JP2000255279A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
ハイブリッド車両の制御装置Info
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Abstract
に設けられるパウダークラッチの耐久性を改善する。 【解決手段】 モータ4を備えた駆動系統にエンジン回
転を伝達するパウダークラッチ3と、モータ4以降の駆
動系統の減速比を無段階に変化させる無段変速機5とを
備えたハイブリッド車両において、パウダークラッチの
温度が設定温度を超える運転状態でのパウダークラッチ
の締結時には、パウダークラッチの出力側回転数が設定
回転数以下となるように無段変速機の変速比を規制し、
設定回転数以下にてエンジンと駆動系統とを締結する。
これによりパウダークラッチの摩耗を促す滑り動作を行
わせることなく高温下で速やかに締結動作を行わせ、モ
ータからエンジンへと動力源を切り換えることができ
る。
Description
エンジンと回転電機とを備えたハイブリッド車両の制御
装置に関する。
ンジンとモータ(電動機と発電機とを兼ねる回転電機)
とを併有し、いずれか一方または双方の駆動力により走
行するようにしたハイブリッド車両が知られている(例
えば、鉄道日本社発行「自動車工学」VOL.46 No.7 199
7年6月号 39〜52頁参照)。
両では、基本的に比較的負荷の小さい運転域ではモータ
のみで走行し、負荷が増大するとエンジンを起動して所
要の駆動力を確保し、必要に応じてモータとエンジンを
併用することにより最大の駆動力を発揮させる。また、
車両減速時にはモータを発電機として作動させる回生運
転を行い、減速エネルギーをバッテリ充電に利用する。
ー式の電磁クラッチ(これを以下「パウダークラッチ」
という。)を介して車両の駆動系統に伝達するようにし
ているが、従来このパウダークラッチの制御について
は、締結時の衝撃を緩和する目的で徐々に締結する等の
伝達トルクの制御が中心に行われていたにすぎず、パウ
ダークラッチの耐久性や燃費を考慮した制御については
十分な配慮がなされていなかった。
ラッチではある程度以上の高温状態下で伝達トルクを徐
々に増大または減少させる半クラッチ制御をすると、こ
のときの滑り動作に伴い磁性粉の摩耗が促進して好まし
くない。しかしながら、モータからエンジンへと動力源
を切り換えるには高温時であってもクラッチ締結をせざ
るを得ず、このためパウダークラッチの耐久性が損なわ
れていた。この対策としてはエンジンへの動力切り換え
を一時的に抑制することが考えられるが、そのようにす
ると十分な出力が確保できないので運転性が損なわれて
しまう。
電磁的に締結力を発生していないときは、エンジンに連
結される入力軸側の回転に対しては内部の磁性粉が遠心
力によりクラッチハウジング内の周囲部分に分散した状
態で入力軸と共に回転するため、磁性粉の摩耗はそれほ
ど進まない。これに対して、エンジンおよび入力軸が停
止し、駆動系に連結される出力軸のみが回転している状
態(これを「内回し」という。)では、出力軸側の回転
にかかわらず磁性粉は自重によりクラッチハウジング内
の下方に溜まった状態にあり、出力軸の回転に伴い攪拌
されるため磁性粉の摩耗が進みやすい。したがって、ハ
イブリッド車両においてエンジンを停止してモータのみ
により走行しているときには、車速の上昇により出力軸
側の回転数が高くなるにもかかわらずパウダークラッチ
を開放したままでいると過剰な内回しによりその耐久性
が大きく損なわれるおそれがある。
れたもので、パウダークラッチの耐久性向上やハイブリ
ッド車両の走行燃費の改善を可能とするパウダークラッ
チの最適制御を目的としている。
または回生発電を行う回転電機を備えた駆動系統と、こ
の駆動系統にエンジン回転を伝達するパウダークラッチ
と、回転電機以降の駆動系統の減速比を無段階に変化さ
せる無段変速機と、車両運転状態に応じて前記パウダー
クラッチと無段変速機を制御する制御回路とを備えたハ
イブリッド車両において、前記制御回路を、パウダーク
ラッチの温度を検出し、この検出温度が設定温度を超え
る運転状態でのパウダークラッチの締結時には、パウダ
ークラッチの出力側回転数が設定回転数以下となるよう
に無段変速機の変速比を規制したうえでパウダークラッ
チを速やかに締結する構成とした。
行う回転電機を備えた駆動系統と、この駆動系統にエン
