JP2000256783A - 靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高強度油井用鋼およびその製造方法 - Google Patents
靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高強度油井用鋼およびその製造方法Info
- Publication number
- JP2000256783A JP2000256783A JP11064958A JP6495899A JP2000256783A JP 2000256783 A JP2000256783 A JP 2000256783A JP 11064958 A JP11064958 A JP 11064958A JP 6495899 A JP6495899 A JP 6495899A JP 2000256783 A JP2000256783 A JP 2000256783A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- quenching
- carbide
- oil well
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】靭性と耐SSC性に優れたYSが140ksi
以上の高強度油井用鋼とその安価な製造方法を提供す
る。 【解決手段】重量%で、C:0.2〜0.35%、Cr:0.2〜0.7
%、Mo:0.1〜0.5%、V:0.1〜0.3%を含む低合金鋼か
らなり、析出している炭化物の総量が2〜5重量%であ
り、そのうちMC型炭化物の割合が8〜40重量%で、か
つ旧オーステナイト粒度がASTMに規定される粒度番号で
11番以上の油井用鋼で、この鋼は上記の化学組成を有す
鋼に、A3変態点以上からの少なくとも2回の焼入れ後に
650℃以上、AC1変態点以下で焼戻すか、またはA3変態点
以上からの焼入れと前記条件の焼戻しを少なくとも2回
施すことで製造可能である。
以上の高強度油井用鋼とその安価な製造方法を提供す
る。 【解決手段】重量%で、C:0.2〜0.35%、Cr:0.2〜0.7
%、Mo:0.1〜0.5%、V:0.1〜0.3%を含む低合金鋼か
らなり、析出している炭化物の総量が2〜5重量%であ
り、そのうちMC型炭化物の割合が8〜40重量%で、か
つ旧オーステナイト粒度がASTMに規定される粒度番号で
11番以上の油井用鋼で、この鋼は上記の化学組成を有す
鋼に、A3変態点以上からの少なくとも2回の焼入れ後に
650℃以上、AC1変態点以下で焼戻すか、またはA3変態点
以上からの焼入れと前記条件の焼戻しを少なくとも2回
施すことで製造可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐硫化物応力腐食
割れ性に優れる低合金鋼に関し、より詳しくは、油井や
ガス井用のケーシングやチュービングおよび掘削用のド
リルパイプの素材として用いて好適であり、降伏応力が
140ksi以上という高強度であるにもかかわらず靭
性と耐食性が良好な低合金鋼とその製造方法に関する。
割れ性に優れる低合金鋼に関し、より詳しくは、油井や
ガス井用のケーシングやチュービングおよび掘削用のド
リルパイプの素材として用いて好適であり、降伏応力が
140ksi以上という高強度であるにもかかわらず靭
性と耐食性が良好な低合金鋼とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のエネルギー事情の逼迫に伴い、硫
化水素を含む原油や天然ガスの掘削、輸送、貯蔵などを
必要とする情勢になっている。特に、油井の深井戸化、
輸送効率の向上、さらには低コスト化のために、この分
野で用いられる材料については、これまで以上に高強度
化が要求されている。
化水素を含む原油や天然ガスの掘削、輸送、貯蔵などを
必要とする情勢になっている。特に、油井の深井戸化、
輸送効率の向上、さらには低コスト化のために、この分
野で用いられる材料については、これまで以上に高強度
化が要求されている。
【0003】具体的には、これまでは降伏応力(YS)
80〜95ksi級の鋼管が広く用いられていたが、最
近では、110ksi級が使用されるようになり、12
5ksi級以上の要求にとどまらず、140ksi級以
上の要求も高まりつつある。
80〜95ksi級の鋼管が広く用いられていたが、最
近では、110ksi級が使用されるようになり、12
5ksi級以上の要求にとどまらず、140ksi級以
上の要求も高まりつつある。
【0004】耐硫化物応力腐食割れ性(以下、耐SSC
性という)に優れる従来鋼としては、(a) 80〜90%
以上のマルテンサイト組織鋼、(b) 粗大な炭化物を含ま
ない鋼、(c) 非金属介在物の少ない清浄鋼、(d) 高温焼
戻し鋼、(e) 細粒組織鋼、(f) 高降伏比鋼、(g) 低Mn
−低P−低S鋼、(h) 不溶性窒化物を多く含む鋼、(i)
Zr添加鋼がある。
性という)に優れる従来鋼としては、(a) 80〜90%
以上のマルテンサイト組織鋼、(b) 粗大な炭化物を含ま
ない鋼、(c) 非金属介在物の少ない清浄鋼、(d) 高温焼
戻し鋼、(e) 細粒組織鋼、(f) 高降伏比鋼、(g) 低Mn
−低P−低S鋼、(h) 不溶性窒化物を多く含む鋼、(i)
Zr添加鋼がある。
【0005】上記の耐SSC性に優れる高強度低合金鋼
を得るための方法には種々の方法があり、その代表的な
方法としては、急速加熱法(特開昭54−117311
号公報、同61−9519号公報)や短時間焼戻し法
(特開昭58−25420号公報)などがある。
を得るための方法には種々の方法があり、その代表的な
方法としては、急速加熱法(特開昭54−117311
号公報、同61−9519号公報)や短時間焼戻し法
(特開昭58−25420号公報)などがある。
【0006】上記(a) 〜(i) の従来鋼のうち、(b) の粗
大な炭化物を含まない鋼は、「鉄と鋼、76(1990)、p.13
64」にも示されるように、粗大な炭化物がSSCの起点
となる点を考慮し、粗大な炭化物を含まない鋼として開
発された鋼である。
大な炭化物を含まない鋼は、「鉄と鋼、76(1990)、p.13
64」にも示されるように、粗大な炭化物がSSCの起点
となる点を考慮し、粗大な炭化物を含まない鋼として開
発された鋼である。
【0007】そして、この粗大な炭化物を含まない鋼
は、粗大な炭化物が残存したり、析出成長しないよう
に、種々の成分設計を施したCrを含む低合金鋼を用
い、焼入れ後主として短時間焼戻し処理を施すことによ
り製造可能とされている。
は、粗大な炭化物が残存したり、析出成長しないよう
に、種々の成分設計を施したCrを含む低合金鋼を用
い、焼入れ後主として短時間焼戻し処理を施すことによ
り製造可能とされている。
【0008】これは、耐SSC性が必要とされる鋼で
は、一般に、焼入れによってCの固溶したマルテンサイ
ト組織とし、その後焼戻し処理を施して微細な炭化物を
析出させる。このため、素材鋼には、通常、焼入性を高
めるためにCrを添加した低合金鋼が用いられる。
は、一般に、焼入れによってCの固溶したマルテンサイ
ト組織とし、その後焼戻し処理を施して微細な炭化物を
析出させる。このため、素材鋼には、通常、焼入性を高
めるためにCrを添加した低合金鋼が用いられる。
【0009】また、焼戻し温度が低い場合には、炭化物
が旧オーステナイト粒界に膜状に析出するので、これを
防ぐために適量のMoを添加した低合金鋼を用い、高温
焼戻しすることも行われている。
が旧オーステナイト粒界に膜状に析出するので、これを
防ぐために適量のMoを添加した低合金鋼を用い、高温
焼戻しすることも行われている。
【0010】さらに、析出した炭化物は、焼戻し時間が
長いと成長して粗大化するので、より短時間に焼戻しす
るために誘導加熱手段を用いることも行われている。
長いと成長して粗大化するので、より短時間に焼戻しす
るために誘導加熱手段を用いることも行われている。
【0011】このほか、炭化物は粒界上に析出して粗大
化しやすい傾向にあるので、炭化物の分散を図るため
に、種々の細粒化手段も採られている。
化しやすい傾向にあるので、炭化物の分散を図るため
に、種々の細粒化手段も採られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来知られて
いるCrとMoを含む低合金鋼の炭化物は、M3C 型、
M7C3型およびM23C6 型として析出する。そのうちの
M23C6 型は、粗大化しやすい炭化物である。熱力学的
には、M3C型、M7C3型、M23C6型の順に安定である
ので、CrとMoを含む焼入れ焼戻し鋼では、粗大なM
23C6 型の炭化物がどうしても析出する。また、Mo量
がきわめて高い場合には、M2C 型も析出する。このM
2C 型の炭化物は、針状であり、応力集中係数が高いの
で、耐SSC性を低下させる。
いるCrとMoを含む低合金鋼の炭化物は、M3C 型、
M7C3型およびM23C6 型として析出する。そのうちの
M23C6 型は、粗大化しやすい炭化物である。熱力学的
には、M3C型、M7C3型、M23C6型の順に安定である
ので、CrとMoを含む焼入れ焼戻し鋼では、粗大なM
23C6 型の炭化物がどうしても析出する。また、Mo量
がきわめて高い場合には、M2C 型も析出する。このM
2C 型の炭化物は、針状であり、応力集中係数が高いの
で、耐SSC性を低下させる。
【0013】ここで、上記のMは、「Metal 」の略であ
り、Fe、Cr、Mo、Vなどの金属元素を意味する。
り、Fe、Cr、Mo、Vなどの金属元素を意味する。
【0014】上記の粗大なM23C6 型の炭化物の析出抑
制方法としては、短時間焼戻し処理が最も効果的であ
