JP2000255155A - 画像形成物 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像形成物に隠された情報を、特定の元素の
蛍光X線スペクトルにより識別する。 【解決手段】 ナトリウムからウランまでの元素のそれ
ぞれの元素に対応して所定の情報を付与し、その中の特
定の元素の少なくとも1種以上を含むインキを用いて、
基材としての紙(1)の上に、個人情報(A)のそれぞ
れの情報(a1)、(a2)、(a3)を印刷し、前記情報
(a1)、(a2)、(a3)を覆い隠すようにベタ模様
(B)を印刷して印刷物を作製し、前記印刷物に対して
細く絞ったX線を照射し、励起されて出てくる特定の元
素の蛍光X線スペクトルによりマッピングを行うことに
より、隠された数字を像として認識し、さらに元素に付
与した情報を読みとることによって個人情報を識別す
る。
蛍光X線スペクトルにより識別する。 【解決手段】 ナトリウムからウランまでの元素のそれ
ぞれの元素に対応して所定の情報を付与し、その中の特
定の元素の少なくとも1種以上を含むインキを用いて、
基材としての紙(1)の上に、個人情報(A)のそれぞ
れの情報(a1)、(a2)、(a3)を印刷し、前記情報
(a1)、(a2)、(a3)を覆い隠すようにベタ模様
(B)を印刷して印刷物を作製し、前記印刷物に対して
細く絞ったX線を照射し、励起されて出てくる特定の元
素の蛍光X線スペクトルによりマッピングを行うことに
より、隠された数字を像として認識し、さらに元素に付
与した情報を読みとることによって個人情報を識別す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードなどの偽造
変造防止を必要とする画像形成物に関するものである。
変造防止を必要とする画像形成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、微小文字などの記号を付与した
後に、その付与部分を覆い隠すようにさらに凹版等によ
り印刷を行った印刷物から、前記先に印刷した記号を像
として識別しようとした場合、赤外、可視及び紫外線の
照射によるエネルギーと物質との相互作用により得られ
る信号を用いる方法では記号の識別はまったく不可能で
あり、さらに高いエネルギーの電子線又はX線の照射に
よるエネルギーと物質との相互作用により得られる信号
を用いることになる。実際には電子線又はX線を試料に
照射し、発生する蛍光X線スペクトルを検出する方法が
考えられる。しかし、この場合においても隠された印刷
物中に特定の元素が含まれていることが最低限必要とな
る。
後に、その付与部分を覆い隠すようにさらに凹版等によ
り印刷を行った印刷物から、前記先に印刷した記号を像
として識別しようとした場合、赤外、可視及び紫外線の
照射によるエネルギーと物質との相互作用により得られ
る信号を用いる方法では記号の識別はまったく不可能で
あり、さらに高いエネルギーの電子線又はX線の照射に
よるエネルギーと物質との相互作用により得られる信号
を用いることになる。実際には電子線又はX線を試料に
照射し、発生する蛍光X線スペクトルを検出する方法が
考えられる。しかし、この場合においても隠された印刷
物中に特定の元素が含まれていることが最低限必要とな
る。
【0003】隠された記号中に特定元素が含まれている
場合において、電子線を試料に照射して発生する蛍光X
線スペクトルを測定するためには、走査型電子顕微鏡に
波長分散型或いはエネルギー分散型の蛍光X線検出器を
装備した装置を用いる。この方法では、電子ビームを1
μm以下に絞り込むことができ、また電子ビームを走査
することによって蛍光X線スペクトルによる元素マッピ
ングも可能であることから記号を識別することは可能と
なる。しかし、測定するためには試料を小さく切断する
必要があり、又帯電防止のため、金、白金及び炭素など
の導電性物質を試料表面に蒸着しなければならないた
め、破壊分析となるため、カードなどの個人識別法とし
ては不適切であった。さらに、電子線が試料中へもぐり
込む深さはせいぜい数μm程度しかないため、電子線に
より励起されて発生する蛍光X線スペクトルの検出領域
も深さ数μmとなる。そのため、電子線を照射する方法
では、覆い隠したコート層の膜厚が数μm以上に厚い場
合には、先に印刷した画像に含まれる特定の元素は検出
できないため、記号を識別することはできない。
場合において、電子線を試料に照射して発生する蛍光X
線スペクトルを測定するためには、走査型電子顕微鏡に
波長分散型或いはエネルギー分散型の蛍光X線検出器を
装備した装置を用いる。この方法では、電子ビームを1
μm以下に絞り込むことができ、また電子ビームを走査