ジン回転を伝達するパウダークラッチと、車両運転状態
に応じて前記パウダークラッチを制御する制御回路とを
備えたハイブリッド車両において、前記制御回路を、パ
ウダークラッチを締結しエンジン出力を駆動系に伝達し
ている走行状態からパウダークラッチを開放し回転電機
のみによる走行状態へと移行するときには、パウダーク
ラッチの出力側回転数が設定回転数以下の状態でパウダ
ークラッチを開放する構成とした。
行う回転電機を備えた駆動系統と、この駆動系統にエン
ジン回転を伝達するパウダークラッチと、車両運転状態
に応じて前記パウダークラッチを制御する制御回路とを
備えたハイブリッド車両において、前記制御回路を、エ
ンジンを停止しかつパウダークラッチを開放して回転電
機のみによる走行状態にあるときに、パウダークラッチ
の出力側回転数が設定回転数以上となったときにはパウ
ダークラッチを締結する構成とした。
行う回転電機を備えた駆動系統と、この駆動系統にエン
ジン回転を伝達するパウダークラッチと、車両運転状態
に応じて前記パウダークラッチを制御する制御回路とを
備えたハイブリッド車両において、前記制御回路を、パ
ウダークラッチ開放状態からエンジンを始動し、エンジ
ン回転数とパウダークラッチ入力側回転数とを同期させ
てからパウダークラッチを締結するときには、このとき
の要求駆動力と車速とから演算されるパウダークラッチ
の目標締結車速に対して、実際の車速が前記目標締結車
速に達するよりも、前記エンジン始動から回転同期が完
了するまでの期間に相当する期間だけ早期に、パウダー
クラッチに締結指令を出力する構成とした。
行う回転電機を備えた駆動系統と、この駆動系統にエン
ジン回転を伝達するパウダークラッチと、車両運転状態
に応じて前記パウダークラッチを制御する制御回路とを
備えたハイブリッド車両において、前記制御回路を、パ
ウダークラッチ締結状態での減速時には、回転電機によ
り所要の減速トルクが発生できる状態であるときに限り
パウダークラッチを開放し、前記減速トルクを発生させ
る構成とした。
行う回転電機を備えた駆動系統と、この駆動系統にエン
ジン回転を伝達するパウダークラッチと、車両運転状態
に応じて前記パウダークラッチを制御する制御回路とを
備えたハイブリッド車両において、前記制御回路を、パ
ウダークラッチを締結しエンジン出力を使用して走行し
ているときには、そのときの要求駆動力と回転電機のみ
により走行したと仮定して算出した電力予測値とを用い
てパウダークラッチの目標開放車速を決定し、実際の車
速が前記目標開放車速以下でかつ要求駆動力を回転電機
のみにより達成可能な状態であるときにはパウダークラ
ッチを開放し、前記要求駆動力を回転電機により出力さ
せると共にエンジンを停止させる構成とした。
温化しているときには滑り動作を伴う半クラッチ制御を
行うと磁性粉の摩耗が進むので、パウダークラッチの耐
久性を重視する場合は温度が低下するまで回転電機から
エンジンへの動力切換を抑制する必要が生じる。これに
対して、上記請求項1の発明によれば、このような高温
時には無段変速機での変速比を規制してパウダークラッ
チの出力側回転数がある程度以上には上昇しないように
しているので、パウダークラッチの入出力軸間の速度差
を減じて締結時の負担を減らせると共に、エンジン側
(入力軸側)との回転を容易に同期させて滑り動作を要
することなく短時間で締結を完了させることができる。
したがって、パウダークラッチの耐久性を向上できると
共に高温条件下においても回転電機からエンジンへの動
力切り換えを行うことが可能になる。
締結しエンジン出力を駆動系に伝達している走行状態か
らパウダークラッチを開放し回転電機のみによる走行状
態へと移行するときには、パウダークラッチの出力側回
転数が設定回転数以下の状態でパウダークラッチを開放
するようにしている。すなわち、パウダークラッチを開
放し、エンジンを停止して内回し状態となったときのパ
ウダークラッチの入力側回転数は常に設定回転数以下と
なり、したがって過剰な内回しによるパウダークラッチ
の耐久性低下を防止することができる。
つパウダークラッチを開放して回転電機のみによる走行
状態にあるときに、パウダークラッチの出力側回転数が
設定回転数以上となったときにはパウダークラッチを締
結するようにしてる。回転電機のみによる走行時にたと
えば車速の上昇に伴いパウダークラッチの出力側回転数
が高くなると、これは内回しの回転数上昇を意味するか
