JP2000254531A - 石膏ボードの解砕方法と解砕装置 - Google Patents

石膏ボードの解砕方法と解砕装置

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JP2000254531A
JP2000254531A JP11059680A JP5968099A JP2000254531A JP 2000254531 A JP2000254531 A JP 2000254531A JP 11059680 A JP11059680 A JP 11059680A JP 5968099 A JP5968099 A JP 5968099A JP 2000254531 A JP2000254531 A JP 2000254531A
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roll
gypsum
gypsum board
crusher
cover
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JP11059680A
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Hiroshi Ito
広 伊藤
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Okada Aiyon Corp
Original Assignee
Okada Aiyon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石膏ボードの解砕処理に関し、石膏基板のみ
を破砕して表紙から剥離し、表紙はそのまま分別回収す
る。 【解決手段】 石膏ボードの通過枚数を規制可能な供給
口を備える投入部と、この供給口に近接設置するロール
式破砕機とを有し、前記破砕機は、押圧用ロールと該ロ
ールの回転に同期して回動する従動ロールまたはベルト
機構とからなり、この押圧用ロールならびに従動ロール
またはベルト機構は、適宜の隙間を隔てて対向させ、双
方の押圧表面のほぼ全面に突条を規則的に均等配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石膏基板の片面ま
たは両面に表紙を貼った石膏ボードについて、主として
ボード廃材を解砕する方法およびその解砕装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建物の解体現場で発生する使用済み石膏
ボードは、従来、周面に刃を突設した回転ドラムを有す
る粉砕機で両側の表紙とともに破砕していた。この破砕
処理の場合には、細粉化した石膏に表紙片が付着・混在
しており、紙などの腐敗異物が混在する廃材は、管理型
廃棄物として指定処理場へ投棄することが法律で義務づ
けられているため、必ず法に従って処分しなければなら
ず、高額の処理費を要している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】使用済み石膏ボード
は、前記の回転ドラムを有する粉砕機で破砕してしまう
と、加熱焼却などの処理方法によって紙分の除去処理を
した場合を除き、安定型廃棄物として埋め立てや埋め戻
しまたは土木工事用骨材として再利用できない。石膏ボ
ード廃材は、建物の解体現場で大量に発生し、焼石膏単
独では工事用骨材のような工業原料としても十分再利用
できるため、回転ドラムを有する粉砕機で処理すると資
源の無駄使いになってしまう。
【0004】 本発明は、使用済み石膏ボードの処理に
関する前記の問題点を改善するために提案されたもので
あり、石膏ボード廃材から石膏基板のみを細粒に粉砕し
て片側または両側の表紙から剥離し、表紙と石膏とを分
別回収できる合理的な解砕処理方法およびその解砕装置
を提供することを目的としている。本発明の他の目的
は、紙分を除去した石膏を安定型廃棄物として処理した
り工業用原料として再利用できる解砕処理方法およびそ
の解砕装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る解砕方法は、石膏基板の片面または両
