧された圧空に濾過ドラムが晒され
る面積が大きくなるため、特に上述のようにケーキが薄
く形成されることとも相俟って、このケーキを通して圧
空が濾液を伴わずに濾過室に通気してしまって、いわゆ
るエア抜けが生じ易く、このようなエア抜けが発生した
場合には濾過効率が著しく低下してしまうという問題が
あった。また、このように加圧容器内において濾過ドラ
ムが圧空に晒される面積が大きく、従って加圧容器内に
占める圧空部分の容積が大きくなると、該加圧容器内を
安定した加圧状態に維持するためには、上記コンプレッ
サーの容量やこれを駆動するモータ等の駆動力も十分に
確保しなければならず、不経済であるという問題も生じ
る。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、上述したような加圧式ドラムフィルターにお
いて、エア抜けの発生を確実に防止して高い濾過効率を
安定して得ることができるとともに、より経済的な濾過
操作を図ることが可能な加圧式ドラムフィルターを提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、スラリーを
保持した加圧容器内に濾過ドラムを回転可能に支持して
なる加圧式ドラムフィルターにあって、この濾過ドラム
の上記加圧容器内に保持されたスラリーへの浸度を50
%〜70%の範囲に設定したことを特徴とするものであ
る。なお、ここで、濾過ドラムのスラリーへの浸度と
は、濾過ドラムの全周360゜に対して濾過ドラム外周
のスラリーに浸漬された弧状の部分の中心角がなす割合
であり、言い換えれば濾過ドラム外周の全濾過面積に対
するスラリーに浸漬された部分の面積の割合である。
【0007】しかるに、上記構成の加圧式ドラムフィル
ターでは、このように濾過ドラムの浸度が50%以上と
大きく設定されているので、加圧容器内において圧空が
占める部分の容積や濾過ドラムの外周が圧空に晒される
部分の面積の割合は逆に小さくなり、従って圧空のエア
抜けを防止することができるとともに、コンプレッサー
等の容量やモータ等の駆動力の低減を図ることができ
る。その一方で、上記浸度が70%以下とされているの
で、濾過ドラムがスラリーから浮上した部分においては
十分にケーキを洗浄脱水することができるとともに、こ
の洗浄脱水されたケーキをスクレーパ等を用いて濾過ド
ラム外周から確実に剥離して排出することが可能とな
る。なお、より十分なケーキの洗浄脱水を促しつつ、一
層確実なエア抜けの防止等を図るには、上記濾過ドラム
の浸度はさらに55%〜60%の範囲に設定されるのが
望ましい。
【0008】また、一層確実なエア抜けの防止を図るに
は、上記加圧容器内に、上記スラリーから浮上した部分
において上記濾過ドラム外周の略全域に洗浄液を供給す
る洗浄手段を備えるのが望ましく、これにより、圧空に
晒される部分のケーキ表面を供給された洗浄液によって
シールすることができる。さらに、上記加圧容器内に揺
動する攪拌体によって上記スラリーを攪拌する攪拌手段
を備えた場合には、濾過ドラムがスラリーに浸漬された
部分において一層均一なケーキの形成を図ることができ
る。
【0009】さらにまた、上記濾過ドラムの浸度をより
安定して上記範囲に設定するには、上記加圧容器内に保
持されるスラリーの液面位置を制御する制御手段を備え
るのが望ましい。この場合、上記制御手段として、上記
加圧容器に供給される上記スラリーの流量を制御する流
量制御手段を備えて、加圧容器内に保持されるスラリー
量を直接的に調整したり、上記濾過ドラムの回転を制御
する回転制御手段を備えて、スラリーの固液分離効率を
調節したりすることにより、スラリーの液面位置の制御
を図ることができる。
【0010】一方、このような加圧式ドラムフィルター
は、上記スラリーとして上述したような苛性化工程にお
いて生成された白液等の反応液を上記加圧容器内に保持
し、これを上記濾過ドラムによって濾液とケーキとに固
液分離するのに用いて好適である。この場合、上記加圧