らパウダークラッチの耐久性上好ましくない。これに対
して本発明によれば、出力側回転数が設定回転数を超え
たときにはパウダークラッチを締結させているので、高
速回転状態下での内回しを防止してその耐久性を向上す
ることができる。
放状態からエンジンを始動し、エンジン回転数とパウダ
ークラッチ入力側回転数とを同期させてからパウダーク
ラッチを締結するときには、このときの要求駆動力と車
速とから演算されるパウダークラッチの目標締結車速に
対して、実際の車速が前記目標締結車速に達するより
も、前記エンジン始動から回転同期が完了するまでの期
間に相当する期間だけ早期に、パウダークラッチに締結
指令を出力するようにしている。エンジンを始動してエ
ンジン出力を利用した走行状態に移行するのは、高出力
が求められると共にエンジンを使用したほうが効率がよ
い運転領域でもある。したがって、回転電機からエンジ
ンへの運転切り換えはこれを遅滞なく行うことが燃費を
改善するために好ましい。この点、本発明によれば、前
述のとおりパウダークラッチの目標締結車速に対して、
エンジン始動から回転同期が完了するまでの遅れ時間を
考慮して早めにパウダークラッチに締結指令を出力する
ようにしているので、動力源の切り換えを無駄なく行っ
て車両の走行燃費を改善することができる。
結状態での減速時には、回転電機により所要の減速トル
クが発生できる状態であるときに限りパウダークラッチ
を開放し、前記減速トルクを発生させるようにしてい
る。運転者が駆動力を要求していない減速時には一般に
エンジンの内部摩擦を利用したエンジンブレーキにより
十分な減速性能を持たせると共に回転電機を発電機とし
て作動させ、減速エネルギの一部を利用した回生動作を
行うことによりエネルギ効率を高めている。この減速状
態のときに、途中でエンジンを切り離すとその分だけ運
転者にエンジンブレーキとして感知される減速感が大き
く変動してしまい好ましくない。本発明はこのような点
に着目したもので、エンジンを使用して走行している状
態からの減速時において、その当初から回転電機の発電
により十分な減速トルクが発生できる場合には速やかに
パウダークラッチを開放し回転電気のみにより所要の減
速感を得るようにしている。また、回転電機のみによっ
ては所要の減速トルクが得られないときにはパウダーク
ラッチの開放は行わない。したがって、減速途中でのエ
ンジンの切り離しによるトルク段差感の発生を避けるこ
とができる。なお、回転電機により所要の減速トルクが
発生できるときとは、たとえば回転電機の最大発電負荷
つまり最大減速トルクが、減速開始時の車速に対して適
切な減速感を付与しうるトルクよりも大きいとき、また
はそのときのバッテリ充電状態が、前記減速トルクに相
当する発電量を受け入れ可能なときなどである。
締結しエンジン出力を使用して走行しているときには、
そのときの要求駆動力と回転電機のみにより走行したと
仮定して算出した電力予測値とを用いてパウダークラッ
チの目標開放車速を決定し、実際の車速が前記目標開放
車速以下でかつ要求駆動力を回転電機のみにより達成可
能な状態であるときにはパウダークラッチを開放し、前
記要求駆動力を回転電機により出力させると共にエンジ
ンを停止させるようにしている。本発明によれば、回転
電機のみにより走行すると仮定して算出した電力予測値
(所要出力)と車速との関係からパウダークラッチを開
放する目標車速を求め、この目標開放車速以下で回転電
機による駆動が可能な運転域ではパウダークラッチを開
放して回転電機による走行を行う。したがって、エンジ
ン効率の悪い運転領域でエンジンから回転電機へと動力
源を切り換えることによる燃費の向上効果を得ることが
できる。また、電力予測値に基づいてパウダークラッチ
を開放する目標車速を決定しているので、エンジンとモ
ータとの切り換えに際してのパウダークラッチのハンチ
ング動作を防止できる効果もある。
づいて説明する。まず図1〜図2に本願発明が適用可能
なパラレル方式のハイブリッド車両の構成例を示す。図
1において、この車両のパワートレインは、モータ1、
エンジン2、パウダークラッチ(以下、単に「クラッ
チ」と言う。)3、モータ4(本発明の回転電機)、無
段変速機5、減速装置6、差動装置7および駆動輪8か
ら構成される。モータ1の出力軸、エンジン2の出力軸
およびクラッチ3の入力軸は互いに連結されている。モ
ータ1とエンジン2は所定の回転比を有する減速装置
(図示せず)を介して相互駆動可能に連結されている。