り、このため、従来はこの短時間焼戻し処理法が主とし
て用いられてきたことは前述した通りである。しかし、
この短時間焼戻し処理法は、誘導加熱設備の設置が必須
であり、過大な設備投資を必要とする。
制方法としては、短時間焼戻し処理が最も効果的であ
り、このため、従来はこの短時間焼戻し処理法が主とし
て用いられてきたことは前述した通りである。しかし、
この短時間焼戻し処理法は、誘導加熱設備の設置が必須
であり、過大な設備投資を必要とする。
【0015】また、十分な細粒化を達成するためには、
熱処理を2回以上施したり、焼入れ温度を低くしたりす
る必要がある。その結果、熱処理コストが高くなるだけ
でなく、合金元素の固溶量が少なくなるために、合金元
素の添加量を増やす必要があって材料コストが上昇す
る。
熱処理を2回以上施したり、焼入れ温度を低くしたりす
る必要がある。その結果、熱処理コストが高くなるだけ
でなく、合金元素の固溶量が少なくなるために、合金元
素の添加量を増やす必要があって材料コストが上昇す
る。
【0016】さらに、細粒化は、必然的に焼入性を下げ
るので、マルテンサイト組織を確保するためには高速冷
却が必須になり、特別な冷却装置の設置が必要となって
過大な設備投資を必要とする。
るので、マルテンサイト組織を確保するためには高速冷
却が必須になり、特別な冷却装置の設置が必要となって
過大な設備投資を必要とする。
【0017】また更に、より一層の高強度化を図ると靭
性が低下し、油井用鋼に要求される靭性が確保できない
という問題もあった。
性が低下し、油井用鋼に要求される靭性が確保できない
という問題もあった。
【0018】本発明の目的は、M23C6 型に代表される
粗大な炭化物を含まない、耐SSC性に優れた油井用
鋼、具体的には降伏応力(YS)が140ksi(96
5MPa)以上で、かつ規格最小降伏応力(SMYS)
の85%の応力付加時にNACE TM0177浴中で
SSCを生じず、しかも靭性が良好な油井用鋼と、この
油井用鋼を、合金元素の増量は勿論、誘導加熱設備や特
別な冷却装置を用いることなく、比較的簡単な熱処理を
施すだけで得ることが可能な製造方法を提供することに
ある。
粗大な炭化物を含まない、耐SSC性に優れた油井用
鋼、具体的には降伏応力(YS)が140ksi(96
5MPa)以上で、かつ規格最小降伏応力(SMYS)
の85%の応力付加時にNACE TM0177浴中で
SSCを生じず、しかも靭性が良好な油井用鋼と、この
油井用鋼を、合金元素の増量は勿論、誘導加熱設備や特
別な冷却装置を用いることなく、比較的簡単な熱処理を
施すだけで得ることが可能な製造方法を提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
(1)の靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高強度
油井用鋼と、下記(2)のその製造方法にある。
(1)の靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高強度
油井用鋼と、下記(2)のその製造方法にある。
【0020】(1)重量%で、C:0.2〜0.35
%、Cr:0.2〜0.7%、Mo:0.1〜0.5
%、V:0.1〜0.3%を含む低合金鋼からなり、析
出している炭化物の総量が2〜5重量%であり、そのう
ちMC型炭化物の割合が8〜40重量%で、かつ旧オー
ステナイト粒度がASTMに規定される粒度番号で11
番以上である靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高
強度油井用鋼。
%、Cr:0.2〜0.7%、Mo:0.1〜0.5
%、V:0.1〜0.3%を含む低合金鋼からなり、析
出している炭化物の総量が2〜5重量%であり、そのう
ちMC型炭化物の割合が8〜40重量%で、かつ旧オー
ステナイト粒度がASTMに規定される粒度番号で11
番以上である靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高
強度油井用鋼。
【0021】(2)重量%で、C:0.2〜0.35
%、Cr:0.2〜0.7%、Mo:0.1〜0.5
%、V:0.1〜0.3%を含む低合金鋼に、A3 変態
点以上からの焼入れを少なくと2回施した後、650℃
以上、AC1変態点以下で焼戻す焼入れ焼戻し処理、また
はA3 変態点以上からの焼入れ後、650℃以上、AC1
変態点以下で焼戻す焼入れ焼戻し処理を少なくと2回施
す請求項1に記載の靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優
れる高強度油井用鋼の製造方法。
%、Cr:0.2〜0.7%、Mo:0.1〜0.5
%、V:0.1〜0.3%を含む低合金鋼に、A3 変態
点以上からの焼入れを少なくと2回施した後、650℃
以上、AC1変態点以下で焼戻す焼入れ焼戻し処理、また
はA3 変態点以上からの焼入れ後、650℃以上、AC1
変態点以下で焼戻す焼入れ焼戻し処理を少なくと2回施
す請求項1に記載の靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優
れる高強度油井用鋼の製造方法。
【0022】上記の本発明は、下記の知見に基づいて完
成させた。すなわち、本発明者らは、炭化物には、前述
したM3C 型、M7C3型、M23C6 型およびM2C 型の
他にMC型があり、このMC型炭化物は、これらの炭化
物のうち最も微細で粗大化しにくいことである。
成させた。すなわち、本発明者らは、炭化物には、前述
したM3C 型、M7C3型、M23C6 型およびM2C 型の
他にMC型があり、このMC型炭化物は、これらの炭化
物のうち最も微細で粗大化しにくいことである。
【0023】また、上記の規格最小降伏応力(SMY
S)の85%の付加応力時におけるNACE TM01
77浴中での耐SSC性は確保できないが、例えば、文
献「Metallurgical Transactions A. Volume 16A, May
1985, P935”Sulfide Stress Crackingof High Stregth
Modified Cr-Mo Steels”」にも示されるように、耐S
SC性の改善には0.1%程度のV添加が有効なことに
注目した。
S)の85%の付加応力時におけるNACE TM01
77浴中での耐SSC性は確保できないが、例えば、文
献「Metallurgical Transactions A. Volume 16A, May
1985, P935”Sulfide Stress Crackingof High Stregth
Modified Cr-Mo Steels”」にも示されるように、耐S
SC性の改善には0.1%程度のV添加が有効なことに
注目した。
【0024】そして、鋼の化学組成と炭化物が耐SSC
性と靭性に及ぼす影響を詳細に調査した結果、次のこと
を知見した。
性と靭性に及ぼす影響を詳細に調査した結果、次のこと
を知見した。
【0025】MC型の炭化物量を単純に増やすと、かえ
って耐SSC性が低下する。これは、次の理由によるも
のと考えられる。
って耐SSC性が低下する。これは、次の理由によるも
のと考えられる。
【0026】MC型炭化物は微細なために、粗大な他の
炭化物に比べ、単位体積当たりではマトリックスとの界
面積が広くなり、水素のトラップ量が増加して耐SSC
性が低下するものと考えられる。実際、MC型の炭化物
量が上記の範囲を外れる耐SSC性の劣る鋼の吸蔵水素
濃度は、MC型の炭化物量が上記の範囲内の鋼よりも高
いことが確認された。
炭化物に比べ、単位体積当たりではマトリックスとの界
面積が広くなり、水素のトラップ量が増加して耐SSC
性が低下するものと考えられる。実際、MC型の炭化物
量が上記の範囲を外れる耐SSC性の劣る鋼の吸蔵水素
濃度は、MC型の炭化物量が上記の範囲内の鋼よりも高
いことが確認された。
【0027】また、炭化物の総量が上記の範囲を外れる
場合に耐SSC性が低下する理由も上記と同様と考えら
れる。
場合に耐SSC性が低下する理由も上記と同様と考えら
れる。
【0028】ところが、炭化物の総量を2〜5重量%に
制限した上で、総炭化物中に占めるMC型炭化物の割合
を8〜40重量%にすれば、耐SSC性が飛躍的に向上
し、規格最小降伏応力(SMYS)の85%の付加応力
時におけるNACE TM0177浴中での耐SSC性
が確保される。
制限した上で、総炭化物中に占めるMC型炭化物の割合
を8〜40重量%にすれば、耐SSC性が飛躍的に向上
し、規格最小降伏応力(SMYS)の85%の付加応力
時におけるNACE TM0177浴中での耐SSC性
が確保される。
【0029】しかし、その対象鋼には、重量%で、C:
0.2〜0.35%、Cr:0.2〜0.7%、Mo:
0.1〜0.5%およびV:0.1〜0.3%を必須成
分として含む化学組成を有する鋼を用いる必要がある。
これは、次の理由による。
0.2〜0.35%、Cr:0.2〜0.7%、Mo:
0.1〜0.5%およびV:0.1〜0.3%を必須成
分として含む化学組成を有する鋼を用いる必要がある。
これは、次の理由による。
【0030】すなわち、前述したように、多すぎる炭化
物は、それだけ吸蔵水素濃度の増加を招いて耐SSC性
を低下させるが、CとCrの含有量がそれぞれ上記の上
限値を超えると、炭化物の総量が上記の上限値の5%を
超え、Vの含有量が上記の上限値を超えると、MC型炭
化物の割合が上記の上限値の40%を超えるようにな
る。
物は、それだけ吸蔵水素濃度の増加を招いて耐SSC性
を低下させるが、CとCrの含有量がそれぞれ上記の上
限値を超えると、炭化物の総量が上記の上限値の5%を
超え、Vの含有量が上記の上限値を超えると、MC型炭
