JP2000256972A - スエード調人工皮革 - Google Patents

スエード調人工皮革

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JP2000256972A
JP2000256972A JP6001799A JP6001799A JP2000256972A JP 2000256972 A JP2000256972 A JP 2000256972A JP 6001799 A JP6001799 A JP 6001799A JP 6001799 A JP6001799 A JP 6001799A JP 2000256972 A JP2000256972 A JP 2000256972A
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fibers
denier
suede
ultrafine
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JP6001799A
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Masaru Makimura
勝 牧村
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、表面全体を極細繊維立毛で覆わ
れ、スエードの特徴であるライティング効果とソフトな
触感を有し、さらに鮮明な色と光沢感を有するスエード
調人工皮革を提供することにある。 【解決手段】0.3デニール以下の極細繊維と偏平な横
断面形状を有する繊維からなる三次元絡合されている不
織布と高分子弾性体からなる基体表面を該極細繊維およ
び偏平繊維からなる立毛で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鮮明な色で光沢感があ
り、ライティング効果を有する衣料、インテリア、靴、
袋物、手袋等に好適に用いられるスエード調人工皮革に
関するものである。。
【0002】
【従来の技術】スエード調の外観を有する人工皮革は、
優美なライティング効果を持つ高級な外観で、衣料、
靴、手袋はじめ、多くの用途で高い評価を得てきた。し
かし、近年、より鮮明な色、光沢感のある色への要求が
高まっている。これまで、鮮明な色、光沢感のある色を
有するスエード調人工皮革を得るいくつかの試みがなさ
れている。例えば、特開昭62−191554号公報で
は、染色性に優れた5−ナトリウムスルホイソフタレー
ト共重合ポリエステルからなる極細繊維立毛を有する立
毛布帛が提案されている。また、光沢感のある外観を有
する立毛シートとして、基体層の高分子弾性体が有彩色
の顔料で着色されているものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発色性の良い
ポリエステル極細繊維立毛を有するスエード調人工皮革
では、比較的良好な発色性は得られるものの、極細繊維
であるための発色性の限界が見られ、目的とする鮮明な
発色性は得られず、また光沢感も得られない。また、基
体層が有彩色の顔料で着色されたものは、従来通りの発
色性の極細繊維立毛の隙間から、鮮明な基体層が覗き見
られる外観であり、極細繊維立毛により基体の鮮明色が
ぼかされ、望まれている立毛自体の高い発色性から得ら
れる鮮明色スエードとは異なるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに本発明者らは研究を行い、その結果、0.3デニー
ル以下の極細繊維と3デニール以下の偏平繊維が混在し
た立毛とすることで、鮮明で光沢感があり、ライティン
グ効果を有するスエード調人工皮革を得ることが可能で
あることを見いだした。すなわち本発明は、0.3デニ
ール以下の極細繊維(A)、および3デニール以下で偏
平な横断面を有する繊維(B)とがA/Bが重量比で5
0/50〜95/5で三次元絡合されている不織布と該
不織布に含有された高分子弾性体からなる基体層の少な
くとも片面に、基体層から連続した極細繊維(A)、及
び偏平繊維(B)の立毛を有する人工皮革スエードであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いる繊度0.3デニー