また、クラッチ3の出力軸、モータ4の出力軸および無
段変速機5の入力軸が互いに連結されている。
が車両の推進源となり、クラッチ3開放時はモータ4の
みが車両の推進源となる。エンジン2またはモータ4の
駆動力は、無段変速機5、減速装置6および差動装置7
を介して駆動輪8へ伝達される。無段変速機5には油圧
装置9から圧油が供給され、ベルトのクランプと潤滑が
なされる。
用いられ、モータ4は主として車両の力行と減速時の回
生運転に用いられる。また、モータ10は油圧装置9の
オイルポンプ駆動用である。ただしクラッチ3締結時に
は、モータ1を車両の力行と制動に用いることもでき、
モータ4をエンジン始動や発電に用いることもできる。
タ11,12,13により駆動される。なお、モータ
1,4,10に直流電動モータを用いる場合には、イン
バータの代わりにDC/DCコンバータを用いる。イン
バータ11〜13は共通のDCリンク14を介して強電
バッテリ15に接続されており、強電バッテリ15の直
流電力を交流電力に変換してモータ1,4,10へ供給
するとともに、モータ1,4の交流発電電力を直流電力
に変換して強電バッテリ15を充電する。なお、インバ
ータ11〜13は互いにDCリンク14を介して接続さ
れているので、回生運転中のモータにより発電された電
力を強電バッテリ15を介さずに直接、力行運転中のモ
ータへ供給することができる。
ントローラであり、マイクロコンピュータとその周辺部
品や各種アクチュエータなどを備え、クラッチ3の伝達
トルク、モータ1,4,10の回転数や出力トルク、無
段変速機5の変速比、エンジン2の燃料噴射量・噴射時
期、点火時期などを制御する。
に、キースイッチ20、セレクトレバースイッチ21、
アクセルペダルセンサ22、ブレーキスイッチ23、車
速センサ24、バッテリ温度センサ25、バッテリSO
C検出装置26、エンジン回転数センサ27、スロット
ル開度センサ28が接続される。セレクトレバースイッ
チ21は、パーキングP、ニュートラルN、リバースR
およびドライブDの何れかのレンジに切り換えるセレク
トレバー(図示せず)の設定位置に応じて、P,N,
R,Dのいずれかのスイッチがオンする。
ルの踏み込み量を検出し、ブレーキスイッチ23はブレ
ーキペダルの踏み込み状態を検出する。車速センサ24
は車両の走行速度を検出し、バッテリ温度センサ25は
強電バッテリ15の温度を検出する。バッテリSOC検
出装置26は強電バッテリ15の実容量の代表値である
SOC(State Of Charge)を検出する。また、エンジ
ン回転数センサ27はエンジン2の回転数を検出し、ス
ロットル開度センサ28はエンジン2のスロットルバル
ブ開度を検出する。
の燃料噴射装置30、点火装置31、可変動弁装置32
などが接続される。コントローラ16は、燃料噴射装置
30を制御してエンジン2への燃料の供給と停止および
燃料噴射量・噴射時期を調節するとともに、点火装置3
1を駆動してエンジン2の点火時期制御を行う。また、
コントローラ16は可変動弁装置32を制御してエンジ
ン2の吸・排気弁の作動状態を調節する。なお、コント
ローラ16には低圧の補助バッテリ33から電源が供給
される。
両の基本的な構成例を示したものであり、本発明ではこ
うしたハイブリッド車両においてパウダークラッチ3の
締結または開放動作を適切に制御することにより耐久性
や燃費などの諸性能を改善するものである。以下にこの
ためのコントローラ16の制御内容の実施形態につき図
3以下の各図面を参照しながら説明する。
を禁止すべきクラッチ過熱時に、モータ4からエンジン
2への動力切り換えを円滑に行うことを可能にするため
の制御の概要を示した流れ図、図4はこの制御による無
段変速機の変速特性変化例を示す変速特性線図である。
なお、図3以下に流れ図として示した各制御は、ハイブ
リッド車両の総合的な制御の一環として周期的に繰り返
し実行される。
態か否か検出し、開放状態のときには次にクラッチ温度
Tcを検出する(ステップ301,302)。このクラ
ッチ温度Tcが予め定められている中間容量使用禁止温
度Toffよりも高いときには、図4に示したように無
段変速機5の最Low線を変速比が小さくなる方向、図
では中間車速域にて入力側回転数(図中の「プライマリ
ー回転数」)が最大でも2500rpm程度となるよう
に規制する(ステップ303,304)。最Low線は
もともとエンジンが過回転しないように車速に応じて最