化物の割合が上記の上限値の40%を超えるようにな
る。
【0031】また、MC炭化物のMは、主としてVであ
るが、CrやMoも含まれ、特に、MoはVと共存しや
すく、Mo含有量が上記の上限値0.5%を超えると、
Moの共存量が極端に多いMC型炭化物となり、このM
C型炭化物が他の炭化物に比べれば微細ではあるが粗大
であることが判明し、たとえその量が上記の範囲内の8
〜40%であっても、水素をトラップする界面積が増加
して吸蔵水素濃度の増加を招き、要求される耐SSC性
が確保できなるためである。
るが、CrやMoも含まれ、特に、MoはVと共存しや
すく、Mo含有量が上記の上限値0.5%を超えると、
Moの共存量が極端に多いMC型炭化物となり、このM
C型炭化物が他の炭化物に比べれば微細ではあるが粗大
であることが判明し、たとえその量が上記の範囲内の8
〜40%であっても、水素をトラップする界面積が増加
して吸蔵水素濃度の増加を招き、要求される耐SSC性
が確保できなるためである。
【0032】なお、上記の事実は、従来にあっては、焼
戻軟化抵抗を高める目的で高Mo化が進められてきた
が、V添加鋼においては逆で、低Mo化した方が耐SS
C性が向上するという、全く予想外の結果が得られるこ
とを意味している。
戻軟化抵抗を高める目的で高Mo化が進められてきた
が、V添加鋼においては逆で、低Mo化した方が耐SS
C性が向上するという、全く予想外の結果が得られるこ
とを意味している。
【0033】そして、上記の炭化物総量とMC型炭化物
の割合は、上記の化学組成を有する鋼に、A3 変態点以
上で焼入れし、次いで650℃以上で焼戻すという、極
めて単純な焼入れ焼戻し熱処理を少なくと1回施せば確
保されることも判明した。
の割合は、上記の化学組成を有する鋼に、A3 変態点以
上で焼入れし、次いで650℃以上で焼戻すという、極
めて単純な焼入れ焼戻し熱処理を少なくと1回施せば確
保されることも判明した。
【0034】ところが、その降伏応力を140ksi以
上に高めると、従来鋼よりも多く析出させたMC型炭化
物が靭性を低下させ、油井用鋼に要求される靭性、すな
わち遷移温度−10℃以下が確保できないことが判明し
た。そこで、MC型炭化物の量が上記の範囲内あっても
靭性が低下せず、要求される靭性を有する鋼の開発に努
めた。その結果、旧オーステナイト粒度をASTMに規
定される粒度番号で11番以上にすれば、要求される靭
性が確保されることが分かった。
上に高めると、従来鋼よりも多く析出させたMC型炭化
物が靭性を低下させ、油井用鋼に要求される靭性、すな
わち遷移温度−10℃以下が確保できないことが判明し
た。そこで、MC型炭化物の量が上記の範囲内あっても
靭性が低下せず、要求される靭性を有する鋼の開発に努
めた。その結果、旧オーステナイト粒度をASTMに規
定される粒度番号で11番以上にすれば、要求される靭
性が確保されることが分かった。
【0035】また、粒度番号11番以上のオーステナイ
ト粒は、A3 変態点以上からの焼入れを少なくと2回施
した後、650℃以上、AC1変態点以下で焼戻す焼入れ
焼戻し処理、またはA3 変態点以上からの焼入れ後、6
50℃以上、AC1変態点以下で焼戻す焼入れ焼戻し処理
を少なくと2回施せば確保されることも判明した。
ト粒は、A3 変態点以上からの焼入れを少なくと2回施
した後、650℃以上、AC1変態点以下で焼戻す焼入れ
焼戻し処理、またはA3 変態点以上からの焼入れ後、6
50℃以上、AC1変態点以下で焼戻す焼入れ焼戻し処理
を少なくと2回施せば確保されることも判明した。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油井用鋼とその製
造方法について詳細に説明する。なお、以下において、
「%」は「重量%」を意味する。
造方法について詳細に説明する。なお、以下において、
「%」は「重量%」を意味する。
【0037】《炭化物》 総量:炭化物は、後述する化学組成を有する焼入れ焼戻
し鋼においては、析出強化に欠かすことができないが、
その総量が2%未満であると、YSが140ksi以上
の強度を確保することが困難になる。逆に、その総量が
5%を超えると、水素をトラップする界面積が増加し、
吸蔵水素濃度の増大を招いて耐SSC性が低下する。こ
のため、炭化物の総量は、2〜5%と定めた。望ましい
範囲は、2.5〜4%である。
し鋼においては、析出強化に欠かすことができないが、
その総量が2%未満であると、YSが140ksi以上
の強度を確保することが困難になる。逆に、その総量が
5%を超えると、水素をトラップする界面積が増加し、
吸蔵水素濃度の増大を招いて耐SSC性が低下する。こ
のため、炭化物の総量は、2〜5%と定めた。望ましい
範囲は、2.5〜4%である。
【0038】総炭化物量中に占めるMC型炭化物の割
合:MC型炭化物は、炭化物の粗大化を防ぎ、耐SSC
性の改善に効果がある。しかし、総炭化物量中に占める
MC型炭化物の割合が8%未満では、その効果に乏し
い。逆に、その割合が40%を超えると、MC型炭化物
は微細なだけに水素をトラップする界面積が増加し、吸
蔵水素濃度の増大を招いて耐SSC性が低下する。この
ため、総炭化物量中に占めるMC型炭化物の割合は、8
〜40%と定めた。望ましい範囲は、10〜35%であ
る。
合:MC型炭化物は、炭化物の粗大化を防ぎ、耐SSC
性の改善に効果がある。しかし、総炭化物量中に占める
MC型炭化物の割合が8%未満では、その効果に乏し
い。逆に、その割合が40%を超えると、MC型炭化物
は微細なだけに水素をトラップする界面積が増加し、吸
蔵水素濃度の増大を招いて耐SSC性が低下する。この
ため、総炭化物量中に占めるMC型炭化物の割合は、8
〜40%と定めた。望ましい範囲は、10〜35%であ
る。
【0039】ここで、炭化物の総量と、総炭化物量中に
占めるMC型炭化物の割合は、それぞれ次に述べる方法
によって求められる値である。
占めるMC型炭化物の割合は、それぞれ次に述べる方法
によって求められる値である。
【0040】総量の測定方法;被検体鋼から採取した重
量W1 の試験片を、電解液(10%アセチルアセトン−
1%塩化テトラメチルアンモニウム−残部メタノール)
中に浸漬して電流密度20mA/cm2 の条件で電気分
解し、濾過径0.2μmのフィルターで濾過して得られ
た抽出残さ(炭化物)の重量W2 を求め、この重量W2
を試験片の重量W1 で除して求める。
量W1 の試験片を、電解液(10%アセチルアセトン−
1%塩化テトラメチルアンモニウム−残部メタノール)
中に浸漬して電流密度20mA/cm2 の条件で電気分
解し、濾過径0.2μmのフィルターで濾過して得られ
た抽出残さ(炭化物)の重量W2 を求め、この重量W2
を試験片の重量W1 で除して求める。
【0041】MC型炭化物の割合算出方法:上記の抽出
残さ(炭化物)を粉砕した試料を対象にX線回折を行
い、M3C 型炭化物の回折線強度に対するMC型炭化物
の回折線強度の比から全炭化物中のMC型炭化物の重量
割合を求める。
残さ(炭化物)を粉砕した試料を対象にX線回折を行
い、M3C 型炭化物の回折線強度に対するMC型炭化物
の回折線強度の比から全炭化物中のMC型炭化物の重量
割合を求める。
【0042】《鋼の化学組成》 C:Cは、焼入性を高め、強度を向上させるために必要
な元素である。しかし、その含有量が0.2%未満で
は、焼入性が不足して所望の強度(YS≧140ks
i)が得られない。逆に、その含有量が0.35%を超
えると、炭化物の総量増加に伴ってトラップされる水素
が増加する結果、耐SSC性が低下する。このため、C
含有量は、0.2〜0.35%とした。望ましい範囲
は、0.2〜0.3%である。
な元素である。しかし、その含有量が0.2%未満で
は、焼入性が不足して所望の強度(YS≧140ks
i)が得られない。逆に、その含有量が0.35%を超
えると、炭化物の総量増加に伴ってトラップされる水素
が増加する結果、耐SSC性が低下する。このため、C
含有量は、0.2〜0.35%とした。望ましい範囲
は、0.2〜0.3%である。
【0043】Cr:Crは、焼入性を高め、強度を上昇
させるとともに耐SSC性を向上させる元素である。し
かし、その含有量が0.2%未満では、焼入性が不足し
て所望の強度(YS≧140ksi)が得られない。逆
に、その含有量が0.7%を超えると、炭化物の総量が
増加し、これに伴ってトラップされる水素が増加する上
に、M23C6 型の粗大な炭化物が析出して、耐SSC性
が低下する。また、硫化水素を含む環境においては、腐
食速度の増加とそれに伴う吸蔵水素濃度の増加を招く。
このため、Cr含有量は、0.2〜0.7%とした。望
ましい範囲は、0.3〜0.6%である。
させるとともに耐SSC性を向上させる元素である。し
かし、その含有量が0.2%未満では、焼入性が不足し
て所望の強度(YS≧140ksi)が得られない。逆
に、その含有量が0.7%を超えると、炭化物の総量が
増加し、これに伴ってトラップされる水素が増加する上
に、M23C6 型の粗大な炭化物が析出して、耐SSC性
が低下する。また、硫化水素を含む環境においては、腐
食速度の増加とそれに伴う吸蔵水素濃度の増加を招く。
このため、Cr含有量は、0.2〜0.7%とした。望
ましい範囲は、0.3〜0.6%である。
【0044】Mo:Moは、Crと同様に、焼入性を向
上させて高強度を得るとともに、焼戻軟化抵抗を高めて
耐SSC性を向上させる元素である。しかし、その含有
量が0.1%未満であると、上記の効果が得られない。
逆に、その含有量が0.5%を超えると、MC型炭化物
の粗大化を招いて水素のトラップ量を増加させるだけで
なく、M23C6 型の粗大な炭化物が析出して、耐SSC
性が低下する。このため、Mo含有量は、0.1〜0.