ル以下の極細繊維(A)を発生させる極細繊維発生型繊
維は、相溶性を有していない2種以上の熱可塑性ポリマ
ーを複合紡糸または混合紡糸することにより得られる。
その代表的な繊維の形態はいわゆる海島型繊維と呼ばれ
るものである。繊維の島成分ポリマーとしては、溶融紡
糸可能で、強度等の繊維物性を十分に発揮するポリマー
であって、紡糸条件下で海成分ポリマーより溶融粘度が
大きく、かつ表面張力が大きいポリマーが好ましく、例
えば6−ナイロン、66−ナイロン等のポリアミド系ポ
リマー、およびこれを主体とする共重合体、ポリエチレ
ンテレフタート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル系ポリマー、およびこれを主体とする共重合体
等が好適に用いられる。また海成分ポリマーとしては、
島成分ポリマーよりも溶融粘度が低く、島成分との溶解
性、分解性を異にし、海成分の溶解、除去に用いられる
溶剤または分解剤等への溶解性が大きく、島成分との相
溶性の小さいポリマーが好ましい。例えばポリエチレ
ン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、変性ポリエステルなどが好適に用いられる。
【0006】本発明における繊度0.3デニール以下の
極細繊維(A)を発生させる極細繊維発生型繊維、すな
わち海島繊維の好適な海島体積比率は海/島=30/7
0〜70/30の範囲である。海成分が30%未満では
溶剤または分解剤などで溶解または分解除去する成分が
少なすぎて柔軟性が十分発現できず、海成分が70%を
越える比率では、溶解または分解除去後の島成分からな
る繊維の絶対量が少なく皮革様シートとしての充分な物
性が確保できず、また溶解または分解除去する成分が多
いことは生産性の観点からも不適切である。
【0007】本発明における海成分を溶解除去した後の
好適な島成分の平均繊維デニールは0.3デニール以
下、好ましくは0.1デニール以下、より好ましくは
0.05デニール以下である。一般的に太デニールの繊
維絡合体からなる不織布は繊維が抜けやすい傾向にあ
り、本発明においても島の繊維デニールが0.3デニー
ルを超える場合には、海成分除去後に極細繊維の抜け現
象が顕著になり、スポーツシューズ等に必要なゴム部分
との剥離強力は高くならず、さらに基体の柔軟性が損な
われゴワゴワとした触感となる。極細繊維発生型繊維
は、以下従来公知の方法によって、延伸、捲縮、熱固
定、カット等の処理を経て、ステープルとされる。
【0008】本発明を構成する、3デニール以下、より
好ましくは、0.5デニール以下で偏平な断面構造を有
する繊維(B)は、直線スリット等の紡糸孔を使用する
ことにより直接紡糸するか、2種類のポリマーからなる
分割型複合紡糸繊維を分割あるいは一成分を溶解除去す
ることで得られる。繊維(B)において、0.1デニー
ル以下になると、偏平面の効果が少なくなり、したがっ
て0.1デニールを越える太さが好ましい。繊維(B)
を構成するポリマーとしては、溶融紡糸などで繊維形成
能があり、極細繊維を(A)を発生させるための溶剤また
は分解剤などで溶解または分解除去されない成分、例え
ば6−ナイロン、66−ナイロン等のポリアミド系ポリ
マー、およびこれを主体とする共重合体、ポリエチレン
テレフタート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステル系ポリマー、およびこれを主体とする共重合体等
が好適に用いられる。なお(A)の島成分ポリマーと
(B)繊維のポリマーは同一であっても、異なる種類で
あってもよい。また、2種類のポリマーからなる接合型
複合繊維を用いる場合は、一成分は溶融紡糸可能で、強
度等の繊維物性を十分に発揮するポリマーであって、紡
糸条件下で海成分ポリマーより溶融粘度が大きく、かつ
表面張力が大きいポリマーが好ましく、例えば6−ナイ
ロン、66−ナイロン等のポリアミド系ポリマー、およ
びこれを主体とする共重合体、ポリエチレンテレフター
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系ポ
リマー、およびこれを主体とする共重合体等が好適に用
いられる。一方、他成分ポリマーとしては、上記成分ポ