大減速比を規制するように設定されているが、これをさ
らに高速側に再規制するのであり、その後にクラッチ即
締結を許可する(ステップ305)。クラッチ即締結と
は滑りを伴う中間容量を使用せずに、伝達トルクが最大
となる締結状態へと速やかに作動させる制御である。こ
のように最Low線を規制することにより無段変速機5
の入力側回転数すなわちクラッチ3の出力側回転数が再
規制を行う前に比較して同一車速に対して低下するた
め、容易にエンジン2の回転数を制御してクラッチ3の
入力側回転数と出力側回転数との同期をとることが可能
であり、またクラッチ3を消耗することなくエンジン2
へと円滑に動力切り換えを行うことが可能となる。一
方、クラッチ温度Tcの判定において、Tcが基準温度
Toff以下であるときには、最Low線の規制を解除
状態とすると共にクラッチ中間容量の使用を許可して、
半クラッチを使用した締結作動を可能とする(ステップ
306,307)。
るクラッチ締結制御に関する他の実施形態の制御内容を
図5に示す。この制御ではまず図2に示したようなセン
サ類からの信号に基づき制御に必要な各種運転状態の検
出を行った後にクラッチ3が締結可能な状態か否かの判
定を行う(ステップ501,502)。クラッチ締結可
否の判定とは、第1にはエンジンがクラッチ締結可能な
状態にあるか否かの判定であり、たとえばエンジン始動
に失敗したとき、始動クランキングが不能なとき、エン
ジンがシリーズ運転しており放電状態であることが検出
されたときなどにはクラッチ締結要求を出さずに今回の
制御ループを終了する(ステップ513)。また、第2
には駆動系の制御状態としてクラッチ締結可能か否かの
判定であり、たとえば現時点でクラッチ3に対して即締
結モードでの締結要求がないこと、同じく中間容量を使
用して締結するモードでの締結要求がないこと、クラッ
チ3が現在開放されていること、クラッチ3を強制開放
状態とすべき温度状態でないこと、クラッチ3の非常時
開放要求がないこと、無段変速機5が前進走行レンジ
(ドライブレンジ、ローレンジなど)にあること、即モ
ードでの締結禁止がなされていないことなどのすべての
条件が成立したときには以下の制御に移行し、成立しな
かったときには締結要求を出さない。
ときには、次に車両の目標駆動力をスロットル開度セン
サ28や車速センサ24等からの信号に基づいて演算し
た結果から、目標駆動力がゼロ以下、つまり減速状態に
あるか否かの判定を行う(ステップ503)。ここで目
標駆動力>0つまり減速状態ではないことを判定したと
きには、モータ電力によるクラッチ3の目標締結車速c
nvspPとモータ出力制限値によるクラッチ3の目標
締結車速cnvspBとをそれぞれ次式により演算する
(ステップ504,505)。なお、クラッチ3の目標
締結車速を以下単に目標締結車速と呼ぶ。
いてモータ4以降の駆動力に影響する車両諸元値であ
り、主としてその時点での総減速比とタイヤ有効半径で
ある。また、モータ4の力行電力とは力行時の消費電
力、代表効率とは最も使用頻度の高い運転領域でのモー
タ効率、基準電力とはモータ4の短時間定格電力、出力
制限値とはバッテリ能力等により制限される出力値であ
る。
速のうち、大きい方を目標締結車速cnvspとして設
定し、さらにその値からマージン車速cnvspMを減
じたものを新たな目標締結車速cnvspとして再設定
する(ステップ506,507)。マージン車速とはエ
ンジン始動からクラッチ締結に至るまでの所要時間を考
慮して実際の車速に対し早めにクラッチ締結を開始する
ための補正分に相当し、たとえば4km/h程度に設定す
る。
値cnvspmaxを超えているときにはcnvspm
axを、または下限値cnvspminを下回っている
ときにはcnvspminを、最終的に目標締結車速c
nvspとして再設定する(ステップ508)。また、
目標駆動力がゼロ以下の減速状態を判定したとき(ステ
ップ503)には、目標締結車速を上限値cnvspm
axに設定する(ステップ512)。前記上限値cnv
spmax、下限値cnvspminとしては、それぞ
れたとえば50km/h、10km/h程度である。
sp以上であり、かつcnvspが下限値cnvspm
inに等しくない場合には、その状態が所定時間(たと
えば100msec)以上継続したことを条件としてク
ラッチ3に即締結要求を行い即座に締結させる(ステッ
プ509〜511)。前記以外の場合にはクラッチ締結