面に表紙を貼った石膏ボードを解砕する方法であって、
石膏ボードを多数枚投入すると、投入部の供給口で枚数
を規制しながら下方の破砕機へ送り込み、該破砕機のロ
ール対などの回転作用で端部から順次押圧することによ
り、石膏基板だけを破砕して表紙から剥離する。石膏ボ
ードの送り込み枚数は、通常1枚ずつであると好適であ
るが、所望に応じて適宜変更できる。一方、片側または
両側の表紙は、ロール対などの周面近接時に各突条の周
囲に縦横方向へ連続する空間が存在することにより、細
かくちぎれずにシート状のまま送り出され、この結果と
して表紙と石膏部分を容易に分別回収できる。
【0006】 本発明に係る解砕装置は、石膏ボードを
石膏基板と片側または両側の表紙に解砕分離する装置で
あって、石膏ボードの通過枚数を規制可能な供給口を備
える投入部と、この供給口に近接設置するロール式破砕
機とを有する。前記の破砕機は、押圧用ロールと該ロー
ルの回転に同期して回動する従動ロールまたはベルト機
構とからなり、この押圧用ロールならびに従動ロールま
たはベルト機構は、適宜の隙間をおいて対向させ、双方
の押圧表面のほぼ全面に突条を規則的に均等配置してい
る。
【0007】 好ましくは、押圧用ロールの突条は、従
動ロールまたはベルト機構の突条の間に近接時に互い違
い状に対向させると、この押圧面近接時に石膏ボードは
互いの突条で曲げ応力を受け、破砕と剥離を効果的に達
成する。押圧用ロールならびに従動ロールまたはベルト
機構は、双方の突条の周囲に縦横方向へ連続する空間が
生じるように配列し、このような空間が存在することに
より、各突条の先端で押圧すると脆い石膏基板のみを粉
砕して剥離し、表紙をちぎらずにシート状のまま送り出
すことになる。
【0008】 前記の投入部は、上面に投入口が開口し
且つ前後壁板が下方へ向かって狭まるように傾斜するホ
ッパと、ホッパ先端部に開口調整機構を取り付けた横長
の供給口と、ホッパの壁板に設置した起振装置とを有す
る構成であると好ましい。この場合には、起振装置によ
って石膏ボードが供給口で詰まることを防ぎ、開口調整
機構によって供給口の開口度を調節し、解砕作業に最適
な枚数を確実に送り込むことができる。
【0009】 前記のロール式破砕機は、一般に、押圧
用ロールと従動ロールで構成すると、構造が単純である
ので好ましい。さらに、この破砕機は、押圧用ロールと
従動ロールまたはベルト機構との対向間隔を調節できる
隙間調整機構を備えると好ましい。この隙間調整機構に
より、処理すべき石膏ボードの厚さが異なっても、常に
理想的な加圧力で解砕処理することが可能となる。
【0010】 この解砕装置について、ロール式破砕機
の下方に1組または2組の2次ロール対を並置すると好
ましい。2次ロール対によって、石膏ボードの表紙を再
押圧し、その表紙に残留付着している石膏をいっそう完
全に粉砕剥離できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る解砕方法は、図1に
例示するように、石膏ボード5の通過枚数を規制可能な
供給口13aを先端に備える投入部10と、前記供給口
に近接設置したロール式破砕機2とを有する解砕装置1
を用いて行うのが普通である。処理すべき石膏ボード
は、投入部10に投入し、該ボードを供給口13aで1
枚ずつに規制して破砕機2へ送り込み、該破砕機の押圧
用ロール3と従動ロール4との間に食い込ませ、ロール
3,4の回転作用でボード端部から順次押圧する。
【0012】 投入部10は、例えば、上部に投入口1
7(図7)が開口するホッパ13と、ホッパ先端部に開
口調整機構15を取り付けた横長の供給口13aと、該
ホッパの壁板に設置した起振装置16とを有する。投入
部10では、起振装置16がホッパ13内の石膏ボード
を揺動して供給口13aでの詰まりを防ぎ、該ボードを
順次破砕機2へ送り込む。このような投入部は、図示し
ないけれども、ベルトコンベアのような搬送装置と、該
装置の先端部に設置した枚数規制用のゲート機構とを組
み合わせた構成などでもよい。この構成の場合は、ベル
トコンベアが石膏ボードを強制的に送り込み、ゲート機
構によって、破砕機へ送り込む石膏ボードを所望の枚数
に確実に規制できる。
【0013】 ロール式破砕機2は、少なくとも1本の