容器内の加圧状態を安定的に保持するには、上記苛性化
工程において、上記加圧容器に接続される容器に、該容
器内の液面位置を調整することにより上記加圧容器内の
加圧状態を調整する加圧調整手段を付設するのが望まし
く、より具体的には、上記苛性化工程において、上記ケ
ーキを再溶解するリパルプタンクと、上記濾液を気液分
離する濾液分離槽と、上記加圧容器内を加圧するコンプ
レッサーに付設されたセパレータとを上記容器として備
え、少なくともこれらの容器に上記加圧調整手段を付設
するのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の一実
施形態を示すものである。本実施形態においてスラリー
Sを保持する加圧容器1は、両端が外側に膨らむ鏡板1
a,1aによって閉塞された概略円筒状をなしていて、
その中心軸線を水平にして設置されている。そして、こ
の加圧容器1内に、該加圧容器1の内径よりも一回り小
さな外径を有する中空円柱状の濾過ドラム2が、その中
心軸線Oを加圧容器1の上記中心軸線と一致させて収容
されている。
【0012】この濾過ドラム2には、その両端から上記
軸線Oに沿って突出するように回転軸2a,2bが設け
られていて、これらの回転軸2a,2bの先端は加圧容
器1の上記鏡板1a,1aから突出して、鏡板1a,1
aの外側にブラケット1b,1bを介して設けられたベ
アリング3および減速機4に支持されており、この減速
機4に連結された後述するモータ等の駆動装置により、
濾過ドラム2は図2に符号Tで示す回転方向に上記軸線
O回りに回転可能とされている。なお、上記回転軸2
a,2bが鏡板1a,1aを貫通する部分には、当該部
分を液密かつ気密に保持する軸シール5,5が介装され
ている。
【0013】また、上記濾過ドラム2の外周には、その
両端部に全周に亙ってフランジ部2c,2cが形成され
るとともに、これらのフランジ部2c,2cの間には上
記軸線O方向に延びる仕切板2dが周方向に等間隔に多
数設けられていて、これらフランジ部2c,2cの内壁
と仕切板2d…とにより、該濾過ドラム2には、その周
方向に分割された多数の濾過室6…がこの濾過ドラム2
の外周に開口するように画成される。なお、各濾過室6
には、濾過ドラム2の内周側に多数の溝7a…を有する
スノコ状の板材7が、仕切板2dとの間に間隔を開ける
ようにして収納されている。そして、濾過ドラム2の外
周には、これらの濾過室6…の外周側の開口部を覆うよ
うに濾布8が巻き掛けられている。
【0014】さらに、上記回転軸2a側のフランジ部2
cには、各濾過室6について一対の濾液通路2e,2e
が、該濾過室6内の上記回転方向T側と回転方向Tの後
方側とに開口するように形成されている。また、上記回
転軸2aにも、その外周面から先端側に向けて各濾過室
6毎に2つの濾液通路2f…が形成されていて、互いに
対応する濾液通路2e,2f同士はそれぞれ濾液配管9
によって連結されており、さらに上記濾液通路2f…
は、上記回転軸2aに取り付けられたバルブ10aを有
する濾液排出管10に接続されている。
【0015】一方、加圧容器1の円筒状の胴周部には、
上記軸線Oを含む水平面Pよりも上側に、スラリーSの
供給管11が取り付けられており、この供給管11は加
圧容器1の内壁と上記濾過ドラム2との間に下向きに開
口させられている。そして、この供給管11から供給さ
れて加圧容器1内に保持されるスラリーSは、その液面
位置Lが濾過ドラム2の軸線Oを含む上記水平面Pと同
等か、あるいはこれよりも上側に位置するように、すな
わちこのスラリーSへの濾過ドラム2の浸度が50%以
上となるように設定されるとともに、70%を越えるこ
とがないようにも設定され、より望ましくは55〜60
%の範囲となるように設定されている。言い換えれば、
軸線O方向視において図2に示すように、上記液面位置
Lと濾過ドラム2の外周との交点Q,Qと軸線Oとを結
ぶ直線R,Rにより画成される、濾過ドラム2のスラリ