要求は出さない(ステップ513)。実車速Vspが上
限値cnvspmaxを超えるときにはクラッチ3を締
結して過度な内回しによるクラッチ摩耗を回避する一
方、同じく下限値cnvspminを下回るときにはク
ラッチ3を開放して効率の悪い運転域でのエンジン使用
を避けるようにしている。
タ4からエンジン2へと駆動力を切り換えるときのモー
タ1と4のトルク、エンジントルク、モータ4とエンジ
ン2の回転数の制御例を示す。図示したように、前記動
力切換時にはまずアイドルストップ状態にあるエンジン
2をモータ1によりクランキングおよび始動完爆させ、
その後のエンジン回転数とモータ4の回転数とを同期さ
せたうえでクラッチ3に締結指令を出してエンジン2を
駆動系に接続する。引き続き、モータ4とモータ1のト
ルクを調整しながら駆動系に付与するトルクをエンジン
トルクへと円滑に移行させる。このような駆動系への動
力切換時に、上記制御によれば実車速が目標締結車速に
達するよりも、マージン車速を与えた分だけ早期にクラ
ッチ3が締結動作を開始するので、エンジン始動からト
ルク移行に至るまでの切換動作の時間を短縮することが
でき、それだけエンジン走行による効率のよい走行域を
活用できることになるので燃費を改善することができ
る。
るクラッチ開放制御に関する実施形態の制御内容を図7
に示す。この制御ではまず各種運転状態の検出を行った
後にクラッチ3が開放可否の判定を行う(ステップ70
1,702)。クラッチ開放可否の判定では、クラッチ
3の現在の締結状態と開放要求の有無を判定し、現在締
結状態かつ開放要求なしのときにはクラッチ3に開放要
求を出さずに今回の制御ループを終了する(ステップ7
13)。前記以外の場合にはステップ703以降の開放
要求を行う制御に移行する。
ときには、次に車両の目標駆動力を演算した結果から車
両が減速状態にあるか否かの判定を行う(ステップ70
3)。ここで目標駆動力>0つまり減速状態ではないこ
とを判定したときには、モータ電力予測値によるクラッ
チ3の目標開放車速cnvspPとモータ出力制限値に
よるクラッチ3の目標開放車速cnvspBとをそれぞ
れ次式により演算する(ステップ704,705)。な
お、クラッチ3の目標開放車速を以下単に目標開放車速
と呼ぶ。
表効率、基準電力、出力制限値については既述したとお
りである。モータ4力行電力予測値とは、この場合車両
の動力をエンジン2からモータ4へと切り換えてモータ
4のみによる走行状態へと移行するので、その移行後の
走行状態におけるモータ4の電力を車速、要求駆動力等
に基づいて予測演算した結果である。
速のうち、大きい方を目標開放車速cnvspとして設
定し、さらにその値からマージン車速cnvspMを減
じたものを新たな目標締結車速cnvspとして再設定
する(ステップ706,707)。この場合のマージン
車速cnvspMは、開放動作におけるクラッチ3の作
動応答遅れを見込んで、実車速が目標開放車速に達する
よりも少し早めにクラッチ開放動作を開始させるための
ものである。
値cnvspmaxを超えているときにはcnvspm
axを、または下限値cnvspminを下回っている
ときにはcnvspminを、最終的に目標開放車速c
nvspとして再設定する(ステップ708)。
sp以下となったこと、無段変速機5の入力側回転数
(すなわちモータ4の回転数)Nprが所定の基準値N
pro以下であること、目標駆動力がモータ4の出力可
能トルク(その時点での電力等に応じて出力しうる最大
トルクの予測値)以下であることのすべての条件が成立
したときには、さらにこの条件成立が所定時間以上継続
したことを条件としてクラッチ3に開放要求を出力して
開放動作させる(ステップ709〜711)。前記以外
の場合にはクラッチ開放要求は出さない(ステップ71
3)。ここでは、特に前記基準値Nproによりクラッ
チ開放後の内回し回転数を規制することによりクラッチ
の耐久性を高めている。
がゼロ以下の減速状態を判定したときには、実車速Vs
pが目標開放車速の上限値cnvspmax以下である
こと、目標駆動力が回生可能トルク以上であること、無
段変速機5の入力側回転数Nprが基準値Npro以下
であることのすべての条件が成立した状態が所定時間以
上継続したときにクラッチ開放を行い(ステップ71
2,710,711)、前記条件が成立しなかったとき
にはクラッチ開放要求は行わない(ステップ713)。