することによって蛍光X線スペクトルによる元素マッピ
ングも可能であることから記号を識別することは可能と
なる。しかし、測定するためには試料を小さく切断する
必要があり、又帯電防止のため、金、白金及び炭素など
の導電性物質を試料表面に蒸着しなければならないた
め、破壊分析となるため、カードなどの個人識別法とし
ては不適切であった。さらに、電子線が試料中へもぐり
込む深さはせいぜい数μm程度しかないため、電子線に
より励起されて発生する蛍光X線スペクトルの検出領域
も深さ数μmとなる。そのため、電子線を照射する方法
では、覆い隠したコート層の膜厚が数μm以上に厚い場
合には、先に印刷した画像に含まれる特定の元素は検出
できないため、記号を識別することはできない。
【0004】また、従来の蛍光X線分析装置は、X線を
照射することによって蛍光X線スペクトルを半導体検出
器により検出して元素分析を行う。この装置ではカード
などを非破壊で測定できるが、X線のビーム径をアパー
チャーにより絞ると検出感度が大きく下がり、元素のマ
ッピングを行うことは実際にはできなかった。つまり、
覆い隠した部分において特定の元素の有無の確認はでき
るが、それが覆い隠した部分又はその下に隠された部分
の特定はできなく、まして記号を像として認識すること
は不可能であった。
照射することによって蛍光X線スペクトルを半導体検出
器により検出して元素分析を行う。この装置ではカード
などを非破壊で測定できるが、X線のビーム径をアパー
チャーにより絞ると検出感度が大きく下がり、元素のマ
ッピングを行うことは実際にはできなかった。つまり、
覆い隠した部分において特定の元素の有無の確認はでき
るが、それが覆い隠した部分又はその下に隠された部分
の特定はできなく、まして記号を像として認識すること
は不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、蛍光X線分析装
置の中に、X線のビーム径を細く絞ることが可能で、試
料ステージを駆動させる方法により微小領域(512×512
μm)から広領域(200×200mm)のナトリウムからウラ
ンまでの元素のマッピングができる装置が開発された。
そこで、本発明者等は、ナトリウムからウランまでのそ
れぞれの元素に予め情報を与えた後、その中で特定の元
素を付与した組成物により文字や数字などの画像を形成
後、その形成した画像の上に任意の方法を用いて、該画
像を覆い隠した画像形成物を作製し、前記装置を用いる
ことによって、従来不可能であった特定の元素の蛍光X
線スペクトルによりマッピングを行うことにより、覆い
隠した部分に隠された文字や数字などの画像を、像とし
て認識し、さらに予め元素に与えた情報から肉眼では確
認できない情報を認識する方法を見いだしたものであ
る。
置の中に、X線のビーム径を細く絞ることが可能で、試
料ステージを駆動させる方法により微小領域(512×512
μm)から広領域(200×200mm)のナトリウムからウラ
ンまでの元素のマッピングができる装置が開発された。
そこで、本発明者等は、ナトリウムからウランまでのそ
れぞれの元素に予め情報を与えた後、その中で特定の元
素を付与した組成物により文字や数字などの画像を形成
後、その形成した画像の上に任意の方法を用いて、該画
像を覆い隠した画像形成物を作製し、前記装置を用いる
ことによって、従来不可能であった特定の元素の蛍光X
線スペクトルによりマッピングを行うことにより、覆い
隠した部分に隠された文字や数字などの画像を、像とし
て認識し、さらに予め元素に与えた情報から肉眼では確
認できない情報を認識する方法を見いだしたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ナトリウムか
らウランまでの元素の中の特定元素を少なくとも1種以
上含む組成物により、基材上に画像を形成後、該画像を
被覆物で覆い隠してなる画像形成物であって、前記ナト
リウムからウランまでの元素は、それぞれ対応して所定
の情報が付与されており、前記被覆物の上から細く絞っ
たX線を照射し、励起されて出てくる前記特定元素の蛍
光X線スペクトルによりマッピングを行うことにより、
前記隠された画像及び元素のそれぞれに対して付与され
た情報が認識される画像形成物である。
らウランまでの元素の中の特定元素を少なくとも1種以
上含む組成物により、基材上に画像を形成後、該画像を
被覆物で覆い隠してなる画像形成物であって、前記ナト
リウムからウランまでの元素は、それぞれ対応して所定
の情報が付与されており、前記被覆物の上から細く絞っ
たX線を照射し、励起されて出てくる前記特定元素の蛍
光X線スペクトルによりマッピングを行うことにより、
前記隠された画像及び元素のそれぞれに対して付与され
た情報が認識される画像形成物である。
