JP2000256754A - 連続熱処理方法 - Google Patents
連続熱処理方法Info
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Landscapes
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度制御の応答性と温度の安定性とが優れ、
かつ設備スペースも小さいと共に、熱処理後の機械強度
が優れた金属材を得ることができる連続熱処理方法を提
供する。 【解決手段】 基材Sの幅方向に複数の近赤外線を発生
するヒータが設置されたヒータ部3が対向して基材が通
過可能な間隔をあけて配置され、ヒータ部3に設置され
た複数のヒータ3のうち、基材Sの幅方向における端部
に設置されたヒータのヒータ出力を[WE]とし、基材
Sの幅方向における中央部に設置されたヒータのヒータ
出力を[WC]とするとき、[WC]<[WE]の条件
でヒータ部の間を基材Sが通過する工程を有する。
かつ設備スペースも小さいと共に、熱処理後の機械強度
が優れた金属材を得ることができる連続熱処理方法を提
供する。 【解決手段】 基材Sの幅方向に複数の近赤外線を発生
するヒータが設置されたヒータ部3が対向して基材が通
過可能な間隔をあけて配置され、ヒータ部3に設置され
た複数のヒータ3のうち、基材Sの幅方向における端部
に設置されたヒータのヒータ出力を[WE]とし、基材
Sの幅方向における中央部に設置されたヒータのヒータ
出力を[WC]とするとき、[WC]<[WE]の条件
でヒータ部の間を基材Sが通過する工程を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材の連続熱処
理方法に関し、特に、アルミニウム又はアルミニウム合
金材の焼入れ後の焼戻し等のような温度が200℃以下
程度の比較的低い温度に連続的に、かつ精度良く加熱又
は保温することができる連続熱処理方法に関する。
理方法に関し、特に、アルミニウム又はアルミニウム合
金材の焼入れ後の焼戻し等のような温度が200℃以下
程度の比較的低い温度に連続的に、かつ精度良く加熱又
は保温することができる連続熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム又はアルミニウム合
金材の連続熱処理においては、生産性の向上の目的か
ら、コイル状態で焼鈍するバッチ方式ではなく、板材の
状態で連続的に加熱する連続焼鈍炉が使用されることが
多い。
金材の連続熱処理においては、生産性の向上の目的か
ら、コイル状態で焼鈍するバッチ方式ではなく、板材の
状態で連続的に加熱する連続焼鈍炉が使用されることが
多い。
【0003】連続的に加熱する方法としては、種々の方
法が提案されている。チャンバに加熱ガスを吹出するこ
とができるノズルを設け、熱風炉のように高温のガスを
アルミニウム又はアルミニウム合金板に吹き付けて加熱
する方法(特開昭56−102566号公報)がある。
法が提案されている。チャンバに加熱ガスを吹出するこ
とができるノズルを設け、熱風炉のように高温のガスを
アルミニウム又はアルミニウム合金板に吹き付けて加熱
する方法(特開昭56−102566号公報)がある。
【0004】また、熱処理炉に誘導加熱炉と保持炉を設
けて、この誘導加熱炉で誘導加熱によりアルミニウム又
はアルミニウム合金板を加熱する方法(特開平10−2
98668号公報)がある。
けて、この誘導加熱炉で誘導加熱によりアルミニウム又
はアルミニウム合金板を加熱する方法(特開平10−2
98668号公報)がある。
【0005】更に、遠赤外線炉に温度立ち上げ領域に対
応する加熱ゾーンに熱風加熱手段を配置し、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金板を高温のガスを吹き付けて急
速に温度を上げて、遠赤外線で加熱する方法(特開平2
−40490号公報)がある。
応する加熱ゾーンに熱風加熱手段を配置し、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金板を高温のガスを吹き付けて急
速に温度を上げて、遠赤外線で加熱する方法(特開平2
−40490号公報)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、6000系の
熱処理型合金であるアルミニウム合金材では、強度特性
を向上させるため、焼入れした後、焼戻しを行うことが
ある。
熱処理型合金であるアルミニウム合金材では、強度特性
を向上させるため、焼入れした後、焼戻しを行うことが
ある。
【0007】この焼戻しに上述の熱風炉のように高温の
ガスを吹き付けて加熱する方法(特開昭56−1025
66号公報)を使用した場合には、板の温度分布のバラ