ーSに浸漬された部分がなす円弧の中心角θが、該濾過
ドラム2の全周360゜に対してなす割合が50%〜7
0%の範囲に、より望ましくは55%〜60%の範囲と
なるように設定されている。
【0016】また、この供給管11に対して軸線Oを挟
んで反対側には、やはり上記水平面Pよりも上側に、濾
過されたケーキCを濾布8から剥離して掻き落とすため
のスクレーパ12が取り付けられていて、このスクレー
パ12は本実施形態ではシリンダー装置12aにより上
記濾過ドラム2に向けて進退可能とされている。さら
に、このスクレーパ12の下方には、掻き落とされたケ
ーキCを排出するためのケーキシュート13が、加圧容
器1の内壁面と濾過ドラム2の外周との間を鉛直下向き
に延びるように設けられており、このケーキシュート1
3の濾過ドラム2側の内壁13aは、その上端が同じく
上記水平面Pよりも上側に位置するように配設されてい
る。
【0017】さらにまた、上記水平面Pよりも上側にお
いて加圧容器1内の濾過ドラム2の外周には、上記供給
管11とスクレーパ12との間に、本実施形態における
洗浄手段として、上記濾過ドラム2側を向いて洗浄液を
噴出するスプレーノズル14aが長手方向に間隔をあけ
て多数設けられた複数の洗浄管14…が、それぞれ上記
軸線Oに平行に、かつ互いに周方向に等間隔に配設され
ており、これらの洗浄管14…のスプレーノズル14a
…から噴出される洗浄液は、図1および図2に示すよう
に上記スラリーSから浮上した部分(スラリーSの液面
位置Lよりも上側の部分)における濾過ドラム2の外周
の略全域に供給されるようになされている。なお、本実
施形態では上記スクレーパ12の上にも洗浄管15が取
り付けられており、この洗浄管15のスプレーノズル1
5a…は下側を向いて上記ケーキシュート13内に洗浄
液を噴出するように配設されている。
【0018】さらに、加圧容器1の下部において濾過ド
ラム2との間には、加圧容器1内に保持されるスラリー
Sを攪拌する攪拌手段としてアジテータ16が設けられ
ている。このアジテータ16は、軸線O方向において濾
過ドラム2よりも両外側に配設された一対のブラケット
16a,16a間に、パイプやアングル材のような軸状
の複数の攪拌体16b…が、濾過ドラム2の外周と加圧
容器1の内壁との間に軸線Oに平行に架け渡されて取り
付けられたものであり、ブラケット16a,16aを後
述するモータ等の駆動装置によって軸線Oに平行な揺動
軸線を中心に所定の角度で往復回動させることにより、
上記攪拌体16b…が加圧容器1や濾過ドラム2、ある
いは上記ケーキシュート13に干渉しないように揺動し
てスラリーSを攪拌するようになされている。
【0019】このように構成された加圧式ドラムフィル
ターは、例えばパルプ製造工程における緑液の苛性化工
程において、白液から炭酸カルシウム固形分を分離する
場合のように、苛性化工程において生成された反応液か
ら濾液とケーキとを固液分離するのに用いられる。図3
は、このような苛性化工程に上記実施形態の加圧式ドラ
ムフィルターを適用した場合を示すものであり、その加
圧容器1には、スラリーSとして炭酸カルシウムを含有
した上記白液が、調整バルブ21を介して上記供給管1
1から供給されて保持される。なお、この図3において
符号22で示すのは前述した減速機4に連結される駆動
装置としてのモータであり、また符号23で示すのは、
やはり前述したアジテータ16を揺動させるための駆動
装置としてのモータである。
【0020】ここで、このような苛性化工程に用いられ
る本実施形態の加圧式ドラムフィルターでは、上記加圧
容器1内に保持されるスラリーSの液面位置Lを制御す
る制御手段が備えられている。そして、さらに本実施形
態では、この制御手段の一つとして、上記供給管11に
流量制御手段としてのFIC24が備えられており、こ
のFIC24によって上記調整バルブ21を制御するこ
とにより、加圧容器1に供給されるスラリーSの流量を