【0007】また、隠された画像及び元素に付与された
情報が、個人情報である画像形成物である。
情報が、個人情報である画像形成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成物は、ナトリウ
ムからウランまでのそれぞれの元素は、それぞれに対応
して情報が付与されており、その中の特定の元素を用い
て、記号などの画像を形成後、その形成した画像の上に
さらに被覆物で画像を覆い隠して成る画像形成物に対し
て、X線のビーム径を細く絞ることが可能で、試料ステ
ージを駆動させる方法によりナトリウムからウランまで
の元素の蛍光X線スペクトルからマッピングができる装
置を用いて、覆い隠された画像を像として認識し、さら
に元素に付与した情報を読みとることによって情報を識
別することを可能にしている。また、ここで用いられて
いる特定の元素の種類及び量については制限されない。
ムからウランまでのそれぞれの元素は、それぞれに対応
して情報が付与されており、その中の特定の元素を用い
て、記号などの画像を形成後、その形成した画像の上に
さらに被覆物で画像を覆い隠して成る画像形成物に対し
て、X線のビーム径を細く絞ることが可能で、試料ステ
ージを駆動させる方法によりナトリウムからウランまで
の元素の蛍光X線スペクトルからマッピングができる装
置を用いて、覆い隠された画像を像として認識し、さら
に元素に付与した情報を読みとることによって情報を識
別することを可能にしている。また、ここで用いられて
いる特定の元素の種類及び量については制限されない。
【0009】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明するが、
本発明はこの実施例によってなんら限定されるものでは
ない。また、特定の元素を含むインキを用いて情報を印
刷する方式は、凹版印刷、凸版印刷、オフセット印刷又
はスクリーン印刷等のいずれの印刷方式を用いてもよ
い。
本発明はこの実施例によってなんら限定されるものでは
ない。また、特定の元素を含むインキを用いて情報を印
刷する方式は、凹版印刷、凸版印刷、オフセット印刷又
はスクリーン印刷等のいずれの印刷方式を用いてもよ
い。
【0010】図1は、基材としての紙(1)の上に、個
人情報(A)を付与する例を示したものであり、組成物
としては印刷インキを用いており、本実施例では、情報
として生年月日、性別、未既婚を付与する場合について
説明する。まず、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化鉄
硫酸ニッケル、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム又は酸
化スズ5重量部、アクリレートモノマー及びオリゴマー
95重量部と外割で紫外線重合開始剤5重量部、重合禁
止剤(メチルハイドロキノン)0.1重量部の7種類の
インキを調製する。
人情報(A)を付与する例を示したものであり、組成物
としては印刷インキを用いており、本実施例では、情報
として生年月日、性別、未既婚を付与する場合について
説明する。まず、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化鉄
硫酸ニッケル、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム又は酸
化スズ5重量部、アクリレートモノマー及びオリゴマー
95重量部と外割で紫外線重合開始剤5重量部、重合禁
止剤(メチルハイドロキノン)0.1重量部の7種類の
インキを調製する。
【0011】次に、紙(1)の上に個人情報(A)の具
体的な情報(a1)、(a2)、(a3)を印刷する。まず、
酸化チタン、炭酸カルシウム又は酸化鉄のいずれかを含
むインキにより数字の5(a1)をスクリーン印刷し、そ
の横に硫酸ニッケル又は酸化ジルコニウムのいずれかを
含むインキにより数字の7(a2)をスクリーン印刷し、
さらにその横に硫酸バリウム又は酸化スズのいずれかを
含むインキにより数字の3(a3)をスクリーン印刷す
る。
体的な情報(a1)、(a2)、(a3)を印刷する。まず、
酸化チタン、炭酸カルシウム又は酸化鉄のいずれかを含
むインキにより数字の5(a1)をスクリーン印刷し、そ
の横に硫酸ニッケル又は酸化ジルコニウムのいずれかを
含むインキにより数字の7(a2)をスクリーン印刷し、
さらにその横に硫酸バリウム又は酸化スズのいずれかを
含むインキにより数字の3(a3)をスクリーン印刷す
る。
【0012】前記スクリーン印刷した個人情報は生年月
日の情報であり、最初の数字の5(a1)は年、真ん中の
数字の7(a2)は月、最後の数字の3(a3)は日であ