ツキは少ないが、所定の温度に立ち上げるのに時間がか
かり、熱処理に必要な炉の長さも長くなる上、細かい温
度設定が困難であるという問題点がある。特に、焼入れ
直後に焼戻しを行う場合には、熱処理終了後のアルミニ
ウム合金板の特性及び品質を安定させるため、焼入れ直
後のアルミニウム合金板の状態に応じて熱処理条件を制
御する必要があるが、熱風炉では細かい温度修正が極め
て困難であるという問題点がある。更に、設備のスペー
ス上所定の長さが取れない場合には十分な加熱ができな
いという可能性がある。
ガスを吹き付けて加熱する方法(特開昭56−1025
66号公報)を使用した場合には、板の温度分布のバラ
ツキは少ないが、所定の温度に立ち上げるのに時間がか
かり、熱処理に必要な炉の長さも長くなる上、細かい温
度設定が困難であるという問題点がある。特に、焼入れ
直後に焼戻しを行う場合には、熱処理終了後のアルミニ
ウム合金板の特性及び品質を安定させるため、焼入れ直
後のアルミニウム合金板の状態に応じて熱処理条件を制
御する必要があるが、熱風炉では細かい温度修正が極め
て困難であるという問題点がある。更に、設備のスペー
ス上所定の長さが取れない場合には十分な加熱ができな
いという可能性がある。
【0008】また、焼戻しに上述の誘導加熱により加熱
する方法(特開平10−298668号公報)を使用し
た場合には、細かい温度制御が可能である反面、アルミ
ニウム合金板の部位によっては、温度のバラツキが生
じ、温度の安定性に欠けるという問題点がある。
する方法(特開平10−298668号公報)を使用し
た場合には、細かい温度制御が可能である反面、アルミ
ニウム合金板の部位によっては、温度のバラツキが生
じ、温度の安定性に欠けるという問題点がある。
【0009】更に、焼戻しに上述の遠赤外線で加熱し高
温のガスを吹き付ける方法(特開平2−40490号公
報)を使用した場合には、波長の長い遠赤外線による加
熱の場合には温度制御は良好であり、高温のガスを吹き
付けて立ち上がり時間を短縮させているが、高温のガス
を吹き付ける方法は上述の如く、所定の温度に立ち上げ
るのに時間がかかり、熱処理に必要な炉の長さも長くな
る上、所定の熱処理を行うためにラインスピードを大幅
に落とさなければならない等の問題点がある。更に、設
備のスペース上所定の長さが取れない場合には十分な加
熱ができないという可能性がある。
温のガスを吹き付ける方法(特開平2−40490号公
報)を使用した場合には、波長の長い遠赤外線による加
熱の場合には温度制御は良好であり、高温のガスを吹き
付けて立ち上がり時間を短縮させているが、高温のガス
を吹き付ける方法は上述の如く、所定の温度に立ち上げ
るのに時間がかかり、熱処理に必要な炉の長さも長くな
る上、所定の熱処理を行うためにラインスピードを大幅
に落とさなければならない等の問題点がある。更に、設
備のスペース上所定の長さが取れない場合には十分な加
熱ができないという可能性がある。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、温度制御の応答性と温度の安定性とが優
れ、かつ設備スペースも小さいと共に、熱処理後の機械
強度が優れた金属材を得ることができる連続熱処理方法
を提供することを目的とする。
のであって、温度制御の応答性と温度の安定性とが優
れ、かつ設備スペースも小さいと共に、熱処理後の機械
強度が優れた金属材を得ることができる連続熱処理方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明係る連続処理方法
は、基材の幅方向に複数の近赤外線を発生するヒータが
設置されたヒータ部が対向して前記基材が通過可能な間
隔をあけて配置され、前記ヒータ部に設置された複数の
前記ヒータのうち、前記基材の幅方向における端部に設
置された前記ヒータのヒータ出力を[WE]とし、前記
基材の幅方向における中央部に設置された前記ヒータの
ヒータ出力を[WC]とするとき、[WC]<[WE]
の条件で前記ヒータ部の間を前記基材が通過する工程を
有することを特徴とする。ここで、近赤外線とは波長が
720nm乃至2.5μmの短波長の赤外線のことであ
る。
は、基材の幅方向に複数の近赤外線を発生するヒータが
設置されたヒータ部が対向して前記基材が通過可能な間
隔をあけて配置され、前記ヒータ部に設置された複数の
前記ヒータのうち、前記基材の幅方向における端部に設
置された前記ヒータのヒータ出力を[WE]とし、前記
基材の幅方向における中央部に設置された前記ヒータの
ヒータ出力を[WC]とするとき、[WC]<[WE]
の条件で前記ヒータ部の間を前記基材が通過する工程を
有することを特徴とする。ここで、近赤外線とは波長が
720nm乃至2.5μmの短波長の赤外線のことであ
る。