調整して、濾過ドラム2の上記浸度が上述した範囲とな
るようにスラリーSの液面位置Lが制御可能とされてい
る。
【0021】また、本実施形態では上記制御手段の他の
一つとして、加圧容器1内に保持されるスラリーSの液
面位置Lを検出するセンサ25a,25aを具備して上
記モータ22による濾過ドラム2の回転を制御する回転
制御手段としてのLIC25が備えられており、上記セ
ンサ25a,25aによる検出結果に基づき、このLI
C25によってモータ22による濾過ドラム2の回転を
制御することにより、濾過ドラム2によるスラリーSの
単位時間当たりの濾過量を調整して、やはり濾過ドラム
2の浸度が上記範囲内となるようにスラリーSの液面位
置Lが制御可能とされている。すなわち、液面位置Lが
上昇した場合は濾過ドラム2の回転速度を速くしてスラ
リーSの濾過処理量を増大させ、逆に液面位置Lが下が
った場合は濾過ドラム2の回転速度を遅くして濾過処理
量を低減させる。なお、これらFIC24による制御と
LIC25による制御とは、互いに協調して液面位置L
を保持するように一元的に行われる。
【0022】一方、本実施形態の加圧式ドラムフィルタ
ーを適用した上記苛性化工程においては、その加圧容器
1に連通するようにして3つの容器が接続されている。
すなわち、その一つは、上記ケーキシュート13から排
出されたケーキCを上記洗浄管14から供給された洗浄
液によって再溶解するリパルプタンク26であり、他の
一つは、濾過ドラム2から濾液排出管10を介して排出
された濾液を気液分離する濾液分離槽27であり、残り
の一つは、加圧容器1内を加圧するための圧空を発生す
るコンプレッサー28に付設されたセパレーター29で
ある。そして、これらの容器には、該容器内の液面位置
を調整することにより、各容器が接続された上記加圧容
器1内の加圧状態を調整する加圧調整手段30がそれぞ
れ付設されている。
【0023】ここで、本実施形態では、これらの加圧調
整手段30はいずれも、上記容器内に保持される液体
(リパルプタンク26にあってはケーキCを洗浄液によ
って溶解した溶解液、濾液分離槽27にあってはスラリ
ーSから濾過ドラム2によって濾過された濾液、セパレ
ーター29にあっては封液)の液面位置を検出するセン
サ30a,30aと、該容器からの上記液体の排出管に
設けられた調整バルブ30bと、上記センサ30a,3
0aの検出結果に基づいて調整バルブ30bを制御する
LIC30cとによって構成されていて、各容器内の上
記液体の液面位置を一定に保持することにより、上記加
圧容器1内の加圧状態を保持するようになされている。
【0024】なお、本実施形態では、上記セパレーター
29から加圧容器1に圧空を供給する配管と上記コンプ
レッサー28に圧空として加圧される気体を供給する配
管とが、セパレータ29からの配管に付設されたPIC
31aにより制御される調整バルブ31bを介して接続
可能とされており、これらPIC31aおよび調整バル
ブ31bによって構成される他の加圧調整手段31によ
っても加圧容器1内の加圧状態が調整可能とされてい
る。また、上記リパルプタンク26内には、モータ32
等の駆動装置によって回転させられて、該リパルプタン
ク26内に保持される上記溶解液を攪拌する攪拌装置3
3が備えられている。さらに、図3において符号34で
示すのは、上記コンプレッサー28を駆動するための駆
動装置としてのモータである。
【0025】さらにまた、上記濾液分離槽27にはミス
トセパレーター35が接続されていて、コンプレッサー
28から上記セパレーター29を経て加圧容器1に供給
された圧空は、ケーキCを濾過して濾液を伴い濾液分離
槽27に送られて気液分離させられた後、このミストセ
パレーター35を経て再び上記コンプレッサー28に送
られて加圧されるようになされており、すなわち上記苛
性化工程では圧空が閉鎖系において循環されるようにな
されている。ちなみに、この苛性化工程においては、上
記コンプレッサー28の吸込側での圧力が0.5〜1.