5%とした。望ましい範囲は、0.2〜0.4%であ
る。
上させて高強度を得るとともに、焼戻軟化抵抗を高めて
耐SSC性を向上させる元素である。しかし、その含有
量が0.1%未満であると、上記の効果が得られない。
逆に、その含有量が0.5%を超えると、MC型炭化物
の粗大化を招いて水素のトラップ量を増加させるだけで
なく、M23C6 型の粗大な炭化物が析出して、耐SSC
性が低下する。このため、Mo含有量は、0.1〜0.
5%とした。望ましい範囲は、0.2〜0.4%であ
る。
【0045】V:Vは、本発明において、最も重要な元
素である。Vは、焼戻し時に微細なSSCの起点となり
にくいMC型炭化物として優先的に析出する。その結
果、Cを固定するので、SSCの起点となりやすいM23
C6 型炭化物の析出を防止する。しかし、その含有量が
0.1%未満では、上記の効果が得られない。一方、そ
の含有量が0.3%を超えると、MC型炭化物の量が多
くなりすぎて、トラップされる水素が増加して、耐SS
C性が低下する。このため、Vの含有量は、0.1〜
0.3%とした。望ましい範囲は、0.15〜0.25
%である。
素である。Vは、焼戻し時に微細なSSCの起点となり
にくいMC型炭化物として優先的に析出する。その結
果、Cを固定するので、SSCの起点となりやすいM23
C6 型炭化物の析出を防止する。しかし、その含有量が
0.1%未満では、上記の効果が得られない。一方、そ
の含有量が0.3%を超えると、MC型炭化物の量が多
くなりすぎて、トラップされる水素が増加して、耐SS
C性が低下する。このため、Vの含有量は、0.1〜
0.3%とした。望ましい範囲は、0.15〜0.25
%である。
【0046】本発明の油井用鋼の素材鋼は、上記の4成
分を必須成分と含む低合金鋼であればよく、他の成分に
ついては特に制限されない。しかし、工業的に製造する
うえでは、任意添加成分として、下記の各元素のうちか
ら選ばれた1種または2種以上を含むものであることが
好ましい。
分を必須成分と含む低合金鋼であればよく、他の成分に
ついては特に制限されない。しかし、工業的に製造する
うえでは、任意添加成分として、下記の各元素のうちか
ら選ばれた1種または2種以上を含むものであることが
好ましい。
【0047】Si:Siは、添加しなくてもよいが、後
述するAlやMnなどの他の脱酸剤を用いない場合に
は、0.05%以上含有させるのがよい。また、Siに
は、脱酸作用の他に焼戻軟化抵抗を高めて耐SSC性を
向上させる作用もあり、その効果は0.1%以上で顕著
になる。しかし、0.5%を超えて含有させると、靭性
が低下する。このため、添加する場合のSi含有量は、
0.05〜0.5%とするのよい。なお、好ましい上限
は0.3%である。
述するAlやMnなどの他の脱酸剤を用いない場合に
は、0.05%以上含有させるのがよい。また、Siに
は、脱酸作用の他に焼戻軟化抵抗を高めて耐SSC性を
向上させる作用もあり、その効果は0.1%以上で顕著
になる。しかし、0.5%を超えて含有させると、靭性
が低下する。このため、添加する場合のSi含有量は、
0.05〜0.5%とするのよい。なお、好ましい上限
は0.3%である。
【0048】Mn:Mnは、添加しなくてもよいが、他
の脱酸剤を用いない場合、熱間加工性を向上させる場合
などには、少なくとも0.05%以上含有させるのがよ
い。しかし、1%を超えて含有させると靭性が低下す
る。このため、添加する場合のMn含有量は、0.05
〜1%とするのがよい。なお、好ましい上限は0.5%
である。
の脱酸剤を用いない場合、熱間加工性を向上させる場合
などには、少なくとも0.05%以上含有させるのがよ
い。しかし、1%を超えて含有させると靭性が低下す
る。このため、添加する場合のMn含有量は、0.05
〜1%とするのがよい。なお、好ましい上限は0.5%
である。
【0049】Al:Alは、添加しなくてもよいが、他
の脱酸剤を用いない場合には、少なくとも0.005%
以上含有させるのがよい。しかし、0.1%を超えて含
有させると介在物が多くなって靱性が低下する。また、
油井管には、その管端に接続用のねじ切り加工が施され
ることが多いが、Alが多いとねじ切り部に介在物起因
の欠陥が発生しやすくなる。このため、添加する場合の
Al含有量は、0.005〜0.1%とするのがよい。
なお、好ましい上限は0.05%である。また、本明細
書でいうAlとは、いわゆるsol.Al(酸可溶A
l)のことである。
の脱酸剤を用いない場合には、少なくとも0.005%
以上含有させるのがよい。しかし、0.1%を超えて含
有させると介在物が多くなって靱性が低下する。また、
油井管には、その管端に接続用のねじ切り加工が施され
ることが多いが、Alが多いとねじ切り部に介在物起因
の欠陥が発生しやすくなる。このため、添加する場合の
Al含有量は、0.005〜0.1%とするのがよい。
なお、好ましい上限は0.05%である。また、本明細
書でいうAlとは、いわゆるsol.Al(酸可溶A
l)のことである。
【0050】Nb:Nbは、添加しなくてもよいが、添
加すれば、結晶粒を細粒化し、結晶粒界における粗大な
炭化物の析出を抑制する作用があり、その効果は0.0
05%以上の含有量で得られる。しかし、0.01%を
超えて含有させると、NbCが析出して本発明鋼のよう
なMC型炭化物の多いYSが140ksi以上という高
強度鋼では靱性が低下する。このため、添加する場合の
Nb含有量は、0.005〜0.01%未満とするのが
よい。好ましい上限は0.008%である。
加すれば、結晶粒を細粒化し、結晶粒界における粗大な
炭化物の析出を抑制する作用があり、その効果は0.0
05%以上の含有量で得られる。しかし、0.01%を
超えて含有させると、NbCが析出して本発明鋼のよう
なMC型炭化物の多いYSが140ksi以上という高
強度鋼では靱性が低下する。このため、添加する場合の
Nb含有量は、0.005〜0.01%未満とするのが
よい。好ましい上限は0.008%である。
【0051】Ti:Tiは、添加しなくてもよいが、添
加すれば、鋼中に不純物として存在するNをTiNとし
て固定するので、焼入性向上の目的で添加される場合の
後述するBがBNになるのを防ぎ、焼入性の向上に有効
な固溶状態でBを存在させる作用がある。また、NをT
iNとして固定する以上のTiには、焼入れ時は固溶状
態で存在し、焼戻し時に炭化物などの化合物として微細
に析出して焼戻軟化抵抗を高める作用があり、これらの
効果は0.005%以上の含有量で顕著になる。しか
し、0.05%を超えて含有させると、靱性が低下す
る。このため、添加する場合のTi含有量は、0.00
5〜0.05%とするのがよい。好ましい上限は0.0
3%である。
加すれば、鋼中に不純物として存在するNをTiNとし
て固定するので、焼入性向上の目的で添加される場合の
後述するBがBNになるのを防ぎ、焼入性の向上に有効
な固溶状態でBを存在させる作用がある。また、NをT
iNとして固定する以上のTiには、焼入れ時は固溶状
態で存在し、焼戻し時に炭化物などの化合物として微細
に析出して焼戻軟化抵抗を高める作用があり、これらの
効果は0.005%以上の含有量で顕著になる。しか
し、0.05%を超えて含有させると、靱性が低下す
る。このため、添加する場合のTi含有量は、0.00
5〜0.05%とするのがよい。好ましい上限は0.0
3%である。
【0052】B:Bは、添加しなくてもよいが、上記し
たように、添加すれば、焼入性を向上さる作用があり、
特に厚肉材の焼入性を改善するのに有効であり、0.0
001%以上の含有量でその効果が顕著になる。しか
し、0.005%を超えて含有させると、靱性が低下す
る。このため、添加する場合のB含有量は、0.000
1〜0.005%とするのがよい。好ましい上限は0.