前記の目標駆動力とはこの場合は減速時のエンジンブレ
ーキに相当する負のトルクを意味している。クラッチ締
結状態では実際のエンジンブレーキ作用をそのまま利用
するが、クラッチ開放したときには車両の慣性力により
モータ4を駆動して発電させる回生動作を原則として行
い、このときの発電負荷(回生トルク)をエンジンブレ
ーキのように利用する。ただし、もしも減速時にモータ
4によって得られる回生トルクの最大値が、適度な減速
性能を付与すべき目標駆動力に満たないとき、つまり回
生動作によっては適度な減速を行えないときには、クラ
ッチ開放を見合わせることにより減速感の変動を防止す
るようにしている。
を示す概略構成図。
の概要を示す流れ図。
図。
する他の実施形態の概要を示す流れ図。
各部の回転数またはトルクの制御状態を示すタイミング
チャート。
する他の実施形態の概要を示す流れ図。
Claims (6)
- 【請求項1】駆動または回生発電を行う回転電機を備え
た駆動系統と、この駆動系統にエンジン回転を伝達する
パウダークラッチと、回転電機以降の駆動系統の減速比
を無段階に変化させる無段変速機と、車両運転状態に応
じて前記パウダークラッチと無段変速機を制御する制御
回路とを備えたハイブリッド車両において、 前記制御回路を、パウダークラッチの温度を検出し、こ
の検出温度が設定温度を超える運転状態でのパウダーク
ラッチの締結時には、パウダークラッチの出力側回転数
が設定回転数以下となるように無段変速機の変速比を規
制したうえでパウダークラッチを速やかに締結する構成
としたハイブリッド車両の制御装置。 - 【請求項2】駆動または回生発電を行う回転電機を備え
た駆動系統と、この駆動系統にエンジン回転を伝達する
パウダークラッチと、車両運転状態に応じて前記パウダ
ークラッチを制御する制御回路とを備えたハイブリッド
車両において、 前記制御回路を、パウダークラッチを締結しエンジン出
力を駆動系に伝達している走行状態からパウダークラッ
チを開放し回転電機のみによる走行状態へと移行すると
きには、パウダークラッチの出力側回転数が設定回転数
以下の状態でパウダークラッチを開放する構成としたハ
イブリッド車両の制御装置。 - 【請求項3】駆動または回生発電を行う回転電機を備え
た駆動系統と、この駆動系統にエンジン回転を伝達する
パウダークラッチと、車両運転状態に応じて前記パウダ
ークラッチを制御する制御回路とを備えたハイブリッド
車両において、 前記制御回路を、エンジンを停止しかつパウダークラッ
チを開放して回転電機のみによる走行状態にあるとき
に、パウダークラッチの出力側回転数が設定回転数以上
となったときにはパウダークラッチを締結する構成とし
たハイブリッド車両の制御装置。 - 【請求項4】駆動または回生発電を行う回転電機を備え
た駆動系統と、この駆動系統にエンジン回転を伝達する
パウダークラッチと、車両運転状態に応じて前記パウダ
ークラッチを制御する制御回路とを備えたハイブリッド
車両において、 前記制御回路を、パウダークラッチ開放状態からエンジ
ンを始動し、エンジン回転数とパウダークラッチ入力側
回転数とを同期させてからパウダークラッチを締結する
ときには、このときの要求駆動力と車速とから演算され
るパウダークラッチの目標締結車速に対して、実際の車
速が前記目標締結車速に達するよりも、前記エンジン始
動から回転同期が完了するまでの期間に相当する期間だ
け早期に、パウダークラッチに締結指令を出力する構成
としたハイブリッド車両の制御装置。 - 【請求項5】駆動または回生発電を行う回転電機を備え
た駆動系統と、この駆動系統にエンジン回転を伝達する
パウダークラッチと、車両運転状態に応じて前記パウダ
ークラッチを制御する制御回路とを備えたハイブリッド
車両において、 前記制御回路を、パウダークラッチ締結状態での減速時
には、回転電機により所要の減速トルクが発生できる状
態であるときに限りパウダークラッチを開放し、前記減
速トルクを発生させる構成としたハイブリッド車両の制
御装置。 - 【請求項6】駆動または回生発電を行う回転電機を備え
た駆動系統と、この駆動系統にエンジン回転を伝達する
パウダークラッチと、車両運転状態に応じて前記パウダ
ークラッチを制御する制御回路とを備えたハイブリッド
車両において、 前記制御回路を、パウダークラッチを締結しエンジン出
力を使用して走行しているときには、そのときの要求駆
動力と回転電機のみにより走行したと仮定して算出した