リマー相溶性の小さいもの、例えば、ナイロン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル系ポリマー、およびこれを主体とする共
重合体等が用いられ、また溶解除去される場合は、上記
ポリマーとの溶解性、分解性を異にし、海成分の溶解、
除去に用いられる溶剤または分解剤等への溶解性が大き
く、上記成分との相溶性の小さいポリマーが好ましい。
例えばポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリスチレ
ン、変性ポリエステルなどが好適に用いられる。
【0009】繊維(B)の偏平率は、以下の式で表さ
れ、5%から20%を有するものが好ましく用いられ
る。 偏平率(%)=C/D × 100 C:繊維横断面の厚み方向の距離 D:繊維横断面の巾方向の距離 ただし、D>Cである。偏平率が、この範囲のものは、
偏平面がいわば鏡面のごとく作用し、光沢感と高い発色
性を示し、また適度の柔軟性を有するので、繊度の割に
風合いに風合い、触感への悪影響は少ない。しかし、偏
平率が5%未満のものは、不織布を絡合させる際に、抵
抗が大きく、絡合させにくい傾向があり、また繊維自身
が折れ曲がったり、ねじれたりして、正常な絡合が得ら
れないことがある。また20%を越えると、偏平繊維を
用いる効果が低くなるとともに、剛性が強いために風合
いが硬くなる。特に好ましくは、偏平側の面が、ほぼ平
面からなる繊維であって、例えば積層面が直線状態でか
つ隣り合う積層面同士が平行である多層積層型の断面を
持つ複合紡糸繊維の一成分ポリマーを抽出又は分解除去
するか又はポリマーの界面でポリマーを剥離させること
により得られる。
【0010】本発明における0.3デニール以下の極細
繊維(A)および3デニール以下の偏平な断面構造を有
する繊維(B)の比率は、 A/Bが重量比で50/5
0〜95/5のものが好ましく用いられる。さらに、好
ましくは、70/30〜90/10である。これらの比
率で極細繊維と偏平繊維が組み合わされることで、極細
繊維に由来する高級感を醸し出すライティング効果、ソ
フトな触感と偏平繊維に由来する高い発色性と光沢感が
バランス良く効果を発揮し、両者が両立した高級な人工
皮革スエードが得られる。しかし、A/Bの重量比が5
0/50を下回ると極細繊維特有のライティング効果が
得られず、ソフトな触感も得られなくなる。また。95
/5を超えると、偏平繊維に由来する高い発色性と光沢
感が得られなくなる。
【0011】極細繊維発生型繊維(以下aと略記)と繊
維(B)又は繊維(B)を発生させる繊維(b)[以下
繊維(B)に含めて繊維(B)と称す]との混合ステー
プルには、例えばシリコンなどの油剤を付与してもよ
い。その油剤の種類としては、繊維間の摩擦を下げる効
果のあるポリオルガノシロキサンや各種の変性されたシ
リコン系の油剤、および繊維間をまとめ対金属間の摩擦
を下げる効果のある鉱物油系の油剤、その他帯電防止剤
等の公知の油剤を繊維の特質を考慮しながらブレンドし
て付与する。付与する工程としては各繊維の捲縮前、捲
縮後、両繊維の混綿時いずれでもよい。また繊維(a)
と繊維(B)に種類の異なる油剤を付与してもよい。と
くに極細繊維発生型繊維(a)はカード、ニードル工程
での巻き付きや繊維割れなどのトラブルが起きやすく、
したがって(a)繊維に摩擦係数を軽減する油剤を重点
的に付与するのが好ましい。ステープルは本発明の範囲
内の所定の比率に秤量し、ブレンダーなど公知の方法で
混綿、開繊する。続いて、極細繊維発生型繊維(a)と
(B)の混合されたステープルを公知の方法でカード、
ウェッバーを通してランダムウェッブまたはクロスラッ
プウェッブとし、これらのウェッブを積層することによ
り得ることができる。
【0012】製品の一体感や表面の平滑性を向上させる
目的で複数のカード、ラッパーを用いて、表面層から
(a)と(B)の混合比率を本発明の範囲内で段階的に
変えたウェッブを積層し、不織布となすことはさしつか
えない。この方法によれば極細繊維が最表面に多く分布
するような積層方法によって、より一層の表面の平滑な
人工皮革基体が得やすくなるため好ましい。
【0013】本発明におけるニードルパンチのフェルト
針は公知の物が用いられるが、ウェッブの厚さ方向への