0kg/cm2とされるとともに吐出側で1.0〜1.5kg/c
m2とされ、0.5〜1.0kg/cm2の差圧が生じるように
なされており、加圧容器1内の圧力は1.0〜1.5kg
/cm2に保持される。さらに、この苛性化工程において
は、上記洗浄管14…,15に温水が洗浄液として供給
されるとともに、上記ミストセパレーター35およびコ
ンプレッサー28には工水が供給される。
【0026】このように構成された苛性化工程におい
て、上記実施形態の加圧式ドラムフィルターでは、加圧
容器1に保持されたスラリーS(白液)内を濾過ドラム
2がその回転に伴って浸漬されつつ通過するうちに、そ
の外周に巻回された濾布8の表面にスラリーSが付着し
てケーキCが形成される。そして、こうして濾布8の表
面に形成されたケーキCは、濾過ドラム2の回転に伴っ
てスラリーSから浮上すると、コンプレッサー28から
加圧容器1内に供給された圧空によって脱水されるとと
もに、洗浄管14…から供給される洗浄液(温水)によ
って洗浄され、その濾液は濾過室6…から濾液配管9…
および濾液排出管10を介して濾液分離槽27に送られ
て排出される一方、濾過されたケーキCはスクレーパ1
2によって掻き落とされて洗浄管15から供給された洗
浄液とともにケーキシュート13からリパルプタンク2
6に送られ、ここで攪拌装置33により攪拌されて溶解
された後、溶解液として排出される。
【0027】しかるに、上記構成の加圧式ドラムフィル
ターにおいては、上述のように濾過ドラム2のスラリー
Sへの浸度が50%〜70%の範囲となるように設定さ
れていて、該濾過ドラム2がスラリーSに浸漬されてい
る部分の占める面積が大きくされており、逆に濾過ドラ
ム2がスラリーSから浮上して圧空に晒される部分の面
積は小さくなるので、例えば濾過が殆ど終了したケーキ
Cがなお圧空に晒されたりすることにより圧空が濾液を
伴わずに濾過室6…に通気してエア抜けを生じるような
事態を防止することができ、このエア抜けによる加圧容
器1内の加圧状態の劣化を防いで濾過効率の向上を図る
ことが可能となる。また、このように濾過ドラム2がス
ラリーSに浸漬される部分が大きくなるのに伴い、加圧
容器1の内容積中において圧空部分が占める割合を低減
することが可能となり、これにより該加圧容器1内を所
定の加圧状態に保持するための上記コンプレッサー28
の容量や、このコンプレッサー28を駆動する駆動装置
としてのモータ34の駆動力の軽減を図ることができ
る。
【0028】ここで、上記浸度が50%を下回ると、濾
過ドラム2が圧空に晒される部分を十分小さくすること
ができなくなってエア抜けを確実に防止することが困難
となるおそれがある一方、逆に上記浸度が70%を上回
るほど大きいと、濾過ドラム2が圧空に晒され過ぎなく
なってケーキCを十分に洗浄脱水することができなくな
るおそれがある。また、このように濾過ドラム2の浸度
が大きすぎると、本実施形態のように濾過されたケーキ
Cをスクレーパ12によって掻き落として排出する場合
に、スクレーパ12の傾きを水平に近くしなければケー
キCに切り込ませることができなくなり、掻き取られた
ケーキCをその自重によりスクレーパ12の傾きに沿っ
て速やかにケーキシュート13に落下させることが困難
となるおそれも生じる。なお、このような問題が生じる
のを確実に防いで上述の効果を一層顕著なものとするに
は、上記浸度は上述したように55%〜60%の範囲に
設定されるのが、より望ましい。
【0029】また、本実施形態では、この濾過ドラム2
が圧空に晒される部分において、その外周側の圧力容器
1内に、この濾過ドラム2に向けて洗浄液を供給する洗
浄管14…が洗浄手段として配設されており、しかもこ
れらの洗浄管14…に備えられたスプレーノズル14a
…から濾過ドラム2外周のスラリーSから浮上した部分
の略全域に亙って満遍なく均一に洗浄液が噴霧されるよ
うになされている。このため、上記圧空に晒される部分
において濾過ドラム2の濾布8表面に形成されたケーキ
Cは、この洗浄液に被覆されるようにしてその表面全体
がシールされたような状態となり、その上で圧空により
この洗浄液がケーキCに浸透して該ケーキCを洗浄しつ
つ濾過がなされるので、この洗浄液によるシール効果に
よってさらに確実に圧空のエア抜けを防止することがで