押圧用ロール3と、該ロールの回転に同期して回動する
従動ロール4またはベルト機構とを有し、後者はロール
3と適宜の間隔をおいて対向設置する。従動ロール4
は、図1に示すような同径ロールが一般的であって、そ
の直径は任意に選定すればよい。また、従動ベルト機構
は、図9に例示するように、多数のリンクを帯状に連結
したリンクベルト86を駆動輪85と従動輪83とに張
設した従動機構80であり、これ以外にもロール3と協
動可能なベルト機構であれば使用できる。
【0014】 破砕機2に関して、図10に例示するよ
うに、押圧用ロール3または従動ロール4の一方を横方
向へ移動可能に据え付けると好ましい。図10では、フ
レーム21に設置した隙間調整機構22により、該調整
機構を操作してロール3をロール4に対して接近・離隔
可能に調整できる。処理すべき石膏ボードは規格によっ
て厚さが異なるため、隙間調整機構22によってロール
対の隙間を該ボードの厚さより若干狭い間隔に調整する
と、規格が異なる石膏ボードでも容易に解砕可能にな
る。
【0015】 押圧用ロール3および従動ロール4など
の押圧表面には、ほぼ全面に多数個の突条32,42を
規則的に均等配置するとともに、各突条はその周囲に縦
横方向へ連続する空間が生じるように配列する。押圧用
ロール3および従動ロール4などは、突条32,42を
対称に配列にして位相をずらせ、互いの突条を順次互い
違いに対向させる。また、押圧用ロールと従動ロール4
などの周面が接近して石膏ボードを押圧する時に、突条
32,42が表紙を必要以上に損傷しないように、各突
条の先端高さを均等に揃えることが望ましい。
【0016】 突条32,42の平面形状は、少なくと
も一部は図3のような細長い形状であると好ましく、こ
のほかに円形、楕円形、菱形、多角形平面などの突起を
任意に組み合わせてもよく、さらに各突状を斜めに配列
したり、各突状が相互に入り組んだ千鳥状の配列にする
ことも可能である。また、突条32,42は、押圧表面
から山形に盛り上がる側面形状を有し、この側面形状と
して図4のようなほぼ半円形や台形側面などが例示でき
る。
【0017】 突条32,42を前記のような形状で配
列すると、石膏ボードを端部から順次押圧する際に、双
方の突条先端から作用する押圧力により、脆い石膏基板
だけを破砕して表紙から剥離し、且つ双方の突条周囲の
縦横方向へ連続する空間の存在により、表紙をシート状
のまま破砕機2から送り出すことができる。突条32,
42が互い違いに対向させていると、石膏ボードは互い
の突条で曲げ応力を受け、破砕と剥離をいっそう効果的
に達成する。
【0018】 ロール3,4は、図3から図5に示すよ
うに、各突条列ごとに円盤状のロールエレメント31に
分けてもよく、または図6のように周面に突条を規則的
に均等配列した一体の形態でもよい。ロールエレメント
31の場合には、例えば中心孔は六角形などの異形孔で
あり、周面の突条を均等配列し且つ各突条の両端面を斜
めにカットしたエレメント31を半ピッチずつずらせて
2種類製作し、これらを交互に駆動軸33の六角軸部に
嵌めればよい。エレメント31が2種類だけであると、
比較的簡単且つ正確に製作できる。
【0019】 破砕機2の下方には、図7に例示するよ
うに、押圧用ロール3と近接して2次ロール対6,6を
併設すると好ましい。2次ロール6,6は、破砕機2で
解砕された石膏ボードの表紙52を再押圧することによ
り、各表紙に残留付着した石膏を粉砕剥離し、石膏部分
の分別をいっそう高めている。残留付着した石膏は、微
量であるうえに一次破砕によって亀裂が入り、付着面が
脆弱化しているため、2次ロール対に突条は不要であ
り、滑らかな周面で比較的軽く押圧するだけで容易に剥
離してしまう。
【0020】 処理すべき石膏ボードの表紙は通常両面
に貼り付けているため、図8のように2組の2次ロール
対6aを所定間隔をおいて設置してもよい。両側の表紙
を分けて個別のロール対6aに通すと、一次破砕した石
膏を表紙と一緒に2次ロールに送り込むことを回避で
き、この石膏によって再押圧の際に表紙が損傷を受ける
ことがない。
【0021】 2組のロール対6a,6aは、図8のよ
うに左右に並置しても、上下方向に並置してもよい(図