電力予測値とを用いてパウダークラッチの目標開放車速
を決定し、実際の車速が前記目標開放車速以下でかつ要
求駆動力を回転電機のみにより達成可能な状態であると
きにはパウダークラッチを開放し、前記要求駆動力を回
転電機により出力させると共にエンジンを停止させる構
成としたハイブリッド車両の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06486999A JP3589076B2 (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06486999A JP3589076B2 (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Related Child Applications (3)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004044793A Division JP3675469B2 (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | ハイブリッド車両の制御装置 |
| JP2004044784A Division JP3675468B2 (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | ハイブリッド車両の制御装置 |
| JP2004153447A Division JP3702897B2 (ja) | 2004-05-24 | 2004-05-24 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000255279A true JP2000255279A (ja) | 2000-09-19 |
| JP3589076B2 JP3589076B2 (ja) | 2004-11-17 |
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ID=13270597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3589076B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006281899A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Toyota Motor Corp | 車両およびその制御方法 |
| JP2006335195A (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-14 | Toyota Motor Corp | 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法 |
| WO2008078459A1 (ja) | 2006-12-27 | 2008-07-03 | Bosch Corporation | ハイブリッド車両の制御方法 |
| KR100925955B1 (ko) | 2007-12-13 | 2009-11-09 | 현대자동차주식회사 | 하이브리드 차량의 클러치 특성 보정 장치 |
| JP2010149539A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
-
1999
- 1999-03-11 JP JP06486999A patent/JP3589076B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7715971B2 (en) | 2005-03-31 | 2010-05-11 | Toyota Jidosha Kabuhsiki Kaisha | Vehicle and control method of vehicle |
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| JP2010149539A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3589076B2 (ja) | 2004-11-17 |
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