きるとともに、ケーキC内でこの洗浄液によりケーキC
中の白液が効率的に押し出されて濾過され、すなわち洗
浄液による置換効率の向上が図られるので、これに伴い
濾液中の白液得率の向上を図ることも可能となる。
【0030】なお、この洗浄手段による洗浄液の供給量
は、加圧容器1に供給されるスラリーSの供給量に対し
て0.05〜0.2の程度の範囲として、上述した加圧
式のディスクフィルターの場合(通常0.04程度)な
どよりも多めに設定されるのが望ましい。これは、もと
もとドラムフィルターは、濾過面が常に垂直となるディ
スクフィルターに比べて多くの洗浄液を供給できること
もあるが、上記範囲よりも供給量が少ないと上述したシ
ール効果や置換効率の向上が十分になされなくなるおそ
れがある一方、逆に供給量が上記範囲よりも多すぎる
と、スクレーパ12によって掻き落とされるケーキC中
の水分が多くなって、場合によってはその後に処理に支
障を来すおそれがあるからである。ただし、本実施形態
の加圧式ドラムフィルターを適用した図3に示す上記苛
性化工程では、この掻き落とされたケーキCは、上述の
ように洗浄管15から供給された洗浄液によりリパルプ
タンク26において溶解させられて次工程で処理される
ので、ケーキC中の水分が多くてもこの洗浄管15から
の洗浄液の供給量を調整すればよい。
【0031】また、このように濾過されたケーキCを濾
過ドラム2から掻き落とすに際しては、濾布8にスクレ
ーパ12を突き当ててケーキCの全量を掻き落とすので
はなく、ある程度の厚さのケーキCが濾布8の表面にベ
ースケーキとして残されるようにして、このベースケー
キにより濾布8をプリコートするのが望ましい。そし
て、この場合、上記ベースケーキの厚さは、スクレーパ
12を適宜進退させることにより10mm以下となるよう
に設定するのが望ましく、これにより濾過抵抗が大きく
なりすぎるのを抑えて効率的な濾過を図ることが可能と
なる。なお、このベースケーキは濾過を続けるうちに目
詰まり状態となるため、濾過抵抗が増大した場合には一
旦スクレーパ12を濾過ドラム2側に前進させてベース
ケーキを一時的に削り込むことにより目詰まりの回復を
行うことが望ましく、またこのような操作を繰り返して
いるうちに目詰まりの回復が見込めなくなった場合は、
このベースケーキを全量剥離した後、濾布8を洗浄して
新たなベースケーキを形成するのが望ましい。
【0032】さらに、上記実施形態の加圧式ドラムフィ
ルターでは、加圧容器1にスラリーSが保持される部分
において、モータ23によって揺動する攪拌体16bを
加圧容器1内に備えたアジテータ16が攪拌手段として
設けられており、このアジテータ16によってスラリー
Sが攪拌されることにより、スラリー濃度を均一に保
ち、その固形分が加圧容器1の底部に沈降して堆積した
りするのを防ぐことができ、このスラリーSに浸漬され
た部分において濾過ドラム2の濾布8上に均一な厚さの
ケーキCを付着させて濾過することが可能となる。しか
も、上記アジテータ16は、上述のように揺動するパイ
プやアングル材等の攪拌体16bによって機械的にスラ
リーSを攪拌するものであるから、例えばスラリーS中
に圧縮空気を吹き込んでその発泡によりスラリーSを攪
拌する場合などのように、濾布8上に付着したケーキC
やプリコートされたベースケーキをも攪拌して脱落させ
てしまうようなことがなく、より確実かつ均一なケーキ
Cの形成を促すことが可能である。
【0033】さらにまた、本実施形態では、上記濾過ド
ラム2の外周が仕切板2dによって多数の濾過室6…に
分割されており、各濾過室6…間において互いの加圧状
態が影響を受けたりすることがないので、濾過ドラム2
がスラリーSから浮上して脱水を行う部分では、加圧さ
れた圧力容器1内との圧力差によって確実な脱水を図
り、しかも濾液を濾液配管9から濾液排出管10へと速
やかに排出することができる一方、濾過ドラム2がスラ
リーSに浸漬された部分では、濾過室6にエアーが流れ
込んだりするようなことがなく、均一な厚さのケーキC
の形成を安定的に促すことが可能となる。また、本実施
形態では、この濾過室6内に多数の溝7a…を有するス
ノコ状の板材7が収納されており、これにより濾過の際
に濾布8が濾過室6内に引き込まれるのを防いで、濾過