【0012】この場合、前記ヒータと前記基材表面との
間の距離は、30乃至80mmであることが好ましい。
間の距離は、30乃至80mmであることが好ましい。
【0013】本発明においては、複数の近赤外線ヒータ
を取付けたヒータ部を対向させて配置し、この間を通過
させる基材の幅方向における端部と中央部とで、端部の
ヒータの出力を中央部の出力よりも高くすることによ
り、基材の加熱状態を均一化することができる。また、
ヒータを複数設けて、これらのヒータ出力を場所により
変更するだけなので、設備を小さくすることができる。
更に、均一な熱処理を行うことができるので、機械強度
が優れた金属材を得ることができる。
を取付けたヒータ部を対向させて配置し、この間を通過
させる基材の幅方向における端部と中央部とで、端部の
ヒータの出力を中央部の出力よりも高くすることによ
り、基材の加熱状態を均一化することができる。また、
ヒータを複数設けて、これらのヒータ出力を場所により
変更するだけなので、設備を小さくすることができる。
更に、均一な熱処理を行うことができるので、機械強度
が優れた金属材を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る連続
熱処理方法について添付の図面を参照して詳細に説明す
る。図1(a)は本発明の実施例に係る連続熱処理装置
を示す模式図であり、(b)は図1(a)のA−A線断
面図である。
熱処理方法について添付の図面を参照して詳細に説明す
る。図1(a)は本発明の実施例に係る連続熱処理装置
を示す模式図であり、(b)は図1(a)のA−A線断
面図である。
【0015】本実施例の連続熱処理装置1においては、
複数の近赤外線を発生することができる近赤外線ヒータ
2が取付けられたヒータ部3が対向して設置されてい
る。この対向して設置されたヒータ部3の間には基材S
が通過可能な距離Wをあけられている。基材Sが進行方
向Dに進んで連続熱処理装置1から出た基材Sの温度を
測定する温度計5と、この温度計5の測定温度に基づい
て近赤外線ヒータ2の出力制御を行う近赤外線ヒータ2
に設けられたSCR4とが設置されている。
複数の近赤外線を発生することができる近赤外線ヒータ
2が取付けられたヒータ部3が対向して設置されてい
る。この対向して設置されたヒータ部3の間には基材S
が通過可能な距離Wをあけられている。基材Sが進行方
向Dに進んで連続熱処理装置1から出た基材Sの温度を
測定する温度計5と、この温度計5の測定温度に基づい
て近赤外線ヒータ2の出力制御を行う近赤外線ヒータ2
に設けられたSCR4とが設置されている。
【0016】また、近赤外線ヒータ2はエネルギ密度の
高い熱源である。この近赤外線ヒータ2の集熱効果を高
くするため、近赤外線ヒータ2のヒータ部3側には反射
板6が設置されている。この反射板6により近赤外線ヒ
ータ2から直接放射される近赤外線と反射板6により反
射された赤外線との複合作用により、更に一層効率良く
基材Sを加熱することができる。
高い熱源である。この近赤外線ヒータ2の集熱効果を高
くするため、近赤外線ヒータ2のヒータ部3側には反射
板6が設置されている。この反射板6により近赤外線ヒ
ータ2から直接放射される近赤外線と反射板6により反
射された赤外線との複合作用により、更に一層効率良く
基材Sを加熱することができる。
【0017】以下、本発明の連続処理方法の限定理由に
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
【0018】複数のヒータ 近赤外線ヒータを複数配置するのは、金属材の寸法及び
形状に応じて、その部位の温度状態に応じた木目細かな
加熱制御ができるためである。特にアルミニウム又はア
ルミニウム合金材ではその放熱性から幅方向における端
部の温度が中央部と比較して低下する傾向にある。近赤
外線ヒータの設置間隔は基材の幅方向における中央部よ
りも基材の端部を密にすることが好ましい。
形状に応じて、その部位の温度状態に応じた木目細かな
加熱制御ができるためである。特にアルミニウム又はア
ルミニウム合金材ではその放熱性から幅方向における端
部の温度が中央部と比較して低下する傾向にある。近赤
外線ヒータの設置間隔は基材の幅方向における中央部よ
りも基材の端部を密にすることが好ましい。
【0019】基材の幅方向の端部に設置されたヒータの
ヒータ出力[WE]と基材の幅方向における中央部に設
置されたヒータのヒータ出力[WC]:[WC]<[W
E] 特にアルミニウム又はアルミニウム合金材ではその放熱
性から幅方向における端部の温度が中央部と比較して低
下する傾向にある。従って、基材の幅方向の端部に設置
されたヒータのヒータ出力[WE]は基材の幅方向にお
ける中央部に設置されたヒータのヒータ出力[WC]よ
りも高くする必要がある。即ち、[WC]<[WE]と