002%である。
たように、添加すれば、焼入性を向上さる作用があり、
特に厚肉材の焼入性を改善するのに有効であり、0.0
001%以上の含有量でその効果が顕著になる。しか
し、0.005%を超えて含有させると、靱性が低下す
る。このため、添加する場合のB含有量は、0.000
1〜0.005%とするのがよい。好ましい上限は0.
002%である。
【0053】Zr:Zrは、添加しなくてもよいが、添
加すれば、上記のTiと同様に、鋼中に不純物として存
在するNを窒化物として固定し、Bの焼入性向上効果を
十分に発揮させる作用があり、0.01%以上の含有量
でその効果が顕著になる。しかし、0.1%を超えて含
有させると、介在物が増加して靱性が低下する。このた
め、添加する場合のZr含有量は、0.01〜0.1%
とするのがよい。好ましい上限は0.03%である。
加すれば、上記のTiと同様に、鋼中に不純物として存
在するNを窒化物として固定し、Bの焼入性向上効果を
十分に発揮させる作用があり、0.01%以上の含有量
でその効果が顕著になる。しかし、0.1%を超えて含
有させると、介在物が増加して靱性が低下する。このた
め、添加する場合のZr含有量は、0.01〜0.1%
とするのがよい。好ましい上限は0.03%である。
【0054】W:Wは、添加しなくてもよいが、添加す
れば、前述のMoと同様に、焼入性を高めて強度の向上
に寄与するとともに、焼戻軟化抵抗を高めて耐SSC性
を向上させる作用があり、これらの効果は0.1%以上
の含有量で顕著になる。しかし、その効果は1%で飽和
し、これ以上含有させるとコストが上昇するだけであ
る。このため、添加する場合のW含有量は、0.1〜1
%とするのがよい。好ましい上限は0.5%である。
れば、前述のMoと同様に、焼入性を高めて強度の向上
に寄与するとともに、焼戻軟化抵抗を高めて耐SSC性
を向上させる作用があり、これらの効果は0.1%以上
の含有量で顕著になる。しかし、その効果は1%で飽和
し、これ以上含有させるとコストが上昇するだけであ
る。このため、添加する場合のW含有量は、0.1〜1
%とするのがよい。好ましい上限は0.5%である。
【0055】Ca:Caは、添加しなくてもよいが、添
加すれば、鋼中に不純物として存在するSと反応して硫
化物を形成して介在物の形状を改善し、耐SSC性を向
上させる作用があり、0.0001%以上の含有量でそ
の効果が顕著になる。しかし、0.01%を超えて含有
させると、靱性および耐SSC性が低下するだけでな
く、鋼表面に欠陥が多発しやすくなる。このため、添加
する場合のCa含有量は、0.0001〜0.01%と
するのがよい。好ましい上限は0.003%である。
加すれば、鋼中に不純物として存在するSと反応して硫
化物を形成して介在物の形状を改善し、耐SSC性を向
上させる作用があり、0.0001%以上の含有量でそ
の効果が顕著になる。しかし、0.01%を超えて含有
させると、靱性および耐SSC性が低下するだけでな
く、鋼表面に欠陥が多発しやすくなる。このため、添加
する場合のCa含有量は、0.0001〜0.01%と
するのがよい。好ましい上限は0.003%である。
【0056】なお、Caによる上記の効果は、Sの含有
量によってその度合いが異なり、脱酸が十分でない場合
には、かえって耐SSC性が低下するので、その含有量
はS含有量と脱酸の程度に応じて調整することが肝要で
ある。
量によってその度合いが異なり、脱酸が十分でない場合
には、かえって耐SSC性が低下するので、その含有量
はS含有量と脱酸の程度に応じて調整することが肝要で
ある。
【0057】P:Pは、鋼中に不可避的に存在するが、
その含有量が0.025%を超えると、結晶粒界に偏析
して耐SSC性を低下させる。このため、その含有量
は、0.025%以下とするのがよい。なお、Pの含有
量は、低ければ低いほど好ましいが、過度の低減は製造
コストの上昇を招く。Pは、0.01%程度含んでも実
用上差し支えない。
その含有量が0.025%を超えると、結晶粒界に偏析
して耐SSC性を低下させる。このため、その含有量
は、0.025%以下とするのがよい。なお、Pの含有
量は、低ければ低いほど好ましいが、過度の低減は製造
コストの上昇を招く。Pは、0.01%程度含んでも実
用上差し支えない。
【0058】S:Sは、上記のPと同様に、鋼中に不可
避的に存在するが、その含有量が0.01%を超える
と、結晶粒界に偏析するとともに、硫化物系の介在物を
生成して耐SSC性を低下させる。このため、その含有
量は、0.01%以下とするのがよい。なお、Sの含有
量は、上記のPと同様に、低ければ低いほど好ましい
が、過度の低減は製造コストの上昇を招く。Sは、0.
002%程度含んでも実用上差し支えない。
避的に存在するが、その含有量が0.01%を超える
と、結晶粒界に偏析するとともに、硫化物系の介在物を
生成して耐SSC性を低下させる。このため、その含有
量は、0.01%以下とするのがよい。なお、Sの含有
量は、上記のPと同様に、低ければ低いほど好ましい
が、過度の低減は製造コストの上昇を招く。Sは、0.
002%程度含んでも実用上差し支えない。
【0059】N:Nは、上記のP、Sと同様に、鋼中に
不可避的に存在するが、その含有量が0.01%を超え
ると、靱性および焼入性が低下する。このため、その含
有量は、0.01以下とするのがよい。なお、Nの含有
量は低ければ低いほど好ましい。O(酸素):Oは、上
記のP、S、Nと同様に、鋼中に不可避的に存在する
が、その含有量が0.01%を超えると、靱性が低下す
る。このため、その含有量は0.01%以下とするのが
よい。なお、Oの含有量も低ければ低いほど好ましい。
不可避的に存在するが、その含有量が0.01%を超え
ると、靱性および焼入性が低下する。このため、その含
有量は、0.01以下とするのがよい。なお、Nの含有
量は低ければ低いほど好ましい。O(酸素):Oは、上
記のP、S、Nと同様に、鋼中に不可避的に存在する
が、その含有量が0.01%を超えると、靱性が低下す
る。このため、その含有量は0.01%以下とするのが
よい。なお、Oの含有量も低ければ低いほど好ましい。
【0060】《製造方法(熱処理条件)》本発明の油井
用鋼は、上記の化学組成を有する低合金鋼を常法にした
がって溶製し、得られた素材鋼に所定の熱間圧延加工
(例えば、マンネスマン−マンドレルミル方式による熱
間継目製管加工)を施して所定の製品形状(例えば、継
目無鋼管)に仕上げた後、焼入れを少なくと2回施した
後に焼戻す焼入れ焼戻し処理、または焼入れ焼戻し処理
を少なくとも2回施すことで製造することができる。
用鋼は、上記の化学組成を有する低合金鋼を常法にした
がって溶製し、得られた素材鋼に所定の熱間圧延加工
(例えば、マンネスマン−マンドレルミル方式による熱
間継目製管加工)を施して所定の製品形状(例えば、継
目無鋼管)に仕上げた後、焼入れを少なくと2回施した
後に焼戻す焼入れ焼戻し処理、または焼入れ焼戻し処理
を少なくとも2回施すことで製造することができる。
【0061】ここで、所定の製品形状に仕上げた後、上
記いずれかの焼入れ焼戻し処理を施すのは、次の理由に
よる。すなわち、本発明で規定する化学組成を有する鋼
は、一旦、焼入れしてマルテンサイト組織とし、その上
で焼戻さないとMC型炭化物が十分に析出せず、粗大な
炭化物が残存して所望の耐SSC性が確保できない。ま
た、焼入れ処理を少なくとも2回施さないと、旧オース
テナイト粒度がASTMに規定される粒度番号の11番
以上の細粒にならず、油井用鋼に要求される靭性が確保
できないからである。
記いずれかの焼入れ焼戻し処理を施すのは、次の理由に
よる。すなわち、本発明で規定する化学組成を有する鋼
は、一旦、焼入れしてマルテンサイト組織とし、その上
で焼戻さないとMC型炭化物が十分に析出せず、粗大な
炭化物が残存して所望の耐SSC性が確保できない。ま
た、焼入れ処理を少なくとも2回施さないと、旧オース
テナイト粒度がASTMに規定される粒度番号の11番
以上の細粒にならず、油井用鋼に要求される靭性が確保
できないからである。
【0062】焼入れは、A3 変態点以上で施せばよく、
上限温度は特に制限されない。しかし、焼入れ温度が9
50℃を超えると結晶粒度が粗大になり、所望の靭性が
確保できなくなる。このため、その上限温度は950℃
とするのが好ましい。
上限温度は特に制限されない。しかし、焼入れ温度が9
50℃を超えると結晶粒度が粗大になり、所望の靭性が
確保できなくなる。このため、その上限温度は950℃
とするのが好ましい。
【0063】焼戻しは、650℃以上、AC1変態点以下
で施す必要がある。これは、焼戻し温度が650℃未満
であると、MC型炭化物の析出が十分でなく、粒界にフ
ィルム状のセメンタイトが残存することがあり、耐SS
C性が低下するためである。また、焼戻し温度がAC1変
態点を超えると、オーステナイト相が析出し、所望の強
度が確保できなくなるためである。
で施す必要がある。これは、焼戻し温度が650℃未満
であると、MC型炭化物の析出が十分でなく、粒界にフ
ィルム状のセメンタイトが残存することがあり、耐SS
C性が低下するためである。また、焼戻し温度がAC1変
態点を超えると、オーステナイト相が析出し、所望の強
度が確保できなくなるためである。
【0064】なお、上記いずれかの焼入れ焼戻し処理に
おける最初の焼入れは、熱間圧延を950℃以上で終了
し、この熱間圧延終了後直ちに焼入れする、いわゆる直
接焼入れであってもよい。ただし、この場合には、直接
焼入れ後、長時間放置すると置き割れが発生する場合が
あるが、これを防ぐためには、可及的速やかにA3 変態
点以上に再加熱して焼入れ処理し、次いで焼戻すかまた
は直接焼入れ後、可及的速やかに650℃以上、AC1変
態点以下に再加熱して焼戻すのが好ましい。
おける最初の焼入れは、熱間圧延を950℃以上で終了
し、この熱間圧延終了後直ちに焼入れする、いわゆる直
接焼入れであってもよい。ただし、この場合には、直接
焼入れ後、長時間放置すると置き割れが発生する場合が
あるが、これを防ぐためには、可及的速やかにA3 変態
点以上に再加熱して焼入れ処理し、次いで焼戻すかまた
は直接焼入れ後、可及的速やかに650℃以上、AC1変
態点以下に再加熱して焼戻すのが好ましい。
【0065】また、2回焼入れの2回目の焼入れ処理ま
たは焼戻し処理を速やかに実施できない場合には、直接
焼入れ後、600℃以下の温度で焼きなまし処理してお
けば、上記の置き割れは発生しない。
たは焼戻し処理を速やかに実施できない場合には、直接
焼入れ後、600℃以下の温度で焼きなまし処理してお
けば、上記の置き割れは発生しない。
【0066】
【実施例】表1に示す化学組成を有する16種類の低合
金鋼を、150kg真空溶解炉を用いて溶製した。その
際、鋼No. A〜D、E〜H、IとJ、KとL、MとNお
よびOとPは、同じ溶湯を分湯した後、Vをはじめとす
る各成分の含有量を調整することにより、表1に示す化
学組成を有する鋼とした。
金鋼を、150kg真空溶解炉を用いて溶製した。その
際、鋼No. A〜D、E〜H、IとJ、KとL、MとNお
よびOとPは、同じ溶湯を分湯した後、Vをはじめとす
る各成分の含有量を調整することにより、表1に示す化
学組成を有する鋼とした。
【0067】
【表1】
【0068】得られた各鋼は、熱間鍛造を施して厚さ2
0mm、幅80mm、長さ250mmの板材に成形した
後、表2に示す種々の条件で焼入れ焼戻し処理を施し、
いずれの板材もYSが140ksi以上になるように調
整した。
0mm、幅80mm、長さ250mmの板材に成形した
後、表2に示す種々の条件で焼入れ焼戻し処理を施し、
いずれの板材もYSが140ksi以上になるように調
整した。
【0069】
【表2】
【0070】そして、熱処理して得られた各板材の炭化
物の総量と、総炭化物量中に占めるMC型炭化物の割合
を、それぞれ前述した方法によって調べる一方、ミクロ
観察を行って旧オーステナイト粒の粒度を調べた。
物の総量と、総炭化物量中に占めるMC型炭化物の割合