示はしない)。上下配置の場合には、各表紙を内方から
ローラ対に挿入して外方へ排出すればよい。また、破砕
機2の下方において、それぞれ1本の2次ロールを押圧
用ロール3,4と当接させ、ロール3または4と2次ロ
ールとの間で各表紙を押圧するように設計してもよい。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。図1
は、本発明に係る解砕装置の要部を示し、図7が装置の
概略全体図である。
【0023】 解砕装置1は、その上方に配置する投入
部10と、ホッパ排出口に開閉自在に取り付ける開度規
制部材14およびその駆動機構からなる開口調整機構1
5と、ホッパ13の後壁板12に設置する起振装置16
と、下方に位置するロール式破砕機2とで構成する。投
入部10は、下方へ向かって狭まるように傾斜する前後
壁板11,12および両壁板と直交する平行の両側板に
より、上面の投入口17が広く開口し且つ下端の排出口
が横長で狭いホッパ13と、該ホッパの排出口と連なる
供給口13aとを備える。ロール式破砕機2は、供給口
13aに対して紙面と直角の奥行き方向に平行に近接配
置し、上段にボード押圧用のロール対3,4と、下段に
2次ロール対6,6とを備える。
【0024】 ロール3,4は同一の直径であり、駆動
軸33,43の軸受34,44(図2)と、これを収納
する軸受ブロック34a,44a(図10)とを介して
フレーム21で回転自在に支承されている。各駆動軸3
3,43の軸端に固着したスプロケット77は、図10
に示すように、それぞれチェーン75によってスプロケ
ット74と連結する。スプロケット74,74に関し
て、電動機7の出力軸に固着したピニオン71と、ピニ
オン71と噛み合うギヤ72と、ギヤ72と連動する1
対のギア73,73によって連動機構を構成し、この連
動機構を介して、ロール3,4を図10の矢印方向へ互
いに内向きに同速度で回転する。
【0025】 ロール3の軸受ブロック34aは、ロー
ル4に対して接近・離隔可能にフレーム21上に支持す
るとともに、該フレームに設置した隙間調整機構22に
連結されることにより、隙間調整機構22によってロー
ル対3,4間の隙間を調整できる。また、ピンチローラ
76が、スプロケット74と77とを連結する駆動チェ
ーン75の中間に介在し、ロール3の水平移動で両スプ
ロケット間の距離が変化してもチェーン張力をほぼ一定
に調整できる。
【0026】 隙間調整機構22は、図10に示すよう
に、軸受ブロック34aに連結し且つ先端部にネジ25
を刻設したロッド24と、フレーム21に固着した保持
部材23と、該保持部材で回転自在に保持し且つネジ2
5にねじ合うナット26と、ナット26に取り付けるハ
ンドル27とで構成する。ハンドル27を操作してナッ
ト26を回転すると、ロッド24を介して軸受ブロック
34aが前進・後退することにより、ロール3,4対間
の隙間を調整できる。
【0027】 ロール対3,4は、図1と図2のように
円盤状のロールエレメント31,41を多数枚組み合わ
せて構成する。各エレメントには、図3から図5に示す
ように、中心に六角形貫通孔35を設け、且つ全周面に
わたって側面が半円形に盛り上がる突条32,42を均
等に配置し、各突条の外周両側面は斜めにカットしてい
る。このエレメントは、突条の配列を半ピッチずらせて
形成した2種類からなり、両エレメント31,41を交
互に駆動軸33と43の中間六角部に嵌合し、多数枚に
よってロール円筒体を構成する。この際に、ロール3お
よび4は、ロールエレメント31,41の順序を変えて
組み合わせ、双方のロール周面が近接した時に、一方の
ロールの突条が常に他方のロールの突条間に位置するよ
うに同速度で同期回転する。
【0028】 図5から明らかなように、ロール周面に
規則的に配置した細長い突条32は、該突条の厚さT1
より広い間隔S1で円周方向に均等に配列する。突条3
2の各列は、隣接の突条列に対して半ピッチ位相がず
れ、隣接列との間にエレメント両端面のカット部によっ
て隙間G1を有する。
【0029】 図7に示すように、破砕機2の下方に
は、ロール3,4対に近接させて2次ロール対6,6を
水平に設置している。2次ロール対6,6は、ロール対
3,4で剥離した表紙に残留付着する微量の石膏を粉砕