する。ヒータの出力制御はサイリスタレギュレータ(S
CR)等を使用して制御することができる。基材の幅方
向における端部と中央部との近赤外線ヒータを別々に制
御することが好ましい。
ヒータ出力[WE]と基材の幅方向における中央部に設
置されたヒータのヒータ出力[WC]:[WC]<[W
E] 特にアルミニウム又はアルミニウム合金材ではその放熱
性から幅方向における端部の温度が中央部と比較して低
下する傾向にある。従って、基材の幅方向の端部に設置
されたヒータのヒータ出力[WE]は基材の幅方向にお
ける中央部に設置されたヒータのヒータ出力[WC]よ
りも高くする必要がある。即ち、[WC]<[WE]と
する。ヒータの出力制御はサイリスタレギュレータ(S
CR)等を使用して制御することができる。基材の幅方
向における端部と中央部との近赤外線ヒータを別々に制
御することが好ましい。
【0020】ヒータと基材表面との間の距離:30乃至
80mm ヒータと基材表面との距離が30mmより短い場合に
は、熱処理する基材を通過させる際に基材がヒータに接
触して破損することがある。また、加熱中にヒータの電
極を冷却するためエア冷却しており、この冷却風の影響
を受けることがある。一方、ヒータと基材表面との距離
が80mmを越える場合には、熱効率が低下し、良好な
加熱が困難になるという問題点がある。従って、ヒータ
と基材表面との間の距離は30乃至80mmとする。
80mm ヒータと基材表面との距離が30mmより短い場合に
は、熱処理する基材を通過させる際に基材がヒータに接
触して破損することがある。また、加熱中にヒータの電
極を冷却するためエア冷却しており、この冷却風の影響
を受けることがある。一方、ヒータと基材表面との距離
が80mmを越える場合には、熱効率が低下し、良好な
加熱が困難になるという問題点がある。従って、ヒータ
と基材表面との間の距離は30乃至80mmとする。
【0021】なお、アルミニウム合金基材の基材の移動
速度は10m/sとすることが好ましい。これは、例え
ば、6000系のアルミニウム合金材の熱処理では強度
の特性を得るため、温度が100℃近傍の低温で加熱
後、速やかにコイルに巻き取りを行う必要があるが、ア
ルミニウム合金材は熱放散性が高いため、平板状態が長
いと冷却が早いので、所定の熱処理の効果が生じにくく
なるためである。
速度は10m/sとすることが好ましい。これは、例え
ば、6000系のアルミニウム合金材の熱処理では強度
の特性を得るため、温度が100℃近傍の低温で加熱
後、速やかにコイルに巻き取りを行う必要があるが、ア
ルミニウム合金材は熱放散性が高いため、平板状態が長
いと冷却が早いので、所定の熱処理の効果が生じにくく
なるためである。
【0022】本実施例の連続熱処理装置1は連続焼入れ
装置に適用することができる。図2は本発明の実施例に
係る連続熱処理装置を連続焼入れ装置に適用した構成を
示す模式図である。
装置に適用することができる。図2は本発明の実施例に
係る連続熱処理装置を連続焼入れ装置に適用した構成を
示す模式図である。
【0023】連続焼入れ装置においては、図2に示すよ
うに、基材Sが巻き取られているコイル7と、基材Sを
熱処理する連続加熱炉(加熱ゾーン)8と基材Sを冷却
する冷却ゾーン9と連続熱処理装置1と、熱処理された
基材Sを巻き取るコイル10とを有している。
うに、基材Sが巻き取られているコイル7と、基材Sを
熱処理する連続加熱炉(加熱ゾーン)8と基材Sを冷却
する冷却ゾーン9と連続熱処理装置1と、熱処理された
基材Sを巻き取るコイル10とを有している。
【0024】また、図2に示すように、基材Sが巻きつ
けられているコイル7から複数のガイドロールにより案
内されて連続加熱炉8を通過し、その後冷却ゾーン9を
通過して、更にガイドロールを介して連続熱処理装置1
を通過して、熱処理を行ない、その後熱処理を施された
基材Sがコイル10に巻き取られる。
けられているコイル7から複数のガイドロールにより案
内されて連続加熱炉8を通過し、その後冷却ゾーン9を
通過して、更にガイドロールを介して連続熱処理装置1
を通過して、熱処理を行ない、その後熱処理を施された
基材Sがコイル10に巻き取られる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の範囲に入る連続熱処理方法の
実施例について、その特性を比較例と比較して具体的に
説明する。
実施例について、その特性を比較例と比較して具体的に
説明する。
【0026】表1に示す条件で、材料として6000系
のアルミニウム合金材を使用して図2に示す連続焼入れ
装置により、厚さ1mm、幅が1800mmの冷間圧延
板に形成し、連続加熱炉8により溶体化温度まで急速加
熱して、更に、引き続き冷却ゾーン9で急速冷却し、3