る。更に、前記それぞれの情報の中に別の情報を付与す
る。前記5の数字に含まれる元素がチタンであれば大
正、カルシウムであれば昭和、鉄であれば平成という年
号情報を与える。さらに、7の数字に含まれる元素がニ
ッケルであれば男、ジルコニウムであれば女という性別
の情報を与え、3の数字に含まれる元素がバリウムであ
れば未婚者、スズであれば既婚者という情報を付与す
る。
日の情報であり、最初の数字の5(a1)は年、真ん中の
数字の7(a2)は月、最後の数字の3(a3)は日であ
る。更に、前記それぞれの情報の中に別の情報を付与す
る。前記5の数字に含まれる元素がチタンであれば大
正、カルシウムであれば昭和、鉄であれば平成という年
号情報を与える。さらに、7の数字に含まれる元素がニ
ッケルであれば男、ジルコニウムであれば女という性別
の情報を与え、3の数字に含まれる元素がバリウムであ
れば未婚者、スズであれば既婚者という情報を付与す
る。
【0013】図2は、前記個人情報(A)を印刷したそ
の上に、カーボンブラック30重量部、アクリレートモ
ノマー及びオリゴマー70重量部と外割で紫外線重合開
始剤5重量部、重合禁止剤(メチルハイドロキノン)
0.1重量部の黒インキを用いて、先に印刷した個人情
報(A)の(a1)、(a2)、(a3)を覆い隠すベタ模様
(B)をスクリーン印刷したものであり、図3は、前記
図2で作製した印刷物の構成の断面図を模式的に示した
ものである。
の上に、カーボンブラック30重量部、アクリレートモ
ノマー及びオリゴマー70重量部と外割で紫外線重合開
始剤5重量部、重合禁止剤(メチルハイドロキノン)
0.1重量部の黒インキを用いて、先に印刷した個人情
報(A)の(a1)、(a2)、(a3)を覆い隠すベタ模様
(B)をスクリーン印刷したものであり、図3は、前記
図2で作製した印刷物の構成の断面図を模式的に示した
ものである。
【0014】前記作製した印刷物を、X線のビーム径を
細く絞ることが可能で、試料ステージを駆動させる方法
によりナトリウムからウランまでの元素の蛍光X線スペ
クトルからマッピングができる装置によりマッピング測
定を行う。
細く絞ることが可能で、試料ステージを駆動させる方法
によりナトリウムからウランまでの元素の蛍光X線スペ
クトルからマッピングができる装置によりマッピング測
定を行う。
【0015】図4は、前記マッピング測定に用いる装置
の概略図を示したものであり、試料台(2)、X線発生
機(4)、X線導管(5)、蛍光X線検出器(6)及び
コンピュータ(7)から構成されている。
の概略図を示したものであり、試料台(2)、X線発生
機(4)、X線導管(5)、蛍光X線検出器(6)及び
コンピュータ(7)から構成されている。
【0016】まず、作製した印刷物(3)を試料台
(2)にセットし、試料ステージを駆動させながら印刷
物(3)を移動させる。それに伴いX線発生機(4)か
ら発生したX線ビームがX線導管(5)で微細X線ビー
ムとして絞られ、印刷物(3)に照射される。このX線
によって印刷物中の物質が励起され、蛍光X線スペクト
ルを放出し、該蛍光X線スペクトルが蛍光X線検出器に
より検出される。そして、検出された蛍光X線スペクト
ルの中でチタンKα線、カルシウムKα線、鉄Kα線、
ニッケルKα線、ジルコニウムKα線、バリウムLα線
及びスズLα線によりマッピングを行うことにより、前
記図1の個人情報(A)のそれぞれの情報(a1)、(a
2)、(a3)が、図5に示すようにそれぞれの元素マッ
ピング像として得られることにより予め付与しておいた
個人情報が得られる。
(2)にセットし、試料ステージを駆動させながら印刷
物(3)を移動させる。それに伴いX線発生機(4)か
ら発生したX線ビームがX線導管(5)で微細X線ビー
ムとして絞られ、印刷物(3)に照射される。このX線
によって印刷物中の物質が励起され、蛍光X線スペクト
ルを放出し、該蛍光X線スペクトルが蛍光X線検出器に
より検出される。そして、検出された蛍光X線スペクト
ルの中でチタンKα線、カルシウムKα線、鉄Kα線、
ニッケルKα線、ジルコニウムKα線、バリウムLα線
及びスズLα線によりマッピングを行うことにより、前
記図1の個人情報(A)のそれぞれの情報(a1)、(a
2)、(a3)が、図5に示すようにそれぞれの元素マッ
ピング像として得られることにより予め付与しておいた
個人情報が得られる。
【0017】最初の設定条件から、数字の5が鉄Kα線
のマッピングにより得られたことから平成5年生まれで
あり、数字の7がジルコニウムKα線のマッピングによ
り得られたことから女、数字の3がバリウムLα線のマ
ッピングにより得られたことから未婚者である、という
ような情報が得られる。つまり、元素マッピングの結
果、ここに隠されている個人情報は平成5年7月3日生