縫いつけを行うには繊維切れの起こりにくい1バーブ針
が好適に用いられる。また不織布の表面の比重を上げる
ためには3バーブ、6バーブ、9バーブ等の多バーブの
針が使用できる。目的によってこれらの針を組み合わせ
て良い。
【0014】ニードルパンチ工程におけるパンチ数は使
用する針の形状や、ウェッブの厚みにより異なるが、2
00〜2500パンチ/cm2の範囲で設定される。一
般的に極細繊維発生型繊維のニードルパンチにおいて
は、ニードルパンチ条件が強すぎる場合には極細繊維発
生型繊維の切断や繊維割れがおこり、絡合が向上せず、
またニードルパンチ条件が弱すぎる場合には厚み方向に
並ぶ繊維数の不足をまねき絡合が向上しない。
【0015】ニードルパンチされた不織布は次に表面を
平滑化し、厚みを規制するため、厚さ方向にプレスす
る。プレスの方法は、複数の加熱ロール間を通す方法、
予熱した不織布を冷却ロール間に通す方法等従来公知の
方法が利用でき、繊維(a)中の海成分すなわちポリエ
チレンなどの低溶融粘度成分の溶融・圧着により、より
不織布の平滑化を達成することが出来る。なおこの工程
の際に、テンションやプレス等による工程の形態変化を
抑制する目的でポリビニルアルコールやデンプン、樹脂
エマルジョン等の除去可能接着剤を付与することは差し
支えない。
【0016】面を平滑化した不織布は次に高分子弾性体
溶液または分散液を含浸し、スポンジ状に凝固させる。
高分子弾性体としては従来から皮革様シートの製造に用
いられている樹脂が好適に用いられる。すなわち、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリル酸
系樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、シリコン系樹脂、および
これらの共重合、これらの混合物等が好適である。これ
らの樹脂は水系エマルジョンまたは有機溶剤溶液として
前記不織布に含浸した後、湿式凝固等を行うことにより
スポンジ状に凝固する。
【0017】高分子弾性体溶液または分散液を含浸凝固
した繊維質基体は、次に、極細繊維(A)および高分子弾
性体の非溶剤であり、極細繊維発生型繊維(a)の海成
分の溶剤または分解剤である液により該海成分を溶解ま
たは分解除去することにより0.3デニール以下の極細
繊維(A)を発生させ、また繊維(B)が偏平繊維発生
型繊維(b)すなわち接合型複合繊維である場合には、
繊維(b)から繊維(B)を発生させる。これにより、
繊維(A)と偏平繊維(B)と高分子弾性体からなる人
工皮革基体を得る。
【0018】人工皮革基体の厚みは用途に応じて任意に
選択でき、特に限定されるものではないが、好ましくは
0.3mm〜3mmである。また極細繊維(A)及び偏
平繊維(B)の合計量と高分子弾性体との量比として
は、重量比で35/65〜65/35が好ましい。この
範囲を外れると繊維と弾性重合体とのバランスが悪くな
り、製品としての充実感や柔軟性が得られなくなる。
【0019】次に、人工皮革基体の少なくとも一面を起
毛処理して極細繊維と偏平繊維をからなる繊維立毛面を
形成させる。繊維立毛面を形成させる方法は、人工皮革
基体を所望の厚さに厚み合わせを行った後あるいは厚み
合わせを行う前に、サンドペ−パ−などによるバフィン
グ処理等の公知の方法を用いる。そして厚み合わせを行
っていないものにあっては所望の厚さに厚み合わせを行
い、立毛繊維質基体が得られる。
【0020】染色は、ウインス、ダッシュライン、サー
キュラー、ジッガー等の従来公知の染色機で行うことが
できる。
【0021】使用する染料は、酸性染料、含金錯塩染
料、などでポリアミド極細繊維とポリウレタンを染色す
るが2:1型金属錯塩染料を用いることが好ましい。
2:1型金属錯塩染料での染色に先立って、あらかじめ
硫化染料、建染染料等の洗濯堅牢度を低下させない染料
で下染めしておくことが好ましい。染色に当たっては、
染液の染料濃度が高いほど、濃色のものが得られるが、
洗濯堅牢度が低いものとなりやすいため、染料濃度を3
%以下にして染色することが好ましい。また、染色後の
シートを濡れた状態でブラシ処理することも堅牢度向上
のために好ましい。
【0022】染色した立毛繊維質基体は、必要に応じて