0℃に焼き入れした後、連続して連続熱処理装置1の近
赤外線ヒータ2の間を20m/分のラインスピードで通
過させ、コイル10で巻き取りを行った。
のアルミニウム合金材を使用して図2に示す連続焼入れ
装置により、厚さ1mm、幅が1800mmの冷間圧延
板に形成し、連続加熱炉8により溶体化温度まで急速加
熱して、更に、引き続き冷却ゾーン9で急速冷却し、3
0℃に焼き入れした後、連続して連続熱処理装置1の近
赤外線ヒータ2の間を20m/分のラインスピードで通
過させ、コイル10で巻き取りを行った。
【0027】近赤外線ヒータ2には長さが1100mm
のハロゲンランプを使用し、幅方向に約50mmの間隔
で配置した。近赤外線ヒータ2出側ではアルミニウム合
金材表面の温度を測定し、その測定値をフィードバック
してSCR4で夫々の近赤外線ヒータ2の出力制御を行
い、目標温度80℃に設定し、加熱した。比較例とし
て、遠赤外線の熱源ヒータを使用して同様に加熱を行っ
た。
のハロゲンランプを使用し、幅方向に約50mmの間隔
で配置した。近赤外線ヒータ2出側ではアルミニウム合
金材表面の温度を測定し、その測定値をフィードバック
してSCR4で夫々の近赤外線ヒータ2の出力制御を行
い、目標温度80℃に設定し、加熱した。比較例とし
て、遠赤外線の熱源ヒータを使用して同様に加熱を行っ
た。
【0028】連続熱処理装置における温度のバラツキを
測定した。評価条件としては、温度のバラツキに関して
は、基材中央部と基材端部との温度差が10℃以内のも
のについては○とし、基材中央部と基材端部との温度差
が10℃を越えるものは×とした。
測定した。評価条件としては、温度のバラツキに関して
は、基材中央部と基材端部との温度差が10℃以内のも
のについては○とし、基材中央部と基材端部との温度差
が10℃を越えるものは×とした。
【0029】基材の巻き取り後、常温迄冷却したコイル
から試験片を切り出し、プレス成形相当の2%余歪を加
え、170℃の温度で30分の熱処理を施した後、引張
試験を行って耐力を測定した。この耐力をベークハード
耐力(BH耐力)とした。評価条件としては、BH耐力
に関しては、BH耐力が190N/mm2を越えるもの
を○とし、BH耐力が180乃至190N/mm2のも
のを△とし、BH耐力が180N/mm2未満のものを
×とした。これらの結果を表2に示す。
から試験片を切り出し、プレス成形相当の2%余歪を加
え、170℃の温度で30分の熱処理を施した後、引張
試験を行って耐力を測定した。この耐力をベークハード
耐力(BH耐力)とした。評価条件としては、BH耐力
に関しては、BH耐力が190N/mm2を越えるもの
を○とし、BH耐力が180乃至190N/mm2のも
のを△とし、BH耐力が180N/mm2未満のものを
×とした。これらの結果を表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】上記表2に示すように、本発明の範囲に入
る実施例1乃至実施例5は温度のバラツキ及びBH耐力
共に良好な結果を得ることができた。
る実施例1乃至実施例5は温度のバラツキ及びBH耐力
共に良好な結果を得ることができた。
【0033】一方、本発明の範囲を越える比較例6及び
7においては、温度のバラツキ及びBH耐力共に良好な
結果を得ることができなかった。比較例6はヒータの種
類が遠赤外線であるため、BH耐力が劣った。
7においては、温度のバラツキ及びBH耐力共に良好な
結果を得ることができなかった。比較例6はヒータの種
類が遠赤外線であるため、BH耐力が劣った。
【0034】比較例7はヒータ出力条件が端部と中央部
とで同一であるため、温度のバラツキが生じた。
とで同一であるため、温度のバラツキが生じた。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明においては、
複数の近赤外線を発生するヒータを取付けたヒータ部を
対向させて配置し、この間を通過させる基材の幅方向に
おける端部と中央部とで、端部のヒータの出力を中央部
の出力よりも高くすることにより、基材の加熱状態を均
一化することができる。従って、この方法により熱処理
された基材は均一な熱処理を施すことができるため、機
械的強度が優れる。また、ヒータを複数設けて、これら
のヒータ出力を場所により変更するだけなので、設備を
小さくすることができる。
複数の近赤外線を発生するヒータを取付けたヒータ部を
対向させて配置し、この間を通過させる基材の幅方向に
おける端部と中央部とで、端部のヒータの出力を中央部
の出力よりも高くすることにより、基材の加熱状態を均
一化することができる。従って、この方法により熱処理
された基材は均一な熱処理を施すことができるため、機
械的強度が優れる。また、ヒータを複数設けて、これら
のヒータ出力を場所により変更するだけなので、設備を