まれの女性の未婚者であると読みとることができる。
のマッピングにより得られたことから平成5年生まれで
あり、数字の7がジルコニウムKα線のマッピングによ
り得られたことから女、数字の3がバリウムLα線のマ
ッピングにより得られたことから未婚者である、という
ような情報が得られる。つまり、元素マッピングの結
果、ここに隠されている個人情報は平成5年7月3日生
まれの女性の未婚者であると読みとることができる。
【0018】本実施例は個人情報を用いて説明したが、
有価証券、貴重品及び重要文書等に対しても、本実施例
と同様に予め情報を与えたナトリウムからウランまでの
元素を用いて、予め設定した情報を付与しておくことに
より偽造変造防止対策となる。
有価証券、貴重品及び重要文書等に対しても、本実施例
と同様に予め情報を与えたナトリウムからウランまでの
元素を用いて、予め設定した情報を付与しておくことに
より偽造変造防止対策となる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、ナトリ
ウムからウランまでの元素は、それぞれに対応して所定
の情報が付与されており、その中の特定の元素を少なく
とも1種以上含む組成物により記号などの画像を形成
し、前記画像上に任意の方法により画像を覆い隠した画
像形成物に対して、細く絞ったX線を照射し、励起され
て出てくる特定の元素の蛍光X線スペクトルによりマッ
ピングを行うことにより、覆い隠した部分に隠された画
像及び元素に付与された情報を像として認識することに
よって個人情報を読みとるため、自由に特定の元素を選
択し、画像情報として付与することが可能であり、又製
品の任意の場所に特定の元素を用いて隠し画像をデザイ
ンすることができる。
ウムからウランまでの元素は、それぞれに対応して所定
の情報が付与されており、その中の特定の元素を少なく
とも1種以上含む組成物により記号などの画像を形成
し、前記画像上に任意の方法により画像を覆い隠した画
像形成物に対して、細く絞ったX線を照射し、励起され
て出てくる特定の元素の蛍光X線スペクトルによりマッ
ピングを行うことにより、覆い隠した部分に隠された画
像及び元素に付与された情報を像として認識することに
よって個人情報を読みとるため、自由に特定の元素を選
択し、画像情報として付与することが可能であり、又製
品の任意の場所に特定の元素を用いて隠し画像をデザイ
ンすることができる。
【0020】そのため、隠し画像をデザインした記号の
形と付加した元素の種類について、他の者が知るために
は、前記したX線のビーム径を細く絞ることが可能で、
試料ステージを駆動させる方法により蛍光X線スペクト
ルからマッピングができる装置を用いなければならな
い。また、たとえX線のビーム径を細く絞ることが可能
で、試料ステージを駆動させる方法により蛍光X線スペ
クトルからマッピングができる装置があったとしても、
さらに製品全面においてナトリウムからウランまでのす
べての元素に対して、それぞれマッピング測定を行わな
ければ隠された情報を完全に識別することはできないた
め、たとえ測定を行ったとしても膨大な時間がかかり、
実質的にほとんど不可能となる。
形と付加した元素の種類について、他の者が知るために
は、前記したX線のビーム径を細く絞ることが可能で、
試料ステージを駆動させる方法により蛍光X線スペクト
ルからマッピングができる装置を用いなければならな
い。また、たとえX線のビーム径を細く絞ることが可能
で、試料ステージを駆動させる方法により蛍光X線スペ
クトルからマッピングができる装置があったとしても、
さらに製品全面においてナトリウムからウランまでのす
べての元素に対して、それぞれマッピング測定を行わな
ければ隠された情報を完全に識別することはできないた
め、たとえ測定を行ったとしても膨大な時間がかかり、
実質的にほとんど不可能となる。
【0021】つまり、隠し情報の付与された位置とその
部分に含まれる元素とその元素に与えられた情報につい
て知る者のみが、前記隠し情報を元素のマッピング像か
ら得ることができるので、個人情報の識別法として有効
である。さらに、本発明の方法は、全くの非破壊分析法
であるためカード類の個人識別法としても有効に適用で
きる。
部分に含まれる元素とその元素に与えられた情報につい
て知る者のみが、前記隠し情報を元素のマッピング像か
ら得ることができるので、個人情報の識別法として有効
である。さらに、本発明の方法は、全くの非破壊分析法
であるためカード類の個人識別法としても有効に適用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する図であり、特定の元
素を含むインキで情報を印刷した図を示す。
素を含むインキで情報を印刷した図を示す。