を、それぞれ前述した方法によって調べる一方、ミクロ
観察を行って旧オーステナイト粒の粒度を調べた。
【0071】また、熱処理して得られた各板材の板厚中
心部から、長手方向が圧延方向(L方向)で、平行部の
寸法が外径6.35m、長さ25.4mmのNACE
TM0177 Method A に規定される丸棒引
張試験片を採取し、下記のSSC試験に供した。
心部から、長手方向が圧延方向(L方向)で、平行部の
寸法が外径6.35m、長さ25.4mmのNACE
TM0177 Method A に規定される丸棒引
張試験片を採取し、下記のSSC試験に供した。
【0072】SSC試験:上記のNACE TM017
7 Method Aに規定される方法に準じた方法
で、通常は1気圧の硫化水素を飽和させるのであるが、
高強度であることから、0.1気圧の硫化水素を飽和さ
せた25℃の0.5%酢酸+5%食塩水溶液を用い、こ
の水溶液中に各板材のYSの85%の応力を負荷した試
験片を720時間浸漬保持する定荷重試験とした。
7 Method Aに規定される方法に準じた方法
で、通常は1気圧の硫化水素を飽和させるのであるが、
高強度であることから、0.1気圧の硫化水素を飽和さ
せた25℃の0.5%酢酸+5%食塩水溶液を用い、こ
の水溶液中に各板材のYSの85%の応力を負荷した試
験片を720時間浸漬保持する定荷重試験とした。
【0073】評価は、上記のSSC試験中、すなわち試
験時間720時間中に試験片が破断しなかったものを耐
SSC性が良好「○」、破断したものを耐SSC性が不
芳「×」とした。
験時間720時間中に試験片が破断しなかったものを耐
SSC性が良好「○」、破断したものを耐SSC性が不
芳「×」とした。
【0074】また、上記と同じく、各板材の板厚中心部
から、長手方向が圧延方向と直交する方向(T方向)の
JIS Z2202に規定される4号試験片を採取し、
下記のシャルピー衝撃試験に供し、遷移温度を調べた。
から、長手方向が圧延方向と直交する方向(T方向)の
JIS Z2202に規定される4号試験片を採取し、
下記のシャルピー衝撃試験に供し、遷移温度を調べた。
【0075】シャルピー衝撃試験:−40℃、−20
℃、0℃および20℃の各温度にて3個ずつ試験した。
そして、試験後の各試験片の延性破面の面積をノッチ底
の断面積で除して求められる延性破面率の平均値から遷
移温度を求めた。
℃、0℃および20℃の各温度にて3個ずつ試験した。
そして、試験後の各試験片の延性破面の面積をノッチ底
の断面積で除して求められる延性破面率の平均値から遷
移温度を求めた。
【0076】以上の結果を、表2に併せて示した。
【0077】表2に示す結果からわかるように、本発明
例の試番2、3、6,7、9、11、14および16
は、炭化物の総量、総炭化物量中に占めるMC型炭化物
の割合および旧オーステナイト粒度がいずれも本発明で
規定する範囲内であり、靭性および耐SSC性が良好で
あった。
例の試番2、3、6,7、9、11、14および16
は、炭化物の総量、総炭化物量中に占めるMC型炭化物
の割合および旧オーステナイト粒度がいずれも本発明で
規定する範囲内であり、靭性および耐SSC性が良好で
あった。
【0078】これに対し、比較例の試番1と5は、素材
鋼のV含有量が少なく、MC型炭化物の割合が本発明で
規定する範囲の下限値を外れるために、耐SSC性が不
芳であった。また、試番4と8は、逆にV含有量が多す
ぎ、MC型炭化物の割合が本発明で規定する範囲の上限
値を外れるために、耐SSC性が不芳であった。
鋼のV含有量が少なく、MC型炭化物の割合が本発明で
規定する範囲の下限値を外れるために、耐SSC性が不
芳であった。また、試番4と8は、逆にV含有量が多す
ぎ、MC型炭化物の割合が本発明で規定する範囲の上限
値を外れるために、耐SSC性が不芳であった。
【0079】また、試番10は、C含有量が高く、炭化
物の総量が本発明で規定する範囲の上限値を外れるため
に、耐SSC性が不芳であった。試番12は、Crが高
く、MC型炭化物の割合が本発明で規定する範囲の下限
値を外れるために、耐SSC性が不芳であった。試番1
5は、Moが高く、MC型炭化物の割合が本発明で規定
する範囲の下限値を外れるために、耐SSC性が不芳で
あった。
物の総量が本発明で規定する範囲の上限値を外れるため
に、耐SSC性が不芳であった。試番12は、Crが高
く、MC型炭化物の割合が本発明で規定する範囲の下限
値を外れるために、耐SSC性が不芳であった。試番1
5は、Moが高く、MC型炭化物の割合が本発明で規定
する範囲の下限値を外れるために、耐SSC性が不芳で
あった。
【0080】さらに、試番17〜24は、炭化物の総量
と総炭化物量中に占めるMC型炭化物の割合が本発明で
規定する範囲内で耐SSC性は良好であるが、熱処理条
件が本発明で規定する範囲を外れるために、旧オーステ
ナイト粒度が11番未満と大きく、靭性が悪かった。
と総炭化物量中に占めるMC型炭化物の割合が本発明で
規定する範囲内で耐SSC性は良好であるが、熱処理条
件が本発明で規定する範囲を外れるために、旧オーステ
ナイト粒度が11番未満と大きく、靭性が悪かった。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、靭性と耐硫化物応力腐
食割れ性に優れたYSが140ksi以上の高強度油井
用鋼を提供することができる。また、この油井用鋼は、
所定の化学組成を有する鋼に少なくとも2回の焼入れと
焼戻し、または焼入れ焼戻しを少なくとも2回施すだけ
で得られるので、安価に製造することができる。
食割れ性に優れたYSが140ksi以上の高強度油井
用鋼を提供することができる。また、この油井用鋼は、
所定の化学組成を有する鋼に少なくとも2回の焼入れと
焼戻し、または焼入れ焼戻しを少なくとも2回施すだけ
で得られるので、安価に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 邦夫 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内 (72)発明者 宮田 佳織 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】重量%で、C:0.2〜0.35%、C
r:0.2〜0.7%、Mo:0.1〜0.5%、V:
0.1〜0.3%を含む低合金鋼からなり、析出してい
る炭化物の総量が2〜5重量%であり、そのうちMC型
炭化物の割合が8〜40重量%で、かつ旧オーステナイ
ト粒度がASTMに規定される粒度番号で11番以上で
あることを特徴とする靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に
優れる高強度油井用鋼。 - 【請求項2】重量%で、C:0.2〜0.35%、C
r:0.2〜0.7%、Mo:0.1〜0.5%、V:
0.1〜0.3%を含む低合金鋼に、A3 変態点以上か
らの焼入れを少なくと2回施した後、650℃以上、A
C1変態点以下で焼戻す焼入れ焼戻し処理、またはA3 変
態点以上からの焼入れ後、650℃以上、AC1変態点以
下で焼戻す焼入れ焼戻し処理を少なくと2回施すことを
特徴とする請求項1に記載の靭性と耐硫化物応力腐食割
れ性に優れる高強度油井用鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11064958A JP2000256783A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高強度油井用鋼およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11064958A JP2000256783A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高強度油井用鋼およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000256783A true JP2000256783A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13273076
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11064958A Pending JP2000256783A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高強度油井用鋼およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000256783A (ja) |
Cited By (33)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6958099B2 (en) | 2001-08-02 | 2005-10-25 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | High toughness steel material and method of producing steel pipes using same |
| WO2006003775A1 (ja) | 2004-06-14 | 2006-01-12 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 耐硫化物応力割れ性に優れた低合金油井管用鋼 |
| WO2006100891A1 (ja) | 2005-03-24 | 2006-09-28 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 耐硫化物応力割れ性に優れた油井管用鋼および油井用継目無鋼管の製造方法 |
| WO2008125700A1 (es) | 2007-04-13 | 2008-10-23 | Sidenor Investigación Y Desarrollo, S.A. | Acero de temple y revenido y procedimiento para obtener piezas de dicho acero |
| CN102373374A (zh) * | 2010-08-23 | 2012-03-14 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种高强度抗硫套管及其热处理制造方法 |
| CN103451544A (zh) * | 2013-09-10 | 2013-12-18 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 含硼深井超深井用140ksi钢级石油套管及生产方法 |
| WO2013191131A1 (ja) | 2012-06-20 | 2013-12-27 | 新日鐵住金株式会社 | 油井管用鋼及びその製造方法 |
| WO2014068794A1 (ja) | 2012-11-05 | 2014-05-08 | 新日鐵住金株式会社 | 耐硫化物応力割れ性に優れた低合金油井管用鋼及び低合金油井管用鋼の製造方法 |
| WO2015011917A1 (ja) | 2013-07-26 | 2015-01-29 | 新日鐵住金株式会社 | 低合金油井用鋼管及びその製造方法 |
| CN104630643A (zh) * | 2015-02-27 | 2015-05-20 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 一种含稀土低成本高抗挤毁石油套管及其生产方法 |
| CN104651723A (zh) * | 2015-02-27 | 2015-05-27 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 一种含稀土耐硫化氢腐蚀高抗挤毁石油套管及其生产方法 |