耐光処理、揉み、柔軟化処理、ブラッシングなどの仕上
げ処理を行い、繊維立毛シートの製品とする。本発明の
繊維立毛シートは、表面を極細繊維立毛と偏平な断面構
造を有する立毛とで覆われ、スエードの特徴であるライ
ティング効果とソフトな触感を有し、さらに高い発色性
と光沢感のある外観を有するもので、衣料用はもとよ
り、インテリア用、靴、袋物、各種手袋などに好適であ
る。
【実施例】次に本発明を具体的に実施例で説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の部及び%はことわりのない限り重量に関
するものである。
【0023】実施例1 島成分が6−ナイロンであって、海成分が高流動性低密
度ポリエチレン(海成分/島成分比率=50/50)か
らなる海島型混合紡糸繊維を溶融紡糸した。得られた繊
維を延伸、クリンプ、カットして、3.5デニール、カ
ット長さ51mmのステープルを得た。一方、線状のス
リットを有するノズルを用い、偏平な断面を有する6―
ナイロンからなる繊維を紡糸し、延伸、クリンプ、カッ
トし、2デニール、カット長51mmのステープルを得
た。この繊維の横断面の偏平率は10%であった。上記
の2種類のステープルを重量比で80/20で混綿した
後、カードに通し、クロスラッパー方式によりウエッブ
とし、積層した。次に針に1箇所のバーブのついたフェ
ルト針を用いて980P/cm2の針刺し密度でニード
ルパンチして目付450g/m2の不織布を得た。この
不織布を加熱乾燥、プレスして表面を平滑にした後に1
3%のエーテル系ポリウレタンのDMF溶液を含浸し、
DMF水溶液で凝固し、湯洗、熱トルエンでポリエチレ
ンを抽出除去し、6−ナイロンの極細繊維と6−ナイロ
ンの偏平繊維とポリウレタンからなる人工皮革用基体を
得た。基体中の繊維A/Bの重量比は80/20であっ
た。この人工皮革基体を厚さの中間で2分割し、分割面
をサンドペーパーでバフィングして厚さを0.5mmとした
後、凝固時の表面をエメリーバフ機で処理して立毛面を
形成し、含金染料イルガラン・レッド2GLを用いて液
流型染色機にてに赤色に染色した。染色後、ソーピン
グ、水洗し、乾燥、整毛して厚さ0.5mm、目付21
0g/m2の繊維立毛シートを得た。 このものは、スエ
ードの特徴であるライティング効果とソフトな触感を有
し、さらに高い発色性と光沢感のある外観を有するもの
であった。
【0024】実施例2 2基のエクストルーダ溶融系で溶融したポリマー流を紡
糸頭部で合流させ、分割、統合を繰り返す静的混合方式
で混合流を形成し、溶融紡糸する多成分繊維の製造装置
を用いて、島成分が6−ナイロンであって、海成分が高
流動性低密度ポリエチレン(海成分/島成分比率=40
/60)からなる50島海島型繊維を紡糸した。得られ
た繊維を延伸、クリンプ、カットして、3.5デニー
ル、カット長さ51mmのステープル(a)を得た。6
―ナイロンと高流動性低密度ポリエチレンを重量比で6
/4の比率で接合型複合紡糸口金を用いて溶融紡糸し、
図1に示した横断面形状を有する接合型複合繊維を得
た。得られた繊維を延伸、クリンプ、カットして、3デ
ニール、カット長さ51mmのステープル(b)を得
た。上記の2種類のステープルを重量比85/15で混
綿し、カードに通し、クロスラッパー方式によりウエッ
ブとし、積層した。次に針に1箇所のバーブのついたフ
ェルト針を用いて980P/cm2の針刺し密度でニー
ドルパンチして目付800g/m2の不織布を得た。こ
の不織布を加熱乾燥、プレスして表面を平滑にした後に
20%のポリエーテル/ポリエステル系ポリウレタンの
DMF溶液を含浸し、DMF水溶液で凝固し、湯洗、熱
トルエンでポリエチレンを抽出除去し、6−ナイロンの
極細繊維と6−ナイロンの偏平繊維とポリウレタンから
なる人工皮革用基体を得た。基体中の繊維は、極細繊維
が繊度0.05デニール、偏平繊維が繊度0.3デニー
ル、偏平度15であり、繊維A/Bの重量比は85/1
5であった。この人工皮革基体を厚さの中間で2分割
し、分割面をサンドペーパーでバフィングして厚さを
1.0mmとした後、凝固時の表面をバフィングして立
毛面を形成し、含金染料ラニールブルーBWを用いて液
流型染色機にてに青色に染色後、ソーピング、水洗し、
乾燥、整毛し、厚さ1.0mm、目付450g/m2の繊維立