して剥離するだけであるから、このロール周面には突条
を設けずに滑らかでよい。
【0030】 次に解砕装置1の作用を説明する。処理
すべき石膏ボード5は、厚さは規格によって異なるが、
一般に約12mmまたは9mmである。石膏ボード5
は、焼石膏を主材として、古紙、砕木パルプ、未晒し硫
酸パルプなどを原料とする板紙の表紙52,52を石膏
基板51の両側に貼り付けている。石膏ボード5は、処
理する前にあらかじめ厚さごとに分別して集積してお
く。
【0031】 解砕装置1に関して、投入部10下方の
開口調整機構15を操作し、処理すべき石膏ボード5の
厚さに応じて、規制部材14で開口隙間を調整し、破砕
機2へ送り出す石膏ボード5を1枚ずつに規制する。一
方、ロール対3,4の隙間は、調整機構22を操作して
石膏ボード5の厚さより僅かに狭く調整するとともに、
破砕機2を始動して起振装置16を作動させる。
【0032】 以上の準備の後に、掴み機などで多数枚
の石膏ボード5を掴んで投入口17からホッパ13へ投
入する。石膏ボード5は、起振装置16で振動されつつ
ホッパ内で姿勢が整えられ、図1に示すように1枚ずつ
破砕機2へ送り込み、ロール対3,4に食い込ませる。
石膏ボード5は、ロール対3,4でボード端部から順次
押圧され、この際に、周面の突条32,42はロール対
で互いに位相がずれているため、各突条の先端が石膏ボ
ード5に曲げ応力を加えるように接触する。このため、
脆い石膏基板51だけが破砕され、両側の表紙52から
剥離して下方に落下する。一方、表紙52,52は、ロ
ール対の周面近接時に各突条32,42の周囲に縦横に
生じる連続する空間、つまり図5における回転方向への
S1とT1の差および突条列間のG1の存在により、細
かくちぎれずにシート状のまま送り出されることにな
る。
【0033】 ロール対3,4から出た表紙52,52
は、既に石膏部分が剥離されており、残留付着する微量
の石膏を破砕機2の下方の2次ロール対6,6(図7)
で再押圧してさらに粉砕剥離する。この結果、石膏ボー
ド5は、解砕装置1で石膏部分と表紙52,52とに完
全に分離して排出されることになり、表紙52は回収し
て焼却処分する。また、粉砕された石膏粒は埋め戻した
り、土木工事の骨材原料や工業原料として再利用でき
る。
【0034】 図6は、押圧用ロール対の変形例を示
し、一体成形のロール3aのロール周面36に突条32
aを規則的に配置している。細長い突条32aは、該突
条の厚さT2より広い間隔S2で円周方向に均等に配列
する。突条32aの各列は、隣接列との間に軸方向に隙
間G2を有し、隣接の突条列に対して半ピッチ位相をず
らせている。
【0035】 図6では、ロール対における全ての突条
32aが対向ロールの突条間に位置するように設計す
る。このロール対でも、前記と同様に、ロール対の突条
32aで石膏ボードを押圧した際に、各突条の先端が石
膏ボードに曲げ応力を加えるように接触する。このた
め、石膏ボードにおける脆い石膏基板だけが破砕され、
両側の表紙から剥離するとともに、ロール対の周面近接
時に各突条の周囲に縦横に生じる連続する空間の存在に
より、表紙を細かくちぎらずにシート状のまま排出し、
該表紙を容易に回収できる。
【0036】 図8は解砕装置の変形例を示し、解砕装
置1aでは、供給口13aの傾きをホッパ13の後壁板
の傾斜方向と一致させ、破砕機2もホッパ後壁板と対応
するように傾斜設置する。破砕機2のロール対より下方
の2次ロール対は、2組のロール対6a,6aからな
り、両組のロール対6a,6aを所定の間隔をおいて配
置する。解砕装置1aでは、石膏ボードをホッパ後壁板
に沿って送り込むので、ホッパ内で石膏ボードに無駄な
力が作用せずにスムースに通過する。また、一次破砕し
た石膏部分を下方に落下させ、表裏の表紙を個別の2次
ロール対6aで再押圧するので、各表紙の損傷が少なく
分別回収がいっそう容易である。
【0037】 図9に示す解砕装置1bは、ロール式破
砕機の変形例である。解砕装置1bの投入部10は、上
面に投入口17を有し且つ下方で狭まる前後壁板を設け
たホッパ13と、ホッパ下端部から延設する案内板13
bと、該案内板に連設した開度規制部材およびその駆動