【図2】本発明の実施例を説明する図であり、先に印刷
した情報を覆い隠すようにベタ模様を印刷した図を示
す。
した情報を覆い隠すようにベタ模様を印刷した図を示
す。
【図3】本発明の実施例で得られた印刷物の構成の断面
図の模式図を示す。
図の模式図を示す。
【図4】本発明の識別法に用いる装置の概略図である。
【図5】本発明の実施例の印刷物の鉄Kα線、ジルコニ
ウムKα線及びバリウムLα線による元素マッピング像
である。
ウムKα線及びバリウムLα線による元素マッピング像
である。
1 基材(紙) 2 試料台 3 印刷物 4 X線発生機 5 X線導管 6 蛍光X線検出器 7 コンピュータ A 個人情報 B ベタ模様 a1、a2、a3 個人情報の具体的情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA01 JB11 JB19 JB27 KA08 LA24 LB22 2H113 AA06 BA01 BA03 BA05 BA09 BB02 BB22 CA34 CA35 CA42 DA03 DA07 DA10 FA42 4J039 AD21 AF03 BA13 BA16 BA18 BA30 BA35 BA37 BA38 BA39 BC17 BE27 BE33 GA01 GA02 GA03 GA10
Claims (2)
- 【請求項1】 ナトリウムからウランまでの元素の中の
特定元素を少なくとも1種以上含む組成物により、基材
上に画像を形成後、該画像を被覆物で覆い隠してなる画
像形成物であって、前記ナトリウムからウランまでの元
素は、それぞれ対応して所定の情報が付与されており、
前記被覆物の上から細く絞ったX線を照射し、励起され
て出てくる前記特定元素の蛍光X線スペクトルによりマ
ッピングを行うことにより、前記隠された画像及び元素
のそれぞれに対して付与された情報が認識されることを
特徴とする画像形成物。 - 【請求項2】 前記隠された画像及び元素に付与された
情報が、個人情報であることを特徴とする請求項1記載
の画像形成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5898799A JP2000255155A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 画像形成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5898799A JP2000255155A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 画像形成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000255155A true JP2000255155A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13100209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5898799A Pending JP2000255155A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 画像形成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000255155A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007023199A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Shachihata Inc | 有色インキ組成物及び真偽判定方法 |
| JP2011110906A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 積層構造体 |
-
1999
- 1999-03-05 JP JP5898799A patent/JP2000255155A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007023199A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Shachihata Inc | 有色インキ組成物及び真偽判定方法 |
| JP2011110906A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 積層構造体 |
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