小さくすることができる。
【図1】(a)は本発明の実施例に係る連続熱処理装置
を示す模式図であり、(b)は図1(a)のA−A線断
面図である。
を示す模式図であり、(b)は図1(a)のA−A線断
面図である。
【図2】本発明の実施例に係る連続熱処理装置を連続焼
入れ装置に適用した構成を示す模式図である。
入れ装置に適用した構成を示す模式図である。
1;連続熱処理装置 2;近赤外線ヒータ 3;ヒータ部 4;SCR 5;温度計 6;反射板 7、10;コイル 8;連続加熱炉 9;冷却ゾーン D;進行方向 S;基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼木 康夫 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内 (72)発明者 茂野 幸史 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内 Fターム(参考) 4K043 AA01 AB01 BB02 CA03 DA01 DA03 EA05 FA04 FA12 GA10
Claims (2)
- 【請求項1】 基材の幅方向に複数の近赤外線を発生す
るヒータが設置されたヒータ部が対向して前記基材が通
過可能な間隔をあけて配置され、前記ヒータ部に設置さ
れた複数の前記ヒータのうち、前記基材の幅方向におけ
る端部に設置された前記ヒータのヒータ出力を[WE]
とし、前記基材の幅方向における中央部に設置された前
記ヒータのヒータ出力を[WC]とするとき、[WC]
<[WE]の条件で前記ヒータ部の間を前記基材が通過
する工程を有することを特徴とする連続熱処理方法。 - 【請求項2】 前記ヒータと前記基材表面との間の距離
は、30乃至80mmであることを特徴とする請求項1
に記載の連続熱処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11060494A JP2000256754A (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 連続熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11060494A JP2000256754A (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 連続熱処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000256754A true JP2000256754A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13143916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11060494A Pending JP2000256754A (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 連続熱処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000256754A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020084602A (ko) * | 2001-05-03 | 2002-11-09 | 현대자동차주식회사 | 근적외선을 이용한 강판의 열처리법 |
| KR100501678B1 (ko) * | 2002-05-24 | 2005-07-18 | 현대자동차주식회사 | 근적외선을 이용한 다단계 온도 제어 열처리 장치 |
-
1999
- 1999-03-08 JP JP11060494A patent/JP2000256754A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020084602A (ko) * | 2001-05-03 | 2002-11-09 | 현대자동차주식회사 | 근적외선을 이용한 강판의 열처리법 |
| KR100501678B1 (ko) * | 2002-05-24 | 2005-07-18 | 현대자동차주식회사 | 근적외선을 이용한 다단계 온도 제어 열처리 장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060815 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061016 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080415 |