機構からなる開口調整機構15とで構成する。ホッパ後
壁板の下方における広い開口面には、広幅の従動ベルト
機構80を平行に設置し、該ベルト機構は下方で対向設
置の押圧用ロール81とともに片ロール式破砕機8を構
成する。案内板13bの先端部とベルト機構80の上面
との隙間が、石膏ボードを破砕機8へ送り込む供給口1
3cとなる。
【0038】 押圧用ロール81に対向するベルト機構
80は、図示のように、無端状のリンクベルト86を駆
動輪85と従動輪83とに張設し、ロール81および駆
動輪85を駆動するモータにより、ロール81とリンク
ベルト86とを同速度で同期駆動する。ロール81とベ
ルト86とは適宜の隙間をおいて対向させる。受けロー
ル84は、駆動輪85と従動輪83との間に位置し、ベ
ルト86を挟んでロール81と対向する位置に配置する
ことにより、ロール81の押圧力に対抗してベルト86
を背面から支える。ロール81およびベルト86の表面
には、前記の突条と同様の突条82,87を規則的に配
列し、且つ両突条の位相をずらせて互い違い状に近接す
るように走行させる。
【0039】 図示しないけれども、押圧用ロール81
は、従動ベルト機構80に対して近接・離隔可能にフレ
ーム上で支持する。このロール軸受部には、図10に示
す隙間調整機構22と同様の機構を設置することによ
り、その調整機構を操作してロール81とベルト86と
の隙間を調整できる。
【0040】 解砕装置1bに関して、解砕作業の前
に、石膏ボードの厚さに応じて開口調整機構15で供給
口13cを1枚ずつ送り出すように調整し、且つロール
81とリンクベルト86との隙間を石膏ボードの厚さよ
りも僅かに狭くしてから、片ロール式破砕機8を運転始
動する。この準備の後に、石膏ボードを投入部10へ投
入すると、リンクベルト86によって石膏ボードを1枚
ずつ下方へ引き出し、ロール81とリンクベルト86と
の隙間に送り込み、ボード端部から順次押圧していく。
この際に、双方の突条82,87は、近接時で互い違い
状に対向し且つ各突条の周囲に縦横方向へ連続する空間
が生じるように配列されているため、石膏ボードは突条
82,87によって曲げ応力を受け、脆い石膏部が粉砕
されて表紙から剥離して下方に落下し、両側の表紙は細
かくちぎれずに連続した状態で排出されていく。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る解砕方法では、石膏ボード
を例えば1枚ずつ破砕機へ送り込み、ロール対などで石
膏ボードを端部から順次押圧して破砕するため、石膏基
板のみが粉砕されて表紙から剥離し、両側の表紙を解砕
過程で細片にちぎらずにシート状のまま送り出す。この
解砕方法を適用すると、剥離した表紙をそのまま手作業
でも容易に回収でき、振動篩い装置などの特別な分別装
置が不要になる。
【0042】 本発明の解砕方法で粉砕された石膏細粒
は、異物が混入していないので安定型廃棄物としてその
まま埋め戻したり、土木工事用埋め戻し土砂の改質用添
加剤として利用でき、または工業原料としての再利用が
可能である。この石膏細粒は、従来のように管理型廃棄
物として投棄費を支払って処分する必要がなく、加熱焼
却などによって表紙を除去して安定型廃棄物にするとい
う高額な処理費を掛ける必要もない。本発明の処理方法
は、石膏ボードを低コストで簡単に処理できるうえに、
破砕した石膏細粒を再利用する道が拓け、省資源・省エ
ネルギーになる経済的な方法である。
【0043】 本発明の解砕装置では、破砕機における
ロール対またはロールと従動ベルト機構の双方に互い違
い状に対向する突条を設け、且つ各突条の周囲に縦横方
向へ連続する空間が生じるように規則的に配列したの
で、両側の表紙が細かくちぎれずに石膏基板のみが粉砕
され、両表紙の分別回収を極めて容易に行える。この解
砕装置では、石膏ボードの投入部の供給口およびロール
対などの間隔が石膏ボードの厚さに応じて調整でき、い
かなる規格の石膏ボードにも対応することで適用範囲が
広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る解砕装置の稼働状態を示す概略
断面図である。
【図2】 ロール式破砕機のロール対を示す部分平面図
である。