| CN106636568A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-05-10 | 上海电机学院 | 一种低碳铬钼钒铌钽耐热钢的热处理方法 |
| WO2018066689A1 (ja) | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼材、油井用鋼管、及び、鋼材の製造方法 |
| WO2018139400A1 (ja) | 2017-01-24 | 2018-08-02 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼材、及び、鋼材の製造方法 |
| JP2019112679A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | 日本製鉄株式会社 | 鋼材、油井用鋼管、及び、鋼材の製造方法 |
| WO2019167945A1 (ja) | 2018-02-28 | 2019-09-06 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| WO2019188869A1 (ja) | 2018-03-27 | 2019-10-03 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| WO2019188740A1 (ja) | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| WO2019198459A1 (ja) | 2018-04-09 | 2019-10-17 | 日本製鉄株式会社 | 鋼管、及び、鋼管の製造方法 |
| WO2019198468A1 (ja) | 2018-04-09 | 2019-10-17 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| US10563793B2 (en) | 2014-07-25 | 2020-02-18 | Nippon Steel Corporation | Low alloy oil-well steel pipe |
| WO2020071217A1 (ja) | 2018-10-04 | 2020-04-09 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| WO2020071219A1 (ja) | 2018-10-01 | 2020-04-09 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した継目無鋼管 |
| WO2020090478A1 (ja) | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 日本製鉄株式会社 | 鋼材、及び、鋼材の製造方法 |
| WO2020166675A1 (ja) | 2019-02-15 | 2020-08-20 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| WO2020166668A1 (ja) | 2019-02-15 | 2020-08-20 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| US10752979B2 (en) | 2014-10-17 | 2020-08-25 | Nippon Steel Corporation | Low alloy oil-well steel pipe |
| WO2020196019A1 (ja) | 2019-03-22 | 2020-10-01 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した継目無鋼管 |
| US11332813B2 (en) | 2018-04-05 | 2022-05-17 | Nippon Steel Corporation | Steel material suitable for use in sour environment |
| US11643712B2 (en) | 2018-04-09 | 2023-05-09 | Nippon Steel Corporation | Steel pipe and method for producing steel pipe |
| CN116875879A (zh) * | 2023-06-16 | 2023-10-13 | 鞍钢集团北京研究院有限公司 | 一种160ksi级经济型非标油套管及制造方法 |
| US12134801B2 (en) | 2018-11-26 | 2024-11-05 | Posco Co., Ltd | High strength hot rolled steel sheet having excellent elongation and method for manufacturing the same |
| WO2025031455A1 (zh) * | 2023-08-09 | 2025-02-13 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种抗硫化氢腐蚀的超高强度油套管及其制造方法 |
-
1999
- 1999-03-11 JP JP11064958A patent/JP2000256783A/ja active Pending
Cited By (53)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6958099B2 (en) | 2001-08-02 | 2005-10-25 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | High toughness steel material and method of producing steel pipes using same |
| WO2006003775A1 (ja) | 2004-06-14 | 2006-01-12 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 耐硫化物応力割れ性に優れた低合金油井管用鋼 |
| US8168010B2 (en) | 2004-06-14 | 2012-05-01 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Low alloy steel for oil well pipes having excellent sulfide stress cracking resistance |
| US8617462B2 (en) | 2005-03-24 | 2013-12-31 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Steel for oil well pipe excellent in sulfide stress cracking resistance |
| WO2006100891A1 (ja) | 2005-03-24 | 2006-09-28 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 耐硫化物応力割れ性に優れた油井管用鋼および油井用継目無鋼管の製造方法 |
| WO2008125700A1 (es) | 2007-04-13 | 2008-10-23 | Sidenor Investigación Y Desarrollo, S.A. | Acero de temple y revenido y procedimiento para obtener piezas de dicho acero |
| CN102373374A (zh) * | 2010-08-23 | 2012-03-14 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种高强度抗硫套管及其热处理制造方法 |
| US10407758B2 (en) | 2012-06-20 | 2019-09-10 | Nippon Steel Corporation | Steel for oil country tubular goods and method of producing the same |
| WO2013191131A1 (ja) | 2012-06-20 | 2013-12-27 | 新日鐵住金株式会社 | 油井管用鋼及びその製造方法 |
| WO2014068794A1 (ja) | 2012-11-05 | 2014-05-08 | 新日鐵住金株式会社 | 耐硫化物応力割れ性に優れた低合金油井管用鋼及び低合金油井管用鋼の製造方法 |
| US9909198B2 (en) | 2012-11-05 | 2018-03-06 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Method for producing a low alloy steel for oil country tubular goods having excellent sulfide stress cracking resistance |
| US10036078B2 (en) | 2013-07-26 | 2018-07-31 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Low alloy oil well steel pipe and method for manufacturing same |
| WO2015011917A1 (ja) | 2013-07-26 | 2015-01-29 | 新日鐵住金株式会社 | 低合金油井用鋼管及びその製造方法 |
| CN103451544A (zh) * | 2013-09-10 | 2013-12-18 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 含硼深井超深井用140ksi钢级石油套管及生产方法 |
| US10563793B2 (en) | 2014-07-25 | 2020-02-18 | Nippon Steel Corporation | Low alloy oil-well steel pipe |
| US10752979B2 (en) | 2014-10-17 | 2020-08-25 | Nippon Steel Corporation | Low alloy oil-well steel pipe |
| CN104630643A (zh) * | 2015-02-27 | 2015-05-20 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 一种含稀土低成本高抗挤毁石油套管及其生产方法 |
| CN104651723B (zh) * | 2015-02-27 | 2017-05-10 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 一种含稀土耐硫化氢腐蚀高抗挤毁石油套管及其生产方法 |
| CN104651723A (zh) * | 2015-02-27 | 2015-05-27 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 一种含稀土耐硫化氢腐蚀高抗挤毁石油套管及其生产方法 |
| WO2018066689A1 (ja) | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼材、油井用鋼管、及び、鋼材の製造方法 |