室6内に確実に液流路空間を確保することができる。
【0034】さらに、本実施形態の加圧式ドラムフィル
ターには、加圧容器1にスラリーSを供給する供給管1
1に、流量制御手段として調整バルブ21を制御するF
IC24が備えられているとともに、濾過ドラム2を回
転するモータ22にはその回転を制御する回転制御手段
としてLIC25が備えられており、これらの制御手段
によって加圧容器1内のスラリーSの液面位置Lが、濾
過ドラム2の浸度が上述の範囲内に保持されるように制
御可能とされている。従って、本実施形態によれば、よ
り確実かつ安定的に濾過ドラム2が圧空に晒される部分
を小さく抑えてエア抜けの発生を防止することが可能と
なるとともに、濾過作業に要する労力の軽減を図ること
ができる。
【0035】一方、本実施形態の加圧式ドラムフィルタ
ーを適用した上記苛性化工程においては、上記加圧容器
1に連通する容器としてのリパルプタンク26、濾液分
離槽27、およびコンプレッサー28のセパレーター2
9に、該容器内に保持される液体の液面位置を検出する
センサ30a,30aと、該容器からの上記液体の排出
管に設けられた調整バルブ30bと、上記センサ30
a,30aの検出結果に基づいて調整バルブ30bを制
御するLIC30cとからなる加圧調整手段30がそれ
ぞれ備えられている。従って、このような苛性化工程に
適用された本実施形態の加圧式ドラムフィルターによれ
ば、加圧容器1内の加圧状態に変動が生じても、これに
伴う上記各容器内の液面位置の変動をセンサ30a,3
0aが検出してLIC30cにより調整バルブ30bが
制御され、この液面位置が一定レベルに保たれるため該
容器内の加圧状態も一定に保持することができ、これに
よって加圧容器1内の加圧状態も一定に保持することが
できるので、上記制御手段によって濾過ドラム2の浸度
が安定的に保持されることとも相俟って一層効率的かつ
安定した濾過を促すことが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加圧容器内に保持されるスラリーへの濾過ドラムの浸度
を50%〜70%の範囲に設定することにより、ケーキ
の確実な加圧濾過と円滑な排出とを図りつつも、エア抜
けの発生を防止して濾過効率の向上を図ることができる
とともに、加圧容器内を加圧状態に保持するためのコン
プレッサーの容量や該コンプレッサーを駆動するための
駆動力の軽減を図って経済的な濾過を促すことが可能と
なる。また、洗浄手段によって上記濾過ドラムのスラリ
ーから浮上した部分の略全域に洗浄液を供給することに
より、エア抜けの発生をより確実に防止できるととも
に、攪拌手段の攪拌体によってスラリーを機械的に攪拌
することにより、均一なケーキの形成を促すことがで
き、さらに濾過ドラムに周方向に分割された多数の濾過
室を形成することにより、一層確実な濾過とより均一な
ケーキ形成とを図ることができる。
【0037】さらにまた、加圧容器へのスラリーの流量
制御手段や濾過ドラムの回転制御手段といった制御手段
を備えて加圧容器内のスラリーの液面位置を制御するこ
とにより、スラリーへの濾過ドラムの浸度を安定的に上
記範囲に保持してさらに効率的な濾過を図ることが可能
となる。一方、かかる加圧式ドラムフィルターを適用し
た苛性化工程においては、上記加圧容器に接続されるリ
パルプタンクや濾液分離槽、コンプレッサーのセパレー
ターといった容器に該容器内の液面位置を調整する加圧
調整手段を付設して加圧容器内の加圧状態を調整するこ
とにより、この加圧容器内の加圧状態を安定的に保持し
て、一層効率的かつ安定した濾過を促すことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す側断面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の軸線Oに直交する断面
図である。
【図3】 図1に示す実施形態の加圧式ドラムフィルタ
ーを適用した苛性化工程を示す図である。
【符号の説明】