【図3】 図2のロールを構成するロールエレメントの
正面図である。
【図4】 図3のロールエレメントの側面図である。
【図5】 図2のロールの周面を展開且つ拡大して示す
部分平面図である。
【図6】 別のロールの周面を示す図5と同様の平面図
である。
【図7】 図1の解砕装置において破砕機の下方に2次
ロール対を併設した概略断面図で、支持架台などを省略
している。
【図8】 解砕装置の変形例を示し、2組の2次ロール
対を設置した概略断面図である。
【図9】 本発明に係る別の変形例を示す概略断面図で
ある。
【図10】 図1の解砕装置においてロール対の駆動機
構と隙間調整機構を例示する部分説明図である。
【符号の説明】
1 解砕装置 2 ロール式破砕機 3 押圧用ロール 4 従動ロール 5 石膏ボード 6 2次ロール 10 投入部 13 ホッパ 13a 供給口 15 開口調整機構 16 起振装置 17 投入口 22 隙間調整機構 32 突条

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石膏基板の片面または両面に表紙を貼っ
    た石膏ボードを解砕する方法であって、石膏ボードを多
    数枚投入すると、投入部の供給口において1枚ずつに規
    制しながら下方の破砕機へ送り込み、該破砕機のロール
    対などの回転作用で端部から順次押圧することにより、
    石膏基板だけを破砕して表紙から剥離し、表紙と石膏部
    分を分別回収できる石膏ボードの解砕方法。
  2. 【請求項2】 石膏基板の片面または両面に表紙を貼っ
    た石膏ボードを解砕する方法であって、石膏ボードを投
    入部の供給口から下方の破砕機へ送り込み、該破砕機の
    ロール対などの回転作用で端部から順次押圧し、この際
    に、ロール周面の各突条の先端が石膏ボードに曲げ応力
    を加えるように接触し、脆い石膏基板だけを破砕して表
    紙から剥離して下方に落下させ、一方、片側または両側
    の表紙は、ロール対などの周面近接時に各突条の周囲に
    縦横方向へ連続する空間が存在することにより、細かく
    ちぎれずにシート状のまま送り出され、表紙と石膏部分
    を分別回収できる石膏ボードの解砕方法。
  3. 【請求項3】 石膏ボードを石膏基板と片側または両側
    の表紙に解砕分離する装置であって、石膏ボードの通過
    枚数を規制可能な供給口を備える投入部と、この供給口
    に近接設置するロール式破砕機とを有し、前記破砕機
    は、押圧用ロールと該ロールの回転に同期して回動する
    従動ロールまたはベルト機構とからなり、この押圧用ロ
    ールならびに従動ロールまたはベルト機構は、適宜の隙
    間を隔てて対向させ、双方の押圧表面のほぼ全面に突条
    を規則的に均等配置している石膏ボードの解砕装置。
  4. 【請求項4】 石膏ボードを石膏基板と片側または両側
    の表紙に解砕分離する装置であって、石膏ボードの通過
    枚数を規制可能な供給口を備える投入部と、この供給口
    に近接設置するロール式破砕機とを有し、前記破砕機
    は、押圧用ロールと該ロールの回転に同期して回動する
    従動ロールまたはベルト機構とからなり、この押圧用ロ
    ールならびに従動ロールまたはベルト機構は、適宜の隙
    間を隔てて対向させ、双方の押圧表面のほぼ全面に突条
    を規則的に均等配置するとともに、ロール周面の突条は
    従動ロールまたはベルト機構の突条の間に近接時に互い
    違い状に対向させ、且つ双方の突条の周囲に縦横方向へ
    連続する空間が生じるように配列している石膏ボードの
    解砕装置。
  5. 【請求項5】 ロール式破砕機の下方に1組または2組
    の2次ロール対を並置し、該2次ロール対によって石膏
    ボードの表紙を再押圧することにより、その表紙に残留
    付着した石膏を粉砕剥離する請求項3または4に記載の
    解砕装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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