毛シートを得た。このものは、スエードの特徴であるラ
イティング効果とソフトな触感を有し、さらに高い発色
性と光沢感のある外観を有するものであった。
【0025】比較例1 実施例1において、偏平繊維が6デニールで、偏平率が
20%である他は、実施例1と同様にしてスエード調人
工皮革を得た。このものは、鮮明な色と光沢感を有する
ものの、毛羽感が荒く、触感も損なわれており、高級感
に欠けるものであった。
【0026】比較例2 実施例1において、偏平繊維が1デニールで、偏平率が
35%である他は実施例1と同様にしてスエード調人工
皮革を得た。このものは、鮮明な色を有するものの、光
沢感がなく、高級感に欠けるものであった。
【0027】比較例3 実施例1において、極細繊維と偏平繊維の比率が、30
/70である他は、実施例1と同様にしてスエード調人
工皮革を得た。このものは、鮮明な色と光沢感はあるも
のの、毛羽感が荒く、ライティング効果も少なく、ざら
ざらした触感であり、高級感に欠けるものであった。
【0028】比較例4 実施例1において、極細繊維と偏平繊維の比率が、98
/2である他は、実施例1と同様にしてスエード調人工
皮革を得た。このものは、ソフトな触感と優雅なライテ
ィング効果があり、高級感あふれる外観であったが、鮮
明な色ではなく、光沢感が劣るものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる偏平繊維を発生する繊維の
一例の断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA11 AA27 BA11 DA07 EA11 EA13 EA24 FA08 FA10 FA15 4L033 AB01 AC15 CA50 CA69 CA70 4L041 AA07 BA04 BA05 BA11 BA16 BA26 BA49 BA59 BC06 BC20 BD11 BD15 BD20 CA21 CA36 DD01 DD11 DD14 EE06 EE08 EE16 EE20 4L047 AA14 AA23 AA27 AB08 AB09 BA03 BA22 CA15 CA19 CB10 CC01 CC16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.3デニール以下の極細繊維(A)、
    および3デニール以下で偏平な横断面を有する繊維
    (B)とがA/Bが重量比で50/50〜95/5で三
    次元絡合されている不織布と該不織布内部に含有された
    高分子弾性体からなる基体層の少なくとも片面に、基体
    層から連続した極細繊維(A)及び偏平繊維の立毛を有
    するスエード調人工皮革。
  2. 【請求項2】 繊維(B)の断面形状が、以下の式で表
    される偏平率5%から20%を有する請求項1記載のス
    エード調人工皮革。 偏平率(%)=C/D × 100 C:繊維横断面の厚み方向の距離 D:繊維横断面の巾方向の距離 ただし、D>Cである。
  3. 【請求項3】繊維(B)が、分割型複合紡糸繊維を分割
    して得られる0.5デニール以下の極細繊維である請求
    項1記載のスエード調人工皮革。
JP6001799A 1999-03-08 1999-03-08 スエード調人工皮革 Pending JP2000256972A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004015194A1 (ja) * 2002-08-07 2004-02-19 Toray Industries, Inc. スエード調人工皮革およびその製造方法
US6890602B2 (en) * 2002-04-10 2005-05-10 Alcantara S.P.A. Process for the production of micro-fibrous suede non-woven fabric
KR100847955B1 (ko) * 2005-02-04 2008-07-22 도레이 가부시끼가이샤 스웨드 유사 인공 피혁 및 그 제조 방법

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