1 加圧容器 2 濾過ドラム 6 濾過室 8 濾布 10 濾液排出管 11 供給管 12 スクレーパ 13 ケーキシュート 14,15 洗浄管(洗浄手段) 16 アジテータ(攪拌手段) 16a 攪拌体 22,23,32,34 モータ 24 FIC(流量制御手段) 25 LIC(回転制御手段) 26 リパルプタンク 27 濾液分離槽 28 コンプレッサー 29 セパレーター 30 加圧調整手段 35 ミストセパレーター O 濾過ドラム2の回転軸線 P 軸線Oを含む水平面 T 濾過ドラム2の回転方向 S スラリー L スラリーSの液面位置 Q 液面位置Lと濾過ドラム2の外周との交点 R 交点Q,Qと軸線Oとを結ぶ直線 θ 濾過ドラム2のスラリーSに浸漬された部分がなす
円弧の中心角
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 24/46 33/44

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリーを保持した加圧容器内に濾過ド
    ラムが回転可能に支持されてなり、この濾過ドラムの上
    記加圧容器内に保持されたスラリーへの浸度が50%〜
    70%の範囲に設定されていることを特徴とする加圧式
    ドラムフィルター。
  2. 【請求項2】 上記加圧容器内には、上記スラリーから
    浮上した部分において上記濾過ドラム外周の略全域に洗
    浄液を供給する洗浄手段が備えられていることを特徴と
    する請求項1に記載の加圧式ドラムフィルター。
  3. 【請求項3】 上記加圧容器内には、揺動する攪拌体に
    よって上記スラリーを攪拌する攪拌手段が備えられてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加
    圧式ドラムフィルター。
  4. 【請求項4】 上記濾過ドラムは、周方向に分割された
    多数の濾過室を備えていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の加圧式ドラムフィルタ
    ー。
  5. 【請求項5】 上記加圧容器内に保持されるスラリーの
    液面位置を制御する制御手段が備えられていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の加
    圧式ドラムフィルター。
  6. 【請求項6】 上記制御手段には、上記加圧容器に供給
    される上記スラリーの流量を制御する流量制御手段が備
    えられていることを特徴とする請求項5に記載の加圧式
    ドラムフィルター。
  7. 【請求項7】 上記制御手段には、上記濾過ドラムの回
    転を制御する回転制御手段が備えられていることを特徴
    とする請求項5または請求項6に記載の加圧式ドラムフ
    ィルター。
  8. 【請求項8】 上記スラリーとして苛性化工程において
    生成された反応液が上記加圧容器内に保持されて、上記
    濾過ドラムによって濾液とケーキとに固液分離されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の加圧式ドラムフィルター。
  9. 【請求項9】 上記苛性化工程においては、上記加圧容
    器に接続される容器に、該容器内の液面位置を調整する
    ことにより上記加圧容器内の加圧状態を調整する加圧調
    整手段が付設されていることを特徴とする請求項8に記
    載の加圧式ドラムフィルター。
  10. 【請求項10】 上記苛性化工程においては、上記ケー
    キを再溶解するリパルプタンクと、上記濾液を気液分離
    する濾液分離槽と、上記加圧容器内を加圧するコンプレ
    ッサーに付設されたセパレータとが上記容器として備え
    られており、少なくともこれらの容器に上記加圧調整手
    段が付設されていることを特徴とするを請求項9に記載
    の加圧式ドラムフィルター。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN101829449A (zh) * 2010-05-18 2010-09-15 王光华 一种旋转压力过滤机
KR101113900B1 (ko) 2009-10-14 2012-02-29 네오텍스(주) 로터리 분리장치
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