| US11078558B2 (en) | 2016-10-06 | 2021-08-03 | Nippon Steel Corporation | Steel material, oil-well steel pipe, and method for producing steel material |
| CN106636568A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-05-10 | 上海电机学院 | 一种低碳铬钼钒铌钽耐热钢的热处理方法 |
| WO2018139400A1 (ja) | 2017-01-24 | 2018-08-02 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼材、及び、鋼材の製造方法 |
| JP2019112679A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | 日本製鉄株式会社 | 鋼材、油井用鋼管、及び、鋼材の製造方法 |
| US11473177B2 (en) | 2018-02-28 | 2022-10-18 | Nippon Steel Corporation | Steel material suitable for use in sour environment |
| WO2019167945A1 (ja) | 2018-02-28 | 2019-09-06 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| WO2019188740A1 (ja) | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| EP3778956A4 (en) * | 2018-03-26 | 2021-12-01 | Nippon Steel Corporation | STEEL MATERIAL SUITABLE FOR USE IN ACID ENVIRONMENTS |
| US11155893B2 (en) | 2018-03-26 | 2021-10-26 | Nippon Steel Corporation | Steel material suitable for use in sour environment |
| JPWO2019188740A1 (ja) * | 2018-03-26 | 2021-02-25 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| EP3778957A4 (en) * | 2018-03-27 | 2021-12-15 | Nippon Steel Corporation | STEEL MATERIAL FOR USE IN AN ACID ENVIRONMENT |
| WO2019188869A1 (ja) | 2018-03-27 | 2019-10-03 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| US11174539B2 (en) | 2018-03-27 | 2021-11-16 | Nippon Steel Corporation | Steel material suitable for use in sour environment |
| US11332813B2 (en) | 2018-04-05 | 2022-05-17 | Nippon Steel Corporation | Steel material suitable for use in sour environment |
| US11434554B2 (en) | 2018-04-09 | 2022-09-06 | Nippon Steel Corporation | Steel material suitable for use in sour environment |
| US11773460B2 (en) | 2018-04-09 | 2023-10-03 | Nippon Steel Corporation | Steel pipe and method for producing steel pipe |
| US11643712B2 (en) | 2018-04-09 | 2023-05-09 | Nippon Steel Corporation | Steel pipe and method for producing steel pipe |
| WO2019198468A1 (ja) | 2018-04-09 | 2019-10-17 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| WO2019198459A1 (ja) | 2018-04-09 | 2019-10-17 | 日本製鉄株式会社 | 鋼管、及び、鋼管の製造方法 |
| US11905580B2 (en) | 2018-10-01 | 2024-02-20 | Nippon Steel Corporation | Seamless steel pipe suitable for use in sour environment |
| WO2020071219A1 (ja) | 2018-10-01 | 2020-04-09 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した継目無鋼管 |
| WO2020071217A1 (ja) | 2018-10-04 | 2020-04-09 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| US11492688B2 (en) | 2018-10-04 | 2022-11-08 | Nippon Steel Corporation | Steel material suitable for use in sour environment |
| WO2020090478A1 (ja) | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 日本製鉄株式会社 | 鋼材、及び、鋼材の製造方法 |
| US12054798B2 (en) | 2018-10-31 | 2024-08-06 | Nippon Steel Corporation | Steel material and method for producing steel material |
| US12134801B2 (en) | 2018-11-26 | 2024-11-05 | Posco Co., Ltd | High strength hot rolled steel sheet having excellent elongation and method for manufacturing the same |
| WO2020166668A1 (ja) | 2019-02-15 | 2020-08-20 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| US11891680B2 (en) | 2019-02-15 | 2024-02-06 | Nippon Steel Corporation | Steel material suitable for use in sour environment |
| WO2020166675A1 (ja) | 2019-02-15 | 2020-08-20 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した鋼材 |
| WO2020196019A1 (ja) | 2019-03-22 | 2020-10-01 | 日本製鉄株式会社 | サワー環境での使用に適した継目無鋼管 |
| US12371765B2 (en) | 2019-03-22 | 2025-07-29 | Nippon Steel Corporation | Seamless steel pipe suitable for use in sour environment |
| CN116875879A (zh) * | 2023-06-16 | 2023-10-13 | 鞍钢集团北京研究院有限公司 | 一种160ksi级经济型非标油套管及制造方法 |
| WO2025031455A1 (zh) * | 2023-08-09 | 2025-02-13 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种抗硫化氢腐蚀的超高强度油套管及其制造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3562353B2 (ja) | 耐硫化物応力腐食割れ性に優れる油井用鋼およびその製造方法 | |
| JP2000256783A (ja) | 靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる高強度油井用鋼およびその製造方法 | |
| JP4058840B2 (ja) | 靭性と耐硫化物応力腐食割れ性に優れる油井用鋼およびその製造方法 | |
| JP4379550B2 (ja) | 耐硫化物応力割れ性と靱性に優れた低合金鋼材 | |
| JP6064955B2 (ja) | 耐硫化物応力割れ性に優れた油井用高強度継目無鋼管の製造方法 | |
| JP4609138B2 (ja) | 耐硫化物応力割れ性に優れた油井管用鋼および油井用継目無鋼管の製造方法 | |
| JP4538094B2 (ja) | 高強度厚鋼板およびその製造方法 | |
| JP3545770B2 (ja) | 高張力鋼及びその製造方法 | |
| EP0649915B1 (en) | High-strength martensitic stainless steel and method for making the same | |
| AU2014294080B2 (en) | High-strength steel material for oil well and oil well pipes | |
| JP4700741B2 (ja) | 靭性に優れた厚肉耐サワーラインパイプ用鋼板の製造方法 | |
| JP5499575B2 (ja) | 油井管用マルテンサイト系ステンレス継目無鋼管およびその製造方法 | |
| JPH10280037A (ja) | 高強度高耐食性継目無し鋼管の製造方法 | |
| JP2005350754A (ja) | 耐硫化物応力割れ性に優れた低合金油井管用鋼 | |
| JPH1150148A (ja) | 高強度高耐食継目無鋼管の製造方法 | |
| WO2007013429A1 (ja) | 継目無鋼管の製造方法 | |
| CN101542002A (zh) | 低合金钢、油井用无缝钢管和无缝钢管的制造方法 | |
| WO2009125863A1 (ja) | 低温靱性に優れた高強度鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法 | |
| WO2017150251A1 (ja) | 鋼材及び油井用鋼管 | |
| JP5715826B2 (ja) | 卓越した溶接性および耐食性を有するシームレス管用の高強度低合金鋼 | |
| JP2002060893A (ja) | 耐硫化物応力腐食割れ性に優れた油井用鋼とその製造方法 | |
| JPH09249935A (ja) | 耐硫化物応力割れ性に優れる高強度鋼材とその製造方法 | |
| JP2000017389A (ja) | 靭性に優れたCr−Mo系低合金鋼継目無鋼管およびその継目無鋼管用Cr−Mo系低合金鋼 | |
| JP2001073086A (ja) | 高靱性・高耐食性継目無鋼管 | |
| CN116179946B (zh) | 一种高强度耐co2蚀不锈钢、油套管及其制备方法和应用 |